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P21-23
8-1 非住宅の用途ごとの評価項目 届出対象の範囲 新築 増築・改築 大規模修繕等 建物全体 増築部分、改築部分のみ 工事対象の部位、設備 用途ごとの評価対象項目 ホテル等 病院等 外壁・窓等を通して の熱損失の防止 空気調和設備 機械換気設備 照明設備 給湯設備 昇降機 物販店舗等 事務所等 学校等 飲食店等 集会所等 工場等 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ - ○ ○ ○ ○ - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ - ○ ○ ○ ○ - ○ ○ ○ ○ - - - ○ ○ - 空気調和設備: 小型のルームエアコン等小規模設備は除外。 機械換気設備: 空気調和設備を除く換気設備。出力合計5.5kW以上が届出対象(0.2kW 以下を除く) 給 湯 設 備: 循環式給湯設備が対象。(局所給湯は除く) 昇 降 機: 3台以上が届出対象。(非住宅に限る) 延床面積と評価方法 300㎡≦床面積<2000㎡ 2000㎡≦床面積≦5000㎡ PAL PAL BEST BEST ポイント法 ポイント法 簡易なポイント法 CEC/AC CEC/AC CEC/AC BEST BEST 空気調和設備 ポイント法 ポイント法 簡易なポイント法 CEC/V CEC/V CEC/V 機械換気設備 BEST BEST ポイント法 ポイント法 CEC/L CEC/L CEC/L BEST BEST 照明設備 ポイント法 ポイント法 簡易なポイント法 CEC/HW CEC/HW CEC/HW BEST BEST 給湯設備 ポイント法 ポイント法 簡易なポイント法 CEC/EV CEC/EV CEC/EV 昇降機 BEST BEST ポイント法 ポイント法 ●簡易なポイント法(仕様基準):2,000㎡未満の建築物の評価に使用できる ●ポイント法(仕様基準):5,000㎡以下の建築物の評価に使用できる ●BEST(性能基準):5,000㎡以下の建築物の評価に使用できる ●PAL・CEC(性能基準):全ての建築物の評価に使用できる 外壁・窓等を通しての 熱損失の防止 非 住 宅 5000㎡<床面積 PAL 21 8-2 性能基準における評価概要と判断基準 性能基準の評価方法として、PAL(外壁、窓等の熱損失)、CEC(設備の消費エネルギー量)があ る。すべての規模の建築物(住宅を除く)に使用できる評価方法で、精度が高い評価手段である が、反面、計算が複雑で数量等の算出に時間を要する。 ■PAL、CECに関する詳しい説明は、「建築物の省エネルギー基準と計算の手引」を 参照のこと。 ■CEC/V、CEC/Lのみ札幌市のHPより様式のダウンロードができる。 ■PAL基準値は、平屋建てや平均階床面積が小さい場合に補正係数がある。 性能規定における省エネ性能指標の定義式 外壁・窓等 PAL = 空気調和設備 CEC/AC = 機械換気設備 CEC/V = 照明設備 CEC/L = 給湯設備 CEC/HW = 昇降機 CEC/EV = ペリメータゾーンの年間熱負荷(MJ/年) ペリメータゾーンの床面積(㎡) 年間空調消費エネルギー量 年間仮想空調負荷 年間換気消費エネルギー量 年間仮想換気消費エネルギー量 年間照明消費エネルギー量 年間仮想照明消費エネルギー量 年間給湯消費エネルギー量 年間仮想給湯負荷 年間エレベータ消費エネルギー量 年間仮想エレベータ消費エネルギー量 ※CEC/V、CEC/L、CEC/EVは住宅の共用部の評価に使用可 性能指標(PALとCEC)の判断基準値 Ⅰ地域(北海道) 物販 ホテル等 病院等 事務所等 学校等 飲食店等 集会所等 工場等 店舗等 PAL [MJ/㎡年] 470 370 380 300 320 550 550 - CEC/AC 2.5 2.5 1.7 1.5 1.5 2.2 2.2 - CEC/V 1.0 1.0 0.9 1.0 0.8 1.5 1.0 - CEC/L 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 CEC/HW CEC/EV 配管長/給湯量の値に応じて、1.5~1.9の間で定める 1.0 - - 1.0 - - - - PAL基準値の規模補正係数 (補正後の基準値=基準値×規模補正係数) 地階を 除く階数 平均階 床面積 50㎡以下の場合 100㎡以下の場合 200㎡以下の場合 300㎡以上の場合 1 2.40 1.68 1.32 1.20 2以上 2.00 1.40 1.10 1.00 平均階面積がこの表に掲げる数値の中間値である場合においては、規模補正係数は、近傍の規 模補正係数を直線的に補間した数値とする。 22 8-3 BEST(省エネルギー計画書作成支援ツール)について BESTは、性能基準(PAL、CEC)、仕様基準(ポイント法、簡易なポイント法)に続く4番目の評 価方法であり、無償で使用できるツールである。 計算(入力)に手間やコストがかからず、PALやCECを高い精度で計算できる。 入力前に、建物のデフォルト作業や入力に必要な数量の拾い集計は別途必要になるが、大幅 に作業の低減が図れる。 BESTは、PAL、CECを計算する性能基準のプログラムであり、用途ごとの判断基準値も性 能基準と同じである。 ただし、使用にあたっては以下の条件、注意事項がある。 ・使用できる建築物の規模は延べ面積5,000㎡以下。 ・「住宅」の用途、「木造」の評価には使用できない。 ・「単一の建物用途」「単純な平面形状」「異種の熱源・空調方式が混在しない場合」の 建築物の評価に適している。 ・特定の項目のみの評価はできない。 ・建築構造、断熱材、窓の仕様等は、メニューから選択するが項目が少ない。 (メニューから下位の近い項目を選択する) ・セントラル・パッケージ等の複数の空調方式に対応していない。 ・大規模改修では、部分評価ではなく、全体評価が必要。 ・氷蓄熱システムは対応していない。 なお、頻繁にバージョンアップ、対応項目の追加等を行っているため、詳しくはBESTホーム ページの説明や、Q&A等を参照のこと。 BESTに関するホームページ 日本サステナブル建築協会 http://www.jsbc.or.jp/index.html BESTで評価した場合は以下の書類を添付する。 ・計算のために入力した建物情報の電子データ ・デフォルメに使用した図面等 ・窓面積割合、空調機の能力等の入力データの算出に必要な拾い表、集計表、図面等 23