Comments
Description
Transcript
企業分析~株式会社パルコ
対象企業:株式会社パルコ 株式 上場市場:東証 1 部 業種:小売業 早稲田大学商学部広田ゼミナール 小塚 由起 株式コード:8251 投資推奨:SELL 価格(2011/10/6 現在) :564 円 目標価格:502 円 1. ハイライト ◆投資判断 エンタプライズ・ディスカウント・キャッシュフロー法(以下 DCF 法)に基づき、株式 会社パルコの目標株価を 502 円と推計した。同社の 2011 年 10 月 6 日現在の株価 564 円に 対し 12.27%の割高水準にあるため、投資推奨を“SELL”とする。 同社はファッションビルとしてのパルコという「ブランド」と、パルコ運営によって培 った商業施設運営における「トータルプロデューシングのノウハウ」により、今後も現在 の地位を維持できると判断。しかし、ショッピングセンター市場の縮小と競争の激化によ りシェアを奪うことは容易ではないと考えた。したがって、今後の成長が見込めないこと から、現在株価は割高水準にあると判断し、投資推奨を“SELL”とした。 ◆事業戦略 成熟した日本において、人々の消費行動は心の豊かさを満たす生活を重要視する行動へ と変化している中、 「都市のライフスタイルプロデューサー」として心豊かな生活の提案を 目指す。実現に向け、既存店舗の業態革新と国内店舗開発、海外展開を進め、事業基盤を 強化するとともに、中核のショッピングセンター事業以外においても事業展開を加速させ る。 ◆業界動向 近年では家計所得が伸びず、消費者心理が冷え込んで消費が低迷しており、小売市場は 伸び悩んでいる。その中でも成長してきたショッピングセンターだが、2000 年代に入って からはほぼ横ばいとなっている。しかしながらショッピングセンターの店舗数は増加の一 途をたどり、オーバーストア状態にあるといえる。また今後も少子高齢化による人口減少 によって市場の拡大は難しいことから、競争は激しさを増していくであろう。 2. 事業内容 株式会社パルコは 1953 年に池袋ステーションビル株式会社としてスタートした。その百 貨店業に事業変更し、1969 年にはファッション中心のテナントで構成した「池袋 PARCO」 を開業。空間を区切ってそれぞれのテナントが営業していく手法を日本で初めて導入し、 ファッションビル業態へと転換した。PARCO とはイタリア語で「公園」を意味し、公園の ように人々が集い、楽しんだりくつろいだりする場を提供するために「人々を楽しませ、 テナントを成功に導く、先見的、独創的、かつホスピタリティあふれる商業空間の創造」 という経営理念を掲げている。ファッションだけでなく、文化も遊びもあり、楽しい時間 を過ごせるのが商業空間であるという考え方だ。現在は商業施設「PARCO」を運営するシ ョッピングセンター事業を中心に、専門店事業、総合空間事業、その他の事業の 4 事業で 構成され、パルコグループのシナジーを発揮することで魅力的な空間の創造を目指してい る。中期経営計画において心豊かな生活を提案する「都市のライフスタイルプロデューサ ー」というビジョンを掲げ、実現に向けてショッピングセンター事業の拡大のため、PARCO 既存店舗の業態革新と国内・海外への都市型商業拡大に注力している。また今後はショッ ピングセンター事業以外の事業領域を拡充し、関連事業の展開加速も図る。 【ショッピングセンター事業】 同社の主力事業であり、商業施設のトータルプロデューシング力を強みとして、国内外 のショッピングセンター「PARCO」の開発・運営を行う。現在は国内 20 店舗、海外(シ ンガポール)1店舗を運営。同事業は、ビルの価値を創造する不動産業と、専門店を集積 する小売業の 2 つの面を併せ持つ。特徴として第一に収益構造が挙げられる。不動産業の もつ固定的な収入の安定性に加え、小売業のようにテナント売上上昇時には収益も上昇す る仕組みとなっている。第二の特徴はテナントとの「イコールパートナーシップ」である。 テナントを、価値観の共有によってともに成長していくパートナーと捉え、信頼関係を構 築している。またエンターテイメント事業として劇場、音楽、映像、出版といった事業を 展開して、他のショッピングセンターとの差別化を図り、パルコらしさを追求している。 【専門店事業】 ファッションパーツのセレクトショップを開発・運営。主な店舗は腕時計専門店の TiCTAC であり、他に眼鏡専門店、化粧品・化粧雑貨店などがある。ライフスタイル支援を コンセプトとして現在 140 店舗を PARCO 内外に展開し、今後は PARCO 外への出店を推 進し、収益拡大を目指す。 【総合空間事業】 商業空間の企画・デザインから内装・設備・電気工事、内装監理業務を展開する空間形 成事業と、ビル環境を快適に維持するための清掃・警備業務を受託するビルマネジメント 事業を中核とする。PARCO で培ったノウハウを駆使し、照明器具の開発や外部商業施設か らの工事や業務の受注を推進している。 【その他の事業】 オンラインショッピングモール PARCO-CITY の運営を中心とした EC 事業と、外部商業 施設の HP 作成を中心とした Web 事業を展開。2010 年にはファッション業界に特化した求 人サイトの Shops navi をスタートした。 ◆業績ドライバーの選定 同社はショッピングセンター事業において、業態革新に注力し、改装を推進している。 また海外事業展開について、今後中国での事業展開に優先的に取り組むと明言している。 さらに同事業は売上高の 87.7%、営業利益の 92.0%を占めていることから、今後も同社の 成長に最もインパクトを与えると考えられる(Figure1,2) 。以下では同事業に焦点をあてた 分析を行う。 Figure1:事業別売上構成 Figure2:事業部別営業利益構成 0.2% 6.7% 5.4% 4.2% 3.6% 0.2% 2011 年 2 月期 2011 年 2 月期 売上高 2831 億円 営業利益 92 億円 92.0% 87.7% ショッピングセンター事業 専門店事業 総合空間事業 その他事業 Source:有価証券報告書 Figure3:売上高推移 (百万円) 400000 4.00% 350000 3.50% 300000 3.00% 250000 2.50% 200000 2.00% 150000 1.50% 100000 1.00% 50000 0.50% 0 0.00% 2001 その他の事業 2002 2003 2004 総合空間事業 2005 2006 専門店事業 2007 2008 2009 2010 2011 ショッピングセンター事業 営業利益率 3. 業界見通しと競争上の位置づけ 小売市場は 1990 年代に入って頭打ちとなり、激しい競争時代を迎えた。百貨店や総合小 売業態(GMS)が不振に陥る一方で、ショッピングセンター業態においては店舗数の増加 もあるが、売上を伸ばしてきた(Figure3)。しかし、近年では店舗数が増加しているにも 関わらず、売上はほぼ横ばいとなっており、競争が激化している(Figure4)。各小売業態 は恒常的なオーバーストアという飽和状況にあり、また少子高齢化に伴う人口減少によっ て小売市場の拡大は難しいと考えられる。 同社は 40 年にわたってショッピングセンターの運営を行い、それにより培った「トータ ルプロデュースのノウハウ」と、企業文化として根付くエンターテイメントの提供により 他社と差別化を図ってきた。そして、ファッションだけでなく、文化や遊びもあるという 「パルコらしさ」を追求し続けることによって醸成したパルコという「ブランド」によっ て、先述した厳しい小売業界においてもシェアを維持できると考えた。 (億円) Figure4:全小売業の売上高とそれに占める全ショッピングセンターの売上高シェア 1600000 25.00% 1400000 20.00% 1200000 1000000 15.00% 800000 10.00% 600000 400000 5.00% 200000 0 0.00% 1990 1992 1994 1996 小売業売上高 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 小売業に占めるショッピングセンター売上高のシェア Source:経済産業省「商業動態調査」 、 (社)日本ショッピングセンター協会 Figure5:全ショッピングセンターの売上高と店舗数 (億円) 300000 3500 250000 3000 2500 200000 2000 150000 1500 100000 1000 50000 500 0 0 1994 1996 1998 2000 2002 全ショッピングセンター売上高 2004 2006 2008 ショッピングセンター店舗数 Source: (社)日本ショッピングセンター協会 ◆SWOT 分析 内部要因 商業施設のトータルプロデューシング力 パルコグループにおけるシナジー ブランド力 ショッピングセンター事業への依存 需要が見込める海外市場への参入の遅れ 機会 中国市場の成長 脅威 少子高齢化による人口減少 家計所得の伸び悩みによる消費の低迷 強み 弱み 外部要因 【強み】 ・商業施設のトータルプロデューシング力:同社は商業ディベロッパーとして、長年ショ ッピングセンターを運営する中でグループの総合力を培ってきた。同社のビジネスモデル では、マーケティング・プランニング・デザイニング・オペレーションといった商業施設 の運営にかかわるトータルなプロデュースを可能にしている。 ・パルコグループにおけるシナジー: PARCO を改装や新規出店すると、空間総合事業が PARCO の工事や業務を請負い、専門店事業はテナントとして入ることができる。また、 PARCO に新規テナントが入れば、オンラインショッピングにも参入してもらえる可能性が あるというように、パルコグループ全体でシナジーを生み出せる仕組みとなっている。 ・ブランド力:同社はエンターテイメント事業を展開するなど、常に他にはないパルコら しさを追求しつつ、時代の変化に対応しながらパルコ自身の「ブランド」を醸成してきた。 テナントの力に頼るのではなく、自らの力でビルのイメージを確立したのだ。また、 「イコ ールパートナーシップ」のもと、テナントとの価値観の共有によってともに発展を図り、 信頼関係を築いていることからも、テナントから見るパルコは魅力的であると考えられる。 【弱み】 ・ショッピングセンター事業への依存:同社において売り上げの 87.7%、営業利益の 92.0% をショッピングセンター事業が占めていることから、消費動向による影響が非常に強い。 ・需要が見込める海外市場への参入の遅れ:多くの企業が成長を見込める中国市場に参入 している中で、同社は中国での事業展開について、未だ具体的な計画が出されていない。 【機会】 ・中国市場の成長:同社では中国への事業展開が計画されている。近年著しい成長を遂げ ている中国では、可処分所得は増加し続けており、今後も消費の拡大が続くと見込まれる。 【脅威】 ・少子高齢化による人口減少:同社の主要なターゲットである若年層が減少することが見 込まれる。また、人口減少に伴い小売市場の縮小が予測される(Figure5) 。 ・家計所得の伸び悩みによる消費の低迷:近年の日本では可処分所得が伸びず、消費者心 理が冷え込んで、消費が低迷している(Figure6) 。今後もこの傾向が続けば、小売業を取 り巻く環境は一層厳しくなることが予想される。 Figure6:人口推移 (千人) 120000 100000 80000 60000 40000 20000 0 2006 2008 75歳以上 2010 2012 65~74歳 2014 2016 20~64歳 2018 2020 0~19歳 Figure7:1世帯当たりの年平均1か月間の収入と支出の推移 (万円) 500000 400000 300000 200000 100000 0 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 可処分所得 消費支出 Source:総務省統計局 ◆5forces 分析 同社の業績ドライバーであるショッピングセンター事業について分析を行う。 新規参入の脅威 やや強い 百貨店のショッピングセンター化。 業界内競争 中立 代替品の脅威 やや強い 通信販売の存在。 買い手の交渉力 やや強い スイッチングコストの低さ。消費動向に左右される。 売り手の交渉力 中立 多数の競合が存在するが、ブランド力あり。 テナントがディベロッパーを選ぶ時代の中、テナントとの 信頼関係を築く。 【総評:中立】 ショッピングセンター市場には多数の競合が存在し、近年では百貨店が市場に参入して きている。しかし、同社はエンターテイメントを手掛けることで差別化を図り、ブランド 力を有することから、同社の地位は確立されていると判断した。以上から、代替品の動向 に不安があるものの、同市場において同社は現在の地位を維持できると考え「中立」とし た。 【新規参入の脅威:やや強い】 生き残りのための再編が進む中で、近年不振が続く百貨店がショッピングセンター化し ている。しかしながら今後の市場拡大は見込めないことから、魅力的な市場とは言えない。 【業界内競争:中立】 各小売業態が全国展開を目指し拡大してきた結果、商業施設の同質化が進んだ。その中 でショッピングセンター数は年々増加し、競争が激化している。しかし、同社は運営ノウ ハウとブランド力によりシェアを維持している。 【代替品の脅威:やや強い】 インターネットの普及に伴い、通信販売の売上高が近年伸びている。通信販売の利用者 は今後も広がると考えられる。しかし同社がオンラインショッピングモールを展開してい ることから、 「やや強い」という判断にとどめた。 【買い手の交渉力:やや強い】 ファッションビル「パルコ」として確固たるイメージを築いた同社は他社との差別化が 図られている。しかしながらスイッチングコストは低く、また消費の動向や消費者の志向 に左右されやすい。 【売り手の交渉力:中立】 ショッピングセンターの増加に伴い、ディベロッパーがテナントを選別するのではなく テナントがディベロッパーを選ぶ時代となった。他社に先行して現在では有数のファッシ ョンビルとなった同社においては、テナントから選ばれるディベロッパーになりうると考 えた。しかしルミネのように、より強い競争力とテナントリーシング力を持つ企業が存在 することから「中立」とした。 4. 投資サマリー ◆投資判断とその根拠 現在株価 564 円は、DCF 法による目標株価 502 円に対し、12.27%の割高水準にあるた め“SELL”を推奨する。パルコの競争力は今後も維持されるが、市場の縮小トレンドが予 測される中で、シェアを奪うことは難しいと考え、現在株価は割高と判断した。 【ブランド力と運営ノウハウによる市場シェアの維持】 同社はファッションのみならず、遊びや文化もあり、楽しい時間を過ごせる場を目指し、 企業文化に根付くエンターテイメントの提供によって「パルコらしさ」を追求し、時代に 対応しながらファッションビル「PARCO」のブランドを確立してきた。また、長年の商業 施設の運営により、商業施設運営のトータルプロデューシングのノウハウを培ってきた。 このブランド力とノウハウにより、今後も現在の市場シェアを維持できると判断した。 【ショッピングセンター市場の縮小トレンド】 近年、ショッピングセンターの店舗数が増加の一途をたどっているにも関わらず、ショ ッピングセンターの市場規模はほぼ横ばい。したがって、市場は飽和状態にあると考えら れる。また、日本は人口減少に直面し、さらに近年の可処分所得の伸び悩みによる消費の 低迷もあって、今後の市場トレンドは縮小傾向にあると判断した。 5. バリュエーション DCF 法を用いて目標株価を算出する。2011 年度から 10 年間のフリー・キャッシュ・フ ロー(以下 FCF)と 2021 年度以降の継続価値を推計して加重平均資本コスト(WACC: 4.13%)で割り引き、2011 年 10 月 6 日現在の発行済み株式総数で除すことで目標株価を 求める。その結果同社の目標株価は 502 円と算定された。 6. 売上高予測 同社は中期経営計画で 2012 年度の売上目標を 3000 億円と掲げたが、中核を担うショッ ピングセンター事業において成長が見込めないことなどから、同期では目標を下回る 2742 億円にとどまると予測した(Figure7) 。 Figure8:売上高予測 (百万円) 300000 290000 280000 270000 260000 250000 240000 230000 220000 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 その他事業 総合空間事業 専門店事業 ショッピングセンター事業 【ショッピングセンター事業】 ショッピングセンター全体の売上高×パルコのシェアから予測を行った。ショッピング センター全体の売上高は、日本の総人口と相関があることから、今後のショッピングセン ター市場の成長率として日本の人口成長率を使用して予測(Exhibit3)。また、ショッピン グセンター市場におけるパルコのシェアは、今後も維持されると考え、直近 3 年間のシェ ア平均を使用した。 【専門店事業】 1 店舗当たりの売上高×店舗数のモデルから予測を行った。1 店舗当たりの売上高は、 PARCO 外に出店する店舗数と負の相関関係にあった(Exhibit4)。そのため、1 店舗当た りの売上高は近似曲線の式を用いて分析した。店舗数については、同社は 2015 年度までの 中期経営計画において関連事業の展開加速を掲げていることから、店舗数は直近 3 年間の 平均増加店舗数である 6 店舗ずつ伸びるとし、その後は一定とした。そのうち PARCO 内 の店舗数は PARCO の出店の計画がないことから一定とした。 【総合空間事業】 PARCO の改装工事やメンテナンスを請け負っていることと、2012 年度までの経営計 画で PARCO の改装の推進を示していることから、2012 年度までは同事業ややや成長する としたが、その後はショッピングセンター事業と同じ成長率を採用した。 【その他の事業】 同社の売上に占めるその他事業の割合は、2011 年度において 1%に満たない程度であ り、前年に関連事業を売却していて売上予測が困難であるため、直近の売上高で一定に推 移するとした。 7. リスク要因 ◆需要状況変動のリスク 経済情勢の悪化や消費税率引き上げなど税制改正に伴う消費マインドの低下・企業収益 の低迷等による売上および受注減少によって、同社グループの業績や財務状況が悪化する 可能性がある。 ◆法的規制をうけるリスク 同社は事業活動を営む上で、大規模小売店舗立地法、中心市街地活性化法、都市計画法、 建設業法、建築基準法等の様々な法規制を受けている。今後、新規出店や増床などの際に 法規制の対象となった場合には、出店計画・運営計画へ影響が出たり、事業活動が制限さ れたりすることが考えられる。 ◆商品・サービス提供に関するリスク 取り扱い商品・サービスの欠陥や不良等により、顧客に損害を与えた場合、社会的信用 の失墜や顧客離れが起こりうる。 ◆中国への新規出店 Capita Malls Asia Limited と業務提携に関する基本合意を締結したことにより、成長が 期待できる中国市場への参入が考えられ、同社の成長を支える要因となりうる。 Exhibit1:貸借対照表 資産の部 現金及び預金 余剰資金 受取手形及び売掛金(純額) 在庫 その他流動資産 流動資産合計 有形固定資産合計 無形固定資産合計 のれん その他無形固定資産 投資その他の資産 投資有価証券 長期貸付金 固定資産合計 資産合計 2007 13,519 2008 15,858 2009 11,080 2010 9,023 7,935 3,112 2,688 27,254 84,674 11,774 7,851 2,807 4,901 31,417 89,516 11,889 10,450 2,617 4,226 28,373 96,163 11,656 9,838 3,118 4,167 26,146 96,451 11,779 2011 12,253 0 7,255 2,750 5,983 28,241 130,642 11,676 11,676 51,576 4,952 394 193,894 222,135 2012 12,253 33,661 7,446 2,822 6,140 62,323 99,759 11,983 0 11,983 51,576 4,952 394 163,318 225,641 2013 45,914 3,517 7,432 2,817 6,129 65,810 99,574 11,961 0 11,961 51,576 4,952 394 163,111 228,921 2014 49,432 4,203 7,412 2,809 6,112 69,968 99,300 11,928 0 11,928 51,576 4,952 394 162,804 232,772 2015 53,635 4,242 7,389 2,801 6,093 74,159 98,993 11,891 0 11,891 51,576 4,952 394 162,460 236,619 2016 57,876 4,280 7,364 2,791 6,072 78,383 98,656 11,851 0 11,851 51,576 4,952 394 162,083 240,466 2017 62,156 4,317 7,336 2,781 6,050 82,640 98,288 11,806 0 11,806 51,576 4,952 394 161,670 244,310 2018 66,473 4,351 7,306 2,769 6,025 86,925 97,891 11,759 0 11,759 51,576 4,952 394 161,226 248,151 2019 70,824 4,383 7,275 2,757 5,999 91,238 97,467 11,708 0 11,708 51,576 4,952 394 160,751 251,989 2020 75,207 4,413 7,241 2,745 5,972 95,577 97,016 11,654 0 11,654 51,576 4,952 394 160,246 255,823 2021 79,620 4,442 7,206 2,731 5,942 99,941 96,540 11,597 0 11,597 51,576 4,952 394 159,713 259,653 11,774 58,851 8,001 766 155,299 182,553 11,889 57,167 6,478 695 158,572 189,989 11,656 55,489 4,335 596 163,308 191,681 11,779 52,717 4,656 501 160,947 187,093 17,637 6,562 3,222 1,151 11,817 40,389 3,000 24,703 16,542 1,194 16,022 2,266 11,361 47,385 17,000 38,231 0 38,075 93,306 140,691 16,511 1,194 16,022 2,266 11,361 47,354 17,000 38,231 0 38,075 93,306 140,660 16,466 1,194 16,022 2,266 11,361 47,309 17,000 38,231 0 38,075 93,306 140,615 16,415 1,194 16,022 2,266 11,361 47,258 17,000 38,231 0 38,075 93,306 140,564 16,359 1,194 16,022 2,266 11,361 47,202 17,000 38,231 0 38,075 93,306 140,508 16,298 1,194 16,022 2,266 11,361 47,141 17,000 38,231 0 38,075 93,306 140,447 16,232 1,194 16,022 2,266 11,361 47,075 17,000 38,231 0 38,075 93,306 140,381 16,162 1,194 16,022 2,266 11,361 47,005 17,000 38,231 0 38,075 93,306 140,311 16,087 1,194 16,022 2,266 11,361 46,930 17,000 38,231 0 38,075 93,306 140,236 16,008 1,194 16,022 2,266 11,361 46,851 17,000 38,231 0 38,075 93,306 140,157 26,867 27,528 30,482 -61 0 84,816 111 23 84,950 225,641 26,867 27,528 33,792 -61 0 88,126 111 23 88,260 228,921 26,867 27,528 37,689 -61 0 92,023 111 23 92,157 232,772 26,867 27,528 41,587 -61 0 95,921 111 23 96,055 236,619 26,867 27,528 45,490 -61 0 99,824 111 23 99,958 240,466 26,867 27,528 49,395 -61 0 103,729 111 23 103,863 244,310 26,867 27,528 53,301 -61 0 107,635 111 23 107,769 248,151 26,867 27,528 57,210 -61 0 111,544 111 23 111,678 251,989 26,867 27,528 61,119 -61 0 115,453 111 23 115,587 255,823 26,867 27,528 65,028 -61 0 119,362 111 23 119,496 259,653 負債の部 支払手形及び買掛金 短期借入金 1 年以内返済予定長期借入金 未払法人税等 その他流動負債 流動負債合計 社債・転換社債 長期借入金 新規借入 その他固定負債 固定負債合計 負債合計 23,066 4,690 4,418 935 19,828 52,937 2,000 11,755 23,204 5,010 4,063 3,438 11,387 47,102 21,992 19,455 4,630 3,222 871 10,569 38,747 4,000 27,925 45,084 58,839 111,776 46,914 68,905 116,008 45,392 77,316 116,064 40,343 68,046 108,435 16,118 1,194 16,022 2,266 11,361 46,961 17,000 38,231 0 38,075 93,306 140,267 純資産の部 資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 その他株主資本 株主資本合計 その他包括利益累計額 少数株主持分 純資産合計 負債純資産合計 26,867 27,527 15,100 -54 1 69,441 1,141 195 70,777 182,553 26,867 27,527 19,114 -57 1 73,452 460 69 73,981 189,989 26,867 27,528 21,527 -60 0 75,862 -269 24 75,617 191,681 26,867 27,528 24,317 -60 0 78,652 -19 25 78,658 187,093 26,867 27,528 27,400 -61 0 81,734 111 23 81,868 222,135 Exhibit2:損益計算書 売上高 売上高成長率 売上原価 売上総利益 売上総利益率 販売費及び一般管理費 減価償却費 人件費 その他販売費及び一般管理費 販管比率 営業利益 営業利益率 営業外収益 受取利息 受取利息配当金 その他営業外収益 営業外費用合計 支払利息(社債利息含む) その他営業外費用 経常利益 経常利益率 特別利益 特別損失 税金等調整前当期純利益 法人税等合計 少数株主損益調整前当期純利益 少数株主利益 当期純利益 当期純利益率 2007 268,653 1.64% 228,464 40,185 14.96% 30,429 3,893 7,992 18,544 11.33% 9,756 3.63% 520 109 62 349 681 633 48 9,594 3.57% 1,544 4,414 6,725 2,037 4,688 184 4,503 1.68% 2008 289,281 7.68% 245,200 44,083 15.24% 33,992 4,594 8,215 21,183 11.75% 10,090 3.49% 526 120 67 339 643 603 40 9,973 3.45% 895 1,696 9,173 4,004 5,169 5,167 1.79% 2009 285,109 -1.44% 240,128 44,976 15.78% 35,614 5,927 8,272 21,415 12.49% 9,362 3.28% 583 87 56 440 774 639 135 9,171 3.22% 502 3,425 6,248 2,523 3,725 -5 3,730 1.31% 2010 263,687 -7.51% 221,663 42,019 15.94% 33,417 5,597 8,173 19,647 12.67% 8,601 3.26% 649 82 53 514 695 656 39 8,554 3.24% 42 1,543 7,053 2,945 4,108 2011 267,659 1.51% 225,640 42,024 15.70% 32,806 6,628 8,187 17,991 12.26% 9,218 3.44% 621 81 49 491 1,089 990 99 8,750 3.27% 24 1,058 7,717 3,317 4,400 4,108 1.56% 4,400 1.64% 2012 274,701 2.63% 231,576 43,124 15.70% 32,898 6,031 8,402 18,464 11.98% 10,226 3.72% 625 81 53 491 2,012 1,913 99 8,839 3.22% 24 1,058 7,805 3,177 4,628 0 4,628 1.68% 2013 274,192 -0.19% 231,147 43,045 15.70% 32,826 6,010 8,387 18,430 11.97% 10,218 3.73% 783 239 53 491 1,175 1,076 99 9,827 3.58% 24 1,058 8,793 3,579 5,214 0 5,214 1.90% 2014 273,436 -0.28% 230,510 42,926 15.70% 32,720 5,977 8,364 18,379 11.97% 10,206 3.73% 800 256 53 491 1,175 1,076 99 9,831 3.60% 24 1,058 8,797 3,580 5,217 0 5,217 1.91% 2015 272,592 -0.31% 229,798 42,793 15.70% 32,602 5,941 8,338 18,323 11.96% 10,192 3.74% 820 276 53 491 1,175 1,076 99 9,837 3.61% 24 1,058 8,803 3,583 5,220 0 5,220 1.92% 2016 271,663 -0.34% 229,015 42,648 15.70% 32,471 5,902 8,309 18,260 11.95% 10,176 3.75% 840 296 53 491 1,175 1,076 99 9,842 3.62% 24 1,058 8,808 3,585 5,223 0 5,223 1.92% 2017 270,649 -0.37% 228,160 42,488 15.70% 32,329 5,858 8,278 18,192 11.94% 10,160 3.75% 860 316 53 491 1,175 1,076 99 9,845 3.64% 24 1,058 8,811 3,586 5,225 0 5,225 1.93% 2018 269,556 -0.40% 227,239 42,317 15.70% 32,175 5,812 8,245 18,119 11.94% 10,142 3.76% 880 336 53 491 1,175 1,076 99 9,847 3.65% 24 1,058 8,813 3,587 5,226 0 5,226 1.94% 2019 268,389 -0.43% 226,255 42,134 15.70% 32,011 5,762 8,209 18,040 11.93% 10,122 3.77% 901 357 53 491 1,175 1,076 99 9,849 3.67% 24 1,058 8,815 3,588 5,227 0 5,227 1.95% 2020 267,148 -0.46% 225,209 41,939 15.70% 31,837 5,709 8,171 17,957 11.92% 10,102 3.78% 921 377 53 491 1,175 1,076 99 9,849 3.69% 24 1,058 8,815 3,588 5,227 0 5,227 1.96% 2021 265,837 -0.49% 224,104 41,733 15.70% 31,653 5,653 8,131 17,869 11.91% 10,080 3.79% 942 398 53 491 1,175 1,076 99 9,848 3.70% 24 1,058 8,814 3,587 5,227 0 5,227 1.97% Exhibit3:キャッシュフロー計算書 CF 計算書 当期純利益 減価償却 のれん償却額 売上債権の増減額 たな卸資産の増減額 仕入債務の増減額 その他営業活動 営業 CF 有形固定資産の増分 投資その他の資産 その他投資活動 投資 CF FCF 短期借入金の増減額(△は減少) 長期借入金の増減額(△は減少) 株主資本の増減額 配当金の支払額 その他財務活動 財務 CF 現金同等物の増減 期首現金 期末現金 2007 4,503 3,893 8 -546 -862 952 -767 7,181 -5,017 4,362 2008 5,167 4,594 0 84 305 138 175 10,463 -9,436 1,684 2009 3,730 5,927 0 -2,599 190 -3,749 -1,659 1,840 -12,574 1,678 2010 4,108 5,597 0 612 -501 -1,818 216 8,214 -5,885 2,772 2011 4,400 6,628 0 2,583 368 -1,519 -598 11,862 -40,819 1,141 2012 4,628 6,031 0 -191 -72 424 -465 10,356 24,852 0 2013 5,214 6,010 0 14 5 -31 34 11,246 -5,825 0 2014 5,217 5,977 0 20 8 -46 50 11,227 -5,703 0 2015 5,220 5,941 0 23 9 -51 56 11,198 -5,635 0 2016 5,223 5,902 0 25 10 -56 61 11,165 -5,564 0 2017 5,225 5,858 0 27 10 -61 67 11,127 -5,490 0 2018 5,226 5,812 0 30 11 -66 72 11,085 -5,415 0 2019 5,227 5,762 0 32 12 -70 77 11,039 -5,338 0 2020 5,227 5,709 0 34 13 -75 82 10,989 -5,258 0 2021 5,227 5,653 0 36 13 -79 86 10,936 -5,177 0 -655 6,526 -7,752 2,711 -10,896 -9,056 -3,113 5,101 -39,678 -27,816 24,852 35,208 -5,825 5,421 -5,703 5,524 -5,635 5,563 -5,564 5,600 -5,490 5,637 -5,415 5,670 -5,338 5,701 -5,258 5,731 -5,177 5,759 -7,602 3,581 282 -811 -113 -4,663 1,863 11,656 13,519 -35 10,237 -172 -984 -9,418 -372 2,339 13,519 15,858 -1,221 5,933 -167 -1,153 886 4,278 -4,778 15,858 11,080 1,932 -3,222 0 -1,318 -4,550 -7,158 -2,057 11,080 9,023 7,432 13,528 0 -1,318 11,404 31,046 3,230 9,023 12,253 0 0 -228 -1,318 0 -1,546 33,661 12,253 45,914 0 0 -586 -1,318 0 -1,904 3,517 45,914 49,432 0 0 -2 -1,318 0 -1,320 4,203 49,432 53,635 0 0 -3 -1,318 0 -1,321 4,242 53,635 57,876 0 0 -3 -1,318 0 -1,321 4,280 57,876 62,156 0 0 -2 -1,318 0 -1,320 4,317 62,156 66,473 0 0 -1 -1,318 0 -1,319 4,351 66,473 70,824 0 0 -1 -1,318 0 -1,319 4,383 70,824 75,207 0 0 -0 -1,318 0 -1,318 4,413 75,207 79,620 0 0 0 -1,318 0 -1,318 4,442 79,620 84,062 Exhibit4:DCF モデル 2012 274,701 2013 274,192 2014 273,436 2015 272,592 2016 271,663 2017 270,649 2018 269,556 2019 268,389 2020 267,148 2021 265,837 231,576 32,898 10,226 231,147 32,826 10,218 230,510 32,720 10,206 229,798 32,602 10,192 229,015 32,471 10,176 228,160 32,329 10,160 227,239 32,175 10,142 226,255 32,011 10,122 225,209 31,837 10,102 224,104 31,653 10,080 みなし税 NOPLAT 40.70% 6,064 40.70% 6,059 40.70% 6,052 40.70% 6,044 40.70% 6,035 40.70% 6,025 40.70% 6,014 40.70% 6,003 40.70% 5,991 40.70% 5,978 減価償却費 グロスキャッシュフロー 6,031 12,096 6,010 12,069 5,977 12,029 5,941 11,985 5,902 11,936 5,858 11,883 5,812 11,826 5,762 11,764 5,709 11,699 5,653 11,630 運転資金の増加 設備投資 総投資額 営業 FCF (161) 9,304 9,143 2,953 12 9,286 9,298 2,771 17 9,261 9,278 2,751 19 9,232 9,251 2,733 21 9,201 9,222 2,714 23 9,166 9,190 2,693 25 9,129 9,154 2,671 27 9,090 9,116 2,648 28 9,048 9,076 2,623 30 9,003 9,033 2,597 割引率 現在価値 1.04 2,836 1.08 2,556 1.13 2,437 1.18 2,325 1.22 2,218 1.27 2,113 1.33 2,013 1.38 1,916 1.44 1,823 1.50 1,734 売上合計 売上原価 販売費及び一般管理費 EBITA 現在価値合計 永久成長率 割引率 継続価値 21,970 0.00% 1.56 40,357 事業価値 非事業用資産 企業価値 有利子負債 少数株主持分 株主資本価値 発行済株式数 理論株価 62,327 51,576 113,903 72,447 23 41,433 82,475,677 502 Exhibit5:ショッピングセンター市場と日本の人口 (相関係数 0.80) (億円) (百万円) 300000 180 160 250000 200000 Exhibit6:専門店事業の店舗数と 1 店舗当たりの売上高 (相関係数 -0.98) 140 y = -0.0137x2 + 3474.3x - 2E+08 R² = 0.8642 120 y = -1.3296x + 222.16 R² = 0.9572 100 150000 80 100000 60 40 50000 20 0 125000 125500 126000 126500 127000 127500 128000 (千人) 0 0 20 40 60 80 100