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浦和区 - さいたま市
“絆をつなぐ” 「清水はやと市長と語る」タウンミーティング【浦和区】 <開催概要> 日 時:平成 25 年 12 月 14 日(土) 会 場:浦和コミュニティ センター 14:30∼16:00 10 階 第 10・11 会 議室 参 加 者: 35 名(傍聴者 5 名) 市 出 席 者:市長 市民・スポーツ文 化局 文化振興課 事 務 局: 市長 公室広聴課 開催テーマ:「文化芸術都市の 創造について」 進行次第 1 開 会 2 出席者紹介 3 市長あいさつ及びテーマ説 明 テーマ: 「 文化 芸 術都 市 の創 造 に つい て 」 (「 文 化芸 術 都 市創 造 計 画」 の 策定 に あ たっ て ) 4 意見交換 ①「文化芸術都市創造のた めの具体的な取り組み」について ②「シンボル事業としての (仮称)さいたまトリエンナーレ」について 5 市長感想 6 閉 会 −1− 市長あいさつ ◆市長 皆さ ん 、 こん に ち は。 ただ い ま ご紹 介 を いた だ きま し た 、さ い た ま市 長 の清 水 勇 人で ご ざ いま す 。 きょうは、土曜日の午後ということで、本来でありましたら、ゆっくりご家庭で過ごしたり、 また休息の時間を過ごされている大変貴重な時間帯だろうと思いますが、こうしてタウンミーテ ィ ング に 参 加を い た だき ま した こ と 、ま ず も って 心 から 感 謝 と御 礼 を 申し 上 げた い と 思い ま す 。 本日は、「文化芸術都市の創造について」というものをテーマにさせていただき、この浦和区 で 開催 を さ せて い た だき ま す。 こ の タ ウ ン ミ ー テ ィ ン グ は 、 平 成 21 年 度 か ら ス タ ー ト を し ま し て 、 昨 年 度 ま で に 延 べ で 8 1 回 開 催 を し 、 計 1,6 23 人 の 方 々 に ご 参 加 い た だ き 、 さ ま ざ ま に ご 意 見 や ご 提 案 、 ご 提 言 な ど を い た だ いて き た とこ ろ で ござ い ます 。 私は、ちょうど4年前にさいたま市長に就任し、「子どもが輝く“絆”で結ばれたまち」をつ くろう。また、住んでいる市民の皆さん一人一人が「しあわせを実感できるまち」をつくろうと 4 年間 取 り 組ん で き たと こ ろで ご ざ いま す 。 そ れ を 実 現 す る た め に 、 「 し あ わ せ 倍 増 プ ラ ン 200 9 」 、 そ し て 「 行 財 政 改 革 推 進 プ ラ ン 20 10 」 を 策 定 し 、 計 画 的 に 、 ま た 重 点 的 に 取 り 組 ま せ て い た だ い た と こ ろ で ご ざ い ま す 。 こ れ らのプランについては、ともに約9割達成することができました。これも、市民の皆さんのお力 添 えの お か げで あ る と思 っ てお り ま す。 今年、2期目の市政運営に入ったわけでありますけれども、1期目同様「責任と共感・共汗」、 また「徹底した現場主義」、そして「公平・公正・開かれた市政」という3つの基本姿勢を大切 に しな が ら 取り 組 ん でい き たい と 考 えて お り ます 。 2期目の大きなテーマは、「しあわせ実感都市 選ばれる都市」を実現することでございます。 そ の 実 現 の た め に 、 「 し あ わ せ 倍 増 プ ラ ン 2 0 13 」 及 び 「 行 財 政 改 革 推 進 プ ラ ン 20 13 」 の 策 定 に向 け 検 討し て お り、 間 もな く 公 表さ せ て いた だ きま す 。 また今回はそれらに加えまして、「新成長戦略(7つのプロジェクト)」を掲げまして、地域 のさらなる活性化、あるいは振興を図ってまいります。これらもスピーディーに進めさせていた だ く予 定 で ござ い ま す。 今日のタウンミーティングのテーマは、「文化芸術都市の創造について」ということでありま すが、先ほど申し上げました「しあわせ実感都市 選ばれる都市」をつくろうとする中で、5つ の柱を基本にしております。1つは「東日本の中枢都市」をつくろうということ。2つ目が「日 本一の安心減災都市づくり」。3つ目が「日本一の教育文化都市を実現」、4つ目が「環境未来 都市の実現」、そして5つ目が「健幸都市づくり」です。そのうちの「日本一の教育文化都市」 を 目指 す 中 での 中 心 的な 役 割を 担 っ てい く も のが 、 この 「 文 化芸 術 都 市の 創 造」 で ご ざい ま す 。 この「文化芸術都市の創造」については、昨年の4月から、「さいたま市文化芸術都市創造条 例」を施行しました。現在、それに基づいて、「さいたま市文化芸術都市創造計画」を策定して い ると こ ろ でご ざ い ます 。 今日は、この「さいたま市文化芸術都市創造計画」の策定にあたり、またそのシンボル事業と して検討しております「(仮称)さいたまトリエンナーレ」について、皆さんからご意見をお寄 せ いた だ き たい と 考 えて お りま す の で、 よ ろ しく お 願い い た しま す 。 今日 は 、 最後 ま で どう ぞ よろ し く お願 い い たし ま す。 −2− テーマ説明 文化芸術都市の創造について ■司会 ありがとうございました。 それでは、意見交換に移らせ ていただきます。 本日のテーマでございます「 文化芸術都市の創造について」、市長から説明させていただい た後、約70分間の意見交換を行い ます。 それでは、清水市長、説明の ほど、よろしくお願いいたします。 ◆市長 それでは、皆さんからご意見をいただく前に、少し私のほうから、「文化芸術都市創造につい て 」に つ き まし て 説 明さ せ てい た だ きた い と 思い ま す。 皆さんは、「文化芸術」と聞いて、どんなことを連想されるでしょうか。音楽、美術、ダンス、 あるいは伝統的な文化であります華道や茶道など、いろいろなことを思い浮かべられるのではな い かと 思 い ます 。 私たちはこの文化芸術の持つ創造性をまちづくりに活かして、魅力的な都市を築き上げていこ うと、先ほどもお話ししましたとおり「さいたま市文化芸術都市創造条例」を制定しました。そ して現在、この条例に基づいて「文化芸術都市創造計画」の策定に向け検討を進めているところ で あり ま す 。 【 スラ イ ド 1】 ご 存 知 の と お り 、 さ い た ま 市 は 、 平 成 13 年 に 、 浦 和 市 、 大 宮 市 、 与 野 市 、 こ の 3 市 が 合 併 し て さいたま市が誕生いたしました。その後、平成17年に岩槻市も加わりまして、現在に至っており ま す。 さいたま市は、それぞれの市が育んできたさまざまな地域文化がありますが、代表的なものと しては、例えば盆栽、人形、漫画、鉄道といったものがございます。それ以外にも、音楽や美術、 伝統芸能での活動など、さいたま市では積極的に、また活発な活動が行われていると私たちも認 識 をし て い ると こ ろ であ り ます 。 平 成 17 年 の 国 勢 調 査 の 結 果 に よ り ま す と 、 さ い た ま 市 に は 、 美 術 家 あ る い は 音 楽 家 な ど 、 い わ ゆる芸術家と呼ばれる方が多数住んでいるということで、政令指定都市では、4番目に多いとい う こと で ご ざい ま す 。 【 スラ イ ド 2】 このスライドは、今年実施しました市民意識調査の結果でございます。さいたま市のイメージ を 、 18 項 目 か ら い く つ で も 選 択 を し て い た だ く と い う 質 問 の 結 果 で あ り ま す 。 1 番 多 か っ た の が 、 「 交 通 の 利 便 性 の 高 い ま ち 」 57. 9 % 、 2 番 目 が 「 ス ポ ー ツ の 盛 ん な ま ち 」 4 4. 7 % 、 3 番 目 が 「 関 東 の 主 要 都 市 」 38 . 8 % 、 そ れ 以 降 「 自 然 の 豊 か な ま ち 」 34 .7 % 、 「 居 住 ・ 生 活 環 境 の す ぐ れ た ま ち 」 30 .7 % と い う 結 果 で ご ざ い ま し た 。 「 文 化 的 な ま ち ・ 芸 術 の ま ち 」 は と い う と 、 15 .0% で 、 10 番 目 に よ う や く 出 て き ま す 。 芸 術 家 の 方 が 多 く 住 ん で い る に も 関 わ ら ず 、 「 文 化 的 なま ち 、 芸術 的 な まち 」 とい う イ メー ジ が 余り 高 くな い 現 状が あ る と思 っ てい ま す 。 【 スラ イ ド 3】 こうした中で、昨年の4月から「さいたま市文化芸術都市創造条例」が施行されました。この 条例の目的は、文化芸術を振興させることによって、より豊かな市民生活の実現をしていくとと もに、地域経済の活性化であるとか産業の振興であるとか、教育や福祉、医療といった幅広い分 野で文化芸術の持つ力を活用して、まちづくりを進めていこう。そして都市のイメージを上げて い こう と い うも の で あり ま す。 −3− 【 スラ イ ド 4】 そして、今お話ししました文化芸術の振興に加えて、この文化芸術を活かしたまちづくりをし ていく。単に振興するだけではなくて、経済・観光、あるいは教育、福祉、環境、都市計画など とも連携をして、まちづくりに活かしていこうと「文化芸術都市創造計画」の策定に向けて検討 を 進め て お りま す 。 【 スラ イ ド 5】 この計画の中では、文化芸術都市の将来像として、「生き生きと心豊かに暮らせる文化芸術都 市 」と し て おり ま す 。よ り 具体 的 に 言い ま す と、 4 つの ま ち の姿 を 目 指し て おり ま す 。 1つ目が、「市民等が主体的に文化芸術活動に参画するまち」、2つ目が、「幅広い文化芸術 と気軽に触れあえるまち」、そして3つ目が、「文化芸術を世界に発信するまち」、4つ目が、 「 文化 芸 術 の創 造 性 によ っ て活 力 あ ふれ る ま ち」 を つく る と いう こ と であ り ます 。 【 スラ イ ド 6】 この計画の中では、シンボル事業として、「(仮称)さいたまトリエンナーレ」の開催を位置 づ けて お り ます 。 「トリエンナーレ」という言葉をご存じの方、また初めて聞いた方もいらっしゃるかもしれま せんが、イタリア語で3年に1度という意味でございまして、近年では、「3年ごとに開催され る 展覧 会 」 、あ る い は「 国 際的 な 芸 術祭 」 と いう 意 味で 使 わ れて い ま す。 これまで、日本国内でも幾つかの都市で行われています。例えば「ヨコハマトリエンナーレ」、 「あいちトリエンナーレ」、「瀬戸内トリエンナーレ」、「越後妻有トリエンナーレ」などがあ りますけれども、例として、ヨコハマトリエンナーレ、あいちトリエンナーレをスライドに掲載 し てお り ま す。 ヨ コ ハ マ ト リ エ ン ナ ー レ は 、 平 成 23 年 8 月 6 日 か ら 11 月 6 日 ま で 約 3 カ 月 間 に わ た っ て 行 わ れました。現代アートの国際展を中心としたものでありました。横浜美術館と日本郵船の倉庫な ど を 拠 点 に し な が ら 、 そ の 他 周 辺 の 地 域 で 開 催 さ れ た も の で ご ざ い ま す 。 入 場 者 数 が 約 33 万 人 、 経 済効 果 と して は 約4 3. 6 億円 と いう こ と であ り ます 。 また、あいちトリエンナーレは、今年開催されました。スライドには、前回のデータを掲載し ています。あいちトリエンナーレは、現代アートのほかに、ダンスや音楽、オペラなとも取り入 れた国際的な芸術祭ということでございまして、会場は、愛知芸術文化センター、名古屋の美術 館を拠点に、空きビルなどを活用したりしています。参考までに前回の平 成22年に開催された実 績 は、 入 場 者数 は 約5 7 万 人、 経 済 効果 は 約 78 億 円 で あ り ま し た 。 【 スラ イ ド7 ∼ 9】 これは今年開催された、あいちトリエンナーレの写真の一部でございます。今年はヤノベケン ジさんの「サン・チャイルド」という作品が、シンボル的なものになりました。そしてこの右側 にありますのが、そのサン・チャイルドをイメージしたステンドグラスでありますけれども、こ れは教会の中で「太陽の結婚式」というものをとテーマにした作品であります。これは愛知芸術 文 化セ ン タ ーの 中 で 行わ れ たア ー ト 展示 会 の 写真 で あり ま す 。 これだけではなくて、屋外でも行われました。電波塔に「生きる喜び」と書かれているものは、 オノ・ヨーコさんの作品であります。この他にも、空き店舗や空きビルなどを活用して芸術作品 を 展示 し て 、ま ち の 中を 回 遊し て い くよ う な イベ ン トに な っ てお り ま す。 【 スラ イ ド1 0 ∼ 11 】 今日 は 、 大き く は 2つ の テー マ で 、皆 さ ん から ご 意見 を 頂 戴し た い と思 っ てい ま す 。 1つ目のテーマは、文化芸術都市創造のために、行政としてどんなことをしたらいいんだろう か、あるいは市民として、どんなものに取り組んでいったらいいのかということについてご意見 を いた だ き たい と 思 って お りま す 。 そしてもう一つのテーマは、シンボル事業として検討しております「(仮称)さいたまトリエ ンナーレ」について、どういうイベントであったらいいのか、どうしたら、さいたま市らしさを 出せるかなどご提案いただければと思います。また、市民参加という視点と、世界への発信、国 内 外へ の 発 信と い う 視点 で も、 ご 意 見を 頂 戴 でき れ ばと 思 っ てお り ま す。 −4− ぜひとも、いろいろなご意見、建設的なご意見をお寄せいただきたと思います。今日はよろし く お願 い い たし ま す 。 参加者との意見交換 ◆市長 それでは、今申し上げましたとおり、2つのテーマでお話をいただきたいと思いますが、最初 に、文化芸術都市創造のための具体的な取り組みについて、ご意見を頂戴したいと思います。今 回のタウンミーティングの中では、浦和区が一番多くの方々にご出席をいただいておりますので、 で きる だ け 多く の 方 々に ご 発言 を い ただ き た いと 思 って お り ます 。 よ ろし く お願 い い たし ま す 。 それ で は 、い か が でし ょ うか 。 ●参加者 私は、見沼代用水、あるいは見沼田んぼの魅力に取りつかれまして、現在、見沼くらしっく館 を中心に水彩画の教室を4カ所持っております。見沼田んぼを保全するのが、やっぱり文化都市 のために非常に大事だろうと思っておりますが、後継者がいないとか、田んぼがだんだん少なく なってきているということで非常に心配しているんです。これはちょっと国家的な問題がありま す ので 、 ち ょっ と 次 元を 低 くし ま し て、 今 日 は2 点 お願 い し たい と 思 いま す 。 1点は、見沼くらしっく館についてですが、以前はたき火をやっていただいたんですね。それ がおととしから、放射能があるとかというのでたき火はやめちゃったんですね。そのせいで、訪 れる人が少なくなっちゃって、非常にに寂しくなっちゃったんですね。私は、もう少し市の予算 を、ほかを少し削っても、あそこへ投入してほしいと思います。昨日、東京の江戸東京たてもの 園に行ったんですが、あそこはボランティアの方がたき火をやっておられて、暖かくやっておら れ るん で す 。こ れ を ひと つ ぜひ 実 現 して い た だき た いな と い うの が 1 点で ご ざい ま す ね。 2点目は、ちょっと話が飛びますけれども、これはちょっと批判になるから恐縮ですけど、各 区でコミュニティバスを運行しておられますね。あれが満員になった状態というのはほとんど見 たことがないんですね、1人か2人しか乗っておらないと。例えば、鉄道博物館とか、いろいろ 見沼だとか岩槻だとか、そういう文化施設を周回できるようなルートをつくるべきじゃないだろ うかと思っています。ぜひこれはお願いしたいなと。もちろん区役所を拠点にするというのはい いんですけど、どうも私どもの区が、区の特徴を見出そうとして、視野が狭くなってしまってい る とい う 気 がし ま す ので 、 その 点 を 2点 お 願 いし た いと 思 い ます 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い ます 。 ほか に は いか が で しょ う か。 はい 、 で は、 お 願 いし ま す。 ●参加者 3点 あ り まし て 、 かい つ まん で お 話し し た いと 思 いま す 。 1点は、文化芸術とは何か、定義ということなんですが、条例によると、あたかも漫画とか盆 栽とかの地域資源に根差した芸術に限って、対象にしたと受け取れるような定義づけを第2条で している。これは非常におかしいんではないかと思っている。というのは、芸術文化というのは もっと普遍的なものとしてあるべきだと。これが世界的な存在意義だと思いますし、例えばベー トーベンの音楽とかシェークスピアの演劇というのは、それでは芸術ではないのか、こういう疑 問、誤解を生みかねないおそれがある。したがって、私はそういう地域的な資源をベースにする と いう 捉 え 方で 定 義 づけ を する の は 間違 い に 近い と 言わ ざ る を得 な い と思 っ てお り ま す。 それから2点目は、与野にありますさいたま芸術劇場とのかかわり方についてなんですが、あ そこは非常にすぐれた文化施設だと考えております。県立でありますので、市はどのようなかか −5− わり方を考えていらっしゃるのかという懸念があります。あそこへ来る観客の多くはさいたま市 民でありますので、市として、何らかのかかわりがあるべきではないのかと。市民として見る限 り、そういったかかわりが見えてこないと私は感じております。したがって、県立の施設だから 県でやってくれればいいんだということではなくて、もっと協力や連携をするとか、そういった 積 極的 な か かわ り を 持っ て ほし い と いう ふ う に常 々 感じ て お りま す 。 それから3点目は、県立の劇場が非常に充実しているという反面、市営の文化施設が非常に不 十分と言わざるを得ない状況だと思います。といいますのは、ほとんど貸し館的な存在でしかな いと私は思っております。しからば、もっと自主的な公演をするなど、市民のリーダーのような 存在感を持つ施設になってほしいというのが願いであります。それには予算的な裏づけがまず第 一 では な い かと 思 い ます 。 また、今あるさいたま市の文化事業団なども、芸術に関する専門家がいるように見えません。 こ うい う も のは も う 改善 し なけ れ ば いけ な い と感 じ てい る 次 第で あ り ます 。 以上 で す 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い ます 。 それ で は 、ど う ぞ 。 ●参加者 先ほど言われた方と全く同じなんですけれども、まずトリエンナーレに音楽コンクールをして ほしいと思います。その音楽コンクールの内容は、子どもであれ、大人であれ、プロ以外の人は 全員出れる。そして、1等、2等、3等になった人は、少なくとも1年間は、埼玉県のホールで 10 回以 上 は公 演 が でき る とい う 副 賞を つ け てや っ てほ し い 。 それから、さいたま芸術劇場に関しては、僕はかなり言いたいことがあるんです。多分、蜷川 さんがやっている芝居なんですけれども、チケットが高い上に取れない。僕は、さいたま市にあ るんだったら、さいたま市が1日だけでも買い取って、さいたま市の人に無料じゃなくても半額 でもいい、65歳以上だったら1割引きとかにしてもいいと思う。今、僕 の周囲でさいたま芸術劇 場で蜷川氏がどんな芝居をやっているか知らないんですよ。観に来ている人は大部分東京の人だ と思う。東京の人が見ちゃいけないと言っているんじゃないですよ。ただ、さいたま市にそうい う もの が あ って 、 さ いた ま 市民 が 、 その 劇 場 を支 え てい る と いう イ メ ージ が ない ん で す。 以上 2 点 であ り ま す。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い ます 。 ほか に は いか が で しょ う か。 それ で は 、お 隣 の 方お 願 いし ま す 。 ●参加者 まず、1点目の文化都市の創造に向けて、どのような取り組みが必要だと思いますかというこ と につ い て 2つ ご ざ いま す 。 過去の文化の継承というのも大切だと思うんですけれども、さいたま市としての新しい文化を 創造し発信していくということも大事なことではないかなと考えています。さいたま市の文化は、 大枠としてはスポーツ、芸術、食といったものに分かれると思うんですが、本日はその中の芸術 と いう も の につ い て 触れ さ せて い た だき た い と思 い ます 。 1番目は、サッカーと同様に、国際的に認められている文化活動の1つに、ジュニアオーケス トラ活動というものがございます。近年の成功例を挙げるとすると、例えばベネズエラという国 があるんですが、先ほど国政の政策で青少年の健全な育成を目的として活動しているエルシステ マというものがあります。これは非常に大きな成果を上げておりまして、青少年が夢を持って社 会とかかわっていく非常に大きな手助けとなっています。その成功は国内だけではなくて、世界 −6− 中に広がっておりまして、アメリカはもちろんアジア、ヨーロッパなど、各国でさまざまな取り 組みがされておりまして、現在、日本でも今年東京で開催されていましたフェスティバルなどで 取り上げられています。現在、政令指定都市が20市あると思うんですけれども、その中でジュニ アオーケストラというものがないのは、さいたま市を含めて3都市ほどしかございませんので、 ぜ ひ前 向 き にご 検 討 いた だ けれ ば と 思い ま す 。 続きまして、2番目ですが、そういった活動を裏で支えるには、やはり皆様のボランティアな ど多くの人の力が必要です。そのために、さいたま音楽ネットワークというようなものをつくれ ればいいのではないかと考えています。以前よりさいたま市には多くの音楽団体が存在しており ますし、また国内外で活躍する著名なアーティストが非常に多く在住しておりますが、十分にそ の人的資源が生かされていないと感じています。イベントの準備や企画を通して、市内の各関連 団体が一堂に集まって情報交換をしたりする仕組みは必要ではないかと考えています。現在それ に 近 い も の と し て 、 S a cr a ア ー ツ と い う 団 体 が あ る ん で す け れ ど も 、 総 括 的 な い わ ゆ る 対 等 の 立 場でお互いが持たれる委員会のような取り組みが、トリエンナーレのような大きなイベントを成 功 に導 く た めに は 必 要で は ない か と 思っ て い ます 。 最後に、皆さんが取り組んでいる活動をどのように生かすことができますかということについ て の1 点 で ござ い ま す。 1つは、一流のアーティストの共演というのがあると思います。芸術文化というのは非常にい ろいろありますが、その1つに、時代を越えて現在に残っているもの、先人の英知や精神的な高 みに触れて、おのれを磨くというものがございますので、芸術に触れるということは鑑賞はもち ろん、ともに参加をするということにも意義があると考えています。ぜひ、部外者ではなく、自 分が当事者意識を持って接するということで、何か市民参加型のジュニアオーケストラフェステ ィバルのようなものが開催できれば、さいたま市の新しい文化として、国内にもよい発信ができ る ので は な いか と 考 えて い ます 。 よ ろし く お 願い い たし ま す 。あ り が とう ご ざい ま し た。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い まし た 。 ほか に は いか が で しょ う か。 はい 、 で は、 お 願 いし ま す。 ●参加者 私がこのさいたまトリエンナーレにあたって、何となくイメージしているのは、まず今やるの であれば、プロジェクションマッピングとフラッシュモブ、この2点は外せないだろうと思って います。これらをしっかり撮影をして、ユーチューブなりユーストリームなどに配信をするだけ で も、 な か なか ム ー ブメ ン トが 起 き るの で は ない か と思 っ て いま す 。 それから開催する場所についてですが、各区で連携してもいいかと思うんですけど、主要スポ ットが必要だと思います。例えばイメージするのは、浦和では東口の広場、中央区ではけやきひ ろばやスーパーアリーナ、緑区では埼玉スタジアム、あるいはプラザイースト、桜区であればプ ラザウエストなどでも出てくるかと思います。それから大宮の西口デッキ、それに北区役所プラ ザノースの前ですね、ああいった少し空間のあるところはどんどん連携して、同時開催でやって い いん じ ゃ ない か と 思い ま す。 それから、ああいう広いところは人が集まりやすいんですが、天候の影響をどうしても受けて しまいますので、絵画なんかに関しては、やはり屋内施設を中心にやっていくべきであろうと思 い ます 。 それから、さいたま市には、かなりの数の市民活動団体がいらっしゃいます。コンクールとい う提案もございましたけれども、私は賞がつかない、ランクのつかないショーケースという形が、 より長い目で見れば適しているのではないかと考えております。なかなか昔から鎌倉文士、浦和 画家などと言われていますけれども、鎌倉は、そこの地域の愛好になるような、例えば、かおか おパンダさんですとか、そのような画家さんもいらっしゃいますけど、まだ、さいたま市には、 まだちょっと出てこないんですね。そういう意味でも、まちの発展に貢献をしながら、続けてい け るト リ エ ンナ ー レ にし て いく の が 大事 か と 思っ て おり ま す 。 −7− ◆市長 あり が と うご ざ い ます 。 ほか に は いか が で しょ う か。 はい 、 で は高 校 生 の方 お 願い し ま す。 ●参加者 私たちは、勉強と両立させながら吹奏楽の練習に励んでいて、コンクールや校内の行事にも参 加しています。それだけではなく、最近では区民まつりや市民音楽祭などにも参加して、地域の 皆 さん に も 聞い て い ただ く 活動 に も 積極 的 に 取り 組 んで い ま す。 区民まつりや市民音楽祭では、コンクールと違って、聞いていただく人との距離がすごく近い ので、音楽を共有できたというような感じがして、すごい楽しかったです。とてもいい体験にな っ たと 思 い ます 。 また、特に市民音楽祭では、音楽をする団体がとても多かったことに驚いて、どの団体もとて もすばらしい演奏をしているなと思いました。音楽は誰にでもすぐにできるものだと思うので、 これからもっと地域の皆さんに音楽を聞いていただく機会がふえれば、市の音楽活動ももっと活 発 にな る の では な い かと 思 いま す 。 以上 で す 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い ます 。 ほか に は いか が で しょ う か。 それ で は 、お 願 い いた し ます 。 ●参加者 今日の会場のこのコムナーレですけれども、確か6年前にできたと思います。コムナーレの前 には浦和駅東口市民広場という広場ができています。できた当初は、割と閑古鳥で、何するんだ、 こ の 広 場 は と い う 広 場 だ っ た ん で す け れ ど も 、 今 年 な ど は 、 特 に 1 0 月 、 11 月 ぐ ら い は 毎 週 の よ う に、 い ろ いろ な 団 体さ ん がい ろ い ろな イ ベ ント を やっ て お られ ま し た。 ただ、皆さん、それぞれの団体でそれぞれ広報をされるので、なかなか地元の方にはイベント 情報が伝わりにくいというお声を聞いておりました。それで、私は、手弁当で、「ちょいウラ新 聞」というのをつくっております。内容はというと、浦和駅周辺で活動をされているアーティス トさん、それからライブの情報ですね、あとちょっとキャッチ的な話題を提供しております。毎 月つくっておりますが、載せきれないほど皆さん、この辺でライブとかアートの活動をやってい る方がいらっしゃるんですね。浦和は僕がやっているからいいんですけど、各駅周辺、大宮もそ うだし、岩槻もそうだし、与野もそうだと思うんですけど、それぞれの地区で皆さん、地道にい ろいろなアート活動をやっていらっしゃる方がいらっしゃると思うんですね。そういうところを ベースに、トリエンナーレをやられるのかどうか、僕はちょっとという感じなんですけれども、 そういう方をベースに、もしシンボルイベントができるのであれば、それはそれで、いろいろ前 回の自転車のイベントでは、市議会でご議論があるようですが、予算の使い方とか、地元のアー ティストにお金が落ちてこれる仕組みができるようなイベントができるのであれば、それはそれ か なと 私 は 思い ま す 。 以上 で す 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い ます 。 ほか に は いか が で しょ う か。 はい 、 で は、 お 願 いし ま す。 −8− ●参加者 この前、パルコさんでイベントをやりました。浦和ロックンロールセンターという団体がある ん で す ね 。 こ の 浦 和 ロ ッ ク ン ロ ー ル セ ン タ ー と い う の は 、 70 年 代 か ら 活 動 し て い た イ ベ ン ト 団 体 で、最初は秋ヶ瀬とか、玉蔵院とかで野外イベントとかを始めた団体なんです。浦和は昔、ロッ ク のま ち と いう イ メ ージ が あっ た ら しく 、 結 構有 名 なバ ン ド の方 も 出 てい た りし た そ うで す 。 各地でジャズフェスティバルとか結構開催されていると思うんです。仙台の定禅寺とか、さい たま市でも大宮のアートフルゆめまつりとかやっていると思うんですけど、浦和はロックンロー ルセンターという団体もあったので、ロックのイベントをできないかなと考えています。浦和ロ ックンロールストリートという名前で、昼間は野外でイベントをして、夜はライブハウスなどの 屋内で演奏して、スタジオとかでジャムセッションをしたりとか、そういうイベントができない か なと 考 え てお り ま す。 野外で演奏したりすると、やっぱり苦情とかきちゃうんですね。そういうところで、市と協力 で きる と 心 強い な と 思っ て いま す 。 以上 で す 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い まし た 。 ほか に は いか が で しょ う か。 はい 、 で は、 よ ろ しく お 願い し ま す。 ●参加者 文化芸術都市創造計画ということで、清水市長になられて、文化というのがようやく出てきた なという感があります。その中に教育というところもありまして、私、合唱団の指導をしており ま す 。 一 応 5 5 年 の 創 立 し て か ら の 長 い 年 月 が あ り ま し て 、 今 70 名 ぐ ら い で 活 動 し て い る ん で す が 、以 前 は2 00 ∼3 00名 いた ん で すが 、 な かな か ここ に 来 て団 員 の 募集 等 も難 し い 状況 で す 。 ただ、文化芸術都市創造計画で、市だとか教育委員会が応援してくださるということで、我々 のこういう活動が少しうまくいくなというところがあります。例えば今、市とか教育委員会の後 援をいただいた演奏会等は、パンフレット等も学校に配布していただけるんですね。だけれども、 団員募集のチラシとなると、配れません。そういう実情がありますので、各団体を審査して、あ る程度の基準をクリアしたところは、学校でチラシを配れるとか、そういうことをやっていただ け ると あ り がた い な と思 い ます 。 あと、練習会場についてですが、以前は小学校で練習をしていましたが、週5日制になって、 学校が使えなくなり、公民館で練習をしておりました。今いろいろな団体が公民館を使っている ので、実情としては、2ヶ月に1回ぐらいしか練習できていません。特に小学生を扱う団体なの で 、一 般 の 団体 さ ん とは ま た違 っ た 配慮 を い ただ け ると 大 変 あり が た いな と 思っ て お りま す 。 それから、トリエンナーレのところに、「一流アーティストによる・・・」というのがあるん ですけど、一流というのは、人によって捉え方が違うと思うんですね。例えば横浜とかあいちと 差別化をするんだったら、例えば若手の芸術家のコンテストをして、そこを登竜門とするような 形 でや っ た りす る 発 想も い いん じ ゃ ない か な と思 い ます 。 以上 で す 。 ◆市長 あり が と うご ざ い まし た 。 ほか に は いか が で しょ う か。 それ で は 、お ね が いし ま す。 ●参加者 私は、今回、文化芸術都市創造のための取り組みの中で、文化芸術を世界に発信するまちとい うところに特に興味を持ちました。私は、東京デザイナーズウィークというのに携わっておりま −9− し て 、 こ れ は 、 19 90 年 代 に 始 ま っ て 、 今 で は 1 0 万 人 く ら い 来 場 者 が 来 る よ う な イ ベ ン ト で す 。 若手プロダクトデザイナーから、もう既に一流のデザイナーまでが商品を発表したり、クリエイ ティブを発表したりするような場なんですけれども、展示会が大きくなるにつれて、海外からの 来場者がかなり来るようになって、今では4分の1くらいが海外から来ているというデータが出 て いま す 。 このイベントも、1つの会場でやるわけではなくて、その周りのまちで巻き込んでやっていま す。そういった展示会にかかわっていた者から見ると、例えば盆栽というのは、海外でもかなり ファンが多くて、若手から年輩の方まで幅が広い。実際、盆栽まつりに何度か足を運んでみたと ころ、海外の方が実際に来ていらっしゃいました。ただ、海外の方に対する案内が非常に少ない のかなと思いました。さいたまに住んでいる人でも、どうすればいいか、すぐわかる状態ではな かったと思うゆえに、海外の方であれば、なおさらわからなかったはずです。簡単に、こんな感 じなんじゃないのと、その場で案内はしたんですけれども、やはりそういったところからベース を つく っ て いく 必 要 があ り ます 。 あとPRという意味では、最近、インテリアの著名な雑誌やデザインの雑誌なんかもウエブサ イトを持っていて、そこに記事を投稿すれば掲載されます。いろんな人が結構億単位のビューワ ーがいるので、そういった方法などでもっとPRして、案内もわかりやすくすればいいんじゃな い かな と 私 は思 い ま した 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い ます 。 ほか に は いか が で しょ う か。 はい 、 で は、 お 願 いし ま す。 ●参加者 私は 、 三 郷市 か ら 通学 し てい る 者 とし て 、 ちょ っ と意 見 さ せて い た だき ま す。 まず、さいたま市には、地理的な問題があると思っています。東京などの大都市に近いので、 さいたま市で何か展示会とかを開いていても、東京でも似たようなものを開いていたら、どうせ だったら東京に行ってしまおうかなと思ってしまうというところがあったりするので、まず、さ いたま市にしかないアートだとか芸術的なものという新しいものを見出すのが大事だと思ってい ます。アンケートの中で、交通の利便性が高いまちとスポーツの盛んなまちという意見が多かっ たというのを見たので、そのイメージを最大限に活用して、芸術も盛んにしていくという意見と さ せて い た だき ま す 。 例えば、外国で一時期はやった「バスケアート」というものがあって、これはバスケットボー ルにインクをつけて、大きな紙に絵を描いたりするもので、さいたま市であれば、サッカーが盛 んなので、そちらのサッカーなどと絡めて、いろいろ新しいものを生み出して、ここにしかない というインパクトを出せたら、東京よりもさいたまに行こうかなとなるのではないかと思います。 また、展示会については、高校生でも写真展を開いたりしているのですが、見に来ている人が 展示している本人や家族が多いような気がします。先ほど意見が出たように、知らせる体制を整 えることが大事だと思います。さいたま市は、交通の利便性が高いので、駅の周辺で宣伝をした り 、少 し 芸 術的 な も のを 駅 に飾 っ た りし て ア ピー ル する と い うの も 手 だと 思 いま す 。 以上 で す 。あ り が とう ご ざい ま す 。 ◆市長 あり が と うご ざ い ます 。 ほか に は いか が で しょ う か。 はい 、 お 願い し ま す。 ●参加者 市のほうにお願いしたいのは、道路を拡張してきれいになりまして、駅からあっちへもこっち −10− へも道路が伸びていくんですが、立ち退かれた方が、ほんの少しだけ土地を残してどこかへ移っ ていかれます。そういった土地が草ぼうぼうで、毎年毎年、近所の人が取りますが、高齢になり ますので、とても大変なことなんです。とにかく文化都市といたしましては、そういった土地を 整備していただいて、木の1本でも植えていただくか、子どものためでしたら、5月にこいのぼ りを上げていただくとか、何とか考えていただかないと、置いて立ち退いた方も近所に悪いねと は言ってはいますけれど、どうにもしようがないんです。私は本太五丁目のことを言っておりま す が、 ほ か にも あ る と思 い ます 。 ど うぞ 市 の ほう で 、そ れ の 整備 を お 願い し たい と 思 いま す 。 以上 で す 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い まし た 。 ほか に は いか が で しょ う か。 はい 、 で は、 お 願 いい た しま す 。 ●参加者 今日 は 、 彫刻 の こ とに つ いて お 話 しし よ う と思 い ます 。 浦和区というのは、さいたま市立の浦和美術館と、それから県立の近代美術館と2つの美術館 があって、アートの部分で非常に関心の高い区だと思います。それで彫刻もたくさんあるんです けれども、意外と興味を持たないで通り過ぎていってしまう。これだけたくさんの彫刻がある区 と いう こ と を、 も う ちょ っ とア ピ ー ルし て も いい ん じゃ な い かな と 思 いま す 。 地域住民による彫刻の洗浄とか、周辺の整備といった里親的な活動ですとか、それからまた訪 れた方に対しての案内をするようなボランティアの育成だとか、そういうのを地域で盛り上げて い けば 、 お のず と そ うい う アー ト の 部分 の 関 心が 高 まる の で はな い か なと 思 って い ま す。 それから、例えば喫茶店であるとか、レストランであるとか、銀行であるとか、そういうとこ ろにアマチュアの芸術家の作品を展示するということも、市のほうから働きかけて、まち全体の アートの雰囲気を出す環境づくりをしていくと、一般市民の中でアートの気分というのが盛り上 が って い く んじ ゃ な いか な と思 い ま す。 以上 で す 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い ます 。 一旦 、 切 らし て い ただ き ます 。 たく さ ん のす ば ら しい 建 設的 な 意 見を お 寄 せい た だき ま し て、 本 当 にあ り がと う ご ざい ま す 。 冒頭に、見沼田んぼという地域の資源にかかわる部分について、もう少し予算をつけて大切に し てほ し い とい う ご 要望 が ござ い ま した 。 また、文化芸術の定義を地域資源に限定しないで、もう少し広い概念で捉えるべきだというお 話 もご ざ い まし た 。 基本 的 には そ う いう 考 え 方で 取 り組 ん で いる つ も りで す 。 それから、県の施設との連携についてのお話もございました。これは複数の方からお話をいた だきましたけれども、私たちも同じ思いを持っております。県の施設が、さいたま市にあって、 さいたま市の方が利用する機会も多いと思いますし、またもっと有効活用できてもいいのではな いかとも思っております。せっかくさいたま市にある県の施設でありますので、しっかりと連携 をして、大いに活用させていただくということは、私たちにとっても大変重要な課題と思ってお りまして、今、県との話し合いを進めさせていただいております。市からも、いろいろな立場か らご意見を述べさせていただいている機会を持っておりますので、より一層連携を強化していき た いと 思 っ てお り ま す。 それから、音楽の関係でもいろいろなお話をいただきました。ジュニアオーケストラの充実を 図ったらどうかというお話でありますとか、あるいは音楽に限ったものではありませんが、発表 −11− の 場が 欲 し いと い う ご意 見 もご ざ い まし た 。 また、せっかくすばらしい芸術活動がたくさんやられているのに、なかなか地域の皆さんに情 報 が伝 わ ら って い な いと い うお 話 も あり ま し た。 おっしゃるとおりで、さいたま市内でも、市がやっていること、県がやっていること、それか ら民間の方々がやっていることを含めると、相当な数の様々なイベントがあると思うのですが、 それらが、それぞれで発信をしているので、「ちょいウラ新聞」のお話をされていましたけれど も、なかなか発信し切れていないのではないかと思います。ですので、私たちとしては、それを うまく編集することによって、市民の皆さんだけでなく、市外の皆さんへもうまく伝えていくこ と がで き る ので は な いか と 、今 お 話 を聞 い て いて 感 じた と こ ろで も ご ざい ま す。 これからまた、「(仮称)さいたまトリエンナーレ」についてはご意見をいただくつもりでお りますけれども、さいたま市らしさを出すには、若手の方々の登竜門というお話もありました。 そういった方々にも、市民の皆さんにも参加していただける部分があったほうがいいのではない か とい う お 話も ご ざ いま し た。 また、各地域の文化施設を連動させて、さいたま市全体で盛り上げていくというご提案なども い ただ き ま した 。 また、浦和のロックをテーマにイベントをやりたいというお話もあって、皆さんのご提案を聞 いていて、私自身も大変わくわくするくらい、たくさんのすばらしいご提案をいただきました。 皆さんからいただいたご提案をぜひ参考にして、行政として協力できること、またやるべきこと な どを 積 極 的に 取 り 組ん で いき た い と思 い ま す。 それから、スポーツとアートを融合せさせるという発想も、大変おもしろいアイデアだと思っ て いま す 。 融合ということでは、さいたま市の中でも盆栽ですとか鉄道であるとか、すばらしい固有の文 化がありますので、そういったものと、音楽や美術などの芸術の分野を連携させたり、掛け合わ せたりすることによって、また何か違うものが生まれてくるということもあるのではないかと感 じ たと こ ろ であ り ま す。 私のほうからは、一旦このぐらいにさせていただいて、また、皆さんのご意見をいただきたい と 思い ま す 。 次は、シンボル事業としての「(仮称)さいたまトリエンナーレ」について、ご意見をいただ け れば と 思 いま す 。 それ で は いか が で しょ う か。 ●参加者 さいたま市は、先ほどの方がおっしゃっていた交通の利便性が良くて、駅までの案内は大変よ ろ しい と 思 うん で す が、 そ の先 の 各 施設 へ の 案内 が ない の が 、特 に 気 にな っ てお り ま す。 トリエンナーレを行う上で、施設への案内というのは、とても大事なことであると思います。 例えばうらわ美術館については、ストリートビルとかセンチュリーシティという名をご存じの方、 いらっしゃいますでしょうか。ストリートビルはこのビルのことで、センチュリーシティは浦和 美術館が入っている施設のことです。タクシー乗り場でセンチュリーシティをお願いしますと言 っても、タクシー運転手は、知らないよと答えると思います。パインズホテルと言い換えないと、 わかっていただけないことが多いです。ですので、各施設への案内板とか、マップのようなもの を つく っ て みる の も よろ し いか な と 思い ま す 。 また、トリエンナーレについてなんですが、ヨコハマトリエンナーレ、あいちトリエンナーレ、 あと越後妻有とか、各地で開催されていますけれども、経済効果がとても大きいようです。これ は市民のボランティアだけではどうしても難しいので、企業や商店などの皆さんが参加していた だいて、専門用語で言うと、ソーシャルデザイン、相互ボランティアのような感じで、どちらも 収益が出つつ、ボランティアの方が身を削ってやらなくても、うまくいくような方法を少し考え ていただければ、気軽にボランティアに参加できると思います。皆さん手弁当で頑張ってくださ −12− いということになりますと、やはりおもしろくなりませんので、ボランティア参加者も楽しめる よ うな ト リ エン ナ ー レを 希 望し ま す 。 私としましては、他市のトリエンナーレにボランティアとして参加し、経験を積んだ方が地元 さ いた ま 市 でス タ ッ フと し てボ ラ ン ティ ア を する と いう 取 り 組み も よ ろし い かな と 思 いま す 。 以上 で す 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い ます 。 それ で は 、お 願 い しま す 。 ●参加者 私は今、趣味として詩吟、尺八、舞い、朗読、こういうことをやっているんですけれども、大 体 70歳 以 上が や っ てお り まし て 、 絶滅 危 惧 文化 に 携わ っ て いる と い う感 じ でご ざ い ます 。 こういうさいたまトリエンナーレという話がありますと、若い人とか子どもたちの目に触れて もらうチャンスにしたいと思っています。芸術祭の全体イメージではございませんけれども、一 部、ストリート芸術祭みたいに、十二日町のように屋台がずっと並んだ場所で、ここでは詩吟、 ここでは尺八、ここでは民謡とか、そういう形で、子どもたちとか若い人が見てくれれば、非常 にありがたいなと思っています。私たちは、詩吟や尺八をみんなに広めようというほどの腕前は ありませんけれども、これは残したいという気持ちでやっていますので提案させてもらいたいと 思 いま す 。 よろ し く お願 い し ます 。 あり が と うご ざ い ます 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い ます 。 はい 、 そ れで は お 願い し ます 。 ●参加者 トリエンナーレで市民の参加という視点においてご提案させていただきたいのは、誰でも、い つでも、どこでも、自由に参加できるワークショップを中心にやっていただけたらなと思います。 コンクールとか登竜門とかというご意見もありますけれども、練習しなくてもすぐその場ででき る、うまい下手とか関係なく、誰でもできる、そんなものをぜひたくさんやっていただけたらな と思います。例えば、歌声喫茶は、その場に行って歌詞カードさえ手に入れば、誰でも参加でき ます。それからドラムサークルといって、打楽器をたたけば、楽譜が読めなくても、誰でもたた くだけでその輪の中に入れるものもあります。踊りだったら、浦和踊りは、小学校で全員やって い るの で 、 ちょ っ と 教え れ ば、 す ぐ 誰で も 踊 れる よ うに な る と思 い ま す。 それから、市営のオーケストラがやっている楽器を持ち寄って、みんなで同じ曲を演奏すると いうようなのも、できるんじゃないかなと思っています。できれば絵を描いたりすることも、展 示するだけではなくて、その場に絵具とか道具とかがあれば、誰でも参加できるよという形のも のがあったらいいなと思っています。できれば評価したりしないで、せっかく来たのに、コンク ールに落ちたから、もう二度と浦和のトリエンナーレには行きたくないというような、そんな印 象 を持 た れ ない よ う なも の がで き た らい い な と思 っ てい ま す 。よ ろ し くお 願 いし ま す 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い まし た 。 ほか に は いか が で しょ う か。 それ で は 、ま だ 発 言を さ れて い な い方 か ら お願 い しま す 。 −13− ●参加者 お琴をやっています。お琴と尺八と三弦という邦楽なんですけれども、さいたま市には、やら れる方がたくさんいらっしゃるんですけれども、皆さん、高齢の方で、お琴も高校の部活動でや られたりするところもあるんですけれども、なかなか若い方がおけいこに見えないんですね。お 琴はすぐできるようなものではなくて、やはり時間がかかるものなので、この際にこのトリエン ナーレのところで、ぜひ若いお子様を入れて、市が例えば主催してくださって、プロの方とかお 上手な方に難しい旋律を弾いていただいて、子どもたちに簡単なメロディーでできるものをやっ て参加していただくと、とてもいい経験になると思うんですね。ぜひ、市で主催していただいて や って い た だき た い なと 思 いま す 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い ます 。 ほか に は 、い か が でし ょ うか 。 ●参加者 私も退職しましてから、もう10年経つんですけれども、どうして老後 を楽しく暮らせるかとい うことで、すごく悩みましたけれども、幸い公民館というところがありまして、そこにいろいろ と絵手紙ですとか、薬膳のことだとか、いろいろと勉強させていただきまして、生きる張り合い をすごく得たんです。皆さん、すばらしいですよね、これをこのまま、ここだけで終わらせてし ま うの は も った い な いし 、 いつ も そ れは 考 え てお り まし た 。 そして私、よく健康づくりのために、1日2万歩ぐらい歩くようにしているんです。結構そう いう方が多いんですよね。私は、埼京線の付近を歩いているんですけれども、その埼京線の下の スペースを活かして、素人考えですけど、ちょっと休む、コーヒーを飲める場所があるといいと 思 いま す 。 それから、これから若い芸術家を育てるためには、年寄りも芸術に接して理解をしなきゃいけ ませんので、その高架下の建物を何カ所か借りて、発表の場所にしたりすると、高齢者もいろん な技術を持っていますので、お仲間をふやして、生きる楽しみとかエネルギーを、お互いに交換 し合いながら、さいたまに生きてよかったなというようなことを期待してまいりましたので、お 願 いい た し ます 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い ます 。 ほか に は いか が で しょ う か。 それ で は 、正 面 の 方、 お 願い し ま す。 ●参加者 先ほどさいたまの特徴的なものというお話があって、芸術劇場のお話が出ましたので、市民の 演劇祭が、さいたま市にはまだないので、演劇の上演だけではなく、演劇のワークショップとい うのは、自己表現だけじゃなくて、コミュニケーションをとる上でも大変重要なので、そういっ た もの も で きた ら い いん じ ゃな い か と思 い ま す。 それから、トリエンナーレについてなんですけれども、私は個人的に越後妻有と、あいちを見 に行ってきたんですけれども、それで見た印象では、やはり地元の人を巻き込んでやったものは ずっと続いていくと。もちろん有名なものがあれば、外から私たちのように行くんですけれども、 ずっと続いていかなければ結局意味がないということをすごく感じました。それから、何かに絞 らなくても、それぞれやりたいところでやっても、場所が広いので、そんなにたくさんやってい るというイメージにならないんですよ。なので、やりたい方がいろんな拠点でやって、それがつ な がっ て い くと い う こと が 重要 だ と 思い ま す 。 私は、NPOにも所属しているんですが、それで去年、アートフェスティバルうらわというア ートイベントを行いました。それが話が3月にあって、開催が8月という非常に時間的に厳しい −14− ものでした。ここの市民広場と、商店街を結んでということを考えたんですが、商店街に話をつ けていくのは非常に時間がかかりました。コーディネーターをやりたい方はたくさんいる、表現 者はたくさんいる、これらを結びつけたり、みんなが参加できる仕組みづくりをするところが大 変でした。そういった部分にお金と時間を投入してということが成功の鍵になるんじゃないかな と 思い ま す 。 以上 で す 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い まし た 。 ほか に は いか が で しょ う か。 それ で は 、お 願 い しま す 。 ●参加者 あいちトリエンナーレですとか、視察に行かれた方もいらっしゃると思うんですけれども、ど れだけ市民を巻き込んでいるか、市民がかかわっているかというのは、外から行ってみると、一 目瞭然で感じることができると思います。やっぱりいかに市民を巻き込む仕組みというのをつく っていくかで、それによって外国から来られた方ですとか、ほかの県から参加したり見に来たり さ れる 方 の おも て な し効 果 にも つ な がる と 思 うん で すね 。 今すぐスタートしていってよいものだと思うんですけれども、自分は音楽に関係ないと思って いた人が、ある活動を通して、突然アートの視点を持つといった体験がとても大切だと思うんで すね。それによって、音楽ですとかアートですとかにも寛容の心が出ると思うんですね。うるさ いなと思っていた音楽も、そのアートの視点を持つことによって、何か心が癒されたりですとか、 そういう意識の改革を目指すというところでは、やっぱり市民がいかにかかわっていけるかとい う仕組みづくりを多くやるべきなのではないかと思います。そのためにはワークショップコーデ ィネーターさんの育成ですね、今それを専門でやられている方でなくて、これからやってみたい 人 とい う の を育 て る とい う のも あ り かな と 思 いま す 。 あと、アール・ブリュットですね、障害を持った方のアートを取り上げることによって、障害 者に対する接し方や見方も変わるのではないかと思います。そういう面でアートのイベントとし ての成功以外のところにも、たくさんの波及効果が得られる試みがたくさんなされるとよいなと 私 は思 い ま す。 ◆市長 あり が と うご ざ い まし た 。 それ で は 、お 願 い しま す 。 ●参加者 私も高校入学に伴って、さいたま市に来るようになったんですが、駅を利用するとサッカーチ ームの旗が前にあったりだとか、サッカーボールのモニュメントがあったりだとか、市全体がス ポ ーツ の ま ちだ と い う意 識 がと て も 根づ い て いる と 感じ ま し た。 ここで文化芸術都市の実現のために必要なのは、さいたま市が芸術分野にたけているという市 民の皆さんの意識だと思います。さいたまトリエンナーレをやる前に、その土台として、まずそ の市民の皆さんの意識を、さいたま市は芸術が盛んなんだという、そういうものを根づいてから、 さ いた ま ト リエ ン ナ ーレ を やれ ば 成 功す る の では な いか と 考 えま し た 。 以上 で す 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い ます 。 それ で は 、は い 、 お願 い しま す 。 −15− ●参加者 トリエンナーレを開催するのに、どうやって盛り上げていくかというロードマップ的な視点で 考えているんですけれども、まず先ほど市長がおっしゃっていただいたように、それぞれ一人一 人が発信している情報はものすごくたくさん埋まっています。それを市がポータルサイトをつく って発信している情報を1回集めて再発信するというスタイルでやればいいと思います。文化の 情報を拾い集めて発信だけを市がやるという、あくまで発信しているのは個人であって、それを ポ ータ ル 的 にや る 港 のサ イ トが 必 要 では な い かと 思 いま す 。 そして、スポットや参加団体なんかを募ったら、サイトやパンフレットをつくっていって、そ こにどんどん広告スペースを置いていきます。そうすると協賛企業なんかがどんどん出てくると 思います。それでパンフレットの設置だけでもいいし、例えばちょっと大きく紹介するところは 有料だったり、脇にお名前を入れますのでとかという形でどんどん広告収入を取っていけるかと 思 いま す 。 それから、テーマカラーを決める。緑と白、トリエンナーレなんて、今年は赤でいこうとか決 めると、例えばトリエンナーレ弁当とか、トリエンナーレランチとか、飲食店も乗っかりやすい ですし、いろんな業種が乗ってこれますよね。そういった形で自然にまち全体が盛り上がるよう な わか り や すい 仕 組 みづ く り、 種 を どん ど ん まい て いっ た ら おも し ろ いか な と思 い ま す。 そして、うちの子どもが絵画教室をやったらどうなんて言っていたんですけど、単純に絵画教 室をやりますから来てくださいじゃ、行けたら行くねということで来てくれないんです。ですか ら、学校なんかと連携をして、例えば部活動の発表がここにあるよ、展示があるよと。そうする と保護者なりおじいちゃん、おばあちゃんなりが、必然的に足を運びますよね。人が動けばお金 も動きますし、ご飯も食べるでしょうし、乗り物にも乗ります。まず、人を動かした上で、行っ た先で何かやっていたねと、そういうような段階的な仕掛けが必要じゃないかなと思っておりま す。 以上 で す 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い ます 。 ほか に は いか が で しょ う か。 それ で は 、ど う ぞ お願 い しま す 。 ●参加者 私の通う高校は、中高一貫校でありまして、文化祭や体育祭などの学校行事では、中高合同で 取り組んでいます。学校行事はもちろんなんですけど、私たち吹奏楽部では、中学生と高校生、 一緒になって練習をしたり、演奏会を開いたりしています。私が思うにですが、中学生にとって は身近に、自分より経験の長い高校生がいることによって、たくさんのことを教わることができ て、高校生にとっては、自分が教えることによって学ぶこともあると思うので、双方にとってプ ラ スに な る こと が あ ると 思 いま す 。 市内には、たくさんの小学校、中学校があると思うんですけど、吹奏楽をやっている子たちも たくさんいます。吹奏楽を通して、その小学生や中学生と交流をして音楽を身近に感じてもらっ て、興味を持った人がふえればいいなと思います。小学校、中学校、高校の交流をもっとふやし て 、そ れ で もっ と 吹 奏楽 に 興味 を 持 って い た だけ れ ばい い と 思い ま す 。 以上 で す 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い ます 。 それ で は 、お 願 い いた し ます 。 −16− ●参加者 2度目になりますが恐れ入ります。人材の育成という点について、1点、先ほど述べ損ねてし ま いま し た ので 申 し 上げ た いと 思 い ます 。 まず、文化芸術都市創造のためにですが、市民一人一人が私たちがアーティストであるという 意識を持つことが、まちの一体感をつくることにもなると思うんです。後進を育てなければ、ト リエンナーレは続かないと思います。その点でいいますと、今の美術教育は少々少ないと伺って おります。その学校教育で行えない分を、市民の活動で、アートに触れる機会をもう少しふやす。 例えばですが、アートの施設の利用料を、お子様は無料にする。それでなければ、サークルなど を行っている皆さんが教えてあげるといった感じで、子どもの育成、子どもの底上げをすること によって、いずれその子どもたちが、今までの教育とは違って、自分の考えを持ち、自分の感情 表現できるという、そういった個性豊かな子どもたちが育っていくのではないか。そしてその子 ど もた ち が 、や が て この さ いた ま 市 を支 え て いく の では な い かと 思 い ます 。 アートが人の心に与える影響というのは大変大きいものだと私は思っておりますので、ぜひ教 育 とい う 点 で次 世 代 の人 材 育成 を お 願い で き れば と 思い ま す 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い ます 。 それ で は 、い か が でし ょ うか 。 ●参加者 文化というものは甘いもんじゃないんですよ。隣のおじいちゃんとおばあちゃんがやっている ものとか、身体障害者がやっているものとかを見るということはすばらしいことで、でもそれだ けではだめなんですよ。トップクラスのアートというもの、芸術というものが、どんなすごいも の かと い う とこ と を 知ら し める 、 そ の両 輪 が 必要 な んで す よ 。 30 年 く ら い 前 に 、 富 山 県 の 利 賀 村 の 演 劇 祭 を 見 に 行 き ま し た 。 も う 本 当 に 山 の 中 、 何 で こ ん な ところで演劇祭がやれるだろうというところに行ったときに、農家の家に1軒に1枚ずつの招待 券が来るんです。本当にそこはもうおじいちゃんとおばあちゃんしかいないんですけれども、よ たよたと歩くようなおじいちゃんとおばあちゃんが芝居を見にくるんですよ。その芝居の内容は インドの民族だとか、ドイツのものすごく前衛的な芝居だとかで、その終わった後、そのおじい ちゃんとおばあちゃんにどうだったかと聞くと、すばらしかったと言うことで、それは質が高い んです。それはみんなで慰め合って、地域の人がやるだけじゃ、文化なんて成り立たないですよ。 そ れも 必 要 です よ 、 でも 文 化と い う のは 厳 し いこ と です 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い ます 。 それ で は 、お 願 い しま す 。 ●参加者 1点は、美術を中心にというトリエンナーレであってほしくないと思います。横浜といい、あ いちといい、大体美術を中心にというケースが多いんですね。さいたま市もそういうことになら な いよ う に 、ぜ ひ 総 合芸 術 とい う 範 囲で 考 え てい た だき た い 。 先ほどもちょっと出ていましたけど、地元のアーティスト、団体を活用されることも非常にい い 特色 に な るん じ ゃ ない か なと 思 い ます 。 それから2点目は、開催年だけ花火を上げるということではなくて、その間の2年間というの は非常に重要な意味合いがあると。そのことを念頭に置いた工夫をした企画であってほしいと思 います。それはやっぱり市民のみずからの手によるという範囲に当然なると思いますし、そこに つなげるようなトリエンナーレのイベントであってほしいと。その工夫がぜひ必要だというふう に 思い ま す 。 それから3点目は、子どもへの対応というのを非常に重要にしてほしいと思いますね。ややも −17− すると大人を対象にしたトリエンナーレというふうに考えがちなんですが、次の世代を担ってい く 子ど も た ちを ぜ ひ 大切 に 、工 夫 を した イ ベ ント に なっ て ほ しい と 。 以上 、 お 願い を し てお き ます 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い ます 。 ほか に は いか が で しょ う か。 それ で は 、お 願 い しま す 。 ●参加者 私は、生まれも育ちも浦和で育ちまして、近くの公民館は、やっぱり先ほどおっしゃった方が いましたけど、お年寄りの団体がサークルをしているという感じですね。年に1回、文化祭があ ります。ダンス発表とか、コーラスの発表とか、そのほかに展示の編み物とか、私はお花をやっ ていますので、お花の展示をしています。そちらの方が、芸術とはもっと厳しいものだと。それ だけではないですけどとおっしゃいましたけど、私たちぐらいの年齢で、自分の趣味をずっとず っと続けて,公民館でそういう発表の場があって、皆さん、その1年の発表のために頑張ってや っている。ですから、このイベントも3年に一度というので、一度やって、その後の2年間をま たああいう形で発表したいねという、その心持ちが続くような仕組みになればいいなと思います ね。 これだけ若い方がいらっしゃって、私たちの公民館はお年寄りばかりで、ちょっと衰退気味で、 もう指導者もお年寄りになっているんですね、お茶の先生も、おやめになってしまったというの で 本 当 に 残 念 な ん で す 。 浦 和 区 に も 23 ぐ ら い の 公 民 館 が あ り ま す が 、 さ い た ま 市 だ と 、 も っ と も っとたくさんの公民館がございますよね。トリエンナーレは、その公民館を使って、若い人たち のエネルギーと私たちのようなグループ活動を混ぜ合わせるようなものだといいと思います。そ の一日はとにかくさいたま市全部の公民館がオープンになって、あそこではこういうイベント、 あ そこ で は こう い う のを や って い て 、子 ど も たち も 巻き 込 め ると い い と思 い ます 。 私、うちで寺子屋をやっているんですが、「モミジ」とか、私たちが口ずさんで歌える歌を知 らないんですよ。そういうのは私たちの責任で伝えていかないと、学校では今やらないようなの で、そのお母さんたちも知らないんですね。「モミジ」なんか、ちょっと下のパートを教えてあ げ ると 、 あ っと い う 間に 2 部合 唱 が でき る ん です 。 ですから、トリエンナーレでは、芸術の伝達、文化の伝達という大きなテーマを持つと、何か ち ょっ と き っか け が でき る んじ ゃ な いか な と 思い ま す。 以上 で す 。よ ろ し くお 願 いし ま す 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い ます 。 ほか に は いか が で しょ う か。 それ で は 、お 願 い しま す 。 ●参加者 実はここに来るまでは、トリエンナーレは必要なのという気持ちで来たんですが、今、皆さん の本当に発表の場を渇望し、そういうパフォーマンスを見る機会を切望していらっしゃる熱意に 打たれまして、その発言はやめようと思って今までなんですけど、本当に恐ろしいことを始めて しまって、担当所管の方は大丈夫でしょうか。このような熱い思いを市民を巻き込みながら実現 す ると い う のは 、 も うオ リ ンピ ッ ク やる の に 負け な いぐ ら い 大変 な 事 業だ と 思い ま す 。 クリテリウムも最初、すごく心配しまたけど、大変盛況で、さいたま市の皆様のホスピタリテ ィーの高さは、私も感動しているんですが、早速にでも、先ほど出たディレクションが必要だと い う こ と だ っ た の で 、 担 当 所 管 の 方 、 異 動 も あ る と 思 い ま す の で 、 実 現 に 向 け て 10 年 ぐ ら い や れ るディレクターを置かれること、それからそのディレクターを支える、一緒に動こうという市民 −18− 団体、市民活動、市民の演奏家の方々を交えたワークショップ形式の、そういうネットワークを まずつくられて、この3年間でもみにもんで、どこで、何を、どうするかということをきちんと や って か ら 始め ら れ たほ う がい い な と思 い ま した 。 そのときには、ぜひそのワークショップには誰でも参加できる形にして、それを何年間かやっ て、最初はちょっと小さい規模からやっていただいて、大きく育てていただくのがいいかなと思 い ます 。 振り返りますと、昨年、市の美術館で美術教育に関するワークショップが行われていて、皆さ ん、行かれたと思うんですけど、私、すごく目からうろこでおもしろかったですね。あの美術の 先生たち、あるいはその美術を教えようと思っている人たちが、こんなにも創意工夫をして、子 どもたちの力を育てようとしているということなので、そういう視点、せっかく教育文化という 分 野で の 計 画な の で 、学 校 教育 の 中 でも 、 こ うい う 取り 組 み をこ れ か らす る と。 今1つ思うのは、例えば今、高校生さん、どうですかね、文科系のクラブと運動系のクラブと、 どっちかしかは入れないんですよね、両方は入れますか、中学校なんかはどっちかしか入れない と思うんですけど、両方入れたほうが私はいいかなと思っているので、その辺も含めて教育の現 場 でも 、 こ うい う 芸 術文 化 を育 て る 教育 を 実 践し て いた だ け れば と 思 いま す 。 ◆市長 あり が と うご ざ い ます 。 それ で は 、お 願 い しま す 。 ●参加者 さいたま市のシンボル事業として芸術祭のイメージということで考えてみたんですけれども、 やはりノーマライゼーション条例など、さいたま市ならではのものもございまして、ぜひ障害者 の 方が 取 り 組め る よ うな も のを 組 み 込ん で い ただ け れば よ い ので は な いか と 思っ て い ます 。 私、個人的にですね、ずっと学生のころは男子寮で暮らしていたんですけれども、最後の1年 間は障害者の方と同じ部屋で1年間、生活をともにする機会がございまして、余り心に壁がない というか、比較的対等なつき合いをしてきたつもりなんですけれども、そのときに、彼が僕に一 番相談していたことは、同じように接してほしいと。みんなと同じでありたいという思いがすご くあるんですね。そういった方が、同じステージで芸術というものを通して、自分を外に出せる、 そ うい う よ うな 何 か 取り 組 みが で き ると 、 非 常に す ばら し い ので は な いか な と思 い ま した 。 例えば先ほどコンクールの話なんかがあったんですけれども、障害を持つ方のための何か絵画 とか音楽とか、何でもいいですけれども、そういったコンクールなんかもあってもおもしろいの で はな い か なと い う ふう に 思い ま し た。 以上 で す 。 ◆市長 あり が と うご ざ い ます 。 それ で は 、ど う ぞ 。 ●参加者 私は、写真部と書道部に所属しています。その部活の活動の一環として 、10月にこの浦和コミ ュニティセンターで展覧会を行わせていただきました。この展覧会に向けて作品をつくったり、 目標を持ってできて、また多くの人に自分の作品を見てもらえて、自分にとっても励みになりま した。このように発表の機会を設けていただけるのはありがたいです。ぜひ、これからも続けて い ただ き た いと 思 い ます 。 この発表の機会とか、これもトリエンナーレに入れて、トリエンナーレでもたくさんの展示と か やっ て い ただ き た いと 思 いま す 。 あと、このヨコハマトリエンナーレと、あいちのトリエンナーレの内容を比べてみて、あいち のほうは、公演をやっていて、それのほうが入場者数もかなり多くなっています。なので、展示 −19− も大事ですが、展示だけではなくて、公演もやると、より多くの人が興味を持って、このトリエ ンナーレに参加できるのではないかと思います。きょう、聞いた意見、すごくいいものばかりだ っ たの で 、 ぜひ や っ てい た だき た い です 。 以上 で す 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い ます 。 それ で は 、お 願 い しま す 。 ●参加者 ちょっと私のような老人が余りいないんですけど、市民を巻き込むという意味では、トリエン ナーレ、これはイタリア語ですか、やっぱり日本語で芸術祭とか、何かそうしないと浦和は教育 程度が高いという見込みなんでしょうけど、私も少しは勉強しましたけど、やっぱり外国語で括 弧して何々芸術祭とか、そうすればもっと巻き込むんじゃないだろうかというのが、きょうの皆 さんのお話を聞いて、きょう、初めてトリエンナーレというのを聞いたものですから、ぜひ括弧 し て入 れ て いた だ き たい 、 そん な 感 じで す 。 ◆市長 あり が と うご ざ い ます 。 はい 、 で は、 最 後 にお 願 いい た し ます 。 ●参加者 トリエンナーレを行う理由というのはいろいろあると思います。市のPRであったり、市民参 加であったり、いろいろあると思うんですけれども、経済的効果もすごく必要だと思います。ト リエンナーレというプロジェクトというよりは、市民や、市の経済に還元するプロジェクトの中 の発表する場、通過点の1つとしてトリエンナーレを行うというスタンスならいいのかなと思い ま した 。 私は、地場産業などの職人とデザイナーをつなぐ営業活動をしていて、その新商品の発表の場、 またはリサーチの場をいつも探しているんですけれども、トリエンナーレで発表できれば、その 後 、さ い た ま市 の 特 産物 に でき る か もし れ な いと 思 いま す 。 文化芸術には、アートであったり、音楽というのもあると思うんですけれども、デザインとい うところも1つ、デザインは物づくりですね、設けていただいて、経済的効果であったり、長期 的 なメ リ ッ トを 図 っ てい た だけ る と いい か な と思 い まし た 。 ◆市長 はい 、 あ りが と う ござ い まし た 。 皆さんから本当にたくさんのご意見をいただきました。恐らく、もうちょっとこう言いたかっ たという方もいらっしゃると思いますが、今日も担当が来ておりますが、文化振興課に電話をか けると、皆さんの意見をきちんと伺いますので、言い足りない方は、ぜひお問合せいただきたい と 思い ま す 。 こ の タ ウ ン ミ ー テ ィ ン グ は 、 実 を 言 う と 浦 和 区 で 最 後 な ん で す 。 10 区 回 っ て き ま し て 、 本 当 に たくさんのすばらしいご意見を頂戴しました。そして、こういう方がさいたま市に住んでいらっ しゃるのか、こういう活動も、さいたま市で行われているのかと、改めて私たちも認識をしたと こ ろで も ご ざい ま す 。 トリエンナーレということで少しまとめさせていただくと、私たちとしては、トリエンナーレ (国際的な芸術祭)をやるとすれば、やはり一流のアーティストに参加していただけることが必 要ではないかと考えています。それは、外からたくさんの方に来ていただくとか、あるいは今ま で芸術に余り興味がなかった方々に興味を持っていただくためには、話題性など情報発信力を持 −20− っ たイ ベ ン トで な く ては い けな い と 思っ て い ます 。 ただ、もう一方で、皆さんが日ごろから取り組まれている文化活動や伝統芸能などと、どのよ うに結びつけていくのかが、さいたま市らしさを発信していく上で、大変重要なテーマの1つに な るの で は ない か と 思い ま した 。 それから、障害者の芸術ということについては、私も、神戸ビエンナーレも視察してきたので すけれども、そこでは障害者の方々の展覧会も行われていました。大変すばらしいというか、レ ベルの高いというか、創造性豊かな作品がたくさん並んでおりました。どなたかがおっしゃって いましたとおり、「ノーマライゼーション条例」は、政令市の中ではさいたま市しか持っていな い 条例 で あ りま す か ら、 そ うい っ た もの を 活 かし て いく こ と は大 変 重 要だ と 思っ て い ます 。 それから、市が、いろいろな情報をポータルサイトで集めて、市がもう一回発信をするという 仕 組み で 情 報発 信 が でき な いだ ろ う かと い う 、大 変 具体 的 な ご提 案 い ただ い たり も し まし た 。 さいたま市には、たくさんの文化芸術活動をされている方がいらっしゃって、非常に有名な方 がいたり、非常にレベルの高い活動をしていたり、一方では、もっと身近な活動をしている方も いらっしゃいます。そういった活動がそれぞれに触れ合えるような、そんな情報発信の仕方も、 こ れか ら 文 化芸 術 都 市を つ くっ て い く上 で 、 大変 重 要か な と 私た ち は 思っ て おり ま す 。 また、参加型ということで、ワークショップというような形式でいろんなものに触れ合える機 会をつくったらどうかであるとか、あるいは子どもたちへの教育的な視点を十分踏まえたものが いいのではないか、あるいは今後の経済の活性化という意味で、産業とアートを結びつけていっ たらいいのではないかというご提案もありました。また、いろいろな活動をされている皆さんが 意 見を 述 べ たり す る ネッ ト ワー ク み たい な も のも 必 要で は な いか と い うお 話 もご ざ い まし た 。 こういった皆さんからのご提案も含めて、これからの施策展開に結びつけていきたいと思って お りま す 。 この文化芸術という分野については、私たち行政よりも、皆さんの発想や取り組みのほうが、 はるかにいいものがたくさんあると思っています。行政が、考えると固いものができたり、知識 が不足していたりしますので、今回のタウンミーティングでは、非常におもしろい意見、おもし ろ い視 点 、 おも し ろ い発 想 、さ ま ざ まな も の をお 寄 せい た だ きま し た 。 私 たち と し ては 、 い ただ い たご 提 案 など を 十 分に 活 用さ せ て いた だ き たい と 思い ま す 。 今日、熱い熱いご議論をいただいた、その思いもしっかりと受けとめながら、文化芸術都市を 創っていくために、皆さんと一緒に取り組んでまいります。今日は、本当に長時間にわたりまし て、予定より15分も延長してしまいまして、ご迷惑がかかった方もいら っしゃるかと思いますけ れ ども 、 誠 にあ り が とう ご ざい ま し た。 ■補足説明 「見沼くらしっく館で焚火を再 開してほしい」について 消防署の指導により、当館が耐 火施設でなく、また屋内の消火設備が消火器のみであるため、 囲炉裏や焚火などの露火(はだ かび)が禁じられています。旧坂東家住宅が出火元となった場 合、茅葺き木造建築であるため 、近隣住宅等への類焼により、多大な被害をもたらすとのこと で し た 。但 し 、 文 化 財保 存 ・ 活 用 の 見 地か ら、 月 に 1 度、 講 座の 一 環と し て 囲炉 裏 に 火を入れ て い ま す 。 平 成 25 年 度 は 「 災 害 に 強 い “ 見 沼 ” 昔 の く ら し 」 と 題 し て 小 学 生 を 対 象 と し た昔 の く ら し を 学 ぶ 全 12 回 の 連 続 講 座 を 実 施 し て お り 、 平 成 26 年 度 も 「 囲 炉 裏 の あ る 暮 ら し 」と 題した同様の講座に関連して、 毎月1度、囲炉裏に火を入れる予定です。 (教育委員会事務局 生涯学習 部 博物館) 「文化施設を周回できるコミュ ニティバスルートを設置してほしい」について 本市のコミュニティバス等は、路線バスの補完交通として位置付けており、市内の交通空 白・不便地区等を解消すること を目的として、運行しております。 コミュニティバスにつきまし ては、拡大や縮小のみならず様々なご意見をいただいているこ −21− とから、平成23年3月に「コ ミュニティバス等導入ガイドライン」を策定し、運用を開始し たところです。ご提案の事柄に つきましても、ガイドラインに基づき、検討して頂く必要があ ります。(都市局 都市計画部 都市交通課) 「市でジュニアオーケストラを 立ち上げてほしい」について 現在、策定を進めております 「さいたま市文化芸術都市創造計画」では、基本施策として、 「文化芸術に対する子どもの感 性の向上」を掲げ、子どもの豊かな感性や創造性を育むため、 学校教育における場だけではな く、気軽に参加できる文化芸術の鑑賞・発表・体験の機会を充 実するとしています。 いただきましたご提案につき ましては、施策に基づく、事業を展開する際のご参考とさせて いただきます。 (市民・スポーツ文化局 スポ ーツ文化部 文化振興課) 「身近なカフェなどで、芸術と 触れあえるとよい」について 現在、策定を進めております 「さいたま市文化芸術都市創造計画」では、基本施策として、 「文化芸術に対する理解及び関 心の促進」を掲げ、身近な場所で気軽に鑑賞することができる 場を創出するとともに、幅広い 世代を対象とした魅力ある文化芸術の鑑賞の機会を提供するこ ととしています。 いただきましたご提案につき ましては、施策に基づく事業を展開する際の参考とさせていた だきます。 (市民・スポーツ文化局 スポ ーツ文化部 文化振興課) 「市民ボランティアのネットワ ークが必要である」について 国内の先行事例では、延べ数 千人規模のボランティア、サポーター等と呼ばれる方々が芸術 祭の運営を支えており、(仮称 )さいたまトリエンナーレの開催に当たりましても、多くの市 民の方々のサポートが不可欠と 考えております。 ご提案につきましては、今後 、(仮称)さいたまトリエンナーレの事業内容を検討する際の 参考とさせていただきます。 (市民・スポーツ文化局 スポ ーツ文化部 文化振興課) 「地域の皆さんに音楽を聴いて もらう機会が増えるとよい」について 現在、策定を進めております 「さいたま市文化芸術都市創造計画」では、基本施策として、 「文化芸術に対する理解及び関 心の促進」を掲げ、幅広い世代の人が文化芸術活動の成果を発 表する機会の充実を図ることと しています。 いただきましたご提案につき ましては、施策に基づく事業を展開する際の参考とさせていた だきます。 (市民・スポーツ文化局 スポ ーツ文化部 文化振興課) ●トリエンナーレに 関す るご提案 「トリエンナーレでは、ランク をつけないショーケースが適している」について (仮称)さいたまトリエンナ ーレの開催に当たりましては、アーティストが制作した作品の 鑑賞機会を提供するだけではな く、市民の皆様が自主的に文化芸術活動に参加できる機会の創 出も検討してまいります。 (市民・スポーツ文化局 スポ ーツ文化部 文化振興課) 「ボランティアも楽しめるトリ エンナーレにしてほしい」について 国内の先行事例では、延べ数 千人規模のボランティア、サポーター等と呼ばれる方々が芸術 祭の運営を支えており、(仮称 )さいたまトリエンナーレの開催に当たりましても、多くの市 民の方々のサポートが不可欠と 考えております。 (市民・スポーツ文化局 スポ ーツ文化部 文化振興課) −22− 「トリエンナーレは、多くの市 民を巻き込むことが必要である」について (仮称)さいたまトリエンナ ーレの開催に当たりましては、子どもから高齢者まで広く楽し んでいただけるよう配慮すると ともに、アーティストが制作した作品の鑑賞機会を提供するだ けではなく、市民の皆様が自主 的に文化芸術活動に参加できる機会の創出も検討してまいりま す。 (市民・スポーツ文化局 スポ ーツ文化部 文化振興課) 「市民に芸術のまちのイメージ が浸透するとよい」について (仮称)さいたまトリエンナ ーレは、文化芸術都市創造に向けた象徴的・中核的な事業とし て開催したいと考えており、開 催を通じて、市内の文化芸術活動の活性化と文化芸術都市とし てのイメージアップを図ります 。 (市民・スポーツ文化局 スポ ーツ文化部 文化振興課) 「トリエンナーレのテーマカラ ーを決めるとよい」について (仮称)さいたまトリエンナ ーレの開催に向けて、プレイベントの実施やロゴ・マークの作 成などを通じて、機運を高めて いくことが重要と考えております。 (市民・スポーツ文化局 スポ ーツ文化部 文化振興課) 「トリエンナーレは、子どもを 大切にしたイベントにしてほしい」について (仮称)さいたまトリエンナ ーレの開催に当たっては、子どもたちの豊かな感性と創造性を 育むため、子どもたちが質の高 い、多様な文化芸術に触れる機会や文化芸術を体感できる場を 創出できるよう、検討してまい ります。 (市民・スポーツ文化局 スポ ーツ文化部 文化振興課) 「トリエンナーレは、公演もや ると集客力が増す」について 先行事例の多くは、現代美術 の作品展示に基軸を置いていますが、「(仮称)さいたまトリ エンナーレ」では、美術、音楽 、ダンス、演劇などといった既存のジャンルにとらわれず、多 様な現代芸術に関する最先端の 作品展示や公演を実施するとともに、それらと市内各地におい て古くから培われてきた文化や 、さまざまな市民による文化芸術活動が出会う場をつくり、そ れらが融合又は触発し合うきっ かけを創出していきたいと考えております。 (市民・スポーツ文化局 スポ ーツ文化部 文化振興課) 「トリエンナーレ開催の間の2 年を大切にしてほしい」について (仮称)さいたまトリエンナ ーレの開催につきましては、開催年だけではなく、開催前年や 前々年からプレイベントを実施 するなど、段階的に開催機運を高めていくことが重要と考えて おります。 (市民・スポーツ文化局 スポ ーツ文化部 文化振興課) ●その他トリエンナーレに関す るご提案 「トリエンナーレでは、音楽コ ンクールを実施してほしい」について 「トリエンナーレには、プロジ ェクションマッピングとフラッシュモブは外せない」 「トリエンナーレには、いくつ かの主要スポットが必要である」 「トリエンナーレを開催する上 で、駅から各施設への案内を充実させるとよい」 「学校と連携するなど、人を動 かす仕掛けが必要である」 「トリエンナーレの正式名称は 、外来語ではないものにしてほしい」について いただきましたご提案につき ましては、今後、「(仮称)さいたまトリエンナーレ」の具体 −23− 的な開催計画を検討する際の参 考とさせていただきます。 な お 、 具 体 的 な 開 催 テ ー マ や 、 正 式 名 称 、 事 業 内 容 等 の 開 催 計 画 に つ き ま し て は 、 平 成 26 年度設置予定の「(仮称)さい たまトリエンナーレ準備委員会」において検討する予定です。 (市民・スポーツ文化局 スポ ーツ文化部 文化振興課) ※参加者との意見交換の議事録 は、実際の内容を基に作成していますが、個人情報を含む内容 やわかりにくい表現などにつ いては、加筆・訂正している部分があります。あらかじめご了 承ください。 ※意見交換については、開催日 時点での内容となっております。その後の状況変化(法令改正 など)に応じた修正をしており ませんのでご了承ください。 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