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粘着付与剤樹脂

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粘着付与剤樹脂
粘着付与剤樹脂
GPIプラント
(日本ゼオン 水島工場・岡山県倉敷市)
日本ゼオンは世界でも類を見ないC5留分
の総合利用を展開しております。
C5留分はこのプラントで、抽出、蒸留、
分離精製され、ジシクロペンタジエン、
イソプレン、ピペリレン、アミレン等を
生産し光学樹脂、 C5石油樹脂、イソプレ
ンゴム、リム成型品、合成香料など幅広
い製品群となって日本ゼオンの事業展開
を担っています。
2
Quintone®100シリーズは、ナフサ分解によって得られるC5留分から独
自の技術によって抽出された高純度の1,3- ペンタジエンを主原料に用い
て製造されています。
Quintone®100シリーズは、1,3- ペンタジエンに代表される脂肪族系モ
ノマーのみを原料として得られる脂肪族系炭化水素樹脂ばかりでなく、脂
肪族/芳香族共重合樹脂も、その製品系列の中に有しています。
1
●
Quintone 100シリーズの特長
®
Quintone®は粘着剤・ホットメルト接着剤あるいはトラフィックペイントなど幅広い用途
において優れた性能を発揮します。
●
Quintone®はその原料中に樹脂の色相を悪化させたり不快な臭気を与える可能性のある
不純物をほとんど含んでいないため、良好な色相と低臭気が特長となっています。
●
Quintone®は熱あるいは紫外線に安定であり、色相や粘度の変化が小さいという特長を
有します。
●
Quintone®は脂肪族・芳香族あるいは塩素化炭化水素など各種の溶剤によく溶解します。
●
Quintone®は各種のゴム、プラスチックあるいはワックスとよく相溶し、これらの配合
物に特長のある機能を付与します。
3
2
Quintone 100シリーズの一般的性状と推奨用途
®
®
グレード
タイプ
形状
軟化点
(℃)
溶液色相
(G.No.)
(mgKOH/g)
(mPa・s)
溶融粘度
芳香族
炭化水素
脂肪族
炭化水素
脂環族
炭化水素
酸価
100
4
< 0.1
240
◎
◎
◎
塊状
70
4
< 0.1
50
◎
◎
◎
脂肪族
タブレット
96
4
< 0.1
120
◎
◎
◎
S195
脂肪族
芳香族
タブレット
94
2
< 0.1
90
◎
◎
◎
D100
脂肪族
芳香族
タブレット
99
4
< 0.1
150
◎
◎
◎
U185
脂肪族
芳香族
86
2
< 0.1
70
◎
◎
◎
DX395
脂肪族
芳香族
タブレット
94
<2
< 0.1
100
◎
◎
◎
DX390N
脂肪族
芳香族
タブレット
93
<2
< 0.1
80
◎
◎
◎
N180
脂肪族
芳香族
80
4
< 0.1
70
◎
◎
◎
G100B
脂肪族
芳香族
タブレット
100
7
< 0.1
130
◎
◎
◎
G115
脂肪族
芳香族
タブレット
115
9
< 0.1
380
◎
◎
◎
CX495
脂肪族
タブレット
96
<2
1.8
130
◎
△
◎
C210
脂肪族
タブレット
110
4
1.7
300
◎
△
◎
E200SN
脂肪族
芳香族
タブレット
102
5
1.6
210
◎
△
◎
D200
脂肪族
芳香族
タブレット
102
8
17.0
180
◎
◎
◎
JISK0070
サーモゼル型
B形粘度計
(200℃)
A100
脂肪族
タブレット
B170
脂肪族
R100
(タイ工場品)
タブレット
(一部塊状)
タブレット
(一部塊状)
(試験法)
JISNo.−準じている規格
JISK2207
環球式
JISK5600
ガードナー法
(トルエン50%)
【溶解性】◎:溶解 △:一部溶解 【用途別推奨】◎:特に、推奨(使用実績あり)
4
溶解性(30wt%)
一般性状(代表値)
Quintone
・ペンタン
・シクロヘキサン
・トルエン
・ヘキサン
・テトラリン
・キシレン
・ミネラルスピリット ・デカリン
用途別推奨グレード
粘・接着剤
NR
SⅠS
SBR
EVA
Ⅰ
ⅠR
ベース
HMA
主な用途
トラフィック ゴムタッキ
ペイント ファイヤー
◎
ー
ー
◎
ー
◎
◎
◎
ー
ー
ー
ー
ー
ー
◎
◎
ー
◎
ー
◎
ー
1 天然ゴム系粘着剤
● 殆ど全てのグレードが適用可能です。
● この用途においては、G115がQuintone®シリー
ズの中で最大の保持力を与えます。軟化点の低
いB170、N180およびU185は優れたタッキネ
スを付与するのが特長です。
● 酸変性されたE200SN、D200は、この用途に
おいて高い粘着力を与えます。
● その他のグレードはバランスのとれた粘着物性を
◎
◎
付与します。
ー
ー
ー
ー
ー
2 SIS系粘着剤
◎
◎
◎
◎
◎
◎
ー
ー
◎
◎
ー
ー
● R100は梱包用粘着テープの粘着剤用途に適し
ています。
● N180は軟化点が低く、またSISに対して非常に
ー
ー
よく相溶するため、これを用いて低温特性に優
れた粘着剤を製造することができます。
● D100、
S195あるいはN180のような脂肪族/
◎
◎
◎
ー
◎
ー
ー
◎
◎
◎
ー
◎
ー
ー
芳香族共重合タイプのグレードとSISの配合物
は、低い溶融粘度を与える特長があり、ホットメ
ルトでの取扱いに利点が得られます。
3 SBR系粘着剤
◎
◎
ー
ー
ー
ー
ー
◎
◎
◎
ー
◎
ー
◎
● D100、U185はSBRとの相溶性に優れており、
この用途に適応できます。
4 ブチルゴム粘着剤
● A100 あるいはR100のような通常の脂肪族タイ
◎
ー
◎
ー
◎
プのグレードがこの用途に適しています。 ー
ー
5 EVA系ホットメルト接着剤
◎
◎
ー
ー
ー
◎
ー
● D100、U185、G115、DX390NあるいはG100B
のような脂肪族/芳香族共重合タイプのグレー
ドがこの用途に適しています。
◎
◎
ー
ー
ー
◎
ー
◎
ー
◎
ー
◎
ー
ー
● U185は優れた低温特性を付与し、またG115は
接着剤の高温特性を改良します。
6 トラフィックペイント
● 酸変性を行い、特にこの用途に開発されたCX495
◎
ー
◎
ー
◎
ー
ー
は、加熱時における優れた流動性を与え、また黄
色度の極めて低い白色ペイントが得られます。
7 ゴム配合物
1
2
3
4
5
6
7
● A100が一般的に適用されます。 5
3
●
Quintone 100シリーズの相溶性
®
Quintone 100シリーズは、低分子量ポリマーであり、多くの物質と容易に相溶します。
®
しかし、高極性の物質と均一に混合することは困難です。
Quintone 100シリーズの中では、脂肪族/芳香族共重合タイプのグレードは、極性物質との相溶性が改善されます。
● 下図に、
Quintone 100シリーズの各種ポリマーに対する相溶範囲を、ポリマーの溶解度パラメーターと対比させて
®
●
®
示します。
Quintone グレード
®
A100 B170 R100 S195 D100 U185 DX395 DX390N N180 G100B G115 CX495 C210 E200SN D200
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
ⅠR
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
Ⅰ
ⅠR
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
▲
▲
●
●
●
●
●
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●
●
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●
●
×
▲
●
▲
▲
▲
▲
×
▲
▲
×
▲
▲
▲
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●
●
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●
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●
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●
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●
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●
●
●
●
●
●
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
NR
エラストマー
SⅠS
SBS
SEBS
BR
SBR
NBR
EPDM
CR
エチレン
酢ビ樹脂
ポリオレフィン ビ ニル
ワックス
樹
脂 樹 脂
▲
●
●
▲
●
▲
×
×
●
●
▲
×
×
▲
▲
●
▲
×
×
×
▲
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▲
●
▲
▲
●
×
×
▲
▲
▲
×
×
▲
▲
▲
▲
●
▲
▲
▲
▲
▲
▲
▲
▲
●
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●
●
●
●
●
●
●
●
●
酢酸ビニル量19%
×
×
×
●
▲
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
ポリエチレン・低密度
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
ポリエチレン・高密度
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
ポリプロピレン
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
APP
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
ポリスチレン
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
酢酸ビニル量34%
酢酸ビニル量28%
天然樹脂
ポリ塩化ビニル
▲
×
×
▲
▲
▲
▲
▲
▲
●
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▲
▲
▲
▲
▲
パラフィンワックス
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●
●
マイクロクリスタリンワックス
●
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●
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●
●
●
●
●
●
●
●
ポリエチレンワックス
●
●
●
●
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●
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●
●
●
●
●
●
●
ロジン
●
●
●
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●
●
●
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●
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●
●
●
●
●
ロジングリセリンエステル
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●
●
●
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●
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●
●
●
●
●
●
●
●
テルペン樹脂
●
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●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
【相溶性レベル判定】50/50 重量比混合 ●=相溶 ▲=一部相溶 ×=非相溶
○エチレン・酢ビ樹脂、ポリオレフィン樹脂、ワックスとの相溶性は溶融後180℃で観察した。
○エチレン・酢ビ樹脂、ポリオレフィン樹脂、ワックス以外の相溶性は室温にて観察した。
〈図1〉各種ポリマーに対するQuintone の相溶範囲
®
6
4
Quintone 100シリーズの
®
溶液粘度
〈図2〉にQuintone 100シリーズ トルエン溶液粘
度の濃度による変化を示します。
®
●
●
軟化点が低いグレードほど低い溶液粘度を示しま
すが、グレードの違いによる粘度の差はそれほど
大きなものではありません。
〈図2〉Quintone 100シリーズの溶液粘度
(トルエン溶液、25℃)
5
Quintone 100シリーズの
®
溶融粘度
〈図3〉にQuintone 100シリーズ 溶融粘度の温度
による変化を示します。
®
●
●
●
異なる溶融粘度を示します。
グレードの違いにより、
ホットメルトで御使用になる場合には、溶融粘度の
低いグレードほど取扱いが容易です。
〈図3〉Quintone 100シリーズの溶融粘度
®
®
製品取扱い上の注意
1.本製品は摩擦により静電気を帯びやすいため、製品の取り出しや使用に際しては接地(アース)等で除電、感電対策を講じて下さい。
2.本製品は微粉末が出やすいため、製品の取り出しや使用に際し防塵マスクを着用し、吸入を防止して下さい。
3.本製品は屋内に保管し、高温、多湿、直射日光を避けて下さい。
4.本製品の取扱いに際しては「製品安全データシート」
( MSDS)を参照願います。
このカタログには、基本的なグレードのみ記載されております。
Quintone® あるいはその使用法につき詳しい説明が御入用の際は、日本ゼオンにお問い合わせ下さい。
※このカタログの記載内容は現時点で入手できた資料、情報および実験データにもとづいて作成しておりますが、記載のデータや評価に関してはいかなる
保証をなすものではありません。
● Quintone
®
は日本ゼオンの登録商標です。
7
化成品事業部
〒100 −8246
東京都千代田区丸の内1−6−2 新丸の内センタービル
TEL. 03( 3216 )2342
FAX. 03( 3216 )0504
http://www.zeon.co.jp/
は日本ゼオンのコーポレートブランドです
Oct. 2010
1010005(MK-MB)
AD-09019
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