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HP OpenView OmniBack II Windows NT インテグレーション・ガイド
HP OpenView OmniBack II Windows NT イ ン テグ レ ーシ ョ ン ・ ガ イ ド Windows ユーザー ・ イ ン タ フ ェ ース 第3版 B6960-99028 2000 年 8 月 Release A.03.50 HP OpenView OmniBack II ご注意 (1) 本書に記載した内容は、予告なしに変更することがあります。 (2) 本書は内容について細心の注意をもって作成いたしましたが、万一ご不 審な点や誤り、記載もれなど、お気付きの点がございましたら当社までお 知らせください。 (3) 当社は、お客様の誤った操作に起因する損害については、当社は責任を 負いかねますのでご了承ください。 (4) 当社では、本書に関して特殊目的に対する適合性、市場性などについて は、一切の保証をいたしかねます。また、備品、パフォーマンス等に関連 した損傷についても保証いたしかねます。 (5) 当社提供外のソフトウエアの使用や信頼性についての責任は負いかねま す。 (6) 本書の内容の一部または全部を、無断でコピーしたり、他のプログラム 言語に翻訳することは法律で禁止されています。 (7) 本製品パッケージとして提供した本マニュアル、ディスクまたはテー プ・カートリッジ等の媒体は本製品用だけにお使いください。 (8) プログラムをコピーする場合はバックアップ用だけにしてください。 (9) プログラムをそのままの形で、あるいは変更を加えて第三者に販売する ことは固く禁じられています。 ii Copyright© 1983-2000 Hewlett-Packard Company ©Copyright 1983-2000 日本ヒューレット・パッカード株式会社 本書には著作権によって保護されている内容が含まれています。 本書の内容の一部または全部を著作者の許諾なしに複製、改変、および翻 訳することは、著作権法下での許可事項を除き、禁止されています。 All rights reserved. Restricted Rights Legend. Use, duplication or disclosure by the U.S. Government is subject to restrictions as set forth in subparagraph (c) (1) (ii) of the Rights in Technical Data and Computer Software clause at DFARS 252.227-7013 for DOD agencies, and subparagraphs (c) (1) and (c) (2) of the Commercial Computer Software Restricted Rights clause at FAR 52.227-19 for other agencies. HEWLETT-PACKARD COMPANY 3404 E. Harmony Road Fort Collins, CO 80525 U.S.A. 日本ヒューレット・パッカード株式会社 〒 168-0072 東京都杉並区高井戸東 3 丁目 29 番 21 号 TEL 03-3331-6111 ( 大代表 ) ©Copyright 1979, 1980, 1983, 1985-93 Regents of the University of California このソフトウェアの一部は、カリフォルニア大学評議会がライセンス して いる Fourth Berkeley Software Distribution に基づいています。 ©Copyright 1986-1992 Sun Microsystems, Inc. ©Copyright 1985-86, 1988 Massachusetts Institute of Technology ©Copyright 1989-93 The Open Software Foundation, Inc. ©Copyright 1986-1997 FTP Software, Inc. All rights reserved ©Copyright 1986 Digital Equipment Corporation ©Copyright 1990 Motorola, Inc. ©Copyright 1990, 1991, 1992 Cornell University ©Copyright 1989-1991 The University of Maryland ©Copyright 1988 Carnegie Mellon University iii 登録商標 UNIX® は、米国およびその他の国において X/Open カンパニーリミテッド がライセンスしている登録商標です。 X ウィンドウ・システムは、米国 Massachusetts Institute of Technology の商 標です。 Motif は、米国およびその他の国において Open Software Foundation, Inc. の 商標です。 Windows NT™ は Microsoft Corporation の米国における商標です。 Microsoft®、MS-DOS®、Windows® および MS Windows® は Microsoft Corporation の米国における登録商標です。 Oracle®、SQL*Net®、Net8® は Oracle Corporation, Redwood City, California の米国における登録商標です。 Oracle Reports™、Oracle7™、Oracle7 Server™、Oracle7 Backup Utility™、 Oracle8™、Oracle8 Server Manager™、および Oracle8 Recovery Manager™ は Oracle Corporation, Redwood City, California の商標です。 Java™ は Sun Microsystems, Inc. の米国における商標です。 Adobe® および Acrobat® は Adobe Systems Incorporated の商標です。 ARM® は ARM Limited の登録商標です。 X/Open® は英国ならびに他の国における X/Open カンパニーリミテッドの登 録商標であり、X device は X/Open カンパニーリミテッドの商標です。 VisiCalc® は Lotus Development Corp. の米国における登録商標です。 すべての HP 9000 シリーズ・コンピュータ上で動作する HP-UX リリース 10.20 以降および HP-UX リリース 11.00 以降 (32 ビットおよび 64 ビット構 成 ) は、Open Group UNIX 95 製品です。 Netscape および Netscape Navigator は Netscape Communications Corporation の 米国における商標です。 OpenView® は Hewlett-Packard Company の米国における登録商標です。 その他の製品名は、一般に各開発メーカーの登録商標です。 iv 出版履歴 出版の日付は、最新版ができるたびに変更します。内容の小さな変更に対 しては、増刷の際に対応し、出版日の変更は行いません。マニュアルの部 品番号は、改訂が行われるたびに変更します。 新版の作成は、記載内容の訂正またはドキュメント製品の変更にともなっ て行われます。お手元のマニュアルが最新のものか否かは、当社の営業担 当または購入された販売会社にお問い合わせください。 表1 出版履歴 部品番号 出版年月 製品 B6960-99005 1999 年 7 月 OmniBack II リリース A.03.00 B6960-99017 2000 年 2 月 OmniBack II リリース A.03.10 B6960-99028 2000 年 8 月 OmniBack II リリース A.03.50 v 本書で使用する表記法 本書では、以下の表記法を使用します。 表記 意味 例 イタリック コマンド入力時にユーザーが指定す る変数 プロンプトで以下を入力します。 rlogin your_name ( ユーザーのロ グイン名を入力する ) 太字 新しい用語 OmniBack II Cell Manager は ... Computer 画面に表示されるテキストや項目 [Enter] を押してください。 コマンド名 grep コマンドを使用します ... ファイルやディレクトリの名前 /usr/bin/X11 プロセスの名前 OmniBack II Inet が実行されて いるか確かめてください。 ウィンドウ / ダイアログ・ボックス の名前 [ バックアップ・オプション ] ダイ アログ・ボックスで ... キーボードのキー [Return] を押します。 ユーザーが入力するテキスト プロンプトで以下を入力します。 ls -l [] Computer Bold OmniBack II は、Windows GUI と Motif GUI の 2 種類のグラフィック・ユー ザー・インタフェースを備えています。OmniBack II Motif ユーザー・イン タフェースの詳細については、「HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド Motif ユーザー・インタフェース」を参照してください。 vi 図1 Windows ユーザー・インタフェース コンテキスト・ リスト ツール・バー メニュー・ バー 結果エリア scoping ペイン 結果タブ ステータス・バー ナビゲーション・タブ 図2 Motif ユーザー・インタフェース vii 当社へのお問い合わせについて 概要 OmniBack II の概要については、以下の Web サイトでご覧いただけます。 http://www.openview.hp.com/products/omnibackmixed テクニカル・ サポート テクニカル・サポート情報については、HP エレクトロニック・サポート・ センタの下記の Web サイトをご覧ください。 http://us-support.external.hp.com http://europe-support.external.hp.com OmniBack II の最新のパッチ情報については、以下をご覧ください。 • 『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』 • http://ovweb.external.hp.com/cpe/patches ドキュメントに関す ドキュメントに関するお客様のご意見を基に、お客様のご要望を理解し、 るご意見 ご要望に沿ったドキュメントの開発に努めていきたいと思っております。 ドキュメントに関するご意見は、当社の以下のドキュメント専用サイトへ お送りください。 http://www.docs.hp.com または、Cell Manager システムで以下のファイルに入力して送付していた だくこともできます。 • Windows の場合 <OmniBack_home>¥docs¥ob2_doc_reply.txt • HP-UX 10.x 以降のバージョンの場合 /opt/omni/doc/C/ob2_doc_reply.txt マニュアル 1 冊につき 1 枚のフォームにご記入いただき、以下のアドレス へ電子メールをお送りください。[email protected] ドキュメントの記載に、OmniBack II の使用に支障をきたす恐れのある重大 なエラーが見つかった場合は、当社レスポンス・センターまたはサポート 担当までご連絡ください。お客様から頂いたご意見は、当社 Software Tracking and Reporting System ( ソフトウェアのトラッキングおよびレポート 用システム ) に登録させていただきます。 viii トレーニング情報 HP OpenView に関して現在可能なトレーニングの情報については、下記の HP OpenView の Web サイトをご覧ください。 http://www.openview.hp.com/training 上記のサイトにリンクすると、トレーニング・クラスのスケジュールや、 カスタマ・サイトでのトレーニング、クラス登録などに関する情報をご覧 いただけます。 ix OmniBack II のドキュメント OmniBack II のドキュメントは以下の形式で提供されます。 • 印刷ドキュメント OmniBack II のマニュアルは、OB2-DOCS サブプロダクト(UNIX の場 合 ) または Documentation コンポーネント(Windows の場合 ) をインス トールした場合はオンラインでも使用できます。 • オンライン・ヘルプ 『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』 このマニュアルでは、バックアップ管理者が実行する主な構成および管理 作業 ( デバイスの構成、メディアの管理、バックアップの構成、データの 復元など ) について説明します。このマニュアルには以下の 2 種類のバー ジョンが提供されています。 • 『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド Windows ユーザー・インタ フェース』 • 『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド Motif ユーザー・インタフェー ス』 『HP OpenView OmniBack II インストールおよびライセンスガイド』 このマニュアルでは、お使いの環境のオペレーティング・システムとアー キテクチャを考慮した上での OmniBack II ソフトウェアのインストール方 法を説明しています。また、OmniBack II のアップグレード方法や、環境に 適したライセンスの取得方法についても説明しています。 x 『HP OpenView OmniBack II インテグレーション・ガイド』 これらのマニュアルでは、Microsoft Exchange、Microsoft SQL 6、Microsoft SQL 7、Oracle7、Oracle8、SAP R/3、Informix、Sybase の各データベース・ オブジェクトをバックアップ / 復元するための OmniBack II の構成 / 使用方 法を説明しています。このマニュアルには以下の 3 種類のバージョンが提 供されています。 『HP OpenView Windows NT インテグレーション・ガイド Windows ユー ザー・インタフェース』 Windows NT オペレーティング・システムを実行していて、Windows 用 OmniBack II ユーザー・インタフェースを使用する場合の以下の統合用 ソフトウェアについて説明します。 Microsoft SQL 6、Microsoft SQL 7、Microsoft Exchange、Oracle7、 Oracle8、SAP R/3、Sybase • 『HP OpenView UNIX インテグレーション・ガイド Windows ユーザー・ インタフェース』 UNIX オペレーティング・システムを実行していて、Motif 用 OmniBack II ユーザー・インタフェースを使用する場合の以下の統合ソ フトウェアについて説明します。 Oracle7、Oracle8、Sybase、Informix、SAP R/3 • 『HP OpenView UNIX インテグレーション・ガイド Motif ユーザー・イン タフェース』 UNIX オペレーティング・システムを実行していて、Motif 用 OmniBack II ユーザー・インタフェースを使用する場合の以下の統合ソ フトウェアについて説明します。 Oracle7、Oracle8、Sybase、Informix、SAP R/3 『HP OpenView OmniBack II コンセプト・ガイド』 このマニュアルでは、OmniBack II の概念と OmniBack II の動作に関する詳 しい説明が記載されています。このマニュアルは、タスク・ベースで書か れている『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』との併用を目的として 書かれています。 xi 『HP OpenView OmniBack II EMC Symmetrix Configuration Guide』 このマニュアルでは、Symmetrix Integrated Cached Disk Arrays 用 EMC Symmetrix Remote Data Facility および TimeFinder 機能に対応した OmniBack II 統合ソフトウェアをインストールして構成する方法について説 明しています。このマニュアルは、Oracle7、Oracle8、SAP R/3、 MC/ServiceGuard 用に OmniBack II および EMC Symmetrix の統合ソフト ウェアをインストール / 構成して使用するバックアップ管理者とオペレー タを対象に書かれています。 『HP OpenView OmniBack II HP SureStore E Disk Array XP 256 Configuration Guide』 このマニュアルでは、HP SureStore E Disk Array XP 256 Integrated Cached Disk Arrays に対応した OmniBack II 統合ソフトウェアをインストールして 構成する方法について説明しています。このマニュアルは、Oracle8、SAP R/3 用に OmniBack II および HP SureStore E Disk Array XP 256 デバイスの統 合ソフトウェアをインストール / 構成して使用するバックアップ管理者と オペレータを対象に書かれています。 『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』 このマニュアルでは、HP OpenView OmniBack II バージョン A.03.10 の新機 能を説明しています。また、サポートされる構成、必要なパッチ、制限事 項、既知の問題や対処方法についても説明しています。 オンライン・ヘルプ OmniBack II は、Motif と Windows のどちらのユーザー・インタフェースに もオンライン・ヘルプを備えています。Windows 用 OmniBack II ユーザー・ インタフェースは、コンテキスト依存型のダイナミック・オンライン・ヘ ルプ・システムである「ヘルプ・ナビゲータ」を備えています。 http://www.openview.hp.com/products/omnibackmixed/ アップデート情報については、上記 Web サイトをご覧ください。 xii 本書について 『HP OpenView OmniBack II Windows NT インテグレーション・ガイド』で は、OmniBack II の統合ソフトウェア (OmniBack II を Windows NT プラット フォーム上の他のソフトウェア製品と統合するためのソフトウェア ) を、 インストール、構成、使用する方法について説明します。 対象読者 本書は、ネットワークのバックアップに関して計画、設定、保守を担当す るバックアップ管理者を対象にしています。また本書は、以下の知識があ るユーザーを対象として作成されています。 • OmniBack II の基本機能 • データベース管理 OmniBack II の概念に関する情報は、『HP OpenView OmniBack II コンセプ ト・ガイド』を参照してください。OmniBack II の基本的な情報やモデルに ついて十分理解するために一読されることをお勧めします。 本章の構成 本書は、以下の章で構成されています。 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 第4章 Microsoft SQL 7 と OmniBack II の統合 第5章 Microsoft SQL 6.x と OmniBack II の統合 第6章 Microsoft Exchange と OmniBack II の統合 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 第8章 Informix と OmniBack II の統合 用語集 本書で使用されている用語の定義 xiii OmniBack II と Informix の統合については、 『HP OpenView OmniBack II UNIX インテグレーション・ガイド』を参照してください。 以下に示すアプリケーションと OmniBack II の統合については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 • OmniStorage • IT/O Operations • Microsoft Cluster Server • MC/ServiceGuard • Data Source Integration • Application Response Measurement • ManageX xiv 目次 出版履歴 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .v 本書で使用する表記法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . vi 当社へのお問い合わせについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . viii OmniBack II のドキュメント . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .x 本書について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . xiii 1. Oracle8 と OmniBack II の統合 本章の内容 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .2 概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .3 前提条件および制限事項 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .5 前提条件 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .5 制限事項 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .6 統合ソフトウェアの概念 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .7 Oracle8 用統合ソフトウェアのインストール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .13 統合ソフトウェアの構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .17 Oracle8 Server を構成する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .18 Oracle8 バックアップを構成する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .23 新しいテンプレートを作成する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .23 バックアップ仕様を作成する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .24 Oracle8 のバックアップ・オプション . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .27 統合ソフトウェアのテスト . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .31 Oracle8 データベースのバックアップ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .34 バックアップ・スケジュールの設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .37 対話型バックアップの開始 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .40 Oracle8 Recovery Manager (RMAN) の使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .41 Oracle8 データベースの復元 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .47 障害復旧 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .48 xv 目次 Oracle8 のバックアップおよび復元のモニター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 49 統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 50 統合ソフトウェアをクラスター対応としてインストールする . . . . . . . . . 50 クラスター対応の Oracle8 統合ソフトウェアを構成する . . . . . . . . . . . . . . 51 クラスター対応の Oracle8 データベースをバックアップする . . . . . . . . . . 52 クラスター対応の Oracle8 データベースを復元する . . . . . . . . . . . . . . . . . . 53 トラブルシューティング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 55 環境変数の設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 55 Oracle8 側の統合ソフトウェアに関連する前提条件のチェック . . . . . . . . 55 構成に関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 59 バックアップに関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 61 復元に関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 62 Oracle8 に関する用語 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 64 2. Oracle7 と OmniBack II の統合 本章の内容 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 72 概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 73 前提条件および制限事項 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 75 統合ソフトウェアの概念 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 76 統合ソフトウェアのインストール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 80 統合ソフトウェアの構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 82 Oracle7 Server の構成. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 82 Oracle7 バックアップを構成する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 86 Oracle7 のバックアップ構成のテスト . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 89 Oracle7 データベースのバックアップ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 91 OmniBack II スケジューラの使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 91 Windows ユーザー・インタフェースの使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 92 OmniBack II コマンド行インタフェースの使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 93 xvi 目次 ebu.exe コマンドの使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .93 性能の調整 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .94 Oracle7 データベースの復元 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .97 復元の実行に必要な情報を照会する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .97 Windows ユーザー・インタフェースの使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .98 OmniBack II コマンド行インタフェースの使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .102 ebu.exe コマンドの使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .102 他のデバイスの使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .103 他の Oracle7 Server への復元 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .103 障害復旧 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .104 Oracle7 のバックアップと復元のモニター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .105 統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する . . . . . . . . . . . . . . . . . .106 統合ソフトウェアをクラスター対応としてインストールする . . . . . . . .106 クラスター対応の Oracle7 Server を構成する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .107 クラスター対応の Oracle7 バックアップを構成する . . . . . . . . . . . . . . . . .108 クラスター対応の Oracle7 データベースをバックアップする . . . . . . . . .108 クラスター対応の Oracle7 データベースを復元する . . . . . . . . . . . . . . . . .108 トラブルシューティング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 110 Oracle7 側の統合ソフトウェアに関連する前提条件のチェック . . . . . . . 110 構成に関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 112 バックアップに関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 114 復元に関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 115 Oracle7 に関する用語 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .117 3. SAP R/3 と OmniBack II の統合 本章の内容 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .124 概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .125 前提条件および制限事項 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .127 xvii 目次 統合ソフトウェアの概念 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 129 OmniBack II SAP R/3 用統合ソフトウェアのインストールとアップグレード 136 統合ソフトウェアの構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 139 SAP R/3 Database Server を構成する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 139 SAP R/3 バックアップの構成. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 145 統合ソフトウェアのテスト . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 157 SAP R/3 データベースのバックアップ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 158 バックアップ・スケジュールの設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 159 対話型バックアップの開始 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 161 SAP R/3 コマンドの使用. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 163 SAP R/3 データベースの復元 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 164 復元の実行に必要な情報を照会する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 164 OmniBack II Windows ユーザー・インタフェースの使用 . . . . . . . . . . . . . 164 OmniBack II コマンド行インタフェースの使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 166 SAP R/3 コマンドの使用. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 166 障害復旧 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 167 SAP R/3 のバックアップと復元のモニター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 168 統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する . . . . . . . . . . . . . . . . . . 169 統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する . . . . . . . . . . . . . . . . 169 クラスター対応の SAP R/3 Database Server を構成する . . . . . . . . . . . . . . 171 クラスター対応の SAP R/3 バックアップの構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 171 クラスター対応の SAP R/3 データベースのバックアップ . . . . . . . . . . . . 173 クラスター対応の SAP R/3 データベースの復元 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 173 トラブルシューティング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 175 統合ソフトウェアの Oracle 側に関する前提条件 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 175 統合ソフトウェアの SAP R/3 側に関する前提条件 . . . . . . . . . . . . . . . . . . 177 構成に関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 178 バックアップに関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 180 xviii 目次 復元に関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .180 SAP R/3 に関する用語. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .183 4. Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 本章の内容 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .190 概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .191 前提条件および制限事項 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .193 統合ソフトウェアの概念 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .194 高度な概念 ― パラレル度 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .198 OmniBack II の Microsoft SQL Server 7 用統合ソフトウェアのインストール. 200 統合ソフトウェアの構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .203 Microsoft SQL Server 7 を構成する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .203 Microsoft SQL Server 7 のバックアップを構成する . . . . . . . . . . . . . . . . . .207 Microsoft SQL Server 7 のデータベースをバックアップする . . . . . . . . . . . .214 バックアップ・スケジュールの設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .214 対話型バックアップの実行 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .215 Microsoft SQL Server 7 のデータベースを復元する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .217 復元オプション . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .220 障害復旧 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .223 性能の調整 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .228 Microsoft SQL Server 7 のバックアップおよび復元のモニター . . . . . . . . . .233 統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する . . . . . . . . . . . . . . . . . .235 統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する . . . . . . . . . . . . . . . .235 クラスターに対応した OmniBack II SQL 7.0 統合ソフトウェアを構成する 236 クラスター対応の Microsoft SQL Server 7.0 をバックアップする . . . . . .237 クラスター対応の Microsoft SQL Server 7.0 を復元する . . . . . . . . . . . . . .238 xix 目次 トラブルシューティング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 239 一般的なトラブルシューティング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 239 構成に関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 239 バックアップを実行できない場合 : . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 241 復元に関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 242 用語 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 247 5. Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 本章の内容 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 254 概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 255 前提条件および制限事項 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 257 統合ソフトウェアの概念 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 258 高度な概念 ― パラレル度 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 261 OmniBack II の Microsoft SQL Server 6.x 用統合ソフトウェアのインストール 263 統合ソフトウェアの構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 265 Microsoft SQL Server 6.x を構成する. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 265 Microsoft SQL Server 6.x のバックアップを構成する. . . . . . . . . . . . . . . . . 269 Microsoft SQL Server 6.x のデータベースをバックアップする . . . . . . . . . . 275 バックアップ・スケジュールの設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 275 対話型バックアップの実行 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 276 Microsoft SQL Server 6.x のデータベースを復元する . . . . . . . . . . . . . . . . . . 278 復元オプション . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 282 障害復旧 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 284 性能の調整 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 289 Microsoft SQL Server 6.x のバックアップと復元のモニター . . . . . . . . . . . . 291 統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する . . . . . . . . . . . . . . . . . . 293 xx 目次 統合ソフトウェアをクラスター対応としてインストールする . . . . . . . .293 クラスターに対応した OmniBack II SQL 6.x 統合ソフトウェアを構成する 294 クラスター対応の Microsoft SQL Server 6.x をバックアップする . . . . . .295 クラスター対応の Microsoft SQL Server 6.x を復元する . . . . . . . . . . . . . .296 トラブルシューティング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .297 一般的なトラブルシューティング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .297 構成に関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .297 バックアップに関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .299 復元に関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .299 用語 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .301 6. Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 本章の内容 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .306 概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .307 前提条件および制限事項 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .309 統合ソフトウェアの概念 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .310 Microsoft Exchange Server 用統合ソフトウェアのインストール. . . . . . . . . .314 統合ソフトウェアの構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .316 Microsoft Exchange Server を構成する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .316 Microsoft Exchange のバックアップを構成する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .318 Microsoft Exchange のバックアップ構成のテスト . . . . . . . . . . . . . . . . . . .324 Microsoft Exchange Server のバックアップ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .326 バックアップ・スケジュールの設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .326 対話型バックアップの実行 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .327 Microsoft Exchange オブジェクトの復元 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .329 分割ミラー・オフライン・バックアップからの復元 . . . . . . . . . . . . . . . .332 最新のオンライン・バックアップからの復元 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .333 xxi 目次 復元オプション . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 333 単一のメールボックスの復元 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 335 障害復旧のアプローチ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 336 Microsoft Exchange のバックアップおよび復元のモニター . . . . . . . . . . . . . 338 現在のセッションをモニターする . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 338 以前に実行したセッションを表示する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 339 統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する . . . . . . . . . . . . . . . . . . 340 統合ソフトウェアをクラスター対応としてインストールする . . . . . . . . 340 クラスター対応の Microsoft Exchange 用統合ソフトウェアを構成する . 342 クラスター対応の Microsoft Exchange Server をバックアップする . . . . . 342 クラスター対応の Microsoft Exchange Server を復元する . . . . . . . . . . . . . 342 性能の調整 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 345 トラブルシューティング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 346 一般的なトラブルシューティング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 346 バックアップに関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 346 復元に関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 349 用語 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 353 7. Sybase と OmniBack II の統合 本章の内容 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 358 本章の構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 358 概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 359 前提条件 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 361 制限事項 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 362 統合ソフトウェアの概念 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 363 統合ソフトウェアのインストール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 366 統合ソフトウェアの構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 369 xxii 目次 構成前に必要な作業 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .369 Sybase Server の構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .371 Sybase バックアップを構成する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .377 統合ソフトウェアのテスト . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .387 OmniBack II Windows GUI の使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .387 OmniBack II コマンド行インタフェースの使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .388 どのような処理が実行されるか . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .389 Sybase データベースのバックアップ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .390 既存のバックアップ仕様のスケジュール設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .392 対話型バックアップの実行 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .395 Sybase コマンドを使ったバックアップ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .400 Sybase データベースの復元 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .401 OmniBack II の omnidb.exe コマンド . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .401 load コマンドの使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .402 OmniBack II の syb_tool.exe コマンド . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .406 他のデバイスを使用した復元 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .410 障害復旧 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 411 Sybase のバックアップ・セッションおよび復元セッションのモニター . .412 トラブルシューティング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .414 構成作業を開始する前に . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .414 構成に関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .414 バックアップに関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .415 復元に関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .418 Sybase に関する用語 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .421 8. Informix と OmniBack II の統合 本章の内容 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .424 本章の構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .424 概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .425 xxiii 目次 前提条件 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 428 制限事項 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 429 統合ソフトウェアの概念 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 430 統合ソフトウェアのインストール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 432 統合ソフトウェアの構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 434 構成前に必要な作業 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 434 OnLine Server の構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 436 Informix バックアップを構成する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 443 統合ソフトウェアのテスト . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 453 OmniBack II Windows GUI の使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 453 OmniBack II コマンド行インタフェースの使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 454 どのような処理が実行されるか . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 454 Informix データベースのバックアップ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 456 既存のバックアップ仕様のスケジュール設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 458 対話型バックアップの実行 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 461 Informix コマンドの使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 465 オンデマンド・バックアップ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 467 Informix データベースの復元 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 468 OmniBack II の omnidb コマンド . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 469 復元に必要な情報の照会 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 469 OmniBack II Windows GUI の使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 471 Informix コマンドの使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 475 他の OnLine Server への復元 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 476 他のデバイスの使用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 477 障害復旧 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 478 Informix のバックアップおよび復元のモニター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 479 トラブルシューティング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 480 構成作業を開始する前に . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 480 xxiv 目次 構成に関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .480 バックアップに関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .481 復元に関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .483 Informix に関する用語 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .486 A. クラスター環境における OmniBack II のインストール 本章の内容 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .A-2 Microsoft Cluster Server (MSCS) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .A-3 OmniBack II とクラスター対応アプリケーションの統合 . . . . . . . . . . . . . . .A-6 Cell Manager と Oracle8 用統合ソフトウェアをクラスター対応としてインス トールする . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .A-9 Oracle8 統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する . . . . . . . . . .A-15 Cell Manager と Oracle7 用統合ソフトウェアをクラスター対応としてインス トールする . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .A-17 Oracle7 統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する . . . . . . . . . .A-18 Cell Manager と SAP R/3 用統合ソフトウェアをクラスター対応としてイン ストールする . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .A-19 SAP R/3 統合ソフトウェアをクラスター対応としてインストールする .A-20 Cell Manager と MS Exchange 用統合ソフトウェアをクラスター対応として インストールする . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .A-21 MS Exchange 統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する . . . . .A-22 Cell Manager と SQL 7.0 用統合ソフトウェアをクラスター対応としてインス トールする . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .A-23 SQL 7.0 統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する . . . . . . . . . .A-24 Cell Manager と SQL 6.5 用統合ソフトウェアをクラスター対応としてインス トールする . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .A-25 SQL 6.5 統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する . . . . . . . . . .A-26 xxv 目次 Informix 統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する . . . . . . . . . A-27 Informix 統合ソフトウェアをクラスター対応としてインストールする . A27 クラスター対応の Informix 統合クライアントを構成する . . . . . . . . . . . A-29 クラスター対応の Informix バックアップを構成する . . . . . . . . . . . . . . . A-29 クラスター対応の Informix データベースをバックアップする . . . . . . . A-29 クラスター対応の Informix データベースを復元する . . . . . . . . . . . . . . . A-29 用語集 xxvi 1 Oracle8 と OmniBack II の統合 1 Oracle8 と OmniBack II の統合 本章の内容 本章の内容 本章では、OmniBack II の Oracle8 用統合ソフトウェアのインストール方 法、構成方法、および使用方法を説明します。 本章の構成は、以下に示すとおりです。 「概要」(3 ページ ) 「前提条件および制限事項」(5 ページ ) 「統合ソフトウェアの概念」(7 ページ ) 「Oracle8 用統合ソフトウェアのインストール」(13 ページ ) 「統合ソフトウェアの構成」(17 ページ ) 「Oracle8 バックアップを構成する」(23 ページ ) 「統合ソフトウェアのテスト」(31 ページ ) 「Oracle8 データベースのバックアップ」(34 ページ ) 「Oracle8 データベースの復元」(47 ページ ) 「Oracle8 のバックアップおよび復元のモニター」(49 ページ ) 「統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する」(50 ページ ) 「トラブルシューティング」(55 ページ ) 「Oracle8 に関する用語」(64 ページ ) 2 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 概要 概要 OmniBack II では、Oracle8 Server のインスタンスをオンラインおよびオフ ラインでバックアップすることができます。オンライン・バックアップか ら復元するには、Oracle8 Server の各インスタンスを ARCHIVELOG モード で実行する必要があります。これにより、現在のトランザクションは、 アーカイブ用ディレクトリに保存された後、再使用されます。 オンライン・バックアップという概念は、アプリケーションの高可用性と いうビジネス・ニーズに対応しており、現在では広く受け入れられていま す。これに対する概念としてオフライン・バックアップがあります。オフラ イン・バックアップは、通常のファイルシステムのバックアップ概念であ り、データのバックアップ中はデータベースがシャットダウンされる必要 があります。 OmniBack II 統合ソフトウェアを使って実行できるバックアップの種類を以 下に示します。 • データベース全体または一部のオンライン・バックアップ • データベース全体のオフライン・バックアップ • アーカイブ・リドゥ・ログのみのバックアップ • Oracle8 Recovery Catalog のバックアップ Oracle8 の RMAN インタフェースから実行できる復元の種類を以下に示し ます。 • データベースの全体または一部の復元 • 特定の日時の状態へのデータベースの復元 OmniBack II の Oracle8 用統合ソフトウェアを Recovery Manager (RMAN) と 組み合わせて使用すると、RMAN を単独で使用する場合に比べ、以下のよ うな利点が得られます。 • メディア管理 OmniBack II は、高度なメディア管理システムを備えています。メディ アの使用状況をモニターしたり、保存データの保護を設定したり、メ ディア・プール内のデバイスを編成および管理することができます。 • スケジュール設定 第1章 3 Oracle8 と OmniBack II の統合 概要 OmniBack II には、Oracle8 のバックアップを自動で定期的に実行するた めの管理者用のスケジューラ (OmniBack II スケジューラ ) が組み込まれ ています。適切なデバイスとメディアが設定されていれば、バックアッ プを指定した時刻に無人で実行できます。 • デバイスのサポート OmniBack II は、ファイルやスタンドアロン・ドライブから複雑なマル チ・ドライブ・ライブラリに至るまで、さまざまな種類のデバイスをサ ポートしています。サポートされているすべてのバックアップ・デバイ スの一覧は『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリー ス・ノート』を参照してください。 • モニター OmniBack II は、OmniBack II ユーザー・インタフェースがインストール されているシステムであれば、どのシステムからでも、実行中のセッ ションをモニターしたり、完了したセッションを確認する機能を備えて います。 すべてのバックアップ・セッションは、OmniBack II に組み込まれてい るデータベースおよび Oracle8 Recovery Catalog Database にログとして記 録されます。 これらのログに記録された履歴情報は、管理者が後からバックアップ処 理の内容を確認する際に役立てることができます。 4 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 前提条件お よび制限事項 前提条件および制限事項 前提条件 • OmniBack II の Oracle8 用統合ソフトウェアを使用するには、特別なライ センスが必要です。 『HP OpenView OmniBack II インストールおよびライ センス・ガイド』を参照してください。 • 統合を開始する前に、Oracle8 Server および OmniBack II Cell Manager が すでにインストールされており、正しく構成されていることを確認して ください。詳細については、以下のドキュメントを参照してください。 Oracle • • サポートされているバージョン、プラットフォーム、デバイスなど に関する最新の情報については、 『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』を参照してください。 • 各種アーキテクチャに OmniBack II をインストールする手順につい ては、『HP OpenView OmniBack II インストールおよびライセンス・ ガイド』を参照してください。 • バックアップの構成手順と実行手順については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 • Recovery Manager の構成と使用方法ならびに Oracle8 におけるバック アップの用語と概念については、 『Oracle8 Server Backup and Recovery Guide』を参照してください。 • Oracle8 Enterprise Manager を使ったバックアップおよび復元の詳細 と、Oracle Server Manager の詳細については、『Oracle8 Enterprise Manager User’s Guide』を参照してください。 このマニュアルは、Oracle8 データベースの管理と OmniBack II の基本 機能に関して十分な知識があるユーザーを対象として作成されていま す。 第1章 5 Oracle8 と OmniBack II の統合 前提条件お よび制限事項 制限事項 OmniBack II 全般に関する制限事項の一覧については、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』を参照してくださ い。ここでは、この統合ソフトウェアに関する制限事項について説明しま す。 • Oracle8 Recovery Catalog Database は、Oracle8 RMAN でのみ作成できま す。 • Oracle8 のデータベース・オブジェクトは、Oracle8 RMAN でのみ復元で きます。 • OmniBack II の統合ソフトウェアに対して、1 つの Oracle バックアッ プ・セットあたりのファイル数は、1 つに制限されています。そのた め、OmniBack II では、Oracle8 の filesperset オプションを 1 に設定 するようになっています。これにより、単一のファイルの復元に要する 時間が短くなり、復元に関する問題の通知とレポートがより正確になり ます。 6 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 OmniBack II の Oracle8 用統合ソフトウェアにより、OmniBack II と Oracle8 データベース管理ソフトウェアが統合されます。Oracle8 側からみた場合、 OmniBack II はメディア管理ユーティリティとして機能します。また、 OmniBack II 側からみた場合、Oracle8 データベース管理システムは、 OmniBack II が制御するメディアを使用する、バックアップ用のデータ・ ソースとみなすことができます。 コ ンポーネ ン ト 統合ソフトウェアの 2 つの部分を構成する基本的なコンポーネントは、以 下の 2 つのソフトウェアです。 • The Oracle8 Recovery Manager (RMAN) • OmniBack II の Oracle8 用統合ソフトウェア RMAN は、Oracle8 ターゲット・データベースでバックアップ、復元、お よび復旧動作全般を管理する Oracle8 のユーティリティです。 RMAN には、以下のコマンドがあります。 • データベースの起動とシャットダウン • バックアップ ( バックアップとコピー ) • 復旧 ( 復元と復旧 ) • カタログ管理、カタログ分析と表示 • 保存したスクリプトの管理、その他の操作 RMAN は、ターゲット・データベースの Oracle8 Server のプロセスに対し て、バックアップ処理、復元処理および復旧処理を実際に実行するよう指 示します。さらに、Recovery Catalog ( 情報が格納されている Oracle8 の中 央レポジトリ ) にある、ターゲット・データベースまたは特定のターゲッ ト・データベースの制御ファイル内に関する必要な情報を管理します。 RMAN は、Recovery Catalog 内の情報を使って、要求されたバックアップ や復元の実行方法を決定します。 RMAN は、Oracle8 ターゲット・データベースの制御ファイルまたは Oracle8 Recovery Catalog のどちらかから Oracle8 バックアップ・オブジェク トに関する以下の情報を取得します。 • Oracle8 ターゲット・データベースの物理スキーマ 第1章 7 Oracle8 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの概念 • データ・ファイルおよびアーカイブログの個々のバックアップとバック アップ・セット • データ・ファイルのコピー、アーカイブ・リドゥ・ログ • バックアップ・ジョブおよび復元ジョブに関するランタイム情報 RMAN を使って、Oracle8 の制御ファイル、データベース・ファイル、 アーカイブ・リドゥ・ログをバックアップできます。 RMAN および Oracle8 Server が OmniBackII と統合することにより、テープ を用いた Oracle8 ターゲット・データベースの完全なバックアップと復元 を行えます。 Oracle8 Server プロセスから OmniBackII へのインタフェースは、OmniBack II Database Library (Media Management Layer または Media Management Library) によって提供されます。OmniBack II Database Library は、メディ ア・エージェントへのデータの読み書きを可能にする一連のルーチンです。 OmniBack II では、メディア・デバイスと直接データをやりとりするだけで なく、スケジュール設定、メディア管理、ネットワークのバックアップ、 モニタリング、対話型バックアップも行えます。 さらにこの統合ソフトウェアを使って、フル・バックアップと増分バック アップ ( 最大増分レベル 4) を実行できます。データ・ファイルごとにすべ てのデータ・ブロックがバックアップされるフル・バックアップに対して、 増分バックアップは、前回のバックアップ以降に変更されたデータ・ブ ロックだけがバックアップされます。フル・バックアップは、バックアッ プに含めるデータ・ファイル数とは関係なく、単一のデータ・ファイルご とにバックアップできます。バックアップの対象となるデータは、バック アップの種類 ( フル・バックアップまたは増分バックアップ ) に関係なく、 Oracle8 によって選択され、管理されます。 Oracle8 Server インスタンスのすべてのデータ・ファイルを含むバックアッ プを、データベース全体のバックアップと呼びます。 これらの機能は、Oracle8 ターゲット・データベースのオンラインおよびオ フライン・バックアップに使用できます。ただし、バックアップ・セッ ション前後には、バックアップ・オブジェクト ( テーブルスペースなど ) が適切な状態に切り替えられているか確認する必要があります。この基本 要件に加え、データベース・インスタンスが ARCHIVELOG モードで実行 され、バックアップ・オブジェクトがバックアップ仕様の実行前および実 行後オプションを使って、バックアップ用に作成されていることが必要で す。 8 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 OmniBack II バックアップ仕様は、バックアップ・オプション、RMAN 用 コマンド、実行前および実行後コマンド、メディアとデバイスに関する情 報が格納されているバックアップ・スクリプトです。 OmniBack II バックアップ仕様を使えば、バックアップを構成し、その後同 じ仕様を繰り返し使用できます。また、スケジュール設定したバックアッ プは、バックアップ仕様を使わなければ実行できません。 Oracle8 ターゲット・データベースのバックアップは、OmniBack II ユー ザー・インタフェースか、RMAN コマンド行、または Oracle8 Enterprise Manager から開始できます。ただし、復元を開始するには、RMAN コマン ド行か Oracle8 Enterprise Manager 以外は使用できません。 OmniBack II Oracle8 用統合ソフトウェアの構成の中心は、OmniBack II Database Library です。OmniBack II Database Library によって、Oracle8 Server プロセスが OmniBack II へコマンドを発行し、Oracle8 ターゲット・ データベース・ファイルの一部または全体のバックアップや復元を可能に します。これは、主にメディアやデバイスとデータを直接やりとりするこ とに制限を加えることを目的としています。 バ ッ ク ア ッ プの流れ バックアップ・セッション開始前に、Oracle8 ターゲット・データベースの インスタンスがバックアップ・モードに切り替えられます。 OmniBack II のスケジュール設定済みバックアップや対話型バックアップ は、OmniBack II Backup Session Manager によって開始されます。OmniBack II Backup Session Manager は、バックアップ仕様を読み込み、特定のユー ザーの Oracle8 Server 上で ob2rman.exe バイナリを起動します。このユー ザーは、OmniBack II の Oracle8 バックアップ仕様のオーナーとして定義さ れている必要があります。次に、ob2rman.exe がバックアップを開始す る環境を整え、Recovery Manager (RMAN) バックアップ・コマンドを呼び 出します。RMAN は Oracle8 Server プロセスと通信し、指定されたコマン ドを実行します。 Oracle8 Server プロセスは、Database Library 経由でバックアップを初期化し ます。Database Library によって、OmniBack II Backup Session Manager との 接続が確立されます。Backup Session Manager は、Media Agent を起動し、 Database Library と Media Agent 間の接続を確立します。その後、バックアッ プ・プロセスをモニターします。 Oracle8 Server プロセスは、データをディスクから読み取って、Database Library と Media Agent 経由でバックアップ・デバイスへ送信します。 RMAN は、バックアップに関する情報を Recovery Catalog ( 使用している場 合 ) か Oracle8 ターゲット・データベースの制御ファイルのどちらかに書き 込みます。 第1章 9 Oracle8 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの概念 バックアップ・セッション中に出力されたメッセージは、Backup Session Manager に送信され、バックアップ・セッションに関するメッセージと情 報が、Backup Session Manager によって OmniBack II データベースへ書き込 まれます。 バックアップ・デバイスへのデータの書き込みは、OmniBack II Media Agent によって行われます。 バックアップが終了すると、Oracle8 データベースは通常のモードへ切り替 わります。 復元の流れ 復元セッションを開始するには、RMAN コマンド行、または Oracle8 Enterprise Manager グラフィック・ユーザー・インタフェースで、RMAN 復 元コマンドを起動します。復元時には、復元対象のオブジェクトとバー ジョンを指定する必要があります。 RMAN は、Recovery Catalog ( 使用している場合 ) または制御ファイルを チェックして、Oracle8 バックアップ・オブジェクトに関する情報を収集し ます。また、Database Library 経由で復元を初期化する Oracle8 Server プロ セスと通信を行います。Database Library は、Restore Session Manager との接 続を確立して、必要なオブジェクトとバージョンに関する情報を送信しま す。 Restore Session Manager は、OmniBack II データベースをチェックして、適 切なデバイスとメディアを検索し、Media Agent を起動します。次に、 Database Library と Media Agent 間の接続を確立して、復元セッションを監 視し、復元セッションに関するメッセージと情報を OmniBack II データ ベースへ書き込みます。 Media Agent は、バックアップ・デバイスからデータを読み込み、Database Library 経由で Oracle8 Server プロセスへデータを送信します。このデータ は、Oracle8 Server プロセスによって、ディスクへ書き込まれます。 10 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 Oracle8 用統合ソフトウェアの概念と、データおよび制御の流れを図 1-1(12 ページ ) に示します。また、関連する用語を下表に示します。 表 1-1 凡例 SM OmniBack II Session Manager。バックアップ・セッション 中は OmniBack II Backup Session Manager、復元セッショ ン中に OmniBack II Restore Session Manager となります。 RMAN Oracle8 Recovery Manager Database Library Oracle8 Server と OmniBack II 間のデータ転送を可能にす る OmniBack II の一連のルーチン Backup API Oracle で定義されているアプリケーション・プログラミ ング・インタフェース OB II Database OmniBack II のセッションに関するすべての情報 ( セッ ション・メッセージ、オブジェクト、データ、使用デバ イスおよびメディアなど ) が書き込まれます。 MA OmniBack II Media Agent。メディア・デバイスに対して データの読み書きを実行します。 第1章 11 Oracle8 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの概念 図 1-1 OmniBack の Oracle8 用統合ソフトウェアの概念 12 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 用統合 ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール Oracle8 用統合ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール 前提条件 OmniBack II をインストールする前にすべての Oracle8 サービスを停止する 必要があります。これにより、以下に示す OmniBack II Database Library が OmniBack II インストールの終了後に OmniBack II ソフトウェアと正しくリ ンクされるようになります。 <Drive_Label>:¥Winnt¥system32¥orasbt.dll チェック方法は以下のとおりです。 1. Windows NT のデスクトップで、[ スタート ] をクリックします。 2. [ 設定 ]、[ コントロール パネル ]、[ サービス ] を順にクリックし ます。 3. [ サービス ] リストで Oracle8 サービスを選択し、[ 停止 ] ボタンをク リックします。 図 1-2 イ ン ス ト ール Oracle8 サービスを終了する OmniBack II Oracle8 用統合ソフトウェアを Oracle8 Server にインストールし てください。インストールは、ローカル・インストール (CD-ROM を使用 ) か、リモート・インストール (OmniBack II グラフィック・ユーザー・イン タフェースを使用 ) の、いずれかの方法で行います。 Oracle8 Server にインストールするソフトウェアは、以下に示す OmniBack II ソフトウェア・コンポーネントです。 第1章 13 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 用統合ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール • Oracle8 用統合ソ フ ト ウ ェ ア ・ モ ジ ュ ール • Disk Agent • Media Agent ( システムにデバイスが接続されている場合 ) また、以下のインストールもお勧めします。 • ユーザー ・ イ ン タ フ ェ ース インストールの詳細については、 『HP OpenView OmniBack II インストール およびライセンス・ガイド』を参照してください。 注記 Oracle8 Server システムに OmniBack II Cell Manager をインストールする場 合は、Cell Manager セットアップの実行中に Oracle8 用統合ソ フ ト ウ ェ ア ・ モ ジ ュ ールを選択する必要があります。その他の必要なコンポーネン ール トは、デフォルトで選択されています。 図 1-3 Cell Manager セットアップで Oracle8 用統合ソフトウェア・モジュールを インストールする インストールが終了すると、Oracle8 Server システム上に、以下のディレク トリとファイルが作成されます。 <OmniBack_home>¥bin¥test_oracle_integration.exe 14 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 用統合 ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール <OmniBack_home>¥bin¥obkbackup.exe <OmniBack_home>¥bin¥obkrestore.exe <OmniBack_home>¥bin¥util_oracle8.exe <OmniBack_home>¥bin¥ob2rman.exe <OmniBack_home>¥bin¥testbar.exe <Drive_label>:¥Winnt¥system32¥orasbt.dll orasbt.dll のチ ェ ッ セットアップが完了したら、Oracle8 サービスを開始し、次のことを確認し ます。 ク <Drive_Label>:¥Winnt¥system32¥orasbt.dll 上のパス名の OmniBack II Database Library が OmniBack II にリンクされてい ること。チェック方法は以下のとおりです。 1. Windows NT のエクスプローラで、<DriveLabel>:¥Winnt¥system32 ディレクトリを開き、orasbt.dll を右クリックします。 2. [ プロパティ ] を選択し、[orasbt.dll のプロパティ ] ウィンドウの [ バージョン ] タブをクリックします。[ 説明 ] フィールドをチェック し、ライブラリ・ファイルが OmniBack II 統合ソフトウェアの一部とし て記述されていることを確認します。 図 1-4 orasbt.dll のインストールをチェックする 第1章 15 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 用統合ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール orasbt.dll が正しくリンクされているかどうかを確認するには、こ のファイルのコピーを作成した上で、元のファイルを削除する操作を実 行してみてください。このライブラリがリンクされていれば、削除しよ うとしたときにファイルが使用中であることを示すメッセージが表示さ れます。 図 1-5 次に行 う 手順 エラー・メッセージ これまでの手順では、Oracle8 Server システム上に OmniBack II Oracle8 用統 合ソフトウェアをインストールし、OmniBack II Database Library を OmniBack II にリンクしました。これにより、Oracle8 Server は OmniBack II クライアントとして動作します。次項の「統合ソフトウェアの構成」(17 ページ ) では、インストール完了後に実施する構成作業の手順を示します。 16 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 ここでは、Oracle8 Server 上の OmniBack II ソフトウェア・コンポーネント のインストールが正常に終了していることを前提に説明します。 前提条件 Oracle8 用統合ソフトウェアの構成を開始する前に、以下の必要条件が満た されていなければいけません。 • Oracle8 Server ソフトウェアがインストールされ、Oracle8 ターゲット・ データベースがオンラインになっている必要があります。 • RMAN を起動するために、Oracle8 ターゲット・データベースと Recovery Catalog に対する接続文字列が正しく構成されていることが必 要です。 その他の接続オプションの詳細については、『Oracle8 Server Backup and Recovery Guide』を参照してください。 • Recovery Catalog を使用している場合は、Recovery Catalog が正しくイン ストールされ、オンラインになっているどうか確認してください。 Recovery Catalog の作成方法については、『Oracle8 Server Backup and Recovery Guide』を参照してください。 • Oracle8 ターゲット・データベースと Recovery Catalog( 使用している場 合 ) に対して TNS リスナ・プロセスが構成され、実行されている必要 があります。 Oracle 詳細については、Oracle8 のマニュアルを参照してください。 上記の前提条件の確認方法については、 「トラブルシューティング」(55 ページ ) を参照してください。 構成の概要 Oracle8 用統合ソフトウェアの構成作業の概要は、以下のとおりです。 1. 「Oracle8 Server を構成する」(18 ページ ) 2. 「Oracle8 バックアップを構成する」(23 ページ ) 第1章 17 Oracle8 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 Oracle8 Server を構成する 構成作業を開始する Oracle8 Server に対して OmniBack II のファイルシステム・バックアップを 前に 構成して実行しておくことをお勧めします。ファイルシステム・バック アップは、Oracle8 Server システムに Disk Agent をインストールしていなけ れば実行できません。 万一問題が発生した場合は、統合ソフトウェアそのものよりも、ファイル システム・バックアップに対してトラブルシューティングを行う方がはる かに容易です。 このテストには、どのデバイスを使用してもかまいません。標準的なファ イルシステム・バックアップを構成します。このとき、バックアップ対象 として指定するディレクトリは 1 つで構いません。また、テストには Oracle8 Server への部分的な復元も含めてください。 Oracle8 Server の構成作業とは、バックアップ開始の環境を整えることを意 味します。Oracle8 ホーム・ディレクトリなどの環境パラメータとデータ ベースへの接続文字列が、Oracle8 Server システムに保存されます。構成を 行う間、データベースはオンラインになっている必要があります。構成作 業は、Oracle8 Server のインスタンスごとに行うことが必要です。 Recovery Catalog が作成され、Recovery Catalog データベースに Oracle8 ター ゲット・データベースがまだ登録されていない場合は、構成中に登録が行 われます。 構成は、OmniBack II ユーザー・インタフェースを使って実行されます。 グ ラ フ ィ ッ ク ・ ユーザー ・ イ ン タ フ ェ ース を使 っ て Oracle8 Server を構成する グラフィック・ユーザー・インタフェースを使った Oracle8 Server の構成手 順を以下に示します。 構成は、新しいバックアップ仕様の作成と同時に行います。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で [ バックアップ ] コンテ キストを選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ 仕様 ] を展開します。[Oracle8] を右クリックします。 3. [ バックアップの追加 ] をクリックします。[ バックアップの新規作成 ] ダイアログ・ボックスで、定義済みのバックアップ・テンプレートを ダブルクリックします。 18 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 4. [ 結果エリア ] で、構成対象の Oracle8 Server 名と Oracle8 Server のイン スタンス名を入力します。次に、Oracle8 ユーザーの UNIX ユーザー名 とグループ名を入力します。ユーザーの識別方法の詳細については、 「統合ソフトウェアの構成」(17 ページ ) を参照してください。 図 1-6 Oracle8 Server システムの指定 [ 次へ ] をクリックします。Oracle8 インスタンスが構成されていない 場合は、[Oracle8 の構成 ] ダイアログ・ボックスが表示されます。 [ 一般 ] プロパティ・ページで、Oracle8 Server のホーム・ディレクト リを入力します。 図 1-7 Oracle8 の構成 - [ 一般 ] プロパティ・ページ 第1章 19 Oracle8 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 [ 接続 ] プロパティ・ページで、Oracle8 ターゲット・データベースの ログイン情報を入力します。 Oracle8 ターゲット・データベースの制御ファイルを復旧に使用するに は、[ 復旧カタログの代わりにターゲット・データベースの制御ファイ ルを使用 ] オプションにチェックを入れます。 Recovery Catalog を復旧に使用するには、[ 復旧カタログを使用 ] オプ ションにチェックを入れ、Recovery Catalog のログイン情報を入力しま す。 図 1-8 Oracle8 の構成 - [ 接続 ] プロパティ・ページ どのよ う な処理が実 [Oracle8 の構成 ] ウィンドウで、[OK] をクリックすると、以下の処理が 行 さ れるか 行われます。 1. Oracle8 Server 上で 実行可能ファイル util_oracle8.exe が起動され、 Windows NT のレジストリ に構成パラメータが保存されます。 2. [ 復旧カタログを使用 ] ボタンが選択されている場合は、 util_oracle8.exe によって Oracle8 RMAN コマンドが起動され、 Recovery Catalog に Oracle8 ターゲット・データベースが登録されます。 Oracle8 ターゲット・データベースの構造に関するすべての情報が Oracle8 ターゲット・データベースの制御ファイルから Recovery Catalog に伝達されます。 20 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 構成のチ ェ ッ ク [Oracle8 の構成 ] ウィンドウで、[OK] をクリックすると、ウィザードの 次のページが表示され、構成をチェックできます。 OmniBack II では、構成中に指定され保存された情報をもとに Oracle8 Server システムへ接続し、構成を検証します。 図 1-9 構成のチェック 構成をチェックするには、以下の手順を実行します。 1. [ ソース ] プロパティ・ページに表示されている Oracle8 Server システ ムを右クリックします。 2. [ 構成のチェック ] をクリックします。 構成が正常に行われた場合は、統合ソフトウェアが正常に構成されたこと を示すメッセージが表示されます。 特定の Oracle8 Server をバックアップするためにバックアップ仕様を作成し て保存した場合も、構成をチェックできます。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で、[ バックアップ ] コン テキスト・リストを選択します。 Scoping ペインで [ バックアップ ]、[ バックアップ仕様 ]、 [Oracle8] を順に展開します。 第1章 21 Oracle8 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 2. [ 結果エリア ] で、バックアップ仕様を右クリックします。 3. [ ソース ] プロパティ・ページで、クライアント・システム名を右ク リックして、[ 構成のチェック ] をクリックします。 22 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 バ ッ ク ア ッ プ を構成する Oracle8 バ ッ ク ア ッ プ を構成する Oracle8 バックアップを構成するには、以下の手順に従ってください。 1. バックアップ・デバイス、バックアップ・メディア、バックアップ・メ ディア・プールを構成します。 手順については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』またはオン ライン・ヘルプを参照してください。 2. バックアップの対象と方法を定義するバックアップ仕様を作成します。 バックアップ仕様は、OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユー ザー・インタフェースで作成されたバックアップ・スクリプトです。 OmniBack II バックアップ仕様は、Cell Manager システムに保存され、 OmniBack II によるバックアップの実行方法が記述されています。 バックアップ仕様を作成して保存した後、バックアップ・スケジュール を設定して無人バックアップを実行できます。Oracle8 ターゲット・ データベース用の定義済みバックアップ・テンプレートのいずれかを使 用することも、新しいテンプレートを作成して要望に合うようカスタマ イズすることもできます。 新 し いテ ン プ レ ー ト を作成する バックアップ・テンプレートを使って、複数のバックアップ仕様に同じオ プションのセットを適用できます。ユーザー独自のテンプレートを作成す ることで、要望に応じたオプションをもれなく指定できます。 バックアップ・テンプレートを使えば、すべてのオプションを繰り返し指 定する必要がなく、簡単な操作ですべてのオプションをバックアップ仕様 に適用できます。テンプレートの作成は必要な場合のみ行えばよく、デ フォルトのテンプレートも使用できます。 定義済みのテンプレートを使用する場合、詳細については「バックアップ 仕様を作成する」(24 ページ ) を参照してください。 新しいバックアップ・テンプレートを作成する場合は、以下の手順を実行 します。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で [ バックアップ ] コンテ キストを選択します。 第1章 23 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 バ ッ ク ア ッ プ を構成する 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ] を展開した後、[ テンプレート ] を展開します。[Oracle8] を右クリックします。 3. [ テンプレートの追加 ] をクリックします。ウィザードの指示に従って テンプレートに適切なバックアップ・オプションを定義します。 バ ッ ク ア ッ プ仕様を作成する 新しい Oracle8 ターゲット・データベースのバックアップ仕様を作成する には、以下の手順を行います。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で [ バックアップ ] コンテ キストを選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ 仕様 ] を展開します。 3. [Oracle8] を右クリックして、[ バックアップの追加 ] をクリックし ます。[ バックアップの新規作成 ] ダイアログ・ボックスが表示されま す。 4. [Blank Oracle8 Backup] をダブルクリックして、定義済みオプ ションを使用せずにバックアップ仕様を作成するか、以下の定義済みテ ンプレートのいずれかを使用します。 Archive アーカイブ・リドゥ・ログのバッ クアップ Archive_Delete アーカイブ・リドゥ・ログのバッ クアップとバックアップ後のアー カイブ・リドゥ・ログの削除 Whole_Online アーカイブ・リドゥ・ログを含む データベース全体のバックアップ Whole_Online_Delete アーカイブ・リドゥ・ログを含む データベース全体のバックアップ とログの削除 5. バックアップ仕様の作成開始後、[ 結果エリア ] で以下の情報を入力し ます。 24 • バックアップ対象の Oracle8 Server システムの名前。 • Oracle8 アプリケーション・インスタンスの名前 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 バ ッ ク ア ッ プ を構成する • 必要な情報が入力されると、[ バックアップ ] ウィザードが起動し ます。この場合、対応する Oracle8 Server が構成されていることが必 要です。起動しない場合は、ここで適切な接続文字列を入力して、 クライアントを構成する必要があります。 詳細については、「Oracle8 Server を構成する」(18 ページ ) を参照し てください。 6. 引き続きウィザードの指示に従い、バックアップ対象のデータベース・ オブジェクトを選択します。 例えば、1 つのテーブルスペースを選択して、個別にバックアップする こともできます。ただし、完全な整合性をもつ Oracle8 ターゲット・ データベースのオンライン・バックアップを行うには、ARCHIVELOGS を選択する必要があります。 注記 図 1-10 Oracle8 ターゲット・データベースが Recovery Catalog を使用している場合 は、デフォルトでは各 Oracle8 ターゲット・データベースのバックアップ 後に、Recovery Catalog がバックアップされます。ただし、Recovery Catalog ではなく制御ファイルを使用している場合は、制御ファイルを個別にバッ クアップする必要があります。 バックアップ・オブジェクトの選択 第1章 25 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 バ ッ ク ア ッ プ を構成する 7. ウィザードの指示に従って、オプション、デバイス、使用するスケ ジュールを設定します。 すべてのオブジェクトに共通のバックアップ・オプションについては、 OmniBack II のオンライン・ヘルプ、または『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 Oracle8 固有のオプションの詳細については、 「Oracle8 のバックアップ・ オプション」(27 ページ ) を参照してください。 重要 バックアップ仕様の名前やその他のラベルに DEFAULT という単語を含め ることはできません。DEFAULT はキーワードとして扱われます。Oracle8 ではチャンネル名にピリオドを使うことができないため、バックアップ仕 様の名前にはピリオドを含めないでください。Oracle8 チャンネル名はバッ クアップ仕様の名前から生成されるためです。制御ファイルを個別にバッ クアップする必要があります。 すべてのバックアップ・オプションを定義した後、Oracle8 バックアッ プ仕様に名前を付けて保存する必要があります。Oracle8 バックアップ 仕様は、すべて Oracle8 グループに保存することをお勧めします。 図 1-11 バックアップ仕様の保存 以上で、バックアップ仕様の作成が完了しました。 8. [ バックアップ ] コンテキストで作成、保存したバックアップ仕様は、 バックアップ仕様のグループを指定することにより検証できます。バッ クアップ仕様は、Cell Manager システムの以下のファイルに保存されま す。 <OmniBack_Home>¥Config¥Barlists¥Oracle8¥<Backup_Specificatio n_Name> 上記は、Cell Manager システム上のパスです。 26 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 バ ッ ク ア ッ プ を構成する [ プレビュー開始 ] ボタンをクリックしてバックアップ仕様をテストす ることをお勧めします。このテストは対話型のテストで、データのバッ クアップは行われません。このテストを実行すると、Oracle8 Server シ ステム上にファイル <OmniBack_Home>¥tmp¥<Backup_Specification_Name>_TEST_FILE が作 成されます。このファイルは、テスト後に削除してください。 [ バックアップ開始 ] ボタンをクリックすると、データ転送を含む対話 型バックアップを開始できます。 詳細については、「統合ソフトウェアのテスト」(31 ページ ) を参照して ください。 Oracle8 のバ ッ ク ア ッ プ ・ オ プ シ ョ ン Oracle8 バックアップ・オプションは、OmniBack II Windows グラフィッ ク・ユーザー・インタフェースを使って [ アプリケーション固有オプショ ン ] ウィンドウで指定します。 [ アプリケーション固有オプション ] ウィンドウを開くには、Oracle8 バッ クアップ仕様の [ オプション ] プロパティ・ページで [ 拡張 ] ボタンをク リックします。 第1章 27 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 バ ッ ク ア ッ プ を構成する 図 1-12 [ アプリケーション固有オプション ] ウィンドウの表示 以下の Oracle8 固有のオプションが使用できます。 • タグ タグは、バックアップ・セットまたはファイル・コピーに対してユー ザーが定義するシンボリック名です。タグは、Recovery Manager の restore または change コマンド実行時に指定できます。タグにより、 ファイル・コピーやバックアップ・セットの集合をシンボリック名で参 照できます。タグは最大 30 文字まで指定できます。アーカイブ・ログ をバックアップする場合は必ず、このオプションを指定します。 詳細については、『Oracle8 Server Backup and Recovery Guide 』を参照し てください。 • プレ ・ バッ クア ッ プ バックアップ開始前に実行される Recovery Manager のコマンド 28 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 バ ッ ク ア ッ プ を構成する 例えば、バックアップ開始前に Oracle8 リドゥ・ログを切り替えるに は、以下のコマンドを実行します。 sql ‘alter system switch logfile’ • バ ッ ク ア ッ プ時 バックアップ中に実行される Recovery Manager のコマンド。このオプ ションは主に、アーカイブ・リドゥ・ログに対するバックアップ・オプ ションが ‘archivelog all’ 以外の場合に、バックアップ・オプショ ンを指定するために使用します。 バックアップするオブジェクトで ARCHIVELOG が選択されている場合 には、‘archivelog all’ が自動的に適用されます。 [ バックアップ時 ] テキスト・ボックスに入力できる RMAN コマンド の例を以下に示します。 ❏ all delete input Oracle8 アーカイブ・リドゥ・ログをバックアップする場合は、この オプションによって、RMAN archivelog all delete コマンド が実行されます。 ❏ low logseq 288 high logseq 301 thread 1 all delete input ❏ シーケンス番号 288 ∼ 301 までのアーカイブ・ログをすべてバック アップして、バックアップが正常に終了した後アーカイブ・ログを 削除します。 ❏ from time '11/13/1996 20:57:13' until time '11/15/1996 21:06:05' all 1996 年 11 月 13 日から 11 月 15 日までのアーカイブ・ログをバック アップします。ここで使用されている Oracle8 RMAN の時刻オプ ションの形式は、MM/DD/YYYY HH:MI:SS です。 ❏ set maxcorrupt for datafile 'c:¥ ¥orant¥ ¥dbs¥ ¥data1.dbs' to 10 Oracle データ・ファイル 1 つにつき許容される破損ブロックの数を 増やすには、Oracle8 RMAN の maxcorrupt パラメータを指定しま す。set maxcorrupt により、Oracle8 RMAN で許可される破損ブ ロック数を指定できます。データ・ファイルの破損ブロック数が set maxcorrupt で指定されたブロック数を上回った場合、バック アップは正常に実行されません。したがって、上記の例の場合、 データ・ファイル ¥orant¥dbs¥data1.dbs の破損ブロック数は 10 まで許されていることになります。 • ポス ト ・ バ ッ ク ア ッ プ 第1章 29 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 バ ッ ク ア ッ プ を構成する バックアップ終了時に実行される Recovery Manager のコマンド。例え ば、バックアップ終了時に Oracle8 オンライン・リドゥ・ログを切り替 えるには、以下のコマンドを実行します。 sql 'alter system switch logfile'. • RMAN ス ク リ プ ト の表示 バックアップ仕様の Recovery Manager スクリプトの表示のみ行われま す。 • 実行前 コ マ ン ド • バックアップ前に Oracle8 Server 上で実行するコマンドを引き数ととも に指定します。このコマンドは、ob2rman.exe によって起動されま す。実行するコマンドは、<OmniBack_home>¥bin ディレクトリに保存 しておく必要があります。 • 実行後 コ マ ン ド バックアップ後に Oracle8 Server 上で実行するコマンドを引き数ととも に指定します。このコマンドは、ob2rman.exe によって起動されま す。実行するコマンドは、<OmniBack_home>¥bin ディレクトリに保存 しておく必要があります。 Oracle8 固有のオプションを使った Oracle8 オンライン・バックアップの構 成例を、図 1-13 に示します。 バックアップ開始前に、オンライン・リドゥ・ログが切り替えられ、バッ クアップ終了後にはアーカイブ・リドゥ・ログが削除されます。 バックアップが終了すると、オンライン・リドゥ・ログが切り替えられま す。これにより、バックアップ実行中に発生したトランザクションはすべ て別々のアーカイブ・リドゥ・ログ・ファイルへ保存されます。 30 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 バ ッ ク ア ッ プ を構成する 図 1-13 アプリケーション固有のオプション 統合 ソ フ ト ウ ェ アのテ ス ト バックアップ仕様を作成して保存した後、実際のバックアップを行う前に バックアップ仕様をテストしてください。テストでは、統合ソフトウェア を構成する Oracle8 と OmniBack II の両方のソフトウェアを検証します。ま た、構成も同時にテストされます。 テストでは、統合ソフトウェアを構成する Oracle8 と OmniBack II の両方の ソフトウェアをチェックし、Oracle8 と OmniBack II 内のそれぞれの通信が 確立している、データ転送が正常に行われる、Recovery Catalog( 使用して いる場合 ) または制御ファイルのいずれかにトランザクションが記録され ることを確認します。 第1章 31 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 バ ッ ク ア ッ プ を構成する Oracle8 データベースのテスト・バックアップは、NULL デバイスに書き込 まれます。メディア保護、バックアップ・ユーザー、バックアップ・ス テータスなど、バックアップに関する詳細情報は、OmniBack II データベー スと Oracle8 制御ファイルに登録されます。テスト・バックアップ仕様の [ データ保護 ] オプションは [ なし ] に設定してください。 グ ラ フ ィ ッ ク ・ ユーザー ・ イ ン タ フ ェ ース (GUI) を使用 し たテ スト 1. Oracle8 バックアップ仕様のバックアップをテストするには、以下の手 順を実行します。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で [ バックアップ ] コンテ キストを選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ]、[ バックアップ仕様 ]、 [Oracle8] を順に展開します。次にプレビュー対象のバックアップ仕 様を右クリックします。 3. [Preview Backup] をクリックします。 図 1-14 バックアップのプレビュー どのよ う な処理が実 コマンドの実行中には、セッション・メッセージが表示され、以下の処理 行 さ れるか が行われます。 1. ob2rman.exe スクリプトが起動され、Oracle8 の RMAN バックアッ プ・コマンドが起動されます。 データ転送に OmniBack II は使用されず、Oracle8 Server 上の <OmniBack_Home>¥tmp¥<Backup_Specification_Name>_TEST_FILE に Oracle8 ターゲット・データベースがバックアップされます。以上のよ うにして、Oracle8 側の統合がチェックされます。 32 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 バ ッ ク ア ッ プ を構成する 2. OmniBack II の testbar コマンドが ob2rman.exe スクリプトによっ て起動され、以下の項目をチェックします。 • OmniBack II 内の通信 • Oracle8 バックアップ仕様の構文 • 使用するデバイスが正しく指定されているかどうか • 必要なメディアがデバイスに格納されているかどうか 第1章 33 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ Oracle8 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ データベースのバックアップには 2 通りの方法があります。1 つはオ オフ ラ イ ンまたは整合性のあ ン 整合性のあ るデータベース・バックアップ、もう る 1 つはオ オン ラ イ ンまたは整合性のないデータベース・バックアップです。後者は、ホ ン ホッ ト ・バックアップとも呼ばれます。オンライン・バックアップから整合性 のある状態に戻るには、特に注意が必要です。 データベース・バックアップの方法を決定する要素は数多くあります。常 駐データベースを実行し、使用可能にしておく必要がある場合は、オンラ イン・バックアップを選択します。データベースを一定の時間オフライン にできる場合は、データベース全体のオフライン・バックアップを定期的 に実行して、非常に手間のかかるテーブルスペースのオンライン・バック アップでオフライン・バックアップを補うことをお勧めします。 Oracle8 のオ フ ラ イ データベースのオフライン・バックアップは、ある時点で整合性をもつ データ・ファイルと制御ファイルのバックアップです。整合性を保ったま ン ・ バッ クアッ プ まバックアップを実行するには、データベースを正しく終了し、データ ベースが閉じているかマウントされている状態でファイルをバックアップ します。 Oracle8 ターゲット・データベースのオフライン・バックアップは、 OmniBack II ファイルシステムのバックアップ仕様、または OmniBack II の Oracle8 バックアップ仕様を使って実行できます。前者を使用する場合は、 OmniBack II Disk Agent が使われ、後者を使用する場合は、OmniBack II Oracle8 Integration Module が使われます。 通常は、すべてのデータ・ファイルと制御ファイルを含む、データベース 全体のオフライン・バックアップを実行します。また、パラメータ・ファ イルをオプションで含めることもできます。 データベース全体のオフライン・バックアップは、以下の手順で実行しま す。 1. データベースを正しくシャットダウンします。 ABORT オプションを使ってシャットダウンしないでください。 2. RMAN を使ってバックアップする場合は、データベースをマウントし ます。 3. すべてのデータ・ファイル、制御ファイル、およびオプションでパラ メータ・ファイルをバックアップします。 34 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 4. 通常のオンライン・モードでデータベースを再起動します。 Oracle8 のオ ン ラ イ オフライン・バックアップに対して、オンライン・バックアップは、デー タベースが起動していて、ユーザーがアクセス可能な状態で実行されます。 ン ・ バッ クアッ プ データベースが起動している状態でバックアップすると、バックアップの 実行中にも、データベースの変更やディスクへの書き込みが行われるため、 データの整合性は保たれません。データベースの変更はすべて、オンライ ン・リドゥ・ログにも書き込まれます。ARCHIVELOG モードで実行され ているデータベースは、オンライン・リドゥ・ログをアーカイブできます。 復元時には、復元プロセスの一部として、この機能を使ってデータベース を整合性のある状態に戻す必要があります。 オンライン・バックアップを行う場合は、データベースを整合性のある状 態に戻すために以下の作業が必要です。 1. データベース・ファイル ( 整合性のないファイル ) をディスクへ復元し ます。 2. アーカイブ・リドゥ・ログをディスクへ復元します。 3. アーカイブ・リドゥ・ログの適用が必要なデータベースの復元を実行し ます。この操作は Oracle8 側で行います。 Oracle8 のオンライン・データベース・バックアップは、Oracle8 の RMAN、 または OmniBack II のバックアップ仕様を使って実行できます。Oracle8 の オンライン・バックアップ中は、Oracle8 ターゲット・データベースが開い ており、テーブルスペース、データ・ファイル、制御ファイル、アーカイ ブ・リドゥ・ログがバックアップされます。 データベースを ARCHIVELOG モードで実行して、現在のオンライン・リ ドゥ・ログがアーカイブ・リドゥ・ログへアーカイブされるようにする必 要があります。 整合性のある状態へ復元するためには、以下の手順でデータベースのオン ライン・バックアップを実行します。 1. テーブルスペースをバックアップ・モードにします。 2. テーブルスペース、データ・ファイル、制御ファイルをバックアップし ます。 3. テーブルスペースを通常のモードに戻します。 4. アーカイブ・リドゥ・ログをバックアップします。 第1章 35 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 重要 Oracle8 オンライン・バックアップを実行する前に、データベースが ARCHIVELOG モードで実際に実行されているか確認してください。Oracle8 Server システム上で Server Manager を起動して以下のコマンドを実行する ことにより確認できます。 archive log list; Oracle8 ターゲット・データベースが ARCHIVELOG モードで実行されてい ない場合は、Oracle8 ターゲット・データベースをシャットダウンし再マウ ントしてください。Server Manager プロンプトで以下のコマンドを実行し ます。 alter database archivelog; archive log start; alter database open; 以上の手順が終了すると、以下のどの方法でも Oracle8 データベースのオ ンライン・バックアップを実行できます。 • OmniBack II スケジューラを使って、保存されている Oracle8 バック アップ仕様のバックアップをスケジュール設定します。「バックアッ プ・スケジュールの設定」(37 ページ ) を参照してください。 • Oracle8 バックアップ仕様の対話型バックアップを開始します。「対話型 バックアップの開始」(40 ページ ) を参照してください。 • Oracle8 Server 上で Oracle8 Recovery Manager または Oracle8 Enterprise Manager を使って、バックアップを開始します。「Oracle8 Recovery Manager (RMAN) の使用」(41 ページ ) を参照してください。 バ ッ ク ア ッ プの開始 OmniBack II ユーザー・インタフェースを使って、バックアップを開始する 時に行われる処理 と、以下のような処理が行われます。 1. OmniBack II がクライアント上で ob2rman.exe コマンドを実行します。 このコマンドにより、Recovery Manager (RMAN) のバックアップ・コマ ンドが起動され、Oracle8 RMAN Backup Command Script が RMAN コマ ンドの標準入力に送信されます。 2. Oracle8 RMAN が Oracle8 Server を呼び出します。Oracle8 Server は、 Database Library インタフェースを経由して OmniBack II を呼び出しま す。これにより、バックアップが開始されます。 3. バックアップ・セッション中には、Oracle8 Server がディスクから読み 取ったデータが OmniBack II に送信され、バックアップ・デバイスに書 き込まれます。 36 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ OmniBack II バックアップ・セッション中に出力されたメッセージは、 Oracle8 によって生成されたメッセージとともに、OmniBack II データ ベースにログとして記録されます。 Recovery Catalog Database の自動 バッ クア ッ プ Oracle8 Recovery Catalog のバックアップは、各 Oracle8 ターゲット・データ ベースのバックアップ完了後に自動的に実行されます。OmniBack II の ob2rman.exe コマンドは、Oracle8 の標準のエクスポート・ユーティリ ティを使って、Oracle8 Recovery Catalog をファイルへエクスポートし、そ のファイルが OmniBack II によってバックアップされます。 Recovery Catalog のデー タ の削除 Recovery Catalog を使って Oracle8 データベースをバックアップすると、 データベースのバックアップ、復元、および復旧に関する情報がすべて Recovery Catalog に登録されます。この情報は、復元時に RMAN によって 使用されます。このデータがバックアップされているメディアを上書きま たはフォーマットする場合は、OmniBack II データベースからオブジェクト が自動的にエクスポートされます。このとき、RMAN にログオンして、 Recovery Catalog のデータを手動で削除する必要があります。Recovery Catalog のデータの削除方法については、『Oracle8 Server Backup and Recovery Guide』を参照してください。 注記 削除すべきレコードのプライマリ・キーを取得するには、次の例のように list コマンドを実行します。 ファイル ( データ・ファイル ) がディスクに格納されている場合は、次の コマンドを実行します。 list backup of tablespace temp; temp テーブルスペース内のプライマリ・キーのリストが表示されます。 次の例に示すように、レコードを削除するときは、これらのキーを指定す る必要があります。 allocate channel for delete type 'sbt_tape'; change backupset <primary_key> delete; release channel; バ ッ ク ア ッ プ ・ スケジ ュ ールの設定 バックアップ・スケジュールは、ユーザーの要望に合わせてカスタマイズ できます。データベースを継続的にオンラインにしておく必要がある場合 は、アーカイブ・リドゥ・ログのバックアップを含めて頻繁にバックアッ プする必要があります。アーカイブ・リドゥ・ログは、特定の時点へ復旧 する場合に必要です。 第1章 37 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 例えば、バックアップを毎日行い、オンライン・リドゥ・ログとアーカイ ブ・リドゥ・ログを複数作成して、複数の場所に保存することもできます。 本番で使用するデータベースのバックアップには、以下のようなスケ ジュール設定が考えられます。 • フル・バックアップ ( 毎週 ) • 増分バックアップ ( 毎日 ) • アーカイブ・ログのバックアップ ( 必要に応じて ) Oracle8 バックアップ仕様のスケジュールを設定するには、以下の手順に 従ってください。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] ウィンドウで [ バックアッ プ ] コンテキストを選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ]、[ バックアップ仕様 ]、 [Oracle8] を順に展開します。 [ 結果エリア ] にバックアップ仕様のリストが表示されます。 3. スケジュール設定対象のバックアップ仕様をクリックした後、[ スケ ジュール ] タブをクリックして、[ スケジューラ ] プロパティ・ページ を開きます。 [ スケジューラ ] プロパティ・ページで [ 追加 ] ボタンをクリックし て [ バックアップのスケジューリング ] ウィンドウを開きます。 循環オプション、スケジュール・オプションを指定します。スケジュー ル・オプションは、設定された日付に実行するバックアップの種類を定 義するものです。 バックアップの種類には、フル・バックアップまたは増分バックアップ があります。増分レベルは、最大レベル 4 まで使用できます。 図 1-15(39 ページ ) を参照してください。 特定のバックアップの種類に対するオプションを設定するには、[ オプ ション ] をクリックして、[ スケジューリング・オプション ] ウィンド ウを開きます。各バックアップの種類に対する、データ保護とネット ワーク負荷はここで設定できます。 図 1-16(39 ページ ) を参照してください。 38 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 図 1-15 バックアップのスケジュール設定 図 1-16 スケジュール用オプション 第1章 39 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 対話型バ ッ ク ア ッ プの開始 新しくバックアップ仕様を作成した後や、バックアップ仕様でスケジュー ルが設定されている際でも、直ちにバックアップが必要な場合は、対話型 バックアップを実行することができます。 対話型バックアップは、OmniBack II GUI または OmniBack II コマンド行イ ンタフェースを使って開始できます。 バックアップを開始すると、OmniBack II によって Oracle8 Server の ob2rman.exe 実行可能ファイルと、バックアップ・デバイスが構成されてい るクライアント・システム上の Media Agent が起動されます。 グ ラ フ ィ ッ ク ・ ユーザー ・ イ ン タ フ ェ ース を使用 し た対話型 バ ッ ク ア ッ プの実行 Oracle8 バックアップ仕様の対話型バックアップを開始するには、以下の手 順を実行します。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で [ バックアップ ] コンテ キストを選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ]、[ バックアップ仕様 ]、 [Oracle8] を順に展開します。 3. バックアップ仕様を右クリックして [ バックアップ開始 ] をクリック します。 [ バックアップ開始 ] ウィンドウでバックアップの種類とネットワーク 負荷を選択します。 4. [OK] をクリックするとバックアップが実行されます。バックアップ・ セッションが正常に終了すると、 「セッションは終了しました。 」という メッセージが表示されます。 40 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 図 1-17 対話型バックアップの開始 Oracle8 Recovery Manager (RMAN) の使用 Oracle8 Recovery Manager (RMAN) ユーティリティは、Oracle8 のデータベー ス・オブジェクトのバックアップ、復元、および復旧を行うための Oracle8 コマンド行インタフェースです。RMAN を使って Oracle8 バックアップを 開始するには、Oracle8 のバックアップ仕様を作成する必要があります。 Oracle8 のバックアップ仕様の作成方法については、 「Oracle8 バックアップ を構成する」(23 ページ ) を参照してください。RMAN を使って Oracle8 バックアップを開始するには、以下の手順を実行します。 1. Oracle8 Server システムで、<ORACLE_HOME> ディレクトリへ移動しま す。 2. バックアップ仕様で指定されている Oracle8 ターゲット・データベース へ接続します。 Recovery Catalog を使用している Oracle8 ターゲット・データベースへ接 続するには、以下のコマンドを入力します。 <ORACLE_HOME>¥bin¥rman80 target <Target_Database_Login> rcvcat <Recovery_Catalog_Login> 第1章 41 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ Recovery Catalog の代わりに、制御ファイルを使用している Oracle8 ター ゲット・データベースへ接続するには、以下のコマンドを入力します。 <ORACLE_HOME>¥bin¥rman80 target <Target_Database_Login> nocatalog ログイン情報の構文については、 「Oracle8 に関する用語」(64 ページ ) を参照してください。 3. Oracle8 チャンネルを指定します。 チャンネルを指定すると、RMAN によって Oracle8 ターゲット・データ ベースのバックアップ、復元、復旧を行う Oracle8 Server プロセスが起 動されます。例 : allocate channel 'dev_0' type 'disk'; または allocate channel 'dev_1' type 'sbt_tape'; 上記の内、1 番目のコマンドはディスクへ直接バックアップする場合、 2 番目のコマンドはテープへ直接バックアップする場合の例です。 複数の allocate channel コマンドを実行した場合、RMAN は、複 数のログオン・セッションを確立し、複数のバックアップ・セットを同 時に実行します。バックアップ・コマンドおよび復元コマンドの並行化 は、RMAN の内部で処理されます。 OmniBack II バックアップ・メディアを使用するには、チャンネル・タ イプとして SBT_TAPE を指定します。 4. 以下の形式で parms オペランドを指定します。 parms‘ENV(OB2BARTYPE=Oracle8, OB2APPNAME=<ORACLE_SID>,OB2BARLIST=<backup_ specification_name>)’; スクリプトは、上記パラメータをこの形式で指定しなければ機能しませ ん。 5. 以下の形式でバックアップ・コマンドの filesperset オペランドを指 定します。 filesperset は、バックアップ・セットあたりのファイル数を表し ます。OmniBack II では、この値は 1 に 制限されています。したがって、 各チャンネルの動作の対象となるファイルは 1 つだけで、ファイルと同 数のチャンネルが使用されます。 6. オプションで、format を以下のように指定できます。 42 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ credo という名前のバックアップ仕様を作成して保存し、Oracle8 イン スタンス alma によって指定された Oracle8 データベースをバックアッ プする場合は、以下のように入力します。 format ‘credo<alma_%s:%t>.dbf’ その他の変数の詳細については、 『Oracle8 Server Backup and Recovery Guide』を参照してください。Oracle8 チャンネルの形式によって、どの Oracle8 バックアップ仕様を使ってバックアップを実行するかが決まり ます。 7. オプションで、backup incremental level を指定できます。 OmniBack II フル・バックアップは、Oracle8 RMAN スクリプトで増分 レベル 0 を指定した場合と同じバックアップ操作を実行します。どちら も、今まで使用されたブロックをすべてバックアップします。 RMAN を使ってバックアップを実行するには、<ORACLE_HOME> ディレ クトリで以下のように入力し、Recovery Manager を起動します (Recovery Catalog を使用している場合 )。 bin¥rman80 target <Target _Database_Login> rcvcat <Recovery_Catalog_Login> RMAN> プロンプトで実行する必要がある RMAN スクリプトの例を以下に いくつか示します。 1 つのチ ャ ン ネルの バックアップ仕様 alma を使って、Oracle8 インスタンス credo をバック アップするには、以下のコマンド・シーケンスを入力します。 バッ クア ッ プ run { allocate channel 'dev_0' type 'sbt_tape' parms‘ENV=(OB2BARTYPE=Oracle8,OB2APPNAME=credo,OB2BARLIST=alma)’; backup; filesperset 1; format 'alma<credo_%s:%t>.dbf' database; } 3 つのチ ャ ネルの並 同じバックアップ仕様に対し、3 つのチャンネルを並行して使用すること により、データベースをバックアップする場合、RMAN バックアップ・ス 行バ ッ ク ア ッ プ クリプトは以下のようになります。 run { allocate channel 'dev_0' type 'sbt_tape' parms‘ENV=(OB2BARTYPE=Oracle8,OB2APPNAME=credo,OB2BARLIST=alma)’; 第1章 43 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ allocate channel 'dev_1' type 'sbt_tape' parms‘ENV=(OB2BARTYPE=Oracle8,OB2APPNAME=credo,OB2BARLIST=alma)’; allocate channel 'dev_2' type 'sbt_tape' parms‘ENV=(OB2BARTYPE=Oracle8,OB2APPNAME=credo,OB2BARLIST=alma)’; backup; filesperset 1; format 'alma<credo_%s:%t>.dbf' database; } すべてのアー カ イ ブ ・ ロ グ と テーブル スペースのバ ッ ク アップ アーカイブ・リドゥ・ログと、前回 3 つの並行チャンネルを使ってバック アップしたテーブルスペース SYSTEM と RONA、およびバックアップ仕様 alma をバックアップする場合は、RMAN スクリプトは以下のようになり ます。 run { allocate channel 'dev_0' type 'sbt_tape' parms‘ENV=(OB2BARTYPE=Oracle8,OB2APPNAME=credo,OB2BARLIST=alma)’; allocate channel 'dev_1' type 'sbt_tape' parms‘ENV=(OB2BARTYPE=Oracle8,OB2APPNAME=credo,OB2BARLIST=alma)’; allocate channel 'dev_2' type 'sbt_tape' parms‘ENV=(OB2BARTYPE=Oracle8,OB2APPNAME=credo,OB2BARLIST=alma)’; backup; incremental level 0; filesperset 1; format 'alma<credo_%s:%t>.dbf' tablespace SYSTEM, RONA archivelog all ;} 特定のアー カ イ ブ ・ 5 番から 105 番までのアーカイブ・リドゥ・ログをすべてバックアップし、 ロ グのバ ッ ク ア ッ プ インスタンス alma のバックアップ完了後削除するには、以下のスクリプ トを実行します。 run { allocate channel 'dev_0' type 'sbt_tape' parms‘ENV=(OB2BARTYPE=Oracle8,OB2APPNAME=credo,OB2BARLIST=alma)’; allocate channel 'dev_1' type 'sbt_tape' parms‘ENV=(OB2BARTYPE=Oracle8,OB2APPNAME=credo,OB2BARLIST=alma)’; allocate channel 'dev_2' type 'sbt_tape' 44 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ parms‘ENV=(OB2BARTYPE=Oracle8,OB2APPNAME=credo,OB2BARLIST=alma)’; backup; incremental level 0; filesperset 1; (archivelog low logseq 5 high logseq 105 thread 1 all delete input format 'alma<credo_%s:%t>.dbf'); } バックアップに失敗した場合は、ログは削除されません。 制御 フ ァ イルのバ ッ システムのテーブルスペースの最初のデータ・ファイルがバックアップさ クアッ プ れると、自動的に現在の制御ファイルがバックアップされます。現在の制 御ファイルは、明示的にバックアップに含めることも、個別にバックアッ プすることもできます。テーブルスペース COSTS のバックアップ後に現在 の制御ファイルを含めるには、以下のスクリプトを実行します。 run { allocate channel 'dev_0' type 'sbt_tape' parms‘ENV=(OB2BARTYPE=Oracle8,OB2APPNAME=credo,OB2BARLIST=alma)’; allocate channel 'dev_1' type 'sbt_tape' parms‘ENV=(OB2BARTYPE=Oracle8,OB2APPNAME=credo,OB2BARLIST=alma)’; allocate channel 'dev_2' type 'sbt_tape' parms‘ENV=(OB2BARTYPE=Oracle8,OB2APPNAME=credo,OB2BARLIST=alma)’; backup; incremental level 0; filesperset 1; (tablespace COSTS include current controlfile format 'alma<credo_%s:%t>.dbf') ;} 壊れた ブ ロ ッ ク を含 maxcorrupt コマンドでは、特定のバックアップが失敗する前に RMAN めたバ ッ ク ア ッ プ によって許可される 1 データ・ファイルあたりの壊れたブロック数を指定 できます。 バックアップ仕様 alma で、データベースをバックアップし、データ・ ファイル c:¥oracle¥data1.dbs の壊れたブロックが最大 10 個まで許可 する場合は、RMAN スクリプトは以下のようになります。 run { 第1章 45 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ allocate channel 'dev_0' type 'sbt_tape' parms‘ENV=(OB2BARTYPE=Oracle8,OB2APPNAME=credo,OB2BARLIST=alma)’; allocate channel 'dev_1' type 'sbt_tape' parms‘ENV=(OB2BARTYPE=Oracle8,OB2APPNAME=credo,OB2BARLIST=alma)’; allocate channel 'dev_2' type 'sbt_tape' parms‘ENV=(OB2BARTYPE=Oracle8,OB2APPNAME=credo,OB2BARLIST=alma)’; backup; incremental level 0; filesperset 1; format 'alma<credo_%s:%t>.dbf' database; set maxcorrupt for datafile 'c:¥oracle¥data1.dbs' to 10;} 46 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 デー タ ベースの復元 Oracle8 デー タ ベースの復元 Oracle Oracle8 データベースのオブジェクトを復元する場合、Oracle8 Recovery Manager (RMAN) 以外は使用できません。 テーブルスペース、制御ファイル、データ・ファイルの復元と復旧方法の 詳細については、『Oracle8 Server Backup and Recovery Guide 』を参照してく ださい。 Recovery Catalog の復元 OmniBack II では、Oracle8 Recovery Catalog の論理バックアップを含むバイ ナリ・ファイルを復元できます。このバイナリ・ファイルは、Oracle8 Export ユーティリティを使って作成されます。このユーティリティは、 Oracle8 データベースを読み取って、バイナリ・ファイルに出力を書き込み ます。このファイルは、書き込み完了後に OmniBack II によってバックアッ プされます。 Oracle8 Import ユーティリティを使うと、このファイルをディスクへ復元し た後に Oracle8 データベースへインポートすることができます。 Oracle8 Recovery Catalog を復元するには、以下の手順を実行します。 1. Oracle8 ターゲット・データベースにログインします。Recover Catalog が空であり、ユーザーが Oracle8 Recovery Catalog のオーナーであること を確認します。 Recovery Catalog がない ( 削除されている ) 場合は、再度作成する必要が あります。 2. 次のディレクトリに移動します。 <OmniBack_home>¥bin このディレクトリから、以下の OmniBack II コマンドを起動します。 ob2rman.exe -restore_catalog -session <Session_ID> 上記のコマンドを実行すると、OmniBack II の obkrestore ユーティリ ティによって、rcvcat.exp ファイルが復元されます。このファイル は、Oracle8 の Import ユーティリティによって読み込まれた後、Oracle8 データベースへ復元されます。 他のデバイ ス を使用 OmniBack II では、バックアップ時に使用した元のデバイス以外のデバイス し た復元 を使って復元することもできます。 第1章 47 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 デー タ ベースの復元 障害復旧 障害復旧は、複数のメーカーの製品に関係する非常に複雑なプロセスです。 それだけに、障害復旧が正しく実行されるかどうかは関係するすべての メーカーに左右されます。障害復旧の際、以下に示す情報をガイドライン として使用してください。 障害復旧に対する準備方法については、データベース / アプリケーション・ メーカーの指示に従ってください。OmniBack II を使用してシステムの障害 復旧を行う方法については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』の 「障害復旧」の章を参照してください。 以下に、アプリケーションの一般的な復旧手順を示します。 1. オペレーティング・システムの復旧を完了します。 2. データベース / アプリケーションのインストール、構成、初期化を行 い、OmniBack II メディア上のデータをシステムにロードします。デー タベースの準備に必要な手順の詳細については、各データベース / アプ リケーションのマニュアルを参照してください。 3. データベース / アプリケーション・サーバに、必要な OmniBack II クラ イアント・ソフトウェアがインストールされ、データベース / アプリ ケーションに適した構成になっていることを確認します。本章および 「トラブルシューティング」の項の手順に従ってください。 4. 復元を開始します。復元が完了したら、データベース / アプリケーショ ンのメーカーの指示に従って、データベースを再びオンラインにするた めに必要な追加手順を行います。 48 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 のバ ッ ク ア ッ プお よび復元のモ ニ タ ー Oracle8 のバ ッ ク ア ッ プおよび復元のモニ タ ー バックアップ中には、システム・メッセージが OmniBack II モニターに送 信されます。OmniBack II ユーザー・インタフェースがインストールされて いる OmniBack II クライアントであれば、ネットワーク内のどのクライア ントからでも、バックアップ・セッションをモニターすることができます。 Oracle8 のバックアップ・セッションと復元セッションに関する詳細情報 は、Oracle8 Server システム上の以下のログにも書き込まれます。 • <OmniBack_home>¥log¥oracle8.log file • Oracle8 側のログ・ファイル : <ORACLE_HOME>¥rdbms¥log¥sbtio.log または <Oracle8 user dump directory>¥sbtio.log ファイル バックアップおよび復元の進行状況は、以下の SQL 文を使って Oracle8 ター ゲット・データベースに照会することでモニターできます。 select * from v$SESSION_LONGOPS where compnam=’dbms_backup_restore’; 第1章 49 Oracle8 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成 する 以降の節では、OmniBack II の Oracle8 用統合ソフトウェアをクラスター対 応としてインストールおよび構成する手順を説明します。 前提条件 クラスター・サポート (FileSafe) を組み込んだ Oracle8 Server がインストー ル済みで、正しく構成されており、クラスター対応アプリケーションとし て動作していることが前提となります。 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ー ルする ここでは、OmniBack II の Oracle8 用統合ソフトウェアをクラスター対応ア プリケーションとしてインストールする手順を示します。 1. OmniBack II の Oracle8 用統合ソフトウェアを両方のクラスター・ノー ドにローカルにインストールする必要があります。さらに、クラスター アドミニストレータを使って、すべての Oracle8 サービスを停止する必 要があります。 詳細については、付録の「OmniBack II とクラスター対応アプリケー ションの統合」(6 ページ ) を参照してください。 2. OmniBack II の Cell Manager ソフトウェアと Oracle8 用統合ソ フ ト ウ ェ ア ・ モ ジ ュ ールがすでに両方のクラスター・ノードにインストールされ ール ていれば、この手順は不要です。まだインストールしていない場合は、 OmniBack II セルにクラスター・ノードをインポートして、OmniBack II の Cell_Info ファイルを更新する必要があります。このファイルは自 動更新されません。 OmniBack II セルにクラスター・ノードをインポートするには、 OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェースを 使用し、以下の手順に従ってください。 a. [HP OpenView OmniBack II Manager] で、[ クライアント ] コンテキスト・リストを選択します。 b. Scoping ペインの [ クラスター ] を右クリックし、[ クラスターの インポート ] を選択します。 50 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する c. クラスターの仮想サーバ名を入力し、[ 完了 ] をクリックします。こ れにより、そのクラスターのすべてのクラスター・ノードと仮想ホ ストを反映するように Cell_Info ファイルが追加 / 更新されます。 3. OmniBack II の Oracle8 用統合ソフトウェアが正しくインストールされ ているかどうかをチェックします。 a. <OmniBack_home>¥bin ディレクトリに移動します。 b. 次のコマンドを入力してください。 omnirsh <Oracle8_virtual_server> -INFO_CLUS OmniBack II セル内のクラスター対応クライアント・システムのリスト が出力されます。 4. OmniBack II Inet サービスがユーザー・アカウントで実行されているこ とをチェックします。 ログオン・アカウントは、図 1-18(51 ページ ) に示すように設定する必 要があります。 図 1-18 OmniBack II ユーザー・アカウント ク ラ ス タ ー対応の Oracle8 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を構成 する クラスターに対応した Oracle8 統合ソフトウェアを構成するには、以下の 2 段階の構成作業を行います。 第1章 51 Oracle8 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 1. クラスター対応の Oracle8 クライアントの構成 (「クラスター対応の Oracle8 統合クライアントを構成する」(52 ページ )) 2. クラスター対応の Oracle8 バックアップの構成 (「クラスター対応の Oracle8 バックアップを構成する」(52 ページ )) ここでは、全般的な構成作業の概要を示しながら、クラスター対応の場合 に必要になる作業を明示します。 ク ラ ス タ ー対応の Oracle8 統合ク ラ イ ア ン ト を構成する レジストリが正しく更新され、OmniBack II の backint プログラムが正しい 場所にコピーされるように、クライアントの構成は両方のクラスター・ ノード上で実施する必要があります。 Oracle8 Server システムを構成する手順の詳細については、「Oracle8 Server を構成する」(18 ページ ) を参照してください。 一方のノード上でクライアントを構成し終えたら、アプリケーションを切 り替え、もう一方のノード上で同じ手順を繰り返します。 ク ラ ス タ ー対応の Oracle8 バ ッ ク ア ッ プ を構成する 「バックアップ仕様を作成する」(24 ページ ) の手順に従って、Oracle8 の バックアップ仕様を作成します。ただし、Oracle8 Server が稼動しているク ライアント・システムの名前を指定する必要があります。Oracle8 リソー ス・グループに使用されているのと同じ仮想サーバ名を入力します。 ここで、特に注意しなければならないことがいくつかあります。 • オフライン・バックアップを実行する場合は、事前に Oracle Database リ ソースをオフラインにする必要があります。バックアップ後にオンライ ンに戻してください。 バックアップの前後にオフラインとオンラインを切り替えるには、バッ クアップ前とバックアップ後にクライアント・システム上で fscmd コ マンドを実行するバックアップ仕様を作成するか、または、クラスター アドミニストレータを使います。 ク ラ ス タ ー対応の Oracle8 デー タ ベース をバ ッ ク ア ッ プする 詳細な手順については、「Oracle8 データベースのバックアップ」(34 ページ ) を参照してください。 52 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する ク ラ ス タ ー対応の Oracle8 デー タ ベース を復元する クラスター対応の Oracle8 Server の復元を開始する前に、クラスター アド ミニストレータ・ユーティリティを使うなどして、Oracle Database リソー スをオフラインにする必要があります。 図 1-19 Oracle8 リソース・グループをオフラインにする Oracle8 リソース・グループに [Prevent Failback] オプションが設定 されており、<Oracle_SID>.world リソース (Oracle Database リソース ) に [Do not restart] オプションが設定されていることを確認します。 図 1-20 プロパティのチェック 第1章 53 Oracle8 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 設定を確認したら、通常の Oracle8 Server の場合と同様の手順で復元を行い ます。 「Oracle8 データベースの復元」(47 ページ ) を参照してください。 54 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ング OmniBack II Oracle8 用統合ソフトウェアのトラブルシューティングを開始 する前に、以下の項目を確認してください。 1. 最新の OmniBack II 公式パッチがインストールされていることを確認し ます。サポートされているバージョンやプラットフォームなどの最新情 報については、 『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リ リース・ノート』または http://www.openview.hp.com/products/omnibackmixed をご覧ください。 2. OmniBack II 全般に関する制限事項、サポートされているバージョン、 問題とその回避方法、および関連する OmniBack II パッチの一覧につい ては、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ ノート』を参照してください。 OmniBack II サポートへのお問い合せ前に、確認していただく手順を次項に 示します。手順の実行により、問題を解決したり、障害箇所を確認できる 場合があります。 トラブルシューティングに失敗した場合に備え、問題への対応策が記載さ れています。 環境変数の設定 Oracle8 Server システム上の omnirc ファイル内で OmniBack II のエージェ ントの環境変数が正しく設定されているかどうかをチェックします。 Oracle8 側の統合 ソ フ ト ウ ェ アに関連する前提条件の チェ ッ ク Oracle 以下の手順の詳しい実行方法については、Oracle8 のマニュアルを参照して ください。 1. Oracle8 タ ーゲ ッ ト ・ デー タ ベースにア ク セスで き るか検証 し 、 以下の 方法で Oracle8 タ ーゲ ッ ト ・ デー タ ベースが開 く かど う かを検証 し ま す。 <ORACLE_HOME > および <ORACLE_SID> を設定します。 <ORACLE_HOME> ディレクトリから Server Manager を起動します。 bin¥svrmgr30 第1章 55 Oracle8 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ SVRMGR> プロンプトで以下のように入力します。 connect internal select * from dba_tablespaces; exit 上記が正しく実行されなかった場合は、Oracle8 ターゲット・データ ベースを開きます。 2. 以下の方法で、 Recovery Catalog ( 使用 し てい る場合 ) にア ク セスで き るかど う かを検証 し ます。 <ORACLE_HOME> と <ORACLE_SID> を設定します。 <ORACLE_HOME> ディレクトリから Server Manager を起動します。 bin¥svrmgr30 SVRMGR> プロンプトで以下のように入力します。 connect <Recovery_Catalog_Login> select * from rcver; exit 上記が正しく実行されなかった場合は、Recovery Catalog を開きます。 3. TNS リ スナが、 Oracle8 タ ーゲ ッ ト ・ デー タ ベース と Recovery Catalog Database に対 し て正 し く 構成 さ れてい るかど う かを検証 し ま す。 こ れは適切なネ ッ ト ワー ク 接続の確立に必要です。 <ORACLE_HOME> ディレクトリから次のコマンドを実行します。 リスナを ORACLE_HOME> ディレクトリから開始します。 bin¥lsnrctl80 status <service> 上記が正しく実行されなかった場合は、TNS リスナを起動し、Oracle8 のマニュアルで、TNS 構成ファイル (LISTENER.ORA) の作成方法に関 する項を参照してください。 リスナ・プロセスは、Windows NT desktop から開始できます。[ スター ト ]、[ 設定 ]、[ コントロール パネル ]、[ サービス ] を順にクリッ クします。 56 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ 図 1-21 Oracle リスナのステータスのチェック a. [ サービス ] ウィンドウで各リスナ・サービスのステータスが [ 開 始 ] になっていることを確認します。まだ開始していないリスナ・ サービスがある場合は、そのリスナ・サービスを手動で開始する必 要があります。 <ORACLE_HOME> で 以下のコマンドを実行します。 b. bin¥svrmgr30 SVRMGR プロンプトに次のように入力します。 connect <Recovery_Catalog_Login> exit 上記が正しく実行されなかった場合は、Oracle8 のマニュアルで、 TNS 構成ファイル (TNSNAMES.ORA) の作成方法に関する項を参照 してください。 4. Oracle8 タ ーゲ ッ ト ・ デー タ ベース と Recovery Catalog が、 シ ス テム 権限を使っ て リ モー ト 接続で き る よ う 構成 さ れてい るかど う かを検証 し ます。 <ORACLE_HOME> ディレクトリを設定します。 <ORACLE_HOME> ディレクトリから Server Manager を起動し、次のコ マンドを実行します。 bin¥svrmgr30 SVRMGR プロンプトで以下のように入力します。 第1章 57 Oracle8 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ connect <Target_Database_Login> as SYSDBA exit 続いて、以下のように入力します。 bin¥svrmgr30 connect <Recovery_Catalog_Login> as SYSDBA exit SYSDBA の代わりに SYSOPER を使って、上記の手順を繰り返します。 上記が正しく実行されなかった場合は、Oracle8 のマニュアルを参照し、 init<ORACLE_SID>.ora ファイルでパスワード・ファイルと関連パ ラメータを設定してください。 5. Recovery Catalog を使用 し てい る場合は、 タ ーゲ ッ ト ・ デー タ ベース が Recovery Catalog に登録 さ れているかど う かを検証 し ます。 bin¥svrmgrl30 SVRMGR プロンプトに次のように入力します。 connect <Recovery_Catalog_Login>; select * from db; Oracle exit 上記が正しく実行されなかった場合は、OmniBack II を使って構成を行 うか、または Oracle8 マニュアルの Recovery Catalog Database への Oracle8 ターゲット・データベースの登録方法に関する項目を参照して ください。 6. Recovery Manager チ ャ ン ネル ・ タ イ プのデ ィ ス ク を使 っ て、 デ ィ ス クへ直接バ ッ ク ア ッ プ と 復元を実行で き るかど う かを検証 し ます。 Recovery Catalog を使用する場合は、以下のコマンドを実行します。 <ORACLE_HOME> を設定し、<ORACLE_HOME> ディレクトリから Recovery Manager を起動します。 bin¥rman80 target <Target_Database_Login> rcvcat <Recovery_Catalog_Login> cmd_file=rman_script Recovery Catalog を使用しない場合は、以下のコマンドを実行します。 <ORACLE_HOME> を設定し、<ORACLE_HOME> ディレクトリから Recovery Manager を起動します。 58 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ bin¥rman80 target <Target_Database_Login> nocatalog cmd_file=rman_script rman_script の例を以下に示します。 run {allocate channel ‘dev0’ type disk; backup (tablespace <tablespace_name> format ’<ORACLE_HOME>¥tmp¥<datafile_name>’);} バックアップが正常に終了したら、以下の復元スクリプトを実行し、 バックアップしたテーブルスペースを復元します。 run { allocate channel ‘dev0’ type disk; sql ‘alter tablespace <tablespace_name> offline immediate’; restore tablespace <tablespace_name>; recover tablespace <tablespace_name>; sql ‘alter tablespace <tablespace_name> online’ release channel ‘dev0’; } 上記が正しく実行されなかった場合は、Oracle8 のマニュアルで、 Recovery Manager を使ったディスクへ直接バックアップと復元を実行す る方法に関する項目を参照してください。 構成に関する問題 重要 前項の手順を実行する段階で何らかのエラーが生じた場合は、Oracle8 のサ ポート担当に連絡してください。OmniBack II の Oracle8 構成のチェックを 開始する前に、以下の各テストを行うことが必要です。 1. OmniBack II ソ フ ト ウ ェ アが正 し く イ ン ス ト ール さ れているかど う かを 検証 し ます。 詳細については、「Oracle8 用統合ソフトウェアのインストール」(13 ページ ) を参照してください。 2. OmniBack II Database Library が Oracle8 の実行可能フ ァ イル と リ ン ク さ れてい るかど う かを検証 し ます。 Windows NT プラットフォームの場合、リンクする必要がある OmniBack II Database Library のファイル名は orasbt.dll です。セットアッ プが完了したら、Oracle8 サービスを再開し、OmniBack II Database 第1章 59 Oracle8 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ Library (<Drive_Label>:¥Winnt¥system32¥orasbt.dll) が OmniBack II にリン クされていることを確認する必要があります。以下の手順に従ってくだ さい。 a. <DriveLabel>:¥Winnt¥system32 ディレクトリに移動し、orasbt.dll を右 クリックします。 b. [ プロパティ ] を選択し、[orasbt.dll のプロパティ ] ウィンドウの [ バージョン ] タブをクリックします。[ 説明 ] フィールドをチェック し、ライブラリ・ファイルが OmniBack II 統合ソフトウェアの一部 として記述されていることを確認します。 3. Oracle8 Server シ ス テムのフ ァ イルシ ス テム ・ バ ッ ク ア ッ プ を実行 し ます。 Oracle8 Server システムのファイルシステム・バックアップを実行する ことにより、Oracle8 Server と OmniBack II Cell Manager システム間の通 信に関して起こりうる問題を取り除くことができます。 Oracle8 Server システムのファイルシステム・バックアップが正常に終 了しない限りは、オンライン・データベース・バックアップのトラブル シューティングを開始しないでください。 ファイルシステムのバックアップ方法についての詳細は、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 4. 以下に示す手順で、 inet の起動パラ メ ー タ を確認 し ます。 Oracle8 Server システム上で OmniBack II Inet サービスの起動パラ メータをチェックします。チェック方法は以下のとおりです。 a. Windows NT のデスクトップで、[ スタート ]、[ 設定 ]、[ コント ロール パネル ] を順にクリックします。 b. [ コントロール パネル ] ウィンドウで [ サービス ] をダブルク リックし、[OmniBack II inet] を選択します。 [ サービス ] ウィンドウで [OmniBack II Inet]、[ スタート アップ ] を順に選択します。 サービスは、特定のユーザー・アカウントで実行する必要がありま す。 60 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ 図 1-22 Inet の起動パラメータのチェック 5. シ ス テム ・ エ ラ ーを チ ェ ッ ク し ます。 システム・エラーは、以下のファイルに記録されます。 Oracle8 Server 上の <OmniBack_home>¥log¥debug.log ファイル バ ッ ク ア ッ プに関する問題 この段階では、前項の検証手順をすべて実行している必要があります。前 項の検証手順の終了後に、以下の手順を実行します。 1. Oracle8 Server の構成を チ ェ ッ ク し ます。 Oracle8 Server の構成をチェックするには、Oracle8 Server システムで以 下のコマンドを起動します。 <OmniBack_home>¥bin¥util_oracle8.exe -CHKCONF <ORACLE_SID> *RETVAL*0 は、構成に問題がないことを示します。 2. testbar ユーテ ィ リ テ ィ を使 っ て、 OmniBack II の内部デー タ 転送を 検証 し ます。 testbar ユーティリティを実行する前に、Oracle8 Server で Cell Manager 名が正しく定義されているかを検証します。Cell Manager シス テムの名前が記述されている <OmniBack_home>¥Config¥Cell¥Cell_Server ファイルをチェック します。以下のコマンドを実行します。 第1章 61 Oracle8 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ <OmniBack_home>¥bin¥testbar -type:Oracle8 -appname:<ORACLE_SID> -bar:<backup_specification_name> -perform:backup OmniBack II Manager に移動し、エラー・メッセージ・ウィンドウの [ 詳 細 ] ボタンをクリックして、testbar ユーティリティから報告された エラーをチェックします。 統合ソフトウェアの OmniBack II 側に問題があるとメッセージに表示さ れた場合は、以下の手順を実行します。 Oracle8 バックアップ仕様を作成し、ヌル・デバイス、またはファイ ル・デバイスにバックアップを行います。バックアップが正常に終了し た場合は、バックアップ・デバイスに関連した問題の可能性がありま す。デバイスのトラブルシューティングについては、 『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 テストが失敗した場合は、サポート担当へご連絡ください。 復元に関する問題 この段階では、前項の検証手順をすべて実行している必要があります。前 項の検証手順の終了後に、以下の手順を実行します。 1. バ ッ ク ア ッ プ ・ メ デ ィ アにオブ ジ ェ ク ト が存在するかど う かを検証 し ま す。 これは、次のコマンドを実行すると検証できます。 <OmniBack_home>¥bin¥omnidb -oracle8 “<object_name>” -session “<Session_ID>” -media 上記は、Oracle8 Server システム上のパスです。 コマンドの出力には、指定した Oracle8 オブジェクトに関する詳細、こ のオブジェクトを含むバックアップ・セッションのセッション ID、使 用したメディアのリストが表示されます。omnidb コマンドの構文の詳 細については、以下を実行します。 <OmniBack_home>¥bin¥omnidb -help 2. 復元セ ッ シ ョ ン を シ ミ ュ レー ト し ます。 復元するオブジェクトに関する情報が分かれば、OmniBack II の testbar ユーティリティを使って、復元をシミュレートできます。 62 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ testbar を実行する前に、Oracle8 Server で Cell Manager 名が正しく定 義されているかを検証します。Cell Manager システムの名前が記述され ている <OmniBack_home>¥Config¥Cell¥Cell_Server ファイルを チェックします。 testbar ユーティリティを使って、OmniBack II の内部データ転送をテ ストします。 <OmniBack_home>¥bin¥testbar -type:Oracle8 -appname:<ORACLE_SID> -perform:restore -object:<object_name> -version:<object_version> -bar:<backup_specification_name> 重要 object オプションには、ホスト名を指定しないでください。ホスト名は、 testbar から自動的に渡されます。 「正常」というメッセージだけが画面に表示されます。そうでない場合 は、エラー・メッセージ・ウィンドウの [ 詳細 ] ボタンをクリックし て、testbar ユーティリティから報告されたエラーをチェックします。 統合ソフトウェアの OmniBack II 側に問題があるとメッセージに表示さ れた場合は、以下の手順を実行します。 omnidb コマンドを実行し、データベース内のオブジェクトを表示しま す。 テストが失敗した場合は、サポート担当へご連絡ください。 第1章 63 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 に関する用語 Oracle8 に関する用語 本章では、Oracle8 に関して、以下のような用語を使用しています。 アー カ イ ブ ・ リ ド ゥ ・ ロ グ オフライン・リドゥ・ログとも呼ばれます。データベー スが ARCHIVELOG モードで動作している場合、最大サ イズまで書き込まれたオンライン・リドゥ・ログは、1 つまたは複数のアーカイブ先にコピーされます。このコ ピーをアーカイブ・リドゥ・ログと呼びます。各データ ベースに対してアーカイブ・リドゥ・ログを作成するか どうかを指定するには、以下の 2 つのモードのいずれか を指定します。 ARCHIVELOG 最大サイズまで書き込まれたオンライン・リドゥ・ロ グは、再使用される前にアーカイブされます。これに より、データベースをインスタンスやディスクの障害 から復旧できます。データベースをオープンし利用可 能な状態に維持したままデータベースをバックアップ することもできます。 NOARCHIVELOG オンライン・リドゥ・ログは、最大サイズまで書き込 まれたときにアーカイブされません。この場合、デー タベースをディスク障害から復旧することはできませ ん。 Backup API 、 バ ッ ク ア ッ プ ・ イ ン タ フ ェ ースまたは Database Library Oracle バックアップ / 復元ユーティリティとバックアッ プ / 復元メディア管理レイヤ間の Oracle インタフェース。 このインタフェースにより、バックアップ・メディアへ のデータの読み書き、バックアップ・ファイルの作成、 検索、削除を行うための一連のルーチンが定義されます。 64 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 に関する用語 バッ クア ッ プ ・ セ ッ ト 1 つまたは複数の Oracle8 ファイルのバックアップ。ファ イルを多重化することによって、性能を向上させます。 バックアップ・セットに含まれているファイルは、復元 コマンドで抽出できます。バックアップ・セットには、 以下の 2 つのタイプがあります。 • • データ・ファイル・バックアップ・セット アーカイブログ・バックアップ・セット チ ャ ン ネル Recovery Manager のリソース割り振り単位。割り振られ た各チャンネルが新しい Oracle8 Server プロセスを開始し ます。これによりバックアップ復元、復旧のアクション が実行されます。割り振られているチャンネルのタイプ によって、使用するメディアのタイプが決まります。 • type “disk” • タイプ ‘SBT_TAPE’ タイプ ‘SBT_TAPE’ のチャンネルが指定されている場合、 サーバ・プロセスは OmniBack II に対してバックアップ の読み取りまたはデータ・ファイルの書き込みを試行し ます。 制御 フ ァ イル データベースの物理構造を指定するエントリを格納する Oracle8 データ・ファイル。この情報に基づいて、データ ベースの復旧時にデータベースの整合性が確保されます。 デー タ ・ フ ァ イル (datafile、 、 data file) それぞれの Oracle8 データベースには、データ・ファイ ルと呼ばれる 1 つまたは複数の物理ファイルが関連付け られます。データベースのすべての情報は、そのデータ ベースのデータ・ファイルに格納されます。 フル ・ バ ッ ク ア ッ プ 今までに使用されたブロックをすべて含むバックアッ プ・セット。ここで、「フル」とは、データベースのデー タ全体をバックアップすることではなく、あくまで、 第1章 65 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 に関する用語 バックアップが増分バックアップでないことを意味しま す。したがって、単一のデータ・ファイルのフル・バッ クアップを作成することも可能です。 増分バ ッ ク ア ッ プ 前回のバックアップ以降に変更されたブロックのみを含 むバックアップ。 初期化パラ メ ー タ ・ フ ァ イル データベースとインスタンスの初期化情報を格納する Oracle8 ファイル。 イ ンス タ ンス メモリ構造とメモリに常駐している Oracle コードのセッ ト。インスタンスは起動コマンドを実行すると作成され ます。Oracle8 インスタンスには、以下の 2 種類のプロセ スがあります。 • • ユーザー・プロセス。アプリケーション・プログラム や Oracle Enterprise Manager などの Oracle Tool のコー ドを実行します。 Oracle プロセス : Oracle8 Server の保守作業を実行する プロセスに使用されるサーバ・プロセスです。 LISTENER.ORA Oracle8 の構成ファイルの 1 つ。サーバ上の 1 つまたは複 数の Transparent Network Substrate (TNS) リスナを記述す るファイルです。 タ ーゲ ッ ト ・ デー タ ベースへのロ グ イ ン情報 このログイン情報は、 <user_name>/<password>@<service> の形式をとり ます。 • 66 User_name Oracle8 Server に登録されており、他のユーザーに対 して公開されているユーザー名を指定します。ユー ザー名には必ずパスワードが関連付けられます。各 ユーザーが Oracle8 ターゲット・データベースに接続 するには、ユーザー名とパスワードの両方を入力しな 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 に関する用語 • 注記 ければなりません。ここでは、Oracle SYSDBA また は SYSOPER 権限が付与されているユーザーを指定す る必要があります。詳細については、『Oracle8 Server Backup and Recovery Guide 』を参照してください。 パスワード データのセキュリティを守るために使用される文字列 ( 単語または語句 ) で、内容を知っているのはパス ワードの所有者だけです。パスワードは、オペレー ティング・システムやアプリケーションへログオンす る際に入力します。 このパスワードは、Oracle パスワード・ファイル (Oracle の orapwd ファイ ル ) に指定されているパスワードに一致する必要があります。Oracle パス ワード・ファイルは、データベース管理を実行するユーザーの認証に使用 されます。 • Service Oracle8 ターゲット・データベースへの TNS 接続記述子をユーザーが簡単に指定できるようにする ためのサービス名。ネットワーク定義では、それぞれ の接続記述子にサービス名が割り当てられます。 Recovery Catalog Database へのロ グ イ ン情報 Recovery Catalog Database へのログイン情報は、 <user_name>/<password>@<service> の形式をとります。 ここで、ユーザー名、パスワード、およびサービス名の 記述は、Oracle8 ターゲット・データベースへの Oracle SQL*Net V2 ログイン情報と同じものとします。この場 合、service には、Oracle8 ターゲット・データベース ではなく Recovery Catalog Database へのサービス名を指 へのサービス名 定します。なお、ここで指定する Oracle8 ユーザーは、 Oracle Recovery Catalog のオーナーでなければなりませ ん。 Oracle8 Server 包括的かつ統合的な情報管理を開放型アーキテクチャに よって実現するオブジェクト指向のリレーショナル・ データベース管理システムです。Oracle8 Server は、1 つ の Oracle8 データベースと 1 つの Oracle8 Server インスタ ンスで構成されます。またこのシステムでは、Oracle8 ターゲット・データベースの作成と実行が行われます。 第1章 67 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 に関する用語 このシステムは、OmniBack II セル内で構成され、 OmniBack II Oracle8 用統合ソフトウェアを使ってデータ をバックアップできます。 Recovery Catalog Recovery Manager が Oracle8 データベースに関する情報 を保存するために使用する一式の Oracle8 テーブルおよ びビュー。Recovery Manager は、これらの情報を使って Oracle8 データベースのバックアップ、復元、および復旧 を管理します。Recovery Catalog には、以下の項目に関す る情報が格納されます。 • • • • • Oracle8 ターゲット・データベースの物理スキーマ データ・ファイルおよびアーカイブログの個々のバッ クアップとバックアップ・セット データ・ファイルのコピー アーカイブ・リドゥ・ログ 保存済みのスクリプト Recovery Manager (RMAN) Oracle8 のコマンド行インタフェースの 1 つ。Oracle8 Server プロセスに対し、接続先のデータベースをバック アップ、復元、または復旧するように指示します。 RMAN では、Recovery Catalog か、またはデータベース の制御ファイルを使ってバックアップに関する情報を保 存します。これらの情報は、後で復元セッション中に使 用できます。 リ ド ゥ ・ ログ それぞれの Oracle8 データベースには、複数のリドゥ・ ログ・ファイルの集合が関連付けられます。あるデータ ベースに対するリドゥ・ログ・ファイルのセットをまと めてデータベースのリドゥ・ログと呼びます。Oracle8 で は、データに対するすべての変更をリドゥ・ログに記録 します。 オ フ ラ イ ン ・ リ ド ゥ ・ ログ 「アーカイブ・リドゥ・ログ」を参照してください。 オン ラ イ ン ・ リ ド ゥ ・ ログ 68 第1章 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 に関する用語 まだアーカイブされていないリドゥ・ログのうち、デー タベースの活動状況の記録先として使用できるログか、 または、最大サイズに達しており、アーカイブや再使用 の対象となるログ。 ORACLE_HOME Oracle8 Oracle Server のホーム・ディレクトリのフル・パ ス名または相対パス名を指定します。 ORACLE_SID Oracle8 Server インスタンスの一意な名前。複数の Oracle8 Server を交互に切り替えるには、適切な <ORACLE_SID> を指定する必要があります。 <ORACLE_SID> は、TNSNAMES.ORA ファイル内の接続 記述子の CONNECT DATA 部に含まれており、さらに、 LISTENER.ORA ファイル内の TNS リスナの定義にも含 まれています。 テーブルスペース テーブルおよびインデックス・データの記憶に使用され る Oracle8 Server 内の論理領域。それぞれのテーブルス ペースは、1 つまたは複数の物理データベース・ファイ ルに対応します。 タ ーゲ ッ ト ・ デー タ ベース 指定したバックアップ、復元、および復旧処理が実行さ れるデータベース。 デー タ ベース全体のバ ッ ク ア ッ プ データベースに所属する制御ファイルのバックアップと すべてのデータ・ファイルをバックアップすること。 データベース全体のバックアップは、データベースのマ ウント時、オープン時、クローズ時のいずれにも作成で きます。 第1章 69 Oracle8 と OmniBack II の統合 Oracle8 に関する用語 70 第1章 2 Oracle7 と OmniBack II の統合 71 Oracle7 と OmniBack II の統合 本章の内容 本章の内容 本章では、OmniBack II の Oracle7 用統合ソフトウェアのインストール方 法、構成方法、および使用方法を説明します。 本章の構成は、以下に示すとおりです。 「概要」(73 ページ ) 「前提条件および制限事項」(75 ページ ) 「統合ソフトウェアの概念」(76 ページ ) 「統合ソフトウェアのインストール」(80 ページ ) 「統合ソフトウェアの構成」(82 ページ ) 「Oracle7 バックアップを構成する」(86 ページ ) 「Oracle7 のバックアップ構成のテスト」(89 ページ ) 「Oracle7 データベースのバックアップ」(91 ページ ) 「Oracle7 データベースの復元」(97 ページ ) 「Oracle7 のバックアップと復元のモニター」(105 ページ ) 「統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する」(106 ページ ) 「トラブルシューティング」(110 ページ ) 「Oracle7 に関する用語」(117 ページ ) 72 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 概要 概要 HP OmniBack II では、Oracle7 のデータベースやファイルのオンラインおよ びオフラインでのバックアップを実行することができます。ライブラリ・ サポート、並行復元、バックアップおよび復元用のメディアの管理機能な ど、さまざまな機能が用意されています。OmniBack の Oracle7 用統合ソフ トウェアでサポートされているプラットフォームについては、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』を参照し てください。 オンライン・バックアップという概念は、アプリケーションの高可用性と いうビジネス・ニーズに対応しており、現在ではオフライン・バックアッ プよりも広く受け入れられています。 OmniBack II または Oracle7 のインタフェースから実行できるバックアップ の種類を以下に示します。 • データベース全体のオンライン・バックアップまたはオフライン・バッ クアップ • データベースの一部のオンライン・バックアップ • アーカイブ・ログのバックアップ • Oracle7 Backup Catalog のバックアップ Oracle7 のインタフェースから実行できる復元の種類を以下に示します。 • データベースの全体または一部の復元 • 最新のバックアップに基づいたデータベースの復元 • 特定の日時の状態へのデータベースの復元 OmniBack II を Oracle7 Enterprise Backup Utility (EBU) と併用すると、 Oracle7 EBU を単独で使用する場合に比べ、以下のような利点が得られま す。 • すべてのバックアップ処理の集中管理 バックアップ処理を集中管理することができます。これは、大規模な事 業環境では特に重要です。 • メディア管理 第2章 73 Oracle7 と OmniBack II の統合 概要 OmniBack II は、高度なメディア管理システムを備えています。すべて のメディアや各メディアのステータスのトラッキングを行ったり、保存 データの保護設定、操作の完全な自動化や、デバイスやメディアの編成 および管理ができます。 • スケジュール設定 OmniBack II には、スケジューラ (OmniBack II スケジューラ ) が組み込 まれており、バックアップを自動で、定期的に行なえます。この OmniBack II スケジューラにより、設定した時刻に無人でバックアップ を実行できます。 • ローカル・バックアップとネットワーク・バックアップ Oracle7 バックアップを構成する際、デバイスの位置はユーザーに対し て完全に透過的になっています。デバイスは、ネットワークに接続され ている Oracle7 Server またはその他の OmniBack II クライアントへ接続 できます。 • デバイスのサポート OmniBack II は、スタンドアロン・ドライブから複雑なマルチドライ ブ・ライブラリまで、幅広いデバイスをサポートしています。サポート されているデバイスのリストなどの最新情報については、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』また は http://www.openview.hp.com/products/omnibackmixed を参照してくださ い。 • モニター OmniBack II では、OmniBack II ユーザー・インタフェースがインストー ルされているシステムであれば、どのシステムからでも、実行中のセッ ションをモニターし、また、完了したセッションを確認することができ ます。 すべてのバックアップ・セッションは、OmniBack II に組み込まれてい るデータベースにログとして記録されます。これらのログに記録された 履歴情報は、後からバックアップ処理の内容を確認する際に役立てるこ とができます。 74 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 前提条件お よび制限事項 前提条件および制限事項 • OmniBack II の Oracle7 用統合ソフトウェアを使用するには、ライセン スが必要です。ライセンスの詳細については、 『HP OpenView OmniBack II インストールおよびライセンス・ガイド』を参照してくだ さい。 • まず最初に、Oracle7 システムおよび OmniBack II システムがすでにイ ンストールされており、適切に構成されていることを確認してくださ い。参照すべきドキュメントを以下に示します。 サポートされているバージョンやプラットフォーム、デバイスなどに関す る最新の情報については、 『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェ ア・リリース・ノート』または、以下のサイトの Hewlett-Packard Services & Support を参照してください。 http://www.openview.hp.com/products/omnibackmixed 各種アーキテクチャに OmniBack II をインストールする手順につい ては、『HP OpenView OmniBack II インストールおよびライセンス・ ガイド』を参照してください。 バックアップの構成方法および実行方法については、 『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 Oracle7 Enterprise Backup Utility および SQL*Net のインストールと構 成については、『Oracle7 Enterprise Backup Utility Installation and Configuration Guide』を参照してください。 Oracle7 Enterprise Backup Utility の使用方法や、Oracle7 におけるバッ クアップの用語と概念については、『Oracle7 Enterprise Backup Utility Administrator’s Guide』を参照してください。 OmniBack II 全般に関する制限事項の一覧については、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』を 参照してください。ここでは、この統合ソフトウェアに関する制限 事項について説明します。 • オブジェクト固有の実行前コマンドと実行後コマンドには二重引 用符 (" ") を使わないでください。 • Oracle7 Enterprise Backup Utility (EBU) Catalog Database は、 OmniBack II ユーザー・インタフェースを使わずに、EBU ツール で直接作成する必要があります。 第2章 75 Oracle7 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの概念 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 統合ソフトウェアにより Oracle7 Enterprise Backup Utility (EBU) と OmniBack II が統合されます。概要については、図 2-1(78 ページ ) を参照し てください。EBU は、Oracle7 Server と OmniBack II などのメディア管理ア プリケーション間のインタフェースとして機能します。 EBU Oracle7 Enterprise Backup Utility では、すべての種類の Oracle7 データベー ス・ファイル ( データ・ファイル、制御ファイル、パラメータ・ファイル、 アーカイブ・リドゥ・ログ・ファイルなど ) に対して、バックアップおよ び復元を効率的に実行できます。Enterprise Backup Utility は、復元時のファ イルや復元先のディレクトリの作成など、ディスクに対するすべての書き 込み / 読み取り処理を実行します。 Oracle7 Configuration Command Script を使ってターゲット・データベースを 登録すると、ターゲット・データベースに関して以下の構造情報の履歴が Oracle7 Backup Catalog Database に維持されるようになります。 • すべてのデータ・ファイル • ログ・シーケンス番号 • スレッド情報 • データベース名 • ORACLE_HOME • ORACLE_SID • ターゲット・データベースへのログイン情報 Backup Catalog には、現在進行中のバックアップ・ジョブおよび復元ジョ ブに関するランタイム情報も保存されます。 バックアップ・セッションは、Oracle7 Backup Command Script を通じて ebu.exe コマンドにより開始されます。復元セッションは、Oracle7 Restore Command Script を通じて ebu.exe コマンドにより開始されます。 Oracle7 Enterprise Backup Utility は、ユーザーが指定したデータベース識別 情報に基づいて、データベースに関連付けられているファイルを自動的に 検索します。 Oracle7 Enterprise Backup Utility を使うと、以下のファイルをバックアップ できます。 76 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 • Oracle7 制御ファイル • Oracle7 データ・ファイル • Oracle7 のオンライン・リドゥ・ログおよびアーカイブ・リドゥ・ログ • パラメータ・ファイル 復元中には、Oracle7 Enterprise Backup Utility が各ファイルに対して利用で きる最新のバックアップを自動的に選択するので、最小限の作業でデータ を復旧できます。復元対象のデータベース・オブジェクトを指定すると、 それらの復元に必要なメディアが Oracle7 Enterprise Backup Utility によって 自動的に識別されます。データを複数のデバイスから並行して復元できる ので、復元を短時間で完了できます。 統合 ソ フ ト ウ ェ ア OmniBack II 統合ソフトウェアは、OmniBack II の Database Library と Oracle7 Enterprise Backup Utility を呼び出すシェル・スクリプトで構成され ます。Database Library は、Enterprise Backup Utility プロセスと OmniBack II の間の通信を可能にします。OmniBack II と Oracle7 Enterprise Backup Utility の間の通信は、SBT (System Backup to Tape) イ ン タ フ ェ ースと呼ばれる ース Oracle7 アプリケーション・プログラミング・インタフェースを経由して行 われます。 バックアップ要求および復元要求に使用するバックアップ・デバイスおよ びメディアは、OmniBack II によって管理されます。バックアップの対象と なるデータに関する情報は、OmniBack II のバックアップ仕様に保存されま す。 バ ッ ク ア ッ プ ・ セ ッ バックアップ中には、OmniBack II Backup Session Manager が指定された ション バックアップ仕様を読み取り、Oracle7 Enterprise Backup Utility を呼び出し ます。Oracle7 Enterprise Backup Utility は、ディスクからデータを読み取り、 SBT インタフェース経由で OmniBack II に送信します。バックアップ・ セッション中に出力されたメッセージは、Backup Session Manager に送信さ れ、OmniBack II データベースに書き込まれます。バックアップ・デバイス へのデータの書き込みは、OmniBack II Media Agent によって行われます。 復元セ ッ シ ョ ン 復元中には、OmniBack II Restore Session Manager が Oracle7 Enterprise Backup Utility を呼び出します。OmniBack II Media Agents は、データをバッ クアップ・デバイスから読み取り、SBT インタフェースを経由して Oracle7 Enterprise Backup Utility に送信します。復元セッション中に出力されたメッ セージは、Restore Session Manager に送信され、OmniBack II データベース に書き込まれます。ディスクへのデータの書き込みは、Oracle7 Enterprise Backup Utility によって行われます。 第2章 77 Oracle7 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの概念 図 2-1 Oracle7 のバックアップの概念 78 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 表 2-1 凡例 SM OmniBack II Session Manager。バックアップ・セッション 中は OmniBack II Backup Session Manager、復元セッショ ン中に OmniBack II Restore Session Manager となります。 EBU Oracle7 Enterprise Backup Utility Database Library Oracle7 Server と OmniBack II 間のデータ転送を可能にす る OmniBack II の一連のルーチン。 Backup API Oracle7 で定義されているアプリケーション・プログラミ ング・インタフェース OB II Database OmniBack II のセッションに関するすべての情報 ( セッ ション・メッセージ、オブジェクト、データ、使用デバ イスおよびメディアなど ) が書き込まれます。 MA OmniBack II Media Agent。メディア・デバイスに対して データの読み書きを実行します。 第2章 79 Oracle7 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール 統合ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール 『HP OpenView OmniBack II Installation and Licensing Guide』に記載されてい る手順に従って、OmniBack II ソフトウェアをご使用の Oracle7 Server にイ ンストールします。 以下のコンポーネントをインストールします。 イ ン ス ト ールする コ • ン ポーネ ン ト • Oracle7 用統合ソ フ ト ウ ェ ア ・ モ ジ ュ ール ユーザー ・ イ ン タ フ ェ ース OmniBack II Windows グラフィカル・ユーザー・インタフェースや OmniBack II コマンド行インタフェースにアクセスするには、このコン ポーネントをインストールします。 • Disk Agent OmniBack II では、Backup Server( バックアップ対象となる ( ファイルシ ステム ) データがあるクライアント ) に Disk Agent がインストールされ ていなければなりません。Disk Agent をインストールする理由は、以下 の 2 つがあります。 Disk Agent を イ ン ス ト ールする理由 Oracle7 Server のファイルシステム・バックアップを行うため。 OmniBack II Sybase 用統合ソフトウェアの構成を行ったり、Oracle7 Server や OmniBack II のすべての問題を解決する前に 前に、このバック 前に アップを作成してください。 Oracle7 Server を使ってバックアップで で き ない 重要なデータのファイ ルシステム・バックアップを行うため。 • Media Agent ドライブ・サーバ ( デバイスが接続されているクライアント ) にこのコ ンポーネントをインストールします。 図 2-2 は、OmniBack II のセットアップ時に Oracle7 用統合ソフトウェアを 選択する方法を示しています。 80 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール 図 2-2 Oracle7 用統合ソフトウェア・モジュールのインストール [ インストール・サーバのインストール ] を選択し、Oracle7 Server 上に OmniBack II ソフトウェア・デポをインストールします。これにより、リ モート・インストールを実行する際に、OmniBack II クライアントへ OmniBack II ソフトウェアを配布できます。 どのよ う な処理が実 Oracle7 用統合ソフトウェアを正しくインストールすると、Oracle7 Server 行 さ れるか 上に以下のディレクトリとファイルが作成されます。 <OmniBack_home>¥bin¥orasbt.dll <OmniBack_home>¥bin¥util_oracle.exe <OmniBack_home>¥bin¥ob2ebu.exe <OmniBack_home>¥bin¥testbar <OmniBack_home>¥bin¥test_oracle_integration 次に行 う 手順 以上の手順により、OmniBackII ソフトウェアが Oracle7 Server システムへ 正常にインストールされますが、統合ソフトウェアはまだ使用できません。 次項では、統合ソフトウェアを使用できる状態にするための構成手順を説 明します。 第2章 81 Oracle7 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 統合ソフトウェアを構成するには、以下の手順に従ってください。 1. Oracle7 Server を構成します。 2. Oracle7 バックアップを構成します。 構成作業を開始する前に、以下の条件が満たされていることを確認してく ださい。 構成作業を開始する • 前に バックアップの対象となるすべての Oracle7 Server に統合ソフトウェア がすでにインストールされていること。手順については「統合ソフト ウェアのインストール」(80 ページ ) を参照してください。 • バックアップの対象となるすべての Oracle7 Server に Oracle7 Enterprise Backup Utility の実行可能ファイルと Oracle7 EBU Catalog Database がす でにインストールされており、正しく構成されていること。 これらのインストールと構成の手順については『Oracle7 Enterprise Backup Utility Installation and Configuration Guide』および『Oracle7 Enterprise Backup Utility Administrator’s Guide』を参照してください。 Oracle7 Server の構成 構成作業を開始する Oracle8 Server に対して OmniBack II のファイルシステム・バックアップを 前に 構成して実行しておくことをお勧めします。このテストにより Oracle7 Server と OmniBack II Cell Manager が正常に通信できるかを確認できます。 これを行うには、Oracle7 Srever に Disk Agent をインストールし、適切なデ バイスを構成して、ファイルシステムのバックアップ仕様を構成し、その 上で、バックアップを開始します。詳細な手順については、 『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。万一問題が発生した場合 は、統合ソフトウェアそのものよりも、ファイルシステム・バックアップ に対してトラブルシューティングを行う方がはるかに容易です。 構成プロセスの実行中には、以下の変数を指定する必要があります。 構成オ プ シ ョ ン • Client Oracle7 Server の名前 82 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 • Application Instance/Oracle7 SID (ORACLE_SID) Oracle7 インスタンスの名前 • Oracle7 database name (DB_NAME) Oracle7 データベースの名前 • Oracle7 Server home directory (ORACLE_HOME) Oracle7 データベースのホーム・ディレクトリ • Oracle7 EBU home directory (OBK_HOME) Enterprise Backup Utility のホーム・ディレクトリ • Oracle7 Server init file (pfile) Oracle7 の初期化パラメータ・ファイルのフル・パス名 • タ ーゲ ッ ト ・ デー タ ベースへの Oracle7 ロ グ イ ン情報 (OBK_DB_LOGIN) ログイン情報は、<user_name>/<password>@<service> の形式をとり ます。ターゲット・データベースへの接続情報の詳細については、 「Oracle7 に関する用語」(117 ページ ) を参照してください。 • Oracle7 EBU Catalog Database への Oracle7 ロ グ イ ン情報 ログイン情報は、<user_name>/<password>@<service> の形式をとり ます。EBU Catalog Database への接続情報の詳細については、「Oracle7 に関する用語」(117 ページ ) を参照してください。なお、ここで指定す る Oracle7 ユーザーは、Oracle7 Backup Catalog のオーナーでなければな りません。 OmniBack II の Windows 用ユー ザー ・ イ ン タ フ ェ ー ス を使 っ て Oracle7 Server を構成する Oracle7 を構成して、OmniBack II 統合ソフトウェアを使用できる状態にす るには、Oracle7 Server 上で以下の手順を実行してください。 1. コンテキスト・リストで、[ バックアップ ] を選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ 仕様 ] を展開します。[Oracle7] を右クリックします。 3. [ バックアップの追加 ] をクリックします。[ バックアップの新規作成 ] ダイアログ・ボックスで、[Blank Oracle7 Backup] をダブルク リックします。 4. [ 結果エリア ] で、構成対象の Oracle7 Server 名と Oracle7 データベー スのインスタンス名を入力します。[OK] をクリックします。 [Oracle7 の構成 ] ダイアログ・ボックスが表示されます。 第2章 83 Oracle7 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 5. [Oracle7 の構成 ] ダイアログ・ボックスの [ 一般 ] タブを選択して、 データベース名、Oracle7 Server ホーム・ディレクトリ、Oracle7 Server 初期化パラメータ・ファイル、Oracle7 EBU ホーム・ディレクトリに関 する情報を入力します。 図 2-3 Oracle7 Server の構成 [ 接続 ] タブでは、ターゲット・データベースと EBU Catalog Database へのログイン情報を入力します。 84 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 2-4 Oracle7 ログイン情報 [OK] をクリックします。 OmniBack II によって構成が開始され、終了すると、構成された Oracle7 Server 名が [ 結果エリア ] に表示されます。 どのよ う な処理が実 構成を開始すると、以下の処理が行われます。 行 さ れるか 1. Cell Manager 上に Oracle7 Registration Command Script が作成され、 <OmniBack_home>¥config¥oracle¥ccs¥<ORACLE_SID>.ccs とし て Oracle7 Server にコピーされます。 2. Oracle7 Server 上で util_oracle.exe ファイルが起動され、次の一連 の処理が行われます。 a. OmniBack II レポジトリに構成パラメータが保存されます。 b. 次に、Oracle7 Registration Command Script を引き数として、 ebu.exe コマンドが実行されます。 c. ebu.exe コマンドによって、Oracle7 のターゲット・データベース が Oracle7 EBU Catalog Database に登録されます。 第2章 85 Oracle7 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 Oracle7 構成の チェ ック OmniBack II CLI Oracle7 構成をチェックするには、以下のコマンドを起動します。 util_oracle.exe -CHKCONF <ORACLE_SID> エラーが検出された場合は、そのエラーの番号が *RETVAL*<error number> の形式で表示されます。 Oracle7 構成の チェ ック Windows ユー ザー ・ イ ン タ フ ェ ー ス Oracle7 Server の構成をチェックするには、[ ソース ] ダイアログ・ボック スで Oracle7 Server をダブルクリックして、[ 構成のチェック ] を選択しま す。 クライアントを右クリックして [ 構成 ] を選択することにより、Oracle7 Server を ( 再度 ) 構成することもできます。 Oracle7 バ ッ ク ア ッ プ を構成する Oracle7 データベースのバックアップを構成するには、以下の手順に従って ください。 1. バックアップに使用するデバイスを構成します。手順については、 『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 2. バックアップに使用するメディア・プールとメディアを構成します。手 順については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してく ださい。 3. バックアップの対象、バックアップ先、バックアップ方法を指定する Oracle7 バックアップ仕様を作成します。 OmniBack II の Oracle7 バ ッ ク ア ッ プ仕様を作成する OmniBack II ユーザー・インタフェースを使用して作成したバックアップ仕 様には、バックアップ・オプション、デバイス、デバイス・オプションの 一覧が含まれています。バックアップ仕様では、バックアップの対象と バックアップ先を指定します。 バックアップ仕様を作成するには、以下の手順を実行します。 1. コンテキスト・リストで、[ バックアップ ] を選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ 仕様 ] を展開します。[Oracle] を右クリックして [ バックアップの 追加 ] をクリックします。 使用可能な Oracle7 オブジェクトが [ 結果エリア ] に表示されます。[ バックアップの新規作成 ] ダイアログ・ボックスで、[Blank Oracle7 Backup] をダブルクリックします。 86 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 3. [ 結果エリア ] で以下の情報を入力します。 • バックアップ対象の Oracle7 Server 名 • Oracle7 インスタンス名 [ 次へ ] をクリックします。[ ソース ] ダイアログ・ボックスが表示さ れます。 Oracle7 Server が構成されている場合は、[ ソース ] ダイアログ・ボッ クスにクライアント名とインスタンスが表示されます。 4. バックアップ・オブジェクトを選択します。データベース・オブジェク ト ( データベース、テーブルスペース、データ・ファイル ) または、 アーカイブ・リドゥ・ログをバックアップできます。アーカイブ・リ ドゥ・ログは、オンラインでしかバックアップできません。データ・ ファイルは、テーブルスペースのサブセットです。制御ファイルをバッ クアップするには、[ 制御ファイル ] を選択します。パラメータ・ファ イルをバックアップするには、[ パラメータ ] を選択します。 5. [ バックアップ ] ウィザードの指示に従って、[ あて先 ] ダイアログ・ ボックスでデバイスを選択します。 [ オプション ] の [ 拡張 ] タブをクリックして、[ オブジェクトのプロ パティ ] ダイアログ・ボックスを開きます。 アーカイブ・リドゥ・ログを含めないデータベース全体のバックアップ に対して、以下のいずれかのバックアップの種類を選択します。 • Online ( オンライン ) データベース全体またはサブセットがオンラインでバックアップさ れます。 • Online Database ( オンライン・データベース ) データベース全体がオンラインでバックアップされます。 • Offline ( オフライン ) データベース全体をオフラインでバックアップします。 データベースのサブセットはオンラインでしかバックアップできませ ん。 ヒント OmniBack II Windows グラフィック・ユーザー・インタフェースでデータ ベース全体を選択した場合は、アーカイブ・リドゥ・ログが自動的にバッ クアップされます。ただし、バックアップをオフラインで実行する場合は、 アーカイブ・リドゥ・ログを削除する必要があります。 第2章 87 Oracle7 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 アーカイブ・リドゥ・ログのバックアップを選択した場合は、以下のオ プションを指定できます。 • バックアップ後にアーカイブ・ログを削除 このオプションを使うと、バックアップ後、EBU によってアーカイ ブ・リドゥ・ログが削除されます。ディスク・スペースが十分にな い場合に適しています。 • アーカイブ・ログ・ディレクトリ アーカイブ・リドゥ・ログが保存されるディレクトリのフル・パス 名を指定します。 使用できるその他のバックアップ・オプションの説明については、 オンライン・ヘルプを参照してください。 この段階で、オブジェクト固有の実行前および実行後コマンドを指定で きます。 実行前コマンドは、オブジェクトのバックアップ開始前に ob2ebu.exe コマンドによって Oracle7 Server 上で実行されます。 実行後コマンドは、オブジェクトのバックアップ終了時に ob2ebu.exe コマンドによって Oracle7 Server 上で実行されます。 この段階で、バックアップのスケジュール設定、バックアップ仕様の保存、 バックアップの開始を行えます。スケジュール設定の詳細については、オ ンライン・ヘルプを参照してください。 どのよ う な処理が実 バックアップ仕様を保存すると、以下の処理が実行されます。 行 さ れるか OmniBack II によって、Oracle7 バックアップ仕様と Oracle7 EBU Backup Command Script が Cell Manager 上に作成されます。バックアップ仕様のパ ス名は、 <OmniBack_home>¥config¥barlists¥oracle¥<backup_specification_nam e> となり、Oracle7 EBU Backup Command Script のパス名は、 <OmniBack_home>¥config¥barlists¥oracle¥bcs¥<backup_ specification_name>.bcs となります。 次に行 う 手順 以上でバックアップの構成作業が完了しました。バックアップを実行する 前に構成をテストしてください。 88 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 のバ ッ ク ア ッ プ構成のテ ス ト Oracle7 のバ ッ ク ア ッ プ構成のテ ス ト バックアップ仕様が正しく構成されたかどうかをテストするには、[HP OpenView OmniBack II Manager] のメイン・ウィンドウで以下の手順 を実行してください。 1. コンテキスト・リストで [ バックアップ ] を選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ 仕様 ] を展開します。[Oracle7] を展開して、プレビューするバック アップ仕様を右クリックします。 3. [ プレビュー開始 ] をクリックします。 テスト・スクリプトの実行中に出力される一連のメッセージをチェックし てください。プレビュー・セッションが完了すると、 「セッションは正常に 終了しました」というメッセージが表示されます。 どのよ う な処理が実 上の手順を行うと、バックアップ・プレビューが実行されます。 行 さ れるか 1. Oracle7 の ebu.exe コマンドが test オプション付きで実行されます。 これにより、Oracle7 のターゲット・データベースがバックアップでき るように正しく構成されているかどうか、さらに、OmniBack II ユー ザー・インタフェースによって生成された Oracle7 Backup Command Script が正しいかどうかがテストされます。test 指定子は I/O 動作を 実行せずにスクリプトを実行し、統合ソフトウェアの Oracle7 の部分だ けをテストします。 2. 次の項目をテストする OmniBack II の test_oracle_integration コ マンドが実行されます。 • Oracle7 Server と OmniBack II の間の通信 • Oracle7 バックアップ仕様の構文 • 使用するデバイスが正しく指定されているかどうか • 必要なメディアがデバイスに格納されているかどうか なお、test_oracle_integration コマンドでは、バックアップ 構成のうち、OmniBack II 側の部分だけがテストされます。 第2章 89 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 のバ ッ ク ア ッ プ構成のテ ス ト omnib コ マ ン ド 次に示す OmniBack II コマンドを使ってテストを実行することもできます。 omnib -oracle_list <backup_specification_name> -test_bar 例 <ORACLE-SID> ORCL およびバックアップ仕様 RONA を使って Oracle7 デー タベースのバックアップをシミュレートするには、以下のコマンドを実行 します。 <OmniBack_home>¥bin¥utilns¥testbar -type:Oracle -appname:ORCL -perform:backup -bar:RONA 90 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ Oracle7 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ Oracle7 データベースのバックアップは、以下の方法のいずれかで実行でき ます。 • OmniBack II スケジューラを使って、既存の Oracle7 バックアップ仕様 によるバックアップのスケジュールを設定します。 • Oracle7 バックアップ仕様による対話型バックアップを開始します。対 話型バックアップは、OmniBack II Windows ユーザー・インタフェース か、または OmniBack II のコマンド行インタフェースのいずれかを使っ て開始できます。 • Oracle7 Server から ebu.exe コマンドを使ってバックアップを開始しま す。 バ ッ ク ア ッ プの開始 バックアップを開始すると、以下のような処理が行われます。 時に行われる処理 1. OmniBack II が Oracle7 EBU Backup Command Script を Cell Manager から Oracle7 Server にコピーします。EBU Backup Command Script のパス名は、 <OmniBack_home>¥Config¥Barlists¥Oracle¥bcs¥<backup_ specification_name>.bcs です。 2. OmniBack II が Oracle7 Server 上で ob2ebu.exe コマンドを実行します。 このコマンドは、EBU バックアップ・コマンドの ebu.exe を実行しま す。このとき、Oracle7 EBU Backup Command Script がバックアップ・コ マンドに引き数として渡されます。 3. バックアップ・セッション中には、EBU がディスクから読み取った データが OmniBack II に送信され、バックアップ・デバイスに書き込ま れます。 OmniBack II バックアップ・セッションからのメッセージと Oracle7 Server によって生成されるメッセージは、OmniBack II データベースに 記録されます。 Catalog Database の自動バ ッ ク ア ッ プ Oracle7 EBU Catalog Database のバックアップは、各ターゲット・データ ベースのバックアップ完了後に、EBU によって自動的に実行されます。 OmniBack II スケジ ュ ー ラの使用 Oracle7 バックアップ仕様のスケジュールを設定するには、 [HP OpenView OmniBack II Manager] で以下の手順を行います。 第2章 91 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ Windows ユー 1. コンテキスト・リストで [ バックアップ ] を選択します。 ザー ・ イ ン タ フ ェ ー 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ スの使用 仕様 ] を展開します。[Oracle7] を展開します。 [ 結果エリア ] にバックアップ・オブジェクトのリストが表示されま す。 3. スケジュールを設定するバックアップ仕様をクリックし、[ スケジュー ル ] タブをクリックして [ スケジューラ ] ダイアログ・ボックスを開 きます。 スケジュール設定の詳細については、オンライン・ヘルプまたは、 『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 注記 Oracle7 バックアップ仕様を作成する際は、[ バックアップ ] ウィザード経 由で OmniBack II スケジューラにアクセスします。[ バックアップ ] ウィ ザードへのアクセスについての詳細は、 「OmniBack II の Oracle7 バック アップ仕様を作成する」(86 ページ ) を参照してください。 Windows ユーザー ・ イ ン タ フ ェ ース ースの使用 の使用 対話型バ ッ ク ア ッ プ OmniBack II Windows ユーザー・インタフェースを使って、Oracle7 オブ ジェクトをバックアップするには、[HP OmniBack II Manager] で以下 の手順を実行します。 1. コンテキスト・リストで [ バックアップ ] を選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ]、[ バックアップ仕様 ]、 [Oracle7] を順に展開します。 3. バックアップ対象のバックアップ仕様を選択して、[ アクション ] メ ニューで [ バックアップ開始 ] をクリックします。 ヒント バックアップ対象の Oracle7 バックアップ仕様を右クリックして、[ バック アップ開始 ] をクリックすることによりバックアップを開始することもで きます。 [ バックアップ開始 ] ダイアログ・ボックスが表示されます。 バックアップの種類 { フル | モード 1| モード 2| モード 3| モード 4| モード 5} とネットワーク負荷 { 高 | 中 | 低 } を選択します。これらの オプションについては、オンライン・ヘルプを参照してください。 92 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 4. [OK] をクリックします。バックアップ・セッションが正常に終了する と、" セッションは正常に終了しました " というメッセージが表示され ます。 OmniBack II コ マ ン ド 行イ ン タ フ ェ ースの使用 omnib コ マ ン ド OmniBack II セル内でユーザー・インタフェース・コンポーネントがインス トールされているクライアントであれば、どのクライアントからでも、 omnib コマンドを使用して Oracle7 データベースの対話型バックアップを 開始できます。 omnib -oracle_list <backup_specification_name> [list_options] List_options には、以下のいずれかのオプションを指定できます。 -protect {none | weeks n | days n | until date | permanent} -load {low | medium| high} -crc -no_monitor 例 Oracle7 バックアップ仕様 <backup_specification_name> を使ってバックアッ プを開始するには、以下のコマンドを実行します。 omnib -oracle_list <backup_specification_name> ebu.exe コ マ ン ド の使用 omnib.exe コ マ ン ド Oracle7 データベースのバックアップを Oracle7 Server 上で直接実行するに は、ebu.exe コマンドを使います。 まず最初に、シェル環境変数 OB2BARLIST を設定して、Oracle7 バック アップ仕様の名前を指定します。 OmniInet ユー ザー ・ ア カ ウン ト 少なくとも 1 台のデバイスが Oracle7 Server にアタッチされておりバック アップ仕様に指定されている場合は、ebu コマンドを使ってバックアップ を対話式に開始する前に、OmniInet サービスのサービス開始アカウントと して自分のログオン・ユーザー・アカウントを指定する必要があります。 ただし、OmniBack II ユーザー・インタフェースを使ってバックアップまた は復元を開始する場合には、この指定は不要です。 第2章 93 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ OmniInet サービスの開始アカウントを構成するには、Windows の [ ス タート ] メニューの [ 設定 ]、[ コントロールパネル ]、[ サービス ]、[ スタートアップ ] を順にクリックしてダイアログ・ボックスを開き、 OmniInet サービスを再開します。 シェル環境変数 OB2APPNAME を設定すると、Oracle7 インスタンスの名前 (ORACLE_SID) を指定できます。この変数には、バックアップ対象の Oracle7 データベースの ORACLE_SID と同じ名前を付ける必要があります。 この手順の実行例を次に示します。 例 C:¥ORANT¥EBU¥BIN¥set OB2APPNAME=<ORACLE_SID> C:¥ORANT¥EBU¥BIN¥set OB2BARLIST=<BackupSpecificationName> C:¥ORANT¥EBU¥BIN¥ ebu.exe <EBU Backup Command Script> Oracle7 Server からバックアップを実行する場合は、以下の手順を推奨しま す。 1. OmniBack II の Windows 用ユーザー・インタフェースを使って、Oracle7 Backup Command Script を作成し、保存します。 2. Oracle7 Backup Command Script を Cell Manager から Oracle7 Server にコ ピーします。 3. ebu.exe コマンドを適切な構文で実行します。 EBU 2.2x の場合は、<EBU_HOME>¥bin¥ebu.exe <Oracle Backup Command Script> のように実行します。 性能の調整 バックアップの性能は、いくつかの方法で向上できます。Oracle7 Backup Command Script 内の mux パラメータおよび param パラメータを編集した り、Media Agent のブロック・サイズを増やしたりすることができます。 多重化 デフォルトでは、各ターゲット・データベース・ファイルが個別の Oracle7 バックアップ・ファイルセット (BFS) にバックアップされます。 バックアップ・デバイスがディスク・アクセスより速い場合は、単一の データベース・ファイルからなる BFS では処理速度に追い付かなくなるこ とがあります。このような場合は、複数の物理ディスクに保存されている データ・ファイルのデータベース・ブロックを単一の BFS にまとめると、 バックアップの性能を向上できることがあります。この手法を多重化と呼 びます。最大で 32 個のファイルを単一の BFS に多重化できます。 94 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 注記 制御ファイル、パラメータ・ファイル、およびアーカイブ・ログ・ファイ ルは多重化できません。また、mux オプションは OmniBack II ユーザー・イ ンタフェースではサポートされていません。 データベース・ファイルを多重化するには、Oracle7 Backup Command Script 内の mux 指定子を編集します。Windows NT/Windows 2000 Cell Manager 上の <OmniBack_home>¥Config¥Barlists¥Oracle¥bcs¥<backup_specification _name>.bcs を開いて、mux 指定子を編集してください。mux 指定子では、 単一の BFS に多重化するデータ・ファイルのリストを指定します。 backup コマンド内では、database パラメータを指定するか、または、 多重化データ・ファイルの所属先のテーブルスペースを明示的に指定する 必要があります。 mux 指定子の詳細については、『Oracle7 Enterprise Backup Utility Administrator’s Guide』を参照してください。 EBU パ ラ メ ー タ ・ フ ァ イル EBU パラメータ・ファイルでは、ユーティリティの処理と性能を制御する ユーティリティ・パラメータを設定できます。このパラメータ・ファイル を使うと、EBU パラメータの値を簡単に指定できます。パラメータ・ファ イルを指定するには、コマンド・スクリプトに param=full_pathname の行 を追加します。 設定可能なパラメータには、ディスク I/O あたりのデータベース・ブロッ ク数を指定するパラメータ (DISK_IO_SIZE)、テープ I/O あたりのデータ ベース・ブロック数を指定するパラメータ (TAPE_IO_SIZE)、EBU の内部 共有バッファ領域のサイズをデータベース・ブロック数単位で指定するパ ラメータ (BUFFER_SIZE) があります。 これらのパラメータの値を増やすには、Oracle7 Server 上で、パラメータ・ ファイルを作成し、以下の行をファイルに追加します。 DISK_IO_SIZE=8192 TAPE_IO_SIZE=8192 BUFFER_SIZE=16384 Cell Manager 上 ÇÃ<OmniBack_home>¥config¥barlists¥oracle¥bcs¥<backup_specifica tion_name>.bcs を開き、パラメータ・ファイルへの参照を追加します。 例えば、パラメータ・ファイルのパスが D:¥oracle¥defaults.obk な ら、次の行を追加します。 param = "D:¥oracle¥defaults.obk" 第2章 95 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ Media Agent のブ OmniBack II Media Agent のブロック・サイズを増やすには、[HP ロ ッ ク ・ サイ ズを増 OpenView OmniBack II Manager] で以下の手順を行います。 やす 1. コンテキスト・リストで [ デバイス / メディア ] を選択します。 2. Scoping ペインで [ デバイス ] を展開して、適切なデバイスを選択し ます。 3. [ メディア ] タブをクリックして、[ 拡張 ] を選択します。 [ 拡張オプション ] ダイアログ・ボックスが表示されます。 4. [ サイズ ] タブの [ ブロック・サイズ ] リストで希望のブロック・サ イズを選択します。 ebutool ユーテ ィ リティ ebutool ユーティリティは、Oracle7 Catalog Database へのアクセスと情報 の管理のためのユーティリティです。Oracle7 Catalog Database と OmniBack II データベースの両方からオブジェクトを削除する場合の性能を向上する には、OB2APPNAME シェル変数を削除対象のデータベースの ORACLE_SID に設定してから、ebutool コマンドを起動します。 ただし、この方法は、ebutool コマンドを起動する Oracle7 Server に削除 対象のデータベースが存在する場合にのみ有効です。 96 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 デー タ ベースの復元 Oracle7 デー タ ベースの復元 Oracle7 データベースは、以下のいずれかの方法で復元できます。 重要 • OmniBack II の Windows 用ユーザー・インタフェースまたはコマンド行 インタフェースを使います。 • Oracle7 の ebu.exe コマンドを実行します。 Oracle7 の構成情報 ( パスワードや ORACLE_HOME など ) を変更した場合 は、OmniBack II の Oracle7 用統合ソフトウェアを再構成する必要がありま す。統合ソフトウェアを再構成しなければ、Oracle7 のホーム・ディレクト リやログイン情報などの Oracle7 変数が OmniBack II に正しく反映されなく なります。 データを復元する前に、バックアップしたオブジェクトに関する詳細情報 を取得する必要があります。データの復元に必要な情報を取得する方法に ついては、次の節を参照してください。 復元の実行に必要な情報を照会する データの復元に必要な情報は、以下のいずれかの方法で照会できます。 • Oracle7 の ora_tool コマンドを実行します。 • OmniBack II の Windows ユーザー・インタフェースまたはコマンド行イ ンタフェースを使います。 OmniBack II コ マ ン ド 行イ ン タ フ ェ ースの使用 OmniBack II の omnidb コマンドを使うと、復元に関する補足情報を照会で きます。omnidb コマンドの構文については、OmniBack II のマン・ページ を参照してください。 例 取得する情報に応じて、以下のコマンドを実行します。 • omnidb -oracle Oracle7 オブジェクトの詳細情報を照会するには、以下のコマンドを実 行します。 • omnidb -oracle "<object_name>" 第2章 97 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 デー タ ベースの復元 Oracle7 オブジェクトの詳細情報を照会するには、以下のコマンドを実 行します。Oracle7 オブジェクトが対象となったバックアップ・セッ ションのリストが表示されます。 • omnidb -oracle "<object_name>" -session <SessionID> -media Oracle7 オブジェクトの詳細情報を照会するには、以下のコマンドを実 行します。Oracle7 オブジェクトが対象となったバックアップ・セッ ションのリストが表示されます。レポートには、それぞれのバックアッ プ・セッションについて、<SessionID> と使用メディアのリストが表示 されます。 Windows ユーザー ・ イ ン タ フ ェ ース ースの使用 の使用 復元対象の Oracle7 データベース・オブジェクト、復元先、復元方法を定 義して復元セッションを開始するには、[HP OpenView OmniBack II Manager] で以下の手順を行います。 1. コンテキスト・リストで [ 復元 ] を選択します。 [ 復元 ]、[Oracle]、復元対象の Oracle7 Server を順に展開します。復 元するインスタンスをクリックします。 [ 結果エリア ] にバックアップ・オブジェクトのリストが表示されま す。 98 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 デー タ ベースの復元 図 2-5 Oracle7 データベースの復元 2. 復元する Oracle7 オブジェクトを選択します。 3. [ デバイス ] タブを選択して、復元先のデバイスを指定します。[ オプ ション ] タブ内で選択できる復元オプションについては、次項の「復元 オプション」を参照してください。 ヒント リストされているバックアップ・バージョンの間の日付に復元できます。 この場合は、[ 日付 ] テキスト・ボックスに日付を入力します。 第2章 99 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 デー タ ベースの復元 4. [ 復元の開始 ] をクリックします。復元セッションを直ちに開始するに は [ 完了 ] をクリックし、復元セッションを開始する前に [ ネット ワーク負荷 ] と [ レポート・レベル ] を選択するには [ 次へ ] をク リックします。 セッションが開始されると、[ 結果エリア ] にメッセージが表示されま す。セッションが正常に終了すると、[ セッション情報 ] ダイアログ・ ボックスにメッセージが表示されます。 復元オ プ シ ョ ン Oracle7 の復元オプションを以下に示します。各オプションの詳細について は、オンライン・ヘルプまたは『Oracle7 Enterprise Backup Utility Administrator’s Guide 』を参照してください。 開始 ク ラ イ ア ン ト 復元先の Oracle7 Server 名を指定します。デフォルトの Oracle7 Server は バックアップを実行した Oracle7 Server です。 パラ レル度 バックアップ・デバイスとの間で読み書きされる同時データ・ストリーム 数を指定します。この値を指定しなかった場合、デフォルト値の 1 が使用 されます。パラレル度の詳細については、「前提条件および制限事項」(75 ページ ) を参照してください。 復元時刻の選択 このオプションを選択すると、Enterprise Backup Utility がデータベース・オ ブジェクトを復元する時点を指定できます。どの種類のバックアップにつ いても、[ ブラウズ ] タブを使ってバックアップの日付をブラウズできま す。このブラウズ機能は、現在のバージョンの OmniBack II でのみ使用で きます。他の復元時刻を入力してポイント・イン・タイム復元を特定の時 刻に実行するよう指定することもできます。時刻を指定しなかった場合、 Utility は最新のバックアップを検索し、このバックアップを使って復元を 実行します。 タ ーゲ ッ ト ・ デー タ ベース よ り 前に EBU カ タ ロ グ ・ デー タ ベース を復元 Catalog Database のデータが失われた場合は、ターゲット・データベースの 前に EBU Catalog Database を復元すると便利です。 日付 [ ターゲット・データベースより前に EBU カタログ・データベースを復元 ] オプションを選択している場合は、[ 日付 ] オプションを使ってカタロ グの復元時刻を指定します。EBU は指定された時刻で使用可能な最新の Backup Catalog を復元します。 100 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 デー タ ベースの復元 バ ッ ク ア ッ プ ・ シーケ ン ス [ ターゲット・データベースより前に EBU カタログ・データベースを復元 ] オプションを選択している場合は、[ バックアップ・シーケンス ] オプ ションを使って、カタログのバックアップ中に生成されるシーケンス番号 を指定します。これにより、最新バックアップの検索速度が向上します。 復旧時刻の選択 復元が正常に実行された後、データベース全体を復旧するオプションです。 デフォルトでは、最新の時刻以前の時刻がタイムスタンプで指定されてい ても、可能な限り最新の時刻にデータベースが復旧されます。 整合性のある ものをすべて復元 このオプションを選択すると、データベース全体を復元する際に整合性が 確保されます。復元は、前回のオフライン・バックアップから実行されま す。復元後は、データベースの整合性を維持するためにリドゥ・ログを適 用する必要はありません。 どのよ う な処理が実 Cell Manager 上に Oracle7 Restore Command Script がパス名 行 さ れるか <OmniBack_home>¥config¥barlists¥oracle¥rcs¥<ORCS_name>.rcs で作成され ます。このスクリプトは、Oracle7 ターゲット・データベースが維持されて いるクライアントにコピーされます。コピー先のディレクトリは、次のと おりです。 <OmniBack_home>¥config¥oracle¥rcs 次に、Oracle7 Restore Command Script (ORCS) を引き数として、 ob2ebu.exe プログラムが実行されます。このプログラムにより、 ebu.exe コマンドが実行されます。このとき、Oracle7 Restore Command Script (ORCS) が引き数として渡されます。 OmniBack II でサポー ト さ れていない復元オプ シ ョ ン ebu コマンドの復元オプションには、OmniBack II の Windows 用ユーザー・ インタフェースでサポートされていないものがあります。 • obackup のパラメータにおけるファイル名 - Oracle7 Restore Command Script(ORCS) の PARAM オプション このオプションを指定するには、ORCS ファイルを手作業で編集してくだ さい。ORCS ファイルのパス名は、次のとおりです。 <OmniBack_home>¥config¥barlists¥oracle¥rcs on a Cell Manager. 第2章 101 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 デー タ ベースの復元 OmniBack II コ マ ン ド 行イ ン タ フ ェ ースの使用 omnir コ マ ン ド omnir コマンドを使うと、Oracle7 バックアップの復元を開始できます。 コマンドの詳細については、マン・ページを参照してください。 omnir -oracle -barhost <Oracle_client> -appname <ORACLE_SID> -barcmnd ob2ebu.exe -bararg <ORCS_NAME> ここで、<Oracle_client> には Oracle7 Server 名を指定し、<ob2ebu.exe> にはこ の Oracle7 Server のバックアップ・スクリプトを、<ORCS_NAME> には Oracle7 Server 上の Oracle7 Restore Command Script のフル・パス名を指定し ます。 例 omnir -oracle -barhost nehanda.zimco.com -appname oradb2 -barcmnd ob2ebu.exe -bararg D:¥oracle¥scripts¥restore.rcs ebu.exe コ マ ン ド の使用 ebu.exe コ マ ン ド Oracle7 データベースの復元を Oracle7 Server 上で直接実行するには、 ebu.exe コマンドを使います。 Oracle7 Server クライアントから復元を実行する場合は、以下の手順を推奨 します。 1. Oracle7 Restore Command Script を作成します。詳細については、 「Windows ユーザー・インタフェースの使用」(98 ページ ) を参照してく ださい。 2. Oracle7 Restore Command Script を Cell Manager から Oracle7 Server にコ ピーします。 3. OB2APPNAME 環境変数を設定してインスタンス名を指定します。 4. 以下のコマンドを実行します。 <EBU_HOME>¥bin¥ebu.exe <ORCS> ebu.exe コマンドの詳細については、 『Oracle EBU Administrator’s Guide』 を参照してください。 102 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 デー タ ベースの復元 他のデバイ スの使用 他のデバイ ス を使用 OmniBack II では、Oracle7 データベース・オブジェクトを、バックアップ し た復元 に使用したデバイス以外にも復元することができます。 これらのデバイスは、<OmniBack_Home>¥Config¥Cell ファイル内に次 の形式で指定します。 “DEV 1” ”DEV 2” ここで、 DEV 1 には元のデバイス、DEV 2 には新しいデバイスを指定します。 UNICODE 形式のファイルを使用してください。このファイルは、使用後、 削除してください。 例 DAT1 という名前のデバイスに Oracle7 オブジェクトがバックアップされて いるとします。これらを DAT2 という名前のデバイスから復元するには、 restoredev ファイルに次のエントリを指定します。 “DAT1” ”DAT2” restoredev ファイルの編集後、他のデバイスを使用して復元する方法に ついては、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 他の Oracle7 Server への復元 Oracle7 インスタンスを、バックアップに使用した Oracle7 Server 以外の Oracle7 Server (OmniBack II クライアント ) に復元するには、以下の手順に 従ってください。 1. Oracle7 データベースおよび EBU をインストールして、初期化します。 これにより、OmniBack II メディア上のデータをシステムに読み込むこ とができます。詳細な手順およびデータベースの準備に必要な手順につ いては、EBU のマニュアルを参照してください。 2. 新しい Oracle7 Server に、必要な OmniBack II クライアント・ソフト ウェアがインストールされ、復元対象の Oracle7 インスタンスとして構 成されているかを確認します。本章の手順およびトラブルシューティン グの項に示した手順に従ってください。 3. 復元を開始するには、「Windows ユーザー・インタフェースの使用」(98 ページ ) の手順を実行します。 [ バックアップ・ホスト ] フィールドに 元の Oracle7 Server 名を、[ クライアント ] フィールドには、復元先の Oracle7 Server 名を入力します。 第2章 103 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 デー タ ベースの復元 障害復旧 障害復旧は、複数のメーカーの製品に関係する非常に複雑なプロセスです。 それだけに、障害復旧が正しく実行されるかどうかは関係するすべての メーカーに左右されます。障害復旧の際、以下に示す情報をガイドライン として使用してください。 障害復旧に対する準備方法については、データベース / アプリケーション・ メーカーの指示に従ってください。OmniBack II を使用してシステムの障害 復旧を行う方法については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』の 「障害復旧」の章を参照してください。 以下に、アプリケーションの一般的な復旧手順を示します。 1. オペレーティング・システムの復旧を完了します。 2. データベース / アプリケーションのインストール、構成、初期化を行 い、OmniBack II メディア上のデータをシステムにロードします。デー タベースの準備に必要な手順の詳細については、各データベース / アプ リケーションのマニュアルを参照してください。 3. データベース / アプリケーション・サーバに、必要な OmniBack II クラ イアント・ソフトウェアがインストールされ、データベース / アプリ ケーションに適した構成になっていることを確認します。本章および 「トラブルシューティング」の項の手順に従ってください。 4. 復元を開始します。復元が完了したら、データベース / アプリケーショ ンのメーカーの指示に従って、データベースを再びオンラインにするた めに必要な追加手順を行います。 104 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 のバ ッ ク ア ッ プ と 復元のモ ニ タ ー Oracle7 のバ ッ ク ア ッ プ と 復元のモニ タ ー バックアップ中には、システム・メッセージが OmniBack II モニターに送 信されます。ユーザー・インタフェース・コンポーネントがインストール されている OmniBack II クライアントであれば、ネットワーク内のどのク ライアントからでも、バックアップ・セッションをモニターすることがで きます。 すべてのアクションとメッセージは、OmniBack II および Oracle7 のログ・ ファイルに記録されます。前回のバックアップ時のエラー・メッセージは、 oracle.current.log という名前のログ・ファイルに記録されます。マ ウント・プロンプト要求は、OmniBack II モニターにのみ表示されます。 OmniBack II が検出したエラーまたは警告は、OmniBack II クライアント上 のログ・ファイル <OmniBack_home>¥log¥oracle.log に記録されます。 第2章 105 Oracle7 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成 する 以降の節では、OmniBack II の Oracle7 用統合ソフトウェアをクラスター対 応としてインストールおよび構成する手順を説明します。 前提条件 クラスター・サポートを組み込んだ Oracle7 Server がインストール済みで、 正しく構成されており、クラスター対応アプリケーションとして動作して いることが前提となります。 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ー ルする ここでは、OmniBack II の Oracle7 用統合ソフトウェアをクラスター対応ア プリケーションとしてインストールする手順を示します。 1. OmniBack II の Oracle7 用統合ソフトウェアは、両方のクラスター・ ノードにローカルにインストールする必要があります。 詳細については、付録の「OmniBack II とクラスター対応アプリケー ションの統合」(6 ページ ) を参照してください。 2. OmniBack II の Cell Manager ソフトウェアと Oracle7 用統合ソ フ ト ウ ェ ア がすでに両方のクラスター・ノードに正しくインストールされていれ ば、この手順は不要です。 まだインストールしていない場合は、OmniBack II セルにクラスター・ ノードをインポートして、OmniBack II の Cell_info ファイルを更新 する必要があります。このファイルは自動更新されません。 OmniBack II セルにクラスター・ノードをインポートするには、 OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェースを 使用し、以下の手順に従ってください。 a. [HP OpenView OmniBack II Manager] で、[ クライアント ] コンテキスト・リストを選択します。 b. Scoping ペインの [ クラスター ] を右クリックし、[ クラスターの インポート ] を選択します。 c. クラスターの仮想サーバ名を入力し、[ 完了 ] をクリックします。こ れにより、そのクラスターのすべてのクラスター・ノードと仮想ホ ストを反映するように Cell_info ファイルが追加 / 更新されます。 106 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 3. OmniBack II の Oracle7 用統合ソフトウェアが正しくインストールされ ているかどうかをチェックします。 a. <OmniBack_home>¥bin ディレクトリに移動します。 b. 次のコマンドを入力してください。 omnirsh <Oracle7_virtual_server> -INFO_CLUS OmniBack II セル内のクラスター対応クライアント・システムのリスト が出力されます。 4. OmniBack II Inet サービスがユーザー・アカウントで実行されているこ とをチェックします。 ログオン・アカウントは、図 2-6(107 ページ ) に示すように設定する必 要があります。 図 2-6 OmniBack II ユーザー・アカウント ク ラ ス タ ー対応の Oracle7 Server を構成する Oracle7 Server の構成作業は、レジストリが正しく更新されるように両方の クラスター・ノード上で実施する必要があります。 注記 データベースのログイン・アクセス情報を変更した場合は、クラスター対 応の Oracle7 Server を必ず再構成してください。 Oracle7 Server を構成する手順の詳細については、 「Oracle7 Server の構成」 (82 ページ ) を参照してください。 第2章 107 Oracle7 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 一方のノード上でクライアントを構成し終えたら、アプリケーションを切 り替え、もう一方のノード上で同じ手順を繰り返します。 ク ラ ス タ ー対応の Oracle7 バ ッ ク ア ッ プ を構成する 「OmniBack II の Oracle7 バックアップ仕様を作成する」(86 ページ ) の手順 に従って、Oracle7 バックアップ仕様を作成します。ただし、手順中、以下 の点が異なります。 • Oracle7 Server が稼動しているクライアント・システムの名前として、 Oracle7 リソース・グループの仮想サーバ名を指定します。 ここで、特に注意しなければならないことがいくつかあります。 • Oracle7 Server システムは、仮想ホスト名で指定する必要があります。 • オフライン・バックアップを実行する場合は、事前に Oracle Database リ ソースをオフラインにする必要があります。バックアップ後にオンライ ンに戻してください。 バックアップの前後にオフラインとオンラインを切り替えるには、バッ クアップ前とバックアップ後にクライアント・システム上で fscmd コ マンドを実行するバックアップ仕様を作成するか、または、クラスター アドミニストレータを使います。 ク ラ ス タ ー対応の Oracle7 デー タ ベース をバ ッ ク ア ッ プする 詳細な手順については、「Oracle7 データベースのバックアップ」(91 ページ ) を参照してください。 ク ラ ス タ ー対応の Oracle7 デー タ ベース を復元する クラスター対応の Oracle7 Server の復元を開始する前に、クラスター アド ミニストレータ・ユーティリティを使うなどして、Oracle Database リソー スをオフラインにする必要があります。 108 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 図 2-7 Oracle7 リソース・グループをオフラインにする Oracle7 リソース・グループに [Prevent Failback] オプションが設定 されており、<Oracle_SID>.world リソース (Oracle Database リソース ) に [Do not restart] オプションが設定されていることを確認します。 図 2-8 プロパティのチェック 設定を確認したら、通常の Oracle7 Server の場合と同様の手順で復元を行い ます。 「Oracle7 データベースの復元」(97 ページ ) を参照してください。 第2章 109 Oracle7 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ング OmniBack II Oracle7 用統合ソフトウェアのトラブルシューティングを開始 する前に、以下の項目を確認してください。 1. 最新の OmniBack II 公式パッチがインストールされていることを確認し ます。サポートされているバージョンやプラットフォームなどの最新情 報については、 『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リ リース・ノート』または http://www.openview.hp.com/products/omnibackmixed をご覧ください。 2. OmniBack II 全般に関する制限事項、サポートされているバージョン、 問題とその回避方法、および関連する OmniBack II パッチの一覧につい ては、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ ノート』を参照してください。 OmniBack II サポートへのお問い合せ前に、確認していただく手順を次項に 示します。手順の実行により、問題を解決したり、障害箇所を確認できる 場合があります。 トラブルシューティングに失敗した場合に備え、問題への対応策が記載さ れています。 Oracle7 側の統合 ソ フ ト ウ ェ アに関連する前提条件の チェ ッ ク Oracle 以下の手順の詳しい実行方法については、Oracle7 のマニュアルを参照して ください。 1. Oracle7 タ ーゲ ッ ト ・ デー タ ベースにア ク セスで き るか検証 し 、 以下の 方法で Oracle7 タ ーゲ ッ ト ・ デー タ ベースが開 く かど う かを検証 し ま す。 <ORACLE_HOME > と <ORACLE_SID> を設定します。 <ORACLE_HOME> ディレクトリから Server Manager を起動します。 bin¥svrmgr23 SVRMGR> プロンプトで以下のように入力します。 connect internal select * from dba_tablespaces; 110 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ exit 上記が正しく実行されなかった場合は、Oracle7 ターゲット・データ ベースを開きます。 2. 以下の方法で、 EBU Catalog ( 使用 し てい る場合 ) にア ク セスで き るか ど う かを検証 し ます。 <ORACLE_HOME> と <ORACLE_SID> を設定します。 <ORACLE_HOME> ディレクトリから Server Manager を起動します。 bin¥svrmgr23 SVRMGR> プロンプトで以下のように入力します。 connect <EBU_Catalog_Login> select * from obk_database; exit 上記が正しく実行されなかった場合は、EBU Catalog を開きます。 EBU カタログの作成方法については、Oracle7 のマニュアルを参照して ください。 3. TNS リ スナが、 Oracle7 タ ーゲ ッ ト ・ デー タ ベース と EBU Catalog Database に対 し て正 し く 構成 さ れてい るかど う かを検証 し ます。 こ れ は適切なネ ッ ト ワー ク接続の確立に必要です。 <ORACLE_HOME> ディレクトリから次のコマンドを実行します。 リスナを <ORACLE_HOME> ディレクトリから開始します。 bin¥lsnrctl status <service> 上記が正しく実行されなかった場合は、TNS リスナ・プロセスを起動 します。 TNS 構成ファイル (LISTENER.ORA) の作成方法については、Oracle7 のマニュアルを参照してください。 4. Oracle7 タ ーゲ ッ ト ・ デー タ ベース と EBU Catalog が、 シ ス テム権限 を使 っ て リ モー ト 接続で き る と 同時にバ ッ ク ア ッ プが可能であ る よ う 構 成 さ れてい るかど う かを検証 し ます。 <ORACLE_HOME> ディレクトリを設定します。 Oracle <ORACLE_HOME> ディレクトリから Server Manager を起動し、次のコ マンドを実行します。 bin¥svrmgr23 第2章 111 Oracle7 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ SVRMGR> プロンプトに次のように入力します。 connect <Target_Database_Login> as SYSDBA exit 続いて、以下のように入力します。 bin¥svrmgr23 SVRMGR> プロンプトに次のように入力します。 connect <EBU_Catalog_Login> as SYSDBA exit SYSDBA の代わりに SYSOPER を使って、上記の手順を繰り返します。 上記が正しく実行されなかった場合は、Oracle7 のマニュアルを参照し て、init<ORACLE_SID>.ora ファイルでパスワード・ファイルと関 連パラメータを設定し、ターゲット・データベースおよび EBU の権限 を設定してください。 5. 以下の手順で、 タ ーゲ ッ ト ・ デー タ ベースが EBU Catalog に登録 さ れ てい るかど う かを検証 し ます。 Oracle <EBU_HOME>¥bin¥ebutool -configuration=all 上記が正しく実行されなかった場合は、Oracle7 マニュアルのターゲッ ト・データベースの登録方法に関する項目を参照してください。 構成に関する問題 重要 前項の手順を実行する段階で何らかのエラーが生じた場合は、Oracle7 のサ ポート担当に連絡してください。OmniBack II の Oracle7 構成のチェックを 開始する前に、以下の各テストを行うことが必要です。 1. OmniBack II ソ フ ト ウ ェ アが正 し く イ ン ス ト ール さ れているかど う かを 検証 し ます。 詳細については、「統合ソフトウェアのインストール」(80 ページ ) を参 照してください。 2. Oracle7 Server シ ス テムのフ ァ イルシ ス テム ・ バ ッ ク ア ッ プ を実行 し ます。 ます Oracle7 Server システムのファイルシステム・バックアップを実行する ことにより、Oracle7 Server と OmniBack II Cell Manager システム間の通 信に関して起こりうる問題を回避できます。 112 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ Oracle7 Server システムのファイルシステム・バックアップが正常に終 了しない限りは、オンライン・データベース・バックアップのトラブル シューティングを開始しないでください。 「Oracle7 Server の構成」(82 ページ ) を参照してください。 ファイルシステムのバックアップ方法についての詳細は、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 3. コ マ ン ド を コ マ ン ド 行か ら実行する場合は、 inet の起動パ ラ メ ー タ を確 認 し ます。 Oracle7 Server システム上で OmniBack II Inet サービスの起動パラ メータをチェックします。チェック方法は以下のとおりです。 a. Windows NT のデスクトップで、[ スタート ]、[ 設定 ]、[ コント ロールパネル ] を順にクリックします。 b. [ コントロール パネル ] ウィンドウで [ サービス ] をダブルク リックし、[OmniBack II Inet] を選択します。 [ サービス ] ウィンドウで [OmniBack II Inet]、[ スタート アップ ] を順に選択します。 サービスは、特定のユーザー・アカウントで実行する必要がありま す。 図 2-9 Inet の起動パラメータのチェック [ ログオン ] オプションは、図 2-9 に示すように設定する必要がありま す。 4. 環境設定を チ ェ ッ ク し ます。 第2章 113 Oracle7 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ <OMNIBACK_HOME>¥omnirc [on Windows NT system] 5. シ ス テム ・ エ ラ ーを チ ェ ッ ク し ます。 システム・エラーは、以下のファイルに記録されます。 Oracle7 Server 上の <OmniBack_home>¥log¥debug.log ファイル バ ッ ク ア ッ プに関する問題 この段階では、前項の検証手順をすべて実行している必要があります。前 項の検証手順の終了後に、以下の手順を実行します。 1. Oracle7 Server の構成を チ ェ ッ ク し ます。 Oracle7 Server の構成をチェックするには、Oracle7 Server システムで以 下のコマンドを起動します。 <OmniBack_home>¥bin¥util_oracle.exe -CHKCONF <ORACLE_SID> *RETVAL*0 は、構成に問題がないことを示します。 2. testbar ユーテ ィ リ テ ィ を使 っ て、 OmniBack II の内部デー タ 転送を 検証 し ます。 testbar ユーティリティを実行する前に、Oracle7 Server で Cell Manager 名が正しく定義されているかを検証します。Cell Manager シス テムの名前が記述されている <OmniBack_home>¥Config¥Cell¥Cell_Server ファイルをチェック します。以下のコマンドを実行します。 <OmniBack_home>¥bin¥testbar -type:Oracle -appname:<ORACLE_SID> -bar:<backup_specification_name> -perform:backup OmniBack II Manager に移動し、エラー・メッセージ・ウィンドウの [ 詳 細 ] ボタンをクリックして、testbar ユーティリティから報告された エラーをチェックします。 統合ソフトウェアの OmniBack II 側に問題があるとメッセージに表示さ れた場合は、以下の手順を実行します。 a. バックアップ仕様のオーナーが Oracle7 バックアップ・オーナーで あり、OmniBack II の operator または admin グループに所属して いることを確認します。 b. その OmniBack II ユーザー・グループのユーザー権限 [ プライベー ト・オブジェクトを表示 ] が有効になっていることを確認します。 114 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ c. Oracle7 バックアップ仕様を作成し、ヌル・デバイスまたはファイ ル・デバイスへバックアップします。バックアップが正常に終了し た場合は、バックアップ・デバイスに関連した問題の可能性があり ます。デバイスのトラブルシューティングについては、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 テストが失敗した場合は、サポート担当へご連絡ください。 復元に関する問題 この段階では、前項の検証手順をすべて実行している必要があります。前 項の検証手順の終了後に、以下の手順を実行します。 1. バ ッ ク ア ッ プ ・ メ デ ィ アにオブ ジ ェ ク ト が存在するかど う かを検証 し ま す。 これは、次のコマンドを実行すると検証できます。 <OmniBack_home>¥bin¥omnidb -oracle “<object_name>” -session “<Session_ID>” -media 上記は、Oracle7 Server システム上のパスです。 コマンドの出力には、指定した Oracle7 オブジェクトに関する詳細、こ のオブジェクトを含むバックアップ・セッションのセッション ID、使 用したメディアのリストが表示されます。 omnidb コマンドの構文の詳細については、以下を実行します。 <OmniBack_home>¥bin¥omnidb -help 2. EBU カ タ ロ グにバ ッ ク ア ッ プ ・ オブ ジ ェ ク ト が登録 さ れてい るかど う かを検証 し ます。 Oracle ebutool ユーティリティを使用します。 各ユーティリティの使用方法については、Oracle7 マニュアルを参照し てください。 3. 復元セ ッ シ ョ ン を シ ミ ュ レー ト し ます。 復元するオブジェクトに関する情報が分かれば、OmniBack II の testbar ユーティリティを使って、復元をシミュレートできます。 testbar を実行する前に、Oracle Server で Cell Manager 名が正しく定 義されているかを検証します。 第2章 115 Oracle7 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ Cell Manager システムの名前が記述されている <OmniBack_home>¥Config¥Cell¥Cell_Server ファイルをチェック します。 次に、testbar ユーティリティを使って、OmniBack II の内部データ転 送をテストします。 <OmniBack_home>¥bin¥testbar -type:Oracle -appname:<ORACLE_SID> -perform:restore -object:<object_name> -version:<object_version -bar:<backup_specification_name> 「正常」というメッセージだけが画面に表示されます。そうでない場合 は、エラー・メッセージ・ウィンドウの [ 詳細 ] ボタンをクリックし て、testbar ユーティリティから報告されたエラーをチェックします。 統合ソフトウェアの OmniBack II 側に問題があるとメッセージに表示さ れた場合は、以下の手順を実行します。 a. 復元セッションのオーナーとして、omnidb コマンドを実行し、 データベース内のオブジェクトを表示します。 テストが失敗した場合は、サポート担当へご連絡ください。 116 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 に関する用語 Oracle7 に関する用語 このマニュアルでは、Oracle7 に関して、以下のような用語を使用していま す。 Oracle7 Enterprise Backup Utility (EBU) Oracle7 Enterprise Backup Utility では、すべての種類の Oracle7 データベー ス・ファイルに対して、バックアップ、復元、および復旧を実行できます。 バックアップ処理の場合、Oracle7 Enterprise Backup Utility を呼び出すには ebu コマンドを使います。 なお、OmniBack II には、Oracle7 Enterprise Backup Utility は付属していませ ん。この製品は、Oracle Corporation から別途購入する必要があります。 コマン ド ・ スク リ プ ト データベース管理者やシステム管理者は、コマンド・スクリプトを使って、 バックアップ処理および復元処理の方法を Oracle7 Enterprise Backup Utility に指示します。コマンド・スクリプトは、Oracle7 Backup Command Script (OBCS)、Oracle7 Restore Command Script (ORCS)、Oracle7 Configuration Command Script (OCCS) などのスクリプト言語で記述できます。OBCS スク リプトの例を次に示します。 BACKUP ONLINE DATABASE DB_NAME = "ORCL" ORACLE_SID = "ORCL" PARALLEL = 3 ARCHIVELOG Backup Catalog Backup Catalog は、Oracle7 データベースに含まれる複数のテーブルを集め たものです。ターゲット・データベースに関する構造情報や、ターゲッ ト・データベースごとのバックアップおよび復元履歴などが格納されます。 このバックアップ履歴には、各バックアップ・ジョブに関連するアーカイ ブ・リドゥ・ログが含まれます。 Backup Catalog デー タ ベース Backup Catalog を構成するテーブルは、Backup Catalog データベースに格納 されます。Backup Catalog データベースは、ターゲット・データベースと は別個の Oracle7 データベースです。Catalog Database 専用のデータベース として使用されます。 第2章 117 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 に関する用語 Oracle7 Server 包括的かつ統合的な情報管理を開放型アーキテクチャによって実現するオ ブジェクト指向のリレーショナル・データベース管理システムです。 Oracle7 Server は、1 つの Oracle7 データベースと 1 つの Oracle7 Server イン スタンスで構成されます。 Oracle7 イ ン ス タ ン ス データベースの起動時に、その都度開始されるプロセスとスレッドの組み 合わせ。インスタンスは、一意なシステム識別子 (ORACLE_SID) によって 識別されます。Oracle7 のインストール時には、デフォルト・インスタンス の ORCL がインストールされます。Oracle7 Server にアクセスするには、 バックグラウンド・スレッドおよびメモリ領域が必要です。データベー ス・システムには、1 つのインスタンスと 1 つのデータベースが必要です。 Oracle7 Server の各インスタンスには、単一のシステム・グローバル領域 (SGA) が割り当てられます。マルチユーザーのインスタンスにも、複数の バックグラウンド・スレッドが必要です。 初期化パラ メ ー タ ・ フ ァ イル データベースやインスタンスを初期化するための情報が記述されたファイ ル。 タ ーゲ ッ ト ・ デー タ ベース 指定したバックアップ、復元、および復旧処理が実行されるデータベース。 デー タ ベース ・ フ ァ イル (datafile) それぞれの Oracle7 データベースには、1 つまたは複数の物理データ・ファ イルが関連付けられます。データベースのすべての情報は、そのデータ ベースのデータ・ファイルに格納されます。 テーブルスペース テーブルおよびインデックス・データの記憶に使用される Oracle7 Server 内 の論理領域。それぞれのテーブルスペースは、1 つまたは複数の物理デー タ・ファイルに対応します。 制御 フ ァ イル データベースの物理構造を指定するエントリを格納するデータ・ファイル。 この情報に基づいて、データベースの復旧時にデータベースの整合性が確 保されます。 118 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 に関する用語 リ ド ゥ ・ ログ それぞれの Oracle7 データベースには、複数のリドゥ・ログ・ファイルの 集合が関連付けられます。あるデータベースに対するリドゥ・ログ・ファ イルのセットをまとめてデータベースのリドゥ・ログと呼びます。Oracle7 では、データに対するすべての変更をリドゥ・ログに記録します。 オ フ ラ イ ン ・ リ ド ゥ ・ ログ 「アーカイブ・リドゥ・ログ」を参照してください。 オン ラ イ ン ・ リ ド ゥ ・ ログ まだアーカイブされていないリドゥ・ログのうち、データベースの活動状 況の記録先として使用できるログか、または、最大サイズに達しており、 アーカイブや再使用の対象となるログ。 アー カ イ ブ ・ リ ド ゥ ・ ロ グ オフライン・リドゥ・ログとも呼ばれます。データベースが ARCHIVELOG モードになっている場合、最大サイズまで書き込まれたオ ンライン・リドゥ・ログは、1 つまたは複数のアーカイブ先にコピーされ ます。このコピーをアーカイブ・リドゥ・ログと呼びます。各データベー スに対してアーカイブ・リドゥ・ログを作成するかどうかを指定するには、 以下の 2 つのモードのいずれかを指定します。 • ARCHIVELOG 最大サイズまで書き込まれたオンライン・リドゥ・ログは、再使用され る前にアーカイブされます。これにより、データベースをインスタンス やディスクの障害から復旧できます。データベースをオープンし利用可 能な状態に維持したままデータベースをバックアップすることもできま す。 • NOARCHIVELOG オンライン・リドゥ・ログは、最大サイズまで書き込まれたときにアー カイブされません。この場合、データベースをディスク障害から復旧す ることはできません。 SBT (System Backup to Tape) イ ン タ フ ェ ース Oracle7 インタフェースの 1 つ。Oracle7 からバックアップ要求または復元要 求が送信されたときに、正しいバックアップ・デバイスのロード、ラベル 付け、およびアンロードを行うために必要なアクションを処理します。 ORACLE_HOME Oracle7 Server のホーム・ディレクトリのフル・パス名または相対パス名を 指定します。 第2章 119 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 に関する用語 ORACLE_SID Oracle7 Server インスタンスの一意な名前。複数の Oracle7 Server を交互に 切り替えるには、適切な <ORACLE_SID> を指定する必要があります。 <ORACLE_SID> は、TNSNAMES.ORA ファイル内の接続記述子の CONNECT DATA 部に含まれており、さらに、LISTENER.ORA ファイル内 の TNS リスナの定義にも含まれています。 LISTENER.ORA Oracle7 の構成ファイルの 1 つ。サーバ上の 1 つまたは複数の Transparent Network Substrate (TNS) リスナを記述するファイルです。 TNSNAMES.ORA サービス名にマップされた接続記述子を格納するネットワーク構成ファイ ル。このファイルは、すべてのクライアントで使用できるように特定の サーバ上で集中的に維持することも、また、特定のクライアント上でロー カルに維持することもできます。 タ ーゲ ッ ト ・ デー タ ベースへの Oracle7 ロ グ イ ン情報 (OBK_DB_LOGIN) Oracle7 ログイン情報は、sys/manager@ORCL のように、 <user_name>/<password>@<service> の形式をとります。 • User_name Oracle7 Server に登録されており、他のユーザーに対して公開されてい るユーザー名を指定します。ユーザー名には必ずパスワードが関連付け られます。各ユーザーが Oracle7 データベースに接続するには、ユー ザー名とパスワードの両方を入力しなければなりません。ここでは、 Oracle7 SYSDBA 権限が付与されているユーザーを指定する必要があり ます。詳細については、『Oracle7 Enterprise Backup Utility Administrator’s Guide』を参照してください。 • パスワード データのオーナーが第三者によるデータへのアクセスを防ぐために設定 した文字列 ( 単語または語句 ) を指定します。パスワードは、オペレー ティング・システムまたはソフトウェア・アプリケーションへの接続時 に入力します。 • サービス ターゲット・データベースの SQL*Net サーバ・プロセスを識別するた めの名前。 120 第2章 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 に関する用語 Oracle7 EBU Catalog Database への Oracle7 ロ グ イ ン情報 Catalog Database へのログイン情報は、<user_name>/<password>@<service> の形式をとります。ここで、ユーザー名、パスワード、およびサービス名 の記述は、ターゲット・データベースへの Oracle7 SQL*Net V2 ログイン情 報と同じものとします。この場合、service には、ターゲット・データ ターゲット・データ ベースではなく Catalog Database へのサービス名を指定します。 なお、ここで指定する Oracle7 ユーザーは、Oracle7 Backup Catalog のオー ナーでなければなりません。 第2章 121 Oracle7 と OmniBack II の統合 Oracle7 に関する用語 122 第2章 3 SAP R/3 と OmniBack II の統合 123 SAP R/3 と OmniBack II の統合 本章の内容 本章の内容 本章では、HP OpenView OmniBack II の SAP R/3 用統合ソフトウェアのイン ストール方法、構成方法、および使用方法を説明します。また、SAP R/3 データベースのバックアップや復元を行う上で理解が必要な概念や方法を 説明します。 本章の構成は、以下に示すとおりです。 「概要」(125 ページ ) 「前提条件および制限事項」(127 ページ ) 「統合ソフトウェアの概念」(129 ページ ) 「統合ソフトウェアの構成」(139 ページ ) 「SAP R/3 データベースのバックアップ」(158 ページ ) 「SAP R/3 データベースの復元」(164 ページ ) 「SAP R/3 のバックアップと復元のモニター」(168 ページ ) 「統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する」(169 ページ ) 「トラブルシューティング」(175 ページ ) 「SAP R/3 に関する用語」(183 ページ ) 124 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 概要 概要 OmniBack II は、SAP R/3 Database Server と透過的に統合されるので、使用 している SAP R/3 データベースをオンラインのままバックアップできます。 統合ソフトウェアでサポートされるプラットフォームの最新情報について は、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』 または、http://www.openview.hp.com/products/omnibackmixed を参照してくだ さい。 オンライン・バックアップという概念は、アプリケーションの高可用性と いうビジネス・ニーズに対応しており、現在では広く受け入れられていま す。バックアップ中もデータベースはオンラインでつながっており、アク ティブな状態で使用できます。バックアップは迅速かつ効果的に行われる ので、データベース性能への影響が最小限に抑えられます。 統合ソフトウェアの SAP R/3 の部分は、データ記憶管理ユーティリティと して機能します。これらのユーティリティは、SAP R/3 バックアップ・イ ンタフェースに適合する OmniBack II 実行可能ファイル backint を通じて OmniBack II と通信します。 OmniBack II を SAP R/3 Database Server と組み合わせて使用すると、 SAP R/3 を単独で使用する場合に比べ、以下のような利点が得られます。 • すべてのバックアップ処理の集中管理 バックアップ処理を集中管理することができます。これは、大規模な事 業環境では特に重要です。 • メディア管理 OmniBack II は、高度なメディア管理システムを備えています。すべて のメディアや各メディアのステータスのトラッキングを行ったり、保存 データの保護設定、操作の完全な自動化や、デバイスやメディアの編成 および管理ができます。 • スケジュール設定 OmniBack II には、スケジューラ (OmniBack II スケジューラ ) が組み込 まれており、バックアップを自動で、定期的に行なえます。この OmniBack II スケジューラにより、指定した時刻に無人でバックアップ を実行できます。 第3章 125 SAP R/3 と OmniBack II の統合 概要 • ローカル・バックアップとネットワーク・バックアップ SAP R/3 バックアップを構成する際、デバイスの位置はユーザーに対し て完全に透過的になっています。デバイスは、ネットワークに接続され ている SAP R/3 Database Server またはその他の OmniBack II クライアン トへ接続できます。 • デバイスのサポート OmniBack II は、スタンドアロン・ドライブから複雑なマルチドライ ブ・ライブラリまで、幅広いデバイスをサポートしています。サポート されているデバイスのリストなどの最新情報については、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』また は http://www.openview.hp.com/products/omnibackmixed を参照してくださ い。 • モニター OmniBack II では、OmniBack II ユーザー・インタフェースがインストー ルされているシステムであれば、どのシステムからでも、実行中のセッ ションをモニターし、また、完了したセッションを確認することができ ます。 すべてのバックアップ・セッションは、OmniBack II に組み込まれてい るデータベースにログとして記録されます。これらのログに記録された 履歴情報は、後からバックアップ処理の内容を確認する際に役立てるこ とができます。 126 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 前提条件お よび制限事項 前提条件および制限事項 本項では、統合ソフトウェアを使用する前に理解しておく必要のある前提 条件および制限事項を示します。 • OmniBack II の SAP R/3 用統合ソフトウェアを使用するには、ライセン スが必要です。ライセンスの詳細については、 『HP OpenView OmniBack II インストールおよびライセンス・ガイド』を参照してくだ さい。 • まず最初に、SAP R/3 Database Server および OmniBack II がすでにイン ストールされており、適切に構成されていることを確認してください。 詳細については、以下のドキュメントを参照してください。 サポートされているバージョンやプラットフォーム、デバイスなど に関する最新の情報については、 『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』または http://www.openview.hp.com/products/omnibackmixed を参照してくださ い。 各種アーキテクチャに OmniBack II をインストールする手順につい ては、『HP OpenView OmniBack II インストールおよびライセンス・ ガイド』を参照してください。 バックアップの構成方法および実行方法については、 『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 SAP R/3 データベースのインストール / 構成方法や SAP R/3 バック アップ / 復元ツール (BRBACKUP、BRRESTORE 、BRARCHIVE) に ついては、SAP R/3 システムのオンライン・マニュアルを参照して ください。 対象読者 • 制限事項 OmniBack II 全般に関する制限事項の一覧については、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』を参照してくださ い。ここでは、この統合ソフトウェア固有の制限事項について説明します。 この章では、OmniBack II の SAP R/3 用統合ソフトウェアを使って SAP R/3 データをバックアップおよび復元する管理者を主な対象としていま す。SAP R/3、Windows NT/Windows 2000 オペレーティング システムオ ペレーティング・システム、および OmniBack II の基本機能に関して十 分な知識があることが前提となっています。OmniBack II に関する詳細 は、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 第3章 127 SAP R/3 と OmniBack II の統合 前提条件お よび制限事項 オブジェクト固有の実行前コマンドと実行後コマンドには二重引用符 (" ") を使わないでください。これらのコマンドは、バックアップ仕様作成時に 統合ソフトウェアに固有のオプションとして入力します。 128 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 この統合ソフトウェアでは、SAP R/3 バックアップ・ユーティリティ (brtools) と OmniBack II を統合します。SAP R/3 バックアップ・ユーティリ ティは、SAP R/3 Database Server とメディア管理アプリケーション (OmniBack II など ) 間のインタフェースとして機能します。このユーティ リティを使って、以下に示す SAP R/3 データ・オブジェクトのバックアッ プ / 復元を行えます。 • データ・ファイル • 制御ファイル • オンライン・リドゥ・ログ • オフライン ( アーカイブ )・リドゥ・ログ • SAP ログ・ファイル / パラメータ・ファイル SAP R/3 Database Server は Oracle データベースの最上部で実行されるため、 SAP R/3 のバックアップ・オブジェクトと Oracle のバックアップ・オブ ジェクトはよく似ています。この 2 つのバックアップ・オブジェクトの主 な違いは、SAP R/3 バックアップ • ユーティリティがデータベースを OmniBack II に認識されないよう隠す点です。これは、OmniBack II が SAP R/3 のバックアップ・オブジェクトをプレーンなテキスト形式のファイル とみなすためです。 SAP R/3 バ ッ ク ア ッ SAP R/3 バックアップ・ユーティリティには以下があります。 プ ・ ユーテ ィ リ テ ィ • BRBACKUP 制御ファイル、データ・ファイル、オンライン・リドゥ・ログ・ファイ ルのオンライン・バックアップおよびオフライン・バックアップを行い ます。また、特定のバックアップ・セッションに関するプロファイルや ログも保存します。 • BRARCHIVE Oracle によってアーカイブ用ディレクトリに書き込まれたオフライン ( アーカイブ )・リドゥ・ログをバックアップします。 • BRRESTORE BRBACKUP や BRARCHIVE ユーティリティでバックアップされたデー タを復元します。 第3章 129 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの概念 これらのバックアップ・ユーティリティを起動するには、OmniBack II を 使って直接起動する方法と、SAP R/3 管理ユーティリティの SAPDBA を 使って対話形式で起動する方法があります。 注記 OmniBack II では、backint でサポートされている SAP brtool のオプション をすべてサポートしています。 OmniBack II 統合 ソフ トウェア OmniBack II 統合ソフトウェアは、図 3-1(131 ページ ) に示すコンポーネン トで構成されています。 • backint プログラム。OmniBack II ソフトウェアと SAP R/3 バックアッ プ / 復元ツール間のバックアップ・インタフェースの働きをします。 バックアップ・セッション時は、BRBACKUP または BRARCHIVE で起 動され、復元セッション時は BRRESTORE で起動されます。 • sapback プログラム。実際にファイルのバックアップを行うプログラ ムです。 • saprest プログラム。実際にファイルの復元を行うプログラムです。 • omnisap.exe プログラム。OmniBack II はこのプログラムを使って SAP R/3 バックアップ・ツールを起動します。 • testbar ユーティリティ。統合ソフトウェアの OmniBack II 側の部分を 検査します。 • util_sap.exe プログラム。OmniBack II はこのプログラムを使って統 合ソフトウェアを構成します。 • 構成ファイル。OmniBack II がバックアップや復元を実行するのに必要 なデータが保存されています。 130 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 図 3-1 SAP R/3 バックアップの概念 表 3-1 凡例 SM OmniBack II Session Manager ― バックアップ時は OmniBack II Backup Session Manager、復元時は OmniBack II Restore Session Manager OB II Database OmniBack II データベース : OmniBack II セッションに関 する情報 ( セッション・メッセージ、オブジェクト、 データ、使用されたデバイス、メディアの情報など ) を 保存します。 MA OmniBack II Media Agent backint を使用 し backint モードでバックアップを行う場合、バックアップ・セッションの た場合のバ ッ ク ア ッ 流れは以下のようになります。詳細については、図 3-2 を参照してくださ プの流れ い。 第3章 131 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの概念 図 3-2 SAP R/3 アーキテクチャ :backint モード 表 3-2 凡例 BSM OmniBack II Backup Session Manager RSM OmniBack II Restore Session Manager BMA OmniBack II Backup Media Agent RMA OmniBack II Restore Media Agent GUI/CLI OmniBack II ユーザー・インタフェース 132 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 1. バックアップ・セッションの開始方法には、OmniBack II グラフィッ ク・ユーザー・インタフェース (GUI) を使用する方法と、SAPDBA ユーティリティを使って対話形式で開始する方法があります。 OmniBack II ユーザー・インタフェース ( またはスケジューラ ) を使っ てバックアップ・セッションを開始すると、Backup Session Manager (BSM) が起動されます。BSM は、適切な OmniBack II のバックアップ 仕様を読み取り、デバイスが使用可能かどうかを確認した後、SAP R/3 Database Server 上の omnisap.exe プログラムを起動します。 omnisap.exe プログラムは、適切な環境変数をエクスポートして、 BRBACKUP または BRARCHIVE ユーティリティを起動します。これら のユーティリティは、1 回目の backint コマンドを起動します。 BRBACKUP ユーティリティで backint コマンドを起動した場合は、 Oracle ターゲット・データベースのデータ・ファイルと制御ファイルが バックアップされ、BRARCHIVE ユーティリティで起動した場合は、 アーカイブ・リドゥ・ログ・ファイルがバックアップされます。 SAPDBA プログラムを使って対話型バックアップを開始した場合は、 BRBACKUP または BRARCHIVE ユーティリティは直接起動されます。 2. BRBACKUP は以下を行います。 • バックアップの種類 ( オンラインまたはオフライン ) に応じて Oracle ターゲット・データベースの状態を自動的に変更 ( 起動または終了 ) します。 • バックアップ前に、Oracle ターゲット・データベースを ARCHIVELOG モードに切り替えます。 アーカイブ・リドゥ・ログ・ファイルが、Oracle によってアーカイ ブ用ディレクトリに書き込まれ、その後 BRARCHIVE でバックアッ プされます。 • バックアップ・セッション時にバックアップ・ファイルやバック アップ ID などの情報を BRBACKUP ログに記録します。復元時に データベース・ファイルやアーカイブ・リドゥ・ログ・ファイルの 保存場所が分かるよう、これらのファイルが使用可能になっていな ければなりません。 • backint を使ってオンライン・バックアップを行う場合に、テーブ ルスペース・モード (BEGIN / END BACKUP) を設定します。 テーブルスペース・モードを設定すると、SAP R/3 は、テーブルス ペースがバックアップされる直前にテーブルスペースをロックし、 バックアップ完了直後に開きます。これにより、テーブルスペース のロック時間が最小限に抑えられます。 第3章 133 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの概念 3. backint プログラムは、SAP R/3 の構成ファイルを読み取ってバック アップ対象のファイルをサブセットに分け ( 同時処理数が 1 より大きく 設定されている場合 )、各サブセットに対して sapback プログラムを 起動します。それぞれの sapback プロセスが BSM に接続されると、 BSM は対応するクライアント・システムの Media Agent を起動して sapback プロセスと Media Agent 間の接続を確立します。 この時点でデータ転送が開始されます。sapback プロセスは、ディス クからデータを読み込み、読み込んだデータを Media Agent に送信しま す。すべての sapback プロセスが終了すると、直ちに 1 回目の backint プログラムが終了し、親プロセスである BRBACKUP または BRARCHIVE ユーティリティに制御が返されます。 BRBACKUP または BRARCHIVE コマンドが、2 回目の backint コマ ンドを起動します。このコマンドは、BRBACKUP で起動した場合は SAP R/3 ログ・ファイルとパラメータ・ファイルをバックアップし、 BRARCHIVE コマンドで起動した場合はアーカイブ・リドゥ・ログを バックアップします。バックアップ対象のこれらのファイルは 1 回目の backint コマンドの起動後に作成されたものです。 新しいアーカイブ・リドゥ・ログが作成された場合、これらのログが バックアップされ、別の backint コマンドが起動されます。新しい アーカイブ・リドゥ・ログが作成されなかった場合、SAP R/3 ログ・ ファイルとパラメータ・ファイルがバックアップされ、BRBACKUP を 使って、2 回目の backint プログラムが起動されます。 したがって、BRBACKUP コマンドによって起動される backint コマ ンドは 2 回分だけなのに対し、BRARCHIVE によって起動される backint コマンドは 3 回分以上になる場合があります。 4. すべての sapback プロセスが完了すると、Media Agent はデータの転 送を終了します。すべての Media Agent がデータ転送を終了すると、 BSM はタイムアウト ( グローバル変数 : SmWaitForNewClient) で設定さ れた時間待機し、この期間内に backint が起動されなかった場合は、 バックアップ・セッションを終了します。 backint を使用 し SAP R/3 の復元の開始方法には、OmniBack II を使用する方法と、SAPDBA た場合の復元の流れ ユーティリティを使って対話型の復元を開始する方法があります。ただし、 OmniBack II を使用した場合は、標準のファイルシステムしか復元されませ ん。 backint モードで復元を行う場合、復元セッションの流れは以下のように なります。 134 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 1. SAPDBA ユーティリティを使って復元対象のオブジェクトを選択しま す。 2. BRRESTORE は、まずファイルを復元するのに十分な空きディスク・ス ペースがあるかどうかを確認します。次に、1 回目の backint コマン ドを起動して Oracle ターゲット・データベースのデータ・ファイルを 復元します。backint コマンドは、SAP R/3 の構成ファイルを読み 取って復元対象のファイルをサブセットに分け ( 同時処理数が 1 より大 きく設定されている場合 )、各サブセットに対して sapback プロセス を起動します。 1 回目の saprest プロセスが OmniBack II Restore Session Manager (RSM) を起動し、2 回目の saprest プロセスがその RSM に接続しま す。また saprest プロセスは、指定されたオブジェクトがバックアッ プされているかどうかも確認します。 RSM は復元デバイスが使用できることを確認して、Media Agent を起動 し、saprest プロセスと Media Agent の接続を確立します。この段階 でデータの転送が開始されます。データはメディアから復元先のディス クに送信されます。すべての saprest プロセスが Media Agent と接続 するとすぐに、Media Agent は終了します。 3. すべての Media Agent が終了されると、RSM はタイムアウト ( グローバ ル変数 : SmWaitForNewClient) で設定された時間待機し、この期間内に backint が起動されなかった場合は、復元セッションを終了します。 第3章 135 SAP R/3 と OmniBack II の統合 OmniBack II SAP R/3 用統合ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール と ア ッ プグ レ ー ド OmniBack II SAP R/3 用統合ソ フ ト ウ ェ アの イ ン ス ト ール と ア ッ プグ レー ド ア ッ プグ レ ー ド イ ン ス ト ール 統合ソフトウェアは、旧バージョンの OmniBack II と完全な互換性があり ます。アップグレードしたバージョンを正しく動作させるには、環境変数 の設定に使用される omnisap.exe スクリプトの名前を変更せずに、 ${OMNICONFIG}/sap/${ORACLE_SID}/.profile スクリプトを使用し ます ( 例 : /etc/opt/omni/sap/ABA/.profile)。SAP R/3 バックアッ プの起動時には、これらのスクリプトをその都度検索して起動するように なっています。ただし、アップグレード後には、SAP R/3 Database Server を 再構成する必要があります。「SAP R/3 Database Server を構成する」(139 ページ ) を参照してください。 『HP OpenView OmniBack II インストールおよびライセンス・ガイド』の手 順に従って SAP R/3 Database Server に OmniBack II ソフトウェアをインス トールしてください。 以下のコンポーネントをインストールします。 イ ン ス ト ールする コ • ン ポーネ ン ト • SAP R/3 用統合 ソ フ ト ウ ェ ア ユーザー ・ イ ン タ フ ェ ース SAP R/3 Database Server 上で OmniBack II Windows グラフィック・ユー ザー・インタフェース (GUI) や OmniBack II コマンド行インタフェース にアクセスするには、このコンポーネントをインストールします。 • Disk Agent OmniBack II では、Backup Server( バックアップ対象となる ( ファイルシ ステム ) データがあるクライアント ) に Disk Agent がインストールされ ていなければなりません。Disk Agent をインストールする理由は、以下 の 2 つがあります。 Disk Agent を イ ン ス ト ールする理由 SAP R/3 Database Server のファイルシステム・バックアップを行うた め。統合ソフトウェアの構成を行ったり、SAP R/3 Database Server や OmniBack II に関連するすべての問題を解決する前に 前に、このバック 前に アップを実行してください。 SAP R/3 Database Server を使ってバックアップで で き ない 重要なデー タのファイルシステム・バックアップを行うため。 136 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 OmniBack II SAP R/3 用統合ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール と ア ッ プグ レ ー ド • Media Agent ドライブ・サーバ ( デバイスが接続されているクライアント ) にこのコ ンポーネントをインストールします。 SAP R/3 Database Server システムに OmniBack II Cell Manager をインストー ルする場合は、Cell Manager セットアップの実行中に SAP R/3 Integration Module を選択する必要があります。その他の必要なソフトウェア・コン ポーネントは、デフォルトで選択されています。 図 3-3 SAP R/3 用統合ソフトウェアのインストール どのよ う な処理が実 SAP R/3 用統合ソフトウェアを正しくインストールすると、SAP R/3 行 さ れるか Database Server 上の <OmniBack_home>¥bin ディレクトリに以下のファイ ルが作成されます。 <OmniBack_home>¥bin¥backint.exe <OmniBack_home>¥bin¥sapback.exe <OmniBack_home>¥bin¥saprest.exe <OmniBack_home>¥bin¥omnisap.exe <OmniBack_home>¥bin¥lidbe.dll <OmniBack_home>¥bin¥testbar.exe <OmniBack_home>¥bin¥util_sap.exe 第3章 137 SAP R/3 と OmniBack II の統合 OmniBack II SAP R/3 用統合ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール と ア ッ プグ レ ー ド 注記 デフォルトの OmniBack II ホーム・ディレクトリは、C:\Program Files\OmniBack です。 次に行 う 手順 以上の手順により、OmniBack II ソフトウェアが SAP R/3 Database Server シ ステムへ正常にインストールされました。ただし、統合ソフトウェアはま だ使用できません。次項では、統合ソフトウェアを使用できる状態にする ための構成手順を説明します。 138 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 統合ソフトウェアをインストールしても、すぐには使用できません。以下 のサブ項目では、統合ソフトウェアが正常に機能するように構成する方法 について説明します。 OmniBack II SAP R/3 用統合ソフトウェアを構成するには、以下の手順を行 います。 1. OmniBack II Database Library と Oracle8 Server ソフトウェア (Recovery Manager を使用している場合のみ ) をリンクします。 2. SAP R/3 ユーザーを構成します。 3. SAP R/3 Database Server を構成します。 4. SAP R/3 バックアップを構成します。 SAP R/3 Database Server を構成する 構成作業を開始する OmniBack II で SAP R/3 Database Server (OmniBack II のセル内のクライアン 前に ト・システム ) のテスト用ファイルシステム・バックアップを構成して実 行しておくことをお勧めします。 エラーが発生した場合でも、この種類のバックアップに対して問題解決を 行う方が、統合ソフトウェア自体に対して問題解決を行うよりはるかに容 易です。 ファイルシステム・バックアップのテストには、Disk Agent を SAP R/3 Database Server へインストールする作業も含まれます。テストが目的であ れば、どのデバイスを使用しても構いません。標準的なファイルシステ ム・バックアップを構成します。このとき、バックアップ対象として指定 するディレクトリは 1 つで構いません。SAP R/3 Database Server への部分的 な復元もテストします。 ファイルシステム・バックアップ手順の詳細については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 SAP R/3 Database Server を構成することは、バックアップを実行する環境を 準備することを意味します。Oracle のホーム・ディレクトリや Oracle ター ゲット・データベースへの接続文字列などの環境パラメータは SAP R/3 Database Server に保存されます。構成を行う間、データベースはオンライ ンになっている必要があります。 第3章 139 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 注記 各 SAP R/3 インスタンスは、個別に構成する必要があります。 構成の前提条件 特定の SAP R/3 Database Server 上に OmniBack II ソフトウェアをインストー ルする前に、各システムの Windows NT/Windows 2000 レジストリに以下の レジストリ変数を格納するキーが存在することを確認し、存在しない場合 は変数を作成します。 HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥SAP¥<ORACLE_ SID>¥Environment OmniBack II を正しく構成にするには、これらの変数が必要です。 図 3-4 レジストリ・エントリ OmniInet ユー ザー ・ ア カ ウン ト SAP バックアップ・ユーティリティ群が共有ディスク上にある場合は、 OmniInet サービスのサービス開始アカウントとして SAP 管理者アカウント を指定する必要があります。OmniInet サービスの開始アカウントを構成す 140 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 るには、[ スタート ] メニューの [ 設定 ]、[ コントロール パネル ]、[ サービス ]、[ スタートアップ ] を順にクリックして ダイアログ・ボック スを開きます。 SAP R/3 Database Server の構成には、 <OmniBack_home>¥bin¥util_sap.exe コマンドを使用します。構成作業 は、SAP R/3 Database Server 上でローカルに開始できるほか、同じ OmniBack II セルに所属している任意の OmniBack II Windows NT/Windows 2000 クライアントから OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユー ザー・インタフェースを使用してリモートに開始することもできます。 • このオプションの詳細や、バックアップ・セッションまたは復元セッ ションの開始に関してこのユーザーに付与すべき特権の詳細について は、Oracle8 または SAP のマニュアルを参照してください。 SAP R/3 Database Server のインスタンスを構成するには、OmniBack II Windows GUI を使って以下の手順を行ってください。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で [ バックアップ ] コンテ キストを選択します。 2. Scoping ペインで [ バックアップ ] を展開した後 [ バックアップ仕様 ] を展開し、[SAP] を右クリックします。 3. [ バックアップの追加 ] をクリックします。[ バックアップの新規作成 ] ダイアログ・ボックスで [Blank SAP Backup] テンプレートまたは あらかじめ定義されているテンプレートをダブルクリックします。 第3章 141 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 3-5 SAP R/3 Database Server の構成 各バックアップ・テンプレートのプロパティは、対応するポップアッ プ・ウィンドウで参照できます。 ウィザードの次のページの [ 結果エリア ] で以下の情報を入力します。 • 構成する SAP R/3 Database Server の名前。 • SAP R/3 Database Server が実行されている Oracle Server インスタンス (ORACLE_SID) の名前。 142 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 3-6 SAP R/3 Database Server と Oracle SID の指定 必要な情報を入力したら、[ 次へ ] をクリックします。これまでに構成 したことのないシステムを選択した場合、構成ウィンドウが表示されま す。 図 3-7 SAP R/3 Database Server の構成 4. [SAP の構成 ] ダイアログ・ボックスで以下の情報を入力します。 • Oracle Server のホーム・ディレクトリ。 • Oracle ターゲット・データベースへの接続文字列。 ログイン用の接続文字列の詳細については、「SAP R/3 に関する用 語」(183 ページ ) を参照してください。 第3章 143 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 • SAP R/3 バックアップ・ユーティリティの保存先ディレクトリ。 デフォルトでは、これらのユーティリティは、 ¥¥<SAP_system>¥sapmnt¥<ORACLE_SID>¥sys¥exe¥run ディレク トリに保存されます。 どのよ う な処理が実 構成情報を保存すると、以下の処理が行われます。 行 さ れるか OmniBack II によって SAP R/3 Database Server 上で util_sap.exe ファイ ルが起動され、以下の処理が行われます。 1. OmniBack II レジストリに構成パラメータが保存されます。 HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Hewlett-Packard¥OpenView¥O mniBackII¥Agents¥SAP¥<ORACLE_SID> 2. backint プログラムが <OmniBack _home>¥bin ディレクトリから SAP R/3 バックアップ・ユーティリティと同じディレクトリにコピーされま す。 SAP R/3 構成の チェ ック OmniBack II Windows ユー ザー ・ イ ン タ フ ェ ー ス SAP R/3 Database Server の構成をチェックするには、以下の手順を行いま す。 1. [ ソース ] プロパティ・ページにリストされている SAP R/3 Database Server システムを右クリックします。 2. [ 構成のチェック ] をクリックします。 構成が正常に終了すると、統合ソフトウェアが正常に構成されたことを示 すメッセージが表示されます。 特定の SAP R/3 Database Server のバックアップ用に作成、保存されている バックアップ仕様の構成もチェックできます。チェック方法は以下のとお りです。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で、[ バックアップ ] コン テキスト・リストを選択します。 Scoping ペイン で [ バックアップ ]、[ バックアップ仕様 ]、[SAP] の順に展開します。 2. [ 結果エリア ] でバックアップ仕様をダブルクリックして、[ プロパ ティ ] を選択します。 3. [ ソース ] プロパティ・ページで SAP R/3 Database Server の名前を右ク リックした後、[ 構成のチェック ] をクリックします。 144 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 3-8 SAP R/3 構成のチェック SAP R/3 Database Server を右クリックして [ 構成 ] を選択する と、SAP R/3 Database Server を ( 再 ) 構成できます。 SAP R/3 構成の チェ ック OmniBack II CLI SAP の構成をチェックするには、以下のコマンドを起動します。 util_sap.exe -CHKCONF <ORACLE_SID>. OmniBack II では、構成中に指定され保存された情報をもとに SAP R/3 Database Server に接続し、構成を検証します。 エラーが検出された場合は、そのエラーの番号が *RETVAL*<error number> の形式で表示されます。 SAP R/3 バ ッ ク ア ッ プの構成 SAP R/3 バックアップを構成するには、以下の手順に従ってください。 1. バックアップに必要なメディアとデバイスを構成します。手順について は、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』またはオンライン・ヘル プを参照してください。 2. バックアップ仕様を作成してバックアップ対象やバックアップ方法を指 定します。 3. SAP R/3 Database Server 上のパラメータ・ファイルを作成または修正し ます。 第3章 145 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 新 し いテ ン プ レー ト を作成する バックアップ・テンプレートを使って、複数のバックアップ仕様に同じオ プションのセットを適用できます。ユーザー独自のテンプレートを作成す ることで、要望に応じたオプションをもれなく指定できます。 バックアップ・テンプレートを使えば、すべてのオプションを繰り返し指 定する必要がなく、簡単な操作ですべてのオプションをバックアップ仕様 に適用できます。テンプレートの作成は必要な場合のみ行えばよく、デ フォルトのテンプレートも使用できます。 新しいバックアップ・テンプレートを作成するには、[HP OpenView OmniBack II Manager] で以下の作業を行います。 1. コンテキスト・リストで [ バックアップ ] を選択します。 2. Scoping ペインで [ テンプレート ] を展開して [SAP] を右クリック します。 3. [ テンプレートの追加 ] をクリックします。ウィザードの指示に従って テンプレートに適切なバックアップ・オプションを定義します。 また、以下のテンプレートを変更することもできます。 • Brarchive_Save • Brarchive_SaveDelete • Brarchive_SecondCopyDelete • Brbackup_Offline • Brbackup_Online • Brbackup_Online_Fast OmniBack II SAP R/3 のバ ッ ク ア ッ プ仕様を作成する SAP R/3 のバックアップ仕様は、Cell Manager の以下のディレクトリにあり ます。 <OmniBack_home>¥config¥barlists¥sap OmniBack II Windows GUI を使って SAP R/3 のバックアップ仕様を作成しま す。 OmniBack II ユーザー・インタフェースを使って SAP R/3 バックアップ仕様 を作成するには、以下の手順に従ってください。 146 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で [ バックアップ ] コンテ キストを選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ 仕様 ] を展開します。 3. [SAP] を右クリックした後、[ バックアップの追加 ] をクリックしま す。[ バックアップの新規作成 ] ダイアログ・ボックスが表示されま す。 4. [Blank SAP Backup] をダブルクリックしてあらかじめ定義されてい るオプションを使用せずにバックアップ仕様を作成するか、または既存 のテンプレートを使ってバックアップ仕様を作成します。 テンプレートの内容は [HP OpenView OmniBack II Manager] に表示され ます。 • Brarchive_Save • Brarchive_SaveDelete • Brarchive_SecondCopyDelete • Brbackup_Offline • Brbackup_Online • Brbackup_Online_Fast 5. [ 結果エリア ] で以下の情報を入力します。 • 構成する SAP R/3 Database Server の名前。 • SAP R/3 Database Server が実行されている Oracle Server インスタンス (ORACLE_SID) の名前。 [ 次へ ] をクリックします。SAP R/3 Database Server の構成が正常に行 われると、[ ソース ] ダイアログ・ボックスが表示されます。構成が正 常に行われなかった場合は、SAP R/3 Database Server を構成するようプ ロンプトが表示されます。詳細については、「SAP R/3 Database Server を 構成する」(139 ページ ) を参照してください。 6. [ ソース ] プロパティ・ページで、バックアップ対象のデータベース・ オブジェクトを選択します。データベース・オブジェクトには、アーカ イブ・ログ、テーブルスペース、データ・ファイルがあります。 第3章 147 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 3-9 バックアップ・オブジェクトの選択 リドゥ・ログをアーカイブする理由については、次項の「リドゥ・ログ をアーカイブする理由」を参照してください。またバックアップ・オブ ジェクトの詳細についてはオンライン・ヘルプを参照してください。 7. ページ内の該当するタブを選択して、使用するオプション、デバイス、 スケジュール設定ポリシーを定義します。 すべてのオブジェクトに共通のバックアップ・オプションについては、 OmniBack II のオンライン・ヘルプまたは『HP OpenView OmniBack II 管 理者ガイド』を参照してください。 SAP R/3 固有のオプションの詳細については、「SAP R/3 のバックアッ プ・オプション」(150 ページ ) を参照してください。 148 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 バックアップ・オプションをすべて定義した後、SAP R/3 バックアップ 仕様に名前をつけて保存します。SAP R/3 のバックアップ仕様はすべて [SAP] グループに保存することをお勧めします。 図 3-10 バックアップ仕様の保存 以上の手順により、SAP R/3 バックアップ仕様が作成されました。 8. 新しく作成して保存したバックアップ仕様の内容は、[ バックアップ ] コンテキストでバックアップ仕様のグループ指定して確認できます。 バックアップ仕様自体は、Cell Manager システムの以下のファイルに保 存されます。 <OmniBack_home>¥Config¥Barlists¥SAP¥<Backup_Specification_Na me> バックアップ仕様を保存すると、パラレル度やバランス調整の種類に関 する情報を保存している SAP 構成も自動的に SAP R/3 Database Server に 保存されます。 [ プレビュー開始 ] をクリックしてバックアップ仕様をテストすること をお勧めします。このテストは対話型のテストで、データのバックアッ プは行われません。 データの転送を含む実際の対話型バックアップを開始するには、[ バッ クアップ開始 ] をクリックします。 第3章 149 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 詳細については、「グラフィカル・ユーザー・インタフェース (GUI) の 使用」(161 ページ ) を参照してください。 バックアップ・オプションをすべて指定した後であれば、バックアップ仕 様を編集できます。 注記 バックアップのパラレル度 (SAP R/3 データベースのバックアップ時のスト リーム数 ) は、自動的に設定されます。負荷調整を使用している場合は、 SAP R/3 バックアップ仕様で定義されている最大の <RONA> デバイス同時 処理数の合計値がバックアップのパラレル度となります。ここで、 <RONA> は、同時に使用できるデバイスの最大数を表します。負荷調整の 詳細については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してく ださい。 リ ド ゥ ・ ロ グ を アー リドゥ・ログ・ファイルをアーカイブする理由は、以下に示すとおりです。 カ イ ブする理由 • 障害発生時には、関連するリドゥ・ログ・ファイルがすべて利用可能に なっていなければ、データベースを整合性のある状態に復旧することが できません。 • SAP R/3 システムのデータベース・システムは、ARCHIVELOG モード で動作する必要があります。このモードに設定すると、まだ保存してい ないオンライン・リドゥ・ログ・ファイルへの上書きを防ぐことができ ます。アーカイブ・ディレクトリは、オーバーフローしないように、定 期的に空の状態にする必要があります。 • データ・ファイルのオンライン・バックアップは、関連するリドゥ・ロ グ・ファイルが存在しなければ、役に立ちません。したがって、オンラ イン・バックアップ中に生成されたリドゥ・ログ・ファイルは、 BRBACKUP を実行した直後にアーカイブする必要があります。 SAP R/3 のバ ッ ク ア ッ プ ・ オプ シ ョ ン SAP R/3 のバックアップ・オプションの指定は、OmniBack II Windows GUI の [ アプリケーション固有オプション ] ウィンドウで行います。 このウィンドウを開くには、SAP R/3 バックアップ仕様の [ オプション ] プロパティ・ページで [ 拡張 ] ボタンをクリックします。 150 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 3-11 注記 SAP R/3 バックアップ・オプション BR アー カ イ ブ BRARCHIVE コマンドのオプションを 入力します。BRARCHIVE コマンドの オプションの詳細については、 SAP R/3 のオンライン・マニュアルを 参照してください。例えば、アーカイ ブ・ログのバックアップを作成する場 合は、-s と入力します。 BR バ ッ ク ア ッ プ BRBACKUP コマンドのオプションを 入力します。BRBACKUP コマンドの オプションの詳細については、 SAP R/3 のオンライン・マニュアルを 参照してください。例えば、オンライ ン・バックアップを行う場合は、-t online と入力します。 BRBackup の -m オプションは使わないでください。これは、バックアッ プ・オブジェクトを指定するためのオプションです。バックアップ・オブ ジェクトはすでに指定されています。ここでオブジェクトを指定すると、 これまでに指定したオブジェクトは無視されます。 第3章 151 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 注記 負荷別 すべてのバックアップ・デバイス上の データの量がほぼ同じになるようにサ ブセット内のファイルをサイズに基づ いてグループ化します。各サブセット は 1 つの OmniBack II sapback プログ ラムによってバックアップされます。 これにより、すべてのサブセットを同 時にバックアップできます。 時間別 すべてのバックアップ・デバイスに要 する時間がほぼ同じになるようにサブ セット内のファイルをグループ化しま す。バックアップ・デバイスの動作完 了までの時間は、ファイルの種類や バックアップ・デバイスの速度、さら にマウント・プロンプトなどの外的な 条件に依存します。したがって、この オプションの効果が最も高くなるの は、同じ質の大規模なライブラリを使 用している環境の場合です。各サブ セットは 1 つの OmniBack II sapback プログラムによってバックアップされ ます。これにより、同じ種類のサブ セットをすべて同時にバックアップで きます。OmniBack II では、バックアッ プ速度情報が自動的に <OmniBack_home>¥Config¥SAP ディ レクトリのスピード ログ ファイルに 保存されます。この情報は、バック アップ時間の最適化に使用されます。 <ORACLE_HOME> ディレクトリのサブディレクトリ sapdata<n> と of、 または origlog/mirrlog は保存しないでください。 ロ グ ・ フ ァ イル 152 backint のログ・ファイルのパス名 を指定します。バックアップ・セッ ションに関する情報はすべて OmniBack II によってデータベースに 保存されるため、デフォルトでは、こ のログ・ファイルは生成されません。 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 ローカル・ロギングを有効にしたい場 合は、このパラメータにログ・ファイ ルのパス名を指定してください。 手動 手動負荷調整では、ファイルをサブ セットにグループ化する処理と、これ らのサブセットを特定のデバイスを使 用してバックアップする処理を完全に 手動で制御して、バックアップを最適 化することができます。詳細について は、「手動負荷調整でファイルをサブ セットにグループ化する」(155 ページ ) を参照してください。 なし 負荷調整を行いません。ファイルは、 Oracle の内部データベース構造内での 順序に従ってバックアップされます。 順序をチェックするには、次に示す Oracle Server Manager SQL コマンドを 使います。 select * from dba_data_files 実行後 コ マ ン ド バックアップ後に SAP R/3 Database Server 上で起動するオブジェクトの実 行後コマンドをオプションと共に指定 します。このコマンドは、OmniBack II の omnisap.exe コマンドによって起 動されます。 実行前 コ マ ン ド バックアップ前に SAP R/3 Database Server 上で起動するオブジェクトの実 行前コマンドをオプションと共に指定 します。このコマンドは、OmniBack II の omnisap.exe コマンドによって起 動されます。 その他の OmniBack II 固有のバックアップ・オプションの詳細については、 オンライン・ヘルプおよび『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参 照してください。 第3章 153 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 SAP R/3 Database Server 上のパラ メ ー タ ・ フ ァ イルを作成 または修正する SAP R/3 では、バックアップ・コマンドで特定の SAP R/3 バックアップ・ オプションが設定されていない場合、パラメータ・ファイルを使って、こ れらのオプションを設定します。SAP R/3 Database Server 上には、パラメー タ・ファイルのテンプレート <ORACLE_HOME>¥database¥init<ORACLE_SID>.sap が用意されてい ます。<ORACLE_SID> はお使いのデータベースの ID を示します。 OmniBack II SAP R/3 用統合ソフトウェア・モジュールを SAP R/3 のバック アップおよび復元インタフェースにリンクするには、パラメータ・ファイ ルの backup_dev_type パラメータを修正します。 パラメータ・ファイルでこのパラメータが記述されている部分を以下に示 します。 # backup device type # [disk | tape | tape_auto | pipe | pipe_auto | util_file | util_file_online|util_vol] # default: tape backup_dev_type = util_file 2 種類のオンライン・バックアップと 2 種類のオフライン・バックアップ を実行できます。 • オフライン・バックアップを開始するには、BRBACKUP のオプション -t offline と -d util_file を指定します。または、SAP のパラ メータ・ファイルで backup_dev_type = util_file と backup_type=offline を指定します。 • 2 種類のオンライン・バックアップは、テーブルスペースがバックアッ プ・モードになっている時間が異なります。 BRBACKUP のオプション -t online と -d util_file を指定する と、SAP R/3 はバックアップが開始される前にすべてのテーブルスペー スをバックアップ・モードに設定し、バックアップが終了すると通常の モードに戻します。SAP のパラメータ・ファイルで backup_dev_type = util_file と backup_type=online を指定 しても同じことが行われます。 BRBACKUP のオプション -t online と -d util_file_online を 指定すると、SAP R/3 はバックアップが開始される前に個々のオブジェ クトをバックアップ・モードに設定し、バックアップが終了すると通常 のモードに戻します。SAP のパラメータ・ファイルで backup_dev_type = util_file_online と backup_type=online を指定しても同じことが行われます。 154 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 詳細については、SAP R/3 のマニュアルを参照してください。 手動負荷調整で フ ァ イルをサブセ ッ ト にグループ化する 手動負荷調整では、ファイルをグループ化して、並行してバックアップす るサブセットを作成し、それに基づいて SAP R/3 バックアップの性能を詳 細に制御することができます。手動負荷調整を行う上での注意事項を以下 に示します。 • 同じハード・ディスクからは、ファイルを 1 度に 1 つずつ使用するこ と。 • サブセットに含まれるファイルの数は、同時処理数、つまりバックアッ プ仕様で構成されているすべての同時処理デバイスの合計数と同じかそ れ以下にします。 • バックアップ対象のファイルの一部だけを指定した場合は、バックアッ プが必要な他のファイル [ 負荷調整 ] オプションを使ってリストに自 動的に追加されます。 • ファイルのサブセットは、<OmniBack_home>¥tmp ディレクトリに指定 すること。 • 各サブセットは、 BAL_<backup_specification_name>:<#_of_subset> の形式の 名前を持つ個別のファイルに作成すること。<#_of_subset> は、0 以上 で、( 同時処理数 -1) 以下の番号でなければなりません。 手動負荷調整用の SAP R/3 バ ッ ク ア ッ プ仕様を作成する 手動で負荷調整を行う場合は、SAP R/3 バックアップ仕様を編集する必要 があります。バックアップ仕様の保存先のディレクトリは、 /etc/opt/omni/barlist/sap (HP-UX 10.x またはそれ以降の場合 ) 、 または <OmniBack_home>¥Config¥Barlists¥SAP (Windows NT/Windows 2000 Cell Manage の場合 ) となります。バックアップ仕様では、どのバック アップ セットをどのデバイスにバックアップするかを定義します。 -restype オプションに続けて、特定のデバイスでバックアップするセッ トの ID 番号を指定します。 例 ID 番号 1、3、4 で識別される 3 つのサブセットを device2 でバックアップ するには、以下のように指定します。 DEVICE "DEVICE2" { -restype "1 3 4" 第3章 155 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 } 指定したサブセットに含まれるファイルは、指定したデバイスだけを使っ てバックアップされることに注意してください。最適なバックアップ 性能 を得るために、デバイスに割り当てるセット数は、そのデバイスの同時処 理数と同じ値に設定してください。 -restype オプションを使用する場合には、指定していないサブセットはバッ クアップされないため、各デバイスへのバックアップの対象となるサブ セットをすべて指定する必要があります。特定のデバイスを使用したバッ クアップの対象として指定していないサブセットもバックアップされるよ うに構成するには、いずれか 1 つのデバイスを -restype オプションなし で構成します。特定のデバイスを使ったバックアップの対象として指定し ていないサブセットは、すべて -restype オプションなしで構成したデバイ スにバックアップされます。 バックアップ仕様は、使用する前に保存してください。 構成の例 Device_1 ( 同時処理数 2) と Device_2 ( 同時処理数 3) の 2 つのデバイスがあ るとします。<OMNIBACK_HOME>¥tmp ディレクトリにバックアップ対 象の以下のファイルが保存されているとします。 BAL_SAP-R3:0 BAL_SAP-R3:1 BAL_SAP-R3:2 BAL_SAP-R3:3 BAL_SAP-R3:4. バックアップ仕様 SAP-R/3 を構成して BAL_SAP-R3:0 および BAL_SAP-R3:2 に含まれているファイルをデバイス Device_1 にバックアッ プし、BAL_SAP-R3:1、BAL_SAP-R3:3、BAL_SAP-R3:4 に含まれている ファイルをデバイス Device_2 にバックアップします。 バックアップ仕様の内容は、以下のようになります。 BARLIST "SAP-R3" OWNER <ORACLE_SID> dba galeja.zimco.zw DEVICE "DEVICE1" { -restype "0 2" } DEVICE "DEVICE2" { -restype "1 3 4" } CLIENT "ORACLE_SID" galeja.zimco.zw { -exec omnisap.exe -args“-brb -t online -m all” } 156 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 統合 ソ フ ト ウ ェ アのテ ス ト バックアップ仕様を作成して保存した後、実際のバックアップを行う前に バックアップ仕様をテストしてください。 グ ラ フ ィ ッ ク ・ ユーザー ・ イ ン タ フ ェ ース (GUI) を使用 し たテ スト 以下に統合ソフトウェアの OmniBack II 側のテスト手順を示します。このテ ストでは、OmniBack II 内で通信が確立されていること、データ転送が正常 に行えること、トランザクションが Recovery Catalog( 使用している場合 ) または制御ファイルに記録されることを確認できます。統合ソフトウェア のテストを行うには、以下の手順に従ってください。????( 伝コメント : 手 順が削除されています。UXNT 版と同内容でよいと思うのですが ) コ マ ン ド 行を使用 し たテ ス ト テストの実行方法は、SAP R/3 Database Server システム上のコマンド行から 実行する方法と、同じセル内にある他の OmniBack II クライアント・シス テム上のコマンド行から実行する方法 ( ただし、システムに OmniBack II ユーザー・インタフェースがインストールされている場合 ) があります。 omnib コマンドを -test_bar オプションを付けて実行します。以下のコ マンドを実行してください。 <OmniBack_home> ¥bin¥omnib -sap_list <backup_specification_name> -test_bar どのよ う な処理が実 コマンドが実行されている間、画面にはセッション・メッセージが表示さ 行 さ れるか れ、以下の処理が実行されます。 omnisap.exe プログラムが起動され、このプログラムにより OmniBack IItestbar コマンドが起動します。このコマンドは以下の項目 をチェックします。 • OmniBack II 内の通信 • SAP R/3 バックアップ仕様の構文 • デバイスが正しく指定されているかどうか • 必要なメディアがデバイスに格納されているかどうか 第3章 157 SAP R/3 と OmniBack II の統合 SAP R/3 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ SAP R/3 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ OmniBack II SAP R/3 用統合ソフトウェアでは、データベースのオンライ ン・バックアップおよびオフライン・バックアップを行えます。SAP R/3 データベースのバックアップは、以下のいずれかの方法で実行できます。 バ ッ ク ア ッ プ方法 注記 • OmniBack II スケジューラを使って、既存の SAP R/3 バックアップ仕様 のバックアップ・スケジュールを設定します。 • 既存の SAP R/3 バックアップ仕様の対話型バックアップを開始します。 対話型バックアップは、OmniBack II Windows ユーザー・インタフェー スか、または OmniBack II のコマンド行インタフェースのいずれかを 使って開始できます。 • SAP R/3 Database Server 上で brbackup または sapdba コマンドを使っ て対話型バックアップを開始します。 brbackup または sapdba を使ってバックアップ・セッションを開始した 場合、セッションの進行状況に関する OmniBack II メッセージは表示され ません。 OmniBack II バックアップ・セッションからのメッセージは OmniBackII データベースに記録されます。また brbackup または sapdba コマンドに よって生成される SAP R/3 のメッセージは、OmniBack II を使ってバック アップを開始した場合に限り OmniBack II データベースに記録されます。 重複 し た SID 同じセル内で同じ Oracle SID を持つ複数のシステムを同時にバックアップ することはできません。 バ ッ ク ア ッ プ ・ モー OmniBack II の A.03.00 より前のバージョンで使用されている構成可能な ド バックアップ・モードは現在の OmniBack II ではサポートされていません。 ただし、これらの機能はテンプレートを使ってサポートされています。 実行中のセ ッ シ ョ ン 実行中の SAP R/3 バックアップ・セッションを中止するには、[ アクショ の中止 ン ] メニューの [ 中止 ] をクリックした後、中止を確認します。 158 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 SAP R/3 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 図 3-12 SAP R/3 バックアップ・セッションの中止 バ ッ ク ア ッ プ ・ スケジ ュ ールの設定 バックアップ・スケジュールは、ユーザーの要望に合わせてカスタマイズ できます。データベースを継続的にオンラインにしておく必要がある場合 は、アーカイブ・リドゥ・ログのバックアップを含めて頻繁にバックアッ プする必要があります。アーカイブ・リドゥ・ログは、特定の時点へ復旧 する場合に必要です。 例えば、バックアップを毎日行い、オンライン・リドゥ・ログとアーカイ ブ・リドゥ・ログを複数作成して、複数の場所に保存することもできます。 製造部門のデータベースのバックアップには、以下のようなスケジュール 設定が考えられます。 • フル・バックアップ ( 毎週 ) • 増分バックアップ ( 毎日 ) • アーカイブ・ログのバックアップ ( 必要に応じて ) SAP R/3 のバックアップ・スケジュールを設定するには、以下の手順に 従ってください。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] ウィンドウで [ バックアッ プ ] コンテキストを選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ]、[ バックアップ仕様 ]、[SAP] を順に展開します。 [ 結果エリア ] にバックアップ仕様のリストが表示されます。 第3章 159 SAP R/3 と OmniBack II の統合 SAP R/3 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 3. スケジュール設定対象のバックアップ仕様をクリックした後、[ スケ ジュール ] タブをクリックして、[ スケジューラ ] プロパティ・ページ を開きます。 [ スケジューラ ] プロパティ・ページで [ 追加 ] ボタンをクリックし て [ バックアップのスケジューリング ] ウィンドウを開きます。 繰り返しオプションやスケジュール用オプションを指定します。スケ ジュール用オプションでは、特定の日付に行うバックアップの種類を実 際に定義します。 バックアップの種類には、フル・バックアップまたは増分バックアップ を指定できます。バックアップのスケジュール設定を行う際、モードは 使用しないでください。モードは、OmniBack II の A.03.00 よりも前の バージョンとの互換性を保つために使用します。 図 3-13 バックアップのスケジュール設定 特定の日付のスケジュール用オプションを確認するには、[ スケジュー ラ ] ウィンドウで日付を選択し、[ オプション ] をクリックして [ ス ケジュール用オプション ] ウィンドウを開きます。バックアップの種 類、データ保護、ネットワーク負荷が表示されます。 160 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 SAP R/3 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 図 3-14 注記 スケジュール用オプション SAP R/3 バックアップ仕様を作成するには、[ バックアップ ] ウィザードか ら OmniBack II スケジューラにアクセスします。 バックアップ・ウィザードへのアクセス方法は「OmniBack II SAP R/3 の バックアップ仕様を作成する」(146 ページ ) を参照してください。 対話型バ ッ ク ア ッ プの開始 新しくバックアップ仕様を作成した後や、バックアップ仕様でスケジュー ルが設定されている際でも、直ちにバックアップが必要な場合は、対話型 バックアップを実行することができます。 対話型バックアップは、OmniBack II GUI または OmniBack II コマンド行イ ンタフェースを使って開始できます。 グ ラ フ ィ カル ・ ユーザー ・ イ ン タ フ ェ ース (GUI) の使用 以下の手順に従って、SAP R/3 バックアップ仕様の対話型バックアップを 開始します。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で [ バックアップ ] コンテ キストを選択します。 2. Scoping ペインで [ バックアップ ]、[ バックアップ仕様 ]、[SAP] の順に展開します。 第3章 161 SAP R/3 と OmniBack II の統合 SAP R/3 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 3. バックアップ仕様を右クリックして [ バックアップ開始 ] をクリック します。 [ バックアップ開始 ] ウィンドウでバックアップの種類とネットワーク 負荷を選択します。 4. [OK] をクリックするとバックアップが実行されます。バックアップ・ セッションが正常に終了すると、 「セッションは終了しました。 という メッセージが表示されます。 図 3-15 対話型バックアップの開始 コ マ ン ド 行の使用 対話型バックアップはコマンド行インタフェースからも開始できます。次 のディレクトリに移動します。 <OmniBack_home>\bin SAP R/3 Database Server システム上で上記のディレクトリに移動したら、次 のコマンドを実行します。 omnib -sap_list <backup_specification_name> [-barmode <SapMode>][list_options] list_options を以下の中から選択します。 -protect {none | weeks n | days n | until date | permanent} -load {low | medium | high} -crc -no_monitor 162 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 SAP R/3 デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ SapMode = { -full | -incr} 例 SAP R/3 バックアップ仕様 RONA を使ってバックアップを開始するには、 以下のコマンドを実行します。 omnib -sap_list RONA SAP R/3 コ マ ン ド の使用 brbackup コマンドまたは sapdba コマンドを使って SAP R/3 オブジェク トの対話型バックアップを開始する場合、OmniBack II は SAP R/3 のデフォ ルトのバックアップ仕様 SAP-R3 を使ってバックアップを行います。 注記 brbackup コマンドを使ってバックアップされた SAP R/3 データを持つ完 全なジャーナル化ファイルシステムを復元することはできません。これは brrestore コマンドで復元を実行する際に約 1.5% 余分にディスク・ス ペースを必要とするためです。 OmniInet ユー ザー ・ ア カ ウン ト 少なくとも 1 台のデバイスが SAP R/3 Database Server にアタッチされてお りバックアップ仕様に指定されている場合は、sapdba コマンドを使って バックアップを対話式に開始する前に、OmniInet サービスのサービス開始 アカウントとして自分のログオン・ユーザー・アカウントを指定する必要 があります。ただし、OmniBack II ユーザー・インタフェースを使ってバッ クアップまたは復元を開始する場合には、この指定は不要です。 OmniInet サービスの開始アカウントを構成するには、Windows の [ ス タート ] メニューの [ 設定 ]、[ コントロール パネル ]、[ サービス ]、[ スタートアップ ] を順にクリックしてダイアログ・ボックスを開き、 OmniInet サービスを再開します。 他のバ ッ ク ア ッ プ仕 デフォルト以外の SAP R/3 バックアップ仕様を使ってバックアップを開始 様を使用 し てバ ッ ク するには、前もって、環境変数 OB2BARLIST を適切な SAP R/3 バック ア ッ プ を開始する アップ仕様の名前に設定し、さらに、環境変数 OB2APPNAME を適切な SAP R/3 バックアップ・システムの ID に設定しておく必要があります。 これらの環境変数を設定するには、brbackup コマンドまたは sapdba コ マンドを入力する前に 前に、以下のコマンドを入力します。 前に set OB2BARLIST=<backup_specification_name> set OB2APPNAME=<ORACLE_SID> 環境変数 OB2BARLIST を設定しておかなければ、SAP-R3 という名前の バックアップ仕様を指定したものと見なされます。 第3章 163 SAP R/3 と OmniBack II の統合 SAP R/3 デー タ ベースの復元 SAP R/3 デー タ ベースの復元 SAP R/3 データベースは、以下のいずれかの方法で復元できます。 • OmniBack II Windows ユーザー・インタフェースまたは OmniBack II の コマンド行インタフェースを使います。標準のファイルシステム復元が 実行されます。 • SAP R/3 コマンドを使用する OmniBack II ユーザー・インタフェースを使ってデータの復元を開始する前 に、バックアップされたオブジェクトに関する詳しい情報が必要です。次 項の説明に従って、データの復元に必要な情報を照会してください。 復元の実行に必要な情報を照会する 復元の実行に必要な情報を照会するには、以下に示す手順に従ってくださ い。 取得する情報に応じて、以下のコマンドを実行します。 • omnidb -sap 上のコマンドを実行すると、SAP R/3 オブジェクトのリストが表示され ます。 • omnidb -sap <object_name> 上のコマンドを実行すると、特定のオブジェクトに関して、SessionID を含む詳細情報が表示されます。 OmniBack II Windows ユーザー ・ イ ン タ フ ェ ースの 使用 データを復元するには、[HP OmniBack II Manager] で以下の手順を行 います。 1. コンテキスト・リストで [ 復元 ] を選択します。 [ 復元 ]、[SAP]、復元対象の SAP R/3 Database Server の順に展開しま す。 [ 結果エリア ] にバックアップ・オブジェクトのリストが表示されま す。 164 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 SAP R/3 デー タ ベースの復元 2. 復元対象の SAP R/3 オブジェクトを選択します。 3. 復元に必要なメディアとデバイスを選択します。 4. 復元セッションを開始するには、[ 復元の開始 ] をクリックした後 [ 完 了 ] をクリックします。また、[ ネットワーク負荷 ] や [ レポート・レ ベル ] を選択する場合は、復元セッションを開始する前に [ 次へ ] を クリックしてください。 図 3-16 SAP R/3 データベース・オブジェクトの復元 セッションが開始されると、[ 結果エリア ] にメッセージが表示されま す。セッションが正常に終了すると、[ セッション情報 ] ダイアログ・ ボックスにメッセージが表示されます。 第3章 165 SAP R/3 と OmniBack II の統合 SAP R/3 デー タ ベースの復元 OmniBack II コ マ ン ド 行イ ン タ フ ェ ースの使用 omnir コ マ ン ド コマンド行インタフェースを使用する場合は、以下のコマンドを実行しま す。 omnir -sap <Host:Set> -session <Session_ID> -tree <File_name> ヒント 疎ファイルがある場合は、sparse オプションを指定すると、復元に要す る時間を短縮できます。 sparse オプションは、以下のいずれかの方法で設定できます。 • SAP の sapdba コマンドまたは brrestore コマンドを使って復元を 開始する場合は、set OB2SPARSE=sparse コマンドを実行します。 • グラフィック・ユーザー・インタフェースを使って復元を開始する場合 は、[ 復元オプション ] ウィンドウで [ 疎ファイルの復元 ] を設定し ます。 • OmniBack II omnir コマンドを使って復元を開始する場合は、復元オプ ション -sparse を指定します。 SAP R/3 コ マ ン ド の使用 sapdba コ マ ン ド ま ターゲット・データベースを復元する場合は、sapdba または brrestore たは brrestore コ を選択できます。sapdba コマンドおよび brrestore コマンドでは、OmniBack II でバックアップしたファイルを復元できます。これらのコマンドは、 マン ド OmniBack II の backint コマンドを使用して動作します。 2 つの SAP R/3 Database Server 上に同じ ORACLE_SID を持つ Oracle Server のバックアップがある場合は、どちらの SAP R/3 Database Server から復元 を開始するかを指定する必要があります。復元を開始する前に、 OB2HOSTNAME 変数に SAP R/3 Database Server の名前を設定してくださ い。 例 set OB2HOSTNAME=<client_name> sapdba これらのユーティリティの使用手順については、SAP R/3 システムのオン ライン・マニュアルを参照してください。 166 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 SAP R/3 デー タ ベースの復元 障害復旧 障害復旧は、複数のメーカーの製品に関係する非常に複雑なプロセスです。 それだけに、障害復旧が正しく実行されるかどうかは関係するすべての メーカーに左右されます。障害復旧の際、以下に示す情報をガイドライン として使用してください。 障害復旧に対する準備方法については、データベース / アプリケーション・ メーカーの指示に従ってください。OmniBack II を使用してシステムの障害 復旧を行う方法については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』の 「障害復旧」の章を参照してください。 以下に、アプリケーションの一般的な復旧手順を示します。 1. オペレーティング・システムの復旧を完了します。 2. データベース / アプリケーションのインストール、構成、初期化を行 い、OmniBack II メディア上のデータをシステムにロードします。デー タベースの準備に必要な手順の詳細については、各データベース / アプ リケーションのマニュアルを参照してください。 3. データベース / アプリケーション・サーバに、必要な OmniBack II クラ イアント・ソフトウェアがインストールされ、データベース / アプリ ケーションに適した構成になっていることを確認します。本章および 「トラブルシューティング」の項の手順に従ってください。 4. 復元を開始します。復元が完了したら、データベース / アプリケーショ ンのメーカーの指示に従って、データベースを再びオンラインにするた めに必要な追加手順を行います。 第3章 167 SAP R/3 と OmniBack II の統合 SAP R/3 のバ ッ ク ア ッ プ と 復元のモニ タ ー SAP R/3 のバ ッ ク ア ッ プ と 復元のモニ タ ー バックアップ中には、システム・メッセージが SAP R/3 Database Server と OmniBack II モニターの両方に送信されます。これにより、SAPR/3 Database Server またはネットワーク内のユーザー・インタフェースがイン ストールされている OmniBack II クライアントから、バックアップ・セッ ションをモニターすることができます。 メディアがデバイスにロードされていないか、またはメディアに空き容量 がなくマウント・プロンプトが出力されているため、データを継続して バックアップできない場合、メッセージは SAP R/3 には送信されず、 OmniBack II モニターにのみ送信されます。メディアを交換して、OmniBack II 内でマウント・プロンプトに対応してください。 168 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成 する 以降の節では、OmniBack II の SAP R/3 用統合ソフトウェアをクラスター対 応としてインストールおよび構成する手順を説明します。 前提条件 クラスター・サポート (FileSafe) を組み込んだ Oracle 8.0.5 Server がインス トール済みで、正しく構成されており、クラスター対応アプリケーション として動作していることが前提となります。SAP R/3 データベースおよび 関連するすべてのファイル ( パラメータおよびアーカイブ・ログ・ディレ クトリを含む ) を共有ディスク上に置く必要があります。ただし、SAP R/3 の実行可能ファイルは両方のクラスター・ノードのローカル・ディスク上 にインストールする必要があります。 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する ここでは、OmniBack II の SAP R/3 用統合ソフトウェアをクラスター対応ア プリケーションとしてインストールする手順を示します。 1. OmniBack II の SAP R/3 用統合ソフトウェアは、両方のクラスター・ ノードにローカルにインストールする必要があります。 セットアップの手順については、付録の「Cell Manager と SAP R/3 用統 合ソフトウェアをクラスター対応としてインストールする」(19 ページ ) および「SAP R/3 統合ソフトウェアをクラスター対応としてインス トールする」(20 ページ ) を参照してください。 2. OmniBack II の Cell Manager ソフトウェアと SAP R/3 Integration Module がすでに両方のクラスター・ノードにインストールされていれば、この 手順は不要です。 まだインストールしていない場合は、OmniBack II セルにクラスター・ ノードをインポートして、OmniBack II の cell_info ファイルを更新 する必要があります。このファイルは自動更新されません。 OmniBack II セルにクラスター・ノードをインポートするには、 OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェースを 使用し、以下の手順に従ってください。 a. [HP OpenView OmniBack II Manager] で、[ クライアント ] コンテキスト・リストを選択します。 第3章 169 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する b. Scoping ペインの [ クラスター ] を右クリックし、[ クラスターの インポート ] を選択します。 c. クラスターの仮想サーバ名を入力し、[ 完了 ] をクリックします。こ れにより、そのクラスターのすべてのクラスター・ノードと仮想ホ ストを反映するように Cell_Info ファイルが追加 / 更新されます。 3. OmniBack II ソフトウェアが正しくインストールされているかどうかを チェックします。 a. <OmniBack_home>¥bin ディレクトリに移動します。 b. 次のコマンドを入力してください。 omnirsh <virtual_server> -INFO_CLUS OmniBack II セル内のクラスター対応クライアント・システムのリスト が出力されます。 4. 各クラスター・ノード上の OmniBack II Inet サービスにログオン・ ユーザー・アカウントが割り当てられていることをチェックします。 ログオン・アカウントは、図 3-17(170 ページ ) に示すように設定する必 要があります。 図 3-17 OmniBack II ユーザー・アカウント 5. 各クラスター・ノード上にある OmniBack II の omnirc ファイルを編集 し、SAPLOCALHOST 変数にクラスター・ノードの名前を指定します。 omnirc ファイルの内容の例を以下に示します。 # SAP R/3 related entries for clustering 170 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する # SAPMNT = ¥¥wpsap¥sapmnt SAPEXE = c:¥oracle¥CER¥SYS¥EXE¥run ORACLE_SID=CER ORACLE_HOME=C:¥orant SAPARCH=V:¥oracle¥cer¥saparch SAPBACKUP=V:¥oracle¥cer¥sapbackup SAPCHECK=V:¥oracle¥cer¥sapcheck SAPLOCALHOST=<cluster_node_name> SAPREORG=V:¥oracle¥cer¥sapreorg SAPTRACE=V:¥oracle¥cer¥saptrace SAPHOME=V:¥oracle SAPPROF=V:¥oracle¥cer¥param ク ラ ス タ ー対応の SAP R/3 Database Server を構成 する レジストリが正しく更新され、OmniBack II の backint プログラムが正し い場所にコピーされるように、クライアントの構成は両方のクラスター・ ノード上で実施する必要があります。 注記 データベースのログイン・アクセス情報を変更した場合は、クラスター対 応の SAP R/3 Database Server を必ず再構成してください。 SAP R/3 Database Server を構成する手順の詳細については、「SAP R/3 Database Server を構成する」(139 ページ ) を参照してください。ただし、 手順中、以下の点が異なります。 • SAP R/3 バックアップ・ユーティリティが保存されているディレクトリ のローカル・フル・パス名を入力する必要があります。なお、SAP R/3 では、SAP R/3 バックアップ・ユーティリティをクラスター内の両方の ローカル・ノードにインストールすることが推奨されています。 一方のノード上でクライアントを構成し終えたら、アプリケーションを切 り替え、もう一方のノード上で同じ手順を繰り返します。 ク ラ ス タ ー対応の SAP R/3 バ ッ ク ア ッ プの構成 SAP R/3 Database Server を構成する手順の詳細については、「SAP R/3 バッ クアップの構成」(145 ページ ) を参照してください。 第3章 171 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 共有ディスク上に Config ディレクトリを構成するには、以下の手順に 従ってください。 • Microsoft クラスター環境で OmniBack II Cell Manager を稼動させる場合 は、クラスター内の両方のノードから OmniBack II の構成ファイルにア クセスできるように、両方のノード上で次のレジストリ・キーを修正ま たは作成します。 HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Hewlett-Packard¥ OpenView¥OmniBackII¥Common. レジストリ値の名前および種類として REG_SZ:OmniConfig を指定 し、値として ¥¥<ClusterName>¥<OmniBack file share>¥ <OmniBack path>¥Config を指定します。例 : ¥¥omnivs¥omni_share¥OmniBack¥Config • 他のシステムで OmniBack II Cell Manager を稼動させる場合は、 <OmniBack_home>¥Config ディレクトリをいずれかのローカル・ノー ドから共有ディスクにコピーします。その後、このディレクトリを上記 のようにレジストリに登録します。 Windows NT または Windows 2000 のレジストリを修正し終えたら、両 方のクラスター・ノード上で OmniBack II Inet サービスを再開する 必要があります。 「OmniBack II SAP R/3 のバックアップ仕様を作成する」(146 ページ ) の手 順に従って、SAP R/3 バックアップ仕様を作成します。 SAP R/3 Database Server が稼動しているクライアント・システムの名前とし て、SAP R/3 リソース・グループの仮想サーバ名を指定します。 ここで、特に注意しなければならないことがいくつかあります。 • オフライン・バックアップを実行する場合は、事前に Oracle Database リ ソースをオフラインにする必要があります。バックアップ後にオンライ ンに戻してください。 バックアップの前後にオフラインとオンラインを切り替えるには、バッ クアップ前とバックアップ後にクライアント・システム上で fscmd コ マンドを実行するバックアップ仕様を作成するか、または、クラスター アドミニストレータを使います。 172 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する ク ラ ス タ ー対応の SAP R/3 デー タ ベースのバ ッ ク アップ 詳細な手順については、「SAP R/3 データベースのバックアップ」(158 ペー ジ ) を参照してください。 ク ラ ス タ ー対応の SAP R/3 デー タ ベースの復元 クラスター対応の SAP R/3 データベースの復元を開始する前に、クラス ター アドミニストレータ・ユーティリティを使うなどして、SAP R/3 リ ソース・グループをオフラインにする必要があります。 図 3-18 SAP R/3 リソース・グループをオフラインにする SAP R/3 リソース・グループに [Prevent Failback] オプションが設定 されており、<Oracle_SID>.world リソースに [Do not restart] オプ ションが設定されていることを確認します。 第3章 173 SAP R/3 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 図 3-19 プロパティのチェック 設定を確認したら、通常の SAP R/3 Database Server の場合と同様の手順で 復元を行います。以下の操作が必要です。 1. 対応するサービス (OracleServiceSID) を開始します。 2. Server Manager を使用してデータベースを mount オプション付きで起動 します。 3. 復元を開始します。「SAP R/3 データベースの復元」(164 ページ ) を参照してください。 174 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ング OmniBack II SAP R/3 用統合ソフトウェアのトラブルシューティングを開始 する前に、以下の項目を確認してください。 1. 最新の OmniBack II 公式パッチがインストールされていることを確認し ます。サポートされているバージョンやプラットフォームなどの最新情 報については、 『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リ リース・ノート』または http://www.openview.hp.com/products/omnibackmixed をご覧ください。 2. OmniBack II 全般に関する制限事項、サポートされているバージョン、 問題とその回避方法、および関連する OmniBack II パッチの一覧につい ては、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ ノート』を参照してください。 OmniBack II サポートへのお問い合せ前に、確認していただく手順を次項に 示します。手順の実行により、問題を解決したり、障害箇所を確認できる 場合があります。 トラブルシューティングに失敗した場合に備え、問題への対応策が記載さ れています。 統合 ソ フ ト ウ ェ アの Oracle 側に関する前提条件 以下の手順で Oracle が統合ソフトウェアが正常に動作するようにインス トールされているかを確認します。これらの手順には、OmniBack II コン ポーネントの確認は含まれません。 1. Oracle タ ーゲ ッ ト ・ デー タ ベースにア ク セス で き るかど う か検証 し 、 また Oracle タ ーゲ ッ ト ・ デー タ ベースが開 く かど う かを以下の方法で 検証 し ます。 <ORACLE_HOME > および <ORACLE_SID> を設定します。 <ORACLE_HOME> ディレクトリから Server Manager を起動します。 bin¥svrmgr30 SVRMGR> プロンプトで以下のように入力します。 connect internal select * from dba_tablespaces; 第3章 175 SAP R/3 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ exit 上記が正しく実行されなかった場合は、Oracle ターゲット・データベー スを開きます。 2. TNS リ スナが Oracle タ ーゲ ッ ト ・ デー タ ベースに対 し て正常に構成 さ れているかど う か確認 し ます。 こ れはネ ッ ト ワー ク 接続を正常に確立す る ために必要です。 <ORACLE_HOME> ディレクトリから次のコマンドを実行します。 リスナを ORACLE_HOME> ディレクトリから開始します。 bin¥lsnrctl80 status <service> quit 上記が正しく実行されなかった場合は、TNS リスナを起動し、Oracle マ ニュアルの TNS 構成ファイル (LISTENER.ORA) の作成方法に関する 項目を参照してください。 リスナ・プロセスは、Windows NT desktop から開始できます。[ スター ト ]、[ 設定 ]、[ コントロール パネル ]、[ サービス ] を順にクリッ クします。 図 3-20 Oracle リスナのステータスのチェック a. [ サービス ] ウィンドウで各リスナ・サービスのステータスが [ 開 始 ] になっていることを確認します。まだ開始していないリスナ・ サービスがある場合は、そのリスナ・サービスを手動で開始する必 要があります。 176 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ b. <ORACLE_HOME> から次のコマンドを実行します。 bin¥svrmgr30 SVRMGR プロンプトに次のように入力します。 connect <Target_Database_Login> exit 上記が正しく実行されなかった場合は、Oracle マニュアルの TNS 構 成ファイル (TNSNAMES.ORA) の作成方法に関する項目を参照して ください。 統合 ソ フ ト ウ ェ アの SAP R/3 側に関する前提条件 以下の手順を行って、SAP R/3 が統合ソフトウェアが正常に動作するよう にインストールされているかを確認します。これらの手順には、OmniBack II コンポーネントの確認は含まれません。 1. デ ィ ス ク に対 し て直接バ ッ ク ア ッ プ で き るかど う かを確認 し ます。 brbackup -d disk -u <user>/<password> 上記が正しく実行されなかった場合は、エラー・メッセージを確認し て、考えられる問題を解決してから次の手順に進んでください。 2. デ ィ ス ク に対 し て直接復元で き るかど う かを確認 し ます。 brrestore -d disk -u <user>/<password> 上記が正しく実行されなかった場合は、エラー・メッセージを確認し て、考えられる問題を解決してから次の手順に進んでください。 3. SAP R/3 バックアップ・ツールが backint( 実際に OmniBack II から配 布されているプログラム ) を正常に起動することを確認します。 元の backint を移動して、backint.bat[NT] という名前のテスト・ スクリプトを作成し、SAP R/3 バックアップ・ユーティリティが保存さ れているディレクトリに保存します。このスクリプトには、以下のエン トリを記述してください。 echo “Test backint called as follows:” echo “%0%1%2%3%4%5%6%7%8%9” exit 以下のコマンドを起動します。 brbackup -t offline -d util_file -u <user>/<password> -c 第3章 177 SAP R/3 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ backint の引き数が返された場合、SAP R/3 は backint を使用してバッ クアップを行えるよう正しく構成されていることを示します。引き数が返 されない場合は、SAP R/3 を再構成する必要があります。 「SAP R/3 Database Server を構成する」(139 ページ ) を参照してください。 構成に関する問題 重要 前項の手順を行ってから OmniBack II の構成をチェックしてください。 1. OmniBack II ソ フ ト ウ ェ アが正 し く イ ン ス ト ール さ れているかど う かを 検証 し ます。 詳細については、「OmniBack II SAP R/3 用統合ソフトウェアのインス トールとアップグレード」(136 ページ ) を参照してください。 2. SAP R/3 Database Server のフ ァ イルシ ス テム ・ バ ッ ク ア ッ プ を実行 し ます。 SAP R/3 Database Server システムのファイルシステム・バックアップを 行って、SAP R/3 Database Server と OmniBack II Cell Manager システム間 で考えられる通信の問題を解決します。 SAP R/3 Database Server システムのファイルシステム・バックアップが 正常に終了しない限り、オンライン・データベース・バックアップのト ラブルシューティングを開始しないでください。 ファイルシステムのバックアップ方法についての詳細は、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 3. SAP R/3 バ ッ ク ア ッ プ ・ ユーテ ィ リ テ ィ が共有デ ィ レ ク ト リ に イ ン ス ト ール さ れてい る場合は、 手順 4 に示 し た よ う に inet の起動パラ メ ー タ を指定するか、 または Windows のア ク セス権を正 し く 設定する必要 があ り ます。 次のコマンドを実行します ( デフォルトのディレクトリを使用している 場合 )。 dir ¥¥sapmnt¥<ORACLE_SID>¥SYS¥exe¥run¥brbackup または dir ¥¥<SAPEXE>¥brbackup 上記が正しく実行されなかった場合は、inet の起動パラメータを設定す るか、または Windows NT のネットワーク・ディレクトリへのアクセス 権を正しく設定してください。 178 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ 4. コ マ ン ド 行か ら OmniBack II の コ マ ン ド を実行する場合は、 inet の起 動パラ メ ー タ を確認 し ます。 SAP R/3 Database Server システム上で OmniBack II Inet サービスの 起動パラメータをチェックします。チェック方法は以下のとおりです。 a. Windows NT のデスクトップで、[ スタート ]、[ 設定 ]、[ コント ロール パネル ] を順にクリックします。 b. [ コントロール パネル ] ウィンドウで [ サービス ] をダブルク リックし、[OmniBack II Inet] を選択します。 [ サービス ] ウィンドウで [OmniBack II Inet]、[ スタート アップ ] を順に選択します。 サービスは、特定のユーザー・アカウントで実行する必要がありま す。 図 3-21 Inet の起動パラメータのチェック 5. 環境変数を チ ェ ッ ク し ます。 環境変数は、次のファイルで定義されています。 <OMNIBACK_HOME>¥omnirc [on Windows NT system] 6. シ ス テム ・ エ ラ ーを チ ェ ッ ク し ます。 システム・エラーは、以下のファイルに記録されます。 SAP R/3 Server 上の <OmniBack_home>¥log¥debug.log ファイル 第3章 179 SAP R/3 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ バ ッ ク ア ッ プに関する問題 この段階では、前項の検証手順をすべて実行している必要があります。そ れでもバックアップに失敗する場合は、以下の手順を実行します。 1. SAP R/3 Server の構成を チ ェ ッ ク し ます。 構成をチェックするには、SAP R/3 Server システムで以下のコマンドを 起動します。 <OmniBack_home>\bin\util_sap.exe -CHKCONF <ORACLE_SID> *RETVAL*0 は、構成に問題がないことを示します。 2. testbar ユーテ ィ リ テ ィ を使って、OmniBack II の内部データ転送を 検証します。 testbar ユーティリティを実行する前に、SAP R/3 Database Server で Cell Manager 名が正しく定義されているかを検証します。Cell Manager システムの名前が記述されている <OmniBack_home>¥Config¥Cell¥Cell_Server ファイルをチェック します。以下のコマンドを実行します。 <OmniBack_home>\bin\testbar -type:SAP -appname:<ORACLE_SID> -bar:<backup_specification_name> -perform:backup エラー・メッセージ・ウィンドウの [ 詳細 ] ボタンをクリックして、 testbar ユーティリティから報告されたエラーをチェックします。 統合ソフトウェアの OmniBack II 側に問題があるとメッセージに表示さ れた場合は、以下の手順を実行します。 a. SAP R/3 バックアップ仕様を作成し、ヌル・デバイスまたはファイ ル・デバイスへバックアップします。バックアップが正常に終了し た場合は、バックアップ・デバイスに関連した問題の可能性があり ます。 デバイスのトラブルシューティングについては、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 テストが失敗した場合は、サポート担当へご連絡ください。 復元に関する問題 この段階では、前項の検証手順をすべて実行している必要があります。前 項の検証手順の終了後に、以下の手順を実行します。 180 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ 1. バ ッ ク ア ッ プ ・ オブ ジ ェ ク ト がバ ッ ク ア ッ プ ・ メ デ ィ ア と OmniBack II デー タ ベースにあるかど う か確認 し ます。 ??SAP R/3 Database Server 上で ??( 伝コメント:次の文に含まれているか 確認 )、以下のコマンドを実行します。 <OmniBack_home>\bin\omnidb -SAP “<object_name>” -session “<Session_ID>” -media このコマンドは、SAP R/3 Database Server 上で実行してください。 コマンドの出力には、指定したバックアップ・オブジェクトに関する詳 細、このオブジェクトを含むバックアップ・セッションのセッション ID、使用したメディアのリストが表示されます。 omnidb コマンドの構文の詳細については、以下を実行します。 <OmniBack_home>\bin\omnidb -help 2. OmniBack II ユーザー ・ イ ン タ フ ェ ース を使 っ て復元を確認 し ます。 このテストは backint を使ってバックアップされたオブジェクトに対 して実行できます。 「SAP R/3 データベースの復元」(164 ページ ) を参照してください。 正しく実行できなかった場合は、バックアップ・セッションが正常に行 われたかどうか、また適切なユーザー・アカウントで照会を行ったかど うかを確認します。 3. 復元セ ッ シ ョ ン を シ ミ ュ レー ト し ます。 復元するオブジェクトに関する情報が分かれば、OmniBack II の testbar ユーティリティを使って、復元をシミュレートできます。 testbar を実行する前に、SAP R/3 Database Server で Cell Manager 名が 正しく定義されているかを検証します。 Cell Manager システムの名前が記述されている <OmniBack_home>¥Config¥Cell¥Cell_Server ファイルをチェック します。 次に、testbar ユーティリティを使って、OmniBack II の内部データ転 送をテストします。 <OmniBack_home>¥bin¥testbar -type:SAP -appname:<ORACLE_SID> -perform:restore -object:<object_name> 第3章 181 SAP R/3 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ -version:<object_version> -bar:<backup_specification_name> 「正常」というメッセージだけが画面に表示されます。そうでない場合 は、エラー・メッセージ・ウィンドウの [ 詳細 ] ボタンをクリックし て、testbar ユーティリティから報告されたエラーをチェックします。 テストに失敗した場合は、サポート担当に連絡してください。 182 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 SAP R/3 に関する用語 SAP R/3 に関する用語 このマニュアルでは、SAP R/3 に関して、以下のような用語を使用してい ます。 アー カ イ ブ ・ リ ド ゥ ・ ロ グ オフライン・リドゥ・ログとも呼ばれ ます。データベースが ARCHIVELOG モードになっている場合、最大サイズ まで書き込まれたオンライン・リ ドゥ・ログは、1 つまたは複数のアー カイブ先にコピーされます。このコ ピーをアーカイブ・リドゥ・ログと呼 びます。各データベースに対してアー カイブ・リドゥ・ログを作成するかど うかを指定するには、以下の 2 つの モードのいずれかを指定します。 • ARCHIVELOG 最大サイズまで書き込まれたオン ライン・リドゥ・ログは、再使用 される前にアーカイブされます。 これにより、データベースをイン スタンスやディスクの障害から復 旧できます。データベースをオー プンし利用可能な状態に維持した ままデータベースをバックアップ することもできます。 • NOARCHIVELOG オンライン・リドゥ・ログは、最 大サイズまで書き込まれたときに アーカイブされません。この場合、 データベースをディスク障害から 復旧することはできません。 BACKINT 第3章 SAP のバックアップ・プログラムは オープン・インタフェースを通じて OmniBack II backint インタフェー ス・プログラムを起動し、これにより OmniBack II ソフトウェアと通信でき るようになります。バックアップや復 183 SAP R/3 と OmniBack II の統合 SAP R/3 に関する用語 元時に SAP プログラムは OmniBack II backint インタフェースに対して命 令を出します。 BRARCHIVE SAP のバックアップ・ツール。リ ドゥ・ログ・ファイルをアーカイブで きます。BRARCHIVE はアーカイブ・ プロセスのログやプロファイルをすべ て保存します。 BRBACKUP SAP のバックアップ・ツール。制御 ファイル、個々のデータ・ファイル、 すべてのテーブルスペースをオンライ ンまたはオフラインでバックアップで きます。必要に応じてオンライン・リ ドゥ・ログ・ファイルのバックアップ も行えます。 BRRESTORE SAP のツール。以下に示す種類のファ イルを復元できます。 • BRBACKUP で保存されたデータ ベースのデータ・ファイル、制御 ファイル、オンライン・リドゥ・ ログ・ファイル。 • BRARCHIVE でアーカイブされた リドゥ・ログ・ファイル。 • BRBACKUP で保存されたデータ ベース以外のファイル。 このツールでは、ファイル、テーブル スペース、完全なバックアップ、リ ドゥ・ログ・ファイルのログ・シーケ ンス番号またはバックアップの SessionID を指定できます。 制御 フ ァ イル 184 データベースの物理構造を指定するエ ントリを格納するデータ・ファイル。 この情報に基づいて、データベースの 復旧時にデータベースの整合性が確保 されます。 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 SAP R/3 に関する用語 デー タ ・ フ ァ イル それぞれの Oracle データベースには、 1 つまたは複数の物理データ・ファイ ルが関連付けられます。データベース のすべての情報は、そのデータベース のデータ・ファイルに格納されます。 イ ンス タ ンス メモリ構造とメモリに常駐している Oracle コードのセット。インスタンス は起動コマンドを実行すると作成され ます。Oracle のインスタンスには 2 種 類のプロセスがあります。 オ フ ラ イ ン ・ リ ド ゥ ・ ログ オン ラ イ ン ・ リ ド ゥ ・ ログ タ ーゲ ッ ト ・ デー タ ベースへの Oracle ロ グ イ ン情報 • ユーザー・プロセス。アプリケー ション・プログラムや Oracle Enterprise Manager などの Oracle Tool のコードを実行します。 • Oracle のプロセス。サーバ・プロセ スで、Oracle Server の保守作業を行 います。 「アーカイブ・リドゥ・ログ」を参照 してください。 まだアーカイブされていないリドゥ・ ログのうち、データベースの活動状況 の記録先として使用できるログか、ま たは、最大サイズに達しており、アー カイブや再使用の対象となるログ。 Oracle ログイン情報は、 <user_name>/<password>@<service> の形式をとります。 • User_name Oracle Server と他のユーザーに認識 されるユーザー名を指定します。 ユーザー名には必ずパスワードが 関連付けられます。各ユーザーが Oracle データベースに接続するに は、ユーザー名とパスワードの両 方を入力しなければなりません。 ここでは、データベースの照会が できる Oracle 権限が付与されてい 第3章 185 SAP R/3 と OmniBack II の統合 SAP R/3 に関する用語 るユーザーを指定する必要があり ます。詳細については、『Oracle Administrator’s Guide』または 『Oracle8 Administrator’s Guide』を参 照してください。 • パスワード データのオーナーが第三者による データへのアクセスを防ぐために 設定した文字列 ( 単語または語句 ) を指定します。パスワードは、オ ペレーティング・システムまたは ソフトウェア・アプリケーション への接続時に入力します。 • サービス ターゲット・データベースの SQL*Net サーバ・プロセスを識別 するための名前。 Oracle Server 包括的かつ統合的な情報管理を開放型 アーキテクチャによって実現するオブ ジェクト指向のリレーショナル・デー タベース管理システムです。Oracle Server は、1 つの Oracle データベース と 1 つの Oracle Server インスタンスで 構成されます。 ORACLE_HOME Oracle Server のホーム・ディレクトリ のフル・パス名または相対パス名を指 定します。 ORACLE_SID データベースの各インスタンスやイン スタンス固有のパラメータ・ファイル を一意に認識する ID パラ メ ー タ ・ フ ァ イル データベースやインスタンスを初期化 するための情報が記述されたファイ ル。 リ ド ゥ ・ ログ それぞれの Oracle データベースには、 複数のリドゥ・ログ・ファイルの集合 が関連付けられます。あるデータベー スに対するリドゥ・ログ・ファイルの セットをまとめてデータベースのリ 186 第3章 SAP R/3 と OmniBack II の統合 SAP R/3 に関する用語 ドゥ・ログと呼びます。Oracle では、 データに対するすべての変更をリ ドゥ・ログに記録します。 SAPDBA SAP のユーザー・インタフェースで、 BRBACKUP、BRARCHIVE、 BRRESTORE ツールを統合してユー ザーがメニューから簡単にそれらの ツールを呼び出せるようにします。 テーブルスペース データベースはテーブルスペースと呼 ばれる 1 つまたは複数の論理記憶ユ ニットに分割されます。各テーブルス ペースには固有のデータ・ファイル番 号が付けられています。 TNSNAMES.ORA サービス名にマップされた接続記述子 を格納するネットワーク構成ファイ ル。このファイルは、すべてのクライ アントで使用できるように特定のサー バ上で集中的に維持することも、ま た、特定のクライアント上でローカル に維持することもできます。 第3章 187 SAP R/3 と OmniBack II の統合 SAP R/3 に関する用語 188 第3章 4 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 189 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 本章の内容 本章の内容 この章では、HP OpenView OmniBack II の Microsoft SQL Server 7 用統合ソフ トウェアのインストール方法、構成方法、および使用方法を説明します。 本章の構成は、以下に示すとおりです。 「概要」(191 ページ ) 「前提条件および制限事項」(193 ページ ) 「統合ソフトウェアの概念」(194 ページ ) 「OmniBack II の Microsoft SQL Server 7 用統合ソフトウェアのインストー ル」(200 ページ ) 「統合ソフトウェアの構成」(203 ページ ) 「Microsoft SQL Server 7 のデータベースをバックアップする」(214 ペー ジ) 「Microsoft SQL Server 7 のデータベースを復元する」(217 ページ ) 「性能の調整」(228 ページ ) 「Microsoft SQL Server 7 のバックアップおよび復元のモニター」(233 ページ ) 「統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する」(235 ページ ) 「トラブルシューティング」(239 ページ ) 「用語」(247 ページ ) 190 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 概要 概要 OmniBack II の Microsoft SQL Server 7 用統合ソフトウェアでは、オンライ ン・バックアップを実行できます。 OmniBack II の Microsoft SQL Server 7 用統合ソフトウェアでサポートされて いるプラットフォームおよびデバイスについては、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』を参照してくださ い。 オンライン・バックアップという概念は、アプリケーションの高可用性と いうビジネス・ニーズに対応しており、現在ではオフライン・バックアッ プよりも広く受け入れられています。 OmniBack II の Microsoft SQL Server 7 用統合ソフトウェアでは、以下の種類 のオンライン・バックアップがサポートされています。 • データベースのフル・オンライン・バックアップ • トランザクション・ログのオンライン・バックアップ • データベースのオンライン差分バックアップ OmniBack II の Microsoft SQL Server 7 用統合ソフトウェアでは、以下の復元 オプションがサポートされています。 • ポイント・イン・タイム復元 ( 特定の時点の状態への復元 ) • 他の SQL Server へのデータベースの復元 • [ 復旧完了状態 ] • [ 既存のデータベース全体を強制的に復元 ] OmniBack II を Microsoft SQL Server 7 と組み合わせて使用すると、Microsoft SQL Server 7 を単独で使用する場合に比べ、以下のような利点が得られま す。 • すべてのバックアップ処理の集中管理 バックアップ処理を集中管理できます。 • メディア管理 OmniBack II は、高度なメディア管理システムを備えています。メディ アの使用状況をモニターしたり、保存データの保護を設定したり、メ ディア・プール内のデバイスを編成および管理することができます。 第4章 191 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 概要 • スケジュール設定 OmniBack II には、バックアップを定期的に自動実行するための管理者 用のスケジューラ (OmniBack II スケジューラ ) が組み込まれています。 適切なデバイスとメディアが設定されていれば、バックアップを指定し た時刻に無人で実行できます。 • デバイスのサポート OmniBack II は、ファイルからスタンドアロン・ドライブ、さらには大 規模な多重ドライブ・ライブラリに至るまで、さまざまな種類のデバイ スをサポートしています。 • モニター OmniBack II は、OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・ インタフェースがインストールされているシステムであれば、どのシス テムからでも、実行中のセッションをモニターしたり、完了したセッ ションを確認する機能を備えています。 すべてのバックアップ・セッションは、OmniBack II データベースにロ グとして記録されます。これらのログには、管理者が後からバックアッ プ処理の内容を確認するのに役立つ履歴情報が格納されます。 192 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 前提条件お よび制限事項 前提条件および制限事項 前提条件および制限事項は、以下に示すとおりです。 • OmniBack II の Microsoft SQL Server 7 用統合ソフトウェアを使用するに は、ライセンスが必要です。ライセンスの詳細については、 『HP OpenView OmniBack II インストールおよびライセンス・ガイド』を参照 してください。 • 統合ソフトウェアをインストールする前に、Microsoft SQL Server 7 およ び OmniBack II システムがすでにインストールされており、正しく構成 されていることを確認してください。詳細については、以下のドキュメ ントを参照してください。 • サポートされているバージョン、プラットフォーム、デバイスなど に関する最新情報や制限事項については、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』を参照してください。 • 各種アーキテクチャに OmniBack II をインストールする手順につい ては、『HP OpenView OmniBack II インストールおよびライセンス・ ガイド』を参照してください。 • ファイルシステム・バックアップの構成手順と実行手順については、 『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 • Microsoft SQL Server の 7 オンライン情報については、『SQL Server Server Books Online 』を参照してください。 • このマニュアルは、Microsoft SQL Server 7 のデータベース管理 ( 特に バックアップおよび復元 ) と OmniBack II の基本機能に関して十分な知 識があるユーザーを対象として作成されています。 • オブジェクト固有の実行前コマンドと実行後コマンドには、二重引用符 (" ") を使わないでください。 第4章 193 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの概念 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 仮想デバイ ス ・ イ ン Microsoft SQL Server 7 では、仮想デバイス・インタフェース (VDI) と呼ば タ フ ェ ース れる新しいバックアップ・インタフェースが採用されています。これによ り、以前のバージョンの Microsoft SQL Server に比べ、バックアップと復元 の処理速度が大幅に向上しています。 Microsoft SQL Server 7 システムには、OmniBack II の実行可能プログラム sql_bar.exe がインストールされます。このプログラムが統合ソフトウェ アの中心的なコンポーネントとなります。Microsoft SQL Server 7 側では、 OmniBack II はメディア管理ソフトウェアとして認識されます。 sql_bar.exe 実行可能プログラムは、バックアップおよび復元用の複数 の仮想デバイスを提し、Microsoft SQL Server の VDI コマンドを OmniBack II のバックアップ・ストリームまたは復元ストリームに変換します。 [ 高速ダ イ レ ク ト ・ モー ド ] デバイスが Microsoft SQL Server システムに直接アタッチされていれば、 OmniBack II Media Agent は、VDI アーキテクチャを利用して Microsoft SQL Server のメモリ内のデータに直接アクセスできます。これにより、大規模 なデータベースに対してもバックアップと復元を高速で実行できます。 このように OmniBack II が高速でバックアップと復元を実行するモードを 高速ダ イ レ ク ト ・ モー ド と呼びます。 バ ッ ク ア ッ プの種類 OmniBack II の Microsoft SQL Server 7 用統合ソフトウェアでは、Microsoft SQL Server 7 でサポートされているオンライン・バックアップのうち、以 下の 3 種類のバックアップを実行できます。 フル ・ デー タ ベース ・ バ ッ ク ア ッ プ フル・データベース・バックアップでは、前回のバックアップ以降に変更 されたデータだけではなく、データベース内のすべてのデータをバック アップします。このため、データベース全体のバックアップを復元すると きは、他のバックアップ・メディアが必要になることはありません。 注記 フル・データベース・バックアップとサーバ全体のバックアップの違いに 注意してください。サーバ全体のバックアップでは、Microsoft SQL Server システム上のすべてのデータベースをバックアップします。 194 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 デー タ ベースの差分バ ッ ク ア ッ プ データベースの差分バックアップでは、前回のフル・データベース・バッ クアップ以降にデータベースに加えられた変更だけをバックアップします。 データベースの差分バックアップは、フル・データベース・バックアップ よりも短い時間で完了します。フル・データベース・バックアップを実行 した後でデータベースの差分バックアップを数回実行するようにすれば、 バックアップに使用するメディアを節約できます。 ト ラ ンザク シ ョ ン ・ ロ グ ・ バ ッ ク ア ッ プ トランザクション・ログ・バックアップは、一般に、データベースのバッ クアップよりも必要とするリソースが少ないため、データベースのバック アップよりも高い頻度で実行できます。トランザクション・ログ・バック アップからデータベースを復元する場合は、データベースを特定の時点の 状態に復元できます。 Microsoft SQL Server 7 側で trunc. log on chkpt ( トランザクション・ ログの切り捨て ) オプションを指定した場合のように、トランザクション・ ログ・バックアップを実行できない場合もあります。その場合は、代わり に差分バックアップまたはフル・バックアップが実行されます。 バ ッ ク ア ッ プ ・ オブ バックアップ対象となるオブジェクトの選択時には、サーバ・システム全 ジェク ト 体か、または特定のデータベースを指定できます。バックアップ可能な データベースの種類は、以下に示すとおりです。 デー タ ベース 説明 user databases ユーザー・データを格納します。ユーザー・データベー スの一例として、学習用の pubs データベースがありま す。Microsoft SQL Server 7 のマニュアルに記載されてい る例の多くは、このデータベースにもとづいています。 master ユーザー・データベースを制御するとともに、Microsoft SQL Server 7 全体の動作を制御します。ユーザー・アカ ウント、構成可能な環境変数、システム・エラー・メッ セージなどの情報が記録されます。 model 新しいユーザー・データベースのテンプレートまたはプ ロトタイプとして使用されます。 distribution システム・データベースの 1 つである distribution データ ベースは、Microsoft SQL Server 7 のレプリケーション・ コンポーネント (Distribution Agent など ) に使用され、ト ランザクション、スナップショット・ジョブ、同期ス テータス、レプリケーション・ヒストリ情報などのデー タを格納します。システムを配布に使用するか、パブ 第4章 195 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの概念 リッシャとディストリビュータの両方に兼用するのでな い限り、このデータベースは必ずしもサーバ上に維持し なくてもかまいません。 msdb 重要 スケジューリング情報およびバックアップに関する情報 の記憶域として使用されます。 Microsoft SQL Server 7 では、テーブル・バックアップはサポートされてい ません。 システム・データベースの詳細については、『Microsoft SQL Server 7 Books Online』を参照してください。 MS SQL フル・バックアップおよび差分バックアップに定期的なトランザクショ ン・ログ・バックアップを交えると、ディスク障害発生時のデータの損失 を防げます。また、トランザクション・ログ・バックアップは、ポイン ト・イン・タイム復元 ( 特定の時点の状態への復元 ) にも必要になります。 OmniBack II でデータベースを復元するときには、最新のフル・バックアッ プに前回の差分バックアップが適用されます。その上で、指定されたポイ ント・イン・タイム復元オプションに従って、トランザクション・ログ・ バックアップが適用されます。 復元処理自体は、Microsoft SQL Server によって実行されます。 バ ッ ク ア ッ プの流れ バックアップ・セッションは OmniBack II Backup Session Manager (BSM) に よって開始されます。BSM は OmniBack II のバックアップ仕様を読み込み、 sql_bar.exe を呼び出します。BSM は OmniBack II Media Agent も起動し ます。sql_bar.exe プログラムは、Microsoft SQL Server 7 に接続して、 VDI 経由で Microsoft SQL Server 7 のデータベースからデータを受信し、 OmniBack II Media Agent にデータの書き込みを要求します。Media Agent は、要求に従ってデータをバックアップ・デバイスに書き込みます。 バックアップ・セッション中に出力されたメッセージは、Backup Session Manager に送信され、各セッションに関するメッセージと情報が、Backup Session Manager によって OmniBack II データベースに書き込まれます。 復元の流れ 復元の対象となるオブジェクトとそれらのバージョンは、ユーザーが OmniBack II ユーザー・インタフェース上で定義します。復元セッションは Restore Session Manager (RSM) によって開始されます。このとき、 sql_bar.exe と OmniBack II Media Agent が起動されます。 sql_bar.exe は Microsoft SQL Server 7 に接続し、Media Agent を介して データを受信します。OmniBack II によって復元されたデータは、Microsoft SQL Server 7 によってディスクに書き込まれます。 196 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 復元セッション中に出力されたメッセージは、OmniBack II Restore Session Manager に送信され、各セッションに関するメッセージと情報が、 OmniBack II Restore Session Manager によって OmniBack II データベースへ書 き込まれます。 バックアップ・セッションと復元セッションの概念を次の図に示します。 図 4-1 Microsoft SQL 7.0 統合ソフトウェアの概念 表 4-1 凡例 : SM (BSM, RSM) OmniBackII Session Manager バックアップ時は OmniBackII Backup Session Manager、復元時は OmniBackII Restore Session Manager Backup API ま たは VDI Microsoft SQL Server 7.0 で新たに採用された仮想デバイス・ インタフェース。 MA OmniBack II Media Agent 第4章 197 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの概念 高度な概念 ― パラ レル度 OmniBack II では、複数の Microsoft SQL Server 7 データベースを並行して バックアップできます。複数のストリームを使用して単一のデータベース をバックアップすることもできます。 Microsoft SQL Server 7 では、デー デー タ ベースのパ ラ レル度と同時ス レル度 同時ス ト リ ーム の数の 2 種類のパラレル度を使用します。 の数 • データベースのパラレル度 複数のデバイスを利用でき、複数のバックアップを並行して実行できる 場合は、複数のデータベースが同時にバックアップされます。 デバイスに対するストリームの割り当ては、自動的に行われます。 OmniBack II は、利用可能なデバイスを自動的に検出し、可能であれば バックアップを並列で実行します。 • 同時ストリームの数 同時ストリームの数は、特定のデータベースのバックアップに使用する 仮想デバイスの数によって決まります。この数は、自動計算されます が、ユーザーが指定することも可能です。 注記 Microsoft SQL Server 7 では、単一のデバイスに対する複数のストリームの バックアップはサポートされていません。 図 4-2(199 ページ ) に OmniBack II バックアップ・セッションの例を示 します。この例では、データベースごとに異なる数の同時ストリームを使 用しながら、4 つの Microsoft SQL Server 7 データベースをバックアップし ています。 198 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 図 4-2 データベースのパラレル度 = 4、全体の同時処理数 、全体の同時処理数 = 10 第4章 199 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 OmniBack II の Microsoft SQL Server 7 用統合ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ー ル OmniBack II の Microsoft SQL Server 7 用統 合ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール 前提条件 ここでは、Microsoft SQL Server 7 が正しく動作していることが前提となり ます。 イ ン ス ト ール OmniBack II の Microsoft SQL 7 用統合ソフトウェア・ソフトウェアを Microsoft SQL Server 7 にインストールします。インストールは、ローカル・ インストール (CD-ROM を使用 ) か、リモート・インストール (OmniBack II ユーザー・インタフェースを使用 ) のいずれかの方法で行います。 インストールと構成が完了すると、インストール先のシステムも OmniBack II クライアントになります。 以下に示す OmniBack II ソフトウェア・コンポーネントをインストールす る必要があります。 • SQL 7 Integration Module • Disk Agent • Media Agent ( システムにデバイスが接続されている場合 ) 以下のインストールもお勧めします。 • ユーザー ・ イ ン タ フ ェ ース インストールの詳細については、 『HP OpenView OmniBack II インストール およびライセンス・ガイド』を参照してください。 注記 Microsoft SQL Server 7 システムに OmniBack II ソフトウェアをローカルにイ ンストールする場合は、セットアップの実行中に SQL 7.0 Integration Module を選択する必要があります。その他の必要なコンポーネントは、 デフォルトで選択されています。 200 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 OmniBack II の Microsoft SQL Server 7 用統合ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ー ル 図 4-3 [ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ インストールが完了すると、Microsoft SQL Server 7 システムは OmniBack II クライアントになります。以下のコンポーネントがシステムにインストー ルされます。 <OmniBack_home>¥bin¥sql_bar.exe <OmniBack_home>¥bin¥omnienu.dll <OmniBack_home>¥bin¥sql_ma.dll <OmniBack_home>¥bin¥libde.dll <OmniBack_home>¥bin¥libdc.dll 実行可能プログラム sql_bar.exe は、この統合ソフトウェアの中心的な コンポーネントとして機能します。OmniBack II と Microsoft SQL ソフト ウェアはこのプログラムを経て互いにリンクされ、データ転送と制御フ ローが可能になります。 ダイナミック・リンク・ライブラリ sql_ma.dll は、高速ダイレクト・ モードのメモリ・マッピングを提供します。この新機能の詳細については、 「性能の調整」(228 ページ ) を参照してください。 ダイナミック・リンク・ライブラリ omnienu.dll はメッセージのカタロ グを提供し、ダイナミック・リンク・ライブラリ libde.dll および libdc.dll は暗号化ルーチンおよび圧縮ルーチンを提供します。 第4章 201 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 OmniBack II の Microsoft SQL Server 7 用統合ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ー ル 次に行 う 手順 以上の手順により、Microsoft SQL Server 7 システムに OmniBack II の Microsoft SQL 7 用統合ソフトウェアがインストールされ、Microsoft SQL Server 7 が OmniBack II とリンクされました。ここでは、インストール完了 後に実施する構成作業の手順を示します。 202 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 まず、OmniBack II クライアントとして機能するようになった Microsoft SQL Server 7 システムを構成し、その後で、Microsoft SQL 7 のバックアッ プを構成します。 構成作業を開始する OmniBack II を使用して、Microsoft SQL Server 7 システムのファイルシステ 前に ム・バックアップを構成し、バックアップのテストを実施することをお勧 めします。 このテストを実施するには、Microsoft SQL Server 7 システムに Disk Agent をインストールする必要があります。このテストには、どのデバイスを使 用してもかまいません。標準的なファイルシステム・バックアップを構成 します。このとき、バックアップ対象として指定するディレクトリは 1 つ で構いません。また、Microsoft SQL Server 7 への部分的な復元もテストし てください。 このテストでは、Microsoft SQL Server 7 システムと OmniBack II Cell Manager が互いに正しく通信できるかどうかをチェックします。 万一問題が発生した場合は、統合ソフトウェアそのものよりも、ファイル システム・バックアップに対してトラブルシューティングを行う方がはる かに容易です。 詳細な手順については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照 してください。ファイルシステム・バックアップを正常に実行できない場 合は、その原因を取り除いてください。問題を解決してから統合ソフト ウェアの構成作業を開始する必要があります。 Microsoft SQL Server 7 を構成する 前提条件 構成作業は、Microsoft SQL Server 7 をオンラインにした状態で実施する必 要があります。Microsoft SQL Server 7 がインストールされている各システム について、Microsoft SQL Server 7 がオンラインになっていることを確認し てください。 構成作業には、OmniBack II サービス用のユーザー名とパスワードの設定が 含まれます。この設定を完了すると、OmniBack II が指定アカウントで Microsoft SQL Server 7 に接続し、各種サービスを提供できるようになりま す。 第4章 203 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 それぞれの Microsoft SQL Server 7 システムに対してバックアップと復元を 実行するには、適切な権限が付与されたユーザー・アカウントが必要です。 ユーザーの権限をチェックするには、SQL Server Enterprise Manager を使用します。 図 4-4 Microsoft SQL Server 7 のユーザー この構成作業は、新しいバックアップ仕様の作成時と既存のバックアップ 仕様の修正時のどちらにも実施できます。 OmniBack II セッションを Microsoft SQL Server システム上で実行するとき に使用するユーザー・アカウントとして、OmniBack Inet のアカウント ( 通 常はシステム・アカウント ) か、特定のユーザー・アカウント ( こちらを 推奨 ) のいずれかを定義する必要があります。 OmniBack II グラフィック・ユーザー・インタフェースを使った Microsoft SQL 7 Server の構成手順は、以下に示すとおりです。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で [ バックアップ ] コンテ キストを選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ 仕様 ] を展開します。[MSSQL] をマウスの右ボタンでクリックします。 3. [ バックアップの追加 ] をクリックします。[ バックアップの新規作成 ] ダイアログ・ボックスで、[Blank Microsoft SQL Server Backup] をダブルクリックして次のページに進みます。 204 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 4. [ クライアント ] ボックスに SQL Server の名前を入力します。[ アプ リケーション・データベース ] ボックスでは、デフォルトで [MSSQL] が指定されています。 5. [MSSQL の構成 ] ウィンドウで、[ 統合保護 ] または [ 標準保護 ] のい ずれかを選択します。 [ 標準保護 ] を選択した場合は、Microsoft SQL Server 7 内でバックアッ プと復元を実行する権限を持つユーザーのユーザー名とパスワードを指 定する必要があります。 [ 統合保護 ] を選択した場合は、OmniBack II Inet のアカウントが Microsoft SQL Server 7 上でのサービスの実行に使用されます。 MS SQL セキュリティの詳細と 2 種類の保護接続の説明については、 「用語」 (247 ページ ) および Microsoft SQL Server 7 のマニュアルを参照してくだ さい。 [OK] をクリックして、構成内容を確定します。次のウィザード・ペー ジが表示されます。 図 4-5 どのよ う な処理が実 行 さ れるか Microsoft SQL Server を構成する 構成ウィンドウで [OK] ボタンをクリックすると、Microsoft SQL Server 7 システム上の Windows NT/Windows 2000 レジストリにログイン情報が 書き込まれます。 6. このページでは、構成をチェックできます。 第4章 205 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 [ ソース ] プロパティ・ページに表示されている Microsoft SQL Server システムの名前を右クリックします。次に、[ 構成のチェック ] をク リックします。チェックの結果がポップアップ・ウィンドウに表示され ます。 図 4-6 構成のチェック 構成チェック処理を開始すると、OmniBack II サービスが Windows NT/Windows 2000 レジストリからログイン情報を読み込み、指定されて いるユーザー・アカウントを使用してサーバに接続できるかどうかを チェックします。 図 4-7 Microsoft SQL クライアント・システム上のレジストリ・エントリ 206 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 注記 いずれかのバックアップ仕様でクライアント構成パラメータを変更 ( 図 4-5(205 ページ ) 参照 ) すると、同じ Microsoft SQL Server 7 システムに対し てすでに作成されているその他のバックアップ仕様にも、変更したパラ メータが適用されます。 Microsoft SQL Server 7 のバ ッ ク ア ッ プ を構成する Microsoft SQL Server 7 のバックアップを構成するには、以下の 3 段階の作 業を行います。 1. データのバックアップ先となるデバイスを構成します。 基本的な手順については、 『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』ま たはオンライン・ヘルプを参照してください。高度なオプションについ ては、「性能の調整」(228 ページ ) を参照してください。 2. バックアップに使用するメディア・プールとメディアを構成します。 手順については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』またはオン ライン・ヘルプを参照してください。 3. OmniBack II の Microsoft SQL Server 7 用バックアップ仕様を作成し、 バックアップの対象とバックアップ先を定義します。 バ ッ ク ア ッ プ仕様を作成する OmniBack II の Microsoft SQL Server 7 用バックアップ仕様は、Microsoft Server SQL 7 のどのバックアップ・オブジェクトをいつ、どのようにして バックアップするかに関する情報を格納する構成ファイルです。 Microsoft SQL Server 7 のバックアップ・オブジェクトについては、「統合ソ フトウェアの概念」(194 ページ ) を参照してください。 Microsoft SQL Server 7 用のバックアップ仕様を作成するには、OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェースを使用し、以下の 手順に従ってください。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で [ バックアップ ] コンテ キストを選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ]、[ バックアップ仕様 ] を順に展 開します。次に、[MSSQL] をマウスの右ボタンでクリックし、[ バック アップの追加 ] をクリックします。 第4章 207 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 3. [ バックアップの新規作成 ] ダイアログ・ボックスで、[Blank Microsoft SQL Server] をダブルクリックし、テンプレートを選択 します。 図 4-8 テンプレートの選択 4. [ 結果エリア ] で、Microsoft SQL Server 7 システムの名前を指定しま す。[ アプリケーション・データベース ] ボックスでは、デフォルトで [MSSQL] が指定されています。 図 4-9 バックアップ対象となるアプリケーション・データベースの選択 208 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 5. [ 次へ ] をクリックして次のページに進みます。クライアントがまだ構 成されていなければ、[MSSQL の構成 ] ウィンドウが表示されるので、 構成情報を指定してください。「Microsoft SQL Server 7 を構成する」 (203 ページ ) を参照してください。 構成が完了したら、[OK] をクリックします。 6. [ 結果エリア ] で、バックアップ対象の Microsoft SQL Server 7 バック アップ・オブジェクトを選択します。 図 4-10 バックアップ・オブジェクトの選択 Microsoft SQL Server 7 データベースを個々のテーブルに展開することは できませんが、最上位レベルの項目 ( サーバ名 ) を選択するとサーバ全 サーバ全 体のバックアップを指定でき、下位レベルの項目を選択すると単一の デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プを指定できます。 プ 7. 「バックアップ」ウィザードの指示に従って、バックアップ・オブジェ クトとデバイスを選択し、バックアップの種類とスケジューリング・オ プションを選択します。 第4章 209 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 ヒント どのバックアップ・オプションを選択すべきかはっきりしない場合は、デ フォルト値のままにしておいてください。 すべての OmniBack II バックアップ仕様に共通のオプションについて は、オンライン・ヘルプまたは『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイ ド』を参照してください。 Microsoft SQL Server 7 固有のオプションについては、「Microsoft SQL 7 固有のバックアップ・オプション」(210 ページ ) を参照してください。 8. 必要なバックアップ・オプションの指定とスケジュールの定義が完了し たら、新しいバックアップ仕様に名前を付けて保存します。Microsoft SQL Server 7 用のバックアップ仕様は、すべて MSSQL グループに保存 することをお勧めします。 図 4-11 バックアップ仕様の保存 Microsoft SQL 7 固有のバ ッ ク ア ッ プ ・ オプ シ ョ ン Microsoft SQL Server 7 固有のバックアップ・オプションは、OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェースの [ アプリケーショ ン固有オプション ] ウィンドウで指定します。 このウィンドウを表示するには、Microsoft SQL Server 7 用バックアップ仕 様の [ オプション ] プロパティ・ページで [ 拡張 ] ボタンをクリックしま す。 Microsoft SQL Server 7 統合ソフトウェアに固有のバックアップ・オプショ ンは、以下に示すとおりです。 • アプリケーション固有のオプション 210 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 [ 高速ダ イ レ ク ト ・ モー ド ] 注記 デバイスがローカルに接続されている場合は、このオ プションを使うとバックアップと復元の性能を最適化 できます。ただし、このモードを使用するには、デバ イスを適切に設定する必要があります。詳細について は、「性能の調整」(228 ページ ) を参照してください。 Microsoft SQL Server 7 の高速バックアップ専用に、特殊なブロック・サイ ズを設定したローカル・デバイスを用意することをお勧めします。 実行前 バックアップの開始前に Microsoft SQL Server 7 上で 実行するコマンドを引き数付きで指定します。指定し たコマンドは、OmniBack II の sql_bar.exe によっ て起動されます。実行するコマンドは、Microsoft SQL Server 7 システム上の <OmniBack_home>¥bin ディレ クトリに保存しておく必要があります。 実行後 バックアップ後に Microsoft SQL Server 7 上で実行す るコマンドを引き数付きで指定します。指定したコマ ンドは、OmniBack II の sql_bar.exe によって起動 されます。実行するコマンドは、Microsoft SQL Server 7 システム上の <OmniBack_home>¥bin ディレクトリ に保存しておく必要があります。 第4章 211 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 4-12 アプリケーション固有のオプション • オブジェクト固有のオプション サーバ全体のバックアップではなく、特定のデータベースをバックアッ プするために、複数のバックアップ対象オブジェクトをバックアップ仕 様に指定する場合は、単一のデータベースにのみ適用するバックアッ プ・オプションを設定できます。 各データベースのオブジェクト・プロパティをカスタマイズするには、 [ バックアップ仕様サマリー ] プロパティ・ページでオブジェクトをダ ブルクリックして [ オブジェクトのプロパティ ] ウィンドウを開きま す。 212 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 4-13 [ オブジェクトのプロパティ ] バックアップ・オブジェクトごとに以下のバックアップ・オプションを選 択できます。 [ 同時ス ト リ ーム数 ]: バックアップに使用するユーザー指定のストリーム ( 仮 想デバイス ) の数。VDI では、データベースごとに 32 個 までの仮想デバイスがサポートされています。 [ デ フ ォル ト の同時ス ト リ ームを使用 ]: このチェック・ボックスをオンにしておくと、すべて の利用可能なデバイスを使用するように同時ストリー ム数が自動的に設定されます。 ト ラ ンザク シ ョ ン ・ ロ グから ア ク テ ィ ブ でないエ ン ト リ ーを削除 非アクティブなエントリをどの時点で削除するかを指定 できます。通常は、トランザクション・ログ・バック アップを実行するたびに、トランザクション・ログを切 り捨てます。フル・バックアップや差分バックアップの 実行後にログを切り捨てることも可能です。 第4章 213 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 7 のデー タ ベース をバ ッ ク ア ッ プする Microsoft SQL Server 7 のデー タ ベース を バ ッ ク ア ッ プする Microsoft SQL Server 7 のオンライン・バックアップは、以下のいずれかの 方法で実行できます。 • OmniBack II スケジューラを使って、既存の Microsoft SQL Server 7 用 バックアップ仕様のバックアップをスケジューリングします。 • 既存の Microsoft SQL Server 7 バックアップ仕様の対話型バックアップ を開始します。 バ ッ ク ア ッ プ ・ スケジ ュ ールの設定 バックアップ仕様のスケジュールでは、無人バックアップの種類と開始日 時を設定します。これらのスケジューリング・オプションを定義して、 バックアップ仕様を保存すると、無人バックアップが指定したとおりに実 行されるようになります。 Microsoft SQL Server 7 用のバックアップ仕様をスケジューリングするには、 OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェースを使 用し、以下の手順に従ってください。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で [ バックアップ ] コンテ キストを選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ 仕様 ] を展開します。[MSSQL] を展開します。 利用可能なバックアップ仕様のリストが [ 結果エリア ] に表示されま す。 3. スケジュールを設定するバックアップ仕様をクリックし、[ スケジュー ル ] タブをクリックして [ スケジューラ ] ダイアログ・ボックスを開 きます。 [ スケジューラ ] プロパティ・ページで日付をダブルクリックして、[ バックアップのスケジュール ] ウィンドウを開き、無人バックアップの 実行頻度と開始日時を指定します。 さらに、バックアップの種類として、フル・バックアップ、差分バック アップ、トランザクション・ログ・バックアップのいずれかを選択する 必要があります。 214 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 7 のデー タ ベース をバ ッ ク ア ッ プする バックアップの種類の詳細については、 「統合ソフトウェアの概念」 (194 ページ ) を参照してください。 図 4-14 バックアップのスケジュール設定 対話型バ ッ ク ア ッ プの実行 対話型バックアップは、OmniBack II グラフィック・ユーザー・インタ フェースを使って開始できます。以下の手順に従ってください。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で [ バックアップ ] コンテ キストを選択します。 2. Scoping ペインで [ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ仕 様 ] を展開し、[MSSQL] を展開します。 3. 実行するバックアップ仕様を選択して、[ アクション ] メニューで [ バックアップ開始 ] をクリックします。 [ バックアップ開始 ] ダイアログ・ボックスが表示されます。 また、バックアップの種類 { フル |Trans| 差分 } とネットワーク負荷 { 高 | 中 | 低 } を選択します。 ネットワーク負荷の詳細については、オンライン・ヘルプを参照してく ださい。 第4章 215 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 7 のデー タ ベース をバ ッ ク ア ッ プする 4. [OK] をクリックします。バックアップ・セッションが正常に完了する と、「セッションは終了しました。」のメッセージが表示されます。 216 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 7 のデー タ ベース を復元する Microsoft SQL Server 7 のデー タ ベース を復 元する 注記 Microsoft SQL Server 7 では、復元先のデータベースとそのファイルが自動 生成されるので、データベースの復元前に空のデータベースを作成する必 要はありません。 データベースがすでに存在しており、構造が異なっている場合は、[ 既存 のデータベース全体を強制的に復元 ] オプションを選択していない限り復 元を実行できません。 詳細については、「復元オプション」(220 ページ ) を参照してください。 復元オプション内のすべてのオブジェクトに適用される一般的な復元オプ ションには、以下のオプションがあります。 • 他の Microsoft SQL Server への復元 • 他のデバイスを使用した復元 これらのオプションは、以下のようなオブジェクト固有のオプションと組 み合わせて指定できます。 • ポイント・イン・タイム復元 ( 特定の時点の状態への復元 ) • [ 復旧完了状態 ] • [ 既存のデータベース全体を強制的に復元 ] このように全般的なオプションとオブジェクト固有のオプションを組み合 わせることで、復元の方法を柔軟に指定できます。 前提条件 復元セッションを開始する前に、他のユーザーがデータベースを使用して いないことを確認します。 OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェースを使 用して Microsoft SQL Server 7 のオブジェクトを復元するには、以下の手順 に従ってください。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で、[ 復元 ] コンテキス ト・リストを選択します。 第4章 217 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 7 のデー タ ベース を復元する 2. [ 復元 ]、[Microsoft SQL Server] を順に展開します。次に、データの復元 を開始するクライアントと [Microsoft SQL Server] を順にクリックしま す。[ 結果エリア ] にバックアップ・オブジェクトのリストが表示され ます。 3. 復元対象の Microsoft SQL Server 7 オブジェクトを選択します。オブ ジェクト名を右クリックしてプロパティをチェックします。ここでは、 復元に使用するバックアップのバージョン ( バックアップの日付 ) を選 択でき、Microsoft SQL Server 7 に固有の復元オプションを指定できま す。 これらのオプションの詳細については、「復元オプション」(220 ページ ) を参照してください。 218 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 7 のデー タ ベース を復元する 図 4-15 オブジェクト固有のオプションの選択 4. [ オプション ] プロパティ・ページをクリックして、バックアップ元と は異なるクライアントに復元するかどうかを指定します。 第4章 219 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 7 のデー タ ベース を復元する 図 4-16 他のクライアントへの復元 5. [ 復元の開始 ] をクリックすると、[ 復元セッションの開始 ] ウィンド ウが表示されます。このウィンドウでは、復元オプションを再チェック できます。 また、[ 次へ ] をクリックすると、復元セッションを開始する前にネッ トワーク負荷とレポート・レベルを選択できます。詳細については、オ ンライン・ヘルプを参照してください。 [ 完了 ] をクリックして復元セッションを開始します。 セッションが開始されると、[ 結果エリア ] にメッセージが表示されま す。 セッションが正常に終了すると、[ セッション情報 ] ダイアログ・ボッ クスにメッセージが表示されます。 復元オ プ シ ョ ン 図 4-15(219 ページ ) にオブジェクト固有の復元オプションを示します。 コマンド行からのみ指定できる復元オプションについては、 「コマンド行か らの復元」(243 ページ ) を参照してください。 [ バ ッ ク ア ッ プのバージ ョ ン ] 選択したオブジェクトの復元に使用するバックアップの バージョンを指定します。 [ ポ イ ン ト ・ イ ン ・ タ イ ム復元 ] ( 特定の時点の状態への復元 ) ポイント・イン・タイム復元では、データベースをどの 時点の状態まで復元するかを指定できます。指定した日 時の状態までデータベースが復元されます。 この復元に使用するバックアップには、Microsoft SQL Server がデータベースを特定の時点の状態まで復元でき るように、トランザクション・ログ・バックアップを含 める必要があります。 220 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 7 のデー タ ベース を復元する データベースには、指定した日時以前に書き込まれたト ランザクション・ログ・レコードだけが適用されます。 ポイント・イン・タイム復元を指定するには、バック アップのバージョンを選択し、[ 指定時刻で停止 ] オプ ションに日時を指定します。 [ 指定時刻で停止 ] [ 指定時刻で停止 ] オプションには、トランザクションの ロール・フォワードを停止する正確な日時を指定します。 このため、復元に使用するバックアップには、Microsoft SQL Server がデータベースを特定の時点の状態まで復元 できるように、トランザクション・ログ・バックアップ を含める必要があります。 NORECOVERY または STANDBY を指定した場合は、この オプションを指定できません。[ 指定時刻で停止 ] に指 定した日時が RESTORE LOG の終了日時を超えている場 合は、RESTORE LOG を NORECOVERY とともに実行した 場合と同様に、データベースは復元されません。 [ こ のバ ッ ク ア ッ プのみ復元 ] あるバージョンのバックアップから復元したデータベー スが非稼動状態または待機状態になっている場合は、差 分バックアップやトランザクション・ログ・バックアッ プを個別に復元できます。この場合、各バージョンを非 稼動状態にしたまま、他のバックアップを復元できます。 [ デー タ ベースの完全復元 ] 最新のフル・バックアップと最新の差分バックアップ ( 存在する場合 ) に加え、最新のフル・バックアップから 選択したバージョンまでのトランザクション・ログ・ バックアップをいずれも含めたすべてのバージョンを復 元に使用するように指定します。 [ 既存のデー タ ベース全体を強制的に復元 ] 復元先のサーバ・システム上の既存のデータベースを上 書きするように指定します。 復元対象のデータベースと名前が同じで内部構造が他の データベースがサーバ上に存在している場合、デフォル トでは、そのデータベースは上書きされません。[ 既存 のデータベース全体を強制的に復元 ] オプションをオン にした場合にのみ上書きされます。 [ 復旧完了状態 ] 第4章 221 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 7 のデー タ ベース を復元する 復元後のデータベースをどのような状態にするかを指定 するためのオプションです。以下のいずれかの状態を指 定できます。 • • • データベースを稼動状態にします。最後のトランザク ション・ログが復元され、復元が完了すると、データ ベースが稼動状態になります。 最後のトランザクション・ログが復元された後もデー タベースを非稼動状態に維持します。この状態で、他 のトランザクション・ログを 1 つずつ復元できます。 データベースを読み取り専用にします。データベース を読み取り / 書き込みモードに戻すまでの間、他のト ランザクション・ログを復元できます。 他の Microsoft SQL Server 7 シ ス テムにデー タ ベース を復元 する バックアップ元とは異なる Microsoft SQL Server 7 システムにデータベース を復元したい場合は、以下の前提条件が満たされていることを確認してく ださい。 前提条件 • バックアップ元の Microsoft SQL Server 7 と復元先の Microsoft SQL Server 7 システムの間で、コード・ページや並べ替え順などのロケール 設定値が一致していること。この情報は、各バックアップ・セッション 中にセッション・モニターに表示されます。図 4-17(223 ページ ) を参照 してください。 • 復元先の Microsoft SQL Server 7 システムがバックアップ元の Microsoft SQL Server 7 システムと同じセル内に存在し、適切に構成されているこ と。 222 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 7 のデー タ ベース を復元する 図 4-17 セッション・モニター 上記の条件が満たされていれば、以下の手順に従ってください。 1. 復元先の Microsoft SQL Server 7 システムがまだ構成されていない場合 は、バックアップ仕様を作成し、サーバを構成します。 「Microsoft SQL Server 7 のバックアップを構成する」(207 ページ ) を参 照してください。 2. 復元対象のデータベースとそのバージョンを選択します。 3. [ 他のクライアントに復元 ] を選択し、復元先のサーバを指定します。 4. 復元を開始します。 「Microsoft SQL Server 7 のデータベースを復元する」(217 ページ ) を参 照してください。 障害復旧 障害復旧は、複数のメーカーの製品に関係する非常に複雑なプロセスです。 それだけに、障害復旧が正しく実行されるかどうかは関係するすべての メーカーに左右されます。障害復旧の際、以下に示す情報をガイドライン として使用してください。 障害復旧に対する準備方法については、データベース / アプリケーション・ メーカーの指示に従ってください。OmniBack II を使用してシステムの障害 復旧を行う方法については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』の 「障害復旧」の章を参照してください。 第4章 223 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 7 のデー タ ベース を復元する 以下に、アプリケーションの一般的な復旧手順を示します。 1. オペレーティング・システムの復旧を完了します。 2. データベース / アプリケーションのインストール、構成、初期化を行 い、OmniBack II メディア上のデータをシステムにロードします。デー タベースの準備に必要な手順の詳細については、各データベース / アプ リケーションのマニュアルを参照してください。 3. データベース / アプリケーション・サーバに、必要な OmniBack II クラ イアント・ソフトウェアがインストールされ、データベース / アプリ ケーションに適した構成になっていることを確認します。本章および 「トラブルシューティング」の項の手順に従ってください。 4. 復元を開始します。復元が完了したら、データベース / アプリケーショ ンのメーカーの指示に従って、データベースを再びオンラインにするた めに必要な追加手順を行います。 ディスク障害の発生時には、まず最初にオペレーティング・システムを復 旧した上で、その他の復旧作業を開始してください。OmniBack II の障害復 旧機能は、障害が発生したシステムに対してオペレーティング・システム を復旧するための機能です。 OmniBack II の障害復旧の詳細については、『HP OpenView OmniBack II 管理 者ガイド』を参照してください。 オペレーティング・システムを復旧したら、Microsoft SQL Server 7 データ ベースを復元します。 重要 SQL Server は、以前と同じロケール設定で再インストールする必要があり ます。他のクライアントへの復元を開始する前に、復元先のシステムのロ ケール設定がバックアップ元のシステムのロケール設定と一致しているこ とを確認してください。 最初にマスター・データベースを復旧する必要があります。次の節を参照 してください。 マス タ ー ・ デー タ ベース を復旧する マスター・データベースには Microsoft SQL Server 7 全体の重大な情報が保 存されています。マスター・データベースが破壊されると、他のどのデー タベースにもアクセスできなくなり、すべての情報が失われてしまいます。 マスター・データベースが破損または損失した場合は、Microsoft SQL Server を稼動可能にするために、まず最初にマスター・データベースを復 旧する必要があります。 224 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 7 のデー タ ベース を復元する その上で、その他のすべてのデータベースの復元または再アタッチを行い ます。「ユーザー・データベースを復旧する」(227 ページ ) を参照してく ださい。 マスター・データベースの復元手順を以下に示します。 1. マス タ ー ・ デー タ ベース を再構築する 他のデータベースが破損していたり、データの整合性が失われていたり する可能性があるため、Microsoft SQL Server 7 が正しく稼動できるよう に、基本となるマスター・データベースを作成します。 a. Microsoft SQL Server 7 をシャットダウンします ( 現在稼動中の場合 )。 b. Rebuild Master ユーティリティ (<SQL7>¥binn¥rebuildm.exe) を 起動します。 c. バックアップ・データに一致する文字セットと並べ替え順を選択し ます。これらの情報は、最新のバックアップ・セッション・レポー トで確認できます。 MS SQL d. データベースを再構築します。 詳細については、『Microsoft Exchange Server Books Online』を参照して ください。 2. ユーザー権限を設定するか、 または統合ソ フ ト ウ ェ ア を再構成 し ます。 ここでは、統合ソフトウェアの再構成か、ユーザー権限の設定のいずれ かを実行する必要があります。 ユーザー権限を設定 する ユーザー権限を設定するには、マスター・データベースの再構築完了後 に Microsoft SQL Server 7 Enterprise Manager を起動し、以下の手順に 従ってください。 a. サーバのデスクトップで [ スタート ]、[ プログラム ]、 [Microsoft SQL Server 7]、[SQL Enterprise Manager] を順にクリックして Enterprise Manager を起動します。 b. 対象となるサーバを右クリックして、[SQL Server の新規登録 ] を選択します。Microsoft SQL Server 7 を構成して、信頼接続を使用 できるようにします。 c. ダイアログ・ボックスを閉じて、[Manage]、[Logins] を順にク リックします。 使用するユーザー権限を選択します ( 例えば、sa,<password> を 指定します )。 第4章 225 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 7 のデー タ ベース を復元する d. もう一度対象となるサーバを右クリックして [SQL Server の新規 登録 ] を選択します。 [Manage]、[Logins] を順に選択して、指定したアカウントを確 定します。 SQL Server の実行に必要なその他の管理作業を実施します。 Microsoft SQL Server 7 統合ソ フ ト ウ ェ ア を再構成す る Microsoft SQL Server 7 用統合ソフトウェアを再構成します。 手順については「Microsoft SQL Server 7 のバックアップを構成する」 (207 ページ ) を参照してください。 3. Microsoft SQL Server 7 のサービ ス をすべて停止する Microsoft SQL Server 7 のサービスをすべて停止します。 Windows NT のデスクトップから次のメニュー項目を順に選択してくだ さい。 [ スタート ] > [ プログラム ] > [Microsoft SQL Server 7] SQL Service Manager で SQL サービスを停止してください。 4. Microsoft SQL Server 7 サービ ス を シ ン グルユーザー ・ モー ド で起動 する Windows のデスクトップで以下の操作を行います。 a. [ スタート ]、[ 設定 ]、[ コントロール パネル ] を順にクリック します。 b. [ サービス ] をクリックし、MSSQL Server Service を選択します。 c. スタートアップ・パラメータとして -m を入力し、サービスを開始 します。 5. OmniBack II Manager を使ってマスター・データベースを復元します。 6. Microsoft SQL Server 7 サービ ス を通常のモー ド で再起動する マスター・データベースの復旧が完了すると、Microsoft SQL Server 7 サービスは自動的にシャットダウンされます。Microsoft SQL Server 7 Service Manager を使って SQL サービスを再起動してください。 障害復旧が完了したら、他のすべて すべてのデータベースを復元する必要があ すべて ります。 226 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 7 のデー タ ベース を復元する 選択したデータベースだけを復元した場合は、新たに再構築したマス ター・データベースにデータベースを再アタッチする必要があります ( ディスク上に存在する場合 )。詳細については、次の節を参照してくだ さい。 ユーザー ・ デー タ ベース を復旧する ユーザー・データベースを復元するには、「Microsoft SQL Server 7 のデータ ベースを復元する」(217 ページ ) の手順に従ってください。 なお、データベースを特定の時点の状態に復元するには、数段階の復元が 必要になることがよくあります。これは、データを取得するために複数の バージョンを復元しなければならないことを意味します。最新のフル・ バックアップと最新の差分バックアップに加え、フル・バックアップまた は差分バックアップ以降に作成したすべてのトランザクション・ログ・ バックアップを使用してデータベースを復元します。 例えば、次のようなバックアップ・シーケンスがあるとします。 F D T T D T T T T T この例で、T のマークが付いたバージョンを復元する場合は、< 斜体 > で 示されたバックアップ・バージョンがすべて復元されます。 復元は、sql_bar.exe によって自動的に行われます。 復元プロセスを細かく制御したい場合は、複数のバージョンを 1 つずつ復 元することもできます。 [ このバックアップのみ復元 ] オプションおよび [ 復旧完了状態 ] オプ ションを使用します。 マスター・データベースの復元の詳細については、「マスター・データ ベースを復旧する」(224 ページ ) を参照してください。 MS SQL 障害復旧の詳細については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』お よび 『SQL Server Books Online』を参照してください。 第4章 227 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 性能の調整 性能の調整 性能の調整 とは、Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II がより高い性能で バックアップと復元を実行できるように各種設定を調整することを意味し ます。ここでは、Microsoft SQL Server 7 のバックアップまたは復元の性能 を向上するためのガイドラインを示します。 1. Microsoft SQL Server 7 のデータベース・ファイルは、複数のディスクに 分散させてください。 2. 並列処理に使用するデバイスの数を調べます。デバイスの数が受信デー タ・ストリームの帯域幅に一致していることを確認し、ボトルネックを 洗い出してください。デバイスがリモート・システムに接続されている 場合は、ネットワークがボトルネックになりがちです。一方、デバイス が Microsoft SQL Server 7 システムに直接接続されている場合は、 Microsoft SQL Server 7 システム自体にボトルネックが生じていることが 考えられます。 ネットワークの帯域幅は通常、~1 MB/s (10 Mbit Ethernet) から ~10 MB/s (100 Mbit Ethernet) の範囲内ですが、実際のスループットはこれより低 くなるのが ?? 必要 ?? です。したがって、リモート・バックアップの場 合は、DLT 7000 のような高速デバイスを複数用意する必要はありませ ん。 システムにデバイスをローカルに接続する場合は、以下の 2 通りの構成 が考えられます。 a. バックアップと復元の速度を重視する場合などには、ローカルに接 続したデバイスを Microsoft SQL Server 7 のローカル・バックアップ 専用のデバイスとして使用します。この場合は、高速ダイレクト・ モードを有効にしてください。 b. バックアップと復元の速度を特に重視しない場合は、ローカルに接 続したデバイスを OmniBack II セル内で共有できます。この場合は、 高速ダイレクト・モードを無効にしてください。 ローカル・サーバ上の少数の NULL ファイル・デバイスに対してバッ クアップを実行して最大のバックアップ速度を調べ、その性能に最も適 したデバイス数を選定してください。 ヒント ローカル・デバイス用とリモート・デバイス用のバックアップ仕様を別々 に作成します。同じバックアップ仕様をローカルとリモートの両方に使用 することはお勧めできません。 228 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 性能の調整 3. ローカル・バックアップ・デバイスのブロック・サイズを調整します。 • [ 高速ダイレクト・モード ] オプションを有効または無効にします。 [ 高速ダイレクト・モード ] はバックアップ仕様ごとに設定できる アプリケーション固有のオプションです ( 図 4-12(212 ページ ) 参照 )。このオプションを有効にすると、OmniBack II が SQL Server の共 有メモリからデータを直接読み込むことが可能になり、ローカル・ デバイスに対するバックアップおよび復元の速度が向上します。 このオプションは、バックアップと復元の速度が特に重視される場 合にのみ使用してください。このオプションでは特殊なデバイス設 定を使用するので、通常の ( ファイルシステム ) バックアップとの 間でデバイス定義を共有できません。したがって、通常は、このオ プションを使用しないでください。 バックアップの速度が特に重要ではない場合や、Microsoft SQL Server システムに接続されているデバイスに他のシステムのデータ もバックアップされる場合は、[ 高速ダイレクト・モード ] オプ ション ( および特殊なローカル・デバイス設定 ) を無効にしてくだ さい。 [ 高速ダイレクト・モード ] オプションは、ローカル・デバイスの 場合にのみ使用できます。リモート・デバイスの場合には、このオ プションは無視されます。 • ブロック・サイズを設定します。 [ 高速ダイレクト・モード ] オプションを有効にする前に、バック アップ仕様から参照されるデバイスに対して特殊なブロック・サイ ズを設定する必要があります。このサイズは、次のように計算でき ます。 ブロック・サイズ (KB) = 64*N + 4 (N=1,...64) ブロック・サイズ (KB) = 68, 132, .....4100 KB 選択したすべてのデバイスに対して同じブロック・サイズを指定す る必要があります。 ブロック・サイズを 68KB より大きく設定すると、性能をある程度 向上できます。ブロック・サイズを段階的に増やしながら、その都 度、性能が向上しているかどうかをチェックしてください。 最適なブロック・サイズが不明の場合は、68KB に設定することを お勧めします。 第4章 229 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 性能の調整 選択したすべてのデバイスのブロック・サイズを調整して上記の条 件を満たす必要があるのは、[ 高速ダイレクト・モード ] オプショ ンを有効にする場合だけです。このオプションを有効にしない場合 は、これらの調整は不要です。 デバイスを最初に定義するときには、対応するチェック・ボックス ( 図 4-18(230 ページ )) をオンにし、目的のブロック・サイズを選択す るだけで、ブロック・サイズを調整できます。 デバイスをいったん定義した後でブロック・サイズを修正するには、 上記の式でブロック・サイズを計算し、図 4-19(231 ページ ) に示す ように値を入力する必要があります。 • レジストリを修正する 一部の SCSI インタフェース・カードでは、56KB を超えるブロッ ク・サイズを使用するには、デバイスの接続先のシステムのレジス トリを編集して、関連する値を調整しなければならないことがあり ます。 ブロック・サイズが 56KB を超える場合にレジストリ値を調整する 方法については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』の第 2 章「バックアップ・デバイスの構成と使用」を参照してください。 図 4-18 ローカル・デバイスのブロック・サイズの調整 230 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 性能の調整 既存のデバイスのブロック・サイズを修正するには、以下の手順に従っ てください。 a. [HP OpenView OmniBack II Manager] で、[ デバイス / メ ディア ] コンテキスト・リストを選択します。 Scoping ペインで [ デバイス ] を展開し、修正対象となるローカ ル接続デバイスをクリックします。[ 結果エリア ] で、[ メディア ] を選択し、[ 拡張 ] をクリックします。 b. [ 拡張オプション ] ウィンドウで、[ サイズ ] をクリックし、ブ ロック・サイズを修正します。 図 4-19 既存のデバイスの修正 第4章 231 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 性能の調整 [ 高速ダイレクト・モード ] オプションを有効にした後で、バックアッ プ仕様に指定したローカル・デバイスのうち、ブロック・サイズを正し く調整し終えていないものが 1 つでもある場合は、バックアップ仕様を 保存しようとすると次の警告メッセージが表示されます。 図 4-20 デバイスのブロック・サイズの調整を要求する警告メッセージ 4. スケジュール設定 バックアップ・スケジュールは、サーバ上で実行されるトランザクショ ンの数に応じて設定する必要があります。実際に運用するデータベース とトランザクション・ログ・ファイルのサイズにもよりますが、一般 に、トランザクション・ログ・ファイルのサイズには特定の上限を設定 するのが賢明です。実際に運用するデータベースのバックアップのスケ ジュールは、以下のような基本方針で設定してください。 • フル・バックアップ ( 毎週 ) • 差分バックアップ ( 毎日 ) • トランザクション・ログ・バックアップ ( 必要に応じて ) フル・バックアップと差分バックアップの実行スケジュールは、サーバ への負荷が高くない時間帯 ( 夜間や週末など ) に設定する必要がありま す。一方、トランザクション・ログ・バックアップは、1 日数回実行す るように設定してください。 バックアップのスケジュールは、実際のデータベースの構成に基づいて 決定する必要があります。 MS SQL 詳細については、『Microsoft SQL Server Books Online』および『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 232 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 7 のバ ッ ク ア ッ プお よび復元のモ ニ タ ー Microsoft SQL Server 7 のバ ッ ク ア ッ プおよ び復元のモニ タ ー OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェースでは、 現在のバックアップ・セッションまたは復元セッションをモニターできま す。また、以前に実行したセッションに関する情報を表示することもでき ます。 復元またはバックアップを対話型で開始した場合は、モニター機能が自動 的に起動されます。 コマンド行の詳細については、「対話型バックアップの実行」(215 ページ ) および「コマンド行からの復元」(243 ページ ) を参照してください。 現在のセ ッ シ ョ ン を OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェースで現 モ ニ タ ーする 在のセッションをモニターするには、以下の手順に従ってください。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で、[ モニター ] コンテキ スト・リストを選択します。 2. 現在進行中のセッションが [ 結果エリア ] に表示されます。現在進行 中のセッションがなければ、[ 結果エリア ] は空白になります。 3. モニターしたいセッションを選択します。 図 4-21 現在のセッションをモニターする 第4章 233 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 7 のバ ッ ク ア ッ プお よび復元のモ ニ タ ー 以前に実行 し たセ ッ OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェースで以 シ ョ ン を表示する 前に実行したセッションを表示するには、以下の手順に従ってください。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で、[OmniBack データ ベース ] コンテキスト・リストを選択します。 2. [ セッション ] を展開します。セッションのリストが Scoping ペイン に表示されます。 3. 表示したいセッションを選択します。 図 4-22 以前に実行したセッションを表示する 234 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成 する 以降の節では、OmniBack II の Microsoft SQL Server 7.0 用統合ソフトウェア をクラスター対応としてインストールおよび構成する手順を説明します。 前提条件 クラスターをサポートしている Microsoft SQL Server 7.0 がインストール済 みで、正しく構成されており、クラスター対応アプリケーションとして動 作していることが前提となります。 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する ここでは、OmniBack II の Microsoft SQL Server 7.0 用統合ソフトウェアをク ラスター対応アプリケーションとしてインストールする手順を示します。 1. OmniBack II の Microsoft SQL Server 7.0 用統合ソフトウェアは、両方の クラスター・ノードにローカルにインストールする必要があります。 付録の「OmniBack II とクラスター対応アプリケーションの統合」(6 ページ ) を参照してください。 2. OmniBack II の Cell Manager ソフトウェアと SQL 7.0 Integration Module がすでに両方のクラスター・ノードにインストールされていれば、この 手順は不要です。 まだインストールしていない場合は、OmniBack II セルにクラスター・ ノードをインポートして、OmniBack II の Cell_info ファイルを更新 する必要があります。このファイルは自動更新されません。 OmniBack II セルにクラスター・ノードをインポートするには、 OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェースを 使用し、以下の手順に従ってください。 a. [HP OpenView OmniBack II Manager] で、[ クライアント ] コンテキスト・リストを選択します。 b. Scoping ペインの [ クラスター ] を右クリックし、[ クラスターの インポート ] を選択します。 c. クラスターの仮想サーバ名を入力し、[ 完了 ] をクリックします。 これにより、そのクラスターのすべてのクラスター・ノードと仮想 ホストを反映するように Cell_Info ファイルが追加 / 更新されま す。 第4章 235 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 3. OmniBack II の統合ソフトウェアが正しくインストールされているかど うかをチェックします。チェック方法は以下のとおりです。 a. <OmniBack_home>¥bin ディレクトリに移動します。 b. 次のコマンドを入力してください。 omnirsh <MSSQL7_virtual_server> -INFO_CLUS OmniBack II セル内のクラスター対応クライアント・システムのリスト が出力されます。 4. 各クラスター・ノード上の OmniBack II Inet サービスにログオン・ ユーザー・アカウントが割り当てられていることをチェックします。 ログオン・アカウントは、次の図に示すように設定する必要がありま す。 図 4-23 OmniBack II ユーザー・アカウント ク ラ ス タ ーに対応 し た OmniBack II SQL 7.0 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を構成する クラスターに対応した OmniBack II SQL 7.0 統合ソフトウェアを構成するに は、以下の 2 段階の構成作業を行います。 1. クラスター対応の Microsoft SQL Server 7.0 クライアントの構成 (「クラ スター対応の Microsoft SQL Server 7.0 クライアントを構成する」(237 ページ )) 236 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 2. クラスター対応の Microsoft SQL Server 7.0 バックアップの構成 (「クラ スター対応の Microsoft SQL Server 7.0 バックアップを構成する」(237 ページ )) ここでは、全般的な構成作業の概要を示しながら、クラスター対応の場合 に必要になる作業を明示します。 ク ラ ス タ ー対応の Microsoft SQL Server 7.0 ク ラ イ ア ン ト を 構成する クライアントの構成作業は、両方のクラスター・ノード上で実施する必要 があります。 SQL 7.0 クライアント・システムを構成する方法については、 「Microsoft SQL Server 7 を構成する」(203 ページ ) を参照してください。 一方のノード上でクライアントを構成し終えたら、SQL 仮想サーバをもう 一方のノードに切り替えて、同じ手順を繰り返します。 ク ラ ス タ ー対応の Microsoft SQL Server 7.0 バ ッ ク ア ッ プ を 構成する 「バックアップ仕様を作成する」(207 ページ ) の手順に従って、OmniBack II の Microsoft SQL Server 7.0 用バックアップ仕様を作成します。ただし、 Microsoft SQL Server 7.0 が実行されているクライアント・システムの名前 として、OmniBack II SQL Server 7.0 リソース・グループの仮想サーバ名を 指定する必要があります。 SQL Server 7.0 バックアップを構成する手順の詳細については、「Microsoft SQL Server 7 のバックアップを構成する」(207 ページ ) を参照してくださ い。 一方のノード上でバックアップを構成し終えたら、もう一方のノードに移 動して、同じ手順を繰り返します。 ク ラ ス タ ー対応の Microsoft SQL Server 7.0 をバ ッ ク ア ッ プする 詳細な手順については、「Microsoft SQL Server 7 のデータベースをバック アップする」(214 ページ ) を参照してください。 第4章 237 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する ク ラ ス タ ー対応の Microsoft SQL Server 7.0 を復元 する 「Microsoft SQL Server 7 のデータベースを復元する」(217 ページ ) を参照し てください。 238 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ング ここでは、以下のカテゴリに分けて、トラブルシューティングの手順を示 します。 • 一般的なトラブルシューティング • 構成に関する問題 • バックアップに関する問題 • 復元に関する問題 一般的な ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ 1. 最新の OmniBack II 公式パッチがインストールされていることを確認し ます。サポートされているバージョンやプラットフォームなどの最新情 報については、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リ リース・ノート』または http://www.openview.hp.com/products/omnibackmixed をご覧ください。 2. OmniBack II 全般に関する制限事項、問題とその回避方法、および利用 可能な OmniBack II パッチの一覧については、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』を参照してください。 構成、バックアップ、復元のそれぞれに関する問題を解決する手順を以下 に示します。問題が発生すると、OmniBack II エージェントからトラブル シューティング・メッセージが出力されます。これらのメッセージは、問 題の回避に役立ちます。 構成に関する問題 1. バックアップを実行できない場合 : • Microsoft SQL Server 7 サービスが実行中であることを確認します。 • OmniBack II クライアントとして機能している Microsoft SQL Server 7 システム上の <OmniBackl_home>¥log¥debug.log に記録されてい るシステム・エラーを調べます。 • OmniBack II の [ 構成 ] ダイアログ・ボックスに指定されたログイ ン ID を使用して、Enterprise Manager 経由で Microsoft SQL Server 7 に接続します。 第4章 239 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ • Enterprise Manager を使用して Microsoft SQL Server 7 オブジェクトの バックアップを実行します。 バックアップが正常に終了しなかった場合は、Microsoft SQL Server 7 のエラーを解決し、OmniBack II を使用してバックアップを実行し ます。 OmniBack II コ マ ン ド 行イ ン タ フ ェ ース を使っ た構成のチ ェ ッ ク コマンド行からも構成を実行できます。Microsoft SQL Server 7 システム上 で <OmniBack_home>¥bin ディレクトリに移動し、次のコマンドを入力し ます。 sql_bar config -dbuser:<dbuser> -password:<password> -appsrv:<appsrv> OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェースを使 用する場合と同じ情報を入力する必要があります。 • Microsoft SQL Server 7 オブジェクトのバックアップと復元を実行する権 限が付与されている SQL Server ユーザーのユーザー名とパスワードを 入力します。 • SQL Server システムの名前 コマンド行から構成をチェックするには、Microsoft SQL Server 6.x システ ム上で <OmniBack_home> ¥bin ディレクトリに移動し、次のコマンドを入 力します。 sql_bar chkconf 既存の構成に関する情報を取得するには、次のコマンドを入力します。 sql_bar getconf 例: どのよ う な処理が実 構成を実行するコマンドを入力すると、Microsoft SQL Server 7 コンピュー 行 さ れるか タ上の Windows NT レジストリにログイン情報が書き込まれます。 240 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ 構成をチェックするコマンドを入力すると、OmniBack II サービスが SQL Server システムの Windows NT レジストリからログイン情報を読み込み、 指定されているユーザー・アカウントを使用してサーバに接続できるかど うかをチェックします。 1. バックアップを実行できない場合 : • OmniBack II クライアントとして機能している Microsoft SQL Server 7 システムの Windows NT レジストリで次のキーを調べ、Cell Manager が正しく設定されているかどうかをチェックします。 HKEY_LOCAL_MACHINE¥Software¥Hewlett_Packard¥OpenVie w¥OmniBackII¥Site • Microsoft SQL Server 7 サービスが実行中であることを確認します。 • sql_bar.exe がシステムにインストールされているかどうかを チェックします。 • Microsoft SQL Server 7 システム上の <OmniBack_home>¥log¥debug.log に記録されているシステム・ エラーを調べます。 さらに、サーバ・システム上の <SQL 7>¥log ディレクトリに書き 込まれている errorlog ファイルおよび VDI.log ファイルを チェックします。 • Enterprise Manager を使用して Microsoft SQL Server 7 オブジェクトの バックアップを実行します。 バックアップが正常に終了しなかった場合は、Microsoft SQL Server 7 のエラーを解決し、OmniBack II を使用してバックアップを実行し ます。 2. ユーザー権限が不適切なためデータベースのバックアップを実行できな いというメッセージが Microsoft SQL Server 7 から表示される場合 : OmniBack II Manager ( および sql_bar.exe) 側では構成の異常が検出 されていないのであれば、バックアップに失敗したデータベースにアク セスするユーザー権限が Microsoft SQL Server 7 ユーザーに付与されて いるかどうかをチェックします。 OmniBack II の Microsoft SQL Server 7 用統合ソフトウェアを構成すると きは、Microsoft SQL Server 7 のシステム管理者 (sa) としてログインす ることををお勧めします。 第4章 241 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ その他の問題 問題 • 統合ソフトウェアが適切に構成されていても、すべてのデータベースの バックアップがタイムアウトになって失敗し、次のようなエラー・メッ セージが出力されることがあります。 [Warning] From:[email protected] "MSSQL70" Time:8/5/99 4:48:57 PM Error has occurred while executing SQL statement. エ ラ ー ・ メ ッ セージ '<Microsoft SQL-DMO (ODBC SQLState: 42000)> Error number: bc5 [Microsoft][ODBC SQL Server Driver][SQL Server]Backup or restore operation terminating abnormally.' [Critical] From:[email protected] "MSSQL70" Time:3/14/00 8:19:24 PM Received ABORT request from SM => aborting. • SQL Server のエラー・ログに、次のようなエントリが記録されます。 2000-03-14 20:19:21.62 kernel BackupVirtualDeviceSet::Initialize: Open failure on backup device 'OmniBack_II_master'. Operating system error -2147024891(Access is denied.). • SQL Server の VDI.LOG ファイルに、次のようなエントリが記録されま す。 2000/03/15 13:19:31 pid(2112) Error at BuildSecurityAttributes:SetSecurityDescriptorDacl Status Code:1338, x53A Explanation:The security descriptor structure is invalid. 原因 SQL Server サービスと OmniInet サービスが異なるアカウントで実行されて います。セキュリティ上の問題により、SQL Server 7 統合ソフトウェアが バックアップ対象の SQL Server データにアクセスできません。 解決策 SQL Server サービスと同じアカウントを使って OmniInet サービスを再開し てください。 復元に関する問題 1. 復元を実行できない場合は、以下の手順に従ってください。 • 問題の発生しているクライアントのファイルシステム・バックアッ プに異常がないかどうかをチェックします。ファイルシステム・ バックアップに対してトラブルシューティングを行う方がはるかに 容易です。 242 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ • Microsoft SQL Server 7 サービスが実行中であることを確認します。 • sql_bar.exe がシステムにインストールされているかどうかを チェックします。 • OmniBack II クライアントとして機能している Microsoft SQL Server 7 システム上の <OmbiBack_home>¥log¥debug.log に記録されてい るシステム・エラーを調べます。 さらに、同じシステムの <SQL 7>¥log ディレクトリに書き込まれ ている errorlog ファイルおよび VDI.log ファイルをチェックし ます。 コ マ ン ド 行からの復元 ここでは、コマンド行から復元セッションを開始する方法を示します。復 元オプションには、OmniBack II グラフィック・ユーザー・インタフェース からは利用できず、コマンド行からのみ利用できるものがあります。次の ディレクトリに移動します。 <OmniBack_home>¥bin このディレクトリは、OmniBack II セル内のクライアント・システムのう ち、OmniBack II ユーザー・インタフェースがインストールされている任意 のクライアント・システム上のディレクトリです。移動したら、次のコマ ンドを実行します。 omnir -MSSQL -barhost <MSSQL_Server_Name> [-destination <Target_MSSQL_ Server>]-base <dbname>[-session <Session _ID>][-nochain][-replace][-recovery rec|norec][-standby <File>] 例 Alma という名前の MS SQL Server システムからバックアップしたデータ ベース RONA の復元を開始するには、次のコマンドを実行します。なお、 これは、最新のバックアップ・セッションを元のシステムに復元する場合 の例です。 omnir -MSSQL -barhost Alma -base RONA 一部の復元オプションをコマンド行から使用するときは、次のディレクト リに移動する必要があります。 <OmniBack_home>¥bin 第4章 243 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ このディレクトリは、OmniBack II セル内のシステムのうち、OmniBack II ユーザー・インタフェースがインストールされている任意の Microsoft SQL Server 7 システム上のディレクトリです。このディレクトリから、目的のオ プションを指定して sql_bar.exe プログラムを実行します。 • バ ッ ク ア ッ プ元 と は異な る シ ス テムにデー タ ベース を復元するには、次 を復元 のコマンドを実行します。 sql_bar restore <old_name> -as:<new_name> [-ver:<Session_ID>] • メ デ ィ ア上のデー タ ベース ・ フ ァ イルの リ ス ト を取得するには、次のコ を取得 マンドを入力します。 sql_bar restore <name> [-ver:<Session_ID>]-list • SQL Server のバ ッ ク ア ッ プ ・ ヘ ッ ダーを表示するには、次のコマンド ダーを表示 を入力します。 sql_bar restore <name>[-ver:<Session_ID>]-hdr • デ ィ ス ク上の異な るパスにデー タ ベース を復元するには、次のコマンド を復元 を実行します。 sql_bar restore <name>[-ver:<Session_ID>]-opt:move <move_options> 次のコマンドでは、"One" という名前のデータベースをディスク ??4?? 上の 2 つの異なるパスに復元します。 例 X:¥src¥integ¥sql_7¥unirel>sql_bar restore One "-opt:move 'One' TO 'd:¥One.mdf', MOVE 'OneLog' TO 'd:¥One.ldf'" このコマンドを実行すると、sql_bar.exe: から次のようなセッショ ン・メッセージが出力されます。 [ 正常 ] 場所 :[email protected] "MSSQL70" éûä‘:8/5/99 4:48:57 PM Hewlett-Packard OmniBack II Backup and Restore Agent for Microsoft SQL Server 7 がTROLL上のSQL Server バージ ョ ン 7.0に接続 し ま し た。 Microsoft SQL Server 14:08:18 7.00 - 7.00.699 (Intel X86)May 21 1999 Copyright (c) 1988-1998 Microsoft Corporation Desktop Edition on Windows NT 4.0 (Build 1381:Service Pack 5) [ 正常 ] 場所 :[email protected] "MSSQL70" 時間 : 8/5/99 4:48:58 PM 244 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ キ ャ ラ ク タ セ ッ ト :Character Set = 1, iso_1 ISO 8859-1 (Latin-1) - Western European 8-bit character set. 並べ替えの順序 :Sort Order = 52, nocase_iso Case-insensitive dictionary sort order for use with several We [ 正常 ] 場所 :[email protected] "MSSQL70" 時間 : 8/5/99 4:49:00 PM デー タ ベース名 :'One' 対象 と な る SQL Server :'TROLL' 復元元の SQL Server :'troll.hermes 復元 さ れるバージ ョ ン : セ ッ シ ョ ン :1999/08/05 0017, パ ラ レル度 :1, 種類 :full セ ッ シ ョ ン :1999/08/05 0021, パ ラ レル度 :1, 種類 : 差分 [ 正常 ] 場所 :[email protected] "MSSQL70" 時間 : 8/5/99 4:49:01 PM SQL ス テー ト メ ン ト : RESTORE DATABASE [One] FROM VIRTUAL_DEVICE = 'OmniBack_II_One' WITH NORECOVERY, MOVE 'One' TO 'd:¥One.mdf', MOVE 'OneLog'TO 'd:¥One.ldf'; [ 正常 ] 場所 :[email protected] "MSSQL70" 時間 : 8/5/99 4:49:01 PM One デー タ ベースの復元を開始 し ます。 バージ ョ ン :'1999/08/05 0017'. '1999/08/05 0017'. 種類 :' フ ル ' [ 正常 ] 場所 :[email protected] "MSSQL70" 時間 : 8/5/99 4:50:06 PM SQL ス テー ト メ ン ト : RESTORE DATABASE [One] FROM VIRTUAL_DEVICE = 'OmniBack_II_One' WITH RECOVERY; [ 正常 ] 場所 :[email protected] "MSSQL70" 時間 : 8/5/99 4:50:06 PM One デー タ ベースの復元を開始 し ます。 バージ ョ ン :'1999/08/05 0021'. '1999/08/05 0017'. 種類 :' 差分 ' [ 正常 ] 場所 :[email protected] "MSSQL70" 時間 : 8/5/99 4:50:45 PM デー タ ベースの復元が完了 し ま し た。 OmniBack II エージ ェ ン ト は、 SQL Server 7 が復元 さ れたデー タ ベース を復旧するのを待 っ ています。 第4章 245 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ [ 正常 ] 場所 :[email protected] "MSSQL70" 時間 : 8/5/99 4:50:48 PM デー タ ベース統計 : 1. 1. One 3 MB 1 min ( 1 Mb/h) サポー ト 窓口に連絡 上記のトラブルシューティング手順を実施しても問題を解決できない場合 する前に は、以下の情報を収集した上で、OmniBack II のサポート窓口にご連絡くだ さい。 1. ハードウェアとソフトウェアの構成に関する詳細な情報。使用している 公式パッチ、SQL Server とサービス・パックのバージョン、Windows NT/Windows 2000 とサービス・パックのバージョンなどを明記してくだ さい。 2. どのような処理や操作の実行時に問題が発生したか。バックアップに関 する問題が発生した場合は、バックアップ仕様を添付してください。 3. 次のファイルに記録されている情報。 <OmniBack_home>¥debug.log <SQL>¥log¥errorlog ファイルおよび <SQL>¥log¥vdi.log ファイ ル セッションの出力をコピーしたファイル。 246 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 用語 用語 このマニュアルでは、以下のような用語を使用しています。 デー タ ベース データベースは、データの集合や互い に関連する複数のテーブルなどのデー タベース・オブジェクトで構成されま す。これらのデータベース・オブジェ クトは、検索、ソート、データの組み 替えなど、特定の目的に応じて編成、 表現されます。 デー タ ベース ・ オブ ジ ェ ク ト データベース内に名前付きで格納され るオブジェクトをデータベース・オブ ジェクトと呼びます。リレーショナ ル・データベースでは、テーブルとイ ンデックスが主要なデータベース・オ ブジェクトとなります。 デー タ ベースのパラ レル度 並行してバックアップできる Microsoft SQL Server 7 データベースの数。 デー タ ベースの差分バ ッ ク ア ッ プ データベースの差分バックアップで は、前回のフル・データベース・バッ クアップ以降にデータベースに加えら れた変更だけをバックアップします。 データベースの差分バックアップは、 データベース バックアップよりも短い 時間で完了します。データベース バッ クアップを実行した後でデータベース の差分バックアップを数回実行するよ うにすれば、ディスク・スペースや バックアップに使用するメディアを節 約できます。 フル ・ デー タ ベース ・ バ ッ ク ア ッ プ フル・データベース・バックアップで は、前回のバックアップ以降に変更さ れたデータだけではなく、データベー ス内のすべてのデータをバックアップ します。このため、データベース全体 第4章 247 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 用語 のバックアップを復元するときは、他 のバックアップ・メディアが必要にな ることはありません。 統合保護 [ 統合保護 ] を選択すると、すべての 接続に対し、Windows NT または Windows 2000 の認証機構を使って Microsoft SQL Server 7 ログインの有効 性がチェックされます。この場合、 ユーザーは、Windows NT と SQL Server 7 のそれぞれについて、パス ワードを 1 つずつ入力する必要があり ます。すべてのクライアントが信頼接 続をサポートしている環境では、[ 統 合保護 ] を使うことをお勧めします。 信頼接続とは、Windows NT Server ま たは Windows 2000 Server と Microsoft SQL Server 7 の両方によって有効性が チェックされる接続を意味します。[ 統合保護 ] では、信頼接続だけがサ ポートされます。 ロ グ イ ン ID 並行してバックアップできる Microsoft SQL Server 7 データベースの数。 ユーザーが Microsoft SQL Server 7 にロ グオンするときに使う名前。ユーザー のログイン ID を有効にするには、そ のユーザーを Microsoft SQL Server 7 の syslogin システム・テーブルに登録 する必要があります。 Microsoft SQL Server 7 分散型「クライアント - サーバ」コン ピューティングのニーズを満たすよう に設計されたデータベース管理システ ム。 NULL フ ァ イル ・ デバイ ス NULL デバイスは、非常に高速なデバ イスをシミュレートしてバックアップ のテストを実施するときにのみ使用さ れるファイル・デバイスです。NULL デバイスにバックアップされたデータ は、すべて失われます。NULL デバイ スは、他のファイル・バックアップ・ 248 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 用語 デバイスと同じように作成できます が、Windows NT/Windows 2000 上で特 殊な名前 nul を指定しなければならな い点が異なります。 NULL デバイ ス OmniBack II のテスト・ユーティリ ティでは、OmniBack II とアプリケー ションの間の内部データ転送と制御フ ローをチェックするときに NULL デバ イスを使用します。通常のバックアッ プ・セッションの場合と同様にデータ と制御が処理されますが、データはど こにも格納されません。このため、 NULL ファイル・デバイスからデータ を復元することはできません。 同時ス ト リ ームの数 特定のデータベースのバックアップに 使用されるストリームの数。 標準保護 [ 標準保護 ] を選択した場合は、 Microsoft SQL Server 7 のシステム管理 者 (sa) としてログインすることをお勧 めします。 [ 標準保護 ] を選択すると、すべての 接続に対して Microsoft SQL Server 7 の ログイン確認プロセスが適用されま す。Microsoft SQL Server 7 によっての みログインの有効性が確認される接続 は、非信頼接続と呼ばれます。この場 合、SQL Server 7 にログインするには、 有効な Microsoft SQL Server 7 ログイン ID とパスワードを入力する必要があり 第4章 249 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 用語 ます。[ 標準セキュリティ ] は、ネッ トワーク内にさまざまなクライアント が混在しており、一部のクライアント では信頼接続がサポートされていない 場合に使用できます。また、以前の バージョンの Microsoft SQL Server との 下位互換性を確保する必要がある場合 にも、[ 標準保護 ] を使用できます。 スレ ッ ド 単一のプロセスに所属する実行可能エ ンティティ。プログラム・カウンタ、 ユーザー・モード・スタック、カーネ ル・モード・スタック、および 1 式の レジスタ値で構成されます。1 つのプ ロセス内で複数のスレッドを同時に実 行できます。 ト ラ ンザク シ ョ ン ・ ロ グ データベースに対する変更を Microsoft SQL Server 7 が記録するための領域。 それぞれのデータベースには、専用の トランザクション・ログが割り当てら れます。データベースに対するすべて の変更が自動的にトランザクション・ ログに記録されます。 ト ラ ンザク シ ョ ン ・ ロ グ ・ バ ッ ク アップ トランザクション・ログ・バックアッ プは、一般に、データベースのバック アップよりも必要とするリソースが少 ないため、データベースのバックアッ プよりも高い頻度で実行できます。問 題発生時には、トランザクション・ロ グ・バックアップを適用すると、デー タベースを特定の時点の状態に復元で きます。 Microsoft SQL Server 7 側で trunc. log on chkpt ( トランザクション・ ログの切り捨て ) オプションを指定し た場合のように、トランザクション・ ログ・バックアップを実行できない場 合もあります。OmniBack Agent は、問 250 第4章 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 用語 題を検出すると、バックアップの種類 をフル・バックアップ ?? から ?? 差分 バックアップに変更します。 仮想デバイ ス ・ イ ン タ フ ェ ース 第4章 大規模なデータベースのバックアップ と復元を高速化するために SQL Server 7 で新たに採用されたプログラミン グ・インタフェース。 251 Microsoft SQL Server 7 と OmniBack II の統合 用語 252 第4章 5 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 253 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 本章の内容 本章の内容 この章では、HP OpenView OmniBack II の Microsoft SQL Server 6.x 用統合ソ フトウェアのインストール方法、構成方法、および使用方法を説明します。 本章の構成は、以下に示すとおりです。 「概要」(255 ページ ) 「前提条件および制限事項」(257 ページ ) 「統合ソフトウェアの概念」(258 ページ ) 「OmniBack II の Microsoft SQL Server 6.x 用統合ソフトウェアのインス トール」(263 ページ ) 「統合ソフトウェアの構成」(265 ページ ) 「Microsoft SQL Server 6.x のデータベースをバックアップする」(275 ページ ) 「Microsoft SQL Server 6.x のデータベースを復元する」(278 ページ ) 「性能の調整」(289 ページ ) 「Microsoft SQL Server 6.x のバックアップと復元のモニター」(291 ペー ジ) 「統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する」(293 ページ ) 「用語」(301 ページ ) 254 第5章 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 概要 概要 OmniBack II の Microsoft SQL Server 6.x 用統合ソフトウェアでは、オンライ ン・バックアップを実行できます。 OmniBack II の Microsoft SQL Server 6.x 用統合ソフトウェアでサポートされ ているプラットフォームについては、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソ フトウェア・リリース・ノート』を参照してください。 オンライン・バックアップという概念は、アプリケーションの高可用性と いうビジネス・ニーズに対応しており、現在ではオフライン・バックアッ プよりも広く受け入れられています。 OmniBack II の Microsoft SQL Server 6.x 用統合ソフトウェアでは、以下の種 類のオンライン・バックアップがサポートされています。 • データベースのフル・オンライン・バックアップ • トランザクション・ログのオンライン・バックアップ • テーブル・レベルのバックアップ OmniBack II の Microsoft SQL Server 6.x 用統合ソフトウェアでは、以下の復 元オプションがサポートされています。 • ポイント・イン・タイム復元 ( 特定の時点の状態への復元 ) • 単一のテーブルの復元 • 他の SQL Server への SQL データベースの復元 OmniBack II を Microsoft SQL Server 6.x と組み合わせて使用すると、 Microsoft SQL Server 6.x を単独で使用する場合に比べ、以下のような利点 が得られます。 • すべてのバックアップ処理の集中管理 バックアップ処理を集中管理できます。 • メディア管理 OmniBack II は、高度なメディア管理システムを備えています。メディ アの使用状況をモニターしたり、保存データの保護を設定したり、メ ディア・プール内のデバイスを編成および管理することができます。 • スケジュール設定 第5章 255 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 概要 OmniBack II には、バックアップを定期的に自動実行するための管理者 用のスケジューラ (OmniBack II スケジューラ ) が組み込まれています。 OmniBack II スケジューラでは、適切なデバイスとメディアが設定され ていれば、バックアップを指定した時刻に無人で実行できます。 • デバイスのサポート OmniBack II は、ファイルからスタンドアロン・ドライブ、さらには大 規模な多重ドライブ・ライブラリに至るまで、さまざまな種類のデバイ スをサポートしています。 • モニター OmniBack II は、OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・ インタフェースがインストールされているシステムであれば、どのシス テムからでも、実行中のセッションをモニターしたり、完了したセッ ションを確認する機能を備えています。 すべてのバックアップ・セッションは、OmniBack II データベースにロ グとして記録されます。これらのログには、管理者が後からバックアッ プ処理の内容を確認するのに役立つ履歴情報が格納されます。 256 第5章 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 前提条件お よび制限事項 前提条件および制限事項 前提条件および制限事項は、以下に示すとおりです。 • OmniBack II の Microsoft SQL Server 6.x 用統合ソフトウェアを使用する には、ライセンスが必要です。ライセンスの詳細については、『HP OpenView OmniBack II インストールおよびライセンス・ガイド』を参照 してください。 • 統合ソフトウェアをインストールする前に、Microsoft SQL Server 6.x お よび OmniBack II システムがすでにインストールされており、正しく構 成されていることを確認してください。詳細については、以下のドキュ メントを参照してください。 • サポートされているバージョン、プラットフォーム、デバイスなど に関する最新情報や制限事項については、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』を参照してください。 • 各種アーキテクチャに OmniBack II をインストールする手順につい ては、『HP OpenView OmniBack II インストールおよびライセンス・ ガイド』を参照してください。 • バックアップの構成手順と実行手順については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 • Microsoft SQL Server 6.x のオンライン情報については、 『SQL Server Server Books Online 』を参照してください。 • このマニュアルは、Microsoft SQL Server 6.x のデータベース管理 ( 特に バックアップおよび復元 ) と OmniBack II の基本機能に関して十分な知 識があるユーザーを対象として作成されています。 • オブジェクト固有の実行前コマンドと実行後コマンドには、二重引用符 (" ") を使わないでください。 • OmniBack II の SQL Server 6.x 用統合ソフトウェアを Microsoft SQL Server 7 とともに使用することはできません。 第5章 257 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの概念 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 Microsoft SQL Server システムには、OmniBack II の実行可能プログラム sql_bar.exe がインストールされます。このプログラムが統合ソフトウェ アの中心的なコンポーネントとなります。この統合ソフトウェアでは、 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の間のデータ転送に名前付きパイプ を使用します。 Microsoft SQL Server 6.x 側では、OmniBack II はメディア管理ソフトウェア として認識されます。sql_bar.exe は、バックアップおよび復元用の複 数のスレッドを提供します。 バ ッ ク ア ッ プの種類 OmniBack II の Microsoft SQL Server 6.x 用統合ソフトウェアでは、Microsoft SQL Server 6.x でサポートされているオンライン・バックアップのうち、以 下の 2 種類のバックアップを実行できます。 フル ・ デー タ ベース ・ バ ッ ク ア ッ プ フル・データベース・バックアップでは、前回のデータベース バックアッ プ以降に変更されたデータだけではなく、データベース内のすべてのデー タをバックアップします。このため、フル・データベース・バックアップ を復元するときは、他のバックアップ・メディアが必要になることはあり ません。 注記 フル・データベース・バックアップとサーバ全体のバックアップの違いに 注意してください。サーバ全体のバックアップでは、Microsoft SQL Server システム上のすべてのデータベースをバックアップします。 ト ラ ンザク シ ョ ン ・ ロ グ ・ バ ッ ク ア ッ プ トランザクション・ログ・バックアップは、一般に、フル・データベー ス・バックアップよりも必要とするリソースが少ないため、フル・データ ベース・バックアップよりも高い頻度で実行できます。トランザクショ ン・ログ・バックアップからデータベースを復元する場合は、データベー スを特定の時点の状態に復元できます。 復元時には、データの取得のために 複数のバージョンが必要になることが よくあります。最新のフル・バックアップに加え、それ以降に作成したす べてのトランザクション・ログ・バックアップを使用してデータベースを 復元します。 258 第5章 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 バ ッ ク ア ッ プ ・ オブ バックアップ・オブジェクトの選択時には、バックアップの対象として ジェク ト サーバ・システム全体か、または特定のデータベースを指定できます。 バックアップ可能なデータベースの種類は、以下に示すとおりです。 デー タ ベース 説明 user databases ユーザー・データを格納します。ユーザー・データベー スの一例として、学習用の pubs データベースがありま す。Microsoft SQL Server 6.x のマニュアルに記載されてい る例の多くは、このデータベースにもとづいています。 master ユーザー・データベースを制御するとともに、Microsoft SQL Server 6.x 全体の動作を制御します。ユーザー・アカ ウント、構成可能な環境変数、システム・エラー・メッ セージなどの情報が記録されます。 model 新しいユーザー・データベースのテンプレートまたはプ ロトタイプとして使用されます。 distribution システム・データベースの 1 つである distribution データ ベースは、Microsoft SQL Server 6.x のレプリケーション・ コンポーネント (Distribution Agent など ) に使用され、ト ランザクション、スナップショット・ジョブ、同期ス テータス、レプリケーション・ヒストリ情報などのデー タを格納します。システムを配布に使用するか、パブ リッシャとディストリビュータの両方に兼用するのでな い限り、このデータベースは必ずしもサーバ上に維持し なくてもかまいません。 msdb スケジューリング情報およびバックアップに関する情報 の記憶域として使用されます。 MS SQL システム・データベースの詳細については、『Microsoft SQL Server 6.x Books Online』を参照してください。 重要 Microsoft SQL Server 6.x では、テーブル・バックアップもサポートされて います。 フル・バックアップに定期的なトランザクション・ログ・バックアップを 交えると、ディスク障害発生時のデータの損失を防げます。また、トラン ザクション・ログ・バックアップは、ポイント・イン・タイム復元 ( 特定 の時点の状態への復元 ) にも必要になります。OmniBack II でデータベース 第5章 259 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの概念 を復元するときには、指定されたポイント・イン・タイム復元オプション に従って、最新のフル・バックアップにトランザクション・ログ・バック アップが適用されます。 復元処理自体は、Microsoft SQL Server によって実行されます。 バ ッ ク ア ッ プの流れ バックアップ・セッションは OmniBack II Backup Session Manager (BSM) に よって開始されます。BSM は OmniBack II のバックアップ仕様を読み込み、 sql_bar.exe を呼び出します。OmniBack II BSM は OmniBack II Media Agent も起動します。sql_bar.exe プログラムは、Microsoft SQL Server 6.x に接続して、Backup API 経由で Microsoft SQL Server 6.x のデータベース からデータを受信し、Media Agent にデータの書き込みを要求します。 Media Agent は、要求に従ってデータをバックアップ・デバイスに書き込み ます。 バックアップ・セッション中に出力されたメッセージは、Backup Session Manager に送信され、各セッションに関するメッセージと情報が、Backup Session Manager によって OmniBack II データベースに書き込まれます。 復元セ ッ シ ョ ンの流 復元の対象となるオブジェクトとそれらのバージョンは、ユーザーが れ OmniBack II ユーザー・インタフェース上で定義します。復元セッションは Restore Session Manager (RSM) によって開始されます。このとき、 sql_bar.exe と OmniBack II Media Agent が起動されます。 sql_bar.exe は Microsoft SQL Server 6.x に接続し、OmniBack II Media Agent を介してデータを受信します。OmniBack II によって復元されたデー タは、Microsoft SQL Server 6.x によってディスクに書き込まれます。 Microsoft SQL Server 6.x は、ディスクからデータを読み出し、データベー スに書き込んでデータの復元を実行します。 復元セッション中に出力されたメッセージは、OmniBack II Restore Session Manager に送信され、各セッションに関するメッセージと情報が、 OmniBack II Restore Session Manager によって OmniBack II データベースへ書 き込まれます。 バックアップ・セッションと復元セッションの概念を図 5-1(261 ページ ) に 示します。 260 第5章 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 図 5-1 OmniBack II の Microsoft SQL 6.x 用統合ソフトウェアの概念 表 5-1 凡例 : SM (BSM, RSM) OmniBackII Session Manager バックアップ時は OmniBackII Backup Session Manager、復元時は OmniBackII Restore Session Manager MA OmniBack II Media Agent Backup API Microsoft SQL Server 6.x のバックアップ・インタフェース 高度な概念 ― パラ レル度 OmniBack II では、複数の Microsoft SQL Server 6.x データベースを並行して バックアップできます。複数のストリームを使用して単一のデータベース をバックアップすることもできます。これをパラ パラ レル度と呼びます。 レル度 Microsoft SQL Server 6.x では、デー デー タ ベースのパラ レル度と同時ス レル度 同時ス ト リ ー ムの数の ムの数 2 種類のパラレル度を使用します。 • 同時ストリームの数 第5章 261 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの概念 同時ストリームの数は、特定のデータベースのバックアップに使用する デバイスの数によって決まります。この数は、ユーザーが指定します。 • データベースのパラレル度 複数のデバイスを利用でき、複数のバックアップを並行して実行できる 場合は、複数のデータベースが同時にバックアップされます。 デバイスに対するストリームの割り当ては、自動的に行われます。 OmniBack II のバックアップ・セッションの例を図 5-2(262 ページ ) に示し ます。この例では、データベースごとに異なる数の同時ストリームを使用 しながら、複数の Microsoft SQL Server 6.x データベースをバックアップし ています。 図 5-2 データベースのパラレル度 = 4、全体の同時処理数 、全体の同時処理数 = 10 262 第5章 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 OmniBack II の Microsoft SQL Server 6.x 用統合 ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール OmniBack II の Microsoft SQL Server 6.x 用 統合ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール 前提条件 ここでは、Microsoft SQL Server 6.x が正しく動作していることが前提とな ります。 イ ン ス ト ール OmniBack II の Microsoft SQL 6.x 用統合ソフトウェア・ソフトウェアを Microsoft SQL Server 6.x にインストールします。インストールは、ローカ ル・インストール (CD-ROM を使用 ) か、リモート・インストール (OmniBack II グラフィック・ユーザー・インタフェースを使用 ) のいずれ かの方法で行います。 インストールと構成が完了すると、インストール先のシステムも OmniBack II クライアントになります。 以下に示す OmniBack II ソフトウェア・コンポーネントをインストールす る必要があります。 • SQL 6.x 用統合 ソ フ ト ウ ェ ア • Disk Agent • Media Agent ( システムにデバイスが接続されている場合 ) また、以下のインストールもお勧めします。 • ユーザー ・ イ ン タ フ ェ ース インストールの詳細については、 『HP OpenView OmniBack II インストール およびライセンス・ガイド』を参照してください。 注記 Microsoft SQL Server 6.x システムに OmniBack II ソフトウェアをローカルに インストールする場合は、セットアップの実行中に SQL 6.x 用統合ソ フ ト ウ ェ アを選択する必要があります。その他の必要なコンポーネントは、デ ア フォルトで選択されています。 第5章 263 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 OmniBack II の Microsoft SQL Server 6.x 用統合 ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール 図 5-3 [ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ インストールが完了すると、Microsoft SQL Server 6.x システムは OmniBack II クライアントになります。以下のコンポーネントがシステムにインス トールされます。 <OmniBack_home>¥bin¥sql_bar.exe <OmniBack_home>¥bin¥omnienu.dll <OmniBack_home>¥bin¥libde.dll <OmniBack_home>¥bin¥libdc.dll 実行可能プログラム sql_bar.exe は、この統合ソフトウェアの中心的な コンポーネントとして機能します。OmniBack II と Microsoft SQL ソフト ウェアはこのプログラムを経て互いにリンクされ、データ転送と制御フ ローが可能になります。 その他の 3 つのコンポーネントは、いずれもダイナミック・リンク・ライ ブラリ (DLL) です。 omnienu.dll はメッセージのカタログを提供し、 libde.dll および libdc.dll は暗号化ルーチンおよび圧縮ルーチンを提 供します。 次に行 う 手順 以上の手順により、Microsoft SQL Server 6.x システムへの OmniBack II の Microsoft SQL 6.x 用統合ソフトウェアのインストールが完了しました。 ここでは、インストール完了後に実施する構成作業の手順を示します。 264 第5章 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 まず、OmniBack II クライアントとして機能するようになった Microsoft SQL Server 6.x システムを構成し、その後で、Microsoft SQL 6.x のバック アップを構成します。 構成作業を開始する OmniBack II を使用して、Microsoft SQL Server 6.x システムのファイルシス 前に テム・バックアップを構成し、バックアップのテストを実施することをお 勧めします。 このテストを実施するには、Microsoft SQL Server 6.x に Disk Agent をイン ストールする必要があります。このテストには、どのデバイスを使用して もかまいません。標準的なファイルシステム・バックアップを構成します。 このとき、バックアップ対象として指定するディレクトリは 1 つで構いま せん。また、Microsoft SQL Server 6.x への部分的な復元もテストしてくだ さい。 このテストでは、Microsoft SQL Server 6.x システムと OmniBack II Cell Manager が互いに正しく通信できるかどうかをチェックします。 万一問題が発生した場合は、統合ソフトウェアそのものよりも、ファイル システム・バックアップに対してトラブルシューティングを行う方がはる かに容易です。 詳細な手順については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照 してください。ファイルシステム・バックアップを正常に実行できない場 合は、その原因を取り除いてください。問題を解決してから統合ソフト ウェアの構成作業を開始する必要があります。 Microsoft SQL Server 6.x を構成する 前提条件 Microsoft SQL Server 6.x がインストールされている各システムについて、 Microsoft SQL Server 6.x がオンラインになっていることを確認してくださ い。 構成作業には、OmniBack II サービス用のユーザー名とパスワードの設定が 含まれます。この設定を完了すると、OmniBack II が指定アカウントで Microsoft SQL Server 6.x に接続し、各種サービスを提供できるようになり ます。 第5章 265 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 それぞれの Microsoft SQL Server 6.x システムに対してバックアップと復元 を実行するには、適切な権限が付与されたユーザー・アカウントが必要で す。 ユーザーの権限をチェックするには、SQL Server Enterprise Manager を使用します。 図 5-4 Microsoft SQL Server 6.x のユーザー この構成作業は、新しいバックアップ仕様の作成時と既存のバックアップ 仕様の修正時のどちらにも実施できます。 この構成作業では、Microsoft SQL Server 6.x システム上で OmniBack II の サービスを実行するためのユーザー・アカウントを指定します。このとき 指定できるユーザー・アカウントは、OmniBack Inet のアカウント ( 通常は システム・アカウント ) か、特定のユーザー・アカウント ( こちらを推奨 ) のいずれかです。 OmniBack II SQL 6.x システムの構成手順は、以下のとおりです。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で [ バックアップ ] コンテ キストを選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ 仕様 ] を展開します。[MSSQL] をマウスの右ボタンでクリックします。 266 第5章 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 3. [ バックアップの追加 ] をクリックします。[ バックアップの新規作成 ] ダイアログ・ボックスで、[Blank Microsoft SQL Server Backup] をダブルクリックして次のページに進みます。 4. [ クライアント ] ボックスに SQL Server の名前を入力します。[ アプ リケーション・データベース ] ボックスでは、デフォルトで [MSSQL] が指定されています。 5. [MSSQL の構成 ] ウィンドウで、[ 統合保護 ] または [ 標準保護 ] のい ずれかを選択します。 [ 標準保護 ] を選択した場合は、Microsoft SQL Server 6.x 内でバック アップと復元を実行する権限を持つユーザーのユーザー名とパスワード を指定する必要があります。 [ 統合保護 ] を選択した場合は、OmniBack II Inet のアカウントが Microsoft SQL Server 6.x 上でのサービスの実行に使用されます。 この 2 種類のセキュリティ保護の詳細については、「用語」(301 ページ ) を参照してください。 [OK] をクリックして、この構成作業を完了します。次のウィザード・ ページが表示されます。 図 5-5 どのよ う な処理が実 行 さ れるか Microsoft SQL Server 6.x の構成 構成ウィンドウで [OK] ボタンをクリックすると、Microsoft SQL Server 6.x システム上の Windows レジストリにログイン情報が書き込まれま す。 第5章 267 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 6. このページでは、構成をチェックできます。[ ソース ] プロパティ・ ページに表示されている Microsoft SQL Server システムを右クリックし、 [ 構成のチェック ] をクリックします。チェックの結果がポップアッ プ・ウィンドウに表示されます。 図 5-6 構成のチェック 構成チェック処理を開始すると、OmniBack II サービスが Windows レジ ストリからログイン情報を読み込み、指定されているユーザー・アカウ ントを使用してサーバに接続できるかどうかをチェックします。 図 5-7 レジストリ・エントリ 268 第5章 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 注記 いずれかのバックアップ仕様でクライアント構成パラメータを変更 ( 図 5-5(267 ページ ) 参照 ) すると、同じ Microsoft SQL Server 6.x システムに対 してすでに作成されているその他のバックアップ仕様にも、変更したパラ メータが適用されます。 Microsoft SQL Server 6.x のバ ッ ク ア ッ プ を構成す る Microsoft SQL Server 6.x のバックアップを構成するには、以下の手順に 従ってください。 1. バックアップに使用するデバイスを構成します。 基本的な手順については、 『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』ま たはオンライン・ヘルプを参照してください。高度なオプションについ ては、「性能の調整」(289 ページ ) を参照してください。 2. バックアップに使用するメディア・プールとメディアを構成します。 手順については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』またはオン ライン・ヘルプを参照してください。 3. OmniBack II の Microsoft SQL Server 6.x 用バックアップ仕様を作成し、 バックアップの対象とバックアップ先を定義します。 バ ッ ク ア ッ プ仕様を作成する OmniBack II の Microsoft SQL Server 6.x 用バックアップ仕様は、Microsoft SQL Server 6.x のどのバックアップ・オブジェクトをいつ、どのようにして バックアップするかに関する情報を格納する構成ファイルです。 Microsoft SQL Server 6.x のオブジェクトについては、「統合ソフトウェアの 概念」(258 ページ ) を参照してください。 バックアップ仕様を作成するには、以下の手順を実行します。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で、[ バックアップ ] コン テキスト・リストを選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ]、[ バックアップ仕様 ] を順に展 開します。次に、[MSSQL] をマウスの右ボタンでクリックし、[ バック アップの追加 ] をクリックします。 3. [ バックアップの新規作成 ] ダイアログ・ボックスで、[Blank Microsoft SQL Server] をダブルクリックし、テンプレートを選択 します。 第5章 269 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 5-8 テンプレートの選択 4. [ 結果エリア ] で、Microsoft SQL Server 6.x システムの名前を指定し、 [ アプリケーション・データベース ] テキスト・ボックスで [MSSQL] を指定します。 図 5-9 バックアップ対象となるアプリケーション・データベースの選択 5. [ 次へ ] をクリックして次のページに進みます。クライアントがまだ構 成されていなければ、[MSSQL の構成 ] ウィンドウが表示されるので、 構成情報を指定してください。 「Microsoft SQL Server 6.x を構成する」(265 ページ ) を参照してくださ い。 270 第5章 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 構成が完了したら、[OK] をクリックします。 6. [ 結果エリア ] で、バックアップ対象の Microsoft SQL Server 6.x オブ ジェクトを選択します。 図 5-10 バックアップ・オブジェクトの選択 Microsoft SQL Server 6.x データベースを展開すると、データベース内の テーブルが表示されます。また、最上位レベルの項目 ( サーバ名 ) を選 択するとサーバ全体 サーバ全体のバックアップを指定でき、下位レベルの項目を選 サーバ全体 択すると単一のデー デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プを指定できます。 プ 7. 「バックアップ」ウィザードの指示に従って、バックアップ・オブジェ クトとデバイスを選択し、バックアップの種類とスケジューリング・オ プションを選択します。 ヒント どのバックアップ・オプションを選択すべきかはっきりしない場合は、デ フォルト値のままにしておいてください。 すべての OmniBack II バックアップ仕様に共通のオプションについて は、オンライン・ヘルプまたは『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイ ド』を参照してください。 Microsoft SQL Server 6.x 固有のオプションについては、 「Microsoft SQL 6.x 固有のバックアップ・オプション」(272 ページ ) を参照してくださ い。 8. 必要なオプションをすべて選択したら、新しいバックアップ仕様に名前 を付けて保存します。Microsoft SQL Server 6.x 用のバックアップ仕様 は、すべて MSSQL グループに保存することをお勧めします。 第5章 271 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 5-11 バックアップ仕様の保存 Microsoft SQL 6.x 固有のバ ッ ク ア ッ プ ・ オプ シ ョ ン Microsoft SQL Server 6.x 固有のバックアップ・オプションは、OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェースの [ アプリケー ション固有オプション ] ウィンドウで指定します。 [ アプリケーション固有オプション ] ウィンドウを表示するには、Microsoft SQL Server 6.x 用バックアップ仕様の [ オプション ] プロパティ・ページで [ 拡張 ] ボタンをクリックします。 Microsoft SQL Server 6.x 統合ソフトウェアに固有のバックアップ・オプ ションは、以下に示すとおりです。 • アプリケーション固有のオプション 実行前 バックアップの開始前に Microsoft SQL Server 6.x 上で実行するコマンド またはスクリプトを引き数付きで指定します。 指定したコマンドは、OmniBack II の sql_bar.exe によって起動され ます。 実行するコマンド ( スクリプト ) は、Microsoft SQL Server 6.x システム 上の <OmniBack_home>¥bin ディレクトリに保存しておく必要がありま す。 実行後 バックアップ後に Microsoft SQL Server 6.x 上で実行するコマンドを引き 数付きで指定します。 指定したコマンドは、OmniBack II の sql_bar.exe によって起動され ます。 272 第5章 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 実行するコマンド ( スクリプト ) は、Microsoft SQL Server 6.x システム 上の <OmniBack_home>¥bin ディレクトリに保存しておく必要がありま す。 図 5-12 アプリケーション固有のオプション • オブジェクト固有のオプション サーバ全体のバックアップではなく、特定のデータベースやテーブルを バックアップするために、複数のバックアップ対象オブジェクトをバッ クアップ仕様に指定する場合は、単一のデータベースにのみ適用するオ プションやテーブル・レベルのオプションを設定できます。 各データベースのオブジェクト・プロパティをカスタマイズするには、 [ バックアップ仕様サマリー ] プロパティ・ページでオブジェクトをダ ブルクリックして [ オブジェクトのプロパティ ] ウィンドウを開きま す。 第5章 273 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 5-13 [ オブジェクトのプロパティ ] 同時ス ト リ ーム数 : バックアップに使用するユーザー指定のストリームの数。同時ストリー ムの詳細については、「高度な概念 ― パラレル度」(261 ページ ) を参照 してください。 淡色表示されているオプションは、Microsoft SQL Server 6.x に対して使 用できません。 274 第5章 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 6.x のデー タ ベース をバ ッ ク ア ッ プする Microsoft SQL Server 6.x のデー タ ベース を バ ッ ク ア ッ プする Microsoft SQL Server 6.x データベースのオンライン・バックアップは、以 下のいずれかの方法で実行できます。 • OmniBack II スケジューラを使って、既存の Microsoft SQL Server 6.x 用 バックアップ仕様のバックアップをスケジューリングします。 • 既存の Microsoft SQL Server 6.x 用バックアップ仕様の対話型バックアッ プを開始します。 バ ッ ク ア ッ プ ・ スケジ ュ ールの設定 バックアップ仕様のスケジュールでは、無人バックアップの種類と開始日 時を設定します。これらのスケジューリング・オプションを定義して、 バックアップ仕様を保存すると、無人バックアップが指定したとおりに実 行されるようになります。 Microsoft SQL Server 6.x 用のバックアップ仕様をスケジューリングするに は、OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェース を使用し、以下の手順に従ってください。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で [ バックアップ ] コンテ キストを選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ 仕様 ] を展開します。[MSSQL] を展開します。 利用可能なバックアップ仕様のリストが [ 結果エリア ] に表示されま す。 3. スケジュール設定対象のバックアップ仕様をクリックした後、[ スケ ジュール ] タブをクリックして、[ スケジューラ ] プロパティ・ページ を開きます。 [ スケジューラ ] プロパティ・ページで日付をダブルクリックして、[ バックアップのスケジュール ] ウィンドウを開き、無人バックアップの 実行頻度と開始日時を指定します。 さらに、バックアップの種類として、フル・バックアップとトランザク ション・ログ・バックアップのいずれかを選択する必要があります。 第5章 275 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 6.x のデー タ ベース をバ ッ ク ア ッ プする バックアップの種類の詳細については、 「統合ソフトウェアの概念」 (258 ページ ) を参照してください。 図 5-14 重要 バックアップ・スケジュールの設定 [ 差分 ] は選択しないでください。この種類のバックアップは、Microsoft SQL Server 7 の場合にのみサポートされています。 このオプションを誤って選択した場合、バックアップ・セッションはフ ル・バックアップとして開始され、次の警告メッセージが表示されます。 図 5-15 差分バックアップからフル・バックアップへの変更 対話型バ ッ ク ア ッ プの実行 対話型バックアップは、OmniBack II グラフィック・ユーザー・インタ フェースを使って開始できます。以下の手順に従ってください。 276 第5章 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 6.x のデー タ ベース をバ ッ ク ア ッ プする 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で [ バックアップ ] コンテ キストを選択します。 2. Scoping ペインで [ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ仕 様 ] を展開し、[MSSQL] を展開します。 3. バックアップ対象のバックアップ仕様を選択して、[ アクション ] メ ニューで [ バックアップ開始 ] をクリックします。 [ バックアップ開始 ] ダイアログ・ボックスが表示されます。 また、バックアップの種類 { フル |Trans|} とネットワーク負荷 { 高 | 中 | 低 } を選択します。 ネットワーク負荷の詳細については、オンライン・ヘルプを参照してく ださい。 4. [OK] をクリックします。 バックアップ・セッションが正常に終了すると、「セッションは正常に 終了しました」というメッセージが表示されます。 第5章 277 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 6.x のデー タ ベース を復元する Microsoft SQL Server 6.x のデー タ ベース を 復元する 注記 復元先の Microsoft SQL Server 6.x システムにデータベースを復元する前に、 空のデータベースを作成する必要があります。 復元先のシステムに空のデータベースがすでに存在する場合、そのデータ ベースは構造が異なっていても復元によって上書きされます。 復元オプション内のすべてのオブジェクトに適用される一般的な復元オプ ションには、以下のオプションがあります。 • 他の Microsoft SQL Server 6.x システムへの復元 • 他のデバイスを使用した復元 これらのオプションは、以下のようなオブジェクト固有のオプションと組 み合わせて指定できます。 • ポイント・イン・タイム復元 ( 特定の時点の状態への復元 ) • データベースまたは単一のテーブルの復元 このように全般的なオプションとオブジェクト固有のオプションを組み合 わせることで、復元の方法を柔軟に指定できます。 前提条件 復元セッションを開始する前に、他のユーザーがデータベースを使用して いないことを確認します。 OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェースを使 用して Microsoft SQL Server 6.x のデータベースを復元するには、以下の手 順に従ってください。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で、[ 復元 ] コンテキス ト・リストを選択します。 [ 復元 ]、[Microsoft SQL Server] を順に展開します。次に、デー タの復元を開始するクライアントと [Microsoft SQL Server] を順 にクリックします。 2. [ 結果エリア ] にバックアップ・オブジェクトのリストが表示されま す。 3. 復元対象の Microsoft SQL Server 6.x データベースを選択します。データ ベースまたは単一のテーブルを復元できます。 第5章 278 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 6.x のデー タ ベース を復元する オブジェクト名を右クリックしてプロパティをチェックします。 このウィンドウには、オブジェクト固有のオプションがすべて表示され ます。適切なオプションを選択してください。図 5-16(279 ページ ) およ び図 5-17(280 ページ ) を参照してください。 図 5-16 データベース固有のオプションの選択 第5章 279 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 6.x のデー タ ベース を復元する 図 5-17 テーブル固有のオプションの選択 4. [ オプション ] プロパティ・ページをクリックして、バックアップ元と は異なるクライアントに復元するかどうかを指定します。 第5章 280 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 6.x のデー タ ベース を復元する 図 5-18 他のクライアントへの復元 単一のテーブルを復元する場合も、バックアップ元とは違うテーブルに 復元するオプション ( オブジェクト固有オプション ) を選択できます。 また、新たに復元したテーブルをデータベースに追加するかどうかを指 定するオプションも用意されています。 図 5-17(280 ページ ) を参照してください。 5. [ デバイス ]、[ メディア ] を順にクリックして、復元に使用するデバ イスとメディアを選択します。なお、復元に使用するデバイスは変更が 可能です。したがって、バックアップに使用したのとは異なるデバイス を復元に使用する場合は、明示的に指定する必要があります。 図 5-19(281 ページ ) を参照してください。 図 5-19 他のデバイスを使用した復元 第5章 281 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 6.x のデー タ ベース を復元する 6. [ 復元の開始 ] をクリックすると、[ 復元セッションの開始 ] ウィンド ウが表示されます。このウィンドウでは、復元オプションを再チェック できます。 また、[ 次へ ] をクリックすると、復元セッションを開始する前にネッ トワーク負荷とレポート・レベルを選択できます。詳細については、オ ンライン・ヘルプを参照してください。 [ 完了 ] をクリックしてウィザードを終了すると、復元セッションが開 始します。 セッションが開始されると、[ 結果エリア ] にメッセージが表示されま す。 セッションが正常に終了すると、[ セッション情報 ] ダイアログ・ボッ クスにメッセージが表示されます。 図 5-20 セッション・オプションの確認 復元オ プ シ ョ ン OmniBack II の Microsoft SQL Server 6.x 用統合ソフトウェアでは、以下の復 元オプションがサポートされています。 [ バ ッ ク ア ッ プのバージ ョ ン ] 282 第5章 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 6.x のデー タ ベース を復元する 選択したオブジェクトの復元に使用するバックアップの バージョンを指定します。 [ テーブルに追加 ] 復元したデータを既存のテーブルに追加するかどうかを 指定します。 [ 他のテーブルへの復元 ] 単一のテーブルを他のテーブルに復元するかどうかを指 定します。他のテーブルに復元する場合、追加モードで そのテーブルに復元するかどうかを指定するには [ 復元 されたテーブルを追加 ] オプションを使います。 他の ク ラ イ ア ン ト への復元 Microsoft SQL 6.x クライアントを他のクライアントに復 元するかどうかを指定します。ただし、復元先のシステ ムには Microsoft SQL 6.x ソフトウェアがインストールさ れている必要があり、さらに、バックアップ元のシステ ムと復元先のシステムの間でロケールの設定が一致して いる必要があります。 [ デー タ ベースの完全復元 ] 最新のフル・バックアップに加え、それ以降に作成した トランザクション・ログ・バックアップをいずれも含め たすべてのバージョンを復元に使用するように指定しま す。 OmniBack II グラフィック・ユーザー・インタフェース上に表示されるオプ ションのうち、上記以外のオプションは、Microsoft SQL Server 7 の場合に のみサポートされます。 他の Microsoft SQL Server 6.x シス テムにデー タ ベース を復 元する 異なる Microsoft SQL Server 6.x システムにデータベースを復元したい場合 は、以下の前提条件が満たされていることを確認してください。 前提条件 • バックアップ元の Microsoft SQL Server 6.x システムと復元先の Microsoft SQL Server 6.x システムの間で、コード・ページや並べ替え順などのロ ケール設定値が一致していること。この情報は、各バックアップ・セッ ション中にセッション・モニターに表示されます。図 5-21(284 ページ ) を参照してください。 第5章 283 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 6.x のデー タ ベース を復元する • 図 5-21 復元先の Microsoft SQL Server 6.x システムがバックアップ元の Microsoft SQL Server 6.x システムと同じセル内に存在し、適切に構成されている こと。 セッション・モニター 上記の条件が満たされていれば、以下の手順に従ってください。 1. 復元先の Microsoft SQL Server 6.x システムがまだ構成されていない場合 は、バックアップ仕様を作成し、サーバを構成します。 「Microsoft SQL Server 6.x のバックアップを構成する」(269 ページ ) を参 照してください。 2. [ 他のクライアントに復元 ] を選択し、復元先のサーバを指定します。 3. 復元対象のデータベースまたはテーブルとそのバージョンを選択しま す。 4. 復元を開始します。 「Microsoft SQL Server 6.x のデータベースを復元す る」(278 ページ ) を参照してください。 障害復旧 障害復旧は、複数のメーカーの製品に関係する非常に複雑なプロセスです。 それだけに、障害復旧が正しく実行されるかどうかは関係するすべての メーカーに左右されます。障害復旧の際、以下に示す情報をガイドライン として使用してください。 障害復旧に対する準備方法については、データベース / アプリケーション・ メーカーの指示に従ってください。OmniBack II を使用してシステムの障害 復旧を行う方法については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』の 「障害復旧」の章を参照してください。 第5章 284 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 6.x のデー タ ベース を復元する 以下に、アプリケーションの一般的な復旧手順を示します。 1. オペレーティング・システムの復旧を完了します。 2. データベース / アプリケーションのインストール、構成、初期化を行 い、OmniBack II メディア上のデータをシステムにロードします。デー タベースの準備に必要な手順の詳細については、各データベース / アプ リケーションのマニュアルを参照してください。 3. データベース / アプリケーション・サーバに、必要な OmniBack II クラ イアント・ソフトウェアがインストールされ、データベース / アプリ ケーションに適した構成になっていることを確認します。本章および 「トラブルシューティング」の項の手順に従ってください。 4. 復元を開始します。復元が完了したら、データベース / アプリケーショ ンのメーカーの指示に従って、データベースを再びオンラインにするた めに必要な追加手順を行います。 ディスク障害の発生時には、まず最初にオペレーティング・システムを復 旧した上で、その他の復旧作業を開始してください。OmniBack II の障害復 旧機能は、障害が発生したシステムに対してオペレーティング・システム を復旧するための機能です。 OmniBack II の障害復旧の詳細については、『HP OpenView OmniBack II 管理 者ガイド』を参照してください。 障害復旧によりオペレーティング・システムが復旧されたら、Microsoft SQL Server 6.x データベースの復元を開始できます。 重要 Microsoft SQL Server 6.x は、以前と同じロケール設定で再インストールす る必要があります。他のクライアントへの復元を開始する前に、復元先の システムのロケール設定がバックアップ元のシステムのロケール設定と一 致していることを確認してください。これは、OmniBack II のセッション・ メッセージを参照すると確認できます。図 5-21(284 ページ ) を参照してく ださい。 最初にマスター・データベースを復旧する必要があります。次の節を参照 してください。 マス タ ー ・ デー タ ベース を復旧する マスター・データベースには Microsoft SQL Server 6.x 全体の重大な情報が 保存されています。マスター・データベースが破壊されると、他のどの データベースにもアクセスできなくなり、すべての情報が失われてしまい ます。 第5章 285 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 6.x のデー タ ベース を復元する マスター・データベースが破損または損失した場合や、ハードウェア障害 後に OmniBack II の障害復旧機能を実行した場合は、まず最初にマスター・ データベースを復旧する必要があります。 他のデータベースが破損していたり、データの整合性が失われていたりす る可能性があるため、Microsoft SQL Server 6.x を正しく稼動させるには、 マスター・データベースの復旧が必要になります。 このような場合には、まず下記の方法でマスター・データベースを復旧し、 次に他のデータベースを復元します。他のデータベースの復旧方法につい ては、Appendix , “ ユーザー・データベースを復旧する ,” on page 288 を参照 してください。 マスター・データベースの復旧手順を以下に示します。 1. マス タ ー ・ デー タ ベース を再構築する a. Microsoft SQL Server 6.x のプロセスを停止します。 b. [ スタート ]、[ プログラム ]、[Microsoft SQL Server]、 [SQL セットアップ ] を順に選択して Microsoft SQL セットアップを 起動し、マスター・データベースを再構築します。 MS SQL c. セットアップのメイン・メニューで、[ マスター・データベースの再 構築 ] を選択し、表示されるメッセージに従ってください。 詳細については、『Microsoft Exchange Server Books Online』を参照して ください。 2. ユーザー権限を設定するか、 または統合ソ フ ト ウ ェ ア を再構成 し ます。 ここでは、統合ソフトウェアの再構成か、ユーザー権限の設定のいずれ かを実行する必要があります。 ユーザー権限を設定 する ユーザー権限を設定するには、マスター・データベースの再構築完了後 に、Microsoft SQL Server 6.x Enterprise Manager を起動します。 a. [ スタート ] メニューから以下の項目を順に選択してください。 [ プログラム ]、[Microsoft SQL Server 6.x]、[SQL Enterprise Manager] b. 対象となるサーバを右クリックして、[SQL Server の新規登録 ] を選択します。Microsoft SQL Server 6.x を構成して、信頼接続を使 用できるようにします。 c. ダイアログ・ボックスを閉じて、[Manage]、[Logins] を順にク リックします。使用するユーザー権限を選択します ( 例えば、 sa,<password> を指定します )。 第5章 286 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 6.x のデー タ ベース を復元する d. もう一度対象となるサーバを右クリックして [SQL Server の新規 登録 ] を選択します。[Manage]、[Logins] を順に選択して、指 定したアカウントを確定します。 SQL Server の実行に必要な管理作業を実施します。 MS SQL 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を再構成す る Microsoft SQL Server を再構成します。 手順については「Microsoft SQL Server 6.x のバックアップを構成する」 (269 ページ ) を参照してください。 3. Microsoft SQL Server 6.x のサービ ス をすべて停止する Microsoft SQL Server 6.x のサービスをすべて停止します。 Windows NT のデスクトップから次のメニュー項目を順に選択してくだ さい。 [ スタート ] > [ プログラム ] > [Microsoft SQL Server 6.x] SQL Service Manager を開いて、SQL サービスを停止します。 4. Microsoft SQL Server 6.x サービ ス を障害復旧モー ド で起動する Microsoft SQL のバイナリ・ファイルがインストールされているドライ ブにログインして、バイナリ・ファイルのディレクトリを開きます。バ イナリ・ファイルは、<SQL6_home>¥BINN ディレクトリにインストー ルされています。 Microsoft SQL Server サービスを障害復旧モードで起動するには、マス ター・データベースの絶対パス名を指定します。セットアップ時に指定 したマスター・データベースのパスを指定してください。次のコマンド を入力してください。 sqlservr /c /d<path_to master> /m <path_to master> にマスター・データベースの絶対パス名を指定します。 例: D:¥MSSQL¥BINN> sqlservr /c /dD:¥MSSQL¥DATA¥MASTER.DAT /m 上記のコマンドを実行すると、Microsoft SQL Server が障害復旧モード で起動されます。表示されるメッセージに従った後、次の手順に進みま す。 5. マス タ ー ・ デー タ ベース を復元する 第5章 287 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 6.x のデー タ ベース を復元する HP OpenView OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・イン タフェースで、復元するマスター・データベースのバージョンを選択し ます。マスター・データベース以外のデータベースは選択しないでくだ さい。手順については「Microsoft SQL Server 6.x のデータベースを復元 する」(278 ページ ) を参照してください。 6. Microsoft SQL Server 6.x サービ ス を通常のモー ド で起動する マスター・データベースの復旧が完了すると、Microsoft SQL Server 6.x サービスは自動的にシャットダウンされます。Microsoft SQL Server 6.x Service Manager を使って SQL サービスを再起動してください。 障害復旧が完了したら、他のすべて すべてのデータベースを復元する必要があ すべて ります。 または、新たに再構成したマスター・データベースに他のデータベース を再アタッチすることもできます。 ユーザー ・ デー タ ベース を復旧する ユーザー・データベースを復元するには、「Microsoft SQL Server 6.x のデー タベースを復元する」(278 ページ ) の手順に従ってください。 なお、データベースを特定の時点の状態に復元するには、数段階の復元が 必要になることがよくあります。 データを取得するために複数のバージョンを復元しなければならないこと があります。最新のフル・バックアップに加え、それ以降に作成したすべ てのトランザクション・ログ・バックアップを使用してデータベースを復 元します。 例えば、次のようなバックアップ・シーケンスがあるとします。 F T T T FTTTT T この例で、T のマークが付いたバージョンを復元する場合は、< 斜体 > で 示されたバックアップ・バージョンがすべて復元されます。復元は、 sql_bar によって自動的に行われます。 MS SQL マスター・データベースの復元の詳細については、「マスター・データ ベースを復旧する」(285 ページ ) を参照してください。 障害復旧の詳細については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』お よび 『SQL Server Books Online』を参照してください。 第5章 288 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 性能の調整 性能の調整 性能の調整 とは、Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II がより高い性能で バックアップと復元を実行できるように各種設定を調整することを意味し ます。ここでは、Microsoft SQL Server 6.x のバックアップまたは復元の性 能を向上するためのガイドラインを示します。 1. Microsoft SQL Server 6.x のデータベース・オブジェクトは、複数のディ スクに分散させてください。 2. 並列処理に使用するデバイスの数を調べます。デバイスの数が受信デー タ・ストリームの帯域幅に一致していることを確認し、ボトルネックを 洗い出してください。デバイスがリモート・システムに接続されている 場合は、ネットワークがボトルネックになりがちです。一方、デバイス がシステムに直接接続されている場合は、システム自体にボトルネック が生じていることが考えられます。 ネットワークの帯域幅は通常、~1 MB/s (10 Mbit Ethernet) から ~10 MB/s (100 Mbit Ethernet) の範囲内ですが、実際のスループットはこれより低 くなります。したがって、リモート・バックアップの場合は、DLT 7000 のような高速デバイスを複数用意する必要はありません。 ローカル・サーバ上の少数の NULL ファイル・デバイスに対してバッ クアップを実行して最大のバックアップ速度を調べ、その性能に最も適 したデバイス数を選定してください。 3. スケジュール設定 バックアップ・スケジュールは、サーバ上で実行されるトランザクショ ンの数に応じて設定する必要があります。実際に運用するデータベース とトランザクション・ログ・ファイルのサイズにもよりますが、一般 に、トランザクション・ログ・ファイルのサイズには特定の上限を設定 するのが賢明です。実際に運用するデータベースのバックアップのスケ ジュールは、以下のような基本方針で設定してください。 • フル・バックアップは週に 1 回実行すること ( 負荷の大きいサーバ の場合は、数日おき )。 • トランザクション・ログ・バックアップは、1 日数回など、必要に 応じた頻度で実行すること。 第5章 289 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 性能の調整 フル・バックアップの実行スケジュールは、サーバへの負荷が高く ない時間帯 ( 夜間や週末など ) に設定する必要があります。一方、ト ランザクション・ログ・バックアップは、トランザクション・ロ グ・ファイルのサイズが大きくなりすぎないように 1 日数回実行す るように設定してください。 バックアップのスケジュールは、実際のデータベースの構成と使用状況 のパターンに基づいて決定する必要があります。 MS SQL スケジューリング方針の詳細については、『Microsoft SQL Server Books Online』および『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照して ください。 第5章 290 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 6.x のバ ッ ク ア ッ プ と 復元のモ ニ タ ー Microsoft SQL Server 6.x のバ ッ ク ア ッ プ と 復元のモニ タ ー OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェースでは、 現在のバックアップ・セッションまたは復元セッションをモニターできま す。また、以前に実行したセッションに関する情報を表示することもでき ます。ただし、以前のセッションを表示するには、適切な特権が必要です。 復元またはバックアップを対話型で開始した場合は、モニター機能が自動 的に起動されます。 現在のセ ッ シ ョ ン を OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェースで現 モ ニ タ ーする 在のセッションをモニターするには、以下の手順に従ってください。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で、[ モニター ] コンテキ スト・リストを選択します。 現在進行中のセッションが [ 結果エリア ] に表示されます。現在進行 中のセッションがなければ、[ 結果エリア ] は空白になります。 2. モニターしたいセッションを選択します。 図 5-22 現在のセッションをモニターする 以前に実行 し たセ ッ OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェースで以 シ ョ ン を表示する 前に実行したセッションを表示するには、以下の手順に従ってください。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で、[OmniBack II デー タベース ] コンテキストを選択します。 項目のリストが Scoping ペインに表示されます。 第5章 291 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 Microsoft SQL Server 6.x のバ ッ ク ア ッ プ と 復元のモ ニ タ ー 2. [ セッション ] を展開します。セッションのリストが Scoping ペイン に表示されます。 3. 表示したいセッションを選択します。 図 5-23 以前に実行したセッションを表示する 第5章 292 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成 する 以降の節では、OmniBack II の Microsoft SQL Server 6.x 用統合ソフトウェア をクラスター対応としてインストールおよび構成する手順を説明します。 前提条件 クラスターをサポートしている Microsoft SQL Server 6.5 EE SP 5.a がインス トール済みで、正しく構成されており、クラスター対応アプリケーション として動作していることが前提となります。 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ー ルする ここでは、OmniBack II の Microsoft SQL Server 6.x 用統合ソフトウェアをク ラスター対応アプリケーションとしてインストールする手順を示します。 1. OmniBack II の Microsoft SQL Server 6.x 用統合ソフトウェアは、両方の クラスター・ノードにローカルにインストールする必要があります。 セットアップの手順については、付録の「OmniBack II とクラスター対 応アプリケーションの統合」(6 ページ ) および「SQL 6.5 統合ソフト ウェアをクラスター対応として構成する」(26 ページ ) を参照してくだ さい。 2. OmniBack II の Cell Manager ソフトウェアと SQL 6.x 用統合ソフトウェ アがすでに両方のクラスター・ノードにインストールされていれば、こ の手順は不要です。 まだインストールしていない場合は、OmniBack II セルにクラスター・ ノードをインポートして、OmniBack II の Cell_Info ファイルを更新 する必要があります。このファイルは自動更新されません。 OmniBack II セルにクラスター・ノードをインポートするには、 OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェースを 使用し、以下の手順に従ってください。 a. [HP OpenView OmniBack II Manager] で、[ クライアント ] コンテキスト・リストを選択します。 b. Scoping ペインの [ クラスター ] を右クリックし、[ クラスターの インポート ] を選択します。 第5章 293 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する c. クラスターの仮想サーバ名を入力し、[ 完了 ] をクリックします。 これにより、そのクラスターのすべてのクラスター・ノードと仮想 ホストを反映するように Cell_Info ファイルが更新されます。 3. OmniBack II ソフトウェアが正しくインストールされているかどうかを チェックします。チェック方法は以下のとおりです。 a. <OmniBack_home>¥bin ディレクトリに移動します。 b. 次のコマンドを入力してください。 omnirsh <virtual_server_name> -INFO_CLUS OmniBack II セル内のクラスター対応クライアント・システムのリスト が出力されます。 4. 各クラスター・ノード上の OmniBack II Inet サービスにログオン・ ユーザー・アカウントが割り当てられていることをチェックします。 ログオン・アカウントは、次の図に示すように設定する必要がありま す。 図 5-24 OmniBack II ユーザー・アカウント ク ラ ス タ ーに対応 し た OmniBack II SQL 6.x 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を構成する クラスターに対応した OmniBack II SQL 6.x 統合ソフトウェアを構成するに は、以下の 2 段階の構成作業を行います。 294 第5章 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 1. クラスター対応の Microsoft SQL Server 6.x クライアントの構成 (「クラ スター対応の Microsoft SQL Server 6.x クライアントを構成する」(295 ページ )) 2. クラスター対応の Microsoft SQL Server 6.x バックアップの構成 (「クラ スター対応の Microsoft SQL Server 6.x バックアップを構成する」(295 ページ )) ここでは、全般的な構成作業の概要を示しながら、クラスター対応の場合 に必要になる作業を明示します。 ク ラ ス タ ー対応の Microsoft SQL Server 6.x ク ラ イ ア ン ト を 構成する クライアントの構成作業は、両方のクラスター・ノード上で実施する必要 があります。 SQL 6.x クライアント・システムを構成する方法については、 「Microsoft SQL Server 6.x を構成する」(265 ページ ) を参照してください。 一方のノード上でクライアントを構成し終えたら、もう一方のノードに移 動して、同じ手順を繰り返します。 ク ラ ス タ ー対応の Microsoft SQL Server 6.x バ ッ ク ア ッ プ を 構成する 「バックアップ仕様を作成する」(269 ページ ) の手順に従って、OmniBack II の Microsoft SQL Server 6.x 用バックアップ仕様を作成します。ただし、 Microsoft SQL Server 6.x が実行されているクライアント・システムの名前 として、OmniBack II SQL Server 6.x リソース・グループの仮想サーバ名を 指定する必要があります。 SQL Server 6.x バックアップを構成する手順の詳細については、「Microsoft SQL Server 6.x のバックアップを構成する」(269 ページ ) を参照してくださ い。 一方のノード上でバックアップを構成し終えたら、もう一方のノードに移 動して、同じ手順を繰り返します。 ク ラ ス タ ー対応の Microsoft SQL Server 6.x をバ ッ ク ア ッ プする 詳細な手順については、「Microsoft SQL Server 6.x のデータベースをバック アップする」(275 ページ ) を参照してください。 第5章 295 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する ク ラ ス タ ー対応の Microsoft SQL Server 6.x を復元 する 「Microsoft SQL Server 6.x のデータベースを復元する」(278 ページ ) を参照 してください。 第5章 296 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ング ここでは、以下のカテゴリに分けて、トラブルシューティングの手順を示 します。 • 一般的なトラブルシューティング • 構成に関する問題 • バックアップに関する問題 • 復元に関する問題 一般的な ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ 1. 最新の OmniBack II 公式パッチがインストールされていることを確認し ます。サポートされているバージョンやプラットフォームなどの最新情 報については、 『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リ リース・ノート』または http://www.openview.hp.com/products/omnibackmixed をご覧ください。 2. OmniBack II 全般に関する制限事項、問題とその回避方法、および利用 可能な OmniBack II パッチの一覧については、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』を参照してください。 構成、バックアップ、復元のそれぞれに関する問題の解決手順を以下に示 します。 構成に関する問題 1. バックアップを実行できない場合 : • Microsoft SQL Server 6.x サービスが実行中であることを確認します。 • Microsoft SQL Server 6.x クライアント上の <OmniBack _home>¥log¥debug.log に記録されているシステム・エラーを調 べます。 • OmniBack II の [MSSQL の構成 ] ダイアログ・ボックスに指定され たログイン ID を使用し、Enterprise Manager 経由で Microsoft SQL Server 6.x に接続します。 • Enterprise Manager を使用して Microsoft SQL Server 6.x オブジェクト のバックアップを実行します。 第5章 297 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ バックアップが正常に終了しなかった場合は、Microsoft SQL Server 6.x のエラーを解決し、OmniBack II を使用してバックアップを実行 します。 OmniBack II のコ マ ン ド 行から 構成を チ ェ ッ ク する コマンド行でも、構成の実行とチェックが可能です。Microsoft SQL Server 6.x システム上で <OmniBack_home>¥bin ディレクトリに移動し、次のコマ ンドを入力します。 sql_bar config -dbuser:<dbuser> -password:<password> -appsrv:<appsrv> OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェースを使 用する場合と同じ情報を入力する必要があります。 • Microsoft SQL Server 6.x オブジェクトのバックアップと復元を実行する 権限が付与されている SQL Server ユーザーのユーザー名とパスワード を入力します。 • SQL Server システムの名前 コマンド行から構成をチェックするには、Microsoft SQL Server 6.x システ ム上で <OmniBack_home> ¥bin ディレクトリに移動し、次のコマンドを入 力します。 sql_bar chkconf 既存の構成に関する情報を取得するには、次のコマンドを入力します。 sql_bar getconf 例: どのよ う な処理が実 構成を実行するコマンドを入力すると、Microsoft SQL Server 6.x コン 行 さ れるか ピュータ上の Windows レジストリにログイン情報が書き込まれます。 構成をチェックするコマンドを入力すると、OmniBack II サービスが SQL Server システムの Windows レジストリからログイン情報を読み込み、指定 されているユーザー・アカウントを使用してサーバに接続できるかどうか をチェックします。 第5章 298 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ バ ッ ク ア ッ プに関する問題 1. バックアップを実行できない場合 : • Windows のレジストリ ((HKEY_LOCAL_MACHINE¥Software¥Hewlett_Packard¥OpenV iew¥OmniBack II¥Site) を調べて、Cell Manager が Microsoft SQL Server 6.x に正しく設定されているかどうかをチェックします。 • Microsoft SQL Server 6.x サービスが実行中であることを確認します。 • sql_bar.exe がシステムにインストールされているかどうかをチェッ クします。 • Microsoft SQL Server 6.x システム上の <OmniBack_home>¥log¥debug.log に記録されているシステム・ エラーを調べます。 さらに、サーバ・システム上の <SQL 6.x>¥log ディレクトリに書 き込まれている errorlog ファイルをチェックします。 • Enterprise Manager を使用して Microsoft SQL Server 6.x オブジェクト のバックアップを実行します。 バックアップが正常に終了しなかった場合は、Microsoft SQL Server 6.x のエラーを解決し、OmniBack II を使用してバックアップを実行 します。 2. ユーザー権限が不適切なためデータベースのバックアップを実行できな いというメッセージが Microsoft SQL Server 6.x から表示される場合 : OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェース ( および sql_bar.exe) 側では構成の異常が検出されていないのであれ ば、ダンプに失敗したデータベースにアクセスするユーザー権限が Microsoft SQL Server 6.x ユーザーに付与されているかどうかをチェック します。 OmniBack II の Microsoft SQL Server 6.x 用統合ソフトウェアを構成する ときは、Microsoft SQL Server 6.x のシステム管理者 (sa) としてログイン することををお勧めします。 復元に関する問題 1. 復元を実行できない場合 : 第5章 299 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ • 問題の発生しているクライアントのファイルシステム・バックアッ プに異常がないかどうかをチェックします。ファイルシステム・ バックアップに対してトラブルシューティングを行う方がはるかに 容易です。 • Microsoft SQL Server 6.x サービスが実行中であることを確認します。 • sql_bar.exe がシステムにインストールされているかどうかを チェックします。 • Microsoft SQL Server 6.x クライアント上の <OmniBack_home>¥log¥debug.log に記録されているシステム・ エラーを調べます。 さらに、同じシステムの <SQL 6.x>¥log ディレクトリに書き込ま れている errorlog ファイルをチェックします。 サポー ト 窓口に連絡 上記のトラブルシューティング手順を実施しても問題を解決できない場合 する前に は、以下の情報を収集した上で、OmniBack II のサポート窓口にご連絡くだ さい。 1. ハードウェアとソフトウェアの構成に関する詳細な情報。使用している 公式パッチ、SQL Server とサービス・パックのバージョン、Windows NT/Windows 2000 とサービス・パックのバージョンなどを明記してくだ さい。 2. どのような処理や操作の実行時に問題が発生したか。バックアップに関 する問題が発生した場合は、バックアップ仕様を添付してください。 3. 次のファイルに記録されている情報。 <OmniBack _home>¥debug.log <SQL>¥log¥errorlog ディレクトリ内のファイル 操作や処理を実行しようとしたときに、どのような問題が発生したか。 セッションの出力をコピーしたファイル。 第5章 300 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 用語 用語 デー タ ベース データベースは、データの集合や互い に関連する複数のテーブルなどのデー タベース・オブジェクトで構成されま す。これらのデータベース・オブジェ クトは、検索、ソート、データの組み 替えなど、特定の目的に応じて編成、 表現されます。 デー タ ベース ・ オブ ジ ェ ク ト データベース内に名前付きで格納され るオブジェクトをデータベース・オブ ジェクトと呼びます。リレーショナ ル・データベースでは、テーブルとイ ンデックスが主要なデータベース・オ ブジェクトとなります。 デー タ ベースのパラ レル度 並行してバックアップできる Microsoft SQL Server 6.x データベースの数。 ダンプ バックアップはダンプとも呼ばれま す。 統合保護 [ 統合保護 ] を選択すると、すべての 接続に対し、Windows NT または Windows 2000 の認証機構を使って Microsoft SQL Server 6.x ログインの有 効性がチェックされます。この場合、 ユーザーは、Windows と Microsoft SQL Server 6.x のそれぞれについて、パス ワードを 1 つずつ入力する必要があり ます。すべてのクライアントが信頼接 続をサポートしている環境では、[ 統 合保護 ] を使うことをお勧めします。 信頼接続とは、Windows NT Server と Microsoft SQL Server 6.x の両方によっ て有効性がチェックされる接続を意味 します。[ 統合保護 ] では、信頼接続 だけがサポートされます。 第5章 301 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 用語 ロー ド 「データベース・ダンプをロードする」 という表現は、「データベースを復元 する」と同じ意味で使われます。 ロ グ イ ン ID ユーザーが Microsoft SQL Server 6.x に ログオンするときに使う名前。ユー ザーのログイン ID を有効にするには、 そのユーザーを Microsoft SQL Server 6.x の syslogin システム・テーブル に登録する必要があります。 Microsoft SQL Server 6.x 分散型「クライアント - サーバ」コン ピューティングのニーズを満たすよう に設計されたデータベース管理システ ム。 NULL フ ァ イル ・ デバイ ス 特定のデータベースのバックアップに 使用されるストリームの数。 NULL デバイスは、非常に高速なデバ イスをシミュレートしてバックアップ のテストを実施するときにのみ使用さ れるファイル・デバイスです。NULL デバイスにバックアップされたデータ は、すべて失われます。NULL デバイ スは、他のファイル・バックアップ・ デバイスと同じように作成できます が、Windows NT/Windows 2000 上で特 殊な名前 nul を指定しなければならな い点が異なります。 NULL デバイ ス 第5章 302 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 用語 OmniBack II のテスト・ユーティリ ティでは、OmniBack II とアプリケー ションの間の内部データ転送と制御フ ローをチェックするときに NULL デバ イスを使用します。通常のバックアッ プ・セッションの場合と同様にデータ と制御が処理されますが、データはど こにも格納されません。このため、 NULL ファイル・デバイスからデータ を復元することはできません。 同時ス ト リ ームの数 特定のデータベースのバックアップに 使用されるストリームの数。 標準保護 通常は、[ 標準保護 ] を使用し、 Microsoft SQL Server のシステム管理者 (sa) のユーザー・アカウントでログイ ンすることをお勧めします。 [ 標準保護 ] を選択すると、すべての 接続に対して Microsoft SQL Server 6.x のログイン確認プロセスが適用されま す。Microsoft SQL Server 6.x によって のみログインの有効性が確認される接 続は、非信頼接続と呼ばれます。この 場合、Microsoft SQL Server 6.x にログ インするには、有効な Microsoft SQL Server 6.x ログイン ID とパスワードを 入力する必要があります。[ 標準セ キュリティ ] は、ネットワーク内にさ まざまなクライアントが混在してお り、一部のクライアントでは信頼接続 がサポートされていない場合に使用で きます。また、以前のバージョンの Microsoft SQL Server との下位互換性を 確保する必要がある場合にも、[ 標準 保護 ] を使用できます。 ト ラ ンザク シ ョ ン ・ ロ グ 第5章 データベースに対する変更を Microsoft SQL Server 6.x が記録するための領域。 それぞれのデータベースには、専用の トランザクション・ログが割り当てら 303 Microsoft SQL Server 6.x と OmniBack II の統合 用語 れます。データベースに対するすべて の変更が自動的にトランザクション・ ログに記録されます。 304 第5章 6 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 305 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 本章の内容 本章の内容 この章では、HP OmniBack II の Microsoft Exchange 用統合ソフトウェアのイ ンストール方法、構成方法、および使用方法を説明します。 本章の構成は、以下に示すとおりです。 「概要」(307 ページ ) 「前提条件および制限事項」(309 ページ ) 「統合ソフトウェアの概念」(310 ページ ) 「Microsoft Exchange Server 用統合ソフトウェアのインストール」(314 ページ ) 「Microsoft Exchange のバックアップを構成する」(318 ページ ) 「Microsoft Exchange Server のバックアップ」(326 ページ ) 「Microsoft Exchange オブジェクトの復元」(329 ページ ) 「性能の調整」(345 ページ ) 「Microsoft Exchange のバックアップおよび復元のモニター」(338 ページ ) 「統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する」(340 ページ ) 「トラブルシューティング」(346 ページ ) 「用語」(353 ページ ) 306 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 概要 概要 OmniBack II では、Microsoft Exchange Server をオンラインでバックアップ できます。オンライン・バックアップという概念は、アプリケーションの 高可用性というビジネス・ニーズに対応しており、現在ではオフライン・ バックアップよりも広く受け入れられています。 ファイルシステム・バックアップをオフラインで実行することも可能です。 オフライン・バックアップを行うには、バックアップ前にデータベースを シャットダウンする実行前コマンドと、バックアップ後にデータベースを 起動する実行後コマンドを構成します。 OmniBack II を Microsoft Exchange Server と組み合わせて使用すると、 Microsoft Exchange Server を単独で使用する場合に比べ、以下のような利点 が得られます。 • すべてのバックアップ処理の集中管理 : バックアップ処理を集中管理できます。 • メディア管理 : OmniBack II は、高度なメディア管理システムを備えています。メディ アの使用状況をモニターしたり、保存データの保護を設定したり、メ ディア・プール内のデバイスを編成および管理することができます。 • スケジュール設定 : OmniBack II には、バックアップを自動で定期的に実行するための管理 者用のスケジューラ (OmniBack II スケジューラ ) が組み込まれていま す。適切なデバイスとメディアが設定されていれば、バックアップを指 定した時刻に無人で実行するように構成できます。 • デバイスのサポート : OmniBack II は、ファイルからスタンドアロン・ドライブ、さらには大 規模な多重ドライブ・ライブラリに至るまで、さまざまな種類のデバイ スをサポートしています。 • モニター : OmniBack II には、現在実行中のセッションを管理者がモニターするた めの機能が用意されています。管理者は、OmniBack II Manager がインス トールされているシステムであれば、どのシステムからでも、実行中の セッションをモニターし、また、完了したセッションを確認することが できます。 第6章 307 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 概要 すべてのバックアップ・セッションは、OmniBack II データベースにロ グとして記録されます。これらのログには、管理者が後からバックアッ プ処理の内容を確認するのに役立つ履歴情報が格納されます。 OmniBack II の Microsoft Exchange 用統合ソフトウェアでサポートされてい るプラットフォームおよびデバイスについては、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』を参照してください。 308 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 前提条件お よび制限事項 前提条件および制限事項 前提条件および制限事項は、以下に示すとおりです。 • OmniBack II の Microsoft Exchange 用統合ソフトウェアを使用するには、 ライセンスが必要です。ライセンスの詳細については、『HP OpenView OmniBack II インストールおよびライセンス・ガイド』を参照してくだ さい。 • 統合環境をインストールする前に、Microsoft Exchange Server および OmniBack II システムがすでにインストールされており、適切に構成さ れていることを確認してください。詳細については、以下のドキュメン トを参照してください。 • サポートされているバージョン、プラットフォーム、デバイスなど に関する最新情報や制限事項については、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』を参照してください。 • 各種アーキテクチャに OmniBack II をインストールする手順につい ては、『HP OpenView OmniBack II インストールおよびライセンス・ ガイド』を参照してください。 • バックアップの構成手順と実行手順については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 • Microsoft Exchange Server の詳細については、『Microsoft Exchange Server Books Online 』を参照してください。 • オブジェクト固有の実行前コマンドと実行後コマンドには、二重引用符 (" ") を使わないでください。 • 複数の OmniBack II A.03.50 Exchange Agent を同時に実行することはでき ません。2 つ以上のバックアップ・セッションまたは復元セッションの 同時実行や。バックアップ・セッションと復元セッションの同時実行は サポートされていません。 このマニュアルは、Microsoft Exchange データベースの管理と OmniBack II の基本機能に関して十分な知識があるユーザーを対象として作成されてい ます。 第6章 309 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの概念 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 OmniBack II の Microsoft Exchange 用統合ソフトウェアでは、Microsoft Exchange Server のオンライン・バックアップを実行できます。 この統合ソフトウェアには、ライブラリ・サポート、並行復元、バック アップおよび復元用のメディアの管理機能など、さまざまな機能が用意さ れています。 OmniBack II では、Microsoft Exchange のバックアップ・オブジェクトを バックアップできます。バックアップ・オブジェクトには、ディレクトリ・ ストア (DS) とインフォメーション・ストア (MDB) があります。 Microsoft Exchange Server コンピュータには、OmniBack II の実行可能プロ グラム exbar.exe がインストールされます。このプログラムは、統合ソ フトウェアの中心的なコンポーネントとして、Microsoft Exchange Server と OmniBack II のコンポーネントのバックアップ / 復元プロセスの間のアク ティビテイを制御します。 Microsoft Exchange Server 側では、OmniBack II はメディア管理ソフトウェ アとして認識されます。一方、OmniBack II Cell Manager 側では、Microsoft Exchange Server を OmniBack II クライアントとして認識します。 バ ッ ク ア ッ プの流れ OmniBack II のバックアップ・セッションは、OmniBack II 側からのみ開始 できます。 OmniBack II Backup Session Manager がバックアップ仕様を読み込み、 Microsoft Exchange Server システム上で exbar.exe を起動します。 exbar.exe は、Microsoft Exchange Server から読み込んだデータを OmniBack II Media Agents に渡します。 OmniBack II では、複数のストリームを使用して単一のデータベースをバッ クアップすることもできます。これは、同時 同時ストリームと呼ばれます。 同時 Exchange オブジェクトは、1 つずつ逐次的にバックアップされます。各オ ブジェクトを複数のストリームにバックアップすることもできます。例え ば、4 台のデバイスへのバックアップが可能です。 各バックアップ・セッションの同時処理数は、exbar.exe によって起動 されるストリームの数、つまりバックアップ仕様で定義されているすべて のデバイスの同時処理数の合計値に等しくなります。バックアップの性能 を最適化できるストリーム構成になっています。 310 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 OmniBack II の Microsoft Exchange 用統合ソフトウェアでは、フル・バック アップと増分バックアップの 2 つのタイプのバックアップをサポートして います。増分バックアップでは、前回のフル・バックアップと前回の増分 バックアップのうち、新しい方との増分だけをバックアップします。 増分バックアップでは前回のバックアップ以降に変更されたオブジェクト だけをバックアップするのに対し、フル・バックアップでは、前回のバッ クアップ以降に変更されていないものも含め、バックアップ仕様に指定さ れているバックアップ・オブジェクトをすべてバックアップします。 バックアップ・セッションからのメッセージは、Backup Session Manager に 送信され、各セッションに関するメッセージと情報が Backup Session Manager によって OmniBack II データベースに書き込まれます。 復元の流れ 復元の対象となるオブジェクトとそれらのバージョンは、ユーザーが OmniBack II ユーザー・インタフェース上で定義します。OmniBack II Restore Session Manager が呼び出され、exbar.exe を起動し、オブジェク トおよびバックアップ・バージョンに関する情報をバックアップ API に渡 します。exbar.exe によって Media Agent が起動され、メディアから復元 先の Microsoft Exchange Server にデータが転送されます ( 図 6-1)。このと き、バックアップ時と同数のデバイスを使用することで、バックアップの 性能を最適化できます。 復元セッション中に出力されたメッセージは、OmniBack II Restore Session Manager に送信され、各セッションに関するメッセージと情報が OmniBack II Restore Session Manager によって OmniBack II データベースへ書き込まれ ます。 第6章 311 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの概念 図 6-1 OmniBack II の Microsoft Exchange 用統合ソフトウェアの概念 312 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 表 6-1 凡例 : SM OmniBackII Session Manager バックアップ時は OmniBackII Backup Session Manager、復元時は OmniBackII Restore Session Manager MA OmniBack II Media Agent インフォ メーショ ン・ストア (MDB) Microsoft Exchange Server では、インフォメーション・ス トアがデフォルトのメッセージ・ストア・プロバイダと して使われます。 ディレクト リ・ストア (DS) ディレクトリ・ストアは、Microsoft Exchange Server ディ レクトリの一部です。Microsoft Exchange Server ディレク トリには、メッセージング・システムで提供されるサー ビス、メールボックス、受信者レコード、パブリック・ フォルダなどをアプリケーションから検索および操作す るためのオブジェクトが格納されます。 Microsoft Exchange Server ディレクトリは、以下の 2 つの コンポーネントで構成されます。 Backup API 第6章 • ディレクトリ・データベース • ディレクトリ・サービス・エージェント Microsoft によって定義されているインタフェース。 OmniBack II と Microsoft Exchange Server の間のデータ転 送には、このインタフェースが使用されます。 313 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 Microsoft Exchange Server 用統合 ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール Microsoft Exchange Server 用統合ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール 前提条件 ここでは、Microsoft Exchange Server が正しく動作していることが前提とな ります。 イ ン ス ト ール OmniBack II の Microsoft Exchange Server 用統合ソフトウェアを Microsoft Exchange Server にインストールします。インストールは、ローカル・イン ストール (CD-ROM を使用 ) か、リモート・インストール (OmniBack II ユーザー・インタフェースを使用 ) のいずれかの方法で行います。 インストールと構成が完了すると、インストール先のシステムも OmniBack II クライアントになります。 以下に示す OmniBack II ソフトウェア・コンポーネントをインストールす る必要があります。 • MS Exchange 用統合ソ フ ト ウ ェ ア • Disk Agent • Media Agent ( システムにデバイスが接続されている場合 ) 以下のインストールもお勧めします。 • 注記 ユーザー ・ イ ン タ フ ェ ース Microsoft Exchange Server システムに OmniBack II ソフトウェアをローカル にインストールする場合は、セットアップの実行中に MS Exchange 用統 合ソ フ ト ウ ェ アを選択する必要があります。その他の必要なコンポーネン ア トは、デフォルトで選択されています。 314 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 Microsoft Exchange Server 用統合 ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール 図 6-2 [ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ インストールが完了したら、Microsoft Exchange Server システムに以下の ファイルがコピーされていることをチェックしてください。 <OmniBack_home>¥bin¥exbar.exe <OmniBack_home>¥bin¥exsmb.exe <OmniBack_home>¥bin¥omnienu.dll <OmniBack_home>¥bin¥libde.dll <OmniBack_home>¥bin¥libdc.dll 実行可能プログラム exbar.exe は、この統合ソフトウェアの中心的なコ ンポーネントとして機能します。OmniBack II と Microsoft Exchange ソフト ウェアはこのプログラムを介して互いにリンクされ、データ転送と制御フ ローが可能になります。ダイナミック・リンク・ライブラリ omnienu.dll はメッセージのカタログを提供し、ダイナミック・リンク・ ライブラリ libde.dll および libdc.dll は暗号化ルーチンおよび圧縮 ルーチンを提供します。 次に行 う 手順 以上の手順により、Microsoft Exchange Server システムに OmniBack II の Microsoft Exchange 用統合ソフトウェアがインストールされ、Exchange Server ソフトウェアが OmniBack II とリンクされました。ここでは、インス トール完了後に実施する構成作業の手順を示します。 第6章 315 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 OmniBack II の Microsoft Exchange 用統合ソフトウェアをインストールし終 えたら、一連の構成作業を実施する必要があります。以下の 2 段階の構成 作業を行います。 1. 「Microsoft Exchange Server を構成する」(316 ページ ) 2. 「Microsoft Exchange のバックアップを構成する」(318 ページ ) Microsoft Exchange Server を構成する 注記 この構成作業は、Microsoft Exchange Server コンピュータ上で Windows NT のデスクトップを使用して行います。 Microsoft Exchange Server を構成するには、増分バックアップが可能になる ように循環ログを無効にします。 Microsoft Exchange データベースでは、デフォルトで循環ログ・モードが有 効に設定されています。このモードでは、トランザクション・ログに含ま れているデータがデータベースにコミットされた時点でトランザクショ ン・ログ・ファイルが自動的に上書きされます。 このオプションが有効になっていると、ディスク記憶領域の消費が低減さ れますが、増分バックアップは実行できません。 循環ログをオフにするには、以下の手順に従ってください。 1. Windows NT のデスクトップから Exchange 管理ツールを起動します。 図 6-3(317 ページ ) を参照してください。 316 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 6-3 Exchange 管理ツール 2. Exchange Server にログインし、サイトを開いて、[Configuration]、 [Servers]、<Server_Name> の順に移動します。 図 6-4 Exchange Server のブラウズ 3. サーバ名を右クリックして [ プロパティ ] ダイアログ・ボックスの [ 詳 細 ] タブを開き、[ インフォメーション・ストア ] および [ ディレクト リ ] の循環ログをオフにします。図 6-5(318 ページ ) を参照してくださ い。 第6章 317 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 6-5 循環ログを無効にする Microsoft Exchange のバ ッ ク ア ッ プ を構成する 構成作業を開始する OmniBack II を使用して、Microsoft Exchange Server システムのファイルシ 前に ステム・バックアップを構成し、バックアップのテストを実施することを お勧めします。このテストでは、Microsoft Exchange Server システムと OmniBack II Cell Manager が互いに正しく通信できるかどうかをチェックし ます。 このテストを実施するには、Microsoft Exchange Server システムに Disk Agent をインストールする必要があります。このテストには、どのデバイ スを使用してもかまいません。標準的なファイルシステム・バックアップ を構成します。このとき、バックアップ対象として指定するディレクトリ は 1 つで構いません。また、テストには Microsoft Exchange Server への部分 的な復元も含めてください。 万一問題が発生した場合は、統合ソフトウェアそのものよりも、ファイル システム・バックアップに対してトラブルシューティングを行う方がはる かに容易です。 詳細な手順については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照 してください。ファイルシステム・バックアップを正常に実行できない場 合は、その原因を取り除いてください。問題を解決してから統合ソフト ウェアの構成作業を開始する必要があります。 Microsoft Exchange のバックアップを構成するには、以下の手順に従ってく ださい。 318 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 1. バックアップに使用するデバイスを構成します。手順については、 『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』またはオンライン・ヘルプを参照 してください。 2. バックアップに使用するメディア・プールとメディアを構成します。手 順については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』またはオンラ イン・ヘルプを参照してください。 3. バックアップの対象、位置、方法を定義する Microsoft Server バック アップ仕様を作成します。 バックアップ仕様の作成手順については、次の節を参照してください。 バ ッ ク ア ッ プ仕様を作成する OmniBack II のバックアップ仕様には、Microsoft Exchange Server のどの バックアップ・オブジェクトをいつ、どのようにしてバックアップするか に関する情報が格納されます。 バックアップ仕様を作成するには、以下の手順を実行します。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で [ バックアップ ] コンテ キストを選択します。 2. Scoping ペインで [ バックアップ ] を展開した後 [ バックアップ仕様 ] を展開し、[MS Exchange] を右クリックします。[ バックアップの 追加 ] をクリックします。 3. [ バックアップの新規作成 ] ダイアログ・ボックスで、[Blank Microsoft Exchange Server Backup] をダブルクリックし、テン プレートを作成します。 4. [ 結果エリア ] で、Microsoft Exchange Server システムの名前を指定し ます。[ アプリケーション・データベース ] ボックスには、デフォルト で [MSExchange] が指定されています。 第6章 319 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 6-6 テンプレートの選択 5. [ 次へ ] をクリックして次のページに進みます。 [ 結果エリア ] で、バックアップ対象の Microsoft Exchange Server オブ ジェクト (DS および MDB) を選択します。 イ ン フ ォ メ ーシ ョ ン ・ ス ト ア (MDB) オブジェクトまたはデ ディ レク ト リ ・ ス ト ア (DS) オブジェクトを別々に選択できます。 バックアップの対象としてインフォメーション・ストア (MDB) を選択 すると、パブリック・インフォメーション・ストア (PUB.EDB) とプラ イベート・インフォメーション・ストア (PRIV.EDB) がただちにバック アップされます。 パーソナル・フォルダ (*.pst) およびオフライン・インフォメーション・ ストアは Microsoft Exchange Client システム上に保存されるため、通常 の OmniBack II ファイルシステムとしてのみバックアップできます。た だし、Microsoft Exchange Client が OmniBack II セルの一部として構成さ れていることが前提となります。 ここで、Microsoft Exchange Client とは、OmniBack II クライアントでは なく、Microsoft Exchange Server に対するクライアントを意味します。 OmniBack II クライアントとして動作するのは、Microsoft Exchange Client ではなく、OmniBack II の Microsoft Exchange 用統合ソフトウェア がインストールおよび構成された Microsoft Exchange Server です。 320 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 重要 Microsoft Exchange Client 側では、*.pst ファイルのバックアップをファイ ルシステム・バックアップとして別に構成する必要があります。 オフライン・インフォメーション・ストアは、ユーザーがオフラインで 作業するときに自動的に構成されます。このストアには、選択された フォルダの同期コピーが格納されます。 MS EXC オフライン・インフォメーション・ストアの詳細については、『 Microsoft Exchange Server Programmer’s Reference』を参照してください。 [ 次へ ] をクリックして、デバイスを選択するためのプロパティ・ペー ジに進みます。適切なデバイスを選択し、[ プロパティ ] をクリック してデバイスの同時処理数を設定します。 注記 図 6-7 デバイスの同時処理数の上限は、サーバーに直接接続されたデバイスの場 合は 2、サーバーにリモート接続されたデバイスの場合は 1 となります。 バックアップ・オブジェクトの選択とデバイスの指定 第6章 321 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 6. [ 次へ ] をクリックして次のページに進みます。バックアップ・オプ ションを選択して、バックアップのスケジュールを設定し、バックアッ プのタイプを選択します。 ヒント どのバックアップ・オプションを選択すべきかはっきりしない場合は、デ フォルト値のままにしておいてください。 すべての OmniBack II バックアップ仕様に共通のオプションについて は、オンライン・ヘルプまたは『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイ ド』を参照してください。 Microsoft Exchange Server 固有のオプションについては、「Microsoft Exchange 固有のバックアップ・オプション」(323 ページ ) を参照して ください。 7. 必要なバックアップ・オプションの指定とスケジュールの定義が完了し たら、作成したバックアップ仕様を保存します。Microsoft Exchange Server 用のバックアップ仕様は、すべて MSExchange グループに保存 することをお勧めします。図 6-8 を参照してください。 図 6-8 バックアップ仕様の保存 保存したバックアップ仕様をまず最初にテストするには、[ プレビュー 開始 ] をクリックします。バックアップ仕様を開始するには、[ バック アップ開始 ] をクリックします。 バックアップ仕様のテストの詳細については、 「Microsoft Exchange の バックアップ構成のテスト」(324 ページ ) を参照してください。 以上の手順で、新しいバックアップ仕様を作成し、オブジェクトとそれ らに適用するバックアップ・オプションを定義した上で、バックアップ 仕様を保存すると、バックアップ仕様の構成は完了です。 322 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 アプリケーション固有のオプションの詳細については、「Microsoft Exchange 固有のバックアップ・オプション」(323 ページ ) を参照して ください。 Microsoft Exchange 固有のバ ッ ク ア ッ プ ・ オプ シ ョ ン ここでは、OmniBack II の Microsoft Exchange 用統合ソフトウェアに固有の バックアップ・オプション ( アプリケーション固有のオプション ) につい て説明します。 これらのオプションは、バックアップ仕様の [ オプション ] プロパティ・ ページからアクセスできます。このプロパティ・ページを開くには、[ ア プリケーション固有オプション ] の [ 拡張 ] をクリックします。図 6-9 を 参照してください。 図 6-9 アプリケーション固有のオプション このウィンドウでは、以下のオプションを選択できます。 第6章 323 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 実行前 バックアップ前に Microsoft Exchange クライアント上で 起動するコマンドを引き数とともに指定します。指定し たコマンドは、OmniBack II の exbar.exe によって起動 されます。 実行後 バックアップ後に Microsoft Exchange クライアント上で 起動するコマンドを引き数とともに指定します。指定し たコマンドは、OmniBack II の exbar.exe によって起動 されます。 バ ッ フ ァ ・ サイ ズ OmniBack II にデータを送信する際に使用される Microsoft Exchange のバッファのサイズです。デフォルト では、バックアップ・ストリーム数に 16KB をかけたサ イズになります。 例えば、バックアップ仕様に 2 台の DLT デバイスが定義 されていて、各デバイスの同時処理数が 2 の場合、デ フォルトのバッファ・サイズは、次のようになります。 BUFF_SIZE=2*2*16=64kB 注記 なお、実行前コマンドと実行後コマンドは、Microsoft Exchange Server コン ピュータ上の <OmniBack_home>¥bin ディレクトリに格納しておく必要が あります。 アプリケーション固有のオプションは、バックアップ仕様内で選択したす べてのバックアップ・オブジェクトに適用されます。 Microsoft Exchange のバ ッ ク ア ッ プ構成のテ ス ト バックアップ仕様が適切に構成されているかどうかをチェックするには、 以下の手順に従ってください。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で [ バックアップ ] コンテ キストを選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ 仕様 ] を展開します。 次に、[Exchange] を展開し、プレビューを実行するバックアップ仕 様をマウスの右ボタンでクリックします。 3. [ プレビュー開始 ] をクリックします。 324 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 テスト・スクリプトの実行中に出力される一連のメッセージをチェックし てください。テストが正常に完了した場合は、プレビュー・セッションの 最後に「セッションは正常に終了しました」というメッセージが表示され ます。 どのよ う な処理が実 上記の手順では、以下の処理を通じて実際にバックアップをテストします。 行 さ れるか 1. Microsoft Exchange Server システム上で OmniBack II の exbar.exe が起 動し、バックアップに必要な Microsoft Exchange バックアップ・インタ フェース・コールをすべてテストします。また、必要な Microsoft Exchange サービスがすべて実行されているかどうかもチェックします。 2. バックアップ・オブジェクトのバックアップ・シミュレーション ( デー タ転送なし ) を開始し、以下のことをチェックします。 • クライアントと OmniBack II Cell Manager の間の通信が正しく行われ ているかどうか • 指定されたデバイスが利用可能かどうか • バックアップ・データの書き込みが可能なメディアがデバイスに格 納されているかどうか 第6章 325 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 Microsoft Exchange Server のバ ッ ク ア ッ プ Microsoft Exchange Server のバ ッ ク ア ッ プ Microsoft Exchange バックアップ・オブジェクトのオンライン・バックアッ プは、以下の方法のいずれかの方法で実行できます。 • OmniBack II スケジューラを使って、既存の Microsoft Exchange バック アップ仕様のバックアップをスケジューリングします。 • OmniBack II グラフィック・ユーザー・インタフェースを使って対話式 バックアップを開始します。 「対話型バックアップの実行」(327 ページ ) を参照してください。 バ ッ ク ア ッ プ ・ スケジ ュ ールの設定 バックアップ仕様のスケジュールでは、無人バックアップの種類と開始日 時を設定します。これらのスケジューリング・オプションを定義して、 バックアップ仕様を保存すると、無人バックアップが指定したとおりに実 行されるようになります。 Microsoft Exchange バックアップ仕様のスケジュールを構成するには、以下 の手順に従ってください。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で [ バックアップ ] コンテ キストを選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ 仕様 ] を展開します。[MSExchange] を展開します。 [ 結果エリア ] にバックアップ・オブジェクトのリストが表示されま す。 3. スケジュールを設定するバックアップ仕様をクリックし、[ スケジュー ル ] タブをクリックして [ スケジューラ ] ダイアログ・ボックスを開 きます。 さらに、バックアップの種類として、フル・バックアップと増分・バック アップのいずれかを選択する必要があります。 増分バックアップでは、データベースへの変更を記録するトランザクショ ン・ログ・ファイル (*.LOG) がバックアップされます。 LOG ファイルをバックアップすると、オリジナルの LOG ファイルが Microsoft Exchange Server によって自動的に削除されます。 326 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 Microsoft Exchange Server のバ ッ ク ア ッ プ 図 6-10 バックアップのスケジュール設定 対話型バ ッ ク ア ッ プの実行 バックアップ仕様を作成して保存した後は、いつでも必要なときに対話型 バックアップを実行できます。 Microsoft Exchange バックアップ・オブジェクトの対話型バックアップを開 始するには、以下の手順に従ってください。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で [ バックアップ ] コンテ キストを選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ 仕様 ] を展開し、[MSExchange] を展開します。 3. 対象のバックアップ仕様を選択し、[ アクション ] メニューの [ バック アップ開始 ] をクリックします。 [ バックアップ開始 ] ダイアログ・ボックスが表示されます。 バックアップ・タイプとしてフル・バックアップまたは増分バックアッ プ ( フル | 増分 ) のいずれかを選択し、さらにネットワーク負荷として 高・中・低 (High|Medium|Low) のいずれか 1 つを指定します。 第6章 327 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 Microsoft Exchange Server のバ ッ ク ア ッ プ ネットワーク負荷の詳細については、オンライン・ヘルプを参照してく ださい。 4. [OK] をクリックします。バックアップ・セッションの進行にともな い、[ 結果エリア ] にメッセージが表示されます。バックアップ・セッ ションが正常に完了すると、「セッションは正常に終了しました」とい うメッセージが表示されます。 328 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 Microsoft Exchange オブ ジ ェ ク ト の復元 Microsoft Exchange オブ ジ ェ ク ト の復元 注記 Microsoft Exchange オブジェクトは、オフラインでしか復元できません。 Microsoft Exchange オブジェクトを復元するには、OmniBack II の Windows 用ユーザー・インタフェースを使います。Microsoft Exchange オブジェクト の復元セッションの流れは、以下のとおりです。 復元セ ッ シ ョ ンの流 1. OmniBack II Restore Session Manager が Microsoft Exchange Server システ れ ム上で exbar.exe コマンドを起動し、バックアップ・デバイスが構成 されているシステム上で Media Agent を起動します。 2. OmniBack II Manager で [ 復元前にサービスを終了 ] オプションを選択 した場合は、OmniBack II の exbar.exe コマンドが Exchange System Attendant 以外のすべての Microsoft Exchange サービスを自動的に停止し ます。 [ 復元前にサービスを終了 ] を選択していない場合は、サービスを手動 で停止する必要があります。以下の手順に従ってください。 Windows NT のデスクトップから [ サービス ] ウィンドウを開きます。 すべての Microsoft Exchange サービスを選択し、[ 停止 ] ボタンをク リックします。図 6-11(330 ページ ) を参照してください。 3. Media Agent がバックアップ・デバイスからデータを読み取ります。次 に、OmniBack II の exbar.exe がこのデータを受け取って、ディスク に書き込みます。 4. データの書き込みが完了すると、復元セッションの開始時に停止したす べての Microsoft Exchange サービスが exbar.exe によって再開されま す。 5. サービスが起動される際に、Microsoft Exchange Server 内部の復元手順 が実行されます。これは、Windows NT の [ イベント ビューア ] でモニ ター可能です。 注記 Microsoft Exchange オブジェクトはオフラインでのみ復元できます。前述の オプションが選択されていれば、手順 2 と手順 4 は OmniBack II 統合ソフ トウェアによって実行されます。 第6章 329 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 Microsoft Exchange オブ ジ ェ ク ト の復元 図 6-11 Exchange Server サービスの停止 手動操作または対応するオプションの選択操作を通じて Microsoft Exchange Server をオフラインにしたら、OmniBack II の Windows 用グラフィック・ ユーザー・インタフェースを使って Microsoft Exchange バックアップ・オ ブジェクトを復元します。以下の手順に従ってください。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で [ バックアップ ] コンテ キストを選択します。 Scoping ペインで [MSExchange] を展開し、復元先のクライアント・ システムの名前を展開します。 図 6-12 復元オブジェクト 330 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 Microsoft Exchange オブ ジ ェ ク ト の復元 2. [MSExchange] をクリックし、復元対象の Microsoft Exchange オブジェ クトを選択します。DS データベースと MDB データベースのどちらか一 方を 1 回のセッションで復元できます。この 2 つのデータベースを並行 して復元することはできません。 3. 復元対象のバックアップ・バージョンを選択するには、オブジェクトを 選択し、[ プロパティ ] をクリックします。 図 6-13 オブジェクトのバージョンの選択 • [DS のプロパティ ] ダイアログ・ボックスで復元バージョンを選択 します。 OmniBack は、バックアップ・チェーンを復元します。復元対象とな る最新のバージョンを選択する必要があります。最新のフル・バッ クアップがすべての必要な増分バックアップとともに自動的に復元 されます。複数のバージョンを 1 つずつ復元することはできません。 • [MDB のプロパティ ] ダイアログ・ボックスで、復元バージョンを 選択します。 4. 復元に使用するデバイスを [ デバイス ] プロパティ・ページから選択 し、復元オプションを [ オプション ] プロパティ・ページから選択し ます。 復元オプションの詳細については、「復元オプション」(335 ページ ) を 参照してください。 第6章 331 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 Microsoft Exchange オブ ジ ェ ク ト の復元 注記 オブジェクトのバックアップ時と同数のデバイスを使用してください。デ バイスの数が違うと、データを復元できません。 5. [ 復元 ] をクリックし、[ 復元の開始 ] をクリックします。 [ 完了 ] をクリックします。復元セッション中のメッセージは、[ 結果 エリア ] に表示されます。 分割 ミ ラ ー ・ オ フ ラ イ ン ・ バ ッ ク ア ッ プか ら の復元 ここで示す手順を実施すると、既存のログ・ファイルを使って Exchange データベースを障害発生直前の状態に復元することができます。 前提条件 手順 • 完全な分割ミラー・オフライン・バックアップが存在すること。データ ベース・バックアップと M ∼ N のログ・ファイル (edb000110.log ∼ edb000120.log など ) が揃っている必要があります。 • クラッシュ発生時点 N+1 から K までのログ・ファイル (edb000121.log ∼ edb000135.log など ) が存在し、なおかつ edb.log ファイルが存在すること。 1. ログ・ファイルを別のディレクトリ (G:¥currentlogs¥ など ) に保存 します。 2. オフライン・バックアップからデータを復元します。 バックアップの時点以降のデータベースが存在し、M ∼ N のログと edb.log ファイルが存在することを確認します。 3. 復元した edb.log ファイル、edb.chk ファイル、および res*.* ファイルを削除します。 4. 手順 1 で別のディレクトリ G:¥currentlogs¥ にコピーしたファイル ( ログ・ファイル N+1 ∼ K および edb.log) を元のディレクトリにコ ピーまたは移動します。 重要 これらのファイルは、必ず以下に示す順序で元のディレクトリにもれなく コピー ( または移動 ) してください。 • edbM.log ∼ edbK.log のすべてのログ・ファイル • 障害発生時以降の edb.log ファイル 5. isinteg -patch コマンドを実行します。 6. Exchange Server Information Store サービスを開始します。 332 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 Microsoft Exchange オブ ジ ェ ク ト の復元 最新のオ ン ラ イ ン ・ バ ッ ク ア ッ プか ら の復元 ここで示す手順を実施すると、既存のログ・ファイルを使って Exchange データベースを障害発生直前の状態に復元することができます。 前提条件 手順 • データベース・データとログ・ファイルを含むオンライン・バックアッ プが存在すること。M ∼ N のログ・ファイル (edb000110.log ∼ edb000120.log など ) が揃っている必要があります。 • クラッシュ発生時点 N+1 から K までのログ・ファイル (edb000121.log ∼ edb000135.log など ) が存在し、なおかつ edb.log ファイルが存在すること。 1. 障害発生時点以降のデータベース、ログ M ∼ N、および既存のログが 復元されるように、既存のログを削除せずにオンライン・バックアップ からデータを復元します。ディレクトリ内に以下のファイルが存在して いることを確認します。 • edbM.log ∼ edbK.log ( この例では、edb000110.log ∼ edb000135.log) のすべてのログ・ファイル • 障害発生時以降の edb.log ファイル 2. Exchange Server Information Store サービスを開始します。 復元オ プ シ ョ ン OmniBack II の Microsoft Exchange 用統合ソフトウェアに固有の復元オプ ションは、以下に示すとおりです。「復元オプション」(335 ページ ) も参 照してください。 [ 別のク ラ イ ア ン ト へ復元 ] ( イ ン フ ォ メ ーシ ョ ン ・ ス ト アの場合のみ有効 ) デフォルトでは、復元先の Microsoft Exchange Server (OmniBack II クライアント ) は、アプリケーション・ データのバックアップ元の Exchange Server と同じになり ます。このオプションを使うと、バックアップ元とは異 なる Microsoft Exchange Server にインフォメーション・ス トアを復元できます。復元先の Microsoft Exchange Server は、OmniBack II Cell に所属している必要があります。こ のオプションは、稼働中の Microsoft Exchange Server に影 響を与えずに、個々のアイテム ( メッセージやフォルダ ) をバックアップから復元したい場合に役立ちます。ただ 第6章 333 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 Microsoft Exchange オブ ジ ェ ク ト の復元 し、このオプションを使うのは、ほかの方法ではメール ボックスなどのアイテムを取得できない場合だけにして ください。 注記 このオプションを使う場合は、下記の [ 既存ログ・ファイルの削除 ] オプ ションも使用することをお勧めします。 インフォメーション・ストアをほかのクライアントに復 元するには、以下の手順に従ってください。 1. 別のコンピュータ・システムに Microsoft Exchange Server をインストールし、バックアップ元のサーバと 同じ構造とサイト名を作成します。 システム名は異なっていてもかまいません。 2. このシステムに OmniBack II の Microsoft Exchange Server 用統合ソフトウェアをインストールします。 3. 新たに Microsoft Exchange Server をインストールした コンピュータにインフォメーション・ストアを復元し ます。詳細については、「Microsoft Exchange オブジェ クトの復元」(329 ページ ) を参照してください。 [ 既存ロ グ ・ フ ァ イルの削除 ] 復元対象のディレクトリ・ストアまたはインフォメー ション・ストアに関する既存のログ・ファイルをすべて 消去します。バックアップ元とは異なるシステムにデー タを復元する場合や、過去の特定の時点の状態に一致す るように復元する場合は、このオプションを選択してく ださい。 バックアップ元と同一のシステムに最新のバックアップ を復元する場合には、ログ・ファイルを削除しないこと をお勧めします。 [ 復元前にサービ ス を終了 ] このオプションを使用すると、Exchange System Attendant 以外のすべての Microsoft Exchange サービスが終了しま す。 このオプションを使用しない場合は、復元前にサービス を手動で停止しておく必要があります。 [ 復元後にサービ ス を開始 ] [ 復元前にサービスを終了 ] オプションによって終了した Microsoft Exchange サービスが開始されます。 334 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 Microsoft Exchange オブ ジ ェ ク ト の復元 このオプションを使用しない場合は、復元後にサービス を手動で開始する必要があります。exbar.exe で開始でき るサービスは、OmniBack II Manager の [ 復元前にサービ スを終了 ] オプションを使用して停止したサービスだけ です。 復元オプション 単一の メ ールボ ッ ク スの復元 ここでは、メールボックスを復元する手順を示しますが、削除されたアイ テムも同様の手順で復元できます。復元先のシステムは、バックアップ元 のシステムと異なっていてもかまいません。単一のメールボックスの全体 または一部を復元するには、Exchange Server ( システム A) のコピーを補助 システム ( システム B) 上に作成する必要があります。「復元オプション」 (333 ページ ) の [ 別のクライアントへ復元 ] オプションを参照してくださ い。復元したいメールボックスが含まれているバージョンを復元対象とし て選択する必要があります。 ここでは、データが以下のようにすでに復元されているものとして手順を 示します。 • オリジナルの Exchange Server はシステム A ( メイン Exchange Server シ ステム ) にあります。 • このシステムの復元コピーはシステム B ( 補助システム ) にあります。 補助システムから必要なアイテムを抽出するには、以下の手順に従ってく ださい。 1. 任意の Exchange Client ソフトウェア (Outlook など ) を実行し、補助シス テム上のメールボックスに接続します。 第6章 335 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 Microsoft Exchange オブ ジ ェ ク ト の復元 2. 個人用フォルダ・ファイルを作成します ( まだ作成していない場合 ) 3. メール・メッセージなどのアイテムを個人用フォルダ・ファイルにコ ピーします。 4. 補助システム上の Exchange Server への接続を切断します。 抽出したアイテムをメイン Exchange Server システムにマージするには、以 下の手順に従ってください。 1. 必要に応じてメイン Exchange Server システム上にメールボックスを再 作成します。 MS EXC 2. 任意の Exchange Client ソフトウェアを使って、メイン Exchange Server システム上のメールボックスに接続します。 3. 個人用フォルダからメイン Exchange Server システム上のメールボック スにアイテムをコピーします。 障害復旧のア プ ローチ 障害復旧は、メーカーの異なるさまざまな製品が関係する非常に複雑なプ ロセスです。 • メイン・システム・ハードウェア • 特殊なディスク・サブシステム (RAID アレイなど ) • インタフェース・カード • 各種ハードウェア・コンポーネント用のドライバー • オペレーティング・システム • バックアップ / 復元アプリケーション • オンライン・データベース・アプリケーション このため、障害復旧の成否を特定のメーカーの責任だけに帰することはで きません。 注意 ここに示す情報は、あくまでガイドラインとしてお読みください。ここに 記載した情報は、データベースなどの運用中のアプリケーションに対して、 OmniBack II 単独で完全な復旧が可能になることを保証するものではありま せん。 336 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 Microsoft Exchange オブ ジ ェ ク ト の復元 OmniBack II の障害復旧の詳細については、『HP OpenView OmniBack II 管理 者ガイド』を参照してください。 Microsoft Exchange Server を復旧するには、以下の手順に従ってください。 1. OmniBack II の障害復旧機能を使って、Microsoft Exchange Server を復旧 します。 2. Microsoft Exchange Server をファイルシステム・バックアップから復元 できない場合は、以下の作業を行います。 a. Microsoft Exchange Server をインストールし、オリジナルの Microsoft Exchange Server と同じ構造および名前を作成します。 b. Microsoft Exchange Service Pack をインストールします。 MS EXC 3. この Microsoft Exchange Server の最新のバックアップからディレクトリ を復元します。 4. 最新のバックアップからインフォメーション・ストアを復元します。 5. Microsoft Exchange DS/MDB consistency adjustment tool を実行します。 詳細については、『Microsoft Exchange Server Books Online』を参照して ください。 第6章 337 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 Microsoft Exchange のバ ッ ク ア ッ プおよ び復元のモニ タ ー Microsoft Exchange のバ ッ ク ア ッ プおよび復 元のモ ニ タ ー OmniBack II Manager では、現在のバックアップ・セッションまたは復元 セッションをモニターできます。また、以前に実行したセッションに関す る情報を表示することもできます。ただし、以前のセッションを表示する には、適切な特権が必要です。 復元またはバックアップを開始すると、モニター機能が自動的に起動され ます。 現在のセ ッ シ ョ ン を モ ニ タ ーする OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェースで現 在のセッションをモニターするには、以下の手順に従ってください。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で、[ モニター ] コンテキ スト・リストを選択します。 2. 現在進行中のセッションが [ 結果エリア ] に表示されます。現在進行 中のセッションがなければ、[ 結果エリア ] は空白になります。 3. モニターしたいセッションをダブルクリックします。 図 6-14 現在のセッションをモニターする 338 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 Microsoft Exchange のバ ッ ク ア ッ プお よび復元のモ ニ タ ー 以前に実行 し たセ ッ シ ョ ン を表示する 以前に実行したセッションを表示する手順は、以下に示すとおりです。 1. [HP OpenView OmniBack II Manager] で [OmniBack II データ ベース ] コンテキストを選択します。 項目のリストが Scoping ペインに表示されます。 2. [ セッション ] を展開します。セッションのリストが Scoping ペイン に表示されます。 3. 表示したいセッションを選択します。 詳細については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照して ください。 図 6-15 以前に実行したセッションを表示する 第6章 339 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成 する 以降の節では、OmniBack II の Microsoft Exchange 用統合ソフトウェアをク ラスター対応アプリケーションとしてインストールおよび構成する手順を 説明します。 前提条件 クラスターをサポートしている Microsoft Exchange Server 5.5 EE SP 1 以降が インストール済みで、正しく構成されており、クラスター対応アプリケー ションとして動作していることが前提となります。 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ー ルする ここでは、OmniBack II の MS Exchange 用統合ソ フ ト ウ ェ ア をクラス ター対応アプリケーションとしてインストールする手順を示します。 1. MS Exchange 用統合ソ フ ト ウ ェ ア は、両方のクラスター・ノードに ローカルにインストールする必要があります。 詳細については、付録の「Cell Manager と MS Exchange 用統合ソフト ウェアをクラスター対応としてインストールする」(21 ページ ) および 「MS Exchange 統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する」(22 ページ ) を参照してください。 2. OmniBack II の Cell Manager ソフトウェアと Microsoft Exchange Integration Module がすでに両方のクラスター・ノードにインストールさ れていれば、この手順は不要です。 まだインストールしていない場合は、OmniBack II セルにクラスター・ ノードをインポートして、OmniBack II の Cell_info ファイルを更新 する必要があります。このファイルは自動更新されません。 OmniBack II セルにクラスター・ノードをインポートするには、以下の 手順に従ってください。 a. [HP OpenView OmniBack II Manager] で、[ クライアント ] コンテキスト・リストを選択します。 b. Scoping ペインの [ クラスター ] を右クリックし、[ クラスター のインポート ] を選択します。 340 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する c. クラスターの仮想サーバ名を入力し、[ 完了 ] をクリックします。 これにより、そのクラスターのすべてのクラスター・ノードと仮想 サーバを反映するように Cell_Info ファイルが追加 / 更新されま す。 3. OmniBack II の統合ソフトウェアが正しくインストールされているかど うかをチェックします。以下の手順に従ってください。 a. <OmniBack_home>¥bin ディレクトリに移動します。 b. 次のコマンドを入力してください。 omnirsh <MicrosoftExchange_Virtual_Server > -INFO_CLUS OmniBack II セル内のクラスター対応クライアント・システムのリスト が出力されます。 4. 各クラスター・ノード上の OmniBack II Inet サービスにログオン・ ユーザー・アカウントが割り当てられていることをチェックします。 ログオン・アカウントは、図 6-16 のように設定する必要があります。 図 6-16 OmniBack II ユーザー・アカウント 第6章 341 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する ク ラ ス タ ー対応の Microsoft Exchange 用統合 ソ フ ト ウ ェ ア を構成する クラスターに対応した Exchange Server 用統合ソフトウェアを構成するに は、以下の 2 段階の構成作業を行います。 1. 「Microsoft Exchange Server を構成する」(316 ページ ) 2. 「クラスターに対応した Microsoft Exchange のバックアップを構成する」 (342 ページ ) ここでは、全般的な構成作業の概要を示しながら、クラスター対応の場合 に必要になる作業を明示します。 ク ラ ス タ ーに対応 し た Microsoft Exchange のバ ッ ク ア ッ プ を 構成する 「バックアップ仕様を作成する」の手順に従って、OmniBack II の Microsoft Exchange 用バックアップ仕様を作成します。ただし、Microsoft Exchange Server が実行されているクライアント・システムの名前として、Microsoft Exchange リソース・グループの仮想サーバ名 仮想サーバ名を指定する必要があります。 仮想サーバ名 Microsoft Exchange バックアップの構成手順については、 「Microsoft Exchange のバックアップを構成する」を参照してください。 ク ラ ス タ ー対応の Microsoft Exchange Server を バ ッ ク ア ッ プする 詳細な手順については、「Microsoft Exchange Server のバックアップ」(326 ページ ) を参照してください。 ク ラ ス タ ー対応の Microsoft Exchange Server を復 元する クラスター対応の Microsoft Exchange Server は通常の Microsoft Exchange Server と同様の手順で復元できますが、以下の点が異なります。 • 注記 クラスター・アドミニストレータ・ユーティリティを使って、 Microsoft Exchange Server Attendant 以外のすべての Microsoft Exchange Server サービスを停止します。 この操作を Windows NT の [ コントロール パネル ] から実行することはで きません。 342 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 図 6-17 Microsoft Exchange サービスをオフラインにする • どのストアを復元するかに応じて、すべてのストア・ログ・ファイルと edb.chk ファイルを削除します。Microsoft Exchange Information Store および Microsoft Exchange Directory Store を復元します。 「Microsoft Exchange オブジェクトの復元」(329 ページ ) を参照してください。 • Windows NT のデスクトップから Microsoft Exchange Directory Store サービスおよび Microsoft Exchange Information Store サービスを再開します。 Microsoft Exchange System Attendant が動作しているアクティ ブ・ノードで、[ スタート ]、[ 設定 ]、[ コントロール パネル ]、[ サービス ] を順に選択します。 これにより、Microsoft Exchange Directory Store または Microsoft Exchange Information Store が復旧されます。 重要 復旧処理の開始には、クラスター・アドミニストレータを使用しないでく ださい。 • 復旧処理をモニターするには、イベント ビューアを使います。 第6章 343 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 図 6-18 イベント ビューアによるモニター • 復旧処理が完了したら、Windows NT のデスクトップで、[ スタート ]、 [ 設定 ]、[ コントロール パネル ]、[ サービス ] を順にクリックしま す。 Microsoft Exchange Server サービスを手動で停止します。 クラスター・アドミニストレータ・ユーティリティを使って、ディレク トリ・ストアとインフォメーション・ストアをオンラインにします。 図 6-19 サービスをオンラインにする 344 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 性能の調整 性能の調整 性能の調整とは、Microsoft Exchange Server と OmniBack II がより高い性能 でバックアップと復元を実行できるように各種設定を調整することを意味 します。ここでは、Microsoft Exchange Server のバックアップまたは復元の 性能を向上するためのガイドラインを示します。 • システムの処理能力が高い場合は、Microsoft Exchange Server のバッ ファ・サイズを増やします。推奨値は、512KB ∼ 2MB の範囲内です。 バッファ・サイズの変更方法については、「Microsoft Exchange 固有の バックアップ・オプション」(323 ページ ) を参照してください。 • 並列処理に使用するデバイスの数を調べます。 デバイスの数が受信データ・ストリームの帯域幅に一致していることを 確認し、ボトルネックを洗い出してください。デバイスがリモート・シ ステムに接続されている場合は、ネットワークがボトルネックになりが ちです。一方、デバイスがサーバ・コンピュータにローカルに接続され ている場合は、サーバ・コンピュータ自体にボトルネックが生じている ことが考えられます。 ネットワークの帯域幅は通常、~1 MB/s (10 Mbit Ethernet) から ~10 MB/s (100 Mbit Ethernet) の範囲内ですが、実際のスループットはこれより低 くなります。したがって、リモート・バックアップの場合は、DLT 7000 のような高速デバイスを複数用意する必要はありません。 リモート・バックアップを行わない場合は、ローカル・サーバ上の少数 のヌル・ファイル・デバイスに対してバックアップを実行して、 Exchange Server マシンの最大のバックアップ速度を調べ、その性能に最 も適したデバイス数を選定してください。 第6章 345 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ング ここでは、以下のカテゴリに分けて、トラブルシューティングの手順を示 します。 • 一般的なトラブルシューティング • バックアップに関する問題 • 復元に関する問題 一般的な ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ 1. 最新の OmniBack II 公式パッチがインストールされていることを確認し ます。サポートされているバージョンやプラットフォームなどの最新情 報については、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リ リース・ノート』または http://www.openview.hp.com/products/omnibackmixed をご覧ください。 2. OmniBack II 全般に関する制限事項、問題とその回避方法、および関連 する OmniBack II パッチの一覧については、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』を参照してください。 ここでは、バックアップまたは復元に関する問題を解決するときの手順を 示します。 バ ッ ク ア ッ プに関する問題 1. バックアップが実行できない。 ❏ ディレクトリ・ストアをバックアップするには、以下のサービスが 実行中かどうかを確認する必要があります。 • Microsoft Exchange Directory • Microsoft Exchange System Attendant ❏ インフォメーション・ストアをバックアップするには、以下のサー ビスが実行中かどうかを確認する必要があります。 346 • Microsoft Exchange Directory • Microsoft Exchange System Attendant • Microsoft Exchange Information Store 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ ❏ Windows NT のレジストリ・エントリ (¥HKEY_LOCAL_MACHINE¥Software¥Hewlett-Packard¥OpenV iew¥OmniBack II¥Site) を調べて、Cell Manager が Microsoft Exchange クライアントに正しく設定されているかどうかをチェック します。 ❏ MS Exchange Server が動作しているが接続できない場合は、以下の手 順に従ってください。 a. MS Exchange クライアント上で次のレジストリ・キーを編集しま す。 HKEY_LOCAL_MACHINE¥Software¥Hewlett-Packard¥OpenV iew¥OmniBackII¥Agents¥Exchange¥ b. ServerName の値を編集し、Exchange Server の NetBIOS コン ピュータ名を入力します。 ❏ 問題の発生しているクライアントのファイルシステム・バックアッ プに異常がないかどうかをチェックします。 ❏ OmniBack II の test backup ユーティリティを起動します。手順に ついては、「Microsoft Exchange のバックアップ構成のテスト」(324 ページ ) を参照してください。 • テストで Microsoft Exchange Server 側に異常が検出された場合は、 以下の手順に従ってください。 [ イベント ビューア ] ユーティリティを使用して、Microsoft Exchange Server ログのエラー・メッセージを チェックします。 Microsoft Exchange Server システム (OmniBack II クライアント ) 上 の <OMNIBACK_HOME>¥log¥debug.log ファイルに記録され ているシステム・エラーを調べます。 • バックアップ・テストで OmniBack II 側に異常が検出された場合 は、以下の手順に従ってください。 Microsoft Exchange Server システム (OmniBack II クライアント ) 上 の <OMNIBACK_HOME>¥log¥debug.log に記録されているシ ステム・エラーを調べます。 • テストに成功した場合は、Windows NT のバックアップ・ユー ティリティを使用して、Microsoft Exchange Server (OmniBack II ク ライアント ) のバックアップを開始してください。 第6章 347 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ このバックアップが成功した場合は、OmniBack II ユーザー・イ ンタフェースが実行されているクライアントでメモリ、ディス ク・スペース、またはその他の OS リソースが不足していること が原因になっている可能性があります。 ❏ OmniBack の内部データ転送をテストするには、管理者として OmniInet サービスを再起動し、以下のコマンドで test backup ユーティリティを起動します。 <OMNIBACK_HOME>¥utilns¥testbar -type:MSExchange -bar:<backup_specification_name> -perform:backup 2. バッファが大きいためバックアップがハングする。 実行中の exbar.exe のタスクを終了して、バッファ・サイズを減ら し、バックアップを再試行してください。 3. OmniBack II Manager がエラー・メッセージを正しく表示しない。 システム・エラーまたは Microsoft Exchange Server エラーの場合、 exbar.exe は Exchange Server や Windows NT によって生成されたエ ラーを表示します。これらのメッセージは正しく表示されないことがあ ります。 コマン ド行 OmniBack II のコマンド行インタフェースを使ってバックアップ・セッショ ンをテストするには、exbar.exe のコマンド行オプションとしてバック アップ・オプションを指定します。 このコマンドは、Microsoft Exchange Server システム (OmniBack II クライア ント ) 上の <OmniBack_home>¥bin ディレクトリから、以下の構文で起動 する必要があります。 exbar [-appsrv:<Microsoft_Exchange_Server>]-perform:backup -base:<Microsoft_Exchange_backup_object> [-type:<backup_type>]-bar:<backup_specification_name> -n <concurrency> [-buffer:<buffer_size>][-pre:<Pre_exec_command>][-post:<Post_exec_c ommand>] <Microsoft_Exchange_backup_object> には MDB または DS を指定し、 <backup type> には full または incremental を指定します。[-start] オプション と [-stop] オプションでは、復元セッションの前後に停止する必要のある Microsoft Exchange サービスを指定できます。 348 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ 注記 exbar.exe では、バックアップ仕様からデバイス・オプションを読み込 みます。このため、-bar オプションは省略できません。なお、個々のバッ クアップ仕様に含まれているその他のオプションは無視され、代わりにコ マンド行で指定したオプションが適用されます。 OmniBack II セル内で OmniBack II ユーザー・インタフェースがインストー ルされているクライアントであれば、どのクライアントからでも、omnib コマンドを使って、Microsoft Exchange バックアップ・オブジェクトの対話 型バックアップを開始できます。このコマンドは、<OmniBack_home>¥bin ディレクトリから以下の構文で実行する必要があります。 omnib -msexchange_list <backup_specification_name> [-barmode Exchangemode] [list_options] List_options には、以下のいずれかのオプションを指定できます。 -protect {none | weeks n | days n | until date | permanent} -load {low | medium| high} -crc -no_monitor date = YYYY/MM/DD Exchangemode options には、以下のいずれかのオプションを指定できます。 例 • full( フル・バックアップ ) • incr( 増分バックアップ ) この例では、omnib コマンドを使って、バックアップ仕様 RONA による増 分バックアップを実行します。 omnib -msexchange_list RONA -barmode incr 復元に関する問題 1. 復元を実行できない場合は、以下の手順に従ってください。 ❏ 問題の発生しているクライアントのファイルシステム・バックアッ プに異常がないかどうかをチェックします。ファイルシステム・ バックアップに対してトラブルシューティングを行う方がはるかに 容易です。 ❏ Microsoft Exchange System Attendant サービスが実行されているかどう かをチェックします。 第6章 349 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ ❏ OmniBack II Microsoft Exchange Agent (ExBAR) がシステムにインス トールされているかどうかチェックします。 ❏ 別のシステムに復元する場合は、復元先のシステムに Microsoft Exchange Server をインストールし、バックアップ元のサーバと同じ 構造およびサイト名を構成しておく必要があります。 ❏ Microsoft Exchange Server システム (OmniBack II クライアント ) 上の <OMNIBACK_HOME>¥log¥debug.log ファイルに記録されている システム・エラーを調べます。 2. [ 復元後にサービスを開始 ] オプションを使用してサービスを開始しよ うとするとタイムアウトのエラー・メッセージが表示される。 このエラーは、デフォルトのタイムアウトの設定が短かすぎるために発 生することがよくあります。 起動されなかったサービスを手動で再起動して、レジストリ・キー HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Hewlett-Packard¥Open View¥OmniBackII¥Agents¥Exchange¥SvcStartTimeout を編集 し、タイムアウトの設定を長くします ( 秒単位で指定してください )。 次回からここで設定したタイムアウトが使用されます。 3. Microsoft Exchange Directory サービスまたは Microsoft Exchange Information Store サービスを起動できない。 以下の作業を 1 つずつ順に実施し、その都度、サービスを再起動できる かどうかをテストしてください。 a. [ イベント ビューア ] のメッセージをチェックして、エラーが記録 されたログ・ファイルがないか確認します。最初にエラーが記録さ れたログ・ファイルとそれ以降のログ・ファイルをすべて削除しま す。 b. Directory Database ディレクトリの tmp.edb ファイルと Information Store ディレクトリの temp.edb ファイルを削除します。 c. Directory Transaction Logs ディレクトリまたは Information Store Transaction Logs ディレクトリの *.chk ファイルと *.log ファイル ( 古いログファイル ) を削除します。これらのファイルのパスについ ては、Microsoft Exchange 管理ツールで確認してください。 d. ディレクトリ内のデータをすべて削除して、復元をもう一度実行し ます。 4. OmniBack II Manager がエラー・メッセージを正しく表示しない。 350 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ システム・エラーまたは Microsoft Exchange Server エラーの場合、 exbar.exe は Microsoft Exchange Server や Windows NT オペレーティン グ・システムによって生成されたエラーを表示します。これらのメッ セージは正しく表示されないことがあります。 コマン ド行 OmniBack II のコマンド行インタフェースを使って復元セッションをテ ストするには、exbar.exe のコマンド行オプションとして復元オプ ションを指定します。 このコマンドは、Microsoft Exchange Server システム (OmniBack II クラ イアント ) 上の <OmniBack_home>¥bin ディレクトリから、以下の構文 で起動する必要があります。 exbar [-appsrv:<Microsoft_Exchange_Server>]-perform:restore -base:<Microsoft_Exchange_backup_object> [-versionmdb:<version_string>][-versionds:<version_string>] [-start][-stop][-restorefrom:<Original_Microsoft_Exchange_Server >] <Microsoft_Exchange_backup_object> には、MDB または DS を指定しま す。< version string> には、OmniBack II データベースへの記録時に使用 されたバージョン文字列を指定します。この指定を省略すると、最新の バージョンが復元されます。[-start] オプションと [-stop] オプ ションでは、復元セッションの前後に停止する必要のある Microsoft Exchange サービスを指定できます。 例 次のコマンドを実行すると、my.exchange.server という名前の Microsoft Exchange クライアントで ‘1999/09/23’ にバックアップされたイ ンフォメーション・ストアがターゲット・コンピュータに復元されま す。この例では、復元の開始前に Microsoft Exchange サービスが停止さ れます。なお、このコマンドを実行するコンピュータがターゲット・コ ンピュータとなります。 exbar -perform:restore -base:MDB -versionmdb:1999/09/23-0001 -stop -restorefrom:my.exchange.server OmniBack II セル内で OmniBack II ユーザー・インタフェースがインス トールされているクライアントであれば、どのクライアントからでも、 コマンド行で omnir コマンドを使って、Microsoft Exchange バックアッ プ・オブジェクトの対話型復元を開始できます。 第6章 351 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ このコマンドは、オリジナルの Microsoft Exchange Server および復元先 の Microsoft Exchange Server と同じセル内に構成された OmniBack II ク ライアント・システム上の <OmniBack_home>¥bin ディレクトリから以 下の構文で起動する必要があります。 omnir -exchange -barhost <Microsoft_Exchange_Server> [-destination <Other_Microsoft_Exchange_Server>] -base {MDB|DS}[-session <Session_ID>][-start][-stop] サポー ト 窓口に連絡 する前に 上記のトラブルシューティング手順を実施しても問題を解決できない場 合は、以下の情報を収集した上で、OmniBack II のサポート窓口にご連 絡ください。 a. ハードウェアおよびソフトウェアの構成に関する詳細な情報。使用 している公式パッチも明示してください。 b. どのような処理や操作の実行時に問題が発生したか。バックアップ に関する問題が発生した場合は、バックアップ仕様を添付してくだ さい。 c. 次のファイルに記録されている情報。 <OmniBack_home>¥debug.log 操作や処理を実行しようとしたときに、どのような問題が発生した か。 d. セッションの出力をコピーしたファイル。 352 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 用語 用語 このマニュアルでは、以下のような用語を使用しています。 ディ レク ト リ ・ ス ト ア (DS) ディレクトリ・ストアは、Microsoft Exchange Server ディ レクトリの一部です。Microsoft Exchange Server ディレク トリでは、メッセージング・システムで提供されるサー ビス、メールボックス、受信者レコード、パブリック・ フォルダなどを Microsoft Exchange アプリケーションか ら検索および操作するためのオブジェクトが格納されま す。 Microsoft Exchange Server ディレクトリは、ディレクト リ・データベースおよびディレクトリ・サービス・エー ジェントで構成されます。 ディレクトリ・データベースには、データベース情報が 格納されます。実際に定期的バックアップの対象となる のは、ディレクトリ・データベースです。 ディレクトリ・サービス・エージェントは、ディレクト リ・データベース内の情報を操作し、アプリケーション およびサービスからのディレクトリ要求を処理します。 Microsoft Exchange Server ディレクトリの詳細について は、『 Microsoft Exchange Server Programmer’s Reference』 を参照してください。 フル ・ バ ッ ク ア ッ ディレクトリまたはインフォメーション・ストアの全体 プ をバックアップすること。データベースとトランザク ション・ログがともにバックアップされます。フル・ バックアップを行うと、単一のバックアップからの復元 が可能になります。 増分バ ッ ク ア ッ プ 前回のフル・バックアップまたは増分バックアップ以降 に発生した変更のバックアップ。トランザクション・ロ グだけがバックアップされます。 増分バックアップから Microsoft Exchange を復元するに は、最後に行ったフル・バックアップと、それ以降に 行ったすべての増分バックアップが必要になります。 第6章 353 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 用語 イ ン フ ォ メ ーシ ョ ン ・ストア (MDB) Microsoft Exchange Server では、インフォメーション・ス トアがデフォルトのメッセージ・ストア・プロバイダと して使われます。以下の 4 種類のインフォメーション・ ストアが実装されています。 • パブリック・インフォメーション・ストア • プライベート・インフォメーション・ストア • 個人用フォルダ・ストア • オフライン・インフォメーション・ストア パブリック・インフォメーション・ストアには、複数の ユーザーおよびアプリケーションの間で共有できるパブ リック・フォルダおよびメッセージが格納されます。 Microsoft Exchange Server を使用している組織内では、実 際には複数の Microsoft Exchange Server が稼動している場 合でも、すべてのユーザーが単一のパブリック・イン フォメーション・ストアを共有します。 プライベート・インフォメーション・ストアは、特定の ユーザーまたはアプリケーションに所属するメールボッ クスで構成されます。メールボックスは、Microsoft Exchange Server が動作しているサーバ・コンピュータ上 に維持されます。 Microsoft Exchange Server 多種多様な通信システムへの透過的な接続を提供する 「クライアント - サーバ」アーキテクチャのメッセージン グ / ワークグループ・システム。電子メール、個人およ びグループのスケジューリング、オンライン・フォーム、 ワークフロー自動化ツールなどの機能を備えています。 さらに、情報共有アプリケーションやメッセージング・ サービス・アプリケーションなどを独自に構築するため の開発ツールとしても使用できます。 Microsoft Exchange のバ ッ ク ア ッ プ ・ オブ ジェク ト バックアップおよび復元が可能な Microsoft Exchange の オブジェクト。ディレクトリ・ストア、インフォメー ション・ストア、関連ログ・ファイルなどがあります。 354 第6章 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 用語 ス ト リ ーム 第6章 単一のプロセスに所属する実行可能エンティティ。プロ グラム・カウンタ、ユーザー・モード・スタック、カー ネル・モード・スタック、および 1 式のレジスタ値で構 成されます。 355 Microsoft Exchange Server と OmniBack II の統合 用語 356 第6章 7 Sybase と OmniBack II の統合 357 Sybase と OmniBack II の統合 本章の内容 本章の内容 本章では、HP OpenView OmniBack II の Sybase 用統合ソフトウェアのイン ストール方法、構成方法、および使用方法を説明します。また、Sybase データのバックアップや復元を行う上で理解が必要な概念や方法を説明し ます。 本章の構成 本章の構成は、以下に示すとおりです。 「概要」(359 ページ ) 「前提条件」(361 ページ ) 「制限事項」(362 ページ ) 「統合ソフトウェアの概念」(363 ページ ) 「統合ソフトウェアのインストール」(366 ページ ) 「統合ソフトウェアの構成」(369 ページ ) 「統合ソフトウェアのテスト」(387 ページ ) 「Sybase データベースのバックアップ」(390 ページ ) 「Sybase データベースの復元」(401 ページ ) 「Sybase のバックアップ・セッションおよび復元セッションのモニター」 (412 ページ ) 「トラブルシューティング」(414 ページ ) 「Sybase に関する用語」(421 ページ ) 重要 「Sybase に関する用語」(421 ページ ) の項では、OmniBack II と Sybase の統 合に固有の用語を示しています。一般的な OmniBack II の用語については、 「用語集」を参照してください。 358 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 概要 概要 OmniBack II は、Sybase SQL Server と透過的に統合されるので、使用し ている Sybase データベースをオンラインのままバックアップできます。 OmniBack II の Sybase 用統合ソフトウェアでサポートされるプラット フォームの最新情報については、 『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフト ウェア・リリース・ノート』または、 http://www.openview.hp.com/products/omnibackmixed を参照してください。 オンライン・バックアップという概念は、アプリケーションの高可用性と いうビジネス・ニーズに対応しており、現在では広く受け入れられていま す。バックアップ中もデータベースはオンラインでつながっており、アク ティブな状態で使用できます。バックアップは迅速かつ効果的に行われる ので、データベース性能への影響が最小限に抑えられます。 バ ッ ク ア ッ プの種類 Sybase データベースには、OmniBack II ユーザー・インタフェース、または Sybase の isql.exe コマンドを使って、以下の種類のバックアップを実行で きます。 • 対話型バックアップは、以下に示すいずれかのバックアップ・モードで 行えます。 フル ・ バ ッ ク ア ッ プ。データと ト ラ ンザク シ ョ ン ・ ロ グのバック プ グ アップを含む、データベースの一部または全体のバックアップ。 ト ラ ンザク シ ョ ン ・ バ ッ ク ア ッ プ。トランザクション・ログのバッ プ クアップ。前回のフル • バックアップまたはトランザクション・バッ クアップ以降の変更内容が記録されます。 • 選択した Sybase データベースのバックアップ・スケジュールを設定し て実行するバックアップ。OmniBack II では、無人バックアップを開始 する日付や時刻を定義できます。また、あらかじめ定義されているバッ クアップ・スケジュールを使用することによって、容易に構成すること もできます。 バックアップは、常に、isql ユーティリティを使って Sybase Server 上で 実行されます。バックアップ要求および復元要求は、isql ユーティリティ から Sybase Backup Server に送信されます。 復元の種類 Sybase データベースには、Sybase の isql コマンドを使って、以下の種類の 復元を実行できます。 • データベースの全体または一部の復元 第7章 359 Sybase と OmniBack II の統合 概要 • 特定の日時の状態へのデータベースの復元 OmniBack II ユー 統合ソフトウェアを使用したバックアップは、Sybase Backup Server だけで ザー ・ イ ン タ フ ェ ー バックアップを行うよりも多くの利点があります。 ス を使用する利点 • すべてのバックアップ処理の集中管理 バックアップ処理を集中管理することができます。これは、大規模な事 業環境では特に重要です。 • メディア管理 OmniBack II は、高度なメディア管理システムを備えています。すべて のメディアや各メディアのステータスのトラッキングを行ったり、保存 データの保護設定、操作の完全な自動化や、デバイスやメディアの編成 および管理ができます。 • スケジュール設定 OmniBack II には、スケジューラ (OmniBack II スケジューラ ) が組み込 まれており、バックアップを自動で、定期的に行えます。この OmniBack II スケジューラにより、設定した時刻に無人でバックアップ を実行できます。 • デバイスのサポート OmniBack II は、スタンドアロン・ドライブから複雑なマルチドライ ブ・ライブラリまで、幅広いデバイスをサポートしています。サポート されているデバイスのリストなどの最新情報については、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』また は http://www.openview.hp.com/products/omnibackmixed を参照してくださ い。 • モニター OmniBack II では、OmniBack II ユーザー・インタフェースがインストー ルされているシステムであれば、どのシステムからでも、実行中のセッ ションをモニターし、また、完了したセッションを確認することができ ます。 すべてのバックアップ・セッションは、OmniBack II に組み込まれてい るデータベースにログとして記録されます。これらのログに記録された 履歴情報は、後からバックアップ処理の内容を確認する際に役立てるこ とができます。 360 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 前提条件 前提条件 本項では、統合ソフトウェアを使用する前に理解しておく必要のある前提 条件を示します。 • OmniBack II の Sybase 用統合ソフトウェアを使用するには、ライセンス が必要です。ライセンスの詳細については、『HP OpenView OmniBack II インストールおよびライセンス・ガイド』を参照してください。 • 統合化を開始する前に、Sybase Backup Server および OmniBack II がすで にインストールされており、正しく構成されていることを確認してくだ さい。詳細については、以下のドキュメントを参照してください。 サポートされているバージョンやプラットフォーム、デバイスなど に関する最新の情報については、 『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』または http://www.openview.hp.com/products/omnibackmixed を参照してくださ い。 各種アーキテクチャに OmniBack II をインストールする手順につい ては、『HP OpenView OmniBack II インストールおよびライセンス・ ガイド』を参照してください。 バックアップの構成方法および実行方法については、 『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 Sybase の詳細については、『Sybase SQL Server System Administration Guide』および『Sybase SQL Server Installation and Configuration Guide』を参照してください。 対象読者 • この章では、OmniBack II の Sybase 用統合ソフトウェアを使って Sybase データをバックアップおよび復元する管理者を主な対象としています。 Sybase SQL Server、Sybase Backup Server、Windows NT/Windows 2000 オ ペレーティング・システム、および OmniBack II の基本機能に関して十 分な知識があることが前提となっています。OmniBack II に関する詳細 は、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 第7章 361 Sybase と OmniBack II の統合 制限事項 制限事項 OmniBack II 全般に関する制限事項の一覧については、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』を参照してくださ い。ここでは、この統合ソフトウェアに関する制限事項について説明しま す。 • オブジェクト固有の実行前コマンドと実行後コマンドには二重引用符 を使わないでください。これらのコマンドは、バックアップ仕様作成時 に統合ソフトウェアに固有のオプションとして入力します。 • パラレル・ストリームの最大数は、ローカル・バックアップの場合は 13、ネットワーク・バックアップの場合は 4 です。 • OmniBack II Motif ユーザー・インタフェースを使ったバックアップ操作 および復元操作はサポートされていません。 • Windows NT 上では、Sybase 11.9.2 がサポートされています。 • OmniBack II の Sybase 用統合ソフトウェアを使用するには、Service Pack 3 以降を適用した Windows NT 4.0 が必要です。 362 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 図 7-1 Sybase のバックアップの概念 OmniBack II と Sybase Backup Server は、OmniBack II BAR(Backup And Restore) と呼ばれる共有ライブラリを基にした OmniBack II Database Library を通じて統合されます。OmniBack II Database Library チャンネル は、OmniBack II Session Manager (SM) と通信し、Sybase Backup Server アプ リケーション・プログラミング・インタフェース (API) を通じて Sybase isql ユーティリティと通信します。OmniBack II と Sybase の統合アーキテク チャについては、図 7-1 を参照してください。 第7章 363 Sybase と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの概念 表 7-1 凡例 SM OmniBack II Session Manager バックアップ時は Backup Session Manager、復元時は Restore Session Manager API Sybase Backup Server アプリケーション・プログラミング・ インタフェース Database Library OmniBack II のルーチンのセットで、OnLine Server と OmniBack II 間でのデータのやりとりを可能にします。 MA OmniBack II Media Agent isql ユーテ ィ リ テ ィ isql ユーティリティは、Sybase Backup Server へコマンドを送り、実行結果 の形式を整えて標準出力に出力するスタンドアロン・プログラムです。isql は、バックアップ要求または復元要求を受け取ると、Sybase Backup Server と OmniBack II を連携させてセッションを開始します。 バ ッ ク ア ッ プ仕様 バックアップ・コマンドおよび復元コマンドは、OmniBackII ユーザー・イ ンタフェース、または Sybase isql コマンド行インタフェースを使って実行 されます。バックアップ対象のオブジェクトのリスト、バックアップ・オ プション、使用するデバイスのセットは OmniBackII バックアップ仕様に記 載します。 Sybase Backup Server API バックアップ時には、OmniBack II は Sybase Backup Server API を経由 して、Sybase Backup Server からデータベースやトランザクション・ログを 取得し、Media Agent (MA) を使用して、それらを OmniBack II クライアン ト上のデバイスに書き込みます。OmniBack II の ob2sybase.exe コマン ドは、 syback.exe スクリプト・プログラムを起動し、これによりバッ クアップ用の isql コマンドが起動されます。バックアップ中は、 OmniBack II の exe コマンドによって、並行バックアップ・ストリームの 数が最適なレベルに維持されます。 復元時には、OmniBack II は要求されたデータベースやトランザクション・ ログをメディアから受け取り、Sybase Backup Server API を経由して、 Sybase Backup Server へ送信し、Sybase Backup Server がそれらの情報をディ スクに書き込みます。 Sybase Backup Server はディスクからの読み取り / 書き込み処理を担当し、 OmniBack II は、バックアップ・セッションおよび復元セッションに使用さ れるデバイスやメディアを管理します。また、バックアップ・セッション 前からセッション中、セッション後にわたって、その他の優れたメディア 管理機能を提供します。 364 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 次に行 う 手順 OmniBack II Sybase 用統合ソフトウェアの概念を理解した後、 「統合ソフト ウェアのアップグレード」 、または「統合ソフトウェアのインストール」へ お進みください。 第7章 365 Sybase と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール 統合ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール OmniBack II ソフトウェアを、ご使用の Sybase Backup Server にインストー ルするには、CD-ROM からローカルで行う方法と、OmniBack II ユーザー・ インタフェースを使用してリモートで行う方法があります。 インストールの詳細については、 『HP OpenView OmniBack II インストール およびライセンス・ガイド』を参照してください。 以下のソフトウェア・コンポーネントをインストールします。 イ ン ス ト ールする コ • ン ポーネ ン ト • Sybase 統合ソフトウェア・モジュール ユーザー・インタフェース OmniBack II Windows グラフィカル・ユーザー・インタフェースや OmniBack II コマンド行インタフェースにアクセスするには、このコン ポーネントをインストールします。 • Disk Agent OmniBack II では、Backup Server( バックアップ対象となる ( ファイルシ ステム ) データがあるクライアント ) に Disk Agent がインストールされ ていなければなりません。Disk Agent をインストールする理由は、以下 の 2 つがあります。 Disk Agent を イ ン ス ト ールする理由 Sybase Backup Server のファイルシステム・バックアップを行うた め。OmniBack II Sybase 用統合ソフトウェアの構成を行ったり、 Sybase Backup Server や OmniBack II のすべての問題を解決する前に 前に、 前に このバックアップを作成してください。 Sybase Backup Server を使ってバックアップできない できない 重要なデータの ファイルシステム・バックアップを行うため。 • Media Agent ドライブ・サーバ ( デバイスが接続されているクライアント ) にこのコ ンポーネントをインストールします。 図 7-2 は、OmniBack II のセットアップ時に Sybase 用統合ソフトウェアを 選択する方法を示しています。 366 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール 図 7-2 Sybase 用統合ソフトウェア・モジュールの選択 [ 次へ ] をクリックして、インストール・ウィザードの指示に従います。 [ インストール・サーバのインストール ] を選択し、クライアント上に OmniBack II ソフトウェア・デポをインストールします。これにより、リ モート・インストールを実行する際に、OmniBack II クライアントへ OmniBack II ソフトウェアを配布できます。 どのよ う な処理が実 Sybase 用統合ソフトウェアをインストールすると、以下のファイルが Sybase SQL Server 上の <OmniBack_home>¥bin ディレクトリ内に作成され 行 さ れるか ます。 注記 デフォルトの OmniBack II ホーム・ディレクトリは、C:¥Program Files¥OmniBack です。 ob2sybase.exe libob2syb.dll syback.exe syb_tool.exe util_sybase.exe testbar.exe これらのファイルのうち、testbar.exe 以外のファイルは、Windows の [ 検索 ] コマンドで "syb" を検索すると、すばやく見つけることができます。 第7章 367 Sybase と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール 図 7-3 インストールされた OmniBack II 統合ソフトウェア・ファイルの検索 次に行 う 手順 以上の手順により、OmniBack II ソフトウェアが Sybase Backup Server シス テムへ正常にインストールされました。これまでの手順により、このシス テムは OmniBack II のクライアントになりました。ただし、統合ソフト ウェアはまだ使用できません。次項では、統合ソフトウェアを使用できる 状態にするための構成手順を説明します。 368 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 統合ソフトウェアをインストールしても、すぐには使用できません。以下 のサブ項目では、統合ソフトウェアが正常に機能するように構成する方法 について説明します。 統合ソフトウェアを構成するには、以下の手順に従ってください。 構成の概要 1. Sybase Server を構成します。 Sybase Backup Server を実行しているクライアントです。このクライア ントの構成手順については「Sybase Server の構成」(371 ページ ) を参照 してください。 2. Sybase Backup を構成します。 バックアップに必要なデバイスやメディアを構成し、OmniBack II バッ クアップ仕様を作成します。OmniBack II バックアップ仕様は、バック アップ対象のオブジェクト、バックアップ先のメディアやデバイス、優 れたバックアップ・オプションを指定するファイルです。バックアッ プ・オプションでは、指定した時刻または定期的にバックアップが行わ れるようスケジュールを設定することもできます。バックアップの構成 手順については、「Sybase バックアップを構成する」(377 ページ ) を参 照してください。 構成前に必要な作業 構成作業を開始する前に、以下の条件が満たされていることを確認してく ださい。 ✓ バックアップの対象となるすべての Sybase Server に統合ソフトウェアが すでにインストールされていること。手順については「統合ソフトウェ アのインストール」(366 ページ ) を参照してください。 ✓ Sybase SQL Server と Sybase Backup Server が正しくインストールされてお り、正常に実行されていること。 注記 Sybase Backup Server は、Sybase SQL Server を実行しているマシン上で実行 しなければなりません。Sybase Backup Server は、master..sysservers テーブ ルに記載されている必要があります。このエントリはインストール、また はアップグレード時に作成され、削除してはいけません。 第7章 369 Sybase と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 Sybase Server に接続せずに Sybase Central から Sybase Server を起動する には、サーバをマウスの右ボタンでクリックし、ポップアップ・メ ニューの [ 開始 ] をクリックします。 図 7-4 Sybase Central を使った Sybase Server の起動 ✓ Sybase Server のファイルシステム・バックアップは正常に実行できま す。 テストを行うために、Sybase Server の OmniBack II ファイルシステム・ バックアップを構成し、実行します。このテストにより Sybase Server と OmniBack II Cell Manager が正常に通信できるかを確認できます。エ ラーが発生した場合でも、この種類のバックアップに対して問題解決を 行う方が、統合ソフトウェア自体に対して問題解決を行うよりはるかに 容易です。構成手順には、Disk Agent の Sybase Server へのインストー ル、適切なデバイスやメディア ( 任意のデバイスを使用 ) の構成、ファ イルシステム・バックアップ仕様の作成、バックアップの開始、データ の復元が含まれます。詳しい手順は、『HP OpenView OmniBack II 管理者 ガイド』を参照してください。 ✓ バックアップ仕様構成時に、実行中の各 Sybase インスタンスに、以下の 情報を設定します。 バ ッ ク ア ッ プの構成 に必要な情報 • Sybase Backup Server のホーム・ディレクトリ (c:¥sybase など )。 • Sybase isql コマンドの絶対パス名 (c:¥sybase¥bin¥isql.exe など )。 370 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 • Sybase SQL Server の名前 (sherlock など )。 • Sybase システム管理者 (SA ユーザー ) 用のパスワード。 詳細については、『Sybase SQL Server System Administration Guide 』を参 照してください。 Sybase Server の構成 Sybase Backup Server を実行する各クライアントは、OmniBack II と適切に 統合されるように構成されていなければなりません。 重要 「構成前に必要な作業」(369 ページ ) で説明したとおり、Sybase Backup Server のファイルシステム・バックアップを構成して実行するまで、次に 進まないでください。詳しい手順は、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガ イド』を参照してください。 Sybase Server を構成する前に、Sybase Backup Server が実行されているか確 認してください。手順については、「構成前に必要な作業」(369 ページ ) を 参照してください。Sybase Server は、OmniBack II Windows GUI を使って作 成できます。 OmniBack II Windows GUI の使用 Sybase Server を構成するには、[HP OpenView OmniBack II Manager] で、以下の手順を行ってください。 OmniBack II ク ラ イ ア ン ト の構成 1. コンテキスト・リストで [ バックアップ ] を選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ仕様 ] を展開します。[Sybase] を右クリックして [ バックアップの追加 ] をクリックします。 [ バックアップの新規作成 ] ダイアログ・ボックスが表示されます。 第7章 371 Sybase と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 7-5 新しい Sybase Backup の作成 [ 負荷調整 ] オプションを選択して、OmniBack II が、バックアップ用に 選択されたデバイスの使用率を自動的に調整するように設定します。 3. [OK] をクリックします。 [ 結果エリア ] に以下の情報を入力します。 372 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 7-6 Sybase Server の構成 [ 次へ ] をクリックします。 Sybase データベースに関するエラー・メッセージが表示されます。 [OK] をクリックします。[Sybase の構成 ] ダイアログ・ボックスが表示 されます。 第7章 373 Sybase と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 7-7 Sybase Server の構成 4. Sybase SQL Server のホーム・ディレクトリ (c:¥sybase など )、Sybase の isql.exe コマンドのフル・パス名 ( c:¥sybase¥bin¥isql.exe など )、Sybase システム管理者のパスワードを入力します。 5. [OK] をクリックします。 注記 Sybase Backup Server が実行されていないというメッセージが表示された場 合は、構成作業を中断して Sybase Backup Server を実行し、そこから構成を 行ってください。 構成が正しく行われると、バックアップ構成を行うダイアログ・ボック スが表示されます。 374 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 7-8 正常に完了した構成 どのよ う な処理が実 構成情報を保存すると、以下の処理が行われます。 行 さ れるか OmniBack II によって Sybase Server 上で util_sybase.exe コマンドが起 動され、以下の処理が行われます。 1. Windows NT のレジストリに構成パラメータが保存されます。図 7-9 に 示す例では、Sybase SQL Server の名前として Sherlock が登録されます。 第7章 375 Sybase と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 7-9 構成パラメータの保存 2. Sybase Backup Server への接続がチェックされます。 次に行 う 手順 統合ソフトウェアを使ってバックアップや復元を開始する前に、統合ソフ トウェアが正しく構成されているかどうかを確認できます。次項で、その 方法を示します。 Sybase の構成確認 OmniBack II Sybase Server の構成を確認するには、[HP OpenView OmniBack II Windows GUI の使 Manager] で以下を実行します。 用 1. コンテキスト・リストで [ バックアップ ] を選択します。 2. Scoping ペインで [ バックアップ ]、[ バックアップ仕様 ]、[Sybase] の順 に展開します。 376 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 3. バックアップ仕様の構成が完了していない場合は、「Sybase Server の構 成」(371 ページ ) で示した構成手順を行った後、以下の手順を行いま す。 または バックアップ仕様の構成がすでに完了している場合には、バックアップ 仕様をクリックします。 Sybase Server が表示されます。 コンテキスト・リストで [ バックアップ ] を選択します。 4. クライアントを右クリックした後、[ 構成のチェック ] をクリックしま す。 図 7-10 Sybase の構成確認 5. 統合ソフトウェアが正常に構成されている場合は、そのことを示すメッ セージが表示されます。 次に行 う 手順 以上の手順により、Sybase Server が正常に構成されたら、バックアップの 構成を行います。これが、Sybase データの最初のバックアップを実行する 前に行う最後の手順です。 Sybase バ ッ ク ア ッ プ を構成する Sybase データのバックアップや復元を実行するには、OmniBack II Sybase バックアップ仕様を作成する必要があります。本項では、Sybase バック アップ仕様の作成手順を説明します。 第7章 377 Sybase と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 Sybase データのバックアップを構成するには、以下の手順に従ってくださ い。 構成手順 1. バックアップに必要なデバイス、メディア、メディア・プールを構成し ます。手順については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参 照してください。 2. バックアップ対象データ、バックアップ先のメディアやデバイス、バッ クアップ・セッションまたは復元セッションの動作を定義する OmniBack II バックアップ・オプションを指定する OmniBack II Sybase バックアップ仕様を作成します。 OmniBack II の Sybase バ ッ ク ア ッ プ仕様を作成する Sybase バックアップ仕様は、Cell Manager 上に保存されます。保存先のディ レクトリは、次のとおりです。 <OmniBack_home>¥config¥barlists¥sybase Sybase バックアップ仕様は、OmniBack II Windows GUI を使って作成できま す。自分自身のアカウントに適切な権限が設定されていることを確認して ください。 バックアップ仕様が構成されていないクライアント上で、OmniBack II Sybase バックアップ仕様を作成する場合は、「Sybase Server の構成」(371 ページ ) で中断した残りの手順を行ってください。 1. [ 結果エリア ] からバックアップ対象のデータベースを選択します。 バックアップ可能なデータベースは、ユーザー・データベースとシ システ ム ・ デー タ ベースです。図 7-11 の例では、すべてのデータベースが ベース バックアップ対象として選択されています。 図 7-11 バックアップ対象のデータベースを選択する [ 次へ ] をクリックします。 378 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 2. バックアップ先のデバイスやメディアを選択します。詳細は、オンライ ン・ヘルプを参照してください。 図 7-12 注記 デバイスの選択 デバイスやメディアの構成が完了していない場合は、今すぐ構成してくだ さい。手順は、 『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してくだ さい。 使用するデバイスを選択して、[ プロパティ ] をクリックします。 [ デバイスのプロパティ ] ダイアログ・ボックスが表示されます。 図 7-13 デバイスのプロパティの指定 第7章 379 Sybase と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 [ 同時処理数 ] でバックアップの並行ストリーム数を指定し、[ メディ ア・プール ] で使用するメディア・プールを指定します。 図 7-13 の例では、同時処理数は 2、メディア・プールは、DefaultQIC が 使用されています。 [ 追加 ] をクリックして、事前割当てリストに特定のメディアを追加し ます。事前割当てリストとは、バックアップに使用するメディア・プー ル内のメディアのサブセットで、バックアップで使用するメディアの順 番も指定します。 [OK] をクリックします。 3. [ 次へ ] をクリックしてバックアップ・オプションを指定します。 図 7-14 バックアップ・オプションの指定 [ 負荷調整 ] オプションを指定します。このオプションを設定すると、 OmniBack II はバックアップ・オブジェクトを使用可能なデバイスに動 的に割り当てます。これにより、デバイスは均等に使用され、バック アップ中にいずれかのデバイスに障害が起こった場合でも、使用可能な デバイスでバックアップを続行できます。バックアップ・セッションで 使用できるデバイスの最大数は 5 です。 380 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 オ ブ ジ ェ ク ト 固有の 実行前 コ マ ン ド と 実 行後 コ マ ン ド [ アプリケーション固有オプション ] の [ 拡張 ] をクリックし、実行前コ マンドと実行後コマンドを設定します。実行前 / 実行後コマンドは、 Sybase Server 上の各 各 Sybase オブジェクトに対して起動されます。 オブジェクトに対して これらのコマンドは、[ バックアップ・オプション ] ダイアログ・ボッ クス ([ バックアップ仕様オプション ] の [ 拡張 ] をクリックすると開き ます ) の実行前 / 実行後コマンドと違って、クライアント全体に対して 有効にはならず、ユーザーが選択した特定のオブジェクトに対してのみ 有効となります。 図 7-15 の [ 一般情報 ] で、以下のオプションを指定します。 • 実行前 バックアップ前に Sybase Server 上で起動されるコマンド。このコマ ンドは、ob2sybase.exe コマンドによって起動されます。 • 実行後 バックアップ後に Sybase Server 上で起動されるコマンド。このコマ ンドは、ob2sybase.exe コマンドによって起動されます。 重要 オブジェクト固有の実行前コマンドと実行後コマンドには二重引用符 を使 わないでください。 第7章 381 Sybase と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 7-15 オブジェクト固有の実行前コマンドと実行後コマンド 新 し いバ ッ ク ア ッ プ 仕様のスケジ ュ ール 設定 [OK] をクリックした後 [ 次へ ] をクリックし、バックアップ仕様のス ケジュールを設定します。バックアップを行う日付や時刻を指定するこ とで、指定した日付や時刻、または定期的に無人でバックアップが行え ます。バックアップは、1 年先までのスケジュールを設定することがで きます。 スケジ ュ ール設定の 例 次の例では、毎週金曜日の夜 9 時にフル・バックアップが行われるよう にスケジュールが設定されています。 重要 Sybase SQL Server では、データベースやトランザクション・ログのバック アップをオンラインで行えます。トランザクション・ログのバックアップ は、頻繁に行うようにスケジュールを設定してください。データのバック アップを頻繁に行うことで、システム障害の際のデータの損失を少なくす ることができます。システム障害はだれにでも起こり得る問題です。十分 に注意してください。 [ 追加 ] をクリックして、[ バックアップのスケジューリング ] ダイアロ グ・ボックスを開き、図 7-16 に示すとおりオプションを設定します。 382 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 7-16 毎週フル・バックアップを行うようにスケジュールを設定する [ 次へ ] をクリックします。 バックアップ対象として選択したすべてのオブジェクトが表示されま す。 注記 図 7-17 図 7-17 に示すとおり、クライアントを選択してクライアント全体をバック アップするよう選択した場合は、[ バックアップ・サマリー ] ダイアログ・ ボックスには、そのクライアントだけが表示され、個々のデータベースは 表示されません。 すべてのクライアントをバックアップ対象として選択 第7章 383 Sybase と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 7-18 に示した例では、個々のオブジェクトをバックアップ対象とし て選択しています。このため、[ バックアップ・サマリー ] ダイアロ グ・ボックスには、個々のオブジェクトが表示されます。 図 7-18 バックアップ・サマリー オブジェクトを選択して、[ プロパティ ] をクリックし、[ オブジェクト のプロパティ ] ダイアログ・ボックスを開くと、各データベースごとに 同時ストリーム数を選択できます。 384 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 7-19 同時ストリーム数の選択 Sybase Backup Server は、データベースをほぼ同じ大きさになるように 分割し、分割したデータを異なるデバイスに送信します。この動作はす べてのデバイス上で同時に行われるので、個々のデータベースまたはト ランザクション・ログのバックアップに要する時間が短縮されます。こ のオプションは、Sybase の dump striping と同じ働きをします。詳細に ついては、『Sybase SQL Server Reference Manual』を参照してください。 ヒント 大規模なデータベースのバックアップを行う際、バックアップの性能を向 上するには、複数のストリームに分割してバックアップを行います。 以上の手順を行い、[ プロパティ ] テキスト・ボックスをクリックする と、個々のオブジェクトを選択してバックアップ仕様オプションを編集 できます。 すべてのオブジェクトに対して同時ストリーム数を定義した後、[ 次へ ] をクリックしてバックアップ仕様を保存します。[ プレビュー開始 ] を クリックしてバックアップ仕様をテストします。 第7章 385 Sybase と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 バ ッ ク ア ッ プ仕様の 編集 図 7-20 次に行 う 手順 以上の手順により、バックアップ仕様が作成され、バックアップの実行 準備が整います。元のバックアップ仕様に戻して編集する場合は、図 7-20 に示すとおり [ バックアップ ] コンテキストを選択して、バック アップ仕様の名前を選択します。適切なタブをクリックして、必要な変 更を行います。変更後のバックアップ仕様は保存する必要があります。 バックアップ仕様の編集 本項の手順に従って、システム・データベースをバックアップするための バックアップ仕様など、必要と考えられるその他のバックアップ仕様を作 成してください。 バックアップ仕様は、実際に使う前に綿密にテストを行ってください。詳 細については、 「統合ソフトウェアのテスト」(387 ページ ) を参照してくだ さい。 386 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アのテ ス ト 統合ソ フ ト ウ ェ アのテ ス ト バックアップ仕様を確実にチェックするには、まずプレビュー表示して確 認し、その後ファイル・デバイス上で実行して確認します。そして最後に、 実際に使用するデバイス上で何度もテストを行います。バックアップ仕様 のテストは、OmniBack II Windows GUI、または OmniBack II コマンド行イ ンタフェースを使って実行できます。 OmniBack II Windows GUI の使用 バックアップ仕様が正常に構成されているかを確認するには、[HP OpenView OmniBack II Manager] のメイン・ウィンドウで以下の手順 を行います。 テ ス ト 手順 1. コンテキスト・リストで [ バックアップ ] を選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ仕様 ] を展開します。[Sybase] を展開し、プレビューするバックアップ仕様 を右クリックします。 図 7-21 Sybase バックアップ仕様のテスト 3. [ バックアップのプレビュー ] をクリックして [ プレビュー開始 ] ダイア ログ・ボックスを開きます。実行するバックアップの種類とネットワー クの負荷を選択します。これらのオプションについては、オンライン・ ヘルプを参照してください。 表示されるメッセージを確認してください。バックアップ仕様 FullSybase のバックアップ・セッションが正常に終了すると、「セッションは正常に終 了しました」というメッセージが表示されます ( 図 7-22 参照 )。 第7章 387 Sybase と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アのテ ス ト 図 7-22 正常に終了したバックアップのプレビュー OmniBack II コ マ ン ド 行イ ン タ フ ェ ースの使用 omnib.exe コ マ ン ド OmniBack II Sybase バックアップ仕様の構成が適切かどうかは、以下の OmniBack II コマンドを使って確認できます。 omnib -sybase_list <backup_specification_name> -test_bar 次の例では、FullSybase という名前のバックアップ仕様が使われています。 388 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アのテ ス ト 図 7-23 FullSybase バックアップ仕様の構成のテスト 構成が正常に行われた場合は、ダイアログ・ボックスに *RETVAL *0 とい うメッセージが表示されます。 エラーが検出された場合は、そのエラーの番号が *RETVAL*<error number> の形式で表示されます。 どのよ う な処理が実行 さ れるか 上の手順でバックアップ・プレビューを行うと、以下のテストが行われま す。 • Sybase Server と OmniBack II 間の通信 • Sybase バックアップ仕様の構文 • 使用するデバイスが正しく指定されているかどうか • 必要なメディアがデバイスに格納されているかどうか なお、testbar.exe コマンドでは、バックアップ構成のうち、 OmniBack II 側の部分だけがテストされます。 第7章 389 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ Sybase デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ システム障害が発生した場合、データベースとトランザクション・ログ両 両 方に対して、通常の 方に対して 通常のバックアップを行っていた場合に限り 行っていた場合に限り、データベース 通常の 行っていた場合に限り を有効に復元することができます。 構成作業を開始する データベースのバックアップを開始する前に、Sybase の dbcc コマンドで 前に データベースの整合性を確認してください。これらのコマンドの詳細につ いては、 『Sybase SQL Server System Administration Guide』を参照してくださ い。 ご使用のサーバのハードウェアまたはソフトウェア障害に備えるための、 最も重要な 2 つの作業を以下に示します。 • シ ス テム ・ デー タ ベースのバックアップを頻繁に行う。 ベース デバイスまたはデータベースの作成、変更、削除をするたびに Master Database のバックアップを行う。 Model Database を変更するたびにバックアップを行う。システム障害の 際は、ユーザー・データベースと同じ方法で Model Database を復元して ください。 Sybase System Procedures Database を変更したり、または Sybase System Procedures Database にユーザーが作成した手順を追加する場合は、デー タベースを定期的にバックアップしてください。 • 以下のシステム・テーブルのコピーを保存する。 sysusages sysdatabases sysdevices sysloginroles syslogins バ ッ ク ア ッ プ方法 Sybase データベースのバックアップは、以下の方法のいずれかで実行でき ます。 • OmniBack II スケジューラを使って、既存の Sybase バックアップ仕様の バックアップのスケジュール設定を行います。 「既存のバックアップ仕 様のスケジュール設定」(392 ページ ) を参照してください。 390 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ • 既存の Sybase バックアップ仕様による対話型バックアップを開始しま す。対話型バックアップは、OmniBack II Windows GUI か、または OmniBack II のコマンド行インタフェースのいずれかを使って開始でき ます。「対話型バックアップの実行」(395 ページ ) を参照してください。 • Sybase のコマンド行インタフェースを使ってバックアップを開始しま す。「Sybase コマンドを使ったバックアップ」(400 ページ ) を参照して ください。 バ ッ ク ア ッ プの種類 OmniBack II と Sybase の統合ソフトウェアは、以下の種類のオンライン・ バックアップを実行できます。 表 7-2 Sybase バックアップの種類 バ ッ ク ア ッ プの 種類 説明 Full 選択したデータベースとトランザクション・ログの バックアップを行います。 トランザクショ ン 前回のバックアップ以降に変更されたトランザク ション・ログのバックアップを行います。これは、 前回のフル・バックアップまたはトランザクショ ン・バックアップからの変更記録となります。 バックアップの種類の詳細については、 『Sybase SQL Server Administration Guide』を参照してください。 どのよ う な処理が実 Sybase のバックアップを開始すると、以下の処理が行われます。 行 さ れるか 1. OmniBack II が Sybase Server 上で ob2sybase.exe コマンドを実行しま す。このコマンドは、util_sybase.exe コマンドを起動し、統合ソ フトウェアの構成をチェックします。次に、ob2sybase.exe コマンド は複数の syback.exe プログラムを並行して起動します。プログラムの各 インスタンスは、それぞれ isql.exe バックアップ・コマンドを起動 します。 2. Sybase の isql.exe バックアップ・コマンドが Sybase Backup Server 上 でバックアップ・セッションを開始します。バックアップ・セッション 中、Sybase Backup Server がディスクから読み取ったデータは OmniBack II に送信され、デバイスに書き込まれます。 第7章 391 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ OmniBack II バックアップ・セッション中に出力されたメッセージは、 Sybase によって生成されたメッセージとともに、OmniBack I データベース にログとして記録されます。バックアップが完了すると、[ セッション情報 ] ダイアログ・ボックスに「セッションは正常に終了しました」というメッ セージが表示されます。 実行中のセ ッ シ ョ ン 実行中の Sybase バックアップ・セッションを中止するには、[ アクション ] の中止 メニューの [ 中止 ] をクリックした後、中止を確認します。 図 7-24 に示す例では、バックアップ仕様 FullSybase のバックアップ・セッ ションが中止されます。 図 7-24 Sybase バックアップ・セッションの中止 既存のバ ッ ク ア ッ プ仕様のスケジ ュ ール設定 OmniBack II では、指定した時刻、または定期的に無人でバックアップを行 えます。優れた OmniBack II スケジューラを使えば、バックアップの効率 や性能を大幅に向上することができます。 新しい Sybase バックアップ仕様のスケジュールを設定するには、 「OmniBack II の Sybase バックアップ仕様を作成する」(378 ページ ) の手順 に従ってください。 392 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 既存の Informix バックアップ仕様のスケジュールを設定するには、[HP OpenView OmniBack II Manager] で以下の手順を行ってください。 スケジ ュ ール設定手 1. コンテキスト・リストで [ バックアップ ] を選択します。 順 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ仕様 ] を展開します。[Sybase] を展開します。 [ 結果エリア ] にバックアップ・オブジェクトのリストが表示されます。 3. スケジュールを設定するバックアップ仕様をクリックし、[ スケジュー ル ] タブをクリックして [ スケジューラ ] ダイアログ・ボックスを開き ます。 スケジ ュ ール設定の バックアップ仕様 FullSybase に対して、週日の午前 9 時、午後 1 時と 6 時 例 にトランザクション・ログのバックアップを実行するようにスケジュール を設定するには、上述の手順で OmniBack II スケジューラを開き、以下の 手順を行ってください。 1. [ オプション ] をクリックして [ スケジュール用オプション ] ダイアロ グ・ボックスを開きます。 図 7-25 Sybase のスケジュール用オプション トランザクション・ログのバックアップの種類を [Trans] に設定して [OK] をクリックします。 2. [ 追加 ] をクリックして [ バックアップのスケジュール ] ダイアログ・ ボックスを表示します。 第7章 393 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ [ 繰り返し ] で [ 毎週 ] を選択します。[ 繰り返しオプション ] の下の [ 月 ]、[ 火 ]、[ 水 ]、[ 木 ]、[ 金 ] を選択します。他のオプションはデ フォルトのままにしておき [ スケジュール用オプション ] で 9 時を選択 します。スケジュールの種類を [Trans] に設定して、[OK] をクリッ クします。 図 7-26 バックアップ仕様 FullSybase のスケジュール設定 3. 1 の手順を繰り返して、[ スケジュール用オプション ] を午後 1 時に変 更し、その後午後 6 時に変更します。 394 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 図 7-27 スケジュール設定されたバックアップ仕様 FullSybase 以上でバックアップのスケジュール設定ができました。バックアップは、 無人で行う方法と、次項で説明する対話型で行う方法があります。 スケジュール設定の詳細については、オンライン・ヘルプ、または『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 対話型バ ッ ク ア ッ プの実行 対話型バックアップは、スケジュールを設定して無人で行うバックアップ とは対照的に、要求に応じて実行されます。対話型バックアップは、スケ ジュール設定したバックアップに障害が発生した場合にそのバックアップ をテストしたり、スケジュール設定されている定期的なバックアップの前 に、緊急でバックアップを行う必要があるクライアントをバックアップす るのに便利です。対話型バックアップは、OmniBack II Windows GUI または OmniBack II コマンド行インタフェースを使って実行できます。 第7章 395 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ OmniBack II Windows GUI の使用 [HP OpenView OmniBack II Manager] ウィンドウから Sybase データ ベースの対話型バックアップを開始するには、以下の手順に従ってくださ い。 対話型バ ッ ク ア ッ プ 1. コンテキスト・リストで [ バックアップ ] を選択します。 の実行 2. Scoping ペインで [ バックアップ ]、[ バックアップ仕様 ]、[Sybase] の順 に展開します。 3. バックアップ対象となるバックアップ仕様を選択して、[ アクション ] メニューの [ バックアップ開始 ] をクリックします。 ヒント バックアップは、バックアップ対象となる Sybase バックアップ仕様を右ク リックして、[ バックアップ開始 ] をクリックしても開始できます。 [ バックアップ開始 ] ダイアログ・ボックスが表示されます。 図 7-28 バックアップ仕様 FullSybase のバックアップの開始 バックアップの種類 { フル |Trans} とネットワーク負荷 { 高 | 中 | 低 } を 選択します。これらのオプションについては、オンライン・ヘルプを参 照してください。 4. [OK] をクリックします。 396 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 表示されるメッセージを確認してください。バックアップ仕様 FullSybase のバックアップ・セッションが正常に終了すると、「セッ ションは正常に終了しました」というメッセージが表示されます ( 図 7-29 参照 )。 図 7-29 正常に終了したバックアップ [OK] をクリックします。 OmniBack II コ マ ン ド 行イ ン タ フ ェ ースの使用 omnib.exe コ マ ン ド Sybase データベースの対話型バックアップは、OmniBack II のホーム・ディ レクトリ内の omnib.exe コマンドを使用して、OmniBack II セル内のどの クライアントからでも開始できます。 omnib.exe コマンドの構文を以下に示します。 omnib -sybase_list <backup_specification_name> [-barmode SybaseMode] [List_options] ここで、 • SybaseMode={full|trans} Sybase バックアップには、以下の 2 種類があります。 第7章 397 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 表 7-3 Sybase バックアップの種類 バ ッ ク ア ッ プの 種類 • 説明 Full 選択したデータベースとトランザクション・ログの バックアップを行います。 トランザクショ ン 前回のバックアップ以降に変更されたトランザク ション・ログのバックアップを行います。これは、 前回のフル・バックアップまたはトランザクショ ン・バックアップからの変更記録となります。 List_options には、以下のいずれかのオプションを指定できます。 protect {none | weeks n | days n | until date | permanent} バックアップするデータに対して保護期間を設定することにより、 指定した期間バックアップ・メディアが上書きされることを防止す るオプション。デフォルトは permanent( 無期限 ) です。 load {low | medium| high} バックアップ中のネットワークの負荷を設定するオプション。最大 のバックアップ性能を確保するには、このオプションを high に設 定し、ネットワークの混雑時にネットワークの負荷を軽減させたい 場合は、low に設定します。デフォルトは high です。 crc バックアップ実行中に、OmniBack II を使って巡回冗長検査を計算す る場合、このオプションをオンに設定します。このオプションを使 用すれば、後で検証用オプションを使ってデータが正常にメディア に書き込まれたかを確認できます。デフォルトは off です。 no_monitor このコマンドは、デフォルトではセッションをモニターして、セッ ションのステータスを表示します。 test_bar 「統合ソフトウェアのテスト」(387 ページ ) に示した手順に従って、 バックアップ仕様をテストします。 以下に一般的なバックアップの例を示します。 398 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 例1 Sybase バックアップ仕様 FullSybase のフル・バックアップを開始するには、 OmniBack II のホーム・ディレクトリで以下のコマンドを実行します。 omnib -sybase_list FullSybase -barmode full バックアップ・メッセージが [OmniBack II モニター ] に表示されます ( 図 7-30 参照 )。 図 7-30 Sybase バックアップ・セッションのモニター 例2 Sybase バックアップ仕様 TransSybase のトランザクション・バックアップ を開始するには、OmniBack II のホーム・ディレクトリで以下のコマンドを 実行します。 omnib -sybase_list TransSybase -barmode trans 第7章 399 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ Sybase コ マ ン ド を使 っ たバ ッ ク ア ッ プ Sybase の isql.exe コマンド・インタフェースを使うと、データベースが 格納されているクライアントからデータベースのバックアップを開始でき ます。以下の手順に従ってください。 バ ッ ク ア ッ プの開始 1. 十分な空きスペースを持つフォーマット済みメディアがバックアップ用 時に行われる処理 のデバイスに挿入されていることを確認します。 2. OmniBack II Sybase バックアップ仕様のバックアップ・オプションを確 認します。 3. Sybase SQL Server の管理者として Sybase Server にログインし、Sybase Backup Server のホーム・ディレクトリで次のコマンドを実行します。 bin¥isql -U <SA> -S <SYBASESERVERNAME> -P <SA_PASSWORD> dump database <TARGET_DATABASE> to "ob2syb::<SYBASELISTNAME>" ここで、 <SYBASESERVERNAME> は、Sybase SQL Server の名前です (sherlock な ど )。 <SA_PASSWORD> は、Sybase のシステム管理者のパスワードです (sa など )。 <TARGET_DATABASE> は、バックアップ対象の Sybase データベースの 名前です (database2 など )。 <SYBASELISTNAME> は、OmniBack II Sybase のバックアップ仕様の名 前です (FullSybase など )。 400 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースの復元 Sybase デー タ ベースの復元 Sybase データベースの復元は、以下の手順で構成されます。 復元手順 1. Sybase データベースのフル・バックアップの復元。 2. 後続のトランザクション・バックアップの復元 ( ただし存在する場合 ) 破損したデータベースを復元するには、正しいメディアと、前回のフル・ バックアップ・セッションの sessionID を特定する必要があります。複数の ストリームでデータベースをバックアップした場合は、さらに、ストリー ム数を特定する必要があります。この情報を照会するには、OmniBack II の omnidb.exe コマンドを使います。詳しくは、 「OmniBack II の omnidb.exe コ マンド」を参照してください。また、OmniBack II の syb_tool.exe コマ ンドを使って、isql の load コマンドを作成することもできます。このコマ ンドを使用すれば、特定の日付のデータベースを復元することができます。 詳しくは、「OmniBack II の syb_tool.exe コマンド」を参照してください。こ のツールは、データを復元するためのコマンドではなく、復元に使用する load コマンドを返すだけのコマンドであることに注意してください。 OmniBack II の omnidb.exe コ マ ン ド データの復元に必要な情報を照会するには、OmniBack II home ディレクト リから以下のコマンドを実行してください。 • omnidb -sybase Sybase オブジェクトのリストを取得するコマンドです。 図 7-31 Sybase オブジェクトのリスト 第7章 401 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースの復元 • omnidb -sybase “object_name” 特定のオブジェクトに関して、SessionID を含む詳細情報を照会するコ マンドです。図 7-32 に、sherlock.hermes:master:SHERLOCK<1:0> [DATABASE] という名前のオブジェクトの詳細情報を表示する方法を示 します。 図 7-32 特定のセッションの詳細情報 • omnidb -session <SessionID> -media 復元に必要なメディアを照会するコマンドです。図 7-33 では、 1999/06/30-8 というセッションで使用されたメディアが表示されていま す。 図 7-33 復元に必要なメディアの照会 load コ マ ン ド の使用 Sybase データベースの復元を Sybase Server から開始するには、isql.exe コマンドを使う必要があります。isql.exe コマンドを実行するには、以 下の手順に従ってください。 isql.exe コ マ ン ド の起動 1. Sybase SQL Server のホーム・ディレクトリで、以下のコマンドを入力し ます。 isql -U <SA> -P <PASSWORD> -S <SYBASESERVERNAME> 402 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースの復元 2. 最初の行に、適切な load コマンドを入力します。コマンドを実行する には、最終行に go と入力し、Enter を押します。 復元を始める前に、Sybase SQL Server 上にあるオブジェクトを確認します。 図 7-34 に示すとおり、util_sybase.exe -OBJS0 <SYBASESERVERNAME> コマンドを使用すると、指定した Sybase SQL Server 上の Sybase データベースが表示されます。 図 7-34 Sybase データベース名の表示 Sybase の load database コマンドと load trans コマンドの詳細は、 『Sybase SQL Server System Administration Guide』を参照してください。本章 では、これらのコマンドについては簡単な説明しかしません。復元の例を 次項に示します。 Sybaseload コマンドの構文を次に示します。 load {database|transaction} <new_db_name> from "ob2syb::<version>[::<old_db_name>[::old_db_servername]]" stripe on "ob2syb::<version>[::<old_db_name>[::old_db_servername]]" ここで、 database|transaction では、バックアップの種類 ( データベースの バックアップ、またはトランザクション・ログのバックアップ ) を指定 します。 ob2syb は、OmniBack II Database Library です。 <version> には、復元対象のデータのバックアップ・セッションの SessionID を指定します。または、最新バージョンのバックアップを復元 する場合は、SessionID の代わりにキーワード latest version を指定しま す。 <new_db_name> には、復元対象の Sybase データベースの名前を指定し ます。 <old_db_name> には、元の Sybase データベースの名前を指定します。 第7章 403 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースの復元 <old_db_server_name> には、元の Sybase SQL Server の名前を指定しま す。 復元の例 ここでは、Sybase の load コマンドを使ってデータベースを復元する例を いくつか示します。復元を開始する前に、OmniBack II の omnidb.exe コ マンドを使って、必要な情報を取得してください。コマンドの詳細につい ては、「OmniBack II の omnidb.exe コマンド」(401 ページ ) を参照してくだ さい。 omnidb -sybase コマンドを実行して Sybase オブジェクトのリストを取 得し、omnidb -sybase “Object_Name” コマンドを実行してバック アップ・オブジェクトに関する詳細情報を取得します。 load コマンドを実行するには、「isql.exe コマンドの起動」(402 ページ ) で 説明したとおり、まず Sybase の isql.exe コマンドを実行します。 例1 SessionID 1999/06/09-2 のセッションでバックアップされたデータベース database2 を復元するには、Sybase の isql.exe コマンドを起動して、以 下のコマンドを実行します ( 図 7-35 参照 )。 1>load database database2 from "ob2syb::1999/06/09-2" 2>go 図 7-35 セッション 1999/06/09-2 でバックアップされた database2 の復元 例2 データベースを新しいデータベースに復元するには、まず空のデータベー スを作成した後、復元を実行します。 あらかじめ定義されているレイアウトを使って空のデータベースを作成す るには、以下の手順に従ってください。 1. 以下の例に従って、「データベース・デバイス」を作成します。 404 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースの復元 図 7-36 データベース・デバイスの作成 2. 図 7-37 に示すように、create database コマンドを使って空のデー タベースを作成します。このデータベースのレイアウトは、元のデータ ベースと同じレイアウトにする必要があります。 注記 図 7-37 新しいデータベースは、容量が Model Database 以上であることが必要です。 空のデータベースの作成 この例では、データベース database1 を、以前にバックアップしたデータ ベース model と同じレイアウトで作成しています。 model を database1 に復元するには、Sybase の isql ユーティリティを起動 して、以下のコマンドを実行します。 1>load database database1 from "ob2syb::latest version::model" 2>go 例3 データベース database1 の最新バージョンを復元するには、Sybase の isql ユーティリティを起動して、以下のコマンドを実行します。 1>load database database1 from "ob2syb::latest version" 2>go 例4 複数のストリームでバックアップされたデータベースを復元するには、ス トリーム数に応じた数の stripe コマンドを追加する必要があります。ス トリーム数は、[OmniBack II モニター ] で取得できます。 3 つのストリームでバックアップされたデータベース database3 の最新バー ジョンを復元するには、Sybase の isql ユーティリティを起動して、以下 のコマンドを実行します。 第7章 405 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースの復元 1>load database database3 from "ob2syb::latest version" 2>stripe on "ob2syb::latest version" 3>stripe on "ob2syb::latest version" 4>go 復元セ ッ シ ョ ンのモニ タ ー OmniBack II Windows GUI から復元セッションを開始することはできません が、OmniBack II GUI を使ってセッションをモニターすることはできます。 復元セッションのモニター方法の詳細については、「Sybase のバックアッ プ・セッションおよび復元セッションのモニター」(412 ページ ) を参照し てください。復元セッションが完了すると、「セッションは正常に終了しま した」というメッセージが表示されます ( 図 7-38 参照 )。 図 7-38 復元セッションのモニター OmniBack II の syb_tool.exe コ マ ン ド OmniBack II ホーム・ディレクトリにある OmniBack II の syb_tool.exe コマンドを使うと、特定の日付にデータベースを復元するための isql load コマンドを作成できます。syb_tool コマンドを起動するには、OmniBack II 406 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースの復元 管理者、または Sybase ユーザーとしてログインしてください。このツール は、データを復元するためのコマンドではなく、復元に使用する load コ マンドを返すだけのコマンドであることに注意してください。以下にこの コマンドの構文を示します。 Syb_tool.exe コ マ ン ド の構文 syb_tool <dbname> <servername> -date <Sybase Backup ServerY/MM/DD.hh:mm:ss> [ -new_db <dbname> ] [ -new_server <servername> ] [ -file <filename> ] [ -media ] ここで、 例1 dbname 復元対象の Sybase データベースの名前 ( 必須 )。 servername Sybase SQL Server の名前 ( 必須 )。 date この日付以降最初に実行されたデータベースのバック アップ・バージョンが復元されます ( 必須 )。 new_db 復元先のデータベース名 ( 省略可能 )。復元後のデータ ベースに別の名前を付ける場合に指定します。 new_server 復元先の Sybase SQL Server の名前 ( 省略可能 )。Sybase SQL Server を変更する場合に指定します。 file 指定したデータの復元に使用する isql.exe のコマンド またはコマンド・シーケンスを定義したファイル ( 省略 可能 )。 media 復元に必要なメディアのリスト ( 省略可能 )。 1999 年 8 月 12 日 12 時以降に最初に作成された Sybase Server sherlock 上の データベース database1 のバックアップと、バックアップが作成されたメ ディアを復元する isql コマンドを得るには、OmniBack II のホーム・ディレ クトリで以下のコマンドを入力します。 syb_tool database1 sherlock -date 1999/08/12.12:00:00 -media 必要な isql.exe コマンド・シーケンスと、復元に必要なメディアが表示 されます ( 図 7-39 参照 )。 第7章 407 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースの復元 図 7-39 必要なメディアを含む load コマンド 例2 上記のコマンドの実行結果をファイル c:¥tmp¥isqlfile に出力するには、以下 のコマンドを入力します。 syb_tool database1 sherlock -date 1999/06/01.12:00:00 -file c:¥tmp¥isqlfile -media 必要な isql コマンド・シーケンス、復元に必要なメディア、コマンド・ シーケンスがロードされたファイルの名称が表示されます ( 図 7-40 参照 )。 図 7-40 必要なメディアをファイルに出力する load コマンド 例3 データベース database1 をデータベース database2 に復元する load コマン ドを得るには、以下のコマンドを実行します syb_tool database1 sherlock -date 1999/06/01.12:00:00 -new_db database2 -media 必要な isql.exe コマンド・シーケンスと、復元に必要なメディアが表示され ます ( 図 7-41 参照 )。 408 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースの復元 図 7-41 別のデータベースへ復元する load コマンド 例4 サーバ sherlock を使って、バックアップされたデータベース database1 を サーバ toplarna に復元する load コマンドを得るには、以下のコマンドを 実行します。 syb_tool database1 sherlock -date 1999/06/01.12:00:00 -new_server toplarna -file c¥tmp¥isql -media 必要な isql コマンド・シーケンス、復元に必要なメディア、コマンド・ シーケンスがロードされたファイルの名称が表示されます ( 図 7-42 参照 )。 図 7-42 別のサーバに復元する load コマンド 例5 サーバ sherlock を使って作成されたフル・バックアップと 2 つのトランザ クション・バックアップを復元する load コマンド ( 必要なメディアを含 む ) を得るには、以下のコマンドを実行します。 syb_tool database3 sherlock -date 1999/08/13.17:00:00 -media 必要な isql コマンド・シーケンスとコマンド・シーケンスがロードされた ファイルの名称が表示されます ( 図 7-43 参照 )。 第7章 409 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースの復元 図 7-43 トランザクション・ログのロード 他のデバイ ス を使用 し た復元 OmniBack II では、データベースのバックアップ先以外のデバイスからも Sybase オブジェクトを復元することができます。 これらのデバイスは、<OmniBack_home>¥config¥cell ファイル内に次の 形式で指定します。 “DEV 1” “DEV 2” ここで、 DEV 1 には元のデバイス、DEV 2 には新しいデバイスを指定します。 例 DAT1 という名前のデバイスに Sybase オブジェクトがバックアップされて いるとします。これらを DAT2 という名前のデバイスから復元するには、 restoredev ファイルに次のエントリを指定します。 “DAT1” “DAT2” restoredev ファイルの編集後、他のデバイスを使用した復元方法の詳細 については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してくださ い。 410 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase デー タ ベースの復元 障害復旧 障害復旧は、複数のメーカーの製品に関係する非常に複雑なプロセスです。 それだけに、障害復旧が正しく実行されるかどうかは関係するすべての メーカーに左右されます。障害復旧の際、以下に示す情報をガイドライン として使用してください。 障害復旧に対する準備方法については、データベース / アプリケーション・ メーカーの指示に従ってください。OmniBack II を使用してシステムの障害 復旧を行う方法については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』の 「障害復旧」の章を参照してください。 以下に、アプリケーションの一般的な復旧手順を示します。 1. オペレーティング・システムの復旧を完了します。 2. データベース / アプリケーションのインストール、構成、初期化を行 い、OmniBack II メディア上のデータをシステムにロードします。デー タベースの準備に必要な手順の詳細については、各データベース / アプ リケーションのマニュアルを参照してください。 3. データベース / アプリケーション・サーバに、必要な OmniBack II クラ イアント・ソフトウェアがインストールされ、データベース / アプリ ケーションに適した構成になっていることを確認します。本章および 「トラブルシューティング」の項の手順に従ってください。 4. 復元を開始します。復元が完了したら、データベース / アプリケーショ ンのメーカーの指示に従って、データベースを再びオンラインにするた めに必要な追加手順を行います。 第7章 411 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase のバ ッ ク ア ッ プ ・ セ ッ シ ョ ン お よび復元セ ッ シ ョ ンのモ ニ タ ー Sybase のバ ッ ク ア ッ プ ・ セ ッ シ ョ ンおよび復 元セ ッ シ ョ ンのモニ タ ー OmniBack II では、実行中のセッションをモニターしたり、過去のバック アップ・セッションや復元セッションを表示することができます。対話型 のバックアップまたは復元セッションの実行時には、セッションの進行状 況を表すモニター・ウィンドウが表示されます。OmniBack II ユーザー・イ ンタフェース・コンポーネントがインストールされている OmniBack II ク ライアントであれば、ネットワーク内のどのクライアントからでも、セッ ションをモニターすることができます。ただし、ユーザー・インタフェー スを閉じても、セッションは続行されることに注意してください。 実行中のセッションをモニターするには、[HP OpenView OmniBack II Manager] から以下の手順を行ってください。 モ ニ タ ー手順 1. コンテキスト・リストで [ モニター ] を選択します。 [ 結果エリア ] に実行中のセッションの進行状況とステータスが表示さ れます。[ 結果エリア ] で列の見出しをクリックすると、セッションの 順番を並べ替えることができます。 図 7-44 現在実行中のセッションのモニター [ モニター ] 画面にセッションが表示されない場合、実行中のセッショ ンはありません。 2. セッションの詳細を表示するには、モニターする実行中のセッションを ダブルクリックします。 412 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase のバ ッ ク ア ッ プ ・ セ ッ シ ョ ン お よび復元セ ッ シ ョ ンのモ ニ タ ー 図 7-45 実行中のセッションの詳細情報 復元セッションが正常に終了すると、セッションが正常に終了したこと を示すメッセージが表示されます。 すべての動作とメッセージは、OmniBack II および Sybase のログ・ファイ ルに記録されます。マウント・プロンプト要求は、OmniBack II モニターに 表示されます。 第7章 413 Sybase と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ング 本項では、構成、バックアップ、復元などに関する問題の解決手順を示し ます。 構成作業を開始する前に 1. 最新の OmniBack II 公式パッチがインストールされていることを確認し ます。サポートされているバージョンやプラットフォームなどの最新情 報については、 『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リ リース・ノート』または http://www.openview.hp.com/products/omnibackmixed をご覧ください。 2. OmniBack II 全般に関する制限事項、既知の問題とその回避方法につい ては、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ ノート』を参照してください。 構成、バックアップ、復元のそれぞれに関する問題の解決手順を以下に示 します。 構成に関する問題 OmniBack II Sybase 用統合ソフトウェアの構成時に問題が発生した場合は、 以下の手順に従ってください。 1. 問題が発生しているクライアントで OmniBack II を使ってファイルシス テムのバックアップを実行します。 詳細な手順については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参 照してください。 2. Sybase SQL Server と Sybase Backup Server が起動および実行されている ことを確認します。 Sybase Server に接続せずに Sybase Central から Sybase Server を起動する には、サーバをマウスの右ボタンでクリックし、ポップアップ・メ ニューの [ 開始 ] をクリックします。 414 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ 図 7-46 Sybase Central を使った Sybase Server の起動 3. 4. Sybase Server 上の <OmniBack_home>¥log¥debug.log ファイルに記録 されているシステム・エラーを調べます。ここで、<OmniBack_home> は OmniBack ホーム・ディレクトリです。 5. Sybase にデフォルト以外の値を設定している場合は、それらの設定値が 登録されていることを [ システムのプロパティ ] ダイアログ ボックスで 確認します。このダイアログ・ボックスを表示するには、コントロール パネルの [ システム ] をダブルクリックします。 バ ッ ク ア ッ プに関する問題 Sybase データベースのバックアップに関して問題が発生した場合は、以下 の手順に従ってください。 1. 問題が発生しているクライアントで OmniBack II を使ってファイルシス テムのバックアップを実行します。 詳細な手順については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参 照してください。 2. Sybase SQL Server と Sybase Backup Server が起動および実行されている ことを確認します。 第7章 415 Sybase と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ Sybase Server に接続せずに Sybase Central から Sybase Server を起動する には、サーバをマウスの右ボタンでクリックし、ポップアップ・メ ニューの [ 開始 ] をクリックします。 3. Sybase Central を使った Sybase Server の起動 4. Sybase Server の構成を確認します。 Sybase Server の構成を確認するには、[HP OpenView OmniBack II Manager] を使います。以下の手順に従ってください。 a. コンテキスト・リストで [ バックアップ ] を選択します。 b. Scoping ペインで [ バックアップ ]、[ バックアップ仕様 ]、 [Sybase] の順に展開します。 c. 動作確認に使用する構成済みの Sybase バックアップ仕様をクリック します。 [ 結果エリア ] に Sybase Server が表示されます。 d. クライアントを右クリックした後、[ 構成のチェック ] をクリックし ます。 416 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ 図 7-47 Sybase の構成確認 統合ソフトウェアが正常に構成されていることを示すメッセージが 表示されます。 5. メモ帳などのテキスト・エディタで <OmniBack_home>¥Config¥Cell¥Cell_Server ファイルを開き、 OmniBack II Cell Manager が Sybase Server 上で正しく設定されているこ とを確認します。ここで、<OmniBack_home> は、OmniBack II ホーム・ ディレクトリです。 このファイルには、OmniBack II Cell Manager 名が保存されています。 6. 「統合ソフトウェアのテスト」(387 ページ ) に示した手順に従って、 OmniBack II の Sybase 構成をテストします。 例 OmniBack ホーム・ディレクトリで以下のコマンドを実行し、バック アップ仕様 FullSybase の構成をテストします。 omnib -sybase_list FullSybase -test_bar • OmniBack II に関するテストが失敗した場合は、NULL デバイス、ま たはファイル・デバイスにバックアップするための Sybase バック アップ仕様を作成します。このバックアップが正常に実行された場 合は、デバイスに原因があるとみなすことができます。 デバイスのトラブルシューティング手順については、 『 HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 • テストに成功した場合は、Sybase Server から直接バックアップを開 始します。手順については「Sybase コマンドを使ったバックアップ」 (400 ページ ) を参照してください。 第7章 417 Sybase と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ このバックアップが成功した場合は、OmniBack II ユーザー・インタ フェースを実行しているクライアントのメモリ、ディスク・スペー ス、またはその他の OS リソースの不足が原因になっている可能性 があります。 7. testbar ユーティリティを使って、OmniBack II のデータ転送をテストし ます。<OmniBack_home>¥bin ディレクトリに移動し、以下の手順に 従ってください。 testbar -type:Sybase -appname:<SYBASESERVERNAME> -bar:<backup_specification_name> -perform:backup ここで、<SYBASESERVERNAME> は Sybase SQL Server の名前、 <backup_specification_name> は OmniBack II バックアップ仕様の名前で す。 テストが成功した場合は、次の手順に進んでください。テストが失敗し た場合は、以下の作業を行ってください。 a. OmniBack II のトラブルシューティング・ファイル <OmniBack_home>¥docs¥trouble.txt を使って、testbar ユーティ リティで報告されたエラーに対するトラブルシューティングを行い ます。 b. Sybase Server 上の <OmniBack_home>¥log¥debug.log ファイルに 記録されているシステム・エラーを調べます。ここで、 <OmniBack_home> は OmniBack ホーム・ディレクトリです。 8. Sybase にデフォルト以外の値を設定している場合は、それらの設定値が 登録されていることを [ システムのプロパティ ] ダイアログ ボックスで 確認します。このダイアログ・ボックスを表示するには、コントロール パネルの [ システム ] をダブルクリックします。 復元に関する問題 Sybase データベースの復元に関して問題が発生した場合は、以下の手順に 従ってください。 1. 問題が発生しているクライアントで OmniBack II を使ってファイルシス テムのバックアップと復元を実行します。 詳細な手順については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参 照してください。 418 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ 2. Sybase Server 上の <OmniBack_home>¥log¥debug.log file on the Sybase server ファイルに記録されているシステム・エラーを調べます。ここで、 <OmniBack_home> は OmniBack ホーム・ディレクトリです。 3. Sybase SQL Server と Sybase Backup Server が起動および実行されている ことを確認します。 Sybase Server に接続せずに Sybase Central から Sybase Server を起動する には、サーバをマウスの右ボタンでクリックし、ポップアップ・メ ニューの [ 開始 ] をクリックします。 図 7-48 Sybase Central を使った Sybase Server の起動 4. 5. メモ帳などのテキスト・エディタで <OmniBack_home>¥Config¥Cell¥Cell_Server ファイルを開き、 OmniBack II Cell Manager が Sybase Server 上で正しく設定されているこ とを確認します。ここで、<OmniBack_home> は、OmniBack II ホーム・ ディレクトリです。 このファイルには、OmniBack II Cell Manager 名が保存されています。 6. testbar ユーティリティを使って、OmniBack II のデータ転送をテストし ます。以下の手順に従ってください。 第7章 419 Sybase と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ testbar -type:Sybase -appname:<SYBASESERVERNAME> -bar:<backup_specification_name> -perform:backup ここで、<SYBASESERVERNAME> は Sybase SQL Server の名前、 <backup_specification_name> は OmniBack II バックアップ仕様の名前で す。 テストが成功した場合は、次の手順に進んでください。テストが失敗し た場合は、以下の作業を行ってください。 a. OmniBack II のトラブルシューティング・ファイル <OmniBack_home>¥docs¥trouble.txt を使って、testbar ユーティ リティで報告されたエラーに対するトラブルシューティングを行い ます。 b. Sybase Server 上の <OmniBack_home>¥log¥debug.log ファイルに 記録されているシステム・エラーを調べます。ここで、 <OmniBack_home> は OmniBack ホーム・ディレクトリです。 420 第7章 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase に関する用語 Sybase に関する用語 本章では、OmniBack II と Sybase の統合ソフトウェアに固有の用語を示し ます。一般的な OmniBack II の用語については、 「用語集」を参照してくだ さい。 ISQL Sybase のユーティリティの 1 つ。Sybase SQL Server に対してシステム管理 作業を実行できます。 Sybase Backup Server API Sybase SQL Server と OmniBack II などのバックアップ・ソリューションの 間でバックアップ情報および復元情報を交換するために開発された業界標 準のインタフェース。 OmniBack II Database Library OB2BAR アプリケーション・プログラミング・インタフェースに基づく OmniBack II ライブラリ。sybmultbuf プロセスによってロードされます。 デー タ ベース データベースは、互いに関連する複数のテーブルおよびその他のデータ ベースで構成されます。これらのテーブルおよびオブジェクトは特定の目 的に応じて編成、表現されます。 ト ラ ンザク シ ョ ン ・ バ ッ ク ア ッ プ 前回のバックアップ以降に変更されたトランザクション・ログをバック アップすること。 フル ・ バ ッ ク ア ッ プ フル・バックアップでは、選択したデータベースおよびトランザクショ ン・ログのうち、前回のバックアップ以降に変更されたデータをすべて バックアップします。 ト ラ ンザク シ ョ ン 複数のアクションを 1 つの作業単位として扱うためのメカニズム。Sybase SQL Server では、データベースに対するすべての変更をトランザクション として記録します。 ト ラ ンザク シ ョ ン ・ ロ グ 第7章 421 Sybase と OmniBack II の統合 Sybase に関する用語 データベースに対するすべての変更が自動的に記録されるシステム・テー ブル。 Sybase SQL Server Sybase の「クライアント - サーバ」アーキテクチャにおけるサーバ。 Sybase SQL Server は、複数のデータベースと複数のユーザーを管理します。 また、ディスク上のデータの物理的な位置を記録するとともに、論理デー タ記述から物理データ記憶へのマッピングを維持し、データおよびプロ シージャのキャッシュをメモリ内に維持します。 シ ス テム ・ デー タ ベース Sybase SQL Server をインストールしたときに自動的に作成される 4 つの データベース。 • Master Database (master) • Temporary Database (tempdb) • System Procedure Database (sybsystemprocs) • Model Database (model) HP-UX 以外 HP-UX オペレーティング・システム以外の UNIX オペレーティング・シス テム。 <OmniBack_home> OmniBack II のホーム・ディレクトリ。デフォルトの OmniBack II ホーム・ ディレクトリは、C:¥Program Files¥OmniBack です。 422 第7章 8 Informix と OmniBack II の統合 423 Informix と OmniBack II の統合 本章の内容 本章の内容 本章では、HP OpenView OmniBack II Informix 用統合ソフトウェアのインス トール方法、構成方法、および使用方法を説明します。また、Informix の データベース・オブジェクト ( 以降 dbobject と呼びます ) のバックアップ や復元を行う上で理解が必要な概念や方法を説明します。Informix に関す る情報は、OnLine Dynamic Server を参照してください。 本章の構成 本章の構成は、以下に示すとおりです。 「概要」(425 ページ ) 「前提条件」(428 ページ ) 「制限事項」(429 ページ ) 「統合ソフトウェアの概念」(430 ページ ) 「統合ソフトウェアのインストール」(432 ページ ) 「統合ソフトウェアの構成」(434 ページ ) 「統合ソフトウェアのテスト」(453 ページ ) 「Informix データベースのバックアップ」(456 ページ ) 「Informix データベースの復元」(468 ページ ) 「Informix のバックアップおよび復元のモニター」(479 ページ ) 「トラブルシューティング」(480 ページ ) 「Informix に関する用語」(486 ページ ) 重要 「Informix に関する用語」(486 ページ ) の項では、OmniBack II と Informix の統合に固有の用語を示しています。一般的な OmniBack II の用語につい ては、「用語集」を参照してください。 424 第8章 Informix と OmniBack II の統合 概要 概要 OmniBack II は、OnLine Server と透過的に統合されるので、使用している Informix dbobject をオンラインのままバックアップできます。 OmniBack Informix 用統合ソフトウェアでサポートされるプラットフォーム の最新情報については、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・ リリース・ノート』または、 http://www.openview.hp.com/products/omnibackmixed を参照してください。 オンライン・バックアップという概念は、アプリケーションの高可用性と いうビジネス・ニーズに対応しており、現在では広く受け入れられていま す。バックアップ中も OnLine Server はオンラインでつながっており、アク ティブな状態で使用できます。バックアップは迅速かつ効果的に行われる ので、OnLine Server の性能への影響が最小限に抑えられます。 バ ッ ク ア ッ プの種類 Informix dbobject には OmniBack II ユーザー・インタフェースを使って、以 下の種類のバックアップを実行できます。 • 対話型バックアップ。以下に示すいずれかのバックアップの種類で行え ます。 Full。選択した dbobject に対してベースライン・バックアップ ( レベ ル 0 のバックアップ ) を行います。 Incr1。前回のフル・バックアップ ( レベル 0 のバックアップ ) 以降 の変更内容をすべてバックアップします。 Incr2。前回の増分バックアップ ( レベル 1 のバックアップ ) 以降の 変更内容をすべてバックアップします。 注記 Informix の レベル 0、レベル 1、レベル 2 バックアップという用語は、それ ぞれ OmniBack II の full、incr1、incr2 バックアップに対応しています。 • 注記 選択した Informix dbobject のバックアップ・スケジュールを設定して実 行するバックアップ。対話型バックアップと同じ種類のバックアップを スケジュール設定して実行できます。OmniBack II では、無人バック アップを開始する日付や時刻を定義できます。また、あらかじめ定義さ れているバックアップ・スケジュールを使用することによって、容易に 構成することもできます。 Informix dbobject のバックアップは、Informix の onbar コマンドを使って 行うこともできます。 第8章 425 Informix と OmniBack II の統合 概要 バックアップは、Informix の ON-Bar システムを経由して常に OnLine Server 上で実行されます。バックアップ要求および復元要求は onbar ユー テ ィ リ テ ィ から OnLine Server に送信されます。 Informix dbobject は、OmniBack II Windows グラフィック・ユーザー・イン タフェース (GUI) または Informix の onbar コマンドを使って復元できま す。OmniBack II では、さまざまな種類の復元が実行でき、業務に影響を及 ぼす重要なデータの復旧にも優れた柔軟性を発揮します。 OmniBack II ユー 統合ソフトウェアを使用したバックアップと復元は、OnLine Server だけで ザー ・ イ ン タ フ ェ ー バックアップや復元を行うよりも多くの利点があります。 ス を使用する利点 • すべてのバックアップ処理の集中管理 バックアップ処理を集中管理することができます。これは、大規模な事 業環境では特に重要です。 • メディア管理 OmniBack II は、高度なメディア管理システムを備えています。すべて のメディアや各メディアのステータスのトラッキングを行ったり、保存 データの保護設定、操作の完全な自動化や、デバイスやメディアの編成 および管理ができます。 • スケジュール設定 OmniBack II には、スケジューラ (OmniBack II スケジューラ ) が組み込 まれており、バックアップを自動で、定期的に行なえます。この OmniBack II スケジューラにより、設定した時刻に無人でバックアップ を実行できます。 • デバイスのサポート OmniBack II は、スタンドアロン・ドライブから複雑なマルチドライ ブ・ライブラリまで、幅広いデバイスをサポートしています。サポート されているデバイスのリストなどの最新情報については、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』また は http://www.openview.hp.com/products/omnibackmixed を参照してくださ い。 • モニター OmniBack II では、OmniBack II ユーザー・インタフェースがインストー ルされているシステムであれば、どのシステムからでも、実行中のセッ ションをモニターし、また、完了したセッションを確認することができ ます。 426 第8章 Informix と OmniBack II の統合 概要 すべてのバックアップ・セッションは、OmniBack II に組み込まれてい るデータベースにログとして記録されます。これらのログに記録された 履歴情報は、後からバックアップ処理の内容を確認する際に役立てるこ とができます。 第8章 427 Informix と OmniBack II の統合 前提条件 前提条件 本項では、統合ソフトウェアを使用する前に理解しておく必要のある前提 条件を示します。 • OmniBack II Informix 用統合ソフトウェアを使用するには、特別なライ センスが必要です。ライセンスの詳細については、『HP OpenView OmniBack II インストールおよびライセンス・ガイド』を参照してくだ さい。 • OmniBack II Informix 用統合ソフトウェアを使用するには、標準 Disk Agent ライセンスが必要です。ライセンスの詳細については、『HP OpenView OmniBack II インストールおよびライセンス・ガイド』を参照 してください。 • 統合化を開始する前に、OnLine Server および OmniBack II がすでにイン ストールされており、正しく構成されていることを確認してください。 詳細については、以下のドキュメントを参照してください。 サポートされているバージョンやプラットフォーム、デバイスなど に関する最新の情報については、 『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』または http://www.openview.hp.com/products/omnibackmixed を参照してくださ い。 各種アーキテクチャに OmniBack II をインストールする手順につい ては、『HP OpenView OmniBack II インストールおよびライセンス・ ガイド』を参照してください。 バックアップの構成手順と実行手順については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 INFORMIX-OnLine Dynamic Server の構成方法や使用方法の詳細につ いては、 『INFORMIX-OnLine Dynamic Server:Backup and Restore Guide』を参照してください。 対象読者 • この章では、OmniBack II の Informix 用統合ソフトウェアを使って OnLine データをバックアップおよび復元する管理者を主な対象として います。OnLine Server、Windows オペレーティング・システム、および OmniBack II の基本機能に関して十分な知識があることが前提となって います。OmniBack II に関する詳細は、 『HP OpenView OmniBack II 管理 者ガイド』を参照してください。 428 第8章 Informix と OmniBack II の統合 制限事項 制限事項 OmniBack II 全般に関する制限事項の一覧については、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ノート』を参照してくださ い。ここでは、この統合ソフトウェアに関する制限事項について説明しま す。 • オブジェクト固有の実行前コマンドと実行後コマンドには二重引用符 を使わないでください。これらのコマンドは、バックアップ仕様作成時 に統合ソフトウェアに固有のオプションとして入力します。 • 論理ログ番号による復元は実施しないでください。Informix onbar ユー ティリティでは、この機能はサポートされていません。 • クリティカルでない dbspace を一番はじめの状態から復元することはで きません。 第8章 429 Informix と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの概念 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 OmniBack II と Informix は、OmniBack II BAR(Backup And Restore) と呼ばれ る共有ライブラリを基にした OmniBack II Database Library を通じて統合さ れます。OmniBack II Database Library チャンネルは、OmniBack II Session Manager (SM) と通信し、XBSA インタフェースを通じて Informix onbar ユーティリティと通信します。OmniBack II と Informix の統合アーキテク チャについては、図 8-1 を参照してください。 図 8-1 Informix のバックアップの概念 表 8-1 凡例 SM 430 OmniBack II Session Manager: バックアップ時は Backup Session Manager、復元時は Restore Session Manager 第8章 Informix と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの概念 XBSA X/Open Backup Services Application Programmer’s Interface Database Library OmniBack II のルーチンのセットで、OnLine Server と OmniBack II 間でのデータのやりとりを可能にします。 MA OmniBack II Media Agent バ ッ ク ア ッ プ仕様 onbar ユーティリティは、Informix コマンド行や OmniBack II から要求され るバックアップや復元を実行します。バックアップ対象のオブジェクトの リスト、バックアップ・オプション、使用されるデバイスのセットは OmniBack II バックアップ仕様に記載します。 XBSA onbar ユーティリティと OmniBack II は、X/Open Backup Services Application Programmer’s Interface (XBSA) を通じてバックアップ・データや復元デー タ、また制御をやり取りします。onbar ユーティリティは、バックアップや 復元の実行要求を受け取ると、OnLine Server と OmniBack II の両方に対し てセッションを開始します。 バ ッ ク ア ッ プの流れ バックアップ時には、onbar ユーティリティが OnLine Server に dbobject を 要求し、受け取った dbobject を OmniBack II に送信します。OmniBack II は それらのデータをデバイスに書き込みます。 復元の流れ 復元時には、OmniBack II は要求した dbobject をメディアから読み込み、 XBSA インタフェースを経由して、onbar ユーティリティへ送信します。 onbar ユーティリティはそれらの情報を OnLine Server に送信してディスク に書き込みます。 OnLine Server はディスクからの読み取り / 書き込み処理を担当し、 OmniBack II は、バックアップ・セッションや復元セッションに使用される デバイスやメディアを管理します。また、バックアップ・セッション前か らセッション中、セッション後にわたって、その他の優れたメディア管理 機能を提供します。 第8章 431 Informix と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール 統合ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール OmniBack II ソフトウェアを、ご使用の OnLine Server にインストールする には、CD-ROM からローカルで行う方法と、OmniBack II ユーザー・イン タフェースを使用してリモートで行う方法があります。 詳細については、『HP OpenView OmniBack II インストールおよびライセン ス・ガイド』を参照してください。 構成作業を開始する • 前に • ユーザー informix を OmniBack の admin ユーザー グループまたは operator ユーザー グループに追加します。 OnLine Server がオンラインになっていることを確認します。OmniBack II inet サービスをいったん停止し、ユーザー informix として inet サー ビスを再開します。 以下のソフトウェア・コンポーネントをインストールします。 イ ン ス ト ールする コ • ン ポーネ ン ト • Informix 統合ソフトウェア・モジュール ユーザー・インタフェース OnLine Server の OmniBack II Windows GUI や OmniBack II コマンド行イ ンタフェースにアクセスするには、このコンポーネントをインストール します。 • Disk Agent OmniBack II では、Backup Server に Disk Agent がインストールされてい なければなりません。Disk Agent をインストールする理由は、以下の 2 つがあります。 Disk Agent を イ ン ス ト ールする理由 OnLine Server のファイルシステム・バックアップを行うためです。 OmniBack II Informix 用統合ソフトウェアの構成を行ったり、OnLine Server や OmniBack II に関するすべての問題を解決する前に 前に、この 前に バックアップを作成してください。 OnLine Server を使ってバ バ ッ ク ア ッ プ で き ない重要なデータ (Informix ない の ONCONFIG ファイル、ON -Bar の非常用ブー 非常用ブー ト ・ フ ァ イル、 イル oncfg_<INFORMIXSERVER>.<SERVERNUM>、Windows NT または Windows 2000 の構成ファイルなど ) のファイルシステム・バック アップを行うため。 • Media Agent 432 第8章 Informix と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アのイ ン ス ト ール ドライブ・サーバ ( デバイスが接続されているクライアント ) にこのコ ンポーネントをインストールします。 次に行 う 手順 これまでの手順により、このシステムは OmniBack II のクライアントにな りました。ただし、統合ソフトウェアはまだ使用できません。次項では、 統合ソフトウェアを使用できる状態にするための構成手順を説明します。 第8章 433 Informix と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 統合ソフトウェアをインストールしても、すぐには使用できません。以下 のサブ項目では、統合ソフトウェアの構成方法について説明します。 統合ソフトウェアを構成するには、以下の手順に従ってください。 構成の概要 1. OnLine Server を構成します。 OnLine Server を実行しているクライアントです。「OnLine Server の構 成」(436 ページ ) を参照してください。 2. Informix バックアップを構成します。 バックアップに必要なデバイスとメディアを構成し、OmniBack II バッ クアップ仕様を作成します。「Informix バックアップを構成する」(443 ページ ) を参照してください。 構成前に必要な作業 構成作業を開始する前に、以下の条件が満たされていることを確認してく ださい。 ✓ OnLine Server が起動され実行されていること。 統合ソフトウェアのインストールを始める前に、OnLine Server が実行 されていることを確認してください。 1. OnLine Server にログオンします。 2. 以下のコマンドを入力します。 <INFORMIXDIR>¥bin¥onstat -d(ここで、<INFORMIXDIR> は OnLine Server のホーム・ディレクトリ ) OnLine Server が起動され実行されている場合は、-- On-Line -- とい うメッセージが表示されます。図 8-2 を参照してください。 434 第8章 Informix と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 8-2 OnLine Server の動作確認 OnLine Server が起動または実行されていない場合は、以下の手順に 従って OnLine Server を実行します。 1. OnLine Server にユーザー informix としてログオンします。 2. 以下のコマンドを入力します。 <INFORMIXDIR>¥bin¥oninit ここで <INFORMIXDIR> は OnLine Server のホーム・ディレクトリで す。 ✓ OnLine Server のファイルシステム・バックアップが正常に実行できるこ と。 テストを行うために、OnLine Server の OmniBack II ファイルシステム・ バックアップを構成し、実行します。このテストにより OnLine Server と OmniBack II Cell Manager が正常に通信できるかを確認できます。エ ラーが発生した場合でも、この種類のバックアップに対して問題解決を 行う方が、統合ソフトウェア自体に対して問題解決を行うよりはるかに 容易です。構成手順には、Disk Agent の OnLine Server へのインストー ル、適切なデバイスやメディア ( 任意のデバイスを使用 ) の構成、ファ イルシステム・バックアップ仕様の作成、バックアップの開始、データ の復元が含まれます。詳しい手順は、『HP OpenView OmniBack II 管理者 ガイド』を参照してください。 ✓ バックアップ対象のすべての OnLine Server に Informix Integration Module がインストールされていること。 ✓ OnLine Server を実行する各クライアントについて、以下の情報が指定さ れていること。 バ ッ ク ア ッ プの構成 に必要な情報 • Informix のホーム・ディレクトリ <INFORMIXDIR> (d:¥informix¥applications¥informix など )。 第8章 435 Informix と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 • OnLine Server の ONCONFIG 構成ファイルのファイル名 ( onconfig な ど )。ONCONFIG ファイルは、ディレクトリ <INFORMIXDIR>¥etc¥ にあります。ここで、<INFORMIXDIR> は Informix のホーム・ディレクトリです。 • HKEY_LOCAL-MACHINE¥SOFTWARE¥INFORMIX¥ONLINE¥ のレジス トリ値 <INFORMIXSERVERNAME>¥ENVIRONMENT¥ INFORMIXSQLHOSTS 変数 • OnLine Server の名前。この名前は、シェル変数 INFORMIXSERVER に格納されます。 ユーザー informix として OnLine Server にログオンし、以下のコ マンドを実行します。 echo %INFORMIXSERVER% OnLine Server の名前が返されます。下の例では、ds_street という名 前のサーバが返されています。 図 8-3 OnLine Server の名前を調べる 詳細については、『INFORMIX-OnLine Dynamic Server:Backup and Restore Guide』を参照してください。 OnLine Server の構成 OnLine Server を実行する各システムは、OmniBack II と適切に統合される ように構成されていなければなりません。 重要 「構成前に必要な作業」(434 ページ ) で説明したとおり、OnLine Server の ファイルシステム・バックアップを構成して実行するまで、次に進まない でください。詳しい手順は、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を 参照してください。 OnLine Server を構成する前に、OnLine Server が実行されているか確認して ください。OnLine Server の構成は、OmniBack II コマンド行インタフェー スまたは OmniBack II Windows GUI を使って行えます。 436 第8章 Informix と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 OmniBack II コ マ ン ド 行イ ン タ フ ェ ースの使用 OnLine Server の 構成 OnLine Server を構成するには、OnLine Server に root としてログインし、 構成するクライアント上で以下のコマンドを実行します。 <OmniBack_home>¥util_informix.exe -CONFIG <INFORMIXSERVER> <INFORMIXDIR> <ISQL_PATH> <ONCONFIG> 上記で Informix の構成オ プシ ョ ン <INFORMIXSERVER> は OnLine Server の名前、 <INFORMIXDIR> は Informix のホーム・ディレクトリ、 <ISQL_PATH> は HKEY_LOCAL-MACHINE¥SOFTWARE¥INFORMIX¥ONLINE¥ <INFORMIXSERVERNAME>¥ENVIRONMENT¥ INFORMIXSQLHOSTS 変数 のレジストリ値、 <ONCONFIG> は OnLine Server ONCONFIG ファイルのファイル名です。 構成の例 <OmniBack_home>¥util_informix.exe -CONFIG ds_street d:¥informix ¥¥STREET onconfig.ds_street 図 8-4 OnLine Server コマンド行インタフェースの構成 構成が正常に行われた場合は、*RETVAL *0 というメッセージが表示され ます。構成が正常に行われなかった場合は、エラー番号が *RETVAL*<error number> の形式で表示されます。 エラーの詳細を表示するには、以下のコマンドを OnLine Server 上で実行し ます。 エラーの詳細をチェックするには、 <OmniBack_home>¥log¥informix.log ファイルと <OmniBack_home>¥log¥debug.log ファイルをチェックします。 第8章 437 Informix と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 詳細については、『INFORMIX-OnLine Dynamic Server:Backup and Restore Guide』を参照してください。 OmniBack II Windows GUI の使用 informix ユーザーとしてログインし、[HP OpenView OmniBack II Manager] で以下の手順を行ってください。 OnLine Server の 構成 1. コンテキスト・リストで、[ バックアップ ] を選択します。 2. Scoping ペインで [ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ仕 様 ] を展開します。[Informix] を右クリックした後、[ バックアッ プの追加 ] をクリックします。 [ バックアップの新規作成 ] ダイアログ・ボックスが表示されます。 図 8-5 Informix バックアップ・テンプレートの選択 [ 負荷調整 ] オプションを選択して、OmniBack II がバックアップ用に 選択されたデバイスの使用率を自動的に調整し、デバイスが均等に使用 されるように設定します。OmniBack II の負荷調整の詳細については、 『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 3. [OK] をクリックします。 438 第8章 Informix と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 8-6 OnLine Server の構成 [ 結果エリア ] に以下の情報を入力します。 • 構成する OnLine Server の名前 (street.hermes など )。 • OnLine Server の名前 (ds_street など ) [ 次へ ] をクリックします。 OnLine Server のインスタンスがまだ構成されていないことを示すメッ セージが表示されます。 [OK] をクリックします。 [Informix の構成 ] ダイアログ・ボックスが表示されます。 第8章 439 Informix と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 8-7 Informix の構成 4. Informix ホーム・ディレクトリ (d:¥informix など )、 INFORMIXSQLHOSTS レジストリ・エントリの値 (¥¥STREET など )、 および ONCONFIG ファイルの名前 (ONCONFIG.ds_street など ) を入 力します。 [OK] をクリックします。 構成が正常に行われた場合は、図 8-8 のようなメッセージが表示されま す。 図 8-8 構成の正常終了 構成が正常に終了したことを示すメッセージ、構成された OnLine Server の名前、OnLine Server のホーム・ディレクトリの名前、 HKEY_LOCAL-MACHINE¥SOFTWARE¥INFORMIX¥ONLINE¥ <INFORMIXSERVERNAME>¥ENVIRONMENT¥ INFORMIXSQLHOSTS 変数 のレジストリ値、Informix ONCONFIG ファイルの名前が表示されます。 440 第8章 Informix と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 [OK] をクリックします。 構成が正常に行われなかった場合は、エラー番号が *RETVAL*<error number> の形式で表示されます。 エラーの詳細をチェックするには、 <OmniBack_home>¥log¥informix.log ファイルと <OmniBack_home>¥log¥debug.log ファイルをチェックします。 どのよ う な処理が実 構成情報を保存すると、以下の処理が行われます。 行 さ れるか OmniBack II によって OnLine Server 上に util_informix.exe ファイルが 起動され、以下の処理が行われます。 1. 構成パラメータがレジストリの HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Hewlett-Packard¥OpenView¥O mniBackII¥Agents¥Informix¥ キーの下層に保存されます。 レジストリ値 <INFORMIXSERVER> とともに保存されます。 ここで <INFORMIXSERVER> は OnLine Server の名前です。 2. OnLine Server への接続がチェックされます。 次に行 う 手順 OmniBack II の Informix バックアップ仕様の構成を始める前に、 「Informix の構成のチェック」に示す手順に従って、構成をチェックします。 Informix の構成のチ ェ ッ ク Informix の構成をチェックするには、以下のコマンドを起動します。 OmniBack II CLI の <OmniBack_home>¥bin¥util_informix.exe -CHKCONF <INFORMIXSERVER> 使用 図 8-9 コマンド行インタフェースを使用した Informix 構成のチェック 構成が正常に行われた場合は、*RETVAL *0 というメッセージが表示され ます。 第8章 441 Informix と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 構成が正常に行われなかった場合は、エラー番号が *RETVAL*<error number> の形式で表示されます。 エラーの詳細をチェックするには、 <OmniBack_home>¥log¥informix.log ファイルと <OmniBack_home>¥log¥debug.log ファイルをチェックします。 OmniBack II OnLine Server の構成は、[HP OpenView OmniBack II Manager] で以 Windows GUI の使 下の手順でチェックすることもできます。 用 1. コンテキスト・リストで [ バックアップ ] を選択します。 2. Scoping ペインで [ バックアップ ]、[ バックアップ仕様 ]、 [Informix] の順に展開します。 3. 「OmniBack II Windows GUI の使用」(438 ページ ) に示した構成手順を繰 り返します。 または バックアップ仕様の構成がすでに完了している場合には、バックアップ 仕様をクリックします。 OnLine Server が表示されます。 4. クライアントを右クリックした後、[ 構成のチェック ] をクリックしま す。 図 8-10 OmniBack II Windows GUI を使って Informix の構成をチェックする 5. 統合ソフトウェアが正常に構成されていることを示すメッセージが表示 されます。 442 第8章 Informix と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 次に行 う 手順 以上の手順により、OnLine Server を正しく構成し終えたら、バックアップ を構成できます。これが、Informix dbobject の最初のバックアップを実行す る前に行う最後の手順です。 Informix バ ッ ク ア ッ プ を構成する Informix dbobject のバックアップや復元を実行するには、OmniBack II Informix バックアップ仕様を作成する必要があります。 Informix dbobject のバックアップを構成するには、以下の手順に従ってくだ さい。 構成手順 1. バックアップに必要なデバイス、メディア、メディア・プールを構成し ます。手順については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参 照してください。 2. バックアップ対象データ、バックアップ先のメディアやデバイス、バッ クアップ・セッションまたは復元セッションの動作を定義する OmniBack II バックアップ・オプションを指定する OmniBack II Informix バックアップ仕様を作成します。 構成作業を開始する前に バックアップ仕様を作成する前に、以下の準備作業を行います。 注記 ここでは、一般的な概要のみを説明します。これらの作業の詳細について は、『INFORMIX-Online Dynamic Server:Backup and Restore Guide』を参照し てください。 ✓ バックアップを作成するに十分な論理ログ・スペースがあることを確認 します。 論理ログ ( すべての論理ログ・ファイル ) の使用可能スペースの合計が 1 つのログ・ファイルの容量の半分より少ない場合、OnLine Server は バックアップを作成しません。 ✓ ONCONFIG ファイルおよび非常用ブート・ファイルを印刷するか、ま たはコピーしておきます。 この情報はレベル 0 のバックアップを作成する際に必要です。 ✓ データの整合性を確認します。 ✓ 他の管理作業との同期をとります。 第8章 443 Informix と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 OmniBack II の Informix バ ッ ク ア ッ プ仕様を作成する Informix バックアップ仕様は、OmniBack II Windows GUI を使って作成でき ます。 バックアップ仕様が構成されていないクライアント上で、OmniBack II Informix バックアップ仕様を作成する場合は、「OmniBack II Windows GUI の使用」(438 ページ ) で中断した残りの手順を行ってください。 バ ッ ク ア ッ プ仕様の 1. [ 結果エリア ] からバックアップ対象の dbobject を選択します。バック 作成手順 アップ可能な dbobject には、dbspace、論理ログのアーカイブ、現在の 論理ログ、ルート dbspace があります。 図 8-11 バックアップ対象の dbobject を選択する [ 次へ ] をクリックします。 注記 デバイスやメディアの構成が完了していない場合は、今すぐ構成してくだ さい。手順は、 『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してくだ さい。 2. バックアップに必要なデバイスやメディアを選択します。詳細は、オン ライン・ヘルプを参照してください。 444 第8章 Informix と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 8-12 デバイスの選択 使用するデバイスを選択して、[ プロパティ ] をクリックします。 [ デバイスのプロパティ ] ダイアログ・ボックスが表示されます。[ 同 時処理数 ] でバックアップの並行ストリーム数を指定し、[ メディア・ プール ] で使用するメディア・プールを指定します。 注記 全システムを対象としたバックアップや復元を除き、OnLine Server は複数 の dbobject のバックアップや復元を同時に実行するので、1 つずつ順番に 実行した場合に比べて性能が向上します。On-Bar では、オブジェクトごと にプロセスが新しく作成されます。作成されるプロセスの最大数は BAR_MAX_BACKUP 構成パラメータで指定されています。 第8章 445 Informix と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 8-13 デバイスのプロパティの指定 [ 追加 ] をクリックして、事前割当てリストに特定のメディアを追加し ます。事前割当てリストとは、バックアップに使用するメディア・プー ル内のメディアのサブセットで、バックアップで使用するメディアの順 番を指定します。 図 8-14 メディアを事前割当てリストへ追加する 446 第8章 Informix と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 メディアを選択して [ 追加 ] をクリックし、すべてのメディアのサブ セットを事前割当てリストに追加します。次に [Informix] タブをク リックして Informix のリソースの種類を設定します。 デバイスにバックアップする dbobject の種類は、リソースの種類で決定 されます。たとえば、リソースの種類を [R] に設定すると、ルート dbspace だけがデバイスにバックアップされます。 表 8-2 に有効なリソースの種類を示します。 表 8-2 デバイスのリソース リ ソ ースの種類 凡例 : 説明 B blobspace CD クリティカル dbspace* L 論理ログ MR マスター・ルート dbspace ND 非クリティカル dbspace R ルート dbspace * 以下の dbspace はクリティカル dbspace (CD) です。 ルート dbspace 論理ログを含む dbspace 論理ログ・ファイルを含むすべての dbspace 例えば [L] を除くすべての種類を選択します。論理ログは、論理ログ専 用の異なるバックアップ・メディアにバックアップされます。 第8章 447 Informix と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 8-15 Informix リソースの種類 [OK] をクリックします。 すべてのメディアのプロパティを指定し終わるまでこの手順を繰り返し ます。 ヒント セキュリティを保持するため、リソースの種類を指定しないデバイスをデ バイス・リストに別途追加しておいてください。このようにしておくと、 他のデバイス上でバックアップが失敗した場合に、追加しておいたデバイ スにデータがバックアップされます。 3. [ 次へ ] をクリックしてバックアップ・オプションを指定します。 448 第8章 Informix と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 8-16 バックアップ・オプションの指定 [ 負荷調整 ] オプションを指定します。このオプションを設定すると、 OmniBack II はバックアップ・オブジェクトを使用可能なデバイスに動 的に割り当てます。これにより、デバイスは均等に使用され、バック アップ中にいずれかのデバイスに障害が起こった場合でも、使用可能な デバイスでバックアップを続行できます。バックアップ・セッションで 使用できるデバイスの最大数は 5 です。上記の例では、2 つのデバイ ス、または 2 つのドライブを持つ 1 つのデバイスが存在するので、2 と 指定します。 ヒント オ ブ ジ ェ ク ト 固有の 実行前 コ マ ン ド と 実 行後 コ マ ン ド 負荷調整の最小値には必ず、バックアップに使用するデバイスの数を指定 してください。これにより、セッション用のデバイスがロックされ、バッ クアップ性能が向上します。 [ アプリケーション固有オプション ] の [ 拡張 ] をクリックし、実行 前コマンドと実行後コマンドを設定します。実行前 / 実行後コマンドは、 各 Informix オ ブ ジ ェ ク ト に対 し て OnLine Server 上で起動されます。 これらのコマンドは、[ バックアップ・オプション ] ダイアログ・ボッ クス ([ バックアップ仕様オプション ] の [ 拡張 ] をクリックすると開 きます ) の実行前 / 実行後コマンドと違って、クライアント全体に対し て有効にはならず、ユーザーが選択した特定のオブジェクトに対しての み有効となります。 [ 一般情報 ] で、以下のオプションを指定します。 • 実行前 バックアップ前に OnLine Server 上で起動されるコマンド。このコマ ンドは、ob2onbar.exe コマンドによって起動されます。 第8章 449 Informix と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 ヒント OnLine の onmode -l コマンドを実行前コマンドとして指定して、ログ・ ファイルが必ずバックアップされるようにします。論理ログ・バックアッ プを指定している場合は、バックアップ対象の論理ログが存在しなければ バックアップが失敗するため、この方法でログ・ファイルのバックアップ を行うと便利です。 • 実行後 バックアップ後に OnLine Server 上で起動されるコマンド。このコマ ンドは、ob2onbar.exe コマンドによって起動されます。 重要 Informix の全シ ス テム ・ バ ッ ク ア ッ プ オブジェクト固有の実行前コマンドと実行後コマンドには二重引用符 を使 わないでください。 全システム・バックアップでは、onbar コマンドを 1 回実行するだけ で、すべての OnLine Server dbobject をバックアップします。ただし、 ON-Bar では全システム・バックアップ中に dbobject を並行してバック アップすることができないため、dbobject は順番にバックアップされま す。全システム・バックアップは、バックアップを作成したクライアン トとは別のクライアントを使った復元や障害復旧用に役立ちます。コン ピュータのディスクが完全に破損しており、新しいディスクに交換する 必要がある場合は、各 dbspace 、blobspace、および論理ログ・ファイル のフル・バックアップ ( レベル 0)、または、全システムのフル・バック アップ ( レベル 0) を使って新しいコンピュータにデータを完全に復元 する必要があります。 以下に全システム・バックアップの例を示します。Informix の全システ ム・バックアップを作成するには、[ 全体 ] を選択します。 図 8-17 全システム・バックアップ 450 第8章 Informix と OmniBack II の統合 統合ソ フ ト ウ ェ アの構成 4. [OK] をクリックした後 [ 次へ ] をクリックし、バックアップ仕様のス ケジュールを設定します。バックアップを行う日付や時刻を指定するこ とで、指定した日付や時刻、または定期的に無人でバックアップが行え ます。バックアップは、1 年先までのスケジュールを設定することがで きます。 例として、毎週金曜日の夜 9 時にフル・バックアップが行なわれるよう にスケジュールを設定します。[ 追加 ] をクリックして、[ バックアッ プのスケジューリング ] ダイアログ・ボックスを開き、図 8-18 に示す とおりオプションを設定します。 図 8-18 毎週フル・バックアップを行うようにスケジュールを設定する [ 次へ ] をクリックします。バックアップ仕様オプションの確認、編集 は [ プロパティ ] テキスト・ボックスをクリックして行えます。 [ 次へ ] をクリックしてバックアップ仕様を保存します。[ プレビュー 開始 ] をクリックしてバックアップ仕様をテストします。 バ ッ ク ア ッ プ仕様の 編集 以上の手順により、バックアップ仕様が作成され、バックアップの実行 準備が整います。元のバックアップ仕様に戻して編集する場合は、図 8-19 に示すとおり [ バックアップ ] コンテキストを選択して、バック アップ仕様の名前を選択します。適切なタブをクリックして、必要な変 更を行います。変更後のバックアップ仕様は保存する必要があります。 第8章 451 Informix と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アの構成 図 8-19 次に行 う 手順 バックアップ仕様の編集 本項の手順に従って、ログ・ファイルをバックアップするためのバック アップ仕様など、必要と考えられるその他のバックアップ仕様を作成し てください。 バックアップ仕様は、実際に使う前に綿密にテストを行ってください。 詳細については、「統合ソフトウェアのテスト」(453 ページ ) を参照し てください。 452 第8章 Informix と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アのテ ス ト 統合ソ フ ト ウ ェ アのテ ス ト バックアップ仕様を確実にチェックするには、まずプレビュー表示して確 認し、その後、NULL デバイスでないファイル・デバイス上でバックアッ プ仕様を実行して確認します。そして最後に、実際に使用するデバイス上 でテストを行います。OmniBack II Windows GUI、または OmniBack II コマ ンド行インタフェースを使って実行できます。 OmniBack II Windows GUI の使用 バックアップ仕様が正常に構成されているかを確認するには、[HP OpenView OmniBack II Manager] のメイン・ウィンドウで以下の手順 を行います。 テ ス ト 手順 1. コンテキスト・リストで [ バックアップ ] を選択します。 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ 仕様 ] を展開します。[Informix] を展開し、プレビューするバック アップ仕様を右クリックします。 図 8-20 Informix バックアップ仕様のテスト 第8章 453 Informix と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アのテ ス ト 3. [ バックアップのプレビュー ] をクリックして [ プレビュー開始 ] ダ イアログ・ボックスを開きます。実行するバックアップの種類とネット ワークの負荷を選択します。これらのオプションについては、オンライ ン・ヘルプを参照してください。 表示されるメッセージを確認します。セッションが正常に終了すると、 「セッションは正常に終了しました」というメッセージが表示されます。 OmniBack II コ マ ン ド 行イ ン タ フ ェ ースの使用 omnib コ マ ン ド OmniBack II のホーム・ディレクトリで以下の OmniBack II のコマンドを実 行しても同様のテストを行えます。 omnib -informix_list <backup_specification_name> -test_bar ここで <backup_specification_name> はテスト対象のバックアップ仕様の名 前です。 以下の例では、ds_street という名前のバックアップ仕様がテストされてい ます。 図 8-21 ds_street バックアップ仕様のテスト どのよ う な処理が実行 さ れるか 上の手順を行うと、バックアップ・プレビューが実行されます。 454 第8章 Informix と OmniBack II の統合 統合 ソ フ ト ウ ェ アのテ ス ト 1. Informix の onbar コマンドを Informix フェイク・オプション -F 付きで 起動します。これにより、Informix データベースがバックアップできる ように正しく構成されているかどうかがテストされます。なお、このコ マンドでは、バックアップ構成のうち、Informix 側の部分だけがテスト されます。 2. 以下の項目をテストする OmniBack II の <OmniBack_home>¥bin¥testbar.exe コマンドが実行されます。 • OnLine Server と OmniBack II の間の通信 • Informix バックアップ仕様の構文 • 使用するデバイスが正しく指定されているかどうか • 必要なメディアがデバイスに格納されているかどうか <OmniBack_home>¥bin¥testbar.exe コマンドでは、バックアッ プ構成のうち、OmniBack II 側の部分だけがテストされます。このコ マンドは、以下の例に示すように単独で実行できます。 Informix 用統合ソ フ ト ウ ェ アのテ ス ト 例 <OmniBack_home>¥bin¥testbar.exe -type:Informix -appname:ds_street -perform:backup -bar:InformixWhole ここで ds_street は OnLine Server の名前、InformixWhole はテスト対 象のバックアップ仕様の名前です。 第8章 455 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ Informix デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ システム障害が発生した場合、データベースと論理ログの両方 両方に対して通 通 両方 常のバックアップを行っていた場合に限 場合に限 り 、データベースを有効に復元す ることができます。本項では、Informix dbobject のバックアップの構成方法 と実行方法について説明します。 Informix dbobject のバックアップは、以下のいずれかの方法で実行できま す。 バ ッ ク ア ッ プ方法 • OmniBack II スケジューラを使って、既存の Informix バックアップ仕様 のバックアップのスケジュール設定を行います。「既存のバックアップ 仕様のスケジュール設定」(458 ページ ) を参照してください。 • 既存の Informix バックアップ仕様による対話型バックアップを開始しま す。対話型バックアップは、OmniBack II Windows GUI か、または OmniBack II のコマンド行インタフェースのいずれかを使って開始でき ます。「OmniBack II Windows GUI の使用」(462 ページ ) または 「OmniBack II コマンド行インタフェースの使用」(463 ページ ) を参照し てください。 • Informix の onbar コマンドを使ってバックアップを開始します。 「Informix コマンドの使用」(465 ページ ) を参照してください。 バ ッ ク ア ッ プの種類 OmniBack II の Informix 用統合ソフトウェアは、以下の種類のオンライン・ バックアップを使ってデータベースのバックアップを行えます。 表 8-3 Informix のバックアップの種類 バ ッ ク ア ッ プの 種類 説明 Full フル・バックアップ Incr1 初回の増分バックアップ。前回のフル・バックアッ プ ( レベル 0) 以降の変更をバックアップします。 Incr2 2 回目の増分バックアップ。前回の増分バックアッ プ ( レベル 1) 以降に変更されたデータをバックアッ プします。 456 第8章 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ これらのバックアップの種類や onbar ユーティリティの詳細については、 『INFORMIX-Online Dynamic Server: Backup and Restore Guide 』を参照して ください。 どのよ う な処理が実 Informix のバックアップを開始すると、以下の処理が行われます。 行 さ れるか 1. OmniBack II は OnLine Server 上で ob2onbar.exe コマンドを実行しま す。このコマンドは、統合ソフトウェアの構成をチェックし、onbar コマンドを起動します。 2. バックアップ・セッション中に、onbar ユーティリティは OnLine Server がディスクから読み取ったデータを受け取ります。その後、onbar ユー ティリティはそのデータを OmniBack II に送信してデバイスに書き込み ます。 OmniBack II バックアップ・セッション中に出力されたメッセージは、 OnLine Server によって生成されたメッセージとともに、OmniBack II デー タベースにログとして記録されます。バックアップが完了すると、[ セッ ション情報 ] ウィンドウに「セッションは正常に終了しました」という メッセージが表示されます。 OnLine Server の OnLine Server は、以下を除くすべての dbobject をバックアップします。 バ ッ ク ア ッ プ対象外 • OnLine Server には割り当て済みで、tblspace 範囲にはまだ割り当てられ の dbobject ていない dbspace ページ。 バ ッ ク ア ッ プ対象 • 構成ファイル • ミラー・チャンク ( ただし対応するプライマリ・チャンクにアクセス可 能な場合 ) • 光磁気プラッタ上に保存された blobspace 中の BLOB データ。 • 一時的な dbspace。 OnLine dbobject に加え、必要に応じて前項であげたファイルをバックアッ プします。以下に示すファイルは必ず 必ずバックアップしてください。 必ず • ONCONFIG ファイル。<INFORMIXDIR>¥etc ディレクトリに保存されて います。 • oncfg_<INFORMIXSERVER>.<SERVERNUM> ファイル。 <INFORMIXDIR>¥etc ディレクトリに保存されています。 • 非常用ブート・ファイル。ixbar.<server_id> という名前の Informix の構成ファイルで、<INFORMIXDIR>¥etc ディレクトリに保存 されています。<server_id> は SERVERNUM 構成パラメータの値です。 第8章 457 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 重要 Informix onbar ユーティリティでは、これらのファイルはバックアップさ れません。これらのファイルのバックアップ頻度は、ファイルを変更する 頻度に応じて決定してください。非常用ブート・ファイルは少なくとも毎 日バックアップを行い、クリティカル dbspace をバックアップした後は必 ずバックアップを行ってください。 実行中のセ ッ シ ョ ン 実行中の Informix バックアップ・セッションを中止するには、[ アクショ の中止 ン ] メニューの [ 中止 ] をクリックした後、中止を確認します。 以下の例では、バックアップ仕様 InformixLogs のバックアップ・セッショ ンが中止されます。 図 8-22 Informix バックアップ・セッションの中止 重要 BAR_RETRY ON-Bar 構成パラメータでは、ON-Bar が 1 回目のバックアッ プや復元に失敗した場合の再試行回数を指定します。バックアップや復元 を 1 回目のセッションで中止できるようにするには、BAR_RETRY の値を 0 に設定します。このパラメータの詳細については、『Informix-OnLine Dynamic Server:Backup and Restore Guide』を参照してください。 既存のバ ッ ク ア ッ プ仕様のスケジ ュ ール設定 OmniBack II では、指定した時刻、または定期的に無人でバックアップを行 えます。優れた OmniBack II スケジューラを使えば、バックアップの効率 や性能を大幅に向上することができます。 新しい Informix バックアップ仕様のスケジュールを設定するには、 「OmniBack II の Informix バックアップ仕様を作成する」(444 ページ ) の手 順に従ってください。 458 第8章 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 既存の Informix バックアップ仕様のスケジュールを設定するには、[HP OpenView OmniBack II Manager] で以下の手順を行ってください。 スケジ ュ ール設定手 1. コンテキスト・リストで [ バックアップ ] を選択します。 順 2. Scoping ペインで、[ バックアップ ] を展開した後、[ バックアップ 仕様 ] を展開します。[Informix] を展開します。 [ 結果エリア ] にバックアップ・オブジェクトのリストが表示されま す。 3. スケジュール設定対象のバックアップ仕様をクリックした後、[ スケ ジュール ] タブをクリックして、[ スケジューラ ] ダイアログ・ボック スを開きます。 スケジ ュ ール設定の バックアップ仕様 InformixLogs に対して、週日の午前 8 時、午後 1 時と 6 例 時に論理ログ・バックアップを実行するようにスケジュールを設定するに は、上述の手順で OmniBack II スケジューラを開き、以下の手順を行って ください。 1. [ 次へ ] をクリックして [ バックアップのスケジューリング ] ダイア ログ・ボックスを表示します。 [ 繰り返し ] で [ 毎週 ] を選択します。[ 繰り返しオプション ] の下の [ 月 ]、[ 火 ]、[ 水 ]、[ 木 ]、[ 金 ] を選択します。他のオプション はデフォルトのままにしておき [ スケジュール用オプション ] で 8 時 を選択します。[OK] をクリックします。 第8章 459 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 図 8-23 InformixLogs バックアップ仕様のスケジュール設定 2. 1 の手順を繰り返して、[ スケジュール用オプション ] を午後 1 時に変 更し、その後午後 6 時に変更します。[ バックアップのスケジューリン グ ] ダイアログ・ボックスを閉じます。 460 第8章 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 図 8-24 スケジュール設定されたバックアップ仕様 InformixLogs スケジュール設定の詳細については、オンライン・ヘルプまたは、 『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 以上でバックアップのスケジュール設定ができました。バックアップは、 無人で行う方法と、次項で説明する対話型で行う方法があります。 対話型バ ッ ク ア ッ プの実行 対話型バックアップは、スケジュールを設定して無人で行うバックアップ とは対照的に、要求に応じて実行されます。対話型バックアップは、スケ ジュール設定したバックアップに障害が発生した場合にそのバックアップ をテストしたり、スケジュール設定されている定期的なバックアップの前 第8章 461 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ に、緊急でバックアップを行う必要があるクライアントをバックアップす るのに便利です。対話型バックアップは、OmniBack II Windows GUI または OmniBack II コマンド行インタフェースを使って実行できます。 OmniBack II Windows GUI の使用 Informix dbobject の対話型バックアップを開始するには、[HP OpenView OmniBack II Manager] で以下の手順を行います。 対話型バ ッ ク ア ッ プ 1. コンテキスト・リストで [ バックアップ ] を選択します。 の実行 2. Scoping ペインで [ バックアップ ]、[ バックアップ仕様 ]、 [Informix] の順に展開します。 3. バックアップ対象となるバックアップ仕様を選択して、[ アクション ] メニューの [ バックアップ開始 ] をクリックします。 ヒント バックアップは、バックアップ対象となる Informix バックアップ仕様を右 クリックして、[ バックアップ開始 ] をクリックしても開始できます。 [ バックアップ開始 ] ダイアログ・ボックスが表示されます。 図 8-25 バックアップ仕様 InformixWhole のバックアップの開始 462 第8章 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ バックアップの種類 { フル | 増分 1| 増分 2} とネットワーク負荷 { 高 | 中 | 低 } を選択します。これらのオプションについては、オンライ ン・ヘルプを参照してください。 4. [OK] をクリックします。 バックアップ・セッションが正常に終了すると、セッションが正常に終 了したことを示すメッセージが表示されます。 図 8-26 バックアップ仕様 InformixLogs のバックアップの正常終了 [OK] をクリックします。 OmniBack II コ マ ン ド 行イ ン タ フ ェ ースの使用 omnib コ マ ン ド Informix dbobject の対話型バックアップは、OmniBack II のホーム・ディレ クトリ内の omnib コマンドを使用して、OmniBack II セル内のどのクライ アントからでも開始できます。 omnib -informix_list <backup_specification_name> [-barmode InformixMode] [List_options] InformixMode={full|inf_incr1|inf_incr2} OmniBack II を使った Informix のバックアップには以下の種類があります。 注記 Informix の レベル 0、レベル 1、レベル 2 バックアップという用語は、それ ぞれ OmniBack II の full、incr1、incr2 バックアップに対応しています。 第8章 463 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ 表 8-4 Informix のバックアップの種類 バッ ク ア ッ プの 種類 onbar の引数 説明 Full -L 0 フル・バックアップ Incr1 -L 1 初回の増分バックアップ。前回のフル・ バックアップ ( レベル 0) 以降の変更を バックアップします。 Incr2 -L 2 2 回目の増分バックアップ。前回の増分 バックアップ ( レベル 1) 以降の変更を バックアップします。 List_options には、以下のいずれかのオプションを指定できます。 -protect {none | weeks n | days n | until date | permanent} バックアップするデータに対して保護期間を設定することにより、指定 した期間バックアップ・メディアが上書きされることを防止するオプ ション。デフォルトは permanent( 無期限 ) です。 -load {low | medium| high} バックアップ中のネットワークの負荷を設定するオプション。最大の バックアップ性能を確保するには、このオプションを high に設定し、 ネットワークの混雑時にネットワークの負荷を軽減させたい場合は、 low に設定します。デフォルトは high です。 -crc バックアップ実行中に、OmniBack II を使って巡回冗長検査を計算する 場合、このオプションをオンに設定します。このオプションを使用すれ ば、後で検証用オプションを使ってデータが正常にメディアに書き込ま れたかを確認できます。デフォルトは off です。 -no_monitor このコマンドは、デフォルトではセッションをモニターして、セッショ ンのステータスを表示します。 -test_bar 「統合ソフトウェアのテスト」(453 ページ ) に示した方法で、バック アップ仕様の Informix と OmniBack II の両方の部分をテストします。 464 第8章 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ バ ッ ク ア ッ プの例 Informix バックアップ仕様 InformixWhole のフル・バックアップを開始する には、OmniBack II のホーム・ディレクトリで以下のコマンドを実行しま す。 omnib -informix_list InformixWhole -barmode full Informix バックアップ仕様 InformixIncr の増分バックアップを開始するに は、OmniBack II のホーム・ディレクトリで以下のコマンドを実行します。 omnib -informix_list InformixIncr -barmode inf-incr1 Informix コ マ ン ド の使用 本章は、OnLine Server、Windows オペレーティング・システムに関して十 分な知識があることを前提に書かれています。 Informix の onbar ユーティリティを使うと、データベース が格納されてい るクライアントから Informix dbobject のバックアップを開始できます。 onbar ユーティリティの詳細については、 『Informix-OnLine Dynamic Server:Backup and Restore Guide』を参照してください。 構成作業を開始する onbar コマンドを使ってバックアップを実行する前に、必ず informix 前に としてログインし、以下のコマンドを実行します。 • SET ONCONFIG=onconfig_file OnLine Server の ONCONFIG ファイルの名前 (ONCONFIG など )。 • SET INFORMIXSQLHOSTS=full_sqlhosts_file HKEY_LOCAL-MACHINE¥SOFTWARE¥INFORMIX¥ONLINE¥ <INFORMIXSERVERNAME>¥ENVIRONMENT¥ INFORMIXSQLHOSTS 変数 のレジストリ値 ( ¥¥STREET など ) • SET INFORMIXSERVER=INFORMIXSERVER OnLine Server の名前 (ds_street など ) • SET INFORMIXDIR=Informix_home_dir OnLine Server のホーム・ディレクトリ (d:¥informix¥ など )。 • SET OB2APPNAME=INFORMIXSERVER OnLine Server の名前 (ds_street など )。 • SET OB2BARLIST=backup_specification_name 第8章 465 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ バックアップに使用するバックアップ仕様の名前 (InformixWhole な ど )。 OB2APPNAME と OB2BARLIST は OmniBack II 固有の変数であること に注意してください。 バックアップを実行するには、OnLine Server がオンライン・モードまたは オフライン・モードでなければなりません。バックアップ開始後は、バッ クアップが終了するまでモードを変更しないでください。モードを変更す ると、バックアップが中止されます。オンラインの dbspace と blobspace の みがバックアップされます。オンラインの dbspace を調べるには以下のコ マンドを実行します。 <INFORMIXDIR>¥bin¥onstat -d ここで <INFORMIXDIR> は OnLine Server のホーム・ディレクトリです。 オ ン ラ イ ン ・ バ ッ ク バックアップを作成する間 OnLine Server をアクセス可能な状態にしておく アップ 場合は、オンライン・モードを使用すると便利です。ただし、オンライ ン・バックアップはバックアップ性能が低下する場合があります。 オ フ ラ イ ン ・ バ ッ ク バックアップに部分的なトランザクションが含まれないようにする場合は、 アップ オフライン・モードを使用すると便利です。ユーザーが OnLine Server の データベースに常にアクセスしていなければならない場合、オフライン・ バックアップは実用的ではありません。 構成フ ァ イルのバ ッ フル・バックアップを作成する際、ONCONFIG ファイルおよび非常用ブー クアッ プ ト・ファイルのコピーを保存してください。この情報は OnLine Server の dbobject を復元する際に必要です。 onbar ユーテ ィ リ dbspace のリストをバックアップするには、以下の手順に従ってください。 テ ィ のバ ッ ク ア ッ プ onbar -b <dbspace_list> 例 dbspace dbspace1 と dbspace3 をバックアップするには以下のコマンドを実 行します。 onbar -b dbspace1, dbspace3 現在の論理ログ・ファイルをバックアップし、次の論理ログ・ファイルに 切り替えるには、-c オプションを使用します。 onbar -l -c 466 第8章 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースのバ ッ ク ア ッ プ OmniBack II バックアップ・セッション中に出力されたメッセージは、 Informix Integration Module によって生成されたメッセージとともに、 OmniBack II データベースにログとして記録されます。詳細については、 「Informix のバックアップおよび復元のモニター」(479 ページ ) を参照して ください。 オ ンデマ ン ド ・ バ ッ ク ア ッ プ 最大サイズまで書き込まれたバックアップ可能な論理ログ・ファイルをす べてバックアップするには、オンデマンド・バックアップを開始します。 オンデマンド・バックアップでは、最大サイズまで書き込まれた論理ロ グ・ファイルがすべてバックアップされ、現在の論理ログ・ファイルを バックアップした時点でバックアップ・プロセスが終了します。 論理ログ・バックアップのトラブルシューティングについては、「トラブル シューティング」(480 ページ ) を参照してください。 例 最大サイズに達した論理ログ・ファイルをその都度バックアップする連続 バックアップを作成する代わりに、オンデマンド・バックアップを作成す るには、以下の例に示すように、-l オプションを使用します。 SET OB2BARLIST=<backup_specification_name> SET OB2APPNAME=<INFORMIXSERVER> onbar -l 現在の論理ログ・ファイルをバックアップし、次の論理ログ・ファイルに 切り替えるには、以下の例に示すように、 -c オプションを使います。 SET OB2BARLIST=<backup_specification_name> SET OB2APPNAME=<INFORMIXSERVER> onbar -l -c オンデマンド・バックアップの詳細については、『Informix-OnLine Dynamic Server:Backup and Restore Guide』を参照してください。 第8章 467 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースの復元 Informix デー タ ベースの復元 Informix dbobject の復元は、以下のいずれかの方法で行います。 復元方法 • • OmniBack II Windows GUI を使用する。 「OmniBack II Windows GUI の使 用」(471 ページ ) OnLine Server 上で onbar コマンドを使用する。詳細については、 「Informix コマンドの使用」(475 ページ ) を参照してください。 破損したデータベースを復元するには、正しいメディアと、前回のフル・ バックアップ・セッションの sessionID を特定する必要があります。 OmniBack II の omnidb コマンドまたは OmniBack II Windows GUI を使用し て、この情報やその他の情報を照会することができます。OmniBack II omnidb コマンドを使用して復元に必要なデータを照会するには 「OmniBack II の omnidb コマンド」を、OmniBack II Windows GUI を使用し て情報を照会するには「復元に必要な情報の照会」を参照してください。 実行中のセ ッ シ ョ ン 実行中の復元セッションを中止するには、[HP OpenView OmniBack II の中止 Manager] で以下を実行します。 1. コンテキスト・リストで [ 復元 ] を選択します。 2. 実行中の Informix 復元セッションを中止するには、[ アクション ] メ ニューの [ 中止 ] をクリックした後、中止を確認します。 図 8-27 Informix 復元セッションの中止 468 第8章 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースの復元 OmniBack II の omnidb コ マ ン ド データの復元に必要な情報を照会するには、OmniBack II home ディレクト リから以下のコマンドを実行してください。 • omnidb -informix Informix オブジェクトのリストを取得するコマンドです。 • Informix オブジェクトのリスト • omnidb -informix “object_name" 上のコマンドを実行すると、特定のオブジェクトに関して、SessionID を含む詳細情報が表示されます。 • omnidb -session SessionID -media 復元に必要なメディアを照会するコマンドです。 omnidb コマンドの詳細については、マン・ページを参照して ください。 復元に必要な情報の照会 復元に必要な情報を照会するには、[HP OpenView OmniBack II Manager] で [OmniBack II データベース ] コンテキスト・リストをクリッ クして [ セッション ] または [ オブジェクト ] を展開します。セッション は日付順に表示されます。セッションの詳細を表示するには、セッション をダブルクリックします。 第8章 469 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースの復元 図 8-28 セッションの詳細の確認 重要 BAR_RETRY ON-Bar 構成パラメータでは、ON-Bar が 1 回目のバックアッ プや復元に失敗した場合の再試行回数を指定します。バックアップや復元 を 1 回目のセッションで中止できるようにするには、BAR_RETRY の値を 0 に設定します。このパラメータの詳細については、 『Informix-OnLine Dynamic Server:Backup and Restore Guide』を参照してください。 復元を開始する前に root dbspace を復元する前に、以下の手順に従って OnLine Server をシャッ トダウンします。 ユーザー informix として OnLine Server にログオンし、以下のコマンド を実行します。 <INFORMIXDIR>¥bin¥onmode -ky ここで <INFORMIXDIR> は OnLine Server のホーム・ディレクトリです。 クリティカルでない Informix dbspace (dbspace1 や dbspace2 など ) だけを復 元する場合は、OnLine Server をオンラインにしておいても構いません。 次項では、復元の実行方法を示します。 470 第8章 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースの復元 OmniBack II Windows GUI の使用 復元を実行するには、[HP OpenView OmniBack II Manager] で以下 の手順を行います。 復元手順 1. コンテキスト・リストで [ 復元 ] を選択します。 2. Scoping ペインで [ 復元 ]、[Informix] の順に展開して、復元する Informix dbobject がある OnLine Server のリストを取得します。 3. 目的の OnLine Server を選択します。 [ 結果エリア ] に OnLine Server のリストが表示されます。目的のサー バをダブルクリックします。 復元対象の dbobject を選択します。またはすべてのバックアップ・オブ ジェクトを復元する場合は [ データベース全体を復元 ] を選択します。 注記 図 8-29 Informix の全システムを復元するには、まず [ データベース全体を復元 ] オプションを選択してください。 復元するオブジェクトの選択 4. [ オプション ] を選択して復元に必要なオプションを指定します。オプ ションについては以下の「復元オプション」を参照してください。 復元オ プ シ ョ ン バ ッ ク ア ッ プ仕様 第8章 471 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースの復元 復元を行う前に、ディスク上に残されている論理ログ・ファイルを回収 するのに使用するバックアップ仕様を指定します。このバックアップ仕 様は、バックアップ用に使用されたものでなくてもかまいません。 ク ラ イ ア ン ト に復元 バックアップ元のクライアントの名前を指定します。他のクライアント に復元する場合は、そのクライアントの名前を指定します。 日付で復元 どの日付のバックアップから復元を実行するかを指定します。このオプ ションにより、onbar -r -t time コマンドが起動します。詳細につ いては、 『INFORMIX OnLine Dynamic Server:Backup and Restore Guide』 を参照してください。 注記 どの種類のバックアップについても、[ ブラウズ ] タブを使ってバック アップの日付をブラウズできます。このブラウズ機能は、現在のバージョ ンの OmniBack II でのみ使用できます。他の復元時刻を入力してポイント・ イン・タイム復元を特定の時刻に実行するよう指定することもできます。 最新バージ ョ ン を復元 最新バージョンのバックアップを復元します。 デー タ ベース全体を復元 前回の全システム・バックアップを検索し、そのバックアップから復元 します。このオプションは、onbar -r -w コマンドを呼び出します。 詳細については、『INFORMIX OnLine Dynamic Server:Backup and Restore Guide』を参照してください。 注記 このオプションは、データベース全体のバックアップを実行した後でのみ 使用してください。OmniBack II は、データベース全体のバックアップが実 行されているかどうかのチェックは自動的には行いません。 472 第8章 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースの復元 図 8-30 全システムの復元の実行 5. [ デバイス ] タブを選択して目的のデバイスを選択します。 6. 復元セッションを開始するには、以下を実行します。 [ 復元の開始 ] をクリックするか、 または [ アクション ] メニューで [ 復元の開始 ] をクリックします。 [ 復元セッションの開始 ] ダイアログ・ボックスが表示されます。 第8章 473 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースの復元 図 8-31 Informix 復元セッションの開始 [ 次へ ] をクリックして [ レポート・レベル ]、復元セッションの [ ネットワーク負荷 ]、[ 完了 ] の順に選択して復元セッションを開始し ます。 7. [OmniBack II Monitor] に表示されるセッション・フロー・メッ セージを確認します。 セッションが正常に終了すると、 「セッションは正常に終了しました」 というメッセージが表示されます。 どのよ う な処理が実 OmniBack II ユーザー・インタフェースを使って復元を開始すると以下の処 行 さ れるか 理が実行されます。 1. OmniBack II は OnLine Server 上で ob2onbar.exe コマンドを実行しま す。このコマンドは onbar 復元コマンドを指定されたオプションで起 動します。 2. OnLine Server は、onbar コマンドを受け取ると、XBSA 経由で OmniBack II に対し、論理ログを回収するためのバックアップ・セッ ションを開始するように指示します。 3. このバックアップ・セッション中には、OnLine Server がディスクから 読み取ったデータが onbar ユーティリティ経由で OmniBack II に送信さ れ、デバイスに書き込まれます。 474 第8章 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースの復元 4. OnLine Server は、onbar コマンドを受け取ると、XBSA 経由で OmniBack II に対し、復元対象として選択されたデータを復元するセッ ションを開始するように指示します。 5. この復元セッション中には、OmniBack II がディスクから読み取った データが onbar ユーティリティ経由で OnLine Server に送信され、ディス クに書き込まれます。 6. OnLine Server がオフライン・モードになります。 Informix コ マ ン ド の使用 構成作業を開始する Informix の onbar コマンドを使って Informix のデータベース・インスタン 前に スを復元する前に、root としてログインし、以下のコマンドを実行しま す。 • SET ONCONFIG=onconfig_file OnLine Server の ONCONFIG ファイルの名前 (ONCONFIG など )。 • SET INFORMIXSQLHOSTS=full_sqlhosts_file HKEY_LOCAL-MACHINE¥SOFTWARE¥INFORMIX¥ONLINE¥ <INFORMIXSERVERNAME>¥ENVIRONMENT¥ INFORMIXSQLHOSTS 変数 のレジストリ値 ( ¥¥STREET など ) • SET INFORMIXSERVER=INFORMIXSERVER OnLine Server の名前 (ds_street など )。 • SET INFORMIXDIR=Informix_home_dir OnLine Server のホーム・ディレクトリ (d:¥informix¥ など )。 • SET OB2APPNAME=INFORMIXSERVER OnLine Server の名前 (ds_street など )。 • SET OB2BARLIST=backup_specification_name 論理ログの回収に使用するバックアップ仕様の名前 (Logs など )。これ は、バックアップに使用するバックアップ仕様ではありません。 OB2APPNAME と OB2BARLIST は OmniBack II 固有の変数であること に注意してください。 例 ここでは、onbar コマンドを使って復元を実行する場合の構文の例をいく つか示します。 第8章 475 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースの復元 dbspace お よび論理ロ グ を復元す る dbspaces と blobspaces を対応する論理ログとともに復元するには、 -r オプションを使います。 onbar -r dbspace お よび blobspace だけ を復元する dbspaces と blobspaces を復元するには、-r オプションおよび -p オ プションを使います。この場合、論理ログは復元されません。 onbar -r -p 特定の dbspace または blobspace を復元する 特定の dbspace を復元するには、次の構文を使います。この例では、復元す る dbspace の名前として dbspace_1 を指定しています。 onbar -r dbspace_1 論理ロ グ ・ フ ァ イルを回収する ディスク障害が発生した場合は、バックアップからデータの復元を実行す る前に、まず次のコマンドを実行してディスク上に残っている論理ログ・ ファイルを回収します。 onbar -l -s onbar コマンドの詳細については、 『Informix-OnLine Dynamic Server:Backup and Restore Guide』を参照してください。 OmniBack II バックアップ・セッション中に出力されたメッセージは、 Informix Integration Module によって生成されたメッセージとともに、 OmniBack II データベースにログとして記録されます。復元セッションのモ ニターの詳細については、 「Informix のバックアップおよび復元のモニ ター」(479 ページ ) を参照してください。 他の OnLine Server への復元 バックアップ時とは異なる OnLine Server にデータを復元するには、以下の 手順に従ってください。 他の OnLine Server への復元 1. 他のクライアントに Informix Integration Module をインストールして構成 します。 2. 復元先となるクライアント上で Informix ユーザーを作成します。 476 第8章 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースの復元 3. Informix の onmonitor ユーティリティを使って、元のデータベースと 同じ Informix インスタンス名の Informix のデータベースを作成します。 次の手順に進む前に、OnLine Server が動作していることを確認してく ださい。 4. 元のクライアント上に構成されていた OnLine Server と同じ名前を使っ て、ターゲット・クライアント上に Informix 用統合ソフトウェアを構成 します。手順については、 「OnLine Server の構成」(436 ページ ) を参照 してください。 5. 手順 3 で作成した Informix データベースをシャットダウンします。 6. Informix のメイン構成ファイル (ONCONFIG、非常用ブート・ファイル、 oncfg_<INFORMIXSERVER>.<SERVERNUM>) を他のクライアントに コピーします。 7. Informix 構成ファイル内のメイン・クライアント名を変更します。他の クライアントへの復元時にはクライアント名が変更されるため、この変 更が必要になります。 8. OmniBack II ユーザー・インタフェースを使って、Informix オブジェク トに対して全システムの復元を開始します。 他のデバイ スの使用 他のデバイ ス を使用 OmniBack II では、データベース・オブジェクトのバックアップ先以外のデ し た復元 バイスからも Informix dbobject を復元することができます。 これらのデバイスは、<OmniBack_home>¥config¥cell¥restoredev ファイル内に次の形式で指定します。 “FROM DEV 1” “TO DEV 2” ここで、 DEV 1 には元のデバイス、DEV 2 には新しいデバイスを指定します。 例 DAT1 という名前のデバイスに Informix オブジェクトがバックアップされ ているとします。これらを DAT2 という名前のデバイスから復元するには、 restoredev ファイルに次のエントリを指定します。 “FROM DAT1” “TO DAT2” restoredev ファイルの編集後、他のデバイスを使用して復元する方法に ついては、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 第8章 477 Informix と OmniBack II の統合 Informix デー タ ベースの復元 障害復旧 障害復旧は、複数のメーカーの製品に関係する非常に複雑なプロセスです。 それだけに、障害復旧が正しく実行されるかどうかは関係するすべての メーカーに左右されます。障害復旧の際、以下に示す情報をガイドライン として使用してください。 障害復旧に対する準備方法については、データベース / アプリケーション・ メーカーの指示に従ってください。OmniBack II を使用してシステムの障害 復旧を行う方法については、『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』の 「障害復旧」の章を参照してください。 以下に、アプリケーションの一般的な復旧手順を示します。 1. オペレーティング・システムを復旧します。 2. データベース / アプリケーションのインストール、構成、初期化を行 い、OmniBack II メディア上のデータをシステムにロードします。デー タベースの準備に必要な手順の詳細については、各データベース / アプ リケーションのマニュアルを参照してください。 3. データベース / アプリケーション・サーバに、必要な OmniBack II クラ イアント・ソフトウェアがインストールされ、データベース / アプリ ケーションに適した構成になっていることを確認します。本章および 「トラブルシューティング」の項の手順に従ってください。 4. 復元を開始します。復元が完了したら、データベース / アプリケーショ ンのメーカーの指示に従って、データベースを再びオンラインにするた めに必要な追加手順を行います。 478 第8章 Informix と OmniBack II の統合 Informix のバ ッ ク ア ッ プお よび復元のモ ニ タ ー Informix のバ ッ ク ア ッ プおよび復元のモ ニ ター OmniBack II では、実行中のバックアップ・セッションや復元セッションを モニターしたり、過去のバックアップ・セッションや復元セッションを表 示することができます。対話型のバックアップまたは復元セッションの実 行時には、セッションの進行状況を表すモニター・ウィンドウが表示され ます。ユーザー・インタフェース・コンポーネントがインストールされて いる OmniBack II クライアントであれば、ネットワーク内のどのクライア ントからでも、セッションをモニターすることができます。ただし、ユー ザー・インタフェースを閉じても、セッションは続行されることに注意し てください。 実行中のセッションをモニターするには、[HP OpenView OmniBackII Manager] から以下の手順を行ってください。 モ ニ タ ー手順 1. コンテキスト・リストで [ モニター ] を選択します。 [ 結果エリア ] に実行中のセッションの進行状況とステータスが表示さ れます。[ 結果エリア ] で列の見出しをクリックすると、セッションの 順番を並べ替えることができます。 [ モニター ] 画面にセッションが表示されない場合、実行中のセッ ションはありません。終了したセッションの表示方法については、次項 を参照してください。 2. モニターする実行中のセッションをダブルクリックします。 復元セッションが正常に終了すると、セッションが正常に終了したこと を示すメッセージが表示されます。 すべての動作とメッセージは、OmniBack II および Informix のログ・ファイ ルに記録されます。マウント・プロンプト要求は、OmniBack II モニターに 表示されます。 onbar ユーティリティは、エラーや警告に値する状態を発見すると Informix の ON-Bar メッセージ・ファイルにメッセージを書き込みます。このファ イルの絶対パスは BAR_ACT_LOG 構成パラメータで指定されています。 このファイルの詳細については、 『INFORMIX-OnLine Dynamic Server:Backup and Restore Guide』を参照してください。 第8章 479 Informix と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ング 本項では、構成、バックアップ、復元などに関する問題の解決手順を示し ます。 構成作業を開始する前に 1. 最新の OmniBack II 公式パッチがインストールされていることを確認し ます。サポートされているバージョンやプラットフォームなどの最新情 報については、 『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リ リース・ノート』または http://www.openview.hp.com/products/omnibackmixed をご覧ください。 2. OmniBack II 全般に関する制限事項、既知の問題とその回避方法につい ては、『HP OpenView OmniBack II A.03.50 ソフトウェア・リリース・ ノート』を参照してください。 構成に関する問題 OmniBack II Informix 用統合ソフトウェアの構成時に問題が発生した場合 は、以下の手順に従ってください。 1. 問題が発生しているクライアントで OmniBack II を使ってファイルシス テムのバックアップを実行します。 詳しい手順は、 『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してく ださい。 2. OnLine Server が起動および実行していることを確認します。 OnLine Server が起動および実行されている場合は、-- On-Line -- という メッセージが表示されます。 OnLine Server が起動および実行されていない場合は、以下のコマンド を使って OnLine Server を起動してください。 <INFORMIXDIR>¥bin¥oninit ここで <INFORMIXDIR> は OnLine Server のホーム・ディレクトリです。 3. Informix にデフォルト以外の値を設定している場合は、それらの設定値 が <OmniBack_home>\config\informix\<INFORMIXSERVER>\.profile ファイルに登録されていることを確認します。ここで <INFORMIXSERVER> は OnLine Server の名前です。 480 第8章 Informix と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ 4. Online Server 上の <OmniBack_home>\log\debug.log ファイルに記録 されているシステム・エラーを調べます。 バ ッ ク ア ッ プに関する問題 1. 問題が発生しているクライアントで OmniBack II を使ってファイルシス テムのバックアップを実行します。 詳しい手順は、 『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してく ださい。 2. OnLine Server が起動および実行していることを確認します。 OnLine Server が起動および実行されている場合は、-- On-Line -- という メッセージが表示されます。 OnLine Server が起動および実行されていない場合は、以下のコマンド を使って OnLine Server を起動してください。 <INFORMIXDIR>¥bin¥oninit ここで <INFORMIXDIR> は OnLine Server のホーム・ディレクトリです。 3. 以下のコマンドを使って、OnLine Server の構成を確認します。 util_informix.exe -CHKCONF <INFORMIXSERVER> ここで <INFORMIXSERVER> は OnLine Server の名前です。 エラーが検出された場合は、そのエラーの番号が *RETVAL*<error number> の形式で表示されます。 4. 次のコマンドを実行して、OmniBack II Cell Manager が OnLine Server 上 で正しく設定されていることを確認します。 <OmniBack_home>¥config¥cell¥cell_server このコマンドは OmniBack II Cell Manager 名を返します。 5. 「統合ソフトウェアのテスト」(453 ページ ) に示した手順に従って、 OmniBack II の Informix 構成をテストします。 例 以下のコマンドを実行し、バックアップ仕様 InformixWhole の構成をテ ストします。 <OmniBack_home>¥bin¥omnib -informix_list InformixWhole -test_bar • Informix に関するテストが失敗した場合は、以下の作業を行ってく ださい。 第8章 481 Informix と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ onbar -F( フェイク ) オプションを使ってテストを行います。テス トが失敗した場合は、OmniBack II 側には問題の原因がないとみなす ことができます。この場合の処置については、Informix のマニュア ルを参照してください。 • OmniBack II に関するテストが失敗した場合は、以下の作業を行って ください。 null デバイス、またはファイル・デバイスにバックアップするため の Informix バックアップ仕様を作成します。このバックアップが正 常に実行された場合は、デバイスに原因があるとみなすことができ ます。 デバイスのトラブルシューティング手順については、 『 HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してください。 • テストに成功した場合は、OnLine Server から直接バックアップを開 始します。手順については「Informix コマンドの使用」(465 ページ ) を参照してください。 このバックアップが成功した場合は、OmniBack II ユーザー・インタ フェースを実行しているクライアントのメモリ、ディスク・スペー ス、またはその他の OS リソースの不足が原因になっている可能性 があります。 6. Informix にデフォルト以外の値を設定している場合は、それらの設定値 が <OmniBack_home>¥config¥informix¥<INFORMIXSERVER>¥ .profile ファイルに登録されていることを確認します。ここで <INFORMIXSERVER> は OnLine Server の名前です。 7. Online Server から直接バックアップを開始します。詳細については、 「Informix コマンドの使用」(465 ページ ) を参照してください。 Informix 側での ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ング 本項は OnLine Server の説明を目的としたものではありません。Informix に 関する問題を解決するには、以下の手順を行ってください。 1. 以下の Informix ファイルにエラー・メッセージが記録されていないか確 認します。 bar_act.log bar_dbg.log online.log 482 第8章 Informix と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ これらのファイルの保存場所は、Informix の ONCONFIG ファイルに指 定されています。 2. OmniBack II を使用せずにバックアップを開始します。 シェル変数 BAR_BSALIB_PATH を <ISMDIR>¥bin¥libbsa.dll に設定しま す。ここで、<ISMDIR> は、ISM のパスです。 onbar コマンドを使ってバックアップを開始します。 復元に関する問題 Informix dbobject の構成時に問題が発生した場合は、以下の手順に従ってく ださい。 1. Online Server 上の <OmniBack_home>\log\debug.log ファイルに記録 されているシステム・エラーを調べます。 2. 問題が発生しているクライアントで OmniBack II を使ってファイルシス テムのバックアップと復元を実行します。 詳しい手順は、 『HP OpenView OmniBack II 管理者ガイド』を参照してく ださい。 3. 次のファイルを開いて、OmniBack II Cell Manager が Online Server 上で 正しく設定されていることを確認します。 <OmniBack_home>¥config¥cell¥cell_server 4. 論理ログの回収用のバックアップ仕様が正しく構成されていることを確 認します。このバックアップ仕様は、データのバックアップに使用する バックアップ仕様とは別のもの 別のものであることに注意してください。 別のもの 5. testbar ユーティリティを使って、OmniBack II のデータ転送をテストし ます。Informix ユーザーとして Online Server にログインし、以下の作業 を行ってください。 <OmniBack_home>¥bin¥testbar -type:Informix -appname:<INFORMIXSERVER> -bar:<backup_specification_name -perform:restore -object:<OBJECT_NAME> -version:<OBJECT_VERSION> 第8章 483 Informix と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ ここで <INFORMIXSERVER> は OnLine Server の名前、 <OBJECT_NAME> はオブジェクト バックアップの名前、 <OBJECT_VERSION> はオブジェクト バージョン、 <backup_specification_name> は OmniBack II のバックアップ仕様の名前 です。 テストが失敗した場合は、以下の作業を行ってください。 a. OmniBack II のトラブルシューティング・ファイル <OmniBack_home>¥docs¥Trouble.txt を使って、testbar ユーティ リティで報告されたエラーに対するトラブルシューティングを行い ます。 b. Online Server 上の <OmniBack_home>\log\debug.log ファイルに記 録されているシステム・エラーを調べます。 他のク ラ イ ア ン ト への復元 説明 あるクライアントにデータをバックアップし、バックアップ先のメディア をエクスポートした後、そのメディアを他の Cell の別のクライアントにイ ンポートした場合、バックアップ・セッションの OmniBack II SessionID が OmniBack II データベース内で変更される可能性があります。しかし、 Informix 非常用ブート・ファイル (ixbar.<server_id>、ここで <server_id> は SERVERNUM 構成パラメータの値です ) 内の SessionID は自動的には変更されません。 このため、このようなオブジェクトが復元できないことがあります。 対応策 非常用ブート・ファイルを編集して、OmniBack II SessionID の変更を反映 します。インポート中に変更された SessionID の一覧を表示します。 バックアップされたオブジェクトの情報は、非常用ブート・ファイルに表 8-5 に示した形式で保存されています。 表 8-5 非常用ブート・ファイルの形式 ODS730 rootdbs R 1 7 0 9 1999008018 1999-08-18 18:10:25 1 OmniBack II の SessionID 情報は 7 番目と 9 番目の欄で構成されます。番目 の欄は日付を、7 番目の欄は一意のセッション番号を表します。 表 8-5 の SessionID は、1999/08/18-9 になります。非常用ブート・ファイル の日付フィールドの “-” と OmniBack II の SessionID の “/” は区切り記号です。 4 番目の欄は SERVERNUM 構成パラメータの値です。 484 第8章 Informix と OmniBack II の統合 ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グ Informix 側の ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ング Informix に関する問題を解決するには、以下の手順を行ってください。 1. 以下の Informix ファイルにエラー・メッセージが記録されていないか確 認します。 bar_act.log bar_dbg.log online.log これらのファイルの保存場所は、Informix の ONCONFIG ファイルに指 定されています。 2. 一番はじめの状態から復元を行うために、復元対象の dbspace がオフラ インになっていることを確認します。 a. OnLine Server にログオンします。 b. 以下のコマンドを入力します。 <INFORMIXDIR>¥bin¥onstat -d ここで <INFORMIXDIR> は OnLine Server のホーム・ディレクトリで す。 3. Informix の構成ファイル (ONCONFIG、非常用ブート・ファイル、 oncfg_<INFORMIXSERVER>.<SERVERNUM>) が破損していないこと を確認します。これらのファイルが破損している場合は、手動で復元し てください。 第8章 485 Informix と OmniBack II の統合 Informix に関する用語 Informix に関する用語 本項では、OmniBack II と Informix の統合ソフトウェアに固有の用語を示し ます。一般的な OmniBack II の用語については、 「用語集」を参照してくだ さい。 OnLine Server INFORMIX-OnLine Dynamic Server を指します。 ON-Bar ON-Bar は、OnLine Server 用のバックアップ / 復元システムです。ON-Bar では、OnLine Server データのコピーを作成でき、データが損失または破損 したときにはコピーからデータを復元することができます。ON-Bar バック アップ / 復元システムは、以下のコンポーネントで構成されます。 • onbar ユーティリティ • OmniBack II などのバックアップ・ソリューション • XBSA インタフェース • ON-Bar カタログ・テーブル。このテーブルを使って、dbobject がバック アップされ、また、複数のバックアップ・セッションを通じて dbobject のインスタンスが追跡されます。 非常用ブー ト ・ フ ァ イル ixbar.<server_id> という名前の Informix 構成ファイル ( <INFORMIXDIR> は OnLine Server のホーム・ディレクトリ、 <server_id> は SERVERNUM 構成パラメータの値です ) で、 <INFORMIXDIR>¥etc ディレクトリに保存されています。非常用ブート・ ファイルの各行が、1 つのバックアップ・オブジェクトに対応しています。 onbar ユーテ ィ リ テ ィ バックアップ要求および復元要求は、Informix ユーティリティを経由して OnLine Server に送信されます。このユーティリティは XBSA を使用して、 OmniBack II との間で制御データおよびバックアップ / 復元データの送受信 を行います。 XBSA イ ン タ フ ェ ース 486 第8章 Informix と OmniBack II の統合 Informix に関する用語 onbar ユーティリティと OmniBack II は、X/Open Backup Specification Services Programmer’s Interface (XBSA) を通じて通信します。 blobspace、 、 dbspace Informix の物理データベース・オブジェクト (dbobject)。これらのオブジェ クトをバックアップすることによって、ディスク上の静的データの損失を 防止できます。ただし、変更中の一時データは保護されません。 Dbobject Informix の物理データベース・オブジェクトの 1 つ。blobspace、dbspace、 論理ログ・ファイルのいずれか。 論理ロ グ ・ フ ァ イル 変更されたデータは、ディスクにフラッシュされる前に、まず論理ログ・ ファイルに格納されます。障害発生時には、これらの論理ログ・ファイル を使って、コミット済みのすべてのトランザクションがロール・フォワー ドされ、また、まだコミットされていないすべてのトランザクションが ロール・バックされます。 INFORMIXDIR Informix プロダクトがインストールされているディレクトリの絶対パス名 を格納する環境変数。 INFORMIXSERVER デフォルト・データベース・サーバの名前を指定する環境変数。 ONCONFIG アクティブな ONCONFIG 構成ファイルの名前を指定する環境変数。 ONCONFIG 環境変数が存在しない場合、OnLine では、 <INFORMIXDIR>¥etc¥onconfig ファイルの構成値が使用されます。 OnLine Server の CMD ス ク リ プ ト Informix OnLine Server の構成時に INFORMIXDIR ディレクトリ内に作成さ れる Windows CMD スクリプト。この CMD スクリプトには、OnLine Server 用の環境変数をエクスポートする一連のシステム・コマンドが含まれます。 <OmniBack_home> OmniBack II のホーム・ディレクトリ。 第8章 487 Informix と OmniBack II の統合 Informix に関する用語 488 第8章 A ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール A-1 ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール 本章の内容 本章の内容 ここでは、OmniBack II 統合ソフトウェア・モジュールをクラスター対応ア プリケーションとしてインストールする手順を示します。本章の構成は、 以下に示すとおりです。 「Microsoft Cluster Server (MSCS)」(A-3 ページ ) 「OmniBack II とクラスター対応アプリケーションの統合」(A-6 ページ ) 「Cell Manager と Oracle8 用統合ソフトウェアをクラスター対応としてイ ンストールする」(A-9 ページ ) 「Oracle8 統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する」(A-15 ページ ) 「Cell Manager と Oracle7 用統合ソフトウェアをクラスター対応としてイ ンストールする」(A-17 ページ ) 「Oracle7 統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する」(A-18 ページ ) 「Cell Manager と SAP R/3 用統合ソフトウェアをクラスター対応として インストールする」(A-19 ページ ) 「SAP R/3 統合ソフトウェアをクラスター対応としてインストールする」 (A-20 ページ ) 「Cell Manager と MS Exchange 用統合ソフトウェアをクラスター対応と してインストールする」(A-21 ページ ) 「MS Exchange 統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する」 (A-22 ページ ) 「Cell Manager と SQL 7.0 用統合ソフトウェアをクラスター対応としてイ ンストールする」(A-23 ページ ) 「SQL 7.0 統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する」(A-24 ページ ) 「Cell Manager と SQL 6.5 用統合ソフトウェアをクラスター対応としてイ ンストールする」(A-25 ページ ) 「SQL 6.5 統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する」(A-26 ページ ) A-2 付録 A ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール Microsoft Cluster Server (MSCS) Microsoft Cluster Server (MSCS) クラスターとは、互いに独立した複数のサーバをネットワーク上で単一の マシンのように扱えるようにグループ化したものです。複数のサーバを単 一のシステムのように管理できることから、クラスターには、コンポーネ ントの障害に対する許容性を高めることができ、ユーザに対して透過的な 方法でコンポーネントを追加または削除できるという利点があります。 Windows Server Enterprise Edition には、MSCS (Microsoft Cluster Server) が標 準で組み込まれています。このソフトウェアを使うと、2 つのサーバを 「クラスター」として接続することで、データおよびアプリケーションの可 用性と管理効率を向上できます。MSCS では、サーバやアプリケーション の障害が自動検出され、障害からの復旧も自動的に行われます。サーバの 作業負荷の移動や利用率の平準化が可能で、マシンを稼動させたまま保守 作業を実施することもできます。 MSCS では、Windows Server Enterprise Edition がインストールされた 2 つの マシンをクラスター化できます。この 2 つのマシンは、 ク ラ ス タ ー ・ ノ ー ド と呼ばれます。クラスター・ノードは、同じ物理ディスクを共有し、 ク ラ ス タ ー ・ ネ ッ ト ワー ク と呼ばれる専用の LAN によってリンクされます。 付録 A A-3 ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール Microsoft Cluster Server (MSCS) 図 A-1 MSCS 環境の例 : クラスターの実装に使用されるモデルには、デバイ デバイ ス共有と共有な ス共有 共有な し があ ります。 「デバイス共有」モデルでは、クラスター・ノード上で実行されている任意 のソフトウェアがクラスター・ノード内の任意のコンピュータに接続され た任意のハードウェア・リソースにアクセスできます。データへのアクセ スは、DLM コンポーネントによって同期化されます。 「共有なし」モデルでは、クラスターの各ノードが、クラスターを構成する ハードウェア・リソースのサブセットを所有します。各ハードウェア・リ ソースへのアクセスはどちらか一方のクラスター・ノードだけが所有でき るようになっていますが、障害が発生すると、各ハードウェア・リソース の所有権がもう一方のノードに渡され、リソースが引き続きアクセス可能 な状態に保たれます。 クラスターの実行に必要なデータやその他の基幹的なアプリケーション・ データは、共有ディスクに保存されます。ディスク・ボリューム、アプリ ケーション・サービス、IP アドレスおよび IP 名など、特定のクラスター対 応アプリケーションの実行に必要なリソースは、 ク ラ ス タ ー ・ グループと グループ して管理されます。クラスター対応アプリケーションごとに、個別の ク ラ ス タ ー ・ グループが宣言されます。 グループ A-4 付録 A ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール Microsoft Cluster Server (MSCS) クラスターのデータは、クラスター・ネットワークを通じて転送されます。 各ノードの動作ステータスに関する情報は、ハー ハー ト ビー ト と呼ばれるタイ ム・スタンプ付きのデータ・セットとして転送されます。各クラスター・ ノードは、この仕組みにより、クラスター・グループの所有権を決定しま す。 現在アクティブなクラスター・ノードには、専用のネットワーク IP アドレ スとネットワーク IP 名を持つ仮想マシンがマッピングされます。これを仮 仮 想サーバと呼びます。仮想サーバは、マッピング先が別のノードに動的に 想サーバ 切り替わりますが、ネットワークからは同一のマシンのように見えます。 1 つのクラスター内で複数の仮想サーバを構成することもできます。ただ し、各仮想サーバには、固有の IP アドレスと IP 名を割り当てる必要があ ります。 付録 A A-5 ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール OmniBack II と ク ラ ス タ ー対応ア プ リ ケーシ ョ ンの統合 OmniBack II と ク ラ ス タ ー対応ア プ リ ケーシ ョ ンの統合 OmniBack II Cell Manager と OmniBack II Client は、ともにクラスター 対応アプリケーションとしてサポートされています。 したがって、OmniBack II は、2 通りの構成でクラスター対応データベー ス・アプリケーションと統合できます。OmniBack II Cell Manager と OmniBack II Client はいずれもクラスターに対応しているので、どちらを クライアント上にインストールしてもかまいません。クラスター対応とし てインストールする OmniBack II クライアントは、通常、各データベース 製品用の統合ソフトウェア・クライアントを意味します。ここでは、この 2 通りの構成について説明します。 1. OmniBack II とデータベース・アプリケーションをともにクラスター対 応として統合するには、クラスターに Omniback II Cell Manager をイン ストールします。このとき、必要な OmniBack II Cell Manager ソフト ウェア・コンポーネントのほかに、統合対象のデータベース・アプリ ケーションに対応する統合ソフトウェア・モジュール (Oracle8、 Oracle7、SAP R/3、MS Exchange、SQL 7、SQL 6.5 のいずれか ) を選択 する必要があります。図 A-2 を参照してください。 A-6 付録 A ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール OmniBack II と ク ラ ス タ ー対応ア プ リ ケーシ ョ ンの統合 図 A-2 クラスター対応として動作している OmniBack II Cell Manager 2. OmniBack II クライアント・ソフトウェアをクラスター上にインストー ルした構成をクラスター対応の OmniBack II クライアントと呼びます。 通常は、OmniBack II 統合ソフトウェア・クライアントを意味します。 ローカル・クライアント・セットアップの実行中に、デフォルトのクラ イアント・ソフトウェアのほかに、統合対象のデータベース・アプリ ケーションに対応する統合ソフトウェア・モジュール (Oracle8、 Oracle7、SAP R/3、MS Exchange、SQL 7、SQL 6.5 のいずれか ) と ク ラ ス タ ー 用統合ソ フ ト ウ ェ ア ・ モ ジ ュ ール をインストールする必要があ ります。 付録 A A-7 ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール OmniBack II と ク ラ ス タ ー対応ア プ リ ケーシ ョ ンの統合 インストールが完了したら、OmniBack II の Windows 用グラフィック・ ユーザー・ユーザー・インタフェースを使用して、クラスター対応の OmniBack II クライアントを手作業で OmniBack II セルにインポートす る必要があります。 図 A-3 クラスター対応として動作している OmniBack II クライアント A-8 付録 A ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール Cell Manager と Oracle8 用統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ールする Cell Manager と Oracle8 用統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ールする 前提条件 OmniBack II Cell Manager を Oracle8 用統合ソフトウェア・モジュールとと もにクラスター対応としてインストールする前に、以下の前提条件が満た されていることをチェックしてください。 • クラスター内に次のアクティブ・リソースが定義されていないこと。 OBVS_MCRS,OBVS_VELOCIS,OBVS_IP,OBVS_NAME 新規インストールの場合に、この名前のリソースが存在するときは、こ のリソースを削除するか、または名前を変更してください。これは、 OmniBack II 仮想サーバが同名のリソースを使用しているためです。以 下の手順に従ってください。 Windows のデスクトップで [ スタート ]、[ プログラム ]、[ 管理ツー ル ]、[ クラスター アドミニストレータ ] を順にクリックします。[ リ ソース ] リストを確認し、必要な場合はファイルの名前を変更します。 図 A-4 リソースの名前を変更する 付録 A A-9 ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール Cell Manager と Oracle8 用統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ールする • OmniBack II のインストールにも、両方のクラスター・ノードに対する 管理権限を持つクラスター管理者アカウントが必要です。 • クラスター内の 1 つ以上のグループで、<File Share> リソースが定義さ れていること。OmniBack II のデータベース・コンポーネントは、この ファイル共有リソースにインストールされます。インストール先は、 ユーザーが指定したターゲット・ディレクトリになります。 <File Share> リソースの定義方法については、クラスターのマニュアル を参照してください。なお、<File Share> リソースのファイル共有名を OmniBack にすることはできません。 MS CS • ロ ー カル ・ イ ン ス ト ール <File Share> リソースと同じグループ内に仮想サーバがすでに存在する こと。存在しない場合は、登録済みのネットワーク IP アドレスのうち、 未使用のものを使って新しい仮想サーバを作成し、ネットワーク名を関 連付ける必要があります。 ただし、この場合、クラスター対応の OmniBack II ソフトウェアは CD-ROM からローカルにインストールする必要があります。以下の手順に 従ってください。 1. CD-ROM をドライブに挿入して、Setup.exe を実行し、[ サーバの セットアップ ] を選択します。 2. セットアップがクラスター環境で実行されているかが自動検出され、ど のタイプのセットアップを実行するかを指定するように促すメッセージ が表示されます。 Yes をクリックしてクラスター・セットアップを選択します。 図 A-5 セットアップのタイプの選択 3. [ グループ、リソース、アカウント ] でクラスター・グループを選択 し、OmniBack II の共有ファイルおよびデータベースのインストール先 となるクラスター <File Share> リソースを選択します。 OmniBack II サービスの起動に使用するクラスター管理者アカウントを 入力します。 A-10 付録 A ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール Cell Manager と Oracle8 用統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ールする 図 A-6 [ グループ、リソース、アカウント ] 4. [ パス & 仮想サーバ ] ページで、[OmniBack II 仮想サーバのリソー スを作成 ] チェック・ボックスをオンにすると、OmniBack II リソー ス・グループ用の新しい仮想サーバを作成できます。 次に、仮想サーバ、ネットワーク名、未使用の登録済み IP アドレス、 および対応するサブネット・マスクを入力する必要があります。 [OmniBack II 仮想サーバのリソースを作成 ] チェック・ボックスを オンにしなかった場合は、既存の仮想サーバに関して対応する情報を入 力する必要があります。 付録 A A-11 ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール Cell Manager と Oracle8 用統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ールする 図 A-7 [ パス & 仮想サーバ ] 5. 各クラスター・ノードにインストールする OmniBack II ソフトウェア・ コンポーネントを選択します。 ヒント どのコンポーネントを選択すべきかがはっきりしない場合は、デフォルト の設定のままにしておくか、または『HP OpenView OmniBack II インストー ルおよびライセンス・ガイド』を参照して判断してください。 コンポーネントは、各クラスター・ノードと仮想サーバに対して別々に 選択する必要があります。 ターゲット・ディレクトリをシステムごとに個別に選択します。 Oracle8 リソース・グループの仮想サーバに Oracle8 用統合ソ フ ト ウ ェ ア ・ モ ジ ュ ール をインストールします。 ウィザードの指示に従ってインストールを実行します。 A-12 付録 A ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール Cell Manager と Oracle8 用統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ールする 図 A-8 [ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ イ ン ス ト ールの チェ ック セットアップ処理の完了後に OmniBack II ソフトウェアが正しくインス トールされているかどうかを確認するには、以下の手順に従ってください。 • OmniBack II クライアント上の <OmniBack_home>¥bin ディレクトリに 移動し、次のコマンドを実行します。 omnirsh <cluster_virtual_server> INFO_CLUS このコマンドを実行すると、クラスター内のシステムの名前のリストと 仮想サーバの名前が表示されます。図 A-9(13 ページ ) および図 A-10(13 ページ ) を参照してください。 図 A-9 omnirsh の出力 ( クラスター対応の場合 ) 図 A-10 omnirsh の出力 ( クラスター非対応の場合 ) 付録 A A-13 ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール Cell Manager と Oracle8 用統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ールする 上記の出力が表示された場合は、OmniBack II がクラスター対応モード でインストールされていません。 • 新たにインストールした OmniBack II クラスター・クライアントは、 OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・インタフェースを 使って確認できます。 [ クライアント ] コンテキストを選択し、[ クラスター ] をクリックし ます。 クラスター・クライアントが [ 結果エリア ] に表示されます。 図 A-11 OmniBack II クラスター・クライアント A-14 付録 A ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール Oracle8 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する Oracle8 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 前提条件 OmniBack II のクラスター対応 Oracle8 クライアント・システムをインス トールする前に、「Cell Manager と Oracle8 用統合ソフトウェアをクラス ター対応としてインストールする」(A-9 ページ ) の前提条件がすべて満た されていることを確認します。 セットアップは、両方のノードと Oracle8 リソース・グループの仮想サー バで実行する必要があります。 OmniBack II の Oracle8 クライアントをクラスター対応アプリケーションと してインストールするには、以下の手順に従ってください。 ロ ー カル ・ イ ン ス ト ール ただし、この場合、クラスター対応の OmniBack II ソフトウェアは CD-ROM からローカルにインストールする必要があります。以下の手順に 従ってください。 1. CD-ROM をドライブに挿入して、Setup.exe を実行し、[ クライアン トのセットアップ ] を選択します。 2. ターゲット・ノードにインストールする OmniBack II ソフトウェア・コ ンポーネントを選択します。 ターゲット・ノードには、クラスター 用統合ソフトウェア・モジュー ルをインストールする必要があります。 Oracle8 リソース・グループの仮想サーバには、Oracle8 用統合ソ フ ト ウ ェ ア ・ モ ジ ュ ール をインストールする必要があります。 ウィザードの指示に従ってインストールを実行します。 付録 A A-15 ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール Oracle8 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 図 A-12 [ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ 次に行 う 手順 インストールが完了したら、新たにインストールしたクライアントを手作 業でセルにインポートし、インストールをチェックする必要があります。 詳細については、「統合ソフトウェアをクラスター対応として構成する」 (A-50 ページ ) を参照してください。 A-16 付録 A ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール Cell Manager と Oracle7 用統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ールする Cell Manager と Oracle7 用統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ールする 詳細な手順については、「Cell Manager と Oracle8 用統合ソフトウェアをク ラスター対応としてインストールする」(A-9 ページ ) を参照してください。 この場合、インストールする統合ソフトウェアは、Oracle7 用統合ソ フ ト ウ ェ ア ・ モ ジ ュ ールです。 ール このソフトウェアを Oracle7 リソース・グループ の仮想サーバにインストールする必要があります。 図 A-13 「[ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ」を参 照してください。 図 A-13 [ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ 付録 A A-17 ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール Oracle7 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する Oracle7 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 詳細な手順については、「Oracle8 統合ソフトウェアをクラスター対応とし て構成する」(A-15 ページ ) を参照してください。 この場合、インストールする統合ソフトウェアは、Oracle7 用統合ソ フ ト ウ ェ ア ・ モ ジ ュ ールです。 ール このソフトウェアを Oracle7 リソース・グループ の仮想サーバにインストールする必要があります。 図 A-14 「[ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ」を参 照してください。 図 A-14 [ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ A-18 付録 A ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール Cell Manager と SAP R/3 用統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ールする Cell Manager と SAP R/3 用統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ールする 詳細な手順については、「Cell Manager と Oracle8 用統合ソフトウェアをク ラスター対応としてインストールする」(A-9 ページ ) を参照してください。 この場合、インストールする統合ソフトウェアは、SAP R/3 用統合 ソ フ ト ウ ェ ア ・ モ ジ ュ ールです。 ール このソフトウェアを SAP R/3 リソース・グルー プの仮想サーバにインストールする必要があります。 図 A-15 「[ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ」を参 照してください。 図 A-15 [ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ 付録 A A-19 ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール SAP R/3 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ールする SAP R/3 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ールする 詳細な手順については、「Oracle8 統合ソフトウェアをクラスター対応とし て構成する」(A-15 ページ ) を参照してください。 この場合、インストールする統合ソフトウェアは、SAP R/3 用統合 ソ フ ト ウ ェ ア ・ モ ジ ュ ールです。 ール このソフトウェアを SAP R/3 リソース・グルー プの仮想サーバにインストールする必要があります。 図 A-16 「[ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ」を参 照してください。 図 A-16 [ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ A-20 付録 A ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール Cell Manager と MS Exchange 用統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ールする Cell Manager と MS Exchange 用統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ールす る 詳細な手順については、「Cell Manager と Oracle8 用統合ソフトウェアをク ラスター対応としてインストールする」(A-9 ページ ) を参照してください。 この場合、インストールする統合ソフトウェアは、MS Exchange 用統合 ソ フ ト ウ ェ ア ・ モ ジ ュ ールです。 このソフトウェアを Microsoft Exchange ール Server リソース・グループの仮想サーバにインストールする必要がありま す。 図 A-17 「[ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ」を参 照してください。 図 A-17 [ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ 付録 A A-21 ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール MS Exchange 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する MS Exchange 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー 対応 と し て構成する 詳細な手順については、「Oracle8 統合ソフトウェアをクラスター対応とし て構成する」(A-15 ページ ) を参照してください。 この場合、インストールする統合ソフトウェアは、MS Exchange 用統合 ソ フ ト ウ ェ ア ・ モ ジ ュ ールです。 ール このソフトウェアを Microsoft Exchange Server リソース・グループの仮想サーバにインストールする必要がありま す。 図 A-18 「[ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ」を参 照してください。 図 A-18 [ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ A-22 付録 A ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール Cell Manager と SQL 7.0 用統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ールする Cell Manager と SQL 7.0 用統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ールする 詳細な手順については、「Cell Manager と Oracle8 用統合ソフトウェアをク ラスター対応としてインストールする」(A-9 ページ ) を参照してください。 この場合、インストールする統合ソフトウェアは、SQL 7,0 用統合ソ フ ト ウ ェ ア ・ モ ジ ュ ールです。 ール このソフトウェアを Microsoft SQL Server 7,0 リ ソース・グループの仮想サーバにインストールする必要があります。 図 A-19 「[ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ」を参 照してください。 図 A-19 [ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ 付録 A A-23 ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール SQL 7.0 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する SQL 7.0 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 詳細な手順については、「Oracle8 統合ソフトウェアをクラスター対応とし て構成する」(A-15 ページ ) を参照してください。 この場合、インストールする統合ソフトウェアは、SQL 7.0 用統合ソ フ ト ウ ェ ア ・ モ ジ ュ ールです。 ール このソフトウェアを Microsoft SQL Server 7,0 リ ソース・グループの仮想サーバにインストールする必要があります。 図 A-20 「[ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ」を参 照してください。 図 A-20 [ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ A-24 付録 A ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール Cell Manager と SQL 6.5 用統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ールする Cell Manager と SQL 6.5 用統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ールする 詳細な手順については、「Cell Manager と Oracle8 用統合ソフトウェアをク ラスター対応としてインストールする」(A-9 ページ ) を参照してください。 この場合、インストールする統合ソフトウェアは、SQL 6.5 用統合ソ フ ト ウ ェ ア ・ モ ジ ュ ールです。 ール このソフトウェアを Microsoft SQL Server 6.5 リ ソース・グループの仮想サーバにインストールする必要があります。 図 A-21 「[ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ」を参 照してください。 図 A-21 [ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ 付録 A A-25 ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール SQL 6.5 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する SQL 6.5 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 詳細な手順については、「Oracle8 統合ソフトウェアをクラスター対応とし て構成する」(A-15 ページ ) を参照してください。 この場合、インストールする統合ソフトウェアは、SQL 6.5 用統合ソ フ ト ウ ェ ア ・ モ ジ ュ ールです。 ール このソフトウェアを Microsoft SQL Server 6.5 リ ソース・グループの仮想サーバにインストールする必要があります。 図 A-22 「[ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ」を参 照してください。 図 A-22 [ コンポーネントとインストール・ディレクトリ ] ページ A-26 付録 A ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール Informix 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する Informix 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する 以降の節では、OmniBack II の Informix 用統合ソフトウェアをクラスター対 応としてインストールおよび構成する手順を説明します。 前提条件 クラスター・サポートを組み込んだ OnLine Server がインストール済みで、 正しく構成されており、クラスター対応アプリケーションとして動作して いることが前提となります。 Informix 統合 ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て イ ン ス ト ールする ここでは、OmniBack II の Informix 用統合ソフトウェアをクラスター対応ア プリケーションとしてインストールする手順を示します。 1. OmniBack II の Cell Manager ソフトウェアと Informix 統合ソフトウェ ア・モジュールがすでに両方のクラスター・ノードにインストールされ ていれば、この手順は不要です。まだインストールしていない場合は、 OmniBack II セルにクラスター・ノードをインポートして、OmniBack II の Cell_Info ファイルを更新する必要があります。このファイルは自 動更新されません。OmniBack II セルにクラスター・ノードをインポー トするには、OmniBack II の Windows 用グラフィック・ユーザー・イン タフェースを使用し、以下の手順に従ってください。 a. [HP OpenView OmniBack II Manager] で、[ クライアント ] コンテキスト・リストを選択します。 b. Scoping ペインで、[ クラスター ] を展開します。 c. クラスターの名前を右クリックして、[ クラスター・ノードのイン ポート ] を選択します。 d. ウィザードの指示に従って、両方のクラスター・ノードを指定しま す。 2. Informix リソース・グループの仮想サーバをインポートします。 OmniBack II Windows グラフィカル・ユーザー・インタフェースを使っ て、以下の操作を行います。 a. [HP OpenView OmniBack II Manager] で、[ クライアント ] コンテキスト・リストを選択します。 付録 A A-27 ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール Informix 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する b. Scoping ペインで、[ クラスター ] を展開します。 c. クラスターの名前を右クリックして、[ クラスターの仮想サーバの インポート ] を選択します。ウィザードの指示に従って、Informix リソース・グループの仮想サーバを指定します。 図 A-23 Informix リソース・グループの仮想サーバのインポート 3. OmniBack II の Informix 用統合ソフトウェアは、両方のクラスター・ ノードにローカルにインストールする必要があります。この場合のイン ストール手順は、標準的なインストール手順と基本的に同じですが、ほ かに必要な操作がいくつかあります。 4. Cell_Info ファイル (<OMNIBACK_HOME>¥Config¥Cell¥ Cell_Info) を編集し、Informix 仮想ホストの行の末尾に -Informix A.03.50 を追加します。例えば、-host "obvs.word.com" -os "microsoft i386 wNT-4.0-S" -cc A.03.50 -da A.03.50 -ma A.03.50 -informix A.03.50 のように なります。 5. OmniBack II ソフトウェアが正しくインストールされているかどうかを チェックします。 a. <OmniBack_home>¥bin ディレクトリに移動します。 A-28 付録 A ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール Informix 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する b. 次のコマンドを入力してください。 omnirsh <virtual_server_name> -INFO_CLUS OmniBack II セル内のクラスター対応クライアント・システムのリス トが出力されます。 ク ラ ス タ ー対応の Informix 統合 ク ラ イ ア ン ト を構成 する クライアントの構成作業は、両方のクラスター・ノード上で実施する必要 があります。一方のノード上でクライアントを構成し終えたら、アプリ ケーションを切り替え、もう一方のノード上で同じ手順を繰り返します。 ク ラ ス タ ー対応の Informix バ ッ ク ア ッ プ を構成する クライアントの構成作業を両方のクラスター・ノード上で実行するのは、 それぞれのクラスター・ノード上の Windows レジストリを更新する必要が あるからです。 ク ラ ス タ ー対応の Informix デー タ ベース をバ ッ ク ア ッ プする バックアップの詳細については、 「Informix データベースのバックアップ」 (A-456 ページ ) を参照してください。 注記 バックアップと復元に関するタスクは、Informix 仮想ホスト上で実行する 必要があります。 ク ラ ス タ ー対応の Informix デー タ ベース を復元する 復元手順は、非クラスター環境の場合と同じです。詳細については、 「Informix データベースの復元」(A-468 ページ ) を参照してください。 重要 一番はじめの状態からの復元は、バックアップが実行されたのと同じノー ドで行う必要があります。 付録 A A-29 ク ラ ス タ ー環境におけ る OmniBack II のイ ン ス ト ール Informix 統合ソ フ ト ウ ェ ア を ク ラ ス タ ー対応 と し て構成する A-30 付録 A 用語集 アクセス権 バックアップの構成、 バックアップ・セッションの開始、 復元セッションの開始など、特定の OmniBack II タスクを実行するため の権利。各ユーザーは、各自が所属 するユーザー・クラスに基づいてア クセス権を与えられる。 ACSLS.(StorageTek 固有の用語 ) ACSLS (Automated Cartridge System Library Server) は、ACS (Automated Cartridge System) を管理するための ソフトウェア。 Active Directory. (Windows 2000 固有 の用語 ) Windows 2000 ネットワークのディ レクトリ・サービス。ネットワーク 上のリソース情報を保存している。 ユーザーやアプリケーションは、 Active Directory によって各リソース にアクセスできるようになる。ま た、常駐している物理システムに関 係なく、各リソースの命名、説明、 検索、アクセス、管理といった操作 が一貫した方法で可能となる。例え ば、ユーザーは Active Directory に より、許可されたリソースであれ ば、ネットワーク上の場所を問わず 1 回のログオン・プロセスでアクセ スできる。 AML (EMASS/GRAU 固有の用語 ) Automated Mixed-media Library の略。 用語集 バックアップ・デバイス . OmniBack II で使用するために構成されたデ バイスであり、記憶メディアにデー タを書き込む働きをする。スタンド アロンの DDS/DAT ドライブやライブ ラリなどがある。 バックアップ世代 . 1 つのバック アップ世代には、1 つのフル・バッ クアップと、次のフル・バックアッ プまでの間に実行されたすべての増 分バックアップが含まれる。 バックアップ・オーナー . OmniBack II データベースで管理される各バッ クアップ・オブジェクトには、必ず オーナー ( 所有者 ) が設定されてい る。デフォルトでは、バックアッ プ・セッションを開始したユーザー が、そのバックアップのオーナーに なる。 バックアップ・セッション . 記憶メ ディア上に、データのコピーを作成 するプロセス。バックアップ動作 は、バックアップ仕様内で指定する か、または対話型セッションにより 指定する。バックアップ・セッショ ンの実行後には、バックアップ・メ ディア・セットと呼ばれる、データ が書き込まれたメディアのセットが 作成される。増分バックアップ 増分バックアップとフ 増分バックアップ フ ル・バックアップも参照。 ル・バックアップ G-1 用語集 バックアップ仕様 . バックアップ対 象オブジェクトを、使用するバック アップ・オプションとデバイスの セットとともに指定したリスト。オ ブジェクトとなるのは、ディスクや ボリューム全体、またはその一部、 例えばファイル、ディレクトリ、 Windows NT レジストリや Windows 2000 レジストリなどである。イン クルード・リストおよびエクスク ルード・リストを使用して、ファイ ルを選択することも可能。 バックアップの種類 . 増分バック アップとフル・バックアップ アップ フル・バックアップを参 フル・バックアップ 照。 バーリスト ( 旧用語 ). (OmniBack II の構成ファイルであり、( データ ベース・アプリケーションの ) バッ クアップ・オブジェクトと、使用す るバックアップ・デバイスが指定さ れたもの。現在は、バックアップ仕 バックアップ仕 様と呼ばれている。 BC (EMC 固有の用語 ) Business Continuance の略。 Symmetrix 標準デバイスのインスタ ント・コピーに対するアクセスおよ び管理を可能にするプロセス。BCV も参照。 BCV (EMC 固有の用語 ) Business Continuance Volumes の略。 BCV デバイスは ICDA 内であらか G-2 じめ構成された専用の SLD であり、 ビジネスの継続運用を可能にするた めに使用される。BCV デバイスに は、これらのデバイスによりミラー 化される SLD のアドレスとは異な る、個別の SCSI アドレスが割り当 てられる。BCV デバイスは、保護 を必要とする一次 Symmetrix SLD の 分割可能なミラーとして使用され る。 バインダリ Novell NetWare におい て、Novell NetWare ユーザー、グ ループ、ワークグループなどの情報 を管理しているデータベース。 Novell NetWare サーバ上に配置され る。 BSM. OmniBack II Backup Session Manager ( バックアップ・セッショ ン・マネージャ ) の略。バックアッ プ・セッションを制御する働きをす る。このプロセスは、常に Cell Manager システム上で実行されてい る。 CAP. (StorageTek 固有の用語) Cartridge Access Port の略。ライブラ リのドア・パネルに組み込まれた ポートであり、メディアの出し入れ に使用される。 カタログ保護 . バックアップ・デー タに関する情報 ( バックアップ・ ファイル名やファイル・バージョン 用語集 用語集 など ) を、OmniBack II データベー ス内で保持する期間を定義するも の。データ保護 データ保護も参照。 データ保護 CDB. CDB (Catalog Database、カタ ログ・データベース ) は、OmniBack II データベースの一部であり、バッ クアップ・セッション、復元セッ ション、およびバックアップ・デー タに関する情報が保存される。選択 したログ・レベルによっては、ファ イル名およびファイル・バージョン 情報も保存される。データベースの この部分は、常に各セルにローカル な形で管理されている。MMDB も 参照。 CDF ファイル . (UNIX 固有の用語 ) Context Dependent File ( コンテキス ト依存ファイル ) は、同一パス名の 下に、複数のファイルがグループ化 された形で構成されたもの。通常、 プロセスのコンテキストに基づい て、この中の 1 つのファイルがシス テムにより選択される。この仕組み により、同一パス名を使用しなが ら、クラスター内のすべてのホスト において、マシン依存型の実行可能 プログラム、システム・データ、デ バイス・ファイルなどを適切に使用 できる。 セル . OmniBack II セルは、1 つの Cell Manager により制御される、ひ とまとまりのシステムを表す。通常 用語集 セルは、同一の LAN に接続された、 同一サイトまたは同一組織に属する システム・グループに対応する。1 つのセル内では、中央のポイントか ら、バックアップや復元の方針およ びタスクを一元管理できる。 Cell Manager. セルの中心となるシ ステムであり、OmniBack II の中核 をなすソフトウェアがインストール されている。このシステムからは、 すべてのバックアップ処理と復元処 理を管理できる。管理作業に使用す る GUI は、別のシステム上にイン ストールすることも可能。各セル内 には、必ず 1 つの Cell Manager シス テムが存在する。 ライセンス中央管理 . OmniBack II では、複数セルから構成される企業 環境全体に対して、集中型のライセ ンス管理が可能。すべての OmniBack II ライセンスは、エン タープライズ Cell Manager システム 上にインストールされて管理されて おり、ここから必要に応じて、各セ ルにライセンスを割り当てることが できる。MoM も参照。 ディスク・ディスカバリによるクラ イアントのバックアップ . 特殊な バックアップであり、クライアン ト・システム上にマウントされてい るすべてのファイルシステムをバッ クアップできる。バックアップの開 始時には、まずクライアント・シス G-3 用語集 テム上のディスクが検出される。ク ライアント・バックアップ機能を使 用すると、ディスクのマウントやマ ウント解除が頻繁に繰り返されるシ ステムのバックアップ構成が容易に なり、より広い範囲をバックアップ できるようになる。 クライアント・システム . またはク ク ライアント 何らかの OmniBack II 機 能がインストールされて、セル内に 構成されているシステム。 CMMDB. CMMDB (Centralized Media Management Database、メディ ア集中管理データベース ) は、MoM セル内で、複数セルの MMDB を マージすることにより生成される。 これは MoM が提供する機能であ り、この機能を使用することで、複 数セル間でデバイスとメディアを共 有することが可能になる。MoM も 参照。 データ保護 . メディア上のバック アップ・データを保護する期間、つ まり OmniBack II による上書きを禁 止する期間を定義するもの。保護期 限が切れると、以降のバックアッ プ・セッションで、OmniBack II に よるそのメディアの再使用が可能に なる。カタログ保護 カタログ保護も参照。 カタログ保護 データベース・サーバ . SAP R/3 や Microsoft SQL など、大容量データ ベースを実行しているコンピュー タ。サーバ上のデータベースには、 各クライアントからアクセスでき る。 データファイル . (Oracle 固有の用語 ) Oracle で作成される物理ファイルで あり、テーブルやインデックスなど のデータ構造情報が格納される。1 つのデータファイルは、1 つのデー タベースにのみ所属する。 コマンド行インタフェース . OmniBack II では、シェル・スクリ プト内で OmniBack II 構成タスクお よび管理タスクを実行するための、 DOS や UNIX に似たコマンドが用 意されている。 データリスト ( 旧用語 ). OmniBack II の構成ファイルであり、バックアッ プ・オブジェクトとバックアップ・ オプションの詳細が記述されたも の。現在ではバックアップ仕様 バックアップ仕様と呼 バックアップ仕様 ばれている。 同時処理数 . Disk Agent の同時処理 数を参照。 デバイス . 単一のドライブから、よ り複雑なライブラリ機構まで、さま ざまなタイプの物理ユニットを指 す。 G-4 用語集 用語集 デバイス・チェーン . メディア・ク ラスが同一のスタンドアロン・デバ イスは、いくつかをまとめて 1 つの デバイス・チェーンとして構成でき る。チェーン内のデバイスは、順番 に使用される。 デバイス・ストリーミング . デバイ ス・ストリーミングとは、十分な量 のデータが供給されて、メディアが 常に稼動し続けている状態を指す。 データ量が不足すると、テープは停 止してしまい、デバイスでは、デー タ待ちのためテープを少し巻き戻 し、その後テープへの書き込みを再 開することになる。言い換えると、 テープへのデータ書き込み速度が、 コンピュータ・システムからデバイ スへデータが渡される速度よりも少 し遅いか、等しい場合には、デバイ ス・ストリーミングが維持されるこ とになる。ストリーミングは、デバ イスの性能およびスペース使用率の 向上に大きく貢献する。 DHCP サーバ . DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol、動的ホスト 構成プロトコル ) を実行しているシ ステムであり、IP アドレスおよび関 連情報の動的な構成を可能にする。 OmniBack II では、Windows NT また は Windows 2000 構成バックアップ の一環として、DHCP サーバのデー タもバックアップできる。 用語集 ディレクトリ・ジャンクション . (Windows 2000 固有の用語 ) Windows 2000 の新機能であるリ パース・ポイントの概念を利用して いる。NTFS 5 ディレクトリ・ジャ ンクションにより、ディレクトリ / ファイルへの要求を、別の場所へリ ダイレクトできる。 障害復旧 クライアントのメイン・ システム・ディスクを、( フル ) バックアップが実行された時点の状 態に復元するためのプロセス。 Disk Agent. Disk Agent とは、ディス クに対するデータ読み書きを制御す るプロセスを指す。バックアップ・ セッション中は、Disk Agent が、 ディスクからデータを読み取って、 これを Media Agent に渡す働きをす る。渡されたデータは、次に、 Media Agent からデバイスへと送ら れる。また、復元セッション中に は、Disk Agent が、Media Agent か ら送られるデータを受けとって、こ れをディスクに書き込む働きをす る。 Disk Agent の同時処理数 . 1 つの Media Agent に、並列にデータを送 信できる Disk Agent の数。基本的に はこの数に基づいて、何台のディス クから並列にデータを収集して、1 つのメディア上に書き込むことがで きるかが決定される。 G-5 用語集 ディスク・イメージ・バックアッ プ . ディスク・イメージ (raw ディス ク ) バックアップは処理が高速であ り、ディスクまたはボリューム全体 がビットマップ・イメージの形で バックアップされる。このタイプの バックアップでは、ディスク上に保 存されているファイルおよびディレ クトリの構造はトラッキングされな い。従来は、raw ディスク・バック アップとも呼ばれていた。 ディスク割り当て . コンピュータ・ システム上の一部またはすべての ユーザに対して、ディスク・スペー ス使用量の管理をする機能。複数の オペレーティング・システム・プ ラットフォームで利用されている。 ドライブ コンピュータ・システム から受け取ったデータを、磁気メ ディア上に書き込む働きをする物理 ユニット。逆に、メディアからデー タを読み取って、これをコンピュー タ・システムに送信することもでき る。 ドライブ・インデックス . ライブラ リ・デバイス内のドライブの機械的 な位置を識別するための数字。ロ ボット機構によるドライブ・アクセ スは、この数に基づいて制御され る。 G-6 動的クライアント . ディスク・ディ スカバリによるクライアントのバッ クアップを参照。 クアップ エンタープライズ・バックアップ環 境 . OmniBack II では、複数のセル をグループ化して、中央のセルから 管理できる。企業レベルのバック アップ環境では、それぞれの OmniBack II セル内にあるすべての クライアントを、中央のセルから Manager of Managers 機能を使用して 管理、運営することが可能。MoM も参照。 エンタープライズ Cell Manager OmniBack II では、複数のセルをグ ループ化して、中央のセルから管理 できる。中央のセルに配置された管 理システムは Manager of Managers (MoM) と呼ばれる。この MoM 機能 を使用すると、複数のセルを中央の ポイントから構成し、管理すること が可能になる。この機能は以前は、 Advanced Backup Manager と呼ばれ ていた。 EBU (Oracle 固有の用語 ) Oracle EBU (Enterprise Backup Utility) は、 OmniBack II のリンク先となるバッ クアップ・インタフェース・コン ポーネントの 1 つである。 用語集 用語集 イベント・ログ Windows NT や Windows 2000 により、サービスの 開始や停止、ユーザーのログオンや ログオフなど、発生したすべてのイ ベントに関するログが記録される ファイル。OmniBack II では、 Windows NT 構成バックアップまた は Windows 2000 構成バックアップ の一環として、イベント・ログも バックアップできる。 エクスチェンジャ . SCSI II エクス チェンジャとも呼ばれる。ライブラ ライブラ リも参照。 メディアのエクスポート . OmniBack II データベースから、バックアッ プ・セッションに関するすべての情 報 ( メディア上に保存されている データに関する、システム、オブ ジェクト、ファイルの名前などの情 報 ) を削除すること。このときメ ディア自体に関する情報と、所属す るメディア・プールを示す情報も、 データベースから削除される。ただ し、メディア上に保存されている データそのものが削除されるわけで はない。メディアのインポート メディアのインポートも参 メディアのインポート 照。 ファイルシステム . ハードディスク 上のファイル構成。ファイルシステ ムをバックアップすると、ファイル 属性とファイルの内容の両方が、 バックアップ・メディア上に保存さ れる。 用語集 ファイル・バージョン . フル・バッ クアップが複数回実行された場合 や、ファイルが更新された場合には 増分バックアップによっても、同一 ファイルが繰り返しバックアップさ れることがある。バックアップ用ロ グ・レベルに [ すべてログに記録 ] を指定してある場合、OmniBack II データベース内では、ファイル名自 体が 1 つのエントリとして保持さ れ、さらにファイルの各バージョン を示す情報 ( 日付 / 時刻 ) もそれぞ れ個別のエントリとして保持され る。 フォーマットの強制 または初期化 初期化 の強制 メディア上に保存されてい るあらゆるデータを消去して、 OmniBack II メディアとして使える ように準備する作業。このときメ ディアの先頭に、OmniBack II ヘッ ダ情報が書き込まれる。 フォーマット . フォーマットの強制 を参照。 フル・バックアップ この種類の バックアップを実行すると、最近更 新されたかどうかにかかわらず、選 択したすべてのオブジェクトがバッ クアップされる。 FWD SCSI Fast Wide Differential ( 高 速ワイド差動型 ) SCSI (Small Computer Systems Interface) は、高速 G-7 用語集 な差動型インタフェースであり、16 ビットのデータ・パスを使用した 5MHz ∼ 10MHz の同期転送が可能。 HSM (Hierarchical storage management、階層型記憶管理 、階層型記憶管理 ) HSM とは、使用頻度の低いデータ を、低価格な光学式プラッタに移動 させることにより、高価なハード ディスクの使用率を最適化するため の機構。必要時には、データはハー ドディスク装置に再度戻される。こ の機構により、高速なデータ取り出 しが可能なハードディスクと、より 低価格な光学式プラッタを、バラン スよく組み合わせて使用できる。 ホスト・バックアップ ディスク・ ディスカバリによるクライアントの バックアップを参照。 HP ITO HP OpenView IT/Operations は、HP-UX システム上で実行され るソフトウェアであり、ネットワー ク上の多数のシステムを効率良く管 理するための機能を提供する。 OmniBack II は、この管理ソフト ウェアに統合できる。ITO の以前の バージョンは、OperationsCenter と 呼ばれていた。 ICDA (EMC 固有の用語 ) EMC の Symmetrix Integrated Cached Disk Arrays (ICDA) は、ディスク・ アレイ・デバイスの一種であり、複 G-8 数の物理ディスク、多数の FWD SCSI チャネル、内部キャッシュ・ メモリ、および通常マイクロコード と呼ばれる制御および診断用ソフト ウェアから構成される。 メディアのインポート メディア上 に保存されている、バックアップ・ セッションに関するすべての情報 を、OmniBack II データベースに再 度読み込むこと。これにより、メ ディア上のデータに、再び簡単にア クセスできるようになる。メディア メディア のエクスポートも参照。 のエクスポート 増分バックアップ . このバックアッ プでは、以前のバックアップ以降に 更新されたファイルのみが選択的に バックアップされる。増分バック アップには複数のレベルがあり、前 回の増分バックアップ以降に更新さ れたファイルのみをバックアップす ることも可能。 inet. OmniInet を参照。 初期化 . 初期化の強制を参照。 初期化の強制 IP アドレス インターネット・プロ トコル (Internet Protocol) アドレス は、ネットワーク上のシステムの識 別に使われる数値アドレス。IP アド レスは、ピリオドで区切られた 4 つ の数字グループから構成される。 用語集 用語集 ライブラリ . オートチェンジャ、 ジュークボックス、オートローダ、 エクスチェンジャなどとも呼ばれ る。ライブラリ内では、各メディア は、レポジトリ・スロット内に格納 されている。個々のスロットには、 それぞれ 1 つのメディア (DDS/DAT など ) のみを格納できる。ロボット 機構により、メディアはスロットと ドライブの間を移動し、ランダム・ アクセスが可能になる。1 つのライ ブラリ内に、複数のドライブが存在 することもある。 夜間処理 . 無人処理とも呼ばれる。 無人処理 夜間や週末などの通常の業務時間外 に、無人状態で実行される処理。こ の場合、バックアップ・アプリケー ションを操作したり、マウント要求 に応答したりするオペレータは存在 しない。 負荷調整 . OmniBack II では、ユー ザーが設定したリストからバック アップ用デバイスが選択され、これ らのデバイスは並列に使用される ( デフォルト動作 )。このオプション を解除して、オブジェクトのバック アップに使用するデバイスを明示的 に指定することも可能。 LVM Logical Volume Manager ( 論理 ボリューム・マネージャ ) は、物理 ディスク・スペースを構造化し、論 理ボリュームと対応付ける働きをす るサブシステム。LVM システムは、 用語集 複数のボリューム・グループから構 成され、各ボリューム・グループ内 には、それぞれ複数のボリュームが 含まれる。 Magic Packet Wake ON Lan を参照。 Manager of Managers (MoM) エン タープライズ Cell Manager を参照。 Media Agent. Media Agent とは、メ ディア ( 通常はテープ ) 読み書き用 デバイスに対する、データ読み取り または書き込みを制御するプロセ ス。バックアップ・セッション中 は、Media Agent が Disk Agent から 送られるデータを受け取って、これ をメディア書き込み用デバイスに渡 す働きをする。また復元セッション 中には、Media Agent がバックアッ プ・メディア上のデータを見つけ出 し、これを Disk Agent に渡す働きを する。渡されたデータは、Disk Agent によってディスクに書き込ま れる。また Media Agent は、ライブ ラリ内のロボット機構を管理する働 きもする。 メディア割当てポリシー . バック アップ用メディアの使用順を決定す る働きをする。割当てポリシーとし て [Strict] を指定した場合には、 OmniBack II により特定のメディア が要求されるようになる。一方、 [Loose] を指定した場合には、使用 G-9 用語集 可能な任意のメディアが要求され る。また、[Formatted First] を指定し た場合には、保護期限が切れている メディアがライブラリ内に存在する 場合でも、未知のメディアが優先的 に使用されるようになる。 メディア状態要素 . メディアの使用 年数と上書き回数に対するユーザー 定義のしきい値であり、メディア状 態のチェックに使用される。 メディア状態 . メディア状態要素に 基づいて判断されるメディアの品質。 使用回数が多く年数が経過したメ ディアでは、読取りおよび書込みエ ラーの発生率が増加する。[ 状態 ] フィールドに [ 不良 ] と表示されて いるメディアは、交換しなければな らない。 メディア・プール . 同一タイプのメ ディア (DDS など ) の集まりであり、 1 つのグループとして使用およびト ラッキングされる。各メディアは フォーマットされて、いずれかのメ ディア・グループに割り当てられ る。 メディアの種類 . メディアの物理な 種類 (DDS や DLT など )。 メディア・ラベル . ユーザー定義の 識別子であり、バックアップ・メ ディアの説明を記述できる。 メディアの位置 . ユーザーが定義す るバックアップ・メディアの物理的 位置 ( 第 4 建屋、オフサイトの保管 場所など ) マージ . ファイル復元オプションの 1 つ。復元しようとするファイル が、復元先にすでに存在している場 合は、更新日付が新しい方のファイ ルが優先される。ディスク上に該当 ファイルが存在しない場合には、そ のファイルは必ず復元される。上書 上書 きも参照。 MFS. VBFS も参照。Migrating File System を使用すると、標準の JFS ファイル・システムに、移動機能が 与えられる (HP-UX 10.x 上で )。 MFS は、標準ファイル・システム・ インタフェース (DMAPI) を介して アクセスされ、通常の HP-UX ファ イルシステムと同様にディレクトリ にマウントされる。MFS 内では、 スーパーブロックおよび i ノード情 報のみがハードディスク上に永久的 に保持され、これらが移動されるこ とはない。 メディア ID. OmniBack II によりメ ディアに割当てられる、一意の識別 子。 G-10 用語集 用語集 Microsoft Management Console (MMC). (Windows NT/2000 固有の用 語) Windows ベースの環境での管理モデ ル。これにより、MMC モデルに 則ったアプリケーションが制作され るようになり、単純で一貫性があり 統合化された管理用ユーザー・イン タフェースを利用して、同一の GUI で様々なアプリケーションを管理す ることができる。 マウント・ポイント . ディスクまた は論理ボリュームにおける、ディレ クトリ構造内のアクセス・ポイント ("/opt" や "d:" など )。UNIX 上では、 bdf コマンドまたは df コマンドを使 用して、マウント・ポイントを表示 できる。 マルチドライブ・サーバ . ライセン スの発行 / 取得と関連する。適切な ライセンスを取得することにより、 1 つのシステムには、同時に実行可 MMDB MMDB (Media Management 能な複数のデバイスを接続できる。 Database、メディア管理データベー 「マルチドライブ・サーバ」ライセ ンスを取得すると、1 つのシステム ス ) は、OmniBack II データベース の一部であり、セル内に構成されて 上で、Media Agent をいくつでも実 いるメディアおよびデバイスの情報 行できるようになる。「マルチドラ が保存される。企業レベルのバック イブ・サーバ」ライセンスは、Cell アップ環境では、データベースの Manager の IP アドレスとも関連して MMDB 部分は、すべてのセルで共 いる。 有化される。CMMDB および CDB オブジェクト . Windows NT クライ も参照。 アントまたは Windows 2000 クライ MoM サーバ . エンタープライズ アントの場合は、論理ディスクがオ Cell Manager を参照。 ブジェクトとなる (d: など )。また、 UNIX クライアントの場合はマウン マウント要求 . デバイスにメディア トされたファイルシステムまたはマ を挿入するようユーザーに指示する ウントポイントがオブジェクトとな 画面プロンプト。要求されたメディ り、Netware クライアントの場合は アを挿入することによりマウント要 ボリュームがオブジェクトとなる。 求に応答すると、セッションが続行 ファイルまたはディレクトリを選択 される。 して、対象となるデータ範囲を制限 することも可能。さらに、データ ベース・エンティティもオブジェク トに指定できる。 用語集 G-11 用語集 オブジェクト識別子 . (Windows 2000 固有の用語 ) オブジェクト識別子 (OID) により、 NTFS 5 ファイルがシステムのどこ にあっても、これにアクセスするこ とがきる。OmniBack II では、OID がファイルの代替ストリームとして 使用される。 OBCS ( Oracle 固有の用語 ) Oracle Backup Control Script の略。 OCCS ( Oracle 固有の用語 ) Oracle Configuration Control Script の 略。 OmniInet OmniBack II の常駐プロセ スであり、ネットワーク上の他のシ ステム上で実行されている OmniBack II プロセスとの通信を可 能にする。OmniInet プロセスは、 OmniBack II セル内のすべてのシス テム上で実行しなければならない。 OmniStorage. 使用頻度の低いデー タを光学ライブラリに自動的に移動 し、使用頻度の高いデータのみを ハードディスク上に保持するための ソフトウェア。HP OmniStorage は、 HP-UX 上で実行される。 Oracle EBU EBU を参照。 G-12 Oracle インスタンス 1 つまたは複数 のシステム上に存在する、Oracle データベースの個々のインスタレー ションを Oracle インスタンスと呼 ぶ。1 つのコンピュータ・システム 上で、同一データベースの複数イン スタンスを実行することも可能。 ORCS ( Oracle 固有の用語 ) Oracle Restore Command Script の略。 上書き ( ファイル復元オプションの 1つ) 復元先へのデータ復元方法を定義す るオプションであり、復元しようと するファイルの更新日付が、復元先 にすでに存在している同名のファイ ルよりも古い場合でも、必ずすべて のファイルが復元される。マージ マージも マージ 参照。 並行復元 . 1 つの Media Agent から 渡されるデータを、複数の Disk Agent で受け取ることにより、バッ クアップ・データを同時に ( 並列に ) 複数のディスク上に復元すること。 並列復元を有効に機能させるために は、同時に復元するデータとして、 別のディスクまたは論理ボリューム 上に復元されるデータを選択する必 要がある。並行復元処理では、復元 対象となる複数のオブジェクト・ データがメディアから同時に読み取 られるため、性能が向上する。 用語集 用語集 並列化 . 1 つのオンライン・データ ベースから、複数のデータ・スト リームを読み取ること。 定した場合は、データの表示および 復元は、バックアップの所有者また は管理者にのみ許可される。 事前割り当てリスト . メディア・ プールにあるメディアのサブセット で、バックアップに使用するメディ ア内の順序を指定する。 RAID. Redundant Array of Inexpensive Disks の略。 実行後 オブジェクトのバックアッ プ後、またはセッション全体の終了 後に実行するコマンドまたはスクリ プトを指定するためのバックアッ プ・オプション。 実行前 . オブジェクトのバックアッ プ前、またはセッションの開始前に 実行するコマンドまたはスクリプト を指定するためのバックアップ・オ プション。 保護 . データ保護およびカタログ保 カタログ保 データ保護 護を参照。 パブリック / プライベート・オプ ションを使ってバックアップした データ . バックアップを構成する際 は、バックアップ・データをパブ パブ リックまたはプライベート プライベートのいずれ リック プライベート にするかを選択できる。パブリック に設定した場合は、すべての OmniBack II ユーザーがそのデータ を表示したり、復元したりすること ができる。一方、プライベートに設 用語集 raw ディスク・バックアップ . ディ スク・イメージ・バックアップを参 スク・イメージ・バックアップ 照。 リサイクル . リサイクル機能を使用 すると、メディア上にあるすべての バックアップ・データのデータ保護 が解除されて、以降のバックアップ 実行時に、OmniBack II によるこの メディアへの上書きが可能になる。 リサイクルを実行しても、メディア 上のデータが実際に変更されるわけ ではない。 リムーバブル・ストレージ・マネー ジャ (RSM). (Windows 2000 固有の 用語 ) アプリケーション、ロボティクス・ チェンジャー、メディア・ライブラ リ間の通信を容易にするメディア管 理サービス。また、RSM により、 複数のアプリケーションがローカル のロボティクス・メディア・ライブ ラリや、テープ・ドライブやディス ク・ドライブを共有したり、リムー バブル・メディアを管理できる。 G-13 用語集 リパース・ポイント . (Windows 2000 固有の用語 ) 任意のディレクトリやファイルに関 連付けられる、システム管理による 属性のこと。リパース属性値には ユーザー管理によるデータも指定で きる。これらのデータの形式は、 データを保存したアプリケーション や、データを解釈しファイルを処理 するためにインストールされたファ イルシステム・フィルタによって認 識される。ファイルシステムがリ パース属性を持つファイルを発見す ると、データ形式に関連付けられた ファイルシステム・フィルタを探 す。 復元セッション バックアップ・メ ディア上のデータを、クライアン ト・システムにコピーするプロセ ス。 RDBMS Relational Database Management System の略。 スキャン デバイス内のメディアを チェックする機能。この処理を実行 すると、MMDB と、指定した場所 ( ライブラリ内のスロットなど ) に実 際に存在するメディアとの同期が取 られる。例えば、OmniBack II を使 用せずに手動でメディアの出し入れ を行ったような場合には、スキャン 機能を使用して、デバイス内の実メ ディアをチェックしておくとよい。 G-14 スケジューラ . バックアップの実行 タイミングや実行頻度を自動制御す るための機能。スケジュールを設定 しておくと、バックアップが自動的 に開始される。 セッション . バックアップ・セッ ションおよび復元セッション 復元セッションを参 ション 復元セッション 照。 共有ディスク . Windows NT または Windows 2000 の共有ディスクとは、 システム上のディスクのうち、ネッ トワーク上の他のユーザーも使用で きるディスクを指す。共有ディスク を持つシステムは、OmniBack II の Disk Agent がインストールされてい なくてもバックアップが可能。 スロット . スロットとはライブラリ 内の機構であり、各スロットには DLT テープなどのメディアが 1 つず つ格納される。OmniBack II では、 各スロットを番号により識別する。 メディアの読み取り時には、各メ ディアはロボット機構によってス ロットからドライブに移される。 疎ファイル . ブロックが空の部分を 含むファイル。例えば、ヌル・デー タや、イメージ・アプリケーション や高速データベースからのファイル を少量または多量に含むマトリクス がこれに相当する。復元の最中に疎 ファイルが処理されないと、ファイ ル自体が復元できない場合がある。 用語集 用語集 SRDF (EMC 固有の用語 ) Symmetrix Remote Data Facility はビ ジネスの継続運用を可能にするプロ セスであり、さまざまな処理環境間 で SLD の効果的かつリアルタイム なデータ複製を可能にする。これら の環境は、同一のルート・コン ピュータをもつ環境であっても、遠 隔地にあるコンピュータにまたがる 環境であっても構わない。 スタッカ . メディア格納用の複数ス ロットを持つデバイスであり、通常 は 1 つのドライブのみを備えてい る。スタッカはスタックから順番に メディアを選択する。一方ライブラ リの場合には、ライブラリ・レポジ トリからメディアをランダムに選択 できる。 StorageTek ACS ライブラリ . (StorageTek 固有の用語 ) Automated Cartridge System は、サイ ロとも呼ばれるライブラリ・システ ムの一種であり、1 つの LMU (Library Management Unit) と、ユ ニットに接続された 1 ∼ 24 個の LSM (Library Storage Modules) から構 成される。 System State. (Windows 2000 固有の 用語 ) Windows 2000 Server では、System State データには、レジストリ、 COM+ Class Registration データベー 用語集 ス、システム・スタートアップ・ ファイル、Certificate Service データ ベース ( サーバが Certificate Server の場合 ) がある。サーバがドメイ ン・コントローラになっている場 合、System State データには、Active Directory ディレクトリ・サービスや Sysvol ディレクトリも含まれる。ま た、サーバがクラスタ・サービスを 実行している場合には、リソース・ レジストリ・チェックポイントや、 最新のクラスタ・データベース情報 を含んだクォーラム・リソースの復 旧ログも含まれる。 テーブルスペース データベース構 造の一部。各データベースは 1 つま たは複数のテーブルスペースに論理 的に分割できる。各テーブルスペー スは、いずれかのデータ・ファイル または raw ボリュームと、排他的に 対応付けられている。 タイム・ファインダ (EMC 固有の 用語 ) ビジネスの継続運用を可能にするプ ロセスであり、単一または複数の SLD (Symmetrix Logical Devices) のイ ンスタント・コピーを生成できる。 このインスタント・コピーは、BCV と呼ばれるあらかじめ特別に構成さ れた SLD 上で作成され、各システ ムからは専用のデバイス・アドレス を介してアクセスできる。 G-15 用語集 無人処理 夜間処理を参照。 夜間処理 ユーザー・プロファイル . (Windows 固有の用語 ) ユーザー・ベースで保持される構成 情報であり、デスクトップ設定、画 面の色、ネットワーク接続などの情 報が保存されている。ユーザーがロ グオンすると、そのユーザーのプロ ファイルがロードされて、Windows 環境が設定される。 ユーザー権限 アクセス権も参照。 アクセス権 VBFS. MFS も参照。(OmniStorage 固有の用語 ) Very Big Filesystem とは、HP-UX 9.x における標準 HP-UX ファイルシス テムに対する拡張部分を指す。 VBFS は、通常の HP-UX ファイル システムと同様にディレクトリにマ ウントされる。VBFS では、スー パーブロックおよび i ノード情報の みがハードディスク上に永続的に保 持され、これらが移動されることは ない。 検証 . 指定されたメディア上のデー タが、読み取り可能かどうかを検証 する機能。バックアップ時に [CRC] オプションをオンにしていた場合に は、各ブロック内データの整合性も チェックできる。 G-16 ボリューム・グループ ボリューム・ グループ (VG) とは、LVM システム におけるデータ格納単位であり、1 つまたは複数の物理ボリュームから 構成される。システム上では、複数 のボリューム・グループを使用でき る。 ボリューム・マウントポイント (Windows 2000 固有の用語 ) ボリューム上の空のディレクトリ。 別のボリュームをマウントするため に使用される。つまり、ボリュー ム・マウントポイントは、目標とな るボリュームへの出入口となる。ボ リュームがマウントされると、ユー ザーやアプリケーションは、2 つの ボリュームが完全に 1 つであるよう にみなし、マウントされたボリュー ムのデータを、完全な(組み合わさ れた)ファイルシステム・パスによ り参照することができる。 volser. ボリューム・シリアル (VOLume SERial) 番号は、メディア 上のラベルであり、大容量ライブラ リ内の物理テープの識別に使用され る。volser は、EMASS/Grau デバイ スおよび StorageTek デバイス固有の 命名規則である。 VxFS Veritas journal file System の略。 用語集 用語集 Wake ON LAN. パワー・セーブ・ モードを実行しているシステムに対 する、リモート電源投入サポート。 または Windows 2000 構成バック アップの一環として、WINS サーバ のデータもバックアップできる。 Web レポート機能 Web インタ フェースを使用して、バックアップ 状態および OmniBack II 構成情報に 関するレポートを表示できる機能。 Windows CONFIGURATION バック アップ . OmniBack II では、Windows のレジストリ、ユーザー・プロファ イル、イベント・ログ、および WINS サーバと DHCP サーバのデー タ ( これらのサーバが構成されてい る場 合 ) をはじめとする、さまざまな Windows CONFIGURATION 情報を 1 つの手順で簡単にバックアップでき る。 Windows NT レジストリまたは Windows 2000 レジストリ . コン ピュータの構成情報が保存される データベース・レポジトリ。 WINS サーバ . Windows インター ネット・ネーム・サービス (WINS) ソフトウェアを実行しているシステ ムであり、Windows ネットワーク・ コンピュータ名を IP アドレスに変 換する働きをする。OmniBack II で は、Windows NT 構成バックアップ 用語集 G-17 用語集 G-18 用語集 索引 A Archive Oracle8 のバックアップ・オプション , 24 Archive_Delete Oracle8 のバックアップ・オプション , 24 ARCHIVELOG, 定義 , 64, 119, 183 B backint 定義 , 183 バックアップの流れ , 131 復元の流れ , 134 Backup Catalog 定義 , 117 バックアップ , 73 Backup Catalog Database, 定義 , 117 Backup Session Manager SQL 7 バックアップ手順 , 196 blobspace, 定義 , 487 BRARCHIVE SAP R/3 のバックアップ・オプション , 151 SAP R/3 バックアップ・ユーティリティ , 129 定義 , 184 BRBACKUP SAP R/3 のバックアップ・オプション , 151 SAP R/3 バックアップの開始 , 163 SAP R/3 バックアップ・ユーティリティ , 129 定義 , 184 BRRESTORE SAP R/3 バックアップ・ユーティリティ , 129 コマンド , 166 定義 , 184 復元の流れ , 135 C Cell Manager クラスター対応として , A-6, A-7 クラスター対応としてインストール , A-21, A-23 索引 クラスター対応をローカルにインストール , A-10 D dbobject, 定義 , 487 dbspace, 定義 , 487 Disk Agent Exchange でのインストール , 314 Informix でのインストール , 432 Oracle7 でのインストール , 80 Oracle8 でのインストール , 14 SAP R/3 でのインストール , 136 SQL 6.x でのインストール , 263 SQL 7 でのインストール , 200 Sybase でのインストール , 366 distribution データベース SQL 6.x , 259 SQL 7 , 196 E EBU Catalog Database を復元 Oracle7 の復元オプション , 100 ebutool ユーティリティ , 96 EBU パラメータ・ファイル , 95 ebu 復元オプション , Oracle7 , 101 Enterprise Backup Utility (EBU) , 73 Exchange Server クラスター対応として , A-21 バックアップ , 326 復元 , 329, 335 Exchange クライアント 構成 , 316 Exchange セッション モニター , 338 Exchange データベース バックアップ , 326 Exchange のバックアップ , 326 クラスター対応として , 342 対話型 , 327 i 索引 Exchange バックアップ仕様 固有オプション , 323 作成 , 319 スケジュール設定 , 326 Exchange 用統合ソフトウェア インストール , 314 概念 , 310 概念 , 図 , 312 概要 , 307 基本的なコンポーネント , 307 クラスター対応として , 340 クラスター対応としてインストール , A-22 構成 , 316 障害復旧 , 336 制限事項 , 309 性能の向上 , ガイドライン , 345 前提条件 , 309 トラブルシューティング , 346 バックアップ手順 , 310 復元手順 , 概念 , 311, 329 用語 , 353 利点 , 307 Exchange 用統合ソフトウェア・モジュール クラスター化 , 340 統合ソフトウェアのインストール , 314 H HP-UX 以外 , 定義 , 422 I INFORMIXDIR, 定義 , 487 INFORMIXSERVER, 定義 , 487 Informix オブジェクト リスト , 469 Informix クライアント クラスター対応の構成 , A-29 構成 , 436 Informix コマンド , 465 Informix セッション ii モニター , 479 Informix データベース クラスター対応のバックアップ , A-29 障害復旧 , 478 バックアップ , 456 復元 , 468 Informix の構成 オプション , 437 確認 , 441 Informix のバックアップ onbar ユーティリティ , 466 オフライン・モード , 466 オンライン , 466 構成ファイル , 466 全システム , 450 データベース , 456 データベース , 対話型 , 461 バックアップの構成 , 443 連続バックアップ , 467 Informix のバックアップ構成 テスト , 324 Informix バックアップ仕様 確認 , 441 作成 , 444 スケジュール設定 , 458 テスト , 453 Informix 用統合ソフトウェア インストール , 432 概念 , 430 概要 , 425 クラスター対応として , A-27 クラスター対応の復元 , A-29 クラスター対応バックアップの構成 , A-29 構成 , 434 構成作業を開始する前に , 434 実行中のセッションの中止 , 468 制限事項 , 429 前提条件 , 428 データベースの復元 , 468 索引 索引 トラブルシューティング , 480 用語 , 486 利点 , 426 Informix 用統合ソフトウェア・モジュール , 432 isql ユーティリティ , 359, 364 定義 , 421 L LISTENER.ORA, 定義 , 66, 120 load コマンド , 402 M MA. Media Agent を参照 master database Sybase SQL Server の , 422 master データベース SQL 7 , 195 Media Agent Exchange 用統合ソフトウェアでのインス トール , 314 Informix でのインストール , 432 Oracle7 でのインストール , 80 Oracle8 でのインストール , 14 Oracle8 バックアップ手順で , 10 SAP R/3 でのインストール , 137 SQL 6.x でのインストール , 263 SQL 7 でのインストール , 200 Sybase でのインストール , 366 高速ダイレクト・モード , 194 ブロック・サイズを増やす , 96 Microsoft Exchange Server, 定義 , 354 Microsoft Exchange バックアップ・オブジェクト , 定義 , 354 model database Sybase SQL Server 上の , 422 model データベース SQL 6.x , 259 SQL 7 , 195 MS Cluster Server 索引 SAP R/3 用統合ソフトウェア , 169 MS Exchange 用統合ソフトウェア・モジュール , A-21, A-22 MS SQL Server 6.x, 定義 , 302 MS SQL Server 7, 定義 , 248 MSCS (Microsoft Cluster Server) , A-6 インストールのチェック , A-13 概念 , A-3 クラスター対応 Cell Manager , A-7 クラスター対応クライアント , A-8 クラスター・グループ , A-4 例 , 図 , A-4 msdb データベース SQL 6.x , 259 SQL 7 , 196 N NOARCHIVELOG, 定義 , 64, 119, 183 NULL ファイル・デバイス Exchange の性能に適したデバイス数の設定 , 345 SQL 6.x の性能に適したデバイス数の設定 , 289 SQL 7 の性能に適したデバイス数の設定 , 228 定義 , 248, 302 O OmniBack II Database Library , 9, 363 定義 , 421 OmniBack II コマンド行インタフェース SAP R/3 , 166 OmniBack II データベース , 定義 , 11, 79, 131 omnib コマンド Oracle7 バックアップ , 93 omnidb コマンド , 97, 401 Informix オブジェクトのリスト , 469 OmniInet ユーザー・アカウント 構成 , 140 iii 索引 設定 , 163 omnir コマンド , 102 ON-Bar, 定義 , 486 onbar ユーティリティ 定義 , 486 バックアップ , 466 ONCONFIG, 定義 , 487 OnLine Server , 457 構成 , 437, 438 定義 , 486 Oracle Server, 定義 , 186 Oracle7 Backup Catalog バックアップ , 73 Oracle7 Catalog Database ebutool ユーティリティ , 96 Oracle7 Enterprise Backup Utility (EBU) , 117 Oracle7 Server , 118 Oracle7 セッション モニター , 105 Oracle7 データベース クラスターのバックアップ , 108 クラスターの復元 , 108 障害復旧 , 104 対話型バックアップの開始 , 93 バックアップ , 91 復元 , 97 他のサーバへの復元 , 103 Oracle7 のインスタンス , 118 Oracle7 のバックアップ , 77 Backup Catalog , 73 アーカイブ・ログ , 73 クラスター対応として , 108 データベース , 91 Oracle7 用統合ソフトウェア CLI を使った復元 , 102 インストール , 80 概念 , 76 概念 , 図 , 78 クラスター対応として , 106, A-17, A-18 iv 固有の用語 , 117 制限事項 , 75 前提条件 , 75 ソフトウェア・コンポーネント , 77 トラブルシューティング , 110 バックアップのモニター , 105 復元オプション , 100 復元の流れ , 77 利点 , 73 Oracle7 用統合ソフトウェア・モジュール , 80, A-17, A-18 クラスター対応Cell Managerのインストール , 106 Oracle7 ログイン情報 Oracle7 EBU Catalog Database への , 121 ターゲット・データベースへの , 120 Oracle8 Recovery Catalog , 7 復元 , 47 Oracle8 Recovery Manager , 7 バックアップ , 41 復元 , 47 Oracle8 RMAN スクリプト , 例 , 43, 44 Oracle8 Server Windows GUI を使った構成 , 18 構成 , 18 定義 , 67 Oracle8 サービス インストールする前に停止 , 13 Oracle8 セッション モニター , 4, 49 Oracle8 データベース 復元 , 47 Oracle8 のクラスター対応クライアント 構成 , 52 Oracle8 のバックアップ , 34 1 つのチャンネル , 例 , 43 3 つのチャンネルを並行して , 43 Recovery Catalog , 3, 37 RMAN の使用 , 41 索引 索引 アーカイブ・リドゥ・ログのみ , 3 オフライン , 3 オンライン , 3 クラスター対応として , 52 壊れたブロックを含めた , 45 制御ファイル , 例 , 45 対話型バックアップ , 40 特定のアーカイブ・ログ , 44 Oracle8 の復元 Recovery Catalog , 47 RMAN の使用 , 47 クラスター対応として , 53 他のデバイスの使用 , 47 Oracle8 バックアップ 構成 , 23 Oracle8 バックアップ仕様 , 23 新しいテンプレートの作成 , 23 作成 , 24 Oracle8 用統合ソフトウェア インストール , 13 概念 , 7 概念 , 図 , 12 概要 , 3 クラスター対応アプリケーションとして , 50 クラスター対応として , A-9, A-15 クラスター対応のインストール , A-15 構成 , 17 構成の概要 , 17 制限事項 , 6 前提条件 , 5 ソフトウェア・コンポーネント , 7 テスト , 31 バックアップ仕様 , 37 バックアップ手順 , 36 バックアップの種類 , 3 バックアップ・デバイス , 23 復元の種類 , 3 復元の流れ , 10 索引 用語 , 64 利点 , 3 Oracle8 用統合ソフトウェア・モジュール , 14, A-12 クラスター対応Cell Managerのインストール , 50 ORACLE_HOME, 定義 , 69, 119, 186 ORACLE_SID, 定義 , 69, 120, 186 Oracle ログイン情報 ターゲット・データベースへの , 定義 , 185 orasbt.dll 確認 , 15 R Recovery Catalog 定義 , 68 バックアップ , Oracle8 , 37 Recovery Manager (RMAN) 定義 , 68 Restore Session Manager SQL 7 復元手順で , 197 RMAN スクリプトの表示 Oracle8 固有のバックアップ・オプション , 30 S SAP R/3 コマンド , 166 SAP R/3 セッション モニター , 168 SAP R/3 データベース 構成 , 139 障害復旧 , 167 バックアップ , 158 パラメータ・ファイルの作成 , 154 復元 , 164 SAP R/3 データ・オブジェクト , 129 SAP R/3 のバックアップ , 161 データベース , 158 バックアップ・ユーティリティ , 129 v 索引 SAP R/3 のバックアップ・ユーティリティ , 129 SAP R/3 バックアップ 構成 , 145 SAP R/3 バックアップ仕様 スケジュール設定 , 159 SAP R/3 用統合ソフトウェア MS Cluster Server , 169 アーキテクチャ , backint モード , 132 アップグレード , 136 インストール , 136 概念 , 129 概要 , 125 クラスター対応として , A-19, A-20 構成 , 139 コマンドを使ってバックアップを開始 , 163 前提条件 , 127 ソフトウェア・コンポーネント , 136 データベースのバックアップ , 158 データベースの復元 , 164 テスト , 157 トラブルシューティング , 175 バックアップの概念 , 図 , 131 用語 , 183 SAP R/3 用統合ソフトウェア・モジュール , A-19, A-20 インストールするコンポーネント , 137 sapdba SAP R/3 管理ユーティリティ , 130 SAP R/3 バックアップの開始 , 163 コマンド , 166 定義 , 187 SBT (System Backup to Tape) インタフェース , 77, 119 Backup Session Manager 定義 , 261 Session Manager, 定義 , 11, 131, 132 SM. Session Manager を参照 Restore Session Manager 定義 vi SQL 6.5 Server クラスター対応として , A-25 SQL 6.5 用統合ソフトウェア クラスター対応としてインストール , A-26 SQL 6.5 用統合ソフトウェア・モジュール , A-25, A-26 SQL 6.x サービス サービスをシングルユーザー・モードで起動 , 287 通常のモードで再起動 , 288 停止 , 287 SQL 6.x セッション モニター , 291 SQL 6.x データベース , 259 SQL 6.x のバックアップ 対話型 , 276 データベース , 275 同時ストリームの数 , 261, 303 トランザクション・ログ , 289 トランザクション・ログ・バックアップ , 258 フル・バックアップ , 258, 289 並行して , 262 SQL 6.x の復元オプション , 255, 282 SQL 6.x のユーザー・データベース 復元 , 288 SQL 6.x バックアップ 構成 , 269 SQL 6.x バックアップ仕様 オブジェクト固有のオプション , 273 作成 , 269 スケジュール設定 , 275, 289 SQL 6.x 用統合ソフトウェア , 262 インストール , 263 概念 , 258 概念 , 図 , 261 概要 , 255 クライアントの構成 , 265 構成 , 265 障害復旧 , 284 索引 索引 制限事項 , 257 性能の向上 , ガイドライン , 289 前提条件 , 257 ソフトウェア・コンポーネント , 258 データベースのバックアップ , 275 トラブルシューティング , 297 バックアップ手順 , 260 バックアップの種類 , 255, 258 パラレル度 , 261 復元オプション , 282 復元の流れ , 260 用語 , 301 利点 , 255 SQL 6.x 用統合ソフトウェア・モジュール 統合ソフトウェアのインストール , 263 SQL 7 Server 構成 , 203 SQL 7.0 Server クラスター対応として , A-23 SQL 7.0 用統合ソフトウェア クラスター対応としてインストール , A-24 SQL 7.0 用統合ソフトウェア・モジュール , A-23, A-24 SQL 7 オブジェクト固有のオプション , 213 SQL 7 サービス シングルユーザー・モードで起動 , 226 通常のモードで再起動 , 226 停止 , 226 SQL 7 セッション モニター , 233 SQL 7 データベース distribution , 196 master , 195 model , 195 msdb , 196 user , 195 マスター・データベースの復旧 , 224 SQL 7 のバックアップ , 214 オンライン , 214 索引 差分バックアップ ( 毎日 ) , 232 システム・データベース , 195 対話型 , 215 データベースの差分バックアップ , 195 同時ストリームの数 , 198, 249 トランザクション・ログ・バックアップ , 195, 232 フル・バックアップ , 194, 232 並行して , 198 SQL 7 のバックアップ・オブジェクト 固有オプション , 212 SQL 7 の復元オプション , 191 SQL 7 のユーザー・データベース 復元 , 227 SQL 7 バックアップ 構成 , 207 SQL 7 バックアップ仕様 オブジェクト固有のオプション , 212 固有オプション , 210 作成 , 207 スケジュール設定 , 232 SQL 7 バックアップ・インタフェース 仮想デバイス・インタフェース , 194 SQL 7 用統合ソフトウェア , 198 インストール , 200 概念 , 194, 198 概念 , 図 , 197 概要 , 191 クラスター対応として , 235 構成 , 203 再構成 , 226 障害復旧 , 223 制限事項 , 193 性能の向上 , 228 性能の向上 , ガイドライン , 228 前提条件 , 193 ソフトウェア・コンポーネント , 194 トラブルシューティング , 239 バックアップ , 214 vii 索引 バックアップの種類 , 194 バックアップの流れ , 196 復元 , 217 復元の流れ , 197 用語 , 247 利点 , 191 SQL 7 用統合ソフトウェア・モジュール , 200 SQL Server Enterprise Manager , 204, 266 syb tool コマンド , 406 Sybase Backup Server API , 364, 421 Sybase Server 構成 , 371 バックアップの種類 , 359 Sybase SQL Server, 定義 , 422 Sybase クライアント 構成を確認 , 376 Sybase セッション 実行中のセッションの中止 , 392 復元のモニター , 406 モニター , 412 Sybase データベース 障害復旧 , 411 バックアップ , 390 復元 , 401 Sybase データベース・オブジェクト 他のデバイスを使用した復元 , 410, 477 Sybase のバックアップ Sybase コマンドの使用 , 400 対話型 , 395 データベース , 390 Sybase バックアップ 概念図 , 363 構成 , 377 Sybase バックアップ仕様 作成 , 378 スケジュール設定 , 392 編集 , 386 Sybase 用統合ソフトウェア インストール , 366 viii 概念 , 363 概要 , 359 構成 , 369 制限事項 , 362 前提条件 , 361 ソフトウェア・コンポーネント , 366 テスト , 387 トラブルシューティング , 414 用語 , 421 利点 , 360 Sybase 用統合ソフトウェア・モジュール , 366 system procedure database Sybase SQL Server 上の , 422 T temporary database Sybase SQL Server 上の , 422 TNSNAMES.ORA, 定義 , 120, 187 W Whole_Online Oracle8 のバックアップ・オプション , 24 Whole_Online_Delete Oracle8 のバックアップ・オプション , 24 X XBSA インタフェース , 486 , 定義 , 486 あ アーカイブ・リドゥ・ログ 定義 , 64, 183 定義 , Oracle7 , 119 アップグレード SAP R/3 , 136 アプリケーション固有オプション Informix , 449 SQL 6.x , 272 SQL 7 , 210 索引 索引 い 一般的な復元オプション SQL 7 , 217 インスタンス , 定義 , 66, 185 インストール Exchange 用統合ソフトウェア , 314 Informix 用統合ソフトウェア , 432 Informix をクラスター対応として , A-27 Oracle7 用統合ソフトウェア , 80 Oracle7 をクラスター対応として , 106 Oracle8, ソフトウェア・コンポーネント , 13 Oracle8 をクラスター対応として , 50 SAP R/3 , 136 SAP R/3 をクラスター対応として , A-19 SQL 6.5をクラスター対応として , A-25, A-26 SQL 6.x のクラスター対応 Cell Manager , 293 SQL 6.x 用統合ソフトウェア , 263 SQL 7.0 をクラスター対応として , A-24 SQL 7 のラスター対応 Cell Manager , 235 SQL 7 用統合ソフトウェア , 200 Sybase 用統合ソフトウェア , 366 クラスター対応 Cell Manager , A-17 クラスター対応 Cell Manager, ローカルに , A-10 クラスター対応 Oracle7 , A-18 クラスター対応 Oracle8 , A-9, A-15 クラスター対応 Oracle8, ローカルに , A-15 インストールするコンポーネント クラスター用統合ソフトウェア・モジュール , A-7 インストールするソフトウェア Informix 用統合ソフトウェアを使うために , 432 Oracle7 用統合ソフトウェアを使うために , 80 SAP R/3 用統合ソフトウェアを使うために , 136 Sybase 用統合ソフトウェアを使うために , 366 索引 インフォメーション・ストア (MDB) , 320 アプリケーション固有オプション , Exchange , 354 お オブジェクト固有のオプション SQL 6.x , 273 SQL 7 , 212 オフライン・バックアップ , 466 Oracle7 データベースの , 73 Oracle8 データベースの , 3, 34 オフライン・リドゥ・ログ Oracle7 , 119 定義 , 68, 185 オンデマンド・バックアップ Informix データベース , 467 オンライン・バックアップ Informix , 466 Oracle7 データベースの , 73 Oracle8 データベースの , 3 オンライン・バックアップの種類 , SQL 6.x フル・データベース , 258 オンライン・バックアップの種類 , SQL 7 フル・データベース , 194 オンライン・リドゥ・ログ Oracle7 , 119 定義 , 68, 185 か 開始 Exchange サービス , 334 開始クライアント Oracle7 の復元オプション , 100 概要 Exchange , 307 Informix 用統合ソフトウェア , 425 Oracle7 用統合ソフトウェア , 73 Oracle8 , 3 SAP R/3 , 125 ix 索引 SQL 6.x , 255 SQL 7 , 191 Sybase 用統合ソフトウェア , 359 確認 Oracle7 の前提条件 , 110 Oracle8 クライアントの構成 , 21 orasbt.dll , 15 SAP R/3 の構成 , 144, 145 SQL 6.x クライアントの構成 , 298 SQL 6.x の構成 , 268 SQL 7 クライアントの構成 , 206 SQL 7 用統合ソフトウェア , using CLI , 240 Sybase の構成 , 376 クラスター対応 Cell Manager , A-13 カスタマイズ Exchange Server , 345 SQL 6.x Server , 289 SQL 7 Server , 228 仮想サーバ , A-5 クラスター対応 Exchange , 342 仮想デバイス・インタフェース SQL 7 , 194 定義 , 251 き 既存のデータベース全体を強制的に復元 , 217 SQL 7 の復元オプション , 221 既存ログ・ファイルの削除 Exchange の復元オプション , 334 起動 SQL 6.x サービスを障害復旧モードで , 287 共有デバイス , A-4 共有なしモデル , A-4 く クライアント クラスター対応として , A-6 クライアントへの復元 Informix の復元オプション , 472 x クラスター化 Exchange 用統合ソフトウェア , A-21, A-22 Informix , A-27 Oracle7 , 106, A-17, A-18 Oracle8 , A-9, A-15 SAP R/3 , A-20 SQL 6.5 , A-25 SQL 7.0 , A-23 クラスター環境 SQL 6.x , 293 SQL 7 , 235 クラスター対応 SAP R/3 データベースのバックアップ , 173 データベースの復元 , 173 バックアップの構成 , 171 クラスター対応アプリケーション OmniBack II との統合 , A-6 クラスター対応バックアップ Oracle7 , 108 クラスターのバックアップ Informix データベース , A-29 SAP R/3 データベース , 173 クラスター用統合ソフトウェア・モジュール , A-7, A-15 クラスター・グループ , A-4 クラスター・ネットワーク , A-3 ハートビート , A-5 クラスター・ノード クラスター化 , A-3 け 検索 Informix の復元に必要な情報 , 469 Oracle7 の復元に必要な情報 , 97 こ 構成 Exchange クライアント , 316 Exchange バックアップ仕様 , 318 索引 索引 Exchange 用統合ソフトウェア , 316 Exchange をクラスター対応として , 340 Informix のクラスター対応クライアント , A-29 Informix バックアップ , 443 Informix 用統合ソフトウェア , 434 OmniBack II クライアント , 371 OmniInet ユーザー・アカウント , 140 OnLine Server , 436, 437, 438 Oracle7 クラスター対応サーバ , 107 Oracle7 クラスター対応バックアップ , 108 Oracle8 Server , 18 Oracle8 クライアント , 21 Oracle8 クライアント , クラスター対応 , 52 Oracle8 クラスター対応バックアップ , 52 Oracle8 バックアップ , 23 Oracle8 用統合ソフトウェア , 17 Oracle8 をクラスター対応として , 51 SAP R/3 Database Server , 139 SAP R/3 クラスター対応バックアップ , 171 SAP R/3 バックアップ , 145 SAP R/3 用統合ソフトウェア , 139 SQL 6.x , 265 SQL 6.x クライアント , 265, 266 SQL 6.x バックアップ , 269 SQL 7 , 203 SQL 7 Server , 203 SQL 7 バックアップ , 207 サーバ全体のバックアップ , 194 Sybase Server , 371 Sybase バックアップ , 377 Sybase 用統合ソフトウェア , 369 クラスター対応 SAP R/3 , 171 クラスター対応の Informix バックアップ , A-29 構成に関する問題 Informix , 480 Oracle7 用統合ソフトウェア , 112 Oracle8 用統合ソフトウェア , 59 索引 SAP R/3 , 178 SQL 6.x , 297 SQL 7 , 239 Sybase , 414 高速ダイレクト・モード , 194 アプリケーション固有のオプションとして , 211 このバックアップのみ復元 SQL 7 の復元オプション , 221 コマンド・スクリプト Oracle7 , 117 固有のバックアップ・オプション Exchange , 323 SQL 6.x , 272 SQL 7 , 210 固有の復元オプション Exchange , 333 SQL 6.x , 278 さ サーバ全体のバックアップ SQL 6.x で , 271 SQL 7 で , 194 再起動 SQL 7 サービスを通常のモードで , 226 サービスを通常のモードで , 288 再構成 SQL 6.x 用統合ソフトウェア , 286 SQL 7 用統合ソフトウェア , 226 再構築 SQL 6.x のマスター・データベース , 286 SQL 7 のマスター・データベース , 225 最新バージョンを復元 Informix の復元オプション , 472 作成 Informix バックアップ仕様 , 444 Oracle8 バックアップ仕様 , 24 SAP R/3 バックアップ仕様 , 155 SQL 7 バックアップ仕様 , 207 xi 索引 Sybase バックアップ仕様 , 378 新しい Exchange バックアップ仕様 , 319 し 時間別 SAP R/3 のバックアップ・オプション , 152 システム・データベース SQL 6.x , 259 SQL 7 , 195 定義 , 422 バックアップを頻繁に行う , 390 実行 Exchange の対話型バックアップ , 327 Sybase の対話型バックアップ , 396 対話型バックアップ SAP R/3 , 161 実行後 Exchange アプリケーション固有のオプショ ン , 324 Informix オブジェクト固有のコマンド , 449 SQL 6.x アプリケーション固有のオプション , 272 SQL 7 アプリケーション固有のオプション , 211 Sybase オブジェクト固有のコマンド , 381 実行後コマンド Oracle8 固有のバックアップ・オプション , 30 SAP R/3 のバックアップ・オプション , 153 実行前 Exchange アプリケーション固有のオプショ ン , 324 Informix オブジェクト固有のコマンド , 449 SQL 6.x アプリケーション固有のオプション , 272 SQL 7 アプリケーション固有のオプション , 211 Sybase オブジェクト固有のコマンド , 381 実行前コマンド Oracle8 固有のバックアップ・オプション , 30 xii SAP R/3 のバックアップ・オプション , 153 指定時刻で停止 SQL 7 固有の復元オプション , 221 修正 SAP R/3 データベース上のパラメータ・ファ イル , 154 終了 Oracle8 サービス , 13 手動 SAP R/3 のバックアップ・オプション , 153 手動負荷調整 SAP R/3 バックアップ仕様の作成 , 155 SAP R/3 ファイル , 155 障害復旧 Exchange , 336 Informix データベース , 478 Oracle7 データベース , 104 Oracle8 データベース , 48 SAP R/3 データベース , 167 SQL 6.x , 284 SQL 7 , 223 Sybase データベース , 411 初期化パラメータ・ファイル 定義 , 66, 118 所有権 Oracle8 バックアップ仕様の , 9 す スケジュール設定 Exchange バックアップ仕様 , 326 Informix バックアップ仕様 , 458 SAP R/3 バックアップ仕様 , 159 SQL 6.x バックアップ仕様 , 275, 289 SQL 7 バックアップ仕様 , 214, 232 Sybase バックアップ仕様 , 382, 392 ストリーム , 定義 , 355 スレッド , 定義 , 250 索引 索引 せ 制御ファイル Oracle7 , 118 定義 , 65, 184 制限事項 Exchange , 309 Informix , 429 Oracle7 , 75 Oracle8 , 6 SAP R/3 , 127 SQL 6.x , 257 SQL 7 , 193 Sybase , 362 整合性のあるものをすべて復元 Oracle7 の復元オプション , 101 性能の向上 , ガイドライン Exchange , 345 SQL 7 , 228 性能の調整 Exchange , 345 SQL 6.x , 289 SQL 7 , 228 設定 OmniInet ユーザー・アカウント , 163 全システム・バックアップ , Informix , 450 前提条件 Exchange , 309 Informix , 428 Oracle7 , 75 Oracle8 , 5 SAP R/3 , 127 SQL 6.x , 257 SQL 7 , 193 Sybase , 361 そ 増分バックアップ Exchange, 定義 , 353 Informix , 465 索引 Oracle8 , 38 Oracle8, 定義 , 66 た ターゲット・データベース Oracle7 , 118 定義 , 69 対話型 , 161 対話型バックアップ Exchange , 327 Informix , 461 Oracle8 , 40 SQL 6.x , 276 SQL 7 , 215 Sybase , 359, 395, 396 タグ Oracle8 固有のバックアップ・オプション , 28 多重化 , 94 ダンプ , 定義 , 301 ち チャンネル , 定義 , 65 中止 Informix の実行中のセッション , 468 SAP R/3 の実行中のセッション , 158 SAP R/3 のバックアップ・セッション , 158 Sybase の実行中のセッション , 392 て 停止 Exchange サービス , 334 SQL 7 サービス , 226 すべての SQL 6.x サービス , 287 ディレクトリ・ストア (DS) , 320 アプリケーション固有オプション , Exchange , 353 データベース , 定義 , 247, 301, 421 データベース全体のバックアップ , 定義 , 69 データベース全体を復元 xiii 索引 Informix の復元オプション , 472 データベースの完全復元 SQL 6.x の復元オプション , 283 SQL 7 固有の復元オプション , 221 データベースの差分バックアップ SQL 7 で , 195, 232 定義 , 247 データベースのパラレル度 SQL 6.x , 262 SQL 7 , 198 定義 , 247, 301 データベースまたは単一のテーブルの復元 SQL 6.x の復元オプション , 278 データベース・オブジェクト , 定義 , 247, 301 データベース・ファイル (datafile) Oracle7 , 118 定義 , 65 データ・ファイル , 定義 , 185 テーブルスペース , 定義 , 69, 118, 187 テーブルに追加 SQL 6.x 固有の復元オプション , 283 テスト Informix のバックアップ構成 , 324, 453 Oracle8 用統合ソフトウェア , 31 SAP R/3 用統合ソフトウェア , 157 Sybase 用統合ソフトウェア , 387 デバイス Exchange の NULL ファイル・デバイス , 345 Exchange の性能の向上 , 345 NULL ファイル・デバイス , 228, 248 Oracle7 データベースの復元 , 103 SQL 6.x の NULL ファイル・デバイス , 289 SQL 6.x の性能の向上 , 289 SQL 7 の性能の向上 , 228 共有なしモデル , A-4 クラスター内で共有 , A-4 デフォルトの同時ストリームを使用 SQL 7 オブジェクト固有のオプション , 213 xiv と 統合 クラスター対応アプリケーションとの , A-6 統合ソフトウェアの概念 Exchange , 310 Informix , 430 Oracle7 , 76, 78 Oracle8 , 7 SAP R/3 , 129 SQL 6.x , 258 SQL 7 , 194, 198 Sybase , 363 統合ソフトウェアの高度な概念 SQL 6.x , 261 SQL 7 , 198 統合保護 SQL 6.x , 301 定義 , 248 同時ストリーム , 310 SQL 6.x , 261, 274 SQL 7 , 198, 213, 249 SQL 7 オブジェクト固有のオプション , 213 同時ストリームの数 SQL 6.x , 261 SQL 7 , 198 定義 , 249, 303 トラブルシューティング Exchange , 346 Informix に関する問題 , 482, 485 Informix 用統合ソフトウェア , 480 Oracle7 のバックアップに関する問題 , 114 Oracle7 の復元に関する問題 , 115 Oracle7 用統合ソフトウェア , 110 Oracle8 用統合ソフトウェア , 55 SAP R/3 用統合ソフトウェア , 175 SQL 6.x , 297 SQL 7 , 239 Sybase 用統合ソフトウェア , 414 トランザクション , 定義 , 421 索引 索引 トランザクション・バックアップ Sybase , 359 定義 , 421 トランザクション・ログ , 定義 , 250, 303, 421 トランザクション・ログからアクティブでないエ ントリーを削除 SQL 7 オブジェクト固有のオプション , 213 トランザクション・ログ・バックアップ SQL 6.x で , 258 SQL 6.x , 289 SQL 7 で , 195, 232 定義 , 250 な なし , SAP R/3 のバックアップ・オプション , 153 は ハートビート , A-5 バックアップ手順 SQL 6.x , 260 バックアップ中 Oracle8 固有のバックアップ・オプション , 29 バックアップ仕様 Exchange で作成 , 319 Exchange のスケジュール設定 , 326 Informix の復元オプション , 471 Oracle8 , 37 Oracle8 の構成 , 23 SAP R/3 の作成 , 146 SQL 6.x , 269, 275 SQL 6.x 固有のオプション , 272 SQL 7 , 207, 214 SQL 7 のスケジュール設定 , 214 Sybase の編集 , 386 新しいバックアップ仕様のスケジュール設 定 , Sybase , 382 所有権 , Oracle8 , 9 バックアップ手順 Exchange , 310 索引 Oracle7 , 91 Oracle8 , 36 SAP R/3, backint の使用 , 131 SQL 7 , 196 Sybase , 400 バックアップに関する問題 Exchange , 346 Informix , 481 Oracle7 , 114 Oracle8 , 61 SAP R/3 , 180 SQL 6.x , 299 Sybase , 415 バックアップの種類 SQL 6.x , 258 Informix , 456 Oracle7 , 73 Oracle8 , 3 SQL 6.x , 255, 258 SQL 7 , 191, 194, 247 Sybase , 359, 391 バックアップ方法 Informix , 456 SAP R/3 , 158 Sybase , 390 バックアップ・インタフェース , 定義 , 64 バックアップ・オプション Exchange , 323 Oracle8 , 27 SAP R/3 , 150 SQL 6.x , 272 SQL 7 , 210 バックアップ・シーケンス Oracle7 の復元オプション , 101 バックアップ・セット , 定義 , 65 バックアップ・デバイス Oracle8 , 23 バックアップ・テンプレート SAP R/3 で新しいバックアップ・テンプレー xv 索引 トを構成 , 146 バックアップ・バージョン , 282 SQL 7 の復元オプション , 220 バックアップ・モード SAP R/3 , 158 バッファ・サイズ Exchange アプリケーション固有のオプショ ン , 324 パラメータ・ファイル SAP R/3 , 154 定義 , 186 パラレル度 Oracle7 の復元オプション , 100 SQL 6.x , 261 SQL 7 , 198 ひ 定義 , 486 非常用ブート・ファイル , 432, 486 日付で復元 Informix の復元オプション , 472 表記法 表記 , vi 表示 以前に実行した Exchange セッション , 339 以前に実行した SQL 7 セッション , 234 標準保護 SQL 6.x の , 303 SQL 7 の , 定義 , 249 ふ 負荷別 SAP R/3 のバックアップ・オプション , 152 復元 Exchange Server , 329, 335 Exchange, 単一のメールボックス , 335 Exchange オブジェクト , 329 Exchange をクラスター対応として , 342 xvi Informix, omnidb コマンドの使用 , 469 Informix, 方法 , 468 Informix, 他のクライアントへの , 476 Informix, 他のデバイスの使用 , 477 Informix データベース , 468 Oracle7 , 97, 98 Oracle8 データベース , 47 SAP R/3 データベース , 164 SQL 6.x , 278 SQL 6.x, オプション , 282 SQL 6.x オブジェクト , 283 SQL 6.x データベースを他のサーバへ , 283 SQL 6.x のユーザー・データベース , 288 SQL 7 , 217 SQL 7, コマンド行の使用 , 243 SQL 7 固有のオプション , 220 SQL 7 データベースを他のサーバへ , 222 Sybase データベース , 401 クラスター対応 Informix データベース , A-29 クラスター対応 Oracle7 データベース , 108 クラスター対応 SAP R/3 データベース , 173 最新の Exchange オンライン・バックアップ , 333 分割ミラー・オフライン・バックアップ , 332 ポイント・イン・タイム復元 , SQL 7 , 217 他の Oracle7 Server へ , 103 他のデバイスから Oracle7 , 103 他のデバイスから Sybase , 410 復元オプション Exchange , 333 Informix , 471 Oracle7 , 100 SQL 6.x , 255, 282 SQL 7 , 191, 220 サポートされていない , Oracle7 , 101 復元前にサービスを終了 Exchange 固有の復元オプション , 334 復元時刻の選択 Oracle7 の復元オプション , 100 索引 索引 復元手順 Exchange , 329 Exchange, 概念 , 311 Oracle7 , 77 Oracle8 , 10 SAP R/3, backint の使用 , 134 SQL 6.x , 260 Sybase , 401 復元手順 , 概念 SQL 7 , 197 復元に関する問題 Exchange , 349 Informix 用統合ソフトウェア , 483 Oracle7 , 115 Oracle8 , 62 SAP R/3 用統合ソフトウェア , 180 SQL 6.x , 299 SQL 7 , 242 Sybase 用統合ソフトウェア , 418 復元の種類 Oracle8 , 3 Sybase , 359 復元後にサービスを開始 Exchange の復元オプション , 334 復元方法 Informix , 468 復旧 Informix データベース , 478 Oracle7 データベース , 104 Oracle データベース , 48 SAP R/3 データベース , 167 SQL 6.x データベース , 285 SQL 7 のマスター・データベース , 225 SQL 7 のユーザー・データベース , 227 Sybase データベース , 411 復旧完了状態 SQL 7 , 217 SQL 7 の復元オプション , 221 復旧時刻の選択 索引 Oracle7 の復元オプション , 101 増やす Media Agent のブロック・サイズ , 96 フル・データベース・バックアップ SQL 6.x のバックアップの種類 , 258 SQL 7 で , 194, 232 定義 , 247 フル・バックアップ Exchange で , 定義 , 353 Oracle8, 定義 , 65 SQL 6.x データベースの , 289 Sybase , 359 定義 , 421 プレ・バックアップ Oracle8 固有のバックアップ・オプション , 28 分割ミラー・オフライン・バックアップ Exchange の復元 , 332 へ 編集 Informix バックアップ仕様 , 451 Sybase バックアップ仕様 , 386 ほ ポイント・イン・タイム復元 SQL 6.x 固有の復元オブジェクト , 278 SQL 7 , 217 SQL 7 の復元オプション , 220 他の SQL Server へのデータベースの復元 , 217 SQL 6.x の復元オプション , 278 他のクライアントへの復元 Exchange の復元オプション , 333 SQL 6.x の復元オプション , 283 他のテーブルへの復元 SQL 6.x 固有の復元オプション , 283 SQL 6.xに固有の復元オプションとして , 283 SQL 6.x の復元オプション , 283 他のデバイスを使用した復元 , 217 SQL 6.x の復元オプション , 278 xvii 索引 ポスト・バックアップ Oracle8 固有のバックアップ・オプション , 29 よ 用語 Exchange , 353 Informix , 486 Oracle8 , 64 SAP R/3 , 183 SQL 6.x , 301 SQL 7 , 247 Sybase , 421 ま マスター・データベース SQL 6.x , 259 SQL 6.x の再構築 , 286 SQL 6.x の復旧 , 285 SQL 7 再構築 , 225 SQL 7 の復旧 , 224 も モニター Exchange セッション , 338, 339 Informix セッション , 479 Oracle7 セッション , 105 Oracle8 セッション , 49 SAP R/3 セッション , 168 SQL 6.x セッション , 291 SQL 7 セッション , 233 Sybase セッション , 412 Sybase の復元セッション , 406 以前に実行した SQL 7 セッション , 234 ゆ ユーザー権限の設定 SQL 6.x , 286 SQL 7 マスター・データベースを復旧する , 225 ユーザー・インタフェース Informix のインストール , 432 Oracle7 のインストール , 80 Oracle8 のインストール , 14 Sybase のインストール , 366 ユーザー・データベース SQL 6.x の復元 , 288 SQL 6.x, 定義 , 259 SQL 7 , 195 SQL 7 の復元 , 227 xviii り 利点 Exchange , 307 Informix , 426 Oracle7 , 73 Oracle8 , 3 SQL 6.x , 255 SQL 7 , 191 Sybase , 360 リドゥ・ログ Oracle7 , 119 定義 , 68, 186 れ 連続バックアップ Informix データベース , 467 ろ ロード , 定義 , 302 ログイン ID, 定義 , 248, 302 ログイン情報 Oracle8 ターゲット・データベースへの , 66 Recovery Catalog Database への , 67 ログ・ファイル SAP R/3 のバックアップ・オプション , 152 論理ログ・ファイル , 487 , 定義 , 487 索引