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日本信販 UFJカード 南日本信販
平成17年7月29日 日本信販株式会社、株式会社ユーエフジェイカード及び 南日本信販株式会社の事業再構築計画のポイント 日本信販㈱と㈱UFJカードが合併し新社名をUFJニコス㈱とし、現金決済 マーケットに健康保険証カードや非接触型ICカード等の利便性の高い決済 媒体となる新たな販売方式を提供すること等により、中核的事業であるクレ ジットカード事業における売上高の増強、収益力の強化を図ります。また、㈱ UFJ銀行の連結子会社化に向けて法令上の要件に対応すべく、日本信販㈱ 及びその子会社である南日本信販㈱における事業者向け融資保証事業に ついてUFJ銀行への吸収分割により分離します。 支援措置 UFJ銀行 金銭による 吸収分割 ① 登録免許税 の軽減 ② ①吸収分割 【保証事業】 ②合併 日本信販 南日本信販 UFJカード ③健康保険証カード、非接触IC カード等の利便性の高い決済媒 体となる新たな販売方法の提供 等により、クレジットカードの 需要を拡大する。 【生産性の向上】 ・従業員一人当たり付加価値額を77%向上 【財務内容の健全性】 ・有利子負債/キャッシュフロー 10倍以内 ・経常収支比率 100%以上 【事業革新】 ・健康保険証カード、非接触ICカード等の利便性の高い決済媒体となる 新たな販売方式の提供により、クレジットカード事業の売上高伸び率を、 過去三事業年度における当該業界全体の売上高伸び率25.1%に比べ、 22.1%ポイント上回る。 【従業員の推移】 ・5,425名→4,497名(928名減) (新規採用1,155名) ・出向101名 ・転籍及び解雇の予定はない。 【計画の実施期間】 ・平成17年7月~平成20年6月 様式第三 認定事業再構築計画の内容の公表 1.認定した年月日 平成17年7月29日 2.認定事業者名 日本信販株式会社、株式会社ユーエフジェイカード、 南日本信販株式会社 3.認定事業再構築計画の目標 (1)事業再構築に係る事業の目標 平成 16 年 1 月、日本信販株式会社(以下「日本信販」)は株式会社 UFJ 銀行(以下 「UFJ 銀行」)との間で業務と資本の両面にわたる提携に合意し、経営課題であった 収益力向上と財務体質強化を図ることとした。 業務提携においては、UFJ 銀行の事業 基盤を活用した営業基盤の拡充、相互の機能補完による顧客サービスの向上などにより、 営業力の強化に取り組んできた。 また資本提携においては、UFJ 銀行を引受先とする 2,000 億円の第三者割当増資により財務基盤を抜本的に強化し、格付取得もあって大幅 な信用力の向上を実現した。 結果、昨年度は経常利益が前年度比で 207 億円増加する など、企業価値の向上への成果をおさめた。 また顧客ニーズがより多様化・高度化する現在の環境においては、UFJ 銀行との業 務提携に留まらず、UFJ グループの傘下にある株式会社ユーエフジェイカード(以下 「UFJ カード」)との協動による高度かつ先進的な金融サービスの展開が不可欠であ ると考え、スケールメリットを活かしたクレジットカード事業の市場競争力強化をめざ し、両社は合併の協議を進めてきた。 この度、両社は平成 17 年 10 月を目途に合併す ることで最終合意し、UFJ ニコス株式会社(以下「UFJ ニコス」)としてスタートす ることとなった。 今後は両社がこれまで信販会社および銀行系カード会社として培っ てきた営業基盤やビジネスノウハウを UFJ ニコスに結集し、高度かつ先進的な金融サ ービスの実現に取組んでいく。 具体的には現金決済マーケットに健康保険証カードや 非接触 IC カード(携帯電話に搭載など)等の利便性の高い決済媒体を提供し、新たな クレジットカードの需要を開拓していく。 また合併の前提条件でもある UFJ 銀行の連結子会社化が同じく平成 17 年 10 月に予 定されており、法令上の要件に対応すべく、日本信販およびその子会社である南日本信 販株式会社(以下「南日本信販」)における事業者向け融資保証事業について UFJ 銀 行への吸収分割を行う。 (2)生産性の向上を示す数値目標 生産性の向上としては、平成 20 年度には平成 16 年度と比較して、従業員 1 人あたりの 1 付加価値額を 77%向上させることを目標とする。 4.認定事業再構築計画の内容 (1)事業再構築に係る事業の内容 ①中核的事業 クレジットカード事業 ②選定理由 クレジットカード事業には、日本信販の全国ネットの営業店網と UFJ カードの銀行 基盤、また大型提携カードの発行や他のカード会社からの業務受託実績で培われたソ リューション力、そして最新の技術動向や社会環境に対応できる商品開発力など両社 がこれまで培ってきた営業基盤・ビジネスノウハウが蓄積されており、今後両社の合 併によりスケールメリットを活かした事業展開が可能になる。 また他のビジネスモ デルとの融合が期待されるなど、成長が期待できる分野である。 ③事業再構築に係る事業の内容 (事業の構造の変更) ・株式会社ユーエフジェイカードとの合併 <存続会社> 名称:日本信販株式会社 住所:東京都文京区本郷三丁目 33 番 5 号 代表者の氏名:代表取締役 大森 一廣 資本金:1,017 億 12 百万円 <消滅会社> 名称:株式会社ユーエフジェイカード 住所:東京都千代田区大手町二丁目 6 番 1 号 代表者の氏名:代表取締役 安藤 光隆 資本金:13 億 99 百万円 <合併後の会社(予定)> 名称:UFJ ニコス株式会社 住所:東京都文京区本郷三丁目 33 番 5 号 代表者の氏名:代表取締役 大森 一廣 資本金:1,017 億 12 百万円 合併比率:日本信販 1 :UFJ カード 4.1 合併期日:平成 17 年 10 月 1 日 ・日本信販の事業者向け融資保証事業の分割 2 <分割会社> 名称:日本信販株式会社 住所:東京都文京区本郷三丁目 33 番 5 号 代表者の氏名:代表取締役 大森 一廣 資本金:1,017 億 12 百万円 <承継会社> 名称:株式会社 UFJ 銀行 住所:愛知県名古屋市中区錦三丁目 21 番 24 号 代表者の氏名:代表取締役 沖原 隆宗 資本金:1 兆 2,585 億 82 百万円 <会社分割により発行される株式等を引き受ける者> 日本信販株式会社 <分割予定日> 取締役会決議:平成 17 年 7 月 28 日 分割期日:平成 17 年 9 月 16 日 <分割の方法> 物的分割による吸収分割 なお、本吸収分割に際しては、UFJ 銀行は日本信販に対し、新株の発行に代えて、 1,000 万円の金銭を交付する。 ・南日本信販の事業者向け融資保証事業の分割 <分割会社> 名称:南日本信販株式会社 住所:熊本県熊本市辛島町 5 番 1 号 代表者の氏名:代表取締役 矢島 秀雄 資本金:9 億 90 百万円 <承継会社> 名称:株式会社 UFJ 銀行 住所:愛知県名古屋市中区錦三丁目 21 番 24 号 代表者の氏名:代表取締役 沖原 隆宗 資本金:1 兆 2,585 億 82 百万円 <会社分割により発行される株式等を引き受ける者> 南日本信販株式会社 <分割予定日> 取締役会決議:平成 17 年 7 月 28 日 分割期日:平成 17 年 9 月 16 日 <分割の方法> 3 物的分割による吸収分割 なお、本吸収分割に際しては、UFJ 銀行は南日本信販に対し、新株の発行に代え て、1,000 万円の金銭を交付する。 (事業革新) 消費者の生活シーンに合わせて、健康保険証カード・非接触 IC カード決済 「Smartplus」等の利便性の高い決済媒体を提供し、これらの子カードを 1 枚の親カ ードとリンクさせる新たな販売方法を進めることにより、顧客の利便性を高め、新規 カード会員の獲得および既存カード会員のメインカード化を進めていくことで、クレ ジットカードの需要を拡大する。 健康保険証カードは、「健康保険証のカード化」や IC 化による医療機関での「資 格審査・電子カルテ・診療報酬の完全オンライン化」の実現など、一連の健保制度改 革を背景に、健康保険証カードに医療機関使用限定のポストペイ機能(後払い)を付 加したわが国初の決済方式である。 具体的には健康保険証を現行の世帯単位の紙様 式から家族 1 人 1 枚のカード様式に変えた上で、NICOS カードの子カードとして医 療費の支払いにのみ使える機能を付加して発行することで、保険証と医療費支払いの 2 つの機能を兼備する方式である。 1 人 1 枚の発行により、家族が同じ日に別々の病 院に通院する場合にも便利であり、高齢の方や中学生以上の子供が医療費(現金)を 持たなくても通院が可能になるメリットがある。 それのみならず健康保険組合等に おいても、本決済方式の導入により保険証の発券・配布・切替に関わるコストの節約 や事務手続きの簡素化が可能となるメリットがある。 また非接触 IC カード決済「Smartplus」は、非接触 IC(Felica)技術を活用した 携帯電話を媒体とする決済サービス方式であり、即時性と利便性を特徴とする。 本 サービスでは、当社会員がレジに設置された専用端末に IC チップを搭載した携帯電 話をかざすことにより、わずか数秒でオーソリゼーションし、加えてサインレス決済 であるため、従来よりもレジ精算の大幅な短縮が可能となる。 また電子マネーと異 なり後払い方式のためチャージが不要であり、会員は残高不足がなくなる。 以上の新たな販売方式の導入により、平成 16 年度と比べて平成 20 年度にはクレジ ットカード売上高を 47.2%増加させ、過去 3 事業年度におけるクレジットカード業界 全体の売上高伸び率(25.1%)を 22.1%ポイント上回る予定である。 (2)事業再構築を行う場所 日本信販株式会社(10 月以降、UFJ ニコス株式会社) 東京都文京区本郷三丁目 33 番 5 号 株式会社ユーエフジェイカード 東京都千代田区大手町二丁目 6 番 1 号 南日本信販株式会社 4 熊本県熊本市辛島町 5 番 1 号 (3)関係事業者 該当なし (4)事業再構築を実施するための措置の内容 別表のとおり (5)事業再構築の実施時期 事業再構築の開始時期および終了時期 開始時期:平成 17 年 7 月 終了時期:平成 20 年 6 月 (6) 事業再構築に伴う労務に関する事項 ①事業再構築の開始時期の従業員数 日本信販 4,245 名、UFJ カード 835 名、南日本信販 345 名、合計 5,425 名 ②事業再構築終了時期の従業員数予定 UFJ ニコス 4,231 名、南日本信販 266 名、合計 4,497 名 ③事業再構築に充てる予定の従業員数 UFJ ニコス 4,231 名、南日本信販 266 名、合計 4,497 名 ④③中、新規に採用される従業員数 UFJ ニコス 1,059 名、南日本信販 96 名、合計 1,155 名 ⑤事業再構築に伴い出向または解雇される従業員数 UFJ ニコス 希望退職予定従業員数 285 名 出向予定従業員数 100 名、転籍及び解雇の予定なし 南日本信販 出向予定従業員数 1 名、転籍及び解雇の予定なし (7) その他 該当なし 5 別表 事業再構築の措置の内容 措置事項 実施する措置の内容およびその実施する時期 期待する支援措置 <存続会社> 租税特別措置法 事業の構造の変更 合併による中核的 事業の開始、拡大又 名称:日本信販株式会社 第 80 条の 2(認定事 は能率の向上 住所:東京都文京区本郷三丁目 33 番 5 号 業再構築計画等に基 代表者の氏名:代表取締役 大森 一廣 づき行う登記の税率 資本金:1,017 億 12 百万円 の軽減) <消滅会社> 名称:株式会社ユーエフジェイカード 住所:東京都千代田区大手町二丁目 6 番 1 号 代表者の氏名:代表取締役 安藤 光隆 資本金:13 億 99 百万円 <合併後の会社> 名称:UFJ ニコス株式会社 住所:東京都文京区本郷三丁目 33 番 5 号 代表者の氏名 代表取締役 大森 一廣 資本金:1,017 億 12 百万円 合併比率:日本信販 1 : UFJ カード 4.1 合併期日:平成 17 年 10 月 1 日(予定) 会社の分割による 日本信販の事業者向け融資保証事業のUFJ銀行への分割 法第 12 条の 9(合併 事業の縮小又は ①分割会社 等に際してする特定 廃止 ・名称:日本信販株式会社 金銭等の交付に関す ・住所:東京都文京区本郷三丁目 33 番 5 号 る特例) ・代表者の氏名:代表取締役 大森 一廣 ・資本金:1,017 億 12 百万円 ②吸収先(承継先) ・名称:株式会社 UFJ 銀行 ・住所:愛知県名古屋市中区錦三丁目 21 番 24 号 ・代表者の氏名:代表取締役 沖原 隆宗 ・資本金:1 兆 2,585 億 82 百万円 ③分割予定日 ・取締役会決議:平成 17 年 7 月 28 日 ・分割期日:平成 17 年 9 月 16 日 ④分割の方法 6 ・物的分割による吸収分割とする。 ⑤分割により発行される株式等を引き受ける者 ・日本信販株式会社 なお、本吸収分割に際して、UFJ 銀行は日本信販に対し、新株の 発行に代えて、1,000 万円の金銭を交付する。 南日本信販の事業者向け融資保証事業のUFJ銀行への分割 ①分割会社 ・名称:南日本信販株式会社 ・住所:熊本県熊本市辛島町 5 番 1 号 ・代表者の氏名:代表取締役 矢島 秀雄 ・資本金:9 億 90 百万円 ②吸収先(承継先) ・名称:株式会社 UFJ 銀行 ・住所:愛知県名古屋市中区錦三丁目 21 番 24 号 ・代表者の氏名:代表取締役 沖原 隆宗 ・資本金:1 兆 2,585 億 82 百万円 ③分割予定日 ・取締役会決議:平成 17 年 7 月 28 日 ・分割期日:平成 17 年 9 月 16 日 ④分割の方法 ・物的分割による吸収分割とする。 ⑤分割により発行される株式等を引き受ける者 ・南日本信販株式会社 なお、本吸収分割に際して、UFJ 銀行は南日本信販に対し、新株 の発行に代えて、1,000 万円の金銭を交付する。 事業革新 第 2 条第 2 項第 2 号 ハ 消費者の生活シーンに合わせて、健康保険証カード・非接触 IC カード決済「Smartplus」等の利便性の高い決済媒体を提供し、 これらの子カードを 1 枚の親カードとリンクさせる新たな販売方 法を進めることにより、顧客の利便性を高め、新規カード会員の 獲得および既存カード会員のメインカード化を進めていくこと で、クレジットカードの需要を拡大する。 健康保険証カードは、「健康保険証のカード化」や IC 化による 医療機関での「資格審査・電子カルテ・診療報酬の完全オンライ ン化」の実現など、一連の健保制度改革を背景に、健康保険証カ 7 ードに医療機関使用限定のポストペイ機能(後払い)を付加した わが国初の決済方式である。 具体的には健康保険証を現行の世 帯単位の紙様式から家族 1 人 1 枚のカード様式に変えた上で、 NICOS カードの子カードとして医療費の支払いにのみ使える機 能を付加して発行することで、保険証と医療費支払いの 2 つの機 能を兼備する方式である。 1 人 1 枚の発行により、家族が同じ日 に別々の病院に通院する場合にも便利であり、高齢の方や中学生 以上の子供が医療費(現金)を持たなくても通院が可能になるメ リットがある。 それのみならず健康保険組合等においても、本 決済方式の導入により保険証の発券・配布・切替に関わるコスト の節約や事務手続きの簡素化が可能となるメリットがある。 また非接触 IC カード決済「Smartplus」は、非接触 IC(Felica) 技術を活用した携帯電話を媒体とする決済サービス方式であり、 即時性と利便性を特徴とする。 本サービスでは、当社会員がレ ジに設置された専用端末に IC チップを搭載した携帯電話をかざ すことにより、わずか数秒でオーソリゼーションし、加えてサイ ンレス決済であるため、従来よりもレジ精算の大幅な短縮が可能 となる。 また電子マネーと異なり後払い方式のためチャージが 不要であり、会員は残高不足がなくなる。 以上の新たな販売方式の導入により、平成 16 年度と比べて平成 20 年度にはクレジットカード売上高を 47.2%増加させ、過去 3 事業年度におけるクレジットカード業界全体の売上高伸び率 (25.1%)を 22.1%ポイント上回る予定である。 8