...

Investors Guide - Daitron[ダイトエレクトロン株式会社]

by user

on
Category: Documents
5

views

Report

Comments

Transcript

Investors Guide - Daitron[ダイトエレクトロン株式会社]
インべスターズガイド 2016
Investors
Guide
2016
T
X
E
t or
a
n
i
d
r
o
Co
fo
N
e
r th
証券コード:7609
To Our Investors
投資家の皆様へ
代表取締役社長
前 績行
8M
2014∼2016年度
1
第8次中期経営計画
事業構造の変革を加速
事業ポートフォリオの変革
ビジネスモデルの変革
2
経営のスピードアップ
現場主義に徹した
執行役員制度を導入
次の成長 ステージに
2期連続で大幅な増収増益を確保。
ともに30%を目標としており、数字の面ではなかなか結果を出し切
第8次中期経営計画(8M)
は、順調な進捗となっております。業
れない状況にあるものの、内容面では確かな成果が積み上がって
績面では、初年度であった2014年度、2年目の2015年度ともに
おります。オリジナル製品は、
かつての製造装置中心の状況から、
売上高は前期比10%を超える二桁成長となり、営業利益において
現在はスイッチング電源やハーネスなどの電子機器・部品関係が中
は、2014年度が同458.6%増、2015年度が同99.1%増と大幅
心の事業構造となり、今後の安定拡大基盤が整ってまいりました。
な利益成長を持続しております。
海外展開においても、各国・地域におけるネットワークの拡充が順
最大の要因は、安定収益基盤再構築の取り組みとして、半導体
調に進み、
日本を介さない三国間貿易によるビジネス拡大も成果が
設備産業以外の分野での積極的開拓、海外拠点においては電子
上がってきております。
部品関連ビジネスに注力した結果、設備関連ビジネスと電子部品関
「既存市場・顧客の深耕と横展開」
と
「新規市場・顧客の開拓」
連ビジネスの売上構成が、理想とする2:8程度に近づいてきている
については、業界全体が大きな変化の真っ只中にある市場環境に
ことによります。概して、設備関連ビジネスは企業の設備投資トレンド
おいては、既存・新規を問わず
“変化のあるところにチャンスあり”
と
に影響を受けて売上が不安定であるものの、高付加価値製品であ
いう考えのもと、
プロジェクトの編成などを大胆に行い、積極的な
ることから少数の人材で高い利益を上げることが可能です。一方、
チャレンジを続けております。
電子部品関連は設備のような利益は望めないものの、顧客開拓に
対応して安定的な売上・利益の拡大が可能です。今後も、両者のバ
ランスを理想とする比率に近いところでコントロールしながら、売上と
利益の成長に最適な基盤を維持していきたいと考えております。
4つの戦略テーマの推進により、
着実な基礎固めが進む。
01
づけられます。売上高に占めるオリジナル製品比率と海外比率は、
3社合併による新生・ダイトロンの立ち上げ、
基幹工場の新設など、
本格的な成長ステージへの準備を進める。
この2年間の成果を基礎に、8Mの最終年度となる2016年度
は、第9次経営計画(9M)
から売上・利益双方の本格的な成長へ
とステージをさらに上げていくための準備を進めてまいります。
取り組みの成果としては、4つの戦略を積極的に推し進めること
第一に、2017年1月付にて当社と国内製造子会社2社の合併を
で、今後につながる基礎固めが順調に進んでおります。
行い、社名を
「ダイトロン株式会社」
とすることとしました。3社統合の
「オリジナル製品の強化・拡大」
と
「海外ビジネスの強化・拡大」
最大の狙いは、技術、
ノウハウ、顧客ニーズなど各社に分散している
は、事業構造の変革と成長の本格化を図るための二大戦略と位置
あらゆる情報を集約し、当社グループ全体の製販一体路線の経営を
Investors’ Guide 2016
9M
2017∼2020年度
2 0 2 0 ビ ジョン
第9次中期経営計画
中長期目標
2017年1月に3社合併により
「ダイトロン株式会社」始動
1
過去最高実績を越えて
更に先の成長を目指す
(売上・利益とも)
詳細は、 参照
P16
中長期目標
2
全てのステークホルダーの
期待に応える
エクセレントカンパニーへ
向け、3 社合 併により更なる経 営の積極化へ 。
規模な変化に対応していくためには、垣根を完全に取り去る必要が
3社合併による新たな価値の創造で、
新生・ダイトロンのプレゼンスを高める。
あると判断しました。統合により、技術やノウハウが融合することで、
近年、
エレクトロニクス産業に巻き起こっている変化は、非常に
既存市場の深耕や新たな分野の開拓を加速させることができると期
大きく激しいものです。事業ポートフォリオのドラスティックな変革、
待しています。
また、社名を、国内外で認知度も徐々に高まってきた
収益改善や新たな成長の場を求めた国内企業の海外進出加速、
更に進化させていくためです。
これまでも、3社の垣根を越える横串を
様々な方法で通してきましたが、
エレクトロニクス業界の急速かつ大
「Daitron」
というプロダクトブランド名と共通化することで、今後の更
国内での次の成長事業創出に向けた各社の取り組みなど、幾つも
なるグローバル展開にも好影響をもたらすものと考えております。
の大きな変化が同時に起こり、業界構造も商材も急速に様変わり
第二に、新生・ダイトロンの基幹工場として、新たに愛知県一宮
してきました。これを受け、生き残りを掛けた合従連衡が頻発し、業
市に製造拠点を新設します。2016年2月に16,000㎡の用地を取
界地図にも変化が生じています。
得して建築着工、同年11月の竣工・稼働を目指しております。ここ
そうした中で、当社グループは、
あくまでも独自路線を貫き、
自ら価
には、国内製造子会社2社の主要な製造機能を集約し、
“ものづく
値を見出していくことで生き残りを果たしてまいります。そのための一
りの効率化・生産性向上”
を図ります。その一方で、全国の大小8カ
つの回答が、商社である当社、電子機器・部品関連メーカーである
所の工場については、地域に根差した事業活動の継続を基本に、
ダイトデンソー、製造装置メーカーであるダイトロンテクノロジーの3
近隣への移転も検討しつつ、研究開発およびエンジニアリング機
社が合併することです。これにより、従来の価値をより大きく、
そして
能をそれぞれの地域に残していく方針です。これは、
エンジニアの地
新しい価値をより多く創造し、新生・ダイトロンのプレゼンス
(存在
域採用の継続や地域ニーズに合わせた製販一体の営業活動など
感)
を高めてまいります。
の重要性に鑑みた判断です。
こうした取り組みの本 格 化を9 Mにおいて追 求していく上で、
第三に、国内・海外ともに
“地域密着”
による顧客企業への対応
2016年度は非常に重要な1年となります。8Mの最終年度として
強化を目指して、営業拠点の拡充を図ってまいります。その皮切りと
の成果も着実に上げながら、次につなげる確かな準備を推し進めて
して、国内では2016年1月に熊本出張所の新設、
日立出張所の茨
まいります。
城営業所への格上げを行いました。今後、東北・四国等での拠点
株主、投資家の皆様には、引き続きご支援のほどお願い申し上
新設も検討してまいります。
また、海外では、2016年春にフィリピン
げます。
への拠点新設を行う予定です。今後、数年のうちに東南アジアから
インドにかけて拠点拡大を図っていくべく、現在、ベトナムとミャン
マーでも調査を進めております。
Investors’ Guide 2016
02
Overview of the 8th Management Plan
第8次中期経営計画の概要
経営基本方針
グループ・ステートメント
当社の強みと基本戦略
「マーケティング力」と
「製販一体路線」
グローバルな観点で市場を捉え、
お客様ニーズの一歩先の価値を創造し、
提供する
当社は、お客様のニーズを見極めるマーケティング力を強みとして、ニッチマーケットを自ら創出してきました。このすき間ニーズに迅速かつ的確
に対応するための武器として、創業からの商社機能に加え、メーカー機能の強化、
すなわちオリジナル製品の開発・提供を積極的に行い、
「製販
一体路線」の体制を整えてきました。当社グループは今後、お客様ニーズの一歩先を見据えながら、新たな価値を創造し、提供していきます。
第8次 中 期 経 営 計 画 の 主な 課 題 = 事 業 構 造 の 変 革を 加 速
8Mでは、ビジネスのあり方・考え方を変える「第2ステップ」として、
7Mよりスタートさせていた「事業構造の変革」を加速させ、当社グループの新たな事業構造を築き上げていきます。
事業ポートフォリオの変革
新たなニッチリッチマーケットの創出により、半導体設備産業への依存度を低減
当社グループの半導体設備産業への依存度(売上高ベース)は、
ピーク時の50%超から現在39%程度まで低下してきているものの、非
常に高い水準にあります。近年、シリコンサイクルが極端に短期化して
きており、
そのなかで収益の安定確保を図っていくのは非常に難しい状
況にあります。半導体設備産業以外の分野で新たなニッチリッチマー
ケットを創出し、事業ポートフォリオの変革を図ります。これにより、収
益の安定性と今後の成長性を高めていきます。
新たなニッチリッチマーケット創出を目指す主な分野
インフラ関連(電源・電力、IT、官公庁を含む)
医療・三品(食品・化粧品・薬品)関連
自動車関連
P8-9
参照
航空・宇宙・海洋・防衛関連
ビジネスモデルの変革
販売にとどまらず、保守メンテナンスや消耗品の供給など
各種サービスを付加価値として提供する新たなビジネスモデルを構築
激化するコスト競争や商社不要論などに対応するために、
ビジネスモデルの変革を果たし、当社グループの新たな存在価値を確立してい
きます。従来提供してこなかった付加価値を加えることで、
お客様にとって従来以上に“なくてはならない存在”
へと進化すると共に、
そこで得
られた顧客ニーズを次の製品・サービスの開発に活かすことで、当社の強みである「マーケティング力」の更なる強化を図っていきます。
新たに付加する機能
従来のビジネスモデル
各種のサービス
国内外から製品・部品の仕入
製品の販売
(単品∼システム、モジュール品)
製造・加工
マーケティング力の更なる強化と顧客の囲い込み
Investors’ Guide 2016
保守メンテナンス
消耗品の供給
マーケティング力による新規分野への拡大
03
システムアップ
当社の戦略的ドメイン
第8次中期経営計画スローガン
ニッチリッチマーケット
『量より質を求める経営』への転換
当社の経営資源や強みを活かすことができる
ニッチな分野で、比較的高い市場シェアと
安定収益の確保が可能なマーケット
∼グローバルニッチで高収益企業を目指す∼
創業以来当社は、このニッチリッチマーケットを戦略的なドメインに設定し、様々な市場を開拓してきました。しかし、時代の変化と共に、市場
も拡大から縮小へ、また新たな市場の誕生から成長へと変化していきます。当社は常に、新たな「ニッチリッチマーケット」の開拓によって成長
の持続を図っています。8Mでは、更にグローバル市場におけるニッチリッチマーケットの追求も加え、高収益企業を目指していきます。
当 社 の 成 長 イメージ
エレクトロニクス産業では今、当社の既存顧客層もこれまで取引のなかった新規顧客層も、
新たな成長基盤の創造を目指して新規市場の開拓を推し進めています。
こうした大きな時代のうねりの中で持続的な成長を果たしていくために、当社グループは、既存顧客と新規顧客の別なく、
各社各様に取り組んでいる新規市場を“成長分野”と見定め、積極的なアプローチと開拓を推し進めていきます。
新規顧客・新規市場の事業
新規市場
新規顧客
時代の変化を的確に捉え、これまで取引の無かった新規顧
客・新規市場に対しても、当社の経営資源や強みを活かせる分
野を見極めて対象を戦略的に絞り込み、積極的な事業の創造・
拡大を図っていく。
既存顧客の多くが今、新たな事業分野の拡大など大きな事
業変革を推し進めている。この新規市場に対して当社は、既存
顧客との長年にわたる信頼関係を基礎に、積極的な開拓を推
し進めていくことで、既存顧客との取引を維持・拡大していく。
既存顧客
︵収益︶
既存顧客における新規市場の事業
既存市場
既存顧客における既存市場の事業
当社の約5,000社に及ぶ既存顧客は今、
その多くが大きな
変化の時を迎えており、既存市場に係わる事業は縮小傾向を
辿ることが予想される。この既存市場では、事業効率の向上に
よる収益の安定化を図っていく。
(現在)
(将来)
Investors’ Guide 2016
04
Four Strategic Themes
4つの戦略テーマ
4つの 戦 略 テーマ
8Mでは、
「事業構造の変革」
(事業ポートフォリオの変革、ビジネスモデルの変革)を視野に入れながら、
7Mに引き続き、次の4つの戦略テーマに取り組んでいきます。
戦略
1
戦略
2
オリジナル製品の強化・拡大
当社グループはこれまで、
“新しい商社のあり方”
を追求する中で独自
の製販一体路線を追求し、
メーカー機能の強化を図ってきました。
その
過程で、
お客様の声を的確に捉えた付加価値の高いオリジナル製品を
開発し、顧客満足度アップと
「Daitron」
ブランドの市場プレゼンス向上
につなげてきました。
今後は、成長産業の取り込みや事業のグローバル化などの経営課題
に対応していくために、
オリジナル製品の更なる強化・拡大を推し進めて
いきます。
戦略
3
海 外ビジネスの強化・拡大
日本企業の海外進出が加速する状況の中で、海外日系顧客に対す
る対応力の強化が不可欠となっています。
この環境変化を踏まえ、海外
日系顧客だけでなく、
優良な海外現地顧客をも事業対象と捉え、海外
ビジネスの強化・拡大を推し進めていきます。
オリジナル製品
(Daitronブランド)
の充実に伴い、海外現地顧客との
取引拡大に不可欠な自社ブランド力が備わってきたことから、
今後、海外
ビジネス展開の加速を図っていきます。
戦略
34
新規市場・顧客の開拓
業界のけん引役であった市場の急速な縮小、生産・開発部門の海外
移転の増加など、
国内の事業環境は大きく変化しています。
こうした変化
の中で収益確保を図っていくためには、
新規市場・顧客の開拓が不可
欠です。
当社グループは今後、
国内における新規市場・顧客の開拓と同時に、
海外においても各拠点の市場環境に即したビジネスモデルの創造など
にもチャレンジしていきます。
既存 市場・顧客の深 耕と横 展開
既存の市場及び既存のお客様は、
現在の当社グループを支えている
重要な顧客基盤です。
しかし、
この既存市場・顧客の分野においても、
市場環境や顧客ニーズが徐々に変化しています。
当社グループは、
こうした変化を的確に捉えながら、
これまで築き上げ
てきた技術シーズや有力仕入先網などを駆使して、
得意とする領域の延
長線上にある分野にフォーカスすることで、既存市場・顧客の深耕と横
展開を推し進めていきます。
新たな事業を創出し、
それを次の成長分野として育成し、将来の既存事業へと築き上げていく
一連の取組みを、
下記の3つのケースで実現していきます。
新規市場・顧客の開拓
ケース
31
05
「プロジェクト」
の立上げ&展開
ケース
2
既存市場・顧客の深耕と横展開
新規事業開発
「グリーン・ファシリティー部」
における取組み
新規事業開発のケース1として、事業創
出の可能性が高い市場や商材を絞り込
み、
「プロジェクト」化。組織横断型でス
タッフを編成(スタッフは兼務)
し、1∼2
年の期限を設けて可能性を追求。事業
化が難しいと判断されたものは、即断即
決で解散。
新規事業開発のケース2として、次の成
長分野としての育成が十分に可能であ
ると判断した「プロジェクト」
を、専門部
隊の編成により事業化へ向け積極的
に推進。
P8
P9
Investors’ Guide 2016
参照
参照
ケース
ケース
3
「営業本部」
における取組み
「営業本部」では、国内外において
“既
存市場・顧客の深耕と横展開”
を行うと
同時に、有望市場の取組みを積極的に
行い更なる事業拡大を図る。
P10 参照
戦略
1
オリジナル製品の強化・拡大
メーカー機能を製造子会社2社に結集し、オリジナル製品の開発を加速
当社グループの強みの源泉である「製販一体路線」の経営体制を強化するために、前中期経営計画(7M)において製造子会社2社にメー
カー機能を結集する体制を整えました。人員構成でも、グループ社員全体の40%超に及ぶ社員をメーカー部門に配する万全の体制を敷いてい
ます。これにより、技術シナジーを最大化させ、オリジナル製品の開発を加速していきます。
1
電子機器及び部品市場
ダイトデンソー(株)
アセンブリ業務に加え、独自の電子機器関連製品を開発
電子機器及び部品市場において
も、お客様が求める高付加価値な製
品の開発・提供を目指して、1994年に
ダイトデンソー
(株)
を設立しました。
近年では、画像機器専用ハーネス、
電子機器のアセンブリ設計・製造及び
カスタマイズなどで実績を上げており、
アセンブリ中心の業務からスタートして
現在では独自製品の開発にまで至っ
カメラケーブル
ており、当社グループのオリジナル製
品比率の向上に大きく寄与し始めて
おります。
2013年よりダイトエレクトロン
(株)
の電源事業部を同社に移管し、低ノイ
ズ電源等の電源機器の製造・販売に
も注力してまいります。
耐水・耐圧コネクタ
22
医療規格対応のスイッチング電源
製造装置市場
ダイトロンテクノロジー(株)
お客様の現場の声に対応した製品開発で、各種産業界のモノづくりを支援
お客様が必要とする商品を提供す
るためには自社でお客様のニーズに
合った商品を開発・製造することが必
要であるとの判断に立ち、1970年に
半導体等の製造装置を開発・製造す
る子会社ダイトロンテクノロジー
(株)
を
設立しました。
近年では、
オリジナル計測技術によ
るLED用テスター/プローバー、加工
装置の開発・製造により、
多くの受注実
績を上げており、
オリジナル製品比率の
向上に貢献しています。
2013年よりダイトエレクトロン
(株)
のEM事業部を同社に移管しウェーハ
面取機やチップ・ソーターの製造・販売
も開始いたしました。
LED共晶ボンダー
LEDウェーハプローバー
リフトオフ装置
ウェーハ面取機
Investors’ Guide 2016
06
Four Strategic Themes
4つの戦略テーマ
戦略
2
海外ビジネスの強化・拡大
ダイトロン海外ネットワーク(拠点)およびオリジナル製品の充実を背景に
順調に拡大してきた海外販売代理店網を活用し、海外ビジネスの拡大を加速
欧州
アジア
北米
売上高(2015/12)
売上高(2015/12)
売上高(2015/12)
0.9
53.2
億円
13.9
億円
米国
(オレゴン)
韓国
(ソウル)
中国
(深圳)
ミャンマー
(調査中)
中国
(上海)
台湾
(台北)
中国
(香港)
ベトナム
(調査中)
フィリピン
(2016年春新設予定)
タイ
(バンコク)
億円
米国
(ネブラスカ)
マレーシア
(クアラルンプール)
マレーシア
(ペナン)
当社は、
自社ブランド「Daitron」のグローバル拡販の加速を目指し、現在、
アジア圏を
中心としたネットワークの拡充を推し進めています。2016年は、新たにフィリピンへの拠点
設置を行うとともに、市場成長の著しいミャンマーやベトナムについても早期拠点開設を
図るべく調査を進めています。
対売上高オリジナル製品比率(%)
30.0
25.0
23.2
24.8
22.2
25.0
24.1
22.4
20.2
20.4
20.0
15.0
18.0
16.5
15.8
15.0
10.0
10.0
11/12
07
新設予定または調査中の拠点
海外売上高比率(%)
30.0
20.0
海外拠点
(子会社含む)
12/12
Investors’ Guide 2016
13/12
14/12
15/12
11/12
12/12
13/12
14/12
15/12
海外ビジネスの強化・拡大には、
当社独自のブランド力が不可欠で
す。当社は、市場ニーズを先取りし
たオリジナル製品の開発に注力し
てきた結果、対売上高オリジナル
製 品 比 率 は 増 加 傾 向 に あり、
「Daitron」のブランド力、海外にお
ける市場プレゼンスが次第に高まっ
ています。これを背景に、海外販売
代理店網も順調に拡大してきてお
り、今後、海外ビジネスの拡大を加
速していきます。
戦略
3
新規市場・顧客の開拓
①「プロジェクト」の立上げ&展開
事業創出の可能性が高い分野や製品を絞り込み、
引き続き次の3つのプロジェクトを強力に展開
1
メディカル・プロジェクト
医療の安全性(医療感染防止)
の観点から拡大が見込まれるディスポーザブル市場を新たな有力市場として着
目し、新規開拓を図る。
主な取扱い製品
● 医療用モニター
● 医療用プリンター
● CCDカメラ
● スイッチング電源
● 産業用コンピュータ
● コネクタ、
ケーブルハーネス
スイッチング電源
2
主なターゲット市場
● 医療機器関連
•MRI/CT
•血液分析装置
•超音波診断装置
● 製薬メーカー
● ディスポーザブル市場
医療用カート
スマートグリッド・プロジェクト
電力会社、
ゼネコン、ハウスメーカー等を今後の有力な営業対象として視野に入れながら、
インフラとマイクログ
リッドの両面展開を図る。
主な取扱い製品
● コネクタ、
ケーブルハーネス
● 非接触ICカード
● スイッチング電源
● 半導体
● カスタムPC
● 太陽電池パネル
PCボード
3
主なターゲット市場
● 発電/新エネルギー
● パワーコンディショナー
● HEMS
● 蓄電池
● EV充電器
● EV/EHV
産業用カスタムPC
オートモーティブ・プロジェクト
自動車業界におけるこれまでの実績を基礎に、国内外における顧客企業の増加とスケールメリットの拡大を図る。
主な取扱い製品
● 車載関連
•車載カメラ
•電流センサ
● 設備関連
•各種試験器
•組配、ハーネス
塗装色検査装置(測定イメージ)
主なターゲット市場
● 自動車メーカー
● 自動車部品メーカー
3D形状計測装置
Investors’ Guide 2016
08
Four Strategic Themes
4つの戦略テーマ
戦略
3
新規市場・顧客の開拓
②新規事業開発「グリーン・ファシリティー部」における取組み
国内での成長が見込まれる分野、従来の販売チャネル外の市場、
付加価値の高い製品などのコンセプトに合致した新規事業を展開
新規事業開拓を目指す分野を 「電源設備関連マーケット」 にフォーカス
省エネルギー高効率・長寿命をキーワードにグローバルスタンダードの価値を提供。この市場開拓に全部員が一丸となって当たる体制
を構築。製品の品揃えから各種技術サポート、保守メンテナンス体制まで、
ワンストップサービス型のビジネスモデルの構築を目指す。
電源設備関連マーケットにおけるワンストップソリューション体制の構築
取扱商材の販売
導入コンサルティング&
技術サポート
設計&エンジニアリング
(製品カスタマイズを含む)
保守メンテナンス
EATON UPS
主な取扱商材
小型UPS
● クラウド・コンピューティング
主なターゲット
IT関連企業
組込みUPSほか
● 産業用UPS ● マリンUPS
● サーバー用 ●データセンター
で威力を発揮
等で採用の高い信頼性
● 商品組込みから工場設備
まで
中・大型UPS
● 世界の大手データセンター
各種産業機器
各種産業界
関連商材
● PDU
●
● バスウェイ
●
ラック
DC電源
● 流通
● 小売
●物流
● 船舶
インフラ系
● プラント
●エネルギー市場
● 公共施設・設備
メンテナンス関連業務も「グリーン・ファシリティー部」のテーマとして推進
2015年1月に、
「メンテナンスサービス部」の業務及びス
タッフを「グリーン・ファシリティー部」に移管(メンテナンス
サービス部は発展解消)し、メンテナンス関連業務を「グ
リーン・ファシリティー部」が取組むべきテーマの一つと位
置づけ、事業化・収益部門化を推進しています。
09
Investors’ Guide 2016
サービスエンジニアリング
メンテナンス関連業務
の主なサービス内容
セールスサポート
品質管理・保証
戦略
4
既存市場・顧客の深耕と横展開 ∼「営業本部」における取組み
既存市場・顧客の“横展開”
(得意分野の延長線上にある市場にフォーカスし、
各分野の経営基盤の有効活用)により、確実な事業拡大を推進
パワーデバイス関連市場
1
2
ターゲット市場
1
ターゲット市場
2
車載用
IGBT
3
高輝度LED関連市場
1
家電用
インバーター
2
バックライト用途
ノートPC等の小型液晶バックライト、
大型液晶TVのバックライト
電力用
3
パワーコンディショナー
戦略の概要
自動車用途
ヘッドライト、テールランプ、車載照明、
カーナビ、オーディオ
一般照明用途
室内照明、間接照明、
ダウンライト
戦略の概要
● 製品ラインナップの更なる拡大によるトータル提案力の強化
開発強化と低コスト対応をキーワードと
した製品ラインナップの拡充を推進
● 特有プロセスに対する独自技術提案
●「ウェーハプロセス」
でのシェア拡大
● オリジナル商品投入
コストパフォーマンスに優れたトータル
提案が可能
LED共晶ボンダー
●「ウェーハ薄板化プロセス」
の提案
電子材料分野で培ったウェーハ加工技
術の横展開
●「パッケージ、
モジュール、組立プロ
セス」の充実
ラインナップ拡大
● オリジナル商品ラインナップの拡大
フィルムレジスト貼付装置
3
LEDプローバー
ウェーハ面取機
高機能部品&ASSY関連市場
44
* ASSY(アッシー)
:複数のパーツが組み合わされた
構成部品(ユニット)のことで、assembly(アッセンブリー)の略語。
ターゲット市場
ターゲット市場
1
航空・宇宙用
2
船舶・特需用途
3
鉄道車両向け
4
海洋開発
電源関連及び2次電池関連市場
など
戦略の概要
1
医療機器関連
2
計測機器関連
3
半導体製造装置関連
4
放送機器関連
など
戦略の概要
機器の高度化に伴って拡大が期待される新市場へのアプローチを積極化
従来からの「高機能部品」におけるノウハウを活用した新規ビジネス開発
● 顧客仕様・ニーズに対応したオリジナル製品の開発
お客様が求める製品を独自に開発・提供することで、長期安定的な
受注を確保
● パーツ単体からASSY単位のビジネスへ
独自性のあるASSY開発・提供による製品の付加価値アップにより、
競争力と収益力を向上
耐水・耐圧コネクタ
● 電源関連ビジネスの本格化
これまで蓄積してきた電源関連ノウハウを活かした新製品開発
● 関連製品への新規参入
スイッチング電源と共に拡大が見込まれる2次電池分野への参入
● 電源関連ビジネスの横展開
スイッチング電源や2次電池を組み込んだユニット開発まで
視野に入れた事業の横展開を模索
医療規格対応のスイッチング電源
Investors’ Guide 2016
10
Our Business Model
ビジネスモデル
商社ならではのマーケティング力に、
ニッチ市場における技術力を加え、
ダイトロングループは、
「製販一体路線」に基づく
独自のビジネスモデルを構築しています。
【調達先】
基本的な特長
1
「 技 術 商 社 」とし て の
機能強化が
ビジネスモ デ ル の 基 本
日本メーカー
当社の事業領域は「産業用エレクトロニクス製品の製造・販
欧米メーカー
売」です。この分野において競争力を最大化するためのビジネ
スモデルを追求することが、経営の根幹となります。そこで市場
における当社の位置づけを「技術商社」と規定。お客様に提供す
アジアメーカー
る商品・サービス・情報が、常に時代を先取りし
Fly UP