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KIPSポスター
平成18年度「魅力ある大学院教育」イニシアティブ
グローバル化時代の政治学総合教育拠点形成
Keio Initiatives for Political Science (KIPS)
旧図書館
慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻
拠点リーダー:法学部教授 田中 俊郎
概 要
慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻では、
わが国最大のスタッフと教育体制を備えた大
学院として、
これまで5つの系列(政治思想論、政治・社会論、
日本政治論、地域研究論、国際政治論)
を基礎とした教育をおこなってきました。グローバル化時代の政治学総合教育拠点形成に向けて、
こ
れら既存の5系列体制を領域横断的な形で発展させると共に、国際的な教育・研究活動の強化およ
慶應義塾長
法学部長・法学研究科長
安西 祐一郎
小此木 政夫
び学位取得支援策の一層の充実を図っていきます。
本取組は、
グローバル化時代に国際水準で活躍できる総合的知識と高度な専門性を兼ね備えた
政治学研究者・教育者の輩出を目指すものであり、今後の大学院教育のひとつのモデルとなり得るも
総合的知識と高度な専門性を兼ね備えた研究者を輩出する政治学総合教育
のと考えます。
平成20年に慶應義塾創立150年を迎えるにあたり、慶應義塾大学は、
「全社会の先導
本研究科政治学専攻の特色
者たらんことを欲するものなり」との建学の精神に則って、新たに「慶應義塾21世紀グラ
ンドデザイン」を掲げ、大学院教育の充実を図っています。
このたびの「魅力ある大学院教育」イニシアティブの採択により、
グローバル化時代の
専門性と総合性を兼ね備えた政治学研究者を養成する体制を確立するとともに、産学
官を通じた研究・教育機関の中核を担う人材の幅広い活躍も同様に支援していきます。
慶應義塾大学は、平成17年には国際連携推進機構(OGI)
を設置し、文部科学省の
1 単一の大学院としては、
日本最大のスタッフと教育体制
33名の専任スタッフ(括弧内は転籍中)
政治思想論
蔭山 宏 萩原能久 堤林 剣 田上雅徳
政治・社会論
霜野寿亮 関根政美 大沢秀介 小林良彰 有末 賢
支援を得ながら、大学院教育における世界トップレベルの学術研究教育を目指しており、
大石 裕 大山耕輔 河野武司 澤井 敦 (麻生良文)
欧米の大学との交流に加えて、東アジアにおける国際的人間育成ネットワークの拠点形
日本政治論
笠原英彦 寺崎 修 玉井 清 増山幹高
成を進めています。
地域研究論
富田広士 国分良成 横手慎二 井上一明
本イニシアティブの採択を契機として、慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻に
グローバル化時代の政治学総合教育拠点を築き上げ、国際水準で活躍できる総合的知
識と高度な専門性を兼ね備えた政治学研究者・教育者の輩出に尽力する決意です。あ
高橋伸夫 出岡直也 粕谷祐子
国際政治論
小此木政夫 田中俊郎 添谷芳秀 赤木完爾
田所昌幸 山本信人 細谷雄一 (薬師寺泰蔵)
わせて本取組が、
今後の大学院教育のひとつのモデルとして供されることを願っています。
2 「5つの系列」を横断的に総合する教育体制
政治思想論
取組の基本理念
■旧来の教育枠組みでは困難であった政治学総合教育体制を
整備し、国際的な教育・研究活動の強化と学位取得支援策の
一層の充実を図る
■多様な領域横断的セミナーを通じて、国際水準で活躍できる総
政治・社会論
行政学
政治過程論
公共経済論
現代社会理論
中世政治思想
近代政治思想史
日本政治思想史
東洋政治思想史
国際政治論
現代国際政治
国際政治理論
東アジア国際関係
現代韓国朝鮮論
国際政治経済論
合的な視野を持ち、高度な専門性と研究能力を持つ人材を養
日本政治論
地域研究論
成する
近代日本政治史
日本外交史
日本行政史
近代日本政党史
ラテン・アメリカ論
ロシア論
中国論
アフリカ論
中東論
取 組 概 念 図
グローバル化時代に活躍する総合的知識と高度な専門性を兼ね備えた研究者の輩出
博士学位取得
Ⅲ 学位取得支援プログラム
(拡充/博士後期課程)
① 学位論文執筆支援
学内研究機関
専修ユニット
・論文指導Ⅰ
・論文指導Ⅱ
・論文指導Ⅲ
(合同論文指導研究発表会)
●グローバル・
セキュリティ研究所
●安全保障研究
② 研究成果公表支援
・
『法学政治学論究』
・Journal of Political Science and
Sociology へ論文掲載など
●国際センター
Ⅱ 研究支援プログラム
(拡充/博士前期・後期課程)
●司法研究室
① 特殊研究(少人数セミナー)
② 特殊演習(大学院ゼミナール)
③ アカデミック・ライティング
(英文論文執筆トレーニング)
④ アカデミック・プレゼンテーション
(英語報告トレーニング)
⑤ 合同演習(複数教員セミナー)
⑥ プロジェクト科目Ⅱ
(複数教員による領域
横断的テーマに関する高度のセミナー)
⑦ 寄附講座(ジャン・モネ、
ルイ・ヴィ
トン、渋沢財団など)
●21世紀COE-CCC
(多文化多世代交差世界
の政治社会秩序形成)
●東アジア研究所
●メディア・コミュニケーション
研究所
●EU研究
●近代化研究
●コミュニケーション研究
●公共政策研究
●市民意識研究
●東アジア研究
Ⅰ 基礎トレーニング支援プログラム
(新規/博士前期課程)
① 基礎演習Ⅰ
(研究動向)
基礎演習Ⅱ
(研究方法)
② プロジェクト科目Ⅰ
(複数教員による
領域横断的入門セミナー)
領域横断的・複数分野連関的な政治学総合教育プログラムの展開
大学院入学
(留学生の受け入れ強化)
政治思想論
政治・社会論
日本政治論
地域研究論
国際政治論
政治学5系列(既存の教育スタッフ配置)
主な取組内容
期待される成果
1 専門分野の知識を体系的に履修できる科目選択ガイドラインである「専修ユニット」の導入
■グローバル化時代に対応する研究者の輩出
世界を舞台に活躍する総合的知識と高度な専門性を兼ね備えた研究者の輩出
2 研究手法・研究動向について学ぶ「基礎トレーニング支援プログラム」の新規開設
■短期間での学位取得
3 複数教員による領域横断的なテーマに関する高度なセミナー「プロジェクト科目」の増設拡充
標準年限内の学位取得に向けた適切な教育研究指導の実践
4 塾内他組織との広範な連携による教育体制の構築
■政治学総合教育のモデルを提示
5 海外からの招聘教授による外国語での科目の増設拡充
本取組の成果を政治学総合教育のモデル事業として、国内外の研究・教育機関に提示
専修ユニットの展開
学際的・領域横断的な観点から、新規に7つの専修ユニットを導入
EU研究 東アジア研究 公共政策研究 コミュニケーション研究
(平成19年度∼) 近代化研究 安全保障研究 市民意識研究
学位取得支援への意欲的な取組
本研究科はこれまで入学定員数の拡大と段階的な博士学位取
得を可能にする組織的な支援体制の整備につとめてきました。
本取組を通じて学位授与へと導く教育・研究指導を強化し、円
滑な学位取得を促進します。
指定科目の単位取得者には、学位取得時に専修ユニット修了を明記す
学位授与率(博士)
る「ディプロマ」が付与されます。
「EU研究」専修ユニットの履修例
■共通科目
基礎演習Ⅰ
・Ⅱ/アカデミック・ライティング/
アカデミック・プレゼンテーション
■「EU研究」専門科目
法学研究科
プロジェクト科目Ⅰ
・Ⅱ/国際政治論特殊研究/
国際政治論特殊演習/地域研究論合同演習/
外国法(EU法)/フランス政治論
経済学研究科 Japan-EU Economic Relations
学位(博士)授与数/入学者数
50%
45%
40%
〔5名/11名〕
30%
33%
〔5名/15名〕
20%
10%
0%
10%
〔2名/20名〕
平成15年度
平成16年度
平成17年度
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