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分科会「医療系人材の養成」 1 プログラム名 周産期医療環境整備事業
分科会「医療系人材の養成」 1 プログラム名 周産期医療環境整備事業(人材養成環境整備) 周産期医療環境整備事業(院内助産所等整備) 看護職キャリアシステム構築プラン 2 分科会開催日程 1月8日(金) 16:00∼17:30 3 分科会開催場所 会議棟6F 4 分科会の概要 大学病院における医療系人材の養成という観点から、平成21年度より新 たに開始した事業について、3大学から取組事例の報告及び質疑応答を行う。 この分科会を通して、今後の取組内容や見えてきた課題、見込まれる成果等 について意見交換を行うことにより、今後の各大学における人材養成プログ ラムの開発運用に寄与することを目的としている。 5 分科会の内容 15:30∼16:00 開場 16:00∼17:30 分科会 冒頭挨拶 事例報告 及び 質疑応答 ① 徳島大学 【周産期医療環境整備事業(人材養成環境整備)】 魅力と働き甲斐の創生による周産期医療の再生 ―周産期医療人の戦略的養成による地域医療の再生― 607・608会議室 【周産期医療環境整備事業(院内助産所等整備)】 徳島大学周産期医療環境整備事業(院内助産所等整備) ② 滋賀医科大学【看護職キャリアシステム構築プラン】 スーパーナース育成プラン ∼専門分野の知を結集し臨床看護教育者を育てる∼ ③ 慶応義塾大学【看護職キャリアシステム構築プラン】 看護職キャリアシステム構築 ―ジェネラリスト・ナースの発達モデル― 6 事 例 報 告 校 ① 徳島大学 取組名称:『魅力と働き甲斐の創生による地域医療の再生 ―周産期医療人の戦略的養成による地域医療の再生―』 取組概要: 本事業は、医学部学生から専門医までの一貫した戦略的人材養成体制の構 築と統合的な医師勤務環境の改善を行うことにより周産期医療の魅力と働き 甲斐を創生して、その再生を目指すものである。 周産期医師支援室を設けて本事業の中核とする。医学部学生初期から周産 期医療の魅力と働き甲斐をアーリーエキスポージャするとともに、周産期医 療に特化した初期から専門研修までの一貫した卒後研修プログラムを提供す ることで、戦略的な人材養成を行う。一方、院内助産システムの導入による 産科医の過重勤務の軽減を図り、かつ徹底した女性医師支援体制を構築する ことで、魅力ある勤務環境を創生する。加えて、産科セミオープンシステム や高度周産期医療ネットワークを活用して、地域との役割分担や連携を行う。 本事業での成果をもとに、地域の周産期医療体制と医師勤務環境の整備を 支援し、本院で養成した医師や助産師を派遣して、地域の周産期医療の再生 を図る。 取組名称:『徳島大学周産期医療環境整備事業(院内助産所等整備)』 取組概要: 本プロジェクトは、産科の施設や医師不足による地域周産期医療の崩壊を 回避し、加えて今後希求される医師と助産師のスキルミクスを目指し、院内 助産を担当できるより高度な技術を獲得したエキスパート助産師を養成する ものである。 本院周産母子センター内に、院内助産エキスパート助産師養成運営委員会 を設けて助産師研修の企画実施の中核機構とし、医療安全を担保するため医 師の厳格な管理が可能なメディカルバースユニット(MBU)を設置して研 修施設とする。これらを背景に、一定の基準を満たす院内および地域の希望 者を研修させ、年間5名程度のエキスパート助産師を養成する。 本院は、国立大学で初めての総合周産期母子医療センターであり、病棟の 改築や外来改修で妊産婦が満足できる助産施設も整い、かつ助産学専攻科を 擁し17年にわたる助産師外来の経験の蓄積があるので、本プロジェクトを無 理なく着実に進める条件を完備している。 ② 滋賀医科大学 取組名称:『スーパーナース育成プラン ∼専門分野の知を結集し臨床看護教育者を育てる∼』 取組概要: この事業は、現職の看護師の教育体制を構築するために、看護学以外の分 野の知見や知識を取り入れた教育研修プログラム開発を目的としている。質 の高い看護師を養成できる臨床看護教育者(以下;スーパーナースと称す) を育成し、看護職のキャリアパスを示し、看護学科との人事交流を含めた連 携体制を構築するものである。 まず、看護臨床教育センターを設置する。センター長には、看護教員職と して、臨床経験豊富な人材を当てる予定である。 スーパーナースは、看護臨床教育センターを基点に、看護学生から臨床看 護師までを教育しながら、看護スキルズラボや既設の医師臨床研修センター のスキルズラボを利用し、実践さながらのエビデンスに基づいた看護教育を 行う。 看護臨床教育センターでは、スーパー助産師育成コース・新人ナース育成 コース・学内外教員フォローアップコース・助産師(潜在を含む)等育成コー スを順次設置する計画である。 将来的には、地域関連施設も含めた教育体制を構築し、滋賀県下の看護臨床 教育センターとして貢献できるものと考えている。 ③ 慶応義塾大学 取組名称:『看護職キャリアシステム構築 ―ジェネラリスト・ナースの発達モデル―』 取組概要: 本取り組みは、大学病院と看護医療学部が連携し、高度先進医療に対応で きるジェネラリスト・ナースの養成を効率的に行うための教育体制を開発・ 運営し、大学病院と学部の人材の有効な活用を促進するシステムを構築する ものである。 当院看護師の育成過程の特徴は、①一人前に到達するのに時間や成長度等 個人差が大きい②中堅看護師は大学院進学など多様な可能性を求め離職する など定着しないことにある。要因として、総合的なフィジカルアセスメント 技術の習得困難やジェネラリストとして完成度を高めるプログラムおよびキ ャリアパスや支援体制の不足が挙げられる。これらの課題改善のため、現在 のキャリア開発モデルを見直し、以下の4プログラムを実施し『看護職員の 効率的・継続的な看護実践能力の習得・向上』を強化することを目的とする。 全体を総括する「キャリア開発センター」を設置し、①「ジェネラリスト・ ナース教育プログラム」開発 ② 教育スキルに優れた「臨床指導者の育成」③ 看護職員の多様な「キャリアパスの構築」④ 大学病院と大学看護学部の臨床・ 指導スキルアップのための「人事交流」を実施する。各プログラムの検証や効 果測定等は看護職以外の専門家や学部が行い、プログラムの企画・運営、評価 を看護医療学部と共同で行う。