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対震丁番 もしも、大きな地震でドアが開かなくなったら・・・
■外形図:P104 参照 ■価格表:P98 参照 FH 対震丁番 SERIES ■用途:玄関ドア対震用 ■納期:標準納期品●(P4 参照) もしも、大きな地震でドアが開かなくなったら・・・ 対震 外に出られない! どうしよう― 美和ロックの対震丁番はこんな時も安心。 スプリングの柔軟性で地震に対応します。 100 ※内部構造をご覧いただくため、製品を加工した写真です。 地震でドアが開かなくなるメカニズム。 地震のとき建物は変形しますが、ドア枠も建物と同様に変形します。ドアの開閉に影響をおよぼす変形の方向には2種類 あります。錠前側から丁番側への変形(+の変形)と、丁番側から錠前側への変形(ーの変形)です。 +の変形の場合 ーの変形の場合 枠が+の変形をしていくと、ドアの上端が枠と当たります。 さらに変形が大きくなるとドアを下に押し下げようとする力 がかかります。もしドアが下に動かないとドアと枠が固くせ り合ってしまい、ドアを開けるのにとても大きな力が必要に なります。 枠がーの変形をしていくと、ドアの下端が枠と当たります。 さらに変形が大きくなるとドアを上に押し上げようとする力 がかかります。もしドアが上に動かないとドアと枠が固くせ り合ってしまい、ドアを開けるのにとても大きな力が必要に なります。 変形の方向 対震 変形の方向 ドア枠 ドア枠 ドア ドア枠 ここが 固くせり合う ドア ここが 固くせり合う ドア ドア枠 ドア 対震丁番は+−どちらの変形にも対応しています。 対震丁番 通常の旗丁番 +の変形のとき −の変形のとき +の変形のとき −の変形のとき 下へは移動できないのでドア は下へは動かず、ドアの上端 と枠が固くせり合ってしまい ます。 旗丁番は上から差し込んであ るだけなのでドアは上に移動 でき、ドアの下端と枠が固く せり合うことなくドアを開け ることができます。 対震丁番の内部スプリングに あらかじめ決められた力(初 期反発力と言います)以上の 力がかかるとスプリングが縮 みドアは下へ移動できます。 ですからドアの上端と枠が固 くせり合うことなくドアを開 けることができます。 対震丁番は上から差し込んで あるだけなのでドアは上に移 動でき、ドアの下端と枠が固 くせり合うことなくドアを開 けることができます。 上に動く スプリング 普段はスプリン グの初期反発力 でドアを支えて います。 初期反発力以上 の力が加わると 下に動きます。 下に動く 枠側 枠側 下に動かない 上に動く 扉側 枠側 枠側 下に動かない 上に動く 扉側 上に動く 扉側 扉側 上から差し込ん であるだけなの で上には抜けま すが、下に動か ないのでドアと 枠が固くせり合 います。 上から差し込ん であるだけなの で上に抜けます。 下に動く 101 ■外形図:P104 参照 ■価格表:P98 参照 FH 対震丁番 SERIES ■用途:玄関ドア対震用 ■納期:標準納期品●(P4 参照) スプリング 対震 軸 対震丁番の構造 写真は FHーB1R 型 対震丁番だけで低コストに地震対策ができます。 住宅の中でも特にマンションでは玄関ドアが唯一の避難口として重要な役割を担っています。 そのような状況で地震が起こると、建物の変形によりドアが開かなくなり、室内に閉じこめられてしまうという被害になります。 もし、火災などの二次的災害が発生したら生命にも関わる重大な問題となるでしょう。 美和ロックの対震丁番は地震による建物の変形に対してもドアが開くよう設計された丁番で、低コストで地震対策が可能です。 ■普通のドアでも地震対策が可能 既存、新規を問わず、対震丁番FHシリーズを取り付けるだけで 標準のスチールドアが枠の歪みに対して追従性の高いドアになり ます。 (注) 一般の住宅用玄関ドアが対象です。 ビル用の重量ドアには適応 できない場合がありますのでご注意ください。 ■取付が簡単 取付方法は普通の旗丁番と同じです。特に既存のBLドアには、ド ライバー1本で取替え可能です。 ■低コスト 丁番だけで地震対策が図れますのできわめて経済的です。しかも ドアの機能には変化がありません。 さらに LA シリーズ等を組み合わせれば扉の開閉動作が楽にでき ます。レバーハンドル錠以外の錠につきましてはお問い合わせく ださい。 102 写真は U9LA52ー1 型 ■対震丁番の種類 3枚吊用と2枚吊用の2タイプがあります。どちらも重量50kg以 下のドアにご使用ください。 ■優れた性能 FH シリーズの歪み追随性は P103 の当社実験データに示す通り です。 (扉寸法は幅 800mm×高さ 1,900mm、扉と枠の隙間は上 側 3mm と下側 6mm です。 ) (注)扉と枠の上下の隙間の量、および扉の幅寸法が面内変形追随性 に影響します。 (注 2) 女性 対震丁番を使ったドアは層間変形角 1/120 の変形(注 1)の時でも、ドアを開ける力は 50Kg 以下。 (注 3) でも開けられる力です。 枠が変形して扉を下方に押し下げる力がかかっても、対震丁番内のスプリン グが縮み扉を開けることができます。 (注 1) 層間変形角:地震の際建物の変形量を表す角度です。単位はラジアン。建築基準法では想定されている大きさの地震の際に、層間変形角が最大でも1/120以 下になるように建築しなければならないと定められています。層間変形角が1/120以上となる変形があった場合には、ドアが開けられないことがあります。 対震 (注 2) 扉寸法:幅800mm ×高さ1,900mm 扉と枠の隙間:上側3mm /下側6mm 上記の条件で行った当社の実験結果によります。 (注 3)一般的に扉を開ける場合に出すことのできる力は成人男子の場合100 〜 120Kg、 成人女子で60 〜 80Kgと考えられています。 (建築学便覧による。下記データ参照) ■旗丁番と対震丁番の当社製品の比較データ(面内変形追随性試験) 扉開放力 (kg) 200 200 扉開放力 (kg) 旗丁番 対震丁番(3枚吊) 150 150 男性の力 100 100 女性の力 50 -1/75 -1/85 -1/100 -1/120 -1/150 -1/200 0 層間変位角 (rad) -30 -20 ーの変形 50 0 1/200 1/150 1/120 1/100 1/85 1/75 層間変位角 (rad) 0 0 10 -10 (mm) H=2000mmの点での変位量 20 +の変形 30 ■人圧データ(建築学便覧より) (A) 前方けり 力P (kg) (B) 自由な形で全力押し (C) 衝突 1人 200 1人 地下たび 300 げ た 靴 男子 女子 サンダル 0 100 100 200 (kg) 地下たび げ た 靴 男子 女子 サンダル 0 100 200 (kg) 男子 女子 0 50 100 体重 (kg) 103 ■外形図:P104 参照 ■価格表:P98参照 FH 対震丁番 SERIES ■用途:玄関ドア対震用 ■納期:標準納期品●(P4 参照) ■材質/仕上 ■対震丁番使用枚数の例 18ー8ステンレス(SUS304) ・ステンレスヘヤーライン仕上(記号ST) ・セラミックブロンズ仕上(記号CB) ■種類 対震 右勝手用 FHーA1R FHーB1R FHーA2R FHーB2R A型 B型 A型 B型 2枚吊用 3枚吊用 対象扉 対震丁番 枚数 高さ×幅×厚さ(mm)重量(kg) 名称 左勝手用 FHーA1L FHーB1L FHーA2L FHーB2L 片面フラッシュ扉 1,921×823×36 約35 3 両面フラッシュ扉 1,921×823×35 約40 3 片面フラッシュ扉 1,921×823×36 約35 2 (旧KJー1型プレスドア) ■左右勝手の見方 対震丁番の左右勝手は、下記のようにご指示ください。 右勝手 (注)どちらのタイプも重量50kg以下のドア (錠前、クローザの重さ含む)に ご使用ください。 左勝手 丁番 丁番 t3 t3 丁番の軸が扉の開く側から見て右側に見える……右勝手 丁番の軸が扉の開く側から見て左側に見える……左勝手 3 6 5ーM5用特皿穴 (D=φ8) 59 5 4 8 8 18.5 105 8 37 18.5 173 9 3 5ーM5用特皿穴 (D=φ8) このすきま分可動 3 13 18.5 2 No. 1 2 3 4 5 6 7 8 名称 メス羽根 オス羽根 軸 ボール スプリング フタ フタ カラー この丁番の取付穴ピッチ は、既存BLドアに使われ る旗丁番と全く同じです。 104 8 8 8 H φ18 7 H FHーA型の場合 H=45 FHーB型の場合 H=50 59 37 18.5 9 9 8 { 179 1 (注) 対震丁番をご使用になる場合は、ラッチボルト およびデッドボルトとストライクの穴との上下 の隙間が十分あることが必要です。 【片開き扉の場合】 上側の隙間:上チリ+ 1mm 以上 下側の隙間:下チリ+ 1mm 以上 【両開き扉の場合】 上側の隙間:上チリ+下チリ+ 1mm 以上 下側の隙間:上チリ+下チリ+ 1mm 以上 ※ただし、子扉側には対震丁番は不要です。 親扉側にご使用ください。 (例) ストライク 上側の隙間 デッドボルト ラッチボルト 下側の隙間