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自然・都市と農村が調和するまちづくり

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自然・都市と農村が調和するまちづくり
第6次矢巾町総合計画
後期 基 本 計 画
はじめに
1.基本計画の意義
本町では、平成 27 年度を目標年次とした「第6次矢巾町総合計画基本構想」を策定し、ま
ちづくりの基本理念として、
みんなでつくる うるおい豊かに 躍進するまち やはば
施策大綱1
自然・都市と農村が
調和するまちづくり
を掲げました。さらにまちの将来像として、
①自然と共生し魅力と元気を創造するまち
②人にやさしく暮らしに安全・安心を実感するまち
③共に学び共に育む教育文化のまち
の三つを示し、これを実現するため町民共通の目標として五つの基本施策を定めました。
この基本計画は、基本構想の後期5カ年の具体的な計画として、各分野における実現手段を
体系化し、総合的に施策を推進するために策定しているもので、また、町民と行政が一体となっ
てまちづくりを推進するための指針としての意義を併せもつものです。
2.基本計画の性格
①基本方向
この計画は、町全般の運営において、当面の課題並びに将来において想定される課題に適切
に対処し、行政施策を総合的かつ計画的に行うための方向を示すもので、町民共通のまちづく
りの目標となるものです。
②計画の範囲
この計画は、本町の広範な地域課題に対処するための計画であり、国、県及びその他の公共
機関への要望事業や町民や民間団体等に期待する事業を含みます。
③他の計画との関係
この計画は、国の国土形成計画、県の総合計画、さらには各分野における将来計画等との
整合性に配慮しながら、町民の意向と本町に置かれている現状を踏まえた独自性のある計画と
自然・都市と農村が調和するまちづくり
して策定しているものです。
計画的土地利用の推進
④計画の実効性と弾力性の確保
自然環境の保全と活用
この計画は、現在において可能な限りの検討と選択によって策定しているものです。今後の
田園環境の保全
情勢変化にも弾力的に対応しながら実効性を確保していくため、実施計画を策定し、年度ごと
に各事業の検証を行いながら計画の点検を行い、計画と実体が乖離しないように見直しながら、
適宣調整を図りつつ推進することとしています。
3.基本計画の期間
この計画の期間は、平成 23 年度から平成 27 年度までの5カ年とします。
優良農地の確保
農村集落地等の環境整備
基盤の整備
市街地の整備
生活交通体系の向上
地域情報化施策の推進
【施策大綱】1.自然・都市と農村が調和するまちづくり
1 計画的土地利用の推進
■
計画的土地利用の推進
施策の方向
1)国土利用計画の推進と見直し
本町の面積は、67.28㎢であり、西部に奥
町計画を基本に、関連する法令、諸制度と
羽山系を、東部に北上川を擁し西から東へな
の調整を図りながら、既成市街地と一体と
●国土利用計画法に基づく矢巾町計画を進めます。
だらかな平坦地を形成していますが、都市的
なったまとまりのある市街地形成が図られて
●土地利用動向や町勢発展の視点などを踏まえ、国土利用計画矢巾町計画の見直し、改定
土地利用等の影響から農用地の減少傾向が
おり、平成 16 年度には矢巾町都市計画マス
続いています。
タープランが策定され、都市計画区域内の
本町は、盛岡広域都市計画区域に位置し、
土地利用のビジョンが示されています。
広域的な土地利用計画の推進をすることが
今後、さらなる少子化の進展に伴い、人
求められています。西部地域の国有林エリア
口増加は鈍化傾向にありますが、本町では、
を除いて 5,720ha が※ 都市計画区域であり、
新矢幅駅の完成、岩手医科大学及びその附
この中で※市街化区域面積は 590ha
(10.3%)、
属病院等の総合移転などにより都市的土地
※
市街化調整区域面積は 5,130ha(89.7%)と
利用の要請は高まるものと想定されます。農
なっています。この市街化調整区域は農用地
用地等自然的土地利用との調和も重要な課
面積の占める割合が大きく、ほとんどが※農
題であることから、社会的環境の変化に対応
業振興地域に指定されており、その面積は
した土地利用計画の適切な誘導を図り、魅
5,012ha となっています。
力あるまちづくりの推進を目指していく必要
土地利用にあたっては国土利用計画矢巾
があります。
施策の体系
計画的土地利用の推進
【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
現況と課題
国土利用計画の推進と見直し
都市計画マスタープランによる取り組み
都市的土地利用と自然的土地利用との調和
に取り組みます。
2)都市計画マスタープランによる取り組み
●矢巾町都市計画マスタープランの土地利用方針に則した、総合的、計画的な土地利用を
進めます。
3)都市的土地利用と自然的土地利用との調和
●都市計画と農業振興地域整備計画など関連する法律、制度による土地利用の適切な誘導
を図り、自然環境を守りつつ、都市と農村が調和する魅力あるまちづくりを進めます。
施策の目標
国土利用計画の推進と見直し
指 標 項目
現 状
目標(平成27年度)
備 考
宅地面積
10.95%
11.20%
町全体面積に対する
宅地面積の割合 備 考
都市計画マスタープランによる取り組み
指 標 項目
現 状
目標(平成27年度)
市街化区域面積
590ha
627ha
都市的土地利用と自然的土地利用との調和
指 標 項目
現 状
目標(平成27年度)
備 考
市街化区域内の
農地面積 35ha
30ha
税務課固定資産概要
調書報告書による ※都市計画区域 健康で文化的な都市生活と機能的な都市活動を確保するという都市計画の基本理念を達成するために、
都市計画法その他の法令の規制を受けるべき土地の範囲。
※市街化区域 都市計画法に基づく都市計画区域のうち、市街地として積極的に開発・整備する区域。具体的には、既に
市街地を形成している区域
(既成市街地)及びおおむね 10 年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域
(新市街地)
をいいます。
※市街化調整区域 都市計画法に基づく都市計画区域のうち、市街化を抑制すべき区域。
※農業振興地域 市町村の農業振興地域整備計画により、農業を推進することが必要と定められた地域。
20
21
【施策大綱】1.自然・都市と農村が調和するまちづくり
2 自然環境の保全と活用
■
■地目別面積の推移
総数
田
畑
宅地
山林
原野
その他
自然環境の保全と活用 現況と課題
昭和55年
67.78
27.40
6.92
5.11
6.24
2.50
19.61
昭和60年
67.78
27.31
6.60
5.40
6.24
2.25
19.98
本町の自然環境は、都市化が進展する中
国では、2020 年(平成 32 年)までに温
平成元年
67.78
26.85
6.21
5.91
6.73
1.70
20.38
にあって比較的良好に維持され、町民生活に
室効果ガス排出量の大幅な削減目標を打ち
平成5年
67.28
26.78
5.98
6.14
6.66
1.66
20.06
平成10年
67.28
26.01
5.51
6.78
6.68
1.58
20.72
やすらぎとうるおいを与えるとともに、憩いや
出すなど、地球規模の環境対策が進められて
平成11年
67.28
25.95
5.49
6.82
6.67
1.58
20.77
レクリエーションの場としても活用されていま
おり、本町においても、平成 12 年に「矢巾
平成12年
67.28
25.82
5.43
7.05
6.53
1.44
21.01
す。特に南昌山を中心とする西部山系の緑豊
町人と自然にやさしい環境基本条例」を制定、
平成13年
67.28
25.72
5.43
7.10
6.53
1.44
21.06
かな山並みは本町の自然環境を象徴する貴重
平成 14 年には「矢巾町環境基本計画」を策
平成14年
67.28
25.57
5.43
7.23
6.51
1.43
21.11
な財産であり、町立自然公園として町民に広
定、平成 23 年 3 月には平成 15 年に策定さ
平成15年
67.28
25.84
4.95
7.25
6.48
1.40
21.36
く親しまれています。
れた
「矢巾町新エネルギービジョン」を見直し、
平成16年
67.28
25.83
4.94
7.25
6.47
1.40
21.39
平成17年
67.28
25.78
4.93
7.22
6.46
1.39
21.50
東部を流れる北上川の河川敷には自生した
環境施策に積極的に取り組んでいます。
平成18年
67.28
25.74
4.90
7.25
6.46
1.39
21.54
樹木が自然林の様相を呈し、その一部では
地域に根ざす豊かな自然環境を保全し次
平成19年
67.28
25.43
4.83
7.59
6.44
1.36
21.63
地域住民がグラウンドとして整備活用するな
世代に継承していくことは、現代に生きる人々
平成20年
67.28
25.41
4.83
7.61
6.44
1.36
21.63
ど住民に身近な場となっています。
の責務であり、行政のみならず町民、事業者
平成21年
67.28
25.38
4.77
7.64
6.43
1.40
21.66
西部丘陵地域、特に清水野地区に残る溜
が共に協働し実践することが求められている
平成22年
67.28
25.35
4.77
7.63
6.41
1.40
21.72
池や平野部に広がる水田風景、屋敷林に囲
ことから、今後予定される土地開発計画との
まれた農村集落は、本町の原風景ともいうべ
調整を図りながら自然環境の保全と活用にあ
き趣を残しており、旧稲荷街道の松並木など
たっていく必要があります。
資料:税務課「固定資産概要調書報告書」
各年 1 月 1 日現在
■用途地域別面積 地
(平成 22 年3月 31 日時点)
域
の歴史的遺産も含め、後世に残すべき自然環
6,728
−
100.0
都市計画区域
5,720
100.0
85.0
市 街 化区 域 610
10.7
9.1
住居系用途地域
364
6.4
5.4
第1種低層住居専用地域
76
1.3
1.1
第1種中高層住居専用地域
42
0.7
0.6
第2種中高層住居専用地域
5
0.1
0.1
協働による自然環境保全への取り組み
第1種住居地域
218
3.8
3.2
第2種住居地域
23
0.4
0.3
憩い・癒やし・レクリエーションの場としての活用
17
0.3
0.3
4
0.1
0.1
13
0.2
0.2
229
4.0
3.4
178
3.1
2.6
工業地域
37
0.6
0.5
工業専用地域
14
0.2
0.2
5,110
89.3
76.0
近隣商業地域
商業地域
工業系用途地域
準工業地域
構 成 比(%) 構 成 比(%)
行 政 地 域
商業系用途地域
面 積(ha)
市 街 化調整区 域 【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
年次
(単位:k㎡)
境として一体的な保全が求められています。
施策の体系
自然環境の保全と活用
自然環境・景観の保全
親水空間の創出
資料:道路都市課
22
23
1)自然環境・景観の保全
●国土利用計画矢巾町計画、矢巾町都市計画マスタープラン等、各種計画との整合を図り、
施策の目標
自然環境・景観の保全
指 標 項目
現 状
目標(平成27年度)
環境関連計画の
見直し 矢巾町新エネルギー
ビジョン (平成22年度)
・矢巾町環境基本計画
(平成23年度)
・矢巾町地球温暖化対
策実行計画
(平成24年度)
自然や田園の環境及び景観の維持・保全に努めます。
●自然環境調査等により、自然環境・景観の保全と活用の方策や関係する計画の検討を行
います。
2)協働による自然環境保全への取り組み
●町民や事業者への自然環境保全に対する啓発を行います。
※
NPOなどの各種団体による自然環境保全活動を支援します。
●町民や事業者、
3)憩い・癒やし・レクリエーションの場としての活用
●矢巾町立自然公園をはじめとする森林や水辺などの地形を活かし、町民の憩い・癒やし・
レクリエーションの場として自然環境を有効に活用します。
4)親水空間の創出
●中小河川、水路の改修などに併せて、水に親しむことのできる空間の創出に努めます。
●一級河川の維持管理について、河川環境の保全や河川敷の有効活用などを関係機関に要
望していきます。
【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
施策の方向
備 考
協働による自然環境保全への取り組み
指 標 項目
現 状
目標(平成27年度)
自然環境保全啓発回数
(年間)
9回
12回
備 考
憩い・癒やし・レクリエーションの場としての活用
指 標 項目
現 状
目標(平成27年度)
備 考
町立自然公園への 観光客入込数(年間)
29.2万人
32万人
観光客入込調査
指 標 項目
現 状
目標(平成27年度)
備 考
親水箇所数
4カ所
6カ所
岩崎川、芋沢川、水無
川、水辺の里(現状)
親水空間の創出
※NPO
Non-Profit Organization の略で、様々な社会貢献活動(事業も含む)を行い、団体の構成員に対して収益を分
配することを目的としない団体の総称。
24
25
【施策大綱】1.自然・都市と農村が調和するまちづくり
3 田園環境の保全
■
① 優良農地の確保
施策の方向
本町は、緩やかな平坦地に形成されてい
規模な農業経営が行われているほか、小規
る農業地帯であり、農地面積は 3,202ha で
模農家等の農地については※集落営農組織に
町全体の 47.6%を占め、ほぼ全域が優良農
よる活用が図られています。
地として位置づけられています。
一方、相続等による農地の取得や農業後
また、矢巾農業振興地域整備計画書によ
継者等の不足により耕作放棄がされている農
る農業振興地域は 5,012ha で、うち農用地
地の散在が見受けられ、有効利用に向けた
は 3,093ha となっており、民間開発事業や公
対策に取り組むことが課題となっています。
共事業の用地等として転用が図られ農地面
さらに、農業後継者・認定農業者等の担
積は年々減少している状況です。
い手確保とともに農地の利用集積を促進し、
農地の効率的な利用が確立されるよう 15
関係機関や地域による支援・協力を充実さ
地区 1,802ha の※農業基盤整備事業が行わ
せていく必要があります。
れ、※認定農業者や※農業生産法人による大
1)農業振興地域農用地区域の確保
●矢巾農業振興地域整備計画に基づき、農業振興地域農用地区域(優良農地)の確保に
努めます。
2)営農基盤の整備
●ほ場整備未整備地区の事業を促進します。
3)農地の有効利用の促進
●農地利用の確認による遊休農地等の未然防止と違法行為の抑制に努めます。
●一般法人の参入による農地の有効利用を促進します。
4)担い手の確保対策
●認定農業者等の担い手に対し、経営改善等の支援・協力に努めます。
●営農組織等の法人化の推進や家族経営協定の締結を推進します。
施策の体系
優良農地の確保
【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
現況と課題
農業振興地域農用地区域の確保
営農基盤の整備
5)農地利用集積の促進
●農地の賃借料情報の提供やあっせん事業のほか、農地利用集積事業の活用を促進します。
農地の有効利用の促進
担い手の確保対策
農地利用集積の促進
施策の目標
農業振興地域農用地区域の確保
指 標 項目
農業振興地域 農用地区域面積
現 状
3,093ha
目標(平成27年度)
備 考
3,056ha
町農業振興地域整備計
画の農用地利用計画で
定める農用地として利
用すべき土地の面積
※農業基盤整備(ほ場整備) 効果的な農作業を行うため、農地の区画を整理し、農地、農道や農業生産基盤整備用排水
路を効果的に配置すること。
※認定農業者 農業経営基盤強化促進法に基づく農業経営改善計画の市町村の認定を受けた農業経営者・農業生産法人の
こと。担い手農業者とも呼ばれる。 認定を受けると、金融措置や税制措置などの支援を受けることができるほか、担い手
対策を中心として、実施するために認定農業者であること、あるいは集団に認定農業者が含まれることが条件となっている
国の事業が増加している。
※農業生産法人 農業者などの農業関係者が中心となって組織された農業を行う法人です。
※集落営農組織 集落単位で農家が各自の農地を持ち寄り、共同で農機具を所有したり、農作業を行ったりする組織。任意
の組織のほか、各農家の利益増進が目的の「農事組合法人」
、完全に営利目的の「株式会社」などの形態があります。
26
27
指 標 項目
ほ場整備(暗渠排水
整備)未整備面積
■農業振興地域の土地利用動向
現 状
100ha
目標(平成27年度)
備 考
0ha
ほ場整備実施区域のう
ち暗渠排水未整備の面
積
農地の有効利用の促進
指 標 項目
遊休農地面積割合
違反転用面積割合
現 状
0.19%
0.36%
目標(平成27年度)
備 考
0.12%
全農地面積のうち過去
1年間以上不作付けの
状態になっている農地
面積
0.32%
全農地面積のうち農地
法に違反して農地以外
に使用している農地の
面積
担い手の確保対策
指 標 項目
認定農業者数
農業生産法人数
家族経営協定数
現 状
130人
9法人
38組
目標(平成27年度)
備 考
140人
効率的で安定した農業
経営を目指し、町が認
定した農業者の数
10法人
41組
農地法で事業や役員等
に一定の要件が定めら
れている農業経営を行
う法人の数
家族農業経営内におい
て、それぞれの意欲と
能力を発揮させるため
の役割分担等を取り決
めする家族数
農地利用集積の促進
指 標 項目
農地集積面積
現 状
645ha
目標(平成27年度)
備 考
720ha
担い手農家が効率的な
農作業をするためのま
とまった農地の面積
年次
総面積
(単位:ha)
農用地
採草
放牧地
農地
【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
営農基盤の整備
計
農業用
森林原野
施設用地
混牧林地
その他
昭和55年
5,203
3,304
40
3,344
4
445
0
1,410
昭和60年
5,178
3,258
39
3,297
6
733
0
1,142
平成5年
5,115
3,246
0
3,246
6
731
0
1,132
平成10年
5,115
3,175
0
3,175
6
731
0
1,203
平成11年
5,115
3,153
0
3,153
6
637
0
1,319
平成12年
5,032
3,101
0
3,101
6
629
0
1,296
平成13年
5,032
3,101
0
3,101
6
629
0
1,296
平成14年
5,032
3,097
0
3,097
6
629
0
1,300
平成15年
5,032
3,096
0
3,096
6
629
0
1,301
平成16年
5,032
3,095
0
3,095
6
629
0
1,302
平成17年
5,032
3,095
0
3,095
6
629
0
1,302
平成18年
5,032
3,095
0
3,095
6
629
0
1,302
平成19年
5,032
3,093
0
3,093
6
629
0
1,304
平成20年
5,032
3,093
0
3,093
6
629
0
1,304
平成21年
5,032
3,093
0
3,093
6
629
0
1,304
資料:農業振興地域の概要(岩手県)
■農地転用の状況 年次
合計
(単位:a(一時転用分は除く)
)
住宅敷地
鉱工業
用地
鉄 道、
道 路、
水路敷地
その他の
建 物、
施設用地
植林
その他
昭和50年
1,603
671
152
309
354
46
71
昭和55年
1,606
336
488
579
98
−
105
昭和60年
621
208
−
1
242
−
170
平成元年
216
116
−
−
51
−
49
平成5年
1,276
965
−
−
256
−
55
平成10年
895
729
−
−
146
−
20
平成11年
766
537
−
−
190
−
39
平成12年
1,082
909
−
−
170
−
3
平成13年
631
253
11
−
348
−
19
平成14年
327
157
−
−
170
−
−
平成15年
2,038
134
4
−
1,900
−
−
平成16年
248
193
0
2
42
0
12
平成17年
413
153
0
2
159
0
98
平成18年
365
84
0
2
199
0
80
平成19年
676
240
0
1
397
0
38
平成20年
386
186
0
0
196
0
4
平成21年
229
84
0
2
48
0
94
資料:農業委員会
28
29
3田園環境の保全
② 農村集落地等の環境整備
盛 岡 市
【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
■ 農業振興地域計画図
現況と課題
本町の田園地帯に位置する農村集落は、
す。
地域コミュニティの基礎単位となっており、古
農地や農業用施設には災害の防止や雑排
くから培われてきた結いの精神による生産活
水の希釈といった多面的機能を兼ね備えてい
動が行われ、生活環境の保全や農村文化を
ることから、今後は地域の住民が一体となっ
脈々と継承し、地域内での互助社会を形成し
て、農村集落や田園環境を保全・活用してい
てきました。
くとともに、地域の住環境やコミュニティの充
しかし、都市近郊に位置する農村集落は、
実により農村文化や芸術の継承を図っていく
近年農業従事者が減少し、これまで互助精
ことが必要です。
神の中で行われてきた周辺農地等の維持管
また、周辺に広がる農地と調和する田園環
理、環境保全活動等が手薄となり、さらにこ
境を維持しながら、一部の集落については市
のような活動の中で培われてきた古き良き農
街化調整区域のまま、有効な土地利用を検
村文化や芸術の継承機会が減少してきていま
討する必要があります。
施策の体系
農村集落地等の環境整備
生活基盤の整備・改善
集落文化・コミュニティの維持と活性化の支援
紫 波 町
30
31
【施策大綱】1.自然・都市と農村が調和するまちづくり
4 基盤の整備
■
① 市街地の整備
現況と課題
1)生活基盤の整備・改善
本町の市街化区域は、国道4号沿線から
ましたが、立地企業の動向、土地利用に対
●農村集落の居住環境の整備に努めます。
矢幅駅周辺地域と流通センター地域に区分さ
する考え方などを踏まえた対応が求められて
●農地・水・環境保全向上対策事業を推進します。
れ、このうち、矢幅駅周辺と流通センター南
おり、用途地域や地区計画の見直しなどを検
側の広宮沢地区では、土地区画整理事業に
討する必要があります。
よる市街地の整備が進められています。
今後、市街地の整備は自然や緑地の計画
●地域の伝統文化の継承と地域づくりのイベント等の文化活動を支援します。
矢幅駅周辺は、本町の中心市街地としての
的な保全・配置を進めるとともに、うるおい
● 地域コミュニティの維持とコミュニティ活動の活性化を促進します。
機能を確保するため、道路や公園、下水道
のある都市環境の創造に配慮し、地区計画
等の公共施設基盤整備を進め、良好な住環
制度の適用などにより魅力ある街並みの形成
境の創出と交流拠点としての役割を担う複合
や景観づくりを適切に誘導していく必要があ
施設等の早期整備が急務となっています。ま
ります。
た、この地域に加え国道4号沿線の市街地及
現在、本町で施行されている土地区画整
び岩手医科大学の総合移転に対応した土地
理事業の区域及び面積は次のとおりです。
2)集落文化・コミュニティの維持と活性化の支援
※
施策の目標
生活基盤の整備・改善
指 標 項目
農地・水・環境保全向
上対策取り組み面積 現 状
1,094ha
目標(平成27年度)
備 考
1,500ha
農地・水・環境保全向
上対策の町内対象面積
集落文化・コミュニティの維持と活性化の支援
指 標 項目
農地・水・環境保全向
上対策活動組織数 【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
施策の方向
現 状
10組織
目標(平成27年度)
備 考
15組織
農地・水・環境保全向
上対策に取り組む非農
業者を含めた活動組織
数
利用を含め、交通体系や関連する公益施設、
《矢幅駅西地区土地区画整理事業
(町施行)
》
公園・緑地、大学と地域を結びつける施策な
矢幅駅西側に位置する面積 22.6ha の区域
ど、総合的な観点から取り組む必要がありま
《矢幅駅前地区土地区画整理事業
(町施行)
》
す。特に、この地域に属している藤沢地区及
本町の玄関口である矢幅駅東側に隣接す
び中村地区の開発についても、計画的整備
る面積 11.6ha の区域
を進める必要があります。
《広宮沢第二地区土地区画整理事業(組合施行)》
また、広宮沢地区は、流通センター地区と
流通センター地区及び広宮沢地区と隣接す
同様の流通業務系を主とした整備を進めてき
る面積 40.1ha の区域
施策の体系
市街地の整備
市街化区域及び用途地域の見直し
市街地整備の推進
都市景観形成の推進
※地域コミュニティ 地域住民が生活している場所において、共同の活動や遊び、スポーツ、芸能、祭りに関わり合いながら、
住民相互の交流が行われている地域社会、あるいはそのような住民の集団。
32
33
■ 都市計画図
【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
施策の方向
1)市街化区域及び用途地域の見直し
●市街化の動向や土地利用のニーズや変化を踏まえて、市街化区域の拡大や用途地域、地
区計画の変更などについて関係機関との調整を図り進めます。
2)市街地整備の推進
●現在施行中である矢幅駅西地区土地区画整理事業、矢幅駅前地区土地区画整理事業、
広宮沢第二地区土地区画整理事業を推進し、事業の完了を目指します。
●岩手医科大学の総合移転に関連する藤沢地区及び中村地区の市街地整備を推進します。
3)都市景観形成の推進
●矢幅駅周辺の街並み景観づくりを土地区画整理事業と併せて誘導します。
●都市景観形成にあっては、地域に合わせ地区計画の導入を図ります。
施策の目標
市街化区域及び用途地域の見直し
指 標 項目
現 状
目標(平成27年度)
備 考
市街化区域面積
590ha
627ha
基本施策「計画的土地
利用の推進」の施策目
標の再掲(21ページ)
指 標 項目
現 状
目標(平成27年度)
備 考
市街地整備完了の面積
53ha
91ha
指 標 項目
現 状
目標(平成27年度)
備 考
地区計画策定地区数
4地区
8地区
良好な住環境を誘導す
るための地区計画の導
入地区数
市街地整備の推進
都市景観形成の推進
34
35
■ 矢幅駅西地区・矢幅駅前地区計画図
4基盤の整備
矢幅
【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
駅西口線
現況と課題
矢幅駅黒川線
駅
矢 幅
【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
線
東北新幹
② 生活交通体系の向上
矢巾ショッピング
センター
立線
矢幅駅下花
町内には、国道4号をはじめ、主要地方道
町内の公共交通機関は、それぞれの利用
盛岡和賀線、県道6路線が整備されており、
実態を反映しながら運行されており、鉄道に
これらによって町内の幹線道路網が構成さ
ついては運行本数の増便等により利用者は増
れ、生活・経済活動上重要な路線となってい
えているのに対し、路線バスについては運行
ます。
路線の見直しを図りながらも利用者が伸び悩
主要町道路線の整備は、ほぼ完了してい
んでいます。公共交通機関の利用が増えるこ
ますが、今後、岩手医科大学及びその附属
とは交通渋滞や環境保全の見地からも有効
病院、矢巾中学校の移転に伴うアクセス道路
な手段であることから、町内循環バスの効率
等の整備や、老朽化した徳田橋架け替えの
的な運行と併せ、バスと鉄道のスムーズな乗
早期着工などが課題となっています。
り継ぎの充実や矢幅駅発着バス路線の充実
都市計画道路整備は、今後の市街地の拡
など、利用者増加を促進するために公共交通
大と併せ、主要施策との整合を図り整備する
のさらなる充実を図る取り組みが求められて
必要があります。
います。
施策の体系
矢幅駅東中央線
生活交通体系の向上
幹線道路網の整備
公共交通の確保・充実
矢幅駅周辺の交通結節機能の充実
東北本線
36
37
■都市計画街路整備の実施状況
計画
延 長(A)
面 積(B)
延 長(C)
面 積( D)
昭和50年
28,032
633,726
2,230
49,060
8.0%
昭和60年
31,482
610,968
2,230
49,060
7.1%
平成5年
31,482
657,648
4,714
88,158
14.9%
●徳田橋架け替えを早期に着工し、東西方向の交通網の充実を目指します。
●未整備の都市計画街路の整備を進めます。
●※スマートインターチェンジを設置し緊急搬送交通網の充実を目指します。
●岩手医科大学へのアクセス道路の整備を進めます。
平成10年
33,730
704,220
14,630
263,530
43.4%
平成15年
35,200
726,435
17,780
310,200
50.5%
平成16年
35,200
736,436
18,460
321,280
52.4%
●新矢巾中学校へのアクセス道路の整備を進めます。
●幹線町道の整備を進めます。
平成17年
35,360
739,055
18,890
328,160
53.4%
平成18年
35,360
739,055
18,890
328,160
53.4%
平成19年
35,360
739,055
19,690
341,480
55.7%
平成20年
35,360
739,055
20,600
347,060
58.3%
平成21年
35,360
739,055
21,060
360,860
59.6%
2)公共交通の確保・充実
●鉄道利用の増進を図ります。
●バス路線の充実と運行本数の確保を関係機関に要望します。
●町内循環バスの効率的な運行を図ります。
【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
1)幹線道路網の整備
改良済
整備率
C/A × 10 0
年次
施策の方向
(単位:m、㎡)
資料:道路都市課
■ 幹線道路等整備計画図
3)矢幅駅周辺の交通結節機能の充実
●矢幅駅前広場の整備並びに駐車場の整備を土地区画整理事業と併せて進めます。
施策の目標
幹線道路網の整備
指 標 項目
目標(平成27年度)
備 考
59.6%
65.0%
徳田橋の架け替え及び
矢幅駅周辺の区画整理
事業・新市街地の拡大
等に伴う道路整備状況
指 標 項目
現 状
目標(平成27年度)
備 考
公共交通機関の
利用者数(年間)
101万人
150万人
鉄道及び循環バス(さ
わやか号)の利用者数
都市計画街路の整備率
現 状
公共交通の確保・充実
矢幅駅周辺の交通結節機能の充実
指 標 項目
現 状
目標(平成27年度)
備 考
駅前広場並びに
駐車場等の整備
未整備
完了
駅前地区区画整理事業
の進捗状況
凡 例
幹線町道改良
交通安全施設整備
※スマートインターチェンジ 高速道路の本線やサービスエリア、パーキングエリア、バスストップから乗り降りができるよう
に設置されるインターチェンジであり、通行可能な車両(料金の支払い方法)を、ETCを搭載した車両に限定しているイ
ンターチェンジ。
38
39
4基盤の整備
③ 地域情報化施策の推進 (単位:人)
年 間( 乗 車)
年次
計
一日平 均(乗 車)
普通
定期
計
普通
定期
現況と課題
近年の情報通信技術の目覚しい発展によ
活用に取り組んでいく必要があります。また、
昭和61年
421,420
169,434
251,986
1,154
464
690
り、産業だけでなく町民の生活・行動など
高齢社会における情報通信技術の活用を検
平成元年
653,881
193,452
460,429
1,791
530
1,261
平成5年
789,676
172,760
616,916
2,163
473
1,690
あらゆる分野に情報化が浸透しています。ま
討する必要もあります。
平成10年
944,730
212,537
732,193
2,588
582
2,006
た、これらの発展により、いつでも、どこで
しかし、システム整備が進む一方で、個人
平成11年
982,168
214,735
767,433
2,691
588
2,103
も、誰でも手軽に地域の情報のみならず世界
の情報利用頻度や操作の習熟度には大きな
平成12年
998,079
219,876
778,203
2,734
602
2,132
中の情報を利用できるなど、情報通信技術は、
差が生じ、さらには個人情報の漏洩や侵害
平成13年
984,618
218,699
765,919
2,698
599
2,098
私たちの生活の利便性を向上し、必要不可
が社会問題となっており、セキュリティ対策は
平成14年
1,007,363
221,367
785,996
2,760
606
2,153
欠なものとなっています。
もとより、個人の情報関連知識や技術を問わ
平成15年
1,001,664
214,570
787,094
2,737
586
2,151
平成16年
1,013,605
211,335
802,270
2,777
579
2,198
今 後は、 町民のニーズに応じた 情 報 メ
ず誰もが安心して情報を容易に受発信できる
平成17年
1,009,645
214,198
795,447
2,766
587
2,179
ニューの提供や災害時における重要な情報
システムづくり、ネットワークの形成が必要と
平成18年
988,808
204,561
784,247
2,709
560
2,149
伝達手段として、情報通信システムの整備と
なっています。
平成19年
984,245
208,853
775,392
2,688
570
2,118
平成20年
1,005,417
207,934
797,483
2,754
569
2,184
平成21年
1,006,027
206,673
799,354
2,756
566
2,190
資料:JR 東日本盛岡支社
施策の体系
地域情報化施策の推進
情報メニューの充実
災害情報伝達システムの構築
■さわやか号利用者数の推移
年次
【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
■矢幅駅利用者数の推移
(単位:人、便、円)
南 回り
北 回り
合計
便数
平成11年
1,299
1,137
2,436
363
平成12年
2,906
2,720
5,626
平成13年
2,598
3,545
平成14年
2,802
平成15年
1便 平 均
収入
委託料
6.7
−
−
688
8.2
−
−
6,143
820
7.5
1,168,445
6,795,806
3,953
6,755
824
8.2
1,272,972
6,297,528
2,581
4,085
6,666
828
8.1
1,243,062
6,146,838
平成16年
3,067
3,274
6,341
828
7.7
1,182,718
5,989,832
平成17年
3,565
3,530
7,095
828
8.6
1,329,684
5,625,516
平成18年
3,519
4,027
7,546
824
9.2
1,405,944
5,515,656
平成19年
3,674
4,485
8,159
824
9.9
1,493,513
5,179,273
平成20年
2,816
3,814
6,630
824
8.0
1,207,177
5,498,123
平成21年
2,055
3,425
5,480
824
6.7
993,804
5,927,796
高齢社会における情報化施策の検討
※平成11年11月から試験運行(11年度は11月から5月まで)
※平成12年6月から本格実施(12年度は6月から)
資料:企画財政課
40
41
【施策大綱】1 自然・都市と農村が調和するまちづくり
施策の方向
1)情報メニューの充実
●町民の生活に必要な行政情報メニューの充実を図り、町ホームページや携帯電話などを活
用することにより速やかに情報提供します。
2)災害情報伝達システムの構築
●災害時における情報伝達手段として、携帯電話など既存の情報通信システムの活用を進め
ます。
3)高齢社会における情報化施策の検討
●高齢社会において高齢者等の生活弱者が孤立せず、安全で安心な暮らしができるよう双
方向に情報伝達ができる情報通信技術の活用を検討します。
施策の目標
情報メニューの充実
指 標 項目
現 状
目標(平成27年度)
町ホームページ アクセス数(月間)
8,500件
10,000件
指 標 項目
現 状
目標(平成27年度)
災害情報伝達
システム数 1システム
2システム
備 考
災害情報伝達システムの構築
備 考
高齢社会における情報化施策の検討
42
指 標 項目
現 状
目標(平成27年度)
情報技術活用検討会
開催回数(年間) 0回
2回
備 考
超高齢社会に向けた
活用検討会
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