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我が国の動物検疫制度

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我が国の動物検疫制度
第1回輸入畜産物検査に関する検討会資料
資料1
我が国の動物検疫制度
農林水産省
消費・安全局動物衛生課
動 物 検 疫 所
動物検疫の目的
畜産の振興
公衆衛生の向上
○外国から輸入する動物・畜産物
を介して家畜の伝染性疾病が日本国
内に侵入することを防止
○輸入されるサルを介してエボラ出血熱等
の感染症が伝播することを防止
→感染症予防法(サル)
○外国に家畜の伝染性疾病を広げる
おそれのない動物・畜産物を輸出
○輸出入される犬・猫等主にペット動物を
介して狂犬病が伝播することを防止
→家畜伝染病予防法
→狂犬病予防法(犬、猫、きつね等)
偶蹄類の動物、馬
鶏、うずら、七面鳥、うさぎ等
水産資源の保護
上記動物の骨、肉、皮、ハム、ソー
セージ等畜産物
○輸入される水産動物を介して防疫対象疾
病が日本国内に侵入することを防止
穀物のわら等
→水産資源保護法(こい、きんぎょ等)
-1-
動物検疫所の組織・体制
動 物 検 疫 所
(本所)
(横浜)
北海道
仙台空港
清 水
東 京
千葉
小樽
川崎
胆振
成 田
羽田空港
中部空港
小 松
名古屋
関西空港
小松島
高松空港
神 戸
大 阪
広島空港
岡山空港
門 司
博多
福岡空港
長崎空港
沖 縄
那覇空港
四日市
鹿児島空港
動物けい留施設有り
支所
出張所
分室
家畜防疫官数の推移
(単位:人)
平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年
299
312
319
326
337
345
-2-
新潟空港
動物検疫所の取り扱う法律
法律
目的
主な検疫対象物
家畜伝染病予防法
(昭和26年法律第166号)
家畜の伝染性疾病(寄生虫
を含む)の発生を予防し、及
びまん延を防止することによ
り、畜産の振興を図る
•偶蹄類の動物
•馬
•家きんとその卵
•兎、ミツバチ
•犬
•これらの動物の骨、肉、皮、毛等
•ソーセージ、ハム、ベーコン
•穀物のわら及び飼料用の乾草
監視伝染病に限定
狂犬病予防法
(昭和25年法律第247号)
狂犬病の発生を予防し、そ
のまん延を防止し、及びこれ
を撲滅することにより、公衆
衛生の向上及び公共の福祉
の増進を図る
•犬
•猫
•あらいぐま
•きつね
•スカンク
狂犬病
-3-
検疫対象疾病
家畜伝染病(26種)
届出伝染病(71種)
動物検疫所の取り扱う法律
法律
感染症の予防及び感染症の
患者に対する医療に関する
法律
(平成10年法律第114号)
水産資源保護法
(昭和26年法律第313号)
目的
主な検疫対象物
感染症の予防及び感染症の •サル
患者に対する医療に関し必
要な措置を定めることにより、
感染症の発生を予防し、及
びそのまん延の防止を図り、
公衆衛生の向上及び増進を
図る
水産資源の保護培養を図
り、且つ、その効果を将来
にわたって維持することに
より、漁業の発展に寄与す
ること。
検疫対象疾病
エボラ出血熱
マールブルグ病
・こい
コイ春ウイルス血症
・きんぎょ
コイヘルペスウイルス病
その他のふな属魚類
・はくれん、こくれん、そうぎょ、
あおうお
ウイルス性出血性敗血症
イエローヘッド病
他7疾病
・さけ科魚類の発眼卵及び稚魚
・くるまえび属のえび類の稚えび
(注) プレーリードック、ハクビシン、イタチアナグマ、タヌキ、コウモリ、ヤワゲネズミ等については、感染症法により輸入禁止
-4-
家畜伝染病予防法に基づく輸入禁止・可能の区分(国・地域)
輸入禁止となる対象は、口蹄疫、牛疫及びアフリカ豚コレラであり、これら悪性伝染病の発生状況等により輸出国・地域を3つのカテゴリーに区分
地
域
口蹄疫等の悪性伝染病の発生がある
または
防疫体制が十分に整備されていると認められな
い地域
(下記以外の地域)
防疫体制が整備されており、当面悪性伝染病等の
発生がないと考えられるが、発生のおそれを否定
できない地域
シンガポール ルーマニア スロベニア クロアチア
ボスニア・ヘルツェゴビナ
(5地域)
偶蹄類
の動物
受精卵
・精液
ソーセージ
・ハム・
ベーコン
偶蹄類の動物の肉・臓
器
稲わら等
輸入禁止
輸入禁止
ただし、加熱処理基準に従って
加熱処理されたものは輸入可能
輸入禁止
輸入可能
輸入禁止
ただし、加熱消
毒基準に従って
処理されたもの
は輸入可能
ただし、加熱処理基準に
従って加熱処理されたも
のは輸入可能
相当期間の悪性伝染病の発生がない
かつ
防疫体制が整備されており、悪性伝染病が発生
するおそれが極めて少ないと考えられる地域
輸入可能
検疫不要
韓国 フィンランド スウェーデン ポーランド
ハンガリー ドイツ デンマーク イタリア スイス
オランダ ベルギー フランス オーストリア 英国
スペイン カナダ アメリカ メキシコ チリ
ニュージーランド オーストラリア等 (36地域)
-5-
(平成20年5月現在)
偶蹄類,馬,家きん等の輸入検査
係留期間
農林水産省
合意
係留期間
輸入
輸出
偶蹄類の動物
15日
7日
馬
10日
5日
鶏、うずら、だちょう、七
面鳥、かも目の鳥類
10日
2日
動物の種類
悪性伝染病発
生国・地域
輸入条件
Heal
Certi th
ficate
消費・安全局動物衛生課
輸入の届出時期
出国検疫(外国)
牛,馬,豚など
120~90日前
初生ひな
14日
2日
鶏,アヒルなど
70~40日前
上記以外の動物
1日
1日
臨床検査
赤血球数測定
白血球数測定
血球容積比測定
顕微鏡検査
血液原虫検査
血液検査
輸 入 禁 止
採血・採材
指定港
(日本)
補体結合反応
凝集反応
中和反応
赤血球凝集抑制反応
ゲル内沈降反応
免疫電気泳動法
酵素抗体法
蛍光抗体法
血清学的検査
臨船・臨機検査
健康証明書確認
航海中の動物の状況聴取
個体検査
皮内反応検査
Heal
Certi th
ficate
畜舎収容
顕微鏡検査
細菌培養試験
ウイルス分離試験
動物接種試験
個 体 確 認
解 放
不合格
-6-
病理学的
検査
殺 処 分
病理解剖
総 合 判 定
着地検査(3ヶ月間)
(都道府県)
微生物学的検査
返 送
畜産物の輸入検査の流れ.1
畜産物
悪性伝染病の清浄国・地域
(発生なし)
合意
家畜由来の
輸出国・地域
肉・臓器及び
これらを原料とするハム、ソー
セージ、ベーコン 等
農林水産省
消費・安全局
動物衛生課
家畜衛生条件の締結
輸入
可能
悪性伝染病の発生国・地域
偶蹄類の動物由来
肉・臓器及びこれらを原料とするハム、
ソーセージ、ベーコン
例外
・農林水産大臣指定施設で
基準を満たした加熱処理
(蒸気/煮沸/湯煎/温風)したもの
穀物のわら及び飼料用の乾草
-7-
畜産物の輸入検査の流れ.2
指定港に到着
出国検査
輸入者
輸入検査申請
輸入検査
指定検査場所
問題なし:合格
輸入検疫
証明書発行
書類審査
すべての畜産物について輸出国の証明書を審査
現物検査
家畜の重要疾病※
清浄国・地域
↓
抽出検査
発生国・地域
↓
全申請を検査
必要に応じて実施
問題あり:不合格
精密検査
焼却・返送
消毒
※ 悪性伝染病、伝達性海綿状脳症(牛、めん山羊、鹿)、豚コレラ、高病原性鳥インフルエンザ
-8-
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