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自分年金とハッピーリタイアメント(3)(エッセイ)

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自分年金とハッピーリタイアメント(3)(エッセイ)
2013年4月9日
エッセイ
自分年金とハッピーリタイアメント (3)
山本 誠一郎
代表取締役社長
今まで「自分年金」作りの原則として「自分の人的資本
の特性を理解すること」、「自分の人生における価値観
を知ること」の2つの原則を申し上げてきた。さて、最後の
原則3として、いよいよ金融リテラシーについてのお話を
させていただきたい。
そもそも「リテラシー」とは何を意味するのだろうか。辞書
によれば、リテラシーとは、「何らかの表現されたものを、
適切に理解・解釈し、分析し、また記述・表現する能力」
を意味する。つまり、リテラシーには「1.理解すること 2.
活用すること」の2つの意味がある。例として、金融リテラ
シーの他にもITリテラシー、メディアリテラシー、ヘルスリ
テラシーなどさまざまな専門分野で活用されている。最
近では、「上司リテラシー」なる言葉も生まれ、「上司をい
かに理解し、活用するか」についての議論が盛り上がっ
ているとの話も聞く。
金融リテラシーを向上させるとはどういうことなのであろ
うか。それは、必ずしも難しい投資理論の知識を身に着
けることでもなければ、FXのトレーディングをすることで
もない。まずは、生活に密着した身近な金融にまつわる
基本的な知識を身に着け、実際にできることから行動に
うつすだけでも十分であろう。
一つ目の「理解する」ことについて、いくつかの例をご紹
介したい。例えば、銀行の普通預金に現金を置いておく
と、その年金利は約0.01%である。元本100万円とした場
合、年間100円の金利がつく計算になる。ところが、他の
銀行やコンビニのATMや時間外で預金を下ろすと、1
回100円以上の手数料がかかるときがある。つまり、預金
をおろした瞬間に1年間の金利が吹っ飛ぶ計算になる。
自分のちょっとした所作で実は元本割れをおこしてし
まっていることになる。他の例で、物価が1年間で2%上
昇すると仮定する。その場合、現金100万円の価値(購
買力)は、実質的には1年間で98万円に減価している計
算になる。こちらも、自分は何もしていないにも関わらず、
いつの間にか元本割れをおこしていることになる。これ
らの事実を少し意識するだけでも金融リテラシーが向
上するといっていいだろう。
人生における三大支出である住宅、生命保険、教育を
例にとってみよう。住宅ローンを長期にわたって組むこ
とが、将来的に人生においてどういう経済効果をもたら
すのかを考えてみる。マイホームをもつことは多くの人
にとって夢であろう。一方で自分が生活を営む拠点であ
る住宅からは何もキャッシュフローは生まれないという
事実や、ローン金利には金利変動リスクも含め、どれだ
け家計のキャッシュフローを束縛してしまうのかを想像
するだけでもよい。また生命保険についても、本当に自
分に必要な保険は何なのかはわからないにしても、どこ
で生命保険会社は利益を上げているのか、その貯蓄性
はどの程度か、を想像するだけでもよい。教育費につい
ても、優先順位は下げられないとしても、たとえば学資保
険を受け取るときにどのような税金を払わねばならない
のかなどを想像するだけでもよい。
二つ目の「活用すること」については、上記の例のように
基本的な知識を身に着け、日々の行動習慣につなげる
ことである。さらにいえば、それぞれの専門分野のプロ
フェッショナルをいかに活用すべきかを知るということで
当資料は、2013年4月3日現在の情報を基にアライアンス・バーンスタイン株式会社が作成した資料であり、いかなる場合も当資料に記載されている
情報は、投資助言としてみなされません。当資料は信用できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものでは
ありません。また当資料の記載内容、データ等は2013年3月31日の作成時点のものであり、今後予告なしに変更することがあります。
もある。
プロの選択に任せるようになる。
「ワインリテラシー」の例に照らし合わせてみよう。ワイン
に関する味や知識などの「体験」が深まると、自分で
様々な種類のワインを試す喜びに目覚め、自分に合っ
たワインを求めるようになる。その過程で成功体験も味
わうが、同時に失敗体験も存分に味わう。高い授業料を
払うことも多々ある。ワインの奥深さに気づき、自分の知
らない世界がいかに多いかに気づくことになる。さらに、
自分に足りない知識や経験を補ってくれる知人や友人
にたずねるようになる。そして、プロの知見を借り、やがて
上記のワインの例を「金融」や「金融商品」に置き換えて
考えてみていただきたい。
原則1で触れたように、「人的資本との関係から金融資
本でリスクが十分とれる人」、原則2で触れたように、「投
資に自ら積極的に取り組む自信のない人」は資産運用
会社を活用するメリットが数多くある。
次稿では、資産運用会社の活用メリットについて触れて
みたい。
アライアンス・バーンスタイン株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第303号
【加入協会】一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会
http://www.alliancebernstein.com
当資料についての重要情報
当資料は、投資判断のご参考となる情報提供を目的としており、勧誘を目的としたものではありません。特定ファンドの取得をご希望の場合には当該
ファンドの目論見書をご覧いただき、投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いします。下記の内容は、ファンドをお申込みさ
れる際に、投資家の皆様にご確認いただきたい事項としてお知らせするものです。

ファンドのリスクについて
アライアンス・バーンスタイン株式会社の設定・運用するファンドは株式・債券等の値動きのある金融商品等に投資します(外貨建資産には為替
変動リスクもあります。)ので、基準価額は変動し、投資元本を割り込むことがあります。したがって、元金が保証されているものではありません。ファ
ンドが投資した資産の価値の減少を含むリスクは、ファンドの受益者に帰属します。リスクの要因については、各ファンドが投資する金融商品等に
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
お客様にご負担いただく費用:ファンドのご購入時や運用期間中には以下の費用がかかります
● 申込時に直接ご負担いただく費用:申込み手数料 上限3.15%(税込み)です。
● 換金時に直接ご負担いただく費用:信託財産留保金 上限0.5%です。
● 保有期間に間接的にご負担いただく費用:信託報酬 上限1.974%(税込み)です。
その他費用:上記以外に保有期間に応じてご負担いただく費用があります。目論見書、契約締結前交付書面等でご確認ください。
上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的なファンドを想定しています。費用の料率につきましてはアライアンス・バーンスタイン
株式会社が運用するすべてのファンドのうち、徴収するそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。
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