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息の長い経済成長が期待されるトルコ
楽読 (ラクヨミ) 2012年7月26日 Vol.546 息の長い経済成長が期待されるトルコ トルコは、2010年時点で平均年齢が28.3歳と若く、2025年にはドイツを上回る約8,400万人の人口を有すると 予想されるなど、良好な人口構成を持つ国です。過去10年程度では、個人消費や投資の活発化などを背景に、 規模 お そ 倍 な 、 年 、経済成長 加速 やす される 人 ボ ナ 期」 突 GDP規模はおよそ5倍になったほか、2010年には、経済成長が加速しやすいとされる「人口ボーナス期」に突 入し、その期間が2040年頃まで続くとみられており、息の長い内需の拡大が続くと見込まれています。加えて、 中央アジア、欧州、中東・北アフリカを結ぶ地理的要衝としての特性を活かし、近年の製造業の発展とともに貿 易量を拡大させるなど、内需のみならず外需の存在感も高まっています。 こうした中、2011年のGDP成長率は前年比+8.5%となったものの、2012年1-3月期のGDP成長率は、前年同 期比+3.2%に落ち着きました。これは、過熱気味の景気の軟着陸を狙う中央銀行の金融引き締めの効果など から、内需の伸びが大きく鈍化したためと考えられます。一方、中東・アフリカ向けの増加を背景に、輸出が前 年同期比+13.2%と大きく伸びたことなどから全体の成長率が押し上げられました。ただし、今後、内需の減速 期 体 長 、今 、 需 減 感が強まるような局面では、景気刺激策を打ち出す可能性があるとみられるほか、当局が4-6月期には内需 が緩やかな回復を示し、また、世界景気が減速する見通しであるものの成長を続けるとみており、景気の底堅 い推移が続くとみられます。 なお、当局による、強すぎる内需を抑え、外需への依存度を高めるという調整は、同国の課題である高水準の 経常赤字の改善につながると考えられます。こうした効果が表れてくることで、同国の魅力はより一層高まって いくものと期待されます。 <トルコの人口構成推移> 2010年 総人口 約7,275万人 労働人口 約4,922万人 800 (万人) 400 2030年(予想) (年齢) 90以上 85-89 80-84 80-84 75-79 70-74 70-74 65-69 60 64 60-64 64 60 60-64 55-59 50-54 50-54 45-49 40-44 40-44 35-39 30-34 30-34 25-29 20-24 20-24 15 19 15-19 10-14 10-14 5-9 0-4 0-4 0 <名目GDPの内訳> (2010年時点) 在庫変動 純輸出 -6% 〔輸出(21%)- 輸入(27%)〕 1% 総人口 約8,666万人 ※四捨五入の関係で、 合計等に誤差が生じる 場合があります 場合があります。 総固定資本 形成 19% 政府 消費支出 14% 個人消費支出 71% (出所)IMF <実質GDP成長率と内外需の寄与度(前年同期比)> (%) (2010年1-3月期~2012年1-3月期) 25 外需寄与度 内需寄与度 20 GDP成長率 約20%増 労働人口 約5,978万人 15 10 5 0 0 400 ※労働力人口とは「15歳以上65歳未満」の人口 800 -5 (万人) -10 (出所)国連「World Population Prospects :The 2010 Revision」 2010年 ※上記は過去のものおよび予想であり、将来を約束するものではありません。 2011年 2012年 (出所)IMF ■ 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資 料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成 時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。■投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産に は為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。 投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご 覧ください。 1/1