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燃料トピカルレポート
資料1 燃料ワーキンググループ(燃料トピカルレポート) コメント回答(PRIME03 コード) 平成22年1月13日 経済産業省 原子力安全・保安院 独立行政法人 原子力安全基盤機構 表1 PRIME03 コードに関するコメント一覧 (1/2) No. 資料No. 1 第2 回WG 資料1 コメント内容 ペレット融点の測定値は、最新データ(JNES の測定値も含む) を加えたものとすること。 付録資料-1 2 3 4 第2 回WG ペレット熱伝導率の式に照射欠陥回復率が含まれている。炉 資料1 外試験では照射欠陥の回復が起こるが、炉内では同時に欠陥 付録資料-1 が生成・蓄積する。この点についてどのように考えるのか。 第2 回WG ペレット熱伝導率について、「FP の蓄積及び照射欠陥の蓄積・ 資料1 回復…」としているが、FP の蓄積の影響の割合はどの程度か。 付録資料-1 また、その考え方及び根拠を示すこと。 第2 回WG ペレット熱伝導率の式のうち第1項は、学術誌などで発表され 資料1 ている一般的なものか。 付録資料-1 5 第2 回WG Al-Si-O添加ペレットについては、9×9 実証試験の結果に基づ 資料1 いて気泡連結のしきい温度を補正しているが、試験によって気 付録資料-2 泡連結のしきい温度が低いことを確認した上で補正しているの か。 6 第2 回WG 表 2-1 の「FP ガス放出率」の欄で、被覆管肉厚を「0.36∼ 資料1 6.97mm」としているが、6.97mm は正しいか確認すること。また、 付録資料-3 被覆管直径変化の欄で、Al-Si-O 添加量の濃度が 250ppm と なっているが2500ppm のデータはないのか。 7 8 第2 回WG チューニングの方法について、ペレットのリロケーション、FP ガ 資料1 ス放出モデル等の定数を調整したとしているが、調整した具体 付録資料-3 的な定数や調整のプロセスを説明すること。 第2 回WG Al-Si-O添加ペレット燃料は、9×9実証試験の結果に基づいて 資料1 ___________________としているが、ハ 付録資料-3 ルデン炉での燃料中心温度測定についてはよく再現できてい る。詳しく説明をすること。 9 第2 回WG 資料1 最後の図に、10×10 燃料の仕様の位置を示す線を入れるこ と。 付録資料-4 枠囲いの内容は、商業機密に属します ので公開できません。 1 (2/2) 10 第2 回WG 10×10 燃料のAl-Si-O添加量は、___ ppmとしている。これ 資料1 は、カテゴリーとしてAl-Si-O添加ペレットになるのか、それと 付録資料-4 もウランペレットになるのか。Al-Si-O 添加ペレットとする濃度 の範囲を明確にすること。 11 第2 回WG 燃料のモデルについては、毎年のように国際会議が開かれ 全般 ている。このようなことを踏まえても最新の知見が取り入れら れたものとなっているのか。 12 第2 回WG 資料1 検証データ(燃料中心温度、FP ガス放出率、燃料棒内圧、 被覆管外径変化)は、PWR 燃料を区別して示すこと。 付録資料-3 13 第2 回WG 資料1 付録資料-3 新旧コードによる解析比較結果について、下記項目を追加 すること。 ・ギャップ幅の燃焼度に伴う変化 ・FP ガス放出率 ・被覆管1%塑性歪相当出力の燃焼度に伴う変化 ・BOL、MOL、EOL における出力上昇時の被覆管塑性歪の 変化 14 第2 回WG 適用範囲で、検証データの範囲に収まらず、外挿が必要なも 資料1 のについては、外挿の方法とその妥当性の根拠を示すこと。 付録資料-4 指定のフォーマットを用いて整理のこと。 枠囲いの内容は、商業機密に属します ので公開できません。 2 表2 PRIME03 コードに関するコメント回答 1/5 No. 資料No. 1 第2 回WG 資料1 コメント内容 コメント回答 ペレット融点の測定値は、最新データ(JNES の測定 最新のペレット融点測定データを確認した。 値も含む)を加えたものとすること。 (付録資料1の5∼6 頁図2 及び図3) 付録資料-1 2 第2 回WG 資料1 付録資料-1 ペレット熱伝導率の式に照射欠陥回復率が含まれて 照射欠陥の生成・蓄積と回復の考え方及びコードでの扱 いる。炉外試験では照射欠陥の回復が起こるが、炉 い方を以下のとおり確認した。 内では同時に欠陥が生成・蓄積する。この点につい 固溶性 FP と照射欠陥の蓄積はともに燃焼度に比例する てどのように考えるのか。 と仮定し、このうち照射欠陥については高温になると回復 してその寄与が小さくなるよう照射欠陥回復率を温度の 3 関数として定義している。このモデルで照射済みペレット の熱伝導率の測定値を用いて定式化している。 一方、炉内においては、照射に伴い形成される照射欠陥 は基本的にその時の温度に応じた回復率で同時に回復 し、形成量から回復量を差し引いた量が蓄積するとしてい る。 (付録資料1の7∼8、10∼11 頁) 3 第2 回WG 資料1 付録資料-1 ペレット熱伝導率について、「FP の蓄積及び照射欠 FP の蓄積の影響の割合、モデルの考え方及び根拠を以 陥の蓄積・回復…」としているが、FP の蓄積の影響 下のとおり確認した。 の割合はどの程度か。また、その考え方及び根拠を 500℃程度の低温では熱伝導率低下に占めるFP 蓄積の寄 示すこと。 与は半分程度で、高温になるにしたがい照射欠陥は回復し FP 蓄積の影響の割合が大きくなるモデルとしている。 2/5 No. 資料No. コメント内容 コメント回答 FP蓄積の寄与は、固溶性FP元素を添加して照射済みペ レットを模擬したペレットの熱伝導率測定データから直接 評価している。 照射欠陥蓄積の寄与は、照射済みペレットの熱伝導率と その燃焼度相当の模擬 FP 添加ペレットの熱伝導率の差 を照射欠陥蓄積の寄与として定式化している。 (付録資料1の8∼9、12∼13 頁) 4 第2 回WG 資料1 ペレット熱伝導率の式のうち第1項は、学術誌など ペレット熱伝導率の式の第1項の定式は、フォノン−フォノ で発表されている一般的なものか。 4 付録資料-1 ン散乱とフォノン−点欠陥散乱とを考慮した Klemens モデ ルを基本としたものであり、学術誌「Physical Review」に発 表されたものであることを確認した。 (付録資料1の14 頁) 5 第2 回WG Al-Si-O 添加ペレットについては、9×9 実証試験の Al-Si-O 添加ペレットに対するしきい温度は、高燃焼度 9 資料1 結果に基づいて気泡連結のしきい温度を補正して ×9 型燃料信頼性実証試験の FP ガス放出率データに合 付録資料-2 いるが、試験によって気泡連結のしきい温度が低 わせて低く補正したものであり、Al-Si-O 添加ペレットの気 いことを確認した上で補正しているのか。 泡連結のしきい温度が低いことが確認された上での補正 ではないことを確認した。(付録資料1の15 頁) 3/5 No. 資料No. コメント内容 コメント回答 6 第2 回WG 表 2-1 の「FP ガス放出率」の欄で、被覆管肉厚を 本データは、CEA が報告した試験炉 EL3 で照射された燃 資料1 「0.36∼6.97mm」としているが、6.97mm は正しいか確 料棒のデータである。本試験は、厚肉被覆管を用いてペ 付録資料-3 認すること。また、被覆管直径変化の欄で、Al-Si-O レットの変形を拘束した場合の照射挙動を検討したもので 添加量の濃度が250ppmとなっているが2500ppmの あり、被覆管外径は27.0mm、被覆管厚肉は6.97mm であ データはないのか。 ることを確認した。 また、被覆管直径変化の検証データは、Al-Si-O 添加量 250ppmのデータである。Al-Si-O添加量2500ppmまでの 適用性については、Al-Si-O 添加ペレットの物性はペレッ トのクリープを除き無添加ペレットとほぼ同等であること、 5 ペレットのクリープについては添加量2500ppmまでの試験 データで検証していることから添加量 2500ppm まで適用 可能としていることを確認した。(付録資料1の16 頁) 7 第2 回WG チューニングの方法について、ペレットのリロケーシ 個々の実験データから直接的にモデル化するもの及び調 付録資料-3 ョン、FP ガス放出モデル等の定数を調整したとして 整パラメーターを含むモデルの調整など PRIME03 コード いるが、調整した具体的な定数や調整のプロセス のチューニングの具体的な方法を確認した。 を説明すること。 8 第2 回WG 資料1 付録資料-3 (付録資料1の17∼19 頁) Al-Si-O 添加ペレット燃料は、9×9 実証試験の結 ハルデン炉照射データに対する検証結果を以下のとおり 果に基づいて_______________ 確認した。 ____としているが、ハルデン炉での燃料中心 ハルデン炉照射データについては、同じリロケーションモ 温度測定についてはよく再現できている。詳しく説 デルに基づき検証を行い、その結果予測のばらつきはウ 明をすること。 ラン燃料のばらつきの範囲となっている。なお、ハルデン 枠囲いの内容は、商業機密に属しますので公開できません 4/5 No. 資料No. コメント内容 コメント回答 炉照射データの予測では、 ____________ _________________ (付録資料1の20 頁) 9 第2 回WG 資料1 最後の図に、10×10 燃料の仕様の位置を示す線を 10×10 燃料の仕様の位置を示す線を入れて図を改訂。 入れること。 付録資料-4 (付録資料1の22 頁) 10×10 燃料の仕様がコードの適用範囲内であることを確 認した。 10 第2 回WG 6 資料1 付録資料-4 10×10 燃料の Al-Si-O 添加量は、_____ ppm として Al-Si-O 添加ペレットの Al-Si-O 添加量の下限値を以下 いる。これは、カテゴリーとしてAl-Si-O添加ペレット のとおり確認した。 になるのか、それともウランペレットになるのか。 Al-Si-O 添加ペレットの物性・挙動モデルはAl-Si-O 添加 Al-Si-O 添加ペレットとする濃度の範囲を明確にす 量250ppm以上での試験データに基づいていること等から ること。 Al-Si-O 添加量に関するコードの適用範囲の下限値は 250ppm としている。したがって、Al-Si-O 添加量_____ ppm のペレットはAl-Si-O 添加ペレットとして扱われる。 11 第2 回WG 全般 燃料のモデルについては、毎年のように国際会議が モデルの改訂や検証にはJNES(NUPEC)が取得した最新の 開かれている。このようなことを踏まえても最新の知 データ等が取り入れられている。今後の最新知見の取り入 見が取り入れられたものとなっているのか。 12 第2 回WG 資料1 付録資料-3 れについては、「PRIME03 コード品質保証」で説明。 検証データ(燃料中心温度、FP ガス放出率、燃料 PWR 燃料についても特異な傾向がないことを確認した。 棒内圧、被覆管外径変化)は、PWR 燃料を区別し (付録資料1の25∼30 頁) て示すこと。 枠囲いの内容は、商業機密に属しますので公開できません 5/5 No. 資料No. 13 第2 回WG 資料1 付録資料-3 コメント内容 コメント回答 新旧コードによる解析比較結果について、下記項 新旧コードによる解析の比較について、左記項目の結果 目を追加すること。 を追加。(付録資料1の31∼37 頁) ・ギャップ幅の燃焼度に伴う変化 新旧コードの解析結果の比較により、改訂モデルの解析 ・FP ガス放出率 結果への影響を確認した。 ・被覆管1%塑性歪相当出力の燃焼度に伴う変化 ・BOL、MOL、EOLにおける出力上昇時の被覆管塑 性歪の変化 14 第2 回WG 資料1 適用範囲で、検証データの範囲に収まらず、外挿 UO2 燃料に対するコードの適用範囲は全て検証データの が必要なものについては、外挿の方法とその妥当 範囲内であり、外挿はしていない。 7 付録資料-4 性の根拠を示すこと。 一方、ガドリニア入りペレット及び Al-Si-O 添加ペレットに 対するコードの適用範囲は、ペレット燃焼度、ガドリニア濃 度及びAl-Si-O 添加量に対して一部検証データの範囲を 超えており、外挿している。 外挿領域でのコードの適用性については、評価する項目 毎に外挿領域で挙動を支配する要因について影響評価 を行い、外挿の妥当性を確認した。 (付録資料1の39∼43 頁の表-1∼表-4)