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ポーランドからの豚肉輸入の再開について(PDF:373KB)
平 成 28 年 3 月 17 日 消費・安全局動物衛生課 ポーランドからの豚肉輸入の再開について 1. ポーランド産豚肉については、2014 年 2 月、ポーランドの野生 イノシシにおいてアフリカ豚コレラが確認されたことから、輸入 条件に従い輸入を停止。 2. 2014 年 3 月、ポーランドから地域主義(※1)を適用し、アフリカ 豚コレラ清浄地域(※2)からの豚肉の輸入を再開してほしいと の要請を受け、現地調査を含め一定地域のアフリカ豚コレラの 清浄性、家畜防疫体制等に関わる情報収集等を行い、リスク 評価を実施。 ※1:地域主義とは、疾病発生国であっても、清浄性(当該疾病の感染の可能性が ないこと)が確認できる地域からの輸入を認める概念。 ※2:制限区域(家畜豚又は野生イノシシでのアフリカ豚コレラの感染が確認されて いる地域に、約 50km の幅の緩衝地域を加えた地域)を除く地域。 (別添地図参照) 3. 2015 年 3 月に家畜衛生部会で諮問して以降、アフリカ豚コレラ のサーベイランス状況や防疫対策に関する追加の情報収集を 更に 1 年かけて行いつつ、家畜衛生部会牛豚等疾病小委員会 において 2 回の議論を行った結果、EU がポーランドに対して課 している規制に加えて一定の上乗せ措置を課した上で、ポーラ ンドのアフリカ豚コレラ清浄地域から輸入を再開しても差し支 えないとの評価を受けた。 (リスク管理措置) ① ポーランドにおいてアフリカ豚コレラを早期に摘発するためのサーベイランスを 実施していること ② 日本向けの豚肉はアフリカ豚コレラ清浄地域の豚由来であること 上記①及び②に加えて、上乗せのリスク管理措置として、 ③ 日本向けの豚肉を生産する農場は、一定のバイオセキュリティ基準(残飯給与 の禁止、野生イノシシからの隔離、車両等の消毒、入場車両・人の記録等)を満 たしていることをポーランド当局が確認し、指定した農場であること ④ 日本向けの豚肉の処理施設の要件として、アフリカ豚コレラ清浄地域の豚・豚肉 のみを取扱う施設であって、かつ、清浄地域にあるが日本向けの出荷を行わな い農場由来の豚・豚肉を取扱う場合には、洗浄・消毒を行い、時間的に生産工 程を分離する等の対策を講じていること (別添) ポーランドのアフリカ豚コレラの発生状況及び制限区域 ポーランド(全16県(Region)) 欧州委員会により設定され ている制限区域 ポドラシェ県 (Podlaskie region) :PARTⅢ (家畜豚及び野生イノシシへのリス クが懸念される地域) :PARTⅡ (野生イノシシのみへのリスクが懸 念 さ れ る 地 域 ) :PARTⅠ (野生イノシシでの感染が確認され ている地域に近接していることから リスクがあるとされる地域) :野生イノシシ :家畜豚 制限区域 PART Ⅲ PART Ⅱ PART Ⅰ 0 50 100 km ポ ーランドのアフリカ豚コレラ発生推移 (2015年3月8日現在) 家畜豚 40 野生イノシシ 33 30 30 29 23 20 9 10 2 18 (2戸) (1戸) 6 7 5 3 0 1-3月 4-6月 7-9月 2014年 ※ ※ 10-12月 1-3月 4-6月 7-9月 2015年 10-12月 1-3月 2016年 : 家畜豚の発生は、全てバイオセキュリティレベルの低い自家消費用の小規模養豚農家(3 戸) で、かつ、PARTⅢ(地図:青)内のみでの事例であった。 制限区域(PARTⅠ、Ⅱ、Ⅲ)内のバイオセキュリティレベルの低い農場の廃業を促進(2015 年 4 月以降)したこと等もあって、PARTⅢ(地図:青)の農場は全て閉鎖した。 :野生イノシシの発生は、PARTⅡ(地図:赤)及び PARTⅢ(地図:青)内に限られている。