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【EMS】鴻海、中国南方の人員 26 万人のうち 16 万人を徐々に北方に異動
2009 年 1 月号 379 号 1 月 5 日 【EMS】鴻海、中国南方の人員 26 万人のうち 16 万人を徐々に北方に異動 2008-12-29 中国工商時報 世界最大の EMS メーカー、鴻海集団(Foxconn)は、中国内地工場における人員配置を大 幅に調整する計画を進めており、深圳龍華工場の従業員を 26 万人から 10 万人に削減、 削減される 16 万人を湖北武漢及び山西晋城などの同社の北方工場に異動する。 鴻海集団スポークスマンの丁祈安氏は、現在進めている中国内地の人員配置大調整は中 国政府の国策に伴う沿海地域の賃金上昇に対応したもので 2 年前から進められているも のとしている。同氏によると人員配置の大転換には 100 億元近くのコストを要する見通 し。 鴻海集団のグローバル従業員数はピーク時には 68 万人に迫ったが、金融恐慌により大幅 な人員整理を余儀なくされている。同社は今後 3 段階で人員削減を進める計画で、第 1 段階は中華圏以外の地域、第 2 段階は中国内地及び中堅管理職、第 3 段階は高級管理職 を対象に行う計画という。同社はすでに第 1 段階の一環として 11 月にブルガリアの 2 工場で 1500 名を削減している。 【EMS】富士康、通信キャリアへの直接サプライを模索 受注減少のインパクトを緩和 2008-12-31 PCBTN 世界最大の EMS メーカーである台湾の鴻海(Honhai Foxconn)傘下の携帯電話 OEM 事業 部門、富士康集団は、主力ユーザーであるモトローラからの受注の大幅減のインパクト を緩和するため、これまででは初めてとなる通信キャリアへの製品の直接供給を模索し 始めた。 【パソコン】和碩、主力ユーザー・聯想向け ODM を喪失 聯想が和碩の独立性に疑問 2008-12-26 中華液晶網 世界最大の電子機器 OEM/ODM メーカーで世界第 5 位のノートパソコンメーカー、華碩 (Asus)グループ傘下の OEM/ODM 事業会社、和碩(Pegatron)は、米デルに続いて主力 ユーザーである聯想(Lenovo)向け ODM を喪失することとなった。 和碩は昨年年初に分離独立後、デル、東芝、聯想から順調にノートパソコン ODM を受注 し昨年通年 1000 万台の出荷目標を掲げたが、その後デルとの関係悪化により契約が打ち 切られるとともに、親会社の華碩の出荷量見通しの下方修正(700 万台から 600 万台) もあって、昨年通年の出荷量は 900 万台前後にとどまった模様。 和碩はデル向け ODM を喪失してから、聯想との関係を強化し法人用 Thinkpad SL シリー ズ、個人用 Ideapad シリーズ 11 インチ、17 インチの ODM を獲得、昨年の和碩の聯想向 け出荷台数は 200 万台を超えた。しかし、聯想との関係は和碩との思惑とは反して納期・ 品質で衝突するケースが増え悪化していたという。さらに、聯想がデル同様に和碩の華 1 2009 年 1 月号 碩からの独立性に疑問を持ち続けていることもあり、聯想は今年和碩との関係を見直し、 ODM を独立性の高い緯創(Wistron)、広達(Quanta)に切り替える方針を固めた。 和碩は聯想向け ODM を喪失したものの、それ以前に東芝から新規で 200 万台の受注を獲 得していたため、聯想の転注の影響は限定的としている。ただ、親会社の華碩が鴻海を 有力ノートパソコン ODM メーカーに指定、鴻海が昆山で華碩向けに主流ノートパソコン 機種の生産を開始するほか、Eee PC の ODM 生産も発注するとも伝えられていることから、 和碩の今年の業績は決して楽観視できない状況にある。 【液晶モニタ】冠捷、1540 万米ドルで蘭フィリップのパソコンモニター事業を買収 2008-12-30 中華液晶網 世界最大のモニターメーカー、冠捷科技(TPV Technology)は、1540 万米ドルを投じて蘭 フィリップのパソコンモニター事業を買収することを発表。冠捷科技広報の Queenie Tso 氏は、スケールメリット及び販売網拡大によりコスト抑制を実現できるとしている。な お、フィリップは冠捷科技の 12.47%株式を保有している。 【液晶モニタ】世界の液晶モニタ市場の在庫水準低下 群創の 1 月出荷量上向くか 2008-12-31 中華液晶網、台湾工商時報 世界の液晶モニタ市場の在庫水準がようやく低下傾向を示し始めており、世界第 2 位の 液晶モニタ OEM メーカー、台湾の群創(Innolux)は今年 1 月の各種サイズ液晶モニタ出 荷量が昨年 12 月比 20%増となる見通しを示した。業界ではモニタ用液晶パネル価格が 反転する環境が徐々にではあるが醸成されつつあるとの見方が広がっている。 【バックライト】元太科技、電子ペーパー事業の好調により景気後退の衝撃を緩和 台湾経済日報 2008.12.29 今年の北米クリスマスプレゼント売上ランキングで上位にランクされた アマゾン Kindle 電子書籍端末機の販売が好調で、台湾最大の電子書籍端 末機用パネルメーカー、元太科技(PrimeView)の電子ペーパーディスプ レイ(EPD)の出荷が堅調に拡大している。 元太は近年ニッチ製品の開発に注力する戦略を取ったことが奏功、景気後退の衝撃を緩 和する大きな役割を果たしている。 【PCB】中国 PCB 産業協会、40%以上の内地 PCB 工場が閉鎖に追い込まれると 2008-12-29 PCB 中国網 中国プリント配線基板(PCB)産業協会事務局長の王龍基氏は、上海 PCB 産業協会の定例 会で、昨年 8 月、9 月から中国の銅張り積層板(CCL)、銅箔、ガラスファイバー、製造設 備等の PCB 関連産業は受注急減、資金繰り悪化、人員削減、稼働率急降下により総企業 2 2009 年 1 月号 数の 26%のメーカーが相次いで閉鎖され、多くのメーカーで生産拡張計画が凍結されて いることを明らかにした。また、今年の展望に触れて、新たな環境基準の実施により今 後総企業数の 40%以上のメーカーが閉鎖に追い込まれる可能性があることを示唆した。 同氏によると、蘇州市黄橋地区の 70 社近くの民営 PCB メーカーの 2007 年の生産高は 10 億元に達したが、今年初めには 40 社近くが閉鎖されるという。同地区の PCB ドリル穴あ けメーカーも稼働率が 70%以下に低下、金型加工メーカーに至っては稼働率が 30%以下に 低下しているという。ある民営メーカーの 9 月の受注は前年比 30%減、10 月の受注は同 70%減、11 月の受注は同 50%減となり、500 名の従業員中 200 人が削減、今年初めにはさ らに 150 人が追加削減されるという。また、昆山市の月産能力 8 万平米、従業員 3000 人の民営 PCB メーカーも 12 月の生産が 5 万平米以下に低下、既に 1000 人が削減された という。同地区の銅張り積層板メーカーの新工場建設計画も価格が 20%以上下落したこ とから凍結され、受注は軒並み 20-30%減、一部メーカーでは減少率が 60-70%に達してい るという。総投資額 3 億米ドル、登録資本 1 億米ドル、従業員 5600 人の外資独資 PCB メーカーの今年 1-10 月の売上高は前年同期比 6.52%減、粗利益は同 43.91%減、純利益は 同 48.44%減となっているという。 中国の 2007 年の PCB 生産高は 155 億米ドルにのぼり、世界の PCB 生産高(510 億米ドル) の 3 割シェアを占め、過去 18 年間の中国の PCB 産業の年平均成長率は 25.35%に達して いたが、数ヶ月で状況が一変した。 【PCB】台湾上場 PCB 関連設備メーカー昨年 11 月売上高一覧 【PCB】台湾IEK、今年の PCB 世界生産高前年比 4%減予想 来年 4%成長予想 2008-12-29 工研院 IEK 台湾工研院 IEK は、昨年のプリント配線基板(PCB)世界生産高は 4 兆 3096 億米ドルで 前年比 2.7%減となったことを明らかにした。今後数年の PCB 世界生産高については、今 3 2009 年 1 月号 年は 4 兆 1345.5 億米ドルで前年比 4.06%減となるもの の、来年以降は 4%以上の成長を回復するとの見通しを 示した。 【半導体】日月光集団、重慶西永微電園に 10 億元投じて半導体実装工場建設 中国電子部品産業協会 2008-12-31 世界最大の半導体実装メーカー、台湾日月光集団(ASE)は、中国重慶市政府との度重な る折衝の結果、ようやく西永微電園(マイクロエレクトロニクスパーク)に半導体実装 工場を建設することを決定した。工場建設は今年 4 月正式に開始される予定。台湾日月 光集団は重慶に子会社、環慶電子を設立、10 億元を投じて工場を建設する計画で、稼働 後の年間生産高は 10 億米ドルに達する見込み。 昨年 12 月には米ヒューレットパッカード(HP)が重慶に年産 400 万台のノートパソコン 生産基地の建設を開始しており、HP は重慶工場での年産能力を数年後には 2000 万台ま で拡大する計画も明らかにしている。重慶が中国内陸部のシリコンバレーとして急速に 注目され始めている。 【半導体】河南省初のシリコンウエハ生産ライン、鄭州晶誠科学園で完成 年産 3 万枚 2008-12-29 経済参考報 中国河南省鄭州市輸出加工区の重点プロジェクト、晶誠科学園シリコンウエハ生産ライ ンが竣工、正式に稼働した。総投資額は 20 億元、年産能力は 3 万枚、生産高は約 2000 万米ドルを見込んでいる。 【半導体】聯発科技、在庫水準急上昇及び価格下落で在庫減損処理が急拡大 2008/12/29 Digitimes 携帯電話用半導体チップ大手の聯発科技(Mediatek)は、昨年 10-12 月の売上高が前年 同期比 30-33%減の 190-195 億 NTD に落ち込んだことから、在庫水準が急上昇するととも に製品価格も大幅に下落し在庫の減損処理が急拡大、昨年 10-12 月の特別損失が予算比 2-3 倍の 10-15 億 NTD に達したことを明らかにした。 聯発科技は、一般標準会計原則に基づき、ユーザーへの出荷が納期を 120 日を超えた場 合 100%の減損、90 日を超えた場合 66.7%の減損処理を行っている。聯発科技の今年 1-3 月の売上高については、昨年 10-12 月比 30%以上の減少となる見通しを明らかにしてい る。 【電子部品】台達、業態転換により放熱製品の開発力向上 今年の見通し楽観視 台湾経済日報 2008.12.29 世界最大のパワーサプライメーカー、台達電子(Delta)は、設計製造を一括して行う 4 2009 年 1 月号 DMS メーカーへの業態転換を通じてインテルとのパートナーシップ関係強化に成功、4 コア中央処理プロセッサ(CPU)用放熱モジュールを共同開発したのに続き、8 コア CPU 用放熱モジュールの開発も共同で行うことで合意した。また、超薄型ノートパソコン用 ファンをアップル MacBook Air 用に供給することにも成功しており、金融恐慌の影響を 相対的に受けずに好調を持続している企業として注目されている。 台達電子は通信機器用パワーサプライ領域では DMS の役割を有しており、BRICs などの 新興国市場でシェアを急速に拡大させている。特にインドの通信機器用パワーサプライ 市場ではトップシェアを獲得している。 また、台達電子は新規開拓してきた LED 照明事業が今年から 40 インチ以上液晶テレビ用 LED バックライトおよび LED プロジェクターなどを販売開始することも発表している。 【ケーブル】独 Leoni 社、中国常州ハイテク区に航空用ケーブル生産基地を建設 中国電子部品産業協会 2008-12-29 ドイツの大手ケーブルメーカー、Leoni 社は、中国江蘇省常州ハイテク区 の Leoni 特種ケーブル(常州)有限公司に 300 万ユーロを増資、航空用ケ ーブル生産工場を建設することを発表。これにより Leoni 特種ケーブル (常州)有限公司の 2012 年の売上高は 10 億元に達する見通し。Leoni 社:www.leoni.com/ 【自動車】ミシュラン、CITIC と共同で電気自動車用アクティブ車輪など開発製造 金牛財順 2008 年 12 月 30 日 仏ミシュランは、中国政府系投資会社・CITIC グループ傘下の中国地場蓄電池材料メー カー、中国国際信託投資集団国安蒙古力公司(CITIC Guoan Mengguli Corp)と共同で電 気自動車及び充電式ハイブリッド車向にアクティブ車輪(右写真参照)な どの動力システムを開発製造することで合意した。ミシュランのアクティ ブ車輪は、電池自動車及び燃料自動車メーカー向けに開発された特許技術 で、モーター及びサスペンション部品を車輪内に組み込む技術をコア技術 としている。 両社が共同開発する動力システムは、重慶力帆汽車(Chongqing Lifan Automobile)の 生産する小型セダン電気自動車・力帆 520 向けに供給される。力帆 520 電気自動車の最 大速度は時速 87 キロ、1 回の充電所要時間は 4 時間、1 回の充電で 62-81 キロの走行が 可能という。電池寿命は充電回数 1000 回分としている。 【自動車】デルファイ蘇州工場、GM 北米工場の大幅減産により一時生産停止 新浪財経 2008 年 12 月 30 日 米デルファイは、GM 北米工場向けにコンプレッサを生産している中国蘇州工場の生産を 一時生産停止することを決めた。 5 2009 年 1 月号 380 号 1 月 7 日 【自動車】米 Affinia 社、ブレーキディスク/ドラムの山東龍口海盟機械を間接的に買収 盖世汽車網 2009 年 1 月 4 日 米自動車部品メーカー、アフィニア・グループ(Affinia Group)の子会社 Affinia Acquisition LLC は昨年 11 月に投資会社 HBM の 85%株式を取得すること を通じて、間接的に中国地場の大手自動車ブレーキディスク、ブレーキ ドラムメーカー、龍口海盟機械有限公司を買収した。 龍口海盟機械は 1997 年設立、本社は山東煙台龍口市、主要製品はブレー キディスク、ブレーキドラム、ブレーキシュー、ホイール、アクスル等 で、製品をアジア、欧州、北米の自動車部品メーカー及びアフターセー ルス市場向けに供給している。龍口海盟機械:www.haimeng.com/ 【自動車】ビステオン、合肥江淮汽車との合弁工場が完成 江淮汽車向け供給開始 安徽日报 2009 年 1 月 5 日 米ビステオンは中国地場の自動車メーカー、合肥江淮汽車(JAC)との合弁で安徽省合肥 開発区に建設していた内装品工場を完成、正式に稼働、メーターボードなどの運転席周 辺機器製品の江淮汽車向け供給を開始した。 【携帯電話】中国国務院、3G ライセンス発給を承認 今年の設備調達 2000 億元 2009/01/05 Digitimes 中国国務院(日本の内閣に相当)は中国国内における第 3 世代(3G)移動通信ライセン スの発給に正式にゴーサイン(承認)を出した。これにより中国工業情報化省が年初に も正式に 3G ライセンスを発給することがほぼ確定、年末には中国の 3G サービスが全面 的に開始されることになる。関連設備メーカーは、3G サービスの全面開始により今年だ けでも 2000 億元近い商機が創出されると見ている。 中国政府は、中国独自の 3G 標準 TD-SCDMA 産業が成熟してきたこと、中国国内の通信産 業の再編に一定の目処が付いたことを踏まえ、正式に中国工業・情報化省の 3G ライセン ス発給にゴーサインを出した。今後、TD-SCDMA、WCDMA、CDMA2000 の 3G ライセンスが中 国移動、中国聯通、中国電信それぞれに発給され、同 3 大通信キャリアによる総額 2000 億元の 3G ネットワーク設備調達入札が今年上期にも実行される見通し。エリクソン、ノ キア・シーメンス・ネットワークス(Nokia Siemens Networks)、アルカテル・ルーセン ト(Alcatel Lucent)、モトローラ(Motorola)等の外資メーカー及び華為(Huawei) 、中興 (ZTE)などの中国地場メーカーが入札に参画すると見られている。 中国の 3 大通信キャリアは 3G ライセンス取得後、中国聯通は 2 年以内に 1000 億元、中 国電信は 3 年以内に 800 億元、中国移動は 450 億元を投じてそれぞれの 3G ネットワーク を建設することを明らかにしている。 6 2009 年 1 月号 一方、3G 携帯電話端末機の調達については、大規模な調達は最も早くて年末になると見 られている。携帯電話端末機メーカーは、今年はネットワークの建設に重点が置かれる ため、3G 携帯電話端末機の調達規模は限定的なものになるだろう、3G 端末機の本格的調 達は来年以降になると見ている。通常、中国のような新興市場では超低価格機種が主流 であり、2G から 3G への切り換え速度は先進国に比べ遅いといわれている。 【パソコン】緯創、昨年の出荷目標を達成 今年 Netbook、All-in-One 市場に期待 2009-1-4 中華液晶網、台湾工商時報 世界第 3 位のノートパソコン ODM メーカー、緯創(Wistron)の昨年のノートパソコン出 荷台数は 2100 万台に達し、出荷台数の前年比伸張率は 4 大ノートパソコン ODM メーカー 中では首位となった。また、同社は今年の出荷台数目標については 2500 万台以上とする ことを明らかにした。 同社は昨年の好業績について、主に宏碁(Acer)の主流機種の受注が増えたこと、液晶 テレビの受注が増えたことが大きく寄与したとしている。今年の見通しについては、宏 碁などの主要ブランドメーカーの Netbook 受注が増えること、及び All-in-One 型デスク トップパソコンの出荷も伸びることを予想しており、昨年同様の高い成長が期待できる としている 【有機EL】彩虹、2.6 億元投じ年産 2.2 インチ 1200 万枚の有機 EL 生産ライン建設 2009-1-4 中華液晶網、中国証券報 中国最大のブラウン管メーカー、彩虹は、深圳虹陽工貿と共同で彩虹(仏山)平板顕示 有限公司を設立、2.55 億元を投じて年産能力 2.2 インチ製品ベース 1200 万枚の有機 EL 生産ラインを建設することで正式に合意した。合弁企業の登録資本は 1 億元、うち彩虹 が 51%、深圳虹陽が 49%を出資する。 【液晶パネル】応用領域別液晶パネル価格推移今年 1 月 5 日 vs 昨年 12 月 22 日 WitsView 2009 年 1 月 5 日 応用領域 LCD TV Monitor サイズ 最低値 最高値 平均値 半月前平均値 変動額/変動率 42"W 320 330 325 330 5 -2% 37"W 230 260 245 250 5 -2% 32"W 150 170 160 170 10 -6% 26"W 125 135 130 135 5 -4% 22"W 83 90 88 88 横ばい 左同 19" 68 77 75 75 横ばい 左同 19"W 58 65 63 63 横ばい 左同 7 2009 年 1 月号 Notebook 17" 53 60 58 58 横ばい 左同 17"W 72 80 77 80 3 -4% 15.4"W 48 55 53 56 3 -5% 14.1"W 45 53 51 53 2 -4% 【PCB】江蘇三木集団、年産 20 万トンの PCB 用エポキシ樹脂生産ラインを新設 2009-1-4 中国電子部品産業協会 中国地場の化学品メーカー、江蘇三木集団(Sanmu Chemical)は、14 億元を投じて年産 20 万トンのプリント基板用液体エポキシ樹脂生産ラインを建設することを発表。2015 年には年産能力は 40 万トンに達する計画で、実現すれば中国地場最大級のエポキシ樹脂 メーカーになる見通し。 同社はコア技術を日本の東都化成から導入、温度制御炉、分離器、冷凍ユニット、窒素 制御ユニットなどの設備は地場メーカーから導入する計画。建設は今年 3 月に開始、2011 年には完成予定としている。 江蘇山木集団:www.sanmuchem.com/ 【PCB】台湾プリント基板産業、今月ベトナム視察を 2 回実施 4 月に移転場所確定 2009-1-5 化工網 台湾メーカーの中国内地エポキシ樹脂プリント基板(PCB)工場のベトナム移転への動き が加速している。台湾メーカーはかつて中国珠江デルタ及び長江デルタに大規模な工場 移転を行ってきたが、中国内地の賃金上昇と環境規制強化によりベトナムに工場を移転 する動きが加速している。台湾のエポキシ樹脂プリント基板メーカー100 社近くは昨年 8 月に続いて、今年 1 月に 2 回に分けてベトナム視察を行う予定で、今年 4 月には移転場 所を確定したい考えという。ただ、一部台湾 PCB メーカーの中にはベトナムの脆弱なイ ンフラ基盤を理由に依然移転を渋っているという。 世界最大のノートパソコン用プリント基板メーカー、瀚宇博徳(Hannstar)は、ベトナ ムへの工場建設について依然慎重に評価しており依然結論は出ていないとしているが、 中国内地への投資を中心に位置づける基本戦略には大きな変更はないとしている。その ため、中国政府が従来からの優遇政策を継続してくれることを強く要望しているという。 一方、台湾プリント基板協会の調査結果によると、ベトナムの生産コストが中国に比べ 2 割低く、昨年のベトナムのプリント基板生産高は 2.8 億米ドルに過ぎないことから、 台湾メーカーにとってベトナムでの現地生産は非常に大きな潜在性を秘めていると評価 している。中国政府が従来からの台湾企業に対する優遇政策を見直す方針を変えない限 り、台湾企業が中国内地工場をベトナムに移転する動きにブレーキをかけることは困難 となっている。 8 2009 年 1 月号 【半導体】台湾 IC 設計メーカー、昨年 12 月売上高が過去 3 年来最低水準に低下 2009/01/05 Digitimes 台湾の主要 IC 設計メーカーの昨年 12 月の売上高は総じて昨年 11 月比 30%以上の落ち込 みとなり、過去 3 年来で最低水準となった。業界関係者は、今年は 1 月下旬に旧正月が あること、2 月は元より勤務日数が少ないことから、台湾の IC 設計メーカーの生産が正 常水準を回復するのは 3 月以降になると見ている。 台湾最大の携帯電話用 IC 設計メーカー、聯发科技(Mediatek)の昨年 12 月の売上高は 中国内地市場向け好調を背景に 40-50 億 NTD に達するものの、それでも昨年 11 月に比べ ると 20-30%減となる見通し。今年 1 月の売上については、中国内地ユーザーの前倒し発 注が終わったこと、旧正月休業などの要因によりさらに落ち込む可能性があるとしてい る。 ネットワークチップ大手の瑞昱(Realtek)も昨年 12 月の売上高が 7-7.5 億 NTD にとど まり、前月比 20%以上の減少になるとしている。ユーザーであるマザーボード及びノー トパソコンメーカーが過剰在庫の消化を優先しており、今後数ヶ月は受注が低調に推移 すると見られている。そのため、本格回復は 2Q 以降になるとしている。 このほか、致新(GMT)も需要の本格回復は今年 3 月以降になるとしているほか、茂達 (Anpec)及び立錡(Richtek)も主要 PC メーカーの発注が急減した影響で昨年 12 月の 売上高が昨年 11 月比 25%減となったとともに、今年 1Q についてもユーザーの発注姿勢 に大きな変化が見られない、本格回復は 2Q 以降になるとしている。 台湾の主要 IC チップ設計メーカーの売上高が月を追って鋭角的に落ち込む中、少なから ずの中堅、中小の IC 設計メーカーが資金繰りに窮しており、倒産するメーカーも出てく るリスクが高まっている。各社ともキャッシュを確保することを喫緊の課題としている。 【半導体】台湾富霖、鄭州に電源管理チップ生産ライン稼働 総投資額 10 億米ドル 2009-01-05 第一財経日報 上海、北京、無錫の半導体製造業が大幅減産にあえぐ中、中国の地方都市での半導体産 業への投資ラッシュが続いている。中国地場最大のサーバーメーカーである浪潮電子の 山東省済南での華芯 12 インチ半導体生産ラインに続いて、台湾のベンチャーキャピタル、 富霖国際が河南省鄭州に建設していた晶誠科技 8 インチ生産ラインが正式に稼働した。 晶誠科技は主に 8 インチ電源管理チップを製造販売する。総投資額は 10 億米ドルとして いる。 【LED】中国国内 LED 市場、昨年成長率は 12%程度にとどまる 景観照明に期待 2009-01-05 世華財訊 中国地場の IT 市場調査会社、賽迪顧問研究によると、昨年の中国国内の LED 市場の前年 比成長率は 12%前後にとどまったものの、その他の半導体製品に比べ消費財製品への依 存が小さいため、金融危機の影響は相対的に限定的なものになった。昨年の中国国内の 9 2009 年 1 月号 LED の主要応用領域は、LED 指示灯、LED ディスプレイ、携帯電話キーパット、デジタル カメラフラッシュライト、液晶パネルバックライトだが、大画面バックライト、景観照 明、カーライト、低温照明などの新たな応用領域が確実に成長してきており、今後の LED 市場成長の補助エンジンになるとしている。中でも、景観照明及び街灯市場は最も潜在 性があると見られている。 【電子全般】中国電子情報産業 2008 年 11 月売上高、初の前年割れ 0.1%減 中国工業情報化省 2009 年 01 月 04 日 中国工業情報化省によると、中国の電子情報産業の昨年 1-11 月の売上高は 5 兆 1747.7 億元で昨年同期比 16.0%増、そのうち製造業が 4 兆 4770.4 億元で同 14.0%増、ソフトウ ェア産業が 6977.3 億元で同 30.8%増だった。また、同期の電子情報産業製造業の粗利益 は 10421.2 億元で同 16.9%増だった。 今年上期まで中国の電子情報産業製造業の売上高は安定的に推移し、22%前後の伸張率を 維持してきたが、7 月以降は金融危機の影響を受けて売上高が下降の一途を辿り、終に は 11 月には過去初めて売上高が前年を下回ることになった。11 月の電子情報産業製造 業の売上高は 4214.9 億元で前年同月比 0.1%減となった。 また、昨年 1-11 月の携帯電話生産台数は 5 億 1912.7 万台で同 1.1%増にとどまったほか、 パソコンの生産台数も 1 億 3609.4 万台で同 17.4%増、IC チップの生産個数は 394.3 億個 で同 4.8%増にとどまった。 381 号 1 月 9 日 【携帯電話】中国工業情報化省、正式に 3G ライセンスを国内 3 大キャリアに発給 2009-01-07 賽迪網 中国工業情報化省は、通信産業の再編計画及び中国国務院の 3G サービスライセンス発給 に関する指示に基づき、中国移動に TD-SCDMA サービスライセンス、中国電信に CDMA2000 サービスライセンス、中国聯通には WCDMA サービスライセンスを発給した。中国工業情 報化省長官の李毅中氏は同省の年次活動報告会の席上、2009 年及び 2010 年の 2 年間に 中国国内で 3G サービス関連設備投資総額は 2800 億元前後に達することを明らかにして いる。 【通信設備】華為、昨年売上高 233 億米ドル 不況環境下でも前年比 46%増 2009-1-7 PCBTN 中国最大の通信設備メーカー、華為(Huawei)董事長の孫亜芳氏は、同社の昨年の世界 売上高が成約ベース 233 億米ドル(実質売上高は約 170 億米ドル)、前年比 46%増となっ たことを明らかにした。 今年の見通しについて孫亜芳氏は、世界経済は日増しに複雑化しており、現在世界で起 10 2009 年 1 月号 きている状況はある意味では大きな危機であるが、別の意味では大きなチャンスである といえ、華為はチャンスに着目し今年の世界売上高前年比 30%増、300 億米ドル突破を目 指す意向を明らかにした。 【液晶パネル】液晶パネル価格推移 2009 年 1 月 5 日 vs2008 年 12 月 5 日 モニター用パネル サイズ 2008-11-5 2008-12-5 2009-01-5 MoM (%) QoQ (%) YoY (%) 15 $55 $48 $48 0% 22.58% 54.72% 17 $60 $54 $54 0% 20.59% 58.14% 19 $77 $70 $70 0% 18.6% 52.38% 19 Wide $63 $57 $57 0% 20.83% 55.81% 22 Wide $89 $81 $81 0% 17.35% ノートパソコン用パネル サイズ 2008-11-5 2008-12-5 2009-01-5 MoM (%) QoQ (%) YoY (%) 13.3W $78 $71 $69 2.82% 20.69% 38.94% 14.1W $56 $46 $45 2.17% 30.77% 55.88% 15.4W $56 $48 $46 4.17% 30.3% 55.77% 17W $83 $75 $73 2.67% 21.51% 40.16% MoM (%) QoQ (%) YoY (%) 液晶テレビ用パネル サイズ 2008-11-5 2008-12-5 2009-01-5 26W(TN) $140 $125 $125 0% 24.24% - 32W $190 $160 $160 0% 30.43% 51.52% 37W $290 $260 $255 1.92% 20.31% 42.31% 42FHD $380 $330 $325 1.52% 18.75% 40.15% $500 $490 2% 18.33% - 46FHD $560 出所:韓国 DisplayBank 【液晶パネル】モニター市場に回復の兆し 彩晶の武漢 LCM 工場が生産を再開 2009-1-7 中華液晶網、台湾経済日報 昨年 12 月に一時操業を停止していた台湾の大手液晶パネルメーカー、彩晶(Hannstar) の武漢液晶モジュール(LCM)工場が中国内地のモニター市場の回復を背景に今月から生 産を再開することを決めた。 彩晶武漢 LCM 工場は合弁パートナーである世界最大のモニターメーカー・台湾冠捷(TPV) 11 2009 年 1 月号 の中国内地工場向けに液晶モジュールを供給している。 【液晶パネル】中小型液晶パネルの凌巨、昨年 12 月売上高が事前予想を上回る 2009-1-7 中華液晶網、台湾経済日報 台湾の大手中小型液晶パネルメーカー、凌巨(Giantplus)は、昨年 12 月の連結売上高 が前年同月比 9.74%減の 6.87 億 NTD となり、市場の事前予想を上回ったことを明らかに した。同社は旧正月後の 2 月以降中国内地の携帯電話市場が回復してくることから業績 は回復軌道に入るとしている。 【照明】啓耀、CCFL 照明市場に参入 液晶パネルへの過度の依存体質改善図る 2009-1-7 中華液晶網、台湾工商時報 世界第 5 位の液晶パネルメーカー、奇美集団(CMO)が LED 照明などの新型照明産業に参 入したのを受けて、同集団傘下の冷陰極蛍光管(CCFL)メーカーである啓耀光電(GIO Optoelectron)は、液晶パネルへの過度の依存体質を改善する戦略の一環で正式に CCFL を活用したパネル照明産業に参入することを明らかにした。啓耀光電は今年の照明事業 の売上高目標を 6-7 億 NTD としており、売上高全体に占める比率を 20%程度まで引き上 げたい意向を表明している。 奇美集団は昨年中国電器及び東亜光電に資本参加することで正式に新型照明産業に参入、 傘下の啓耀光電及び奇力光電がそれぞれ CCFL 及び LED の開発を担当することとなった。 啓耀光電の現在の CCFL 月産能力は 1600 万本だが、年末には 2000 万本に拡張される計画。 【半導体】陝西省、50 億元投じ西安に半導体産業園建設 照明、ソーラーに注力 中国電子部品産業協会 2009-1-6 中国陝西省政府直営の陝西電子信息集団は、西安ハイテク区に総投資額 50 億元を投じて 西安半導体産業園を建設することで同区管理委員会と正式に契約を調印した。 今後、LED 照明、太陽電池、半導体部品の 3 つの産業パークを建設することになり、完 成すれば年間売上高は 140 億元に達する見込み。工期は 5 年半、今年上期に第 1 期の建 設を開始する予定。第 1 期の投資額は約 20 億元、工期は約 2 年とされている。 【太陽電池】中国の昨年太陽電池産業規模が 2 千 MW 突破 80%成長維持 2009-01-06 電子展展網、賽迪顧問 2008 年の中国の太陽電池産業の生産量は 2000MW を突破し た見込みで前年比 80%前後の高い成長率を維持した模様。 2009 年の見通しについても、世界的リサイクル、クリー ンエネルギー需要の高まりとともに、太陽電池の薄膜技術 などの新技術の開発及び開発生産コストの逓減があいま 12 2009 年 1 月号 って、薄膜太陽電池やポータブル太陽電池などの新製品が大量に市場に投入される可能 性がある。また、中国が新たに今年実施する再生可能エネルギー法(中国語では「可再 生能源法」)により、今後数年間中国国内の太陽電池産業規模は急速に拡大すると見られ ている。さらに、中国政府の金融危機に対する緊急財政出動 4 兆元のうち、省エネ、環 境、新エネルギーへの投資は最も重要なポジションを占めており、中国国内の太陽電池 産業の底上げが図られると見られている。非結晶型シリコンを使った薄膜太陽電池製造 技術が日進月歩で進歩するなか、中国でも今後低コストの薄膜太陽電池産業が急速に成 長してくることが予想される。 一方、中国の太陽電池産業の主要原材料である多結晶シリコンの 90%以上を海外からの 輸入に依存している体質、完成品の 90%以上を再び海外市場への輸出に依存している体 質は、短期的には改善されない見通しが示されている。ただ長期的には中国政府の環境 政策の具体的実施により、中国国内の太陽電池製造業と消費市場が成長成熟してくるで 徐々に改善されてくることは考えられる。 【半導体】中国の MCU 市場成長、昨年初めて 1 桁台に 今後の成長力にも陰り 2009-01-06 電子展展網 ここ数年中国の MCU 市場の成長率は右肩下がり、成長率は 2 ケタ台を維持してきたが、 2008 年は 6%前後の成長にとどまり、初めて 1 ケタ台成長になった模様。金融恐慌に伴う 需要の収縮及び価格の下落、さらに人民元高な どが影響し、中国国内で生産を行う主要 MCU メーカーの出荷が急速にシュリンクしたため。 コンシューマ・エレクトロニクス機器、コンピ ュータ機器等の電子機器製造業のグローバル シフトがほぼ完了しているから、中国の電子機器完成品生産は今後一段と低調に推移す ることが予想される。また、設備産業のグローバルシフトは緩慢であることから、設備 産業関連 MCU 需要は限定的と思われる。 【半導体】中国の集積回路市場成長率 8.5%止まり 今年は 5%に低下する見通し 2009-01-06 電子展展網、賽迪顧問 SIA 予測では 2008 年の世界の半導体市場の成長率は 2.2%にとどまった模様で、中国の集 積回路市場の 2008 年成長率も 8.5%という初めての 1 桁成長にとどまった模様。2008 年 1-10 月の中国の携帯電話、テレビ、パソコン の生産が昨年同期比それぞれ 6.7%、12.2%、 17.1%に低下したことが響いた。中国の集積回 路市場においては、コンピュータ、コンシュー マ・エレクトロニクス、コミュニケーション・ ネットワーク、いわゆる 3C 領域向け需要が市場全体の 85%以上を占めていることから、 3C 関連機器の生産の伸び悩みが中国の集積回路市場を直撃した。 13 2009 年 1 月号 また 2009 年の見通しについては、世界の半導体市場が 6 年ぶりのマイナス成長になる見 通しであることから、中国の集積回路市場の成長率も 5%前後に低下すると見られている。 【車載電子】中国の車載電子市場成長、13%程度に減速 動力制御向けが有望 2009-01-06 電子展展網、賽迪顧問 中国の 2008 年の自動車生産台数は 942 万台で前年比 6.0%増にとどまった模様で、ここ 数年の 20%を超える成長率から大幅ダウンしたことから、中国の車載電子市場の成長に もこれまでに見られないスローダウンが起こり、2008 年の中国の車載電子市場規模は 1370 億元前後で前年 比 13%増程度になった模様。 今後の見通しについては、アンチブレーキロックシス テム(ABS)、電子制御ブレーキシステム(EBD) 、カー ブブレーキ制御システム(CBC)、ブレーキ補助システ ム(EBA)、滑り止めシステム(ASR)、電子安定プログラム(ESP)、定速巡航システム等 の主導型の安全システム市場が右肩上がりで拡大していること、及びエアバッグ製品の グレードアップなどにより、車載電子市場は安定的に拡大しているが、これまでは BMW、 ダイムラーベンツ、トヨタレクサス等の高級車だけが搭載していた電子制御プログラム (ESP)が、価格の下降に伴って上海汽車の栄威 750、広州トヨタのカムリ等の中級車に も搭載されるようになっており、今後も相対的には安定した成長が期待されている。 ただ、これまで外資メーカー及び外資系合弁メーカーが中国の車載電子市場を支配して きたが、中国地場メーカーがカーオーディオシステム市場でマジョリティを占め始めた のに続き、エアバッグ、盗難防止システム、ナビゲーションシステムなどの市場でも中 国地場メーカーが急速にシェアを拡大している。 一方、空調調節バルブ、直噴エンジン、インテリジェントターボチャージャー、電子制 御バルブ、先進の変速ギアボックス、ハイブリッド動力システムなどの動力制御領域、 ブレーキエネルギー転換、熱エネルギー転換、電動燃料バルブ、LED 照明などのエネル ギー高効率製品領域では、依然外資が高い優位性を持っており、今後の注力市場になっ てくると見られている。 【電子全般】中国の電子情報産業主要製品 2008 年 1-11 月生産量 14 2009 年 1 月号 382 号 1 月 12 日 【自動車】洲和、湖北華鑫と合弁で武漢にハイブリッド用モータ生産基地を建設 湖北日報 2009 年 1 月 8 日 日本の自動車部品メーカー、洲和株式会社は、中国地場で電気自動車を生産する湖北華 鑫集団と合弁で 1 億元を投じてハイブリッド用電磁モータ生産基地を建設することで合 意した。洲和株式会社の出資比率は 49%、電磁モータ製造技術を提供する。 洲和株式会社:www.shuwa-jpn.com/ 【携帯電話】夏新電子、全面生産停止 資金逼迫解決できず経営破綻の危機に 2009-1-9 PCBTN 中国地場の大手携帯電話メーカー、夏新電子(Amoy)は、先日資金繰りが深刻な状況に あることを明らかにしたのに続き、資金逼迫が依然解決できておらず、中国国内の全て の生産ラインが創業を停止していることを明らかにした。業界関係者は、現在の夏新電 子はすでに破産手続の発動が検討される段階に入っており、今年最初の大手電子機器メ ーカーの経営破綻となる可能性が大きいとしている。 【パソコン】鴻海、中国でのアップルコンピュータ総代理店を取得 流通市場に本格参入 2009-1-8 PCBTN EMS 世界最大手の鴻海集団(Honhai Foxconn)は、中国内地におけるアップルコンピュ ータの総代理店権を取得したことを明らかにした。今年 1 年をかけて傘下のコンシュー マ・エレクトロニクス事業部及び子会社の賽博数碼科技を通じて中国内地に流通網を構 築する計画。鴻海集団は今年の目標として中国内地最大の電子機器流通企業となること を掲げており、EMS 製造と流通を結びつけることで新業態を形成したいとしている。 鴻海集団董事長、郭台銘は、2009 年の基本戦略として、1.コア人員の削減は行わず給 与を引き上げることでモチベーションを確保する、2.過剰設備、過剰在庫、滞債権の 削減を促進する、3.アップルコンピュータの中国内地における総代理店権を取得し中 国内地の流通市場に本格参入する、4.中国沿海工場の生産能力を中国内陸工場にシフ トする、を掲げている。 【パソコン】緯創、聯想ノートパソコン ODM 新規獲得 聯想が和碩への発注を見直す 2009-1-9 中華液晶網、聯合晚報 世界第 3 位のノートパソコン ODM メーカー、緯創(Wistron)が、世界第 4 位のノートパ ソコンブランドメーカー、聯想(Lenovo)のノートパソコン ODM を新規獲得した。聯想 はこれまで華碩(Asus)グループの ODM 事業会社、和碩(Pegatron)に ODM を発注して 15 2009 年 1 月号 きたが、和碩の華碩からの独立性に対する疑念から和碩との関係が悪化していた。緯創 は昨年の売上高が前年比 7 割増、ノートパソコン出荷台数 2100 万台を達成、今年は 2500 万台以上の出荷を目標としている。 【パソコン】広達、ソニーの 8 インチ Netbook 機種 VAIO P の ODM を獲得 2009-1-9 中華液晶網、台湾経済日報 ソニーは世界同時に Netbook 機種 VAIO P を発表したが、同機種の ODM を世界最大のノートパソコン ODM メーカー、広達(Quanta)が獲得した。 ソニーVAIO 事業本部によると、VAIO P はインテル Atom Z530 プロセッ サ搭載、パネルサイズはシャープの 8 インチ液晶パネルを搭載するという。 【パソコン】華碩、需要急減/過剰在庫/為替激変ひびき四半期決算が初の赤字に 2009/01/09 Digitimes Eee PC でパソコン市場に新たに Netbook 領域を開拓した世界第 5 位のノートパソコンメ ーカーで世界最大のマザーボードメーカーでもある台湾の華碩(Asus)の昨年 10-12 月 決算は同社創立以来初の赤字決算になった模様。 赤字決算となった理由として同社は、パソコン需要の収縮が予想以上の速さで進んだこ と、それに伴って完成品及び部品・原材料在庫水準が一気に上昇したこと、為替が激変 したことを挙げている。 【モニター】冠捷、受注激減を受けて寧波工場を閉鎖 中国国内市場開拓を強化 2009-1-9 中華液晶網、楚天都市報 世界最大のモニターメーカー、冠捷集団(TPV)は、中国内地で北京、福建、武漢、蘇州、 寧波に 5 つの工場を展開しているが、金融危機の影響で輸出専門の寧波工場を閉鎖する ことをほぼ決めた模様。閉鎖されれば、寧波工場の一部生産能力を武漢工場にシフトす ることになるという。 冠捷武漢工場によると、昨年の冠捷のモニター出荷量は 920 万台に達したが、価格の下 落により売上高は目標の 100 億元にはとどかず 90 億元止まりになった模様。 冠捷はこれまで欧米市場向け OEM 事業を主としてきたが、欧米市場の低迷に伴い中国国 内販売を強化する方針を打ち出し、昨年 6 月に武漢に自社ブランド製品販売会社、艾徳 蒙股份有限公司を設立している。 【液晶パネル】小型液晶パネル価格反転 テレビ用大型パネル価格反転遅れる見通し 2009-1-8 PCBTN 昨年 7 月から始まった液晶パネルの価格下落にようやく反転傾向が見えてきた。モニタ ー用 19 インチ液晶パネルの価格が 2-5 米ドル、テレビ用小型液晶パネルでも 22 インチ、 16 2009 年 1 月号 26 インチ、32 インチの価格が小幅上昇に転じている。モニター世界最大手の冠捷科技 (TPV)自社ブランド事業部中国地区総経理の徐文選氏は、直近の価格上昇は需給バラン ス改善によるもので、液晶パネルメーカーの過剰在庫が徐々に消化されていることを意 味する、今後大幅な価格の下落が続くことはないだろうとしている。 ただ同氏は、大型液晶パネルは主に欧米市場向けであることから過剰在庫の消化には中 小型パネルに比べ長い時間がかかるだろうとしている。現在、生産コスト 180 米ドル前 後の 32 インチ液晶テレビ用パネル価格は直近で 160 米ドル前後まで下落している。 【液晶パネル】友達光電の昨年 12 月売上高、前年同月比 70%減となる 2009-1-9 中華液晶網、台湾経済日報 台湾の 2 大液晶パネルメーカー、友達光電(AUO)及び奇美電子(CMO)の昨年 12 月の連 結売上高はそれぞれ 147.36 億 NTD(昨年 11 月比 17%減、前年同月比 69.9%減)、106.25 億 NTD(昨年 11 月比 13.2%減)となった。 友達光電の昨年 10-12 月の大型パネルの出荷量は 1508 万枚で昨年 7-9 月比 27.2%減、中 小型パネルの出荷量は 4740 万枚で同 22.5%減、また奇美電子の昨年 12 月の大型パネル の出荷量は 307.1 万枚で昨年 11 月比 8.6%減、中小型パネルの出荷量は 323.8 万枚で同 35.9%減となった。 【液晶パネル】液晶パネル PCB 実装の台表科の昨年 12 月売上高、前年比 53%減 2009-1-8 中華液晶網 台湾最大の液晶パネル用プリント基板(PCB)実装メーカー、台表科(TSMT)の昨年 12 月の連結売上高は 8.11 億 NTD で前年同月比 52.63%減、昨年 11 月比 29.75%減となった。 台湾の液晶パネルメーカーの稼働率が 50%前後に低下したことの影響をそのまま受けた 結果となった。 【PCB】台燿科技、広東省中山工場の設備据付を少なくとも半年凍結 2009-1-8 PCB 技術網 台湾の大手銅箔張り積層板(CCL)メーカー、台燿科技(TUC)は、現在建設中の広東省 中山工場の設備据え付けを少なくとも半年凍結することを明らかにした。台燿科技は、 中国内地進出が最も遅かった台湾上場銅箔張り積層板(CCL)メーカーだったが、江蘇省 常熟工場の売上高が急増したことから、広東省中山に第 2 工場の建設を開始していた。 しかし、金融危機に伴い今年の見通しが依然不透明であることから、中山工場の稼働時 期を半年以上延期することを決めた。台耀科技中山工場の総投資額は 5000 万米ドル、最 終生産能力は 60 万枚/年、第 1 期は今年 1-3 月設備据え付け、5 月試験生産を開始する 予定だった。 17 2009 年 1 月号 【PCB】台湾ガラス、溶解炉を追加生産停止 設備稼働率は 50%以下に低下 PCBTN 2009-1-9 台湾最大のプリント基板(PCB)用ガラスメーカー、台湾ガラスは、昨年 7-9 月に一部溶 解炉を生産停止することを発表したのに続き、追加で一部溶解炉の生産を停止すること を明らかにした。追加の溶解炉生産停止により同社のガラスファイバー/クロスの設備利 用率は 50%以下に低下することになるという。 383 号 1 月 14 日 【パソコン】華碩、昨 12 月売上高前月比 35%減 低採算事業からの撤退を検討 台湾経済日報 2009.01.10 世界最大のマザーボードメーカーで世界第 5 位のノートパソコンメーカーである華碩 (Asus)は、昨年 12 月の売上高が 161 億 NTD で昨年 11 月比 35%減、昨年 10-12 月の売 上高が 676 億 NTD で昨年 7-9 月比 14%減となったこと、また昨年 10-12 月の四半期決算 が同社創立以来初の赤字に転落したことを踏まえて、過剰在庫の削減、低採算事業から の撤退を徹底することを明らかにした。なお、昨年通年の売上高については前年比 17% 増の 2669 億 NTD となった。 市場は華碩の赤字転落について、液晶パネル、DRAM メモリ、一部 Eee PC 機種の在庫上 昇と価格下落によるものと見ているが、華碩も Eee PC が多様化したことで一部機種の販 売が低調となったことを認めている。そのため、今後販売低調となってきた Eee PC 機種 の生産を停止することも明らかにしている。華碩 Eee PC 事業部総経理の胡書賓氏は、米 ラスベガスのコンシューマ・エレクトロニクス・ショー(CES)で、Eee PC 等の低価格 パソコンが今年のノートパソコン市場で主力製品であり続ける状況は続くものの、Eee PC の主力製品は 7 インチ機種から 10 インチ機種にシフトしてくることが予想される、7 インチ機種の生産について今後は抑制体制に入ることを明らかにしている。 華碩は昨年 12 月に社内で開催した 2009 年グローバル事業会議で、今年のマザーボード 出荷量 2200 万枚、ノートパソコン出荷量 650 万台、EeePC 出荷量 720 万台の目標を掲げ ており、今年ノート PC ブランドメーカーランキング世界第 5 位、2010 年同世界第 3 位 の目標を下ろすことはないとしている。 【パソコン】広達、昨 12 月売上高が前月比 22%減 1Q 出荷一段と落ち込む見通し 台湾経済日報 2009.01.10 世界最大のノートパソコン ODM メーカー、広達電脳(Quanta)は、昨年 12 月の売上高が 533.75 億 NTD で昨年 11 月比 21.9%減となったが、市場の事前予想の範囲内にとどまった ことを明らかにした。また、今年 1-3 月の見通しについては、昨年 10-12 月の出荷台数 に比べ 20-30%減にとどまると予想している。 18 2009 年 1 月号 【EMS】鴻海、昨 12 月売上高前月比 1 割減、前年比 2 割減 事前予想範囲内 台湾経済日報 2009.01.10 世界最大の EMS メーカー、鴻海集団(Honhai Foxconn)は、昨年 12 月の売上高が 1221 億 NTD、昨年 11 月比 9.4%減、前年同期比 18.21%減となったが、市場の事前予想の範囲 内にとどまったことを明らかにした。また昨年通年の売上高は 1.47 兆 NTD、前年比 19.1% 増となった。 一方、鴻海集団傘下の筐体メーカー、鴻準精密(Foxconn Tech)の昨年 12 月の連結売上 高も、親会社の支援があってものの、昨年 11 月比 18.5%減、前年同期比 23.79%増の 159.2 億 NTD にとどまった。同社の通年の売上高は 1633 億 NTD、前年比 22.39%増だった。 【液晶パネル】群創/華映、昨 12 月売上高急減 華映は前年の 1/4 に急降下 台湾経済日報 2009.01.10 世界第 2 位の液晶モニターメーカー、群創光電(Innolux)、世界第 5 位の液晶パネルメ ーカー、華映(CPT)の昨年 12 月の売上高が、それぞれ前月比 11.2%減の 90 億 NTD、同 32.7%減の 35.89 億 NTD となったことを明らかにした。 鴻海集団傘下の液晶モニター及び液晶パネル事業会社である群創光電は、親会社・鴻海 集団のバックアップはあったにもかかわらず、昨年 12 月の売上高が 100 億 NTD の大台を 割り込み、昨年 11 月比 11.2%減、前年同期比では 37.83%の大幅減となった。また、華映 の昨年 12 月の連結売上高も前年同期比で 74.4%減の激減となった。 【液晶パネル】仁宝、昨年のノート PC 出荷実績が年初計画を 20%以上下回る 2009-1-12 台湾経済日報、中華液晶網 鴻海董事長の郭台銘氏が先日世界経済が今後さらに悪化し二番底、三番底を探る展開に なると警告するなか、世界第 2 位のノートパソコン ODM メーカー、仁宝(Compal)総経 理の陳瑞聡氏は、今年のノートパソコン ODM 出荷目標を前年比 28%増の 3200-3500 万台、 液晶テレビの OEM 出荷目標を前年比 78-100 増の 340-380 万台とすることを発表した。 陳瑞聡氏は、昨年のノートパソコン需要の急激な収縮について市場の激変を事前に察知 できなかったことにより対応が後手後手に回り、結果的に昨年の出荷実績は年初計画 3200 万台を 700 万台下回る 2500 万台余りにとどまって嘗てない過剰在庫を抱えること になったことを明らかにした。また、今後ユーザーに対する提案力を引き上げるため、 今年新たに単独で R&D センターを建設することも明らかにした。なお、仁宝の昨年の連 結売上高は 4277 億 NTD で前年比 3%減となった。 【液晶パネル】LGD、アップル向け期間 2 年、総額 5 億米ドル液晶パネル供給契約取得 2009-1-12 世華財訊、中華液晶網 世界第 2 位の液晶パネルメーカー、LG Display は、アップル向け期間 2 年、総額 5 億米 19 2009 年 1 月号 ドルの液晶パネル供給契約を取得したことを明らかにした。 【携帯電話】携帯電話電子部品市場は今年 2.9%マイナス成長、来年はプラスに回復 2009-01-12 EDN 市場調査機関 Strategy Analytics は「携帯電話用電子部品市場の見通し」に関する最新 報告書で、携帯電話用電子部品市場が今年は前年比 2.9%減となるが、来年には再び成長 軌道に戻るとの見通しを示した。ただ、同機関アナリスト Chris Taylor 氏は、ベースバ ンド、トランシーバー-ベースバンド SoC、複雑な PA モジュールなどの市場は相対的に 堅調に推移するだろうと予測している。 【PCB】台湾 3 大 IC 基板メーカー、昨 12 月売上高がピーク時の半分に激減 2009-1-10 PCB 技術網 台湾の 3 大 IC 基板メーカー、全懋精密(Phoenix)、景碩科技(Kinsus)、南亜電路板(Nan Ya)の昨年 12 月の売上高はいずれもここ数年では最低水準となった。全懋、景碩の昨年 12 月の売上高はどちらも 10 億 NTD 以下、南亜電路板の昨年 12 月の売上高も過去初めて 20 億 NTD 以下となった。3 社いずれの昨年 12 月の売上高もピーク時の半分程度に激減、 特に景碩の昨年 12 月の売上高はピーク時の 46.66%にまで落ち込んだ。 【PCB】CCL の聯茂、ガラスクロスの徳宏、昨 12 月売上高が前年比半減 2009-1-12 中国電子部品産業協会 台湾最大の銅箔張り積層板(CCL)メーカー、聯茂電子(ITEQ)は、昨年 12 月の売上高 が 4.99 億 NTD で前月比 13.3%減、前年同期比 51%減となったことを明らかにした。また、 聯茂電子は、在庫水準がようやく 15 日前後に縮小、運転資金としての現金資金も 10 億 NTD を回復したことを明らかにした。 また、台湾の大手 PCB 用ガラスクロスメーカー、徳宏工業(Glotech)も、昨年 12 月の 連結売上高が 2785 万元で前月比 9.24%減、前年同月比 72.84%減となったことを明らかに した。昨年通年の連結売上高も 15.15 億 NTD で前年比 40.26%減となった。徳宏工業は売 上高の激減により通年業績が赤字に転落することが不可避としている。 【太陽電池】無錫尚徳、30%に相当する 4 千人削減 資金繰り予想以上に悪化 PCBTN、中国経営報 2009-1-12 世界第 3 位の太陽電池メーカー、無錫尚徳(Suntech)は、総従業員の 30%に相当する期 間工 4000 人を削減することを明らかにした。目下、同社の稼働率は 50%前後まで低下し ており、すでに一部製造部門の工員の給与も従来の 2000 元前後から 1300-1400 元前後に まで引き下げているという。 昨年下期から太陽電池用シリコンウエハ価格は下落し始め、スポット価格は 58 元/枚か 20 2009 年 1 月号 ら 40 元/枚に下落、太陽電池セル価格も 3.47 米ドル/ワットから 2.63 米ドル/ワットに 下落、太陽電池産業は価格下落を食い止めるため、大幅減産、設備投資の大幅削減を行 っている。 2007 年、中国国内が消費された太陽電池製品は、中国国内の太陽電池メーカーが生産し た太陽電池の 1-2%に過ぎず、中国国内の太陽電池メーカーが生産した製品の約 98%が欧 米などの先進国市場向けに輸出されており、中国国内の太陽電池メーカーが極度に外需 に依存してきたため、今般の欧米経済後退の影響を鋭角的に受けることとなった。 一方、中国国内市場の成長は、政府の政策が依然不足していること、また太陽電池発電 費用が 4 元/ワットアワーと高価であるのに対し石炭火力発電費用はわずか 0.5 元前後/ ワットアワーであることもあって、遅々として進んでいないのが実情となっている。た だ、中国政府は 2020 年までにリサイクルエネルギーがエネルギー消費総量の 15%まで引 き上げることを対外的に公約しており、2020 年までに 1800 億米ドルを投じる計画であ ることから、将来的には中国国内市場が大きく浮上してくる潜在性はある。 中国地場最大の太陽電池用シリコンウエハメーカー、江西賽維によると、尚徳が大幅な 人員削減を行っている背景には深刻な資金繰りがあり、現在中国国内の太陽電池メーカ ーの 8 割は同様の深刻な資金繰りの状況にあるとしている。また、尚徳の株価が急落す るなか、日本のシャープ及び米 First Solar が尚徳の買収に意欲を示しているとも伝え られている。シャープは昨年 26 億米ドルを投じてイタリア最大の電力会社、Enel 社と 合弁で薄膜太陽電池メーカーを設立することを発表しており、今後急成長が期待される 中国国内市場への進出のきっかけとして無錫尚徳への資本参加の可能性は高い。 【自動車】湖北三環、Ashok Leyland と自動車部品長期供給に関する覚書締結 盖世汽車網 2009 年 1 月 12 日 中国地場の自動車鋳造部品メーカー、湖北三環集団は、インド Ashok Leyland 社と自動 車部品の長期供給購買に関する覚書を締結した。三環集団は一昨年 4 月 に湖北省政府がインドに赴き、タタ、Ashok Leyland、Jindal、Essar 等のインドを代表する企業と面談、アクスル、ジョイントユニバーサル、 ステアリング、クラッチ、クラクション等の 2.1 億米ドル相当額の自動車部品および鍛 造工作機械の輸出契約を取得していた。 【自動車】瑞 SKF、蕪湖工場から広東富華向けトレーラー用車軸密封材を供給 中国商務省 2009 年 1 月 13 日 スウェーデンのベアリングメーカー、SKF は、世界最大のトレーラー車軸及び部品メー カー、中国広東富華向け車軸密封材供給契約を取得した。契約によると、契約期間は 3 年、3 年間で 60 万個のトレーラー車軸用密封材を SKF の蕪湖工場から供給するとしてい る。 21 2009 年 1 月号 384 号 1 月 16 日 【パソコン】宏碁/聯想/華碩、PC 産業の萎縮加速で業績が一段と悪化する見通し 2009-1-13 賽迪資訊中心 世界第 3 位、第 4 位、第 5 位のパソコンメーカー、宏碁(Acer)、聯想(Lenovo)、華碩 (Asus)は、パソコン産業の萎縮が加速するなか、業績が一段と悪化する見通しを示し た。 先ず、聯想が 2008 年 10-12 月決算が大幅な赤字になることを示したほか、華碩も同期決 算が 3.4-8.5 億人民元の赤字になる見通しを示している。また、宏碁は同期売上高が 7-9 月比 5-10%減となることを明らかにしている。 3 社ともに業績悪化の最大の要因を世界的金融恐慌に帰しているが、個別に見ると聯想 は中国本土市場が予想以上に失速したこと、華碩は好調だった Eee PC を含むノートパソ コンの在庫が予想以上に上昇したこと及び OEM/ODM 事業会社・和碩(Pegatron)が主力 ユーザー2 社(デル、聯想)を失ったことも大きな要因になったとしている。一方、宏 碁は上記 2 社に比べ業績悪化は深刻とはならない見通しで、中国地区総経理の頼泰岳氏 は、他社に比してコスト抑制、在庫抑制が有効に機能している、業績悪化は想定範囲内 に収まるとしている。 【パソコン】華碩/技嘉、デスクトップ用チップユニット不調で計 100 億 NTD の在庫抱える 2009-1-13 中華液晶網、Digitimes 金融恐慌の影響が世界のパソコン市場にも波及するなか、インテルは市場の激変に経営 が追いつかない状況になっており、マザーボード業界によると、インテルは昨年 9 月の 在庫整理、昨年 11 月からの大規模在庫処分を行う状況になっているという。中でもデス クトップパソコン用 4 つのシリーズの中高価格チップユニットの状況が深刻という。 現在、世界最大のマザーボードメーカー、華碩(Asus)の手元には同 4 シリーズチップ ユニットの在庫が 600-700 万個に達しており、千個当たりの平均価格 30 米ドルで試算す ると、在庫価額は 60 億 NTD に達する。世界第 2 位のマザーボードメーカーである台湾技 嘉(Gigabyte)の同シリーズ在庫価額も 40-50 億 NTD に達していることから、2 大メー カーだけで同シリーズチップの在庫価額は 100 億 NTD に達していることになる。 インテル、華碩、技嘉は当初 4 シリーズチップユニットの投入で新たな消費を刺激でき ると期待していたが、短期間に一気に進展した世界経済の後退、Netbook ノートパソコ ンの浸透により、デスクトップの DIY 市場は期待したような大きな消費を喚起できなか った。 華碩もインテル同様、昨年 9 月下旬から 4 シリーズチップユニットの大幅値下げによる 在庫処分を行い、10-12 月の赤字転落の一因となった。華碩はノートパソコン、液晶モ ニター事業でも過剰在庫が深刻になっており、昨年年央までの急成長・拡大戦略が逆効 果となった。一方、技嘉は自社ブランドマザーボード事業が依然好調を持続しているこ とから、4 シリーズチップユニットの在庫は膨らんだものの、赤字転落には陥らない見 22 2009 年 1 月号 通し。 【パソコン】聯想、グローバル再編でアジア太洋州本部をシンガポールから北京に移転 2009-1-14 中華液晶網、捜狐 IT 世界第 4 位のパソコンメーカー、聯想(Lenovo)は、グローバル事業再編の一環で、ア ジア太洋州本部をシンガポールから北京に移管することを明らかにした。 【携帯電話】富士康、2 年連続で売上高が前年比 5-10%減となる見通し 2009-1-14 PCBTN 世 界 最 大 の 携 帯 電 話 OEM メ ー カ ー 、 鴻 海 集 団 傘 下 の 富 士 康 国 際 控 股 (Foxconn International Holdings:FIH)は、世界の大手ブランド携帯電話メーカーからの受注が大 幅に減少したことから、昨年の売上高が前年比 5-10%減の 100 億米ドル前後となり、創 立以来初の前年割れとなることを明らかにした。純利益も前年比 50%以上減となる見込 みという。 また、今年の見通しについても、売上高が 2 年連続で前年比 5-10%減となる見通しを明 らかにしている。回復は早くても 2010 年以降になるとしている。 【モニタ】佳世達、昨年の液晶モニタ OEM 出荷台数が前年比 18%増の 1400 万台 2009-1-15 中華液晶網 台湾の大手液晶モニターOEM メーカー、佳世達(Qisda)は、昨年 10-12 月の売上高が 247 億 NTD で昨年 7-9 月比 8.5%減となったものの、通年のモニター出荷量は前年比 18%増の 1400 万台に達したことを明らかにした。 佳世達は、昨年に引き続き、鴻海(Honhai Foxconn)、広達(Quanta)等の世界的 OEM/ODM メーカーとの差別化を進める戦略で、自動車、医療ヘルスケア関連機器の開拓を積極的 に行う計画という。 【液晶パネル】友達、昨年 12 月売上高 7 割後退響き昨年通年売上高が 10%後退 2009-1-13 中華液晶網、電子工程 世界第 3 位の液晶パネルメーカー、友達光電(AUO)は、昨年 12 月の売上高が前年同月比 69.9%減となったことが響き、昨年通年の売上高が前年比 11.7%減の 4239 億 NTD となっ たことを明らかにした。なお、通年の大型パネル出荷量は同 1.5%減の 7967 万枚、中小 型パネル出荷量は同 31.5%増の 1 億 8807 万枚だった。 【液晶パネル】LGD、昨年 4Q 決算 5 億米ドル近い赤字か 価格操作制裁金も響く 2009-1-14 騰訊科技、中華液晶網 23 2009 年 1 月号 世界第 2 位の液晶パネルメーカー、LG Display は、液晶パネル価格操作に対する米国政 府の制裁金 4 億米ドルが重くのしかかり、昨年 10-12 月決算で 6450 億ウォン(約 4.78 億米ドル)の赤字を計上する見通し。同期の売上高も前年同期の 4.32 兆ウォンから 3.95 兆ウォンに後退する見通し。 【液晶パネル】LGD、液晶パネル価格下げ止まり近い、3 月迄に需給均衡すると 2009-1-13 中華液晶網、台湾工商時報 世界第 2 位の液晶パネルメーカー、LG Display の CEO、Kwon Young-soo 氏はラスベガス の家電ショー(CES)で、液晶パネル価格は近く下げ止まり、3 月迄に需給が均衡すると の見通しを示した。ただ同氏は、下げ止まったとしても、回復力は依然弱いと付け加え ている。 【液晶パネル】32 インチ以上液晶パネル価格、減産効果で 1 月中旬には下げ止まり 2009-1-13 中華液晶網、台湾工商時報 世界の 2 大液晶パネルメーカー、韓国サムソン及び LGD の 2 割近い減産、台湾の友達、 奇美、華映の 50%を超える減産により、液晶パネルの過剰在庫は予想以上に短期間に解 消される見通しで、今月中旬には 32 インチ以上液晶テレビ用パネル価格が下げ止まり傾 向を見せている。 【タッチパネル】勝華、静電容量式タッチパネルの出荷減速で抵抗膜式製品にも注力 2009-1-13 中華液晶網 市場の閑散期突入に伴って中小型パネルの需要が大幅に減少するなか、タッチパネルの 出荷も減速しており、特に高価格の静電容量式タッチパネルの販売が低調となっている。 そのため、世界第 4 位のタッチパネルメーカー、洋華(Young Fast)のほか、世界最大 の中小型液晶パネルメーカー、勝華(Wintek)も、今年 1 月の出荷量が前月比 2-3 割減 となる見通しとなっている。 勝華(Wintek)は近年アップルの iPod Touch 及び iPhone のタッチパネルサプライヤー の資格を取得し、世界でも数少ない静電容量式タッチパネルサプライヤーとなっている が、昨年年央からの鴻海集団の群創(Innolux)の iPhone タッチパネルサプライヤー資 格取得、iPhone 3G のタッチパネル工法簡素化などから、受注競争は激化しているとい う。勝華はそのためコストパフォーマンスが高いマルチタッチ型抵抗膜式タッチパネル 事業を強化し一極集中リスクを軽減する取り組みを始めている。 【銅張板】銅箔張り積層板メーカー、国際銅価格の反転で値下げ競争を控える動き 2009/01/15 半導体&零組件 今月に入って国際銅価格が反転するなか、銅箔及び銅箔張り積層板価格にも下げ止まり 24 2009 年 1 月号 傾向が見られ、業界内には値下げ競争を控える動きが見られるようになっている。業界 関係者は、国際銅価格が今後トン当たり 3000 米ドル以上を安定推移すれば、今後銅箔張 り積層板の価格を 5-10%引き上げることも可能になると見ている。 国際銅価格は 2008 年末にトン当たり 2800 米ドルまで下落、今年に入ってから反転、ト ン当たり価格が 3000-3500 米ドルに上昇している。台湾の大手銅箔張り積層板メーカー、 台耀、台光の昨年末の稼働率は 50%以下に低下しており、昨年 10-12 月業績が赤字に転 落していることから、価格の引き上げ機会を模索している。 【太陽電池】福建省、同省初の太陽電池一貫生産ライン完成 年産 25 メガワット 中国電子部品産業協会 2009-1-13 福建省初となる福建省南安市三晶陽光電力有限公司の年産 25 メガワットの太陽電池生 産ラインが完成、正式に稼働した。同生産ラインは、上流の多結晶シリコンインゴット 生成から、シリコンウエハのカッティング、太陽電池セルの製造まで一貫サービスを行 う。福建省は省の重点戦略としと太陽光発電及び LED などの光電産業に注力しており、 総額 18 億元を投じて年間生産高 70 億元以上の産業を構築しようとしている。 【電池】新郷中科科技、河南省新郷市に 2.6 億元投じリチウム電池生産ラインを建設 2009-1-14 中国電子部品産業協会 中国地場の伸銅品メーカー、金龍銅管集団傘下の新郷市中科科技は、2.6 億元を投じて 河南省新郷市にリチウム電池生産ラインを建設する。旧正月前に着工、来年 6 月竣工予 定。完成後の年間生産高 4.8 億元を見込んでいる。 新郷市中科科技有限公司は、金龍銅管集団の多角化経営の一環で中国科学院新郷科学儀 器 R&D センター(713 廠)を再構築する中で設立された。 金龍銅管集団:www.gdcopper.com/ 【シリコン】青海亜洲硅業、年産 1 千トン級の多結晶シリコン生産ラインを稼働 網絡 2009-1-15 中国地場の太陽電池用多結晶シリコンメーカー、亜洲硅業(青海)有限公司は、 青海省で年産 1000 トン級の多結晶シリコン生産ラインを正式に稼働させた。 総投資額は 9980 万米ドル。工法は改良型シーメンス法を採用するという。 中国の多結晶シリコン生産量は世界生産のわずか 5%程度を占めるに過ぎず、95%前後の 多結晶シリコン材料を輸入に依存している。 亜洲硅業(青海):www.asia-silicon.com/ 【自動車】法士特、昨年の売上高・売上台数が前年比 9%増の 66 億元・47 万台 21CN 汽車頻道 2009 年 1 月 13 日 25 2009 年 1 月号 中国地場最大のトラック用トランスミッションメーカー、陝西法士特集団の売上高は 65.92 億元、売上台数は 46.75 万台で、前年比それぞれ 9.08%増、8.68%増となった。 【自動車】ワブコ、ブレーキ合弁に続きモジューラー AMT 制御システムを中国市場に投入 新浪汽車 2009 年 1 月 14 日 商用車用電子制御ブレーキ、スタビリティ・コントロール、サスペンショ ン、変速システム大手の米ワブコ(WABCO)は、2007 年の青島工場稼働、昨 年の広東富華とのエアディスクブレーキ合弁に続いて、今年は新型モジュ ーラー機械式変速自動制御システム(AMT)を中国市場に投入することを明らかにした。 ワブコが今年中国市場に投入する新型モジュール化 AMT 的システムは、電子制御ユニッ ト(ECU)でギアボックス、クラッチを電子制御するもので、高度にモジュール化されて いるところが大きな特長となっている。 385 号 1 月 19 日 【パソコン】昨年 4Q パソコン世界出荷台数が 6 年ぶりの前年割れ 宏碁は好調持続 2009-1-15 新浪科技 米 IT 市場調査会社 IDC が直近に発表した統計によると、2008 年 10-12 月の世界のパソ コン出荷台数は前年同期比 0.4%減となり、2002 年 4-6 月以来、6 年ぶりの前年比マイナ スとなった。IDC は、米国の 2008 年 10-12 月のパソコン出荷台数が前年同期比 3.5%減と なったことが全体の成長を大きく押し下げたとしている。世界経済の低迷が、パソコン 出荷量に与えた影響は当初の予想を大きく上回ったとのコメントをしている。 IDC アナリストの Doug Bell 氏は、世界のパソコン出荷量の前年比マイナスとなったこ とは、景気後退がすでに世界全体に波及したことを改めて指し示したものと分析。また 同氏は、世界のパソコン出荷量の前年割れの状況は来年 2010 年まで続くと予想、世界経 済が回復に向うまでは IT 産業の回復はないとの見方を示した。 同期のブランドメーカー別出荷状況は、HP が依然世界最大シェアを確保、世界出荷量は 前年同期比 3.1%増となったが、シェア第 2 位のデルの出荷量は同 6.3%減となった。シェ ア第 3 位の宏碁は業界の中でも突出した業績を持続しており、出荷量は同 25.3%増と大 幅に伸ばした。シェア第 4 位、第 5 位の聯想、東芝の出荷量はそれぞれ同 4.8%減、20.2% 増だった。米国市場に限定すると、2008 年 10-12 月のデルのシェアは 2007 年同期の 30.6% から 26.5%に低下したものの、依然 HP の 25.1%を上回り首位を確保した。ただ、デル、 HP の米国市場における同期出荷量はそれぞれ 16.4%減、3.3%減となった。一方、米国市 場シェア第 3 位の宏碁の米国市場における出荷量は低価格 Netbook 機種 Aspire One の快 調により同 35.8%増となった。 【液晶パネル】統宝、温家宝の雇用維持要請受けて南京工場で特別助成金を取得 26 2009 年 1 月号 2009-1-16 鉅亨網、中華液晶網 中国国務院の温家宝総理は、江蘇省視察の中で台湾仁宝(Compal)傘下の低温ポリシリ コン液晶パネルメーカー、統宝光電の南京工場を訪問し異例ともいえる雇用維持を要請 したことから、率先して南京市政府の雇用維持特別助成金を取得することを明らかにし た。 統宝光電南京工場は 2001 年 5 月設立の中国内地初の低温ポリシリコン液晶パネル生産基 地だが、金融危機の影響で昨年 10-12 月の出荷量が前年同期比 6 割前後減少したことか ら、大規模な人員削減が行われるのではないとの観測が出ていた。 【液晶パネル】中国政府、20 億米ドル液晶パネル購入約束実行 友達/奇美を支援 2009-1-16 中華液晶網 世界第 3 位、第 4 位の液晶パネルメーカー、友達光電(AUO)及び奇美電子(CMO)は、 現在中国工業情報化省/中国国務院台湾弁公室主催の中国・台湾薄型パネル産業戦略提携 フォーラムにて、中国内地の TCL 等のテレビブランドメーカー9 社と 20 億米ドル相当の 液晶パネル購入を含む戦略的パートナーシップを締結した。中国政府が台湾当局に対し て約束していた 20 億米ドル相当液晶パネル購入約束が具体的に実行されることとなっ た。 【携帯電話】華宝、出荷量減でもスマートフォン出荷拡大で今年の売上高伸張を確保 台湾経済日報 2009.01.16 大手携帯電話 OEM メーカー、華宝通訊(Compal)董事長の陳瑞聰氏は、今年の出荷量は 昨年を下回るものの、スマートフォンなどのハイレンジ携帯電話の需要が依然堅調に拡 大していることから、平均販売単価(ASP)は上昇し、厳しい環境下ではあるが、売上高・ 利益はともに前年を上回る見通しを示した。 同社は、従来モトローラ向けが売上高の 9 割以上を占めていたが、昨年第 2 事業部を立 ち上げ、積極的にスマートフォン型携帯電話及びその他の大手ブランドメーカーからの 受注獲得に取り組んだことから、ノキア向け CDMA 携帯電話及び LG 向け多機能型携帯電 話を相次いで受注することに成功していた。 華宝の昨年の携帯電話出荷量は目標の 4000 万台に達せず、実績は 3780 万台にとどまっ たが、昨年 10-12 月の平均販売単価は 1235 台湾ドルに達し、昨年上期の 900 台湾ドルに 比べ 3 割以上上昇した。昨年の売上高は 361.79 億 NTD で前年比 25.8%減だった。 【PCB】携帯電話用 PCB メーカー、昨年 12 月の売上高激減 09 年見通し立たず 2009-1-15 PCBTN 台湾の 4 大携帯電話用プリント配線基板(PCB)メーカー、華通計算機(Compeq)、楠梓 電子(WUS)、耀華電子(Unitech)、欣興電子(Unimicron)は、昨年 12 月の業績を発表 した。各社の売上高は以下の通り。 27 2009 年 1 月号 華通の昨年 12 月の連結売上高は 16.86 億 NTD で前年 12 月比 32.57%減、昨年 11 月比 34.75% 減、楠梓電子の昨年 12 月の売上高は 2.76 億 NTD で前年 12 月比 68.26%減、昨年 11 月比 10.02%減、耀華の昨年 12 月の売上高は 5.31 億 NTD で前年 12 月比 42.73%減、昨年 11 月 比 12.05%減、欣興電子の昨年 12 月の売上高は 17.38 億 NTD で前年 12 月比 32.57%減、昨 年 11 月比 30.42%減。 また、華通の昨年通年の連結売上高は 231.84 億 NTD で前年比 11.14%増、楠梓電子の昨 年通年の売上高は 69.7 億 NTD で前年比 30.67%減、耀華の昨年通年の売上高は 99.42 億 NTD で前年比 6.38%減、欣興電子の昨年通年の売上高は 371.26 億 NTD で前年比 3.77%減 だった。 耀華及び欣興は、今年 1-3 月の見通しは依然不透明で、通年の見通しについても予想が 難しいとしている。業界関係者は、今年通年の見通しについて、スマートフォン型携帯 電話には依然成長の余地はあるため、HDI 基板及びリジッドフレキ基板(Rigid Flex) 高品位製品の需要は拡大する可能性はあるとしている。 【PCB】台湾上場主要プリント配線基板メーカーのここ数ヶ月の月次総売上高推移 台湾電路板協会(TPCA)が纏めた台湾上場主要プリント配線基板(PCB)の月次総売上高 推移(下グラフ)によると、台湾の主要 PCB メーカーの生産調整がサブプライムローン が表面化し始めた今年 8 月頃から局部的に実施され、リーマンが破綻した 10 月下旬以降 全面的かつ劇的に実施されたことがうかがえる。直近の主要メーカーの業績発表によれ ば、今年 12 月には台湾の主要 PCB メーカーの平均減産幅は 50%近くに達していること が予想される。 【コネクタ】米タイコ、中国拠点で 10%の人員を削減済み 第 2 次削減も現在実行中 2009-1-16 新浪科技 コネクタ・ケーブル大手の米タイコ・エレクトロニクスは、第 1 次計画として中国内地 28 2009 年 1 月号 の事業拠点で 10%に相当する人員を削減したことを明らかにした。上海オフィスでも 20 名近くが削減されたとしている。また、第 2 次削減計画がすでに実行中であることも明 らかにした。同社は今年世界全体で 2500 人を削減する計画で、アジア太洋州地区では 800 人を削減する計画という。なお、同社の昨年通年の売上高は 148 億米ドル。 【モータ】東芝、ベトナムに同社 4 つ目の高性能モータ製造基地建設 年産 120 万台 網絡 2009-1-16 東芝(Toshiba)は、低ノイズ・低故障率の高性能モータの需要が堅調に拡大 していることから、ベトナムに新たに高性能モータ製造販売基地を建設す ることを決めた。同基地(事業会社:東芝工業製品亜洲有限公司 Toshiba Industrial Products Asia Co.、Ltd.)はベトナムのドンナイ省(右地図) に建設される。2009 年 4 月着工予定、2010 年 9 月に一部稼働予定。敷地面 積は 8 万平米、総投資額は 7700 万米ドル。全面稼動する 2015 年には 120 万台の高性能モータ及びその主要部品を生産可能になるという。2015 年には年間売上高 は 180 億円に達する見込み。 東芝は現在、日本国内、大連、米国に 3 つの高性能モータ工場を有しており、ベトナム 工場は 4 つ目の工場となる。ベトナム工場が全面稼働する 2015 年には東芝の高性能モー タ売上高は 700 億円に達する見通し。 【モータ】杭州富生、韓国からの受注 8 割減 インドから小型モータ 50 万台新規受注 網絡 2009-1-15 中国地場の小型モータメーカー、杭州富生電器有限公司(Fu Sheng)は、 インドユーザーから 50 万台の小型モータを新規受注したことを明らか にした。同社は金融危機の影響で韓国ユーザーからの受注が 8 割減とな ったことから、インド等の新興市場の開拓に力を入れていた。 杭州富生電器:www.hzfs.com.cn 【半導体】中国の集積回路産業、今年は設計・製造・実装検査全て赤字に転落か 2009-1-16 PCBTN 中国国内の集積回路産業は今年 4%前後の成長にとどまる見通しだが、特にチップ製造業 の成長はゼロ成長になることが予想されている。実装検査業も受注減、稼働率低下はあ るものの、状況は製造業に比べ良好で成長率は 7%前後を確保、設計業も 7.5%前後の成長 を確保できる見通しとなっている。ただ、成長の急激な減速により、製造業、設計、実 装検査いずれの分野でも赤字転落になることが予想されている。 中国国内の集積回路産業の売上高のうち 70%以上は海外市場向けであることから、外需 の状況が産業の成長に大きな影響を与えており、世界の半導体市場が今年は 8 年ぶりの マイナス成長になる見通しであることから、今年の中国国内の集積回路製品輸出も決し 29 2009 年 1 月号 て楽観視できない状況。また、人民元為替レートの変動も中国国内の集積回路産業に大 きな影響を与えており、人民元の対米ドルレートが 1%上昇すると中国国内の集積回路産 業の売上高伸び率は 1.2-1.4 ポイント低下するといわれている。昨年の人民元高は、中 国国内集積回路産業の成長減速に少なからずの影響を与えていた。 【半導体】半導体ファウンドリ産業、急角度でシュリンク 台積電/聯電の売上高半減 2009-1-15 新浪科技 世界最大の半導体ファウンドリ、台積電(TSMC)及び第 2 位の聯電(UMC)は、昨年 12 月の業績を発表、どちらも売上高が前年同月比 50%前後の減少となった。業界関係者は、 半導体産業は目下急角度でシュリンクしており、全く見通しが立たない状況、今年は昨 年以上に状況が悪化する可能性も否定できないとしている。 台積電の 9 日発表によると、同社の昨年 12 月の売上高は 131.6 億 NTD で前年同期比 54.8% 減、昨年 11 月比 31.8%減となり、1994 年上場以来の最大の減少幅を記録した。また、聯 電の 8 日発表によると、同社の昨年 12 月の売上高は 46.1 億 NTD で前年同期比 45.5%減 となった。両社の昨年 12 月の合計売上高は 177.7 億 NTD で前年同期比 52.7%減となった。 台積電及び聯電は半導体ファウンドリ市場の 3 分の 2 シェアを占めていることから、そ の急激な売上高の減少のインパクトの大きさが窺える。 同業界第 4 位、第 3 位のシンガポール・チャータード、中芯国際(SMIC)の稼働率も 45%、 20%前後にまで低下しており、産業アナリストからは工場の操業を 3 ヶ月前後休止するこ とも必要との声も出ている。 【自動車】中国の自動車産業の粗利益総額・利益総額、初のマイナス成長に 2009/01/16 汽車周報 昨年 1-11 月の中国自動車産業の粗利益総額、利益総額はどちらも中国自動車産業として は初の前年割れ、マイナス成長となった。1~11 月の中国自動車産業の総生産高は 9840.95 億元で前年同期比 6.68%増、総売上高は 1 兆 1082.69 億元で同 13.25%増とな ったが、粗利益総額は 2090.39 億元で前年同期比 0.25%減、利益総額は 656.28 億元で同 0.53%減となった。 メーカー別に見ると、重点メーカー19 社のうち 15 社の 1-11 月売上高が前年同期を上回 り、4 社が前年同期を下回った。売上高の伸張率を高い順に見ると、比亜迪(BYD)が倍 増したほか、重型汽車が 40%超、陝西汽車、一汽、慶鈴が 20%超、東風汽車、北京汽車、 吉利汽車、宇通汽車、昌河汽車が 10%超、上海汽車、江淮汽車、南方汽車、広州汽車、 金龍汽車が 1-10%となった。また売上高が前年割れとなったのは、哈飛、奇瑞汽車、華 晨汽車、東南汽車だった。 386 号 1 月 21 日 30 2009 年 1 月号 【携帯電話】世界の携帯電話産業を取り巻く市場環境及び進行する構造的変化 2009-1-18 PCB 網城 世界の携帯電話産業は市場/産業の成熟に伴って、ブランドメーカー:Nokia、Motorola、 Samsung 等、独立設計メーカー(IDH) :Wingtech、Longcheer、Simcom 等、EMS メーカー: Foxconn、Flextronics、Elcoteq 等、ODM メーカー:Chi Mei Communication System(奇 美通訊)、Compal communications(華宝通訊)、Arima Communications(華冠通訊)等か ら構成されるようになっており、その取り巻く市場環境は大きく変化、産業構造にも変 化が進展している。 1.成熟段階に入った携帯電話市場 携帯電話市場はこれまでの 2 桁成長の成長加速段階から成熟段階の 1 桁成長のステージ に入った。2006-2011 年の年平均成長率は 9.6%になる見通しで、2009 年から 1 桁成長に 入り、2010 年及び 2011 年の成長率は 5%程度にとどまるとされている(下グラフ参照)。 市場成長が減速することは取りも直さず携帯電話ブランドメーカー間の生き残り競争が 激化することを意味する。 2.携帯電話市場成長を牽引する 2 つのエンジン 携帯電話市場の成長を牽引する今後のエンジンには 2 つあると見られており、1 つはエ ントリ型の携帯電話であり、典型機種には中興(ZTE)、Nokia 等の低価格エントリー機種 がある。もう 1 つは多機能マルチメディア及びスマート型ハイエンド機種で、典型機種 には Sony Ericsson、Dopod、RIM の Blackberry 等がある(下グラフ)。 31 2009 年 1 月号 3.ブランドメーカーの外注戦略 ブランドメーカーはそれぞれ独自の外注・内製戦略により競争力を引き上げる取り組み を行っているが、各社の内製/EMS/ODM 比率計画(下グラフ)を見ると、世界シェアを堅 調に拡大している韓国ブランドメーカーの内製比率が相対的に高いことがうかがえる。 4.内部設計 vs 外部設計 ブランドメーカーは設計能力を有している外部の IDH、ODM、EMS メーカーに設計を委託 する比率を拡大させる見通し(下左グラフ)。中でも IDH メーカーは EMS を上回る速度で シェアを拡大する見通し。昨年上期の主要 IDH メーカー市場シェアは下右グラフの通り。 5.外注における EMS/ODM 比率 2011 年にはブランドメーカーの外注全体に占める EMS 比率は 25%近くまで達する見通し で、EMS との関係が今後も一段と強化されると見られている。一方、ODM のシェアは 10% 程度にとどまる見通し。 32 2009 年 1 月号 6.生産能力のグローバルシフト ブランドメーカーは、中国、インド、ロシア・東欧、中南米、東南アジア、アフリカな どの新興国での生産能力を拡大する計画。 7.Nokia の生産全体に占める EMS メーカーへの生産委託シェア Nokia は厳格な基準に基づいて外注戦略を実行しているが、世界最大の EMS メーカー、 台湾富士康(Foxconn)、急速に台頭している中国地場の EMS メーカー、比亜迪(BYD)へ の委託比率を急速に拡大させているのに対し、欧米系の Jabil 及び Elcoteq への委託比 率は低下させている。 8.EMS メーカー各社の出荷数量 2006 年 vs2007 年 競争力がある一部 EMS メーカーが、競争力が相対的に低い EMS メーカーからシェアを奪 う状況が見られる。Foxconn、Flextronics が出荷量を拡大させているのに対し、Elcoteq は出荷量を減少させている。 33 2009 年 1 月号 9.ODM メーカーの出荷数量 2006 年 vs2007 年 主要携帯電話 ODM メーカーの出荷数量は、華宝通訊(Compal)が主力ユーザーである Motorola の販売不調の影響を受けて出荷台数を大幅に減少させたことが響き全体とし ては伸び悩む傾向にある。 10.ODM/IDH/EMS 領域の勝ち組及び負け組 11.中国地場メーカーの競争力 中国地場のブランドメーカー及び EMS メーカーは今後も高い成長を持続するが、中国地 場の ODM メーカーの成長については緩慢な水準にとどまる見通し(下グラフ)。 34 2009 年 1 月号 12.中国における携帯電話製造の課題及び対処法 人件費、通貨、燃料、原材料などのコスト上昇が大きな課題となっており、生産拠点を 低コストの内陸部にシフトする動きが加速する見通し。 【携帯電話】LG の昨年の携帯電話販売台数 1 億台突破し世界第 3 位に浮上 2009-1-19 PCB 中国網 LG 電子の昨年の携帯電話販売数量は前年比 20%増の 1 億台に達し、モトローラ及びソニ ーエリクソンを抜いて世界第 3 位となった。モトローラ及びソニーエリクソンの販売台 数は前年を下回る 9 千万台余りにとどまった。なお、シェア第 2 位の三星電子の昨年の 携帯電話販売数量は初めて 2 億台を突破した。 【パソコン】HP、精英への DT パソコン ODM を打ち切り 和碩への発注も大幅に削減 2009-1-19 PCB 中国網 米 HP が景気後退局面の中、中国内地工場でストライキが発生した精英(Elite)への ODM を打ち切ったほか、華碩からの分離が徹底されていない和碩(Pegatron)への発注量も 大幅に削減した。一方、供給が安定しており独立性も確保されている鴻海(Foxconn)、 緯創(Wistron)との関係は安定しており、両社への発注も安定的に実行されている。 【パソコン】長城、金利上昇/為替差損拡大で 08 年純利益が前年比 9 割減に 2009-1-18 PCBTN 中国地場大手パソコンメーカー、長城(Great Wall)は、2008 年の純利益が前年比 85-90% 減の 1200 万元にとどまる見通しを明らかにした。主に世界的景気の後退によるものだが、 借入金金利の上昇、人民元上昇による為替差損拡大も大きな減益要因となったとしてい る。 【テレビ】米 IBM、四川長虹の 1.56%株式取得 戦略的パートナーシップ関係強化 2009-1-19 中国証券報 米 IBM は、中国最大のテレビメーカー、四川長虹(Changhong)との戦略的パートナーシ ップ関係を強化するため、同社の株式の 1.56%を取得した。 【液晶パネル】勝華、需要低迷で彩晶から取得した第 3 世代 2 本の操業を休止 2009-1-19 台湾工商時報 中小型液晶パネルの需要不振が続く中、華映(CPT)が 4.5 世代生産ライン 1 本の操業を 休止、シャープが第 2 世代、2.5 世代生産ラインそれぞれ 1 本を閉鎖したのに続き、世 界最大の中小型液晶パネルメーカーである勝華(Wintek)は今年 1 月から第 3 世代生産 35 2009 年 1 月号 ライン 2 本の操業を休止することを明らかにした。勝華は 2006 年、2007 年に彩晶 (Hannstar)から第 3 世代ライン 2 本を取得したが、稼働率は 50%以下に低迷していた。 【EMS】鴻海精密、昨年 12 月売上高が前月比 9%減、前年同月比 18%減 2009-1-20 PCB 中国網 世界最大の EMS メーカー、鴻海精密工業(Honhai Foxconn)の昨年 12 月の売上高は 1221 億 NTD(約 37 億米ドル)で前月比 9.4%減、昨年同期比 18.21%減となった。また 2008 年 通年の売上高は 1.47 兆 NTD(約 445.4 億米ドル)で前年比 19.1%増となった。 【PCB】今年の PCB 産業のけん引役はノートパソコン用 PCB 及び携帯電話用 FPC 2009-1-18 PCBTN 今年の PCB 産業は、ノートパソコン及びスマート型携帯電話市場が依然 2 桁成長を持続 する見通しであることから、両市場に依存した成長パターンになることが予想されてい る。 今年の世界のノートパソコン出荷台数見通しは昨年比 3.7%増の 1.31 億台、低価格 Netbook 機種を加えた出荷台数は昨年比 12.58%増の 1.55 億台に達する見通し。ただ、 世界の 2 大ノートパソコン用 PCB メーカー、瀚宇博徳(Hannstar)及び金像電子(Gold Circuit)が合計で世界市場シェア 70%を保有しており、新規参入が難しい状況にある。 一方、FPC 使用率が高いスマート型携帯電話の今年の出荷量は前年比 18.1%増の 1.86 億台に達する見通し。 387 号 1 月 23 日 【自動車】中国の昨年の自動車販売・生産台数及び主要メーカーの販売実績 2009-1-22 新華社 中国自動車工業協会発表によると、昨年の中国国内の自動車販売台数は 938.05 万台で前 年比 6.7%増、生産台数は 934.51 万台で同 5.21%増となり、大幅な減速となった。 1.フォルクスワーゲン 昨年の上海汽車 VW 及び一汽 VW の合計販売台数は前年比 12.5%増の 102 万台余りで目標 の 100 万台を達成した。 2.ゼネラル・モーターズ 昨年の GM の中国における販売台数は前年比 6.1%増の 110 万台に達した。うち、上海汽 車 GM 五菱の販売台数は 64.7 万台で同 17.9%増、上海汽車 GM の販売台数は 45.8 万台だ った。 3.トヨタ トヨタの昨年の中国における販売台数は前年比 17%増の 58.5 万台に達したが、目標の 70 万台には 10 万台以上届かなかった。一汽トヨタの販売台数は 37.2 万台で同 32%増、 36 2009 年 1 月号 広州トヨタの販売台数は 14.7 万台だった。 4.ホンダ 昨年のホンダの中国における販売台数は 47 万台で前年比 11.7%増。広州ホンダの販売 台数は 30.6 万台で同 4%増、東風ホンダの販売台数は 16.4 万台で同 29.3%増だった。 5.日産 東風日産の昨年の販売台数は目標としていた 35 万台を達成した。 6.奇瑞 奇瑞の昨年の販売台数は前年比 6.5%減、目標を 10 万台以上下回る 35.6 万台となった。 7.吉利 吉利の昨年の販売台数は 22.18 万台で前年比 11.6%増だった。 8.比亜迪 比亜迪の昨年の販売台数は前年比 100%増の 20 万台に達した。 【パソコン】NEC、今年の台湾からの調達を昨年の 30 億米ドル比 1-2 割削減 2009/01/21 IT&CE 世界規模の景気後退が懸念される中、台湾 NEC は今年の台湾での国際調達量を削減する 計画で、その削減幅はまだ確定していないものの、10-20%に達する見通しを明らかにし た。2006 年及び 2007 年の NEC の台湾での調達金額は 30 億米ドル前後であるので、削減 額は 3-6 億米ドルに達することになる。台湾 NEC はすでに DVD 製品向け半導体チップの 調達額を半減させることを決めているが、DVD 用半導体チップの調達額は台湾 NEC の台 湾での調達額全体の 1%を占めるに過ぎないため影響は軽微としている。ただ NEC は年内 に景気回復が期待できれば、調達額は逆に前年比拡大される可能性もあるとしている。 また、3G 用 Femtocell 設備、Gigabit 受動光ファイバーネットワーク設備(GPON)、超高 速デジタルユーザー回路(VDSL)等の新しい領域については、台湾での調達額は拡大され る可能性が大きいとしている。 【液晶パネル】大型液晶パネル価格推移、今年 1 月 20 日 vs 今年 1 月 5 日 WitsView 2008-01-20 台湾のディスプレイ市場調査会社 WitsView 研究部主管の張小彪氏は、ブランドメーカー が大型液晶パネル価格の反転を予想して安値での調達を急いでいることが大型液晶パネ ルの価格安定に寄与している、来年 2 月には価格の下落が最も大きいモニター用液晶パ ネル価格が大幅に反転する可能性があるとしている。 WitsView 調査によると、1 月下旬に各種大型液晶パネルの平均価格は総じて下げ止まり が見られ、21.6 インチ、26 インチ、32 インチテレビ用液晶パネルでは既に価格を引き 上げる動きが見られる。 ただ、直近の価格の安定は供給の大幅削減によるところが大きく需要の本格回復による ものではないため、価格の上昇は一時的なものになる可能性もあるとしている。 37 2009 年 1 月号 サイズ LCD TV Monitor Notebook 1 月 20 日 1 月 20 日 1 月 20 日 安値 高値 平均 半月前 平均 変動 42"W 320 330 325 325 - 37"W 230 250 245 245 - 32"W 150 170 160 160 - 26"W 125 135 130 130 - 22"W 83 90 88 88 - 19" 68 77 75 75 - 19"W 58 65 63 63 - 17" 53 60 58 58 - 17"W 72 80 77 77 - 15.4"W 48 55 53 53 - 14.1"W 45 53 51 51 【液晶パネル】京東方、昨年通年損失 7-10 億元に達する見通し 2009-1-21 PCBTN 中国地場第 2 位の液晶パネルメーカー、京東方科技(BOE)は昨年通年の損失が 7-10 億 元に達する見通しを明らかにした。昨年後半から始まった中国国内でのノートパソコン、 液晶テレビ、液晶モニター等の需要産業の大幅減産によるものとしている。 【液晶パネル】上海広電電子、昨年通年損失が 9-11 億元に達する見通し 2009-1-22 中華液晶網 中国地場最大の液晶パネルメーカー、上海広電電子は、昨年通年の損失が 9-11 億元に達 する見通しを明らかにした。昨年後半の液晶パネル価格下落、需要収縮によるものとし ている。 【電源】光宝、モニター事業売却で今年の設備投資半減 今年は LED 事業に注力 2009/01/21 Digitimes パワーサプライ、光電部品大手の光宝(Lite-on)董事長、宋恭源氏は、デジタルディス プレイ事業をノートパソコン ODM 世界第 3 位の緯創(Wistron)に売却したこともあり、 今年の設備投資が昨年の 35 億 NTD の約半分になることを明らかにした。宋恭源氏は、2009 年は LED 事業に注力する意向を示している。なお、光宝の昨年の LED を含む光電部品事 業の売上高は 105 億 NTD で前年比 1%減だった。 38 2009 年 1 月号 【PCB】健鼎、昨年通年の連結売上高が前年比 11%増の 303 億 NTD 止まり TPCA 2009-01-20 メモリ用、ノートパソコン用、液晶パネル用プリント基板大手の健鼎科技(Tripod)の 昨年通年の連結売上高は前年比 11%増の 303.29 億元にとどまった。台湾工場の売上高 は 65.46 億 NTD、中国内地工場の売上高は 237.83 億 NTD だった。 【PCB】AT&S、Klagenfurt 工場の就業時間を縮小 自動車用 HDI 等を減産 TPCA 2009-01-20 欧州最大のプリント基板(PCB)メーカー、AT&S は、自動車用 HDI 基板などを生産する Klagenfurt 工場の就業時間を 2 月から 3 ヶ月縮小することを決めた。同工場 130 人の従 業員の給与が削減される見通し。 【PCB】台光/台燿、華南工場を拡張 夫々3 百万米ドル/9 百万米ドル追加投資 TPCA 2009-01-20 銅箔張り積層板(CCL)の市況に好転の兆しが見られるなか、台湾の大手 CCL メーカー、 台光電子及び台燿科技は相次いで中国華南の工場を拡張することを決めた。台燿は中国 華東で常熟に、中国華南で中山、台光電子は中国華東で昆山、中国華南では中山に工場 を有しているが、台光電子、台燿は広東省中山にある工場にそれぞれ 300 万米ドル、900 万米ドルを追加投資することを決めた。 【PCB】台湾上場 PCB 原材料メーカー2008 年 12 月売上高一覧 【PCB】台湾上場 PCB 設備メーカー2008 年 12 月売上高一覧 39 2009 年 1 月号 【銅箔】台湾上場銅箔メーカー2008 年 12 月売上高一覧 【CCL】台湾上場銅箔張り積層板メーカー2008 年 12 月売上高一覧 40 2009 年 1 月号 【ガラス】台湾上場ガラスファイバー/クロスメーカー2008 年 12 月売上高一覧 【半導体】半導体在庫水準 100 日に接近 半導体ファウンドリ出荷再び低調に 2009-01-20 EDN インテルの業績悪化見通し発表、台積電(TSMC)/聯電(UMC)の大口ユーザーであるエ ヌビディア(NVIDIA)及びザイリンクス(Xilinx)の業績下方修正を受けて、台積電/聯電の 今年 1 月の売上高がそれぞれ過去最低の 100 億 NTD、30 億 NTD 以下に落ち込む可能性が 高まっている。 半導体産業の在庫水準は昨年 10-12 月の 90 日から 100 日近くまで上昇しており、台積電 の今年 1-3 月の売上高が前年同期比 35-40%減になると見られている。台積電の現下の稼 働率は 40%、聯電の稼働率は 30%まで低下しており、損益分岐点といわれる 60%を大幅に 下回っている。 【半導体】NVIDIA、四半期売上高 4-5 割減で ODM を大幅削減 華碩などに波紋 2009/01/21 Digitimes 画像処理プロセッサ最大手のエヌビディア(NVIDIA)が今年 1-3 月の画像処理プロセッ サの ODM 発注を大幅に削減することを明らかにしたため、華碩(Asus)、技嘉(Gigabyte)、 微星(MSI)、XFX、PC Partner 等の主力 ODM パートナーに波紋が広がっている。NVIDIA は今年 1 月 25 日までの四半期売上高が前年同期比 4-5 割減となる見通しを示している。 【半導体】インテル、実装検査工場を縮小 マレー 2 工場及びフィリピン 1 工場を閉鎖 2009-1-22 PCB 中国網 インテルは、マレーシアペナン州の 2 つのチップ実装検査工場及びフィリピンカヴィテ の 1 つのチップ実装検査工場を閉鎖することを明らかにした。 【レジスタ】広東風華、環境対応小型高精度チップレジスタ製品分野で台湾勢に接近 2009-1-21 広東風華高新科技股份有限公司端華分公司総経理・李志堅 41 2009 年 1 月号 車載電子機器、ノートパソコン、ネットワーク機器、携帯電話端末機、デジタルテレビ 用セットトップボックス等のデジタル機器の需要が依然底堅いこと、また電子機器の高 集積・高密度ニーズに伴ってコネクタをチップレジスタに切り替える家電/照明メーカー が増えていることなどから、中国国内のチップレジスタ需要は環境にやさしい小型高精 度製品を核に今後も高い成長を持続すると見られている。 現在、チップレジスタの生産は主に国巨、大毅、華新などの台湾メーカー、ローム、KOA、 パナソニックなどの日本メーカー、韓国三星、米 Vishay に集中、01005 の超高精度チッ プレジスタは米 Vishay、0201、0402 高精度チップは日本メーカーによりほぼ支配されて いる。一方、台湾メーカーは中低精度チップレジスタの量産で優位性を持っており、国 巨の月産能力は世界最大の 300 億個余り、大毅及び華新の月産能力は 200 億個余りに達 している。風華高科は中国地場最大のチップレジスタメーカーとして現在品質の安定化 及び環境対応製品に注力しており、既に DNV-ISO9001、QS9000、TS16949、ISO14001 を取 得、台湾メーカーの技術水準に急接近している。 【最低賃金】広東省政府、今年は法定最低賃金を引き上げない方針を決定 TPCA 2009-01-20 中国広東省政府は、現下の経済情勢に鑑み法定最低賃金を今年は引き上げないことを決 定した。 388 号 1 月 26 日 【液晶パネル】友達、昨年 4Q 過去最悪の損失計上 1Q 稼働率も 50%前後予想 2009/01/23 Digitimes 液晶パネル世界第 3 位の友達光電(AUO)は 22 日、2008 年 10-12 月連結純損失が過去最 悪の 265.95 億 NTD に達したことを明らかにした。損失額は市場の事前予想を大幅に上回 った。友達光電の副董事長、陳炫彬氏は、今年の見通しについては年間通じて非常に厳 しい状況になることを予想、徐々に好転することを希望しているが、二番底も想定して いるとの慎重な見方を示した。 また同氏によると、2009 年 1-3 月の同社の大型パネル出荷量は 2008 年 10-12 月比 15-20% 減、そのうち TV パネル出荷量は横ばい、IT パネル(携帯電話/パソコン用)は同 20%減 となること、中小型パネルの出荷量は昨年 10-12 月比 30%減となることを予想している という。また平均単価(ASP)については 1-3 月の TV パネル ASP は横ばい、IT パネル ASP は小幅反転すること、1-3 月の平均稼働率は依然 50%前後にとどまることを予想している。 友達光電副総裁の彭双浪氏は、2009 年の世界の大型パネル応用製品需要が 2008 年比 10-20%増、そのうちノートパソコン需要が同 15%増、2008 年の 1.32 億台から 2009 年に は 1.5-1.55 億台に拡大、Netbook 機種需要は 2008 年の 1500 万台から 2009 年には 3000-3200 万台に拡大と予想、液晶モニター需要については 2008 年の出荷量 1.7 億台に 対して 2009 年の出荷量は 1.6-1.8 億台止まり、液晶テレビの出荷量については 2008 年 42 2009 年 1 月号 の 1 億台に対して 2009 年は 1.12-1.2 億台に達するものの成長速度は大幅に減速するこ とを予想しているとしている。 【携帯電話】LG 電子、昨年 4Q 損失 5 億米ドル弱 今年の出荷量も前年割れ予想 2009/01/23 Digitimes 携帯電話世界第 3 位、液晶パネル世界第 2 位の LG 電子は、携帯電話及び薄型テレビの需 要縮小及び液晶パネル事業会社・LG Display の損失拡大により、昨年 10-12 月の損失が 過去最悪の 5 億米ドル弱になったことを明らかにした。 LG 電子の昨年 10-12 月の業績は、前年同期の利益 6213 億ウォンから一転、6713 億ウォ ン(約 4.895 億米ドル)の損失を計上、営業損失も 3098 億ウォンに達した。 昨年 10-12 月の携帯電話事業の出荷量は同 8%増の 2570 万台だったが、売上高は前年同 期比 16%減の 2146 億ウォンとなった。2009 年についても世界の携帯電話販売台数がマイ ナス成長になる見通しであることから前年割れも想定しているとしている。また、薄型 テレビ事業の昨年 10-12 月売上高は前年同期比 16%増の 4.6 兆ウォンに達したが、営業 損失は 139 億ウォンとなった。また液晶パネル事業会社 LG Display の昨年 10-12 月の損 失は 2140 億ウォンに達した。 【液晶パネル】三星電子、初の四半期赤字に 半導体/液晶パネル事業損失が響く 2009/01/23 Digitimes 三星電子の昨年 10-12 月の売上高は昨年 7-9 月比 5.5%増の 18.45 兆ウォンに達したが、 最終業績は同社初の損失となった。損失額は 200 億ウォン(約 1440 万米ドル)に達した。 半導体事業の営業損失 5600 億ウォン、液晶パネルの営業損失 3500 億ウォンが響いた。 一方、携帯電話事業は出荷台数が 5300 万台に達し 1600 億ウォンの営業利益を獲得した。 【携帯電話】ノキア、昨年 4Q 純利益 3Q 比 7 割減、販売台数は同 15%減 2009/01/23 Digitimes 携帯電話最大手のノキアの昨年 10-12 月純利益が昨年 7-9 月比 7 割減の 5.76 億ユーロと なった。また販売台数は同 15%減の 1.131 億台となった。 【LED】広東昭信、華中科技大と共同で独自の量産型 LED チップ製造設備を生産 2009-01-21 EDN 中国地場民営の電子メーカー、広東省仏山市南海区の広東昭信企業集団は、華中科技大 学の甘志銀教授研究チームが独自開発した量産型半導体(LED)照明チップ製造設備を生 産する企業を設立した。総投資額は約 5 億元。5 年後には生産高は 10 億元以上に達する 見込み。なお、広東昭信集団は華中科技大学と共同で広東昭信光電科技有限公司を設立 し昨年 2 月から LED チップの生産を始めている。 43 2009 年 1 月号 広東昭信企業集団:www.gd-realfaith.com/ 【半導体】台積電上海工場、従業員 5%削減 富士康昆山/淮安工場も残業停止 2009-1-24 PCB 中国網 台積電(TSMC)上海工場は既に 1000 人の従業員の 5%前後を削減した模様。同社上海工 場がある経済開発区によると、同工場は昨年 10 月から週末残業を停止、実際の就業日数 は 15 日前後になっていたという。また、中国国内最大の電子機器メーカー、富士康 (Foxconn)の昆山工場及び淮安工場も昨年 11 月から全面的に残業を停止、従業員の月 給は 2000 元から 1000 元足らずになっているという。 【半導体】台積電、過剰在庫の消化進まず、今年 1Q 赤字転落の可能性を示唆 2009/01/23 インテルが今年 1-3 月に赤字に陥る見通しを示したことから、台積電(TSMC)も今年 1-3 月に 20 年ぶりの赤字に陥る可能性が出てきた。同社 CEO の蔡力行氏は、1-3 月に半導体 在庫水準は下降傾向は示すものの、6 月までは安定化は期待できないとしている。 同氏は、半導体在庫が昨年 10-12 月に減少せず逆に増加したことについて、昨年 7-9 月 時点の見通しが楽観的過ぎたためであることを認め、株主に対し異例の陳謝をしている。 同氏は昨年 7-9 月時点で半導体ファウンドリ産業は先般の IT バブルを経験したことで高 い在庫管理能力を習得してきたとして在庫水準は健全との見方を示していた。しかし、 今回の金融危機については状況判断を誤ったことを認め、つい先日昨年 7-9 月のユーザ ーのオーバーブッキング(over-booking)を見抜けなかったとしている。 【自動車】中国の主要エンジンメーカー昨年 1-12 月生産販売状況 中国自動車工業協会 2009 年 1 月 23 日 1.概況 中国の自動車生産は金融危機の影響で大幅に減速し、1000 万台が確実といわれた昨年の 生産台数は 934 万 5101 台、前年比 5.21%増、販売台数は 938 万 502 台、前年比 6.70%増 となった。過去数年の成長が 20%を超えていたので急減速といえる。 こうした環境下、中国のエンジンメーカーの昨年 1-12 月の生産台数も 866 万 6750 台、 前年比 2.27%増、販売台数は 876 万 5412 台、前年比 5.00%増にとどまった。 2.燃料別エンジン生産販売 生産台数 単位:台、% 08 年 07 年 シェア シェア シェア 変動 2.27 100 100 - 233.5 -0.07 26.93 27.56 -0.63 613.5 3.13 73.01 72.4 0.61 2008 年 2007 年 前年比 総計 866.7 847.4 ディーゼル 233.43 ガソリン 632.7 44 2009 年 1 月号 その他燃料 0.6 0.4 50.15 0.06 0.04 0.02 ガソリンエンジン、その他燃料エンジンは前年比増となったが、ディーゼルエンジン 233 万 3646 台、前年比 0.07%減となった。 販売台数 単位:台、% 08 年 07 年 シェア シェア シェア 変動 5.00 100 100 — 232.0 3.30 27.35 27.8 -0.45 636.3 602.4 5.62 72.59 72.16 0.43 0.6 0.4 56.19 0.06 0.04 0.02 2008 年 2007 年 前年比 総計 876.5 834.8 ディーゼル 239.7 ガソリン その他燃料 3.主要エンジンメーカー販売台数上位 10 社及びそれぞれの市場シェア 単位:台、% 企業名 販売台数 前年比 市場シェア 1 広西玉柴機器集団有限公司 550148 9.13 6.28 2 一汽-VW汽車有限公司 492140 7.74 5.61 3 柳州五菱柳機動力有限公司 486867 6.35 5.55 4 重慶長安汽車股份有限公司 442907 -5.34 5.05 5 中国第一汽車集団公司 339583 12.44 3.87 6 哈爾濱東安汽車発動機制造有限公司 330321 18.07 3.77 7 上海VW汽車有限公司 327164 -7.09 3.73 8 奇瑞汽車股份有限公司 322208 1.31 3.68 9 一汽トヨタ(天津)発動機有限公司 311255 32.34 3.55 10 広汽トヨタ発動機有限公司 308460 -11.37 3.52 3911053 5.09 44.62 10 社合計 4.主要ディーゼルエンジンメーカー販売台数上位 10 社及びそれぞれの市場シェア 単位:台、% 企業名 販売台数 前年比 市場シェア 1 広西玉柴機器集団有限公司 550148 9.13 22.95 2 中国第一汽車集団公司 336622 13.49 14.04 3 安徽全柴集団有限公司 255802 -17.55 10.67 4 濰柴控股集団有限公司 205986 22.15 8.59 5 昆明雲内動力股份有限公司 193105 -14.28 8.06 6 東風汽車股份有限公司 162576 18.69 6.78 7 東風朝陽柴油機公司 143010 -1.87 5.97 8 中国重型汽車集団公司 114199 17.17 4.76 9 江西江鈴汽車控股有限公司 96939 -8.02 4.04 10 揚州柴油機有限责 任公司 81777 -7.51 3.41 2140164 2.95 89.29 10 社合計 5.主要ガソリンエンジンメーカー販売台数上位 10 社及びそれぞれの市場シェア 45 2009 年 1 月号 単位:台、% 企業名 販売台数 前月比 市場シェア 1 柳州五菱柳機動力有限公司 486867 6.35 7.65 2 一汽-VW汽車有限公司 478609 8.98 7.52 3 重慶長安汽車股份有限公司 442907 -5.34 6.96 4 哈爾濱東安汽車発動機制造有限公司 330321 18.07 5.19 5 上海VW汽車有限公司 327164 -7.09 5.14 6 奇瑞汽車股份有限公司 322208 1.31 5.06 7 一汽トヨタ(天津)発動機有限公司 311255 32.34 4.89 8 広汽トヨタ発動機有限公司 308460 -11.37 4.85 9 東風本田発動機有限公司 308183 6.12 4.84 10 北京現代汽車有限公司 299458 18.89 4.71 3615432 5.09 56.82 10 社合計 389 号 1 月 30 日 【自動車】デルファイの中国事業:昨年の重要施策及び中期展望・経営計画 蓋世汽車網 2009 年 1 月 27 日 1.昨年の重要施策 1)完成車メーカー向け デルファイパッカードの中国における 9 つ目の生産拠点を武漢に設立 デルファイ武漢工場は、主に神龍汽車(東風-プジョーシトロエン合弁)、武漢仏吉亜全 興座椅(仏フォルシア-台湾全興合弁)向けに電気系統システムを供給する。デルファイ パッカードは中国国内の自動車用電気システム市場で既に 25%のシェアを保有している が、武漢工場の稼働により中国市場シェアは 10 ポイント以上上昇すると目されている。 なお、神龍汽車向け電気システムは、デルファイパッカードと米リアにより 50:50 で独 占されている。 デルファイ・サギノーと凌雲工業の合弁、沙基諾凌雲駆動軸(蕪湖)有限公司稼働 沙基諾凌雲駆動軸(蕪湖)有限公司は主にドライブシャフト、等速ジョイント(CVJ)及び 関連部品の製造販売を行うとともに、アフターセールス、メンテナンスサービスも行い、 2010 年には年間 70 万セットの等速ジョイント(CVJ)前駆動軸を生産する計画。主に中 国地場民営最大の完成車メーカー、奇瑞汽車(Chery)向けに供給する。 デルファイ蘇州工場の操業休止 デルファイ上海オフィスが明らかにしたところによると、北米 GM の減産によりデルファ イ蘇州工場がおよそ 1 年間操業を休止することが決まった。 デルファイ中国 R&D センター第 2 期稼働 2)アフターセールス市場向け 中国最大のカー用品流通企業、優配(UAP)と戦略的パートナーシップ契約締結 2008 年 4 月、デルファイの中国における輸出入販売会社、デルファイ貿易(上海)有限 46 2009 年 1 月号 公司が、中国最大のカー用品チェーン販売の優配貿易(上海)有限公司(UAP)と戦略的 パートナーシップ契約を締結、共同で中国国内に自動車部品アフターセールスチェーン を展開することで合意した。優配貿易(UAP):www.uapchina.com/ デルファイ自動車メンテナンス技術研修センターが完成 デルファイ自動車メンテナンス技術研修センターは、主にデルファイのディーラーを教 育するために設立、電子制御コモンレールなどのディーゼルエンジン燃料供給システム のメンテナンス、故障診断技術を伝授している。 2.中国における重要発言 1)基本戦略について 基本戦略として、中国地場サプライヤーとの協力関係を重視し中国地場サプライヤーと 共に成長すること、グローバルな視野を持った中国現地スタッフを養成すること、顧客 とともに内陸部に進出することを明らかにする。 2)デルファイパッカードの中国戦略 ボッシュ、ビステオン、デンソーなどの世界大手及び万向(Wanxiang)などの中国地場 の大型企業との競争に勝ち抜くため、完成車メーカーとの更なる戦略的パートナーシッ プ構築に注力する。先ず設計段階のパートナーシップから始め、徐々に販売、アフター サービスの段階まで関係構築を深めていくとしている。ボディ電気系統のトータルソリ ューションプロバイダーであることを掲げ、顧客のコスト抑制、設計改良を実現するパ ートナーを広告宣伝していく。 3.中期展望・経営計画について 1)2009 年からハイブリッド車向け製品を製造販売 2009 年から蘇州工場で DCAC 直交流インバータ、DCDC インバータ、蓄電池、制御装置、 集積装置などのシリーズ式及びパラレル式ハイブリッド車向け製品を生産する計画。す でに一部集積装置を中国地場の完成車メーカー向けに供給開始している。将来的にはス プリット式ハイブリッド車や電気自動車の部品及びシステムも生産する計画。 2)2010 年から車載デジタルテレビ製品の販売を開始 デルファイは米国の車載デジタルテレビ製品市場で 80%のシェアを有する強みを持つこ とから、早ければ 2010 年から中国地場企業との合弁で中国国内で車載デジタルテレビ製 品の販売を開始する。現在、中国国家ラジオ・テレビ放送総局及び中国工業情報化省の 2 つの標準規格に対応したチップユニットを開発中で、デルファイ中国 R&D センターが すでに中国国内初の移動式マルチメディア放送車載テレビの開発に成功している。 3)2009 年から奇瑞汽車向けにナビゲーション及び乗客保護システムの供給を開始 【自動車】ボルグワーナーの中国事業:昨年の重要施策 5 件 蓋世汽車網 2009 年 1 月 28 日 1.寧波への投資を拡大、華納聖龍新工場稼働 昨年 3 月、寧波での合弁である華納聖龍(寧波)有限公司が新工場を稼働。 2.ターボチャージャーの生産能力拡張 寧波工場のターボチャージャー生産能力を今後少なくとも 3 倍に拡張する計画で、寧波 47 2009 年 1 月号 工場に新たにターボチャージャー検査設備を導入する計画。現在、ボルグワーナーは中 国国内で生産したターボチャージャーを中国国外に輸送して測定検査しているが、今後 は中国国内で検査業務を行うことが可能となる。 3.新開発した小型 DCT を世界に先駆けて中国で生産することを決定 中国の自動車市場が世界の中でも小型車比率が高いという特徴を持つため、新たに開発 して間もない小型のダブルクラッチトランスミッション(DCT)を世界に先駆けて中国で 量産することを決定。 4.ボルグワーナー最大の R&D センターを上海に建設 上海紫竹科学園区にボルグワーナー最大の技術センター(CTC)を建設することを決め、昨 年 10 月に正式に建設を開始した。今年末には完成・稼働する予定。敷地面積は 4.3 万平 米、投資総額は 1.2 億米ドルに上る。 5.中国地場完成車メーカー12 社参画の DCT 生産工場を大連に建設することを決定 昨年 11 月、ボルグワーナーと中国地場完成車メーカー12 社の DCT 合弁契約が調印され、 合弁工場(ボルグワーナー聯合伝動系統有限公司)が大連経済開発区に建設されること が正式に決定した。出資比率は、ボルグワーナー66%、中国地場完成車メーカー12 社が 34%。総投資額は 2 億米ドル(約 13.8 億元)。参画した中国地場完成車メーカー12 社は、 一汽、上汽、東風、長安、奇瑞、華晨、江淮、長豊、吉利、広汽、中順、長城。2011 年 前半完成、稼働予定。DCT のコア製品であるダブルクラッチモジュール、ショックアブ ソーバーモジュール、制御モジュールなどを生産する。 【自動車】ジョンソンコントロールズの中国事業:昨年の重要施策 7 件 蓋世汽車網 2009 年 1 月 29 日 1.奇瑞汽車の新型セダン向けハイブリッドバッテリシステム供給 中国地場民営最大の完成車メーカー、奇瑞汽車が 2008 年下期に投入したハイブリッドセ ダン A5ISG 向けにジョンソンコントロールズ-サフト社が開発したハイブリッドバッテ リシステムを供給。 2.仏サフト社と共同で上海汽車向けにハイブリッド車バッテリを供給 合弁パートナーである仏サフト(Saft Groupe SA)社と共同で上海汽車集団股份有限公 司向けハイブリッド車バッテリの供給を開始。将来的には中国地場メーカーに同バッテ リ技術を提供する計画。ただ、中国国内では電気自動車を支える基本的なインフラが欠 如しているので、政府の大規模な梃入れが必要としている。 3.中国清華大学と提携し国際人材育成センターを設立 4.奇瑞汽車との内装品合弁企業を稼働 奇瑞汽車との内装品合弁、ジョンソンコントロールズ(蕪湖)汽車飾件有限公司を正式 に稼働。主に計器盤、フレーム保護板、ドア保護板などを生産するとともに、関連製品 の開発サービスも行い、奇瑞汽車の乗用車領域製品の独自開発製造を支援する。合弁の 総投資額は 3000 万米ドル、第 1 期の敷地面積は 1 万 1000 平米、蕪湖開発区で初めての LEED グリーン認証取得工場という。第 1 期の年産量は 30 万台分を計画している。 5.長春富奥-ジョンソンコントロールズ汽車飾件系統有限公司の工場を移転、拡張 48 2009 年 1 月号 中国一汽四環との合弁である長春富奥-ジョンソンコントロールズ汽車飾件系統有限公 司の工場を移転、拡張した。 6.広州汽車部品製造企業と合弁契約を締結 広州汽車の部品製造企業と合弁契約を締結。広州ホンダ、広州トヨタ向けに内装部品の 開発製造を行う。2010 年には内装部品の現地での設計、開発、エンジニアリング、製造 能力を構築する計画。 7.先端バッテリ生産基地を浙江に建設することを決定 2010 年 6 月稼働予定。年産能力は 400 万個。 【パソコン】華碩、Eee ファミリー第 2 弾・Eee キーボードを公開 CeBIT で正式発表予定 2009 年 01 月 22 日 新華網 世界第 5 位のノートパソコンメーカー、華碩(Asus)は、 Eee モニタに続いて Eee ファミリー第 2 弾、Eee キーボー ド(右)を対外公開した。近くドイツで開催される CeBIT 2009 で正式に発表される予定。Eee キーボードは、キーボードの右側面に液晶モニター を搭載したワイヤレスマルチメディア対応のポータブルパソコンになっている。 【マザーボード】微星、3 年後には 4 大メーカーの 1 角が自然淘汰されることを予想 2009 年 01 月 10 日 賽迪網 世界の 4 大マザーボードの 1 社、微星(MSI)国際副総裁 Henry Lu 氏は、マザーボード 市場の横ばい・縮小により 4 大メーカーが共存する余地はなくなった、華碩(Asus)、技 嘉(Gigabyte)、精英(Elite)、微星(MSI)のうち 1 社は 3 年以内に自然淘汰されるだ ろうとの見方を示した。 同氏は、ノートパソコンの出荷量がデスクトップパソコンの出荷量を上回ったこと、マ ザーボード及びグラフィックカードの出荷量が 2008 年 7-9 月から下降し始めたことから、 マザーボード市場は今後再び成長軌道に戻る可能性はほぼ消えたとしており、今後 3 年 は中堅メーカーの撤退により 4 大メーカーは辛うじて存続することが可能だが、それ以 降は 4 大メーカーの自然淘汰が確実に始まると予想している。 業界関係者によると、昨年 4 大マザーボードメーカーのなかで出荷量目標を達成したメ ーカーはなく、中堅のマザーボードメーカーの売上高及び出荷量は軒並み半減している という。華碩の昨年のマザーボード出荷量は 2100 万枚に達し辛うじて前年並みを維持し たが、平均販売単価(ASP)が低下したため、純利益は大幅に減少した。技嘉の昨年のマ ザーボード出荷量は 1900 万枚で目標の 2000 万枚を 100 万枚下回った。ただ技嘉は自社 ブランドマザーボードの出荷量が前年比 14%増の 1600 万枚に伸ばしたため、業績は相対 的に堅調なものとなった。微星も、ノートパソコンの出荷が伸張したため昨年通年の売 上高は 30 億米ドルの大台を突破したものの、昨年のマザーボード出荷量は 1600 万枚で 目標の 2000 万枚を 400 万枚も下回ったほか、自社ブランドのマザーボード出荷量も 700 万枚にとどまった。精英の昨年のマザーボード出荷量も 2100 万枚、自社ブランドのマザ 49 2009 年 1 月号 ーボード出荷量も 800 万枚にとどまった。 【液晶パネル】世界の大型液晶パネル出荷量前年比 9%増 モニタ用は初の前年割れ PCB 中国網 2009-1-22 台湾のディスプレイ市場調査機関 WitsView は最新報告の中で、2008 年の世界の大型液 晶パネル出荷量は 4.05 億枚で 2007 年の 3.71 億枚に比べ 9%増となったものの、3 大応用 領域別にみると液晶テレビ用の出荷量が 9747 万枚で同 19.4%増、ノートパソコン用の出 荷量は 1.28 億枚で同 17.4%増となったが、液晶モニタ用の出荷量は 1.79 億枚で初めて 同 0.6%減となったことを明らかにした。2005 年の大型液晶パネルの本格投入以来、3 大 応用領域で出荷量が前年割れとなったのは液晶モニタが初めて。液晶テレビ、ノートパ ソコン向けの大型液晶パネル出荷量も 2 割近い伸びは示したものの大幅に減速にしてお り、大型液晶パネルメーカー各社は厳しい舵取りを強いられている。こうした環境下、 世界の液晶パネル産業のなかでも今般の金融危機の影響を最も大きく受けたのは、自社 の完成品ブランドを持たない台湾及び中国内地のメーカーとなっている。 今年の見通しについては、液晶パネルメーカーにとってはかつて経験したことがない厳 しい 1 年となるものの、それ以上に重要なのは次なる景気高揚に備えて従来の経営戦略 を見直し従来以上に柔軟な生産能力調節システム、在庫管理システムを構築することだ と提言している。主要カスタマーとの関係を維持することは元より、従来のビジネスモ デルに拘泥することなく、換骨奪胎、Moni-TV などの多機能モニターなどの新たな応用 領域、新たなカスタマー、新たな市場を開拓することが必要としている。 【PCB】プリント基板世界生産、今年は前年を下回ると見る向きが大勢を占める PCB 中国網 2009-1-24 9:29:30 プリント配線基板(PCB)産業で今月受注が一時的に増えたものの、市場は今年の世界の PCB 生産は昨年を下回るとの見方が大勢を占めている。米国の著名 PCB 産業調査機関 Prismark が 6.5%のマイナス成長、台湾の工研院 IEK が 4%のマイナス成長を予想してい る。 台湾工研院 IEK アナリストの林素琴氏は、需要が激減するなか PCB メーカーの昨年 4Q の受注も激減しており、昨年 12 月あるいは今年 1 月の売上高は記録的な低水準になると している。各社の稼働率は軒並み 50%を下った状態が続いているとしている。台湾工研 院 IEK は直近の報告で速報ベースで昨年の世界の PCB 生産高は 2007 年比 2.7%減になっ たとしている。IEK は今年の PCB 生産高についても上記の通り 2008 年比 4%減を予測、2010 年については回復が期待され 4.8%の成長を予測している。 一方、米 Prismark は昨年 10 月時点で昨年の世界の PCB 生産高は 2007 年比 3%増、今年 については上記の通り 6.5%のマイナス成長を予想したが、昨年 10 月下旬から 11 月初め の金融危機によって市場環境が激変したため一段の下方修正が必要との見方を示してい る。 世界最大の PCB 生産国である中国に目を転じると、昨年の中国の PCB 生産高は小幅成長 50 2009 年 1 月号 を維持したものの、2009 年については 2.9%のマイナス成長を強いられ中国内地の中小メ ーカーにおいては閉鎖を余儀なくされるとしている。 こうした厳しい環境の中、台湾の PCB 産業で大きなウェイトを占めている IC 搭載 PCB メーカー、高密度(HDI)PCB メーカーは、前者の世界シェアが 3 割、後者の世界シェアは 2 割に達しているが、台湾 IEK は最新の分析でインテルが新たなプラットフォームを開 発したこと、ハイビジョン液晶テレビ、ノートパソコン、ハイレンジ携帯電話の高密度 の IC 搭載基板需要が今後も持続的に拡大することから、今年の世界の高密度 IC 搭載基 板生産高についてはマイナス成長とはならず 1.5%の成長が期待できると予測している。 台湾の主要 PCB メーカーは総じて今年通年の見通しについてはいずれも悲観的見通しを 示しているが、4 月以降には需要は緩やかに回復してくる可能性は消えていない。台湾 PCB 産業を代表する世界最大のノートパソコン PCB メーカーである瀚宇博德(Hannstar) は 4 月以降需要が緩やかながら回復してくるだろうと予測している。 【半導体】テキサスインストルメント、昨年 4Q 業績が予想上回るも 12%人員削減を実施 2009/01/23 Digitimes 携帯電話用チップ世界最大手のテキサスインストルメント(TI)の昨年 4Q 業績は事前予 想を上回ったものの、需要の縮小に対応するため 12%の人員を削減することを発表した。 TI の昨年 4Q の売上高は 24.9 億米ドル、純利益は 1.07 億米ドルに縮小、今年 3Q までに 12%の人員削減を完了する計画で、年間 3 億米ドルの経費を削減することが可能になると している。 51