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第12章 漢字・語句 「とっておきを教えます」

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第12章 漢字・語句 「とっておきを教えます」
第12章
漢字・語句 「とっておきを教えます」
いよいよ最終章です。第1章~11章まで覚えていただけたでしょうか? 今回も含め紙面の制約上すべて
をお伝えしきれなかったのは残念ですが、自分なりに国語を解くうえでのエッセンスは書き入れたつもりです
ので、少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。また、不明な点、もう少しくわしい説明などを希望される方
には直接対応いたしますので是非御連絡ください。
さて、今回は「漢字・語句」ですが、皆さんいかがでしょうか? 覚えることが多く、たとえ覚えたとしても次か
ら次へと忘れてしまう。たとえ漢字を千個覚え切ったとしても千一個目が入試にでたらどうしよう。それは語句
でも同じであり、いつまでたっても終わらない作業に対し、不安とストレスを抱え込んでいる受験生も多いと思
います。だからといって「漢字・語句を覚えるのは時間の無駄使い」とばかり、それらを放棄するわけにもいき
ません。1点勝負の入試では(この表現を大げさととらえる人が多いのですが、実際に入試は1点勝負の世
界なのです)漢字・語句での1点が受験生の中高6年間の運命を左右しかねないからです。つまり某中学校
に合格できたのは漢字1問できたおかげであるかもしれないし、不合格だった場合にはその逆であるかもし
れないのです。
また、入試のとき漢字・語句がストレートにできると、とても気分がいいはずです。「もしかして国語で満点が
とれるかもしれない、合格できるかもしれない」と強気の姿勢で文章問題に入っていけます。これが逆ですと
つい弱気になってしまい、文章問題を解く目もくもりがちになり実力が発揮できないかもしれません。そうで
す。漢字・語句ができるということは点数だけでなく、精神的ゆとりをもたらせてくれるのです。まさに一石二鳥
ですね。
では、漢字・語句はどのように取り組んでいけばいいのでしょうか?
1.市販の漢字・語句の問題集(5~6年生用)をそろえる。(特に受験のプロが集まる大手塾のものは傾向
がかなり研究されていますのでおすすめします。)また、それらにとっつきにくさを感じる人は「どらえもん
-シリーズ」が書店においてありますのでお求めください。イラスト付きですので親しみやすく、入門書と
して使えます。
2.次に漢字・語句の問題を一通り解いていきます。1問10秒ペースで解き、わからないものは飛ばして結構
です。最長でも1週間以内で終了させましょう。(ここで○×を明確にする)
3.次の1週間は前週×になった問題を再チャレンジします。そして○になればそれで良し、2回目でも×に
なったものは次週再チャレンジします。これを何週間かくりかえし、すべて○になった時点で終了です。
4.3までの作業が完璧に終わった場合には別の参考書に手をつけてもいいと思います。ただしペースを乱
していっぺんにやろうとしたり、さぼる日をつくったりしないように。「小さなことからコツコツと」という姿勢
と根気が大切です。毎日毎日少しずつでもやりましょう。
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漢字・語句を覚える作業は以上です。あたり前すぎてひょうし抜けしそうですが、漢字・語句ができない人は
これら「当然やるべき作業」を怠ってきた結果なのです。「漢字・語句の1点を笑うものはその1点に泣く」これ
は長年受験生を見てきた筆者だからこそ言えることです。また、漢字・語句を覚えるのに「記憶力」などの能
力差はありません。その差は「本気で入試合格を考えているか否か」によるものです。以上を肝に銘じて取り
組んでいただきたいと思います。
しかし1~4の作業を真面目に仕上げた人も不安が残ると思います。ただしやるべきことをやったのであれ
ばそれで良しとしましょう。きりがありませんから。「自分はこれだけ頑張ったのだからそれでいいのだ。もし自
分のわからない漢字・語句がでても、それは他の受験生にもわからないはずだ」と開き直ることも大切で、気
持ちを切り変え、次の文章題に入っていきましょう。(蛇足かも知れませんが入試では漢字・語句を先にやる
こと。開き直れる人は自他共に頑張ったと認められる人のみです。)
とっておきを教えます
【漢字】書き
意気地・生意気・画一的・典型的・専門家・展覧会・常夏・障子・授受・潔い
【漢字】読み
精進・体裁・世間体・会釈・相殺・遊説・境内・形相・建立・甲板
【四文字熟語】
異口同音・単刀直入・付和雷同・意味深長・臨機応変・
人事異動・無我夢中・絶体絶命・一石二鳥・一朝一夕
【慣用句】
あいづちを打つ・ぬき足さし足・根ほり葉ほり・根も葉もない・白羽の矢を立てる・
歯に衣着せない・気のおけない・的を射る・木で鼻をくくる・いんどうを渡す
【ことわざ】
君子危うきに近寄らず・虎穴に入らずんば虎児を得ず・かめの甲より年の功・
船頭多くして船山に登る・馬子にもいしょう・人のうわさも七十五日・
うりのつるになすびはならず・門前の小僧習わぬ経を読む・大山鳴動してねずみ一匹
☆わからないものについては必ず辞書で調べましょう。
今回で最終章です。2月より新シリーズ開始予定です。
受験生の皆様は是非栄冠を勝ち取ってください。
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