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体格・体型・体組成

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体格・体型・体組成
体格・ 体 型・ 体組成
小児期 における主要体型の身体組威学 的特性
報告 -5
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九州大学名誉教授
小宮 秀 ―
目
次
… 。… ・ … … 。… … … … … ・ … … … … … 。'2
緒言
小児期における体型 と体組成
「小 児 期 に お け る主 要 体 型 の 身 体 組 成 学 的 特 性 」。・ … ・・・ … … ° 7
方法
Samplc
人体計測 と形態指数 の算 出
皮 下脂肪厚 の沢1定
体組成 の測定 と体組成 指数 の算 出
体型分類
統計的方法
結 果 と考 察
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ 。・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 9
1.被 験者 の人体計測学 的特性
・・・・・ ・・ ・・・・ ・・・ ・・・・・・・・ ・9
H.被 験者 の体組成 学的特性 ・・・ ・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・ ・・ H
III被 験者 の平均体型 (Mcan somatoサ pc)と そ の特性 ・・ ・・・・ ・・・・・・・・ i3
1.Somttotype∞ mponcnt scorcの 年齢変化 と性差
2.年 齢別 にみ た平均体型 の 出現頻度
IV小 児期 にお け る主要体型 の特性
・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・ 17
1,小 児期 にお け る主要体型
2小 児期 にお ける主要 4体 型 の cOmponcnt特 性
3小 児期 にお け る主要 4体 型 の人体計測学的特性
4小 児期 にお け る主要 4体 型 の体組成 学的特性
5,小 児期 にお ける主要 4体 型 の cOmponcnt scorcと 体組成指数 との 関連
ま とめ と今 後 の 課 題
… … … … … … ・ … … … … … … … ・31
緒言
小 児 期 に お け る体 型 と体 組 成
ヒ トの発 育期 を区分 して 「小児期 :childhood」
とす る場合 ,小 児期 は ,“ 乳 児期 (infancy)以 降 か ら思春期
(puberty)開 始 まで の期 間 “と定義 され てい る。この 時,乳 児期は,1歳 で終 わ る とされ てお り,思 春期 は,有
性生殖 が初 めて可能 にな る時期 とされ てい るため,小 児期 は幼児期 と児童期 を含 んだ ほぼ 10年 近 い期 間を
指 してい る。従 って,こ の長 い期間 を通 して体格 (phySiquc)と 体組成 (body composition)は ,そ れ ぞれ の
発育速度 を変 えなが ら思春期 に到達 してい く また,こ れ らの変化 には,性 差 (scxud dimOrphism)や 個体差
(indiVidual dittrcncc)も
存在す る
‐
図 1は ,日 本人小 児 (1歳 11歳 )に お け る Body Mass indcx(BMl)の 年齢変化 と身長及 び体重 の 発育量
曲線 を示 して い る (平 成 12年 度 孝L幼 児身体発 育調査報告書,厚 生労働省 :平 成 20年 度 体力 ・運動能力
調査結果報告書 ,文 部科学省 )BMIの 発育 曲線 をみ る と,BMIは ,男 女 とも 1歳 か ら 5歳 までは低 下す る
1800
17.80
17.60
1740
17.20
17.00
1680
1660
1640
16.20
5 0 5 0 5 0 警ゆ お o お 0 お 劇 お 罰
罰 2
o・ 5・
・0・7・5・2・0・
19.00
18.80
18.60
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18.20
oll二 章
韓華華
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I群 1準 1lI毒
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0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 101112
ACE,).r
1
2
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児期 における
図 1」 ヽ
4
5
6
7
8
ACE,yr
9 10 11
1
り 10 11
12 23 3 44 55 66 77 88 91011
ACE,yr
ACE,yr
BMIの 年 齢 変 化 と身 長 及 び 体 重 の 発 育 量 曲 線
が,5歳 を最 下点 と してそ の後 は rcbOundし て,小 児期 の終 了時 まで上昇 を続 け る BMI(kg/m2)の 低 下は,相
対的 に身長 の発 育 が大 き く,BMIの 上 昇は,体 重 の発 育 が相対的 に大 きい とい う発 育傾 向 を示 す
この状
況は,図 1に 示 した身長 と体重 の発 育 量 (vcbcけ )曲 線 に よつて明確 に裏付 け られ る また ,図 2は ,小 児
期全体 にお ける身長 の 1年 間 の発育量(cm/yr)に 対す る体重 の 1年 間 の発育量 (kg/yr)を 示 してい る。身長
icmの 伸 びに対す る体重 の発 育量 を 1歳 か らの 5年 間 と 5歳 以降 の 5年 間 で比較す る と,5歳 以降 の身長
lcmに 対す る体重 の発育量 は 5歳 まで の発育量 を大 き く上回 り,男 児で 16倍 ,女 児 で 19倍 とい う体重 の
大 きな発育傾 向 を示す す なわ ち,こ の よ うに
5歳 まで の長育 の盛 んな時期 か らそれ以降 の 量育 の盛 んな
時期に切 り替 わ る小 児期 の発 育傾 向は,青 年期 (adOlcsccncc)以 降 にはみ られ な い小児期独特 の発育特性 で
ある
0
5
5
0
5
0
5
0
0
8
7
7
6
6
5
5
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・0
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,0
0
0
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9101112
ACE,yr
図 2.小 児 期 に お け る身 長 lcmの 伸 び に 対 す る
体重の発育量
小児期 にお ける発 育特性 の一つ は ,こ の 時期 ,性 ホルモ ンの分泌 が高ま る思春 期 を前 に した時期 である
ためそれ ほ ど大 きな性差 を示 さな い こ とであ る そ して,も う一つの 大 きな特性 は,上 述 した よ うに,平 均
的に 5歳 を c● lcd pointと して,そ れ まで の長育優位 の時期 か ら量育優位 の 時期 に切 り替 わ ることである
この量 育 を代表す る体格 (physttuc)が 体重 であ る 体重は,人 体 を構成す る分 子や 元素 ,或 いは組織 や器
官 の総重量である また,人 体 を構成 す る分子や 元素 ,或 いは組織 や器官 の ことを体組成 (body compOsition)
と定義 している.体 組成 は,大 き く除脂肪 量
合cc massi FFM)と
(F江 ‐
体脂肪 量 (Ftt mass;FM)の 2成 分 モデル
(Body mass,kg=FFM,kg tt FM,kglで 論 じられ てい る しか し,小 児 について,特 に,日 本人小児 の体組成 に
ついて は,そ の加 齢 変化 を含 めて 明 らか に され てい る とは言 い難 い そ の 大 きな原 因 の一つ と して,小 児
の 体組成 を推 定す る方 法 が確 立 され ていない ことがあげ られ る 体組成成分 の最 も正確 な測 定法は,死 体
解剖 に よる直接 法で あ り,間 接 法は ,そ の 直接 測定 され た成 分量 をあ る物理 的及 び化学 的 な一 定性 の原理
か ら予測す る もの であ る.従 つて,小 児 の死 体解剖 に よる直接 測 定値 を得 る こ とが 困難 なた め,間 接推 定
法 の確 立が な されず ,小 児 の 体組成 は,成 人 で確 立 され てい る物理 的或 いは化学 的 な 一 定性 の原 理 に修正
を加 えた間接 法で推 定 され てい る.こ の よ うな状況 の 中で,5歳 とい う平均的 な年齢 で,長 育期 か ら量育期
へ と移行す る小児 の発 育 に伴 う体組成 の検討 は,十 分 にはな され ていな い
上述 した よ うに,小 児期 の発 育に伴 う身体 の 変化 は,思 春期以降 とは異 な つた特徴 を示す 従 つて,身 体
の外観的状態 である体格 の短期 間で の 変化 は,体 格 の相互関係 に よつて形態 を特徴 づ け る体型 (somatotypc)
に も変化がみ られ るであろ う
体型分類 の歴 史は古 く,医 学的観 点 (Hippocratcs,BC 460‐ 377)か ら始 ま り,心 理学 的観 点 (Sprangcr,E,
Jung,CG,Jacnsch,E.R)か らも行 われ た 体型分類 の基礎 を体質
お いたの は Krctschmcr,E.で あ る .そ の 後 ,20世 紀 の 半 ば に
(Body constitution)的 ,生 物学的特性 に
Shcidon,WHは ,体 型 を内胚 葉性 要 素
(Endomorphy),中 胚 葉性 要素 (Mcsomolphy),外 胚 葉性 要素 (Ectomorphy)の 組 み合わせ か ら分類 した
現在 ,体 力 科 学 な どの分 野 で は ,Shcldon法 を踏 襲 した
Hcath‐ Cattcr法
が広 く採 用 され て い る
しか し
,
Shddon法 は,体 型 が 一 生不 変で,発 生学的に決 定 され た もの とい う仮 定にたつが ,Hcath― Cancr法 は,発 育
期や成熟期 な ど加齢 の過程 にお いて体型 は変化す る とい う前提 にた つている 体型 (somatotypc)が ,骨 格 ・
筋 肉 ・皮 下脂肪 な どの 体組成 相互 の 関係 に よ つて形 態 を特徴 づ け る もの であ るな らば,発 育 のRI盛 な小 児
期 における体型 は変化す るの が必然 であろ う
また,体 型 が小児期 の発 育 に伴 つて変化す る と,当 然 ,体 組成 も変化 している もの と考 え られ る しか し
,
小児期 にお ける体型 が どの よ うな体組成 で構成 され て い るのか,或 い は ,体 型 が加齢 に よ つて 変化す る と
,
そ の体組成 は どの よ うに変化す るのか,こ れ らの こ とは明 らかに され て い な い
.
体組成 モ デ ル は,体 組成 の 量的 な評価 をな しうるが,体 型 について は説明 しない。しか し,Heath・ Carter
法 による体型 を構成 す る 3つ の構成 要素 (oomponcnt)は ,各 要素 の scorcを 算出す る際 に体組成 が配 慮 され て
い る つ ま り,Heath‐ Carter法 に よつて評価 され る体型 は,体 組成 とは同意語 で はな いが,体 組成 を評価
じうる体型 の 形態的 な概 要で ある Endomorphy(内 胚葉性 )は ,体 組成 の脂肪 成分 (Fa)に 該 当 し,相 対的
な肥満 の尺度 であ り,mcsomorphy(中 胚葉性 )は ,身 長 に比例す る除脂肪成分
cc)に 該 当 し,身 長 当
(Fat‐ 針
た りの筋骨格 の遅 しさの尺度 であ る 但 し,体 組成 の 2成 分 モ デ ル に含 まれ な い cctomorphy(外 胚葉性)は
,
endomorphyと mesomorphyの 分布 と身長 に比例す る組織 の分布 とを加 えた ものであ る
体 型 に及 ぼ す 遺 伝 の 影 響 に 関 す る研 究 は ,遺 伝 の 影 響 が 男 児 よ り女 児 に 大 き く,特 に ,女 児 の
cndomorphyと cctomorphyに 対す る影響 が大 きい こ とを報告 し,男 児 について は,mesomorphyは 遺伝的 に
決定 され るが,cndomOrphyと cctomOrphyは ,主 と して環境 要因に影響 され るこ とを報告 してい る (Li,Yし ,ct
配,2006)
一 般 に ,体 組 成 と体 型 間 の 関係 に 関す る研 究 は ,体 脂 肪 率 (%Fat)と cndomOrphyの 間 に はや や 高 い相 関
関係 が 認 め られ ,mesomorphyと 除脂 肪 量
る,し か し,cctomolphyと %Fatや
FFMと
(FFM)の 間 では 中位 の 相 関 関係 がみ られ る こ とを報告 して い
,,1951;Carcr&
の 間 に は負 の 相 関 が 認 め られ て い る (DuPcttuiS α αノ
Phillips,1969;Siaughtcr&Lohman,1976;Slaughtcr a′
α′,1977:Wilmorc,1970).前 述 した よ うに ,若 年 小 児
,
特 に,6歳 以下 の年齢 では,体 型評価 と体組成評価 に関す る基準評点 の 曖味 さか ら,体 組成 と体型 間 の 関係
は,10歳 以上 の小児 よ り信頼性 が低 い もの と考え られ て い る
.
体型 の加齢 変化 に関す る研 究は,Bcrkclcy Growth Studyに お ける 12歳 ,17歳 ,33歳 の 平均 somaOtypcの 分
析結果 か ら,年 齢 と共 に男性 は mcsomorphyが 大 きくな り,女 性 は cndOmorphyが 大 きくな る傾 向 を示 して
いる.ま た,7歳 か ら 18歳 まで の 男児 に関す る大規模 な混合型研 究 (Mcdね rd Growth Study,1956‐ 68)│こ お
いて,年 齢 に伴 うcctomorphyの 増大 と cndOmorphyの 無変化 ,及 び mesomorphyの 一 貫 した上昇が報告 され
て い る (Clarke,1971).し か し,幼 児期 か ら児童期 にわた る小児期 の体型 変化 はそれ ほ ど詳 しくは分析 さ
れ ていないが,2歳 か ら 8歳 まで の 男児 の cndomorphyは 減少 し,ectomorphyは 増 大す ることが報告 され て
い る (Hctth&Cattcr,1971).6歳 か ら 10歳 までの イ タ リア人小児 に関す る研 究は,こ の年齢 間 にお ける
cndomorphyの 増 大傾 向 が男女共通 してみ られ る ことを報告 してい る (Tosclli,S&Grupploni,G,1999)こ
れ らの報告は,概 して,女 児 の cctomophyの 増 大傾 向,mcsomorphyの 僅 かな減少傾 向を報告 し,男 児では
,
一 貫性 の な い傾 向を示 した と して い る また,こ れ らは,女 児 の 方が男児 よ り高い cndOmolphy傾 向 にあ り
,
低 い mcsOmorphy傾 向にあ る とい う性 差 と cctomorphyに は性差 がない とい うことも報告 してい る
Catter(1996)は ,somatOり pCに つ いて,体 の 大 き さに関係 な く,体 型や体組成 に よ つて体格 を表現す る便
‐
利 な dcscHptorで ある と述 べ てい る 従 つて,somatotypcは ,前 述 した よ うに相 対的 な肥満 ,退 しい筋 骨格系
,
痩 せ の評価 に結 び つ くと してい る しか し,3つ の体型要素 (somatotypc componcnt)で あ る Endomophy,
Mcsomorphy,及 び Ectomorphyそ れぞれ が どの よ うな体組成要素 と関連 してい るのか,ま た ,こ の 3要 素 の
組み合 わせ で表現 され る 13の sOmatotypc cttcgoyが どの よ うな体組成特性 を説 明 して い るのかは,必 ず し
も明確 には され て い な い
.
cancr(1990)は ,こ れ までに報告 され たデー タを総合的 に検討 して,2歳 か ら 6歳 までの幼 児 の体型 が
,
男児では内胚葉性 中胚葉型体型 (Endomorphic mcsomolph)か らバ ラ ンスの とれ た 中胚 葉型体型 (Balanccd
mcsomoroh)へ ,女 児 では 中枢性 体型 (Ccntral)へ と変化す る としてい る また ,10歳 か ら 18歳 まで の イ ン
ド人男女 580人 を対象 と した Gakhar,I&Malik,SLの 体型 に関す る研 究は,表 1に 示 した よ うに男児 では
表
110歳
か ら 18歳 ま で の イ ン ド人 男 女 に お け る
somntotypc“ tcgo● esの 出 現 頻 度
Somatotype“ tegry
Boys
Mcsonorphic ectomorp1
25.8% 228%
ectonorph
Endomorphic ectomOrPh
14 2%
l13・
Ccntrat
3ュ
8.1・
/.
7.4%
EndomorphttOmOrph
Mesomorph‐
endOmOrph
lanced lnesomo「
ph
Ectomorphic mesomorph
Mぃ omo「 phic endomorph
7%
“
3olanced ectornorph
Mes● Inorph
C"に
29 8%
20.2%
2'%
63・
19・/.
!6%
/.
5'%
/.
5!・ /.
3'%
09%
06・/_
07%
15%,
C8khar,Lこ M」 :に Sl
中胚 葉 性 外 胚 葉 型 体 型 Mcsomorphic cctomorph(298%),と
バ ラ ン ス の とれ た 外 胚 葉 型 体 型 Bttanccd
cctomorph(25.8%)が 多 く,女 児では BJanccd cctomorph(22.8°/Olと 中枢性 体型 Ccntral(202%)が 最 も多 い と
報告 してい る。この よ うな体型 の 出現頻度 (%)に は民族差 がある もの と考 え られ る
しか し,日 本人小児
に関す るこの よ うな研 究 もな く,加 えて,こ れ らの体型 の体組成特性 は全 く研 究 され ていな い。
も し,こ れ らの各種 体型 が もつ 体組成特性 な どが明 らかになれ ば,Hcath‐ Cattcr法 に よつて評価 されたそ
れぞれ の体型 が,体 力・運動能力 と何 らか の 関係 を示 し,体 力科学 の研 究領域 で有効 に使用 され るので はな
かろ うか.し か し,現 在 まで の研 究では,somatotypeと 体力 ・運動能力 との強 い 関係 は示唆 され ていな い
この点に 関 しては,今 後 もつ と詳細 に検討 され なけれ ばな らな い
4は ,日 本人男児 (4歳 ―H歳 )の
前回 の報告 ‐
Hctth‐ Ca貢 cr法 で評価
した somatoサ pCの 横断的な加齢変
化 を成人 のデ ー タ と比較 しなが ら詳細 に分析 して い る そ の結果 ,4歳 か ら 11歳 まで の 間に以下 の よ うな
齢変化
somatoけ pcの 特性 と tcndが 認 め られ た SomatOtypcを 構成す る 3つ の compOncnt scoreの 平均値 のカロ
をみ る と,Endomorphyは
,7歳 頃 まで は ほぼ一 定値 で推移 し,そ の 後緩 や か に上昇す る
trcndを 示 した
.
Ectomorphyの 平均値 は,8歳 頃 まで緩や かに上昇 し,そ の後は ほぼ一 定値 で推移 した.し か し,Mcsomorphy
の平均値 は,H歳 まで の年齢期 では大 きな変動 を示 さなか つた これ ら 3つ の cOmponcnt scorcの 分布 パ タ
ー ンをみ る と,Endomorphyは ,大 多数 の小児が極 めて狭 い範 囲内
を示 した Mcsomorphyの 分布 パ ター ン は,ど の 年齢 群 も
(25-30)に
40-45に
一極集 中す る分布 パ ター ン
集 中す る類 似 の パ ター ン を示 し
,
Ectomorphyの 分布 は,低 年齢 で は低 い scorcに 集 中 し、年齢 の進行 と共 に高 い scorcへ と徐 々 に移行す るパ
ター ンの加 齢 変化 を示 した これ ら 3つ の cOmponcnt scorcの 平均値 と分布 パ ター ンの変動 か ら,こ の年齢
期 の平均 somatowpcを 評価す る と,4歳 か ら 7歳 までは,Mcso>Endo>Ectoと い う componcnt特 '性 を もつ 内胚
葉性 中胚葉型体型 (Endomorphic mcsomorph)で あ り,8歳 か ら H歳 までは,Mcso≒ Endo>Ectoと い う中胚葉
性 内胚葉型体型 (Mcsomorphic cndomorph)で ある といえ る.Hcath‐ Caner法 に よる体型 の 13 catcgo7に よつ
て この期 間に多 い体型 をみ る と,4‐ 5歳 では圧倒的 に Endomo「 phic mcsomorph体 型 が 多 く,6‐ 7歳 で もこの体
型が最 も多 い。しか し,8‐ H歳 にな る と,McsomOrpht cndomorph体 型 が 多 くな るものの,年 齢 が進 む とそれ
まで とは異 な り多 くの 体型 がみ られ る よ うにな るため,そ れ ぞれ の 出現率は低 下す る 次に多 いのは 中胚
内胚葉型体型 (Mcsomorph‐ cndomorph)で あつた 4歳 か ら H歳 まで の小 児期 に多 くみ られ る Endomorphic
葉‐
mcsomoph体 型 ,Mcsomorphic cndomorph体 型 ,及 び Mcsomorph‐ cndomorph体 型 の 出現頻度 の加齢 変化 をみ
ると,4歳 で最 も多 くみ られ た Endomorphic mcsomorph体 型 は,9歳 まで年齢 の進行 と共に激減す る 一 方,4
歳では殆 どみ られ なか った Mcsomorpht cndomorph体 型 は,7歳 まで 5%程 度 の 出現率 であつたが,7歳 以降
は出現率が高ま り,10‐ 11歳 で最 も多 い体型 とな った McsomOrph‐ cndomorph体 型 は,4歳 か ら ll歳 まで
15‐
20%の 出現率 を維持 し続 ける体型 であった.こ れ ら小児期 にお ける典型 的な体型 の compOncnt scorcは
,
そ の dominallcyや bttanccは 変化 しな くて も scorcそ の もの は加齢 変化す る.そ の た め,somatochan上 に plot
した年齢 の異 な る同 一 体型 は,同 一領域 内で変動す る ことがわか つた
.
これ まで の 報告 (1‐ 4)は ,男 児 の 体型 を中心 に分析 して きた.し か し,単 一 民族 内 の 体型 に 関す る研 究で
は,明 らかな性 的 二形 (scxutt dimorphism)が 報告 され てい る Scxud dimorphismと は,雌 雄 異体 の 動物 にお
ける主 と して外部的 に現れ る形 質 が性 に よ つて 異 な るこ とを言 う ヒ トにお け る性 差 はそれ ほ ど大 きくは
な いが,身 体 の 大 き さ,輪 郭 ,身 体各部位 の プ ロポー シ ョン,皮 下脂肪 量,体 毛 な どに性 的 二形 がみ られ る
報告 した よ うに,男 女 の形質や体組成 にお け る生物学的 な差異 を反映 してい る こと
体型 は,H洲 l(1982)力 `
か ら体型 には性 的 二形 が あ る これ まで の研 究 では,一 般 に,体 型 の性 的 二形 は,青 年期 に大 きくな る こと
が明 らかに され てい るが,小 児期 の 男児は女児 よ りmcsomorphicで cndomorphicで はな い ことが明 らかに さ
れ ている
6
そ こで,本 報告 は,九 州 地 区に生活す る 4歳 か ら 11歳 までの小児総計 1,870人 を対象 に小児期 にお ける
体型 の加齢変 化 と体組成 特性 を分析 し,そ れ らの性差 について検討 している
.
「小 児 期 に お け る主 要 体 型 の 身 体 組 成 学 的 特 性 」
方法
Sample
ぅ
サ ンプル は,1998年 -2008年 にか けて福岡県 と宮 崎県 に在住す る 4歳 か ら 11歳 までの男児 918名 と
女児 952名 を被験者 と した人 体計測値 と体組 成測定値 である
.
人体計測 と形 態指数 の 算 出
人 体 計 測 は ,身 長 (Staturc,cm),体 重 (3ody mass,kg),上 腕 囲 (Uppcr arm gitth,cm),下 腿 囲 (Cttf
glrth,cm),上 腕 骨 端 幅 (Humcrus brcadth,cm),大 腿 骨 端 幅 (Fcmur brcadth,cm)を マル チ ン法 に よる一
形 態 指 数 は ,上 記 の 計 測 値 を用 い て ,身 長 ・体 重 比 (Hcight wcight饉
般 的 な方 法 で 実施 した
cm/kglお )と Body mass indcx(BMI,kg/m2)を
算 出 した
lo;HWR,
.
皮 下脂 肪 厚 の 測 定
皮下脂肪厚は,身 体 5部 位 (腸 骨上部 i
Suprailiac。
上腕二頭筋部 ;Biccps。 上腕 三頭筋部 ;Triccps・
肩甲骨下部;Subscapular'下 腿部 ;Mcdial c劇 0を Harpcndcnキ ャ リパー で同一検者 が測定 した。
体 組 成 の 測 定 と体 組 成 指 数 の 算 出
小児の体組成は,生 体電気イ ンピー ダンス法 (BloclcctHcd impcdancc andysis;BIA)に
た イ ンピー ダンスは,電 圧
10Vp‐
よつて推定 し
p,周 波数 50kHz,500μ Aの 定電流を発するイン ピー ダンス測定器を用
いて,4電 極法 (tctrapolar)に よって測定 した 体脂肪率
(%FM)は , 12歳 以下の小児に適用できるよう
に開発 された Houtk00pcr′ /α /(1989)の 下記 の式 (l)に よって推定 した
.
%FM=(‐ lH)*(ht)2/BI+104*wt+1516・
・・ ・ ・(1)
こ こで ,%FMは 体 脂 肪 率 ,htは 身 長 (cm),BIは イ ン ピー ダ ン ス
除脂肪 量
(Fat‐ 針cc
),wtは 体 重 (kg)で あ る
lllass;FFM,kg)は ,体 重 ,kg*(%FM/100)か ら求 め た
体脂肪量指数 (Fat mass indcx,kg/m2)と 除脂肪量指数
長,m2と 除脂肪量,kg/身 長,m2で それぞれ算出 した
体型 分類
(Ω
(Fat‐
■cc mass indcx,kノ m2)は ,体 脂肪量,kg/身
体型 は ,Hcath‐ Cattcr法 に よ る 3要 因 の cOmponcnt scorc(Endomorphy,Mcsomorphy;Ectomophy)を
,
下記 の 式 (2)‐ (6)に よ って 求 め ,分 類 した
内胚 葉 要 因 (第 1要 因 :EndomollDhy)==o7182+O1451(X)-000068(X2)+00000014(X3)。
.(2)
こ こで,X=(TsF+SSF+SIF)*(17018/Hcight,cm)で あ る
中胚 葉 要 因 (第 2要 因 :Mcsomorphy)=0858*Humcrus brcadth+0601*Fcmur brcadlh+0188*oorrcdcd arln
girth+o161*corrcctcd calf gi貢 h― Hcight*0.131+4.5・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。(3)
ここで,colTcctCd arm girth=(UppCr arm girth,cm―
skinfold/10,cm))で あ る
.
外胚 葉 要 因 (第 3要 因 ;Ectomorphy)│ま
,
HWR≧ 4047の 場 合 :=0.732*HWR-2858・
4075>HWR>3825の
場合
トした
3‐
・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・・ ・・ 。(4)
;=0463*HWR-1763・
HWR≦ 3825の 場 合 ;=01・
次 に ,そ れ らの
(TSF/10,cm))と cOrrcctcd calf girth= (calf girth,cm― (Calf
・ ・ ・ ・・ ・ ・・ ・・ ・ 。・ ・ ・ 。 (5)
・・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・・ ・・ ・・ ・ (6)
componcnt scorcか ら次 式 (7),(8)に よって
X― ,Y‐
軸 の 値 を求 めて sOmatochanに プ ロ ッ
.
X=Ectomorphy― Endomorphy・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。(7)
Y=2*Mcsonlorphy― (Endonorphy― Ectomorphy) 。・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。 (8)
併せ て表 2に 示 した somatOtypc catcgOncsに よって 13体 型 に分 類 した
表 2 Somatotype“ tegoryの 判 別 基 準
%matotype“
tegories
1.Central
2.3alanced endomorphy
3 ルlesomo「 phic cndomorph
Denn■
10。
(dolllin3●
Ce OFthe component“ ore)
Endomorphyキ Mesomorphy■ Ectomorphy
Endomorphy,Mesomorphy■
Ectomorphy
Endomorphy>Mesomorphy>Ectomorphy
4 Mesomorph→ ndomorph
Endomorphy≒
S EndomOrphic m“ omorph
MesomorPby>EndomorphPEctomorphy
ヽ
4esomOrphy>Ectomorphy
6.3alanced mesomorph
Mesomorphy>Endomorphy≒ Ectomorphy
7 Ectomorphic mcsomorph
ヽlesomorphy>Ectomorphy>Endornorphy
8 Mcsomorph‐ ectomorph
9ヽlesOmorphic cctolnorph
10 BAlanccd ectomorph
1l Endomorphic ectomorph
ヽlesomorphy■ Ectomorphy>Endo口 orphy
Ectomorphy>Mesomorphy)Endomorphy
Ectomorphy>Endomorphy■ ヽlcsomorphy
Ectomorphy>EndomOrphy>Mcsomorphy
12 Endomorph― cctomorph
Endomorphy■ Ectomorphy>Mcsomorphy
13 Ectomorphic endornorph
Endomorphy)Ectomorphy)Mcsomorphy
統 計 的方 法
結果は,全 て Mcan tt SD で表記 し,年 齢別 平均値間 の差 の 有意差検 定には対応 の な い Studcnt's/‐ tc蛍
と onc‐ factor ANOVAを 用 い 各測定項 目及 び componcnt‐ scorcの agingに 伴 う変動 の有意性 の検定 には
,
onc‐
factor ANOVAを 用 いた
,
しヽ
ずれ も 5%未 満 を有意水準 と した
結 果 と考 察
I.被 験者 の人体計測 学的特性
表 3は ,4歳 か ら 11歳 までの男児被験 者 918名 と女児被験 者 952名 の 人体計測値 を平均値 と標準偏
で示 した もので ある
身長 ,体 重 ,上 腕 囲 ,下 腿 囲,上 腕骨端幅 ,大 腿骨端幅 の 4歳 か ら H歳 までの 平均
値 は,男 女 ともに漸 次増 大す る有意 な加齢 変化 を示 した
身長 ,体 重 ,上 腕 囲 ,下 腿 囲 の年齢別 の 平均値
間 に有意な性 差 は認 め られ な いが ,上 腕骨端幅 と大腿骨端幅 の年齢別 の 平均値 間 だ けには,4歳 か ら H歳
まで男児が有 意 に大 きい とい う性差 が認 め られ た (図 3).
表
3
被 験者 の身 長
,体 重 ,上 腕
囲 ,下 腿 囲
,上 腕 骨 端 幅
と大 屁 骨 端 幅 の 年 齢 別 平 均 値 と そ の 性 差 及 び 年 齢 変 化
Upper ar■ 8:● h,Cm
cids
:6い
1:
:`ヽ 14
1'2J6
1811■
lワ
18 9tl,
1,8t23
76,± 05
''4■ 05
206=23
21‐
25
み υO″ ′
cJr8,● 、 cm
66“ 03
ciHs
684■ 03
7● 3■ 04
735■ 04
324± 05
85た 05
0
5
0
0
0
5
0
0
0
5
0
0
0
5
0
0
0
5
0
0
0
5
0
0
0
5
0
0
345678910111213
図
AGE,yr
3上 腕 骨 端 幅 と 大 腿 骨 端 幅 に お け る 年 齢 別 平 均 値 と そ の 性 差 及 び 年 齢 変 化
9
′く θ00′
表 4は ,身 長 と体重 の測定値 か ら算出 した身 長 一
体重比
(BMI)の 年齢別平均値 を示 した
(Hcight‐ Wcight
Ratio;HWR)と Body mass indcx
HWRと BMIの 年齢知1平 均値 は,男 女 とも 11歳 まで漸次増大す る有意な
加齢変化 を示 した。年 齢別 平均値 間 の性差 は,5歳 女児 の BMIが 男児 よ り若 干小 さい とい う差
(pく
05)は
み られ たが,そ の他 の年齢 間 では有意差 は認 め られ なか つた
.
体 重比 とポデ ィマ ス・ イ ンデ ックスにお ける年齢別 平均値 とその性 差及 び年 齢変化
表 4.身 長 ―
Mc,■ ■ Sp
H“ g“ ‐
Weth
、lcan
i SO
Mcan=SD
卜:● ■■■Sp
Mcan i SD
Mc■
:l±
SD
McAnt SD
卜lean±
SD
RA“ 。,cmA3“
Bodyヽ 1■ ==:nde■ .L8/m:
Cirt5
図 4は ,身 長 ,体 重 ,BMl,HWRの 年齢別 平均値 と標準偏差 を示 し,年 齢別 の全 国標 準値 (点 線 )を 併
せ て示 してい る
これ らの こ とか ら,4歳 か ら H歳 まで の小児 では,身 長 と体重 のサイ ズそ の もの,及 び
身長 と体重 の バ ランス に も有意 な性 差 が な く,今 回 の被験者 の 平均値 は,全 国標 準値 とも大 きな差異は示
一
一
して い な い
.
BOYS
¨‐
・0・・¨ Boヽ 'S‐ NAT10NAし
・
・‐
・
・・・ CIRLS NAT!ONAL
●
CIRLS ・
0
0
0
0 ∞ ∞ ∞ 0 ∞ 0 ∞ ∞
0
Q
0. 5. 0. 5. 0.
,
,
19∞
奎
:壼 1率
1劃I
「
難躙
=凛
E バ
H 一 一 一 一 一
46.Oll
=
45.∞
44.∞
43.00
42.00
41.00
4000
`.0
図
5.0
60
7.0
4身 長 ,体 重 ,BMl,HWRに
8.0
90
ACE,yr
!0.0
11.0
12.0
おける年齢別平均煩とその性差及 び年齢変化
10
H.被 験 者 の 体 組 成 学 的 特 性
表 5は ,皮 下脂肪厚 4部 位 の年齢別 平均値 を示 し,そ れ らの加 齢変化 と平均値 間 の性差 を示 してい
る
4部 位 全 ての加 齢 変化 は男女 とも有 意 である
表
5被 験者 の皮 下脂 肪厚 4部 位 にお け年 齢別 平均値 とその性差及 び年 齢変化
4 yr
cal「
5‐ lr
SD
Meantt SO
107=22
:02■ 25
M● ■
●■
ヽ1“ LI
年齢別 の平均値 は,有 意 ではないが全 年齢 にわた つて
',「
9‐ yr
l時 r
6‐ yr
時 r
ヽ ■ntSD Mc8n± SD Mcin t SD M“ ni SO Mcan t SD
1●
mm
22.5
BOYS ・ ・‐
―
¨‐
200
:75
15,0
12.5
100
7.5
50
2.5
200
17.5
15.0
描 ‖
12.S
10,0
7.5
50
175
150
12S
10.0
75
50
25
30.0
275
25.0
:宰
225
20.0
:7.5
争
警姜
:珪 霧
華
ア14υ ア…
I―
15.0
12.5
lI・ IIIIヨ II
イ
‐
‐
‐
‐宇塑‐
・ ……Ⅲ…‐
……+… …+・ ……■……
+・ ……Ⅲ
i… ′
十……
・
・
100
75
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
ACE,yr
図
5,
皮下脂肪厚 4部 位 における年齢別平均値とその性差及 び年齢変化
Mca“ 士 SD
女児 の皮 下脂肪厚 が男児 の 平均値 を上回 つ て いお り,概 して女児 の 平均値 が 有意 に高い傾 向にあ るのは
,
6歳 までの若年小児 であ った (図 5).但 し,下 腿 部 の皮 下脂肪厚 だけは,4歳 か ら 10歳 まで殆 どの年齢 で
女児 の値 が有意 に大 きか った
表 6は ,体 組成 の年齢別平均値 を示 してい る
ここに示 した体組成 5変 数 の全 ては,漸 次増大す る有意
なカロ
齢変化 を示 した。 中 で も,除 脂肪 量変数 の平均値 は男児 の値 が高 く,体 脂肪 量変数 の 平均値 は女児 の
値 が高か った
しか し,体 脂肪 率 (Pcrccnt Fat Mass,%)を 除 いて,除 脂肪 量変数
(Fat‐ Frcc
Mass,kgI Fat‐ Frcc
Mass lndcx,kg/m2)と 体脂肪 量変数 (Fat Mass,kgi Fa Mass lndcx,kg/m2)の 年齢別 平均値間 には有意 な性差が
認 め られ なか つた
表
6
除脂 肪 量 ,体 脂 肪 量 ,除 脂肪 量指数,体 脂 肪 量指 数 ,体 脂 肪 率 にお ける年齢 ,1平 均値 とそ の性 差及 び年 齢変化
Mで
F8:‐
CiH`
Fnt‐ rrce
F■
図
ュni
SD
M● 2■ ■SD
Mcョ ntt SD
Mcan■ SD
Mcan t SO
Mcan t SD
M● antSp
2,2¨ 6
311■0'
383± 03
478t18
55■ 22
65基 2`
Mcan± SD
′″0ヽ η
78631
′く Oο θ′
Fn"M8“ ,kg
253■ 04
M"s inde■ ,k3/m'
,M“ s:ndex.kg/m=
6は ,体 組成 変数 の 中で唯 一 有意 な性差 を多 くの年齢 でみ られ た体脂肪 率 の加齢 変化 を示 して い る
体脂肪率は,若 い
4歳 か ら既 に女児 の 平均値 が高 く, H歳 まで年齢 の進 行 と共 に男児 との 平均値 の差は
漸次大 きくな ってい く傾 向にあ つた。
―
26.0
BOYS‐ ―‐
――
GlRLS
24.0
220
20.0
I
18.0
︲
,
一
140
一
一
16.0
,
,
,
︲
‘
・
12_0
3456789101‥
213
AGE,yr
図
6体 脂 肪 率 に お け る年 齢 別 平 均 廼 と そ の 性 差 及 び 年 齢 変 化
12
,
III.被 験 者 の 平 均 体 型
1。
(Mean somatotype)と そ の 特 性
Somatotype compOnent scoreの 年 齢 変 化 と性 差
表
7は ,被 験者群 の平均体型
(Mcan SOmatotypc)を 求めるために算出 した年齢別 の sOmatotypc
componcnt scorc(Endomorphy,Mcsomorphy,Ectomorphy)に おける平均値を示 し,図 7は ,そ れ らを図示 した
ものである.内 胚葉性要因 (Endomorphy)の 平均 scorcは ,男 女 とも 7歳 まで緩やかに低下 し,そ の後
表
7被 験者 の somato,pe
cOmponent scoreに
H
お け る年 齢別 平均値 とその性差及 び年齢変化
26“ 08
2,“ ::
700
650
6.00
550
5.00
450
100
300
250
2.00
″留__■ lJL■ _メ 押■■だ」
―………………三≦と二_..リドユだ」
″留
MESOMORPHY
550
1.50
4.00
::
::
3.50
3.00
2.50
2.00
550
500
450
4.00
350
300
250
200
1 50
1.00
050
4
5
6
7
8
9
10
11
ACE,yr
図
74歳 か ら H歳 ま で の 男 女 小 児 に お け る 3つ の componcnt
sco rcの 年 齢 変 {し
歳 まで緩や かに上 昇す る trcnd を示 し,各 年齢 とも女児 の 平均 scorcの 方が若干 高 い ものの
,
13
有意 な性差 を
示す の は 7歳 までであった
=471)か ら H歳
中胚葉性 要因 (McsomOtthy)の 平均 scorcは ,男 女 とも 4歳
(男
児=497,女 児
児=390,女 児二3481)ま で一 貫 した低 下傾 向 を示 し,年 齢別 平均値 は,こ の期間 を通
(男
して男児が 女児 よ り高い値 を示 した 外胚葉性 要因 (Ectomorphy)は ,上 記 2要 因 とは異 な り,男 女 の 4歳 か
ら H歳 までの 各平均値 間には有意差が認 め られず,一 貫 して scorcは 上昇 した これ らの ことか ら,小 児期
の,Endomorphyは ,女 児 の値 が大 き く,男 女 とも 7歳 を最小値 と して減少 し,次 い で増 大す る とい う trcnd
を示 し,McsOmorphyは ,小 児期 を通 して男児 の値 が 高 く,一 貫 して減少 し続 け る傾 向にあ り,Ectomorphyは
男女差が全 くみ られず ,小 児期 を通 して増 大 し続 け ることがわか る
2。
年 齢 別 にみ た 平 均 体 型 の 出現 頻 度
表 8と 表 9は ,Hcath‐ Cancr法 の Cancr'classinca10n(表 2;Cancr,1980)に よ つて 13の catcgoncs
に分類 した年 齢 別 の 体 型 の 出 現頻 度 を示 して い る
度 を年齢別 に示 した
8 4歳
表
Bnl■
8は 男児 の ,表 9は 女 児 にお け る各種 体型 の 出現頻
.
SomatOrv"catego「
Centr● I(E口 d■ Mes■
表
から
Eco
4(18)
■ced endomorph(End>卜
H歳
ま で の 男 児 に み られ る 体 型 分 布
ics
ic`■
Ect)
M● omOrphic endomo「 Ph(End>M6>Ect)
ヽ16omOrph“ 口 morph(Endキ ヽlcs>E(1)
3(44)
1(04)
│'(213)
1(:6)
6(30)
1で
0(79)
:0(11)
3(48) 17(227) 21(214) 15(238) 8(21o
8,(,5)
│,(218) 21(H5)
S(8り
147(160)
10(133)
`>End>Ec() 130('47) 123(547) 30(43') :`(258)
BJanc“ m6。 mOrPh(` 16>End■
Ect)
6(34) 28(124) 3((18`)
Ectomorphic lll_OmOrph(Mcs>Ect>EnO)
Ect>End)
Orph(Eci>M`>End)
ect“
InOrph(Ec(>End■ 卜lcs)
ヽ:● OmOrpbЧ κtomorph(卜 iCS■
ヽ
`60mOrpht
BJ,nccd“ :。
3'(40)
2(20)
lo(41) :3(,1)
`。
Endomorp卜 にmGomorph(ヽ
8(82) ,(:43) 1(26)
2(11)
口
8(107)
2(32)
(112)
8(12') `(158)
,(,1,
4(`3) 4(105) 3'2(405)
バ (403) :0(133) !,(112)
4(63) l(26)
‖,(130)
(,1) 3(48) 0(40) 4(41)
27(29)
!(06) 3(13)
,(49)
6(97) i3(1,3)
,(92) 6(95) 2(53)
,(5_3)
:(05) 3(48) `(80) 15(153) S(7,) 5(132) 35(38) “
3(13) 2(11)
2(2') ,(,2) S(,9)5(132) 26(28,
│(:8)
い
Endom。 phic ectomorph(Ect>EndⅢ 16)
「
EndomOrph―
rctOl● orph(End■
3(48)
E(:>M`)
2(13)
:(10) :(16) 1(26)
1(16)
Ectomorphlc endOmOrPh(End>Ecl>Mcs,
s(o5)
3(03)
1(ol)
表 9.4歳 か ら H歳 までの女児 にみ られ る体型分布
Somato,pe c●
:● 8。
市
“
2(14)
CcntrJ(End■ Mcs■ Ect)
Bョ Lnced
endomorph(End>ヽ 16■ Ect)
ヽ1も OmOrpht cndomo中
h(End>M“ >Ect)
卜icsomorPh― endomorph(End■
Mc,臓
i3(58)
16(39)
0(:])
2(11)
1,(134) `S(202)
65(458)
85 (381)
'(134)
8(98) 1`(126) 12(128)
:(15)
2 (24)
│ (36)
)
2'(329)
2, (261)
25 (2``)
62 (314)
:: (164)
12 (:`6)
22 (198)
, (,6)
23 (156,
14 (209)
`3 (23,)
13 (19“
367)
3 (85)
77(8り
, (132)
27(23)
14 (264)
215(226)
5 (94)
27:(285)
:(19)
50(5■
`)
EndomOrpblc m esomorPh(` 16>End>Ect)
飩 1=nced m6omorph(卜 16>Cndキ Ecl)
Eciomorphlc lnoomorph(M“ >Ect>End)
54(380) 60(269)
2(14) 15(67)
:2(67) 2(30)
1(04)
3(17) !(15)
5 (61)
' (85)
6 (54)
16'(1'5)
4 (36)
, (74)
1(:1,
ヽ!6omo「 PhHκ tOm orph(ヽ 16■ Ect>End)
│(22) ,(134)
5(61)
卜ltsOmorphic ec=omorpl(Ect>M● s>End)
3(:7) 1(15)
4 (“
5(28)
8 (98)
14 (126)
3(37)
4(36) 4(‐
BJincrd cctOmOrph(Ec(>End■
EndOmorphlc ec(omorPh(E〔
MO)
`>End>卜
10)
5(75)
1(:S)
,)
I(12)
Endomorph_1。 morph(End■ Ect>M cs)
E(lolnorPht endomorph(End>Ec:>M6)
3(27)
0(32)
1(0')
`(06)
28(29)
, (74)
2 (38)
23(24)
15 (:60)
3(151)
55(58)
6 (5■ )
│(3`)
3(57)
1(11)
2 (2 1)
)
4 ('5)
3(5')
3 (57)
)
16(1 7)
11(: 2)
0(0`)
図 8は ,4歳 か ら H歳 までの 小児期全体 に出現す る男女各体型 の頻度 を%で 示 してい る。 この 図か ら,4
歳か ら H歳 までの小児期 にお い て最 も多 くみ られ る体型 は,男 児 では内胚 葉性 中胚 葉型体型 (Endomorphic
mcsomorph)で 405%,女 児では中胚葉―内胚 葉型体型
14
(Mcsomorph‐
cndomorph)で 285%で あ つた.次 いで
,
多 くみ られ た体型 は ,男 児 の 中胚 葉―内胚 葉型体型 160%と 女児 の 中胚 葉性 内胚 葉型体型 (Mcsomorphic
cndomorph)226%で あ つた
%
500
475
450
42.5
40.0
37_5
350
32.5
30.0
275
250
22.5
20.0
:7.5
150
12.5
100
〓ヽ“O Σ Oい0ロ
エヽ“ O E O nzロ
0いOZくコく∞
エ ヽ“OΣ O卜︶い
〓& o E o8 〓
工ヽαO Σ O ●2”
0目中”︼
O E 00たい
〓︻“O 〓 〇 ∩Z●
︲
〓ヽ“O E O ∽口〓
〓ヽ“O E O∽崚Σ
0日O Zく コく “
ン嵐 ﹄“ O Σ 0 0 Zロ
75
50
25
00
SOMATOTYPE
図
84歳 -11歳 までの 男女 児童における体型の度数分布
図 9は ,小 児期全体 を通 してみ られ る体型 を 13領 域男1に 示 してい る 特 に 多 くみ られ る男女児 の体型 は
男児が Mcsomorphy寄 りに位 置 し,女 児が Endomorphy寄 りに位 置 し,男 女 とも Ectomorphyか ら遠 い体型
であった.男 女共 ,Mcsomorphy(中 胚葉性 )と Endomorphy(内 胚 葉性 )が ほぼ等 しく,Ectomorphy(外
胚葉性 )が 最 も小 さい McsomOrph cndomorph(中 胚葉―内胚葉型体型)が ,共 通 して多 くみ られ た。次に,男
児では Mcsomorphyが 優位 を占める Endomorphic mcsomorph(内 胚葉性 中胚葉型体型 )が 多 く,女 児では
Endomorphyが 優位 を占め る Mcsomorphic cndomorph(中 胚葉性 内胚葉型 )が 多 くみ られ た
藁
lc“ 国
o:4●・/.
C:&1・/.)
ectomorpL(B:3.8%.
図 94歳 からH歳 までの男児(B}と 女児(G)に みられる13 somato″ pcの 出現率
図 10は ,表 8と 9に 示 した年 齢 別 体型 の 出現 率 を図示 して ,体 型 分 布 の加 齢 変 化 をみ た もの で あ る.小
15
,
児期全体 を通 してみ られ る大 きな特徴 は,4歳 ,5歳 ,6歳 とい う若年小児 の体型 は数 が少 な く,特 に男児
の体型は Endomorphic mcsomorphが 圧倒 的 に多 く,女 児では McsomOrph‐ cndomorphに 集 中 して多 くみ られ
7歳 以降 ,男 女 とも特 定 の 体型 に集 中す ることな く,H歳
た
にか けて数多 くの 体型 が出現す る傾 向がみ
られた。 従 つて,6歳 以降 の 児童期 に特有 の体型 を特定す る ことはで きな いが ,4歳 か ら 6歳 まで の幼児特
有 の体型 は,男 児 が Endomorphic mcsomorph(内 胚葉性 中胚葉型体型 ),女 児 が Mcsomorph‐ cndomorph(中
胚葉―内胚葉型体型 )で あ る こ とがわか る
%鰤mm卸姉mmm¨師珈“卸枷珈麺Ш¨鰤珈“鰤¨珈mm”珈枷“帥mmmm¨
IIIIIIヨ LIIIIIIIIIIIIIII
I:二 ::::III
EII::::::::I::::三
:::::::I::::::::I
:::::::::::::::::::::::::
図 10年 齢別にみた13の
図
Hは ,13の
:::::::::::::::::::::::::
som8to,Pc catC80H“
における度数頻度の比較
somatotypc catc30ウ 別 に 出現頻度 の 年 齢 変 化 をみ た もの で あ る
体 型 の 出現頻 度 に大 きな
年 齢変化 と性 差 がみ られ る の は ,Mcsomorphic cndomorph,Mcsomorph‐ cndomorph,Endomorphic mcsomorph
の 3体 型 で あ り,そ の 他 の 10体 型 に は 大 きな午齢 変 化 や性 差 は認 め られ なか つた。 大 きな年 齢 変 化 や性 差
がみ られ た上 記
H歳 まで
3体 型 の 中で若 年 小 児 ほ ど出現頻 度 が 高 く,7歳 頃 ま で漸 次 出現頻 度 が低 下 して ,そ の 後
10%程 度 の一 定頻 度 に変 化 す る体型 は ,Mcsomorph‐ cndomorphと Endomorphic mcsomorphで あ つ
一 方 ,頻 度 そ の もの は それ 程 高 くは な いが ,幼 児期 の 頻 度 が低 く,7歳 頃 か ら出現頻 度 が 上 が り
た
20‐
30%の 一 定比率に変化す るのは Mcsomorphic cndomorphで あつた
しか し,そ の他 の 10体 型 は,4歳 か
ら H歳 まで一 貫 して 10%程 度 の 出現頻度 で大 きな年齢変化 も性 差 も示 さなか つた
齢 変化 とその性
しか し,小 児期 にお け る この よ うな平均体型や午齢男l体 型 の 出現頻度 ,及 びそれ らのカロ
差 な どを分析 した研 究 は,わ が 国 をは じめ諸外 国 に もみ られ ず (思 春期 以降 に つ いては あ る ;Gakhar,1,
Mdik,S.L.),本 報告 の結果 は比較す る ものが な いため, これ らの結果 がわが国小 児 の特性 であ る とは言 い
16
切れな い
0m0
0珈卸鰤仰珈﹁脚¨帥珈]仰珈mm回¨
%帥珈鰤卿mm珈]¨鰤加帥仰珈珈珈︲
0珈帥仰Ш脚抑鰤回帥珈[鰤mmmm¨鰤珈m伽伽珈mmm8
0
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8
BOYS
‐
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・¨――¨――¨CENTRAL__¨ _¨ ―‐
__¨
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BALALCanENooMoRPH___
IIIIttI… I
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6
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3
N嶺 ,E…
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8
9
10
1 1
12
ACじ ,yr
12
ACじ ,)r
図
H13の
sOmntOtypc catcgoncsに お け る年 齢 別 頻 度 の 変 化
Ⅳ .小 児 期 にお け る主 要 体型 の 特 性
1.小 児 期 にお け る主 要 体 型
図 12は ,小 児期
の 出現率 を示 して い る
(4‐
H歳 )に お いて 男女共通 して 多 くみ られ る主要 な 4つ の平均 Somatotypc
男児では Endonlorphic mcsomorph(内 胚葉性 中胚葉型体型 )が 圧倒 的に多 く,2番
目に多 い Mcsomorph‐ cndomorph(中 胚 葉―内胚葉型体型 )よ り 25倍 ,次 に多 い Bdanccd mcsomorph(バ ラ
ンスの とれ た中胚 葉型体型 )の
31倍 高 い出現率 を示 した。女児 では,特 に高 い 出現率 を示す体型 はない
が ,McsomOrph‐ cndomorph(中 胚 葉 ―内胚 葉 型 体 型 )が 高 い 出現 率 を示 し,2番 目に 多 い Mcsomorphic
cndomoph(中 胚葉性 内胚 葉型 体型 )や 次に多 い Bdanccd mcsomorph(バ ランスの とれ た中胚 葉型体型 )の
それぞれ 12倍 と 16倍 とい う出現率であ った
17
500
47.5
45_0
42.5
40.0
375
350
325
300
275
250
22.5
200
175
15.0
125
100
75
50
25
0.0
ENDOMORPH
ENDOMORPHIC BALANCED
ENDOMORPH MESOMORPH MESOMORPH
SONIATOTYPE
図
12小 児 期 (4-H歳 )に 代 表 的 な 体 型 の 出 現 率
図 13は ,小 児期 にお ける主要な 4体 型 の 出現率 の年齢 変化 をみた もので ある
出現率 に差 はみ られ るが
各体型 の 出現率は男女 で共通 した変化 を示 してい る Endomorphic mcsomo甲 hと Mcsomorph‐ cndomorphは
,
,
4歳 か ら 8歳 位 まで出現率 が漸次低 下す るが, この年齢期 では高い出現率 を示 し,そ の後 ,低 い一 定の 出
現率に変化 した
逆 に,Mcsonlorphic cndomorphは
,4歳 か ら 7歳 までは出現 率が低 く,そ の後 ,や や 高 い
出現率へ と変化 した Balanccd nncsolnorphは , 男女で異な つた変化 を示 し, 男児 の この体型 は 7歳 までけ
1
現率 が増 大 し,そ の 後低 下す る変化 を示す が,女 児 の この体型 は小 児期 を通 して終始低 いが一定の出現率
で推移 した。 しか し, これ らの結果 は,横 断的な平均 somaotypcの 出現率 の変化 で あ り,個 体 の体型 が ど
の よ うな加齢 変化 を示す かは不明で あ る.個 体 の体型 が小児期 を通 して どの よ うに変化 して い くかは非常
に重要な課題 であ るため,大 きなサ ンプル 規模 に よる縦断的な研 究 が必要であ る
%
80.0
75.0
70.0
65.0
60,0
550
50.0
45.0
400
350
300
250
200
15.0
100
50
00
80.0
75.0
70.0
65.0
60.0
550
50.0
45.0
400
35.0
30.0
25,0
200
15.0
10.0
50
00
3
4
5
6
7
8
9
10
11
人GE,yr
児期
図 13」 ヽ
(4H歳
)
に お け る 主 要 体 型 の 年 齢 BJ出 現 率 の 変 化
18
12
2.小 児 期 に お け る 主 要 4体 型 の component特 性
表 10は , 男児 で 95%,女 児で 226%の 出現率 を示 した Mcsomorphic cndomorph(中 胚 葉性 内胚
葉型 体型 )に お け る componcnt scorcの 年 齢男1平 均値 を示 して い る.こ の 体 型 の Endomorphyの 女 児 と
齢 に伴 つて scorcが 増 大す る有意な変化 と女児 の Ectomorphyに scorcが 有意 に
Ectomorphyの 男児 には,カ ロ
減少す る傾 向がみ られ た。Endomorphyの 年齢男1平 均値間には どの年 T 間 に も有意 な性 差 は認 め られ なか つ
「
た Mcsomorphyと Ectomorphyの 平均値 間 では ,5歳 と 6歳 の 男児 の Mcsomorphyが 有 意 に大 き く
,
Ectomorphyで は 5歳 女児 の値 のみ が有意 に大 き く,他 の年齢 では平均値 間に有意 な性 差 は認 め られ なか つ
た
.
表 10 Mesomorpht cndomorph somatotypeに お け る 3つ の compOncnt scorcの 年齢別平均値 と sco reの 年齢変化
―
表 11は ,小 児期 を通 して男女全体 の 224%に み られ た Mcsomorph‐ cndomorph(中 胚葉 内胚葉型体型)
にお ける componcnt scorcの 年齢別平 均値 を示 して い る Componcnt scorcが 有意 な加 齢変化 を示 さな いのは
,
Mcsomorphic cndomorphと 同様 に男児 の Endomorphyと Mcsomorphyだ けであ り,男 児 の Ectomorphyと 女児
の 全 て の componcnt scorcは ,有 意 な 加 齢 変 化 を示 した
一 方 ,年 齢 別 平 均 値 間 の 性 差 をみ る と
,
Endomorphyは 7歳 を除 いた全ての年齢 で有意差がみ られず ,McsomOrphyで は 8歳 と 11歳 を除 いて 男児 の
scOrcが 大 きい とい う有意 な性 差 がみ られ た.し か し,Ectomorphyは 殆 どの年齢 で女児が大 きな値 を示 し
,
有意な性差 を示 した の は 5,7,10歳 の み であ つた
表 1l Mcsomorphマ ndomorph somatotypcに お け る
3つ
の compOncnt scorcの 年 齢 別 平 均 値 と sco reの 年 齢 変 化
19
表 12は ,小 児期 を通 して男女総計 1,870名 の うち 288%に み られ た Endomolphic mesomorph(内 胚葉性
中胚葉型体型 )に お ける componcnt scorcの 年齢別平均値 を示 して い る.こ の体型 では,女 児 の Endomorphy
を除 いて全て の cOmponcntに 有意 な年齢変化がみ られ た。 しか し,女 児 の この体型 は 10歳 以降には 1例 も
み られ なか つた
この体型 の Endomophyは
,殆 どの年齢 で女児が大 きな scorcを 示 したが,有 意差 を示 し
たのは 5歳 のみであ つた Ectomorphyも 全年齢 で女児が大 きな平均値 を示 したが ,有 意差 を示 した の は
歳 と 9歳 であつた
逆 に,Mcsomorphyは
5
,全 年齢 で男児が大 きな平均値 を示 したが, 6歳 と 7歳 の 平均値
間だけ には有意 な性差 が認 め られ なか つた
表
12E● domorphに mc50mOrph somatowpeに
― ο ″ん
“
Cill,
MCantSD
おける
3つ の comPonCnt scorcの
M en口 i SO M●In i SD Mcan t SD Mcin i SD
卜ltan±
年 齢 別 平 均 値 と sco reの 年 齢 変 化
SO
Mcan t SD
卜1● an=SD
イ″θ
l'α
12外 0`
表 13は ,主 要体型 の 中では出現率 が 男女合わせ て 90%と 低 い Balanccd mcsomorphに お ける componcnt
scOrcの 年齢男1平 均値 を示 して い る
有意な加齢 変化はみ られ なか った
この体型 では,男 児 の E∝ omorphyを 除 いて 男女 とも全 ての平均 値 に
また,平 均値 間 の性差 も 5歳 の Endomorphy,Mcsomorphy,Ectomorph):
にのみ有意 な性 差 がみ られ たのみで ,そ の他 には全 く有意 な性差は認 め られ なか つた
表 13 Balanccd mesomorph somato、
CtF43
3 1341●
Cirts
3810:
peに お け る 3つ の com ponc● t scorcの 年 齢 別 平 均 値 と sco
図 14は ,小 児期 にお け る主要 4体 型 の cOmpOncnt scorcを componcnt男
1に 示
reの 年 齢 変 化
し,主 要 4体 型 間で比較 し
ている.4体 型 間 で有 意 な差が認 め られ なか ったのは Mcsomorphyに 多 く,男 児 の 9,10,11歳 と女児 の 7,8
歳及び 10,H歳 の平均値 間,そ して男児 の 10,H歳 の Ectomorphyに 有意 な体型 間 の差 がみ られ た
この よ
うに Endomorphyを 除 いて,4体 型 の 平均 componcnt scorcが 殆 ど同 じな のは年齢 の 高 い小児 であ つた
20
Endomorphyの 年齢別 平均値 は,4体 型間 に大 きな差が認 め られ ,男 女共通 して McsomOrphic cndomorphの
年齢別 平均値 が最 も大 き く,次 いで McsOmorph‐ cndomorph,Endomorphic mcsomorphと 順 次小 さくな り
,
B」 anccd
mcsomorphが 最 も小 さか つた Ectomorphyは , これ とは逆 に Bdanccd mcsomorphの 年齢別 平均値
が最 も大 きく,McsomOrphic cndomorphが 最 も小 さい平均値 を示 した.し か し,Mcsomorphyの 年齢別 平均
値 は,低 年齢 の 平均値 には体型 間 の 有意差 が認 め られ た ももの ,殆 どの年齢 で
4体 型間にはそれ程 大 きな
差は認 め られ なか った
Hコ
MESOMORPHiC ENDOヽ10RPH
MESOMORPH・ ENDOMORPH
―
ーー
ENDO卜 10RPHiC卜 lESOMORPH
BAし ヽNCED MESOMORPH
―
一
7.50
6_50
5.50
4."
3_m
2.m
l.50
0.50
750
6_50
5.9
7
8
︱ ︱
︱
一 ‘ .一
一
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,,
,
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一
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■一 1 ,一 ︱ ︲
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︱︱﹁︱
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1一
一
3.m
一“一︲︲
一︲・
一“一 一
︲‘︰
4.50
0_50
3
4
5
6
7
8 9 10 11
ACE,yr
12 3
4
5
図 141ヽ 児 期 の 主 要
6
`体
9 10 11
ACt,,r
12 3
4
型 │[お け る com poncnt sctlreの
5
6
7
8
9
10 11
12
ACE,yr
年 齢変化
表 i4,表 15,表 16は ,小 児期 にお ける主要 4体 型間 の年齢男l componcnt scorcの 差 を統計的 に検 定 した
結果 であ る
表 14は
,Endomorphyの 結 果 で あ るが ,男 女 と も Endomorphic mcsomorphと
Balanccd
mcsomorph間 の一 部 に有 意差 が認 め られ な い ものの、他 の 体型 間では全 て有 意 な差 が認 め られ た 表 15は 、
Mcsomorphyの 結 果 で あ るが 、男女 共通 して 5歳 までは各体型 間 に有 意 な違 い は認 め られ たが
(男
児の
Bttanccd mesomorph lま Mcsomorph‐ cndomophや Endomorphic mcsomorphと の 間 では 9歳 まで有 意差 が認 め
表 14.小 児期 にお け る主 要 4体 型 の Endomorphy component scoreに み られ る体型 間 の差
■yr
Syr
`yr
7‐ yr
8‐ yr
9‐ yr
10‐ yr
Boys
卜lcsomorphic cndomorPh''ハ イesomorPh‐ endomorPh
Mesomorphic cndomorpl:ゞ
Endontorphic mぃ omorph
ヽlesomorphic endomorpb“
B● :anccd
く 000′
1■
000J
mesomorph
Mesomorph― endomorph:,s EndOmOrph“ mesontorph
McsomOrph― cndomorph:`B■
″ 0ヨ
nced mc50mOrph
くllυ
くl100′
く 000′
Endomorphic m● 50mOrph i● BIlanced me,omorph
O′
く 000′
くr700′
く ′Oθ ′
く θO″
く0011′
く ′゛0′
く 000′
ψ00′
く00′ ′
く ω O′
く000′
く000′
く000′
000′
く000′
0002
00′ θ
く7700′
″5
0イ
9`
θ3`2
as
“
ヽlesomorPhiC endomorph I,ヽ 4c50morpb‐ endomorph
ヽ1ぃ omorphic endomorpb tt E口 domorphic
ヽ1● 5omorphic cndomorph:,Bコ
ヽ1ぃ omorphく ndomorphド
ヽlesomorph―
endomorphぢ
く 000′
mesomorph
EndomorPhic mCSOmorph
B8:ロ
Endomorphlc m― morph‐
‐
lanctd m“ omorph
ロccd lnesomorph
3ol●
●ced
m― morph
′0´ 夕
0026
く ψ′0′
″09イ
″∫
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0′
73
0イ ′J
“
・
“ ・
” ・
Cirts
1■
9 “
表 15.小 児 期 にお ける主要 4体 型 の Mesomorphy component scoreに み られ る体型 間 の差
Mcsomorphiで cnd。 ●lorph l,Mesomorph● ndOmOrph
‐
く 000′
Mcsolnorphic endomorph、 EndomOrphic mesomorph
‐
´′/3
6yr
7‐ yr
″ヨタ′
″∫
Mぃ omo「 phic endomorph tt Bュ lanced mcsomorp"
mOrph
McsolnOrphく ndomorph:`EndOmorphic m6●
McsomorPh→ ndOmorph l・ 5Bュ hnced mesom●
"s
000,
00∫ ′
"b
EndOmorphic mcsOmorph tt Bュ :anced mesOmorph
Oυ
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O,
く 00の
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の
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8‐ yr
ババ秘バ“鰤
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おおおお”剛
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4‐
BOys
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l●
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メ
yr
″
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″5
Cir:s
ヽlesomorph:く
Meso●
o「
endomorph tt Mcsomorphく ndomorph
phic cndomorph"Endomorphic m“
層
0′
29
023∫
_000ア
Mcsomorph cndomorph:ぅ EndomOrpbic mぃ o餞 。 Ph
0`2′
000′
「
Mcsomorphく ndomorph"Bュ lanced mc50mOrph
B● :● nced
0`′
0
_“
イ′
"s
omorph
Mcsomorphic cndomorph 5 381anCed mesomorph
Endomorphic mes● morph iゞ
θイθ8
mぃ omorph
■
t`
0``ア
0′ 00
( 000′
0′
0′
0023
"`
00′ 0
られ た ),7歳 以 降 は各 体 型 間 には有 意 差 が認 め られ ず ,McsomOrphy componcnt scorcは 主要 4体 型 間 で ほぼ
同 じで あ る こ とが わ か る
表
16は ,Ectomorphyの
結 果 で あ る MesOmorph‐ cndomorphと
Endomorphic
mcsomorphの Ectomorphyは ,男 女 共 通 して年 齢 別 平 均 値 の 殆 どに 有 意 差 が 認 め られ ず ,こ の 2体 型 の
Ectomorphyは 殆 ど同 じで あ る.逆 に ,Mcsomorphic cndomorphと
Bdanccd mcsomorphは ,男 女 共 通 して殆 ど
の 年齢 で有 意 差 が認 め られ ,こ の 2体 型 の Ectomorphyは 明 らか に 異 な る とい う特性 がみ られ た 一 方 ,上 述
した Mcsomorphyと 同様 に ,Ectomophyの 年 齢 別 平 均値 間 に有 意 差 が認 め られ る の は年 齢 の 低 い小 児 で あ
る
.
表 16.小 児 /Jに お け る 主 要
4体 型 の Ectomorphy component scoreに み られ る 体 型 間 の 差
■yr
,yr
`yr
,,r
8‐ yr
"yr
l●
y『
Boys
_
て 00′ ′
Mcsomorphic cndomorphド EndomOrphic mcsomorph
_
οο
aJο ,
Mesomorphic endonorph"Bュ :anced mesomorph
_
“
く ″00′
く "′
M¨ morphic
M● 。mo中
cndomorph tt Mcsomorph→
h‐endOmorph
l・s
McsOmOrPh● ndOmorPh■
endomorphic mcsOmorph“
ndOmOrph
ω 7a
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暦
00′ J
■5
く Oω ′
EndOmOrPhlc mCSOmorph
B二 13nCed
omOrph
く 000′
く 000′
く ω O′
く ′00′
0“
mcsomOrph
く 000′
く θ00′
く_000′
く 0」 り′
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く 000′
0030
mぃ
Bal● nced
フ
00′ J
"s
morphic cndomOrPhぢ M60morphく ndOmOrph
Mesomorphic endomorph:,Cndomorphic m‐
Mesomorphic endomorph‐
`lC50田 Orph_endomorph●
Bコ
a・ F∫ 2
"5
omorph
lanccd mcsomorph
EndOmorphic mesomorph
000`
く ′″ψ′ く ω ′′
″5
ぉ
Mesomorpい くndo口 orphド Balanced mesomorph
Endomorphic memmOrph、 B81anCed“ esomorph
00′
J
“"
く ′0′ ′ く 0● ●′
″′ω
",
02」 J
00Jイ
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暦
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くr7ψ υ′
03`′
‐
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”
・
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お
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Ciris
M¨
aJ'0
"∫
“
as
この よ うに,主 要 な小児体型 の compOncnt特 性 は,Endomorphyを 除 いて,5-6歳 まで の幼児 で明確 であ り
,
7歳 以降 の小児 にな る と体型 間 の compOncntに 大 きな違 いがみ られ な くな る つ ま り,小 児特有 の体型 と し
て componcntに 特性 がみ られ るのは 5-6歳 までであ り,そ の後 は,徐 々 に思春期体型 へ と移行す るよ うで
ある しか し,体 型 間 の 関係 では,殆 どの年齢 に有意 な componcntの 差 が認 め られ な い体型 もみ られ ること
つん
コ
,
か ら,果 た して これ らの 体 型 を異 な った somatOtypc catcgoryと して 区別 す べ きか ど うか は今 後 の 課題 で あ
る
3.小 児 期 に お け る 主 要 4体 型 の 人 体 計 測 学 的 特 性
表 17,18,19,20は ,小 児期 にお ける主要 4体 型 の人体計漬1項 目 (身 長 ,体 重 ,上 腕 囲,下 腿 囲
上腕骨端幅 ,大 腿 骨端幅 )の 年齢別 平均値 を示 し,そ れ らの年齢変化 と性 差 をみた もの であ る.表 17は
Mcsomorphic cndomoph体 型 の 平均値 と標 準偏差である
,
,
この体型 は 4歳 男児 にはみ られ なか ったが,全
ての項 目にお いて男女 とも 11歳 まで有意 な加齢 変化 を示 した
身長 の 平均値 を除 いて 全 ての平均値 は
,
男児がやや 大 きな値 を示 したが統計的 な有意差 を示 したの は,5歳 と 6歳 の平均値 に多 く,7歳 以降 の平均
値 には殆 ど有意 な性 差 は認 め られ なか った
表 18は ,女 児 に最 も多 くみ られ る Mcsomolph― cndomorph体
1, Mesomorpht endomo「 phに お け る 身 長 .体 重 ′ 上 腕
表
囲 .下 麗 囲
,上 腕 骨 蟻 幅
8‐
yr
と大 量 骨 颯 幅 の 年 齢 別 平 均 値 とそ の 性 差 及 び 年 齢 変 化
,‐ yr
l● yr
:1,r
CiH=
Body nlass,セ
Upper● 口
8● ■
C●
Cirli
c」 rgirtLで ロ
型 の結果 であ るが , この体型 の年齢別 平均値 も全 て 11歳 まで1頂 次 高 くな る有意 な年齢変化 を示 した.殆
どの平均値 は,男 児 に高 い傾 向 にあ り,特 に上腕骨端幅 と大腿骨端幅 は,4歳 か ら 10歳 まで有 意 な性差 を
示 した.し か し,そ の他 の 測 定項 目では,男 児が大 きな値 を示す が ,有 意 な性 差 を示す の は低年齢 に多 く
み られ ,7歳 以降 にな る と平均値 間 の 有意差 はみ られ な くな る.表 19は ,男 児 の 40%近 くにみ られ る
Endomorphic mcsomorph体 型 の結果 である.こ の体型 は男児 に最 も多 い体型 で ,女 児 では 10歳 以降み られ
な い体型 であ る
示 した
この体型 の 平均値 は,男 児 の H歳 まで と女児 の 9歳 まで漸次増 大す る有意 な加齢変化 を
平均値 間 の有意 な性 差 は,上 腕 骨端幅 と大腿骨端幅 の 4-8歳 までだけで,身 長 ,体 重 ,上 腕 囲
,
大腿 囲には どの年齢 に も有意 な性差 はみ られず , この 体型 の 男女児は ほぼ同 じよ うな体格 を して い るよ う
23
表
18 Mc50mOrph cndOlntlrphに お け る 身 長 ,体 重 .上 腕 囲 ,下 魔 田 .上 腕 骨 端 幅 と 大 量 骨 端 幅 の 年 齢 別 平 均 値 と そ の 性 差 及 び 年 齢 変 化
●yr
‐
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Me30■
SD
6‐ yr
Mcan t SD
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…
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“
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3 yr
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22
156m3
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ネ ″ ゛′
表
19 Endomo「 Pht mesomorphに
Cirl,
●0"● 3
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3251± 2'
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^“
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“
お け る 身 長 ,体 重 ,上 腕 囲 ,下 騒 囲 ,上 腕 十 端 幅 と 大 風 骨 端 幅 の 年 齢 別 平 均 値 と そ の 性 差 及 び 年 齢 変 化
1022■ 48
1080■ 36
438■ 0,
44● ●●
112043,
14
121S± 40
1287± 62
‐
4… 04
48:■ 02
5:8却 ■
‐
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000′
BOdy● 3SS,ヽ
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に思われ る
4_CllB
・
み ′00′
表 20は ,Bdanccd mcsomorph体 型 の結果 である 全 て の測定項 目は有意 な年齢変化 を示す
24
衰
20
腱 饉 oced
me50mOrphに お け る 身 長 ,体 重 ,上 腕 田 ,下 風 囲 ,上 腕 骨 颯 幅 と大 麗 骨 端 幅 の 年 齢 別 平 均 値 と そ の 性 差 及 び 年 齢 変 化
5‐ y,
●y,
Mean t SD
6‐ yr
Mcan tt SD
'‐
時
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1670■ 14
1,0フ ■17
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2401■ 26
2650■ 33
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12
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18■ を:0
1,聾 08
1,3■ 11
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"
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'
:6'■
′く′ω′
calr gi● h.cコ
が平均値 間には殆 ど有意 な性 差がみ られ ず , この体型 の 男女 もほぼ同 じよ うな体格 を して い るよ うに思 わ
れる
表 21,22,23,24は ,小 児期 にお け る主要 4体 型 の体格指数 である HWRと
い る .4体 型 の 各 平 均 値 は ,
Mcsomorph‐ cndomorph体 型 の
H歳
BMIの 年齢別 平均値 を示 して
ま で 有 意 な 加 齢 変 化 を 示 す が ,年 齢 別 平 均 値 間 の 性 差 は
BMIを 除 いて殆 ど有意ではな く,小 児期 にお け る Mcsomophic cndomorph,
Endomorphに mcsomorph,Bttanccd mcsomorphの 3体 型 の身長 と体重 のバ ランス は非常 に類似 していること
がわか る.し か し,女 児 の Mcsomo,h‐ cndOmorph体 型 の
が男児 のそれ よ り有 意 に小 さい ことがわか つた
表 21 Mcsmorpht endomorphに
Mc8口 ± SD
Hdghl‐ We18“
.
お け る身 長 ―
体 重比 とポデ ィ マ ス
M(■ niSD
BMIは , 10歳 まで の 小児期 を通 して女児 の BMI
ヽ1● ■●tSD
ヽlcan■
イ ンデ ック ス の 年 齢 別 平 均 値 とそ の性 差及 び年 齢 変化
SD
Me■ 口i SO
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Menn t SD
ヽ1● 8●
i SD
ス
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R300,C"電 "
Body M“ ,lndeL k8/口
o● 1
=
:612±
に4
1611士 :4
:63S± 12 :'08■ 15 18● 1士 ム2
25
:':5■ ■6
21.07=23 21:5± iS
′<ψ Oο ′
morph― endomorphに お け る 身 長 ‐体 重 比 と ポ デ イ マ ス ・ イ ン デ ッ ク ス の 年 齢 別 平 均 値 と そ の 性 羞 及 び 年 齢 変 化
22M¨
表
H● g“ ‐
W● 8“
Rnに cW鷺 “
ci"=
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1● S':ndex,v口
3odン ト
4204± 08
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P・ ‐OJ
424∝ 0,
“
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Cirl`
表
41 7無 0,
`0 6atl 1
150■ ,9
1537■ 10
23 8ndolnorphk mesomorphに お け る 身 長 ―体 重 比 と ポ デ イ マ ス ・ イ ン デ ッ ク ス の 年 齢 別 平 均 値 と そ の 性 差 及 び 年 齢 変 化
Helgn_w● 8ht Rndo.cmA3"
Body Mas,lndex.kυ 口
:
cirt,
1514± 03
15,7ま 12
159,± 0,
1`02■ 12
1583t05
:674■ 0'
‐
‐
′く 00′
体重比とポデ ィマス・ インデ ックスの年齢別平均値 とその性差及び年齢変化
費 24 Balanced mesomOrphに おける身長‐
←yr
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6 yr
'‐ yr
8 yr
',r
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yr
ll‐ yr
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H磯 ‐
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14黎 建OS 15 5舛 02 :551■ 0_` 158辞 04
16 4StO`
170,
′く ωο′
図 15は ,小 児期 にお ける主要 4体 型 の身長 ,体 重 ,BMI,%Fatの 年齢別 平均値 の加齢変化 を示 して い る
身長 の年齢別 平均値 をみ る と,若 干 Mcsomorphic cndonlophの 身長が大 きく,Balanccd mcsomorphの 身長
が小 さい傾 向 に ある.体 重 の年齢別 平均値 は どの 年齢 に も
4体 型 間 に有意差 が認 め られ ,特 に,男 児 の
Mcsomorpht cndomorphの 体重 は他 の 3体 型 よ り大 き く,7歳 以降 の発育 が 著 しい傾 向に あ つた
女 児の体
重は,身 長 と非常に類似 した傾 向 を示 した.BMIは ,身 長 と体重 のバ ランス を示 すた め各体型 がそれぞれ
の特性 を示す もの と思われ る.男 女児 とも, どの年齢別平均値 間に も有意な差 がみ られ た。 また,男 女児
とも Mcsomorphic cndomorphの
を示 した
BMIが 大 き く,特 に,女 児 の この体型 は他 の 3体 型 よ り著 しく大 きな BMI
逆 に,Balanccd mcsomorphの
BMIは ,男 女 とも小 さく,McsomOrph‐ cndomorphと Endomorphic
mcsomorphの BMIは 類似 して,McsomOrphic cndomorphと
Balanccd mcsomorphの 中間に位 置 した %Fa(体
脂肪率 )は ,各 体型 の BMIを 裏付 けるよ うに男女 の Mcsomorphic cndomorphが 高 い%Fatを 示 し, 11歳 ま
での上昇 も他 の
3体 型 よ り著 しく大 き く,9歳 以降は過体重 の域 に達 してい る.こ れ らの結果 か ら,小 児
期全体 を通 して男女 の McsOmorphic cndomorph体 型 は,身 長 だけが他 の体型 とそれ程違 わな いだ けで,体
26
MESOMORPHIC ENDO― C「
DO
―
1600井
ENDOMORPHIC MESO'■・ バ ω ′'■ ′Kο ′
● ο5
BALANCED MESO
バ
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150.0
1450
1400
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130.0
1250
1200
115.0
1100
105.0
100.0
S500
5000
4500
4000
3500
3000
2500
2000
1500
1000
2200
2100
2000
1900
1800
1700
1600
1500
1400
1300
12.00
2600
24
22
20
1800
1600
1400
1200
3
図
4
15幼 児 期
5
6
7
(4_11歳
8
9
10
11
12 3
4
5
6
7
8
9
ACE,yr
AGE,yr
)に お け る 主 要 4体 型 の 身 長 ・ 体 重 ・ BMI・
10
11
12
0/oFnめ 年 齢 変
{し
重 ,BMl,%Fatの い ず れ も大 き く,や や 過 体 重傾 向 の 体 型 で あ る こ とが わ か つ た
逆 に ,Balanccd
mcsomorph体 型 は ,BMIの 小 さな痩せ傾 向 の体型 であ る ことがわか る.一 方 ,男 児 に最 も多 くみ られ た
Endomorphに mcsomorph体 型 と女児 に 多 くみ られ た Mcsomorph‐ cndomorph体 型 は,小 児期 にお ける主要 4
体型 の 中では 中位 の body sizcを 示 していた
4.小 児 期 に お け る 主 要
4体 型 の 体 組 成 学 的 特 性
表 25,26,27,28は ,小 児期 にお け る主要 4体 型 の体組成 5変 数 に関す る年齢別 平均値 を示 して い
る 男女 の体組成 5変 数 にお け る年齢別 平均値 の推移 は,McsomOrphic cndomophに お ける男児 の F額 ‐
'cc
mass indcx(FFMI,除 脂肪 量指数 )と Endomorphic mcsomorph及 び Bdanccd mcsomorphに お ける%Fatに 有
意 な変化 が認 め られ な いだ けで ,他 は全 て 11歳 まで有意 な加齢変化 を示 した
年齢別 平均値 間にみ られ
た有意な性差 は,殆 どの体型 で 6歳 まで の低年齢小児 に比較的多 くみ られ , どの 体組成 変数 も男児が女児
よ り大 きい とい う結果 を示 した
った
しか し,7歳 以降 の年齢別 平均値 間には殆 ど有意 な性 差 が認 め られ なか
この よ うな傾 向 の 中で,女 児 に 多 くみ られ る Mcsomorph‐ cndomorph体 型 では,比 較的多 くの年齢に
有意な差 が認 め られ ,男 児 Mcsonlorph― cndomorph体 型 の 平均値 が女児のそれ を凌駕 していた
27
特 に,bod)
衰
お け る 除 脂 肪 量 ,体 鮨 肪 量 ,除 脂 肪 量 指 数 ,体 脂 肪 量 指 数 ,体 脂 肪 率 の 年 齢 別 平 均 値 と そ の 性 差
25 McsOmOrphic endomorpbに
及び年齢 変化
Mca口 士 SD
Fn■ Frec
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±SD
Mca口
士SD
M● ant SD M“ ni SD Mani SD Mcani SD Man■ SD
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:840=21
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4 54■l16
2455■ 26
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277,■ 3.:
2,15士
`0
32.71± 4_5
′く ω O′
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′く 0′ 0′
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2,2■ 36
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Fat M25S.Lg
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F3い 18“ indc,,vm:
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1,0± 2ワ
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208■ 32
2■
5±
41
23‐ 43 24.,キ 4,
′く 00θ ′
お け る 除 鮨 肪 量 ,体 脂 訪 量 ,除 脂 肪 量 指 数 ,体 脂 肪 量 指 数 ,体 脂 肪 率 の 年 齢 別 平 均 値 と そ の 性 差
及 び年齢 変化
F■
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′く 00′ ′
FFMは ,4歳 か ら 10歳 まで の小児期 を通 して男児 の FFMIが 大 きい とい う
しか し, 男児に多 くみ られ た Endomorphic mcsomorph体 型 の FFMIに は殆 ど有意 な性差は
結果 を示 した
み られ なか つた
‐
",
.
図 16は ,小 児期 にお け る主要
4体 型 の体組成 4変 数 の年齢別 平均値 の加 齢 変化 を示 して い る 男児 の
FFMと FFMIの 11歳 に有 意 な体型 間 の差 はな いが,そ の他 の平均値 間 には どの 変数 に も有意 な体型間 の差
が認 め られ た。FFMは ,身 長 と相 関す るため図 15に 示 した身 長 の発 育傾 向 と類似 して いた.FFMIは ,身
28
表 27 End∞ ∞ rpht mcsomorphに お け る 除脂 肪 量 ,体 脂 肪 量 ,除 脂 肪 量指 数 ,体 脂 肪 量 指 数 ,体 脂 肪 率 の 年 齢 別 平 均値 とそ の性 差
及 び年 齢 変化
FarFE″ し 、聰
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み ο∫
"`
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Fnt Ma、 kg
F■ 1‐ r‐
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M口 llldex.v口
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衰 28 BALnced mcsom。「 Phに お け る除 脂 肪 量 ,体 脂 肪 量 ,除 脂 肪 量 指 数 ,体 脂 肪 量指 数 ,体 脂肪 率 の 年 齢別 平 均 値 とそ の 性 差
及 び年 齢 変化
Fa:_Free″ 鮨s3.kg
Fat M― .畦
Ci●
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399H14
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5
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′く Oa● ′
・
:
8/m=
長 とい う body sizcを 調節 して評価 した FFMで あ るが,Balanccd mcsomorphの FFMIが 顕著 に小 さか つた
女児 の FFMIは ,FFMの 絶対量 が大 きか った McsomOrphic cndomorphの FFMIが 大 きか つた
総体脂肪量
(TFM)と 総体脂肪 量指数 (TFMI)は ,男 女 とも Mcsomorphic cndomorph体 型 が他 の 3体 型 よ り圧倒 的に
大 き く, この 体型 の 男女 は,特 に
7歳 以降大 きな体脂肪 を体内に蓄積 させ肥 満傾 向 にあ る ことがわか る
それ に対 して,Blanccd mcsomorph体 型 は,FFMも
TFMも 少 な いやや痩せ 体型 にあ るよ うに思 われ る
29
し
MESOMoRPIIIC ENDOMORPH
MESOMORPH_ENDOMORPH
―
C「 ENDOMORPHIC MESOMORPII
BALANCED M田 OMoRPH
―
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一
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か し,Mcsomorph‐cndomorph体 型 との 差 はそれ 程 大 き くは な い
‐‐‐
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ACE,yr
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図16小 児期 (4_H歳 )に おける主要4体 型の除1旨 肪ヨ (FFM),除 脂肪量指数
(猟引め ,総 体脂肪菫 (TmO.椰 体脂肪壺指数 (TFMDの 年齢変イ
し
5。
小 児 期 にお け る主 要
4体 型 の compOnent scoreと
体 組 成 指 数 との 関 連
図 17,18,19,20は ,主 要 4体 型 の各 componcnt scorcと 体組成指数 (FFMIと FMI)と の相 関をみ
た もので あ る Balanccd llncsomorph体 型 を除 いた残 りの
3体 型 は,Mcsomorph‐ cndomorph体 型 の女 児の
Eclomorphyと FMIの 関係 を除 いて全 て有意な相関係 数 を示 した Balanccd mcsomorph体 型 は, 男女児 の
Mcsomorphyと FFMI,男 児 の Endomorphy及 び Eα omorphyと FMIの 間 にだけ低 いが有意な相 関係 数が認 め
られ ,そ の他 に有意 な相 関係 数 はみ られ なか った.Mcsomorphic cndomorph体 型 ,Mcsomorph‐ cndomorph体
型 ,Endomorphic mcsomorph体 型 では,Endomorphyと MesOmorphyが FFMI及 び FMIと 有意 な正 の相 関を
示 し,Ectomorphyと
FFMI及 び FMIは 負 の有意 な相 関係数 を示 した .Endomorphyと FFMIと の 関連 は
F.723-F.413と い う高 い相 関係数
,
(い ずれ も p<0001)を
示 し, この 関連 は 3体 型 の 男女 で類似 してい
た.McsomOrphyと FFMIと の 関連は,3体 型 とも非常 に高 く (r-795-F471,pく
,0001),3体 型 の 男女 と
も類似 した勾配 を示 した.Ectomorphyと FFMIの 関連 は,3体 型 とも男女類似 した負 の 勾配 を示 し,上 記
の 2体 型 よ り若干低 い相 関係数 (F‐ 681-F.272,pく 0001)を 示 した.FMIと 3 componcnt scorcと の 関連
は,全 体的 に 3体 型 とも FFMIと よ り若干低 い相関係数 を示 した
また,FFMIと 3 componcnt scorcと の 関
連 は 3体 型 とも男女 で殆 ど同 じ関連性 を示 したが,FMlと Mcsonlorphyの 関連 は男女 で異 なる傾 向がみ ら
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れ ,Mcsomorphic cndomorph体 型 では女児 の 関連性 が強 く,McsomOrph‐ cndomorph体 型 では男児の 関連性 が
強 くみ られ た
この よ うに小児期 にお ける主要 4体 型 の 中で,Bdanccd mcsomorph体 型 を除 いた 3体 型 は
,
componcnt scorcと 体組成 (特 に FFMIと
FMI)の 関連 にはそれ程大 きな体型 に よる違 い はない と言 える
ま とめ と今 後 の 課 題
体型 を単 に体 の型 と して,形 態 の総合的 な表象 と してのみ用 い るの であれ ば,ShcldOn法 を よ り客観的に
修正 した Hcath_cattcr法 の ratingお rmで もかまわな い
しか し,体 型 を体 力科学 な ど生理 学的 な研 究分析 に
使用す るのであれ ば,単 に型 だ けではな く,そ の型 の 中身 (組 成 )も 含 んだ rating formが 必、
要である
そ こで,現 在広 く用 い られ ている Hcath‐ Cancr法 (Hcath&Cattcr,1990)と 体組成 との 関連 を分析 して,最
終的 には体格 と体組 成 を組 み合 わせ て体型 が 評価 で きる Hcath&Cancrの 修 正法 を作成 す るこ とが,一 連 の
報告 (報 告
1‐
5)の 目的 であ る
1は ,体 型 が年齢 に よって 変化す るであろ うとい う前提 で,サ ンプル を 10歳 代群 ,成 人群 ,高 齢者群
報告‐
に分 け,3つ の sOmatoり pc cOmponcnt scorcと 体組成 の 関係 を分析 している そ の 中で,componcnt scOrcを 低
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FF■ 411
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ENDON410RPHY・ 3411
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MESOMORPい F_I"Ⅱ
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目 19 助 фmOrphic m e,omOrph somntoけ
お ける compOnentscOre
身体 祖威指 致 との相関
"に
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COMPONEIN r SCoRE
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群,中 群,高 群 に分 けて体組成 との 関係 を分析 した.そ の結果,Endomorphy及 び Mcsomorphy― scorcの 高 い体
型は,脂 肪 量 も除脂肪 量 も多 い,太 った大 きな体型 を示すが,McsomOrphy scorcの 高 い群 の 方が若干除脂肪
量 の多 い大 きな体型 であ るこ とがわか つた。一方,Ectomorphy scorcの 高 い体型 は,脂 肪 量 も除脂肪 量 も少
ない細 い体型 を示 した また,3つ の cOmponent scorcが 中位 である体型 は,殆 ど同 じ体組成 値 を示 し,体 型
に よ る大 き な体 組 成 の 違 い は み られ な か った
Hcath― Cartcr法
しか し,こ れ らの 傾 向 は ,年 齢 に よ る違 い を示 さず
,
に よる体型 と体組成 の 関係 に年齢 階層 に よる違 いは な い もの と推 察 され た 次 に,3つ の
componcnt scorcと 体組成 の 関連 を回帰分析 に よつて検討 したが,体 組成 変数 は どの componcnt scorcの 有効
な説明変数 と して も選択 されず,結 局,身 長や体重、及 び ロー レル 指数や
効な変数 と して選択 され た
BMIと い つた体格変数 が よ り有
しか し,こ の報告は,3つ の cOmpOncnt scorcを 中心 に体組成 との 関係 をみ たに
過 ぎず,3つ の cOmponcnt scorcの 組み合わせ か ら評価 され る体型そ の ものの体組成 との 関係 につ いて は分析
して い な い
2は ,Hcath‐ Cancr法 に よつて評価 された体型が体組成 と強 い 関連 を示 さな い場合,体 格 と体組成 を
報告‐
組 み合わせ て体型 が評 価 で きるよ うに
Hcath‐ Cancr法
の修正 を試み たい と考 え、予 め体組成 が 異 なるサ ン
プル群 を作成 して,特 色あ る体組成 群 の cOmponcnt scorcの 特性 を分析 し,3つ の cOmpOncnt scorcの 組 み合わ
32
せ か ら評価 され た体型群 内 の cOmpOncnt scorcと 体組成 の 関連 を検討 して い る
1で 明 らかにな つた よ うに,年 齢 が異 なる 10歳 代 の被験者 と 70歳 代 の被験者 では評価 され る 3つ
報告‐
の cOmponent scorcに 大小 の違 いはあ って も,componcnt scorcの バ ラ ンスで評価 され る体型 に違 いは ない こ
とが明 らかにな った そ こで,報 告 ‐
2で は,サ ンプル を年齢 区分す る ことな く大 きな一つの集 団 を構成す る
サ ンプル として分析 した 予 め,体 組成 の違 う集 団 を グループ (群 )と して抽 出す るため,体 重に 占める体
水 分 量 の 害1合 ,つ ま り,体 水 分 率
(%Totd Body Watcrl%TBW)に よ つて サ ン プル を分 類 した 従 っ
て,%TBWの 高 い群 (570%以 上)は ,体 脂肪 率
(%FM)の 低 い痩せ傾 向にあ る Mcsomorphic
cctonorph体
型 と評価 され ,%TBWの 低 い群 (52.9%以 下)は ,%FMの 高 い太 った傾 向にあ る Mcsomorphic endomorph体
型 と評価 され る
%TBWが
53.0%と 569%の 間にあ る群 は,3つ の cOmponcnt scorcが 他 の 2群 の 中庸 に位置
し,McsomOrph‐ cndomorph体 型 にあ る と評価 され た
しか し,こ れ らの 3体 型 は,体 組成 変数 の うち体脂肪
に関 してはあ る程度 体型特有 の傾 向 を示 したが,除 脂肪 量に関 しては,3つ の cOmpOncnt scorcが
FFMを 十
分に考慮 してい る とは言 い難 い また,compOncnt scorcを 目的変数 ,体 組成 変数 を説明変数 と した回 帰分析
の結果 も,各 体型 の 各 componcnt scorcと も,体 格 変数 を有効 な説明変数 と して選択す るこ とは あつて も、
体組成 変数が有効な変数 と して選択 され ることはなか つた
ここまでの 2つ の報告 を通 して,体 格 と体組成 を組み合わせ た体型 の ralng ttrmを 作 るには,Hcalh‐ Cancr
法 の修正では不可能 で あ る こ とが明 らか にな つた 体格 と体組成 を組 み合 わせ た体型評価 は,Hcath‐ Cartcr
法 の修 正 ではな く,考 え方 だ け を参考 に して独 自に体型評価法 を開発 す る こ とが今 後 の 課題 とな つた す
なわち,発 生学的 に人体全 ての組織・器官 を形成す る 3胚 葉性 に着 日 して,体 格 と体組成 を融合 した体型評
価 を可能 にす る ことで あ る。も し,そ の よ うな評価 法がで きた場 合,現 在 の 「sOmatotypc」
更 して,体 格 と体組成 か ら構成 され る概念 として の 「Physi。 1。 JCtt SOmatotypc」
とい う概念 を変
を提言 した い
3は ,Hcath‐ Caner法 に使 われ てい る発生学用語 に よる体型 の namingに 関す る疑念 につ いて述 べ
報告‐
,
過去 2回 の報告結果 を踏 まえて,Hcath‐ Cancr法 に よる 3つ の compOncnt scorcを 予測す る変数 に体組成 変数
を加 えた予演1式 を開発 してい る また,そ れ らの cOmponcnt scorcか ら判定 され た体型 の 体組成特性 も検討
してい る。そ の結果 ,か な り高い精 度 で予 測可能 な式 を開発す る こ とはで きたが ,体 組成 変数 だ けで予測で
きるの は Endomorphy scorcだ けであつ た。Mcsomorphy scoreは ,2部 位 の皮 下脂肪厚 変数 が有効 な説明変数
と して選 択 され た が ,体 組 成 変 数 そ の も の (体 脂 肪 量 や 除脂 肪 量 な ど)は
Ectomorphy scorcは ,oHglnd methodと 同様 に身 長一体重比
lつ も選 択 され な か つ た
(HWR)の みが変数 と して選択 され た。 この報告
‐
3は ,独 自に開発 した予測式 に よつて得 られ た 3つ の compOncnt scorcを 組み合わせ て
dein面 onに 基 づ いて somatotype catego● csを 評価 してい る.そ の結果 ,全 被験者 の約
Hcath‐ Caner法
Hcath‐ Cancr法
の
50%,す なわ ち約 半数 が
と開 発 した 予 演1式 に よ つ て 同 一 の 体 型 と判 定 され た 。しか し,評 価 した 体 型 の 中 に
は,component scorcが 類似 して,平 均 scorc間 に有意差 の な い体型 も多 くみ られ た。また,こ れ らの体型間の
体組成特性 を比較 してみ たが ,体 脂肪 に関 してはかな り体型 に よる特性 はみ られ た ものの,除 脂肪 に 関 して
は殆 どの 体型 間 に大 きな違 いが み られ なか つ た これ らの 結果 は ,体 型 を
33
Hcath‐ Ca“ cr法
の 13と い う
somatotype categoncsに 細分す るZ、 要性 に対 して疑間 を呈 してい る
4は ,日 本人小児 にお けるsomatotypcの 加齢変 化 に関す る情報がない ことか ら,20歳 か ら77歳 までの成
報告‐
人男性 (平 均年齢 37歳 )236名 を比較対照群 と して,4歳 か らH歳 まで の男児965名 の横断的なsomatoけ pcデ ー
タか ら,体 型 の加 齢変化 を分析 してい る.発 育或 いはsomatotypcな どの加 齢変化 を分析す る場合 ,多 くの個体
を長期間追跡す る縦 断的研 究が望 ま しい ことは,こ れ まで の多 くの研 究が示唆 してい る通 りである。 しか し
,
日本人小児 のsomatotypcの 加齢変 化 に関 しては,先 ず情報がない ことか ら,homOgencousで あ る とい う裏付 け
はないが,2つ の都市部 に生 活す る保 育園 。幼稚園児 と小学生のサ ンプル を用 いて ,こ の時期 に多 い典型的な
体型 をHcath‐ catter anthropomctnc somatotypc法 に よつて抽 出 し,そ れ らの体型 の加齢変 化 を分析 してい る.そ
の結果 ,4歳 か らH歳 までの 間 に以 下 の よ うなsomatotypcの 特性 とtcndが 認 め らた Somatotypcを 構成す る3つ
のcomponcnt scorcの 平均値 の加齢変 化 をみ る と,Endomorphyは ,7歳 頃 まではほぼ一定値 で推移 し,そ の後緩
やかに上昇す るtrcndを 示 した Ectomorphyの 平均値 は,8歳 頃 まで緩や かに上 昇 しその後はほぼ一定値 で推移
した.し か し,Mcsomorphyの 平均値 は, H歳 まで の小児期 では大 きな変動 を示 さなか った これ ら3つ の
component scorcの 分布 パ ター ン をみ る と,Endomorphyは ,大 多数 の 小児が極 めて狭 い範 囲内
(2.5-30)に 一極
集 中す る分布 パ ター ン を示 し,MesomOrphyの 分布 パ ター ンは, どの年齢群 も40-45に 集 中す る同様 のパ タ
ー ンを示 した.Ectomorphyの 分布 は,低 年齢 では低 いscorcに 集 中 し,年 齢 の進行 と共 に高いscorcへ と徐 々に
移行す るパ ター ンの加 齢変化 がみ られ た。これ ら3つ のcomponcnt scoreの 平均値 とそ の分布 パ ター ンの 変動か
ら,こ の年齢期 の平均somatowpcを 評価す る と,4歳 か ら7歳 までは,Meso>Endo>Ectoと い うcomponent特 性 を
もつEndomorphた mesomorph体 型 が 多 く,8歳 か らH歳 までは,Mcso>Endo>Ectoと い うMcsomorphic cndomorph
体型が多 い とい える.4歳 か らH歳 まで の小児期 に 多 くみ られ るEndomorphた mcsomorph体 型 ,Mcsomorphic
cndomorph体 型 ,及 びMesomorph‐ cndomorph体 型 の 出現頻度 の加齢変 化 をみ る と,4歳 で最 も多 くみ られ た
Endomorphに mesomorph体 型 は,9歳 まで年齢 の進行 と共に激減す る.一 方,4歳 では殆 どみ られ なか った
Mcsomorphic cndomorph体 型 は,7歳 まで5%程 度 の 出現率であ つたが,7歳 以降出現 率が高ま り,10ぃ lI歳 では最
も多 い体型 とな った.McsOmOrph‐ cndomorph体 型 は,4歳 か らH歳 まで 15‐ 20%の 出現率 を維持 し続 ける体型 で
あ つた.こ れ らの小児期 にお い て典型 的な体型 のcOmpOncnt scorcは ,そ のdOminancyや balanccは 変化 しな くて
もscorcそ の ものは加 齢 変化す る.そ の ため,sOmatochar上 にplotし た年齢 の異 な る同 一 体型 は,同 一領域 内
を移動す ることが明 らかにな つた
.
5は ,小 児総計 1,870名
今回 の報告‐
(男 児918名
,女 児953名 )を 対象 に小児期 にお ける主要な体型 を抽 出
し,そ れ らの体型 の加 齢 変化 と体組成 の特性 を分析 し,そ れ らの性差 につ いて も検討 してい る。
先ず ,4歳 か らH歳 まで の小児期 を通 して 男女 に共通 して 多 くみ られ た平均 somatotypcは ,男 児 の
Endomorphた mcsomorph(内 胚葉性 中胚葉型 )405%,女 児 のMesomorph‐ cndomorph(中 胚 葉―内胚葉型 )28.5%
が最 も多 く,次 いで女児 のMcsOmorphic cndomorph(中 胚葉性 内胚葉型)22.6%と 男児 のMcsOmorph‐ cndomorp
(中
胚葉―内胚葉型 )16.0%で あ った.従 つて,Cancr(1990)も ,2歳 か ら6歳 まで の幼 児 の 体型 は
,
Endomorphた mcsomorphで あ る と してい ることか ら,わ が 国 の この年齢期 にお ける小児 の典型的な体型 も
34
Endomorphた mcsomorphで あろ うこ とが推 察 され た
この年齢期以降 ,Cattcr(1990)は ,男 児 がBIanccd
mcsomorph(バ ランスの とれ た 中胚葉型 )へ ,女 児 がCcntrd(中 枢性 )へ と変化す る と述 べ てい る.し か し
,
本報告では,Endomorphた mcsomorphと McsOmOrph‐ cndomorphが 7歳 頃 まで減少 し,そ の後 H歳 までは 10%
程度 の一 定出現率 に変化す る ことは認 めたが,6歳 以降 ,わ が国 の小児 に特有の体型 を抽 出す ることはで
きなか った.こ の ことは,6歳 以降 H歳 まで,わ が 国 の小児には出現率は低 いが 多 くの体型 が 現れ ること
を示唆 してい る
.
Endomorphた mcsomorphは ,小 児期 の男女全体 の288%に 見 られ た体型 であ るが,女 児 の この体型 は 10歳
以降には 1例 もみ られ なか った
この体型 のEndomorphyと Eclomorphyは ,殆 どの年齢 で女児 が大 きなscorc
を示 したが,有 意 な性 差 を示 したのは5歳 と9歳 のみ であつた
逆 に,Mcsomorphyは
な平均値 を示 したが,6歳 と7歳 の平均値 間 には有意 な性差が認 め られ なか った
Mcsomorph‐ cndomorphは
,男 女全体 の224%と い う出現率 を示す
,全 年齢で男児が大 き
.
この 体型 のcOmpOncnt scorcは ,男 児 の
Endomorphyと McsOmorphyに は有 意 な加齢変 化がみ られず (Ectomorphyは
,有 意 に加 齢変化す る),女 児 の
3つ のcOmponcntは , どれ も有意 な加齢変化 を示す.Componcnt scOrcの 平均値 は,Mcsomorphyで は男児の
scorcが
大 き く,Ectomorphyは 女児 に大 きなscorcが み られ た
.
この よ うに,主 要 な小児体型 の compOncnt特 性 は,Endomorphyを 除 いて,5-6歳 まで の幼児 に体型 の特性
が明確 にみ られ ,7歳 以降 の小児 にな る と体型 間 の compOncntに 大 きな違 いはみ られ な くな る つ ま り,小
児特有 の体型 と して componcntに 特性 がみ られ るの は
5-6歳
までであ り,そ の後 は,体 型 による明確 な
componcnt特 性 はな くな り,徐 々 に思春期 体型 へ と移行す るよ うで あ る しか し,体 型 間 の 関係 では,殆 ど
の年齢別平均値 に有意 な componcntの 差 が認 め られ な い体型 もある ことか ら,果 た して これ らの体型 を異
な る somatotypc catcgoryと
して区男1す べ きか ど うかは今後 の 課題 で ある
小児期 にお ける主要 な体型 の形態特性 をみ る と,男 児 に最 も多 くみ られ た Endomorphic mcsomorph体 型
と女児 に多 くみ られ た McsomOrph‐ cndomorph体 型 は,小 児期 にお ける主要 4体 型 の 中では 中位 の bOdy sizc
を示 していた。 小児期 全体 を通 して男女 の McsOmorphic cndomorph体 型 は,身 長 だけが他 の体型 とそれ程
違 わ な い だ け で ,体 重 ,BMI,%Fatの い ず れ も高 く,や や 過 体 重 傾 向 の 体 型 で あ り,逆 に ,Bttanccd
mcsomorph体 型 は,BMIの 小 さな痩せ傾 向の体型 であ ることがわか る
次に,小 児期 の 主要体型 にお け る体組成特性 をみ る と,体 組 成 変数 の年齢別 平均値 間にみ られ た有 意
な性 差は,殆 どの体型 で 6歳 までの低年齢小児に多 くみ られ , どの体組成変数 も男児が女児 よ り大 きい と
い う結果 を示 した.総 体脂肪 量
(TFM)と 総体脂肪 量指数 (TFMI)は ,男 女 とも Mcsomorphic cndomorph
体型 が他 の 3体 型 よ り圧倒 的に大 き く, この体型 の 男女は,特 に 7歳 以 124大 きな体脂肪 を体内に蓄積 させ
る肥満傾 向にあるこ とがわか る。それ に対 して,BIanccd mcsomorph体 型 は,FFMも
TFMも 少 な いやや痩
せ 体型 にあ るよ うに思 われ る
最後 に,主 要体型 にお け る componcnt scorcと 体組成 変数 との 関係 を分析 した結果 ,小 児期 にお ける主要
4体 型 の 中で,Bttanccd mcsomorph体 型 を除 いた 3体 型 は,compOncnt scOrcと 体組成 ,特 に FFMIと FMI
35
との関連 にはそれ 程 大 きな体型 に よる差 異 はない と言 える
.
5は
今回の報告‐
,小 児 期 に お い て 男 女 に 共 通
した 主 要
4体 型
(McsOmorphic cndomorph,
Mcsomorph‐ cndomorph,Endomorphic mcsOmOrph,Bdanccd lncsOmorph)を 抽 出 し ,特 に 男 児 に
多い
Endomorphic mcsOmorph体 型 と女児 に多 い Mcsomorph‐ cndomorph体 型 を中心 に,そ れ らの体型 にみ られ る
componcnt特 性 ,及 び形 態・体組成特性 を分析 し,上 記 の よ うな結 果 を得 た
断的なデ ー タを用 いて年齢別 に多 くみ られ る体型 を分析 した もので あ る
しか し, これ らの結果 は,横
従 つて ,個 人 の 体型 が年齢 と共
に どの よ うに変化 してい くの か ,ま た, どの よ うな要因に よって どの cOmpOncntsが どの よ うに変化 して体
型 を変 えてい くのか は,現 段 階ではわか らない.Parizkova(1973)は
実践 に よって体組成 は改善 され る と述 べ ている
,小 児であ って も系統的な身体活動の
この知 見が事実で ある とす るな らば,活 発 な身体活動の
継続的な実施 は,体 型 を高い Mcsomorphに な方向に変化 させ ,低 い Endomorphicな 方向へ 変化 させ る可能
性 が考 え られ る。 しか し,本 報告 は,横 断的 な分析結果 ではあるが,体 型 を構成 す る componcntsと 体組成
との強 い関連 には体型 に よる違 い は認 めていない
これ らの矛盾 を解 明す るには,個 体 を長期 間追跡す る
縦断的研 究 を通 して compOncntsの 変化 に伴 う体組成 の変化 を検討す る必要があ る。 また,同 時 に小児 を取
り巻 く生 活 環 境 や 身 体 活 動 の 状 況 ,及 び ライ フ ス タイ ル な ど体 組 成 の 変 化 に 影 響 を及 ぼ す 要 因 と
som江 otypc componcntsの 関連 な どを検討す ることが今後 の課題 として残 った。
36
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