Comments
Description
Transcript
知の知の知の知 - 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会
い~な あまみ 中 央 しらさぎ さくら 大阪+知的障害+地域+おもろい=創造 知の知の知の知 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所情報誌通算 2045 号 2014.8.7 発行 ============================================================================== 料理研究家考案の配送弁当 障害者を後押し 河北新報 2014 年 08 月 05 日 完成した弁当を試食する浜内さん レストランや弁当配送を手掛ける仙台市太白区の障害者福祉事 業所「ポッケの森」に9月、新メニューのヘルシー弁当が登場する。 東日本大震災の影響で収益減にあえぐ福祉事業所を支援しようと、 東京在住の人気料理研究家浜内千波さん(59)がプロデュースを 買って出た。 <工賃アップにつなげて> 完成した弁当「ハッピーデリ」は、雑穀米入りトマトライスに、 豚肉のナス巻きショウガ煮、季節の野菜のピーナツあえなどおかず が6種類。800円(税込み)で販売する。 旬の野菜を食材に用い、薄めの味付けと油分を抑えた調理で低カロリーに仕上げた。メ ニューやレシピを考案した浜内さんは「調味料を工夫することで満足感のある味付けにな った」と話す。 「ポッケの森」に通所する作業員は、浜内さんに付いて約3カ月、調理のこつを特訓し た。卵焼き担当の三浦あゆみさん(30)は「先生に教わり、焦げないように仕上げるこ とができるようになった」と話す。 障害者の就労を支援する福祉事業所では、通所する障害者に収益の中から「工賃」を支 払っている。だが厚生労働省の調べでは、工賃の月額は平均1万4000円程度にとどま っているのが現状だ。 さらに被災地では取引先が被災したため、多くの福祉事業所で工賃が震災前の水準を下 回るようになった。 こうした状況を踏まえ、被災地を支援するNPO法人「AARジャパン」(東京)と浜内 さんはことし2月、福祉事業所を対象とした調理指導を実施した。 新メニュー開発に関心を示した「ポッケの森」をはじめ、二戸市の「福わらし」、郡山市 の「カフェスイートほっと」の3事業所で付加価値の高い弁当やランチプレートの作り方 を指導してきた。 浜内さんは「品質を高めることで作業所スタッフの働く意欲を高め、工賃アップにつな げてほしい」と期待している。 大阪都構想、5特別区案出そろう 財源は示さず 大阪日日新聞 2014 年 8 月 7 日 大阪都構想の推進を掲げる大阪維新の会(代表・橋下徹市長)は6日、大阪市を五つに 分割してできる特別区のうち、 「北」 「南」「中央」の3区が目指すまちづくりプランとなる “マニフェスト”の中間試案を発表した。駅前環境の再整備や子育て支援の充実、西成地区の 官庁街化などを打ち出した。すでに公表している「湾岸」「東」の2区と併せ五つの特別区 のマニフェストが出そろったが、いずれも財源の裏付けについては明示していない。 北区は計画が進むJR大阪駅北側「うめきた」の2期開発区域について、緑と融合した まちづくりの推進を掲げる。市営地下鉄今里筋線のJR岸辺駅、阪急正雀駅までの延伸。 阪急十三駅周辺の再開発などを挙げた。 南区は、2016年度開院予定の府市共同住吉母子医療センター(仮称)の機能強化を 図るとともに、待機児童対策などに力を入れ、子育て環境の整備を進める。区内を東西に 貫くバス高速輸送システム(BRT)などの新交通システムを導入し、交通アクセスの向 上を図る。 中央区は、現在の西成区を行政の中心エリアとし、官庁街化を打ち出す。公募校長制度 の充実などで特色ある学校づくりの推進や、大学などの誘致を図り、「文教都市」をアピー ルする。 維新は今回の3区に先立ち1日にすでに「湾岸」と「東」の2区のマニフェストを公表 している。ただ特別区は、選挙で選ばれた区長が予算編成権などを担うとしている。今回 示されたマニフェストの中には交通ネットワークの整備といった広域が対応する項目も含 まれる。府市共同住吉母子医療センターをめぐっては、大阪市の 14 年度予算案で整備費(約 5億8千万円)が削除され、先行きは不透明な状況だ。 維新の都構想推進本部事務局長を務める吉村洋文市議は「財源について裏付けがあって のものではない。中長期で目指す特別区の像をまとめたのもの。9月に最終版を出す予定 で、今回はあくまで中間試案」と話した。 介護・認知症書籍、DVD 国際色豊かに発売相次ぐ 産経新聞 2014 年 8 月 7 日 書籍「ユマニチュード入門」とDVD「ユマニチュード」 ■「一人の人」として見る 認知症や介護に関する書籍やDVDの発売が続いてい る。認知症の人と向き合い、より人間らしい対応を追求 する姿勢は各作品に共通する。認知症の人の増加は先進 国に共通の課題とあって国際色も豊かだ。11月には日 本で認知症の国際会議も開かれる。日本での向き合い方 も問われそうだ。(佐藤好美) フランス生まれの認知症ケア「ユマニチュード」を紹 介する書籍『ユマニチュード入門』 (2160円)とDV D『ユマニチュード』 (4320円)は専門職だけでなく一般の人にも売れており、この手 の物では破格の売れ行きという。昨年、「ゆうゆうLife」でも紹介したが、(1)見る (2)話し掛ける(3)触れる(4)立つ-を柱とするコミュニケーションの手法だ。 「福祉の現場では既に行われている」との声もあるが、認知症の人の視線のつかみ方、 触れる方法、話し掛けるタイミングなど家での介護でも参考になりそうだ。書籍の編集に 携わった医学書院看護出版部の白石正明さんは「医療の世界では『どうすれば縛らないで 済むか』という問いは珍しくない。だが、患者との関係性が悪いまま、技術でうまくいく ケアはない。ユマニチュードは関係性を良くする技術。関係性が良くなればケアもうまく いく」と解説する。 DVD『介護のしごとの道しるべ』 (解説冊子付き、1万8360円)は、ケアに定評の ある社会福祉法人「新生会」が新設した特別養護老人ホームが舞台。開設スタッフは半数 が新人で、ベテランが新人に伝えるケアの「極意」が印象的だ。 施設長はこう言う。 「まずは相手に関心を持つことが一番大事。利用者を『業務の対象』 としてではなく、 『一人の人』として見る。アセスメントに欠かせない『観察』は、関心を 持って相手をよく見るということ」 多職種がかかわる医療・介護では本人の状態を共有するため、ノートやプランを作るの が一般的。だが、同施設では、何のために、どう書くかに意識的になるよう注意喚起する。 例えば、具体性。「定期的に~する」とは、どのくらいの時間なのか。「本人に合うとろみ をつける」とは、水分何ccにどれだけとろみをつけることなのか。「安心できる声掛けを する」というが、この人が安心できる声掛けは、どんな話題提供をすることなのか-。記 載を変えればケアも変わる。 製作・演出をした自由工房(www.jiyu-kobo.com/)の佐藤斗久枝さ んは「学校での授業、福祉関係者の教材や団体の勉強会などで使ってほしい」。付属の解説 冊子(540円)のみの購入も可能だ。 認知症の人の老人ホームでの生活を描いた漫画『皺(しわ)』(3024円)は、スペイ ン出身のパコ・ロカがフランスで出版した漫画の翻訳。出版元の小学館集英社プロダクシ ョンによると、 「日頃はコミックを読まない人に読まれている。高齢者や認知症の人をひと くくりにするのでなく、登場人物にそれぞれの個性があり、老いの形もそれぞれ。世界共 通の問題で、各国で共感されるようです」。 同作品を、イグナシオ・フェレーラス監督が映画化した「しわ」は昨年秋、DVD(4 104円)とブルーレイ(5076円)で発売された。配給元の三鷹の森ジブリ美術館の 西岡純一事務局長は「介護や認知症の映画はたいてい、介護する子供や周囲の人の視点で 描かれている。だが、この作品では、本人たちが『まだやれる』と考え、行動する。認知 症になったら感情がないと思われていた人に、いろいろな思いがあると分かる。年寄りの 視点から描かれている点が新しい」 。 ■認知機能向上にあしぶみラダー 国立長寿研開発 認知症の前段階とされるMCI(軽度認知障害)の人は平成22年に380万人と推計 された。複雑な日常動作にやや支障があり、アルツハイマー病に移行する率が高い。だが、 全員が認知症になるわけではなく、2年後に3、4割が正常に戻るとの調査結果もある。 状態改善や元気でいられる期間を延ばすことは認知症施策の重要課題だ。 来月3日には、MCIの人を対象にしたエクササイズ用ラダー(はしご状のトレーニン グ用品)と冊子のセット『新開発!国立長寿研の4色あしぶみラダー』(1944円)が小 学館から発売される。 監修した国立長寿医療研究センターの島田裕之・生活機能賦活研究部長は「頭を使いな がら、同時に運動もする取り組みが、MCIの人の認知機能の向上には効果的」とする。 歩きながら計算をしたり、踏み台昇降をしながらしりとりをするなどだ。 MCIの人は、手順を踏んで複雑な課題をやり遂げる「実行機能」が低下する。有酸素 運動はこの改善に効果がある。一方、記憶機能の改善には、認知トレーニングが効果があ る。 「運動(エクササイズ)をしながら認知(コグニション)のトレーニングをする『コグ ニサイズ』が、将来の認知症抑制に寄与すると考えられる」(島田部長) 付録のラダーは過去の研究成果から開発された。パーツをつなぎ替え、より複雑な運動 もできる。脳が活性化するのは動作に迷ったり、止まったりしたとき。運動パターンに慣 れて、スムーズにできるようになると脳に負荷がかからず、効果がないためだ。 島田部長は「単純だけど、やってみると意外とできない。それが楽しい。安価で購入で き、屋内でもできる。皆さんが持ち寄ってつなげて使うこともできるので、公民館や体操 教室などで使ってもらえるといい」と話す。 注意点はラダーに足を取られないようにす ること。書籍としての制約があり、重い素材にできなかった。「つまずかないよう複数で楽 しみながらやってほしい」という。 生活保護世帯が過去最多更新 5月、47%は高齢者世帯 朝日新聞 2014 年 8 月 6 日 5月に生活保護を受けていた世帯は160万3093世帯で、前月より2852世帯増 えて過去最多を更新した。厚生労働省が6日、速報値を公表した。就職の増加などで減る 傾向にある4月は前月を下回ったが、再び増加に転じた。 世帯別では高齢者世帯が約2千世帯増え、全体の47・1%を占めた。同省保護課によ ると、新たに生活保護を受け始める人は、単身で無年金や低年金の高齢者が多いという。 一方、5月の受給者数は前月より5人増えて、215万9852人だった。 同省の担当者は「景気の回復傾向で増加の伸びは緩やかとなっているが、減少傾向に転 じるかはもう少し推移をみる必要がある」としている。 出生前診断の倫理的課題、病院側の説明不十分 厚労省 朝日新聞 2014 年 8 月 7 日 約20年前に国内で導入された出生前診断について、「命の選別」につながりかねないと いう指摘があることなど倫理的な課題を説明している医療機関は約4割だったとする調査 結果を厚生労働省研究班がまとめた。出生前診断は事前の説明が欠かせないが、不十分な まま広がっていると研究班はみている。 出生前診断には、妊婦の血液を調べて胎児にダウン症が出る確率を示す「母体血清マー カー」や、羊水から胎児の異常の有無を確定する「羊水検査」があり、それぞれ1990 年代、60年代に始まった。両検査とも年間約2万人が受けているとされるが、実態はわ かっていなかった。 研究班は、両検査の実施状況などを尋ねる調査票を日本産婦人科医会に所属する562 2施設へ昨秋送り、41%の2295施設から回答があった。2295施設のうち、血清 マーカーを実施していたのは38%の864施設、羊水検査は27%の619施設だった。 社説:児童虐待7万件超 家族支える体制づくりを急げ 愛媛新聞 2014 年 08 月 07 日 全国の児童相談所が2013年度に相談を受けて対応した児童虐待の件数が、前年度よ り約1割増え、7万件を超えた。集計を始めてから23年間増え続けている。 虐待がこれほどまでに拡大し、死に至る事件が後を絶たない現状は、異常としかいいよ うがない。対策の抜本的な見直しを求めたい。 厚生労働省は警察からの通告が増えたためと分析する。虐待事件の続発で社会の意識が 高まっているのだろう。しかし、都道府県により件数に差があることから考えても、家庭 という密室でつらい状況にありながら声が上げられない子どもたちは、ほかにもまだいる に違いない。 一刻も早く子どもたちを救い出さなければならない。児童相談所、自治体、福祉関係者、 警察など地域の連携強化が不可欠だ。虐待が疑われるすべての案件に対して、家庭への訪 問や情報共有で丁寧に対応する必要がある。 だが、要となる児童相談所の人手不足は深刻だ。全国の児童相談所に配置されている児 童福祉司は13年4月時点で3千人にも満たず、虐待の増加に到底追いつかない。 厚労省は、虐待の通告があれば、48時間以内に子どもの安全確認をするよう通知して いる。現場へ直行し、継続的に対応するためには、マンパワーの確保が欠かせない。 地方交付税で人口に応じた人数の児童福祉司を配置できる経費は計上されているが、予 算の使い道は自治体の裁量に委ねられ、人員増につながらないケースもあるという。国や 自治体は体制整備に責任を持たなければならない。 重要なことは、子どもの保護だけではない。虐待する親は、自らも虐待を受けて育った 人が多い。親も子も心に受けた傷を治さない限り、虐待の連鎖は拡大し続ける。 最近の研究では虐待が子どもの脳を傷つけ、発達を阻むと指摘されている。一方で、回 復も可能だという。安心できる環境で里親が育てたり、カウンセリングを続けたりするた めの、医療を含めたケアシステムを地域ごとに確立することが大切だ。 望まない妊娠や子の障害による0歳児への虐待も多い。出産前から母親の心に寄り添え るよう、安心して相談できる窓口を充実させたい。 貧困は親を追い詰め、虐待に追い打ちをかける。特にシングルマザーの多くは経済的に 困窮し、働こうにも子どもの預け場所を見つけられないでいる。雇用や保育に対する政策 の冷たさこそ、早急に見直さなければならない。 虐待はそれぞれの家庭の問題だけでなく、ゆがんだ社会が引き起こしている。だからこ そ、いま、力を合わせなければならない。家族を支えられる社会に向けて。 社説[児童虐待]危険な放置を見逃すな 沖縄タイムス 2014 年 8 月 7 日 児童虐待が増え続けている。全国の児童相談所が2013年度に対応した児童虐待の件 数は、7万3765件(速報値)で過去最多を更新した。前年度に比べ10・6%も増加 した。 厚生労働省は、虐待通告のあった子のきょうだいも心理的虐待の被害児として対応した ことや、母親へのドメスティックバイオレンス(DV)に関連し警察からの通告が増えた ことが、大幅増の要因とみている。 家庭という密室で弱者である子どもに被害が及ぶ児童虐待は、外部からは見えにくい。 顕在化した事例は氷山の一角ととらえるべきだ。 神奈川県厚木市で今年5月に男児の遺体が見つかった事件では、父親がアパートに置き 去りにし、十分な食事を与えずに衰弱死させたことが明らかになった。 児童虐待は、身体への暴行や性的虐待、心理的に傷つける暴言だけではない。親が育児 を放棄(ネグレクト)し、食事などを与えず放置することも含まれる。 さいたま市では昨年8月、1歳8カ月の女児がエアコンのない自宅に18時間放置され、 熱中症で死亡した。群馬県では昨年2月、外国籍の母親が14歳と3歳の女児をアパート に置き去りにして帰国し、次女が餓死した。大人の身勝手で幼い命が奪われたのである。 共同通信の全国調査では、自宅や路上などに置き去りにされた18歳未満の子どもが1 1年度から13年度までの3年間に24都道府県で395人いた。子どもたちが危険にさ らされている実情が、浮き彫りになった。 県内では6月、パチンコ店の立体駐車場に止めた車内に生後5カ月の男児を6時間あま り放置し、熱中症で死亡させる痛ましい事件が起きた。 被疑者の母親は、事件当日までに少なくとも十数回、わが子を車内に残してパチンコを していたとされる。 子どもの車内放置の危険性は繰り返し指摘されてきたが、同様の事件は全国的に後を絶 たない。なぜ、幼い子どもの安全を後回しにしてまでパチンコに長時間はまったのか、ギ ャンブル依存の視点からも考える必要がある。 親の責任は厳しく問われるべきだが、断罪するだけでは再発防止は難しい。 育児不安や孤立、DVなど依存症に陥りやすいさまざまな背景に目を向け、それぞれの 専門機関が連携して対策に取り組むべきだ。 児童虐待に詳しい沖縄子どもの貧困解消ネットワーク共同代表の山内優子さんは、「子ど もの放置に社会が敏感になることで、事件防止にも役立つ」と指摘する。 夜間、親が働きに出る。非正規雇用や困窮世帯が多い県内では決して特殊な事例ではな い。だが、幼い子どもだけを自宅に残せば、火災や落下事故などのリスクが高まる。危険 なのは車内放置だけではない。 県内の児童虐待はネグレクトの多さが際立つ。子どもの放置を早期に把握し、支援につ なげるネットワークが重要だ。 埼玉県警人身安全本部発足3カ月 DV対応1000件超48.7% 産経新聞 2014 年 8 月 7 日 今年4月に発足し、ストーカー行為やドメスティックバイオレンス(DV)などに24 時間態勢で対応する県警の人身安全初動指揮本部が今年4~6月に対応した事案の中で、 DVが全体の48・7%にのぼることが6日、県警のまとめで分かった。 同本部によると、3カ月間に対応した事案2158件のうち、DVが1052件▽恋愛 のもつれが418件▽児童虐待が301件▽ストーカーが261件▽高齢者虐待が101 件-などと続いた。 対応件数のうち74・4%が夜間や休日などで、通常の執務時間外に集中している。相 談者の85・7%は女性で、トラブル相手との関係をみると、夫婦が41・6%▽元夫婦 や以前の交際相手が17・3%▽現在の交際相手が12・2%-などと続く。相手と2人 で過ごすことの多い夜間や休日にトラブルが多発する傾向があることが明らかになった。 傷害や暴行容疑などで立件されたのは330件。うちDVに関する案件は196件にの ぼり、昨年同期と比べて90件増加。立件された95・0%は男性だった。 通報や届け出の中には、発生後に被害届を取り下げるケースもみられるという。 障害者の自治体採用に壁 介助なし・自力通勤 共同通信 2014 年 8 月 7 日 市民団体「障害者欠格条項をなくす会」は6日までに、障害者対象の採用試験を実施し ている自治体の多くが「介助なしで職務遂行できる」「自力で通勤できる」などの条件を受 験資格にしているとの調査結果をまとめた。同会は、これらの条件が理由で障害者が受験 できないとして国や自治体に改善を求めている。 調査は、2013年度に108の都道府県、政令市、中核市が行った計207の採用試 験が対象。介助を必要としないことを受験資格とされた試験が89%に上り、自力通勤が 求められた試験も71%あった。受験資格以外でも、点字による試験は44%と低水準に とどまった。 同会の臼井久実子事務局長は「受験資格の制限は公平性を欠くだけでなく、障害者の意 欲と可能性を失わせている。今回の調査結果を、共生社会への取り組みに生かしてほしい」 と訴えている。 報告書は同会のホームページに掲載。アドレスは、http://www.dpi‐japan.org /friend/restrict/shiryo/tihousiken2014.pdf アスナビ:就職支援、障害者選手も対象 毎日新聞 2014 年 08 月 07 日 日本オリンピック委員会(JOC)と日本パラリンピック委員会(JPC)は6日、J OCが実施しているトップ選手の就職支援制度「アスナビ」の対象者に、パラリンピック を目指す障害者スポーツ選手を加える協定書を締結したと発表した。締結は1日付。 アスナビは2010年に開始。就職を希望するトップ選手が企業の採用担当者らが出席 する説明会で自己アピールし、これまで26社に34人が採用された。 JPCの山脇康副委員長は「企業が障害者を採用したくても、これまでは機会がなかな かなかった。アスナビという枠組みを利用できるのは非常にありがたい」と歓迎した。【芳 賀竜也】 選手強化費は新独法に一元化で合意 JOCは強化合宿費など扱う 産経新聞 2014 年 8 月 7 日 スポーツ庁創設後の公的な選手強化費の配分役を巡る問題で、超党派のスポーツ議員連 盟と日本オリンピック委員会(JOC)、文部科学省が、日本スポーツ振興センター(JS C)を改組して新設する独立行政法人に一元化することで合意したことが6日、関係者の 話で分かった。 6月のスポーツ議連総会では新法人に一元化する案が示されたが、JOCは東京五輪ま での6年間で強化体制を変更することはリスクが大きいと訴え、再協議していた。 合意案ではスポーツ庁内の専門会議に有識者のほかJOC、各競技団体(NF)の担当 者も入り、選手強化の方針を策定。強化費はすべて新法人を経由する形をとる。 そのうち、メダル有望競技を対象とする「戦略的強化費」は新法人がNFに直接配分。 JOCが配分してきた強化合宿や海外遠征の費用などは権限を残し、「基盤的強化費」とし て新法人からJOCを通じ各NFに渡る。また、障害者スポーツに関しても、新法人から 日本パラリンピック委員会を通じて配られる。 懸案事項が大枠で妥結したことで、東京五輪に向けた強化態勢の整備は進む見通し。ス ポーツ庁は今秋の臨時国会に関連法案を提出し、来年4月に創設を目指している。 8 月 21 日~22 日、 「為末大学 サマーキャンプ」を開催 SAKEIBIZ 2014 年 8 月 7 日 為末大氏が運動に苦手意識を持つ小学生へ“走る楽 しさ”を伝授! 障がいの有無に関係なく子どもたちが共に学ぶ、 「インクルーシブ教育」を実践 「障害のない社会をつくる」というビジョンの下、障がい 者向け就労支援事業や子どもの可能性を拡げる教育事業を 全国展開する株式会社 LITALICO(本社:東京都目黒区、 代表取締役社長:長谷川敦弥、旧社名:株式会社ウイングル)は、2014 年 8 月 21 日から 22 日の 2 日間、LITALICO が運営する学習塾「Leaf」と元プロ陸上選手の為末大氏がコラ ボレーションしたプログラム「為末大学 陸上教室」の一環として、運動に苦手意識を持つ 小学生とその保護者を対象にした、1 泊 2 日の夏休み特別プログラム「為末大学 サマーキ ャンプ」を開催いたします。 「Leaf」とは、発達が気になるお子さまの教育から始まった幼児教室・学習塾で、首都 圏 31 教室で展開しています(2014 年 8 月時点)。学習指導はもちろん、子どもの発達段階 に応じた生活スキルや対人コミュニケーションなどのソーシャルスキルの指導を通して、 すべての子どもたちがより楽しく学べ、達成感を得られるように、個々の特徴や成長に合 わせて、教え方や環境を工夫しています。発達に課題のある子どもは、あいまいな指示に 対して混乱したり、集団行動を苦手とするケースも少なくないため、誰もが理解しやすい UDL(学びのユニバーサルデザイン)型の指導を行っています。 「Leaf」では昨年、集団での規律が求められる体育の授業を苦手とし、そのまま運動自 体に苦手意識を持ってしまう生徒のために、特別プログラムとして為末氏を講師に迎えた 陸上教室を開催。発達面の課題の有無に関わらず、定員を上回る参加予約をいただくなど、 大きな反響をいただきました。これを受け、今年度は規模を拡大し、 「為末大学 陸上教室」 として年 4 回のプログラムを実施しています。小学生から中学生までを対象に、 「速く走れ るようになる」ことを楽しく分かりやすく指導し、運動の得意・不得意や発達面の課題の 有無に関係なく、参加した子どもたちへ、今まで「できなかった」ことが新しく「できる」 ようになる成功体験の場を提供しています。 今回の「為末大学 サマーキャンプ」は、夏休みの特別プログラムとして、1 泊 2 日で行 われる合宿形式のプログラムです。これまでの陸上教室を通じ、参加した子どもから「プ ロアスリートの話がもっと聞きたい」というリクエストや、保護者から「数時間ではなく、 長い時間を掛けて発達障がい児と健常児の相互理解を促して欲しい」というリクエストを いただいたことから、今回初めて実現に至りました。 参加者は 2 日間かけて、親子で走る楽しさを体験します。1 日目は為末氏から走る姿勢、 腕ふり、足の動かし方などの基礎を、2 日目は元プロアスリートの菅野優太氏からスタート ダッシュの基礎を教わります。発達障がいの有無に関わらず、子どもたちが同じ環境下で 2 日間寝食を共にすることにより、多様なニーズのある子どもたちが共に学べる「インクル ーシブ教育」を実践します。 LITALICO では今後も教育プログラムの一環として様々なスポーツ教室を開催する予定 です。教室を通じて、スポーツの楽しさだけでなく、あきらめずに何度もチャレンジする ことで成功体験を積み、できなかったことが「できる」ようになる楽しさも伝えていきま す。 <「為末大学 サマーキャンプ」概要> ■ 実施日: 2014 年 8 月 21 日(木)~8 月 22 日(金) ■ 会場: アルビンスポーツパーク (千葉県長生郡) ■ 対象: 小学生とその保護者 ※ Leaf への通塾有無に関わらずご参加いただくことができます ※ お子さまのみ の参加はできかねます ※ 対象年齢以外のお子さまの参加はご相談ください ■ 講師: ・為末 大 氏 世界大会において、トラック種目で日本人初となる 2 つのメダルを獲得し、3 大会連続オリ ンピックに出場した陸上選手。競技外でも、2007 年東京・丸の内の公道を封鎖し、陸上の PR を図った「東京ストリート陸上」実現など活躍。引退後は自身のランニングクラブ「為 末大学」ランニング部を運営。 (※8/21(木) 陸上教室&走り方講座に参加」) ・菅野 優太 氏 1999 年 日本ジュニア選手権 200m で優勝し同年アジアジュニア選手権 200m 5 位入賞。 2003 年には日本ランキング 2 位となる。2004 年に入社したサイボウズ株式会社に陸上部 を設立。2008 年引退後の現在は、福島県相馬市などで陸上教室を開催。2010 年には千葉県 成田市で日本記録保持者数名を招いての陸上イベントを開催するなど、陸上競技の普及に 務めている。 (※8/21(木) 陸上教室 ~ 8/22(金)記録会終了まで参加) ■ 参加費: ・子ども 37,800 円(税込) /大人 34,800 円(税込) (旅行代金には 1 泊分宿泊代・朝食 1 回 昼食 2 回 夕食 1 回食事代・貸切バス代・プログ ラム代を含む) ※ 現地集合・解散の場合 ・子ども 32,800 円(税込) / 大人 29,800 円(税込) (旅行代金には 1 泊分宿泊代・朝食 1 回 昼食 2 回 夕食 1 回食事代・プログラム代を含む) ■ 定員・申し込み方法: 定員 50 名。参加を希望される方は、下記 HP よりお申し込みください。 http://www.jtb.co.jp/tabeat/List.asp?Tourno=863b93e9ec8a40d6b468eb0f ■ ご取材について: 「為末大学 サマーキャンプ」は、報道関係者様のご取材を受け付けております。ご取材を 希望される際は、別紙の返信用紙にご記入の上、ご返信いただけますと幸いです。 【LITALICO について】 LITALICO(旧社名:株式会社ウイングル)は、2005 年 12 月設立以来、日本における社 会問題としての「障がい者雇用」分野に着目し、一法人としては全国最多となる全国 44 拠 点(2014 年 8 月時点)で事業所を展開しています。企業向けの障がい者雇用支援から始ま った事業は、現在では障がい者向け職業訓練事業、そして障がい者の家族向け事業や教育 事業など、その領域を広げています。幼児教室・学習塾「Leaf」を首都圏 31 箇所(2014 年 8 月時点)で開校しているほか、2014 年 4 月に、IT・ものづくり教室「Qremo」を東京・ 渋谷にオープンしました。詳細は http://litalico.co.jp/ をご覧ください。 本件に関するお問合わせ先 株式会社 LITALICO 三谷・山口・井上 TEL:03-5704-7355 関連リンク イベント申し込みフォーム http://www.jtb.co.jp/tabeat/List.asp?Tourno=863b93e9ec8a40d6b468eb0f 月刊情報誌「太陽の子」、隔月本人新聞「青空新聞」、社内誌「つなぐちゃんベクトル」、ネット情報「たまにブログ」も 大阪市天王寺区生玉前町 5-33 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所発行