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2015/2016シーズンバレエ「ホフマン物語」
1 新国立劇場バレエ団 2015/2016 シーズンバレエ オープニング公演 ホフマン物語 Tales of Hoffmann 2015 年 10 月 30 日(金)~11 月 3 日(火・祝) 新国立劇場 オペラパレス 全 5 回公演 英国の偉大な振付家ピーター・ダレルのドラマティック・バレエが初登場。 詩人ホフマンと女性達との恋物語が、オッフェンバック作曲の多様で美しい音楽、新国立劇場バレエ団オ リジナルの美術と衣裳に彩られ、濃密で上質な『大人のファンタジー・バレエ』として鮮やかに蘇る。 2015/2016 シーズンバレエ公演は、ピーター・ダレル振付の「ホフマン物語」で幕を開けます。ダレルは、 ケネス・マクミラン、ジョン・クランコと同時代に活躍した振付家で、スコティッシュ・バレエの設立者で 芸術監督も務めた、英国バレエの歴史を語る上で欠かせない存在です。本作品は、英国バレエの特徴とも言 える演劇的な要素の強い作品で、主人公ホフマンの恋愛遍歴を通じて多彩で濃密な人間ドラマが描かれ、演 じるダンサー達は極めて高度な表現力と芸術性を要求されます。青年期から初老に至るまでの主人公ホフマ ン、彼が心奪われる女性達、様々な役柄に姿を変えて登場する悪の化身、といった個性豊かな登場人物達が 織りなす物語は、多彩で魅力的です。 『ピーター・ダレルのミューズ』としてスコティッシュ・バレエで長 年プリンシパル・ダンサーとして活躍した舞踊芸術監督大原永子は、ダレルのもと「ホフマン物語」の女性 主役を全て踊った経験があり、彼の作品の魅力や特徴を知り尽くしています。今回の上演にあたり、振付・ 演出に関しては大原をはじめとしたダレルの薫陶を受けたスタッフが揃い、日本人デザイナーの川口直次が 装置、前田文子が衣裳、沢田祐二が照明のデザインを手がけます。シーズン・オープニングにふさわしい、 新国立劇場バレエ団版「ホフマン物語」の誕生にご期待ください。 写真・資料のご請求、取材のお問い合わせ ◎新国立劇場 制作部舞踊 広報担当 中尾久美子 TEL:03-5352-5735 /FAX:03-5352-5709 2 ◎作品について 【ピーター・ダレルとは?】 1929 年に英国リッチモンドに生まれる。ケネス・マクミラン、ジョン・クラン コといった振付家達と同世代で切磋琢磨した間柄で、英国バレエ史を語る上で 欠かすことのできない振付家である。第2次世界大戦後の英国では次々と新し い振付家が誕生したが、ダレルはその中でも物語性のあるバレエにおいて最も 優れた振付家として評価されている。 ダレルは登場人物の深く複雑な内面や心理を、現代的リアリズムを持って描写 し、彼がテーマとする題材や音楽は幅広く、時代を反映したものだった。例え ば「囚人」(1957 年 音楽:バルトーク)では社会問題を正面から取り上げ、 「モッズ・アンド・ロッカーズ」(1963 年 音楽:ビートルズ)では若い観客 層の関心を引くなど、振付作品は革新的な作風で知られた。スコティッシュ・ バレエ設立後は観客層が増加するに伴い、「ホフマン物語」(1972 年) 「シンデ レラ」 (1979 年)や、 「ジゼル」 (1971 年) 「白鳥の湖」(1977 年)といった古典名作バレエの振付も手が け、幅広い作品を創作し、スコティッシュ・バレエのレパートリー拡充とカンパニーのレベル向上に多 大なる貢献を果たした。1987 年に急逝するまでダレルはスコティッシュ・バレエの芸術監督を務め、彼 の面倒見の良く温かい人柄のおかげでカンパニーは彼を中心とした家族のようであったと大原永子は述 べている。 【ピーター・ダレルや彼の作品を知る人物たちによるコメント】 アダム・クーパー( 「ホフマン物語」をスコティッシュ・バレエで主演) 『ピーター・ダレルが 60、70 年代に他の振付家が取り上げないような素材を用い、バレエ言語を新たな 手法で用いました。マクミラン、クランコと比べてスコットランドという小さな地域のバレエ団にいた こと、二人のように世界ツアー等をしなかったことが彼の知名度を世界的なものにしなかったのではな いか、と思います。ダレルは、バレエを通じて物語を語ることができました。そして彼のダンスを実際 に踊り、彼の振り付け方、表現に強い共感を感じました。』 アダム・クーパー( 「ホフマン物語」をスコティッシュ・バレエで主演) Mary Brennan( 「ヘラルド」舞踊評論家) (スコティッシュ・バレエ「ホフマン物語」プログラムでの記述より一部抜粋) 『時代を超えて愛されてきた古典作品の再演、 《くるみ割り人形》 《白鳥の湖》 《ジゼル》もダレルが手を つけるや否やそこには新たな息吹が吹きこまれた。物語の構成の細かな陰影にまで目を配り、鋭い洞察 力に基づいた人物設定を行って、聴衆が心の底から共鳴できるような人間ドラマを描き出してみせた。 』 『The Times』 1969 年 11 月 『ダレルは、英国を牽引する振付家達の中で、最もアシュトンに似ている。それは、時代―流行を追う のではなく、人々の思考や行動に敏感な点においてである。それが彼の作品には反映されている。』 【大原永子とピーター・ダレル】 大原永子は、1974 年にジャック・カーターの勧めでニュー・ロンドン・バレエでソロを踊って注目され、 さらにロンドン・フェスティバル・バレエのオーディションを受けプリンシパルとして採用された。そ こで踊っている時、ピーター・ダレルと出会い、スコティッシュ・バレエに誘われたのだ。ダレルは当 時、小柄で個性の強いプリンシパルを探しており、大原もダレルが創作するような演劇的バレエを踊り たいと考えていた時期だったので、両者の出会いは正に理想的なものだった。スコティッシュ・バレエ に入団した大原はダレルの振付作品で数多くの主役を踊り、 『ダレルのミューズ』と称されたほどだった。 3 ◎あらすじ 【プロローグ ラ・ステラ ~オペラ座のある街角のカフェ】 ホフマンは友達と酒を飲みかわしながら、ラ・ステラの到着を待っている。彼女 はオペラ座で歌う彼の恋人だ。ラ・ステラは、侍女に公演後の密会の約束をした ためたホフマンへの手紙を言づける。しかしその手紙はホフマンではなく、ラ・ス テラに魅せられた邪悪なリンドルフ議員の手にわたってしまう。ほろ酔いのホフ マンは、テーブルの上の 3 つの品物にまつわる物語を語り始める。 【第 1 幕 オリンピア(第 1 の物語)~スパランザーニの自宅の温室】 スパランザーニは彼の最新作、生きているような人形、オリンピアを披露すべ く、友達を家に招いた。スパランザーニはオリンピアが客と踊ることを告げるが、 まずは魔法のめがねをかけるように、とホフマンに要求する。ホフマンはオリン ピアが生きていると信じて一目ぼれし、スパランザーニに彼女と結婚させてほし いと願い出る。彼の許可を得て、ホフマンはオリンピアを踊りの輪に誘うが、踊 っている最中に魔法のめがねをなくす。すると人形がバラバラになってしまい、 ホフマンはスパランザーニに騙されたことに気が付く。 【第 2 幕 アントニア(第 2 の物語)~アントニアの自宅の音楽室】 10 年後、アントニアを愛するホフマンは、彼女の父親のクレスペルのもとで音楽 の勉強をしている。アントニアはホフマンのピアノに合わせて踊りながらふざけ ているが、二人を見つけた父親はホフマンを追い出し、過度の運動はアントニア の生命の危機につながると忠告する。彼女は謎の病を患い、踊ることを禁じら れていたのである。そこに突然ドクター・ミラクルが現れる。彼は彼女を治すと約 束し、彼女が、自分が素晴らしいバレリーナである、と信じるように催眠術をか ける。幻想に魅入られたアントニアに「もう一度あなたのピアノで踊りたいの」と 言われ、ホフマンはいやいやながら演奏を始めるが、やがて彼女は彼の腕の中 で息絶える。 【第 3 幕 ジュリエッタ(第 3 の物語)~ダーパテュートのサロン】 歳を重ね、分別もある男となったホフマンは、過去に深く傷ついた自らの心を 癒すために信仰生活に入っていた。ある日、彼は悪魔ダーパテュートのサロン に来ていた。ホフマンを何とかして快楽の世界に誘い込もうとするダーパテュー ト。そこへベネチアの高級娼婦ジュリエッタがやってきて、ホフマンは狂おしいま でに彼女に魅せられてしまう。彼女はホフマンを誘惑し、彼は信仰を放棄する が、鏡の中の自分の姿が消えているのを見て、自分の不滅の魂が失われたこ とを知り、正気に戻る。苦悶のうちに許しを乞い祈るホフマン。彼の姿が再び鏡 の中に現れるとダーパテュートはジュリエッタと共に鏡の中へと消える。 オリンピア アントニア ジュリエッタ 【エピローグ ラ・ステラ~オペラ座のある街角のカフェ】 プロローグのカフェに場面は戻り、ホフマンはリンドルフに勧められてかなりの 量の酒を飲んでいる。ラ・ステラがオペラ座から戻ってきてホフマンを探している と、そこへリンドルフ議員が上機嫌で彼女に出会えた喜びを伝える。ラ・ステラ はそんな彼を無視するが、ホフマンはアルコールと過去のつらい思い出のた め、酔いつぶれて眠っており、その横にはラ・ステラからの手紙がくしゃくしゃに 丸められて捨てられていた。哀しみと失意のラ・ステラはリンドルフ議員に促さ れるままにその場を去る。茫然自失となったホフマンだが、我に返り、今回のこ ともまた、常に彼を追い回していた悪魔の仕業だと確信するのだった。 ホフマン 4 <「ホフマン物語」の特徴> 【男性が主役のバレエ】 全幕バレエ作品を主役が女性と男性のいずれか、という観点で分類すると、圧倒的に女性の数が多い事 実に気付かされる。そのような状況の中、ピーター・ダレルの「ホフマン物語」は、ジョン・クランコ 振付の「オネーギン」と同様に、男性が主役であり、タイトル・ロールにもなっていることは特筆すべ き点である。「ホフマン物語」では、ホフマンとリンドルフ(悪の化身)は全編を通じてそれぞれ一人 の男性ダンサーが演じる。ホフマンは登場した際は初老の男性、そして各幕では20代、30代、40 代といった順に年齢が上がり、エピローグでは再び初老の男性を演じることとなり、様々な感情と状況 を表現する演技力の幅が求められる。また、各幕での女性主役が異なるため、ソロの踊りをこなすだけ でなく、女性ダンサー達へのサポート力も必須である。全編を通じて舞台に登場するため、体力がある ことはもちろんのことである。そのため、ホフマンはテクニックだけでなく、様々な要素が求められる 難役である。ホフマンと同様に全編を通じて登場するのが、リンドルフ(悪の化身)である。それぞれ の役柄へのアプローチは全く異なる。ホフマンは、一貫して『ホフマン』の人生を演じることとなるが、 リンドルフは幕が変わるごとに名前も立場も異なる悪を演じなければならず、多様な役柄を演じ分ける 力量が必要とされる。ホフマンとリンドルフ、この対照的な二役がどのように演じられるか、興味は尽 きない。 【幕ごとに変わる3人の女性主役たち】 「ホフマン物語」では、ホフマンを魅了する女性が1幕のオリンピア、2幕のアントニア、3幕のジュ リエッタ、と幕ごとに変わるため、その変化に応じて3種類の踊りと設定を観客は楽しむことができる。 各幕の女性主役はプリンシパル級の女性が配役されており、どの幕も見応えがあり、なおかつバラエテ ィに富んでいる。裏を返せば、舞台を成立させるには素晴らしい女性ダンサー3名の存在が不可欠だと 言っても過言ではない。 【英国らしいユーモア】 『風刺的な要素、ユーモアのフィルターを通して語られる社会に対する皮肉なコメント、そして流行の 最先端にいる人々にホフマンが囲まれるパーティの場面における鋭く、辛辣な観察眼もまた特徴的だ。 ダレルは、おしゃれをして、もったいぶった中上流階級の人々が、長く伸びた首で頭をうなずいている 様子を振り付けているが、それはクジャクの羽をまとった禿鷹のようでもある。選り抜いたわずかなし ぐさや様子を通して、彼は喋々階級、つまりギャラリーの落成などにやってきてはちょっとばかりのゴ シップと暖かなワインを楽しむ人々を描き、からかって見せている。』 (Mary Brennan(「ヘラルド」舞踊 評論家)スコティッシュ・バレエの「ホフマン物語」プログラムでの記述より一部抜粋) 「ホフマン物語」で随所に見られる、英国振付家ならではのユーモアの利いた振付も楽しみたい。 <大原永子が語る「ホフマン物語」> インタビュアー:守山実花(バレエ評論家) 新国立劇場会報誌「The Atre」6 月号より抜粋 ホフマンと三人に女性の恋物語 多彩なバレエ・シーンが楽しめる作品 ―スコティッシュ・バレエに長年在籍し、ピーター・ダレルの作品を数多く踊られた大原芸術監督は、どのような視点か らこの作品を選ばれたのでしょうか。 大原 『ホフマン物語』はピーター・ダレルの代表作であり、ドラマ性の高さと同時に多彩なスタイルのバレエ・シーン が楽しめる、奥行きのある作品です。ホフマンの悲劇的な人生を描いていますが、単に重く暗いだけではありません。視 覚的な要素にも優れた、見ごたえのある作品です。 タイトルロールのホフマンは、ひとりのダンサーが二十代から晩年 までを演じ、その相手役となるヒロインは、幕ごとに替わります。ひとつの作品の中で個性の異なる三人の女性ダンサー を主役としてご覧いただける点も、この作品の魅力です。三つの幕それぞれでまったく異なる恋の物語とダンスのスタイ ル、ヴィジュアルをお楽しみいただくことができます。三つの違う作品を見ているような気持ちがするほどに、それぞれ の幕の個性は際立っていますが、全編を通じてご覧いただくことで、何かに翻弄され、悲劇に終わるホフマンの人生の悲 5 哀が浮かび上がってきます。 ――ヴィジュアル要素である装置と衣裳は、スコティッシュ・バレエのものではなく、新国立劇場での上演用に一新する そうですね。 大原 はい。装置は『眠れる森の美女』に続いて川口直次さん、衣裳はオペラ、演劇界で活躍中の前田文子さんにお願い しました。充実した舞台機構を持っている新国立劇場で上演するのに相応しい作品であることも、 『ホフマン物語』を選ん だ理由のひとつですから。この劇場の大きさによりマッチしたものになるよう、コール・ド・バレエのダンサー数を初演 時よりも増やした〝新国立劇場オリジナル版〞としての上演になります。 オッフェンバックの音楽は、 「ホフマンの舟歌」をはじめ、耳になじみのある曲も多いですし、ジョン・ランチベリーに よる優れた編曲により、踊りやすく、かつ幕ごとのムードがよく出たものになっています。 ――ホフマンはプロローグでは老人ですが、第一幕では青年の姿で登場します。その後も幕ごとに異なる年齢で登場し、 それぞれの境地を表現しなければなりません。 大原 『ホフマン物語』はホフマンの人生の物語ですから、ホフマン役は出ずっぱりですし、彼にかかる比重は相当なも のです。彼が魅力的であればあるほど、作品としての魅力も増しますから。高度なテクニックを披露して魅せるのではな く、ピーター独特のスタイルをいかに表現するかが問われます。いろいろな作品を経験し、テクニック的にも成長してい る新国立劇場バレエ団のダンサーが、ピーターのスタイルをどこまで自分のものにして表現できるか、福岡雄大、菅野英 男、井澤駿がホフマンに挑みます。 何者かに翻弄される人間の姿を描く ピーター・ダレルの世界 ――大原芸術監督は三人のヒロインすべてを演じられたご経験をお持ちです。それぞれの特徴や見どころについてお話い ただけますか? 大原 第一幕のオリンピアは機械仕掛けの人形ですが、人形師に魔法のメガネをかけさせられたホフマンには、生きてい る少女に見えます。ホフマンは気づいていませんが、この人形師は悪魔です。私が最初に演じたのは、このオリンピアで した。人形の役ですが、人形のふりをしたカクカクした動きだけでなく、もう少し自由さのある動きが求められました。 というのは、ホフマンには少女に見えるのですから、女性であり人形でもある、微妙なニュアンスが必要なのです。スタ ッカートが効くテキパキした動きの得意な長田佳世、音楽性に優れた奥田花純が演じます。 第二幕のアントニアは、ピーターがユーゴスラビア(当時)に招かれて『ホフマン物語』を上演した際に、私は初めて踊 りました。彼女は身体が弱いのですが、バレエのプリンシパルを夢見ています。主治医に催眠術をかけられ、自分をバレ リーナだと思い込み、その幻想の中でホフマンと踊ります。この夢の中のバレエ・シーンは、十組のコール・ド・バレエ と三組のカップルも登場する幻想的なグラン・パ・ド・ドゥとなります。アントニアは小野絢子と米沢唯、 大きな見せ場 である幻想シーンを任せられるダンサーです。 第三幕に登場するジュリエッタは高級娼婦で、信仰の世界に入っている ホフマンを誘惑する妖婦です。牧阿佐美バレヱ団がこの作品を上演した折に、私はジュリエッタを演じました。この幕は 妖しげな魔窟のような場所、ダーパテュートのサロンが舞台です。ジュリエッタは彼の愛人で、彼の命令でホフマンを信 仰の世界から逸脱させようとするのです。 「女」が見せられるダンサー、本島美和、米沢唯が演じます。 ――各幕、プロローグとエピローグに、ホフマンを翻弄する男が姿、名前を変えて登場します。 大原 客席から見ているとホフマンがこの悪魔的な男に操られていることがわかるのですが、ホフマン自身は気がついて いません。悪魔に翻弄され恋が成就できなかったのに、彼はすべて自分のせいだと思いこんでしまうのです。 ピーター の作品には、誰かに翻弄されて自分の望みを遂げられない人物がしばしば登場します。 『ジゼル』や『白鳥の湖』などの古 典作品でも、彼の版は通常の演出とは一味も二味も違う人間ドラマであり、何者かに翻弄されていく人間の姿が描かれて いるのです。 ――ダレルのスタイルの特徴はどこにあるのでしょう。 大原 基本のバレエ・テクニックを使った上で、アームス(腕)とボディの使い方に大きな特徴があります。自分の身体 の回りを囲むようにしながらアームスを降ろしていったり、アームスとボディの使い方でドラマ性を出していきます。ス テップを通じて感情を出すことが、とりわけ要求されます。 ピーター自身は温かみのある人で、彼を中心にバレエ団は 家族のように結束していましたから、ほかのバレエ団に移籍するダンサーはほとんどいませんでした。ピーターは女性に 対して、理想的な美を求め、尊敬の念を持って、その美しさや才能に恋をする人でした。いわゆる男女の恋愛感情ではな く、美に惚れ込んだのです。男性に対しても、その美しさや魅力に芸術家としての愛情を注ぎました。 彼の作品を上演 するには、ピーターのスタイルや作品世界を熟知しているスタッフが不可欠です。今回は信頼できるスタッフが参加して くれますし、私自身もコーチとして指導にあたります。 『ホフマン物語』は人生ドラマであり、同時にファンタジー的 要素もあり、変化に富んだダンス・スタイルが詰まった、とても味わい深い作品です。 6 ◎プロフィール 【振付】 ピーター・ダレル Peter Darrel 1929 年英国リッチモンド生まれ。サドラーズウェルズ・バレエ学校に学び、1944~46 年 サドラーズウェルズ・バレエ学校に学び、1946~47 年サドラーズウェルズ・シアター・バレ エで踊る。同団を離れ、ミュージカル、及びロンドン・フェスティバル・バレエ他のカンパニ ーに出演、51 年に初の振付作品「ミッドサマー・ウォッチ」をバレエ・ワークショップで発 表。57 年エリザベス・ウェストと共にウェスタン・シアター・バレエを設立。62 年のウェストの 死後は単身で監督を務め、69 年本拠地をグラスゴーに移し、スコティッシュ・シアター・バ レエと改名。(現在のスコティッシュ・バレエ)。設立当初からダレルの作風により同団の独 特のイメージが形成される。「囚人」(1957 年)では、ダンスによって社会問題を真正面か ら取り上げた。また、ビートルズの音楽を使用した「モッズ・アンド・ロッカーズ」など多彩な 作品を創作。本拠地がグラスゴーに移ったあとには、作品の幅を拡げ「ジゼル」(1971 年)、「ホフマン物語」(1972 年)、「白鳥の湖」(1977 年)、「シンデレラ」(1979 年)といっ た作品を生み出した。1984 年に CBE(大英帝国勲章)受勲。1987 年逝去。 【指揮】 ポール・マーフィー Paul Murphy バーミンガム・ロイヤルバレエとそのオーケストラ、ロイヤル・バレエ・シンフォニアの首席指 揮者。英国ロイヤルバレエで定期的にゲスト指揮者を務めており、ロイヤル・オペラ・ハウ ス管弦楽団と定期的に仕事をしている。その他、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、 ハレ管弦楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、BBCナショナル・ウェ ールズ管弦楽団ほか英国の優れたオーケストラを多数指揮している。また、ニューヨー ク・シティ・バレエ、ライン・バレエ、ロイヤル・フランダース・バレエ、オランダ国立バレエ、 最近ではオーストラリア・バレエのゲスト指揮者を務めている。新国立劇場には 2008 年デ ヴィッド・ビントレー振付「アラジン」初演、10 年「カルミナ・ブラーナ」「ガラントゥリーズ」「火 の鳥」「シンフォニー・イン・C」「ペンギン・カフェ」「パゴダの王子」「ファスター」を指揮して いる。 7 【装置】 川口直次 Kawaguchi Naoji 1962 年日本放送協会に入局。大河ドラマなどテレビドラマの美術で活躍するかたわら、 オペラ・バレエ・演劇などの舞台美術を数多く手がける。77 年伊藤熹朔賞受賞。83 年文 化庁派遣芸術家在外研修員として渡伊。日本放送協会を退職後、武蔵野美術大学 で、舞台美術、映像美術の教育に携わる。新国立劇場では、バレエ『パキータ』『こどもの ためのバレエ劇場 シンデレラ』、2014 年の新制作バレエ『眠れる森の美女』、オペラ『セ ビリアの理髪師』『トスカ』『こうもり』の美術を手がけた。バレエの代表作としては、『新 白 鳥の湖』『ロミオとジュリエット』(松山バレエ団)、『ドン・キホーテ』(牧阿佐美バレエ団)な ど。近年手がけたオペラ作品としては『ラ・ボエーム』『フィガロの結婚』『セビリアの理髪師』 (名古屋二期会)、新作オペラ『いのち』(長崎県オペラ協会公演)などがある。オペラ、バ レエのほかに演劇や映画の美術を多数手がけており、代表的な映画作品に伊丹十三監 督作品『静かな生活』『スーパーの女』『マルタイの女』がある。武蔵野美術大学名誉教 授。 【衣裳】 前田文子 Maeda Ayako 1988 年より緒方規矩子に師事。95 年度文化庁派遣芸術家在外研修員としてイ ギリ ス留学。新国立劇場では演劇公演で『喪服の似合うエレクトラ』『夢の痂』『ヘンリー六 世』『雨』『リチャード三世』『アジア温泉』『ブレス・オブ・ライフ』『星の数ホド』など多数、 オペラ公演『蝶々夫人』『鹿鳴館』ほか、バレエ公演『カルメン』、ダンス公演の衣裳も手 がける。95 年度伊藤熹朔賞新人賞、第 10 回読売演劇大賞優秀スタッフ賞、2003 年度伊藤熹朔賞、橘秋子クリエイティブスタッフ賞を受賞。 【照明】 沢田祐二 Sawada Yuji 東京生まれ。文化庁派遣在外研修性としてロンドン、ベルリンで演劇、オペラ、バレエ の照明法を学ぶ。現在は演劇、オペラ、バレエ、ミュージカルなど幅広いジャンルで照 明デザイナーとして活躍。新国立劇場におけるバレエの公演では『シンデレラ』『ロメオと ジュリエット』『ライモンダ』『白鳥の湖』『ジゼル』『マノン』『カルメン』『オルフェとエウリディ ーチェ』『椿姫』『火の鳥』『パゴダの王子』2014 年の新制作バレエ『眠れる森の美女』 など。日本バレエ協会公演『白鳥の湖』『ジゼル』『眠れる森の美女』『アンナカレニー ナ』なども手掛ける。他に新国立劇場ではオペラで『カルメン』『魔弾の射手』『黒船』 『修善寺物語』『鹿鳴館』『夜叉ヶ池』など。演劇では『城』『わが町』『アジア温泉』『ピグ マリオン』。第1、10 回照明家協会賞大賞、文部大臣奨励賞。第1回読売演劇大賞最 優秀スタッフ賞。第 33 回紀伊国屋演劇賞。第1回橘秋子舞台クリエテイブ賞を受章。 8 ◎舞台装置デザイン プロローグ、エピローグ 立体模型 第1幕 立体模型 第2幕 幻想シーン 立体模型 第2幕 ハウスシーン 立体模型 第3幕 立体模型 9 ◎衣裳デザインエピローグ、プロローグ 第1幕 オリンピア 第2幕 立体模型 アントニア(左:ハウスシーン、右:幻想シーン) 第3幕 ジュリエッタ ドクター・ミラクル(悪の化身) (※第2幕) プロローグ、エピローグ ラ・ステラ ホフマン(※第2幕の衣裳デザイン画) 10 ◎配役&プロフィール 10 月/ 30 日(金) 31 日(土) 31 日(土) 11 月 1 日(日) 3 日(火・祝) 11 月 19:00 13:00 18:00 14:00 14:00 ホフマン 福岡雄大 菅野英男 福岡雄大 菅野英男 井澤 駿 オリンピア 長田佳世 奥田花純 長田佳世 奥田花純 長田佳世 アントニア 小野絢子 米沢 唯 小野絢子 米沢 唯 小野絢子 ジュリエッタ 米沢 唯 本島美和 米沢 唯 本島美和 米沢 唯 リンドルフほか マイレン・トレウバエフ 貝川鐵夫 マイレン・トレウバエフ 貝川鐵夫 マイレン・トレウバエフ (悪の化身) 【ホフマン役】 福岡雄大 Fukuoka Yudai 【プリンシパル】 大阪府出身。ケイ・バレエスタジオで矢上香織、久留美、恵子に師事。2003 年文化庁在外研修員とし てチューリッヒジュニアバレエ団に入団、ソリストとして活躍。05 年チューリッヒバレエに入団。2003 年神戸全国洋舞コンクール・バレエ男性シニア部門グランプリ、08 年ヴァルナ国際バレエコンクー ル・シニア男性部門第 3 位、09 年ソウル国際舞踊コンクール・ クラシック部門シニア男性の部優勝 などがある。09 年新国立劇場バレエ団にソリストとして入団。劇場デビューとなる『ドン・キホーテ』 で主役を踊る。11 年中川鋭之助賞受賞。12 年プリンシパルに昇格。第 44 回舞踊批評家協会新人賞受 賞。13 年には英国バーミンガム・ロイヤル・バレエにおいて、ビントレー『アラジン』 、14 年にはビ ントレー『パゴダの王子』にも主演。13/14 シーズン以降ほとんどの演目で主役を踊る。13 年には英国バーミンガム・ロ イヤル・バレエでビントレー『アラジン』 、14 年にはビントレー『パゴダの王子』にも客演。 菅野英男 Sugano Hideo 【プリンシパル】 茨城県出身。山本禮子バレエ団付属研究所、モスクワ国立アカデミーで研鑽を積んだ後に、インペリ アル・ロシアバレエ、キエフ国立バレエに所属した。これまでに、1999 年埼玉県全国舞踊コンクール・ シニアの部第 3 位、2001 年 NBA 全国バレエコンクール・シニアの部第 2 位、03 年ルクセンブルク国 際バレエコンクール・パ・ド・ドゥ部門第 3 位、04 年ペルミ国際バレエコンクール第 2 位、08 年ソ チ国際バレエコンクールベストパートナー賞ほかを受賞している。10 年新国立劇場バレエ団にソリス トとして入団。13 年プリンシパルに昇格。 『白鳥の湖』 『くるみ割り人形』 、プティ『こうもり』 、ビン トレー『パゴダの王子』ほか数多くの作品で主役を踊っている。 井澤 駿 Izawa Shun 【ソリスト】 群馬県出身。関田和代、菅居理枝子、田中洋子に師事。山本禮子バレエ団付属研究所、菅居理枝子 バレエアカデミー、バレエスタジオ DUO で学ぶ。受賞歴は、2012 年全国舞踊コンクール・バレエ第 一部第 1 位、ユースアメリカグランプリ・NY ファイナル・ブロンズメダル、13 年こうべ全国洋舞コ ンクール・バレエ男性シニアの部第 1 位。14 年に新国立劇場バレエ団にソリストとして入団。14 年 12 月バレエ公演『シンデレラ』で全幕主役デビュー、2015 年 4 月『こうもり』でも主演を務めた、 今後の活躍が大いに期待される若手ダンサー。 11 【オリンピア役】 長田佳世 Nagata Kayo 【プリンシパル】 大阪府出身。ワクイバレエスクールにて涌井三枝子に師事。その後ボリショイ・バレエ・アカデミー に留学しマリーナ・コンスタンチーナ・レオノバに師事。97 年ボリショイ・バレエアカデミーを首席 で卒業し、国立ロシアバレエ団でソリストとして活躍。その後、K バレエカンパニーを経て、2009 年 新国立劇場バレエ団へソリストとして入団。13 年プリンシパルに昇格。 『白鳥の湖』 『ジゼル』 『眠れ る森の美女』『ラ・バヤデール』アシュトン『シンデレラ』、エイフマン『アンナ・カレーニナ』、ビ ントレー『パゴダの王子』、バランシン『テーマとヴァリエーション』ほか数多くの作品で主役を踊 っている。 奥田花純 Okuda Kasumi 【ソリスト】 福岡県出身。田中千賀子ジュニアバレエ団で田中千賀子、下村由理恵バレエアンサンブルで篠原聖 一、下村由理恵に師事する。主な受賞歴に、2007 年東京新聞全国舞踊コンクール・パ・ド・ドゥ部 門第 2 位、09 年こうべ全国洋舞コンクール・シニア部門第 2 位などがある。2010 年に新国立劇場バ レエ団に入団。アシュトン『シンデレラ』秋の精、サープ『イン・ジ・アッパー・ルーム』、 『ドン・ キホーテ』ピッキリア、ビントレー『ファスター』ファイターズなどを踊り、14 年『パゴダの王子』 さくら姫役で主役デビューを果たした。14 年ソリストに昇格。 【アントニア役】 小野絢子 Ono Ayako 【プリンシパル】 東京都出身。小林紀子、パトリック・アルモン、牧阿佐美に師事。小林紀子バレエアカデミー、新国 立劇場バレエ研修所(第3期修了生)を経て、2007年新国立劇場バレエ団ソリストとして入団。入団 直後に、ビントレー『アラジン』の主役に抜擢され成功を収めた。その後、古典から現代まで幅広い 作品に出演し、09年からはほとんどの演目で主役を踊っている。11年プリンシパルに昇格。13年には 英国バーミンガム・ロイヤル・バレエにおいて、ビントレー『アラジン』 、14年にはビントレー『パ ゴダの王子』にもゲスト主演し、好評を得た。04年アデリン・ジェニー国際バレエコンクール金賞。 10年スワン新人賞を受賞。平成22年度(第61回)芸術選奨文部科学大臣新人賞。第42回舞踊批評家協 会新人賞。第30回服部智恵子賞などがある。 米沢 唯 Yonezawa Yui 【プリンシパル】 愛知県出身。塚本洋子バレエスタジオで学ぶ。国内国外の数多くのコンクールに入賞し、2006 年に渡 米、サンノゼバレエ団に入団。主な受賞歴は、04 年こうべ全国洋舞コンクールクラシックバレエ部門 ジュニアの部第 1 位、全国舞踊コンクールジュニアの部第 1 位、ヴァルナ国際バレエコンクールジュ ニアの部第 1 位、05 年世界バレエ&モダンダンスコンクール第 3 位、06 年 USA ジャクソン国際バレ エコンクールシニアの部第 3 位など。10 年にソリストとして新国立劇場バレエ団に入団した。ビント レー『パゴダの王子』で初主役を務め、『眠れる森の美女』 『白鳥の湖』『ドン・キホーテ』『ジゼル』 『くるみ割り人形』 『ラ・バヤデール』ほか数々の作品で主役を踊っている。13 年プリンシパルに昇 格。14 年中川鋭之助賞受賞。 12 【ジュリエッタ役】 米沢 唯 Yonezawa Yui 【プリンシパル】 ※プロフィールは、「アントニア役」をご参照ください。 本島美和 Motojima Miwa 【プリンシパル】 東京都出身。牧阿佐美、三谷恭三、豊川美恵子、ゆうきみほに師事。豊川美恵子エコールド・バレエ、 橘バレエ学校を経て 2000 年牧阿佐美バレヱ団に入団、01 年に新国立劇場バレエ研修所に第一期生と して入所。2 年間の研修を終えて、03 年新国立劇場バレエ団にソリストとして入団。05 年の新制作『カ ルメン』で初めて主役に抜擢され、『ライモンダ』、ビントレー『アラジン』 、プティ『こうもり』ほ か数多くの主役を務めている。出演した CM での演技力が評価され、ACC CM フェスティバルの演技賞 を受賞。06 年に橘秋子賞スワン新人賞を受賞した。11 年プリンシパルに昇格。 【リンドルフほか(悪の化身)役】 マイレン・トレウバエフ Maylen Toleubaev 【プリンシパル】 サンクトペテルブルグ出身。ワガノワ・バレエ学校、ムソルグスキー記念サンクトペテルブルグ国立 バレエで、ユーリ・ウムリーヒン、ニコライ・ボヤルチコフらに師事する。1998 年にペルミ国際バレ エコンクール入賞、ならびにマイヤ・プリセツカヤ記念国際バレエコンクール・クラシックバレエ部 門入賞/創作部門振付奨励賞、2000 年ルドルフ・ヌレエフ国際バレエコンクール入賞。02 年に新国 立劇場バレエ団にソリストとして入団。08 年ファースト・ソリストに昇格。その間にも、 『くるみ割 り人形』 『白鳥の湖』 『シンデレラ』 『ラ・バヤデール』で主役を務めるほか、エイフマン『アンナ・ カレーニナ』カレーニン、ビントレー『アラジン』マグリブ人、フォーキン『火の鳥』カスチェイな ど数々の重要な役を踊る。11 年プリンシパルに昇格。 貝川鐵夫 Kaikawa Tetsuo 【ファースト・ソリスト】 兵庫県出身。平櫛バレエ姫路、潮田弘子バレエ研究所を経て、ワガノワ・バレエ学校に留学し、1998 年卒業。99年モナコ・プリンセスグレース・ダンス・アカデミーに留学。2000年秋より新国立劇場バ レエ団にコール・ド・バレエとして入団し、2004/2005シーズンよりソリストに昇格。 『白鳥の湖』 『眠 れる森の美女』 『ドン・キホーテ』 『くるみ割り人形』 、アシュトン『シンデレラ』の主役や、石井潤 『カルメン』ホセ、エイフマン『アンナ・カレーニナ』ヴロンスキー、マクミラン『ロメオとジュリ エット』パリス、バランシン『シンフォニー・イン・C』第2楽章のプリンシパルなどを踊っている。 13 ◎公演概要 ホフマン物語 【タイトル】 【芸術監督】 大原永子 【音楽】 ジャック・オッフェンバック 【振付】 ピーター・ダレル 【装置】 川口直次 【衣裳】 前田文子 【照明】 沢田祐二 【指揮】 ポール・マーフィー 【管弦楽】 東京フィルハーモニー交響楽団 【出演】 新国立劇場バレエ団 【公演日程】 2015 年 10 月 30 日(金)19:00 / 31 日(土)13::00/18:00 11 月 1 日(日)14:00/3 日(火・祝)14:00 【会場】 新国立劇場 オペラパレス (京王新線 新宿駅より 1 駅、初台駅中央口直結) 【主催】 新国立劇場 【前売開始】 好評発売中 【料金(税込)】 S:12,960 円 A:10,800 円 B:7,560 円 C:4,320 円 D:3,240 円 ◎チケットのお求め・お問い合わせは 新国立劇場ボックスオフィス TEL:03-5352-9999 (10:00~18:00) 新国立劇場 Web ボックスオフィス http://pia.jp/nntt/ (PC、携帯共通) チケットぴあ http://pia.jp/t/ (PC、携帯共通)、 イープラス http://eplus.jp/nnttballet/ (PC、携帯共通) ローソンチケット、CN プレイガイド ほか *新国立劇場では、高齢者割引(5%)、障害者割引(20%)、学生割引(5%)、ジュニア割引(中学生以下20%)など 各種の割引サービスをご用意しています。