Comments
Description
Transcript
平成26年度活動報告会資料(PDF形式:666KB)
パートナーシップ活動助成 平成 26 年度 (一般助成・復興まちづくり学) 活動報告会 平成 27 年 4 月 26 日 協働と参画のプラットホーム (神戸市市民参画推進局参画推進部市民協働推進課) 目 次 【一般募集】 (ページ) 若年性認知症罹患者(軽度~中度)の方への就労支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ NPO 法人 1 COREnnection 孤立し困難を抱えた女性と母子の支援のための居場所づくり事業・・・・・・・・・・・・・・ 3 NPO 法人 女性と子ども支援センター ウィメンズネット・こうべ 地域猫活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 特定非営利活動法人 神戸ベイエリア 神戸猫ネット アート・プラットフォーム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 神戸アートループ実行委員会 【復興まちづくり学】 (ページ) 東日本大震災の被災地との交流による「復興まちづくり学」の体系化・・・・・・・・・・・・ 特定非営利活動法人 神戸まちづくり研究所 9 【一般助成】 COREnnection 団体名 :NPO 法人 活動名 :若年性認知症罹患者(軽度~中度)の方への就労支援 実施期間:平成 26 年 4 月 10 日~平成 27 年 3 月 28 日 実施場所:神戸市全域 活動のねらい 4 人に 1 人が認知症に罹患すると言われる今日、認知症への関心は非常に高くなった。新 聞・TV 等でも認知症はもちろん、若年性認知症について取り上げられることも以前より多 くなり、社会の関心は高まってきたように感じる。 しかし実際に罹患すると、従来の高齢者を対象とした既存のサービスを受けるしかない、 もしくは受け入れ先を見つけることが非常に困難であることが現実である。若年で認知症 を発症することの難しさから「ステージに適した支援」が必要だと痛感した。 当法人では特に初期の方への就労支援・居場所創りの提供を目標とし活動した。 実施した内容 活動初年度となった平成 26 年度は「就労支援」 ・ 「居場所創り」のシステム構築の 1 年と なった。参加予定であった当事者の方は症状の進行に伴い当法人の支援が当てはまらなく なったため、ボランティアスタッフ(約 3 名)とともに当事者の方との協働予定である今 後の収益事業の準備を毎月第 2・4 木曜日に行った。また販路確保の第一歩、及び啓発活動 として「湊川手しごと市」への出展を 11 月より継続的に行った。 達成された成果等 初年度である平成 26 年度は結果的に準備期間となり、新たな当事者の方をお迎えするこ とはできなかったが収益事業(主にレザー製品の作製・販売)を確立することができた。 よって僅かではあるが「お金が流れる仕組み」を作ることができた。 また、当法人の狙いの 1 つである「介護福祉業界以外の方々に認知症・若年性認知症を 知っていただく」ことも達成された。ボランティアとして主婦や大学生が参加してくださ り、異業種の方々も協力企業として参加してくださった。また、少しずつ認知していただ いたことにより、マスコミ等からの問い合わせも数件あった。 協働の相手方・連携状況について 【行政との協働】 ・相手方 :神戸市社会福祉協議会福祉事業 2 課、神戸市保健福祉局高齢福祉部介護 保険課 ・連携状況 :社会福祉協議会には、進捗状況の報告、パンフレット・会報誌等の提供 を行った。介護保険課には、各機関へのパンフレットの配布・設置を行 っていただく予定である。 1 ・成果・課題:社会福祉協議会からは当事者の方お一人の紹介があった。今後、情報共 有がよりスムーズに行え、協力可能な環境が出来ると望ましい。 当法人はまだ活動開始後間もない団体であり信頼性に欠けるため、パン フレットの配布・設置を神戸市が行ってくださることにより、社会的信 頼を少しでも得ることができる。 【地域との協働】 ・相手方 :株式会社あとりえ岡田、三光製靴、岩本高周波工業、湊川手しごと市 ・連携状況 :長田区の製靴メーカー等の上記 3 社が、当法人の活動に理解を示し、皮革・ 技術及び技術提供をしてくださった。また、湊川手しごと市では当法人 の出展参加を歓迎してくださり、今後当事者の参加も歓迎してくださっ た。 ・成果・課題:皮革・技術提供及び出展を通し、当法人の収益事業の基盤ができると同 時に、異業種の方々に若年性認知症を知っていただくことができた。 【他団体との協働】 ・相手方 :介護老人保健施設青い空の郷内「若年性認知症サロン」 ・連携状況 :進捗状況の報告、またパンフレット・会報誌等の提供を行った。当法人 の HP 等で他団体を紹介した。 ・成果・課題:当法人の活動が他団体に認知された。 課題や展望 結果的に平成 26 年度は、環境準備及び収益事業のシステム構築となった。当事者の方を 数名ではあるが受け入れる体制が整いつつあるため、平成 27 年度はボランティアスタッフ の充実を行いたい。そして当事者の方、神戸市内の福祉事業従事者に当法人を知っていた だく活動を行いたい。無償ボランティアでは人材確保が難しいため、数年後には有償ボラ ンティア及びスタッフ雇用へと移行していきたい。また、神戸市西区にある無花果農園の 方も協力くださる予定なので、将来的には食品加工等を行える事業所へと発展させたい。 出展の様子 活動の様子 2 団体名 :NPO 法人 女性と子ども支援センター ウィメンズネット・こうべ 活動名 :孤立し困難を抱えた女性と母子の支援のための居場所づくり事業 実施期間:平成 26 年 4 月 1 日~平成 27 年 3 月 31 日 実施場所:神戸市内 活動のねらい DV 被害女性の支援をする中で、シェルターを出て地域で生活する時に、孤立や貧困、暴 力の後遺症などの問題を抱え苦しんでいる現状を知った。彼女たちを孤立から救い、安心 して集える場所を提供し、その中で孤立感の解消とエンパワメントを行う。女性たちが仲 間として話し合ったり助け合ったりすることで、自立に向けた一歩を踏み出すことができ る。また、子どもたちには学習支援を提供し、自信や意欲を向上させることができる。母 子ともに支援することが児童虐待を防止し、母子関係の改善にも繋がる。 実施した内容(実施回数、参加人数) ・就労準備事業として衣類のアイロンがけ等 (週 4 回、のべ 660 人) ・各種講座 (62 回、のべ 738 人) ・シングルマザーの仲間づくり講座 (11 回、のべ大人 80 人、子ども 78 人) ・小中学生を対象とした学習支援 (96 回、のべ 336 人) ・食糧支援 (毎月 2 回) 達成された成果等 ・就労準備支援や、シングルマザーの会、各種講座に参加した女性たちが、見違えるよう に意欲を持って積極的に活動できるようになった。 ・学習支援に参加している小学生は、当初は落ち着いて勉強できる状態ではなかったが、 次第に落ち着きを取り戻し勉強に取り組めるようになった。中学生も参加している。 ・学生や社会人ボランティアが数多く活動に参加し、DV と子どもへの影響や、母子家庭の 貧困や困難を理解できたことは、地域社会に支援の輪を拡げた。 ・母子への支援により、子どもが健やかに成長することで、地域社会の未来に安心・安全 をもたらした。 協働の相手方・連携状況について 【行政との協働】 ・相手方 :神戸市市民参画推進局市民生活部男女共同参画課 、神戸市こども家庭局 こども企画育成部こども家庭支援課、神戸市保健福祉局総務部保護課 ・連携状況 :ちらし、リーフレットカードの配架に協力いただいた。 ・成果・課題:行政の窓口で当団体のちらしやリーフレットカードを見て相談に来られ る方や、区役所の窓口で紹介されて来られる方がいた。 3 【地域との協働】 ・相手方 :長田区の小中学校 ・連携状況 :学習支援の募集ちらしを配布依頼し、引き受けていただいた。小中学校 職員の研修を受け入れた。 ・成果・課題:当初 3 人ほどの参加しかなかった学習支援だが、最近では小中学生の参 加が増えた。地域にこうした場があることを学校も理解を示してくれる ようになった。 【他団体との協働】 ・相手方 :NPO 法人フリーヘルプ、認定 NPO 法人フードバンク関西 ・連携状況 :女性の就労準備支援として、NPO 法人フリーヘルプの行うチャリティシ ョップの商品のアイロンがけを行った。認定 NPO 法人フードバンク関西 には、シングルマザーや学習支援の参加者に食糧を提供していただいた。 ・成果・課題:NPO 法人フリーヘルプには、助かっていると評価をいただいている。女 性たちも自分たちの作業が商品になることで達成感を得ている。また更 なる就労支援として、店舗での仕事を経験する機会を設けていただいて いる。 課題や展望 生活困窮者自立支援の学習支援に応募し、平成 27 年度に短期事業で採択となった。他団 体との協働で子ども元気プロジェクトを立ち上げ、生活困窮世帯への食糧と衣類の無料宅 配事業を行うことになった。(平成 27 年度は母子 20 世帯) 通年で継続した運営を行えるような財政的な基盤をつくらなければならない。 学習支援 就労準備作業 4 団体名 :特定非営利活動法人 活動名 :地域猫活動 神戸猫ネット 実施期間:平成 26 年 4 月 1 日~平成 27 年 3 月 31 日 実施場所:神戸市内 活動のねらい 飼い主のいない猫で問題が起きている地域地域において、地域住民で猫の適正管理をす る。地域猫活動に関する事業を行い、人間と猫の共生する社会の構築に貢献することを目 的とする。環境省及び全国の自治体は「飼い主のいない猫」を環境問題と捉えており、こ の問題を解決するために、TNR 活動(捕獲・不妊去勢手術・元に戻す)が最も有効な方法 と考えている。 実施した内容 6 回開催、共催:フェリシモ(株)猫部、参加会員:のべ 67 名、 ・猫の譲渡会 平均来場者数:150 名/回、平均参加猫:50 頭/回 ・展示による啓発 2 回開催、場所:神戸市役所市民ギャラリー、明石博物館 8 匹手術 ・TNR プロジェクト 御崎公園周辺 43 匹手術 大丸山公園周辺 総合運動公園駅駐輪場周辺 7 匹手術 達成された成果等 ・不妊・去勢手術を行ったことで、新たな仔猫が産まれることはなく、野良猫の数は増え ない。個体数を把握し、継続して見守りすることで、捨て猫や他から来る猫にもすぐに 対応でき、野良猫の増加を防ぐことができる。 ・TNR 活動の際、近隣住民にちらし配布や声掛けを行い、繁殖制限、適正なエサやりと片 付け等の啓発ができ、理解者が増えた。定期的に開催した譲渡会で、保護猫に理解のあ る新しい飼い主を見つけられたことに加え、譲渡会の場でもこの活動に対する理解者が 増えた。 ・平成 26 年 10 月、新聞に掲載され、相談される件数が増えた。 協働の相手方・連携状況について 【行政との協働】 ・相手方 :神戸市保健福祉局健康部生活衛生課 ・連携状況 :写真展の共催による啓発活動。市営地下鉄ほか、公共施設にチラシを設 置できた。地域へ理解を求める TNR ちらしに生活衛生課と当団体両方の 名称を記載した。衛星監視事務所経由で猫の捕獲依頼があり、また相談 にも協力した。 5 ・成果・課題:TNR が行政も推奨してくれる活動であると理解してもらいやすく、当団 体の信用度が高まる。他の部署との橋渡しをしていただくことがあり、 活動するのにとても助けられた。今後、より確かな協力体制にしたい。 【他団体との協働】 ・相手方 :フェリシモ(株)猫部 ・連携状況 :譲渡会会場の提供、その開催をインターネット等で広報協力、写真展開 催の後援、基金から寄附金の協力。 ・成果・課題:譲渡会のことが広く知られるようになり、当団体の知名度も上がった。 信頼される譲渡会の運営が求められていると感じている。譲渡会も啓発 の機会になるので、掲示物、配布物等を検討していきたい。 課題や展望 団体の名前が知られるようになると相談の件数も増えてくる。できるだけの支援をしてい るが、金銭面での問題、猫を保護する場所がないことが解決の妨げになる。そうなる前に 「困った状況を作り出さない」意識、猫の飼い方、終生飼育の啓発を繰り返し行い、理解 者・賛同者を増やしていく。他地域の団体とも連携して、さらに活動を広げていきたい。 平成 27 年 3 月 平成 26 年 5 月 譲渡会の様子 6 写真展の様子 団体名 :神戸アートループ実行委員会 活動名 :神戸ベイエリア アート・プラットフォーム 実施期間:平成 24 年 4 月 1 日~平成 27 年 3 月 31 日 実施場所:神戸ベイエリア(元町近辺) 活動のねらい 当団体はアートと異業界のタイアップによるベイエリアの活性化を目指す。ベイエリア は駅から徒歩圏内に 10 以上のギャラリーが集中しており、誰もが気軽にアートを楽しめる 環境がある。また、ギャラリー以外にもカフェやアパレルショップ、雑貨店など、小規模 ながら魅力あふれる店舗が多いのもこの地域の特徴である。当事業ではアートを含む様々 な地域の魅力を同時に発信すること、地域に業界を超えた協力関係を構築することで、将 来的に新鮮で効果的な地域活性化策を実現することを目指す。 実施した内容 1.リーフレット「KOBE ART LOOP」作成(発行月:3 月、部数:12,000 部、配布場所:300 箇所) ベイエリアのギャラリーで催される展覧会スケジュール、およびマップを掲載したリ ーフレットを作成し、ギャラリー巡りを提案した。 2.地域情報誌「The LOOP」作成(発行月:8 月、10 月、1 月、3 月、部数:各 5,000 部、配布場所:約 100 箇所) ベイエリアの情報誌(フリーペーパー)を作成し、地域に人を呼び込むことを狙う。 また、神戸にゆかりのある企業や店舗等から広告収入を得ることで、将来、当団体が資 金面で自立できる基盤を整える。 3.公式ウェブサイト整備 ベイエリアのギャラリーや店の情報、地域のイベント情報、当団体の活動報告等を掲 載する。既に大枠は構築しており、現在コンテンツを充実させる準備を行っている。 4.まち歩きイベント(開催日:9 月 15 日、10 月 26 日、参加人数:各回 10 数名) アートに関連したイベントを行い、人が地域に訪れること、参加者が地域やアートに 親しむことを促す。平成 26 年度は、ギャラリー訪問を含むまち歩きイベントを開催した。 達成された成果等 1.リーフレット「KOBE ART LOOP」作成 観光などでベイエリアに初めて来た人、普段から来ている人双方に、ギャラリーの存 在を周知でき、集客に効果があった。 2.地域情報誌「The LOOP」作成 読者に、地域の店やアートの魅力を再発見してもらうことができた。また、当団体の 活動に参加したいという申し出もあり、地域貢献をしたいという意欲を啓発するきっか けになった。 3.公式ウェブサイト整備 7 地域情報誌の紙面スペースの都合で省略した部分についても読みたいなど、より多く の情報を望む読者の声が多いため、ウェブサイトによる発信には需要があると思われる。 4.まち歩きイベント 地域の魅力を発見してもらう効果があった。 「近隣に住んでいながら知らない場所が多 くあった」、 「改めて自分の足でいろいろなところを見て歩きたい」という感想があった。 協働の相手方・連携状況について 【行政との協働】 ・相手方 :神戸市企画調整局デザイン都市推進部、市民参画推進局文化交流部、産業 振興局観光コンベンション部観光コンベンション課・ファッション産業課、 神戸市立博物館 ・連携状況 :地域情報誌各号を関係課、管理施設等で配架していただいた。 ・成果・課題:美術館や文化ホール等アートに興味のある層が集まる場所に設置できた。 【地域との協働】 ・相手方 :地域のギャラリーや店、アーティスト ・連携状況 :地域情報誌の作製にあたり、取材に応じていただき、コラムを執筆いただ いた。広告掲載という形で協賛もいただいた(計 5 件)。 ・成果・課題:単なる観光本ではなく、店主やアーティストの「人」にフォーカスした記 事づくりを心掛けた結果、店主らから「想いを大切にした記事にしてくれ て嬉しい」という声があり、当団体への信頼を得ることができた。 【他団体との協働】 ・相手方 :タウンガイド KOBE24 ・連携状況 :まち歩きイベントについて、ルート決めの相談に乗っていただいたことに 加え、当日のガイド役を引き受けていただいた。 ・成果・課題:参加者から好評であったため、今後も協力してイベントを開催していく。 課題や展望 ・地域情報誌を読んだ事業主らから活動趣旨に賛同を得ており、今後タイアップイベント など具体的な形での協働が見込まれる。 ・活動を継続させるためにも、安定的に協賛企業を確保し広告料を得なければならず、平 成 26 年度の実績を基に提案書などのツール作成や、営業ができる人員の確保、スキル向 上等が急がれる。 まち歩きイベント 地域情報誌 の様子 「The LOOP」 8 【復興まちづくり学】 団体名 :特定非営利活動法人 活動名 :東日本大震災の被災地との交流による「復興まちづくり学」の体系化 実施期間 :平成 26 年 8 月 1 日~平成 27 年 3 月 31 日 連携先団体:公益財団法人 神戸まちづくり研究所 神戸都市問題研究所 活動のねらい 阪神・淡路大震災や東日本大震災それぞれの復興の取組みの経験者が、阪神・淡路大震 災、東日本大震災の支援の現場から得られた経験・教訓を、情報共有・相互に学び合う場 を作ることで、ますます本格化する東日本大震災からの復興を迅速に進めるための、また、 他の被災地の復興にも役立つような教訓を抽出し、体系化し、復興まちづくり学として発 信していく。南海トラフ巨大地震への備えとして何を行うべきかを把握し、実践活動(カ リキュラムの実践や講師の育成等)にも生かしていく。 実施した内容 (神戸にて) 担当:公益財団法人 神戸都市問題研究所 ・第 1 回セミナー(平成 26 年 10 月 14 日~10 月 18 日) テーマ:復興事業執行に関する課題を中心として 場所 参加者:7 名 :神戸まちづくり会館、市内各所(第 2 回、第 3 回も同じ) ・第 2 回セミナー(平成 26 年 10 月 28 日~11 月1日) テーマ:被災者の生活再建に関する課題を中心として 参加者:18 名 ・第 3 回セミナー(平成 26 年 11 月 12 日~11 月 16 日) テーマ:復興マネージメントを中心として 参加者:16 名 ・その他:11 月 15 日にセミナー総括シンポジウムとして東日本・神戸復興交流シンポジ ウムを開催。参加者約 80 名。 (仙台にて) 担当:特定非営利活動法人 神戸まちづくり研究所 平成 27 年 3 月 14 日~3 月 17 日、復興まちづくりに関わる支援者・研究者などのべ 105 名が集まり、今回の復興プロセスについて見えてきたことや課題になっていることを 議論した。当団体は、企画への参画と場づくりデザイン助言・進行補助のほか、経験者 として教訓を発信した。 達成された成果等 ※詳細は、別紙「復興まちづくり学の体系化について」 (特定非営利活動法人 づくり研究所)、「『震災復興交流神戸セミナー』実施報告書」(公益財団法人 神戸まち 神戸都 市問題研究所)参照 (神戸にて) ・被災自治体同士のネットワーク構築ができ、相互の情報連絡等により、被災地の早期 復興と被災者のケアーができる基礎ができた。 9 ・セミナー参加の東日本大震災被災地職員が、阪神・淡路大震災の被災者と交流するこ とで、今後の生活再建の課題を発信できた。 ・神戸市職員や市民等が南海トラフに関わる地震に対する備えを学ぶことができた。 (仙台にて) ・復興プロセスを担っている支援者や研究者、行政等のリアルな声を共有できる場を作 ることができた。 ・今被災地で起こっている事象を、多くの人材の視点から整理する機会となった。また、 現場により近い支援者の足場を確かめる交流にもなった。今後は各県で実施したいと いう声も聞かれた。 ・支援者と研究者とのつながりの構築の一助を担うことができた。 課題や展望 今回のプログラムを実施して改めてつかんだのは、 ・やはり被災者や被災自治体が主体的になって取り組むべき。 その中で見えてきたのは、 ・行政、市民(被災者) 、支援者、専門家の協働・連携の在り方 ⇒日常から情報交換等ができる場が必要。その中で日常からネットワークを組んでおく 必要がある。 ⇒自治体同士の支援協定をつくっていてもいいのではないか?また、職員数にゆとりが なくなってきているので、近隣地域の自治体で共同で機能を持つ等も考えの一つ。 ・復興プロセスの中でのプログラムの作り方 ⇒行政からの情報把握までの参考情報であり、主体は市民。 ⇒日常から自分たちのまちをどうするかを住民が考える仕組みがいるのではないか。 ・復興まちづくりのカリキュラムは地域性、時代、プロセスの流れ、さらに受講者や受講 スタイルによってテーラーメイドで提供するのが適している。 ・立場を超えて経験や課題、知恵・知識を交換できる交流型のプログラムも効果的である。 ふっこうバル(仙台での会議) 10