...

(財)佐賀県地域産業支援センター SUPPORT FOR YOUR BUSINESS

by user

on
Category: Documents
24

views

Report

Comments

Transcript

(財)佐賀県地域産業支援センター SUPPORT FOR YOUR BUSINESS
(財)佐賀県地域産業支援センター
2006.9
No.45
SUPPORT FOR YOUR BUSINESS
SAGA BIOTECHNOLOGY(佐賀発
新規ダイズの開発)
当財団では、地域における新技術・新産業の創出を目指して、産学官の連携による研究開発活動の促進等の
各事業に取り組んでおります。
今回は、
この中からバイオテクノロジーの分野での研究開発事例について御紹介します。
高オレイン酸含量の新規ダイズ品種の研究開発
(開発の経緯)
大豆・トウモロコシ・ゴマ・ナタネ等の油糧作物は、オイルボディと呼ばれる細胞内小器官に種子重量の15∼
60%の油脂を含みます。
この植物油脂の主成分は、1分子のグリセロール(グリセリン)に3分子の脂肪酸が結合
したトリアシルグリセロール(TG)
であり、
構成する脂肪酸によってそれぞれの特徴ある油脂を形成します。
植物油脂の用途は、調理用・生食用あるいはマーガリン用等の加工用であり、原料となる植物の脂肪酸組成の
違いにより脂質の物理的特性・酸化安定性・栄養価等を異にしています。
植物油脂を構成する脂肪酸組成のなかで、一価の不飽和脂肪酸のオレイン酸は脂質の酸化安定性に優れ、高
い血漿コレステロールを低下させるなどの効果があります。
血液中の過剰なコレステロールを低下させることや血管性の疾患による心臓病の予防といった観点から、高
いオレイン酸含量を持つオリーブ油・ベニバナ油・ヒマワリ油等に注目が集まっています。
これに対して、大豆油中に大量に含まれる多価不飽和脂肪酸(リノール酸とリノレン酸)が、油の自動酸化によ
る品質の劣化と過酸化物発生の原因となることがあげられます。
このため、
高オレイン酸含量大豆が、ヒトの健康に関係して大変注目を浴びています。
また、不飽和脂肪酸の自動酸化による過酸化脂質の増加は、家畜の餌となるダイズミールでも問題になって
おり、大豆油脂の酸化安定性を増加させるために、オレイン酸含量を増加させ、多価不飽和脂肪酸を減少させ
る脂肪酸組成の改良が極めて重要な課題となっていました。
(研究開発成果 遺伝子組み換え技術でない、突然変異による新規大豆の誕生)
大豆油は、低いオレイン酸含量と高いリノール酸含量の特性を持ち、オリーブ油・ベニバナ油・ヒマワリ油など
高いオレイン酸となる植物油と比べて廉価で取引されており、植物油の脂肪酸組成の質が市場価格に反映さ
れるなど、高いオレイン酸含量大豆の品種改良が急がれていました。
佐賀大学を中心とするコンソーシアムは、大豆品種Bay(アメリカ原種)にX線を照射した変異集団から、諸種
の脂肪酸含量が変化した突然変異体を単離して、大豆の脂肪酸組成を支配する遺伝子について解析を続けて
きました。
CONTENTS
産学官連携共同研究(バイオ特集)
(研究開発推進チーム) 1∼3
人材育成研修のご案内
(経営支援チーム)
8
(経営支援チーム)
4
設備貸与制度利用企業紹介
(企業振興チーム)
9
(研究開発推進チーム)
5
発注情報
(企業振興チーム)
10
事業可能性Aランク企業紹介
(経営支援チーム)
6
サービスセンター事業紹介(勤労者福祉サービスセンター)
11
新会社法解説
(総合相談チーム)
7
ベンチャー企業の紹介
12
バイオ関連企業特集
都市エリア事業コラム
1
(経営支援チーム)
平成18年9月11日
(No.45)
オレイン酸含量の品種間変異は、17.5%∼48.2%の範囲であり、他の脂肪酸と比較するとその変異幅は比
較的大きくなっています。
しかしながら、オレイン酸含量は環境(特に種子成熟期の気温)による変動幅が極め
て大きく、不安定な形質と考えられており、突然変異体についての報告もほとんどなされていませんでした。
佐賀大学を中心とするコンソーシアムは、世界に先駆けて50.2%の高オレイン酸含量となる突然変異体M
23のX線照射集団から単離と遺伝様式について発表しました。
(産業的利用)
現在、
佐賀大学を中心とするコンソーシアムは、
アメリカでこれらの品種の試験栽培を実施しています。
また、
国産大豆の付加価値を向上させる目的で、県農業試験研究センターと共同して、高オレイン酸でかつ低リノレン
酸含量となり、健康に対する効果が期待できる新品種の育成を進めています。
支援センターでは、県内企業と協力して、新規大豆の用途開発として植物油脂市場への大きなインパクトと
なるように、
市場開拓を実施しています。
特許出願
①「新規なダイズ突然変異体及びそれを用いたダイズ油脂の製造方法」日米出願中
②「ジアシルグリセロースの生産方法とジアシルグリセロースアシルトランスフェラーゼをコードとする
遺伝子の機能を不活性化する遺伝子」
米国特許取得・日本特許出願中 出願人 (財)佐賀県地域産業支援センター
発明者 佐賀大学農学部 名誉教授 高木 胖 〃 助教授 穴井 豊昭
品種登録 国内登録 申請中
米国登録 申請中
2
平成18年9月11日(No.45)
材料と方法
高オレイン酸系統(DHL系統)
と優良国産ダイズ5品種を交配し選抜を行った。
●DHL系統とは
品種BayにX線照射を行うことで得られた3種類の突然変異体を組み合わせて、佐賀大学農学部で育成され
た高オレイン酸かつ低リノレン酸含量となるダイズ系統で、約50%のオレイン酸と約3%のリノレン酸を含む。
パルミチン酸
10.3%
リノレン酸
8.3%
パルミチン酸
10.4%
リノレン酸
2.9%
ステアリン酸
4.5%
ステアリン酸
4.2%
リノール酸
31.7%
リノール酸
51.6%
オレイン酸
25.2%
オレイン酸
51.6%
従来のダイズ
DHL系統
今回開発した高オレイン酸ダイズ品種
◎国産ダイズ品種の優良特性
を維持しながら、高オレイン
酸含量(約50%)となる新規
品種を育成した。
しかも、遺伝子組み換え
ではない!
DHL系統
DHL青丹波
DHL黒丹波
(高オレイン酸、
親系統)
(緑ダイズ、
大粒)
(黒大豆、極大粒)
ダイズ加工製品の
差別化・高付加価値化
DHLむらゆたか
DHL佐賀4号
DHL納豆小粒
(豆腐、納豆用)
(煮豆用)
(納豆用、極小粒)
●お問い合わせ先
(安全、健康的な素材)
(財)佐賀県地域産業支援センター 研究開発推進チーム
TEL : 0952-34-4413 FAX : 0952-34-4412
E-mail : [email protected]
3
平成18年9月11日
(No.45)
∼佐賀県ベンチャー交流ネットワーク会員企業から∼
バイオテクノロジーを生かした商品・サービスの御紹介
バイオテクノロジーとは、
「生物の行う化学反応、あるいはその機能を工業的に利用・応用する技術。遺伝子の
組み換え、細胞融合や酵素を扱う技術が含まれ、発酵・新品種育成・環境浄化などに利用。生命工学。生物工学」
(大辞泉)とされています。
このコーナーでは、佐賀県ベンチャー交流ネットワークの会員企業(現在で全119社)のうち、生物資材を活
用して、食品、植物活性剤等の分野で商品・サービスを提供している2社を御紹介します。
㈱オリーゼ本舗(唐津市) http://www.ori-ze.jp
(植物性醗酵食品オリーゼ)
数種類の植物に百数十種類の麹、酵母、乳酸菌、オリーゼNk菌、バチル
ス属細菌(新聞紙上で制ガン効果発表)など有用細菌を加え、安定培養、
醗酵させた健康食品。
昭和19年から販売されている長寿商品で全国に10万人の愛飲者がい
ます。今話題の酵素が活きた植物性発酵食品です。
(植物性醗酵食品オリーゼGold)
オリーゼにビール酵母を配合し、ビタミンB1の栄養素の働きでエネル
ギーの産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける、保健機能食品(栄養機能
食品)。
㈱クリエイト(鳥栖市)
http://www.katsuryokukouso.com
(植物活性剤“パワーの泉”)
植物の生育に不可欠なミネラルを多く含み、根がよく伸びて茎が丈夫
に育ち、光合成を盛んにするなど、酵素の力で植物を活性化します。
(植物活性剤“地球のエネルギー”)
古代の地殻変動でできた特殊な有機物とミネラルを主成分とする地
層をもとに開発。
特殊な有機物の作用でできる団粒構造が通気性・水はけ・
保肥力の良い土を作り、病気になりにくく元気な植物を育てます。平成15
年度佐賀県事業可能性評価事業A認定。
●佐賀県ベンチャー交流ネットワークに関するお問い合わせ先
(財)佐賀県地域産業支援センター 経営支援チーム 野田
電話:0952−34−4422 FAX:0952−34−4412
4
平成18年9月11日(No.45)
2年目に入る都市エリア事業
科学技術コ−ディネ−タ 安田
誠二
有明海のノリの環境調和型安定生産と
規格外ノリの有効利用を目指した文部科
学省の都市エリア事業「佐賀県有明海沿岸
都市エリア」が、今年度で2年目に入りまし
た。本事業は佐賀県地域産業支援センター
が中核機関となって、佐賀大学、九州大学、
佐賀県工業技術センタ−、佐賀県有明水
産振興センターなどの英知を結集して研
究開発を進めています。先日、全参加者及
び全参加機関が集まって引き続き精力的
に研究を推進することを意思統一し、文部
科学省から承認された18年度計画を確認
したところです。
幸いにもここ数年ノリの豊作が続いておりますが、
この時期に病害対策や環境保全、さらには色落ちノリ等の
有効利用など先手を打って対策を確立しておくことが喫緊の課題であると考えております。昨年度は、無リン
の酸処理剤やノリに含まれるポリフィランの抽出・精製技術の開発、色落ちノリの鶏卵飼料としての有効性の確
認など非常に注目される成果も着実に出てきています。特許も3件出願しました。今後とも産学官の連携によ
る研究開発を進めて参りますので皆様方のご支援をお願い申し上げます。最後に、昨年度の成果を以下の表に
まとめてお知らせします。写真は平成18年3月8日に佐賀市で開催した第2回さが新技術フォーラムでの都市
エリア事業の成果発表風景です。
平成17年度都市エリア事業の成果等
参加機関等
7機関、5企業、総勢29名 研 究 会
5研究会(計7回開催)
成果発表会等
4回(フェア2回含む)
特 許 出 願
3件(国内出願)
論 文 発 表
1件(国際誌)
口 頭 発 表
8件
雑誌記載等
10件(講演要旨集を含む)
新 聞 発 表
6件(採択関連記事を含む)
●お問い合わせ先
(財)佐賀県地域産業支援センター 研究開発推進チーム
TEL : 0952-34-4413 FAX : 0952-34-4412
5
平成18年9月11日
(No.45)
事業可能性評価事業「A評価」企業の紹介
∼㈲三鶴園芸の植物用高分子吸水ポリマー∼
今回ご紹介する企業は、唐津市の農業生産法人、
(有)三鶴園芸さんです。当社は、1月に行われた平成17年度
第4回事業可能性評価委員会において、
「高分子吸水ポリマーを使用した観賞用植物事業の展開、ならびに植物
用高分子吸水ポリマーの開発・製造・販売」でA評価を受けられました。社長の塚本俊平さんにインタビューしま
した。
Q
この事業に取り組まれたきっかけは?
私は、約20年前から観葉植物の生産・販売を手がけ、順調に規模
拡大を遂げてきましたが、バブル崩壊後は、深刻な価格低迷に直面
しました。そのような中、従来の延長線上に活路はないと判断し、今
まで人のやったことのない、全く新しい商品の開発に取り組もうと
決意しました。
Q
植物用高分子吸水ポリマーとは?
植物用高分子吸水ポリマー『AGポリマー』は、紙おむつなどに使われている保水力に優れた高分子吸水ポリ
マーをもとに植物生産用に開発したものです。
この商品の最大の特徴は、見た目の華やかさだけでなく、プロの栽培技術を高分子にプログラムしているこ
とにあります。また、天然系の素材によりカビやコケの発生も大幅に防いでおり、従来、水やりのタイミングな
ど管理の難しかった様々な植物を、みなさんのお部屋で、手軽にかつ衛生的に栽培することを可能にしていま
す。
また、食紅を用い、赤・青・黄・オレンジ・水色・・・と着色しており、それらの組み合わせにより、お部屋の空間に
合わせた色を自由に作れます。
Q
今後の抱負は?
約半年前から、ホームセンターや花屋などで販売しており、一部のスーパーやコンビニなどでも取り扱って
もらっていますが、事業可能性評価事業で「A評価」となり、その後、テレビなどでも取り上げられたことが起爆
剤となり、順調に売上を伸ばしています。今後は、さらに、販売代理店を増やして行きたいと考えています。
また、将来的には、砂漠の緑化や屋上緑化といった分野や、バイオテクノロジーといった分野などにも用途を
広げていきたいと考えており、さらなる研究開発を進めています。
★担当マネージャーから一言
久方ぶりに農業分野から「A評価」企業を輩出することができました。事業開始後の売上の伸びも順調で今年
中には収益化できそうです。
『AGポリマー苗』を全国ブランドとすべく、全力で支援していきます。
(担当マネージャー : 吉原)
■会社概要
み つる えん げい
農業生産法人 ㈲ 三鶴園芸
業務内容 : 観葉植物生産・販売
所 在 地 : 〒849-3221 唐津市相知町大野510-22
T E L : 0955−62−4950
F A X : 0955−62−3666
E - m a i l : [email protected]
●事業可能性評価事業に関するお問い合わせは
(財)佐賀県地域産業支援センター 経営支援チーム
TEL:0952-34-4422 E-mail:[email protected] まで
6
平成18年9月11日(No.45)
会社法 ∼手続きはお済みですか?∼
会社の組織や運営については、商法(第2編会社)、有限会社法、商法特例法、商法施行法の4つの法律に散在
する形で定められていましたが、
これを体系的・抜本的に見直して一つの法律に再編し、更に新たな制度を追加
創設し、現代社会に適合するよう改善したものが会社法で、平成18年5月1日に施行されました。旧商法とは区
別するために、一般的には「新会社法」
と呼ばれているものです。
今回の関係法令の改正で、身近な会社形態のひとつであった有限会社が廃止されることになり、新規に設立
することができなくなりました。既存の有限会社については、法的には株式会社に組み入れられることとなり
ましたが、特例有限会社として存続することも可能となっています。また、
これを機に株式会社へ移行すること
も、選択の一つです。
●特例有限会社として存続
メリット
・役員の任期がない
・監査役の権限が会計監査のみ
・決算公告の義務がない
・商号変更が不要(看板や名刺などにかかる新たな経費が発生しない)
・登記等の手続が原則として不要
原則として登記手続等は不要ですが、次の点には注意する必要があります。
チェック あなたの会社の定款に次の内容は規定されていますか?
・議決権の数又は議決権を行使することができる事項
・利益配当
・残余財産の分配
ない場合は、法施行から原則6か月以内(10月末まで)に定款を変更し、登記手続きを
行う必要があります。
●株式会社へ移行
メリット
・相手に与えるイメージ(法改正にも柔軟に対応できる会社 など)
・吸収合併存続会社や吸収分割承継会社になれる
・特別決議の要件が出席株主2/3以上(特例有限会社は3/4以上)
株主総会において定款を変更して「株式会社」という名称を用いた商号に変更することを決議し、本店の所
在地では決議から2週間以内、支店の所在地では3週間以内に、株式会社の設立登記申請と特例有限会社の解
散登記申請を行う必要があります。
★確認会社は解散事由をチェック
今回の改正により最低資本金制限が廃止されたことで、資本金が1円のまま(正確には旧法での最低資本金
以下の会社)でも、そのまま会社を存続させることができるようになりました。
定款の「解散理由」に掲げている「法定年数以内での最低資本金以上の増資がされない場合」に関する事項を
取締役会等の決議で削除変更し、登記申請をすることにより、会社を存続させることができます。
●お問い合わせ先
(財)佐賀県地域産業支援センター 総合相談チーム
TEL : 0952−34−4523 FAX : 0952−34−4412
E-mail [email protected]
7
平成18年9月11日
(No.45)
人の成長なくして企業の成長なし
平成18年度人材育成(研修)事業のご案内
企業の格差は、人材の優劣の格差。人の成長なくして、企業の成長なし。
人材は経営資源の重要な要素の1つです。
当センターでは、経済状況の変化や競合他社の動向、顧客ニーズに対応した営業力の強化やリーダー育成な
ど、社員、
スタッフのスキルアップを図るため、様々な研修を実施しています。
●実践に役立つスキルが短時間で身に付くカリキュラム
になっています。
●受講料は全て無料です。
●各研修の具体的内容及び申込み方法等は、
随時、
当センターのホームページでお知らせします。
http://www.infosaga.or.jp
開催予定時期
9月6∼7日
(定員20名程度)
9月14日
(定員20名程度)
10月中旬
(定員20名程度)
12月上旬
(定員20名程度)
1月下旬
(定員20名程度)
開催内容(会場は全て当センター第一研修室)
営業力強化研修 提案営業の進め方講座
営業に必要な基本知識やスキルを理解し、顧客満足を高める提案営業
のやり方について、
演習を交え学んでいただきます。
リスクマネジメント研修会
リスクマネジメントの重要性を理解し、自社のリスク分析手法を実習を
交え、学んでいただきます。
次代を担うリーダーを育てる 人材育成の仕組みづくり講座
人材育成の仕組みづくりの進め方について、クループワークを交え、
学んでいただきます。
次代を担うリーダーを育てる 目標管理の進め方講座
戦略的目標の設定から実行までのステップを、グループワークを交え
学んでいただきます。
Webマーケティング実践セミナー
顧客指向の観点から、自社Webサイトの再構築の方向性や具体的な
進め方等について学んでいただきます。
●研修事業に関するお問い合わせは
(財)佐賀県地域産業支援センター 経営支援チーム (担当 井手)
TEL:0952-34-4422 E-mail:[email protected] まで
8
平成18年9月11日(No.45)
設備貸与(割賦)制度の利用企業訪問
当センターでは、小規模企業の皆様が設備を導入される際、設備導入資金を支援しております。過去に当制
度をご利用されました企業をご紹介いたします。
有限会社
クリエイトパック・ケイ
■所 在 地 : 鳥栖市酒井西町1027番地5
■従業員数 : 7名
■資 本 金 : 10,000千円
■取扱製品 : 紙製角底袋製造加工
■創 業 : 昭和63年8月
■代 表 者 : 井上圭伍(写真右)
■電 話 : 0942−83−3959
■F A X : 0942−83−7260
●企業概要
●制度利用の経緯と評価
同社は昭和63年8月現代表者が紙袋製造業として
個人創業。平成4年2月に法人化。平成14年現在地に
移転。
平成17年には自動化した機械を導入し、取引先か
ら高品質・短納期等ニーズ対応がよいとの評価を受
けております。 受注は増大し、業績は順調に拡大し
つづけています。
社内では代表者を中心に風通しが良く
“真剣に仲
良く”希望(夢)が持てる会社づくりに役職員一同頑
張っておられます。
製品の品質向上、受注量の増加による処理能力ア
ップ、短納期さらに省力化を考慮し、
メーカーと共同
開発した機械の導入を計画。高額ではあったが支援
センターに相談し、割賦制度を活用することができ
ました。また、本制度の1年間据置き償還は非常に助
かりました。
製 品
導入機械(2枚貼りチューブ成形機)
小規模企業者の皆様の設備導入を支援します
(一部、従業員50名以下の中小企業者の方々も対象とします)
・設備割賦 年利2.50% (県から1.0%の損料補給の対象となります)
・設備リース
(注)設備資金貸付制度は休止しています
●お問い合わせ先 (財)佐賀県地域産業支援センター 企業振興チーム 担当/山口・角田
TEL 0952−34−4416
(直通)
9
平成18年9月11日
(No.45)
発注情報
当センターに、下記の発注申し出がきております。
また新たに受注希望される企業及び発注計画をお持ちの企業は、当センターまでお申し出ください。
なお、あっせん費用などは一切無料ですのでお気軽にご利用ください。
(注)掲載分で、すでにあっせん済みになっている場合もありますのでご了承ください。
《発注企業》
№
所在地
発注品目
工作機械・
産業機械
材 料
数 量
必要設備名
製缶∼機械加工∼熱処理
∼組立
SS材他
多種少量
製缶・大型工作機械他
必要設備一式
機械加工
切削機械(旋盤・フライス・
SS・SUS・
1∼10個/ロット MC他)
SCM他
研削機械(IG・OG・SG他)
製缶・板金・機械加工
タレパン・レーザー・ブレーキ・
アルミ・
1∼30個/ロット MC・旋盤・横中グリ・超音波
ステンレス
洗浄機他
1
大阪府
2
広島県 工作機械
3
広島県
4
液晶・半導体・
岡山県 フィルム製造 製缶・塗装・機械加工
装置
5
愛知県
6
福岡県
半導体製造
周辺機器
発 注 条 件
加工内容
Fe・SUS・
話し合い
アルミ他
五面加工機・MC・旋盤・
フライス他
産業用ロボッ
切削加工
トシステム
SUS・S45
C・SS・
1∼5個/ロット
アルミ
旋盤・フライス・MC・ワイヤー
カット他
半導体製造
装置
機械加工
SUS・SS
少量各種/ロット
切削全般(旋盤・フライス・MC
他)
7
半導体製造
福岡県 装置、製鉄・
化学プラント
機械加工
SS・SUS・
話し合い
アルミ
切削(五面加工機・フライス・
MC他)
8
福岡県
機械加工、
・ゴム・プラス
チック成形
真鍮・SUS
話し合い
他
各種切削・ゴム・樹脂成形機
9
熊本県 架台
機械加工他
SS
五面加工機・溶接機
10
家庭用品・
家庭浄水器
半導体関連
熊本県
検査装置他
設計・製造・組立
各種単品
ベークライト・
ジュラコン・
話し合い
テフロン・SS・
SUS・アルミ他
切削(フライス・MC他)
板金(タレパン・レーザー他)
●お問い合わせ先 (財)佐賀県地域産業支援センター 企業振興チーム
TEL:0952-34-4416 FAX:0952-34-4427
10
平成18年9月11日(No.45)
中小企業勤労者福祉サービスセンター
夏が過ぎ、季節は秋です。一年でこの時期が一番好きという方も多いのではないでしょうか。旅行に行くにも
良い季節です。食欲の秋・スポーツの秋・読書の秋など、人それぞれではありますが、仕事での疲れをリフレッシ
ュするには最高の時です!!
中小企業サービスセンターは、県内中小企業の明るい職場作りのための福利厚生を充実させるお手伝いをし
ています。一言で福利厚生と言ってもいろいろありますが、当サービスセンターの事業の中で、皆様によくご利
用していただいているものをご紹介します。
通信販売事業 ∼電話注文でお気軽にご利用いただけます∼
利用人気 №1 イオンシネマ佐賀大和・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・1枚 900円
利用人気 №2 JR乗車券(佐賀⇔博多)
・
・
・
・
・
・
・
・
・往復 1,300円
利用人気 №3 ひぜん祐徳温泉 宝乃湯・
賀大和
ネマ佐
イオンシ
●
佐賀
●
●
吉野ヶ里温泉 卑弥呼乃湯・
・
・5枚セット
1,500円
健康増進事業 ∼健康診断を受けられた際の個人負担分に対し助成します∼
生活習慣病予防健診(一般健診・付加健診 等)
や人間ドッグを受けられた時、個人負担分に対し
て助成します。
主催事業 ∼皆様からのご意見を参考に、企画しています∼
中小企業サービスセンターが発行している
(年4回)
情報誌にて、
さまざまな企画をしています。例えば、福岡ソフトバンクホークス
公式戦やサガン鳥栖ホーム試合観戦のチケットを格安で提供した
り、県内の飲食店のお食事券を格安で提供したりしています。
* 新規会員を募集中です!
! お問い合わせください!
!*
中小企業勤労者福祉サービスセンター
TEL:0952-34-5522 FAX:0952-34-5523
E-mail:[email protected]
URL:http://www.infosaga.or.jp/service/start.htm
11
博多
平成18年9月11日(No.45)
県内のベンチャー企業紹介
佐賀県ベンチャー交流ネットワーク参加企業
今回ご紹介する企業は、
(株)大慶です。社長の森 義久さ
んは、明治初期に創業の窯元一筋の家系で現在7代目にな
ります。
前身の森窯業株式会社は、戦時中で陶磁器製造が禁止さ
れた時に、木炭自動車の発生炉の発明をされたという知る
人ぞ知る革新企業です。
現在の(株)大慶は、昭和61年に創設され当初は窯元とし
て創業しました。ところが、卸業者から言われるままに磁器
を焼きながら消費者の顔が見えないやり方に疑問を抱き、
1年後には、製造は地元の窯元に100%委託して、自らは製
品の企画・設計やマーケティング、販売などに特化するとい
うファブレス企業に業態変換されました。
㈱大慶
第30回
昨今ファブレスという形態は珍しくありませんが、昭和
62年の当時では最先端の経営思想をお持ちだったといえ
ます。
現在では、従来の有田焼の陶磁器に加えて、IHクッキング
ヒーター、電子レンジでもお米が炊ける“IHセラミック炊飯
器「炊っくん」
”を開発され特許申請中です。
また、一般の炊飯器に入れて炊くだけで「炊っくん」に近
い遠赤外線効果をえられる、安価な「ふっくら炊っくん」を
はじめとして、チーズフォンデュのチーズの焦げない鍋、家
庭で豆腐が簡単に作れる鍋など次から次へとアイディアを
具現化されており森家代々のベンチャースピリッツが脈々
と受け継がれています。
業種 : 有田焼セラミック炊飯釜
(IH対応、直火用)、
その他有田焼食器製造販売
〒849-4143 佐賀県西松浦郡有田町下山谷乙1162-12
TEL 0955-46-2323 FAX 0955-46-2324
http://www.daikei-arita.jp/
E-mail:[email protected]
Q1.
御社のこだわりは何ですか?
当社のこだわりは、日本人の主食である米のおいしさを、
とことん追求していきたいというところです。本音では、自
分がご飯が大好きという簡単な理由からです。
Q2.
IHセラミック炊飯器「炊っくん」を開発され
るきっかけはどのようなことでしょうか?
8年ほど前に、自宅を新築しました。ちょうど同時期に新
築された友人宅の新築祝いにでかけました。そのお宅はオ
ール電化住宅でした。
そのときに、台所で紙も燃えないのに熱くなるIHクッキ
ングヒーターなるものを初めて見て、火事にならない調理
器具ということで、将来的には新築住宅のほとんどは、IH
クッキングヒーターが導入されると思いました。
しかし、当時はIH対応の土鍋などの陶磁器は存在してお
らず、
IH対応の土鍋や陶磁器の需要は必ず生まれると考え、
合計5年の歳月をかけて開発に成功しました。
Q3.
佐賀県ベンチャー交流ネットワークに参加し
て、良かったことは何ですか?
最も大きなメリットは、異業種の皆様と交流することで、
焼物業界以外の情報の入手や、自分としてのチャネル拡大
ができたことです。
∼炊っくんシリーズと一緒に∼ 森 義久社長
Q4.
今後の夢は何ですか?
現状では全体売上の1割ほどの”炊っくんシリーズ”を、
当社の主力製品に育てることが、
当面の目標です。
また、おいしいご飯を炊くことにこだわった製品を世に
普及させることで、日本人にお米の本来のおいしさを再発
見してもらい、年々進む米離れを少しでもくい止められれ
ばと考えています。
佐賀県ベンチャー交流ネットワークへの参加をお考えの皆さんへ
●お問い合わせ先 (財)佐賀県地域産業支援センター 経営支援チーム 野田
電話:0952-34-4422 メール:[email protected]
インフォSAGA
(№45号) 平成18年9月11日発刊(隔月奇数月発行)
発行者 : 財団法人佐賀県地域産業支援センター
〒849-0932 佐賀市鍋島町八戸溝114
TEL:0952-34-4411
(代) FAX:0952-34-4412
12
URL http://www.infosaga.or.jp/
E-mail:[email protected]
古紙配合率100%再生紙を使用しています
Fly UP