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平成24年4月17日
飛騨市告示第90号 地方自治法第102条第2項の規定により、下記のとおり平成24年第3回 飛騨市議会臨時議会を招集する。 平成24年4月13日 飛騨市長 井 上 久 則 記 1 日 時 平成24年4月17日(火) 2 場 所 飛騨市役所 午前11時00分 議事堂 3 付議事件 (1)専決処分の承認を求めることについて(飛騨市税条例の一部を改正 する条例) (2)専決処分の承認を求めることについて(平成23年度飛騨市一般会 計補正予算(専決第1号)) (3)控訴の提起について (4)平成24年度飛騨市一般会計補正予算(補正第1号) 平成24年第3回飛騨市議会臨時会議事日程 平成24年4月17日 午前11時00分開議 日程番号 議案番号 事 件 名 第1 会議録署名議員の指名 第2 会期の決定 第3 承認第 1号 専決処分の承認を求めることについて(飛騨市税条例の一部を改正する条 例) 第4 承認第 2号 専決処分の承認を求めることについて(平成23年度飛騨市一般会計補正 予算(専決第1号)) 第5 議案第71号 控訴の提起について 第6 議案第72号 平成24年度飛騨市一般会計補正予算(補正第1号) 本日の会議に付した事件 日程第1 会議録署名議員の指名 日程第2 会期の決定 日程第3 承認第 1号 日程第4 承認第 2号 日程第5 議案第71号 専決処分の承認を求めることについて(飛騨市税条例の一部を改正する条 例) 専決処分の承認を求めることについて(平成23年度飛騨市一般会計補正 予算(専決第1号)) 控訴の提起について 日程第6 議案第72号 平成24年度飛騨市一般会計補正予算(補正第1号) 〇出席議員(17名) 1番 2番 3番 4番 5番 6番 7番 8番 9番 10番 11番 12番 13番 14番 15番 16番 17番 前 川 文 博 中 嶋 国 則 田 中 清 安 洞 口 和 彦 野 村 勝 憲 後 藤 和 正 福 田 武 彦 菅 沼 明 彦 内 海 良 郎 森 下 真 次 高 原 邦 子 谷 口 充 希 子 天 木 幸 男 葛 谷 寛 徳 山 下 博 文 池 田 寛 一 籠 山 恵美子 市長 副市長 教育長 会計管理者 総務部長 財政課長 教育委員会事務局長 企画商工観光部長 環境水道部長 市民福祉部長 農林部長 基盤整備部長 消防長 病院管理室長 国体推進室長 井 上 久 白 川 修 山 本 幸 中 野 正 小 倉 孝 水 上 雅 藤 井 義 沖 村 三 千 岩 塚 泰 谷 澤 敦 石 腰 飯 島 昭 沢 之 向 川 上 清 谷 口 富 則 平 一 一 文 廣 昌 一 男 子 豊 憲 光 秋 之 議会事務局長 書記 野 竹 昭 香 〇欠席議員(なし) 〇説明のため出席した者 の職氏名 〇職務のため出席した 事務局員 村 原 重 美 ( 開会 午前11時30分 ) ◆開会 ◎議長(天木幸男) 本日の出席議員は全員であります。それではただ今から、平成24年第3回飛騨市議 会臨時会を開会いたします。直ちに本日の会議を開きます。本日の議事日程は、お手元 に配付のとおりであります。 ◆日程第1 会議録署名議員の指名 ◎議長(天木幸男) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。本日の会議録署名議員は、会議規則第 81条の規定により1番、前川文博君。2番、中嶋国則君を指名いたします。 ◆日程第2 会期の決定 ◎議長(天木幸男) 日程第2、会期の決定を議題といたします。お諮りいたします。本臨時会の会期は、 本日4月17日、1日限りといたしたいと思います。これにご異議ございませんか。 (「異議なし」との声あり。) ◎議長(天木幸男) ご異議なしと認めます。よって、本臨時会の会期は本日4月17日、1日限りと決定 いたしました。 それではここで、市長より今臨時会における議案の提案理由、総括説明を求めます。 (「議長」と呼ぶ声あり。 ) ※以下、この「議長」と呼ぶ声の表記は省略する。 ◎議長(天木幸男) 市長、井上久則君。 〔市長 井上久則 ※以下、この議長の発言者指名の表記は省略する。 登壇〕 △市長(井上久則) ただ今は、全員協議会をありがとうございました。第3回飛騨市議会臨時会のご案内 を急きょ申し上げましたところ、議員の皆様には何かとお忙しい中ご出席を賜りまして、 誠にありがとうございます。それでは早速でございますが、今回の臨時会に提案させて いただいております案件につきましてご説明申し上げます。 今回は承認案件が2件、控訴の提起1件、補正予算1件の合計4案件でございます。 承認案件につきましては、飛騨市税条例の一部改正および平成23年度一般会計補正予 算に係る専決処分の承認であります。控訴の提起につきましては、飛騨市を被告とする 所有権移転登記請求事件の判決に対する控訴の提起であります。また、補正予算は控訴 に係る一般会計補正予算でございます。よろしくご審議の上、適切なるご決定を賜りま 1 すようお願いいたします。 〔市長 井上久則 着席〕 ◎議長(天木幸男) 以上で市長の説明を終わります。 ◆日程第3 承認第1号 専決処分の承認を求めることについて(飛騨市税条例の一部を 改正する条例) ◎議長(天木幸男) 日程第3、承認第1号、専決処分の承認を求めることについて、飛騨市税条例の一部 を改正する条例を議題といたします。説明を求めます。 〔総務部長 小倉孝文 登壇〕 □総務部長(小倉孝文) では、承認第1号についてご説明いたします。 地方自治法第179条第1項の規定により、平成24年3月31日別紙のとおり専決 処分したので、同条第3項の規定によりこれを報告し、承認を求める。改正理由でござ いますが、地方税法の改正に伴う改正でございます。次のページをお願いいたします。 専決第2号、専決処分書。飛騨市税条例の一部を改正する条例の制定について、地方 自治法第179条第1項の規定により、別紙のとおり専決処分する。次のページをお願 いいたします。 飛騨市税条例の一部を改正する条例。飛騨市税条例の一部を次のように改正する。改 正条文につきましては、以下2ページ以降に掲げてございますのでよろしくお願いいた します。その後に、新旧対照表が添付されておりますけれども割愛させていただきまし て、最後のページをご覧いただきたいと思います。 飛騨市税条例の一部を改正する条例案要旨についてご説明いたします。改正の内容で すけれども、住宅に係る固定資産税は評価額が急激に上昇した場合には、税負担の上昇 を緩やかにするために、課税基準額を徐々に改正する負担調整措置が講じられておりま す。負担水準という言葉が出てきますが、最初に負担水準の用語について説明をさせて いただきます。負担水準とは、前年度課税標準額を分子として、本年度課税標準額とな るべき数を分母として求められた数字が80%未満、80%以上ということを判断する ものが負担水準という用語でございます。今回、現行の負担水準が80%以上につきま して課税標準額は据置きされておりましたが、改正後、平成24年、25年にわたって 改正されるわけですけれども、改正後は90%以上に改正されます。また、現行の課税 標準額の負担水準が80%未満につきましては、80%まで上昇させていただいており ましたが、改正後は90%未満につきましては90%まで上昇させるという改正であり ます。また、平成26年度の課税分からはこの据置き措置が廃止され、100%になる ということでございます。 2 参考まででございますが、住宅用地に課税標準額をもちまして平成23年度と平成24年 度を比較しますと、税額で約36万2,000円の増額となります。また、対象者数は8 21名となります。平均いたしますと面積はいろいろ違いますけれども、約441円の増 額になると考えております。 施行期日でございますが、平成24年4月1日から施行するものでございます。以上で説 明を終わらせていただきます。 〔総務部長 小倉孝文 着席〕 ◎議長(天木幸男) 報告が終わりました。これより質疑を行います。質疑はありませんか。 ○11番(高原邦子) これは地方税制の改正に伴い、改正するものとなっております。この改正は、いつ行 われていたのでしょうか。そして、どうして前3月議会には提出されなかったのか、そ の辺を伺わせてください。 □総務部長(小倉孝文) お答えいたします。この地方税法の改正は、平成24年3月31日に国の方で公布さ れましたので、それを受けて専決処分を受けまして、今回報告するものでございます。 ◎議長(天木幸男) ほかに質疑はありませんか。 (「なし」との声あり。) ◎議長(天木幸男) 質疑がないようでありますので、以上で質疑を終結いたします。お諮りいたします。 ただ今議題となっております承認第1号につきましては、委員会付託を省略いたしたい と思います。これにご異議ございませんか。 (「異議なし」との声あり。) ◎議長(天木幸男) ご異議なしと認めます。よって、承認第1号については委員会付託を省略することに 決定いたしました。 これより自由討議を行います。自由討議はありませんか。 (「なし」との声あり。) ◎議長(天木幸男) ないようでありますので、これで自由討議を終結いたします。これより討論を行いま す。討論はありませんか。 (「なし」との声あり。) ◎議長(天木幸男) 討論なしと認めます。それでは討論を終結し、採決をいたします。本案は、原案のと おり承認することにご異議ございませんか。 3 (「異議なし」との声あり。) ◎議長(天木幸男) ご異議なしと認めます。よって、承認第1号については原案のとおり承認されました。 ◆日程第4 承認第2号 専決処分の承認を求めることについて(平成23年度飛騨市一 般会計補正予算(専決第1号)) ◎議長(天木幸男) 日程第4、承認第2号、専決処分の承認を求めることについて、平成23年度飛騨市 一般会計補正予算専決第1号を議題といたします。説明を求めます。 〔総務部長 小倉孝文 登壇〕 □総務部長(小倉孝文) 承認第2号について説明させていただきます。 地方自治法第179条第1項の規定により、平成24年3月30日別紙のとおり専決 処分したので、同条第3項の規定によりこれを報告し、承認を求める。次のページをお 願いいたします。 専決第1号、専決処分書。平成23年度飛騨市一般会計補正予算について、地方自治 法第179条第1項の規定により、別紙のとおり専決処分する。次のページをお願いい たします。 平成23年度飛騨市一般会計補正予算は、次に定めるところによる。歳入歳出予算の 補正。第1条、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ2億6,378万2,000 円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ179億1,618万1,000 円とする。第2項については省略させていただきます。繰越明許費の補正。第2条、繰 越明許費の追加は、第2表、繰越明許費補正による。地方債の補正。第3条、地方債の 変更は、第3表、地方債補正による。3ページをお願いいたします。 第2表、繰越明許費の補正につきましては追加分でございます。農林水産業費といた しまして、三ヶ区用水路の回路工事に伴い仮設道路の設置事業を行う予定でございまし たが、天候不順に伴い工事施工が困難であったために繰り越すものでございます。第3 表、地方債の補正につきましては、変更分といたしまして合併特例事業でございますけ れども、ごみ処理施設整備事業といたしまして1億9,090万円の減額に伴う変更で ございます。補正前の限度額につきましては9億9,120万、変更後の限度額につき ましては8億30万円でございます。5ページをお願いいたします。 歳入、14款の国庫支出金でございます。国庫補助金、衛生費国庫補助金でございま すけれども、これはごみ処理施設に対します循環型社会形成推進交付金の額の決定に伴 う減額でございます。続きまして、子育て支援交付金でございますけれども、子育て支 援交付金の決定に伴う増額分でございます。この分につきましては当初、県支出金とし て扱う予定でございましたが、直接国から入ってきましたので国庫支出金の方へ款を振 4 り替えたものでございます。続きまして、15款の県支出金、県補助金でございますけ れども、子育て支援交付金につきまして今ほど述べましたように、国庫補助金に変わり ましたので振り替えたものでございます。18款の繰入金でございますけれども、基金 繰入金ということでふるさと農村活性化対策基金繰入金でございます。利子分が増額し たということで増額しておりますのでよろしくお願いいたします。6ページをお願いい たします。 21款の市債、衛生費でございますけれども、これは合併特例債の減額でございます。 先ほど述べましたように、ごみ焼却施設事業で国の交付金の決定に伴い、合併特例債も 減額しておりますのでよろしくお願いいたします。続きまして、7ページをお願いたし ます。 歳出、2款の総務費、総務管理費の一般管理費でございます。岐阜県市町村職員退職 手当組合負担金の増でございます。このことにつきましては、常勤の特別職、市長、副 市長でございますけれども、再任に伴います増額負担でございます。それと、飛騨市消 防組合派遣前の前歴加算の計算ミスがあったということでの負担増になっております。 3款の民生費、児童福祉費でございます。児童保育費でございますけれども、これは財 源の補正でございます。続きまして、地域子育て支援費につきましても財源の補正でご ざいます。4款の衛生費、保健衛生費の母子保健費。これにつきましても、財源の補正 でございます。続きまして8ページをお願いいたします。4款の衛生費、清掃費といた しまして、じん芥処理費でございます。先ほど述べましたように、交付金の額の決定に 伴います委託料またはごみ処理施設の整備工事費の減額でございます。6款の農林水産 業費、農業費の農地費でございますが、これも財源補正でございます。13款の予備費 でございますけれども、予備費につきましては歳入超過分の調整でございます。以上で、 説明を終わらせていただきます。 〔総務部長 小倉孝文 着席〕 ◎議長(天木幸男) 報告が終わりました。これより質疑を行います。質疑はありませんか。 ○11番(高原邦子) 3ページの繰越明許ですが、先の3月議会に出されてこなかった理由はどういうこと でしょうか。 □基盤整備部長(飯島昭憲) お答えします。仮設に関する非常に小さな工事でございまして、3月中に終わると見 込んで3月議会には上程をさせていただきませんでした。ただ、3月にご承知のとおり、 度々降雪が後半にわたってございましたので、それで不測の日数を要しまして今回1件 お願いをしたということでございます。よろしくお願いします。 ○11番(高原邦子) いつ発注して、いつ工期だったのでしょうか。 5 □基盤整備部長(飯島昭憲) すみません。確認させていただいて答弁させていただきます。 ◎議長(天木幸男) ほかにありませんか。 (「なし」との声あり。) ◎議長(天木幸男) 質疑がないようでありますので、以上で質疑を終結いたします。お諮りいたします。 ただ今議題となっております承認第2号につきましては、委員会付託を省略いたしたい と思います。これにご異議ございませんか。 (「異議なし」との声あり。) ◎議長(天木幸男) ご異議なしと認めます。よって、承認第2号につきましては委員会付託を省略するこ とに決定いたしました。 これより自由討議を行います。自由討議はありませんか。 (「なし」との声あり。) ◎議長(天木幸男) ないようでありますので、これで自由討議を終結いたします。これより討論を行いま す。討論はありませんか。 (「なし」との声あり。) ◎議長(天木幸男) 討論なしと認めます。それでは討論を終結し、採決いたします。本案は、原案のとお り承認することにご異議ございませんか。 (「異議なし」との声あり。) ◎議長(天木幸男) ご異議なしと認めます。よって、承認第2号については原案のとおり承認されました。 ◆日程第5 議案第71号 控訴の提起について ◎議長(天木幸男) 日程第5、議案第71号、控訴の提起についてを議題といたします。本案について説 明を求めます。 〔総務部長 小倉孝文 登壇〕 □総務部長(小倉孝文) 議案第71号、控訴の提起について。市は、岐阜地方裁判所高山支部平成22年(ワ) 第106号所有権移転登記請求事件について、次のとおり名古屋高等裁判所に対し、控 訴を提起する。1、当事者。岐阜県飛騨市古川町本町2番22号、控訴人、飛騨市、同 代表者市長、飛騨市長、井上久則。名古屋市瑞穂区弥富町字円山10番地の2、イトー 6 ピア雲雀ヶ岡マンション704号、被控訴人、横井秀和。2、事件の概要でございます。 平成14年7月、飛騨市、旧宮川村、以下「市」というは、横井秀和、以下「横井」と いう、との間で、飛騨市宮川町内に所在する通称ニコイ高原一帯の土地の一部を、下記 条件をもって、市から横井に譲渡する旨の売買契約を締結した。以下「本件契約」とい う。 (1)ニコイ高原の豊かな自然環境の保全を図り、自然環境等を教育等に有効に活用 する。(2)上記(1)の趣旨に反して、売買物件を第三者に譲渡、担保提供したり、第 三者に利用させたときは、市は売買契約を解除できる。 平成16年1月、本件契約の一部の土地について、横井を所有者とする所有権移転登 記手続が実行された、以下「平成16年譲渡地」というが、その余の土地については、 本件契約の履行が延期されることとなった。市は、平成21年2月、横井が平成16年 譲渡地を第三者に転売した事実をもって、本件契約の条件に反するとして、本件契約を 解除する旨、横井に通告した。このため、横井が市に対し、本件契約に基づき、未履行 分の対象土地の所有権移転登記手続を求めたものである。 3、判決の内容。1、被告、市は、原告、横井から584万8,480円の支払いを 受けるのと引換えに、原告に対し、別紙物件目録1記載の各土地につき、平成14年7 月5日付け売買を原因とする所有権移転登記手続をせよ。2、原告のその余の請求を棄 却する。3、訴訟費用は被告の負担とする。 4、控訴の要旨でございます。市は、平成16年譲渡地について、横井が第三者へと 転売、さらに第三者が別の第三者へと転売している事実等から、本件契約の対象土地が、 本件契約の条件を関知しない者の所有となる危険性等を訴え、本件契約の解除の必要性 を主張してきたところであるが、これが認められなかった第一審判決には承服しがたく、 さらに上級審の判断を仰ぐため、控訴するものである。 5、本件に関する取扱。本件の訴訟は、弁護士に委任する。以上でございます。 〔総務部長 小倉孝文 着席〕 ◎議長(天木幸男) ここでお諮りいたします。午前12時を迎えますが、議事の都合により時間を延長い たしたいと思います。これにご異議ありませんか。 (「異議なし」との声あり。) ◎議長(天木幸男) 異議なしと認めます。よって、議事日程が終了するまで延長することに決定いたしま した。 以上で説明が終わりました。ただ今の説明に対する質疑を行います。質疑はありませ んか。 ○10番(森下真次) 判決文のコピーを頂いておりますが、これの3ページにあります(4)番の所です。 7 上から2行目でありますが、平成20年1月31日、対象土地の境界を確認、復元せず、 実測をすることなく、登記簿の表示に基づいて、本件契約に基づく代金の支払いおよび 所有権の移転を履行することで合意したとありますが、これがあることによって今、飛 騨市の方が横井さんの方へ売らなければならないというようなことが生じたのでしょう か。 ◎議長(天木幸男) 答弁を求めます。 □副市長(白川修平) 今回の訴訟につきましては、原契約の中では、実測をしまして売買をする。実測費用 につきましては、横井さん側の方で負担をするというのが原契約になっていたわけでご ざいますが、平成20年1月の覚書によりまして、こうした手続きを得ることなく公図 面積によって所有権移転をするということになったものですから、横井さん側の方から 残りの土地について所有権移転の要請がございまして、そのことについて市としまして は、これまで売却した土地が第三者に転売されているという事実があったものですから、 これによりまして所有権移転を拒否したということが原因で訴訟が始まったものでござ います。 ◎議長(天木幸男) ほかに質疑はありませんか。 ○10番(森下真次) そうしますと、公簿上でやるということになりますと、当然境界を、原契約にありま した境界を確認されるということもありませんし、そして欲しい所だけではなく1筆と かというような買い方になってくると思います。当然、分筆はされないと思いますので。 そういった辺りは、今私が言ったような方向で進むことになるのでしょうか。 ◎議長(天木幸男) 答弁を求めます。 □副市長(白川修平) 第一審の判決の内容としましては、この土地につきまして林道が開設されていますが、 この林道が入った所以外の土地につきましては、平成14年の原契約に基づいてすべて 所有権移転をするようにということになるわけでございます。したがいまして、これら の土地につきましては、公図のまま所有権移転をするということになるわけでございま す。 ◎議長(天木幸男) ほかに質疑はありませんか。 ○17番(籠山恵美子) 今回控訴をする裁判を、飛騨市が今度は原告になって起こすということについて、先 ほど控訴の要旨が説明されました。この内容を見ても、控訴の理由として最初の所有者、 8 横井氏が第三者へと転売して、そのさらに第三者が別の第三者へ転売している。こうい う事実から、契約解除の必要性を主張してきたが認められなかったので控訴するという ことですが、あくまでも契約書によりますと、ただ単純に第三者に譲渡したということ で契約は解除できるとはなっておらず、上記の趣旨に反してという前段があります。そ れが、ニコイ高原の豊かな自然環境の保全を図り、自然環境等を教育等に有効に活用す るという趣旨に反してということがあるわけですが、この趣旨に明らかに反していると いう物証は、確証は市の方でお持ちであれば、その内容を説明してください。 ◎議長(天木幸男) 答弁を求めます。 △市長(井上久則) 第三者へ譲渡する時には、そういった条件を付けなければならないということになっ ているわけでございますが、将来そういったことがなされるか、なされないかというこ とは、今のところ判断ができないところでございますけれども、私の方としては今まで の15,000㎡程の売却部分が、既に次の方と次の第三者まで渡っているという状況 を見て判断をいたしますと、あと広大な60ヘクタールもある土地が、いろんな方に転 売をされる恐れがあるということで、今裁判を起こしたいということでございます。今 のところは、確実にそういったことが起き得るという物証はございませんけれども、そ ういった恐れがあるから、今のところぜひ飛騨市のままでおきたいという思いでござい ます。 ◎議長(天木幸男) ほかに質疑はありませんか。 (「なし」との声あり。) ◎議長(天木幸男) 以上で質疑を終結いたします。お諮りいたします。ただ今議題となっております、議 案第71号につきましては、委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ご ざいませんか。 (「異議なし」との声あり。) ◎議長(天木幸男) ご異議なしと認めます。よって、議案第71号については委員会付託を省略すること に決定いたしました。これより自由討議を行います。自由討議はありませんか。 ○10番(森下真次) この土地につきましては、当初、宮川村が持っておりまして飛騨市の方へ移ったとい う経緯でございます。そしてこの土地は、最初に民間の方が持ってみえまして、順次い ろんな恰好がありまして整理機構というところが最終的に持たれ、そして宮川村が地域 の安心のためにということで購入してきたものであります。村、そして市が持つことに よって市民は大変安心しております。今懸念されておりますように、将来にわたって乱 9 開発の防止や、そして水源を確保するというような、そういう大きな目的があっての土 地所有だったと思います。ぜひ、この覚書がどういうふうで入ったのか分かりませんけ れども、何とか市として。前の裁判は訴えられた裁判でした。市としてぜひ、上へあげ ていただいて町民が望んでいる方向になるように、ぜひ頑張っていただきたいと思いま す。終わります。 ◎議長(天木幸男) ほかにありませんか。 ○17番(籠山恵美子) もちろん行政は住民の命、安全、財産を守る責任がありますので、当然地域住民に弊 害があれば、十分にその判断を起して、時にはやはり裁判ということがあると思います。 ですから今まで、例えば起し太鼓会館の裁判、戸市の山林の裁判、それは明らかにその 確証があるということをもって裁判をしていると思うのです。けれども、今回のこれは そこがとてもぼやけていまして、例えばこういう問題がその地域で何か怪しげなものが 入ってきたということがあった時に、その地域の方が心配だ、不安だということになっ た時に、必ずしもいつも裁判をやらなければならないという問題ではないだろうと思う のです。そのためにいろんなことを防ぐ、あるいはいろんなことを守るための法律があ るわけですので、特に今回はこの当時の市と、買った横井氏の間で交わされている契約 書の中には、契約を解除する条項が入っています。ただ市が、あるいは地域の住民の方々 が心配するのは、それがどうも何か怪しげな業者ではないかという憶測に基づいている ところがありまして、そこがきちんと立証されれば確かに心配だということになるので しょうが、逆にそれがただの憶測で言うことになりますと、全協でも言いましたけれど も、やはり裁判というのは疑わしきは罰せずという原則に立って裁判が行われるもので ありますので、私はあまり控訴する必然性を感じません。私たちが、なるほど、そうだ ぜひ控訴してほしいというものをあまり感じられないので、その辺りはほかの議員の 方々はご意見があったら、ぜひ聞きたいと思います。 ◎議長(天木幸男) ほかにありませんか。 ○11番(高原邦子) これは旧宮川村の四十数年前からのことなので、今、現市議をしておりますけれども、 その当時のこと、いろんなことを考えますと、その当時の村長さんたちが横井氏にいろ いろ開発してもらいたいとか、そうやって頼んでいったという話も聞いております。そ の歴史というものを、はっきり言いまして私は分かりません。どういうことで横井さん が、ここまでいろんな思いで宮川村を開発したり、そして寄付をしてこられたか、そう いった思いというものを今知ることができないので、ただ憶測などといったものだけで 判断して、危ないからという思いだけで判断していったのでは失礼にあたるという思い もあります。 10 明らかに横井さんたちが自然を荒らすとか、乱開発をしているとか、そういった契約 書の1条に抵触するようなことがあれば控訴もやむなしかと思いますが、全協からの話 を聞いていますと、そういったものもないようです。そういった中で、市税をかけてや るようなものではなくて、むしろ和解ではないですが、もう少し穏やかに訴訟といった ものではなくて、話し合いをしてやっていけないか。そしてまた、横井さんたちの力を 借りて宮川の教育とか、自然を生かしたイベント、そういったことで一役を担っていた だけたら、その方が一番良いのではないかと思うので、私はこういった争い事には賛成 しかねると思います。 ◎議長(天木幸男) ほかにありませんか。 ○3番(田中清安) 私はもう1回訴訟するべきだと思うのですが、それは条項の中の、契約書の中の先ほ どから言っておりましたようにただし書きがありまして、甲の同意を得たときはこの限 りではないとなっております。明らかに、この転売された件については甲の了解を取ら れていないということは事実。それは、今実態としてみれば転売転売といけば次から次 へといろんなところへいきますけれども、その縛りが現状としてはかかっていない。そ の意味で裁判、訴訟を起こして、ここの縛りをしっかりかけて、転売はそれを駄目だと いうわけではないのですが、ここの縛りをかけておかないと今の状態でははっきりした 結論は出ない。だからあえて言うならば、ここのところを確認する意味でも訴訟する価 値はあるというふうに思います。 ◎議長(天木幸男) ほかにありませんか。 ○12番(谷口充希子) 全協でもいろいろ話が出ましたことを思います時に、まず、飛騨市の大事な財産であ ります池ヶ原湿原という県の三回廊にも指定されているこの地に隣接していること、こ れが1点。そして、阪下顧問弁護士さんが言われました高山地裁での1人の裁判官より、 名古屋高裁の3名の裁判官に意見を聞くというご意見を参考にしながら、そしてまたこ のニコイ高原は、種蔵の大事な水源地になっております。そのことを思います時に、第 三者の手にわたり、またそれが次の第三者の手に譲渡されるというようなことを考えま す時には、もう飛騨市の及ぶところではないと考えますので、私たちは議員でございま して、裁判所に委ねるという、控訴するということが適当かと考えます。以上です。 ◎議長(天木幸男) ほかにありませんか。 ○17番(籠山恵美子) あくまでも大変心配ということはよく分かりますし、そういう心配のないようにいろ いろ手立てを取るのであるのでしょうが、やはり裁判という形はまた一つ別の考え方が 11 あるわけですから、判断というか、きちんと認識をしなければならないと思うのです。 今、市が控訴に向かうというのは、やはり相手方をどう見るかは性悪説に立って見て いると思います。副市長に伺いますけれども、できないですか。では、皆さんに伺いま すが、今度は市が原告になってこの方を訴えるということになりました時に、被告にな った方がこの契約書にある、自然環境の保全を図るとともに教育などに有効に活用する という趣旨に反して、私たちが何を反していることをやっているのだと反論され名誉棄 損で訴えられたら、そういう心配は皆さん危惧されませんか。私はそういうこともある と思うので、控訴するにあたりましては、本当に地元の方の心配ということとは別に、 やはりきちんと相手の方の人権も考慮しなければならないと思うのですが。その辺はい かがでしょうか。 ○10番(森下真次) 今言われましたことですが、私はやっては駄目だとか、そういうことは言っておりま せん。14年でしたか、渡った所が既に所有者の方からその下、その下までいっている という事実があります。将来にわたってこういうことが繰り返されていった時に、どこ まで今の自然保護という形が守られていくのか。それは全く保障されておりません。そ ういう意味での不安もぜひ取り除いていただきたいので、私はこの控訴に賛成をいたし ます。 ◎議長(天木幸男) ほかにありませんか。 ○16番(池田寛一) 先ほど全協で細かくお聞きしました。ただやはり、これだけの問題を即答できるとい うことは非常に難しいと思います。過去にさかのぼった経緯をいろいろ聞いてみますと、 本当に昭和40年代から元嶋村長さんが一生懸命村の将来のことを考えて、この横井さ んにお願いされたところから始まっているようです。森下議員がおっしゃいますように、 住民の不安とかそういったことは、私もよく分かります。ただ、そういうことだけでは なく、例えば転売された、何人も転売されたので今後もそういうことが続くのではない か、非常に心配があるというようなことも先ほど全協で説明がありましたが、この転売 された相手方というのは、かなり自然環境や教育活動、それから福祉活動といったこと にも力を入れてやっておられるような方と伺っております。むしろ、こういうことを裁 判で争うというよりも、こういった方たちを巻き込んでニコイ高原の自然の恵みを活か しながらの地域の活性化、そういうことも可能になってくるのではないかと思います。 裁判の結果を見ますと、法的に照らし合わせればなかなか難しい。飛騨市側としては難 しい状態であろうと思うのです。私はむしろ、こういう方々たちと話し合いをして、そ うやって住民の不安を解消することが大事なのではないかと考えます。議員の皆さん、 違う考えがあったらお聞かせ願いたいと思います。 12 ◎議長(天木幸男) ほかにありませんか。 ○9番(内海良郎) 私は原契約を結ばれた当時の宮川村長さんが、やむなく契約を結ばざるを得ない過去 のことがあって、ですが本音は村のまま村有林として持っていたいという思いが、この 原契約だと思います。その意向というものは大事にしながら、弁護士ならびに市長が何 とかして飛騨市のままという思いで提訴をしたいということで、これを議会が責任をも って否決した場合、地域の皆さんに議会が責任をもって話ができるか。行政はやはり市 民を守らなければならない。主人公はやはり市民だというふうに思います。これが何か おかしい方向にいっては具合が悪い。3人の高裁に審判を仰いで、その結果が出たなら ば、何とか話し合いも含めながら良い方法でまとめることが、市民の幸せにつながるこ とではないかということを思います。私はそういうことで、やはり控訴をした方が市民 の幸せ守るためには必要ではないか、委ねるべきではないか。議会がこれを否決した場 合、私は、議会はとても責任は持てないというふうに思います。 ◎議長(天木幸男) ほかにありませんか。 ○1番(前川文博) 今、頂いている判決文をもう一回見ていたのですが、宮川興産から次の方へ売られた 時に、これに違反した場合は該当土地を返還する旨の覚書も書いてあるということも書 いてあります。それから、受けわたった4人の方々は今回これで問題になっているとい うことで、この問題を解消するために、転売を受けた土地の買い戻しも応じる意志を裁 判で表明してみえるということが書いてあります。この方々は先ほどからありますが、 やはり森林資源を活用したレクレーションやボランティア、そういったことをやってみ える方々です。ここまで今の一審で言ってみえるので、これ以上の転売といったことも ないと思いますし、もし心配であれば、今ここでの結果を受け入れて買い戻しをしても らうとか、そういったことで対応をしていくのが良いのではないかと私は思います。 ○17番(籠山恵美子) 先ほどの内海議員の話に関係するのですが、判決文の争点についてこの契約は、市と 横井氏が交わした契約は対象土地の転売自体は禁止されていないと書かれています。要 するに、自然を守り教育等に活用するという第1条に定める契約の目的に反しない限り、 転売は自由であると解されるというのが裁判所の判断です。その上で、では契約の目的 に反しているかどうかということであるけれども、宮川興産に転売したことについて第 1条の目的に反していると認めるに足りる証拠はないということなのです。ですから私 は先ほどの全協で、そういう確証があるのか、控訴できるだけの物証、確証があるのか ということを聞きましたら市長は、それはあるとは言いませんでした。ただ、そういう 心配があるので一生懸命やりたいという、そのことだけでした。少なくとも裁判の判断 13 は、反しているとは認められないということなのです。ですから、私はこの控訴期間の うちに控訴をするということでなくても、この契約書に基づいて転売された方々の動き を見て、その契約書と反している動きがあった場合にはそこで改めて裁判を起こすとい うことが、一番相手にとっても相手の名誉に損することにもならないし、また飛騨市と してもこれは地域住民を守るために裁判をするのは当然だと、住民の合意が得られるよ うな気がするのです。その辺りはいかがでしょうか、皆さん。 ◎議長(天木幸男) ほかにありませんか。 ○3番(田中清安) 第三者に転売する時に、拘束力はないというのが私の考えです。それは、このただし 書きをもう一回法廷の場で争って、そこのところをしっかり、司法を制限することがで きるかどうかの問題はありますけども、この当初の契約のただし書きのところをしっか り同意を取って、第三者へ転売する時にはそれをしっかり明記することというような戦 い方もあるだろう。たまたま今回の第三者の譲渡について、ただし書きを尊重した、た だし書きというかこの契約を尊重した契約になっていますけれども、次、次へ行った時 にこれが果たして生きるのかどうかという問題は、我々は非常に危惧するところだと。 特に、ここは確か県の県立公園になっていると思いますが、県立公園のどの地域になっ ているか分かりませんが、県条例で必ず開発規制はかかると思うのですが、開発規制が 出たとしても結局司法のところへ出てくるとなかなかそこは戦えないということであれ ば、このただし書きが次の第三者へ譲渡される時に、しっかりそこが明文化できるよう に裁判で戦うべき。そこはもう一回控訴をして、そこを裁判で明らかにしていかないと、 ここのところはしっかり明文できない。もしそれによって負けて、どうしてもここは市 が買い戻さなければならないのであれば、もう一回市が予算措置を取って買い戻せばい いというふうに思います。 ◎議長(天木幸男) ほかにありませんか。 (「なし」との声あり。) ◎議長(天木幸男) ないようですので、これで自由討議を終結いたします。これより討論を行います。討 論はありませんか。 ○17番(籠山恵美子) 棄権しますので退席させてください。 ◎議長(天木幸男) 17番、籠山恵美子君の退席を許可いたします。 〔17番 籠山恵美子 〔11番 高原邦子 退席〕 登壇〕 14 ○11番(高原邦子) 私は議案第71条、控訴の提起について反対討論をいたします。 判決言渡しが4月3日、4日に送付されてきた本事案に対して、議会への説明が控訴 期限ぎりぎりの本日に行われ、そして今こうして臨時議会を開いていることにも疑問が 残ります。裁判には勝ち負けが付きものであり、最悪の場合を想定して議会対策を含め 対応策を練ること、これも危機管理の一つではないでしょうか。今回それがなされてこ なかったように思われ、残念であり、危機管理に対しても心配が残りました。 判決文を読むと、争点や共通認識の点も、また裁判官の考え方も理解できるものの、 精査するには時間が足りません。市長は、水源涵養のためには訳の分からない人の所有 になること、すなわち所有権の散逸化を危惧されておられます。その考えは理解する点 もありますが、すべての事象がそうであるとは断定できるものではありません。ナショ ナルトラスト運動等にも売られる活動をしている人もいるからです。要は、所有者の意 識、考え方が重要であると思います。この件の場合、裁判官は転売してもらった人たち が契約書の目的、ニコイ高原の豊かな自然環境の保全を図るとともに、森林資源等をレ クレーションおよび教育等に有効に活用するとしていることに違反していないと認めて おります。 控訴審というのは一審と異なり、一から始めるわけではありません。一審からの続き という認識で捉えられるものですから、争点の認定を覆すことのできる新たな証拠が出 ない限りは、勝ち目はないと考えてもいいものです。 この原告は、40年以上前から旧宮川村との関係を持っていると聞いております。ま た、坂上小学校庭園の寄付、白山神社社殿改修工事費用、坂上小学校体育館、宮川中学 校校舎などに、当時のお金で9億円以上の寄付をされてきた人であるとも聞き及んでお ります。その間、村長さん、村役場の人、市役所の担当者はどのような対応をしてきた のでしょうか。原契約の9条には、互いに異議や紛争が生じた場合、誠意と責任をもっ て円満に解決を図るように努めなければならないとされていますが、どうして寄付をさ れるような、行政に理解を示してこられた人と、このような訴訟関係になってしまった のか理解に苦しみます。 今回議会に対しても、精査する時間も与えず議決を求めるやり方。相手に考える時間 等、配慮してきたのだろうか。職員とのやり取りも気になるところであります。それも 説明が詳しくされていないので、判断材料が少なく、正直言って分からないことが多い です。議決を得るための行政の今回のやり方は、議会側に対する姿勢としては不満が残 ります。議会を軽視しているとしか思えません。私は、議会は行政の追認機関ではない と思います。 このような精査も十分時間がなくてできなく、疑問も解明もできない状態で見切り発 車的に賛同することは無責任であると考えます。ですから、この訴訟提起には反対いた します。 15 〔11番 高原邦子 着席〕 ◎議長(天木幸男) 次に賛成討論はありませんか。 〔10番 森下真次 登壇〕 ○10番(森下真次) それでは私は、議案第71号について賛成の立場で討論をさせていただきます。 この土地につきましては先ほども申し上げましたが、昔から宮川村が持って地域住民 に安心を与えるということが目的で購入をしたものであります。ところが、平成20年 に覚書が交わされております。これは、原契約におきましては測量をし、境界をはっき りし、そして必要な部分だけを買うというふうになっておりましたが、この覚書が入る ことによって公簿上の面積でいいということになりました。このことにつきましては、 この原契約に関わった当時の村長、助役等にも聞いてきましたけれども、その話は一切 私たちは聞いていないということでした。振興事務所長にも聞きましたけれども、その 辺は住民に知らせてくださいというようなことはなかったように私は聞いてきました。 ということもありまして、この土地につきましてはぜひ宮川村が、今は飛騨市ですけれ ども、保有して乱開発の防止、そして水源の確保に当たってほしいというふうに思いま す。 また先ほども申し上げましたが、既に購入された所がいくつか転売されているという ような状況もあります。今のところは、皆さんがその趣旨に沿ってやっていただいてお りますが、これが将来にわたってこのままいくという保証は全くありません。そういう ことにおきまして、ぜひ提訴をしていただきまして、何とか市の主張を認めていただけ るように頑張っていただきたいと思うことで、賛成討論といたします。 〔10番 森下真次 着席〕 ◎議長(天木幸男) ほかに討論はありませんか。 (「なし」との声あり。) ◎議長(天木幸男) それでは討論を終結し、これより採決いたします。本案は、原案のとおり決定するこ とに賛成の方の起立を求めます。 (起立多数) ◎議長(天木幸男) 起立多数です。よって、議案第71号は原案のとおり可決されました。 ◆休憩 ◎議長(天木幸男) 暫時休憩いたします。 16 ( 休憩 午後12時30分 再開 午後12時31分 ) ◆再開 ◎議長(天木幸男) 休憩を解き、再開いたします。ここで、先ほどの高原議員の質問に対し、基盤整備部 長の飯島昭憲君より発言の申し出がありますので、これを許可いたします。 □基盤整備部長(飯島昭憲) 先ほど三ヶ区用水の仮設工事について、工事と契約金額のご質問がございました。 まず、工期につきましては2月2日から3月28日まででございます。この工事を延 伸させていただきまして、4月27日工期とさせていただいております。契約金額につ きましては121万8,000円でございます。以上でございます。 ◆日程第6 議案第72号 平成24年度飛騨市一般会計補正予算(補正第1号) ◎議長(天木幸男) 日程第6、議案第72号、平成24年度飛騨市一般会計補正予算、補正第1号を議題 といたします。本案について説明を求めます。 〔総務部長 小倉孝文 登壇〕 □総務部長(小倉孝文) それでは、議案第72号について説明させていただきます。 平成24年度飛騨市の一般会計補正予算は、次に定めるところによる。歳入歳出予算 の補正。第1条、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ48万円を追加し、歳入歳出 予算の総額を歳入歳出それぞれ180億5,048万円とする。2項につきましては、 省略させていただきます。次のページをお願いいたします。 第1表、歳入歳出予算補正について、次ページ以降に事項別明細書で歳入歳出項目ご とに説明させていただきますので、本表を省略させていただきます。4ページをお願い いたします。 歳入でございます。1款、市税、軽自動車税でございますけれども、今回増額補正を させていただくものでございます。歳出でございます。2款、総務費、総務管理費で財 産管理費でございますけれども、訴訟提起等委託料でございます。増額補正をさせてい ただくものでございます。以上で、説明を終わらせていただきます。 〔総務部長 小倉孝文 着席〕 ◎議長(天木幸男) 以上で説明が終わりました。ただ今の説明に対する質疑を行います。質疑はありませ んか。 (「なし」との声あり。) 17 ◎議長(天木幸男) お諮りいたします。ただ今議題となっております、議案第72号につきましては委員 会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。 (「異議なし」との声あり。) ◎議長(天木幸男) ご異議なしと認めます。よって、議案第72号については委員会付託を省略すること に決定いたしました。これより、自由討議を行います。自由討議はありませんか。 (「なし」との声あり。) ◎議長(天木幸男) ないようですので、これで自由討議を終結いたします。これより討論を行います。討 論はありませんか。 ○17番(籠山恵美子) この補正予算には訴訟に関係する予算があります。棄権しますので、退席させてくだ さい。 ◎議長(天木幸男) 17番、籠山恵美子君、退席を許可いたします。 〔17番 籠山恵美子 退席〕 ◎議長(天木幸男) これより討論を行います。討論はありませんか。 〔4番 洞口和彦 登壇〕 ○4番(洞口和彦) 市民の皆様からの貴重な市税は、慎重でかつ有意義に使用されるべきという考えから、 反対の討論をさせていただきます。 まず、4月3日に起きた判決文によりますと、飛騨市の市長の契約解除理由が4項目 ございます。1番目には、全体計画の定まらないうちに宮川興産に譲渡し、さらに細分 化して別途第3者に譲渡したこと。これについて裁判所の意見は、1条の目的に反しな い限り転売は自由であると言っています。この1条でございますけれども、14年7月 5日に結ばれたこの1条、先ほどから問題になっていますように非常に重要な項目でご ざいます。ニコイ高原の豊かな自然環境の保全を図るとともに、森林資源等をレクレー ションおよび教育等に有効に活用することを目的とする。このことが、先ほどから問題 になっている事項だと思いますが、これについては目的に反しない限り転売は自由であ るという意見でございます。また、飛騨市の主張した2番目の項目に、宮川興産は営利 目的の採水事業を行っているという項目に対しまして裁判所の意見は、1条の目的に反 していると認めるに足りる証拠はないと申しております。3点目には、飛騨市の了解を 得ていないのではないかという項目につきましては、転売の際に被告の了解を必要とす る根拠が認められないと裁判所は言っています。最後4番目の、開発行為に関する適格 18 性について不明で、売買契約の趣旨を関知しない者の所有となる危険があるという項目 につきましては、土地を細分化して個人の所有することは、各個人が自然保護等の意識 を持って所有、管理をすれば問題なし。複数の主体が関与しても、統一的な管理が不可 能とはいえないと謳っています。 これらをすべて第1条の項目に反しないという解釈でございます。裁判所も言ってい るように、必要な根拠が見当たらないということで、目的には反していないという全体 的な考えでございます。これらを覆すことができる原案、懸念、事項がない限り、この 控訴は断念するべきであるという考えから、この補正予算について反対いたします。 〔4番 洞口和彦 着席〕 ◎議長(天木幸男) 次に賛成討論はありませんか。 〔6番 後藤和正 登壇〕 ○6番(後藤和正) 議案第72号、平成24年度飛騨市一般会計補正予算、補正第1号に賛成の立場で討 論をいたします。 ここでの論点は、先ほどもありました議案第71号の訴訟提訴等委託料であります。 これら71号案件の議案については、今、上級審の判断を仰ぐことで可決されました。 そこで当然のこととして、弁護士着手料、印紙代などの経費が必要となります。したが って、この補正に対し適正と判断し、議案第72号、平成24年度飛騨市一般会計補正 予算、補正第1号に賛成いたします。 〔6番 後藤和正 着席〕 ◎議長(天木幸男) ほかに討論はありませんか。 (「なし」との声あり。) ◎議長(天木幸男) それでは討論を終結し、これより採決をいたします。本案は、原案のとおり決定する ことに賛成の方の起立を求めます。 (起立多数) ◎議長(天木幸男) 起立多数です。よって、議案第72号は原案のとおり可決されました。 ◆休憩 ◎議長(天木幸男) 暫時休憩いたします。 ( 休憩 午後12時40分 再開 午後12時40分 19 ) ◆再開 ◎議長(天木幸男) 休憩を解き、再開いたします。 ◆閉会 ◎議長(天木幸男) 以上をもちまして、本日の議事日程はすべて終了いたしました。それでは本日の会議 を閉じ、平成24年第3回飛騨市議会臨時会を閉会といたします。 ( 閉会 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。 飛騨市議会議長 天 木 幸 男 飛騨市議会議員(1番) 前 川 文 博 飛騨市議会議員(2番) 中 嶋 国 則 20 午後12時41分 )