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第3回(平成20年3月13日)

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第3回(平成20年3月13日)
第3回「観光関係人材育成のための産学官連携会議」議事概要
○第3回「観光関係人材育成のための産学官連携会議」が以下のとおり開催されました。
1.日時:平成20年3月13日(木)14:00~19:30、3月14日(金)9:30~12:30
2.場所:三田共用会議所 大会議室
3.議事:1.第一部 開会挨拶(国土交通省総合観光政策審議官 本保芳明)
観光政策の最近の状況等について(国土交通省総合政策局観光資源課長 水嶋智)
関係者の発表
2.第二部 講演(セントラルフロリダ大学准教授 原忠之)
3.第三部 分科会
①地域における産学官連携のあり方 ― 統計を中心として ―
②産業界が望む観光関係大学のためのカリキュラムのあり方
③観光地づくりを担う人材育成のあり方
○第一部
▼開会挨拶
・韓国、中国をはじめ、アジア諸国が観光による経済活性化に力を入れており、観光分野は大変な国際競争
の時代に入っている。国際競争を勝ち抜くためには、法制度、金融、社会システムの強化が必要であるが、
最後の決め手は人材になる。
・産学官それぞれが違ったロジックで議論するのではなく、テーマを絞り、ベクトルを合わせ、活発な意見
交換を通じてこの会議を発展させていきたい。
▼観光政策の最近の状況等について
・国土交通省より、観光政策の最近の状況等として、観光立国の推進と観光庁の設置、平成20年度観光関
連予算案、観光圏整備事業を中心とした観光地域振興、観光関係の人材育成に関する報告をはじめ、観光
統計の今後の整備の方向性、インターンシップモデル事業に関する報告を行った。
▼関係者の発表
・(社)日本旅行業協会から会員企業における人材育成にかかわる問題点等の調査結果、(社)日本観光協
会から「旅フェアビジネスデー」開催について、(独)国際観光振興機構からインバウンド振興の新たな
局面についての概略と取組、参加大学(神戸夙川学院大学、山口大学)から人材育成の取組等を紹介した。
○第二部
▼講演
・米国セントラルフロリダ大学ローゼン・ホスピタリティ経営学部観光学科准教授原忠之氏から「観光産業
の経営を担う人材育成のあり方」と題して、米国大学の人材育成事例、インターンシップ制度及び日本で
の観光ホスピタリティ人材育成の方向性についてご講演いただいた。
○第三部
▼地域における産学官連携のあり方 ― 統計を中心として ―
・観光を感覚的なものではなくデータに基づいて科学的に捉えることが必要である、データを用いて分析す
るためには地域全体で受け入れ態勢を作り観光統計の収集を一致協力してやるという合意も必要である、
観光分野のデータの収集・分析は始まったばかりのためデータ整備の仕方や分析の方法など地域間におい
て情報、知識、知恵を共有していくことが必要であるといった意見が出され分科会で共有された。
▼産業界が望む観光関係大学のためのカリキュラムのあり方
・アメリカ型の経営学のモデルと日本の教育の現在を対比した上で、日米の社会構造の相違を踏まえた日本
の高等教育のあるべき姿や、観光産業それぞれの分野毎に分析する必要性、トップ、ミドルマネジメント
クラス、オペレーションクラスなどの各職階の役割を踏まえた教育を行う必要性などについて議論が行わ
れた。また、教育内容に関するワーキンググループの設置について、国交省から提案を行った。
▼観光地づくりを担う人材育成のあり方
・観光地づくりを成功させるためのポイントとしては、住んで良し、訪れて良しということであり、郷土愛
や国を愛する気持ち、思いを科学として捉え、住民中心のまちづくり論とマーケティング的な発想を融合
することが必要であるとの認識が共有された。また、観光地づくりには多様な担い手が必要であることか
ら、インターンシップの拡充や初等中等教育の充実などの担い手の育成手法や、他分野での成功者の活用
手法についても議論が行われた。
以 上
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