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うだつの町並み再生戦略 その2
5-1.道の駅再生プロジェクト 29 ①道の駅駐車場の早期要望検討 ・早期要望案の検討 ・改修計画の作成 【照明の整備】 【植栽の撤去】 現状の様子 ②案内看板、案内MAPの整備 植栽撤去 ・設置場所、デザイン、MAP内容の検討 ・整備計画の作成 【案内看板の整備】 【案内MAPの整備】 1 2 3 ゆるキャラ活用案 ③サイン計画 ・設置場所、サインの種類の検討 ・掲載内容の検討等 ④道路舗装の検討 舗装整備箇所 ・整備範囲、デザインの検討等 総合案内板 誘導板 ⑤舟着場公園の整備 ・整備内容の検討等 5-2.うだつ食づくりプロジェクト 30 ■うだつ食づくりプロジェクト事業化スケジュール(案) 具体的な取組み うだつ食づくり 検討部会 想定する主な内容 H28年度 5月 6月 7月 8月 9月 10月 12月 1月 2月 3月 H29 年度 H30 年度 H31 年度 H32 年度 ・各チームの取り組み報告 ・協力依頼 ・調整、決定 設計 【藍蔵】 ・改修計画の検討、設計 ・工事発注、整備 【情報S】 ・改修計画の検討、設計 ・工事発注、整備 検討メンバー案 各チームで検討 ①改修計画の検討 1)「藍蔵」「情報S」 リニューアル 11月 整備(1階) 運営開始(1階) ◎ふるさとわきまち ◎観光協会 ・美馬市 2階の活用(予約制テイクアウトの試行) 設計 ①改修計画の検討 整備 運営開始 ②関係者意見交換 2)「予約制テイクアウト」 体制の研究・企画 ・関係者意見交換 ・メニューの検討、決定 (各店舗) ④メニューの検討・決定(各店舗) マップを活用した 「予約制テイクアウト」の試行・改善 ・予約制の試行 (藍蔵の2階にて) 改善等の継続 ④グルメマップ検討・企画 3)町並み グルメマップ作成 ・グルメマップ検討・企画 ・マップのデザイン、印刷 ・早く、安く、うまい食(藍蔵) ④マップのデザイン・印刷 「うだつだより」の定期的な 更新・発行(年3回程度) ◎地域おこし協力隊 ・地区内の飲食店 ・観光協会 ・商工会 ・観光ツアー会社 ・四国大学 ・印刷業者 ・美馬市 ◎ふるさとわきまち ◎観光協会 ・美馬市 ③藍蔵での提供メニュー、 厨房スタイルの検討 ④テイクアウトメニューと併せた地区全体での食の開発 4)うだつの食 の開発・研究 ・メニューの開発(各店) ・グルメイベントの企画 ◎地区内の飲食店 各種イベント時にテイクアウト弁当の提供、PR 試行の継続、新たな取り組み等 の「うだつだより」への掲載 ◎観光協会 ◎地域おこし協力隊 ・地区内の飲食店 ・四国大学 5-2.うだつ食づくりプロジェクト ①改修計画の検討(藍蔵・情報S) ■1階:機能配置イメージ案 31 ④メニューの検討・決定(各店舗)、グルメマップの検討・企画、マップのデザイン・印刷 ②関係者意見交換 ・メニュー、値段、運搬方法、注文・清算方法、チラシの内容など ■注文方式 1)団体客(10人以上:ツアー会社による事前予約) ①各店織り交ぜセットタイプ ②個別注文タイプ 2)個人客 ・注文して30分後に出前(その間、町並みを散策) ・休日は、20食程度テイクアウト弁当を用意 ③藍蔵での提供 メニューの検討 藍蔵食堂 たらいうどん みまからうどん 山菜そば あわおどり親子丼 徳島うだつラーメン あわおどり丼 ・早い、安い、うまい、 うだつ特有の食事 みまどうふカレー みまどうふドライカレー 5-3.うだつモデルプロジェクト・うだつの宿プロジェクト 32 ■うだつモデル・うだつの宿 パイロット事業化スケジュール(案) 具体的な取組み 想定する主な内容 H28年度 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 H29 年度 H30 年度 H31 年度 H32 年度 部会メンバー案 うだつモデル・うだつの宿 ・各チームの取り組み報告 ・協力依頼 プロジェクト検討部会 ・調整、決定 運営開始 【2軒:森家他】 ・誘致候補企業との調整 ・改修計画の検討 ・設計、整備 1)うだつモデル パイロット事業の実施 ・新規空き家での展開 ・市全体での展開 ・活用すべき空き家の選定 ・建物の詳細な調査 ・権利関係等調整 2)うだつの宿 パイロット事業の実施 (内装:誘致企業、外装:美馬市) 新規空き家での展開 【貸店舗誘致】 ・導入機能の検討 ・誘致アクション 改修計画の検討・設計・整備 誘致候補企業との調整 ※10年間で10軒を目指す 市全体での展開(青木家など) 誘致アクション 導入機能の検討 空き家の選定 建物詳細調査 ※初年度2軒 権利関係等調整 結果 反映 ・新規空き家での展開 ・市全体での展開 【運営計画の作成】 ・運営資金の検討 ・収支バランスの検討 ・整備・誘致効果の検討 新規空き家での展開 【運営組織の発足】 ・組織の検討、準備、発足 ・資金計画の検討 運営開始 ※美馬市まち・ひと・ しごと創生総合戦 略推進に係わる 連携協定 ※10年間で5軒を目指す 市全体での展開 運営計画の作成 (商店街結成に向けたビジョンの構築等) 運営組織発足 モデルケースの実施計画作成 3)運営計画の検討 整備 改修計画・実施主体の検討 ・改修計画の検討 ・設計、整備 運営形態の検討 運営方針の検討 資金計画の検討 ◎地区内起業者 ◎誘致企業 ◎美馬市 ◎観光協会 ◎商工会 ◎自治会 ◎徳島銀行※ ◎阿波銀行※ ・地域おこし協力隊 ・四国大学 ・町並み保存会 運営開始 5-3.うだつモデルプロジェクト・うだつの宿プロジェクト 【うだつモデルパイロット事業の展開イメージ】(内部活用・改修) 33 ■空き家の活用・改修イメージ ①シェアオフィス空間 会議室 + シェアオフィス ・誘致企業候補との調整 ・誘致企業の決定 ・誘致企業によるシェアオ フィス空間づくり 2F オフィス シェアオフィス空間 1F 商 店 ②会議室等 ・誘致企業によるシェアオ フィス機能を高める会議室 等の共用スペース、環境 づくり 会議室等の共用スペース ④ ③貸店舗・日常生活機能 ② ・導入店舗機能及び日常 生活機能の検討、誘致 ・誘致機能に応じた空間 づくり 駄菓子屋(貸店舗) 囲碁・将棋クラブ(生活機能) ① ④共用サニタリー空間 ・誘致企業、店舗に対応し た快適な共用サニタリー 空間づくり ③ キッチン トイレ 1階平面イメージ図 2階平面イメージ図 5-3.うだつモデルプロジェクト・うだつの宿プロジェクト 【うだつの宿 パイロット事業の展開イメージ】(全体) ●古民家を再生・リニューアルするにあたり、梁・ 柱・垂木・仕上げ材・木格子組や犬走りなど「古 民 家の活用できる素材」について、細部に至る まで専門家により調査し、後のリューアルに活用 することが重要 ●空家の状況によっては、傷みの著しい箇所や 創建後の応急的な増築や改修を施した部分が ある場合は、思いきって撤去するなど、建物が 本来持っていた独自の魅力を活用する 修理前に採用されてい た格子窓等可能な限り 建物が本来持っていた 独自の魅力を 復活させる 34 ■空き家の活用・改修イメージ 「増築部」の意匠 正面イメージ図 背面イメージ図 【うだつの宿 パイロット事業の展開イメージ】(内部活用・改修) ① 【古民家ならではの「土間」の活用】 (宇多津町 古町の家HPより) ③ 【利用客を迎える「ミセノマ」の活用】 ミセノマは、「見せの間= 店の間」と呼ばれ、商売 のための部屋として作ら れたもの。 宿泊施設としてリニュー アルする際も、その往事 の雰囲気を残す品々を 配すなど、迎える雰囲気 作りが重要 ② 【快適なサニタリー空間づくり】 古民家を体感でき る高級路線の宿と するためにも、洗 面や、トイレ、浴室 を改良・増築など により質を高める。 広い土間を活用したダ イニング空間等団らん や語らいのスペースとし て活用 必要に応じ「増築」も検討 ② (宇多津町 古町の家HP及び 飛騨高山いろりの宿かつら木の郷HPより) ④ 【快適な寝室空間づくり】 2階和室は、ゆっ たりとした寝室とす る。また、高齢者 の宿泊も考慮し、 1階座敷での就寝 も対応可能とする。 (NPO法人うちのの館HPより) 後に増築された部分などは、 可能な限り、本来の意匠を 復元するような配慮を行う ④ ① ③ ④ (宇多津町 古町の家HP及び 飛騨高山いろりの宿かつら木 の郷HPより) 全体 【若者のニーズへの配慮】 CD・HDD・SDプレーヤーの設置やインターネット用 WI-FI環境、間接照明の採用など若者のニーズへ の配慮も検討する 1階平面イメージ図 2階平面イメージ図 5-3.うだつモデルプロジェクト・うだつの宿プロジェクト 35 ①商店街振興組合発足に向けたイメージ 金融機関 独立 運営組織 商工会、観光協会 商店街組合 美馬市 商店街振興組合 (法人化) ・融資継続 ・移住定住支援 ・サテライトオフィスの斡旋支援 町並み保存会 組合員 組合員 ◎地区内起業者 ◎町並み内の店舗事業者 ◎誘致企業 ◎地区内起業者 ◎町並み内の店舗事業者 ◎誘致企業 ◎自治会長 美馬市(商工観光課) 地域おこし協力隊 商店街の形成 金融機関 (徳島銀行、阿波銀行) 小売店、飲食店及びサービス業を営む事業所 が近接して30店舗以上あるもの 四国大学 ・アドバイス ・連携 (サポーター) 商工会、観光協会 ②資金繰りの流れと組織の運営内容 サテライトオフィス誘致 活動内容 出資 住民ファンド 配当 運営組織 × イニシャルコスト ○ 家賃収入 社員の食事等に町並みの店舗を利用 移住者の期待 × 収支 ○ 商店の増加⇒地域のにぎわい創出 組合員の増加による出資額の増加 ☞サテライトオフィス誘致 ☞店舗事業者の誘致 運営 店舗事業者誘致 融資 金融機関の融資 ☞活用空き家の確保 返還 《法人》 商店街組合 市の支援・補助 ☞起業塾等の開催 利益 活性化 支援・補助 起業塾等の開催 ○ 利益の還元 サテライトオフィスの出社⇒移住・定住者の増加 5-3.うだつモデルプロジェクト・うだつの宿プロジェクト 36 ■図書館の活用検討 具体的な取組み 4)図書館の活用検討 想定する主な内容 ●準備委員会 ●実行委員会 ●参考事例調査・研究 ●改修・運営開始 H28年度 5月 6月 7月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 H29 年度 H30 年度 H31 年度 ①準備委員会の設立・各種条件調整・方向性の検討 ①準備委員会の設立・方向性の検討 ②実行委員会での検討 ・各種条件を調整するための準備委員会を立ち上げ、町並み再生戦略の加速化 を図る視点等からの方向性を検討する。 組織体制(案) ③参考事例調査・研究 ・活用事例や運営実態について、事例調査、現地視察、研究を実施 調査対象(例) ・廃校小学校を、区の複合施設として活用。施設内に銭湯を整備。 ・建築物は昭和3年に建てられており、東京都選定歴史的建造物。 1F :多目的室 2F :銭湯 3F~5F:老人福祉施設 保育所 東京都中央区日本橋 「十思スクエア」 8月 営業時間:15時~23時 入浴料 :12歳以上460円 6~12歳180円 6歳未満80円 整備 ②実行委員会での改修計画の検討 運営開始 ④改修計画(イメージ例) H32 年度 部会メンバー案 ◎美馬市 ◎教育委員会 ・本協議会 (代表者) ・有識者等 ⑤イベント・体験展開プロジェクト 37 ■イベント・体験プロジェクト事業化スケジュール(案) 具体的な取組み 想定する主な内容 H28年度 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 H29 年度 H30 年度 H31 年度 H32 年度 ・各チームの取り組み報告 イベント・体験プロジェクト ・協力依頼 検討部会 ・調整、決定 各チームで検討 【阿波踊り】 ①有名連の招待検討 >参加連の確保 ①有名連の招待検討 ②企業連等の結成支援 ③情報発信の検討 ③情報発信の検討 8/11 開催 ②企業連等の結成支援 >イベントの充実 ④演舞場の拡充検討 ⑤協賛募集、有料観覧席 の設置検討 1) パイロットイベント・体験 活動の実施 【藍染、竹工品】 >団体向け体験活動の検討 ①団体向け体験プログラム の検討・試行 ②藍を活かした新規体験プ ログラムの検討 ③運営・協力体制の構築 ④体験指導手引書の作成 ⑤情報発信の検討 継続実施・改善 ④演舞場の拡充検討 ⑤協賛募集、有料観覧席の設置検討 2) 既存イベント・体験活動 の充実 ●企画・検討 ●実施 ◎商工会 ◎観光協会 ◎美馬市 ◎地区内起業者 ・自治会 ・地域おこし協力隊 ・企業、高校、大学 関係者意見交換 ①団体向け体験 小学生団体の体験 プログラムの検討・試行 ②藍を活かした新規体験プログラムの検討 継続実施・改善 ③運営・協力体制の構築 ④体験指導手引書の作成 ⑤情報発信の検討 >観光文化資料館の改装 計画 ⑥改装計画 部会メンバー案 ⑥改装計画・調整 企画・検討 ◎地域おこし協力隊 ◎地区内起業者、 美馬和傘製作集団 ◎観光協会 ◎教育委員会 ◎美馬市 ・商工会 ・自治会 改装(市) 試行 継続実施・改善 上記メンバー 3) 新たなイベント・体験活動 ●企画・検討 ●実施 の展開 企画・検討 試行 継続実施・改善 ⑤イベント・体験展開プロジェクト 38 パイロットイベント:うだつ阿波おどり 取組案② 企業連、学生連、にわか連等の結成支援 検討事項> 参加連の確保 ・市内の企業連をはじめ、脇町高校や四国大学の生徒・学生による踊り連の結成を支 援し、地元の参加連を増やす ・不参加自治会等の連合によるにわか連を結成し、一般の観光客もより楽しめる仕組 みをつくる ・踊り子が不足しており、参加連が減少している。 取組案① 有名連の招待検討 ・関係協会に要請し、有名連を招待することで 集客の向上を図る ・有名連を招待するために、花火の観覧(特別 観覧席)やバス送迎などの特典を付与 参加有名連には特別観覧席を検討 有名連の招待 (徳島市阿波おどり振興協会、徳島県阿波踊り協会) 企業連(例:大塚製薬) 徳島市 美⾺市 送迎 にわか連 取組案③ 情報発信の検討 ・参加連の募集を行うとともに、集客の増加を 図るために、インターネットやポスター等を活 用した積極的な情報発信を検討する 有名連の送迎を検討 検討事項> イベント内容の充実 ・演舞場所が限定(規模が縮小)されている。 ・警備員を雇う費用がかかる。 四国大学 うだつの町並み会場(流し) ・町並みが暗く、観覧しづらい。 オデオン座会場(舞台) 取組案④ 演舞場の拡充検討 ・道の駅駐車場南側のバイパス道路上がメイン会 場となっており、町並みとの連携が不足している ため、参加連を確保した上で演舞場の拡充を検 討する ・照明等を設置し、観覧しやすい環境を検討する ⾈着場公園(輪踊り) 取組案⑤ 協賛募集、有料観覧席(桟敷)の設置検討 ・運営費を確保するため、企業協賛を募るとともに、有料観覧席 (桟敷)の設置を検討する バイパス会場(流し) パルシー会場(舞台) 協賛広告の掲示 有料観覧席の設置 ⑤イベント・体験展開プロジェクト 39 パイロット体験:藍染、⽵⼯品 取組案② 藍を活かした新規体験プログラムの検討 検討事項>団体向け体験活動の検討 ・観光交流センターには藍甕が2つしかなく、最大10人までしか対応できない ・藍染めの工程では、仕込み後、染色が可能となるまでに2週間程度かかり、毎日の管 理が必要となる ・1度使用した藍染液は1~2日休ませる必要がある ⇒団体客に対応するには、多くの藍甕が必要となる ・藍染液作り体験 ・藍草たたき染め体験 ・藍染め生地を使った作品作り体験 など、団体客に対応できる体験メニューの開設や 団体客の分散を検討する 藍液作り 藍草たたき染め 取組案③ 運営・協力体制の構築 観光交流センターの藍甕 藍染の仕込みから染色までの工程 ・観光交流センターで藍染体験にあたるスタッフは2名程度(地域おこし協力隊)である ・藍染液は状態を見ながら毎日貝灰・ふすまなどの養分を加え、撹拌する必要がある ・竹工品製作体験にあたるのは、地元業者や美馬和傘製作集団である ⇒専門性の高いスタッフの確保が必要となる 取組案① 団体向け体験プログラムの検討・試行 ・課題解決へ向け、藍甕等の機材の搬入を行わずに藍染を行う方 法や施設整備(取組案⑥)等について検討する ・藍染体験の可能性や体験人数に応じて、竹工品などの他の体験 小学生の団体による体験 プログラムとの連携を検討する ・検討した団体向けの体験プログラムを基に、近隣の小学校へ参 加の協力を依頼し、小学生30~50名程度を対象に体験を試行す る(観光文化資料館の空き部屋等を利用) ・観光文化資料館を運営する組織を立ち上げる ・組織体制や協力体制について検討する ・藍染職人・アーティストを誘致する ・地域住民の協力を運営に活かす地域サポー ター制度について検討する ・新規の体験指導者を募集する 管理責任者 ・運営委員会 等 体験指導員 販売員 ・地域おこし協力隊 ・地元業者、美馬和傘製作 集団 ・藍染職人(アーティスト)等 ・藍染職人(アーティスト) ・業者 等 運営体制の検討(案) 取組案④ 体験指導手引書の作成 ・体験活動内容をまとめた手引書を作成する ・次年度以降へ向けて、更新方法等について検討する 取組案⑤ 情報発信の検討 ・団体客も受け入れ可能であることを発信する効果的な媒 体について検討する 効果的な情報発信について検討 藍染体験、⽵⼯品・和傘作り体験、新規体験等 ・団体客の利用を想定した様々な体験メニューを検討する 検討事項>観光文化資料館の改装計画 ・藍染、竹工品や和傘づくりなどが行えるよう、現在の展示 室を整備する ・体験施設が少なく、団体客に対応していない 取組案⑥ 改装計画 ・団体向け体験検討の結果を踏まえ、スペースや機材の配置を検討する 作品展⽰・物販 ・小学生が体験で製作し た作品の展示や、工芸 品の販売を行うスペース 配置を検討する 藍染 竹工品作り 和傘作り ・和紙を使った灯篭作り等の新規体験 メニューを検討する(H29年度以降) 作品展示 和紙を張った灯篭 物販 ■観光文化資料館1階:機能配置イメージ案 ■参考資料 (1)滞在⼈⼝の現状(地域経済分析システム「RESAS」・ビッグデータ) (2)みま産直市連絡会 参加産直市⼀覧 (3)にし阿波観光圏域の各種イベント (4)美⾺市の各種イベント・体験活動 (5)吉⽥家住宅・脇町劇場 平成26年度稼働状況 (6)空き家等の活⽤事例 (7)空き家等の活⽤にかかわる各種法的な課題 (8)うだつモデルプロジェクト:⽥村委員提案 ■参考資料 参1 (1)滞在人口の現状(地域経済分析システム「RESAS」・ビッグデータ) ■地域経済分析システム(RESAS)のよる分析 ・美馬市の休日における滞在人口は52,800人で、そのうち、徳島県内(美馬市含む)の滞在人口が、9割以上を占めている。 ・徳島県外から美馬市への滞在人口を都道府県別にみると、香川県が最も多く(休日:1,700人)、次いで、愛媛県(休日:600人)、大阪府(休日:400人)となっている。 ・ゴールデンウイークを含む5月の休日での「町並み地区周辺」の流動人口をみると、午前中は滞在者が増加傾向にあるものの、昼食の時間帯となる12時以降にて、滞在者の減少がみられる。 ◇観光状況 ■From-To分析(都道府県→美馬市) <休日> <休日> ⼤阪府 400⼈ ⾹川県 1,700⼈ 美⾺市 愛媛県 600⼈ ⾼知県 200⼈ ■メッシュ分析(流動人口) 2014年5月(休日) 12時~15時の 時間帯での減少 ■参考資料 参2 ■ビッグデータによる分析 ・NTTスマートホン位置情報から、うだつの町並み地区周辺滞在者(2時間以上)の来訪先と年齢構成を分析 ・対象期間:主要イベント開催時を含む40日間(平成27年1月11日~20日、7月10日~19日、9月18日~27日、10月8日~17日) ●美馬市滞在者の状況 ・徳島県内市町別の滞在者数 ・美馬市に2時間以上の滞在者は、徳島県内者 市町村名 滞在者数 割合 (美馬市在住者を除く)が約9割、県外者が約1割 の状況である。 ・県内者では、阿波市、吉野川市、東みよし町、徳 島市、つるぎ町、三好市の順で多い状況である。 ・県外者では、愛媛県、香川県、大阪府、兵庫県、 高知県、岡山県の順で多い状況である。 ・県内外からの来訪者の状況から、近隣地域に加 え、高速道路によるアクセス性の良い地域から の来訪が多いことがうかがえる。 ●美馬市滞在者の年齢構成の状況 ・40歳代、50歳代のミドル層の滞在が最も多く、全 体の約6割を占め、次いで60歳代以上のシニア 層が全体の2割を占めている。 ・20歳代、30歳代の若者・ファミリー層も、概ねシニ ア層と同程度の2割弱を占める状況である。 70歳以上 15歳~19歳 7% 6% 20歳代 7% 50歳代 24% 5,520 30.0% 4,713 25.6% 東みよし町 2,346 12.8% 徳島市 1,686 9.2% つるぎ町 1,418 7.7% 三好市 1,357 7.4% 石井町 407 2.2% 藍住町 308 1.7% 上板町 200 1.1% 北島町 171 0.9% 阿南市 93 0.5% 松茂町 56 0.3% 小松島市 48 0.3% 鳴門市 43 0.2% 板野町 10 0.1% 18,376 100.0% 合計 ・都道府県別の滞在者数 ・滞在者の年齢構成 60歳代 14% 阿波市 吉野川市 30歳代 10% 40歳代 32% 都道府県 徳島県 (美馬市を除く) 滞在者数 18,376 愛媛県 786 香川県 760 大阪府 402 兵庫県 218 高知県 99 岡山県 65 東京都 47 広島県 13 静岡県 13 京都府 10 合計 20,789 割合 88.4% 11.6% 100.0% ■参考資料 (2)みま産直市連絡会 参加産直市一覧 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 参3 ■参考資料 参4 (3)にし阿波観光圏域の各種イベント 現在、にし阿波観光圏域で行われている各種イベントについて、内容に応じて分類(自然、歴史・文化、スポーツ、食)し、 整理する。 ・三好市では、剣山もみじ祭りをはじめとした自然に関する催しや、祖谷の歴史・文化の祭事、食に関するイベントが多 数開催されている。 各種イベント 三 好 市 ・つるぎ町では、貞光を拠点にイベントが開催されるほか、半田そうめんなどの特産品を活かしたイベントが開催されて いる。 ・東みよし町では数は少ないものの、農村地域を活かしたイベントが開催されている。 ・にし阿波観光圏域の各市町において、自然環境や歴史・文化など地域特性を活かしたイベントが開催されている。中 でも、剣山については共通の地域資源として活用されている。 凡例 ● 自然 ● 伝統・歴史・文化 ● ● スポーツ ● 貞光夏まつり阿波踊り⼤会 食 ⼤楠まつり ● ● ● ● ● ●●●● ● ● ●● ● ● ● ● ● つ る ぎ 町 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●● ● ● ●● ● ● ● ● 諏訪公園桜まつり ●塩塚高原野焼き ●諏訪公園桜まつり ●祖谷襖からくり公演 ●西祖谷文化まつり ●祖谷文化伝承まつり ●祖谷平家まつり ●三好長慶武者行列まつり ●祖谷源内の里 ふるさとまつり ●マチトソラ芸術祭 ●やましろ夏まつり ●うだつマルシェ ●三野フェスタ ●祖谷口の夏フェスティバル ●丸山神社祇園祭 花火大会 ●箸蔵寺 春季大祭・秋季大祭 ●祖谷の粉ひき節日本一大会 ●天空の郷かかし祭り ●いけだ阿波おどり ●黒沢大師まつり ●神代踊り ●池田冬のオブジェ ●妖怪屋敷夏まつり ●西祖谷夏祭り ●JCわくわくフェスタ ●池田えびす祭り ●落合集落重伝建選定10周年記念イベント ●雪合戦四国大会 ●ツール・ド・にし阿波 ●大歩危祖谷温泉郷 癒しの健康 ウォーク ●四国酒まつり ●流しそうめん ●貞光あさがおまつり ●あじさい祭り ●於安パーク桜フェスティバル ●貞光夏まつり 阿波踊り大会 ●廻り踊り・踊り念仏 ●土々呂の滝まつり ●一宇ふるさとまつり ●貞光ぎおん夏まつり花火大会 ●健康フェスティバル ●つるぎの街のひな祭り桃花遊々 ●天の岩戸神楽 ●剣山本宮剣神社例大祭 ●つるぎ町ボランティアフェスティ バル ●つるぎのまちの菊の節句 月花 遊々 ●貞光九市 ●剣山スキーまつり ●ゆうゆうパーク陸上競技大会 ●つるぎ町民体育祭 ● ● ● 東みよし町 ● ● ● ● ● 三好市東祖⾕ ⼭村落合 ● ● ●剣山もみじ祭り ●野鹿池しゃくなげまつり ●石光山花まつり ● ● ● ● ● ● ● ● ●● ● ● ● ● ● ● ●● 雪合戦四国⼤会 美 馬 市 ●半田そうめん祭り ●増川ホタルまつり ●大楠まつり ●法市農村舞台公演 ●東みよしFESTA ●オアシスまつり ●足代八幡神社 納涼月見祭 ●デ・レイケ公園チューリップ祭り ●寺町花しょうぶまつり ●芝桜祭り ●剣山クリーンアップ大作戦 ●恒例のタケノコ狩り ●そばの花まつり ●林家一門会 ●としょかんまつり ●三味線餅つき ●緑とふれあい夏祭り ●美馬市文化祭 ●うだつまると歌って踊ろう! ●うだつの町並み「藍布かざり」 ●藍染・和傘展 ●白人神社御的射祭り ●うだつまつり ●うだつをいける~和美共感~ ●穴吹川筏下り大会 ●グラススキー・ジャパンオープン 大会 ●四国三郎ジャパンカップ ●ツール・ド・にし阿波 ●健康のうだつがあがるウォーク ●ええね美馬まるしぇ ■参考資料 参5 (4)美馬市の各種イベント・体験活動 NO イベント名 開催場所 分野 開催時期 主体組織 ターゲット キーワード1 キーワード2 1 デ・レイケ公園チューリップ祭り 市内 ⾃然 4⽉ 商⼯観光課、観光協会 来訪者 花 デ・レイケ公園 2 剣⼭クリーンアップ⼤作戦 市内 ⾃然 5⽉ 商⼯観光課、観光協会 来訪者、地域住⺠ 剣⼭ 清掃 3 寺町花しょうぶまつり 市内 ⾃然 6⽉ NPO法⼈群⾥交流会 来訪者 花 寺町公園 4 恒例のタケノコ狩り 市内 ⾃然 6⽉ NPO法⼈美⾺体験交流の会 親⼦(来訪者) タケノコ 四国三郎の郷 5 ⽳吹川筏下り⼤会 市内 スポーツ 8⽉ ⽳吹川筏下り⼤会実⾏委員会 若者 筏下り 地区内 歴史・⽂化 8⽉ (地域住⺠、来訪 地域住⺠ ⽳吹川 6 林家⼀⾨会 (美⾺市商⼯観光課内) 商⼯観光課、観光協会 オデオン座 落語 7 うだつの町並み「藍布かざり」 地区内 歴史・⽂化 8⽉ 地域おこし協⼒隊 来訪者 うだつの町並み 藍染 キーワード3 三味線餅つき 8 としょかんまつり 地区内 歴史・⽂化 3⽉ 脇町図書館 親⼦(地域住⺠) 図書館 藍染 9 藍染・和傘展 地区内 歴史・⽂化 3⽉ 地域おこし協⼒隊、美⾺市 来訪者 うだつの町並み 藍染 10 三味線餅つき 地区内 歴史・⽂化 11⽉ 三味線餅つき保存会「井内組」 地域住⺠ 三味線餅つき 11 ⽩⼈神社御的射祭り 市内 歴史・⽂化 2⽉ 美⾺市 来訪者 例祭 ⽩⼈神社 地域住⺠ 夏祭り 花⽕ 阿波踊り 来訪者 うだつの町並み 秋祭り 阿波踊り ⽊屋平地域づくり実⾏委員会 12 緑とふれあい夏祭り 市内 歴史・⽂化 8⽉ 13 うだつまつり 地区内 歴史・⽂化 10⽉ 14 美⾺市⽂化祭 市内 歴史・⽂化 11⽉ 地域住⺠ ⽂化祭 スポーツ 15 うだつをいける〜和美共感〜 地区内 歴史・⽂化 1⽉〜2⽉ 観光協会、商⼯観光課 地域住⺠、来訪者 うだつの町並み 花 16 芝桜祭り 市内 ⾃然 4⽉ 芝桜祭り実⾏委員会 来訪者 広棚 花 17 四国三郎ジャパンカップ 広域圏 スポーツ 11⽉ 四国三郎ジャパンカップ実⾏委員会 選⼿ 三頭⼭ パラグライダー 18 ええね美⾺まるしぇ 市内 ⾷ 7⽉ ええね美⾺地域ビジネス推進協会 来訪者、地域住⺠ 特産品 マルシェ 19 グラススキー・ジャパンオープン⼤会 市内 スポーツ 9⽉ 美⾺市、(公社)⽇本グラススキー協会 選⼿ 中尾⼭ グラススキー 20 うだつまると歌って踊ろう! 地区内 歴史・⽂化 2⽉ 美⾺市 親⼦(地域住⺠) ゆるキャラ ⾳楽 21 ツール・ド・にし阿波 広域圏 スポーツ 5⽉ NPO法⼈ツール・ド・にし阿波プロジェクト サイクリスト ⾃転⾞ 22 そばの花まつり 市内 ⾃然 10⽉ はなみち農園そばとまちづくり推進会 来訪者 花 そば 23 健康のうだつがあがるウォーク 市内 スポーツ 24 美⾺市花⽕⼤会・うだつ阿波踊り 地区周辺 NO 体験活動 1 藍染・和傘製作体験 12⽉ (美⾺市総務福祉課) うだつまつり実⾏委員会、 観光協会、美⾺市 教育委員会、⽂化・スポーツ課 JR四国、観光協会、 ⾼齢者(来訪者) ウォーキング 観光スポット 歴史・⽂化 8⽉ うだつまつり実⾏委員会 商⼯会、商⼯観光課 地域住⺠、来訪者 うだつの町並み 吉野川 開催場所 分野 主体組織 ターゲット キーワード1 キーワード2 地区内 歴史・⽂化 通年 美⾺市地域おこし協⼒隊、美⾺和傘製作集団 不問 藍染 和傘 開催時期 2 阿波踊り⽵⼈形作り 地区内 歴史・⽂化 通年 ㈲⽵⼯房ふるさと 時代屋 不問 ⽵⼈形 3 グラススキー 市内 スポーツ 通年 中尾⼭⾼原 平成荘 不問 グラススキー 4 リバーカヤック 市内 スポーツ 通年 AMEMBO徳島 不問 カヤック バーベキュー 5 ツリーハウス作り 市内 ⾃然 通年 AMEMBO徳島 不問(親⼦) ツリーハウス 森林浴 6 りんご収穫体験 市内 ⾷ 8〜9⽉ 横倉観光りんご園・中川園 不問 りんご狩り 7 ブルーベリー収穫体験 市内 ⾷ 6〜8⽉ しではらブルーベリー園、 8 そば・うどん打ち体験 市内 ⾷ 通年 ベリーベリーファームわきまち 美村が丘 9 ⼿作りピザ体験 市内 ⾷ 通年 AMEMBO徳島 市内 歴史・⽂化 週3⽇程度 美⾺市地域おこし協⼒隊 10 藍染体験 不問 ブルーベリー狩り 不問 そば・うどん打ち 不問(親⼦) ピザ作り 不問 藍染 ⽳吹川 広棚獅⼦舞 健康 キーワード3 ジャム作り 動物とふれあい バーベキュー ⽵ごはん ■参考資料 参6 (5)吉田家住宅・脇町劇場 平成26年度稼働状況 吉田家住宅 日時 4月 5月 6月 7月 8月 催し物内容 コスプレイベント 写真館による前撮り 林家落語会 テレビ局 邸内撮影 コスプレイベント 写真館による前撮り 林家落語会 コスプレイベント 写真館による前撮り 地元小学校 社会学習 写真館による前撮り 地元小学校 社会学習 テレビ局 邸内撮影 コスプレイベント 三味線餅つき コスプレイベント 9月 三味線餅つき 10月 写真館による前撮り コスプレイベント 林家落語会 11月 三味線餅つき 写真館による前撮り コスプレイベント フォークライブ 12月 林家落語会 写真館による前撮り コスプレイベント 1月 うだつをいける華道展 写真館による前撮り コスプレイベント フォークライブ うだつをいける期間内イベント 2月 うだつをいける華道展 うだつをいける期間内イベント 林家落語会 3月 脇町劇場 草月流華道展 コスプレイベント 藍染・和傘展 写真館による前撮り 三味線餅つき 二胡演奏会 催し物内容 備考 6日間 2日間 2日間 2日間 2日間 2日間 阿波高校演劇部 公演 四国放送サービス CM撮影 備考 2日間 地元婦人会 総会 映画上映会 音楽イベント ふるさとわきまち(株)株主総会 講演会 テレビ局 撮影 観光協会 総会 2日間 落語会 コスプレライブ・撮影会 チャリティーライブ 演劇公演 うだつまつり高校演劇祭 うだつまつり芝居公演 林家一門会落語公演 2日間 2日間 3日間 2日間 2日間 2日間 6日間 2日間 2日間 1/11~2/22 三味線餅つき子供会 発表会 踊り発表会 映画上映会 コスプレライブ 地元保育所 発表会 阿波高校、城の内高校演劇発表会 チャリティショー うだつをいけるトークショー 徳島大学国際センター 英語劇 2日間 4日間 1/11~2/22 5日間 2日間 3日間 3/14~3/23 シルバー大学 芸能祭 四国大学講演会 うだつまる、テーマソング発表会 地元中学校 社会学習 コスプレライブ カラオケ発表会 お笑いライブ ミュージカル映画上映 シンガーソングライター ライブ 演歌歌手 コンサート 3日間 ■参考資料 参7 (6)空き家等の活用事例 ①住居・宿泊利用 ●事例の概要 ●古民家再生事業 (徳島県三好市) ・古民家を改装し、住居や宿泊に活用している。住居においては、移住者の一時利用を目的 とした「お試し住宅」などの取り組みも見られる。 ・徳島県では、住居・宿泊ともに、主に山間部で広く活用がされている。 ◇概要 -:空き家バンクなし 東みよし町 つるぎ町 上板町 板野町 藍住町 北島町 松茂町 海陽町 美波町 牟岐町 那賀町 神山町 石井町 佐那河内村 上勝町 勝浦町 三好市 美馬市 阿波市 吉野川市 阿南市 小松島市 鳴門市 徳島市 ○:活用あり ●徳島県下における事例 住居利 用 ----○○○- 宿泊利 用 ○○○○ - ○○ -○○-○-------- ○○ ○ ○○ ※住居利用では、古民家を探すうえで最も利用が想定される各自治体の「空き家バンク」にて 検索。「徳島県古民家再生協会」より、地区50年以上の建物を古民家と定義した。 ※宿泊利用では、「古民家 + 宿泊 + 自治体名」で検索。 ●お試し住宅 (岡山県真庭市) お試し住宅 宿泊施設 伝建地区にも指定されている落合集落において、空き古民家を宿泊施設として再生したう えで、地域の暮らしが感じられる体験プログラムや地場産品を提供、新しい観光ビジネスを 展開している。 ◇活用のポイント ■背景・目的 ・市の空き家率は全住宅の約4分の1に至るが、これらの 空き家の中には、築数百年になる文化的価値の高い古 民家もある。その景観を保全することを目的としている。 ■活動内容 ・当地区は伝建地区のため、外観部分は創建当時の姿 に戻し、建物内部は快適性を高めている。年間1,000人 以上の宿泊者が訪れるようになっている。 ■活動主体 ・運営は自治体を中心に、アレックス・カーといった著名 人も参画している。 ●丹波篠山の宿 集落丸山 (兵庫県篠山市) 宿泊施設 ◇概要 ◇概要 真庭市の風土や気候を体感、地元の方と交流、農業体験、職探し、住宅探しをするため の拠点となる。世帯有りか個人利用、長期から短期滞在まで、さまざまな用途に合わせた お試し住宅が整備されている。 丸山集落内の3棟の空き家(古民家)を再生し、2009年より農泊施設として営業を開始し た。事業期間は10年を予定している。集落住民は、集落マネジメントのために「NPO法人集 落丸山」を設立し、農泊施設の運営、各種イベントを実施する。 ◇活用のポイント ◇活用のポイント ■背景・目的 ・激しい人口減少のなか、移住希望者にとにかくまず来 てもらい、真庭での生活を体験してもらうことを目的とし て整備。 ■活動内容 ・公共施設や民間の空き家を活用している。 ・1泊2,500円のものや、1ヶ月18,000円のものがある。市 内地域別に点在している。交流体験と合わせての利用 を進めているものもある。 ■活動主体 ・運営は地域自主組織やNPO等が行っている。 ■背景・目的 ・使われなくなった個人資産を地域の共有資産として認 識し、他地域に住む所有者に代わり、地域で管理を行う。 ■活動内容 ・空き家の所有者は、自らの空き家・空き地・農地等を10 年間無償で貸与する。事業期間(10年間)終了後、空き 家は所有者に返還される。 ■活動主体 ・市民からなる「NPO法人集落丸山」と専門家からなる 「一般社団法人ノオト」によって「有限責任事業組合 (LLP)」を設立し、役割分担・収益配分等を定めている。 ■参考資料 参8 ~脇町での展開に際して(宿泊施設)~ ●丹波篠山の宿 集落丸山 (兵庫県篠山市) ●利用に至るまでのアプローチ 集落住民は、丸山集落の空き家や未耕作農地 を農泊施設や市民農園として維持管理、運営す るNPO法人集落丸山を設立。 同時に、事業企画などの専門家である一般社 団法人ノオトと連携する有限責任事業組合 (LLP丸山プロジェクト)を立ち上げる。 NPO法人集落丸山 ●課題・知見 ・全体で約7千万円の費用負担。約2/3が古民家の改修工事費。 ・資金調達は、銀行からの融資・自己資金(ノオト)・市民ファンドを予定したが、古民家 改修費の9割を国の補助、駐車場や事務所を県の補助でまかなうことができた。 ・運営はNPO会員のスタッフが行っており、自給800円。ノオトは農泊施設を軸とした企 画を行っているが、常勤スタッフの代わりに運営のサポートすることもある。 ・所有者の理解を得ることは困難で、多くは資金不足やリスク負担能力の欠如が要因。 丸山では、集落住民・転出者・大学・市職員等が参画したワークショップを開催し、ま ちづくりの方向性の共有化を図った。 改修工事 資金調達 運営 一般社団法人ノオト - ○工事の委託契約 市民ファンドへの出資 ○補助金の取得 ○市民ファンドの設立、運営 ○銀行融資 ○予約受付、接客サービス ○顧客情報管理 ○情報発信(インターネット等) ・イベント企画 ・デザイン管理 ・外国人観光客の誘致 収益配分 ◎基金造成し、集落マネジメント事業に活用 藤本秀一「空き家の再生・活用を通じた地域運営の事例」 脇町での展開における検討課題 ●事例からの課題等への対応 ・費用の確保が重要。国・県の補助金も使用可。 ・集落住民との連携が重要。働き手としても活用。 ・イベント企画等を行う団体と組むことが事業の 立ち上げ・運営において重要。 ・ワークショップなど、所有者と良好な関係を作 る機会が重要。 ●法律等への対応 ・農林漁業体験等の民宿は、建築基準法で簡易 宿所として取り扱われることが多い。 ⇒客室延床面積33㎡以上 ⇒適当な規模の入浴設備・洗面設備を有する ・宿泊施設は不特定多数が利用する施設であり、 バリアフリー法の特定建築物に該当する。 ●地域の特色への対応 ・うだつ地区には、3件の宿泊施設(いずれも旅 館)があり、これらとの役割分担の検討が必要。 ■参考資料 参9 (6)空き家等の活用事例 ②商業利用 ●事例の概要 ●町屋カフェしおや (福岡県八女町) ・飲食店、ギャラリー・ショップ、コンビニなど、幅広い用途での活用がある。地域の特産品を 売り出すケースも見られる。 ・徳島県では、住居・宿泊利用が山間部に多かったのに対して、平野部でも活用が見られる。 ◇概要 ●徳島県下における事例 ◇活用のポイント ○:活用あり 東みよし町 つるぎ町 上板町 板野町 藍住町 北島町 松茂町 海陽町 美波町 牟岐町 那賀町 神山町 石井町 佐那河内村 上勝町 勝浦町 三好市 美馬市 阿波市 吉野川市 阿南市 小松島市 鳴門市 徳島市 ●徳島県下における事例 商業利 用 ○○○ ○○ ○○ ○○ ○ ○○ ※「古民家 + 飲食店 or ギャラリーショップ or 商店 + 自治体名」で検索 ●おおやアート村構想 (兵庫県養父市) ギャラリー・ ショップ 飲食店 八女町町屋再生応援団では、町屋の魅力を市民や来訪者に知ってもらうため、町屋の再 生や各種イベントの開催を行っている。「町屋カフェしおや」は、築180年以上の元塩屋を改 装して店舗利用している。 ■背景・目的 ・町家が空き家になる傾向が顕著になる中で、八女らし い有効活用を進めるため、応援団が発足。 ■活動内容 ・まず家主の意向調査等を行い、貸して活用を図るよう に説得。そして、町家の魅力を感じて希望される「借り 手」の方に空き町家を紹介。 ■活動主体 ・会員数15名の「NPO法人八女町家再生応援団」によっ て、活動が行われている。年会費は5000円で、2003年 より活動が開始。 ●ファミリーマート伊勢神宮内宮前店 (三重県伊勢市) コンビニ ◇概要 ◇概要 築120余年の診療所だった民家を再生させた木彫展示館に、木彫フォークアートの作品の 数々を展示している。館内には全国公募展「木彫フォークアート・おおや」の第1回(平成6 年・1994年)からのグランプリ作品などを常設展示している。 伊勢神宮内宮近くのおはらい町には、昔ながらの風情のある建物が並んでいるが、この ファミリーマートはその景観になじんでいる。一瞬コンビニだと気付かない和風な建物でつく られており、お店の看板も控えめなやさしい木のデザインでつくられている。 ◇活用のポイント ◇活用のポイント ■背景・目的 ・もともと木彫を中心とした芸術家が地域で創作活動を 行っていたことから、アートをテーマに、山里の自然風 景、養蚕業の歴史・文化等を活かしたまちづくりを展開。 ■活動内容 ・期間中は約1,500人の美術ファンで集落がにぎわう。 ・空き家となっている養蚕住宅の一部を改装してアート作 品を展示する民間のギャラリーも建設。 ■活動主体 ・市民と行政等を中心とした「NPO法人おおやアート村」 にて計画・運営。 ■背景・目的 ・2013年5月14日にオープン。たくさんの土産物店・飲食 店が立ち並んでは参拝客で賑わうメインストリートに面 している。 ■活動内容 ・他のコンビニと同様、24時間営業である。 ・2階はイートインカフェになっている。内宮の参道の街並 みを見下ろすことができる見晴らしのよいカフェである。 ■活動主体 ・オーナーは、地元の商店街とファミリーマート本体との 間に入り、開店までに苦労があったという。 ■参考資料 参10 ~脇町での展開に際して(特産品販売)~ ●おおやアート村構想 (兵庫県養父市) ●利用に至るまでのアプローチ 平成22年に芸術資源を活かしたまちづくり推進のため に、市民と行政等で「おおやアート村推進協議会」を結 成。 「おおやアート村推進協議会」は「NPO法人おおやアー ト村」へと改組。 現在は、在住アーティストの活動、アートイベントの開催、 地域資源を基礎に、「BIG LABO」、「分散ギャラリー」、 「ふるさと交流の家 いろり」、「木彫展示館」の4つの アート関連施設を展開。 4つのアート関連施設 ●課題・知見 ・事業運営費すべてを公的な資金で賄うことは難しい。 ・芸術家が主体メンバーである「NPO法人おおやアート村」が事業推進を一手に担うには経営面での負荷が大きい。 ・地元関係者間では、「NPO法人おおやアート村」は、アートイベント企画やアート作品の創作・展示活動といった運営部分に専念し、資金調達、採算性の確保、 新商品開発といった経営部分については、別途民間事業者等に委託する必要があると考えている。 日本政策投資銀行「古民家の活用に伴う経済的価値創出 がもたらす地域活性化」調査 中間レポート 脇町での展開における検討課題 ●事例からの課題等への対応 ・運営費の確保手段の検討 ・民間事業者との連携による経営 ・地元のNPO・住民との連携が重要 ・売り出す特産品の検討(和傘・藍染商品・うだ つの瓦商品?) ●法律等への対応 ・物販店の床面積が10㎡を超える場合、建築基 準法で特殊建築物として扱われる。 ・物販店は、多数の者が出入りする防火対象物 として、消防用設備等の設置や届出、点検、報 告義務が一般の防火対象物より強化され、 「特定防火対象物」として位置付けられている。 ●地域の特色への対応 ・古い藍の土蔵を再現してつくられた道の駅藍ラ ンドうだつ「藍蔵」にて、みやげ販売等行ってお り、共存が必要。 ■参考資料 (6)空き家等の活用事例 参11 ③交流・活動利用 ●事例の概要 ●水面多面的機能発揮対策事業 (徳島県小松島市) ・地域の憩いの場となる施設や、来訪者の観光を促進する施設などがある。まちづくり活動に も使われ、地域の活性化に役立っている。 ・徳島県では、小松島市等での活用があるが、住居・宿泊、商業利用に比べて少ない。 ◇概要 ○:活用あり 東みよし町 つるぎ町 上板町 板野町 藍住町 北島町 松茂町 海陽町 美波町 牟岐町 那賀町 神山町 石井町 佐那河内村 上勝町 勝浦町 三好市 美馬市 阿波市 吉野川市 阿南市 小松島市 鳴門市 徳島市 ●徳島県下における事例 交流・活 動利用 ○ ○ ○○ ○ ○○ ※「古民家 + 地域 + 自治体名」で検索 ●内子ツーリズムプロジェクト (愛媛県内子町) 創作・体験スペース 地域の交流・ 生活施設 地域の水産業の再生・強化への取り組みを協働型で連携することを目的とした「和 田島女性元気会構成」によって、大正時代の古民家を再生し、空き店舗を活用した 地域の交流拠点づくりを展開。 ◇活用のポイント ■背景・目的 ・近年の漁業経営の衰退を背景とした新たな取り組み・ 水産業の強化策として、漁村文化の伝承機会を提供。 ■活動内容 ・古民家を再生整備し、漁師・婦人部がシェフとなり、地 域の伝統料理「しらす丼・しらすのすまし汁」等を提供。 ・地域の小学生を対象に、ちりめんやわかめを使った海 洋環境学習も実施している。 ■活動主体 ・徳島県・小松島市のアドバイス・指導のもと、漁業団体・ 地域団体にて運営。 ●松山地区まちづくりセンター (奈良県宇陀市) 観光・まちづくり 拠点施設 ◇概要 ◇概要 遊休農地を利用したそばの協働栽培とこんにゃくいも栽培を実施し、地区内の空き 家となっている教員住宅を整備し、農産加工体験施設とした。加工施設では、こん にゃく作り体験・そば打ち体験・山菜料理体験・豆腐作り体験等を実施している。 以前、薬屋・歯科医院として使われていた建物を改修して、平成15年にオープンした施設。 地域のまちづくりを支援する拠点、歴史的町並み散策の情報発信、伝建地区の改修モデル ハウスという3つの役割を持っている。 ◇活用のポイント ◇活用のポイント ■背景・目的 ・内子の歴史的な町並み観光、農山村の景観や文化を 活かした村並み観光、小田深山の自然を生かした山並 み観光、道の駅「からり」などの交流農業によるグリーン ツーリズム活動の一環として始動。 ■活動内容 ・会員がこんにゃく芋やそばの実物を見せながら、生産 時の苦労話も交えて加工方法を指導。 ■活動主体 ・地域の高齢者が中心となった「程内こんにゃくいもグ ループ」により活動が行われている。 ■背景・目的 ・建物は平成12年に大宇陀町(当時)に寄付され、平成 15年に半解体修理を行ったあと、まちづくりセンターとし て開館。 ■活動内容 ・現在は、まちづくり団体の会議の場、見学者への便宜 施設、外観変更に関する建築相談窓口として利用され てる。 ■活動主体 ・重伝建にも指定されている宇陀松山の公式観光ガイド として活動している。 ■参考資料 参12 ~脇町での展開に際して(創作・体験スペース)~ ●内子ツーリズムプロジェクト (愛媛県内子町) ●利用に至るまでのアプローチ 【内子ツーリズムプロジェクト】 【程内こんにゃくいもグループ】 昭和40年代、過疎化や高齢化といった地域 課題に直面する中、文化庁の第一次集落町 並み調査にリストアップされたことを契機に、 内子の町並み保存運動が本格化。 平成12年に農業改良普及センター事業で程 内地区に農村高齢者活動促進事業が導入さ れ、遊休農地を利用したそばの共同栽培と そばの灰汁を利用したこんにゃく作りを始動。 町並み保存運動で得たノウハウなどをもとに、 「村並み保存」、「山並み保存」という表現で、 農山村地域へ運動を展開。 平成17年に集落内の教員住宅が空き家に なったため、農産加工体験交流施設として整 備し、体験交流を実施。 「程内こんにゃくいもグループ」のような地域 住民主体の活動が各所で展開。 町内の温泉宿泊施設「オーベルジュ内子」に も「ふるさとの絆こんにゃく」として提供。 ●課題・知見 ・グループ内だけでなく、地元自治会をはじめ、豆腐屋や養豚農家とも連携し、豆腐作り体験・内 子豚バーベキュー体験を展開。活動が地域全体に波及し、地域活性化につながっている。 ・高齢者の活躍の場をつくっている。 ・ホームページでの情報発信やマスコミを活用した体験交流のPRに努めている。 ・体験メニューが豊富で、幅広い年齢層の人が訪れている。 財団法人地方自治研究機構「地域振興事例調査報告書」 脇町での展開における検討課題 ●事例からの課題等への対応 ・遊休農地を活用した農産物の栽培。 ・空き家を活用した農産物加工施設の整備と、 体験活動の場の提供。 ・地域の高齢者の活躍の場の提供。 ・他産業・施設との連携。 ・幅広い体験メニューの提供。 ●法律等への対応 ・食品加工等では、該当面積が延べ面積の1/2以 下で、かつ50㎡以下の場合、併用住宅となる。 ・耐火構造以外の2階建て以上の建物の最上階 以外の階(2階建ての1階等)にある調理室など の火気使用室は、壁・天井の仕上げを準不燃材 料とする。 ●地域の特色への対応 ・市域には多くの遊休農地があり、有効活用す ることが重要。 ・地区内には藍染め体験施設はあるが、農産物 に関する施設はない。 ■参考資料 (6)空き家等の活用事例 参13 ④職場利用 ●事例の概要 ●古民家シェアアトリエ (千葉県松戸市) ・アトリエやサテライトオフィスといった活用がある。アトリエ利用では、芸術家がまちに入るこ とで、新たな地域活動も生まれるようになっている。 ・徳島県では、特に神山町のサテライトオフィスの事例が注目を集めている。 ◇概要 ○:活用あり 東みよし町 つるぎ町 上板町 板野町 藍住町 北島町 松茂町 海陽町 美波町 牟岐町 那賀町 神山町 石井町 佐那河内村 上勝町 勝浦町 三好市 美馬市 阿波市 吉野川市 阿南市 小松島市 鳴門市 徳島市 ●徳島県下における事例 職場利 用 ○ ○ ○ ○ ○ ※「古民家 + 職場 or アトリエ + 自治体名」で検索 ●NPO法人らくえん (徳島県上板町) アトリエ・ アートスタジオ アトリエ・ アートスタジオ クリエイティブな自治区づくりを目指す「MAD Cityプロジェクト」によって、2006年までお米 屋さんの店舗として使われていた築100年超の古民家が、アーティストやクリエイターなど12 組が入居するアトリエとして利用されている。 ◇活用のポイント ■背景・目的 ・2010年に行われた「松戸アートラインプロジェクト」で、 オーナーから作品展示スペースとさせてもらったことが きっかけ。 ■活動内容 ・それぞれの創作活動は、徐々にまちへと広がりを見せ、 店舗の壁画や商店のリニューアルなどの依頼が増える。 ■活動主体 ・現代アートのアーティストや映像作家、子ども向けアー ト教室「アトリエミルクル」の講師、松戸市観光協会の有 志が立ち上げた「松戸探検隊ひみつ堂」など様々。 ●サテライトオフィスプロジェクト (徳島県神山町) サテライトオフィス ◇概要 ◇概要 上板町にある空き家の古民家が、障がい者が集い絵画や工芸などの芸術活動に 打ち込む工房として整備されている。福祉施設としての役割を果たしながら、障がい 者アーティストの発掘を目指す。 NPO法人グリーンバレーは、町内全域に敷設されている「高速ブロードバンド環境」を活用 し、「人」に焦点を当てた魅力的な人材誘致や、集落内の古民家や遊休施設を首都圏のICT 企業等に貸し出す「サテライトオフィス」の誘致を推進。 ◇活用のポイント ◇活用のポイント ■背景・目的 ・近年、障がい者アートは「アール・ブリュット」の呼び名で 知られるようになっている。そうした中、自閉症の息子を 持つ堀川可奈子さんによって開設。 ■活動内容 ・施設では特別な芸術指導は行わず、自由に絵画・工 芸・音楽などの表現活動に励む。将来的には、芸術展 の開催、オリジナル商品の販売、カフェの併設も検討中。 ■活動主体 ・障害者の潜在能力を伸ばす支援に取り組む「NPO法人 らくえん」にて運営。堀川さんはその代表者。 ■背景・目的 ・過疎地には雇用がない、仕事がないといったことを解消 するため、多様な働き方や職種の展開を図ることで、働 く場としての価値を高める。 ■活動内容 ・空き家等を活用し、本社社員が期間限定で滞在するサ テライトオフィスを整備。主に、ITベンチャー、映像、デザ イン会社など場所を選ばない企業を誘致。 ■活動主体 ・徳島県神山町で活動するNPO法人グリーンバレーが 中心的な存在。 ■参考資料 参14 ~脇町での展開に際して(移住創業)~ ●サテライトオフィスプロジェクト (徳島県神山町) ●利用に至るまでのアプローチ ■サテライトオフィス ・サテライトオフィスプロモーション を組織し、古民家の紹介、インフラ 整備の助成など、県内に進出する 企業のバックアップを行う。 NPO法人グリーンバレーは、芸術家を呼び込む「ワー ク・イン・レジデンス」等の活動を展開していた。 神山町は、移住支援センターの運営を、NPO法人グ リーンバレーに依頼。 ■ワークインレジデンス ・町にとって必要と考えられる働き 手や起業家などを逆指名する。空 き家ごとに地元住民が希望する職 種の人に入ってもらう。移住先の 古民家やオーナーとの交渉などを バックアップ。 ブロードバンド環境整備を背景に、古民家へのサテライ トオフィス誘致。 ●課題・知見 ・神山町だけで11社のサテライトオフィスの誘致に成功。 30名の雇用、18名の移住者増加につながっている。 ・ワーク・イン・レジデンスを使って町をデザイン。 ・地方企業訓練塾の開設も併せて検討。神山塾は、6ヶ 月間の無料の訓練制度。 ・神山塾では、6期計77名が終了し、卒塾生50%が神山町 へ移住。サテライトオフィス就職が7名。カップル誕生が 9組。2015年1月からは総務省「地域の担い手事業」へ。 ■神山塾 ・失業した人や卒業後に未就職な 人を対象に、就職に役立つ知識や 技能を無料で習得させる6か月間 の訓練制度。サテライトオフィスへ 就職する人もいる。 Future Vol. 18 2015. 3「地域情報化大賞」 大南信也「まち・ひと・しごと創生に関する有識者懇談会資料」 脇町での展開における検討課題 ●事例からの課題等への対応 ・雇用の場が少ない過疎地では、若者の小さな ビジネスづくりへの支援が重要。 ・起業希望者に対する人材教育の実施や起業 後の人的支援の提供が重要。 ・芸術家の取り込みで、まちのデザイン・地域 活性化を図る。 ●法律等への対応 ・事務所は、建築基準法・消防法上、特定の人 間が利用する「特殊建築物」とはならず、店舗・ 宿泊施設よりも法的制限は軽い。 ・事務所の一部に店舗等の他の用途が入ると、 建築基準法では別個に規定を受けるが、消防 法では全体が厳しい規制を受けることがある。 ●地域の特色への対応 ・隣接する神山町など、サテライトオフィス事業 を先行して進めている自治体との差別化の検 討が必要。 ■参考資料 参15 (7)空き家等の活用にかかわる各種法的な課題 神戸市「歴史的建築物等の保存活用促進のための施策について」 ■参考資料 参16 ~活用における建築基準法の適用除外~ 古民家は、既存不適格建築物であることが少なくないが、改修において、その良さを引き継ぐ程度であることが望まれる ※建築基準法第3条第1項第3号 「文化財保護法第182条第2項の条例その他の条例により現状変更の規制及び保存のための措置が講じられている建築物 であって、特定行政庁が建築審査会の同意を得て指定したもの」は、建築基準法そのものを適用しないとすることができる。 ●国宝や重要文化財等は、我が国における貴重な文化的遺産であり、法的に現状変更の規制及び保存のための措置が義 務付けられていることから、建築基準法が適用除外となる。 ●有形登録文化財その他の歴史的建築物については、地方公共団体が文化的な価値を活かすため、条例で現状変更の規 制及び保存のための措置を講じた場合、建築審査会の同意を得て建築基準法を適用除外できる。 国交省「歴史的建築物活用のための建築基準法の適用除外の円滑化」 ■参考資料 (8)うだつモデルプロジェクト:田村委員提案 参17