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保健医療の現況(PDF:357KB)
第2章 保健医療の現況 第1節 人口 1 総人口 ○本県の総人口は、平成 26 年(2014 年)10 月 1 日現在、3,697,651 人(男 1,818,995 人、女 1,878,656 人)で、日本の総人口の約3%を占めています(表2-1)。 ○本県の総人口は、平成 20 年をピークに減少に転じ、平成 47 年(2035 年)には 319 万人に減少すると推計されています。 ○年齢別に見ると、年少人口(14 歳以下)が減少する一方で、高齢者人口(65 歳以上) は増加し、少子高齢化が一層進行することとなります。例えば、平成 22 年(2010 年)から平成 37 年(2025 年)までの 15 年間で、総人口に占める年少人口の割合が 約 2.3 ポイント、生産年齢人口(15~64 歳)の割合が約 5.6 ポイントそれぞれ低下 する一方で、高齢者人口の割合は約 7.8 ポイント増加し、30%を超えると推計され ています(図2-1) 。 表2-1 静岡県の人口 (単位:人) 静岡県 全 国 総人口 日本人人口 総人口 日本人人口 ▲10,276 ▲2,495 ▲52,446 3,719 平成 21 年 3,787,982 3,712,810 128,031,514 126,343,229 ▲22,975 ▲10,034 25,838 38,449 22 年 3,765,007 3,702,776 128,057,352 126,381,728 ▲12,415 ▲23,116 ▲258,648 ▲201,593 23 年 3,752,592 3,679,660 127,798,704 126,180,135 ▲15,992 ▲11,288 ▲283,571 ▲222,996 24 年 3,736,600 3,668,372 127,515,133 125,957,139 ▲20,699 ▲14,585 ▲217,447 ▲252,705 25 年 3,715,901 3,653,787 127,297,686 125,704,434 ▲18,250 ▲17,125 ▲200,128 ▲209,131 26 年 3,697,651 3,636,662 127,097,558 125,495,303 (注)各欄下段は、各年 10 月 1 日現在の人口(※平成 26 年の全国は5月 1 日現在の人口)。 各欄上段は、対前年増減数。 資料:総務省「推計人口」 、静岡県「静岡県の推計人口」 図2-1 静岡県総人口の推移 万人 400 350 300 推計値 実績値 250 200 150 100 50 0 昭和50 55 60 平成2 7 12 0~14歳 17 22 15~64歳 27 32 37 42 47 52 65~歳 資料:国立社会保障・人口問題研究所「都道府県将来推計人口」 (平成 25 年 3 月推計) 総務省「国勢調査」 4 2 世帯 ○本県の世帯数は増加を続け、平成 27 年(2015 年)には 141 万世帯に達し、その頃 を境に減少に転じるものと推計されています。 ○世帯類型別に見ると、単独世帯に加え、夫婦のみ世帯や1人親と子世帯が引き続き 増加し、平均世帯人員は、今後も減少を続けるものと推計されます(図2-2)。 図2-2 世帯数の推移 160 万世帯 推計値 実績値 4.0 人 140 3.5 120 3.0 100 2.5 80 2.0 60 1.5 40 1.0 20 0.5 0 その他 1人親と子 夫婦と子 夫婦のみ 単独 平均世帯人数(右目盛) 0.0 昭和55 60 平成2 7 12 17 22 27 32 37 42 47 資料:国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計(平成 26 年4月推計)」 総務省「国勢調査」 ○65 歳以上の高齢者のいる世帯数は増加しており、全世帯に占める割合は約4割に及 んでいます。また、高齢者のみから成る世帯(高齢夫婦(夫が 65 歳以上、妻が 60 歳以上の夫婦)と高齢単身(65 歳以上の単身者)世帯)も増加を続け、平成 22 年 に 24 万5千世帯となり、全世帯の 17.5%に及んでいます(図2-3) 。 図2-3 高齢夫婦・高齢単身世帯数の推移 300,000 世帯 45.0% 40.0% 250,000 35.0% 30.0% 200,000 25.0% 150,000 20.0% 100,000 15.0% 10.0% 50,000 5.0% 0 0.0% 昭和55 60 平成2 7 12 17 資料 : 総務省「国勢調査」 5 22 高齢夫婦世帯 高齢単身(男)世帯 高齢単身(女)世帯 高齢者のいる世帯の割合 高齢者のみの世帯の割合 3 平均寿命 ○平均寿命(※1)は着実に伸びており、平成 22 年現在の平均寿命は男性 79.95 歳(全 国 79.59 歳)で全国 10 位、女性 86.22 歳(全国 86.35 歳)で、全国 32 位です(図 2-4)。 図2-4 平均寿命の推移(本県と全国) (歳) 86.06 84.95 85 全国(男) 全国(女) 県(男) 県(女) 79.62 80 83.70 85.75 83.22 82.07 79.95 79.35 80.75 78.15 77.64 79.00 75.48 75 79.59 77.22 76.58 77.01 74.10 86.22 84.62 82.47 81.37 86.35 78.79 77.55 76.56 75.67 74.50 72.32 71.46 72.96 70 昭和50年 55年 60年 平成2年 7年 12年 17年 22年 資料 : 厚生労働省統計情報部『都道府県別生命表』 ○本県における平成 22 年の健康寿命(※2)は、男性は 71.68 歳で全国2位、女性は 75.32 歳で全国1位でした。静岡県独自に算出した男女計では、全国の都道府県で いちばん健康寿命が長いことが分かりました(表2-2)。 表2-2 健康寿命の上位都道府県 (平成 22 年) 男 性 順位 都道府県 1 愛知県 2 静岡県 3 千葉県 4 茨城県 5 山梨県 全 国 歳 71.74 71.68 71.62 71.32 71.20 70.42 順位 1 2 3 4 4 女 性 都道府県 静岡県 群馬県 愛知県 沖縄県 栃木県 全 国 歳 75.32 75.27 74.93 74.86 74.86 73.62 男女計 73.53 歳 全国1位 資料:厚生労働科学研究費補助金「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果 に関する研究」(平成 24 年公表) ※1 平均寿命:0歳における平均余命(その年の年齢別死亡率で死亡していくとした場合、0 歳の者が生きることとなる平均年数)のこと ※2 健康寿命:健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のこと 6 4 人口動態 (1) 出生 ○平成 25 年の出生数は3万 260 人で、出生率は人口千人当たり 8.2 人となっており、 出生数・出生率ともに減少傾向にあります(図2-5)。 ○合計特殊出生率は、平成 20 年の 1.44 に対し、平成 25 年では 1.53 と全国平均の 1.43 は上回るものの、少子化の進行が継続しています(図2-6) 。 図2-5 (人) 17.6 65,000 60,000 出生数及び出生率の推移 18.0 58,276 出生数 出生率 13.7 55,000 16.0 14.0 12.3 50,000 47,160 12.0 43,932 45,000 10.1 9.6 9.6 8.8 8.6 40,000 37,045 9.0 8.8 8.6 8.6 10.0 8.4 8.4 8.2 35,345 35,794 35,000 31,908 32,905 33,274 32,701 31,901 31,896 31,172 30,810 30,260 30,000 25,000 8.0 6.0 4.0 昭50年 55年 60年 平2年 7年 12年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 1.49 1.52 1.53 資料:厚生労働省「人口動態統計」 図2-6 合計特殊出生率 2.20 2.02 全国 2.00 1.80 1.91 1.80 1.75 静岡県 1.85 1.76 1.60 1.60 1.54 1.48 1.47 1.39 1.54 1.40 1.44 1.44 1.43 1.39 1.32 1.37 1.39 1.43 1.37 1.41 1.34 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 1.39 1.42 1.36 1.20 1.26 1.00 昭50年 55年 60年 平2年 7年 12年 17年 資料:厚生労働省「人口動態統計」 (2) 死亡 ○平成 25 年の死亡数は3万 8,393 人、死亡率は人口千人当たり 10.5 人となってい ます。 7 ○平成 25 年の死亡者の死因別状況では、悪性新生物(がん)27.4%、心疾患 14.4%、 脳血管疾患 10.6%、老衰 8.1%、肺炎 8.1%の順となっており、上位3死因で、 全死亡の 52.4%を占めています(図2-7) 。 ○特に、悪性新生物による死亡者数は全体の3割弱を占めており、死亡率は死因の 上位1位として増加し続けています(図2-8) 。 図2-7 本県の死因別死亡者数(平成 25 年) (死亡者数38,393人) 悪性新生物 その他, 7,748人, 20.2% 心疾患 悪性新生物, 10,511人, 27.4% 糖尿病, 479人, 1.2% 脳血管疾患 老衰 慢性閉塞性肺疾患, 495人, 1.3% 肺炎 大動脈瘤及び解離, 527人, 1.4% 自殺, 759人, 2.0% 腎不全, 779人, 2.0% 不慮の事故, 1,258人, 3.3% 肺炎, 3,102人, 8.1% 腎不全 自殺 不慮の事故 大動脈瘤及び解離 慢性閉塞性肺疾患 心疾患, 5,547人, 14.4% 老衰, 3,106人, 8.1% 糖尿病 その他 脳血管疾患, 4,082人, 10.6% 資料:県健康福祉部管理局「静岡県の人口動態統計(確定数)の概要」 図2-8 主な死因別の死亡率の推移 人 300.0 口 1 0 250.0 万 対 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 肺炎 不慮の事故 老衰 自殺 200.0 131.6 113.0 100.0 122.2 105.7 88.9 50.0 0.0 202.0 171.9 118.5 昭和52年 154.7 141.6 115.2 98.1 114.5 100.9 41.1 30.2 29.7 27.2 15.4 278.8 230.3 150.7 148.7 150.0 252.6 56.2 56.9 34.8 27.7 27.0 14.9 26.4 23.0 15.9 26.2 15.1 昭和57年 平成62年 平成4年 28.8 32.4 23.5 15.1 平成9年 119.4 134.2 115.6 113.1 63.2 34.3 27.2 20.7 平成14年 110.0 76.5 37.6 31.7 21.6 平成19年 86.6 76.8 35.9 20.4 平成24年 資料:県健康福祉部管理局「静岡県の人口動態統計(確定数)の概要」 (3) 乳児死亡 ○本県の乳児死亡率(出生千人対)は長期的には低下傾向が続いており、平成 25 年 は 2.1 人となっています(図2-9) 。 8 図2-9 乳児死亡率の推移 (出生千人対) (人) 10.0 10.0 9.0 542 9.3 乳児死亡数 全国 静岡 7.5 8.0 7.0 6.5 305 6.0 5.0 600 400 5.5 4.6 5.4 236 4.0 500 3.0 4.2 157 4.6 4.3 300 3.2 3.1 2.7 96 2.8 99 164 2.0 2.6 2.6 2.6 2.4 87 81 2.6 2.4 2.3 2.3 2.4 80 2.0 65 2.1 68 2.2 70 1.0 2.2 58 1.9 2.1 2.1 64 0.0 200 100 0 昭50年 55年 60年 平2年 7年 12年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 資料:厚生労働省「人口動態統計」 第2節 受療動向 1 患者数 (1) 入院・通院患者の状況 ○平成 23 年の厚生労働省の患者調査(調査日当日に病院、診療所及び歯科診療所で 受療した患者の推計)によると、本県の1日当たりの推計入院患者数は3万 2,000 人、推計外来患者は 18 万 8,700 人となっています(図2-10)。 ○外来患者については、病院での受療者数が3万 7,900 人(20.1%)、診療所が 12 万,600 人(63.9%)、歯科診療所が3万 200 人(16.0%)となっています。 図2-10 入院・外来患者の推移 250,000 (人) 203,100 200,000 180,100 186,500 183,700 200,400 188,700 150,000 入院患者数 外来患者数 100,000 50,000 33,800 33,600 33,300 33,000 32,400 32,000 0 平成8年 平成11年 平成14年 平成17年 平成20年 平成23年 資料:厚生労働省「患者調査」 (2) 疾病別推計患者数 ○疾病別の患者数を傷病大分類別にみると、入院については、 「循環器系の疾患」が 最も多く 6,700 人、次いで「精神及び行動の障害」が 6,100 人、 「新生物」が 3,700 9 人(うち、「悪性新生物」が 3,300 人)となっています。 (図2-11) ○また、外来については、 「消化器系の疾患」が最も多く2万 8,900 人(うち、う蝕 並びに歯肉炎及び歯周疾患が1万 6,200 人)、次いで「筋骨格系及び結合組織の疾 患」が2万 8,800 人、「循環器系の疾患」が2万 6,300 人となっています。 (図2 -12) 図2-11 疾患別推計患者数の推移(入院) (単位:人) 9,000 7,500 8,000 7,000 7,200 7,700 7,500 7,900 7,400 6,900 7,300 6,800 6,000 6,400 6,700 6,100 5,000 4,000 4,300 4,300 4,300 3,000 4,100 3,900 3,700 新生物 内分泌、栄養及び代謝疾患 精神及び行動の障害 神経系の疾患 循環器系の疾患 呼吸器系の疾患 消化器系の疾患 筋骨格系及び結合組織の疾患 2,000 1,000 0 平成8年 平成11年 平成14年 平成17年 平成20年 平成23年 資料:厚生労働省「患者調査」 図2-12 疾患別推計患者数の推移(外来) (単位:人) 50,000 44,800 45,000 40,000 39,000 36,700 36,400 35,100 新生物 35,000 30,000 25,000 20,000 29,700 31,400 23,700 24,000 28,800 26,000 24,000 24,000 20,500 20,900 22,300 20,900 27,800 20,700 16,800 15,000 28,900 28,800 26,300 16,400 内分泌、栄養及び代謝疾患 精神及び行動の障害 神経系の疾患 循環器系の疾患 呼吸器系の疾患 消化器系の疾患 筋骨格系及び結合組織の疾患 10,000 5,000 0 平成8年 平成11年 平成14年 平成17年 平成20年 平成23年 資料:厚生労働省「患者調査」 (3) 年齢階級別の推計患者数 ○年齢階級別の患者数をみると、入院については、75 歳~84 歳が 8,800 人で最も多 く、85 歳以上が 6,900 人となっており、65 歳以上が2万 2,000 人で全体の約3分 の2となっています。 ○外来については、65 歳~74 歳が3万 9,800 人で最も多く、次いで 75 歳~84 歳が 3万 6,700 人となっています。65 歳以上の割合は約 47%となっています。 10 (4) 患者数の将来推計 ○患者数の将来推計をみると、入院患者数は、高齢者の増加に伴い、平成 42 年頃ま で増加し、その後は緩やかに減少していくと推計されています。(図2-13) ○また、外来患者数は、入院より早い平成 32 年頃にピークを迎え、その後減少して いくと推計されています。 (図2-14) 図2-13 入院患者数推計 人 40,000 35,000 30,000 総数 男 女 25,000 20,000 15,000 10,000 H23 平成 23 H27 平成 27 H32 平成 32 H37 平成 37 H42 平成 42 H47 平成 47 H52 平成 52 年 図2-14 外来患者数推計 人 200,000 150,000 総数 男 女 100,000 50,000 H23 平成 23 H2727 平成 H3232 平成 H3737 平成 H42 42 平成 H47 47 平成 H52 平成 52 年 資料:厚生労働省「平成 23 年患者調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将 来推計人口」(25 年 3 月推計)を用いて推計 2 受療率 (1) 入院受療率・外来受療率 ○平成 23 年の患者調査から、本県の受療率(人口 10 万人対)についてみると、入 院受療率は 854 人(全国平均 1,068 人) 、外来受療率は 5,033 人(全国平均 5,784 人)で、ともに全国平均より低くなっています(入院受療率は全国順位で低い方 から6位、外来受療率は全国順位で低い方から4位)。 11 (2) 年齢階級別受療率 ○入院受療率では、75 歳以上が 3,519 人で最も高く、次いで 65 歳~74 歳の 1,391 人、55 歳~64 歳の 787 人となっています。 (図2-15) ○外来受療率では、75 歳以上が 10,799 人で最も高く、次いで 65 歳~74 歳の 8,697 人、55 歳~64 歳の 5,363 人となっています。 (図2-16) 図2-15 年齢階級別受療率の推移(入院) 4,331 4,500 4,308 4,143 (単位:人) 4,039 4,000 3,799 3,500 3,519 3,000 2,500 1,971 1,953 2,000 1,733 1,595 1,415 1,500 1,242 1,000 1,123 733 644 500 1,391 973 860 605 785 787 523 444 0~4歳 5~14歳 15~24歳 25~34歳 35~44歳 45~54歳 55~64歳 65~74歳 75歳以上 394 0 平成8年 平成11年 平成14年 平成17年 平成20年 平成23年 資料:厚生労働省「患者調査」 図2-16 年齢階級別受療率の推移(外来) 16,000 (単位:人) 15,031 14,000 11,256 12,000 11,620 12,135 10,887 10,290 9,778 10,000 9,777 10,799 9,739 8,893 8,697 7,445 8,000 6,032 6,000 6,451 6,027 6,034 6,061 4,589 4,000 5,052 4,179 5,891 5,415 3,625 3,998 5,448 4,021 5,363 4,994 3,645 0~4歳 5~14歳 15~24歳 25~34歳 35~44歳 45~54歳 55~64歳 65~74歳 75歳以上 2,000 0 平成8年 平成11年 平成14年 平成17年 平成20年 平成23年 資料:厚生労働省「患者調査」 3 県民意向調査 ○平成 25 年度に保健医療関係の施設やサービスについての県民の利用実態や医療提 供体制に関する要望を把握することを目的に「静岡県の地域医療に関する調査」を 実施しました。(以下「県民意向調査」という。) (1) 自分の健康に対する意識 ○自分が、 「健康だと思う」が 30.6%、 「やや健康だと思う」が 37.7%で、合わせて 12 68.3%が健康と回答しています。また、「あまり健康と思わない」17.4%、「健康 だと思わない」7.5%、合わせて 24.9%が健康でないと回答しています(図2- 17)。 ○このうち「健康と思わない」人の理由については、 「病気や悩み、身体の不自由な どがあるが、日常生活に支障はない」が 42.4%、「病気というほどではないが、 なんとなく調子が悪い」が 23.7%、「病気や悩み、身体の不自由などがあり、日 常生活に支障がある」が 20.6%、となっています。 図2-17 自分の健康に対する意識 6.8 % 7.5 % 30.6 % そう思う ややそう思う あまりそう思わない そう思わない 無回答 17.4 % 37.7 % (2) 受療動向 ○軽い病気にかかったと思われる場合の受診先については、「診療所に行く」が 75.7%、「大きな病院に行く」が 12.9%となっています。 (図2-18) ○このうち、 「大きな病院に行く」と回答した人の理由を聞いたところ、「診療科目 が多く、高度な設備が整っているから」が 53.4%、「専門の医師がいるから」が 39.3%となっています。 ○5年前の調査と比較すると、 「診療科目が多く、高度な設備が整っているから」が 23.2%から 53.4%に、 「専門の医師がいるから」が 27.7%から 39.3%に増加して います(図2-19) 。 図2-18 軽い病気にかかったと思われる場合の受診先 8.2 % 3.3 % 12.9 % 診療所 大きな病院 行かない 無回答 75.7 % 13 図2-19 軽い病気でも病院へ行く主な理由 (単位:%) 今回 件数=163 平成20年度 件数=647 かかりつけの病院であるから 30.7 距離や交通の便の関係で 通院しやすいから 31.9 42.7 34.6 39.3 専門の医師がいるから 27.7 7.4 なんとなく安心だから 26.6 診療科目が多く、 高度な設備が整っているから 53.4 23.2 1.2 適当な診療所(医院)がないから 1.9 6.7 その他 0 5.0 20 40 60 0 20 40 60 ※平成 20 年度調査は、「病院へ行く」という選択肢でしたが、今回調査は「大き な病院へ行く」という選択肢であったため、母数に大きな差が生じています。 (3) 医療機能の分担に対する意識 ○「病気やけがについて、複数の病院や診療所が、治療計画を共有するなどして、 それぞれの病院や診療所の機能に応じて、役割分担して治療する」という考え方 について、 「大いに賛成」と「どちらかといえば賛成」の合計が 66.1%、 「全く反 対」と「どちらかといえば反対」の合計が 5.1%、 「どちらとも言えない」が 25.7% となっています。 (図2-20) 図2-20 医療機能の分担に対する意識 1.3 % 3.0 % 3.8 % 38.2 % 25.7 % 27.9 % 14 賛成 どちらかといえば賛成 どちらとも言えない どちらかといえば反対 反対 無回答 (4) かかりつけ医の状況 ○「かかりつけ医」がいると回答した人は 62.5%となっています。 ○「かかりつけ医」を選ぶ理由については、 「家から近いから」が 56.8%、 「必要な ときは、専門医や専門病院を紹介してくれるから」が 43.9%、「昔から家族がみ てもらっているから」が 25.8%と続いています(図2-21)。 図2-21 かかりつけ医を選ぶ理由 (単位:%) 平成20年度 件数=691 今回 件数=792 家から近いから 48.5 56.8 必要な時は、専門医や 専門病院を紹介してくれるから 45.4 43.9 昔から家族がみてもらっているから 28.1 25.8 病気の状態や治療法を 十分に説明してくれるから 専門的な技術を持ち、 医療器械を整備しているから 30.7 25.5 25.8 23.2 よく患者の話を聞いてくれるから 21.7 18.1 幅広い病気をみてくれるから 17.1 14.1 家族の健康相談や健診(検診) をしてくれるから 8.0 6.6 夜間や休日でもみてくれるから 3.4 5.2 往診してくれるから 3.0 4.5 訪問診療してくれるから 0.5 - 介護の相談にのってくれるから 0.4 - その他 6.7 6.7 0 20 40 60 0 20 40 60 (5) 「地域医療を考える月間」について ○「あなたは、9月が「地域医療を考える月間」 (県民一人ひとりが適切な受診行動 により、地域医療の支え手であることを意識する月間)であることを知っていま すか。」という質問に対しては、 「知っている」が 5.5%、 「知らない」が 90.4%と なっています(図2-22) 。 図2-22 「地域医療を考える月間」について 4.1 % 5.5 % 知っている 知らない 無回答 90.4 % 15 (6) 終末期について ○長期の療養などにより終末期になったとして、どこで最期のときを迎えることを 望みますかという質問に対しては、回答の多い順に「自宅」49.3%、 「長期入院が 可能な病院」29.9%、「介護施設等の施設」15.2%となっています(図2-23)。 図2-23 終末期について 5.6 % 15.2 % 49.3 % 自宅 病院 施設 無回答 29.9 % (7) 今後の地域医療体制について、特に整備充実を図るべきもの ○「夜間や休日でも診療が可能な救急医療機関」45.5%、 「自宅で安心して療養でき るように介護サービスと連携して訪問診療や往診等をしてくれる医療機関」 31.7%、「診療科目が多い医療機関」30.8%が上位3位となっています。 16 第3節 医療資源 1 病院及び診療所の概況 (1) 病院 ○平成 26 年4月1日現在、病院数は 182 施設、病床数は 38,800 床で、平成 21 年と 比較して 1,850 床少なくなっています(表2-3、表2-4)。 ○病床については、一般病床が 21,122 床、療養病床が 10,582 床、精神病床が 6,880 床で、人口 10 万人当たりの一般病床数は 571.2 床です。 (2) 診療所 ア 一般診療所 ○平成 26 年4月1日現在、一般診療所数は 2,745 施設で、このうち有床診療所が 246 施設あります。病床数は 2,523 床で、平成 21 年と比較して 593 床少なくな っています(表2-3、表2-4) 。 ○人口 10 万人当たりの一般診療所数は、74.2 施設です。 イ 歯科診療所 ○平成 26 年4月1日現在の歯科診療所数は、1,795 施設です(表2-3)。 ○人口 10 万人当たりの歯科診療所数は、48.5 施設です。 表2-3 医療施設(病院・診療所)数の推移 病院数 一般診療所数 有床 無床 歯科診療所数 H21 186 2,727 306 2,421 1,780 H22 186 2,743 293 2,450 1,786 H23 187 2,748 286 2,462 1,789 H24 183 2,740 280 2,460 1,792 (単位:施設) H25 H26 183 182 2,743 2,745 267 246 2,476 2,499 1,787 1,795 ※病院・診療所名簿(静岡県健康福祉部)各年度4月1日現在 表2-4 使用許可病床数の推移 病院 一般病床 療養病床 精神病床 結核病床 感染症病床 一般診療所 歯科診療所 H21 40,650 22,047 11,270 7,087 198 48 3,116 5 H22 40,378 21,895 11,150 7,087 198 48 2,963 5 H23 40,322 21,838 11,217 7,021 198 48 2,844 5 H24 39,154 21,334 10,608 6,986 178 48 2,764 5 ※病院・診療所名簿(静岡県健康福祉部)各年度4月1日現在 17 (単位:床) H25 H26 39,252 38,800 21,463 21,122 10,530 10,582 7,033 6,880 178 168 48 48 2,714 2,523 5 5 2 医療人材の概況 (1) 医師 ○平成 24 年末における本県の医師数は、7,241 人で、平成 20 年末と比べ 248 人増 加しています。 ○人口 10 万人当たりでは 193.9 人で、全国平均の 237.8 人と比較すると 43.9 人下 回っています。 (2) 歯科医師 ○平成 24 年末における本県の歯科医師数は、2,310 人で、平成 20 年末と比べ 20 人 減少しています。 ○人口 10 万人当たり 61.8 人で、全国平均の 80.4 人と比較すると 18.6 人下回って います。 (3) 薬剤師 ○平成 24 年末における本県の薬剤師数は、7,814 人で、平成 20 年末と比べ 117 人 増加しています。 ○人口 10 万人当たり 209.2 人で、全国平均の 219.6 人と比較すると 10.4 人下回っ ています。 (4) 看護師 ○平成 24 年末における本県の就業看護師数は、27,627 人で、平成 20 年末と比べ 4,080 人増加しています。 ○人口 10 万人当たり 739.7 人で、全国平均の 796.6 人と比較すると 56.9 人下回っ ています。 表2-5 医療人材の推移 H20 静岡県 医師 全国 歯科医師 薬剤師 看護師 ※( 6,993 (単位:人) H24 H22 (184.0) 286,699 (224.5) 7,165 (190.3) 295,049 (230.4) 7,241 (193.9) 303,268 (237.8) 静岡県 2,330 (61.3) 2,274 (60.4) 2,310 (61.8) 全国 99,426 (77.9) 101,576 (79.3) 102,551 (80.4) 静岡県 7,697 (202.6) 7,832 (208.0) 7,814 (209.2) 全国 静岡県 全国 267,751 (209.7) 23,547 (619.7) 877,182 (687.0) 276,517 (215.9) 25,908 (688.1) 952,723 (744.0) 280,052 (219.6) 27,627 (739.7) 1,015,744 (796.6) )内は人口 10 万人対 資料:医師・歯科医師・薬剤師調査(厚生労働省)、衛生行政報告例(厚生労働省) 18