...

図書館情報資源概論

by user

on
Category: Documents
28

views

Report

Comments

Transcript

図書館情報資源概論
図書館情報資源概論
2014年度
跡見学園女子大学文学部准教授
福田 博同
図書館情報資源概論
目次
1. 図書館情報資源の定義,資料と情報
2. 図書館情報資源の類型
3. 印刷資料の特質,歴史(図書)
4. 印刷資料の特質,歴史( 雑誌・新聞・小冊子・地図)
5. 非印刷資料の特質,歴史(点字資料・マイクロ資料・映像資料・音声資料・マルチメ
ディア資料)
6. 電子資料,ネットワーク情報資源の類型と特質
7. 地域資料,行政資料(政府刊行物),灰色文献
8. 人文・社会科学分野の情報資源とその特性
9. 科学技術分野,生活分野の情報資源とその特性
10. 情報資源の生産(出版)と流通システム
11. 情報資源の電子化と改正著作権法
12. コレクション形成の理論(図書館の自由と選書)
13. “ (収集・保存,分担収集・分担保存,コレクション評価法,除籍・廃棄)
14. 図書館業務と情報資源(選書,発注,受入,蔵書点検,補修,除籍・廃棄)
図書館情報資源概論
「図書館情報資源」の定義,資料と情報
• 【電子資料】の増加
• 【データベース】【電子ジャーナル】【電子書籍】【電子辞書】
【電子教科書】【デジタル・アーカイブ】【マルチメディアDAISY】等
• 【ネットワーク情報資源】
• 【電子ジャーナル】【電子書籍】:利用権が多数
• 〔国立国会図書館〕【近代デジタルライブラリー】の図書館送信限定
• 図書館による【電子資料】の作成
•
世界初「紙なし公共図書館」
•
•
2013年9月14日〔Bexar BiblioTech〕
紙媒体【図書館資料】→【図書館情報資源】(【図書館法】第三条一項)
図書館情報資源概論
本授業で行う範囲
図書館業務と図書館情報資源論の範囲では:
•テクニカルサービス
•情報資源収集
情報資源収集((選書・受入
選書・受入))
•情報資源組織化(目録・分類等) 含めない
•情報資源管理
情報資源管理((蓄積、コレクション評価)
•パブリックサービス(資料提供、情報サービス)含めない
•
図書館情報資源と特性の解説
•
分野による情報資源の違い、主題知識
•
生産・流通体制
•
選書論
•
副読本:高山正也,平野英俊編集『図書館情報資源概論』樹村房, 2012,¥2000+税
図書館情報メディア略史
図書館情報メディア略史
(平面への記録分)
•【洞窟壁画】→【文字】の発明:【記録】
•紀元前32,000年頃【ショーヴェの洞窟壁画】“五十嵐(2010.12)”
•紀元前20,000年頃【ラスコー洞窟】壁画
動画
動画
•図像の抽象化→文字と書写材料
•紀元前6,000年頃【賈湖契刻文字】”Paul Rincon(2003)” 最古の文字か?
(【貝殻】に刻む)
•紀元前3,200年頃【ヒエログリフ】(【 Narmer Palette】【石】に刻む)動画
•紀元前3,000年頃「シュメール・エラム辞典」【楔型文字】【粘土板】に刻む
か【捺印】 説明
定説:最古の文字
図書館情報メディア略史
紙の発明まで
•
紀元前3000年頃{エジプト}【パピルス】【葦ペン】に【インク】
•
紀元前1,400年頃〔殷墟〕の【甲骨文字】(ウィキペディア)
•
紀元前1,100年頃【竹簡】(簡牘)
•
紀元前500-400年頃【貝多羅葉】(解説)(図)
•
紀元前263-241年【羊皮紙】(【パーチメント】) 【ベラム】(仔牛)
•
紀元前196年{エジプト}【ロゼッタストーン】→〔シャンポリオン〕
による解読
図書館情報メディア略史
紙の発明
•【放馬灘紙】
•<BC206年>~<8年>頃の〔甘粛省博物館〕蔵が最古との説"国際在銭
(2011.9.29)“
•【紙】の発明と版
•〔蔡倫〕の【蔡侯紙】
•<105年>〔蔡倫〕開発の【紙】を〔和帝〕へ献上"蔡侯紙記事(『後漢書巻
78 』)"
•【文字】の記録は蔡侯紙以降流通拡大
図書館情報メディア略史
紙への記録
•699年【石碑】則天武后“資治通鑑/卷206”
•【百万塔陀羅尼】
•770年、世界最古の印刷物(銅板、木版、捺印説)。〔称徳天皇〕の発願、【無
垢浄光陀羅尼経】の根本陀羅尼、相輪陀羅尼、自心印陀羅尼、六度陀羅尼を
印刷“百万塔陀羅尼/NDL”。
•【無垢浄光大陀羅尼経】
•751年頃{韓国慶州}【仏国寺】蔵がある。しかし、1024年挿入説あり“読売オンライ
ン20070310”。
•【古写本】
•『百論』提婆菩薩造 ; 天親菩薩釋 ; 鳩摩羅什(344 - 413年)訳
•聖徳太子(573-621年)『法華義疏』(宮内庁書陵部蔵)書影は“石山写経選”
図書館情報メディア略史
印刷術
•〔ヨハネス・グーテンベルク〕活版印刷
•1455年頃。【活字】を主として金属で【鋳造】→【組版ステッキ】に【植字】
結束→【ゲラ箱】に収め→【刷版】する印刷方法
•【葡萄絞り機】を改良発明した【凸版印刷機】が起源
•{中国}から伝わった【紙】に、【金属活字】や【インキ】を使用、大量印刷
を可能にし、【印刷革命】と称されている"インキュナブラ / NDL"
•東洋ではステッキに植字する前に【文選】が必要
•【印刷機】の種類
•【凸版印刷機】【平版印刷機】(【オフセット印刷機】)【凹版印刷機】【孔版
印刷機】(【謄写版印刷機】【シルクスクリーン印刷機】)がある(分かりやすい
教材"jstsciencechannel_印刷")
図書館情報メディア略史
活字の歴史
•中国<慶歴>年中(1041 -1048年)〔畢昇〕が【膠泥活字】を【鋳造】"夢
溪筆談卷18/沈括“
,"畢昇動画/cicy521“
•朝鮮<13世紀>始め【銅活字】による印刷"纂図互註周礼解説/NDL“
•日本<1588年>キリシタン版『原マルティノの演説』(解題と画像、書影)“和
蘭雑話/幸田成友”(コマ86)
•東洋では字数の多さから金属活字による印刷より一面彫刻す
る【木版印刷】が盛行。
図書館情報メディア略史
写真の歴史
•
カメラ・オブスクラ
•
〔墨子〕<紀元前450~390頃>原理。〔レオナルド・ダ・ヴィンチ〕<1452-1519
年>実験公表
• 【リトグラフ】(石版画、平版印刷)
•
<1798年>〔アロイス・ゼネフェルダー〕化学反応
• 銀塩写真
•
<1825年>〔ニセフォール・ニエプス〕最古の原版
•
•
銀とチョークの混合物に光を当てると黒くなる〔ヨハン・ハインリッヒ・シュルツ〕論にヒントを得た。
•
<1836年>【ダゲレオタイプ】カメラ〔ダゲール〕
•
<1885年>〔ジョージ・イーストマン〕【紙フィルム】写真
マイクロフィルム
•
<1839年>〔John Benjamin Dancer〕
図書館情報メディア略史
•コンピュータ
•歴史
•<1663年>〔オットー・フォン・ゲーリケ〕の【摩擦起電機】→<1879年>
〔トーマス・エジソン〕【白熱電球】→ <1884年>【エジソン効果】→<1897
年>〔フェルディナント・ブラウン〕の【ブラウン管】や、<1901年>〔ジョン・フ
レミング〕の【真空管】→ <1939年>-<1942年>〔ジョン・アタナソフ〕〔クリ
フォード・E・ベリー〕の世界初【真空管式デジタルコンピュータ】ABC :ド
イツではコンラート・ツーゼ〕【Zuse Z3】【デジタルコンピュータ】→<1946
年>【巨大コンピュータ】【ENIAC】参考:“綿貫理明1996”,分かりやすい解
説:“柏市インターネット男女共同参画センター>コンピュータ歴史物語“
図書館情報メディア略史
•電子資料
•歴史
•<1801年>〔ジョゼフ・マリー・ジャカール〕の【パンチカード】使用自動
【ジャカード織機】→<1899年>〔ハーマン・ホレリス〕パンチカード使用
【自動集計機】
•<1820年>〔ウィリアム・スタージャン〕【電磁石】発明→ <1876年>〔アレク
サンダー・グラハム・ベル〕【電話機】発明→ <1956年>〔IBM〕【磁気ディ
スク】開発による記録
•<1970年>〔エドガー・F・コッド〕の【関係データベース】論→<1972年>
【IBM System R】で【SQL】を実装
図書館情報資源概論
第1講のまとめ
•何故「図書館資料」から「図書館情報資源」になったか、まとめ
なさい
•「平面への記録」の重要語を再調査しよう
Fly UP