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台湾の下水道建設におけるBOT
台湾の 台湾の下水道建設における 下水道建設における BOT方式の 方式の経験 BOT 方式の 経験 (An introduction for Sewer BOT Project DeliveryDelivery- Taiwan’s Experience) 報告者 報告者:台湾下水道協会 彭振聲 博士 本報告は台湾内政部営建署の李建賢博士からの提供資料を参考にしました。 ここにお礼申し上げます。 1 報告内容 台湾における 台湾における下水道 における下水道の建設状況 下水道の建設状況 参画促進計画の 参画促進計画の財務モデル 財務モデル及 モデル及び事例分析 コスト・便益の分析 コスト・便益の分析 結論及び 結論及び提案 2 台湾における 台湾における下水道 における下水道の 下水道の建設状況 建設状況 3 下水道の 下水道の建設状況 建設状況(2011年 (2011年12月 12月末時点) 末時点) 投入経費:2,062 投入経費:2,062億元 2,062億元超 億元超。 汚水処理場の 汚水処理場の処理容量の状況 処理容量の状況 建設成果: 建設成果: 管線長さ 管線長さ:5,203キロ 203キロ 生活汚水 処理容量: 放流防止水量 放流防止水量 34.44% ( 1,,246,,258CMD ) 48.08% (1,,739,,803CMD ) 汚水処理場: 汚水処理場: 46カ 46カ所 設計容量: 設計容量:361万 361万 CMD 処理水量: 処理水量:361万 361万 CMD 余裕容量 (うち うち利用者 利用者由来の 由来の汚水量 汚水量は 173万 CMD、 利用者 由来の 汚水量 は約173 万 CMD 、比率では 17.48% 48.08%、 放流防止水量 水量は 124万 CMDで比率は で比率は34.44 34.44% 48.08 %、 放流防止 水量 は124 万CMD で比率は 34.44 %、 余裕容量は 容量は63 63万 CMDで比率は で比率は17.48 17.48% 余裕 容量は 63 万CMD で比率は 17.48 % 。) (632,,368CMD) 利用者数 利用者数:173万 :173万戸、普及率は 、普及率は約28.95%。 28.95%。 4 台湾における既設汚水処理場46カ所 分布図 2011年12月現在 林口北区 林口北区、八里、烏來、直 潭、坪林、淡水汚水処理場 和平島、六堵 汚水処理場 馬祖地区 馬祖地区 汚水処理場 林口南区 林口南区、復興 汚水処理場 迪化、内湖 汚水処理場 金門地区 金門地区 汚水処理場( 汚水処理場(5カ所) 客雅汚水 処理場 宜蘭、羅東 水資源回センター 水資源回センター 福田汚水処 理場 竹北、竹東 水資源回收センター 水資源回收センター 二林 汚水処理場 苗栗水資源 回收センター 回收センター 斗六 汚水処理場 嘉義県 嘉義県治汚水処理場 花蓮水資源 回收センター 回收センター 梨山、環山、 関連工業区 関連工業区、 石岡壩汚水処理場 柳営、官田水資源回收センター 柳営、官田水資源回收センター 安平、虎尾寮 汚水処理場 中興新村( 中興新村(中正、内轆) 中正、内轆)、 溪頭汚水処理場 大樹、鳳山溪、旗美 汚水処理場 中洲、楠梓 汚水処理場 六塊厝 汚水処理場 2011年 2011年12月末現在 12月末現在 建設中システム 建設中システム計 システム計60カ所 60カ所 (BOTを含む BOTを含む 6カ所) カ所) 桃園県 桃園県、新竹県 、新竹県、新竹市 林口南区、大溪、石門、復興台地、 新竹市、竹北、竹東、埔頂、中壢 苗栗県 苗栗県、台中県 、台中県、台中市 苗栗地区、明德水庫、台中市、台中港 特定区、石岡壩、谷関梨山環山、竹南 頭份 彰化県 彰化県、雲林県 、雲林県 二林鎮、斗六市 建設中システム 建設中システム 基隆市、台北県 基隆市、台北県、台北市 台北市、基隆市、八里、蘆洲、三重、 汐止、新莊、板橋、五股、新店、中和、 永和、林口、樹林、土城、水源特定 区、淡水 宜蘭県 宜蘭県 宜蘭地区、羅東 南投県 南投県 南崗工業区 花蓮県 花蓮県、台東県 、台東県 花蓮地区、知本溫泉特定区 嘉義県 嘉義県、嘉義市 六脚、大埔、朴子、民雄、嘉義市 澎湖県 澎湖県、金門県 、金門県、連江県 、連江県 鎖港、双湖園、金門地区、連江地区 台南県 台南県、台南市 台南安平、柳営、官田、仁德 高雄県 高雄県、高雄市 高雄市、旗山美濃、鳳山鳥松、大樹、 楠梓 屏東県 屏東県 屏東市、恆春鎮 8 台湾四期汚水システム 台湾四期汚水システム建設 汚水システム建設計画 建設計画の 計画の経費及び利用者接続 利用者接続普及率 接続普及率変化 普及率変化 第一期 建設計画 448.39億元 448.39億元 第二期 建設計画 392.52億元 392.52億元 第三期 建設計画 784.32億元 784.32億元 第四期 建設計画 2047.28億元 2047.28億元 台湾地区河川汚染程度と下水道普及率成長の比較 下水道普及率(%) 河川汚染程度の割合(%) 年 汚染されていない 軽度の汚染 中度の汚染 深刻な汚染 下水道普及率 8 従来の政府 従来の政府の 政府の調達システム 調達システム(D/B) システム(D/B)で (D/B)で普及率を 普及率を1%向上させる場合の 1%向上させる場合の平均建設費 向上させる場合の平均建設費 (歴年統計図) 250.0 歴年投入経費の 歴年投入経費の平均値 200.0 投入経費 投入経費((億元 億元)) 5年を1サイクルとし た移動平均線 150.0 100.0 50.0 1%の 1%の普及率= 普及率=利用者数 利用者数57,000戸。 57,000戸。 1%の 1%の普及率にかかる 普及率にかかる建設費 にかかる建設費=75 建設費=75~ =75~100億元。 100億元。 0.0 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 年 9 台湾が 台湾が参画促進計画を採用した 参画促進計画を採用した主 を採用した主な理由と目的 な理由と目的 • 民間の 民間の経営効率を 経営効率を公共事業に導入することで 公共事業に導入することで公共建設 に導入することで公共建設 事業による建設を加速化し、公共建設 事業による建設を加速化し、公共建設事業の 、公共建設事業の質 事業の質を改善 し、経済成長 し、経済成長をリードする 経済成長をリードする。 をリードする。 • 政府の 政府の財政状況は年々厳しくなっており 財政状況は年々厳しくなっており、 状況は年々厳しくなっており、債券発行によ る公共建設には限度がある 公共建設には限度がある。 には限度がある。 • 民間の 民間の資金や 資金や活力を導入することで初期段階における 活力を導入することで初期段階における 政府の 政府の人的、物的、財政的負担を軽減する 、物的、財政的負担を軽減する。 的、財政的負担を軽減する。 • 民間機関と 民間機関と政府 機関と政府とが建設、運営リスクを分担する 政府とが建設、運営リスクを分担する。 とが建設、運営リスクを分担する。 10 台湾の 台湾の参画促進計画に関する 参画促進計画に関する法 に関する法的枠組み 公共建設推進方式 民間による公共建設参画促進法 政府調達法 政府計画 民間自ら提起 BOT BTO ROT OT BOO DBFO その他 No 計画の自弁性 政府自ら実施 PFIモデル 政府が一部投資 または利息補助 Yes 公告による企業誘致 発注 民間機関 請負企業 (政府・公共事業による出資又は援助は、総資本額又は総財産額の20%を超えないこと) 11 実施方式ごとの政府資金 実施方式ごとの政府資金ニーズの 政府資金ニーズの差 ニーズの差の比較 従来の政府調達 (支払い) (支払い) リスク割増(premium) 建 設 期 間 PFI リスク割増(premium) サービス提供期間 運営期間 3 3 (年) 35 (年) 35 運営リスク 政府人事コスト 計画効率 竣工遅延リスク 計画支出正味現在価値 使用費 従来型政府調達モデ ル 運営リスク 企業利潤率 相似点: 相似点: 公共建設は 公共建設は長期的な 長期的な ものであり、 ものであり、いずれも 長期的な 長期的な財政負担 的な財政負担と 財政負担と いう問題 いう問題がある 問題がある。 がある。 相違点: 相違点: 政府の自主実施では 政府の自主実施では まず多額の建設 まず多額の建設費を 建設費を 確保しなくてはならな いが、 いが、PFI方式では PFI方式では 支払いを遅らせるこ 支払いを遅らせるこ とができる。 とができる。 政府の自主実施では 政府の自主実施では 工事(運営) 工事(運営)コストの (運営)コストの 増加リスクや 増加リスクや竣工 リスクや竣工遅 竣工遅 延リスクを負わなくて はならない。 はならない。 使用費 PFI モデル 12 台湾の 台湾の下水道事業に対する 下水道事業に対する民間 基本枠組み 事業に対する民間参画 民間参画計画 参画計画の 計画の基本枠組み 中央政府 経費補助 計画の監督 地方政府(実施機関) 公的部門 双方の協議 民間部門 投資契約 (ライセンス期間及び計画範囲) Project finance 融資機関 (loan) 設計業者 建設業者 Equity 特別目的事業体 (Special Purpose Vehicle、SPV) 投資者 (Shareholders& insurance) 運営業者 13 台湾の 台湾の下水道参画促進計画に関する 下水道参画促進計画に関する資金 に関する資金調達 資金調達及 調達及び償還図 公務予算(T) 年度税收 水汚染防止費(C)を支払う。 中央政府の財源となる。 下水道 未利用者 中央政府 (中央主管機関) 下水道利用者に償 還費用の差額(E) を補助、償還費用 の約66.5%。 下水道使用費(D)を 納付。 償還費用の約30% 下水道 利用者 投入資金(I)=(i)+(j) 下水道システムの建設 汚水処理サービスの提供 D+E+F=A+B 30%自己資金(i) 民間機関 地方政府 株主@n (ライセンス会社) (実施機関) 自己資金による 協力経費(F) 、償 還費用の約3.5%。 契約に従い汚水処理費( 建設費(A)+維持管理費(B)) を民間機関に毎年償還 70%融資(j) 14 金融機関 14 下水道事業で 下水道事業で参画促進方式 事業で参画促進方式を 参画促進方式を採用する場合の 採用する場合の 重点課題 重点課題 BOTの BOTの財務モデル 財務モデル及 モデル及び費用支払制度。 BOT計画 BOT計画と 計画と政府自主実施との便益 政府自主実施との便益比較。 自主実施との便益比較。 政府が 政府が短期的に対応できる 短期的に対応できるBOT 的に対応できるBOT計画 BOT計画の案 計画の案 件数。 件数。 BOT計画 BOT計画の成績 計画の成績評価。 の成績評価。 15 台湾の 台湾の下水道参画促進計画に関する 下水道参画促進計画に関する 財政モデル及 財政モデル及び費用支払制度について 費用支払制度について 16 参画促進計画に関する財務 参画促進計画に関する財務計画 に関する財務計画フロー 計画フロー図 フロー図 財務計画 1.許可年限 2.割引率 3.資本構成 1.各年の水量予想 4.融資利率 2.各年の処理場建設コスト 基本仮定 工事数及びコスト計画 5.物価調整率 3.各年の下水管網建設コスト 4.各年の運営維持費 6.株主要求収益 率 5.その他の各年運営支出 …… 汚水処理費の支払制度 1.貸借対照表 1. 自弁率 2.損益計算書 財務諸表 2.正味現在価値 3.キャッシュフロー計算書 3.特定事業収益率 財務指標分析 4.株主持分収益率 5.債務償還能力 1.水量の変動 6.回收期間 感度分析 2.コストの変動 7.内部収益率 3.融資利率の変動 …… 融資可能性評価 17 汚水処理費用支払制度 各段階の完了後、各段階で発生した建設費 は契約期間中に分割償還される。 第1段階完了 第2段階完了 第3段階完了 第3段階に対す る償還 建設償還費:WWTPと下水 道管網の建設費、施設の 修復費用を含む 第2段階に対する償還 第1段階に対する償還 譲渡期 汚水処理費 実際の汚水流入量 O&M費:利用者配管接 続費用、運営維持費用 を含む 汚水流入量によって償還費 が決定される 18 各項目の費 項目の費用率計算式 建設償還費(元/年): k:年割引率(資金コスト率) Ti:第i期工事決算年度 T:運営期間満了年度 GCi:第i期工事時点での投資済み建設費 利用者配管接続費用率(C、元/M3): Ci毎年実際に支出される利用者配管接続費 Wci毎年の価格計算水量 k:年割引率(資金コスト率) n:ライセンス運営期間(年) 運営維持費用率(D、元/M3) : Di:毎年実際に支出される利用者配管接続費 WDi:毎年の価格計算水量 k:年割引率(資金コスト率) n:ライセンス運営期間(年) 19 台湾の 台湾の下水道参画促進計画に関する財政 下水道参画促進計画に関する財政 モデル -処理費用率の 処理費用率の評価要因 20 要因1 要因1:資金コスト 資金コスト率 コスト率(計画割引率) 計画割引率)の選定— 選定—k値が大きいほど、汚水処理費 きいほど、汚水処理費は 、汚水処理費は高い 計画便益 計画便益評価法 便益評価法を 評価法を利用し 利用し、適当な 、適当な資金コスト 資金コスト率 コスト率を算出。 参画促進計画は 参画促進計画はIRR及 IRR及びNPV methodsの2種類の methodsの2種類の評価法 の2種類の評価法の 評価法の境界的な 境界的な 便益条件 便益条件を 条件を基本仮定条件としている。 基本仮定条件としている。すなわち としている。すなわち先 すなわち先にIRREを IRREを固定し 固定し、そ の上で「株主 の上で「株主の正味キャッシュ・フローの総和が 「株主の正味キャッシュ・フローの総和がequity の正味キャッシュ・フローの総和がequity NPV=0を満たし NPV=0を満たし、 を満たし、 かつ割引率 かつ割引率R=R 割引率R=R*=k」 =k」となるものを求める。この時の となるものを求める。この時の汚水処理費用率 この時の汚水処理費用率 が当該計画 が当該計画の 費用率上限となる。 計画の費用率上限となる となる。 上式中、 CFtは各期の正味キャッシュ・フローの総和 は各期の正味キャッシュ・フローの総和であり 総和であり、 であり、 R*=IRREは R*=IRREは株主投資収益率、 株主投資収益率、 Rは計画割引率、n 計画割引率、nは計画期限 である。 21 基本工事計画から工事コスト 及び運営コストを見積もり 資金コスト 資金コスト率、建設費償還及 コスト率、建設費償還及び 率、建設費償還及び 建設費用率の推計 建設費用率の推計図 の推計図 計画の正味キャッシュ・フローの総和を推算する とともに、資金比率に基づき自己資金10%及び株 主投資収益率と融資利率5%の資金コストを加算 適当な割引 率Kを仮定 運営費用率を計算 運営費用率、建設 費償還費を計算 建設償還費(Gi) 固定または変動運営維持費: 利用者の配管接続費: 持分正味キャッシュ・フロー(CFt) =運営期間正味キャッシュ・フロー +建設期間正味キャッシュ・フロー +資金活動キャッシュ・フロー 仮定条件を満たすか否か NPV=0の場合、IRR=10% 汚水処理費用率 の上限を算出 Yes 22 要因2 自己資金比率が高 比率が高いほど、汚水処理費用 いほど、汚水処理費用も 、汚水処理費用も高い 要因2:投資企業の 投資企業の資金構成-資金構成--自己資金 --自己資金比率が 異なる資金構成 異なる資金構成別の 資金構成別の各 別の各ケースの財務シミュレーション 財務試算結果 ケース1 32年 ケース2 27年 ケース3 22年 ケース4 17年 資金構成:自己資金30%、銀行融資70% Project IRR 7.08% 6.87% 6.57% 6.17% 372、417 290、237 197、316 100、218 10.00% 10.00% 10.00% 10.00% 0 0 0 0 最低DSCR 1.63 1.65 1.69 1.66 汚水処理費の資金コスト率(k) 9.32% 9.23% 9.08% 8.88% 2、819、 819、252 2、672、 672、456 2、506、 506、107 2、331、 331、269 16.31 14.11 12.07 10.22 7.31% 7.12% 6.84% 6.46% 247、197 184、642 112、861 35、985 10.00% 10.00% 10.00% 10.00% 0 0 0 0 最低DSCR 1.83 1.85 1.90 1.87 汚水処理費の資金コスト率(k) 9.60% 9.53% 9.41% 9.25% 2、890、 890、000 2、737、 737、523 2、565、 565、713 2、382、 382、567 16.71 14.46 12.35 10.44 7.55% 7.36% 7.11% 6.75% 142、208 95、201 40、561 (18、542) 10.00% 10.00% 10.00% 10.00% 0 0 0 0 最低DSCR 2.10 2.13 2.19 2.17 汚水処理費の資金コスト率(k) 9.88% 9.83% 9.74% 9.60% 2、961、 961、477 2、804、 804、652 2、626、 626、226 2、432、 432、173 17.12 14.81 12.64 10.65 Project NPV(千元) Equityt IRR Equityt NPV(千元) 建設費償還割引額( 建設費償還割引額(千元、5% 千元、5%で 5%で割引) 割引) 建設費加重平均費用率(元/トン) 資金構成:自己資金40%、銀行融資60% Project IRR Project NPV(千元) Equityt IRR Equityt NPV(千元) 建設費償還割引額( 建設費償還割引額(千元、5% 千元、5%で 5%で割引) 割引) 建設費加重平均費用率(元/トン) 資金構成:自己資金50%、銀行融資50% Project IRR Project NPV(千元) Equityt IRR Equityt NPV(千元) 建設費償還割引額( 建設費償還割引額(千元、5% 千元、5%で 5%で割引) 割引) 建設費加重平均費用率(元/トン) 23 要因3 要因3:ライセンス期間 ライセンス期間—期間が 期間が長いほど、汚水処理費 いほど、汚水処理費も 、汚水処理費も高くなる 図9 建設費用償還イメージ(割引現在価値:30%-70%) 圖 9ケース別 不同情境 之 建 設 費 攤 提 示 意 圖 ( 折 現 值 ,30%-70%) 350,000 300,000 ケース4 情境四 250,000 情ケース3 境三 経費 經 費 (千元) (仟 元 ) ケース1 情境一 200,000 150,000 情 境二 ケース2 100,000 50,000 0 94 98 102 106 110 114 118 122 126 年 24 台湾地区 契約締結・実施済 契約締結・実施済参画促進 ・実施済参画促進システム 参画促進システム 契約締結・ 契約締結・実施済システム 実施済システム: 済システム:6カ所 計画名 苗栗県竹南頭份地区 竹南頭份地区 下水道システム 下水道システムBOT システムBOT案 BOT案 桃園県埔頂地区 下水道システム 下水道システムBOT システムBOT案 BOT案 桃園県中壢地区 下水道システム 下水道システムBOT システムBOT案 BOT案 契約締結日 2009年 2009年3月24日 24日 2010年 2010年3月16日 16日 2010年 2010年8月10日 10日 民間投資者 国洋環境科技公司 達闊埔頂公司 台湾地網公司 民間投資金額 40.74億元 40.74億元 (汚水処理場、主・次幹 汚水処理場、主・次幹 線管渠、支管網、利用者 線管渠、支管網、利用者 接続) 接続) 17.25億元 17.25億元 (汚水処理場、主・次幹線 汚水処理場、主・次幹線 管渠、支管網、利用者接 管渠、支管網、利用者接 続) 142.43億元 142.43億元 (汚水処理場、主・次幹 汚水処理場、主・次幹 線管渠、支管網、利用者 線管渠、支管網、利用者 接続) 接続) 実際進度 (予定進度) 予定進度) 23.68% (16.56%) 0.90% (4.47%) 0.26% (0.25%) 水資源回収センターおよ び管路網を建設中。 を建設中。 1.細部設計 1.細部設計を引き続き 細部設計を引き続き進 を引き続き進 行中。 2.水資源 2.水資源回収センターの 水資源回収センターの 地下埋蔵 地下埋蔵物 埋蔵物および用地交 および用地交 付問題により、今のとこ 付問題により、今のとこ ろ建設は行われていない 。 1.品 1.品質安全・整地 質安全・整地およ 整地およ び掘削工事の項目別計画 び掘削工事の項目別計画 を審査中。 を審査中。 2.水資源 2.水資源回収の 水資源回収の細部設 回収の細部設 計計画および整地 計画および整地工事実 整地工事実 施。 25 台湾地区 契約締結・実施済 契約締結・実施済参画促進 ・実施済参画促進システム 参画促進システム 契約締結・ 契約締結・実施済システム 実施済システム: 済システム:6カ所 計画名 高雄市楠梓地区 下水道システム 下水道システムBOT システムBOT案 BOT案 台北県淡水地区 下水道システム 下水道システムBOT システムBOT案 BOT案 宜蘭県羅東地区 下水道システム 下水道システムBOT システムBOT案 BOT案 契約締結日 2004年 2004年10月 10月20日 20日 2005年 2005年5月31日 31日 2005年 2005年4年12月 12月13日 13日 民間投資者 緑山林開発公司 北岸環保公司 東山林開発公司 民間投資金額 48億元 48億元 (汚水処理場、主・次幹 汚水処理場、主・次幹 線管渠) 線管渠) 35.6億元 35.6億元 (汚水処理場、主・次幹 汚水処理場、主・次幹 線管渠、支管網、利用者 線管渠、支管網、利用者 接続) 接続) 32.83億元 32.83億元 (汚水処理場、主・次幹線 汚水処理場、主・次幹線 管渠、支管網、利用者接 管渠、支管網、利用者接 続) 実際進度 (予定進度) 予定進度) 57.65 ( 61.34%) 50.20 (46.24%) 41.54 (41.94%) 実施状況概略 実施状況概略 (2011.3 2011.3現在 .3現在) 現在) 第1期75,000CMD汚水処 75,000CMD汚水処 理場は 理場は進度100 進度100 % 。公 共管路 共管路網82,660メート 82,660メート ル完成。 完成。利用者接続工 利用者接続工 事13,121戸完了 13,121戸完了。 戸完了。 第1期28,000CMD汚水処理 28,000CMD汚水処理 第1期15,000CMD水 15,000CMD水資源回 場は進度100 収センターは進度 進度100 %。 %。公共管 収センターは進度100% 進度100%。 100%。 路網26,980メートル 26,980メートル完成 メートル完成。 完成。 汚水管網約28,987 汚水管網約28,987メート 28,987メート 利用者接続工事 利用者接続工事11,505 工事11,505戸 11,505戸 ル完成。利用者接続 ル完成。利用者接続工事 利用者接続工事 完 了。 5,152戸完了 5,152戸完了。 戸完了。 26 参画促進の事例分析 参画促進の事例分析 27 台湾で建設が完了し、運営中の 台湾で建設が完了し、運営中の 3カ所( カ所(北・南・東)の参画促進計画 台北県淡水システム 台北県淡水システム( システム(モデル ケース) ケース) •利用者 利用者接続戸数 利用者接続戸数:56,763 接続戸数:56,763戸 :56,763戸 •処理水量 処理水量:56,000 処理水量:56,000 CMD •民間投資金額 民間投資金額:35.5 民間投資金額:35.5億元 :35.5億元 高雄市楠梓システム 高雄市楠梓システム( システム(モデル ケース) ケース) •利用者 利用者接続戸数 利用者接続戸数:90,000 接続戸数:90,000戸 :90,000戸 •処理水量 処理水量:75,000 処理水量:75,000 CMD •民間投資金額 民間投資金額:48 民間投資金額:48億元 :48億元 宜蘭県羅東システム 宜蘭県羅東システム •利用者 利用者接続戸数 利用者接続戸数:32,248 接続戸数:32,248戸 :32,248戸 •処理水量 処理水量:45,000 処理水量:45,000 CMD •民間投資金額 民間投資金額:32.3 民間投資金額:32.3億元 :32.3億元 宜蘭県羅東システムを 宜蘭県羅東システムを例 システムを例にした参画促進 にした参画促進事業分析 参画促進事業分析 宜蘭県羅東システム 宜蘭県羅東システム •利用者 利用者接続戸数 利用者接続戸数:32,248 接続戸数:32,248戸 :32,248戸 •処理水量 処理水量:45,000 処理水量:45,000 CMD •民間投資金額 民間投資金額:32.3 民間投資金額:32.3億元 :32.3億元 宜蘭県羅東 宜蘭県羅東BOT 羅東BOT下水道 BOT下水道システム 下水道システム参画促進計画 システム参画促進計画 建設範囲 2級汚水処理場( 処理場(水資源回収 水資源回収センター) センター)4,5000CMD 1カ所, カ所,3期に分けて建設 宜蘭羅東地区 宜蘭羅東地区( 地区(羅東・学 羅東・学進 ・学進・五結・ 五結・順安等4 順安等4カ所の都市 カ所の都市計画 都市計画区 計画区)の下水道 主・次幹線管渠、支 次幹線管渠、支管網 線管渠、支管網および接続 管網および接続管 および接続管、合計85 、合計85キロメートル 85キロメートル 宜蘭羅東地区利用者 宜蘭羅東地区利用者数 地区利用者数 約32000戸 32000戸 付属事業 付属事業 運営範囲 水資源回収センターの運転・保守および 水資源回収センターの運転・保守および管理 センターの運転・保守および管理 羅東地区下水道および 羅東地区下水道および利用者接続 および利用者接続の運転・保守および 利用者接続の運転・保守および管理 の運転・保守および管理 冬山都市 冬山都市計画区および利澤地区 および利澤地区の 利澤地区の下水道および 下水道および利用者接続 および利用者接続の運転・保守 利用者接続の運転・保守 および管理 および管理 付属事業 払込資本額 払込資本額 東山林開発 東山林開発事業股份有限公司12.1 事業股份有限公司12.1億元 12.1億元 30 宜蘭県羅東BOT案システム規模 • サービス人口:153,580人 • 目標年: 2040年 • 工事内容: 学進 – 水資源回収センター— 45,000 CMD – 汚水管網—84,965メートル – 利用者数—32,248戸 • 計画期間:2005.12.14から 2040.12.13(建設期間と運営 期間の合計35年) • 建設経費:約35.3億元 31 センター 宜蘭県羅東BOT案下水道システム参画促進計画敷地配置図 宜蘭県羅東BOT案 水資源回収センター 水資源回収センター( センター(全期) 全期) 建設スケジュール 建設スケジュール: スケジュール:2014~ 2014~2015年 2015年 32 台湾の 台湾の下水道参画促進計画と 下水道参画促進計画と政府自主実施 政府自主実施 の建設スケジュール 建設スケジュール比較 スケジュール比較 33 直近5 直近5年間に竣工した下水道 間に竣工した下水道システムのモデル別 下水道システムのモデル別比較 システムのモデル別比較 従来型モデル (WWTPのみ) 建設期間 設計期間 年数 設計&建設モデル (WWTPのみ) BOTモデル (WWTP、下水管、利用 者配管接続を含む) 34 下水道システム コスト・便益の分析 35 台湾下水道システム 台湾下水道システム参画促進計画 普及率1%向上に必要な システム参画促進計画 普及率1% 1%向上に必要な投資 向上に必要な投資建設経費 投資建設経費比較表 建設経費比較表 参画促進計画 項 目 高雄市楠梓地区 下水道システム 下水道システム BOT案 BOT案 台北県淡水地区 下水道システム 下水道システム BOT案 BOT案 宜蘭県羅東地区 下水道システム 下水道システム BOT案 BOT案 台湾地区 (34システム 34システム) システム) 56,763 34,082 1,665,233 5,779,942 5,779,942 5,779,942 5,779,942 c.利用者接続普及率 c.利用者接続普及率(%) 利用者接続普及率(%)1 (= a/b) 1.56% 0.98% 0.59% 28.64% d.建設費 d.建設費投入額累計 建設費投入額累計( 投入額累計(億元) 億元)2 69.8 35.51 32.51 1313.7 e.普及率 e.普及率1% 普及率1%向上に必要な平均経費 1%向上に必要な平均経費 (億元/ 億元/ 1%) (= d/c) 44.8 36.16 55.13 45.87 90,000 a.利用者接続 a.利用者接続完了累計 利用者接続完了累計数 完了累計数(戸) b.同 b.同年台湾地区人口換算総戸数(=人 (=人 口/ 4人 4人) 36 下水道建設コスト・便益暫定 下水道建設コスト・便益暫定試算結果 コスト・便益暫定試算結果 政府自主実施と 政府自主実施と参画促進方式 自主実施と参画促進方式の 参画促進方式の比較( 比較(羅東システムを 羅東システムを例 システムを例に) 1 2 3 項目 計画年数 処理規模(CMD) 利用者戸数 政府自主実施 35 75,000 45,862 4 総建設コスト 66.83億元 5 建設費償還 -- 6 総運営費 64.72億元 7 8 9 10 11 運転・保守費用(利用者接続+運 転・保守・運営固定費+運転・保守 変動費) 社会的コスト 社会的便益 割引率 汚染防止コスト正味現在価値累計 (TCC) 参画促進方式(PFI) 35 45,000 45,708 36.48億元 (民間投資) 76.44億元 29.58億元 (民間投資) -- 58.42億元 8.74億元 271億元 5% 3.15億元 186億元 5% 80.76億元 51.68億元 122.43億元 79.11億元 37 12 環境便益正味現在価値累計(TBC) 羅東下水道システムのコスト・便益 羅東下水道システムのコスト・便益( システムのコスト・便益(割引現在価値) 割引現在価値)分析図 環境便益正味現在価値 累計 汚染防止コスト正味現在価値 累計 汚染防止コスト正味現在価値 累計 コスト(千元) コスト(千元) 環境便益正味現在価値 累計 政府自辦 政府自主実施を採用した場合の 政府自主実施を採用した場合の 環境コスト・便益 環境コスト・便益分析図 コスト・便益分析図 参画促進方式 参画促進方式を採用した場合の 参画促進方式を採用した場合の 環境コスト・便益 環境コスト・便益分析図 コスト・便益分析図 38 3カ所の カ所の下水道参画促進計画 カ所の下水道参画促進計画の 下水道参画促進計画の実施成果分析 工事コストが比較的 工事コストが比較的低 コストが比較的低い(平均約46 平均約46億元 46億元/1% 億元/1%普及率 /1%普及率) 普及率)。 必要な品質を満たし、期日通りに建設目標 必要な品質を満たし、期日通りに建設目標を達成して、 建設目標を達成して、運 を達成して、運 営期間に入った 営期間に入った(3 に入った(3~ (3~4 年) 。 融資比率が見込み通りで 融資比率が見込み通りで、市場 比率が見込み通りで、市場の信頼は明らかである 、市場の信頼は明らかである (資 金構成30 構成3030-70%)。 70%)。 汚染抑制コストの 汚染抑制コストの正味現在価値 抑制コストの正味現在価値便益は 正味現在価値便益は、 便益は、従来の調達法によ る環境便益の 環境便益の正味現在価値 便益の正味現在価値よりはるかに高い 正味現在価値よりはるかに高い。 よりはるかに高い。 39 結論と提案 結論と提案 40 結 論 ✤台湾の 台湾の下水道参画促進計画 水道参画促進計画は 参画促進計画は、2010年 2010年現在、 現在、合計7 合計7カ所の建設計画 カ所の建設計画が 建設計画が契約締 結され、 され、実施されている 実施されている。 されている。そのうち淡水 そのうち淡水・ 淡水・羅東および 羅東および楠梓 および楠梓は 楠梓は、契約締結の 契約締結の3 年後に順調に運営を開始している に順調に運営を開始している。 年後 に順調に運営を開始している 。これらの成果 これらの成果から 成果から、 から、民間奨励 民間奨励方式 奨励方式によ 方式によ 汚水システムは システムは市場 市場的 実行可能性を有することが分かり を有することが分かり、 さらに、 る汚水 システムは 市場 的実行可能性 を有することが分かり 、さらに 、融資 比率が60 6070% 民間投資による による汚水 汚水システム システム計画 計画が 融資機関の信頼を得 比率が 60 -70 %で、民間投資 による 汚水 システム 計画 が融資 機関の信頼を得 ていることから明らかに財務 財務的 実行可能性を有すること を有すること、 また工事進度 工事進度や ていることから明らかに 財務 的実行可能性 を有すること 、また 工事進度 や 施工品質から見て から見て工事 工事的 実行可能性も有することが分かる も有することが分かる。 従って、 施工品質 から見て 工事 的実行可能性 も有することが分かる 。 従って 、BOT 方式は 汚水システム システム建設 建設の 成功例のひとつであるといえる 例のひとつであるといえる。 方式 は汚水 システム 建設 の成功 例のひとつであるといえる 。 ✤従来の台湾政府 従来の台湾政府による自主実施 台湾政府による自主実施方式 による自主実施方式と比べ 方式と比べ、 と比べ、BOT計画 BOT計画は 計画は汚水処理場の建設期 汚水処理場の建設期 間を大幅 間を大幅に 大幅に短縮できるとともに 短縮できるとともに、 できるとともに、収集管路や 収集管路や利用者接続 管路や利用者接続を 利用者接続を汚水処理場に合 汚水処理場に合 わせてただちに完成 完成させ させ、 すぐに運営段階に入れることから、 BOTによる による下 わせてただちに 完成 させ 、すぐに運営段階に入れることから 、BOT による 下 水道建設が実行可能な選択肢のひとつであることは明らかである が実行可能な選択肢のひとつであることは明らかである。 水道建設 が実行可能な選択肢のひとつであることは明らかである 。 41 THANK YOU FOR YOUR LISTENING ご清聴ありがとうございました。 42