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ネットワンシステムズ株式会社

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ネットワンシステムズ株式会社
ネットワンシステムズ株式会社
2016 年 3 月期 決算説明会 質疑応答(要旨)
<2016 年 4 月 28 日(木)15:30 開催>
参加人数: 28 名
所要時間: 67 分(説明 41 分・質疑 26 分)
質問件数: 3 名・8 件
Q1. 今後の 3 年計画の前提に通信キャリアの設備投資が含まれていないとのことですが、通信キャリア
の投資動向はいかがでしょうか?
A1. 現在の 4G/LTE より高速な 5G の設備投資について 2018 年までには最終仕様が固まるとみられ、
当社はその検証にあたる人と機材を提供していますが、現在は投資抑制が最優先されています。
5G については 2018 年に見込まれる導入まで大きな投資はされないと思いますので、中期計画に
は入れていません。
その一方で、1 世代前の 3.5G のネットワーク投資について新たな検討がされています。現在、フリ
ーの Wi-Fi(無線 LAN)の設置が増えています。Wi-Fi は企業や公共分野でも使われていますが、電
波干渉など技術的な制限があります。その打開案としてマイクロセルが検討されています。1 つの
パケット(伝送単位)をより小さくして通信効率を上げることで、Wi-Fi でカバーできない領域をカバー
し、より多くの人を接続可能にする技術です。このマイクロセルは昨年から検証が始まっていますが、
機器は今年の夏から秋に出ます。当社でも技術支援とソフトウェアの検討を進め、2017 年度には売
上の増加を見込める可能性があります。但し、まだリスクが高い技術のため、アメリカに先行して導
入するかは現状では分かりません。
Q2. 販売管理費を減らし、人を増やさない計画に見えますが、キャッシュはどのように使っていくのでしょ
うか?
A2. 販売管理費はまだ減っていません。人員採用について欠員補充はしますが、追加は新卒 46 名しか
採用しません。なお、従業員数の変動には出向者も含まれています。昨年度は 71 名の出向を解除
していますので、社員の純減は 50 名程度です。組織の新陳代謝も必要ですので、全従業員の 5%
程度は毎年変わって欲しいと思っています。ただ実際のところ昨年度の退職率は 2%程度でした。
また、キャッシュの使い道は M&A に使いたいと思っています。2016 年は国内企業から視点を変え、
海外企業への投資やジョイントベンチャー、買収の検討を始めています。
Q3. 利益よりも多く配当していますが、キャッシュを使わない場合に配当の増額はあるのでしょうか?
A3. 2016 年度も年間配当金は同額の 30 円を考えています。配当が利益よりも多いですが、支払金額
を見ますと年間キャッシュフローの収支はイーブンなので現在の水準では問題ないと考えています。
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2016 年 3 月期 決算説明会 質疑応答(要旨)
<2016 年 4 月 28 日(木)15:30 開催>
Q4. 配当への基本的な考え方は安定重視で前期までの金額を考慮しているのでしょうか、それとも、あ
くまでも利益の分配なのでしょうか?
A4. 中期的に当社の株式を保有していただきたいと考えています。中長期的に支援いただける株主の
方には中長期的なリターンの一つとして、配当金に関しては安定的にお支払いさせていただきたい
と考えています。営業利益率が 6%を超えるまでは配当金を絶対金額でお支払うことを守っていきた
いと考えています。
Q5. 足元の出足について今期も計画に対して弱含みで進んでいるのでしょうか? 受注状況はいかが
でしょうか?
A5. 受注は順調に推移すると思います。第 1 四半期は受注に関してはいいスタートが切れていると思い
ますが、売上をキャッチアップできるかは努力が必要です。ただし、上期については計画を達成でき
るのではないかと思います。
Q6. 決算説明会資料の中期ビジョンで売上は伸びていますが、受注はどのように取れていくのでしょう
か?
A6. 3 年間の観点では既存のベースを守りながら、新しいビジネスを載せて伸ばしていくことで、受注、
売上とも伸長させて行きたいと考えています。
Q7. 中期計画では通信キャリアの投資がないなか、どこでシェアを伸ばしていくのでしょうか?
A7. 単純なルータ、スイッチの市場規模は 4,000 億円と言われています。その中で通信キャリア向けに
ルータ、スイッチを販売していた時期に比べれば市場規模は下がったと言えるかもしれません。一
方、新規市場であるクラウドシステムに基づく新たなキャンパスネットワークでは、データセンターを
中心としたより高度なスイッチの導入が増えてきています。
そのような中、コーポレート営業を作った意図としては、これまで当社がリーチ出来ていないところ
のマーケットシェア獲得を考えています。それから、データセンターを新たなクラウドシステムに置き
換え、ワークスタイル・イノベーションという利活用の面をより強固にしていくことで、既存のお客様に
加え、新たなビジネスを作っていきます。
Q8. 中期計画で 3 年後に新市場・新ソリューションによる 240 億円の売上増加を想定していますが、こ
の追加分による営業利益率への寄与は見込んでいないのでしょうか?
A8. 現時点では、IoT 市場は売上増だけで利益貢献はないと思っています。グローバル市場については
あまり高い利益率は取れないと思っています。中期計画では、コーポレート市場も含めて 3 年以内
に売上を 240 億円上積みし、既存ビジネスの収益性を改善することで現状以上の利益改善を目指
します。
以上
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