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オカシルリレー講座
京都市未来まちづくり100人委員会<第3期> プロジェクト: ⑥岡崎地域魅力発見連続講座 「オカシルリレー講座」 【第2期議題チーム名:岡崎ホールディングス】 メインテーマ 取り組んできた課題 めざす目標 京都市による岡崎地域活性化に向けた再整備も進められるなか、「岡崎地域の魅力 を広く市民に知ってもらうこと」を目標に活動してきた。 具体的には、岡崎地域の地域資源の見える化と、認知度およびブランド価値向上 につながるような、異なる分野の専門家を講師に招いた全6回(+α)の連続講 座を開催することとした。 【後出資料参照】 主に次の3種類の活動を行った。 第3期の 行動概要 1.オカシルリレー講座(岡崎地域魅力発信連続講座) 2.オカブラ(岡崎地域のまちあるき) 3.オカファン(情報発信) 主 な 第 3 期 の 活 動 経 緯 (メディア掲載履歴を含む) H22 年 10 月 16 日 第1回講座実施 @京都市美術館 12 月 12 日 第 2 回講座実施 @琵琶湖疏水記念館 H23 年 2 月 20 日 第 3 回講座実施 @平安神宮 4月3日 まいまい京都と連携 岡崎・疏水楽百年之夢 ~日本初!水力発電と電気鉄道を生んだ軌跡~ 6 月 18 日 まいまい京都と連携 疏水が変えた白川の生態系 第 4 回講座実施 @京都会館~岡崎界隈オカブラ まいまい京都と連携 春のオカブラ3企画 岡崎・疏水楽百年之夢~日本初!水力発電と電気鉄道を生んだ軌跡~ 第 5 回講座実施 @無鄰菴 7 月 31 日 第 6 回講座実施 4 月 16 日 5月8日 10 月 27~30 日 11 月 5 日 11 月 16 日 @国際交流会館 岡崎・あかりとアートのプロムナード開催記念 オカシルリレー講座 実施 <協力:企画と実施>京都婚活 2011(オカザキで見つける二人の出会い) <協力:告知と実施>カメラ片手にオカブラしよう! ~プロカメラマンと行く 秋の岡崎紅葉ツアー(京都岡崎魅力づくり推進協議会・まいまい京都 共催) ■メディア掲載履歴 ○オカシルリレー講座告知記事掲載 市民しんぶん(H22 年 10 月 1 日、12 月 1 日、2 月 1 日、H23 年 4 月 1 日、6 月 1 日、7 月 1 日) ○京都婚活2011の紹介 産経新聞朝刊(10 月 19 日)、京都新聞夕刊(10 月 20 日) KBS 京都・やのぱんの生活情報部~京都の婚活事情~放送(11 月 17 日) ○岡崎・あかりとアートのプロムナード開催記念 オカシルリレー講座告知 「岡崎ホールディングス」facebook ページおよびメール(10 月 2 日~) 「クールジャパンプロジェクト」ウェブサイト(10 月 2 日~) 京都市サイト「京都市情報館」《岡崎地域活性化ページ内》(10 月 4 日~) 京都のイベント情報ポータルサイトサイト「Digistyle」(10 月 20 日~) メンバー 【リーダー】丹羽妙 【メンバー】石部大史 土肥真司 【サブリーダー】藤井容子(福田) 乾 明紀 井上翔一 栗山文孝 美濃部竜治 99 谷口英明 連携した団体 サポーター(委員会外) 第3期終了後の方針 クールジャパン・プロジェクト、京都市、京都岡崎魅力づくり推進協議会、 京都市美術館、京都市動物園、琵琶湖疏水記念館、京都国立近代美術館、 細見美術館および同館 CAFÉ CUBE、平安神宮、京都商工会議所青年部、 まいまい京都 小田龍聖 ■継続活動をおこなう 活動成果のまとめ 第3期の活動は、学びとコンテンツ化の時期であった。第2期より企画した「オカシルリ レー講座」開催に始まった第3期前半は、岡崎ホールディングスが岡崎の魅力に関する知 識を吸収する段階であった。また、学びつつもオカシルリレー講座の集客・企画内容とも 参加者に喜ばれるものが出来たことは良かった。 また、岡崎地域との関係各所との連携も、イベント企画や、サブリーダー藤井の岡崎地域 ビジョン検討委員会、京都岡崎地域魅力づくり推進委員会の参画により、公共施設関係、 平安神宮との比較的頻繁な情報交換によりネットワークが出来上がってくる。 4月、5月の「まいまい京都」とのまちあるき企画では、はじめて岡崎地域について「岡 崎ホールディングス」のメンバー自身が『語る』という機会を得、岡崎に関しての企画力 が向上した。 連携した小田龍聖氏の協力によるまち歩き企画では、岡崎の近代、ハート、アートとは別 の側面の岡崎の魅力を知る機会になった。 第3期終盤、秋は学んだものを活かし、一般の参加者に岡崎地域を楽しんでもらう企画を 作る事が増えた。昨年に引き続き、2回目となる「京都婚活 2011」への企画協力も、夜 の「オカシル」も、コンテンツが「岡崎ホールディングス」内に揃ってきたからこそ出来 る、ターゲットの設定、ストーリーを活かしたゲームの設定、講師の選定を行うことが出 来た。 第3期終了後の方針/行動計画 第3期終了後、具体的なスケジュールをもって予定している活動はないが、「岡崎ホール ディングス」の持っている、岡崎地域についての知識、人脈、まちあるき、ワークショッ プ、講演会などの企画力、広報力を活かし、岡崎地域の関係各所との様々な連携の中で、 年に何回かのペースで岡崎地域の魅力を発信する「オカシル講座」や「オカブラ企画」、 さらには、岡崎の未来について考えるワークショップなどの企画を作って行きたい。 そのような活動を行う中で、岡崎地域について、考え、動くメンバーをみつけていきた い。また岡崎ホールディングスの facebookpage は継続して行う。 プロジェクトチームからのメッセージ 岡崎ホールディングスは、企画持ち込み制です! 何か岡崎地域に関することでやってみたい企画があれば、声をかけてみてください^^ いろいろご協力できると思います。 そして一緒に岡崎地域を面白くする活動をしましょう! 100 主な活動記録写真 コメント 第4回 オカシルリレー講座 受付の様子です。 いつも応援に来てくれている京都 市職員の皆様、ありがとうござい ます! 笑顔が素敵です! オカシルリレー講座開始 第4回のオカシルリレー講座受講 者はオカブラ(岡崎をブラブラ散 歩すること)をしながら講義を受 けました。ちょうど桜の季節だっ たので非常にいい雰囲気の中オカ シルリレー講座が始まりました。 オカシルリレー講座 中休憩 しばし先生とご歓談。 101 主な活動記録写真 コメント 昨年に引き続き 京 都 婚 活 2011 をオカシルメンバーが お手伝いしました。 参加者は昨年よりも100名多 く、男女計300名が会場を埋め 尽くしました! 壇上でプレゼント渡しの時間で す。昨年に引き続き豪華景品がカ ップルたちに送られました。 102 主な活動記録写真 コメント 岡崎ライトアップ企画 あかりとアートのプロムナード オカブラをしたり、講師の先生が たをお呼びしてちょっとした講演 をしてもらった後で、参加者の 方々とライトアップを見ました。 最終日はあいにくの雨でしたが多 くの参加者が集まりました。 雨の中、ライトアップを見に来た カップル。いいですね。 岡崎に沢山の灯籠が飾られていま した。 103 オカシルリレー講座(岡崎地域魅力発信連続講座) 開催概要 知ればシルほど面白い、オカ崎地域の魅力を発信する為、専門家をお呼びして、講演会やツアー形式で 学びの場を開催。 ■第一回:維新志士と岡崎の近代~山県有朋と無鄰菴を中心に~ 日時 平成 22 年 10 月 16 日(土) 午後 2 時~4 時 会場 京都市美術館 レクチャールーム 講師 青山忠正氏(佛教大学歴史学部歴史学科教授) 参加者 41名 ■第二回:「疏水」に学ぶ、京都の再生力 日時 平成 22 年 12 月 12 日(日) 午後 2 時~4 時 場所 琵琶湖疏水記念館(琵琶湖疏水記念館展示案内を含む) 講師 白木正俊氏(京都市上下水道局総務部総務課/琵琶湖疏水記念館 参加者 42名 ■第三回:生き物たちのオアシス平安神宮 日時 平成 23 年 2 月 20 日(日) 午後 2 時~4 時 会場 平安神宮 講師 本多和夫氏(平安神宮禰宜) 参加者 50 名 ■第四回:Letʼs オカブラ!「えっ、オカザキにこんな楽しみ方があったの!?」 日時 平成 23 年 4 月 16 日 午後 2 時~4 時 場所 京都会館から蹴上周辺の散策 講師 芹田彰氏(現京都市体育協会/元京都市建設局水と緑環境部長) 参加者 52 名 ■第五回:明治の庭園プロデューサー 庭師・植治の挑戦 日時 平成 23 年 6 月 18 日 午後 2 時~4 時 場所 無鄰庵 講師 尼崎 博正氏(京都造形芸術大学教授) 参加者 50 名 ■第六回:明治から昭和へ~モダン建築探訪 in 岡崎 日時 2011 年 7 月 午後 2 時~4 時 場所 京都会館(案) 講師 矢ヶ崎 善太郎氏(京都工芸繊維大学 准教授) 参加者 50 名 104 嘱託研究員) 「岡崎・あかりとアートのプロムナード」開催記念オカシルリレー講座 開催概要 2011 年 10 月 27 日(木)~10 月 30 日(日)の 4 日間、岡崎地域一帯で、官民連携のエリアマネジ メント組織「京都岡崎魅力づくり推進協議会」による「岡崎・あかりとアートのプロムナード」開催に 際し、地域と連携してこのイベントを応援し、これをきっかけに、岡崎のことをもっと知ってもらい、 ファンづくりにつなげるため、このイベント全体を知的に楽しみ満喫するためのガイド解説つきまちあ るきを企画した。イベントのテーマ「エコ×アート×コミュニティ」をふまえ、「エコ」「アート」「コ ミュニティ」など、テーマ性をもち、岡崎地域のまちづくり史や文化性についてのトークやレクチャー を交えて、学べるツアーにすることを目指した。 1)美術館の学芸員さんと語る岡崎アート巡りとあかりのゆうべ 開催日 10 月 27 日(木) 14:30~20:00 頃 会場 京都市美術館、京都国立近代美術館、細見美術館、あかりイベント会場 参加費 1、500 円(3館ギャラリートーク鑑賞料、保険を含む) 内容 岡崎地域にある3つの美術館を訪れ、学芸員さんに館の特徴やコレクション作品につい てお話を聞き、普段は知る機会の少ない美術館の素顔に触れる。また、コースの最後に は、細見美術館のご協力により、同館カフェキューブのイベント期間限定「あかり JAZZ NIGHTS」を鑑賞する。 参加者 17 名 2)クイズしながら明るい夜の岡崎を見に行こう!岡崎・疏水楽百年之夢 開催日 10 月 29 日(土) 17:30-19:45 会場 琵琶湖疏水記念館、あかりイベント会場、ライフスタイルカフェ他 参加費 1、200 円(保険を含む) 内容 琵琶湖疏水、京都の近代化とまちづくり 参加者 7名 3)名勝無鄰菴と平安神宮で語る 祝祭の岡崎 100 年史 開催日 10 月 30 日(日) 14:30~18:00 頃 会場 無鄰菴、平安神宮、あかりイベント会場 参加費 1、000 円(無鄰菴入園料、保険を含む) 講師 京都工芸繊維大学 中川理先生、平安神宮禰宜 本多和夫氏 内容 イベントテーマである「エコ×アート×コミュニティ」のうち「コミュニティ」に着目。 京都・岡崎のまちづくり史について、明治から昭和にかけて祝祭空間として発展・貢献 してきた岡崎地域の変遷と特色を知り、当該地域のこれからの役割を考えるとともに、 本イベントの主旨・意義をより深く理解してもらう手がかりとすることを図る。 参加者 19 名 オカブラ 岡崎地域をブラブラ散策し、岡崎地域の魅力を感じてもらう活動。 ■「まいまい京都」と連携したオカブラ ①岡崎・疏水楽百年之夢 ~日本初!水力発電と電気鉄道を生んだ軌跡~ 開催日 4 月 3 日(日) 、5 月 8 日(日) 10:00~12:00 参加者 4 月 3 日(日):6名 5 月 8 日(日):15 名 ガイド 丹羽妙、石部大史 ルート 京阪「神宮丸太町」 → 1.鴨川 → 2.田邊橋 → 3.夷川発電所 → 4.夷川ダム → 5.北垣国道像 → 6.平安神宮 → 7.大鳥居 → 8.インクライン → 9.琵琶湖疏水記念館 → (解散) 105 コンセプト: 岡崎の疏水沿いを歩けば、心は明治 23 年(1890)、琵琶湖疏水第一疏水開通式に。「乾 杯!」 北垣国道京都府知事、田邊朔郎技師ほか、疏水建設に参画した、多くの同志たち の顔が。皆、手には白い杯。晴れやかな笑顔と、涙。17 名の殉職を超えて、完成した琵琶 湖疏水。 疏水はやがて、世界初の営業用水力発電をおこし、まちに電灯を灯し、日本最初の電気鉄 道を走らせる。明治初期の危機から、京都が再生していくきっかけとなる。 命をかけた事業、琵琶湖疏水へ懸けた夢. 疏水のドラマを思い描きながら、岡崎をぶらぶら「オカブラ」を楽しむ企画。 ② 琵琶湖疏水が変えた生態系 ~人と自然をつなぐ白川下流を辿って~ 開催日 4 月 16 日(土) 10:00~12:30 ガイド 小田 龍聖 (京都大学大学院院生) コンセプト 東山北部に水源を発し、川底に敷き詰められた白砂の砂礫が、その名のとおり美しい姿 を見せてきた「白川」。明治 23 年(1890)、琵琶湖疏水と合流したことにより、白川は その姿や生態系を、劇的に変えることになります。無機的な美しさから、有機的な美し さへ。豊かな生態系と、それを守り、共に生きる人々のドラマを辿ります。 ルート 京阪「祇園四条」 → 1.辨財天社 → 2.大和橋 → 3.祗園新橋 → 4.一本橋(行者橋) → 5.餅寅(和菓子屋) → 6.三条白川橋(京都最古の道標) → 7.岡崎公園 → (解散) 参加者 18 名 ③ カメラ片手にオカブラしよう! ~ プロカメラマンと行く 秋の岡崎紅葉ツアー 共催 <協力:告知と実施>京都岡崎魅力づくり推進協議会・まいまい京都 開催日 11 月 16 日 参加者 15 名 ■「京都婚活 2011」 岡崎からはじまるふたりの未来 協力 京都市が開催する婚活イベントである京都婚活 2011 の第2部を担当。 300 人の岡崎地域への散策を企画・実施協力。 http://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000109491.html オカファン 岡崎地域のファン作りや、ファン同士の交流の拠点として、岡崎ホールディングスの facebookpage を 作成し、岡崎地域の情報を不定期で発信している。 http://www.facebook.com/okazaki.kyoto その他 ・岡崎地域活性化ビジョン検討委員会へ「岡崎ホールディングス」藤井が参画 ・京都岡崎地域魅力づくり推進委員会のサブマネージャーとして「岡崎ホールディングス」藤井が参画 106 岡崎・あかりとアートのプロムナード開催記念 「オカシルリレー講座」~特別編~ 実施報告書 2011 年 10 月 27~30 日 2011 年 11 月 4 日 京都市未来まちづくり 100 人委員会 岡崎地域魅力発見連続講座「オカシルリレー講座」 (第 2 期・議題チーム 107 岡崎ホールディングス) 1.実施概要 (1)主旨・背景 【目 的】 2011 年 10 月 27 日(木)~10 月 30 日(日)の 4 日間、岡崎地域一帯で、官民連携のエリアマネ ジメント組織「京都岡崎魅力づくり推進協議会」による「岡崎・あかりとアートのプロムナード」が開 催された。 岡崎ホールディングスでは、地域と連携してこのイベントを応援し、これをきっかけに、岡崎のこと をもっと知ってもらい、ファンづくりにつなげるため、このイベント全体を知的に楽しみ満喫するため のガイド解説つきまちあるきを企画した。イベントのテーマ「エコ×アート×コミュニティ」をふまえ、 「エコ」「アート」「コミュニティ」など、テーマ性をもち、岡崎地域のまちづくり史や文化性につい てのトークやレクチャーを交えて、学べるツアーにすることを目指すものである。 【背 景】 議題チーム「岡崎ホールディングス」では、2009 年から京都市美術館・京都市動物園の2施設に対 し、さまざまな企画や提言を行いました。「美術館こどもパスポートデザインプログラム」や「MuZoo Café(ミューズーカフェ)」を実施するなど、岡崎地域の活性化に取り組んできた。 その中でも特に、岡崎地域全体のブランディングや魅力情報の発掘・編集・発信が必要だと感じるメ ンバーが「岡崎ホールディングス」として、「オカシルリレー講座」を企画し、2010 年 10 月~2011 年 7 月にかけて、全 6 回の連続講座を実施した。見て歩くだけではわかりにくい岡崎の歴史や文化をふ まえた深い魅力を、より多くの人に知ってもらいたいという思いで、岡崎地域を会場に、6 人の多彩な 講師を招いて行い、好評を博して終了。「またあれば参加したい」という参加者の声も多く、今後の継 続が期待されていた。 その間、岡崎地域では、平成 23 年 7 月 8 日に「岡崎地域活性化ビジョン」(平成 23 年 3 月策定) の実現に向けて、エリアマネジメント組織「京都岡崎魅力づくり推進協議会」が発足した。「岡崎・あ かりとアートのプロムナード」は、同協議会が主催するはじめての取組であり、リーディング事業とし て、夜間の文化施設をあかりで結び、新しい夜の魅力創出を試みるもの。このイベントは、昼間とは異 なる京都岡崎の夜の美しさを市民や来訪者に提案して「京都の夜の風物詩」へと育てることを目的とし て、岡崎地域の多くの関連施設・団体、商業施設が一体となって、地域全体で進められた。 この記念すべき動向に際し、私たちもぜひ地域活性の一助になりたいと思い、今回のプロジェクトを 企画した。 (2)概要 名 称:岡崎・あかりとアートのプロムナード開催記念 オカシルリレー講座 主 催:京都市未来まちづくり 100 人委員会 岡崎ホールディングス 共 催:クールジャパン・プロジェクト 協 力:京都岡崎魅力づくり推進協議会 期 間:2011 年 10 月 27、29、30 日(3 日) 会 場:岡崎地域一帯 対 象:市民(要事前申込) 定 員:20 名 参加費:1、000 円~1、500 円(日により異なる) 申 込:要 申込方法:専用申込みフォーム フューチャースピリッツ無料サービス「フォームメーラー」使用 内 容:イベント全体を楽しく満喫するためのガイド解説付きまちあるきツアー。 「アート」「エコ」「コミュニティ」に着目し、岡崎地域のまちづくり史や文化性につい てのトークやレクチャーを交えた、学べるツアーを行う。 108 (3)体制 岡崎・あかりとアートのプロムナード開催記念オカシルリレー講座は、岡崎ホールディングス(100 人委員会委員)および京都市未来まちづくり 100 人委員会事務局学生サポーター、クールジャパン・ プロジェクトが中心となって企画した。調整・準備・実施は、京都岡崎魅力づくり推進協議会および京 都市、京都市美術館、京都国立近代美術館、細見美術館および同館 CAFÉ CUBE、平安神宮と連携・協 働のもとに行われた。 ◆実施メンバー クールジャパン・プロジェクト 石部大史、丹羽妙、上田眞由美 岡崎ホールディングス 丹羽妙、藤井容子、井上翔一 ほか 京都市未来まちづくり 100 人委員会事務局 坂上彰啓 京都市未来まちづくり 100 人委員会事務局学生サポーター 原田勇仁 ◆ 協 力 者 (敬称略) 京都市未来まちづくり 100 人委員会 有志 京都岡崎魅力づくり推進協議会 奥美里、今冨僚二(京都市 京都市美術館 松井久子、吉中充代 京都国立近代美術館 桑原豊 細見美術館および CAFÉ CUBE 吉川右香、川崎瑞穂 平安神宮 本多和夫 京都工芸繊維大学 中川理 総合企画局) 2.実施報告 (1)企画立案 本講座は、エリアマネジメント組織・京都岡崎魅力づくり推進協議会が実施する「岡崎・あかりとア ートのプロムナード」への協賛企画である。 企画に際しては、本講座本来の主旨「岡崎をより深く知る」を前提に、同もよおしのテーマ「エコ× アート×コミュニティ」に寄り添うこととした。 具体化にあたっては、岡崎の地域資源の多様性を生かすべく、「エコ」「アート」「コミュニティ」 をそれぞれ単独に取り出し、各1コースを設定。「歩く」「語る」「学ぶ」など、参加者が主体的にか かわることのできる場づくりを図った。 (2)実施報告 1:美術館の学芸員さんと語る岡崎アート巡りとあかりのゆうべ 日時 会場 参加費 内容 :10 月 27 日(木) 14:30~20:00 頃 :京都市美術館、京都国立近代美術館、細見美術館、あかりイベント会場 :1、500 円(3館ギャラリートーク鑑賞料、保険を含む) :岡崎地域にある3つの美術館を訪れ、学芸員さんに館の特徴やコレクション 作品についてお話を聞き、普段は知る機会の少ない美術館の素顔に触れた。アンケート結 果を見ても、この「学芸員さんに気軽に質問ができる環境」には貴重な価値を見出した参 観者が多い。 また、「3 館を回る」というコンセプトは“アートの岡崎”を伝える上で有効性が高く、参 加者は、徒歩圏に美術館が集まる岡崎の地域特性を体感できると同時に、続けて訪れるこ とで各館の独自性やあり方の違いをより明確に感じることができたようだ。しかし一方で、 体力的・時間的な負荷は課題であり、適度な休憩時間(たとえば交流も兼ねた)を作るな ど、ゆとりをもった時間配分が求められる。 コースの最後に細見美術館のご協力により、同館カフェキューブのイベント期間限定 「あかり JAZZ NIGHTS」を鑑賞できたことは、体験共有と語り合う場づくり効果の側面 からも意義深かった。 109 継続的な取り組みとして、同様または単館企画を年に 2~3 回実施し、岡崎とアートを軸 とする「語り合うアート愛好家のコミュニティ」に育てていく可能性を探りたい。そのた めには、自主財源化、経済自立性が課題か。 14:30 受付開始 14:40-15:40 細見美術館 ↓ 移動 16:00-16:50 国立近代美術館 ↓ 移動 17:00-18:30 京都市美術館 ★「岡崎ときあかり」点灯式参加 ↓ ライトアップ周遊 19:00-19:40 細見美術館 CAFÉ CUBE「あかり JAZZ NIGHTS」鑑賞 参加者 :17 名(男性 10 名、女性 7 名) 年齢構成:平均 40 歳代 (20 代 1 名 30 代 1 名 40 代 5 名 50 代 2 名 60 代 2 名 地域 :京都府 11 名、大阪府 1 名、滋賀県 1 名、不明 4 名 110 70 代 1 名 不明 5 名) 2:クイズしながら明るい夜の岡崎を見に行こう!岡崎・疏水楽百年之夢 日時 会場 参加費 内容 :10 月 29 日(土) 17:30~19:45 :琵琶湖疏水記念館、あかりイベント会場、ライフスタイルカフェ他 :1、000 円(保険を含む) :「エコ」に着目。プロガイドである上田眞由美氏(クールジャパン・プロジェク トメンバー)によるナビゲートで、琵琶湖疏水、京都の近代化とまちづくりの足跡をたど った。 17:30 20:10 集合:京都市営地下鉄 蹴上駅 改札口 田辺朔郎像、ねじりまんぽ ↓ 移動 琵琶湖疏水記念館 ↓ 移動(蹴上発電所、京都市動物園 外から鑑賞) 岡崎・あかりとアートのプロムナード 岡崎ときあかり、平安神宮応天門、みやこめっせ 解散 参加者 :7 名(男性 3 名、女性 4 名) 年齢構成:平均 30 歳代(20 代 2 名 30 代 2 名 地域 :京都府 3 名、大阪府 3 名、神奈川県 1 名 3:名勝無鄰菴と平安神宮で語る 日時 会場 参加費 講師 内容 50 代 2 名 不明 1 名) 祝祭の岡崎 100 年史 :10 月 30 日(日) 14:30~18:00 頃 :無鄰菴、平安神宮、あかりイベント会場 :1、200 円(無鄰菴入園料、保険を含む) :京都工芸繊維大学 中川理先生 平安神宮禰宜 本多和夫氏 :「コミュニティ」に着目。京都・岡崎のまちづくり史について、明治から昭和に かけて祝祭空間として発展・貢献してきた岡崎地域の変遷と特色を知り、当該地域のこれ からの役割を考えるとともに、本イベントの主旨・意義をより深く理解してもらう手がか 111 りとすることを図った。 第一部の中川教授の講義では、近代都市における祝祭的なパブリック空間として戦略的 につくってこられた岡崎地域の歴史を、六勝寺に遡って概観する、ダイナミックな論が聴 けた。これを受けて、参加者からは、日本庭園史や東西庭園観比較、京都の都市生活空間 の特殊性など、多岐にわたる質問が寄せられ、充実した質疑応答となった。 また、当日は午後から雨天となり、16 時頃には強い雨足のため、第二部は平安神宮見学 を中止し、琵琶湖疏水記念館、みやこめっせ等の屋内施設へのコース変更も検討されたが、 意欲的な参加者の強い希望をうけ、平安神宮見学を決行。17 時頃から応天門が閉まる 17 時 30 分まで、30 分にわたって本多禰宜の説明と対話を行った。 15:00-16:30 講義、質疑応答@無鄰菴母屋2階:中川理先生 ↓ 無鄰菴見学、移動 17:00-17:30 平安神宮見学と解説:本多禰宜 ↓ 移動 18:00 平安神宮応天門、岡崎ときあかり見学 ↓ 18:30 解散 参加者 :19 名(男性 8 名、女性 11 名) 年齢構成:平均 30 歳代(20 代 2 名 40 代 4 名 50 代 5 名 60 代 2 名 地域 :京都府 9 名、大阪府 6 名、東京都 2 名、兵庫県 1 名、愛知県 1 名 112 不明 4 名) (3)参加者プロフィール 3 日間 113 合計 43 人中 3.広報 (1)広報概要 広報活動は、ソーシャルメディア、メーリングリスト、過去講座参加者へのダイレクトメール、チラ シ配布により行った。 また、各報道機関へもプレスリリースを配布した(京都新聞、KBS京都、朝日放送)。 ●facebook(SNS) (2)協力・媒体による告知 ●京都市ウェブサイト ●Digistyle 京都(京都・イベント情報ポータルサイト) 114 4.今後に向けての課題 (1)スタッフの不足と作業分担の整理 当日の準備・誘導スタッフが人数的に不足した。また、作業分担の整理が不明確だったため、適切な 人員配置が維持できなかった。具体的には、集合時の点呼・集金作業の混乱、移動時における先導と最 後尾の機能不足、また記録撮影の不足が挙げられる。 できればチーム的に動ける人員の確保に加え、当日の役割・行動の事前計画をより入念にする必要が ある。 (2)広報の広域化と地元化 今回は、クチコミとソーシャルメディアによる広報が中心となった。このため、過半数が、過去参加 者、友人・知人、施設・行政関係者など、すでに何らかのつながりがある参加者だった。また、全員が 岡崎地域外の住民だった。 取り組みの浸透を図り、本講座の目的である「岡崎ファンを増やす」ためには、既知の枠を超えた、 より広域な層に告知・広報を届ける必要がある。 同時に、地域住民とのつながりをつくり、地域内外が協働する手がかりにしていくことが強く望まれ ることから、施設関係者に加えて、地域の住民や商店関係者を巻き込んでいけるしくみづくりが求めら れる。 (3)ターゲットマッチングと継続の意義 アンケートの満足度の高さ、自由記入感想の内容から、今回のようなテーマを絞った専門性の高い内 容は、知的好奇心の旺盛な層に対して効果的であり、息の長いファンづくりに有益であることがわかっ た。 広域広報により裾野を広げると同時に、深い理解によるファンの深化を図るためにも、特定テーマの 少人数講座を連続開催することの意義は大きいと思われる。 講座の継続、また、テーマ展開の多彩化、専門化を検討していきたい。 (4)連携・協力体制の徹底 今回は、京都岡崎魅力づくり推進協議会による全面的なバックアップが、講座実施に大きな推進力を 与えてくれた。一方で、連携・協力先による温度差が否めないのも事実である。今後の継続にあたって は、各協力者とのより綿密な関係強化が望まれる。 (5)ネットワーク化 講座参加により得られた「ファン層」を、受け身の参加者に終わらせず、主体的に岡崎地域にかかわ る活動者としてネットワーク化していくことは、岡崎地域の魅力情報発信力を強化するうえでも、非常 に有効かつ有益である。 情報発信集団としてのネットワーク化の可能性をさぐりたい。 作成者:丹羽妙、藤井容子 115 116