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2008年度のテキスト
目次 • 論文・レポートの書き方 • 文献収集の流れ • 資料の探し方 論文・レポートを書くための 文献収集講座 Explore – Locate – Collect – (Evaluate) • インターネットリソースの活用 2008年 Ver.1.1 京都大学附属図書館 – Google • 文献リストの整理 Ver.1.1, 2008 「わるい論文」 1. 論文・レポートの書き方本 学習記録タイプ 個人的な学習の備忘録。論文でさえない 2. レポート・調査報告タイプ 3. 願望・期待表現タイプ いろいろあるので、自分に 合ったものを選ぶしかない。 いわゆる「データ・オタク」。断片を無理やり普遍化 問題・課題の背負い込みタイプ 5. 先行研究依存タイプ 附属図書館ではこ の分類(請求記号 ラベル上の2段)の 場所にあります。 KULINEでの検索のしかた 思いのたけを力説。価値観の押し付け 4. 2 論文・レポートを書くための文献収集講座 件名 “論文作法” or “writing” 人類全体の課題を高みから評論。似非エリート型 請求記号での検索も ⇒ 高名な研究者の名前を羅列し、権威付け。 お利口さんタイプ UC 813 * * いくつかのおススメ本 •これから論文を書く若者のために / 酒井聡樹著. 共立出版, 2006.4 北本正章. 「よい論文」と「悪い論文」. AGULI青山学院大学図書館報. 70, p.4-6. 2005.7.1. Ver.1.1, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 3 論文・レポート執筆の流れ •論文の教室 : レポートから卒論まで / 戸田山和久著. 日本放送出版協会, 2002. Ver.1.1, 2008 4 論文・レポートを書くための文献収集講座 文献の収集、どこから始めるか? 課題を理解する 問題設定をする 文献・資料を 検索する 論文・レポートの課題について・・・ 収集する 整理する 読む アウトラインを決める・書く 文献収集は効率よく早く済ませて、 資料を読み、考え、書くことに時間 論文・レポートを執筆する をあてよう。 よく知っている、 すでに参考文献がある 検索 初めて取り組む 推敲、校正する。第三者から評価を受ける Ver.1.1, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 5 予備知識、 参考文献を頼りに Ver.1.1, 2008 参考図書(事典)で 定義の確認、 基本文献の把握から 論文・レポートを書くための文献収集講座 6 1 文献収集の流れ ⇒レファレンス・ガイド 「文献収集の基礎」★ Explore どんな文献があるか、 探す。 Explore どの文献が有用か、 評価する。 Evaluate 文献がどこにあるか 調べる。 Locate 文献を、入手する。 Collect Ver.1.1, 2008 どんな文献があるか探す。 7 論文・レポートを書くための文献収集講座 Ver.1.1, 2008 ネット情報 8 図書を探す(1) 文献の種類 図書 論文・レポートを書くための文献収集講座 論文 • Webcat Plus 新聞 論文 「連想検索」機能を活用しよう 学位論文 • 「想」 http://imagine.bookmap.info/ • Porta http://porta.ndl.go.jp/portal/ 雑誌 文献の種類およびその発表された年代によって、 冊子の目録・索引、データベース、探すツールが異なる Ver.1.1, 2008 9 論文・レポートを書くための文献収集講座 Ver.1.1, 2008 図書を探す(2) 論文・レポートを書くための文献収集講座 10 雑誌論文を探す(1) 和雑誌 • 京都大学KULINE ・・・キーワード検索で いろいろ探せる。ケータイでも • Amazon.co.jp / Bk1 ・・・他人の評価 や関連本が参考になる。最初の数ページ を試し読みできるものもある • Googleブック検索 ・・・これも試し読み可 • Books.or.jp ・・・現在入手可能な書籍を 検索できる Ver.1.1, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 11 –CiNii(サイニイ) ・・・学術雑誌論文 – Web OYA-bunko(大宅壮一文庫雑誌記事索引) ・・・ 一般大衆誌 ⇒定期講習会「学術論文の探し方:日本編」 – 明治・大正・昭和前期雑誌記事索引集成, 皓星社 [附図参考図書コーナー] 著者名索引 http://www.libro-koseisha.co.jp/top01/top01.html Ver.1.1, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 12 2 文献データベースへのアクセス 雑誌論文を探す(2) 洋雑誌 – Web of Science – Scopus (スコーパス) 引用文献DB リンクをたどれば関連論 文が芋づる式に見つかる 「データベース」を クリック ⇒定期講習会「学術論文の探し方:海外編」 他、分野別データベース Ver.1.1, 2008 13 論文・レポートを書くための文献収集講座 Ver.1.1, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 14 電子リソース:データベース一覧 よく使われる データベース CiNii,WoS ・・・ 分野別 Locate & Collect その文献がどこにあるか調べる。 その文献を入手する。 資料タイプ別 Ver.1.1, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 15 Ver.1.1, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 16 KULINEでの所在情報の見方 京都大学OPAC=KULINE NII連携検索(全国の大学 の蔵書検索)や、オンライ ンでの予約・更新も可能 請求記号 附図 開架2F DH||221||イ8 ⇒レファレンス・ガイド 「京都大学蔵書検索KULINEの使い方」★ Ver.1.1, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 17 Ver.1.1, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 18 3 KULINEを使いこなす(1) KULINEを使いこなす(2) • キーワード検索のコツ • 検索記号 – 単語をスペースで区切る。 – 前方一致 M.ヴェーバー著.大塚久雄訳.岩波書店, 1989 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 例:略誌名で検索する。 ‘Mater* Sci* Technol*’ – 入力する単語をいろいろ工夫する。 「NGO」 「Non-Governmental Organization」 「非政府 組織」 – ‘of’ や ‘the’ などは無視される。 Ver.1.1, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 = Materials science & technology – 完全一致 ‘#科学’ 他は、ヘルプを参照。 19 Ver.1.0, 2008 カード目録 KULINEを使いこなす(3) • 20 論文・レポートを書くための文献収集講座 古 --------------→ 新 雑誌論文がどこにあるか探すときは、その論文 が掲載された雑誌を探す。 京大の蔵書 は 約600万冊 カードのみ KULINE入力済 ※いまだに論文のタイトルや著者名、年や巻を入力して探そうと している人も多い! 例:溝上慎一, 学び支援プロジェクトで見られる自己への気 づき現象 / 京都大学高等教育研究. (9) [2003] ⇒定期講習会「資料の探し方:KULINEの使い方」 さて、KULINEで見つからなかったら京大にその文献は ない? Ver.1.1, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 21 Ver.1.1, 2008 京都近郊で探す(1) 京都近郊で探す(2) 同志社大学、立命館大学、etc. 公共図書館なら借りることができる 小説や一般雑誌・新聞(地方版)などは大学図書館より豊富 2. 各大学の蔵書検索システムでどこにあるか確認 http://www.library.pref.kyoto.jp/klibnet/ (同志社なら田辺、立命館なら草津にある場合も!) • 京都府立図書館 ・・・平安神宮の近く • 京都府立総合資料館 ・・・地下鉄北山駅すぐ • 京都市図書館 ・・・20館ある。近所に取り寄せも 論文・レポートを書くための文献収集講座 通常、借りられない 1. 各大学の所蔵はKULINEのNII検索かWebcatPlusで検索 京都府図書館総合目録ネットワーク Ver.1.1, 2008 22 論文・レポートを書くための文献収集講座 23 3. 紹介状がいるかどうか確認 各大学図書館ホームページか 大学コンソーシアム京都のホームページで (http://www.consortium.or.jp/consortium/library_etsuran/i ndex.html) 4. 紹介状が必要であれば、所属の図書室か附属図書館で発 行してもらい、訪問する。 Ver.1.1, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 24 4 日本・海外で探す 京大にない文献を入手する • 他の大学にないか調べる • ほしい文献のコピーを取り寄せる 文献複写依頼 – KULINEのNII検索、Webcat – WebcatPlus ・他大学のOPAC 有料:約40~60円×枚数+送料 3日~1週間 • 読みたい本を取り寄せる 現物貸借依頼 有料:往復送料(約1,200円) 3日~1週間 • 国立国会図書館 • 海外からも取り寄せ可能 – NDL-OPAC 附属図書館の「相互利用カウンター」また はMyKULINEで申込むことができる • 海外 • 本を買う とにかくなんとかして入手する – British Library – WorldCat など Ver.1.1, 2008 有料:約1,500円以上 期間はまちまち 論文・レポートを書くための文献収集講座 ⇒レファレンス・ガイド 「本を買う」 Ver.1.1, 2008 25 論文・レポートを書くための文献収集講座 26 新聞を探す ネットで探す ⇒レファレンス・ガイド 「新聞の探し方」 • 電子ジャーナル http://www.kulib.kyotou.ac.jp/modules/search/index.php?content_id=3 ⇒レファレンス・ガイド 「電子ジャーナルの利用法 」 形態:原紙、縮刷版、マイクロフィルム、CD-ROM、オンラインデータベース ¾ • eBook ¾ ¾ ¾ • Googleで原文がヒットするかも 全国紙(原紙・縮刷版)・・・朝日・読売はオンラインで閲覧可能 地方紙(京都以外)・ブロック紙 専門紙・業界紙・・・ 関連部局など 外国紙・・・ LexisNexis Academic 主要紙は附図ほかにあり 記事検索ツールはオンライン、CD-ROM、冊子体を使い分ける 新聞集成、ニュース事典も Ver.1.1, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 27 Ver.1.1, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 28 その他の文献・資料(2) その他の文献・資料(1) 学位論文 ⇒レファレンス・ガイド 「学位論文の探し方」 z 科研費報告書 z 官庁資料 (統計 、白書、官報 ほか) z ⇒レファレンス・ガイド 「統計データの探し方」 z 法令・判例 Ver.1.1, 2008 ⇒レファレンス・ガイド 「法令資料の探し方」 「判例の探し方」 論文・レポートを書くための文献収集講座 29 • テクニカルリポート • 学協会ペーパー • 規格 ⇒レファレンス・ガイド 文献データベースで雑誌論 文と同じように検索されるが、 どこにあるかはわかりにくい。 「規格の探し方」 • 特許 • 会議録 • データ集 Ver.1.1, 2008 Web上で入手できることも ある。 最近の年のものは「ある」と 思って検索してみても。 論文・レポートを書くための文献収集講座 30 5 文献収集で困ったら(1) 文献収集で困ったら(2) • レファレンス・サービス(参考調査) • 国立国会図書館 – 調べ方案内 http://www.ndl.go.jp/jp/data/search.html – テーマ別調べ方案内 http://www.ndl.go.jp/jp/data/theme.html Ver.1.1, 2008 31 論文・レポートを書くための文献収集講座 – なんでも図書館員にたずねよう。 • 図書館でやっている講習会 – KULINE、Web of Scienceなどの 講習会に参加しよう。 – 友達同士や研究室でグループを作って オンデマンド講習会も。 Ver.1.1, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 32 参考調査カウンターへのアクセス ここ インターネットリソースの活用 Ver.1.0, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 33 • 情報のバイアス 34 国内 • インターネット学術情報インデックス(東京大学附属図書館) • Dnavi (国立国会図書館) • ARIADNE - Resources for Arts & Humanities :人文リソース集(二木麻里) – 自然科学>社会科学 – 最近の情報>過去の情報 – 英語>他の言語 • 信憑性は保障されていない 海外 • Scirus(サイラス) 科学技術情報 (Elsevier) • Intute 4つの学術領域 (UK) – Wikipedia(フリーの百科事典)は信頼できる? • よく消える・よく動く 論文・レポートを書くための文献収集講座 論文・レポートを書くための文献収集講座 信頼のおける 学術情報資源を検索する インターネット情報の問題点 Ver.1.0, 2008 Ver.1.0, 2008 35 Ver.1.0, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 36 6 サーチエンジンを選ぶ キーワードを使いこなす それ一つですべてのインターネット上のリソースの検索が可能 なサーチエンジンはない! • 上手いキーワードの組み合わせを考える。 • 目的のページを思い描く。 あると思って検索する。 • 最初の検索結果から学習する。 Ver.1.0, 2008 37 論文・レポートを書くための文献収集講座 Google Ver.1.0, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 38 Google の便利な使い方(1) 英作文に活用する • ブーリアン検索 1. “between parent and children” “between parents and children” “between parent and child” どれが一般的? B A – AND検索 A△B – OR検索 A△OR△B、A|B – NOT検索 A△–B – ストップ語検索 「+」 +IT (△=スペース) 2. Googleで”○○”を使ってフレーズ検索 3. 英語圏サイトのヒット数が多い表現が、一般的な表現と 推測。 • フレーズ検索 "Where Angels Fear To Tread” Ver.1.0, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 オンライン辞書なら 英辞郎http://www.alc.co.jp/ がおススメ 39 Google の便利な使い方(2) Ver.1.0, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 40 消えたページを探す(1) 検索サイトを指定して、情報の発信源を絞り込む •政府のサイトのみ検索する 例: 国立大学法人△site:go.jp •大学のサイトのみ検索する 例: ベンチャー△site:ac.jp, site:edu(米) テキスト以外も検索できる •イメージ検索 (画像の検索ができる) 計算機(数式を入力)、通貨換算、(会社情報・株価、路線、和英、英和) etc. 参考:グーグル完全活用本 / 創藝舎. 三笠書房, 2006. 参考:翻訳に役立つGoogle (グーグル) 活用テクニック / 安藤進著. 丸善, 2003. Ver.1.0, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 41 Google の「キャッシュ」機能 ※cache:サイトのURL Ver.1.0, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 42 7 消えたページを探す(2) • The Internet Archive http://www.archive.org/ 完璧ではないが、アーカイブされている 文献リストの整理 1997 Ver.1.0, 2008 2000 2001 論文・レポートを書くための文献収集講座 43 Ver.1.0, 2008 文献リストの作り方・読み方 論文・レポートを書くための文献収集講座 44 文献管理ツール ⇒レファレンス・ガイド 「参考文献リストの見方」★ 自分があとで見てわかるように。他人が同じ文献を探せるように。 例: 1. 逸村 裕.“図書館ポータル”. 変わりゆく大学図書館. 逸村裕, 竹 内比呂也. 東京, 勁草書房, 2005, p.58-66.(ISBN 4-32600029-5) 2. Geertz, C., 1973, The interpretation of culture, New York: Basic Books. 3. 金融コングロマリット 三井住友FG+大和証券, 週刊東洋経済. 5949, 41p. 2005-4-9. 4. Hyde Flippo. German Myth 12 : The Famous “Goethe” Quotation. About.com : German Language. http://german.about.com/library/blgermyth12.htm, (accessed 2007-06-26). Ver.1.0, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 45 ご利用はここから:図書館機構HP http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp • ノート • カード式 – 京大式カード • • • オンライン・ブックマーク 電子リソースのページからアクセス可能。 Ver.1.0, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 46 アンケートにご協力お願いします • 感想何でも • 要望何でも • 意見何でも • 「こんな講習会があったら・・・」 • 「研究室で講習会を聞いてみたい」 参考調査カウンター 是非、 まで! [email protected] Ver.1.0, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 47 Ver.1.0, 2008 論文・レポートを書くための文献収集講座 48 8