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少子化対策について(参考資料)

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少子化対策について(参考資料)
資料5
4/7
第2回
持続可能な社会の構築(少子化・仕事と生活の調和)分科会
少子化対策について
(参考資料)
1-①.就業と結婚・出産・子育ての「二者択一」状況
○ 出産前に仕事をしていた女性の約7割が出産を機に退職しており、育児休業制度の利用は増えているもの
の、出産前後で就労継続している女性の割合は、この20年間ほとんど変化がない。
○第1子出産前後の女性の就業状況の変化
○子どもの出生年別、第1子出産前後の妻の就業経歴
100%
有職 73.5%
4.7%
5.7%
6.1%
8.2%
34.6%
32.3%
32.0%
25.2%
35.7%
37.7%
39.5%
19.9%
16.4%
12.2%
5.1%
8.0%
10.3%
13.8%
1985-89
1990-94
1995-99
2000-04
90%
出産
1年前
無職
勤め(常勤)
25.6%
47.2%
勤め 自営
(パート
・アルバイト)業等
22.5% 3.8%
80%
70%
60%
50%
40%
41.3%
30%
無職 67.4%
有職 32.2%
20%
10%
出産1年前の
有職者の出産
半年後の状況
67.4%
3.7%
23.9%
4.5%
(資料)厚生労働省「第1回21世紀出生児縦断調査結果」(平成14年)
0%
11.5%
子どもの出生年
就業継続(育休利用)
就業継続(育休なし)
出産退職
妊娠前から無職
その他・不詳
(資料)国立社会保障・人口問題研究所「第13回出生動向基本調査
(夫婦調査)」 1
1-②.就業と結婚・出産・子育ての「二者択一」状況
○ 出産前後で仕事を辞める女性の約3割が仕事と子育ての両立環境が整わないことを理由に挙げている。
○仕事を続けたかったが仕事と子育ての両立の難しさで辞めた具体的な理由は、仕事と生活の調和が実現でき
ないことに起因するものが多い。
○「出産1年前には雇用者で現在は無職」で ○両立が難しかった具体的理由
就学前の子供がいる女性が仕事をやめた (「仕事を続けたかったが仕事と育児の両立の難しさでやめた」と (%)
回答した者)
0
10
20
30
40
50
60
理由
自分の体力がもたなそうだった(も
たなかった)
特にない
その他
解雇された、退
職勧奨された
育児休業をとれそうもなかった(と
れなかった)
2.3%
8.5%
5.6%
家事・育児に専念する
ため自発的にやめた
仕事を続けたかったが
仕事と育児の両立の
難しさでやめた
52.0%
24.2%
7.4%
出産・育児と関係ない
理由でやめた
52.8
36.0
保育園等の開所時間と勤務時間が
合いそうになかった(合わなかった)
32.8
子どもの病気等で度々休まざるを
得ないため
32.8
保育園等に子どもを預けられそう
もなかった(預けられなかった)
28.8
つわりや産後の不調など妊娠・出
産に伴う体調不良のため
27.2
23.2
会社に育児休業制度がなかった
育児に対する配慮や理解のない
職場だった
21.6
家族がやめることを希望した
その他
20.0
12.0
(資料)日本労働研究機構「育児や介護と仕事の両立に関する調査」(平成15年)
2
1-③.その他の国民の希望と現実の乖離
○ 理想子ども数が3人以上の夫婦は、理想とする子ども数を持たない理由として、教育費等の経済的負担や
住宅の問題をあげるものが多くなっている。
理想の子ども数を持たない理由(理想・予定の組み合わせ別)
(複数回答)
子どもがのびのび育つ社会環境でないから
理想1人以上
予定0人
理想2人以上
予定1人
理想3人以上
予定1人
理想3人以上
予定2人
理想4人以上
予定3人
理想4人以上
予定2人
夫の家事・育児への協力が得られないから
家が狭いから
欲しいけれどもできないから
健康上の理由から
自分の仕事(勤めや家業)に差し支えるから
これ以上、育児の心理的、肉体的負担
に耐えられないから
高年齢で生むのはいやだから
子育てや教育にお金がかかりすぎるから
0
20
40
60
資料:国立社会保障・人口問題研究所「第13回出生動向基本調査」
80
100
(%)
3
2-①.保育等に対する潜在需要
○保育所の定員を増やしても、待機児童はあまり多くは減らない。
○待機児童が多い地域の固定化
・待機児童50人以上の特定市区町村(74市区町村)で待機児童総数の約70%を占める
○低年齢児(0~2歳)の待機児童数が全体の約70%
(万人)
2.5
2.6
2.4
2.0
2.3
205
203
1.5
1.0
0.5
(万人)
保育所定員数
3.0
2.5
【保育所入所待機児童 1万8千人 の内訳】
待機児童数と保育所定員の推移
215
211
208
2.0
1.8
210
3歳以上児
196
195
待 機 児 童 数
2千人
205
200
199
3千人
190
低年齢児
(0~2歳児)
9千人
(待機児童全体の
約5割)
4千人
185
0.0
平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年
特定市区町村(74か所)
その他の市区町村
(294か所)
※ 特定市区町村の待機児童数は、全待機児童数のうち約7割。
※ 低年齢児の待機児童数は、全待機児童数のうち約7割。
4
2-②.保育等に対する潜在需要
○ 待機児童の解消が進まない理由として、以下の要因が考えられる。
保育所受入定員増が困難
○ 市町村の厳しい財政制約
○ 施設整備に当たり用地確保が困難(特に待機児童が多い都市部)
○ 将来の児童数の減少に対する懸念により、整備必要量の見極めが困難
潜在需要が顕在化
○ 保育所受入定員増に伴い、さらに潜在需要が顕在化。(保育所入所が期待できないために、利
用申し込みを行う以前にあきらめていたようなニーズも顕在化。)
○ 特に、低年齢児(0~2歳児)については、現状でも受入定員が不足していることに加え、潜在需
要も大きい。
5
2-③.保育等に対する潜在需要
○ 就業率の向上に伴う保育等の潜在需要に対応する必要がある。
○ 「新待機児童ゼロ作戦」は、これらの就業希望の実現を目指す。
%:サービス利用率
人数:サービス利用児童数
ー
サ
就業希望者が就業でき
るためには、3歳未満児
の保育利用率を
20%→38%へ上げる必要
(
ビ
ス
利
用
率
就業希望者が就業でき
るためには、小1~3年生
の放課後児童クラブ利用
率を19%→60%へ上げる
必要
就業希望者が就業できる
ためには、3歳~5歳児の
保育利用率を
40%→56%へ上げる必要
60%
56%
100万人(※)
潜
在
的
ニ
145万人(※)
ー
40%
38%
サービス量の落差
(いわゆる「小1の壁」)
)(
135万人
20%
ズ
19%
65万人
現
行
0歳 ~ 2歳
)
70万人
3歳 ~ 5歳
小学校1年 ~ 小学校3年
3歳
小1
※潜在的ニーズの量は、
現在の児童人口にサー
ビス利用率を乗じたもの
であり、将来の児童数に
より変動があり得る。
(参考)
児童数
(2006年)
0歳
108万人
1歳
105万人
2歳
109万人
112万人
4歳
115万人
5歳
117万人
118万人
小2
118万人
小3
119万人
6
3-①.施策間連携の必要性
○ 保育所入所は4月に集中。待機児童の多い地域等においては、4月で保育所の定員が埋まってしまう
ので、育児休業を3月末に切り上げざるを得ない実情がうかがわれる。
100
4月
10月
3月
90
(万人)
80
91.7 92.9 93.3
年度初めと年度末の入所児童の差
約12万人
70
60
72.4
75.2
63.2
50
44.5 46.1 46.2
40
30
3歳未満児
3歳児
4歳以上児
(資料)厚生労働省雇用均等児童家庭局保育課調べ
7
3-②.認定こども園・放課後子どもプラン(施策間連携の例)
○ 認定こども園や、放課後子どもプランにより、連携して、多様な児童のニーズに柔軟に対応。
認定こども園
■ 幼稚園・保育所のうち、①教育及び保育を一体的に提供し、②地域
における子育て支援を実施するものを、都道府県知事が認定。
■ 親の就労の有無に関わらず利用が可能。
放課後子どもプラン
放課後子ども教室
■ すべての子どもを対象として、安全・安心な子どもの活動拠点
(居場所)を設けるもの
《対 象》 すべての児童が自主的に参加
《開設日》 開催日数は問わない
原則としてすべての小学校区での実施を目指し、
一体的あるいは連携して事業実施
放課後児童クラブ
■ 保護者が就労等により昼間家庭にいない児童(おおむね10
歳未満)に対し、健全育成を図るもの
《対 象》 保護者が就労等により昼間家庭にいない児童
《開設日》 年間250日以上(夏休み等を含め原則毎日開所)
8
3-③.施策間連携の必要性
○ 保育所の終了時刻に比して、放課後児童クラブの終了時刻は総じて早く(18時以降も開所する放課後児童
クラブは全体の1/3に過ぎない)、運用上も課題となっている。また、大規模な放課後児童クラブも依然存在。
○放課後児童クラブの終了時刻の状況
○放課後児童クラブの規模別実施状況
18時以降も開所するところは37%に過ぎない。
19:01以降
470か所(3%)
18:01~19:00
5,742か所
(34%)
17:00まで
1,445か所(9%)
71人以上
2,448か所
(15%)
17:01~18:00
9,028か所
(54%)
《参考》 保育所の終了時刻の状況
18時以降も開所するところが76%を占める。
17:00まで
550箇所
(2%)
19:01以降まで
3326箇所
(15%)
登録児童数の人数規模別でみると、36人~70人
までのクラブが全体の約44%を占める。
9人以下
586か所(3%)
10~19人
1,992か所
(12%)
36~70人
7,300か所
(44%)
20~35人
4,359か所
(26%)
17:01~
18:00まで
4996箇所
(22%)
18:01~
19:00まで
13752箇所
(61%)
(H17,10.1現在)
9
4-①.すべての子育て家庭への支援の必要性
○ 3歳未満児のほとんど(約8割)が家庭にいる一方で、子育て中の母親の多くが孤立感や不安を抱えている。
妊娠中又は3歳未満の子どもを育てている母親の
周囲や世間の人々に対する意識
年齢別の子どもの居場所(平成19年)
100%
0%
5.2%
90%
22.6%
80%
家庭等
70%
77.0%
60%
50%
55.0%
70.0%
社会全体が妊娠や
子育てに無関心・冷
たい
11.3%
32.9%
38.3%
92.2%
幼稚園
40%
30%
社会から隔絶され、
自分が孤立している
ように感じる
20.1%
28.7%
保育所
20%
23.0%
10%
0%
10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%
30.0%
39.0%
39.8%
不安や悩みを打ち明
けたり、相談する相 4.5%16.5%
手がいない
7.8%
0歳児
1歳児
2歳児
3歳児
4歳以上児
非常にそう思う
まあそう思う
資料:財団法人こども未来財団「子育て中の母親の外出時等に関する
アンケート調査結果」(2004年)
10
4-②.サービスの地域格差
○ 子育て支援の取組状況は、地域格差が大きい。
1 .8
11
※各都道府県の乳幼児人口(0~4歳)については平成17年国勢調査による。 ※地域子育て支援拠点箇所数については、平成19年度交付決定ベース。
全国
沖縄県
鹿児島県
宮崎県
大分県
熊本県
長崎県
佐賀県
福岡県
高知県
愛媛県
香川県
徳島県
山口県
広島県
岡山県
島根県
鳥取県
和歌山県
奈良県
兵庫県
大阪府
京都府
滋賀県
三重県
愛知県
静岡県
岐阜県
長野県
山梨県
福井県
石川県
富山県
新潟県
神奈川県
東京都
千葉県
埼玉県
群馬県
栃木県
茨城県
福島県
山形県
北海道
秋田県
宮城県
岩手県
青森県
0 .0
※乳幼児人口(0~4歳)1000人当たりの
地域子育て支援拠点箇所数
【地域子育て支援拠点の設置状況】
(箇所)
沖縄県
鹿児島
宮崎県
大分県
熊本県
長崎県
佐賀県
福岡県
高知県
愛媛県
香川県
徳島県
山口県
広島県
岡山県
島根県
鳥取県
和歌山
奈良県
兵庫県
大阪府
京都府
滋賀県
三重県
愛知県
静岡県
岐阜県
長野県
山梨県
福井県
石川県
富山県
新潟県
神奈川
東京都
千葉県
埼玉県
群馬県
栃木県
茨城県
福島県
山形県
秋田県
宮城県
岩手県
青森県
北海道
0
※19年8月現在
【妊婦健診の公費助成の実施状況】
12
(回)
10
8
6
4
2
2 .0
1 .6
1 .4
1 .2
1 .0
0 .8
0 .6
0 .4
0 .2
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