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単体自己資本比率(国内基準)

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単体自己資本比率(国内基準)
SHIKOKU ROKIN DISCLOSURE 2012
●単体自己資本比率(国内基準)
(単位:%)
2011年度末
2010年度末
11.47
11.76
当金庫は、「労働金庫法第94条第1項において準用する銀行法第14条の2の規定
に基づき、労働金庫及び労働金庫連合会がその保有する資産等に照らし自己資本
の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁・厚
生労働省告示第7号)」により、自己資本比率を算定しています。
「自己資本比率」とは
自己資本比率は、金融機関の自己資本の状況が適当で
は国際統一基準とよばれる自己資本比率が、それ以外の
あるかどうかを判断するための基準として、法令により
金融機関には国内基準と呼ばれる比率が適用されます。
定められた指標です。海外に営業拠点をもつ金融機関に
自己資本比率の算式は以下のとおりです。
自己資本比率=
自己資本の額(基本的項目+補完的項目−控除項目)
信用リスク・アセット 資産の各項目にリスク・ウェイトを乗じて得た額の合計額+各オフ・バランス
( 取引の与信相当額にリスク・ウェイトを乗じて得た額の合計額
× 100
)
+オペレーショナル・リスク相当額×12.5(注)
注)8%(国際統一基準の自己資本比率)の逆数である12.5を乗じています。
①信用リスク・アセットの計算方法(ア∼イのいずれか
の手法を金融機関が選択)
ア.標準的手法……細分化されたリスク・ウェイト(0
%∼650%)を資産に乗じて信用リスク・アセットを
算出します。
②オペレーショナル・リスク相当額の計算方法(ア∼ウ
のいずれかの手法を金融機関が選択)
ア.基礎的手法……粗利益(直近3年の平均値)の15
%をオペレーショナル・リスク相当額とします。
イ.粗利益配分手法……業務区分を8つに分け、区分
主な資産のリスク・ウェイトは、抵当権付住宅ロー
ごとの粗利益(直近3年の平均値)にそれぞれ異なる
ンが35%、住宅ローン以外の個人向けローン(1億円
掛け目(12%、15%、18%)を乗じた合計値をオペレ
未満)が75%です。また、事業法人向けローン、社債
ーショナル・リスク相当額とします。
等のリスク・ウェイトは、格付機関の格付等に応じ
ウ.先進的計測手法……金融機関が独自に構築した計
て設定されたリスク・ウェイト(20%∼150%)が適
量モデルにより算出した損失額をオペレーショナル・
用されます。
リスク相当額とします。
イ.内部格付手法……金融機関が内部格付制度を整備し、
格付ごとのデフォルト確率(融資先が債務不履行に陥
る確率)等を推計します。その推計値に基づき算出し
たリスク・ウェイトを資産に乗じて信用リスク・アセ
ットを算出します。
当金庫では、信用リスク・アセットは「標準的手法」、
ばれるもので、最も厳しい措置は業務の停止命令です。
オペレーショナル・リスク相当額は「基礎的手法」によ
当金庫の自己資本比率は11.47%ですから、行政措置を
り算出しています。
受けることはありません。しかし、保有する資産が毀損
国内業務のみを行う労働金庫の場合、自己資本比率が
するリスクを可能な限り抑え、一方で毀損に対する最終
4%に満たない場合、その満たない程度に応じて各種の
的な補填原資である自己資本の充実に努めてまいります。
行政措置が発動されます。これが「早期是正措置」と呼
62
SHIKOKU ROKIN DISCLOSURE 2012
(1)自己資本の構成に関する事項
(単位:百万円)
2011年度末 2010年度末
3,013
3,015
項 目
出資金
− − 優先出資申込証拠金
− − 資本準備金
− − その他資本剰余金
− − 利益準備金
3,017
3,017
特別積立金
25,015
24,465
非累積的永久優先出資
基 本 的 項 目
繰越金(当期末残高)
233
265
(Tier1) その他
− − その他有価証券の評価差損(△) (注)
− − 処分未済持分(△)
− − 自己優先出資(△)
− − 自己優先出資申込証拠金
− − 営業権相当額(△)
− − のれん相当額(△)
− − 企業結合により計上される無形固定資産相当額(△)
− − 証券化取引に伴い増加した自己資本相当額(△)
− − 31,279
30,763
(A)
計
土地の再評価額と再評価の直前の帳簿価額の差額の45%相当額
206
203
補 完 的 項 目
一般貸倒引当金
179
219
(Tier2) 負債性資本調達手段等
− − 補完的項目不算入額(△)
− − 385
423
他の金融機関の資本調達手段の意図的な保有相当額
− − 非同時決済取引に係る控除額及び信用リスク削減手法として
用いる保証又はクレジット・デリバティブの免責額に係る控除額
− − 基本的項目からの控除分を除く、自己資本控除とされる証券化
エクスポージャー及び信用補完機能を持つI/Oストリップス
− − 控除項目不算入額(△)
− − (B)
計
控
除
項
目
計
自
己
資
本
(A)+(B)−(C)
(C)
− − (D)
31,665
31,186
(注)
「その他有価証券の評価差損(△)」は、
2012年3月31日までの間は、
「平成20年金融庁・厚生労働省告示第7号」に基づく特例に従い当
該金額を記載しておりません。なお、
特例を考慮しない場合の金額は、
2011年度は△196百万円、
2010年度は△844百万円です。
■自己資本調達手段の概要■
2011年度末の自己資本のうち、出資金は、すべて「普通出資金」により調達しています。
「出資金」とは
会員の皆様より出資いただいた金額で、万が一の際に
当金庫が負う債務に対する最終的な引当てになる基本財
産の額です。
「非累積的永久優先出資」とは
優先出資とは、剰余金の配当の支払順序が普通出資者
よりも優先する出資ですが、配当可能剰余金の額が減少
した場合には、あらかじめ約束された優先的配当の額を
下回る配当となることがあります。
この場合に、下回った相当額を、翌期以降に繰延べし
て支払う「累積型」に対して、翌期以降に繰延べられな
いもののうち、満期のない社債型優先出資が「非累積的
63
永久優先出資」と呼ばれるものです。
「資本準備金」とは
時価等での発行となる優先出資については、発行価額
の全額または2分の1を出資金勘定とし、残額を出資金
勘定とは別の準備金という枠組みに組み入れることがで
きます。この準備金が「資本準備金」と呼ばれるものです。
「その他資本剰余金」とは
債務免除益や国庫補助金などを計上する贈与剰余金や、
自己株式の売却益などから成り、資本準備金とともに資
本剰余金を構成するのが「その他資本剰余金」ですが、
通常、ろうきんの取引から生ずることはありません。
SHIKOKU ROKIN DISCLOSURE 2012
「利益準備金」とは
労働金庫法第60条第1項の規定に基づき、
当金庫が上記出資金の総額
に達するまで毎事業年度の剰余金の100分の10に相当する金額以上の金
額を、
万が一の際の損失を補填するための準備金として積み立てている法
定準備金を指します。
「特別積立金」とは
当金庫が自己資本の充実を図り、
より安定した事業活動を継続していく
ために、
以下のとおり各目的で積み立てている積立金の合計額です。
金利変動準備積立金
市場金利の変動に耐えられる財務的な基盤を確保するための積立
金のことです。
機械化積立金
事務処理などの機械化に伴う将来的な追加投資に耐え得る財務体質
を作り上げるための積立金のことです。
配当準備積立金
配当に要する利益を計上できない場合に備えて、
配当原資を確保す
るための積立金です。
経営基盤強化積立金
将来の支出増大などに備えて経営基盤強化に資するための積立金
です。
社会貢献活動基金 地域における福祉事業を推進し、
労金の理念の具現化を図るための
基金です。
化取引に伴い増加した自己資本相当額」です。
「土地の再評価額と再評価の直前の帳簿価額の差額」とは
労働金庫が保有している事業用土地を時価(公示地価等)
で評価し、
そ
れまでの帳簿価額を上回った場合には、
その「差額」を貸借対照表に有形
固定資産として計上することが認められています。
自己資本比率算出にあたっては、
この「差額」の45%を分子の自己資本
に加算することになります。
ただし、
この「差額」
(その45%部分)
は、
後で説明する一般貸倒引当金、
負債性資本調達手段とともに、
自己資本の「補完的項目」
として取り扱われ
ますので、
無条件で全額の加算はできません。補完的項目として加算できる
額は、
基本的項目の額が限度となります。
「一般貸倒引当金」とは
引当金は将来の費用または損失に対して引き当て
(積み立て)
るものです。
当金庫においては一般貸倒引当金、
個別貸倒引当金及び退職給付引当
金等を引き当てております。
(貸借対照表を参照下さい)
このうち、
一般貸倒引当金は、
特定の債権の貸倒に対して引き当てると
いうものではありません。貸出金の償却という特定の目的のための引当とい
う制約はありますが、
資産の部の単なる控除項目というよりは資本としての
色彩が強いと見ることができ、
自己資本の補完的項目に加算することが認
められています。ただし、
加算できる額は自己資本比率の分母(リスク・アセ
ット額)
の0.625%が限度となります。
「負債性資本調達手段」とは
「繰越金(当期末残高)」とは
当期の剰余金のうち、
配当などの外部流出額と上記の準備金、
積立金
への繰入額を除いた翌期への繰越額です。
金融機関にはその経営が破綻した場合に、
借入金などの一般債務に劣
後した形で償還される劣後債などの資金調達手段が認められています。こ
うした資金なども自己資本に加算することが認められています。現在、
当金
庫ではそうした資金調達は行っておりません。
「その他有価証券の評価差損」とは
2001年3月期決算から実施した金融商品の時価会計によって、時価の
変動により利益を得ること、
あるいは満期まで所有する意図をもって所有す
ること、
以外を目的とした有価証券については、
決算日時点での時価を計上
することとなりましたが、
時価が帳簿価額を下回っている場合に、
その減額
見合いを純資産の部に計上するのが「その他有価証券の評価差損」で、
相当額を自己資本の額から控除することとなります。なお、
時価が帳簿価額
を上回っているときには、
その増額見合いとして、
いわば「その他有価証券
の評価差益」を計上することとなりますが、
この場合には、
相当額は自己資
本の額に加算することができません。
「意図的な保有相当額」とは
「処分未済持分」とは
「信用リスク削減手法として用いる保証又はクレジット・デリバティブの免責額」とは
会員の皆様は、
その出資持分の全部を譲渡することによって任意脱退
することができるのですが、
その際、
譲受け先が見つからない場合には、
新
たな出資希望者が見つかるまで、
会員の請求により当金庫がその持分を譲
受けることになります。
このように当金庫が譲受けて、
自ら保有する持分のことを「処分未済持分」
といいます。
金融機関相互間で自己資本を持ち合ってみせかけの自己資本を嵩上げ
することを排除するために調整される金額です。
「非同時決済取引」とは
2つの契約からなる取引において、
両者の決済時期が異なる取引のこと
です。
どちらか一方の契約が履行されないリスクがあります。反対取引の約
定決済日以降、
5営業日を越えて当該反対取引が履行されない場合には自
己資本控除の対象となります。
信用リスク削減手法として用いる保証又はクレジット・デリバティブが、
被
保証債権もしくは原債権に係る損失、
または支払義務の不履行が発生した
にもかかわらず、
その額が一定の水準を下回る場合には、
保証人またはプ
ロテクション提供者が支払を行わないことができるものであるとき、
当該水準
に該当する額のことです。
「証券化エクスポージャー」とは
「自己優先出資」とは
当金庫が発行する優先出資を、
当金庫自らが保有することとなった場合
の相当額です。
証券化取引に係るエクスポージャーのことです。
「証券化」
とは、
債権や
不動産など一定のキャッシュフロー(利息収入等)
を生む資産を裏付けとし
て証券等を発行し、
第三者に売却することです。
「エクスポージャー」
とは、
リスクにさらされている資産等の金額のことです。
「営業権」および「のれん」とは
会社の社会的信用や商標の知名度などから生じる超過収益力のことです。
合併や営業譲受(事業の全部又は重要な一部を他の会社から譲り受ける
こと。)
によって有償で取得した場合にのみ無形固定資産として計上し、
「出
資金」勘定を相当額増額することが認められています。
「信用補完機能を持つI/Oストリップス」とは
証券化取引により譲渡した原資産から将来において生じることが見込ま
れる金利収入等の全部または一部を受ける権利であって、
当該証券化取
引に係る他の証券化エクスポージャーに対する信用補完として利用される
ように仕組まれたものをいいます。
「企業結合により計上される無形固定資産相当額」とは
企業結合に伴って、
被取得企業から取得することにより計上される無形
固定資産のうち、
既に自己資本の額から控除することとされている「営業権」
には含まれないもので、
従来の一般的な会計処理では生じることのなかった
無形資産です。
「自己資本」とは
以上説明した基本的項目の額と補完的項目の額(基本的項目の額を限
度とします。)の合計額から控除項目の額を控除した金額が、
自己資本比
率計算で使う自己資本の額となります。
「証券化取引に伴い増加した自己資本相当額」とは
証券化取引に伴う債権譲渡により売却益が発生した場合、
売却収入か
ら取引関連費用および売却原価を控除した額(税効果勘案後)が「証券
64
SHIKOKU ROKIN DISCLOSURE 2012
(2)自己資本の充実度に関する事項
●自己資本
項 目
(単位:百万円)
2011年度末
2010年度末
自己資本 (A)
31,665
31,186
基本的項目(Tier1) (B)
31,279
30,763
385
423
− − 補完的項目(Tier2)
控除項目
●リスク・アセットおよび所要自己資本
(単位:百万円)
(単位:百万円)
2010年度末
2011年度末
項 目
リスク・アセット
所要自己資本
(注1)
信用リスク (C)
標準的手法が適用されるポートフォリオ
ごとのエクスポージャー (注3)
ソブリン向け(注4)
金融機関向け
事業法人等向け
中小企業等・個人向け
抵当権付住宅ローン
リスク・アセット
(注1)
所要自己資本
(注2)
259,853
10,394
248,930
9,957
259,853
10,394
248,916
9,956
387
15
436
17
52,043
2,082
50,021
2,000
5,616
225
3,057
122
129,874
5,195
116,888
4,675
56,847
2,274
61,597
2,463
不動産取得等事業向け
204
8
408
16
延滞債権(注5)
941
38
1,415
56
13,939
558
15,090
603
その他(注6)
証券化エクスポージャー
(うち再証券化)
オペレーショナル・リスク(注7) (D)
リスク・アセット、所要自己資本の総額
(C)+(D) (E)
− ( − )
14
− ( − )
( − )
0
( − )
16,214
649
16,146
645
276,068
11,043
265,076
10,603
単体自己資本比率(国内基準)
(A)/(E)
×100
11.47%
11.76%
単体におけるTi
er1比率
(B)/(E)×100
11.33%
11.60%
注1.リスク・アセットとは、貸借対照表に記載された資産(債務保証
注4.
「ソブリン」とは、中央政府、中央銀行、政府関係機関等のことです。
見返を除く)に、その種類あるいは取引相手の信用リスクの度合いに応
注5.「延滞債権」とは、元本または利息の支払が約定支払日の翌日から
じて設定されたリスク・ウエイトを乗じて算定した額のことです。なお、
3ヶ月以上延滞しているエクスポージャーのことです。
当金庫では、格付機関の格付等に応じて設定されたリスク・ウエイトを
注6.標準的手法が適用されるポートフォリオごとのエクスポージャー
使用する「標準的手法」を採用しています。
のうち「その他」は、出資金、有形・無形固定資産、オフバランス取引
貸借対照表に記載されないコミットメントや金利関連取引などにも信
等です。
用リスクをともなうものがあります。上記同様、リスク・ウエイトを使
注7. オペレーショナル・リスクとは、業務の過程、役職員の活動もしく
ってリスク・アセットを計算することとなっています。
はシステムが不適切であること、または外生的な事象により損失を被る
なお、貸借対照表に計上している労働金庫が行う債務保証の見返勘定
リスクのことです。当金庫では、基礎的手法により、リスク量を算定し
はオフバランス取引として取り扱うことになっています。当金庫のオフ
ています。
バランスに係るリスク・アセットの額の大半は、公的な代理業務に付随
して発生する債務保証に関係するものです。
注2.所要自己資本=リスク・アセット×4%
注3.「エクスポージャー」とは、リスクにさらされている資産等の金額
のことです。
65
(注2)
(基礎的手法の算定方法)
粗利益(直近3年間のうち粗利益が正の値)×15%
オペレーショナル・リスク = ×12.5
直近3年間のうち粗利益が正の値であった年数
SHIKOKU ROKIN DISCLOSURE 2012
■金庫の自己資本の充実度に関する評価方法の概要■
現在の自己資本の充実状況について
2011年度末の当金庫の自己資本比率は11.47%であり、
国内基準の4%を大きく上回っています。また、自己資
本のうち基本的項目(Tier1)が占める割合が98.78%と
非常に高くなっており、補完的項目(Tier2)の占める
割合は1.21%とごくわずかであることから、基本的項
目(Tier1)のみによる自己資本比率は11.33%となり、
自己資本比率とほぼ同じ水準となっています。基本的項
目(Tier1)は出資金・利益準備金・特別積立金等で構
成されており、自己資本に占める割合が高ければ、より
健全性が高いといえます。
したがって、当金庫の自己資本は、質・量ともに充実
していると評価しています。
将来の自己資本の充実策
当金庫では、3カ年の中期経営計画および単年度の事
業計画を策定しており、各期において計画に基づく諸施
策を着実に実行することを通じて安定的に利益を確保し、
内部留保を積み上げることを軸として、自己資本の充実
を図ります。
(3)信用リスクに関する事項(証券化エクスポージャーを除く)
(単位:百万円)
地域別
エクスポー
ジャー区分
貸出金、
コミットメント
およびその他の
デリバティブ以外の
オフ・バランス取引
合 計
2011年度末
地域区分
国 内
国 外
2010年度末
2010年度末
2011年度末
2010年度末
2011年度末
668,087 663,783 373,075 371,353
19,272
23,633
2,035
− − − − 673,109 668,147 373,075 371,353
19,272
23,633
2,035
5,022
合 計
4,363
2011年度末
複数の資産を
裏付とする資産
(ファンド等)
債 券
− 2010年度末
延滞エクス
ポージャー
(注2)
その他の資産等
(注1)
2010年度末
2011年度末
2010年度末
3,044 273,703 265,752
854
1,240
4,363
− − 3,044 278,725 270,115
854
1,240
− 2011年度末
5,022
1.外国証券等は「その他の資産等」に含めています。
2.投資信託など複数の資産を裏付とする資産(ファンド等)については、一括して「国内」に区分しています。
(単位:百万円)
業種別
エクスポー
ジャー区分
貸出金、
コミットメント
およびその他の
デリバティブ以外の
オフ・バランス取引
合 計
複数の資産を
裏付とする資産
(ファンド等)
債 券
延滞エクス
ポージャー
(注2)
その他の資産等
(注1)
2011年度末
2010年度末
2011年度末
2010年度末
2011年度末
2010年度末
2011年度末
2010年度末
2011年度末
2010年度末
2011年度末
2010年度末
製 造 業
2,764
651
− − 2,758
650
− − 6
0
− − 農業、林業
− − − − − − − − − − − − 漁
− − − − − − − − − − − − 鉱業、採石業、
砂利採取業
−
− − − − − − − − − − − 建 設 業
100
− − − 100
− − − 0
− − − 電気・ガス・
熱供給・水道業
210
45
− − 209
− − − 0
45
− − 情報通信業
599
593
− − 300
292
− − 299
301
− − 運輸業、郵便業
卸 売 業 、小 売
業、宿泊業、飲
食サービス業
902
497
0
0
900
496
− − 2
1
− − 414
14
13
14
399
− − − 0
− 13
14
金融業・保険業 269,945 259,517
52
63
1,894
1,099
− − 267,998 258,354
− − 業種区分
業
不動産業、
物品賃貸業
138
134
− − − 0
− − − − 11
11
− − 1,046
1,320
− − 1,226
1,323
2,514
984
1,975
200
− − 医 療・福 祉
188
205
188
205
− − − サービス業
11
11
− − − − − 国・地 方
公共団体
21,973
31,797
11,511
12,071
9,415
18,405
− − 個
人 359,768 356,991 359,269 355,767
404
− − − − 498
1,224
841
1,256
3,094
2,687
2,035
2,639
8,722
8,721
− − 合 計 673,109 668,147 373,075 371,353
19,272
23,633
2,035
3,044 278,725 270,115
854
1,240
そ の 他
14,907
15,305
1,054
66
SHIKOKU ROKIN DISCLOSURE 2012
(単位:百万円)
残存期間別
エクスポージャー区分
貸出金、
コミットメント
およびその他の
デリバティブ以外の
オフ・バランス取引
合 計
期間区分
複数の資産を
裏付とする資産
(ファンド等)
債 券
その他の資産等
(注1)
2011年度末
2010年度末
2011年度末
2010年度末
2011年度末
2010年度末
2011年度末
2010年度末
2011年度末
2010年度末
55,694
56,504
26,113
27,927
− − 2,035
2,971
27,545
25,604
1年以下
138,290 135,426
25,778
26,221
630
20
− 1年超3年以下
115,329 118,853
40,544
42,438
3,161
2,518
− − 71,623
73,897
3年超5年以下
100,048
92,905
35,768
34,911
2,524
1,905
− − 61,755
56,088
5年超7年以下
33,757
32,663
31,751
31,268
2,006
1,394
− − − − 7年超10年以下
59,292
59,686
43,922
40,479
10,949
17,793
− − 4,420
1,413
− 1,500
4,000
期間の定めのないもの
10年超
170,696 172,106 169,196 168,106
− − − 合 計
673,109 668,147 373,075 371,353
19,272
23,633
2,035
72 111,881 109,111
3,044 278,725 270,115
1.エクスポージャー区分の「その他の資産等」とは、預け金、外国証券、出資金、有形・無形固定資産等です。
2.エクスポージャー区分の「延滞エクスポージャー」とは、元本または利息の支払が約定支払日の翌日から3ヶ月以上延滞している
エクスポージャーのことです。
(単位:百万円)
一般貸倒引当金
項 目
個別貸倒引当金
合 計
2011年度 2010年度 2011年度 2010年度 2011年度 2010年度
期首残高
219
369
247
328
467
698
当期増加額
179
219
− − 179
219
− − 34
46
34
46
219
369
26
34
246
404
179
219
186
247
366
467
目的使用
当期減少額
その他
期末残高
「一般貸倒引当金」とは
将来、
貸出金やそれに準じた債権が回収できなくなる可能
性に備えて計上する引当金のことです。過去の貸倒実績から
求めた予想損失率に基づいて算定した金額を貸借対照表上
の資産の部に予め控除項目として表示(△)
します。引当基準
については、
貸借対照表に注記していますのでご参照ください。
「個別貸倒引当金」とは
借り手の資産状況や支払い能力からみて、貸出金やそ
れに準じた債権の相当部分が回収できないと見込まれる
ことが明らかになった場合、その債権額の一部又は全部
に相当する金額を計上する引当金のことです。貸借対照
表上の資産の部に予め控除項目として表示(△)します。
引当基準については、貸借対照表に注記していますので
ご参照ください。
67
SHIKOKU ROKIN DISCLOSURE 2012
業種別
(単位:百万円)
個別貸倒引当金
当期減少額
当期増加額
期首残高
業種区分
目的使用
貸出金償却
期末残高
その他
2011年度 2010年度 2011年度 2010年度 2011年度 2010年度 2011年度 2010年度 2011年度 2010年度 2011年度 2010年度
製 造 業
− − − − − − − − − − − − 農業、林業
− − − − − − − − − − − − 漁
− − − − − − − − − − − − 鉱業、採石業、
砂利採取業
−
− − − − − − − − − − − 建 設 業
− − − − − − − − − − − − 電気・ガス・
熱供給・水道業
− − − − − − − − − − − − 情報通信業
− − − − − − − − − − − − 運輸業、郵便業
− − − − − − − − − − − − 卸 売 業 、小 売
業、宿泊業、飲
食サービス業
14
14
− − − − 0
0
13
14
− − 金融業・保険業
− − − − − − − − − − − − 3
4
− − − − 3
0
− 3
− − 医 療・福 祉
− − − − − − − − − − − − サービス業
− − − − − − − − − − − − 国・地 方
公共団体
−
− − − − − − − − − − − 人
59
74
− − 10
2
3
12
45
59
10
2
そ の 他
170
235
− − 23
44
19
20
127
170
− − 合 計
247
328
− − 34
46
26
34
186
247
10
2
業
不動産業、
物品賃貸業
個
当金庫では国外への融資を行っていないため、個別貸倒引当金および貸出金償却とも、すべて国内の残高です。
(単位:百万円)
エクスポージャーの額
2011年度末
リスク・ウェイト区分
格付有り
2010年度末
格付無し
合 計 格付有り
格付無し
合 計
0%
− 52,612
52,612
− 62,417
62,417
10%
− 2,530
2,530
− 2,865
2,865
20%
248,425
9,703
258,128
241,121
7,582
248,703
35%
− 162,430
162,430
− 176,003
176,003
50%
5,946
50
5,996
3,714
77
3,792
75%
− 173,175
173,175
− 155,863
155,863
100%
2,355
15,626
17,981
653
17,396
18,049
150%
− 253
253
− 452
452
350%
− − − − − − 自己資本控除
− − − − − − 256,727
416,381
673,109
245,489
422,657
668,147
合 計
1.格付は、適格格付機関が信用供与に付与したものを使用しています。
2.エクスポージャーは、信用リスク削減手法勘案後のリスク・ウェイトに区分しています。
68
SHIKOKU ROKIN DISCLOSURE 2012
■信用リスクに関するリスク管理の方針および手続きの概要■
当金庫では、信用リスク管理の基本方針であるクレジ
ットポリシーとして「融資基本規則」等を定め、融資業
務遂行にあたっての基本原則を全役職員に周知しています。
また、融資商品・制度に係る要領及び審査・管理業務等
に関する研修を定期的に実施することにより、信用リス
ク管理の実効性を確保する態勢を整備しています。
個別案件審査は営業推進部門から独立した審査部門が
行うことにより、適切な審査を行うための牽制機能を確
保しています。
信用リスクの評価については、各資産ごとの査定担当
部署が貸出金等の自己査定を定期的に実施することにより、
信用リスクの把握に努めています。また、信用リスク管
理の高度化に向け、分析のためのデータ整備を進めてい
ます。
信用リスクの管理状況については、毎月定期的にAL
M委員会で協議しており、その結果については、常務会
および理事会に定例的に報告を行い、対応について協議
しています。
貸倒引当金は、「資産査定並びに償却・引当要領」に
基づき「債務者区分別」に以下のとおり計上しています。
・正常先債権および要注意先債権
一定の種類ごとに分類し、過去の一定期間における各々
の貸倒実績から算出した予想損失額を引き当てています。
・破綻懸念先債権
債権額から担保の処分可能見込額および保証による回
収可能見込額を控除し、その残額のうち必要と認める額
を引き当てています。
・破綻先債権および実質破綻先債権
債権額から担保の処分可能見込額および保証による回
収可能見込額を控除した残額を引き当てています。
■リスク・ウェイトの判定に使用する適格格付機関等の名称■
・株式会社格付投資情報センター(R&I)
・株式会社日本格付研究所(JCR)
・ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インク
(Moody’
s)
・スタンダード・アンド・プアーズ・レーティングズ・
サービシズ(S&P)
リスク・ウェイトの判定に使用する適格格付機関は右
記のとおりです。なお、エクスポージャーの種類による
適格格付機関の使い分けは行っておりません。
(4)信用リスク削減手法に関する事項
信用リスク削減手法が適用されたエクスポージャー
信用リスク削減手法
ポートフォリオ
適格金融資産担保
(単位:百万円)
クレジット・デリバティブ
保 証
2011年度末 2010年度末
2011年度末 2010年度末
2011年度末 2010年度末
信用リスク削減手法が適用されたエクスポージャー
2,558
3,563
− − − − 818
1,727
− − − − − − − − − − 25
26
− − − − 1,714
1,809
− − − − 抵当権付住宅ローン
− − − − − − 不動産取得等事業向けエクスポージャー
− − − − − − 延滞エクスポージャー
− − − − − − ソブリン等公共機関向けエクスポージャー
金融機関向けエクスポージャー
事業法人等向けエクスポージャー
中小企業等・個人向けエクスポージャー
■信用リスク削減手法に関するリスク管理の方針および手続きの概要■
当金庫では「適格金融資産担保」を信用リスク削減手
法として用いています。告示で定められた条件を確実に
満たしている自金庫預金を「適格金融資産担保」として
います。担保については、「資産査定規程」に基づき適
69
切な評価・管理を行うよう努めています。なお、信用リ
スク削減手法の適用にあたり、簡便手法を用いています。
保証は、信用リスク削減手法として用いておりません。
クレジット・デリバティブの取扱いはありません。
SHIKOKU ROKIN DISCLOSURE 2012
(5)派生商品取引および長期決済期間取引の取引相手のリスクに関する事項
与信相当額等
(単位:百万円)
2011年度末
項 目
派生商品取引 長期決済期間取引
2010年度末
合 計 派生商品取引
長期決済期間取引
合 計
グロス再構築コストの額
(A)
0
− 0
2
− 2
グロスのアドオンの額
(B)
1
− 1
2
− 2
グロスの与信相当額(A)+(B)
(C)
1
− 1
4
− 4
ネッティングによる与信相当額の削減額 (D)
− − − − − − 担保による信用リスク削減手法の効果勘案前
の与信相当額(C)−(D)
(E)
1
− 1
4
− 4
外国為替関連取引
1
− 1
4
− 4
金利関連取引
− − − − − − 金関連取引
− − − − − − 株式関連取引
0
− 0
0
− 0
貴金属関連取引(金関連取引を除く)
− − − − − − その他コモディティ関連取引
− − − − − − − − − − − − クレジット・デリバティブ取引
担保の額
(F)
− − − − − − 現金・自金庫預金
− − − − − − 国際・地方債等
− − − − − − 1
− 1
4
− 4
担保による信用リスク削減手法の効果勘案後
の与信相当額(E)−(F)
(G)
1. 与信相当額は、
カレント・エクスポージャー方式を用いて算出しています。
2. クレジット・デリバティブ取引の取扱いはありません。
3. 当金庫では、
独自勘定としての派生商品取引を行っておりません。上記の計数は保有していたファンド
(証券投資信託)
に含まれていたものです。
(6)証券化エクスポージャーに関する事項
3ヵ月以上延滞エクスポージャーの額等
(原資産を構成するエクスポージャーに限る)
原資産の合計額等
(単位:百万円)
(単位:百万円)
原資産の額
2011年度末
2010年度末
2011年度末
2010年度末
3ヵ月以上延滞エクスポージャーの額
− − 資産譲渡型証券化取引
− − カードローン
− − カードローン
− − 住宅ローン
− − 住宅ローン
− − 自動車ローン
− − 自動車ローン
− − デフォルトしたエクスポージャーの額
− − 合成型証券化取引
− − 当期の損失
− − カードローン
− − カードローン
− − 住宅ローン
− − 当期の損失
− − 自動車ローン
− − 住宅ローン
− − − − 当期の損失
− − 自動車ローン
− − 当期の損失
− − 合 計
70
SHIKOKU ROKIN DISCLOSURE 2012
証券化取引を目的として保有している資産の額
およびこれらの主な資産の種類別の内訳
(単位:百万円)
2011年度末
2010年度末
証券化取引を目的として
保有している資産の額
− − カードローン
− − 住宅ローン − − 自動車ローン
− − 保有する証券化エクスポージャーの額および主な原資産の種類別の内訳
(単位:百万円)
2011年度末
2010年度末
オンバランス取引 オフバランス取引 オンバランス取引 オフバランス取引
証券化エクスポージャーの額
− − − − カードローン
− − − − 住宅ローン
− − − − 自動車ローン
− − − − 再証券化エクスポージャーは保有しておりません。
保有する証券化エクスポージャーのリスク・ウェイト区分ごとの残高および所要自己資本の額等
エクスポージャー残高
リスク・ウェイト区分
20%
2011年度末
2010年度末
2011年度末
2010年度末
オンバランス取引 オフバランス取引 オンバランス取引 オフバランス取引 オンバランス取引 オフバランス取引 オンバランス取引 オフバランス取引
− − − − − − − − 50%
− − − − − − − − 100%
− − − − − − − − 350%
− − − − − − − − − − − − カードローン
− − − − 住宅ローン
− − − − 自動車ローン
− − − − 自己資本控除
1.所要自己資本の額=エクスポージャー残高×リスク・ウェイト×4%
2.再証券化エクスポージャーは保有しておりません。
証券化取引に伴い増加した自己資本に相当する額
および原資産の種類別の内訳
(単位:百万円)
2011年度末
証券化取引に伴い増加した
自己資本に相当する額
71
(単位:百万円)
所要自己資本の額
2010年度末
− − カードローン
− − 住宅ローン
− − 自動車ローン
− − SHIKOKU ROKIN DISCLOSURE 2012
当期に証券化取引を行ったエクスポージャーの概略
早期償還条項付の証券化エクスポージャーを対象
とする実行済みの信用供与の額
(単位:百万円)
2011年度末
(単位:百万円)
2010年度末
早期償還条項付の証券化エク
スポージャーを対象とする実
行済みの信用供与の額
− − カードローン
− − 住宅ローン
− − 自動車ローン
− − 2011年度末
当期に証券化取引を行った
エクスポージャーの額
2010年度末
− − カードローン
− − 住宅ローン
− − 自動車ローン
− − 証券化取引に伴い当期中に認識した売却損益の額および主な原資産の種類別の内訳
差 額
2011年度
売却益
2010年度
(単位:百万円)
売却損
2011年度
2010年度
2011年度
2010年度
証券化取引に伴い当期中に
認識した売却損益の額
− − − − − − カードローン
− − − − − − 住宅ローン
− − − − − − 自動車ローン
− − − − − − 証券化エクスポージャーに関する経過措置の適用
により算出される信用リスク・アセットの額
(単位:百万円)
信用リスク・アセットの額
2011年度末
経過措置適用の証券化
エクスポージャー
2010年度末
− − 経過措置とは
2006年3月末時点で保有する証券化エクスポージャーの信用リスク・アセ
ットの額について、2014年6月30日までの間、当該証券化エクスポージャー
の原資産に対して新基準を適用した場合と旧基準を適用した場合のうち、い
ずれか大きい額を上限とすることができます。
ただし、当該証券化エクスポージャーの保有を継続している場合に限ります。
保有する証券化エクスポージャーの額および主な原資産の種類別の内訳
(単位:百万円)
2011年度末
2010年度末
オンバランス取引 オフバランス取引 オンバランス取引 オフバランス取引
証券化エクスポージャーの額
− − 72
− 中小企業向け債権
− − 72
− 住宅ローン
− − − − 自動車ローン
− − − − 再証券化エクスポージャーは保有しておりません。
72
SHIKOKU ROKIN DISCLOSURE 2012
保有する証券化エクスポージャーのリスク・ウェイト区分ごとの残高および所要
自己資本の額等
(単位:百万円)
エクスポージャー残高
リスク・ウェイト区分
20%
2011年度末
所要自己資本の額
2010年度末
2011年度末
2010年度末
オンバランス取引 オフバランス取引 オンバランス取引 オフバランス取引 オンバランス取引 オフバランス取引 オンバランス取引 オフバランス取引
− − − − − − − − 50%
− − 72
− − − 2
− 100%
− − − − − − − − 350%
− − − − − − − − − − − − カードローン
− − − − 住宅ローン
− − − − 自動車ローン
− − − − 自己資本控除
1.所要自己資本の額=エクスポージャー残高×リスク・ウェイト×4%
2.再証券化エクスポージャーは保有しておりません。
証券化エクスポージャーに関する経過措置の適用
により算出される信用リスク・アセットの額
(単位:百万円)
信用リスク・アセットの額
経過措置適用の証券化
エクスポージャー
2011年度末
2010年度末
− − 経過措置とは
2006年3月末時点で保有する証券化エクスポージャーの信用リスク・ア
セットの額について、2014年6月30日までの間、当該証券化エクスポー
ジャーの原資産に対して新基準を適用した場合と旧基準を適用した場合
のうち、いずれか大きい額を上限とすることができます。
ただし、当該証券化エクスポージャーの保有を継続している場合に限
ります。
■証券化エクスポージャーに関するリスク管理の方針
および手続きの概要■
■証券化エクスポージャーについて、信用リスク・
アセットの額の算出に使用する方式の名称■
当金庫では、有価証券の運用先の多様化によるリスク
の分散を図るため、証券化商品を購入しています。証券
化取引の役割としては、「投資家」に該当します。
リスクを限定するために、毎年「資金運用方針」を策
定し、運用スタンスやリスクカテゴリー別の考え方をま
とめ「余裕資金運用計画」において購入枠等を設定して
います。資金運用方針については、ALM委員会で協議し、
常務会の承認を受けています。余裕資金運用計画と期中
の運用状況については、定期的にALM委員会に報告し
ています。
当金庫は、標準的手法により証券化エクスポージャー
の信用リスク・アセットの額を算出しています。
■証券化取引に関する会計方針■
当金庫の「決算経理規程」「決算経理要領」および日
本公認会計士協会の「金融商品会計の実務指針」に基づき、
適切に処理するよう努めています。
■証券化エクスポージャーの種類ごとのリスク・ウェイトの判定に使用する適格格付機関の名称■
リスク・ウェイトの判定に使用する適格格付機関は右
記のとおりです。なお、エクスポージャーの種類による
適格格付機関の使い分けは行っておりません。
73
・株式会社格付投資情報センター(R&I)
・株式会社日本格付研究所(JCR)
・ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インク
(Moody’
s)
・スタンダード・アンド・プアーズ・レーティングズ・
サービシズ(S&P)
SHIKOKU ROKIN DISCLOSURE 2012
(7)出資等エクスポージャーに関する事項
(単位:百万円)
2011年度末
貸借対照表計上額
上場株式等
2010年度末
時 価
貸借対照表計上額
時 価
− − 45
45
18
18
18
18
その他
4,778
4,778
5,623
5,623
合 計
4,797
4,797
5,687
5,687
非上場株式等
1.貸借対照表計上額は、期末日における市場価格等に基づいて算定しています。
2.金銭の信託および投資信託に含まれる出資金等エクスポージャーは含んでいません。
3.「その他」の区分には、労働金庫連合会出資金、その他出資金、ETF(株価指数連動型上場投資信託)等を計上しています。
4.当金庫の子会社株式および関連会社株式で時価のある株式はありません。
2011年度
(単位:百万円)
2010年度
売却益
− 3
売却損
460
269
償 却
−
−
2011年度末
評価損益
△90
2011年度末
評価損益
−
金銭の信託および投資信託に含まれる出資金等エクスポージャーの
売却および償還に伴う損益は含んでいません。
(単位:百万円)
2010年度末
金銭の信託および投資信託に含まれる出資金等エクスポージャーは
△396
含んでいません。
(単位:百万円)
2010年度末
−
■出資等エクスポージャーに関するリスク管理の方針および手続きの概要■
子会社株式および関連会社株式については、有価証券
に占める割合がごくわずかであり、リスクは限定されて
います。
「その他有価証券」については、毎年「資金運用方針」
を策定し、運用スタンスやリスクカテゴリー別の考え方
をまとめ「余裕資金運用計画」において購入枠等を設定
しています。資金運用方針については、ALM委員会で
協議し、常務会の承認を受けています。
余裕資金運用計画と期中の運用状況については、定期
的にALM委員会に報告しています。
また、時価および適格格付機関の格付等を定期的に取
得することにより、リスクの把握に努めています。
会計処理については、当金庫の「決算経理規程」「決
算経理細則」および日本公認会計士協会の「金融商品会
計の実務指針」に基づき、適切に処理するよう努めてい
ます。
74
SHIKOKU ROKIN DISCLOSURE 2012
(8)金利リスクに関する事項
金利リスクに関して内部管理上使用した金利ショックに対する損益又は経済的価値の増減額(金利リスク量)
(単位:百万円)
運用勘定
貸出金
有価証券
預け金
その他
運用 計
金融派生商品
(金利受取サイド)
金利リスク量 計
金利リスク量
2011年度末
2010年度末
調達勘定
金利リスク量
2011年度末
2010年度末
3,506
8,974
定期性預金
2,434
6,044
297
1,480
流動性預金
714
2,552
1,249
3,766
その他
2
3
3,151
8,600
− − − 0
5,053
14,222
− − 1,902
5,621
調達 計
金融派生商品
(金利支払サイド)
■金利リスクに関するリスク管理の方針および手続きの概要■
「統合的リスク管理規程」に基づき、定期的にBPV(ベ
ーシス・ポイント・バリュー)およびVaR(バリュー・
アット・リスク)を計測することにより、金利リスクを
把握しています。
計測結果および今後の対応について、定期的にALM
委員会で協議しています。また、常務会および理事会に
対しても定期的に報告しています。
■金庫が内部管理上使用した金利リスクの算定手法の概要■
1.当金庫では、GPS(グリッド・ポイント・センシ
ティビティ)方式により金利リスク量(BPV)を算定
しています。GPS(グリッド・ポイント・センシティ
ビティ)とは、期間(グリッド)ごとの金利変動(※)
に対する資産・負債・オフバランス取引の現在価値の変
化額のことです。
※当金庫では、金利変動幅として、保有期間1年、観
測期間5年で計測される金利変動の1パーセンタイル値
と99パーセンタイル値を採用しています。
なお、「パーセンタイル値」の算定方法は以下のとお
りです。
期間ごとの市場金利について、1年前の営業日との金
利差を5年分、延べ1,200営業日分のデータとして集めます。
集めたデータを値の小さい順に並び替えます。
並び替えたデータのうち、小さい方から1%目(12番目)
の数値を1パーセンタイル値、99%目(1,188番目)の数
値を99パーセンタイル値として採用します。
2.貸出金の金利リスク量算定にあたり、期限前返済は
考慮していません。
3.要求払い預金の金利リスク量(BPV)の計測につ
いて、コア預金の満期は内部モデルにより算出しています。
※コア預金とは、明確な金利改定間隔がなく、預金者
の要求によって随時払い出される要求払預金のうち、引
き出されることなく長期間金融機関に滞留する預金のこ
とです。
4.毎月、金利リスク量(BPV)を計測しています。
(9)オペレーショナル・リスクに関する事項
■オペレーショナル・リスクに関するリスク管理の方針および手続きの概要■
当金庫では、オペレーショナル・リスクを①事務リスク、
②システムリスク、③法務リスク、④人的リスク、⑤有
形資産リスク、⑥風評リスクに区分し、管理しています。
オペレーショナル・リスク管理の基本方針として、年
度ごとに策定する「統合的リスク管理・運営方針」のな
かで上記①∼⑥の各リスクの管理方針等を定めています。
また、具体的な管理体制・手続き等の基本事項を定め
た「オペレーショナルリスク管理規程」を制定しています。
オペレーショナル・リスクの管理にあたっては、統括
部署である総務リスク統括部がオペレーショナル・リス
ク全体を管理し、各リスクの管理部署がそれぞれのリス
クを管理しています。管理状況および今後の対応につい
ては、定期的にリスク管理委員会で協議しています。また、
常務会および理事会に対する報告事項を設定し、定期的
に報告しています。
■オペレーショナル・リスク相当額の算出に使用する手法の名称■
当金庫は、基礎的手法によりオペレーショナル・リスク相当額を算出しています。
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