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CCS 実施の指針となり、また、
実施の指針となり、また、影響を与える連邦及び州の規
、また、影響を与える連邦及び州の規
制枠組み並びに不備な点
並びに不備な点の概要
制枠組み
並びに不備な点
の概要
公開報告書
提出先:グローバル CCS インスティテュート
日付:2011 年 4 月
Translated by the Global CCS Institute
The executive summary of “PROJECT PIONEER” has been translated from English into Japanese for
convenience. The Global CCS Institute does not warrant the accuracy, authenticity or completeness of any
content translated in the Japanese version of the Report.
「Project Pioneer」は、利用者の便宜のために“PROJECT PIONEER” のエグゼクティブサマリーを英語
から日本語に翻訳したものです。グローバル CCS インスティテュートは日本語版のいかなる内容
についてもその正確性、信頼性又は完全性について保証しません。
Translated by the Global CCS Institute
1.0
エグゼクティブサマリー
に関わる規制活動の大半は、州、すなわちアルバータのレベルで行われるものと予想さ
れる。州では、環境影響評価の適用規定において、CCS プロジェクトは適用除外となる行為でも、
義務のある行為でもない。連邦政府の環境評価及び州の環境影響評価の両方が必要であるとすれ
ば、カナダ政府-アルバータ州環境協力協定(Canada-Alberta Agreement for Environmental
Cooperation)に基づく統合的アプローチで実施されると考えられる。
プラントの敷地境界内では、アルバータ州公益事業委員会及びアルバータ州環境省が CO 回収
設備を管轄するものと予想される。
アルバータ州環境省及びアルバータ州エネルギー資源保護委員会(ERCB)は、CO パイプラインの
承認機関であり、EOR 及び隔離貯留サイトに関するすべての施設の申請に対して責任を負う予定
である。
カナダ環境評価局(CEAA)も Project Pioneer を審査している。
アルバータ州エネルギー省は、貯留評価許可及び CO 貯留リース権の交付を行う機関である。
Pioneer
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本報告書の目的
本報告書の目的は、CO 回収貯留(CCS)プロジェクトに関して現在カナダ政府及びアルバータ州
政府が直面する規制上の不備な点について、指針を提供・報告をするものである。さらに現在、カ
ナダ政府及びアルバータ州のそれぞれの管轄区域にどのような規制枠組みが存在しているのかを
明示するとともに、規制枠組みの領域でアルバータ州が行っている取組並びに関連パートナー及
び政府レベルの連携強化についての概要説明を目的とする。
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現在の規制環境;カナダ及びアルバータ州
カナダでは、CO 回収貯留技術は既存の重要な管理枠組み-近年の進展により急速に埋まりつつ
あるが、若干の不備な点は残っている-の対象である。「2010 年 CO 回収貯留規則改正法(Carbon
Capture and Storage Statutes Amendment)(以下、「CCS 法」という。)」及び「CO 貯留借地権規則
(Carbon Sequestration Tenure Regulation)(以下、「CST 規則」という。)」の成立に続き、アルバータ
州の規制制度は最近大きく改定された。すなわち CCS 特有の課題に CCS 法で確実に対応できるよ
う、既存の法律が改定された。既存の法律は CCS に関する多くの事象を対象にしているが、最初
のプロジェクトの操業前に規制上の不備な点を確実になくすため、追加的作業が行われている。
CST 規則は、CO 隔離時の地層に対する権利取得のための借地権システムを規定している。
2011 年 3 月、アルバータ州政府は、州の CCS 規制枠組みプロセスの更なる進展を支援するため、
世界各国の専門家で構成される「規制枠組み評価パネル(Regulatory Framework Assessment
Panel(RFA パネル))」を設置した。本プロセスに関する詳細は以下のとおりである。
CCS に関連する活動は、様々な形でカナダの州及び連邦政府の管轄下にある。CCS について留意
すべき重要な点は、州政府が天然資源並びに財産権及び公民権を管轄していることである。した
がって、州政府が、その領域内の CO 圧入を規制及び許可できる第一義的機関である。この管轄
について言えば、石油及びガスの採掘作業並びに発電を規制する州の枠組みが既に十分に整って
おり、これらの枠組みを CCS 特有の課題を管理するために拡張して適合させることが可能である。
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が州を超えて輸送される場合は、連邦政府がこの行為を規制できる。連邦政府の管轄権は、
連邦政府管轄の分野(例えば、漁業法(Fisheries Act)又は航行水域保護法(Navigable Waters Protection
Act)など)で問題が生じた場合に適用される。また、CCS プロジェクトにはカナダ天然資源省
(NRCan)を経由した資金協定があり、これも連邦の管轄である。これについては以下に詳細を示す。
先住民への影響があると考えられる活動には、州政府及び連邦政府が協議する憲法上の義務が生
じる可能性がある。
カナダ環境保護法(Canadian Environmental Protection Act(CEPA))に基づく CO の区分によっては、
CO 貯留プロジェクトに関する将来の監視及び報告の要件を、連邦政府が規制することが可能にな
る場合がある。
最終的には、国の気候変動緩和政策を通じた温室効果ガス(GHG)排出に関する連邦規制が、州レ
ベルで CCS の規制に影響を及ぼし、州の管轄に制約を課す可能性がある(出典:Institute for
Sustainable Energy, Environment and Economy、2010)。
CO2
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適用範囲
アルバータ州には採鉱を規制する機関があるため、アルバータ州における CCS 管理の大部分は
州規模で実施され、そのように、規制のほとんどは州の管理下にある(出典:Institute for
Sustainable Energy, Environment and Economy、2010)。アルバータ州では非常に多くの石油及びガス
関連活動が行われており、CCS プロジェクトに適合する、よく整備された既存の規制枠組みがある
ことに留意すべきである。
CCS 管理について連邦政府がアルバータ州に及ぼす影響は、国の温室効果ガス排出規制を通じて
明確にに示されている。CCS が、連邦政府の気候変動対策及び/又は政策の一部になることにほと
んどの人が同意しており、結果として、アルバータ州で CCS を操業する会社は国の排出規制を遵
守することになる(出典:Institute for Sustainable Energy, Environment and Economy、2010)。
以下にカナダ及びアルバータ州の規制の概要を簡単に紹介する。
カナダの規制の概要
カナダにおける CCS 推進の取り組みは大きく前進した。カナダは、CCS と石油生産の経済的な
組合せ(economic overlay)と、州の既存の規制枠組みの適合によって、主要な実証プロジェクトを促
進してきた。州内で必要な施設を許可するにあたっては、以下のとおり、わずかながら規制上の
不備が残されている。さらに、気候変動及び CCS の枠組み策定が連邦レベルで進展するに伴い、
規制上の責任をカナダ政府と州政府とでどのように分担していくかが明確となっていない。
連邦政府の規制に関わっているのは、カナダ天然資源省(NRCan)及びカナダ環境省(EC)である。
連邦政府は CEPA によって CCS を規制する可能性もある。CEPA の下では、CO は有害物質に分類
されており、CO の環境への放出を連邦政府が規制することを可能にしている。さらに、連邦政府
は最近制定された「石炭火力発電所からの CO 排出削減規則(Reduction of Carbon Dioxide Emissions
from Coal-Fired Generation of Electricity Regulations)」などの排出達成基準を導入している。この規則
では、CCS が適合する手段の一つに含まれる。しかし、州政府と連邦政府との権限分割を考慮する
と、CCS の許可及び承認に関する規則を策定するための連邦政府の権限行使に関する能力は限定的
であろう(Bankes、2008)。
前述のように、連邦政府の温室効果ガスに関する規則は、発展するにしたがい、CCS の管理にお
いても重要になってくる。
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アルバータ州規制概要
アルバータ州の規制における関係者には、アルバータ州環境省(AENV)、アルバータ州エネルギ
ー省、アルバータ技術革新省(Alberta Innovates)、アルバータ州公益事業委員会及びアルバータ州エ
ネルギー資源保護委員会(ERCB)が含まれる。
アルバータ州気候変動・排出量管理法(Alberta Climate Change and Emissions Management(CCEMA))
は、CO の大規模排出事業者に対する政府による規制を可能にする。CO 回収貯留はこの法律に明
記されており、CCS に関わる活動は CCEMA の監督下となる。
アルバータ州エネルギー資源保護委員会(ERCB)は、石油、ガス及び鉱物採掘のためによく整備さ
れた規制枠組みを持ち、これには利害関係者の関与に関する指針及び規制プロセスに利害関係者
が関与する機会が含まれている。パイプライン、利害関係者の関与及び酸性ガスの圧入を規制す
る ERCB の一連の指令は CO 圧入に適合できる可能性がある。
同様に、Pioneer のための回収施設を所管するアルバータ州公益事業委員会は、発電施設に関す
る専門知識があるとともに、利害関係者との関与についてよく整備された枠組みを持っている。
アルバータ州における以下をはじめとした法律は CCS に関連するものである。原油・ガス保存
法(Oil and Gas Conservation Act)(OGCA)、環境保護・促進法(Environmental Protection and Enhancement
Act(EPEA))、鉱山・鉱物法(Mines and Minerals Act(MMA))、水法(Water Act(WA))及び地上権法(Surface
Rights Act(SRA))。CCS 法によってアルバータ州の法律が最近改定されたが、それには長期的責任及
び孔隙の借用権(pore-space tenure)に関する規定も含まれる。
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アルバータ州で継続中の
アルバータ州で継続中の規制
中の規制に関する取り組み
規制に関する取り組み
年 3 月、アルバータ州政府は、CCS プロジェクトを安全かつ責任を持って設計及び操業す
ることを確実にするため、規制枠組み評価(Regulatory Framework Assessment (RFA))を行うと発表し
た。
このプロセスの一環として、アルバータ州及び世界各国の CCS の専門家が、アルバータ州にお
ける CCS プロジェクトの技術、環境、安全及び監視上の要件を詳細に検討している。
この専門家パネルは 2012 年秋にアルバータ州エネルギー相に結果を報告することとなっている。
この検討では、アルバータ州における既存の規制体制及び他が管轄する CCS の枠組みについて
調査しており、以下をはじめとする分野に重点的に取り組んでいる。
・ 規制
・ 環境
・ 地質的及び技術的検討
・ 測定、監視及び検証に関する要件
これら各四分野について、科学、学術、規制、産業及び行政の各分野の広範にわたる専門家に
よって構成される四つの作業部会が設置された。
規制作業部会は以下の事項に重点を置いている。
・ 承認/認可
・ サイトの閉鎖証明
2011
Translated by the Global CCS Institute
・ 権限の委譲
閉鎖後の管理資金
孔隙(pore space)への自由なアクセス
パイプラインへの自由なアクセス
・ 土地所有者と一般市民との協議
・ 地上アクセス権
環境作業部会は以下の事項に重点を置いている。
・ 環境アセスメント
・ CO の安全な輸送
・ CO の純度/組成及び分類
・ 地上及び地下の再生修復計画(reclamation and mitigation plans)
・ 大気中、土壌中及び水中への CO 排出の影響緩和
測定、監視及び検証(MMV)作業部会は以下の事項に重点を置いている。
・ MMV(操業前、操業中、閉鎖及び閉鎖後)
・ リスク評価
・ 貯留サイトへと移行する石油増進回収サイトに関する監視要件
地質/技術作業部会は以下の事項に重点を置いている。
・ サイト選定基準
・ 坑井建設
・ 操業
・ 廃棄
・ 閉鎖評価基準
専門家パネルによる助言及びピアレビューの所見に加えて、運営委員会がプロセスを監督し、
審査の適用範囲について指導を行っている。
作業部会は現在、運営委員会が検討すべき提言を策定して
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