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小冊子(SEB) - Amazon Web Services

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小冊子(SEB) - Amazon Web Services
コカ・コーラ品質システム
サプライヤーへの期待像
小冊子(SEB)
he chain of value created by the
Coca-Cola system begins with the
products and services you provide to us.
Delivering the highest quality requires
consistent execution—by us, our bottling
partners, our distributors and our retailers.
But it starts with you, our suppliers.
T
Because quality is at the core of our business, your success is essential
to our success. This second edition of the Supplier Expectations
Brochure represents our commitment to working together with you
toward continuous improvement and quality in everything we do.
Thank you for your commitment.
Neville Isdell
Chairman, Board of Directors
and Chief Executive Officer of The Coca-Cola Company
コカ・コーラシステムが創造する「価値の連鎖」は、
サプライヤーのみなさまが供給する製品やサービスから始まります。
最高の品質をもたらすためには、私たち各地のコカ・コーラ社、ボトラー社、流通・販売社による首尾一貫した業務
の遂行が求められます。しかしそのすべては、みなさまサプライヤーから始まるのです。
コカ・コーラにとって品質は、事業の核心にあります。
ですからサプライヤーのみなさまの成功が私たちの成功の条件です。
この「サプライヤーへの期待像」第2版には、品質向上の継続と、あらゆる面での高品質を目指してみなさまと協
働するための約束をまとめました。
みなさまの真摯なる姿勢に感謝いたします。
QUALITY
(上記和訳は参考訳です)
目次
1. はじめに
2. サプライヤーに期待するパフォーマンス………………………7
A. 品質システム………………………………………………7
B. 品質プログラム……………………………………………7
C. サプライヤー基本原則……………………………………10
D. 物資調達およびサービスの購入………………………12
E. 工程モニタリングおよび工程管理………………………12
F. 製品管理…………………………………………………13
G. 食品の安全性……………………………………………14
H. 化学物質の残留および化学物質による汚染の管理 …16
I . トレーサビリティ…………………………………………17
J. 学術情報および食品関連法規…………………………18
K. 行政措置の通知…………………………………………19
L. 工程変更の事前通知………………………………………20
M. オーディターの受け入れ …………………………………21
N. 保守保安……………………………………………………21
O. 契約…………………………………………………………23
P. 法規順守 ……………………………………………………23
Q. 守秘義務……………………………………………………24
R. 日本コカ・コーラ株式会社の職務規定 …………………24
3. 用語説明…………………………………………………………25
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1. はじめに
コカ・コーラ社は関連する
すべての人々に満足とさわやかさを
もたらすために存在しています
それはコカ・コーラの約束です。毎日10億
て重要な役割を果たしています。本ガイド
回以上も、お客様はさわやかさを求めて当
ラインは、原材料、包材、販売機器・マー
社のブランドを選び、最高の品質を常に期
ケティング機材の既存サプライヤーあるい
待します。その期待に応えるためにはサプ
はこれからそうなろうとしているみなさま
ライチェーン全体が完璧に業務を遂行する
や委託加工先を対象に、当社の期待とサプ
ことが必要であり、コカ・コーラ システム
ライヤーとしての認証に必要な要求事項を
のサプライヤーである皆さまはコカ・コーラ
まとめたものです。
製品の品質と完全性を保証する上できわめ
コカ・コーラ社とは
コカ・コーラ社は非アルコール飲料の原
楽、余暇の過しかたにおける嗜好など地
液、シロップの製造、流通、販売を手掛け
域ごとの文化を理解することは、グローバ
ルな事業の持続可能な成長を促進する
る世界のリーディング企業です。系列の
ボトラー各社はこれらの原液を使用し、
ために不可欠です。
400を超える飲料ブランドを生産して
当社は最高品質の飲料を提供するだ
います。本社は米国ジョージア州アト
けでなく、教育、健康、環境および多様
ランタにあり、世界およそ200カ国で
性への取り組みを通じて世界中の地
事業を展開しています。
域に貢献しています。当社が事業を営
当社は多彩な飲料群を各国市場に提供
む地域での生活の質を向上できるよう
し、その風味の多様性と販売形態は拡
一貫した経営判断を行いながら、よき
大の一途をたどっています。仕事や娯
企業市民となるよう努力しています。
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業務全般にわたる品質
当社にとって、
品質とは単に味わったり、
見たり、
されるべき結果に重点をおいたもので、網羅
測定したりするだけのものではありません。
的な作業規範ではありません。各サプライヤー
品質は私たちの行動のすべてに表れます。市
は同じ成果を達成しなければなりませんが、
場における当社の品質に対する約束を守るこ
その実現方法は地域ごと、工程ごとに異なる
とが最重要な経営目標であるので、当社は世
ものです。
界で変化しつづける期待を超えるように常に
そして、品質が当社の事業の核心であること
努力しています。
は揺らぎませんがこれ以外にも責任ある企業
この目標を実効性をもって達成するために、私
姿勢や誠実な社員の行動といった当社の品
たちの活動を統一する指針となるコカ・コーラ
質に対する約束の実現に寄与するものが期
品質システム(TCCQS)を導入しました。
待されています。
TCCQSは、
国際的に認知されている品質規格、
食品安全、環境規格を満たすための要求事項
が明記されています。また、そこには、
原材料
調達、
業務委託、
サプライヤー管理における品
質上の要求事項が示されています。TCCQS
はコカ・コーラの企業市民としての四原則−
(1)
作業環境の向上、
(2)高品質な製品
の提供、
(3)地球環境の保全、そして(4)地
域社会の発展の実現を助けるものです。
TCCQSには、コカ・コーラ社が、製品品質、
環境および労働安全衛生を統一して達成す
る手法が示されています。
TCCQSにはまた、ISO9000など国際規格
の考え方もとり込まれています。
当社の期待像を理解するために
このガイドラインには当社の要望事項が記載
されています。これらの期待はあくまで達成
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品質(食品の安全性と製品の完全性)に
・学術情報および食品関連法規
ついての要求事項を以下に示します。
・保守保安
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・品質システム
適正な雇用、作業環境の安全性、環境行動
・品質プログラム
指針など企業姿勢としての要求事項を
・物資調達およびサービスの購入
以下に示します。
・工程モニタリングおよび工程管理
・サプライヤー基本原則
・製品管理
・食品の安全性
情報開示についての要求事項を
・化学物質の残留および化学物質による
以下に示します。
汚染の管理
・行政措置の通知
・トレーサビリティ
・工程変更の事前通知
・オーディターの受け入れ
・契約
・法規順守
・守秘義務
日常業務における誠実性についての
要求事項を以下に示します。
・日本コカ・コーラ株式会社の職務規定
各国のディビジョン(日本コカ・コーラ社)
またはユーザー(ボトラー工場)が、別途業
種や工場に特化した要求事項を定めている
ことがあります。これらは、調達業務の一
環として皆さまに明確に伝達されます。
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2. サプライヤー パフォーマンス
エキスペクテーション
(サプライヤーへの要望事項)
グラムおよび手順が含まれること。
A. 品質システム
最新の方針、プログラム、配合、工程が貴
社内の関係部署に正確に伝達されることを
保証するためのプロセスが稼動されている
方針
サプライヤーは、コカ・コーラ
こと。
システム
(TCCS)への高品質の製品およびサービス
定期的に監査を実施し、品質システムの実
の安定供給を保証するための、実効性のあ
効性および改善点を確認すること。
る品質システムを有すること。
定義
品質システム:
B. 品質プログラム
(1)品質要求事項を満たすために、品質保
証活動に指針を与え運用をガイドする手順、
方針
行動、組織体制、工程管理(規定に基づくも
サプライヤーは品質システムの一部にこの
のと基づかないもの両方を含む)の集合体。
ガイドラインに示された重要な品質プログ
(2)品質管理の実施に必要な組織体制、責
ラムを実効性をもって実施すること。
任、手順、工程および資源。製品の安全性
および品質を管理するのに必要な組織体制、
定義
方針、プログラム、手順。
品質プログラム:特定の品質上の問題、リ
スクまたは課題に対応するために導入され
要求事項
る、品質システム全体の構成要素となる品
品質システムが文書化されていること。品
質プログラムには、手順、活動、組織体制、
質システムには、本ガイドラインに記述さ
工程管理などを幅広い要素を盛り込むこと
れたコカ・コーラ社の納入規格や法規、要
ができる。
求事項の順守の徹底を保証する方針、プロ
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三者(環境を含む)に対する危害やリスクの
要求事項
品質プログラムには最低限、以下の項目を含
評価のデータを集めるために実施される。
めること。
GLPによって、行政当局に提出されたデータ
が事実を正しく反映したものであることがよ
納入規格への適合
り確実になり、
したがってリスク/安全性評
コカ・コーラ社に納入するサプライヤーは最
価を行う際の信頼性を向上させる。
低限、納入する製品が納入規格に適合するこ
とを保証する指針と手続きを実施すること。
GLP
すべての工場または外部検査機関および研
一般食品衛生管理(グッド・マニュファクチャ
究所は現行法規に定められたGLP要求事項
リング・プラクティス=GMP):
を順守すること。
すべての工場従事者、訪問者、協力企業従事
検査方法は、公定法、準公定法、または検証
者は最低限、法規に定められた一般食品衛生
された方法であること。公定法が制定されな
管理要求事項を順守すること。
い場合、独自に開発した手法を用いる。その
GMPは食品の製造、加工、保存に関連する基
際、GLP要求事項を満たすように、用途に即
準であり、食品が人間の消費にとって安全で
して検証を実施すること。測定・分析機器の
あり、また衛生的な条件下で調理され、包装
選定や配置・維持管理の方法は、測定結果の
され、保存されていることを保証するもので
信頼性を確保するように実施すること。
す。これにはあらゆる種類の汚染の予防も含
まれます。GMPには、正しく設計され、建設
従事者の訓練
された建物と装置類、高品質の食品を作るた
サプライヤーはコカ・コーラ社向け製品の管
め正式な訓練を受けた従事者、そして正しく
理、製造、輸送、保管に対する責任を持つ従
環境保全策が施された工場が必要である。
業員を対象とした計画的で、機能的で、効果
的な教育・訓練プログラムを有すること。
グッド・ラボラトリー・プラクティス (GLP):
サプライヤーは、すべての従業員が担
実験室での試験を計画、実行、モ
当の職務を遂行するための訓練を
ニター、記録、報告、蓄積するた
受け、資格を満たしていることを
めの概要を提供する一連の原則
保証すること。
をまとめたもの。これらの試験
は、医薬品、農薬、化粧品、食品
および飼料の添加物および汚
染物質、新規開発食品、殺虫剤
に関与するユーザー、消費者、第
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防虫・防そ
施設およびその周辺における害虫の活動
を効果的に防止するための防虫・防そプロ
グラムを整備し、文書化すること。このプロ
グラムはその職務の訓練を受けた担当者
が実施すること。防虫・防そ活動は害虫駆
除資格者または同等の訓練を受けた担当
者が実施すること。殺虫剤、殺菌剤または
殺そ剤を使用する際は必ず、製品が製造さ
れる場所と製品が出荷される地域の法規
を満たすこと。
施設および装置の設計
食品の製造、取り扱い、保存に使用する施設と
サニテーション
装置類は正しく設計され、所期の目的と整合
関連するすべての法規を満たし、食品製造
したものであること。施設と装置類は、汚染原
設備や施設の清潔さを保証する文書化さ
因を排除し、屋外の物質、におい物質、害虫、
れたサニテーションプログラムを実施する
有害物質、微生物汚染のないように維持管理
こと。
すること。
食品製造装置での使用が承認された洗浄
剤を使用し、指定された用途のみに適用す
ること。サニテーションプログラムには施
設の清掃を管理するためのプログラムを
規定すること。サニテーションの効果を検
証し、記録するためのシステムを整備する
こと。
倉庫および出荷容器の衛生管理
原材料、包材、仕掛品および製品の保管エ
リア、出荷運搬車輌、車両、容器は衛生的で、
害虫がない状態に維持されることを確実に
するためのプログラムを文書化し運用する
こと。
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C. サプライヤー基本原則
方針
コカ・コーラ社へ のサプライヤーは職場に
おける人権への取り組みに整合した公正な
雇用慣行を守り、安全な作業環境を提供す
ること。コカ・コーラ社へのサプライヤーと
して承認を受けた業者は、労働時間、給与、
従業員が第三者を代理人と定める権利お
記録
よび団体交渉権、労働条件やその他の職場
サプライヤーは、記録が適切で、所定の基準
慣行を規定する本邦の法規を順守すること。
への適合を確認し、品質システムが有効に機
要求事項
能していることを実証するプログラムを構築
し運用すること。
コ カ・コ ー ラ 社 の サ プ ラ イ ヤ ー お よ び
記録は、形式を整え、保存管理し、読みやすく、
コカ・コーラ社に承認されたサプライヤー
容易に保管場所が特定でき、検索できるよう
は最低限、その業務全般に関する以下の基
にしておくこと。
準を満たすこと。
是正処置および予防保全プログラム
・法と規制−サプライヤーは、当社の製品と
各施設は、不適合の発生や再発を防止するた
供給品の製造と流通において、また、当社
め、それらの原因が除去されること処置が講
に対するサービスの提供において、あら
じられるように、是正/予防行動プログラム
ゆる適用法、規則、規制、要件に従うこと。
を構築し運用すること。
・児童労働−サプライヤーは、全ての地域・
是正処置プログラムは、品質の向上が継続す
国で適用される児童労働法を遵守すること。
るようになっているか定期的に見直すこと。
・強制労働−サプライヤーは、拘禁労働、奉
講じられた是正処置は、実効性があるか必ず
公労働、拘束労働、封じ込め労働、奴隷労
検証すること。
働を使用しないこと。
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・労働者の虐待−サプライヤーは、
全ての地域・
国で適用される労働者の虐待に関する法
律を遵守し、労働者の身体的虐待を行わな
いこと。
・結社と団体交渉の自由−サプライヤーは、
全ての地域・国で適用される結社や団体交
渉に関する法律を遵守すること。
・差別−サプライヤーは、全ての地域・国で適
用される差別に関する法律を遵守すること。
・賃金と福利厚生−サプライヤーは、全ての
地域・国で適用される賃金と福利厚生に関
する法律を遵守すること。
・労働時間と時間外勤務−サプライヤーは、
全ての地域・国で適用される労働時間と超
コカ・コーラ社は、コカ・コーラ社と関連する
過勤務に関する法律を遵守すること。
ビジネスを行っている事業所を任意に訪問調
・健康と安全−サプライヤーは、全ての地域・
査する権利を有している。法規順守について
国で適用される健康及び安全に関する法律
当社を満足させることのできなかったサプラ
を遵守すること。
イヤーは、コカ・コーラ社およびその関連会社
・環境−サプライヤーは、全ての地域・国で適
に対し一切の違約金支払いの義務を負わせる
用される環境に関する法律を遵守すること。
ことなく、サプライヤーとコカ・コーラ社およ
びその関連会社との間の契約を解消され、か
・遵守の実証−サプライヤーは、
ザ コカ・コーラ
つコカ・コーラ社およびその関連会社が受け
カンパニーの要請においてサプライヤー基
た直接の損害を補償する義務を負う。
本原則を遵守していることを実証できること。
これらの最低要求事項はコカ・コーラ社およ
び同社と直接取引するサプライヤーに対する
新規契約または更新契約に定められている。
サプライヤーは、
コカ・コーラ社の求めに応じて、
当社が十分と認めるまでこれらの要求事項を
満たしていることを実証しなくてはならない。
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要求事項
調達資材のサプライヤーを承認するための
D. 物資調達および
サービスの購入
プログラムを運用すること。このプログラム
には、そのサプライヤーに対する定期的な評
価実施(納入品検査および製造工場監査)を
方針
含めること。
調達資材およびサービスの購入が納入規格
および関連法規に適合することを保証する
調達資材の納入規格を文書化すること。納
よう管理すること。
入規格書は関連法規およびコカ・コーラ社の
要求事項を満たすものであること。
定義
関連法規: 製品が製造された場所と製品が
承認済みのサプライヤーから調達した資材
出荷される可能性のある場所で効力を持つ
や購入したサービスが予め定められた納入
法規および国連または日本政府が禁輸・入港
規格を満たすものであることを保証するこ
禁止措置など経済制裁を発動する法規
と。納入規格を満たしていない調達資材が
物資調達およびサービスの購入:サプライヤ
使用されることを防止するしくみを運用する
ーによって製品の製造用に購入された物資
こと。
またはサービス。
E. 工程モニタリングおよび
工程管理
方針
サプライヤーは、すべての製品がコカ・コーラ
社の納入規格を満たすように製造されること
を保証する工程管理プログラムを設け、文書
化し運用すること。
要求事項
サプライヤーは原材料を加工して製品にする
ための工程を定めること。これには、各工程
における原料、製品、重要管理点(モニタリ
ング頻度を含む)を明確にすること。
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モニタリング装置、記録装置や統計プロセス
制御ツールなどを使用して、すべてのプロセ
スをモニターし、それらが正常に進行し、制御
されていることを確認すること。
校正管理
サプライヤーは製造工程管理上および検査
業務上重要な測定機器を特定し、測定値の信
頼性確保のために校正プログラムを適用す
ること。その校正プログラムには工程装置、
計器類が次回の校正までの期間、正確である
ことを保障するため、装置と計器をモニター
するしくみを含めること。
重量および充填量の管理
関連する法規およびコカ・コーラ社の要求事
項に準拠した内容量管理プログラムを実施
すること。
定義
これには定期的な目盛り校正および処置案
製品:サプライヤーによって、コカ・コーラに
が含まれること。
納入するために工場で製造された製品、機器、
包材や原材料
移動禁止措置:分別、識別、封印などにより、
使用、移動を止めること。
不適合品:納入規格または法規要求事項を満
F. 製品の管理
たさない原料、製品および包材。
要求事項
方針
保管施設の設計
製品の品質および完全性が損なわれないこ
とを保証するプログラムを実行すること。さ
原材料や部品を取り扱ったり保管したり
らに、サプライヤーは、不適合品の出荷を予
する施設は、正しく設計され、所期の目的
防するように管理すること。
にふさわしいものであること(P9 サニテー
ションを参照)
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得たものであること。
包装・荷姿の変更は事前にCCJC-QAの
承認を得ること。
不適合品の取り扱い
不適合品は別置きするか、不適合表示をして、
誤って出荷されないようにすること。手直し、
廃棄または用途変更の際は、それらの手順お
よび記録を文書としておくこと。
G. 食品の安全性
輸送
不適合品の出荷を予防するためのしく
みを運用すること。輸送容器への充填前
に輸送車両が異常のないこと、清潔度、
方針
使用可能となっていることを点検するこ
食品のサプライヤーは、製品の健全性と安全
と。タンク車は食品用途に専用化された
性 確 保 の た め 、危 害 分 析 重 要 管 理 点
タンクローリー車を使用すること。そのロー
(HACCP)の原則に基づいた、食品の安全性
リー車の使用履歴およびサニテーション
を保証するプログラムを導入すること。
履歴を記録した書類を作成しておくこと。
TCCQSはCodex HACCP および ISO
22000などの国際食品安全規格の思想を
包装基準
採用する。
製品の輸送にはとくに指定がない限りパ
食品製造・販売機器のサプライヤーは、食品
レットを使用すること。パレットは適切な
と接する部分に関してHACCPの原則、関連
素材で製作され、清潔で、湿気を避け、汚
する食品衛生法規を満たすように食品安全
染物質(殺虫剤、殺菌剤、殺虫剤、その他
プログラムを導入すること。
の化学物質など)が付着しないようにす
定義
ること。パレット以外のものを使用する
際はコカ・コーラ社の同意と承認を得る
HACCP:(Hazard
こと。木製パレットは釜焼きされたもの
Control Point) 食品の安全上の危害を特
であること。
定し、評価、管理するための広く認知された
製品の包装・荷姿はCCJC-QAの承認を
予防的で体系的なとりくみ。
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Analysis
Critical
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危害:制御措置が取られなければ製造工程に
生じると見込まれる、健康への悪影響を引き
起こす可能性を持つ生物学的、化学的、また
は物理的な因子または要因。
食物アレルギ−源:アレルギー体質のかた
にアレルギー症を“ 発症させる”食品また
は食品成分。
異物:その原材料にもとから含まれるもので
はない金属、木、ガラス、プラスチック、岩、
紙、布など。
混入物:その原材料にもとから存在する天然
由来の茎、葉、種などで、混入をさけるべき
物質。
6. 文書記録
7. 効果を保証するため食品安全プログ
要求事項
ラムを定期的に検証または監査する
サプライヤーは、食品の安全性に対する危害
しくみサプライヤーが考慮すべき危
を除去、または許容できる範囲にまで引き下
害とは、健康への悪影響を引き起こ
げるための文書化された食品安全性を確保
す可能性を持つ微生物学的、化学的
するプログラムを運用すること。
または物理的な要因です。
食品安全確保のためのプログラムは下
これらの危害を除去、低減または管理し、ま
記から構成される
た監視するための方策を実施すること。
1. 危害とリスクの定義
食品安全プログラムにて以下の危害を扱うこ
2. 重要管理点(CCP)の特定
と。
3. 各CCPに対する管理点基準
・食物アレルギー
4. 各CCPのモニタリング手順の明確化
・異物および混入物の制御
5. CCPに問題点が発見されたときの
是正処置の明確化
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食物アレルギー対応
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*その他−(本邦の最新の食物アレルギー
サプライヤーは表示記載のされないアレル
表示法規を参照のこと)
ゲンの混入を防止する管理のしくみを運用す
ること。アレルギー物質の代表例を示す。*
工程仕掛り品に含まれるアレルギー源は、表
・セロリとその加工品
示すること。
・卵および卵製品
交差汚染を防止する方策を講じ、作業者に周
知すること。
・牛乳および乳製品
・からしとその加工品
異物および混入物の制御
サプライヤーは異物または混入物による危
・ピーナッツおよびピーナッツ製品
害を認識するためリスク評価を実施するこ
・甲殻類とその加工品
と。サプライヤーは異物や混入物が製品に混
・タネ類(特にけし、ゴマ、
ヒマワリなど)。
入するのを防止するように管理し手順を講
・魚とその加工品
ずること。例えば、金属検知器、磁石、ふるい
・ごまとその加工品
分けまたはろ過装置を使用することなど。
・木の実とその加工品(ナッツ類)
・小麦および小麦製品
・亜硫酸塩
H. 化学物質の残留および
化学物質による汚染の管理
・大豆および大豆製品
・ルピナスの種
・軟体動物とその加工品
方針
サプライヤーは、法規で認められた化合物、
コカ・コーラ社が指定した化学物質や成分お
よび添加物以外のものが製品に存在しない
ことを保証すること。
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要求事項
法規に適合した化学物質のみが使用される
管理方法を導入し、文書化すること。害虫
駆除の包括施策など一般に容認された営
農手法を高品質な製品の製造のために用
いること。
*なお、本邦の法規が要求する残留農薬や化
学物質含量の基準に付加して、TCCQSが独
自に設定あるいは強化した残留農薬や化学
物質含量の基準を、コカ・コーラ納入規格と
して運用することがある。
I. トレーサビリティ
模擬リコールまたは擬似製品回収訓練:全製
方針
造記録、出荷記録、および受け入れ数量、製造
製品、原材料、資材の履歴を明らかにし、朔
数量、保管数量、出荷数量の整合確認作業を
及できるしくみを運用すること。
含む仮想リコール。
定義
要求事項
ロット:所要の時間に、またはある装置を使
ロット記録を使用してサプライヤーが特定ロ
用して製造された、合理的に定められた数量。
ットの全履歴を追跡することができるしくみ
ロット記録:あるロットの全履歴が分かる記録。
を運用すること。これにはすべての原材料、
これには調達、製造、試験、出荷に関する記
資材 (再加工されたものも含める) の履歴、
録を含む。
加工条件、試験結果、配送顧客名を含めるこ
と。
シリアルナンバー:個々の製品(機器、容器、
パレットなど)を特定するた
めにサプライヤーが表示す
る通し番号
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原材料サプライヤーに対する要求事項
新規原料は都度、既存原料はCCJCの求めに
応じて、要求があった際には、原材料サプラ
イヤーは以下の形式の完全で正確な情報を
提供すること。(各記入書式はサプライヤー
に提供される)
・新規原料申請・承認書類
(物理的特性、アレルギー物質表示申告、
法規適合の確認、関税分類などを含む)
サプライヤーは、ロット番号を重複してはな
・原材料の組織情報
らない(ロットに対するトレーサビリティー要
求事項はシリアルナンバーに対しても同様
(すべてのカロリー源およびミネラル量を
に適用する)。
含む)
トレーサビリティーの仕組みの実効性を仮想
・ビタミン成分情報
リコール演習によって検証すること。
・栄養成分表示説明書
・製品安全データシート(MSDS)のリスト
−危害をもたらす物質を記載したもの。
・最新の遺伝子組み換え作物(GMO)に関す
J. 学術情報および
食品関連法規
る本邦法規および欧州委員会指令に基づ
く全成分の状況
方針
サプライヤーはコカ・コーラ社製品の安全性
と法規適合性を確保するための完全で正確
な情報を提供すること。
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工場の登録
・本邦の法規に従った営業許可申請、登記
登録、届出を確実に行うこと。
・食品、飼料、原材料を製造または保管する
在米施設はすべてFDAに登録すること。
・米国に輸出される食品、飼料、原材料を製
造または保管する米国外の施設はすべて
FDAに登録すること。
事前通知
・米国へ食品、飼料、原材料を輸出する際に
は必ずFDAに「事前通知」を送付するこ
と。この規則は米国へサンプルを送る工
する部分に関して、安全性を証明できる情
場も適用される。
報を提供すること
包材および販売機器の
サプライヤーに対する要求事項
包材および販売機器の製造に使われる原料
K. 行政措置の通知
も含む
・包材および販売機器の製造に用いられる
原料はコカ・コーラ基準および各種関連法
方針
規の両方を満たし、さらに機能性評価項目
コカ・コーラ システム向けに製造された物資
を満たすこと。
に関連するすべての行政措置または製品回
収についてコカ・コーラ社に通知しなけれ
・原料はコカ・コーラ社の重金属管理方
ばなりません。
針を満たすものであること
・飲食料品と直接接する部品は、本邦
の食品衛生法を満たすこと。もし国
外で使用される場合には、さらに現
地法にも適合したものであること
・サプライヤーは、飲食料と直接に接
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うな事象が生じた際には直ちにコカ・コーラ
社担当者および納入先に知らせること。例え
ば下記の事態などである
・品質規格からの免脱
・納入規格からの免脱
・関連法規への不適合
・コカ・コーラとの合意事項からの免脱
L. 工程変更の事前通知
方針
サプライヤーは工程変更を管理する仕組み
定義
を文書化すること。製品の品質や完全性に
行政当局:法を施行する権限を有する行政機
影響を及ぼす可能性がある変更を行う際に
関または公務員。宗教上の戒律(ハラール、
は通知すること。
コーシュア)を守る法的有資格者もこれに含
まれる。
要求事項
コカ・コーラ向けのサプライヤーは、少なくと
行政措置:行政当局による製品の移動禁止処
も工程変更の仕組みを文書化し運用するこ
分、出荷停止処分または回収命令。告発、命
と。これによって、製品の品質に影響を及ぼ
令、行政勧告の原因となる事項もこれに該当
す変更は、審査・検証され、変更実施前に認
する。
承されることになる。
製品回収:販売用途として出荷された製品の
変更の過程および検証内容は記録し、CCJC
自主回収または命令回収。
の求めに応じて開示すること。
以下に変更が生ずる場合には事前にCCJC-
要求事項
QAあて連絡すること。
コーラ・コーラ システム向けに製造した製品
が、直接的であっても間接的であっても、行
政当局の処分や回収命令の対象となったり
コカ・コーラのブランドイメージを損ねるよ
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・製造工程(通常の操業で生じるもの以外)
・製造場所
・包材
・製品の製法または納入規格
・会社または施設の所有権
文書で通知するとともに、製品出荷の前に同
意を得ること。
M. オーディターの受け入れ
方針
サプライヤーは、コカ・コーラ システム向け
監査や査察の対象にはしない。
製品の製造、包装、保管に使用される施設へ
の立ち入りを認めること。
要求事項
N. 保守保安
コカ・コーラ システムの担当者は、
コカ・コーラ
システム向けに物資を製造、包装または保管
方針
す る施 設 に い つ で も 立 ち 入り、監 査 お よ
び検査することが可能となっていること。
コカ・コーラ システムに供給する物資を保護
コカ・コーラ システム は、監 査 や 検 査を
し、従事者、ブランド、施設へのリスクを最小
実 施 する旨 の 通 知を 合 理 的に行うも のと
限にすることを目的とした保守保安方針を定
する。
めること。
定義
制限
財務データや販売データ(コカ・コーラ社に
いたずら防止識別性:通常の使用条件の下で、
直結した以外のデータ)、価格データ、または
不正な開封や異物混入が行われたかどうか
個人データ(監査や当局が定める資格、技能
が判別できるように、パッケージまたはコン
専門職と関連する個人情報を除く)にまでは
テナに対する工夫。
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知的財産:文章、絵画、グラフィック、彫刻、建
築、視覚芸術、およびその他の著作権保護の
対象となりうる作品を含むすべての作品。
広告およびマーケティングのコンセプト。情報。
データ。定式。デザイン。モデル。図面。ドキュ
メンテーション、関連リスト、設計納入規格お
よびフローチャートを含むコンピュータ・プ
ログラム。企業秘密。あらゆるプロセス、機械、
製造、物質の組成を含む発明と特許保護の
対象となりうるその他の発明。これらによっ
て得られた、または得ることのできるあらゆ
る法令上で保護されるもの。
要求事項
認証サプライヤー
コカ・コーラ システムに飲料製品、包材、原材
料、加工助剤を供給する前にコカ・コーラ社
からの認証を受けること。これには、以下に
挙げた要求事項および基準を満たしている
ことが必要である。
いたずら防止シール:サプライヤーが自社専
保守保安方針
用として、無害で、かつ封印の完全性が損な
責 任 者を 定 め て 、当 社 が 確 認 できるレ ベ
われたことや容器などパッケージや物体の
ル の 保 守 保 安 方 針が 守られて いることを
状態の異常がすぐにわかるように設けられた
示す保守保安方針を文書化すること。
シールやバンドなど。シールは自社専用品と
して、サプライヤーが特定できること。使用
するシールの設計や強度は、シールの用途
やシールの非意図的な損傷やリスクを考慮
して決定する。例えば、コカ・コーラ製品をバ
ルク包装で配送する工場では、より強い強度
を持つシールを選択すること。
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商標保護
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くこと。
サ プ ラ イ ヤ ー は 、納 入 を 終 え る ま で 、
O. 契約
コカ・コ ー ラ 社 の 商 標 を 使 用した 製 品 や
販売促進資材やイメージグラフィックス(「 知
的 財 産 」)を 管 理 すること。この 要 求 事 項
に は 、廃 棄 品 お よび デ ザ イン の 資 材 に 対
コカ・コーラ購買担当部門と別段の定めがな
する管理および破壊も含む。サプライヤー
い限り、売買契約書が必要である。
は 常 に 、コ カ・コ ー ラ 社 の 知 的 財 産 に 対
これにはMAAや発注書、品質保証書などが
する所有権に関連する要求事項を認識し、
含まれる。
これに対応しなければなりませ ん 。
P. 法規順守
いたずら防止識別性
飲料、包材、原材料、加工助剤は、
コカ・コーラ
社が承認した適切ないたずら防止識別パッ
ケージによるか、または正しくセキュリティ
方針
シー ル が 施された 容 器によって 供 給され
コカ・コーラ社への物品/役務の販売/提供
ること。
は関連する法規に適合するものであること。
トレーサビリティ
要求事項
サプライヤーは製品のトレーサビリティを可
本小冊子全般に亘り要求している各種関連
能とする正しいプロセスと記録を維持するこ
法規への適合に付随して、
と。
・国連または本邦の経済制裁対象ではないこと
情報
・国連または本邦の経済制裁対象者と資本
生 産 、保 管 、輸 送 指 示 、取 引 上 の 文 書 や
関係を有していないこと
記 録 を 含 め 、自ら の 管 理 で コ カ・コ ー ラ
・国連または本邦の経済制裁対象者に利益
システムに関 連 する情 報 へ の アクセスを
を提供しないこと
確実にすること。
・国連または本邦の経済制裁対象者との関
現地の法規
連がないこと
該当する保護保安関連法規および
・国連または本邦の経済制裁対象国または
コカ・コ ー ラ 社 の 要 求 事 項 を 満 たして い
地域から原材料を調達していないこと
ることを 、コカ・コーラ社 が 満 足 できるよ
うなレ ベ ル で 、実 証 で き るようにし て お
万一上記5項目のひとつでも該当したら、
直ちに書面にてCCJCに通知すること。
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Q. 守秘義務
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R. 日本コカ・コーラ株式会社の
職務規定
方針
コカ・コーラ社の情報の機密を保持すること。
方針
サプライヤーは、コカ・コーラ社の職務規定
要求事項
を理解すること。
コカ・コーラ社からの要求に応じて、サプラ
イヤーは、コカ・コーラ社の機密情報の保護
説明
のための情報非開示契約または義務にかか
コカ・コーラ社の最も貴重な資産は当社の商
わる条項を含む契約を締結しなければなら
標です。この商標が表わす重要なことの1つ
ない。要求がない場合であっても、サプライ
に公正さと誠実さに関する当社に対する評価
ヤーは、自社の機密情報に対するのと同様、
があります。この評価が維持されているのは、
コカ・コーラ社の機密情報を保護すること。
価値を共有し、職務を正しく遂行することを
コカ・コーラ社の機密情報の保護の一例を以
約束しているからです。
下に示す。
コカ・コーラ社の社員は、職務規定を厳守し
なければなりません。
・機密情報の開示を、その情報を知る必要
がある作業者のみに制限すること。
参考:以下のWebページに公開しています。
http://www2.coca-cola.com/
・機密情報を部外者に漏れないよう保護す
ourcompany/workplace.html
ること。
・情報返却要請書の受領後30日以内にす
要求事項
べての機密情報(複写物を含む)を回収し、
サプライヤーは、コカ・コーラ社の職務規定
すべての電子情報を削除すること。
に記載の要求事項と首尾一貫した行動をと
・事前の書面による承諾なしに、
コカ・コーラ
ること。
社やその子会社、親会社、系列会社や承認
されたボトラー社であることを表現または
暗示する広告、販売促進、郵送物、広報資
料を公表したり、使用しないこと。
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3. 用語説明
いたずら防止シール:サプライヤーが自社専用とし
関連法規:製品が製造された場所と製品が出荷され
て、無害で、かつ封印の完全性が損なわれたことや
る可能性のある場所で効力を持つ法規。
容器などパッケージや物体の状態の異常がすぐにわ
かるように設けられたシールやバンドなど。シール
危害:管理されないと製造工程上健康に対する悪影
は自社専用品として、サプライヤーが特定できるこ
響となる可能性を持つ微生物学的、化学的、または
と。使用するシールの設計や強度は、シールの用途
物理的な因子または要因。
やシールの非意図的な損傷やリスクを考慮して決
定する。例えば、コカ・コーラ製品をバルク包装で配
行政措置:行政当局による製品の移動禁止処分、出荷
送する工場では、より強い強度を持つシールを選択
停止処分または回収命令。告発、命令、行政勧告の原
すること。
因となる事項もこれに該当する。
いたずら防止識別性:通常の使用条件の下で、不正
行政 当局:法を施行する権限を有する行政機関また
な開封や異物混入が行われたかどうかが判別できる
は公務員。宗教上の戒律(ハラール、コーシュア)を
ように、パッケージまたはコンテナに対する工夫。
守る法的有資格者もこれに含まれる。
一般食品衛生管理
グッド・ラボラトリー・プラクティス (GLP):
(グッド・マニュファクチャリング・プラクティス=
実験室での試験を計画、実行、モニター、記録、報告、
GMP):食品の製造、加工、保存に関連する基準であ
蓄積するための概要を提供する一 連 の原則をまと
り、食品が人間の消費にとって安全であり、また衛生
めたもの。これらの試験は、医薬品、農薬、化粧品、
的な条件下で調理され、包装され、保存されている
食品および飼料の添加物および汚染物質、新規開
ことを保証するものです。これにはあらゆる種類の
発食品、殺虫剤に関与するユーザー、消費者、第三
汚染の予防も含まれます。GMPには、正しく設計され、
者(環境を含む)に対する危害やリスクの評価を可
建設された建物と装置類、高品質の食品を作るため
能にするためのデータを集めるために実施される。
正式な訓練を受けた従事者、そして適切な環境保全
GLPによって、行政当局に提出されたデータが事
策が施された工場が必要とされる。
実を正しく反映したものであることがより確実にな
り、したがってリスク/安全性評価を行う際の信頼
性を向上させる。
移動禁止措置:分別、識別、封印などにより、使用、移
動を止めること。
コカ・コーラ システム:コカ・コーラ社、およびその
系列ボトラー各社。
異 物:その原材料にもとから含まれるものではない
金属、木、ガラス、プラスチック、岩、紙、布など。
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コカ・コーラ社:
「コカ・コーラ社」と呼称される法人
知 的財 産:文章、絵画、グラフィック、彫刻、建築、視
およびその連結子会社。これにはTCCCグループ、
覚芸術、およびその他の著作権保護の対象となりう
各国のディビジョン、TCCC地域、連結ボトラー・グ
る作品を含むすべての作品。広告およびマーケテ
ループなどの内部をすべてのビジネスユニット、そ
ィングのコンセプト。情報。データ。定式。デザイン
してこれらのユニットの一部をなすすべての事業体
。モデル。図面。ドキュメンテーション、関連リスト、
を含む。
設計 納 入規格およびフローチャートを含むコンピュ
ータ・プログラム。企業 秘 密。あらゆるプロセス、機
コカ・コーラ商標ブランド製品:
械、製造、物質の組成を含む 発 明と特許保護の対象
包材、ラベル、シール、ふた、段ボールなどの物資で、
となりうるその他の 発明。これらによって得られた、
コカ・コーラの商標が表示されている商材。
または得ることのできるあらゆる法 令 上で保護さ
れるもの。
混入物:その原材料にもとから存在する天然由来の茎、
葉、種などで、混入をさけるべき物質。
HACCP:
(Hazard Analysis Critical Control Point)
食品 の 安全上 の 危害を特定し、評価、管 理 するた
承認サプライヤー:コカ・コーラ社またはコカ・コーラ
めの広く認 知された 予 防的で体系的なとりくみ。
社が指定した者によって承 認された、コカ・コーラ
システム(コカ・コーラ社、ボトラー社、コカ・コーラ社
品質システム:
に承認された顧客)に製品またはサービスを供給す
(1)品質 要 求事項を満たすために、品質保証活動に
る業者。
「 認証サプライヤー」ということもある。
指針を与えガイドするための手順、行動、組織体制、
工程管 理 (規定に基づくものと基づかないもの 両 方
食物アレルギー源:アレルギー体質のかたにアレルギー
を含む)の集合体。
症を“ 発症させる”食品または食品成分。
(2)品質管理 の実施に必要な組織体制、責任、手順、
工程および資源。製品の安全性および品質を管理す
シリアルナンバー:個々の製品(機器、容器、パレット
るのに必要な組織体制、方針、プログラム、手順。
など)を特定するためにサプライヤーが表示する通
し番号
製品:ここでは、サプライヤーの工程により、コカ・コーラ
システムで使用するために作られた製品、機器、包材、
原料のことを指す
製品 回収:出荷済みの製品を行政による命 令(命 令
回収)またはサプライヤーの判断(自主回収)でひき
もどすこと。
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2006 著作権保有
発行日(英語版 2006.12、日本語版 2007.5)
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