...

平成27年3月 鎌倉市スクールゾーン等 交通安全対策協議会

by user

on
Category: Documents
3

views

Report

Comments

Transcript

平成27年3月 鎌倉市スクールゾーン等 交通安全対策協議会
平成27年3月
鎌倉市スクールゾーン等
交通安全対策協議会
目
次
1 スクールゾーンについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
(1)スクールゾーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
(2)スクールゾーンの法的根拠・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
(3)通学路・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
(4)通学路の交通安全対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
2 鎌倉市スクールゾーン等交通安全対策協議会について・・・・・・・・ 3
(1)鎌倉市スクールゾーン等交通安全対策協議会・・・・・・・・・・ 3
(2)鎌倉市スクールゾーン等交通安全対策協議会設置要綱・・・・・・ 3
3 通学路交通安全危険箇所改善要望について・・・・・・・・・・・・・ 3
(1)通学路点検・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
(2)通学路交通安全危険箇所改善要望・・・・・・・・・・・・・・・ 4
(3)通学路の再点検(平成 24 年度)・・・・・・・・・・・・・・・ 5
(4)市民安全課による交通安全対策・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
4
市内の交通事故発生状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
(1)市内の交通事故発生状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
(2)子どもの交通事故発生状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
5 スクールゾーン等交通安全対策の概要について・・・・・・・・・・・・ 11
(1)スクールゾーン等交通安全対策の目的・・・・・・・・・・・・・・ 11
(2)通学路交通安全危険箇所改善要望への対応・・・・・・・・・・ 11
(3)スクールゾーン内での交通事故発生状況と対策状況・・・・・・ 13
(4)結論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13
(5)その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14
図表
スクールゾーン内での交通事故発生状況(平成24年中)とこれまでに実施
した「歩行空間のカラー化」と「路面標示(スクールゾーン、交差点マーク)」
資料
鎌倉市スクールゾーン等交通安全対策協議会設置要綱
スクールゾーン等交通安全対策の概要
1 スクールゾーンについて
(1)スクールゾーン
スクールゾーンとは、急増する交通事故から、園児・児童等を地域ぐる
みで守るために、昭和 47 年春の全国交通安全運動において提唱されたも
ので、小学校を中心とする概ね半径 500m 程度を範囲とする交通安全対策
強化ゾーンのことです。
なお、スクールゾーン内での「一方通行規制」、「速度規制」、「時間を限
っての車両進入規制」等の交通規制は、それぞれの道路毎に個別の案件と
して、都道府県の公安委員会が決定しているものであり、
“スクールゾーン”
であっても、それ自体に交通を規制する効力はありません。
(2)スクールゾーンの法的根拠
交通安全対策基本法第 24 条(交通安全業務計画)で、
「指定行政機関の
長は、交通安全基本計画に基づき、その所管事務に関し、毎年度、交通安
全業務計画を作成しなければならない」とされています。これにより、文
部科学省が立案した「平成 14 年度文部科学省交通安全業務計画について」
では、「安全な道路交通環境づくりの促進」の項に、「通学通園中の交通事
故を防止するため、学校及び教育委員会は、通学通園路を定期的に点検し、
その結果に応じて適切な措置をとるとともに、警察、道路管理者等の関係
機関に対し、通学通園路の交通安全施設等の重点的な整備、スクールゾー
ンの設定等学校周辺の交通規制の拡大等について働きかけること。」と定め
ています。
(3)通学路
通学路とは、各学校が、児童・生徒の通学の安全確保と、教育的環境維
持のために指定している道路・経路をいいます。
通学路を決めるのに際しては、教職員が必ず実地調査を行い、①交通量、
②交通安全施設の状況、③川、がけ、工事現場、踏切などの危険箇所の有
無、④道路の状況、⑤交通規制、⑥いかがわしい広告・看板などの有無、
などについて、警察署、交通安全協会、道路管理者、交通指導員、地域の
関係者の意見を求め検討する必要があります。通学路決定後も、個々の通
学路について、安全確保と教育的環境維持のために常に点検を行い、関係
者の協力を求めなければなりません。
1
スクールゾーン等交通安全対策の概要
*根拠法令:学校保健安全法(平成 21 年 4 月 1 日施行)
・第 27 条「学校安全計画の策定等」
学校においては、児童生徒等の安全の確保を図るため、当該学
校の施設及び設備の安全点検、児童生徒等に対する通学を含めた
学校生活その他の日常生活における安全に関する指導、職員の研
修その他学校における安全に関する事項について計画を策定し、
これを実施しなければならない。
・第 30 条「地域の関係機関等との連携」
学校においては、児童生徒等の安全を確保するため、児童生徒
等の保護者との連携を図るとともに、当該学校が所在する地域の
実情に応じて、当該地域を管轄する警察署その他の関係機関、地
域の安全を確保するための活動を行う団体その他の関係団体、当
該地域の住民その他の関係者との連携を図るよう努めるものとす
る。
(4)通学路の交通安全対策
交通事故による死傷者数は、全国的に減尐してきました。その一方で、
登下校中に児童・生徒が巻き込まれる交通事故は、たびたび発生しており、
通学路等に対する交通安全対策が求められるようになってきました。
そのような中、平成 24 年 4 月に、全国で相次いで登下校中の児童・生
徒等が巻き込まれ死傷する、痛ましい交通事故が発生し、通学路の交通安
全について、全国的に関心が高まりました。
このような状況の中で、国、県等から市町村に対して、通学路における
交通安全の確保を図ることを目的とした通達が出されました。通達では、
学校、警察、道路管理者等の連携による緊急合同点検の実施やその結果に
基づく交通安全対策の実施等が要請されました。また、平成 25 年度以降
においても、通学路の交通安全確保に向けた継続的な取り組みが求められ
ています。
2
スクールゾーン等交通安全対策の概要
2 鎌倉市スクールゾーン等交通安全対策協議会について
(1)鎌倉市スクールゾーン等交通安全対策協議会
スクールゾーン、通学路での交通安全対策を求める要望が多く寄せられ
る中で、神奈川県の事業(実施主体は、公益財団法人神奈川県交通安全協
会)である、学童等誘導員事業(通称)
「みどりのおばさん」による交通誘
導業務が平成 21 年度で終結することが決定(平成 18 年 10 月)し、新
たなスクールゾーン・通学路の交通安全対策についての検討が必要になり
ました。
また、以前から通学路等の交通安全危険箇所の改善について、
“道路管理
者と交通管理者が協議する場が欲しい”との要望が寄せられていたことか
ら、市・県の道路関係部門、鎌倉・大船警察署、教育関係者が協議し、通
学路の交通安全対策を検討する組織として、平成 20 年度に「鎌倉市スク
ールゾーン等交通安全対策協議会」(以下「協議会」という。)が設置され
ました。
協議会は、スクールゾーン等の交通安全計画の策定等を行う“全体会議”
と交通安全対策の要望を道路管理者・交通管理者を中心に協議し、施策を
実施していく“検討会議”の 2 つの会議で構成されています。協議会は、
毎年度3~4回程度開催しており、主に各小中学校からの「通学路交通安
全危険箇所改善要望」への対応を検討・協議しています。
(2)「鎌倉市スクールゾーン等交通安全対策協議会」設置要綱
巻末資料のとおり。
3 通学路交通安全危険箇所改善要望について
(1)通学路点検
毎年、4月から7月頃にかけて、市立小中学校では、PTA・校外委員を
中心に通学路点検を実施しています。そのなかで、通学路点検への協力要
請がある学校については、所轄の警察署、庁内関係課と連携しながら合同
で通学路点検を実施しています。
3
スクールゾーン等交通安全対策の概要
(2)通学路交通安全危険箇所改善要望
毎年、通学路点検の結果に基づいて、各校から「通学路交通安全危険箇
所改善要望」が教育委員会に提出されます。それらの要望のうち、交通安
全に関するものについて、協議会の事務局である市民安全課で、要望内容
を分類し、それぞれ対策を担当する関係機関に、要望への対応及び回答案
の作成を依頼します。
関係機関からの回答案をもとに、検討会議、全体会議で協議・調整を図
り、協議会として要望に対する回答書を作成し、教育委員会経由で各校に
回答しています。
●平成 26 年度「通学路交通安全危険箇所改善要望」件数
〔 189 箇所・291 項目 〕
○内訳
・小学校 164 箇所 246 項目
・中学校
25 箇所
45 項目
○要望先
・県または市の道路管理者等に属するもの
・交通管理者(鎌倉・大船警察署)に属するもの
・その他
209項目
72項目
10 項目
○主な要望内容
・道路管理者に属するもの
路面へのスクールゾーン等の注意喚起の標示
歩行区間・交差点内・横断歩道前後のカラー化
ガードレールの設置
カーブミラーの設置
・交通管理者に属するもの
横断歩道の新設・補修
信号機の設置・改良
時間帯規制、一方通行化、速度超過取締り
全要望項目(291 項目)のうち、「実施丌能」「所有者対応」は 32 項目
ありました。
4
スクールゾーン等交通安全対策の概要
○内容:ガードレール・外側線・看板の設置
バス停の移設
踏切内の改良
民有地内の指導 等
なお、
「実施丌能」箇所を中心としたソフト対策は、次のとおり、教育委
員会が対応します。
○内容:通学路での見守り活動、交通安全教育、
学校・家庭での危険箇所の周知等
「実施丌能」「所有者対応」以外の 259 項目については、「実施済」「対
策予定」「検討中」「対策丌要等」のいずれかに該当しています。
【通学路危険箇所改善要望件数(平成 21 年度~26 年度)】(表1)
平成 21 年度
平成 22 年度
平成 23 年度
平成 24 年度
平成 25 年度
平成 26 年度
190 件
194 件
211 件
195 件
249 件
291 件
(3)通学路の再点検(平成 24 年度)
平成 24 年 4 月に京都府、千葉県、愛知県において、相次いで登校中の
児童等の列に自動車が突っ込み、死傷者が出る痛ましい事故が起きました。
これを受けて、国、県等から市町村に対して、通学路の交通安全確保を図
ることを目的として、通達が出されました。
通達を受けて、協議会では、
「平成 23 年度通学路危険箇所改善要望」全
211 項目のうち、「実施丌能」とした 12 項目についてあらためて何らか
の対策がとれないか、市民安全の視点で関係部局が再点検を行い、次のと
おり検討方針をまとめました。
〇検討方針
①ガードレールの設置・歩道の拡幅
②歩行空間のカラー化
③車道と歩道の明確化
④通学時間帯の交差点等での安全見守り活動の実施
①~③のハード面の整備のうち、①については長期的な目標・課題と
し、②③についてはできるところから早急に対応していくこととする。
5
スクールゾーン等交通安全対策の概要
それらの対策が取られるまでの間は、④のソフト面での対応を図るこ
ととする。
この方針に基づく検討結果をもとに、担当課がそれぞれ対策(対策にあ
たっては各課が補正予算等で対応)を実施しました。
(4)市民安全課による交通安全対策
市民安全課では、
「通学路交通安全危険箇所改善要望」に基づき、これま
で行ってきた主な交通安全対策として、
(表 2)のとおり「路面のカラー化
等による交通安全対策」を実施してきました。
【対策具体例】
・歩行空間、交差点内、横断歩道前後のカラー化
・“速度おとせ”、“スクールゾーン”等の路面標示の新設・補修
・“交差点標示”の新設・補修
〔実績〕(表 2)
平成 20 年度
平成 21 年度
平成 22 年度
平成 23 年度
5 学校区 5 箇所
文字記号 3 箇所
6 学校区 7 箇所
平成 24 年度
平成 25 年度
合
計
カラー化 315.8 ㎡ ライン 230.8m
文字記号 5 箇所
13 学校区 13 箇所
カラー化 699.3 ㎡
ライン 315m
文字記号 60 箇所
8 学校区 8 箇所
カラー化 320.2 ㎡ ライン 156m
文字記号 32 箇所
(前年度からの繰越分)
平成 23 年度
カラー化 279.3 ㎡ ライン 464m
16 学校区 24 箇所
カラー化 1006.1 ㎡ ライン 456m
文字記号 24 箇所
10 学校区 24 箇所
カラー化 1382.7 ㎡ ライン 1450.9m
文字記号 22 箇所
14 学校区 33 箇所
カラー化 857.7 ㎡
ライン 1281.3m
文字記号 18 箇所
114 箇所
カラー化 4861.1 ㎡
ライン 4354.0m
文字記号 164 箇所
6
スクールゾーン等交通安全対策の概要
○対策実施例
【交差点内のカラー化(ベンガラ)】
【歩行空間のカラー化(グリーン)】
7
スクールゾーン等交通安全対策の概要
【文字記号・スクールゾーン標示】
【文字記号・速度おとせ標示】
8
スクールゾーン等交通安全対策の概要
4 市内の交通事故発生状況
(1)市内の交通事故発生状況(表3)
年
発生件数
死者数
負傷者数
平成 21 年
918 件
0人
1,087 人
平成 22 年
859 件
5人
1,017 人
平成 23 年
756 件
2人
885 人
平成 24 年
720 件
3人
828 人
平成 25 年
674 件
3人
774 人
(2)子どもの交通事故発生状況
【事故件数】(表4)
平成 21 年
平成 22 年
平成 23 年
平成 24 年
平成 25 年
幼児
19 件
20 件
17 件
14 件
6件
小学生
45 件
36 件
42 件
38 件
31 件
中学生
10 件
11 件
11 件
11 件
16 件
計
74 件
67 件
70 件
63 件
53 件
平成 21 年
平成 22 年
平成 23 年
平成 24 年
平成 25 年
幼児
22 件
23 件
19 件
17 件
8件
小学生
46 件
28 件
44 件
42 件
31 件
中学生
9件
9件
11 件
12 件
18 件
77 件
60 件
74 件
71 件
57 件
【負傷者数】(表5)
計
9
スクールゾーン等交通安全対策の概要
【交通事故全体に占める子どもの事故の割合】(表6)
平成 21 年
平成 22 年
8.1%
7.8%
平成 23 年
9.3%
平成 24 年
8.8%
平成 25 年
7.9%
【平成 24 年中の市立小学校周辺(半径 500m 以内)の交通事故発生
状況】(表7)
学校
件数
車両対車両
歩行者対車両
1
第一小学校
32 件
27 件
5件
2
第二小学校
4 件
4件
0件
3
御成小学校
40 件
23 件
17 件
4
稲村ガ崎小学校
2 件
2件
0件
5
七里ガ浜小学校
4 件
3件
1件
6
腰越小学校
10 件
7件
3件
7
西鎌倉小学校
18 件
16 件
2件
8
深沢小学校
34 件
22 件
12 件
9
富士塚小学校
2 件
0件
2件
10
山崎小学校
3 件
3件
0件
11
大船小学校
44 件
25 件
19 件
12
小坂小学校
19 件
16 件
3件
13
今泉小学校
3 件
2件
1件
14
玉縄小学校
19 件
14 件
5件
15
植木小学校
5 件
5件
0件
16
関谷小学校
6 件
6件
0件
245 件
175 件
70 件
合
計
10
スクールゾーン等交通安全対策の概要
5 スクールゾーン等交通安全対策の概要について
(1)スクールゾーン等交通安全対策の目的
これまで、通学路の交通安全対策としては、
「通学路交通安全危険箇所改
善要望」に基づいて、
「信号機の改良」、
「横断歩道の新設・補修」、
「道路の
補修」、「カーブミラーの設置」、「交差点や歩行空間のカラー化」、「スクー
ルゾーン・速度おとせ等の路面標示」などを実施してきました。
しかしながら、依然として、毎年 200 件を超える要望があることから、
今後も継続的に対策を進めていく必要があります。そこで、これまでに当
協議会が実施してきた通学路の交通安全対策を総拢するとともに、今後の
交通安全対策を計画的に実施していくために、
「スクールゾーン等交通安全
対策の概要」を作成するものです。
(2)通学路交通安全危険箇所改善要望への対応
平成 20 年度から行われてきた「スクールゾーン等交通安全対策協議会」
で協議された“通学路交通安全危険箇所改善要望”を分析すると、大きく
分けて次の種別の要望が多く寄せられてきました。
①道路が狭い
②通行車両がスピードを出している
③交差点での見通しが悪い
これらの要望を解決する手段として、ハード面の整備やソフト面での対
応など、様々な方策が考えられますが、用地買収を伴う歩車道の拡幅や整
備などは長期的な課題となることから、短期的にできる解決策として、次
のとおりの対応を図っていきます。
①道路が狭い
道路を拡幅することが最も効果的な解決策となりますが、そのため
には用地買収等が必要となるため、短期的に実現することは難しい課
題となっています。
このことから短期的にできる対応策として、歩行者の交通安全を図
る歩行空間を確保するために、道路環境等が可能であれば、路側帯(車
道外側線)を設置し、さらに、その外側の歩行空間をカラー化(グリ
11
スクールゾーン等交通安全対策の概要
ーン)します。
②通行車両がスピードを出している
スピードを出している車両への対策として、
「スクールゾーン」の路
面標示を行うことで、運転者に対して、近くに小学校等があることを
知らせ、登下校中の児童等への注意を促し、車両の速度を落とすよう
に喚起します。
なお、スピードを出している車両の速度違反取締りや道路の規制速
度の見直しについては、交通管理者の所管となるため、対応は所轄の
警察署となります。
③交差点での見通しが悪い
運転者・歩行者双方に交差点の認識向上と車両の速度抑制を図るこ
とを目的に、交差点内やその前後のカラー舗装(ベンガラ)を実施し
ます。
また、歩行者に対して、道路への飛び出しを防ぐため、路面へのス
トップマーク(「あぶないとびだし」「危険左右確認」等)の貼付を行
い、注意喚起を行います。
12
スクールゾーン等交通安全対策の概要
(3)スクールゾーン内での交通事故発生状況と対策状況
市立小学校全 16 校のスクールゾーン(学校を中心とする概ね半径
500m)内での交通事故発生状況(平成 24 年中)とこれまでに各校のス
クールゾーン内で実施した「交差点・歩行空間のカラー化」と「“スクール
ゾーン”の路面標示」を図に表したものが、別添の図表のとおりとなって
います。
(4)結論
今後のスクールゾーン等での交通安全対策を図るうえで、鎌倉・大船警
察署からの情報提供をもとに、各小学校のスクールゾーン内の交通事故発
生地点(平成 24 年中)を抽出しました。
今後の対策は、
「“通学路交通安全危険箇所改善要望”で寄せられる要望」
及び「前述の交通事故発生地点の中で対策未実施であり、道路環境の面で
対策が可能、なおかつ、対策による効果が期待できる箇所」の中から、次
の対策が可能な箇所を実施していくこととします。
●歩行空間のカラー化(グリーン)
●交差点内やその前後のカラー化(ベンガラ)
●“スクールゾーン”の路面標示
*経年劣化により路面標示が薄くなった箇所の補修も含む
●ストップマークの路面貼付
※年間の対策予定箇所数(表 8)
歩行空間のカラー化(グリーン)
4 箇所程度
交差点内やその前後のカラー化(ベンガラ)
4 箇所程度
“スクールゾーン”の路面標示
10 カ所程度
ストップマークの路面貼付
必要箇所に応じて実施
課題
○横断歩道の設置にあたっては、両側に「歩行者だまり」が必要であり、
そのためには歩道の拡幅(用地買収をともなう)が必要となります。
○信号機、横断歩道が直近にある場合、それらを新設するのに必要な県
公安委員会の許可が下りにくいと聞いています。
13
スクールゾーン等交通安全対策の概要
○ハード面での整備には、様々な長期的課題がありますが、課題解決に
向けて優先順位の高い要望に対しては、今後、用地買収も考慮してい
く必要があると思われます。
(5)その他
その他の交通安全対策として、
「校外委員等に対する登下校時の見守り活
動に必要な“指導用横断旗”の貸し出し」
「交通安全啓発の視聴覚教材(DVD)
の貸し出し」等を行います。
また、先進都市の事例をもとに、「ゾーン 30」など、今後のスクールゾ
ーンでの交通安全対策を警察署等との関係機関と連携して、検討していき
ます。
14
〔図 表〕
スクールゾーン内での交通事故発生状況(平成 24 年中)とこれまでに実施し
た「歩行空間のカラー化」と「路面標示(スクールゾーン、交差点マーク)」
《図表の記号》
ピンマーク:車両対車両事故発生地点
旗マーク:歩行者対車両事故発生地点
緑色マーカー:歩行空間のカラー化(グリーン)実施地点
ピンク色マーカー:交差点または横断歩道前後のカラー化(ベンガラ)実施地点
スクールゾーン:路面表実施地点
交差点マーク:路面標示実施地点
〔資
料〕
○鎌倉市スクールゾーン等交通安全対策協議会設置要綱
鎌倉市スクールゾーン等交通安全対策協議会設置要綱
(設置及び趣旨)
第1条 本市内のスクールゾーン及び通学路(以下「スクールゾーン等」という。)
における交通安全対策を協議及び推進するため、鎌倉市スクールゾーン等交通安
全対策協議会(以下「協議会」という。)を設置し、その組織及び運営に関し必要な事
項を定めるものとする。
(協議会の会議)
第2条 協議会の会議は、全体会議と検討会議とする。
(全体会議)
第3条 全体会議は、スクールゾーン等の交通安全計画等について審議を行い、当
該計画等を策定するものとする。
2 全体会議の構成は次のとおりとする。
(1) 会長
防災安全部長
(2)
(3)
副会長
委員
市民安全課長
別表1に定める者
3
4
5
会長は、全体会議を招集し、会務を総理する。
副会長は、会長を補佐し、会長に事故あるときは、その職務を代理する。
会長は、必要に応じ、臨時委員を置くことができる。
(検討会議)
第4条 検討会議は、会長の指示により、次に掲げる事項について協議及び調整を
行う。
(1) 全体会議に係る審議事項の事前協議についての事項
(2) スクールゾーン等の交通安全対策要望への対応について
(3) その他会長が指示する事項
2
検討会議は、市民安全課長が召集し、その委員は、別表2に定める者とする。
(庶務)
第5条 協議会の庶務は、この協議会の所掌事務を所管する課等において処理する。
(委任)
第6条 この要綱に定めるもののほか、協議会の運営に必要な事項は、検討会議で
協議して定めるものとする。
付則
この要綱は、平成20年4月1日から施行する。
付則
この要綱は、平成20年12月1日から施行する。
付則
この要綱は、平成24年4月1日から施行する。
別表
1
名称
所属
職名
全体会議委員
神奈川県警察鎌倉警察署
交通課長
全体会議委員
神奈川県警察大船警察署
交通課長
全体会議委員
神奈川県藤沢土木事務所
道路維持課長
全体会議委員
鎌倉市PTA連絡協議会
代表
全体会議委員
鎌倉市役所
交通計画課長
全体会議委員
鎌倉市役所
道水路管理課長
全体会議委員
鎌倉市役所
道路課長
全体会議委員
鎌倉市役所
作業センター所長
全体会議委員
鎌倉市教育委員会
学務課長
全体会議委員
鎌倉市教育委員会
教育指導課長
全体会議委員
鎌倉市立小学校校長会
校長会代表
名称
所属
職名
検討会議委員
神奈川県警察鎌倉警察署
交通課担当係長
検討会議委員
神奈川県警察大船警察署
交通課担当係長
検討会議委員
神奈川県藤沢土木事務所
道路維持課担当係長
検討会議委員
鎌倉市役所
交通計画課担当係長
検討会議委員
鎌倉市役所
道水路管理課担当係長
検討会議委員
鎌倉市役所
道路課担当係長
検討会議委員
鎌倉市役所
作業センター担当係長
検討会議委員
鎌倉市教育委員会
学務課担当係長
検討会議委員
鎌倉市教育委員会
教育指導課担当係長
検討会議委員
鎌倉市立小学校教頭会
教頭会代表
別表
2
スクールゾーン等交通安全対策の概要
平成 27 年 3 月 5 日
発 行 鎌倉市防災安全部市民安全課
編 集 鎌倉市御成町 18 番 10 号
TEL 0467-23-3000
Fly UP