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スライド(日本語) - 一般財団法人 日本エネルギー経済研究所
IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 2012年3月29日(木) 第2回 自動車とエネルギーに関するワークショップ 経団連会館 自動車部門における将来技術および 統合対策を考慮したCO2排出量推計 金成 修一 (財)日本自動車研究所 末広 茂 (財)日本エネルギー経済研究所 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 目次 1.はじめに 2.CEAMAT※モデル概要(モデル構成,分析範囲) 3.CEAMAT入力データ(道路運輸需要,自動車技術) 4.シナリオ分析結果(台数,燃費,CO2排出量) 4.1 乗用車 4.2 トラック・バス 4.3 自動車部門全体 5.統合対策によるCO2削減効果の推計 6.おわりに ※CEAMAT:自動車部門における長期エネルギ分析モデル 2 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 目次 1.はじめに 2.CEAMATモデル概要(モデル構成,分析範囲) 3.CEAMAT入力データ(道路運輸需要,自動車技術) 4.シナリオ分析結果(台数,燃費,CO2排出量) 4.1 乗用車 4.2 トラック・バス 4.3 自動車部門全体 5.統合対策によるCO2削減効果の推計 6.おわりに 3 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 はじめに 背景 エネルギ制約,地球環境制約の高まり 省エネ,燃料の多様化,CO2排出削減が必須 自動車分野では技術戦略の評価手法の確立が不十分 燃費改善技術の費用対効果や実現性 乗用車のみといった分析対象が限定的 目的 日本の自動車部門における将来自動車技術および統合的対策 を考慮したCO2削減効果を推計し,自動車長期シナリオを構築 する. 1. 将来技術の費用対効果分析ツールの確立 2. 自動車関連データベースの構築 3. シナリオ分析の実施 4. 統合対策によるCO2削減効果の推計 4 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 目次 1.はじめに 2.CEAMATモデル概要(モデル構成,分析範囲) 3.CEAMAT入力データ(道路運輸需要,自動車技術) 4.シナリオ分析結果(台数,燃費,CO2排出量) 4.1 乗用車 4.2 トラック・バス 4.3 自動車部門全体 5.統合対策によるCO2削減効果の推計 6.おわりに 5 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 CEAMATとは CEAMAT(Cost and Effectiveness Assessment Model for Automobile Technologies)は自動車部門に関する長期エネルギ分析モデル 全世界,全セクターの長期エネルギ分析モデルIEEJ2050モデルとリンク IEEJ2050モデル(全世界を対象) 経済・エネルギ・自動車台数予測 • 世界の人口予測 • 各国経済(GDP)予測 •セクター別のエネルギ消費量 • 最終1次エネルギ消費量予測 • エネルギ価格の将来推計 • 世界の自動車の需要動向予測 • 新車販売・保有台数予測 CEAMAT(日本を対象) 将来の技術別燃費・台数予測 自動車燃料需要予測 • 石油燃料(ガソリン・軽油) • バイオ燃料 • 電気 •水素 • 天然ガス・LPG • 合成燃料 その他 • ガソリン車・ディーゼル車 •バイオ燃料混合 • HEV・PHEV・EV • 燃料電池車(FCV) • ガス車(NGV・LPG) • その他 統合対策効果 •交通流改善ポテンシャル • エコドライブポテンシャル 社会的負荷 ●GHG排出量 ●車両価格・燃料価格など ●社会コスト(インフラ、税金など) アウトプット エネルギ消費量 CO2排出量 シナリオ検討 6 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 分析対象(車種,クラス) 日本の市場を対象とした車種区分 乗用車 トラック バス 普通車 大型車 大型車 (2000cc以上) (GVW8t以上) (GVW8t以上) 小型車 中型車 小型車 (2000cc未満) (GVW3.5t以上) (GVW8t未満) 軽自動車 小型車 (660cc未満) (GVW3.5t未満) ― 乗用車 軽自動車 (660cc未満) トラック ― ― バス 7 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 分析対象(技術区分) 略称 技術名 燃料パス GICEV ガソリン自動車 GICEHEV DICEV DICEHEV HICEV ガソリンハイブリッド自動車 ディーゼル自動車 ディーゼルハイブリッド自動車 水素自動車 ガソリン/ エタノール HICEHEV 水素ハイブリッド自動車 水素/ ガソリン CNGV DMEV LPGV 天然ガス自動車 DME自動車 LPG自動車 CNG DME LPG EV HFCV 電気自動車 水素燃料電池車 電気 水素 GICEPHEV ガソリンプラグインハイブリッド自動車 ガソリン/電気 DICEPHEV ディーゼルプラグインハイブリッド自動車 軽油/電気 HFCPHEV 水素燃料電池プラグインハイブリッド自動車 水素/電気 軽油/ BDF EV (電気自動車) GICEV(エタノール燃料車) GICEHEV(ハイブリッド車) CNGV(天然ガス自動車) DICEV(ディーゼル車) HICEV(水素自動車) GICEPHEV (プラグイン・ハイブリッド車) HFCV(燃料電池自動車) 8 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 計算構造 燃費推計モデル 基準車両重量 ICE-HEV燃費 改善率 エンジン出力 車両価格推計モデル エンジン重量 基準車両価格 タンク重量 車両重量 ICE燃費推計式 ICE系燃費改善費用 ICE燃費 バッテリ価格 エンジン価格 モータ重量 車両価格 充電器効率 FCシステム価格 タンク価格 バッテリ重量 EV燃費推計式(DC) FCシステム重量 バッテリ効率 モータ価格 EV燃費(AC) プラグイン設備価格 排ガス後処理 価格 FC燃費 FCシステム効率 燃費 保有年数 燃料価格 燃両価格 年間燃料費 年間走行距離 車両価格 自動車関連税 保有期間総費用 ラインナップ数 技術選択推計式 年間販売台数 技術別販売台数 技術別販売台数推計モデル 9 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 技術選択確率と走行距離の関係(ガソリン車,HEVの事例) 技術選択確率(Pr)は走行距離帯毎に保有期間総費用(車両価格,燃料費など の合計)とラインナップ数をパラメータとした多項式ロジットモデルにて推計 1 k exp( 0 CTk ) Prk 1 k 'K M k ' exp( 0 CTk ' ) M k:技術区分, K:技術区分の集合, CTk:保有期間総費用, Mk:ラインナップ数, θ0,θ 1:パラメータ (小型乗用車:θ 0=-6.46,θ 1=0.94) 100% 技術選択確率 80% 60% 40% GICEHEV GICEV 20% 0% 走行距離帯 10 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 目次 1.はじめに 2.CEAMATモデル概要(モデル構成,分析範囲) 3.CEAMAT入力データ(道路運輸需要,自動車技術) 4.シナリオ分析結果(台数,燃費,CO2排出量) 4.1 乗用車 4.2 トラック・バス 4.3 自動車部門全体 5.統合対策によるCO2削減効果の推計 6.おわりに 11 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 800 600 500 400 乗用車 300 バス 200 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 40 乗用車 30 トラック 20 バス 0 2005 2050 年次 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 年次 10 燃料価格 350 300 250 200 トラック 150 100 貨物需要 (貨物車) 50 0 2005 50 10 100 0 2005 保有台数 60 保有台数(100万台) 700 400 年間輸送量(10億トンkm) 70 旅客需要 (乗用車,バス) 2010 2015 2020 2025 2030 年次 2035 2040 2045 2050 燃料価格(税込み:円/MJ) 年間総走行距離(VMT: 10億人km) IEEJ2050モデルによる運輸需要および燃料価格シナリオ 8 ガソリン 6 軽油 4 CNG 電気 2 圧縮水素 0 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 年次 12 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 ICE系燃費改善技術の効果と費用 基準車両:2000年の平均的な車両(乗用車は2000年 4AT車) 燃費改善技術を組み合わせ,費用対効果が優れたものを抽出 抽出結果より近似曲線を算出 小型 大型 乗用車 トラック ガソリン直噴(ストイキ燃焼) ○ ガソリンHCCI ○ カム位相制御 ○ エンジンダウンサイジング ○ ○ 大量EGR ○ ○ フリクション低減 ○ ○ エンジン 燃焼室改善 ○ ○ その他正常進化 ○ ○ ターボコンパウンド ○ 可変圧縮比 ○ 可変バルブタイミング ○ ○ 2ステージターボ ○ 後処理装置 ○ CVT ○ 5AT ○ 6AT ○ ミッション多段化 ○ トランス ミッション デフ高ギア比化 ○ 最高段直結化 ○ デュアルクラッチ ○ AMT ○ ○ 電動パワーステアリング ○ オルタネーター改良 ○ 補機 電動アクセサリー ○ 電動補機 ○ 燃費改善技術 25 費用曲線 (乗用車) 追加費用(万円) 20 15 普通 10 小型 軽 5 0 0% 10% 20% 30% 40% 50% 燃費改善率(%) 140 費用曲線 (トラック) 120 追加費用 (万円) 大分類 100 大型 中型 80 小型 60 軽 40 20 0 0% 5% 10% 15% 燃費改善率(%) 20% 25% 30% 13 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 EV・HFCV系要素技術の将来シナリオ バッテリおよびFCシステムの単位容量あたりの重量と価格は,各種文献値,ヒアリング 結果を参考に設定 将来シナリオは技術進化および大量普及効果を考慮 大型車の方がFCシステム,バッテリシステムに付随するアクセサリなどが大きくなるた め,ベース価格が高めになることを反映 70 8 6 乗用車 トラック 4 2 0 2005 2010 2015 2020 2030 2035 2040 2045 0.20 0.15 乗用車 トラック 0.10 FCシステム 効率向上率 0.05 2010 2015 2020 2025 2030 年次 50 40 乗用車 30 トラック 20 10 2010 2015 2020 2035 2040 2045 2050 2025 2030 2035 2040 2045 2050 年次 90 0.25 0.00 2005 バッテリ 価格 60 0 2005 2050 年次 0.30 FCシ ス テ ム効率向上率 2025 バッ テ リー価格(万円/kWh) バッテリ 重量 10 FCシ ス テ ム価格(万円/kW) バッ テ リー重量(kg/kWh) 12 FCシステム 価格 80 70 60 50 40 乗用車 30 トラック 20 10 0 2005 2010 2015 2020 2025 2030 年次 2035 2040 2045 2050 14 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 主要技術車の新車燃費と車両価格(小型乗用車) いずれの技術も従来車はICE燃費改善技術の導入,次世代車は技術 要素(バッテリ,FCシステムなど)の効率向上により燃費が改善 車両価格は従来車は上昇するのに対し,次世代車は大量普及効果に より下降 2.5 1.5 1.0 0.5 0.0 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 年次 車両価格 2,700 新車価格(1,000円) 2.0 新車燃費(MJ/km) 2,900 新車燃費 (JC08モード) 2,500 GICEV 2,300 GICEHEV 2,100 DICEV 1,900 EV 1,700 HFCV 1,500 PHEVGICEV GICEV GICEHEV DICEV EV HFCV GICEPHEV 1,300 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 年次 15 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 主要技術車の新車燃費と車両価格(大型トラック) いずれの技術も従来車はICE燃費改善技術の導入,次世代車は技術 要素(バッテリ,FCシステムなど)の効率向上により燃費が改善 車両価格は従来車は上昇するのに対し,次世代車は大量普及効果に より下降 新車燃費 (JE05モード) 18 20,000 車両価格 14 新車価格 (1,000円) 新車燃費 (MJ/km) 16 19,000 DICEV 18,000 DICEHEV DICEV CNGV 17,000 EV CNGV HFCV 16,000 HFCV 2 PHEVDICEV PHEVDICEV 0 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 15,000 2005201020152020202520302035204020452050 12 10 8 6 4 年次 DICEHEV EV 年次 16 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 目次 1.はじめに 2.CEAMATモデル概要(モデル構成,分析範囲) 3.CEAMAT入力データ(道路運輸需要,自動車技術) 4.シナリオ分析結果(台数,燃費,CO2排出量) 4.1 乗用車 4.2 トラック・バス 4.3 自動車部門全体 5.統合対策によるCO2削減効果の推計 6.おわりに 17 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 販売・保有台数(乗用車) 5,000 販売台数 販売台数(1,000台) 4,500 4,000 DICEPHEV 3,500 GICEPHEV 3,000 HFCV 2,500 EV 2,000 LPGV 1,500 CNGV 1,000 DICEHEV 500 販売台数 次世代車※シェア: 48%(2050年) DICEV 0 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 年次 70 保有台数 60 保有台数(100万台) Other GICEHEV GICEV Other DICEPHEV GICEPHEV 50 HFCV 40 EV 30 LPGV 20 CNGV 保有台数 次世代車シェア: 43%(2050年) DICEHEV 10 DICEV 0 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 年次 GICEHEV GICEV ※次世代車とは 経済産業省「次世代自動車普及戦略2010」の定義に よりHEV,EV,PHEV,FCV,CNGVとする. 18 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 保有燃費,TtWCO2排出量(乗用車) 3.0 保有燃費 保有燃費 (MJ/km) 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 年次 160 CO2排出量 140 CO2排出量 ( Mt-CO2) 2050年CO2排出量 55%削減(2005年比) 120 100 80 60 40 20 0 2005 2010 2015 2020 2025 2030 年次 2035 2040 2045 2050 19 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 販売・保有台数(大・中型トラック) 販売台数 180 Other 販売台数(1,000台) 160 DICEPHEV 140 GICEPHEV 120 HFCV 100 EV 80 LPGV 60 CNGV 40 DICEHEV 20 DICEV 0 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 年次 3.5 保有台数 3.0 保有台数(100万台) 次世代車シェア(3.5t以上): 56%(2050年) 3.5t未満車両はほぼ乗用車と同 様の傾向 GICEHEV GICEV Other DICEPHEV GICEPHEV 2.5 HFCV 2.0 EV 1.5 LPGV 1.0 CNGV DICEHEV 0.5 DICEV 0.0 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 年次 GICEHEV GICEV 次世代車シェア(3.5t以上): 48%(2050年) 3.5t未満車両はほぼ乗用車と同 様の傾向 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 保有燃費,TtWCO2排出量(トラック) 10 保有燃費 保有燃費 (MJ/km) 8 6 大型・中型 4 小型・軽 2 0 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2045 2050 年次 120 2050年CO2排出量 36%削減(2005年比) CO2排出量 100 CO2排出量( Mt-CO2) 2040 80 60 40 20 0 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 年次 21 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 CO2排出量(自動車部門全体) TtW CO2排出量( Mt-CO2) 250 乗用車 トラック バス 200 150 100 50 0 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 年次 2050年CO2削減効果: 47%削減(2005年比) IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 目次 1.はじめに 2.CEAMATモデル概要(モデル構成,分析範囲) 3.CEAMAT入力データ(道路運輸需要,自動車技術) 4.シナリオ分析結果(台数,燃費,CO2排出量) 4.1 乗用車 4.2 トラック・バス 4.3 自動車部門全体 5.統合対策によるCO2削減効果の推計 6.おわりに 23 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 エコドライブ効果の推計プロセス 単体におけるエコドライブ効果 乗用車: 13% トラック: 9% 9機関※の公表値 平均 エコドライブ普及率(2050年) 乗用車&トラック: 70% エネルギーITS研究会 アンケート結果 エコドライブによる CO2削減率 乗用車 : 9% トラック : 6% エコドライブによる CO2削減率 合計 : 8% CEAMAT分析結果 CO2重み付け係数 (総走行距離ベース:2050年) 乗用車: 65% トラック: 35% エコドライブ効果評価を行った機関: 国立環境研究所,リベルタス,RITA, 本田技術研究所,イード,TNO, 交通安全環境研究所,運輸低公害車普及機構 24 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 交通流改善効果の推計プロセス 日本全体GDP 350 35% 走 行頻度 (%) 250 速度分布 40% 速度-CO2排出 原単位 300 CO2排出 原単位(g/km) 平均速度変化 (日本全体) 日本全体の道路事業費 200 150 100 30% 25% 20% 15% 10% 2005 5% 2050 0% 50 0 0 20 40 60 80 100 速度帯 ( km/h) 平均速度(km/h) エネルギーITS研究会 公表値より設定 道路整備によるCO2削減率 合計 : 4% 項目 CO2削減率 隊列走行 0.2% 信号制御(車両のみ) 0.04% 信号制御(インフラ連携) 2% 経路情報充実 1.4% 最適出発時間予測 0.1% 技術導入による CO2削減率 合計 : 4% 交通流改善による CO2削減率 合計 : 7% 25 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 統合対策によるCO2削減効果(自動車全体) TtW CO2排出量 (Mt-CO2) 250 200 150 100 ベースライン 50 ベースライン+交通流改善,エコドライブ 0 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 年次 技術構成は統合対策を行わないケース 同様と想定 2050年CO2削減率: 2005年比55%削減(ベースライン:47%) 26 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 目次 1.はじめに 2.CEAMATモデル概要(モデル構成,分析範囲) 3.CEAMAT入力データ(道路運輸需要,自動車技術) 4.シナリオ分析結果(台数,燃費,CO2排出量) 4.1 乗用車 4.2 トラック・バス 4.3 自動車部門全体 5.統合対策によるCO2削減効果の推計 6.おわりに 27 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 おわりに 自動車技術の進化を想定し費用対効果分析ツールによる自動車将来シナリオ の分析を行った.さらに統合対策についても調査,推計を行い,これらのCO2削 減ポテンシャルについて検討を行った結果,以下の結論が得られた. 1. 今回の想定において低燃費車の普及を推計することで自動車部門の 2050年におけるCO2排出削減ポテンシャルは47%(2005年比)となった. 2. 低燃費車の普及に加え統合対策(交通流改善効果,エコドライブ)の推 計を行った結果,2050年には55% (2005年比)のCO2削減ポテンシャル が期待できることが分かった. 交通流の改善やエコドライブのCO2削減ポテンシャルの検討結果から次世代自 動車の普及に加え さらに統合的な対策の必要性が示された. 28 IEEJ:2012年4月掲載 禁無断転載 ご清聴ありがとうございました