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オーストラリア,ニュージーランドにおける羊肉産業の計量経済分析

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オーストラリア,ニュージーランドにおける羊肉産業の計量経済分析
賀
爪
日 東終 形
的 動 学 的安定性 と固有値
五 シミ ュレーシ ョン分析
H 事 後 予糾 (バ リデ ー シ ョン)
j
I 事止
別予測 (プ レデ ィクシ ョン)
六 動学 乗 数分析
H 主要 市場 への羊肉輸出量 に対する動学
乗数効 果
肖 羊 肉 消費需要 に対する動学乗数効果
白 羊肉 生産量 に対す る動学乗数効果
七 要約 と 残された 課題
0 誘導 形
四 推定 モデルの動 学的安定性
H 構造 形
加
に おけ る羊 肉産業 の計 量 経済分 析
オー スー ラ リ ア' ニ ュー ジー ラ ン
ド
一 は じめに
二 モデ ルの定式化
; 主要市場 の輸出需要関数
j
I 国内消費需要関数
臼 国内羊肉価格関数
的 生産供給関数
㈲ 非主要市場 への輸出および スト ック関
係式
三 モデ ルの推定結果
H 主要市場 の輸出需要関数
⇔ 国内消費需要関数
日 国内羊肉価格関数
的 生産供給関数
何 非主要市場 への輸出および スト ック関
係式
オ ー スト ラ リ ア ' ニュー ジ ー ラ ソドに おけ る羊肉 産 業 の計 量 経 済分析
倭
必
構
量
析
分
要
計
記
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ル
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'市
常 の計 量分析 と は違 って シミ ュレー シ ョンによ る予測 に は余 -重点 を置 かず' 動学乗数分析 に重 点 を置 いて いる。
以 下 の展 開 はそれ に 必要 な最 小 限 の分 析 手法 の説明 と そ の適用結 果 の解 釈 に終始 す る。
分 析 に先立 って両 国 の羊 肉産 業 を取 り巻 く環境 を概観 し てお こう。
両 国 の農牧形態 は第 1図 に示さ れ る通 り であ る。 オー スト ラリ アでは中 央 の乾燥 地を除 く 周 辺部分' とく に東 南
部 に偏 っており' ニ ュージ ーラ ンド では北島 の全域と南 島 の東 側 に偏 って いる。
政
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伴
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オ ー ス ト ラ リ ア ' ニ ュー ジ ー ラ ソドにおける羊肉産業の計量経済分析
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に資 す る ことt
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を主な 目的 とし て いる。定式化 に当 た っては' モデ ルの規 模 を出来 るだけ小 さく保 つよう努 めた。 また本 稿 では通
体
具
的
は
い
に
る
よ
り
。
'
近年' ニ ュージ ー ラ ンド では' そ の輸 出収 入 の約半分が'牧羊 農家 の生産 活動 に依存 し て おり' 羊毛' マト ン'
ラムと いう 主要経営 に副業 と し て の肉 牛 を加 え て経営 さ れ て いる。 こう した 事情 は' オー スト ラリ アにお いても大
″
b
)ニュージーランドの士安農牧地軒 〔文献 1
5
〕
∈∃ 炎相場 農
f
J
T
一
屈ヨ 兆杓的輯農及び汀羊肥L
J
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r
J
I
子判巴f
f
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及び創見家畜仕上げ
一
犯訊
四斑集都
私淑的牧甫
皿皿 (
a
)1
7
:
及び
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卜
生耗
J
瓦田 (
b
)良質羊毛生畦
I
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l
■ 集約的園芸農業
E≡
ヨ 凝約州法合農整
⊂コ 未開発地仙5
.
地帯など)
と言 われた位 であ り、 イギ リ ス人 の入植 以 来 一八九〇年代 ま では'
き く は異 ならな い。後 者 では' 牧 羊 業 よ りも肉 牛経営 の方が 主 であ る点 で若 干 の違 いはあ るが' 依然 と し て牧羊業
8)オーストラリアの{
i
i
要農牧地帯 (
文献 1
8
)
への依存 度 は高 い。 か つては 〟羊 の背 に乗 る国
オセアニア両国の主要農牧形態
第 1図
まさ に
っ
た
。
オーストラリア' ニュージーラソドにおける羊肉産業 の計量経済分析
(
-)
以 後 一九 三〇年 頃 ま では小麦生 産 が 拡 大 し' それ以 後'牧 草 を中
〟
羊 の時 代 ″ とも 言 う べき状 況 であ
を 土台 と し て開 始 された の で あ る。
発 展 し て いるO さ ら に 一九 六〇年 代 の肉 牛飼 養 頭 数 の急上昇 を 経 て、今 日に 至 って いる. こ の
″
相 対 的 に不 利 と な り'牧 羊 あ る いは酪 農業が 相 対的 に拡 大
が
よ う に オー スト ラ リ アの経 済 発 展 は' ま さ に 〝牧 羊業
が
v
e
n
i
s
on) の導 入など の面で農 産物 輸 出に 伸 縮性 をも た せようと
業 内 部 で の多 様 化、 つま り園 芸作 物 の強 化 ' 鹿 肉 (
他 方' ニ ュージ ー ラ ンド も 種 々の多 角 化 を 押 し進 め つ つあ るが ' と るに足る非 農 業 資 源を 持 たな いた め' 主 に農
き た の であ る。
製 品輸 出 へと重 点 を 移 す こと に よ り、 国 際 農産 物 市 場 の変 動が も ろに 国内経済に 波 及 す る こと を 阻 止 しよ う と し て
策 を 押 し進 め ると 共 に' 農 業 内 部 に お いて は畜 産 物輸 出 から 穀物 や園 芸 作物輸出 へ' さ らに 農 産 物輸 出 から鉱 工業
場 から 非 イギ リ ス市 場 へと' ま た最 近 では' 最 有利 市 場 であ る アメ リカ市場から 非 英 米 市場 へと、 輸 出先 多 角 化 政
ンド で は' そ の対応 の仕方 が 若 干 異 な って いた。 つま - オ ー スト ラ リ アは' この危 機 的 状況 に対 し て' イギ リ ス市
こう した 国 際情 勢 の激変 に 対 し て' 非 農 業 資 源 を持 って いた オー スト ラリアと そ れ を 持 た な か った ニ ュージー ラ
(1九七二/≡)お よ び 石油 シ ョ ック (l九七四)が決 定 的 な 追 いう ちを かけたのであ るD
イギ - スがEC に 加 盟 した時 点 で大 打 撃 を 被 った のであ るが ' これ に加 え てほぼ 同 時 期 に生 じた 国際 的 な食 糧 危機
れ る。 周 知 の通 り' 両 国 とも欧 州 人入植 以 来 ' 専 ら イギ リ ス市 場 への輸 出 に支え ら れ て来 た。 従 って 一九 七 三年 に'
来 た。 こう した傾 向 は今後 も 続 くも のと見 ら れ るが 、 そ れ は' 両 国が 直 面 している輸 出 市場 の動 向 に大 き く 左右 さ
す る傾 向 に あ る反 面 ' オー スト ラ リ アでは' 牧 羊 業 や酪 農 業 が 相 対 的 に縮小し' 肉 牛 農 家が 拡 大 す る動 きを 見 せ て
近 年 の傾 向 と し て' ニ ュージ ー ラ ンド では肉 牛農 家
心 と した 農業 経 営
四
し ており'輸 出先 の多角化 を図 って いるが' そ の成 果 は オー ストラリ ア ほど 鏡著 ではな い。 それ故' イギ リ スのE
C 加 盟後も依然 と し て特別枠 を 設 け て' 主 に酪 農品を中 心 にイギリス へ の輸 出を続 け て いる。
こう した国際情勢 を背景 に' 石油危機 以後' 中東諸 国 のラ ム輸入が激痛 し 、 オー スト ラ リ アでは イ ラ ンが最大 の
輸 出市場 とな って いる。また ニ ュージ ー ラ ンド に お いても'従来、圧倒 的優 位を しめ て いた イギ リ ス市場 を イラ ン'
イ ラ ク市 場が追 い越 し っつあ る。
他方へ マト ンの輸 出市場 に ついては' 日本 と ソ連 が上位 を しめてお - '安 定的 には 日本が最 大 市場 とな って いるo
こう した事情 を反 映 し て' ニ ュージー ラ ンド では' 国内 の羊 肉計画価 格 (
s
c
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e
u
l
ep
r
i
c
e
) の算定 に当 た って' ラム
の場 合 は イギ リ スの国内価 格 を基 準 にし て いるが' マト ンの場合には 日 本 の 国内 価 格 を基 準 に し て いる。
また最 近 では' ラ ム、 マト ンの輸 出 に加 え て生体 と し て の羊 の輸出が のび ている。主 た る市 場 はや はり中東諸 国
であ るが' これに加 え て共産 圏諸 国 の輸 入も のび て いる。特 に最近では '中 東紛 争 のた め に激減 した ラム生産 を補
う た めに'羊 の生体 輸 入が 急 増 し て いると言 われ る。
さ らに羊肉産業 の結 合生産 物 と し て の羊 毛市場 の動 きを無視 すること はで きな い。 あ る分 析結 果 によ ると ' マト
ン価 格 と ラム価格 と は'羊飼 養 頭数 の短 期 的な構成 比率 を説 明すること はで き るが'羊 の長 期的 な総頭数 は' これ
ら の羊肉価格 よ-も む しろ羊 毛価格 によ り説 明 さ れ る ことを示 している 。周 知 の通 り' 羊 毛 の国際価 格 は'合 成繊
維 な ど の代替 品 の出 現 によ -長期 的 に低 下 し て来 ており' ま た周期的 に 大き く変 動 して来 た。 この国際羊 毛価格 の
動 きが' オ ー ストラ リ アにおけ る羊飼 養 頭数 の長期的な減 少傾向 の I部 を説 明す るも のと思 われ る。 因 に 日本 は'
両 国 に おけ る羊 毛輸 出 の最 大 市場 とな って いる。
オ ー ス ト ラ リ ア 、 ニ ュー ジ ー ラ ソ ド に お け る 羊 肉 産 業 の計 量 経 済 分 析
五
オーストラリア、 ニュージーラソドにおける羊肉産業の計丑経済分析
六
このよう に オ セ ア ニアの牧 羊業 を検 討す る場 合' 関連 す る商品 (つま -'ラム'マトン'生体としての羊および羊毛)
の多 様性 を いかに処 理す るかと いう点が問 題 と な る。本 稿 では'これを 羊 肉 と羊 毛と に分割 し' 後者 に ついては別
稿 に ゆず る ことと した。 また前者 に ついては' ラム' マト ンの間で特 に 区 別 せず'集 計的 に取 り扱 わざ るを得な か
った。 更に羊 の生体 貿易 は本 稿 の対象 から除 外 した。
以 上 に のべたよう に' オ セ ア ニアの牧 羊業 にと っては' 特 に日本市場 と イギ リ ス市場' それ に中東 市場が重 要 で
あ る ことが知 られ る。 それ故 '本 分析 では、 オ セ ア ニア両国 の主要輸出 市 場 と し て日本 と英 国 とを選 んだ。他 の市
場 は非 主要市場 と し て集 計的 に取 -扱 われ て いる。 な お' 中東市場 は重 要 ではあ るが' 計 測 期間 の最 後 の部 分 で重
(-
)
モデ ルの定式化
1八世紀後半の冷凍輸送船の発明により食肉輸出が可能となり'牧羊業 の中でも羊毛から羊肉 へと重点が移行した。
要性 を増 し て来 た に 過ぎな いた め'非 主要市場 に集 計 され た。
注
二
本 稿 は' オ セ ア ニアの羊 肉産 業 の モデ ル化 を試 みたも のであるが ' こ れ は、既 に発表 した 「オ セ ア ニア牛肉産業
の計 量経済分析 」︹
1
4 ︺ に続 -も のであ り' 全体 と し ては' 牛肉部 門' 羊 肉部 門' 羊 毛部 門 ' 酪農部 門、林 産物部
門を含 むよ-大 き な モデ ルのサブ モデ ルと し て企 てたも のであるo そ の 全 体 モデ ルは、 日本 と の貿易 関係 を具 に検
討 し'両 地域間 の諸 政策 の効 果を定 量的 に分析 でき るよう試 みたも ので ' 本 稿 の段階 では分 析 的 と いう よりも むし
ろ多 目的な モデ ル構 築 そ のも のを 目指 したも のであ る。 それ故、オ セア ニア地域内 の詳細 な 市場経済 関係 は可能 な
限 -簡略化 され てお り'極 め て集 計度 の高 い レベ ルで計測 され ている。
先 ず、 羊肉 そ のも のの定義 に ついてであ るが、先 述 した如 く' 羊 肉農家 は' ラムと マト ンおよ び これ に加 え て生
体 と し て の羊 の生産 に従事 し て いる。本稿 では' この生 体 とし て の羊 の市場 取引 は原則 と し て取 -扱 って いな い。
Sh
e
epme
a
t
)と し て集計 的 に取 り扱 ったQ l般的 に'
また' ラ ムと マト ンに ついても' と り立 てて区別 はせず' 羊肉 (
ラ ムは マト ンよ-も 値 段が高 く、 マト ンに対 し て上級財的性格が強 く ' 味 も 大き く異な る こと から、 両者 に対す る
消費 需 要関数も異な って いる。 それ に加 え て、 両者 の生産 期間 も異 な る こと から'各 々の生産 供 給関数 にも差異が
あ るはず であ るO従 って' これ らを単純 に集 計 的 に単 一商 品と し て取 り扱 う こと から来 る情 報 の ロスはかな り大 き
いかも知 れな い。 し か し、 全体 の モデ ルを操 作 可能 な範 囲内 にとど め るため' あ る いはデー タ上 の制 約 のた め' 両
者 を集 計 し て取 り扱 う ことと した。
オー ストラ リ アと ニ ュージ ー ラ ンド の各 々に ついて' 六本 の行 動方程式 と l本 の定義 式 と からな る。従 ってオ セ
ア ニア地域 と し ては 二 一
本 の行 動方 程式 と 二本 の定義式 と の合計 一四本 の式 から構成 さ れ て いる。
主 要市 場 の輸 出 需要関数
以 下'個 々の方程 式 の スペ シ フィケー シ ョンを説 明 し て いく こととす る。
H
羊肉 の国際貿易 に ついて論 じ る場合' ラムと マト ンと でそ の主 要市 場が異 な る こと は'既 に論 じた。 ラムに関 し
ては、伝 統的 に イギ リ スが最 大市 場 であ -' 石油 シ ョック以後 は イラ ン' イ ラクを中 心 とす る中東諸 国が急速 に の
び て いる。 これに対 し て' マト ンに関 しては' 日本 および ソ連が最 大 の貿易 相 手国 とな って いる ことも前述 した。
ー'
シー ラ ソ ド に お け る 羊 肉 産 業 の計 量 経 済 分 析
七
このう ち ソ連市場 は過去 にお いて何 度も最 大輸 入国 とな って いるが 、 極 め て不安定 であ り' 安 定的な輸 出市場 と し
オ ー ス ト ラ リ アt .
ニ
オ ー ス ト ラ リ ア ' ニ ュー ジ ー ラ ソ ド に お け る 羊 肉 産 業 の計 量 経 済 分 析
八
ては 日本 ほど の重 要 性 をも って いな い。以 上 の点を考慮 し てラ ムに関し て はイギ リ スを, ま た マト ンに関 し ては 日
期 前 の羊肉輸 出 量'各 々の輸 出価格 (
あるいは輸出先国におけるオセ⋮ ア産羊肉価格)および輸 入国
本 を 主 要輸 出市場 と し てとら え' オー スト ラリ ア二 三 -ジ ー ラ ンドから 両国 への羊 肉輸出 関数 を計測 した。 そ の
各 々に ついて二
のGNp を そ の説明 変 数と し て選 んだ。前 者 は'羊 肉輸出 におけ る市場 の動学 過 程を' また後 の二者 は、各 々,価
格 効 果 と所 得効 果を 示す説明変 数 と し て選ば れ て いる。 理論的 に は価格効 果は マイナ スに、 所 得効果 はプ ラ スの符
国内消費需要 関数
号が 期待 され る。な お' これら の具体 的な関数 関係 は' 次章 の①'②式 と ⑧'⑨ 式 と に示さ れ る通り であ る。
jj:
ォ- スト ラリ ア、 ニ ュージ ー ラ ンド におけ る羊肉 総消費 量 に ついては' 両国 に おけ る羊肉 価格'代 替 品 の 価 格
集 計 的な 給消費 量 であ る こ と に 注 意
(ここでは牛肉価格と豚肉価格が用いられる)およ び国 民所 得 と前期 の羊肉価 格 が説明 変数 と し て 選ば れた。 こ こで,
従 属変数 (
被説明変数)の羊肉消費 需 要 量は、 1人当 たり のター ムではなく
を要す る であ ろう。 これは∵ ソステム全体 の線形性 を維持 す るた めに採用 された便法 にすぎ な いが、 この取 り扱 い
人当 た り ター ムで の計測結果 と は若 干異 な りう る点に注意 す る必要が あ ろう 。 理論的 には,羊肉価
によ り'推 定結 果 から導出 され る各種弾力性 の値 は'計 測期間 における人 口の動 き によ り影 響 さ れ て いる恐 れが あ
る. それ故 二
格 の係数 は マイナ スに' また代替 財価 格 の係数 と国 民所得 の係数 とはブ ラ スに推 定さ れ る ことが 期待 され る。 な お・
この関係式 の具体 的 な関数形 は次章 の③'⑯式 に示 され る通 り であ る0
j
g 国内羊肉価格 関数
オー ストラリ ア' ニ ュージ ー ラ ンド に おけ る羊肉 国内 価格 は種 々の変数 から影響 され て決 定 さ れ る。 ここでは'
これら の中 から' 主 要輸出市場 であ るイギ リ スと 日本 で の羊 肉輸 入価 格 (
あるいはこれらの加重平均値)
'羊肉 生産 量、
前 期 におけ る羊 肉価 格 およ び ニ ュージ ー ラ ンド で採 用さ れ て いる羊 肉 計画 価格 な どを説明変数 と し て用 いた。 な お'
オー スト ラリ ア側 の式 にも' 何 ら か の政 策価 格 を代 表 す る説明変数 を 入れ る ことが望 まれ るが' デ ー タ不 足 のた め'
本 稿 の段階 では使 用 できな か った。 理論 的 には'羊 肉生産 量 の係数 は マイ ナ スに、 それ以外 の説 明変 数 の係数 はブ
生産 供給関数
ラ スに推 定 され る ことが期待 さ れ る。 ま た' この関係式 の具体的 な関 数形 は次章 の④'⑪式 に示 され る通 り であ る。
㈱
周知 の通 り'食 肉 の生産 過程 は、羊 肉生産 量、屠 殺頭数'飼養頭数 の三 つの指 標 で把握 さ れう る。事実'多 く の
食 肉統計 は' この三者 を含 ん で いる。 し かし' 計 量 モデ ルの構築 に当 た っては' この三者 の全 てを内 生変 数 とす る
″
の関係 にあ
こと は少 々蛇足 にすぎ る。 と いう のは' 羊 肉生産 量 と屠 殺頭数と は' 精肉技術 に変 化が なけ れば、 ほぼ 一定 の歩留
-率 を介 し て比例 関係 にあ-' また屠 殺 頭数 と飼 養頭数 と は' 1定 期間 に限 って いえば' 〟
和が 1定
それ故'本
″
。
るから であ る。従 って この三者 は互 いに独 立な時 系列 ではなく、 い わ ば '〟
線 形従属
。
の関係 にあ る
稿 では' 羊肉 生産 量 と羊飼養 頭数 と の二 つを構造方 程式 の従 属内 生変 数と し て用 いた
前 者 の羊肉生産 量 の関係式 は' いわば羊肉 供給関数 に対応 し'羊 肉価格 、(
前期 の)羊飼 養 頭 数' 主要輸 出市場 へ
の羊 肉輸 出 量 (
あるいはその増分値)および前 期 の羊 肉生産 量な ど で説 明さ れ る。
オ ー ス ト ラ リ ア ' ニュー ジ ーランドにおける羊肉産業の計量経済分析
九
オ ー ス 土 7 リ ア 、 ニュー ジ ー ラソドにおける羊肉産業の計量経済分析
10
後 者 の羊飼養 頭数 の関係式 は'いわば羊 肉生産関数 に対応 し'羊 肉 価格 (ニュージーランド の場合には羊肉計画価格)
,
羊 毛価 格 (ニュージーランド の場合には羊肉安定帯下限価格)
'主要輸出市 場 への羊肉輸 出 量 (
あるいはその増分値)およ び
前 期 の羊 飼養 頭数 などを説明変数 と し て用 いて いる。
これら両推 定式 にお いて、 ラグ付 き従 属内 生変数 を用 いた理由 は ' ナ- ロフ型 の期待 形成 と部 分調整 によ る供給
反 応 モデ ルを組 み入れ るた め であ-' ま た両式 にお いて' 主要輸出 市場 への羊肉輸出 量を用 いた 理由 は'海 外 主要
市 場 から の輸 入需 要 のも つ派 生的生産 誘 発効 果 を検討 す るためであ る。羊 肉 は生産 量に占 め る輸 出比率 が高 いた め
に この効 果 は、極 め て重 要 な意味 をも つことが 予想 さ れ る。
また これら 二 つの従 属内 生変数 の羊肉価 格 に対す る反 応 は'極め て複雑 であ る。 と いう のは'羊 肉価格が上昇 し
た場合' 一方 では' 羊肉生産 量を増 加 さ せ るべ-屠 殺頭数 を ふやし ' そ の結果'飼 養 頭数 は 一時 的 に減 少す る こと
が 考 えら れ る のに対 し て'他方 では、 同 じく羊 肉価格 が 上昇 した場 合' 生 産 スト ックと し て の肉 羊 そ のも のの価値
が 上昇 す る ので (
価格がさらに上昇するであろうという予想の下に)
'飼養 頭数 を 増 加さ せ る べく屠 殺頭数 を減 ら し'そ の
結 果'羊 肉生産 量も 一時 的 に減少す る ことが考 えられ るから である 。従 って これら 二式 にお いて羊肉価 格 の係数 の
符 号を先 験的 に予想 す る こと は容 易 ではな い。 また' これら の関係 式 の具 体 的な関数 形 は次 章 の⑨'⑥式 と⑯ ,⑯
非主 要市場 への輸出 および スト ック関係 式
式 に示さ れ る通 - であ るO
㈲
以上 で' 主要輸 出市 場 への輸出 量' 国内 消費需 要'国内 価格およ び生産 供 給 の関係式 が定 式 化 さ れた わけ であ る
第 2図 モ デル のフ ローチ ャー ト
(
オー ス-ラリア ・サブセクター)
( ニ
ュ ー
ジー ラ ンド ・サブセクタ-)
輸 出市場段 階
⊂⊃
:内 生 変 数
:
:外 生 変 数
⊂
二
コ
a
j
国内市場段 槽
:恒等式によ.
)決定 される内生変数
一
一
一
一
一
ト
ニラグのない関数関係
一一一一事
:ラグ付 きの関数関係
オ ー ス ト ラ リ ア ' こ ェ- ジ ー ラ ソ ド に お け る 羊 肉 産 業 の計 量 経 済 分 析
1二
が、 両輸 出国 に ついて ' モデ ルを 同時 方程式 体系 と し て閉 じるた め の恒等 式が 必 要とな る。 つま- ここでは'生産
量 から国内消費 量と 主要輸出市場 への輸 出 量とをさ し ひ いた残余 が' 他 の非主 要輸出 市場 への輸 出 量 と スト ックと
に ふり向 けられ る ことを示す恒 等式が用 いられ る。具体的 に は' 次章 ⑦式 と⑭ 式 とに示さ れ る通 り であ る。も し可
能 ならば' 両 国 から非主要市場 への羊 肉輸 出 量 の関数 を別個 に推 定 し て' それ から スト ック部 分 のみを残余 と し て
の恒 等式 で説 明 す る方が興味 深 い モデ ルにな るかも知 れな い。 しかし'非 主要 市場 への輸 出 量 の統計 は年毎 に相手
ここで採 用さ
国 も 異な りデ ー タも 大き く変動 し て いるた め良 好 な推 定結 果 を得 る ことが 難 し- ' 両者 (
非主要市場 への輸出量とス
ト ック) の合計 を残余 と し て計算 した。
前稿 に お いても指 摘 した如 く、 いかな る モデ ルに対 し ても唯 Iの完 壁な 定式 化 と いうも の はなく
れ たも のも'想 定 さ れう る幾 つか の可能性 の中 の 一つにすぎな い。さ らに この分析 は' 日本 側 の同様 な モデ ルの検
討 によ って補 完 され るべき性質 のも のであ る。 そ の意 味 で多 分 に改良 の余 地を 残 して いる。
以上 の スペ シフィケー シ ョンを フ ロー チ ャート の形 で示 した のが第 二図 であ る。図 に示さ れ る如 く' まず イギ リ
スと 日本 と の羊肉輸 入量が各 々独立 に決定 さ れ、 そ の影響 を受 け て' オー スト ラ リ アと ニ ュージ ー ラ ンド の国内 生
産 量および飼 養 頭数が決定 され る。 さら に国内 価格 および消費 需 要にも同時決 定過程 を経 て影響 し'各 々の国内市
モデ ルの推 定結果
場 調整 過程を 通 じ て両国 から の輸 出余 剰 量が種 々の (
非主要)輸 出市場 へと 配分 さ れ ると いう 流 れを 示 し て いる。
三
個 々の方程式 の推 定結果 は' 本 章末 に示さ れ る通 り であ るが' ここで簡 単な 説 明 を与 え て お こう。前述 した如 く'
行 動方 程式 は' オー スト ラ リ ア ・サブ モデ ルの七本 と ニ ュージ ー ラ ンド ・サブ モデ ルの七本 と の合計 1四本 よ-柿
主 要市場 の輸 出需要関数
成 され て いる。 うち 二本 は、 非 主要市場 への輸 出 量 およ び在庫 量を 示す定義 式 であ る。
H
主要輸 出市場 への羊肉輸 出 関数 に ついて' 英 国 への輸 出 関数 (
①式)は' 決 定係 数 でみ る限 り' 余 -良好 な計測
結 果を 示 し て いな い。 また係数 推 定値 は' ラグ付き従 属変 数以外 は有意 に はO と異 ならな い。 これ の理由 は次 のよ
う に考 えられ る。周 知 の通 り' イギ リ スは 一九 七 三年 にEC に加盟 したが' これに伴 ってオー スト ラリ アから の農
産 物輸 入 は大 き く減 少 した。 これ は第 三図 に示さ れ る通 -極 め てド ラ スティ ックな構 造変 化 を オ セア ニア経済 に与
え る こととな った。 一九 七 三年 の二三 ・ 一千 ト ンから 一九 七 四年 の七 ・二千 ト ン へと実 に 三分 の 一に激減 した わけ
であ る。 こう した構造変 化が' モデ ルのサ ンプ ル期 間 で生 じ てお-' 他方' 本 モデ ルでは これを全期間 に わた って
均 一の式 で示 そう と したた め' そ の変化 を 十分 に説 明す る ことが困難 とな った も のと みら れ る。従 って この変化 の
⋮・
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・・
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・
I
-i
(
UKSMQ*-UKSMQ. i) -⋮
)
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蘭n
一三
前 後 でデー タ期間 を 区切 って計 測 す るか、 あ る いはより間接 的な方 法 とし ては' 1九 七 三年 を境 とす るダ ミー変数
を説明変数 に加 え るべき であ ろう。
r
この式 は' ナ- ロフ型 の動学的反応過程 を考 慮 し て次式 のよう に変形され る。
UK
SMQ-UKSM Q.)I
Y
O
UKSMQ*IalUKLM PO*+a2UK
UKLM PO*IUKLM POLl
*+ P[
UKLM PO.I
IUKLM PO+I
*
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・
----志一
オ ー ス ト ラ リ ア ' ニ ュー ジ ー ラ ソ ド に お け る 羊 肉 産 業 の 計 量 経 済 分 析
ミ
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肉輸 出量
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S
注 . 矢 掛 ま観 察 値 , 破 線 は 7 7イナ ル テ ス トに よる推 定値 で, 変 数 名 の末 尾 に
オー ス,
iラ リ ア ' ニ ュー .
シー ラ ソドにおける学内産業の計量経済分析
〓
ハ
ここで UKSMQ廿 は長期 的な均衡輸 出 量 (
イギリスへの輸出量)であ り、 UKSMQ は今 期 におけ る (
短期均衡)
実現輸出 量 であ る。 従 って第 川式 の意 味す ると ころは'前 期 に おけ る実現輸出 量 と長期 均衡 輸 出 量と のギ ャ ップ の
4
0
0rOJ
oだけ の修 正を (
前期 の実現輸出量に)加 え て今期 の輸 出 量が 実現 さ れると いう調整 過程 を 示 し ており' γは調
整 速度 と呼ば れ て いる。 また第 ㈲式 の意 味す ると ころは次 の通 り であ る。前期 に おけ る実 現 輸 出価 格 と期待輸 出価
格 と のギ ャ ップ の )
0
0j
30J
oだけが (
前期 の期待輸出価格に対して)修 正され て今期 の期待 輸 出価 格 を形 成 す ると いう期
待形成 過程を 示 し て いるoさ ら に第 惚式 は、 長期的 均衡輸 出 量が' 期待輸出価 格 と そ の他 の変 数 (ここでは輸出相手
国の実質国民所得)に依存 し て決 定さ れ ると いう関数 関係 を示 し て いる。β は この場合 の期待 の弾力性 と呼ば れ て い
MQ廿 と期待 輸 出価格 UKLM P O*を 消 去 す るた めに' 制式
る.観察 不可能 な変 数 つまり長 期的均衡輸 出 量 UKS
と㈲式を仙式 に代 入 して'適 当 に整 理す ると次式 が 得られ る。
UKSMQIal
Pr・
UKLM POL.
+[
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+(tIr)]UKSMQLl
∼(t
IP)(LIγ)UKSMQL2
+a2
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Ia2
(
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UKYO
_l
・
・
-・
(
4)
これが いわゆ る ナ- ロフ型 の標準的 な (
輸出)供 給反応 過程 であ るが' 本 モデ ルに お いて は' シ ステム全体 を操
UKSMQ-2
)は
作 可能 な範 囲内 におさめ るた めに'各変数 の最 大 ラグを 1に限 定 し て いる。従 って 二期 ラグ の変数 (
推定式 中 に は出 て来 な いO これ は' 上述 の反 応 過程 にお いてt j
9=) つまり期待 の係 数 (
もし各変数が両対数関係で表
(
2)
示されているならば'ヒックスの言う期待 の弾力性に等しい)が 1に等 し いと仮定 し て いる ことにな る0
本 モデ ルの推 定結 果 に上述 の式を適用す ると' オー スト ラリ アから イギ リ ス への羊肉 輸 出 量 の長期均衡値 への調
整 速度 は'〇 ・五 二三と導出 さ れ る。
(
a) 主 要 市 場 - の羊 肉 輸 出 関係
第 1表 短 期 の弾 力性推 定値
-0.8521
-0・5947 j
..61
2
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I;6
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96 ㌦
-0.1
043
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J
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力
(
a) 羊 肉 生 産 供 給 関 係
他方 ' オー スト ラ リ アから 日本 への羊肉
輸 出関 数 は'決 定係 数 'ダ ービ ン ・ワト ソ
ン値 でみ る限 り、 かな -良好 な結 果 を示 し
て いるが'各 係数 の推 定値 は殆 ど有 意 では
ない。 イギ リ ス への輸 出関数 の場合 と同様
に '調 整速度 を計算 す ると〇 ・六 四 二にな
り' 比 較 的大 き いことが わかる。
また、 ニ ュー ジー ラ ンド から主要輸出市
場 (
イギリスおよび日本) への羊肉輸 出関数
に ついては'何 れも決 定係数が低 く、余 -
良 好な 計 測結 果 と は言 えな いが' 日本 への
輸 出関 数 の場 合 の各 係 数推定値 は かな り有
意 に出 て いる。 調整 速 度 は' イギ リ ス への
輸 出関 数 の場 合が〇 ・八九 二、 日本 への輸
出 関数 の場合 が〇 ・六 三八と共 に高 い。 ま
た'両 国 から イギ リ ス' 日本 への輸 出関数
の価格 弾力性 お よび所 得弾力性 を 示す と第
l七
オ ー スト ラ リ ア'
- 表 3:
のよう にな る。
ニュー ジ ー ラ ソド に お け る 羊 肉 産 業 の計 量 経 済 分析
な お こ こに示 した価格 弾 力 性 およ び所 得 弾 力 性 の値 は短期 のそれであ って ' 長 期 およ び中 期 の弾 力性 は' 第 六章
の動 学 乗 数 の所 で論 じら れ る。
こ の短 期 の弾 力 性 から も知 ら れ るよ う に' 価 格 弾 力 性、 所 得 弾力性 と も日 本 市場 の方が イギ リ ス市 場 よ -大 き く'
特 に 日本 市 場 の所 得弾 力 性 の大 き い ことが 注 目 に値 す る。 羊 肉部 門に お いて は' 今 後 も 日本 市 場が 成 長的 市 場 と し
て重 要性 を増 し て いく ことが 知 ら れ る。 ま た 日本市 場 の所 得 弾力性は' オー スト ラ リ アよ りも ニ ュージー ラ ンド に
対 し てよ -大 き く' 今 後 ' 所 得水 準 の上 昇 に つれ て' 羊 肉輸 入 に ついて は' 対 ニ ュージ ー ラ ンド輸 入依存度 が 対 オ
ー ストラ リ ア依 存 度 よ -も 急 速 に高 く な る ことが 予想 さ れ るo また、 そ れは ' ニ ュージー ラ ンド では牛 肉 よ -も 羊
肉 に重 点 を おき 、 逆 に オー スト ラ リ アでは羊 肉 よ りも 牛肉 に重 点をお い てい ると いう 両 国 の現 在 の輸 出構 造 とも 斉
国内 消 費 需 要 関 数
合 的 であ ると いえ よ う。
T
L
オー スト ラ リ ア' ニ ュージ ー ラ ンド と も 羊 肉 の消 費 関数 は' かなり良 好な 推 定結 果 を 示 し て いる。 な お ニ ュージ
ー ラ ンド では' 牛肉 価 格 のみな らず' 豚 肉価 格 から の交 叉代 替効 果が み られ るが ' オー スト ラ リ アでは' 牛肉 価 格
糊 のよう にな る。
か ら の交 叉代 替 効 果 のみが 計 測 さ れた O 各 々の説 明変 数 に対 す る短期 弾 力性 を求 め ると第1 表
これ ら の結 果 から' 種 々の交 叉価 格 弾 力 性 およ び所 得 弾力性 の全て に お い て' ニ ュージ ー ラ ンド は オー スト ラ リ
ー ジー ラ ンド では羊 肉 と - に ラ ムは牛肉 、 豚
アよ りも大 き な値 を 示 し て いる。 所 得 弾 力 性 に ついて の結 果 は' ニュ
肉 そ の他 の食 肉 の中 でも と く に上級 財 的性 格 が 強 いが' オ ー ストラ リ アで は 必ず しも そう で はな いと いう事 情 を反
国内 羊 肉 価格 関 数
映 し て いると いえ る。 ま た、自 己価 格 弾力 性 に ついては オ ー ストラ リア の方 が 大 き い ことが 知 ら れ る。
㈲
羊 肉 の国 内価 格 に ついて の推 定 結 果 は' ニ ュージ ー ラ ンド に つい ては' 比 較 的良 好 な結 果 を 示 し て いるが' オ ー
スト ラ リ アに ついては、 それ ほど良 好 な結 果 は得 ら れ て いな い。 こ の違 いは' 両 国 で異 な った価 格 系 列 を 用 いた こ
と に よ るも のと 思 わ れ る (オーストラリアでは農場価格' ニュージーラ ンドでは小売価格)
。 ま た そ れ に加 え て' 両 国 の価
格 系 列 とも マト ン価 格 と ラ ム価 格 と の平均値 系列 と し て計 算 さ れ て いるが ' 両価 格 は必 ず しも パラ レルに は動 いて
生産 供給 関 数
おらず ' さ ら に各 等 級 ご と の価 格 の動 き が 十分 に は反 映 さ れ て いな いた め' あ てはま り は余 り良 く な い。
㈱
ニ ュ
前 述 したご とくへ 羊 肉 の生産 供 給 は' 羊飼 養 頭数 と羊 肉 生 産 量と の二段 階 で捉 えら れ る。 ニ ュージ ー ラ ンド の羊
飼 養 頭 数 の推 定式 の説 明 力 が かな り低 いのを除 く と、 他 の推 計式 は 両国 と も かな り良 好 な結 果 を 示 し て いる。
ージ ー ラ ンド の現 実 の羊 飼 養 頭数 は かな り周 期 的 な 変 動 を 示 し て い るが ' 線 形 の推 計 式 では これ を 十分 に フォ ロー
し切 れ な か ったも のと みら れ る。 そ のた め' ダービ ン ・ワト ソ ン値 は低 く 残 差 項 に かな り強 い系 列 相 関 を 生 じ て い
る。
ニ ュー ジ ー ラ ソドにおける羊肉産業 の計量経済分析
1九
ま た前 述 した よ う に ニ ュージ ー ラ ンド では' 補 足最 低 価 格 (
SMP)計 画 が 一九 七 八年 以 降 採用 さ れ て いるが' こ
オーストラリア'
オ ー ス ト ラ リ ア ' ニ ュー ジ ー ラ ソド に おけ る羊肉 産 業 の計 生 経済 分析
二〇
れ は サ ンプ ル期間中 の最 後 の 一部 分 に しか該 当 しな いた めに説明変 数と し て使 用す る ことが できず' そ の代 わりに
食 肉 ボード の設定 す る安 定帯 下限価格 と食 肉冷 凍会社 の発表 す る計 画価 格と を使用 したが' この両 者 の間 に多重 共
線 関係 (
mu
Ec
。
i
n
e
a
r
i
t
y
)が存在 したも のとみられ る。従 って'安定帯下限価 格 の方 の係数 は有意 に推定され て いる
が '計 画価 格 の方 の係 数 は有意 に推 定 され て いな い。
以上 の点が この式 の説 明力を低 から しめ て いるも のと思 われ る。 なお オー スト ラリ アの羊 飼 養 頭数 の関係式 にお
いて' 羊 毛価格 の係数 値が 理論 的 に期待 され るも のと反 対 の符 号 で有意 に推 定 され て いるが 、 これ は'従 属変数 の
羊 飼養 頭数 の系列が マト ン用成 羊' ラ ム用子羊 および羊 毛 ・羊肉兼 用種 の総 計 であ -' デー タ系列が 必ず しも 対応
し て いな い こと の他 に、次 の点が 考 えら れ る。
通常.羊 毛価格 と羊 肉価格 の間 には (
短期的には)あ る程度 の正 の相関 が みられ ると言 われ るO そ の 場 合' 羊 毛
価 格が 上昇 す れば羊 の価格が上昇 し' それが 羊 肉価格 を つり上げ る方向 に働 く。羊 肉価格が 上が れば食肉生産 を増
加 させ るべく屠 殺頭数 を ふやす結果、羊飼養 頭数 は 一時 的 に減少す ると いう こと であ る. こ の反 応過程 は通常、 1
年 以内 の短期間 のラグ を伴 って生 じるが' 本 モデ ルの場合 は年 次デ ータ であ る ので' そ の際 のタイ ムラグが確 認さ
れ る ことなく同期 の反 応 と し て計 測 さ れたと推測 さ れう るO
ま た' これら の関係式 に ナ- ロフの関係式 を適用 す ると第1表何 のよ うに な -' さら に各 説 明変数 に対す る弾力
非主 要市場 への輸出 および スー ツク関 係式
性 も同表 に示さ れ る如く計算 さ れ る。
㈲
前章 でも 示した如 く' この関係式 は推定式 ではなく' モデ ルを閉 じるた め の恒 等式 と し て計 測さ れ て いる。従 っ
て この式 のあ てはま り の良 否 は'第 五辛 目 の事 後 予測 によ るバ リデ ー シ ョンの結 果を ま って検 討す る こととす る。
・ヰ j t 9 9 - ︾
以下 で'各 式 の推 定結 果 および使 用さ れた変数 に ついて説明 して お こう 。
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オ ー ス ト ラ リ ア ' ニ ュー ジ ー ラ ソド に おけ る 羊肉 産 業 の計 土 経 済 分 析
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671*
JXMLQ1- 0.
0723527*
JI
MPR +0.91
5767*
JGNPo
(
0.
0909627)(i
.87
634)
(-2.8336)
(
2.43
967)
㊥
NMLCON - 1
09.
554- 0.91
32
0*
NMTPRo + 0.
0251
997*
NPKPRo + 0.34
299
9*
NBFPRO+0.4641
37*
NZGNPo
(71
471
34)(-5.9556)
(
0.471
602)
(
6.43
231
)
(3.5
957
9)
R2
=0.51
3869
R2
=0.761
222
⑭
D.
W .=1
.
8669
D.W.=1
.3438
+
NMTPR0- 77.
97
3十 0.
37
4739*
NMTPRo(-1
) 0.
011
55
88*
(
0.23・JI
M PR 十 0.
7
7・UI
M PR)
(
2.01
76
2)(I
.691
37)
(
0.83586
4)
+0.32257*NZMTPS- 0
.
C
O8427
42INQML +0.
4
6281
5辛TI
ME
(
2.4
54
09)
(70.1
47259)
(
0.
45
926)
R
-2
=0.
71
97
04
@
D.W.=2.
2997
NQML- 31
.
51
3
9+ 0.1
238
63*(UXMLQ +JXMLQ)+0.
285
246* NQM Ll+ 0.
00528558*NZNSHPl
(
0.6759
29)(1
.8
064
3)
(1
.
8983
8)
(
4.1
7642)
R2
=0.
838
D.
W,-I
.
9
@ NZNSHP-4
7
C
O5
.
7+3
.
2
0
8
30*A
(
UXMLQ +J
XMLQ)+6
5.
4
0
9
8*
NZMTPS+4
8
0
.
6
9
6*
MMI
NP
・
2
4
7
2
)(
0
.1
7
8
5
71
)
(1
.
1
0
9
6
)
(
3
.
8
3
6
6
8
)
(6
R2
=0.424546
D.
W.=0.
5
3
9
7
1
⑭
NSXOTS-NQML-NMLCON-UXMLQ-J
XMLQ
≪内生変数≫
UKSMQ -イギ リスのオー ス トラ リアか らの羊 肉輸入量 (
千 トン)
JPMMQ - 日本 のオー ス トラ リアか らの羊肉輸入量 (
千 トン)
ASCON
-オー ス トラ リアにお ける羊肉消費量 (
千 トン)
AMSYP -オー ス トラ リアにお ける羊肉価格 (
kg当たり豪州セント)
AQML
-オース トラ リアの羊肉生産量 (
千 トン)
ASNSH
-オー ス トラ リアの羊飼養頭数 (
百万頭)
ASXOTS -オー ス トラ リアの非主要輸 出市場 -の羊肉輸出量 +在庫 量 (
千 トン)
UXMLQ -イ ギ リスのニ ュー ジー ラン ドか らの羊 肉輸入量 (
千 トン)
JXMLQ
エ ロ本 のニ ュー ジー ラン ドか らの羊肉輸入量 (
千 トン)
NMLCON-ニ ュー ジー ラン ドの羊 肉消費量 (
千 トン)
NMTPRO -ニ ュー ジー ラン ドにおける羊肉価格 (
kg当たりNZセン ト)
NQML
-ニ ュー ジー ラン ドの羊 肉生産量 (
千 トン)
NZNSHP -ニ ュー ジー ラン ドの羊飼養頭数 (
千頭)
も ー f
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卜D ト ' .
I【 ← '
.
7
1-
,
卜ゝ」出兵とゆ朴艦雌株 Qi
=叫雄性虫毎
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1
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卜> ト ' H H -.
・
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小 ヽ Ld弟分巾朴直髄 鞘
Q転叫髄媒虫溢
l
l
E
l
NSXOTS-ニ ュー ジー ラン ドの非主要輸 出市場 -の羊肉輸 出量+在庫 量 (千 トン)
≪外生変数≫
UKLMPO- ロン ドンにお けるオー ス トラ リア産 ラムの卸 売価格 (
WPIにて修正済,k
g当たり英国ニューペンス)
UKYO
-イ ギ リスの実質国民所得
J
MPO
- 日本 の羊肉平均輸入価格
(
k
g当た り
J
GNP0 - 日本 の実質国民所得
AMRPO -オ ース トラ リアのマ トン小 売価格 (
k
g当たり豪州セント)
BFRPO -オー ス トラ リアの牛 肉小 売価格 (
k
g当た り豪州セント)
AGDPO -オー ス トラ リアの実質 国民所得
TI
ME
- トレン ド
AWLP
-オース トラ リアにおける羊毛価格
(
k
g当たり豪州セン ト)
UI
MPR -イ ギ リスのニ ュー ジー ラン ドか らの羊肉輸入価格 (トン当た りNZドル)
J
I
MPR
- 日本 の ニ ュー ジー ラン ドか らの羊肉輸入価格 (トン当たりNZドル)
NZMTPS -ニ ュー ジー ラン ドの羊肉計画価格 (
k
g当たりNZセン ト)
NPKPRO -ニ ュー ジー ラン ドの豚 肉小売価格 (指数)
NBFPRO -ニ ュー ジ- ラン ドの牛 肉小売価格 (
k
g当たりNZセン ト)
MMI
NP -ニ ュー ジー ラン ドのマ トン安定帯下限価格
NZGNPOI=0- ℃17 ヾf
I
8瀬端固辞認哉
'
な お 変数名 の末 尾 のO は適当 な価格 指数 で実質 化 され て いること を示 し 、 また末 尾 にI を 添 え て用 いら れた場
(2 )
貿
易 制 に な って いな い。 そ のた め ' 輸 出 価 格 の期 待 値 に反 応 す るよ - も む し ろ (示 さ れ た) 輸 入数 量 に対 し て反 応 し て い
現 実 の食肉 貿 易 の動 向 を み る と ' 程 々 の輸 入数 量 制 限 政 策 が採用 さ れ て お り 、 必ず しも 輸 出 価 格 に対 し て 伸 縮 的 な自 由
合 は' そ の変数 の 一期 ラグ付 き変数 であ る ことを 示 し て いる。
注
推 定 モデ ルの動 学的 安定性
る と い- 現 状 に あ る。
四
以 下 で動 学乗数分 析 を試 みるために は' そ の前提 と し て シ ステムの 動学的 安定性 が確 認 さ れな ければ ならな い。
構 造 形
そ のた め には'先 ず 第 一に推定 され た同時 方程式体系 の モデ ルをシ ス テムと して捉 え て いく ことが 必要 であ る。
H
t)+ C * Z (i)十 V (i
)
垂
二五
前 章 に示さ れた個 々の構造 方 程式 の推 定結 果 は次 のよう に体系的に 整理さ れう る。 そ の最 初 のも のは構造 形 (
t
he
*Y (iI
s
t
r
u
c
t
u
r
a
〓.
r
m)と いわれ る式 であ る。
A * Y (i)- B
X
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jj
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j
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)
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--事件滑弊8蔀滞苛Fu(
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t nxm)
B三・
・
・
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-︰71ヽ耳 丑粋滑蝉 e
)蔀騨苛Fu(
常軌 nxn)
C
三
オ ー スト ラ リ ア' ニ ュー ジ ー ラ ソド に お け る 羊肉 産 業 の計 量 経 済分析
1
1
1
く
大- I
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l【 - ●
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卜ヽLi
l鴇と伯朴定 礎 椎 Qお叫准妓女も
(
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次元)
y(ト 1
)- ラグ付内生変数 のベ ク トル (
〃次元)
Z(
i
).
-I
.
・
.
r
外生変数 のベ ク トル (
m次元)
V(
i
)・
----確率的誤差項 のベ ク トル (
n
次元)
Y(
i
)----当期内生変数 のベ ク トル
n・
・
----内生変数 の数
7
n・
-‥・
・
.
・
外生変数の数
J
l彊出端い,
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'
th⊥ミY(
i
)
′東胡樹轟'
,
(ヘム主Z(
i
)e 蛾牽忌ゼ駐望慮e 叶
'
'
( ヘム ミ e蛸 足
e離 艦望 1・
〇
UKSMQ
J
PMMQ
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i
)- ASCON
AMSYP
AQML
ASNSH
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J
XMLQ
NMLCON
NMTPRO
NQML
NZNSHP
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′ 日長望般森野日東堕」ト
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OO
1
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JMPO
JGNPO
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BFRPO
DPO
A
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ME
AW L
P
UI
MP
R
JI
MP
R
NZM TPS
卜
出l
K仙 点T
Qo表朝髄索
LNSXOTS
)
な お' モデ ルの規模 は'内 生変数が l四個、 外生変数が 〓 ハ個 であ-' サ ンプ ルサイズは' 1九五八- 1九八〇
年 の二二期間 であ るが'実際 には 一期 のラグが含 まれ て いるので' 二 1期間 とな るo つまり通常 のシ ステム論 で用
いられる式 にお いて'先決 変数を ラグ付内生変数 と外生変数とに明示的 に区別 して表 示したも のであり' それ故'
内生変数 ベクト ルy(
∼
)に関す る 一階定差 方程式 の体系をなしている。各 々の係数行列AtβtC の推定値 は'上述
の各方程式 の推定結果を用 いて'付表1 -3 のように示され る。
j
I 誘 導 形
シ ステムの動きを動学的に検討す るた めには上述 の定差方程式体系を Y(
i
) に ついて解 く 必要があ るo この内生
変数 y(
∼
)を システム内 の全 ての先 決変数 (
すなわちラグ付内生変数および外生変数)の関数と し て解-とへ 次 の誘導形
宗一
二七
(
t
her
e
duced fo
r
m)が 得られるo これ は'構造形 の方程式胤にお いて'係数行列A の逆行列を (
左から)両 辺に乗ず
る ことによ って導出される。 つまB*Y(
i
-)
)+A.I
C∼Z(
i
)+A.1
V(
i
)
Y(
i)I A.1
=wl*Y(
i
-)
)+T
E
2*Z(
i
)+U(
i
)
Y
ー ∩.
付
オ ー ス ト ラ リ ア ' ニ ュー ジ ー ラ ンド に お け る 羊 肉 産 業 の計 量 経 済 分 析
第 2表 誘導形 :先決内生変数の係数行列 f
T
r
l
-(
IIA) l
BI
UKSM Q
JPMMQ
Asco灯
AMSYP
AQML
ASNSH
ASXOTS
UXMLQ
JXMLQ
NMLCON
N九′
I
TPRO
NQML
NZNSHP
NSXOTS
ASNSH
O.
OC
OO
0.
00
00
0.
0000
0.
0254
4.37
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0.681
0
4.379
0
0.
0
0
∞
0.
0
0C
O
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0.0
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0
0
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0.0
ASXOTS
0
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0.
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0
0
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〇
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0.
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c〇
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0.00C
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〇
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二
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ASCON
AMSYP
AQML
ASNSH
ASXOTS
UXMLQ
JXMLQ
N∼I
LCON
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NQML
NZNSHP
NSXOTS
第 4表
PRo
r
.
0
00
0
・
.
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.
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㌔0
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O
.
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22
.37
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C
O
3
.O
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0.
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0.2852
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0.000
0
0.
0。
00
0.2
87
4
0.
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AMSYP
O.
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O.
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7
1
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0.33
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JPMMQ
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0.3571
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0.
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1
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-0.11
62
1
.21
92
0.
O
C
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0.
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UKSMQ
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0
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0
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89
3
.2653
-0.283
0
2.7886
0.
O
C
OO
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0.
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0.
0∞
0.0
0C
O
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0
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1
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JPMM Q
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AMSYP
AQML
ASNSH
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JXMLQ
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NMTPRO
NQML
NZNSHP
NSXOTS
0
.
0〕
固有根 (
誘導形係数行列 T
r
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0.
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C
O
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0.41
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07
3L
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O.41
6
07-0.
0731
75・i
O.47669
0.35711
0.75246
0.0
00
0
0
0.
00000
0.37474
0.28525
0,
0
0000
0.1
07
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0.361
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0.
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0.3861
0.
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C
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000
0.C
OOO
第 3表 誘導形 :外生変数の係数行列
二
九
-(
Ill)-1
Ci
‡7
r2
UKSMQ
JPMM Q
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AMSYP
AQML
ASNSH
ASXOTS
UXMLQ
JXMLQ
NMLCON
N MTPRO
NQML
NZNSHP
NSXOTS
(定警票 39
22.
5639
223.
920
0
-27.
6464
-281
.1
471
7
0.327
4
-537.4500
1
48.
8850
1
.1
849
37.9635
78.3952
5
0.1
020
47487.1
6
80
-1
37.
931
4
U
禁 .
T 3
7冨
0.
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0.
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0.
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0.
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0.
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0.
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35.37
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-9.
651
0
UKSMQ
JPMM Q
ASCON
AMSYP
AQML
ASNSH
ASXOTS
UXMLQ
JXMLQ
NMLCON
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NQML
NZNSHP
NSXOTS
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BFRPO
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0.
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0.
0
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0.
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C
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0.
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0.
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0
000
0.
0000
TI
ME
O.
C
(
)
0
0.
0000
0.
0000
0.9837
0.
9056
0.
0α〕
0
0.9056
0.
0∞0
0.
0000
-0.
4226
0.4628
0
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C
OC
O
O.
∞oo
0.
4226
AWLP
O.
0000
0.0000
0.
OC
W
O.
0000
0.
00
∞
-0.1
575
0.
0000
0.
O
C
O
3
0.
00
C
O
O.
0
0
0
0
0.
0000
0.
0000
0.
0〔
0
0.
00
00
JI
MPR NZMTPS
O.
0000
O.
0000
0.
0∝)
0
0.
0000
0.
0〔
0°
0.
0000
0.
OC
O3
0.
0000
0.
0∞〇
0,
0
0C
O
〇.
∞〇〇
O.
0
00
0
〇.
Oo∽
0
,
0
0
0
0
0.
0
0
0
0
0.
0
000
-0.
07
24
0.
0
000
-0
.
0
024
-0.2946
0.
0
026
0.3226
-0.
009
0
0.
O
C
O〇
-0.2321
65.
4098
0.
0657
0.2946
NPKPRo
O.
0∞0
0.
000。
0.
0000
0.
0000
0,
C
O
O
O
O.
00C
O
O.
O
C
CO
O.
C
OD
0
0.
0000
0.
0252
0.
0000
0.
000〇
0.
00
0〇
-0.
0252
NBFPRo
O.
00C
O
O.
0
0
C
O
O.
C
OC
O
O.0
000
0.
0000
0.
0∞0
0,
0000
0.
O
C
O
O
O.
OC
OO
O.343
0
0.
0(
〕
0
0.
0000
0.
00C
0
-0.343
0
UKSMQ
JPMMQ
ASCON
AMSYP
AQML
ASNSH
ASXOTS
UXMLQ
JXMLQ
NMLCON
NM TPRO
NQML
NZNSHP
NSXOTS
UI
.
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o.
oooo
0.00
0
0
o.
oooo
0.
Oαニ
)
。
o.
oo
oo
o.
o∝)
0
o.
∞oo
-0.
011
6
0.
0000
-0.
008i
0
.
0
089
-0.
001
4
-0.
0373
o.
01
83
UKSMQ
JPMMQ
ASCON
AMSYP
AQML
ASNSH
ASXOTS
UXMLQ
JXMLQ
NMLCON
NMTPRO
NQML
NZNSHP
NSXOTS
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0.
〇〇〇〇
0.
0〔
00
0.00∝I
o.
oc
oo
0.
OC
OO
o.
C
K
m
0.
0000
0.
0
0
0
〕
0
.
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O
0.
0
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0.
0000
o.
∞oo
480.6960
0.
0000
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0.
00C
O
O.
COOO
O.
0000
0.
00
0
0
0.
O
C
O
O
O.
00
0
0
0.
∞oo
0.
0
0
0
0
0.
0000
0.4641
0.
0000
0.
00
00
0.
00
00
-0.4641
JMPO
O.
∞oo
- ll
.
0394
0.
0 0
5.5455
17.64
8∈
)
0.
OC
OO
3.3908
0.
〔
)
〕
0
0
.
0
0
C
O
(
冗
)
∞
O.
0.C
00
0.
0000
O
C
OO
0.
O.
00
03
JGNPO
O.
OC
O3
0.
5584
0.
0
03
0
0.
0038
0.
6486
0
.
C
o
∞
0.
0902
0.
00C
O
O.
91
58
-0.
0〔
)
09
0.
001
0
0.11
34
2.
938L
-0.8
01
5
オーストラリア' ニュージーランドにおける学内産業の計量経済分析
7
r
t
,
7
C
2
)の推定結果 は第2 '3表に 示 され る通 り であ る。 ま た後者 の係数 行列 t
en
この誘 導形 方程式 ㈲ の係数 行列 (
最 終 形
は'後 述 の短期衝撃 乗数 行列 と 一致 す る。
軸
rl
+
i)
・
,}
n
l]'
≡
前 述 の誘導形 ㈲式 で示され た 一階 定差方 程式 をさ ら に、 外生変数 の み の関 数 と し て解 くと' 次 の最終形 (
h
t
eA
nal
f
o
r
m)が 得 られ る。
甘(i
) 5,(
Y(i)- (]
IT).
1
7
T
,
∼Z(i)+ [giJ] [)tE,lee,
‖Y
t,2.・
・・,n )
は
、 初 期条件 に よ って決 定 さ れ るべき任意 定数 の行
ここで 1i(iI t.2.-I,n)は誘導 形 ㈲式 におけ るラグ付内 生変数 の係 数 行列 t
<
. の固 有値 (
特性根=
t
h
ee
i
g
e
nv
a
l
u
e
s
V
t
h
ec
h
a
r
a
c
I
e
rs
i
i
c ro
. ts) であ る。 行列 [
gu・
](
i
.
jI
列 であ るo 最 終 形 の式 の右 辺 の最初 の項 は' 外生変数 の所与 の値に対 応す る内 生変数 の長期 均衡 (
定常)値 Y*
(
i)
を 示 し' また右 辺第 二項 は' それ (
内生変数 の長期均衡値)から の帝離 成分 から な る シ ステ マティ ックな 変 動 成 分
i
)の係数行列 (
I
-wt
)
.1
7
r
2は' 後述す る長 期乗数 行列 と同 lのも
5
,
(
i
)を示 し て いる. ここで外 生変数 ベ クト ル Z(
のであ -' そ の推 定値 は付表10 に示され る通 り であ る.
㈱ 動 学的安定性 と固有値
ここで内 生変数 の長期均衡値 (
上記仰式の右辺第 l項)から の帝離 成分 5
,
(i)の シ ステ マティ ックな動 き は' 前述 の
固有値 のう ちド ミナ ントな固 有 値 (つまり絶対値が最大の固有根)の大 き さと符 号 に依存 し て決 定 さ れ る。 も し 最 大
固有値 の絶 対値が 1よ り小さ いならば' シ ステムは安 定性 を有 Lt さ らにも し それが' 正 の実 数 ならば 均 衡 値 に
(
大きい方から)単 調 に収束す る。も し それが負 の実数 ならば'均衡 値 の回 - に上 下 しなが ら振 動 し っつ収束 す る。
ま た、 最大固有値 の絶 対値 が 一よ り大 き いならば ' シ ステムは安 定 性を持 たな い。 そ の際へ それが 正 の実数値 で
あ るならば' 均衡値 から単調 に発散 し て いきt も Lt負 の実数 ならば'均衡 値 の回 -に振動 しなが ら発散 す る。
他方' も し最大 固 有値が複 素 数 ならば周 期的変 動を 示 し' そ の絶 対値が 一よ り小さ いな らば '均衡値 の回 りに減
衰 的周 期変動 を 示 し っ つ収束 す る. また それが複 素数 でt か つそ の絶 対値が 一よ-大 き いな らば'均衡値 の回りに
拡大的周 期変動 を 示 し っ つ発 散 し て い- ことが 導 かれ る。 ここで最大 固有値 が複 素数 の場合 ' そ の絶 対値 は周期変
垂
動成 分 の振幅 を 示 し' そ の周 期 は' そ の複 素数 の実部 と鹿部 とを用 いて' 次 のよう に導 出 さ れう る。 も し複 素固有
樵 (
a什b・i; a.bB
外紙蝉 } 二i
敵弾偲市) が 得 られれば '
J
q 遵 ︰TI27
r
J
t
a n..b
(J
a)
軒粛 ︰SI V署
誘導形方程式 にお け るラグ付 き内 生変 数 の係数行 列 t
Tの固有 根 は第4表 に示さ れ る通 り であ るが' この表 から最
大固有値 は正 の実数 で〇 ・七五六 六六 であ るO これ は 1より小さ い絶 対値 を持 つので この モデ ルは全体 と し て安 定
性 をも って いる ことが知ら れ るO また シ ステム の動 き は' 長期 均衡 値 から の帝 離成 分が 毎年 四分 の三 (
七五R)に縮
オ ー ス ト ラ リ 7 ' ニ ュー ジ ー ラ ソ ド に お け る 羊 肉 産 業 の計 土 経 済 分 析
オ ー ス ト ラ リ ア 、 ニュー .
・
hI ラ ンド に お け る学内 産 業 の計 土 経 済分析
三二
小 し て い- ような形 で'(
大きい万から)単 調 に均衡 値 へ収束 し て い-変 動 で特 徴づ けら れ る ことが わか る。
0
7
3
4
7
5・iを含 ん で いる。 これは' そ の絶 対値が最大 で
4)
607什O.
因 に第4 表 に示さ れた固 有 根 は 1対 の複 素根 0.
はな いので' 全体 の変動に顕 在 化 はしな いけ れども'減 衰 的周期変動 成分が 一部 に含 まれ る ことを示唆 し て いる。
この成分変 動 に㈲式 を 適用す ると' この潜 在 的 な 減衰 的周 期変 動成 分 の周 期 は l八 ・〇 四五 (
周波数〇 ・
〇五五四 一
五サイクル/午)であ り' そ の振幅 は〇 ・四 二二四四であ る ことが導 か れる。 従 って この陰 伏 的 な周期変 動成分 は 一
か
る
O
八年 で 1回 転す る (つまヱ 年で〇 ・
〇五五回転する)ような変 動 であ-' また そ の振 幅 は毎年 四 二 二 一
% に縮 小 して
(
3)
い- ことが わ
以 上 で本 稿 の モデ ルが動学 的安定性 を持 つことが 示さ れた。従 って 以下 で シミ ュレー ン ヨ ン分 析 や動学乗数 分析
(3 )
y(i)={0.4)607什01073175・iJl
・
is
i
n9
.
シミ ュレ ー シ ョン分析
(0
.
4
224
4
)
i
(
C
.S9
.
9
7
。 ・j
i=
i
・
s
i
n9
19 7 。 ・i)
-{
(0 ・42 2 4 4 )(co s .
9 9 7O 什
=
9 7 O ) }t
推 定 さ れ た 三 丁ル に陰 伏 的 に含 ま れ る減 衰 的 周 期 変 動 成 分 は次式 で 示され る。
を試 み る ことが方 法 論的 に正当 化された こと にな り'意 味 を持 ってく る。
注
五
以 下 の分析 のた め に'本章 では これま で の推 定結 果を 用 いて本稿 で想定 さ れ た モデ ルが いかに良く現 実 の動 きを
再現す るかに関 し て若 干 のバ リデ ー シ ョン (
事後予測)を行 なう。また その結 果 に基づ いて標本期間 外 の プ レ デ ィ
ク シ ョン (
事前予測)を行 なう こと とす る。 な お' これら の シミ ュレー シ ョ ンの計 算 にお いては' モデ ルが線 形 で
あ る こと から ニ ュー ト ン法 を 用 いたO前 掲 第 三図 に 示 し た各 変数 のグ ラ フは 全 て フ ァイ ナ ルテ スト (
すなわち'構造
方程式 の右辺に表われる諸変数 のうち' ラグ付き内生変数 の初期値と外生変数 と にだけ観察値を与え'他 の全 ての変数には推定値
事 後 予測 (バリデーシ ョン)
を代入して、従属内生変数を計算する最も厳しいテスト) の結 果 を 使 用して い る。
H
サ ンプ ル期 間 内 の事 後 予測 によ る バ リデ ー シ ョンの方 法 に ついては ' パラ メト リ ックな 方 法 と ノ ンパ ラ メト リ ッ
クな方 法 とが あ る。 前 者 は、 予測 誤 差 の系 列 に種 々の統 計 的 加 工を加 え て検 定債 を導 出 す るも のであ り' そ の代 表
的 な も のに タ イ ルの不 l致 係 数 ' 残 差 平方 和 ' 重 相 関係 数 な ど数多く あ る9 後者 に は' そ の代 表 的 なも のと し て'
r
t
e
s
t
)が あ るが'本 稿 では これに ついては言及 し て いな い。
いわ ゆ る転換 点 誤差 検定 (
t
h
et
u
r
n
i
n
gp
o
i
n
te
r
r
。
∵
I
t
・
t.r・
ノ
」
/
i.
T,
叩
けT ;
I
,
.
/!
︰
、
什
蚕
ま た タ イ ルの不 7致係数 にも 三種 類 あ るが' こ こでは そ の第 1種の 統 計量 U.を 用 いてお -次式 で示 さ れ るO
-・
︰
U
l
二
これ はO とⅠ と の間 に分布 し'O に近 いほど推 定 値 系 列 が 観 察 値系列 を よ- 良 く 再現 し て いる こと を 示す 。
そ の他 のバ リデ ー シ ョンテ スト の結 果 は第5 表 に示 す 通 り である。
な おへ 推 定 値 系 列 と観 察 値 系 列 と の平 均 二乗 誤 差 は幾 つか の異な った 形に 分 解 さ れう るが ' こ こでは そ の中 の代
表的 な 二 つを 示 し てお こう . つま り第 iの分解 法 は'
オ ー ス ト ラ リ ア ' ニ ュー ジ ー ラ ソ ド に お け る 羊 肉 産 業 の計 量 経 済 分 析
1
1
r
l
E
l
第 5表
シ ミュレーシ ョン (フ ァイナル テ ス ト)結 果 のバ リデ ーシ ョン (羊 肉 モデ ′
り
オ
UKSMQ 】 J
PMM Q
相
関
係
ー
ス
数
方根
平均絶対値誤 差
均
誤
差
推 定 値 系 列 に対 す
る観 察 値 系 列 の 回
帰係数
THEI
Lの 不 一 致
係数
偏 りに よ る
誤差部分
分 散 の違 い
に よ る誤 差
部分
共分散項 に
由 来 す る誤
差部分
回帰 係 数 の
1か ら の 帝
雄 に よ る誤
差部分
残差分散 に
よる誤 差 部
分
0
ラ
リ
7 ・ サ
1 ASCON 】 AMSYP
平 均 二 乗 誤 差 の平
平
ト
1
.
0
ブ
モ
デ
l AQML
ル
I ASNSH
】 ASXOTS
I
l
一
t
F
l
) 2-
l(y・
t Y t
(Y
▲
_
_
や
Sy
Y・ t
)
sYIJ 芯
やl
, Y・Ift$lYt
S
(や,・ y t) (y I
引
・ Y)
2
・
(
S
や・SY)2・ 2(1・r
)
Shgy・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
C
1
0
)
>
オ - ス ト ラ リ 7 ' ニ ュ- ジ ー ラ ソ ド に お け る 羊 肉 産 業 の計 量 経 済分析
混
「
f
シー
I
㌫
.
I
,
∩ .
I
習
sfI J
㌫
上式 に基づ いて分 解 Lt両 辺を 左 辺 の式 で除 Lt右 辺 の各 項を比 率と し て計 算 す るも ので あ る。 それ故'第 一項
から順 に、偏 り によ る誤差部 分 '分散 の違 いによ る誤差 部 分'共分 散項 に由来 す る誤差部 分 と解 釈 されう るが、当
然 なが ら これら の和 は 一とな る。 この分解法 に従 う場合' 理想的な 結果 は'第 一項 と第 二項 がO に近 く' 第 三項が
E
・
・
・
・
t
l
l
)
lに近 い値 を 示 しなが ら' タイ ルの不 1致係 数 Utを最 小 にす るよ うな 状況 で示 され る.
>
( Y
Yl
)
2
- ・蔓 +(
SP・r
Sy)2,1
(
・r
2
)Sy2-
(や l・
また平均 二乗 誤差 の第 二の分解 法 は次式 に基づ いて いる。
㌫
ここで
'右 辺第 l項 は前式州と同 lである。 この式 にお いて両辺を左 辺 の式 (平均二乗誤差)で除 して標準化 した
第 一項は,①の分解法 の場合 と同 一であるので,第二
のち' 右 辺 の各 項を 計算 した のが'第5 表 に示す分解 法② である (
項と第三項のみしめしている)
。 ここで'第 一項 から順 に'平 均値 の違 いに よ る誤差部分'推 定 値 系列 に対す る観察値
系 列 の回帰 係数 が 7から諦離 し て いる こと によ る誤差部 分 、残差項 によ る 誤差 部 分 を示すも のと解 釈 でき' 当然 の
ことなが ら これら の和 は 1とな る。 この分解 法 に従 う場合' 理想的な モデ ルは' 第 一項 と第 二項がO に近 く'第 三
項が lに近 い値 を示 しなが ら' タイ ルの不 1致 係数 Utを最 小にするよ - な結 果 を示す こと にな る0
第5 表 に示され る種 々のバ リデ ー シ ョンの結 果を総合 的 に みる限り' 本 稿 の モデ ルは多 - の改善 の余 地 を含 んで
いるが'少 な くとも 標本期間内 に関 し ては' かな り良 好 な再現性をも って いる ことが 知 ら れ る。
この事情 は'前 掲 第 三回 からも確 認す る ことが でき る。 この図では' (
煩雑を避けるため、パーシャルテスト'トータ
ルテストのグラフを省略して) ファイ ナ ルテ ストによ る推定値 と観察値 とを プ ロットしたも のであ るが' 全体 と し て
観 察値 の動き を極 め てよ- フォ ローし て いる ことが わか る。 ただ、恒 等 式 で説明 された内生 変 数' つま -非主要市
場 への羊肉輸 出量 だ けは'余 りあ てはま -が良 - な い。 これ は'他 の内 生 変数 の推定式 にお け る誤差 項が、恒 等式
事 前 予測 (
プ レデ ィクション)
を 通 じ て この変数 に 累積さ れ るか ら であ るO この点 は多 く の計量分析 で既 によく知 ら れ た事 実 であ るO
肖
以上 のバ リデ ー シ ョンの結 果 から' この モデ ルは以 下 の分析 に十分耐 え るだ け の再現性 を 有 し て いる ことが 知 ら
0
れ る。 それ故、 この モデ ルを用 いて若 干 の事前 予測を行 な った結果を 以 下 に示 し てお こう (
第6表)
-)イギ リ スの実質GNp の成 長率 を 三野'
まず この予測 に当 た って次 のように外生変 数 を コント ロー ルした。(
1 日本 の実質GNp の成 長率 を 四%' (
ュl
⋮
l
)他 の全 て の外生変数を 一九 八〇年 の レベ ルに固 定 した場合 の条件付き
( ︰1 )
予測 であ る こと に注 意 を要す る。
オ ー ス ト ラ リ ア 、 ニュー .
シー ラ ソドにおける羊肉産業の計量経済分析
第 6表
L
97
8
1
97
1
98
1
9
81
1
1
9
83
1
98
4
985
1
1
98
1
98
1
988
1
989
19
90
9
〇
98 2
6
7
1
9
1
9
1
9
1
9
1
9
1
9
1
9
1
9
1
9
1
9
1
9
1
9
1
9
1
978
L
979
1
980
1
98ユ
1
982
1
983
1
984
1
985
1
986
1
987
1
988
1
989
1
990
事
前予
UKSM Q
4.64271
5.
97244
6.
92
849
7.3
8424
7.
601
49
7.7
05
05
7.75442
7.77795
7.7
891
7
7.7
9451
7.7
97
06
77
9828
7.79886
.
測 と し てのシ ミ ュ レ ー シ ョ ン 結果
JP M MQ
81
.5924
73
.5291
71
.
845
8
71
.2
447
71
.
03L
)
I
70.
9534
70.926。
7
0.
91
62
7
0.
91
27
70.
911
5
70,
911
0
7
0.91
09
70.
91
08
ASNSH
UXMLQ
NQML
NZNSHP
1
34.61
2
1
32.81
0
1
28.709
1
27.71
3
1
28.306
1
2g.708
1
31
.504
1
33.474
1
35.505
1
37.543
1
39.566
1
41
.566
1
43.545
51
3.999
549.907
554.852
538.745
532.1
43
533.61
4
534.034
534.L
54
534.1
88
534.1
98
534.201
534.201
534.202
203.883
1
96.11
6
1
8と
)
.705
1
85.693
1
85.584
1
85.573
1
85.572
1
85.571
1
85.571
1
85.571
1
85,571
1
85.571
1
85.571
ASCON
237.
034
25
0.653
304.
408
344.
849
37
5,
27
9
398.1
77
41
5.
40∈
)
428
,371
438
.1
26
445
.465
450
,
989
455
.1
45
458
.273
J
XMLQ
38.9323
38.8658
20.5756
1
5.8726
23.41
44
30.4725
35.711
6
47.6621
57.1
684
67.1
892
77.7252
88.7931
1
0°.41
6
(主
要 な も ののみ)
AM SYP
42.
0989
5
0.
8726
56.5294
60.54 99
63.6 76 2
66.
2 80 4
68.
5 70 6
7
0,
671
4
72.6 59 0
74.5 806
76.4650
78.3291
89.18 30
AQML
493.
395
474.1
46
462.5
84
438.924
42
4.598
421
.1
08
425.521
434.
82
8
446.
859
46 .
256
474.239
488.397
502.537
NMLCON
NMTPRO
88.7244
98.51
3L
1
0∈
)
.778
1
20.1
82
1
24.7
32
1
26.
025
L
26.
091
L
25.693
L
25.1
22
1
24.485
L
23.824
1
23.1
54
L
22.480
0
1
71
.
868
1
7
5.
483
1
77.
97
7
1
63.299
1
58.31
7
1
56,
901
1
56.
829
1
57.264
1
57.890
1
58.587
1
59.311
1
60.
045
1
60.
783
63840.6
64699.8
66021
.6
65641
.7
66276.4
66276.4
∈
)
6276.4
66276.4
66276.4
66276.4
66276.4
66276.4
66276.4
八
H
以 上 の想 定 の下 で' 市 場 構 造 が 予測 期 間 中 (完 八〇- 完 九〇年)に変 化 しな か った 場 合 ' オー スト ラ リ ア
・七% の上 昇 が 見 込 ま れ る。 他 方 ' ニ ュージー ラ ンド の羊 飼 養 頭 数 は' 一九 八 一年 に若 干減
の羊 飼 養 頭 数 は' 一九 八 一年 ま で減 少 した後 ' 上 昇 に転 じ' 一九 八〇 年 の 〓 六 百 万 頭 から 一九 九〇年 の 一四
三百 万頭 へと 二
少 し た後' 上昇 す るが' それ 以後 は極 め て安 定 的 に推 移 して いく こと が 示 さ れ る。
ま た羊 肉 生 産 量 に ついては' オー スト ラ リ アでは' 1九八 三年 ま で減 少 し' それ以 降 は増 加 に転 ず る ことが
わ か る。 一九 八 〇年 の四六 二千 ト ンから 一九 九 〇年 に は 五〇 二千 ト ン へと 八 ・六 五% の増 加が 見 込 ま れ る。 他
そ の不確 かさ を増 す こと にな るた め、 結 果 の解 釈 に は極 めて慎 重 でな け れば な らな い。
国内 消 費 需 要 の動 き に ついて は' オー スト ラ リ アでは、 コン スタ ントな上 昇 傾向 が み ら れ る のに対 し て.
ニ
長 期 に わた る予測 値 は余 り信 頼 でき な いと いう こと であ る。 ま た こう した事 情 は予 測 期 間 が 長 く な れば な る程'
この際 に用 いた各 指 数 のウ エイ トが 予 測期 間 で必ず しも適切 に調 整 さ れ て いると は限 ら な いた め に、 これ ら の
の こと に注 意 しな け れば な ら な い。 この価格 系 列 は消費 者物価 や 農家 購 入 肥飼 料 価 格 等 で実 質 化 さ れ て いるが '
な るo ま た l
ニ ージ ー ラ ンド では' 羊 肉価 格 は 1九 八 四年 ま で減 少 し た のち上 昇 に転 ず るo L か し こ こでは次
キ ログ ラ ム当 た り 一九 八〇年 の五六 ・五 セ ント から l九 九〇年 の八〇 二 セ ント へと 約 四〇野 上昇 す る こと に
国 内 羊 肉 価格 に ついては' オー スト ラ リ アでは' 比 較 的穏 や か な率 で上 昇 し て いく ことが 示 さ れ てお り' 1
が 示 さ れ て いる。
方t l
ニ ージ ー フンド でも' 一九 八 二年 ま で減 少 傾 向 が みら れ' それ 以 降 は極 め て安 定 的 に増 加 し て いく こと
口
臼
囲
ュー ジー ラ ンド で は、 1九 八 四年 ま で上昇 す るが ' それ以降 は減 少 に転 ず る ことが 示 さ れ る。
オ ー ス ト ラ リ ア' ニ ュー ジ ー ラ ソド に お け る 羊 肉 産 業 の計 量 経 済分 析
困
ォ - ス ト ラ リ ア' ニ ュー ジ ー ラ ソド に お け る 羊肉 産 業 の計 量 経 済 分 析
四〇
主要市 場 への羊肉輸 出 量 の動 き に ついては' オー スト ラリ アでは・ イギ リ ス への輸 出 量 は僅 かに増 加 し, 日
本 への輸 出 量は僅 かに減 少す る ことが 示さ れ る のに対 し て' 三 -ジー ラ ンド では逆 に, イギ リ ス への輸 出 量
が 僅 かに減 少 し、 日本 への輸 出 量が大幅 に増 加 す る ことが 示さ れ る0
以上' サ ンプ ル期間 外 の予測結 果 の概略 を 示 したが'前 述 した如 く本 稿 では この結 果 に余 -大 きな意 味 を持 たす
意 図 はな い。 と いう のは' モデ ルが いかに良 好 に作 ら れ て いても、外生変 数 にた いす る (
予測期間中)の想 定値 に何
を 設定 す るかによ-'結 果 は大き - 左右 さ れ るから であ る。 また' そ の場 合 ' 予測期間 中 の外生変数 の適当 な値 を
厳 密 に予想す る こと は'適 当な想定 の下 で内 生変数 の動 きを 予測す る作 業 と大 して変 わらな い位 に,困 難 だから で
ぁ る。 また こう した事情 は外生変数 の数が多 け れば多 いほど' この傾向 を 増 し てく るた めに, 外生変数 の数が 比較
的少 なく て' そ の傾 向的な動 きが かな り精確 に想 定 しう る場合 以外 には' 事 前 予測 は非 常 に難 しく, そ の信頼性も
低 いと いわざ るを得 な い。
本稿 の モデ ルでは外生変数 の数が 比較 的多 いた めに' こうした方 法 よ - は,動学乗数 分析 の手法 によ り,各 外生
動 学乗数 分析
変 数毎 の限界的 な効 果を (
時間の経過と対応させて)検 討 し て いく方法 が妥当 であ ると思 われ る。
六
本 章 では、 推定 された モデ ルを用 いて'動学 乗数 分析 を試 みよ-。 全体 の関数 関係 を線形 に限定 し て来 た ので,
近似を用 いる ことな く解析 的 に動学乗数分析 を適用す る ことが でき る。第 四章 で展 開 した最 終形 の推 定結 果を 用 い
h
e shor-run i
mpa
c
-mul
t
i
pl
i
e
r
)と長期
て各種 の動学乗 数が導 出 され るO そ のう ち の 二 つ, つま り短期衝撃 乗数 (
t
乗 数 に ついては既 に言及 した0本節 では' これら に ついてよ - 1般的 な説 明 を加 え てお こう。
L
)+ U(
t
It
)
誘 導形 の式 ㈲ にお いて' タイ ムラグ を 1期ず らす と
Y(
i
ll
)-7
r
l
・
Y(
i
-2)+7
T
2
・
Z(
T
これをも と の式 ㈲ に代 入 し て
J
=n{7
rl・Y(
i
-2)+ n
:
2
・
Z(
Tt
)+U(
i
-)
)}
+7
r2・
Z(
i
)+U(i
)
Y (i)
・
2
・
Y(
i
-2
)+7
T
1
7
r
2
・
Z(
t
it
)+7
r
2
・
Z(i
)+Z
T
.
・
U(
i
-)
)+U(
i
)
=n1
す る。前述 した如 く 安 定条 件 は'係 数行
列t
.
jの最 大固 有根 の絶 対置が 1よ -小 さ
この操作 を J回く り返 し て
S
S
)=7
T
㌦.1
・
Y(
t
15
-)
)十 2]7
F
.
l
n
:
2
・
Z(
t
・
J)+2]7
r
l
l
・
U(
t
Il
)・
・
・
・
・
・
・
・
----・
・
-・
(
)
2
)
Y(
i
I
.
U
]
いl
.
I
この式 にお いて安 定条件 を考 慮
な るに つれ て' 限 -なくゼ ロ行列 に近づ
冒
Jが大 きく
いと いう こと であ-、 このこと は言 いかえれば' 行列 7
T
t
8
.1が
い
- と う こと であ る。 つまl
i
m
S
・l
O
p7Tl三 -o
に
㈹式 この条件を適 用す ると次式が 得られ る
C
O
C
IU
Y(
i
)= M T
E
I
E
7
r
2
・
Z(
t
l )+ M 7
r
l
l
・
U(
i
ll
)
\
=(
)
]
:(
)
この姻式 の右 辺 の第 l項 {
Z(
i
ll
)
)の係数}の継続 的 な成分 項 から' 各種 の動学 乗数 の定義 式 が得 られ るo つま り
これら の項 はタ イ ムラグ∼ の値 0
,
)
,
2
,3
,・
・
三・
に応 じ て'司
,
,
7
T
1
7
T
2
,
m1
2
7
T
,
,
T
F
1
3
1
E
,
,--と な る。 これら の行列 は'外生変
オ ー ス ト ラ リ ア' ニ ュー ジ ー ラ ソド に お け る 羊 肉 産 業 の計 量 経 済 分析
オ ー ス ト ラ リ ア 、 ニュー ジ ー ラ ソド に お け る 学 内 産 業 の計 量 経 済 分 析
四二
数 の 一単位 の変 化が' 同期 また は それ に引 き続 -時 期 にお いて内 生変数 に及ぼ す影響 を示す も のであ り' 短期衝撃
れ る 。 つま り
-3
( l,
)
'
l
- H
2
ILK
(l
1., 1 ,2,・・・
・
,且
・
・・・(
14,
lIo の時 つま- 7
T
2
)および各 期 (
l
Il
,
2,I
-・
・
)におけ る時差 乗数行 列D(
I
)(
t
hed
e
l
a
y mul
t
i
pt
i
e
rma
trix)と呼ば
乗数 (
D
また これ らを タイ ム ラグ l10 の時 点 から各 期 ま で の累積 値 の形 で示 したも の' つま り T
r
2
,
7
C
2+T
r
1
7
r
2
,
7
T
2
+Wl
n
・
2
+
\
l
( I 0, 1 ,ヂ
-﹀
-
)
わ れ' そ の極 限収 束値 (
(
I-n・
l
)・
1
7
r
2
)は'長期乗数 行 列 と呼 ば れ る。 つまり
\
D
-2
]
2
]
s
I
O (5)-s
:
0w ISw 2
( l)
15)
・
(
n
.
I
2
7
T,
2・
・
・
-)(
I+7
r
l
十wI
2十 - -・+ 7
rl
l
・l
)
7
T
2は各 期 におけ る累積乗 数行列 C (l) (t
he c
umu
l
a
t
i
v
emul
t
i
p
l
e
i
rmat
r
i
x)と
言
C
前 述 の如 く これ は シ ステムが 動学的安 定性 を有す る時 に のみ存在 し'意 味を持 つこと にな る。本 稿 の モデ ルが こ
の動学 的安 定条 件を 満 たし て いる こと は既 に第 四章 で確 認された。 これら の動 学乗数 行列 の推定結 果 は'付 表4、
6、8 (
時差乗数行列)およ び付表5'7㌧9 (
累積乗数行列)に示さ れ て いる。
以 上 の記述 からも 分 るよ う に' 動学乗 数行列 の各数 値 は' 関連す る変数 の単 位 のと -方 に依存 し てそ の値 を変 え
る。 そ こで変数 の単 位 のと り方 から影響 さ れな い独立 な 尺度 で示す ことが 必要 とな -' そ のた めに これを弾力性 の
n
a
mi
ce
l
a
s
t
i
c
i
t
ymatri
x)と呼ば れ るも のであり、
ター ムで示す方 法が 用 いられ るo これが 動学的弾力性行 列 (
t
h
edy
時 差乗数 行列 から は時差弾 力性が導 かれ' また累積 乗数行 列 から は動学 的 全 弾 力 性 (
t
he dy
n
a
mi
ct
o
t
a
lt
e
a
s
t
i
c
i
t
y
ma
t
r
i
x)が導 び かれ る. つま り
第 7表
動 学 乗 数 効 果 (上 欄 は 時 差 乗 数 ,下欄 括弧 内 は 累積 乗 数)
(-0.8441
)
(-1
.3254)
E
I
El
自 己価 格 効 果
ミ
動 学乗 数 効果
i
タ
イ
ム
中
期
乗
数
ラ グ
豪 州 の羊 肉価格 か ら
の効果
交 叉 価 格 効 果
羊 肉 消 費 量 に 対 す る 効 果
ー0.939
0
-0.7
06
6
-0.531
7
AMRPO⇒ASCON
(-0.9390)
(-1
.645
6)
(-2.1
77
3)
(-2.
5773)
NZの羊 肉価格 か ら
-0.1
043
-0.
01
52
-0.
(
X)
5
8
(-0.1
043)
(-0.1
592)
(10.1
653)
の効果
NZMTPS⇒
NMLCON
豪 州 の牛 肉価 格 か ら
の効果
0.333
9
BFRPO⇒ASCON
(I
.367
2)
-0.
4
(-3.7934)
(10.1
689)
(2.3
82)
NZの牛 肉価格 か ら
の効果
NBFPRO_
_
ラ
NMLCON
NZの豚 肉価格 か ら
の効 果
NPKPRO⇒
NMLCON
所 得 効 果
国民所 得 か ら
AGnP⇒ASCON
NZの 国民所得 か ら
の効 果
NZGNPO⇒
NMLCON
(
0.4843)
羊
肉
生
量
所
に
産
英 国 の 国 民所 得 か ら
の効 果
得
UKYO⇒AQML
日本 の 国 民所 得 か ら
の効 果
JGNPO⇒AQML
対
す
英 国 の 国 民所 得 か ら
の効 果
効
UKYO⇒NQML
0.
044
8
(
0.
0687)
0.1
2
06
(
0.1
895)
0.
011
5
る
0
.
∞
1
3
2
)
(
0
.
0
3
(
0.
0333)
莱
効
か ら の効 果
そ の他 の外 生変 数
果
0
.
5
6
6 0
.
1
3
1
1
0
.
4
3
3
3
)
(
0
.
3
0
2
2
)(
1
-0.1
456
(10.1
45
6)
1
1
0
.
0
0
2
1
(
0
.
0
3
5
4
)
(-0.
84
05)
-C(
l
,*纏
・
d
(
l
,ID(
i
, *・
Z
y
Ig
-
:
-・
,
(=
l
O. 1,2,・・・
) - ・・・・・・- -
- ・
(
tG
)
加
賀
淋
浄
この動学 的 全弾力 性行 列 の推定結 果を 示 した のが 第7表 であ る。 以下' これか ら導 出 され る帰結 を検 討 し てお こ
ぅ。 そ の際' モデ ルの変数 の数が多 いので、 全 て のケー スに言及 す る こと は 膨大 な紙数 を 必要 と し容 易 ではな い。
従 って' 各内生 変数 毎 に' 主要 な外生変数 から の効 果 を 選択的 に示 し'ま た 同様 の理由 で' 中 期動 学乗数 はタイ ム
ラグ 三期 ま でを示 し' それ以降 を割愛 した。
H
(-
所 得効果
主 要市 場 への羊肉輸出量 に対 する動学乗 数効 果
)
イギ リ スのGNp l笹 の上昇が オ セア ニア両 国 から の羊 肉輸 入 にも たら す効 果 から検 討 し て い こう。 この変化 は、
オー スト ラリ アから の羊肉輸 入を、 そ の期 (
タイムラグo期)にお いて〇 ・三七 四野上昇 させ' タイ ムラグ 一期 には
追 加的 に〇 ・ 1七八笹 (
タイムラグ二期には〇 ・
〇八四九%)上昇 さ せ るが' 以後 タイ ムラグが 進 むに つれ て逓減 的な
追 加的効 果 (
時差乗数効果)を 示 し' 長期 的 に は〇 ・七 1四野 の上昇を もた らす ことが分 る。 また同 じく イギ リ スの
GNp の 1艶 の上昇 は' l
ニ ージ ー ラ ンド から の羊肉輸 入を、 そ の期 (
タイムラグo期)にお いて〇 ・三四三解 上昇
さ せ' 以降 ' タイ ムラグが進 むに つれ て、〇 ・〇 三六野 (
タイムラグ 一期)
'〇 ・
〇〇 四矩 (タイムラグ二期)' --と
逓減 的 な追 加 的効 果 を生 じ' 長期的 に は、〇 ・三八 四飾 だけ上昇 させ る ことが 知 られ る.
このよう に' イギ リ スのGNP の 一% の上昇 は' ニ ュージー ラ ンド から の羊 肉輸 入 に対 し てよりも オー ストラリ
アから の羊 肉輸 入 に対 し ての方が '大き な所 得効 果 を 示す ことが 知 ら れ る。 そ の効 果 の動学 的な波 及 のパ ター ンは'
とも に逓減的 な時差 乗数効 果 を示 し' 互 いに類 似 し て いる ことが わか る (
第 四図)。
他方' 日本 の実質GNpが 一矩 上昇 した場 合 に は' オー ストラリ アから の羊 肉輸 入 は' そ の期 にお いて〇 ・九 三
四 四矩 上昇 し' 次期 (
タイムラグ 1期) に は〇 ・三三三七労 上昇す る. 以降 '逓 減 的な追 加効 果 を示 し っつ'長 期的
に は' 累積 し て 1・四五 三四野 の上昇 をも たらす. また' ニ ュージ ー ラ ンドか ら の羊 肉輸 入 に対 し ては' 当期 にお
いて' 1・二 l五 二野 上昇 さ せ'次 期 には追 加的 に〇 ・四三九 六矩 上昇 さ せる. それ以降 も '逓減的 な時差 乗数効
果 を示 し' 長 期的 に は' 累積 し て 1 ・九〇 三八界 の上昇 をも たらす ことが 知ら れ るo
オ ー ス ト ラ リ ア ' ニ ュー ジ ー ラ ソド に お け る 羊 肉 産 業 の計 量 経 済 分 析
第 4図 英国の国民所得が l0
/
O
上昇 した場合 (累積乗数効果)
第 5図
日本 の国民所得 が l0
/
o
上昇 した場合 (累積乗数効果)
ソド に おけ る羊肉 産 業 の計 量 経 済分析
オ ー ス ト ラ リ ア ' ニュー ジ ー ラ
五〇
このように' 日本 の実質GNp の 1% の上昇 は、 オー ストラリアから の羊 肉輸入に対 してよりも ニ ュージーラ ン
ド から の羊肉輸 入に対して の方が大きな所得効果を生 じる ことがわかる (第 五図)。
また'上述 のいず れ の場合 にも' そ の長期的な効果 の波 及パ ターンは類 似 し ており'逓減的な時差乗数を示 して
いるが'各 期を通 じ て' オ セア ニア両国 の羊肉輸出 に対 して日本からの所 得 効 果 の方が' イギ リ スから の所得効果
よ-も はるかに大 き いことを示 して いる。 このこと は'今後'国民所得 の上 昇 にともな って'従来'伝統的 に最大
価格効果
の貿易相 手国 であ ったイギ リ スに代 わ って日本市場 の重 要性が増 してい- であ ろう ことを類推 させ る。
l
( ︰ュ )
オー スト ラリ アからイギ リ ス へ輸出され る羊肉 の輸入価格が 1%上昇 し た場合'羊肉輸 入量は、 そ の期 にお いて
〇 ・四四 1%減少 し'また次期 (タイムラグ 一期)には追 加的に〇 ・二 1〇 六舛 減少す る。以降 タイ ムラグが進 むに
つれ て漸減的 な追加 的効果を生 じ'長期的 には、 累積 的に〇 ・八四四 一笹 の減少を生 じる。 また ニュージー ラ ンド
から イギ リ ス へ輸 出 される羊肉 の輸 入価格が 一野上昇 した場合'羊肉輸 入 量 は、 そ の期 にお いて〇 ・
〇 二六 二%減
タイムラグ 一期)
'〇 ・
〇〇〇 三飾 (タイムラグ二期) と漸減的な 追加
少す る.また 次期以降 には'〇 ・〇〇 二八% (
的効 果を示すが' タ イ ムラグ 三期以降には時差乗数効果 は消滅 し'長期 的 に は累積 して〇 ・〇 二九 三解減少す る こ
とが知 られ る。 このように' イギ リ スと オ セア ニア両国と の間 の羊肉輸 入 に関 する限 り' そ の価格効果は' オー ス
ト ラリ アから の羊肉輸入 の場合 の方が' ニ ュージ ー ラ ンド から の羊肉輸 入 の場合よりも大き いことが知られ る。
他方' オー ストラ リアから 日本 へ輸出される羊肉 の輸 入価格が l矩上 昇 した場合'羊肉輸 入量は' そ の期 にお い
て〇 ・八五 二 一艶 減 少 し'次期 (タイムラグ 1期)には追加 的に'〇 ・三〇 四二笹 の減少をも たらすO以降、漸減的
な追 加効果を生 じ つつ'長期 的には累積的 に 1・三二五 四労減少させ る こと が知られ る.また、 l
ニ ージー ラ ンド
から日本 へ輸 出され る羊肉 の輸 入価格が 1匹 上昇 した場合'羊肉輸入 は' そ の期にお いて〇 ・五九 四七野減少 し'
二 五 1解 の追加的減少をもたらす。 それ以 降 も'逓減的な追 加的効果を生 じ っつ'
次期 (
タイムラグ 一期)には〇 ・1
長期的 には' 累積乗 数効果と して〇 ・九 三 二 ハ労 の減少をもたらす ことが知 ら れる。
このように' オセ ア ニア両国と 日本 と の間 の羊肉輸 入に関す る限り' そ の価格効果 は、 オー ストラリ アから の羊
肉輸 入 の場合 の方が' ニュージー ラ ンド から の羊肉輸 入 の場合 よりも大 き いことが知 られる。
また上記 のことから' オー ストラリ ア、 ニ ュージー ラ ンド の両国と も、 日本 への羊肉輸出 の場合 の方が イギ リ ス
への羊肉輸出 の場合 よりも価格効果が大き いことが知 られ る。 これは' 羊肉 に関しては日本 は自由貿易制 を採用 し
て いるため' それだけ価格 に対 して敏感 に反応す るのに対 し て' イギ リ スは (
特にEC加盟後は) 共通農業政策 の枠
の中 で輸 入量を決 めざ るを得な いため'価格 以外 の要素 にも大きく影 響 され る ことを反映 し て いるも のと みられる。
上述 のように'主要市場 への羊肉輸出に関 しては'所得効果に ついても' 価 格効果 に ついても、 そ の動学乗数効
果 のパ ター ンは類 似 してお-'各期にわた って漸減的な残留効果を生 ず ることが示される。
j
I 羊肉消費雫要 に対する動学乗数効果
(
- ) 価格効果
オー スト ラリアに おけ る羊 肉価格が 1匹上昇 した場合'羊肉消費 は' その期 にお いて〇 ・九 三九野減少 し'次期
五1
(
タイムラグ 一期)に は'更に〇 ・七〇六六飾 減少す る.以降'漸減的 な追加 的効果を生 じ っ つ'長期的 には累積的
オ ー ス 上 フリ ア' ニ ュー ジ ー ラ ソド に お け る 羊 肉 産 業 の計 量 経 済 分析
オ ー スト ラ リ ア'
ニ
ュー ジ ー ラ ソド に お け る 羊 肉 産 業 の計 量 経 済分析
五二
〇 四三笹減 少 し'次 期 (タイ ムラグ 一期)に は、〇 ・〇 四矩 減 少す る。さら
効 果 と し て三 ・七九 三 四労 の減 少を生ず るO 同 様 に ニ ュージ ー ランド に お いて、羊 肉 の計 画価 格が 1労 上昇 した場
合' そ の期 に お いて、羊肉需 要 は〇 二
に それ以降 にも'漸 減的な追 加効 果が 生 じ' 長 期的 には累積効 果とし て〇 ・ l六八九労 減 少 さ せ る.
このよう に'羊 肉消費需要 の価格 弾力 性 は' 短期'中 期' 長期のい ず れ に お いても' オー スト ラリ アの場合 の方
交 叉価格 効 果
が ' ニ ュージー ラ ンド の場 合 よ りも はるかに大 き い.
(l
︰
ュ)
羊 肉 と代 替 関係 にあ る牛肉価 格が 上昇 す れば' 牛肉 の消費 需 要が減 少 し て'代 わ りに羊肉 の需 要が増 え る傾 向が
みら れ る。 この関係 に ついて の動学乗数効 果 を検 討 し てみようOオー スト ラリ アに お いて'牛 肉 価格が 1野上昇 し
た場合、羊 肉 の消費 需 要量は' そ の期 にお いて〇 ・五八九 六匹 上昇し ' 以降 ' 各 タイ ムラグ に わた って漸 減 的な追
加 的効果を 示 し つつ' 長期的 には 二 三 八 二艶 の上昇 をも たらすoま た' ニ ュージー ラ ンド に お いて牛肉価格が 1
錘 上昇 した場 合' そ の期 にお いて羊 肉消費 は〇 ・七六 三六珍 上昇する が ・ 次 期 以降 への残留効 果 はなく, そ の効 果
は' 即時的 であ る ことが分 か る。
この場合 も'波 及 効 果 は即時 的 に表 われ る ことが分 かるo
っぎ に同 じ-羊肉 と代替関係 にあ る豚肉 の価格 が 一艶 上昇 した場合 ' 羊 肉 消費需 要量 は' そ の期 にお いて○ .〇
六 二 房 上昇 す るが、 次期 以降 への残留効 果 はなく
このよう に' 牛肉 価格 から の交 叉効 果 は'短 期的 には' オー ストラ リ アよ りも ニ ュージ ー ラ ンド に お いて高 いが'
長 期 的 には' 逆 に オ ー スト ラリ アの方が :ユージ ー ラ ンド よ りも高- な る. また ニ ュージ ー ラ ンド にお いては' 豚
肉価格 から の交 叉効 果 よりも牛肉価格 から の交 叉効 果 の方が大 き いこ とが わ か る。 この こと は・ ニ ュージ ー ラ ンド
所 得効 果
に お いて'羊 肉 は' 豚肉 よ-も 牛 肉 と の代替 財的 関係が強 い ことを示 し て いる。
(⋮
m )
オー ストラ リ アに おけ る国 民所 得が 1矩 上昇 した場 合' そ の期 にお いて' 羊 肉消費 量 は〇 ・〇 四 一七労 上昇 し'
次期 (
タイムラグ 一期)には追 加 的 に〇 ・〇 三 一四% 上昇 す る。 それ以降 も漸 減 的 に追 加的効 果が生 じ' 長期的 には
〇 二 六八六% の上昇 をもたら す ことが 示さ れ る'他方' ニ ュージ ー ラ ンド に おけ る国民所 得が 一解 上昇 した場合'
そ の期 に お いて、 羊 肉消費 量は〇 ・四八 四三野 上昇 す るが ' 次期 以降 への残留効 果 はなく. そ の効 果 は即時 的 であ
る ことが知 られ る。 このように、羊肉 の消費需 要 に対す る所得効 果 は' 短期的 にも長期 的 にも ニ ュージ ー ラ ンド に
おけ る方が オー スト ラ リ アに おけ るよ りも高 い ことが 示さ れ る。 これ は、 ニ ュージー ラ ンド にお いては' 牧羊が 牧
羊肉 生産量 に対す る動 学 乗数効果
牛 よ りも成 長産業 であ る のに対 し て' オー スト ラリ アでは そ の逆 であ ると いう最 近 の傾向 と も 1致 し て いる.
封
)
主 要輸 出市 場 への羊肉 輸 出 の際 の輸 入価 格 から の間接的効 果
(-
主 要市場 の輸 入価 格 の上昇 は' 輸入需 要を減 少さ せ る ことを通 じ て国内生産 量を減 少さ せ ると いう間接 的効 果を
も つが'他方'輸 入価格 の上昇 が 国内羊 肉価格 を上昇 さ せ る ことを 通 じて羊肉 生産 量を上昇 さ せ る ことも考 えられ
る。 ここでは こう した場合 の効 果 に ついて検 討 しよう。
イギ リ スの羊肉輸 入価格が l野 上昇 した場合 の効 果 は' 当 期 (タイムラグo期)から タイ ム ラグ i期 に かけ て マイ
五三
ナ スの逓増 的な追 加的 効果を生 じるが' タ イ ムラグ 二期 以降 は逓減 的 な追 加効 果 を生 じ生産 量を減少さ せ る。 しか
オ ー ス ト ラ リ ア ' ニ ュー ジ ー ラ ソ ド に お け る 羊 肉 産 業 の計 量 経 済 分 析
17
/
o上昇 した場合の動学乗数効果
日本 の羊肉輸入価格が
第 6図
五四
しタイ ムラグ 四期以降
に は逆 にプ ラ スの追 加
二
的 効 果を生 じへ 長期 的
・
〇
には累積 し て〇
四 二艶 の減 少効 果をも
た ら す ことが 知 ら れ る。
同様 の場 合 ' ニ ュー ジ
ー ラ ンド の羊肉 生産 量
はタイ ムラグo 期 から
二期 ま で逓減的 な マイ
ナ スの追 加 的効 果を示
すが' タイ ムラグ 三期
以降 は こ の効 果 (
時差
乗数効果)は消滅 す る。
そし て長期的 に は'累
積 し て〇・〇〇 二六匹
だけ羊 肉生産 量 を減 少
さ せる ことが わか る。
また 日本 の羊肉輸 入価格 が 一% 上昇 した場合 には、 オー ストラリ ア の羊 肉 生産 量 はタイ ムラグo期 から 一期 ま で
逓増的 な マイ ナ スの追 加効 果 を生 じ て減 少す るが' タイ ムラグ 二期以 降 は逆 にプ ラ スの逓増 的 な追 加効 果を生 じ、
そ の結 果'長 期的 に は累積 し て〇 ・五 四九 八珍 の上昇 をも たらすこと が わ か るO 同様 の場合 ' ニ ュージ ー ラ ンド の
羊肉生産 量 は逓減 的 な負 の追 加的効 果を生 じ' 長期的 に は累積 して〇 ・
〇 1五六解減 少 す る ことが わかる (第六図)0
このよう に' 主 要市場 の輸 入価格 から の間接 的効果 に ついては、 オー ストラ リ アでは時 差乗数効 果が (
タイムラ
グが進むにつれて) マイナ スからプ ラ スに転 じ て いるが' ニ ュージーラ ンド では 1貫 し て逓減 的 で マイ ナ ス の効 果を
主要輸 出市 場 におけ る国 民所得 から の間接 的効 果
示 して いる。
1
(︰
1 )
輸出 相 手国 におけ る国民所 得 の上昇 は'輸 入需 要 の増 加 を通 して羊 肉 の国 内生 産を増 加さ せ る ことが考 えられ る。
この場 合 の効 果を検 討 し てお こう。
イギ リ スの国 民所 得が 1解 上昇 した場合' オー ストラ リ アの羊肉生 産 量 は' タ イ ムラグo 期 から 1期 に かけ て逓
増 的な増 加効 果をも ち' 以降 タイ ムラグ 二期 からは逓減 的 な追 加効果 を 生 じ て増 加す る。然 し' タイ ムラグ 四期以
降 は マイ ナ スの追 加効 果を生 じ' 長期的 には累積 し て〇 ・〇 二〇五% だ け 上昇す る ことが わ か る。 同様 の場合' ニ
ュージー ラ ンド の羊 肉生産 量 は' タイ ムラグ 二期 ま で逓減 的なブラ スの追 加効果 を生 じ るが ' それ以降 は、 マイナ
スの追 加的 効 果を生 じ' 長期 的 に は累積 し て〇 ・
〇 三四 1野 だけ上昇 す る ことが わか るo
五五
このよう に この効 果 は' 即時 的 に はオー スト ラリ ア羊 肉 生産 に対し て の方が ニ ュージ ーラ ンド に対 し てよりも大
オ ー ス ト ラ リ ア ' ニ ュー ジ ー ラ ソドにおける羊肉産業の計量経済分析
オ ー ス ト ラ リ ア' ニ ュー ジ ー ラ ンド に お け る 羊肉 産 業 の計 量 経 済 分 析
き いが 、 長 期 的 に は ニ ュージ ー ラ ンド に対 し て の方 が 大 き い ことが 知 ら れ る。
また 日本 の国 民所 得が 一艶 上 昇 した場 合 に は' オ ー スト ラリ アの羊 肉 生 産 量 は タ イ ムラグo期 から 一期 に かけ て
逓 増 的 な時 差 乗 数 効 果 を示 し て いるが' タ イ ムラグ 二期 以降 は逓減 的 と な り' タ イ ムラグ 四期 以 降 に は マイ ナ スの
ニ
時 差 乗 数 を 生 じ' 長 期的 に は 累積 乗数 効 果 と し て〇 ・ 二 二二六% だ け上 昇 さ せ る ことが 知 ら れ るo 同 様 の場 合 '
ュージー ラ ンド の羊 肉生産 量 は l貫 し て逓 減 的 な時 差 乗 数 効 果を 生 じ' 長 期 的 に は累積 効 果 と し て〇 ・〇 三 一九解
だ け増 加 さ せ る こと が知 ら れ る。 こ のよう に 日本 のGNp から の効 果 は T貫 し て ニ ュージ ー ラ ンド よ りも オー スト
ラ リ アの羊 肉 生産 に対 し て大 き い ことが わ か る。
ま た第7 表 から分 かるよ う に オ ー スト ラリ アの生 産 量 に対 す る効 果 に ついては' 日本 の国 民 所 得 から の方が イギ
リ スのそれ から の効 果 よりも 大 き いが' ニ ュージ ー ラ ンド の生産 量 に対 す る効 果 に ついては ' タ イ ムラグ 一期 ま で
は イギ リ スから の所 得効 果 の方 が 日本 から のそ れ よ -も 大 き いが' タ イ ムラグ 二期 以降 は逆 に 日本 から の所 得 効 果
羊 飼 養 頭 数 に対 す る 動学 乗 数 効 果 に つ いて は 以下 のと おり であ る。 主 要市 場 への羊 肉 輸 出 の際 の輸 入価 格 の上 昇 はt i
方 で は輸 入量 を減 少 さ せ る よ - に作 用 す る こ と を通 じ て ' ま た 他 方 で は学内 国 内 価 格 を 上 昇 さ せ る よ - に作 用 す る こ と を
)
な る 。
の方が イギ リ スから のそれ よ りも 大 き く な る ことが 分 か る。 しか し長 期 の累積 効 果 と し ては 僅 か に イギ リ スから の
(
4)
(4
効 果 の方 が 大 き い こと に
注
イ ギ リ ス の輸 入価 格 が 1野 上 昇 し た 場 合 ' オ ー スト ラ リ ア の羊 飼 養 頭 数 は' タ イ ム ラ グ 1期 以 降 にプ ラ ス の効 果 を 生 じ '
通 じ て 、 草 飼 養 頭数 に両 方 向 の間 接 的 効 果 を 及 ぼ す o そ の際 の効 果 を 検 討 し て お こ- 。
果を 生 じ るが' タ
タイ ムラ グ 二期 ま で逓 増 的 な 効 果 を 生 じ る が ' そ れ 以 降 は逓 減 的 な 効 果 を 生 じ' 長 期 的 に は累 積 し て 〇 ・〇 八 四 五% 増 加
さ せ る こ と が 知 られ るo 同 様 の場 合 、 ニ ュー ジ ー ラ ンド で は' そ の期 に お いて 〇 ・〇 〇 〇 四熊 の減 少効
・三
スの時
-にイギリ スの羊肉輸 入価 格 から の間接的効果は ' オー ス ・
Lラリ アに は長 期 的 に増 加効果 を生 じるが'
とが わ かる。 こ のよ
イ ムラグ 一期 には〇・〇〇〇 四労 の増 加効 果 を 生 じ' そ のた め'タイ ム ラグ ︼期 以降 の累 積効果 は相殺 され て消滅 す る こ
ま た 日本 の羊肉 輸 入価格 が 一% 上昇 した場合 には' オ ー ストラリア の 半飼養 頭数 は ' タイ ムラグ 1期 以降 にプ ラ
ニュージ ーラ ンドには長期 的 には増 大効果 も減 少効果 も 生 じな いこと が 示され る。
〇
七八 五野 増 加 さ せる こと が知 られ る。 同様 の場合 ' ニュージ ーラソド の 羊飼養 頭数 は 'そ の期 (タイ ムラグo期)に お い
差 乗数 効果 を 生 じ' タイ ムラグ 二期 にお いて極 大 の効 果 を生 じた後、 逓 減的 な 効 果を 一
票 )、長 期 的 には累積 して、
て〇 ・〇 〇 二 ハ労域 少 す るが ' タイ ムラグ f細 にはプ ラ スの時差乗数 効 果を生 じ'〇 ・〇 O 70解 増 加す る。 以降 、逓減
時差乗数 効果聖 不し、長期的 には相殺 され てそ の累積効果 は消滅 す ること が示される.
的な
こ のよう に日本 の輸 入価 格 から の効 果 は'長 期 的 には' オー ストラ - 7の半 飼 養頭 数 にはプ ラ スの効果 を生 じ るが' ニ
ュージ ー ラ ンド の羊飼養頭数 には' (短期 的 には減 少 効果 、中期的に は 増大効 果を生 じるが) 長 期 的 には増 大効 果も減 少
要約と残された課題
効果 も 与 えな いことが わ かる.
七
前 述 し た 如 く 本 稿 の モデ ル は ' オ ー スト ラ リ ア' ニ ュー ジ ー ラ ンド の 農業 部 門 を 対 象 と し た よ り 大 き な モデ ル の
中 か ら ' 羊 肉 に 関 す る サ ブ モデ ル に 焦 点 を あ て ' 検 討 し た も の であ る 。 な お ' 主 要 輸 出 相 手 国 と し て 選 ん だ イ ギ リ
ス' 日 本 に つ い て ' 前 者 は 推 定 期 間 の 後 半 に お い て 急 速 に そ の貿 易 パ ー ト ナ ー と し て の 比 重 を 縮 小 し て 来 た の に 対
し て . 後 者 は 逆 に ま す ま す 重 要 性 を ま し つ つあ る o ま た ' 特 に ここ数 年 間 に お け る 中 東 諸 国 の台 頭 も 顕 著 な 動 き を
示 し て い る o こう し た ' 流 動 的 な 状 況 の中 で も ' 本 モデ ル は ' サ ンプ ル 期間 内 の観 察 値 の動 き を 極 め て よ く 再 現 し
て お - ' 事 後 予 測 に つ い て は か な り 良 好 な も のと いえ る.
ォ - スト ラリ ア' ニュージ ー ラ ンド におけ る羊肉産 業 の計 量経済分析
オーストラリア、 ニュージーラソドにおける羊肉産業の計量経済分析
五八
し か し' いか に モデ ル自 身 が う まく出 来 て いても' 事 前 予測 の場合 には ' 予 削 期間 に わた って外 生変 数 を いかに
設 定 し' コント ロー ルす るかな ど の' いわ ゆ る モデ ル外 部 の要素にも 大き - 依 存 し' 特 に前 述 のよ う に流 動 的 な 国
際 状 況 のも と では' こう した事 情 は極 め て複 雑 と な る こと は言うまで もな い。 そ こで本 稿 で は' こ の' いわゆ る条
件 付 き 予測 に は余 - 重 点 を置 かず、 む し ろ動 学乗 数 分析 に重 点を置 い て種 々の外 生的 変 化 の影 響 を検 討 す るにと ど
イギ リ スの国 民所 得 増 加 は' ニ ュージ ー ラ ンド から の羊肉輸入 よ- も オ ー スト ラ リ ア から の羊 肉輸 入 に対 し
し て いる。
し て いる のに対 し て' ニ ュージー ラ ンド では' 一旦、 減 少 した後 '羊 肉 生 産 量' 羊 飼養 頭 数 と も に急 激 に増 加
イギ リ スのEC 加盟 (一九七三年)以 降' オ ー スト ラ リ アでは' 羊 肉 生産 量' 羊飼 養 頭数 とも に 顕 著 に減 少
ステム の安 定性 条 件を 満 た し て いる。
本 稿 で計 測さ れた モデ ルは' 1部 に周 期 的 変 動成 分 を含 んでい るが ' 顕 在 化す るには 至 って いな いO ま た シ
め た。 そ の詳 細 は前 章 の本 文 中 お よび注 に 示 した 通 - であ るが'主な 帰結 のみ を 再現 す ると 次 のよ う にな ろう。
川
惚
榔
て大 き な増 加 効 果 を与 え る のに対 し て' 日本 の国 民 所 得上昇 は' オー ス- テ リ アよ りも ニ ュージ ー ラ ンド から
の羊 肉輸 入 に対 し てよ り大 き な増 加 効 果 を与 え る。 さ ら に' オー スト ー
フ- ア' ニ ュージ ー ラ ンド 両 国 に対 し て'
日本 の国 民所 得 上昇 から く る効 果 の方 が ' イギ リ スのそれ から- る効 果 よ りも は る かに 大 き い。 この こと は、
羊 肉 の国 内消 費 需 要 に関 し て' そ の価 格 弾 力性 は' オ ー ストラ リ ア の方 が ニ ュージー ラ ンド よ りも は る かに
味 し てお り、 か つて のイギ リ ス市 場 を し の いで'輸 出 相 手国とし ての シ ェアを拡 大 し て いく も のと 予想 さ れ る。
今後' ます ます 、 オ セ ア ニア両 国 に対 す る羊 肉輸 出 市 場 と して' 日本 の重 要 性が 増 し て い- であ ろう こと を意
㈲
大 き い。 また牛 肉価格 から の交 叉価 格弾力性 に ついては、短期的 には ー オ ー ストラ リアよ りも ニ ュージー ラ ン
ド の方が 高 いが '長 期的 には逆 に オ ー スト ラ リ アの方 が 1
ニ ージ ーラ ンド よ -も高 くな る。 また ニ ュージー ラ
ンド では'羊肉 は' 豚肉 よ りも牛肉 と の間 の代替 財的関係が強- 表 わ れ て いる。
以上,ご く大 ま か に帰結 の 一部 を要約 したが'前 稿 でも述 べたよう に' 未 稿 は'他 の部門 つまり牛 肉部門、 酪農
部 門' 羊 毛部 門 およ び林産物部 門をも含 めたよ り 1殻的 な オ セアニア貿易 モデ ルの 一部 分 であ るo従 って本 稿 の段
階 で導 出 しう る帰結 はt よ り大き な最 終 の モデ ル分 析 から みれば'中 間報 告 の域 を出 るも の ではな いた め' 敢 え て
必要以上 に詳細 な検 討を加 えよう と は しな か った。 た だ この地域に関 す る この様 な タイプ の定 量的な分析が余 り見
られな いために'分 析的 と いう よ りは むし ろ多 目的 な モデ ル構築そ のも の にか な - の重 点を 置 いて、 とりまとめた
も のであ る。
さら に こう した幾 つか の部門 モデ ルを統合 す る こと により総合的に分析 す る ことが 望 まし いが' そ のど の部 門 モ
デ ルに し ても、 日本 側 の事情 を反 映 さ せ る必要が あ り' オ セア ニア側 と日 表 側 と の両 地 域 の モデ ルを結合 さ せ る こ
とが望 ま し い こと は言 うま でも な い。 しかし' 生産' 流 通'消費 の各 面に お いて大きく 異な る この二 つの地域 を た
だ単 純 に、 同規 模 の モデ ルと し て結 合 す る ことに は、 予期 され るメ- ソト に加 え てあ る程度 のデ メリ ットを生ず る
ことも否 めな い。 ま た他方 では' 大 規模 な計 量 モデ ルの有用性 に関し て疑 問 視 す る傾向 も出 て来 て いるO従 って'
本稿 ではさ し当 た ってオ セア ニア側 のみ の モデ ル化を試 みた。
次 に若 干 の残 され た課題 に ついて述 べ てお こう。既 に言及 した如く、 モ デ ルを操作 し易- す るために' 本稿 では
五九
幾 つか の制 限的 な定 式 化 を採用 し て来 た。 そ の主 なも のは'最 大タイ ムラ グ を 一期 に限 定 し た ことと定式 化 に当 た
オ ー ス ト ラ リア' ニ ュー ジ ー ラ ソ ド に お け る 羊 肉 産 業 の計 量 経 済 分析
一部 に非 線 形関係を導 入 す る,
)
ォ - ス ト ラ リ ア ' ニュー ジ ーラソドにおける羊肉産業 の計量経済分析
(i
六〇
必要 に応 じ て 二期 以 上 のタイ
( ︰11 )
(.
Ⅳ )
って線 形 性 を 堅持 し た こと であ る。従 って'
ムラグ を考 慮 す る' さ ら に (⋮
ュll)国 内 羊 肉価 格 の式 を 小売 価 格 と 農場価 格 (
あるいは卸売価格)に分割 す る,
終
へと導 く こと であ るO また拙 稿 ︹
S ] で試 みた よう に, そ の周 期 的変 動成
的 に は,
羊肉
在 庫 量 を輸 出 量 から 別個 に推 定 す るt な ど の点 が 考 え ら れ るが ・ これら は む し ろ マイ ナーな 点 であ -・ 最
( Ⅴ)
状 態 空 間 表 現 に よ る最 適制 御 系 設計
分 に 注 目 し て' 主 要輸 出市 場 の国内 羊肉 サ イ ク ルが いかに オ セ ア ニアに 派 及 し て いるか に関 し て時 系 列解 析 を適 用
す る ことや ' (
.
Ⅵ)
cMs 分 析 等 の マー ケ ット シ ェアの観 点 から接 近す る ことも 今 後 に残 さ れ た 課題 の l部 であ るO
これ ら に ついては稿 を改 め て発 表 した い。 本 稿 が この方 面 の今後 の研究 に 対 し て 1つの礎 石 とな れば幸 いであ る.
︹
付記︺ 本稿は'二年間 のニュー,I,
h-ラ ンド留学中 (
特竺 九八〇年度中) およびその前後 の滞豪中になされた研究作業 の
l部をと-急ぎまとめたも のであり'前稿 ︹Ejと対をなすものである。計算 作業は全て ニュー,I,
ソーランドでなされたが・使
用した大型電子計算機 (B67
00およびVAX)が本研究所 のそれ (NEAC62
4
0)とほとんど互換性を有しなか ったために,
帰国後'データの更新'推 定 方法 の改善などの作業は'本稿 の段階では行な えなか ったO次稿において行なう つもりであるo
なお七本分析に関 して三枝義清 ・東京都立大教授・山田三郎 ・東大教授,逸 見謙三 ・東大教授,紙谷貢 去 黒重明両研究員を
始めへ多-の方 々から貴重な コメ ントを いただいた。深-感謝 の意を表した いo
付表 1 構造形 :従属内生変数の係数行列 (A)
⊥
ハ
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ASCON
AMSYP
AQML
ASNSH
ASXOTS
UXMLQ
JXMLQ
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0
00
0
0.
O
C
OO
O.
C
仰
0.
0
00
0
0.
0
000
0.
0
0
00
0.
91
58
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OC
00
0.
O
o∽
0
0.
O
C
0.
00C
O
O.
CC
0
AWLP
O.
0
0
00
0.
O
C
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O.
0
∝)
0
0.
O
C
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O.
0
00
-0.1
575
0
∞
0.
〔
0.
C
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°
O.
0
00
0
0.
D
o
∞
0.
0
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0.
0
030
C0
0.
O
O
C
0
0.
NBFPRO
O.
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0
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0.
O
C
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O
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0
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C
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O.
C
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3
43
0
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.
0
0
0
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0.
0
0
0
0
.
C
O
O
O
0
.
0
0
C
O
O
付表 4 時差乗数効果 (ラグ- 1)
(定数項)
UKLhl
P0
- 日.
7894
0.
0000
0.
0∞〇
一0.7553
-1
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6
6
6.8939
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OC
O〇
0
.
0000
0
0
0
0
0.
0.
00∞
OO
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C
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〉
AQML
ASNSH
ASXOTS
UXMLQ
JXMLQ
NMLCON
NMTPRo
NQML
NZNSHp
NSXOTS
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9
1
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904
-1
2.
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7
1
6.
C
O23
0.4285
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31
.63
06
267.3238
-42
8.
7542
27
9.
77
80
UKSMQ
JPMMQ
ASCON
AMSYP
AQML
ASNSH
ASXOTS
UXMLQ
JXMLQ
NMLCON
NMTPRO
NQML
NZNSHP
NSXOTS
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BFRPo
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0∞0
0.
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OC
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0C
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1
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0.
0c
c〇
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1
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〇.
C
00
76.6794
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0.
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0
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0°〇〇
0.
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0.
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0.
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0.
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C
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〇
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AMSYP
AQML
ASNSH
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JXMLQ
NMLCON
NMTPRO
NQML
NZNSHP
NSXOTS
UI
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0.
0000
0.
0000
0.
00
00
0.
0000
0.
00
00
0.
0000
0.
C
oo
°
一〇.
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1
3
0,0
000
一〇.C
O3
0
0.
0
033
-0.
OC
O8
0.0333
0
.
0
035
UKSMQ
JPMM Q
ASCON
AMSYP
AQML
ASNSH
ASXOTS
UXMLQ
JXMLQ
NMLCON
NMTPRO
NQML
NZNSHP
NSXOTS
九4
人4I
NP
0.
C
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0
0
0.
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0.
0000
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0.
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0
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0.
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96
0.
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4
2.
54
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0.
0
(
〕
0
2.
5と
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391
8
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000
0
0.
00
00
0.
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3.
4C
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-0.
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3.
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1
.1
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0.
O
C
O0
-0.
0095
0.
01
04
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131
.
5766
-0.
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0
0
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0
0.
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0.
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0.
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2.
77
52
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2.
5859
3.11
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6436
0.
0
000
0.
0000
0.
0000
0.
0000
0.
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0.
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0
〇
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0.
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0.
9366
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O
C
O
O
0.331
2
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0.
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.
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-0.
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3
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.
0000
0.
0000
0.
0
0
0
0
0.51
52
1
.7278
0.3255
1
.7278
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0000
0.
0000
-0.1
5
84
0.1
734
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000
0
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0
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5
84
AWLP
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00CX3
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895
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07
2
-0.6
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0.
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0.
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0.
…
0.
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0.
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0.
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0.
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0.
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0.
0
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3
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0
0
0.
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0.0
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5
7
0
.
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0
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.
脚 〕
-0.
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0
0.1
432
0.
0〔
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0000
0.
O
C
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0.
Oo
∽
0.4588
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0000
0.
02〕
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0.
0。00
0.
0〔
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0.
0。00
0.
00
0
0
0.
∞oo
0.
∞oo
0.
0000
0.
∞∞
0.
0000
0.
0000
0.
0000
0.
〇
〇〇〇
付表 5 累積乗数行列 (ラグ- 1)
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JPMMQ
ASCON
AMSYp
AQML
ASNSH
ASXOTS
UXMLQ
JXMLQ
NMLCON
NMTPRO
NQML
NZNSHP
NSXOTS
UKSM Q
JPMM Q
ASCON
AMSYP
AQML
ASNSH
ASXOTS
UXMLQ
JXMLQ
NMLCON
NMTPRO
NQML
NZNSHP
NSXOTS
六
五
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-36.
521
0
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.
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0
0.
0。
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0
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0.
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0
0
.
0 00
0.
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5.
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-0.
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4.
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0.
OC
0
-0.
02
∞
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021
9
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O.
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0
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C
O3
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-2
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-5.
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28
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00C
H
〕
0.
OC
O3
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0000
0.
00C
O
O.
0∞0
0.
0000
0.
0000
JGNPO
O.
(
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0000
0.
01
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.784∈
)
-0.
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.
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O
l
.247
0
-0.
001
9
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0
021
0.
2023
1
.
06
26
-1
.
0428
AMRP(
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BFRPo
O.
C
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0.
00
0
0
0.
OC
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0.
0000
-1
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06
411
.4824
4
9.
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3
0
0.
000
0
0.
0000
86.1
988
1
0.
6543
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0
000
1
435.
6493 1411
.
4E
3
24
0.
C
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0
0.
00C
O
0.
0
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0
0.
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0.
00。0
0.
000
0.
000C
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0.
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0.
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0.
0.
0°C
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0.
0
000
0.
0000
0.
0こ
0〇
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281
0.
0
0C
O
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O.
0.
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-0.1
281
0.
O
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0.
0∝)
〕
.
〔
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〕
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00
0.
0C
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00C
O
O.
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0.
000
0
1
.4989
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6334
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0 00
C
OO
0
0.
-0.581
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0∞〇
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00
00
0.581
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AWLP
O.
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0.
00 0
0
0
0.
00
-0.
004
0
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-0.
6895
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0.
0000
0.
OC
X
3
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0.
0000
0.
Oo∽
0
0
0.
00
0.
0
0C
O
NZMTPS NPKPRo
O.
∞C
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3
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O
0
.
0
0
C
O
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O.
00
C
O
0,
0∞0
O.
0000
0.
0000
0.
C
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j
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0.
0
∝)
〕
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0000
0.
0000
0.
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O
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0.
0000
O.
0∝)
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0.
00
0
一0.
4
07∈
)
0.
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0.
0
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0
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0.
Oo∽
65.
4098
0.
00
0
0
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33
-0.
025
2
NBFPRO
O.
OC
OO
O.
OC
OO
O.
0000
0.
000
0
0.
0000
0
0
0
0
0.
0.
0
0C
O
O.
00
C
O
O.
O
C
OO
O.343
0
0.
00C
X
j
O.
∞oo
0.
0(
Ⅹ)
〕
一〇,343
0
(定数項)
1
4.
49
95
30.
621
8
392.
41
04
-40.
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-52.8365
1
03.6727
-49
0.
3683
1
64.
8873
1
.
61
35
9.
07
84
11
0.
025
8
31
7.4258
47
058.41
41
1
41
.
8466
UKSMQ
JPMMQ
ASCON
AMSYP
AQML
ASNSH
ASXOTS
UXMLQ
JXMLQ
NMLCON
NMTPRO
NQML
NZNSHP
NSXOTS
UI
MPR
0.
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0.
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0.
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0.
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X
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00
-0.
01
29
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OC
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-0.
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2
0.
01
22
-0.
0022
一〇.
∞4
0
0.
021
8
JI
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O.
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0.
0〇C
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00C
O
O.
0000
0.
0〇〇〔
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0.
0c
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0
0.
0。
0.
0。
00
-0.
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-0.
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0.
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6
0
-0.
084
0
0.
0357
UKSMQ
JPMMQ
ASCON
AMSYP
AQML
ASNSH
ASXOTS
UXMLQ
JXMLQ
NMLCON
NMTPRO
NQML
NZNSHP
NSXOTS
MMI
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0.0
0
0
0
0.
OC
00
0.
00
00
0.
00
00
0.
OC
X
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0.
0000
0.
000O
0.
0∝O
0.
∝)
α)
-0.
01
96
0.
021
4
2.54
08
48
0.6
960
2.56
03
NZGNPo
O.
0000
0.
0000
0.
00C〇
0.
0こ
0○
○.
0〇
〇
〇
0.
000
0
0.
000
0
0.
00CO
O.
C
Oこ
沿
〇.
4641
0.
0000
0.
0000
0.
α:
00
10,4641
付表 6 時差乗数効果 (ラグ- 2)
UKSMQ
JPMMQ
ASCON
AMSYP
AQML
ASNSH
ASXOTS
UXMLQ
JXMLQ
NMLCON
NMTPRo
NQML
NZNSHp
NSXOTS
2.
231
2
2.8776
1
26.781
9
-5.1
984
24
4.1
225
1
6.1
873
11
2.
231
8
1
.71
99
0.1
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JPMMQ
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AMSYP
AQML
ASNSH
ASXOTS
UXMLQ
JXMLQ
NMLCON
NMTPRO
NQML
NZNSHP
NSXOTS
六
七
(定数項)
1
6.73
07
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994
51
9.1
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1
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11
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0。
-378.1
3と
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5
1
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1
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71
1
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.
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49
47
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.
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48
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0
-0.
025
2
付表 8 時差乗数行列 (ラグ- 3)
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JPMMQ
ASCON
AMSYP
AQML
ASNSH
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UXMLQ
JXMLQ
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TPRo
NQML
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AQML
ASNSH
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UXMLQ
JXMLQ
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NQML
NZNSHP
NSXOTS
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0
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001
5
0.
001
6
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0005
-0.
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01
27
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0.
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1
7.651
8
3.
03
09
ユ
8.1
546
0.
0000
0.
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0.
0000
0.
00 D
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O。
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JGNPO
O.
0
0C
O
O.
025
4
0.
∞0⊃
0.
03
9
0.
0311
-0.
0493
0.
0057
0.
00C
O
O.
0433
-0.
C
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0.
00 3
0.
01
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-0.
0326
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BFRPO
0.
C
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石川栄吉編 ﹃オセア ニア﹄(
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加賀爪 優 「オ セア ニア牛肉産業 の計量経済分析」(
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逸見謙 三 「
戦後 オー ストラリアにおける工業化と農業」 (﹃
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吉川英夫 ﹃統計解析手順集﹄(
日科技連 ' i九七五年)0
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佐和隆光 ﹃
計 量経済学 の基礎﹄(
東洋経済新報社 ' 一九七〇年)
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三枝義清 「
集 計的需要関数 に ついて」(
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農業総合研究﹄第 三 1巻第 三号' 1九 七七年七月)
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唯是康彦 「
畜 産 モデ ルの簡略化と配合飼料原料 の代替関係」(
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農業総合研究 ﹄第三 1巻第 二号' 一九七七年 四月)
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第六五号t T九 六二年三月)
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研 究 員)
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