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第8章 提案書審査書の内容及びこれに対する事業者の見解

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第8章 提案書審査書の内容及びこれに対する事業者の見解
第8章
提案書審査書の内容及びこれに対する事業者の見解
吹田市環境まちづくり影響評価条例第 10 条第 1 項の規定に基づく、「(仮称)エキス
ポランド跡地複合施設開発事業に係る環境影響評価提案書に対する審査書」(以下、「提
案書審査書」という。)の内容及びこれに対する事業者の見解は、以下に示すとおりで
ある。
1
提案書審査書の内容
(仮称)エキスポランド跡地複合施設開発事業は、「豊かで潤いのある都市環境の 創
造と地球環境への貢献をめざす」、とする理念のもとで、「環境との共生に積極的に取り
組み」、「持続的発展が可能なまちづくり」と、「実効性の高い環境施策を展開する」、と
いう方針を掲げる事業者により実施されるものである。また、事業者は「スマートシテ
ィなど環境配慮型まちづくりを国内外で展開し、未来のまちづくりをリードする環境先
進企業をめざします」との方針を明らかにしている。
当該事業においても、「より環境にプラスになる施策を実施していく」、と取組方針を
示している点は、本市環境まちづくり影響評価条例の趣旨と一致するところである。そ
の方針は高く評価できるとともに、「商業施設としては全国トップクラスの環境配慮型
の施設を目指す」とする姿勢は、東日本大震災を経験し、改めて持続可能なエリアエネ
ルギー需給のあり方やまちづくりの方向性を正しく示している。
本審査書は、開発にあたって事業者が示した、以上のような理念や姿勢を受けて形成
されたものである。
環境影響評価書案の作成に向けた環境影響評価については、最新の科学的技術・知見
に基づき実施するとともに、環境配慮事項の検討を深め、より具体的に取り組みを示さ
れたい。
記
【全体事項】
当該事業は計画地近傍で、ほぼ同時期に大規模なスタジアム建設事業が予定されてお
り、その双方が条例の対象事業となっているという特殊性を有している。そのため、可
能な限り先行する同事業との複合的な環境影響を考慮し、慎重に環境影響評価を行うこ
とが必要である。
また、深夜営業が予定されていることから、騒音、振動、低周波音、動植物、生態系、
景観等、各環境要素について、夜間及び深夜の時間帯についても予測を行うことが必要
である。
【個別事項】
1
交通計画
当該事業は、万博記念公園を中心とした環状一方通行道路(以下「外周道路」とい
う。)を接道とする特殊な交通形状のもとで計画されている。
事業計画地周辺には、万博記念公園及びサッカースタジアム、各種レジャー施設な
どの既存集客施設があり、イベント時や大型連休時、サッカーの試合開催時などは、
著しい交通混雑が発生し地元住民の生活道路にも影響を与えている。
- 67 -
事業者が提案書で示した交通計画は、上記の状況にある外周道路に 4 箇所の出入り
口を設け右折入退場を行おうとするものであった。これに対し審査会は、提案書の審
査段階で、外周道路で発生する動線交錯及び待機車両の渋滞を回避低減するため、可
能な限り右折入退場を行わないよう交通計画を再検討することを求め、事業者はこれ
に応えて新たな交通計画を提案し、審査会としてその妥当性を確認したものである。
提案書の審査段階で、事業者が提案した交通計画の妥当性に関する審査を慎重に実
施したのは、交通問題が当該事業において最も重要な環境側面であるとともに、他の
環境要素の調査、予測に直接影響を与えるため、この段階で交通流のフレームを設定
しておく必要があったためである。
なお、関連事業として周辺の道路改良等を実施するに当たっては、引き続き道路管
理者等と協議するとともに、歩行者及び自転車利用者の利便性の向上についても考慮
することが望ましい。
1-1
交通混雑
(1)現況調査
ア
自動車動線計画の変更に伴う調査地点の追加を検討すること。
イ
自動車動線計画の変更により、新たに歩行者及び自転車との交錯が生じる場合
は、その歩行者及び自転車通行量を調査すること。
ウ
協議・連携を想定している公共交通機関の輸送力及び乗車率等を調査すること。
エ
特異日など事業計画地内の駐車場が不足する際の、周辺駐車場の稼働状況を調
査すること。
オ
混雑期における主要交差点及び駐車場入口の渋滞長を調査すること。
カ
交通混雑を緩和する類似施設での取組事例を調査すること。
(2)予測及び評価の手法
ア
交通渋滞(渋滞長)の状況を調査し、駐車場への入出庫に起因する交通渋滞の
影響も踏まえて、渋滞長及び通過所要時間を示すこと。
イ
交差点需要率では、予測評価が困難な箇所(駐車場出入口付近、通行量の多い
車線への合流地点及び車線変更による交通混雑が想定される地点など)について
は、必要に応じて動的シミュレーションを行うこと。
1-2
交通安全
当該複合施設及び近接事業の多数の利用者が両施設を相互に利用することから、利
用者が安全に移動できる歩行者動線のあり方について、近接事業の事業者、道路管理
者、地権者、本市及び大阪府と連携調整し、交通課題の効果的な解決法を見出すこと。
(1)現況調査
自動車動線計画の変更により、新たに歩行者及び自転車との交錯が生じる場合
は、その歩行者及び自転車通行量を調査すること。
(2)予測及び評価の手法
必要に応じ、歩行者及び自転車の動的シミュレーションを行うこと。
- 68 -
2
温室効果ガス・エネルギー
(1)環境取組内容
ア
積極的な未利用エネルギー及び自然エネルギーの活用、高効率及び省エネルギ
ー機器の採用はもとより、客の来場や資材商品の搬入に伴う移動エネルギーに伴
う温室効果ガスの排出削減に取り組む必要がある。全国トップクラスの環境配慮
型商業施設を実現するうえで、これらの対策を可能な限り実現するような施設計
画を検討すること。
イ
近接事業との連携により実施した、スマートコミュニティの取組に関する実現
可能性調査(平成 24 年度スマートコミュニティ構想普及支援事業)の結果も参
考にして、今後の大規模な商業施設におけるエネルギーマネジメントの先駆けと
なるような取り組みを期待する。そのような視点を持って先進的なエネルギー計
画について検討し、その具体的な方策を示すこと。
ウ
持続可能な低炭素エネルギーの活用による全国トップクラスの環境配慮型商業
施設を実現する観点から、本市、地権者等と連携し、近傍にある本市資源循環エ
ネルギーセンターのごみ焼却熱を活用するエネルギーのベストミックスモデルの
実現可能性を検討すること。
(2)現況調査
類似の施設における未利用エネルギー及び自然エネルギーの活用等の先進的
な地球環境対策の実施状況等の事例を調査すること。
(3)予測及び評価の手法
計画で予定している環境取組内容を実施しなかった場合と、先進的な環境取組
内容を実施した場合との予測を可能な限り定量的に行い、その結果を比較するこ
とによって評価を行うこと。
3
廃棄物等
(1)環境取組内容
廃棄物の発生抑制や再資源化を円滑に進めることができるようなシステムを
検討すること。
(2)現況調査
類似施設における先進的な廃棄物削減事例を調査すること。
(3)予測及び評価の手法
計画で予定している環境取組内容を実施しなかった場合と、先進的な環境取組
内容を実施した場合との予測を可能な限り定量的に行い、その結果を比較するこ
とによって評価を行うこと。
4
ヒートアイランド現象
(1)現況調査
ア
市域全体の地表面温度の状況について、既存資料を用いて調査すること。
イ
類似の施設における先進的なヒートアイランド対策の実施状況の事例等を調査
すること。
- 69 -
(2)予測及び評価の手法
計画で予定している環境取組内容を実施しなかった場合と、先進的な環境取組
内容を実施した場合との予測を可能な限り定量的に行い、その結果を比較するこ
とによって評価を行うとともに、市域の平均的な地表面温度と比較して評価する
こと。
5
地盤沈下
(1)現況調査
事業計画地周辺における地下水の利用状況を調査すること。
(2)予測の方法
事業計画地周辺における地下水の利用状況も考慮して地盤沈下を予測するこ
と。
6
騒音
(1)環境取組内容
事業計画地周辺における教育及び医療施設への影響の把握に努めること。
(2)現況調査
休日の調査時期は、万博公園の来場者が多数となる時期とすること。
(3)予測及び評価の手法
イベント開催時期や特異日においても供用後の騒音予測を行い、評価すること。
(4)調査地点
ア
一般環境騒音に係る調査地点として、清水を追加すること。なお、高層住宅に
配慮して、現況調査、予測及び評価を実施すること。
イ
道路交通騒音に係る調査地点として、外周道路北山田小学校付近を追加するこ
と。
ウ
7
交通計画の変更に伴う調査地点の追加を検討すること。
低周波音
(1)予測及び評価の手法
イベント開催時期や特異日においても供用後の低周波音を予測し、評価するこ
と。
8
緑化、景観
事業計画地は豊かなみどり環境を備えた万博公園内に位置することから、計画する
みどりの量、質、配置については景観面にも強く配慮する必要がある。特に、万博外
周道路側については現況景観を尊重した重点的な緑化を図るよう検討すること。
(1)予測及び評価の手法
ア
観覧車等の照明に動的なものを予定している場合は VR 等の作成によりその影
響を予測し、評価すること。
イ
本市開発事業の手続等に関する条例の目標緑化率(30.0%)の達成割合につい
て評価すること。
9
評価の手法(全般)
効果的な環境取組を講じた上で、当該事業の実施による環境影響が可能な限り削減
されるかどうかを評価すること。
- 70 -
2
提案書審査書の内容及びこれに対する事業者の見解
提案書審査書の内容及びこれに対する事業者の見解(1)
項目
全体事項
交通混雑
審査書の内容
当該事 業は 計画地 近傍 で、ほ ぼ同
時期に大規模なスタジアム建設事業
が予定されており、その双方が条例
の対象事業となっているという特殊
性を有している。そのため、可能な
限り先行する同事業との複合的な環
境影響を考慮し、慎重に環境影響評
価を行うことが必要である。
また、 深夜 営業が 予定 されて いる
ことから、騒音、振動、低周波音、
動植物、生態系、景観等、各環境要
素について、夜間及び深夜の時間帯
についても予測を行うことが必要で
ある。
自動車 動線 計画の 変更 に伴う 調査
地点の追加を検討すること。
事業者の見解
近接事業である「(仮称)吹田市立
スタジアム建設事業」との複合的な
環境影響を考慮した上で環境影響評
価を実施しました。
自動車 動線 計画の 変更 により 、新
たに歩行者及び自転車との交錯が生
じる場合は、その歩行者及び自転車
通行量を調査すること。
自動車 動線 計画の 変更 により 、新
たに歩行者及び自転車との交錯が生
じたため、歩行者及び自転車通行量
を調査しました。
協議・ 連携 を想定 して いる公 共交
通機関の輸送力及び乗車率等を調査
すること。
特異日 など 事業計 画地 内の駐 車場
が不足する際の、周辺駐車場の稼働
状況を調査すること。
大阪モ ノレ ールの 輸送 力及び 乗車
率等を調査しました。
混雑期 にお ける主 要交 差点及 び駐
車場入口の渋滞長を調査すること。
万博記 念公 園混雑 期( 桜まつ り、
ゴールデンウィーク)における、主
要交差点の滞留長を調査しました。
交通混 雑を 緩和す る類 似施設 での
取組事例を調査すること。
類似施 設に おける 公共 交通機 関の
利用促進策を調査しました。
交通渋 滞( 渋滞長 )の 状況を 調査
し、駐車場への入出庫に起因する交
通渋滞の影響も踏まえて、渋滞長及
び通過所要時間を示すこと。
平日、 休日 及び万 博記 念公園 混雑
期(桜まつり、ゴールデンウィーク)
において、自動車滞留長を調査しま
した。
また、 平均 的な日 曜・ 祝日、 近接
事業との複合影響が見込まれる土曜
において動的シミュレーションを行
った結果、駐車場への入出庫に起因
する交通渋滞はみられませんでし
た。特異日の状況については、評価
書案に対する審査会において、動的
シミュレーションを用いて示してい
きます。
- 71 -
また、 騒音 、振動 、低 周波音 、動
植物、生態系、景観等、各環境要素
について、夜間の時間帯についても
予測を行いました。
自動車 動線 計画の 変更 に伴い 、調
査地点を追加しました。
万博記 念公 園混雑 期( 桜まつ り、
ゴールデンウィーク)における、周
辺駐車場の稼働状況を調査しまし
た。
提案書審査書の内容及びこれに対する事業者の見解(2)
項目
交通混雑
交通安全
審査書の内容
交差点 需要 率では 、予 測評価 が困
難な箇所(駐車場出入口付近、通行
量の多い車線への合流地点及び車線
変更による交通混雑が想定される地
点など)については、必要に応じて
動的シミュレーションを行うこと。
当該複 合施 設及び 近接 事業の 多数
の利用者が両施設を相互に利用する
ことから、利用者が安全に移動でき
る歩行者動線のあり方について、近
接事業の事業者、道路管理者、地権
者、本市及び大阪府と連携調整し、
交通課題の効果的な解決法を見出す
こと。
自動車 動線 計画の 変更 により 、新
たに歩行者及び自転車との交錯が生
じる場合は、その歩行者及び自転車
通行量を調査すること。
必要に 応じ 、歩行 者及 び自転 車の
動的シミュレーションを行うこと。
温室効果ガス・
積極的 な未 利用エ ネル ギー及 び自
エネルギー
然エネルギーの活用、高効率及び省
エネルギー機器の採用はもとより、
客の来場や資材商品の搬入に伴う移
動エネルギーに伴う温室効果ガスの
排出削減に取り組む必要がある。全
国トップクラスの環境配慮型商業施
設を実現するうえで、これらの対策
を可能な限り実現するような施設計
画を検討すること。
- 72 -
事業者の見解
交差点 需要 率では 、予 測評価 が困
難な箇所については、動的シミュレ
ーションで交通流を把握しました。
交通課 題の 解決方 法に ついて は、
近接事業の事業者、道路管理者、地
権者、吹田市及び大阪府と連携・協
力していきます。
自動車 動線 計画の 変更 により 、新
たに歩行者及び自転車との交錯が生
じたため、歩行者及び自転車通行量
を調査しました。
動的シ ミュ レーシ ョン におい て、
駐車場への入出庫は、歩行者及び自
転車による影響を加味しています。
本事業 では 、現状 の事 業計画 地周
辺の交通混雑及び施設供用時の交通
混雑を緩和するため、道路管理者や
交通管理者等の関係機関と協議を行
い、渋滞の原因となっている交差点
の改良や車線構成の見直しを行いま
す。また、中長距離バスの運行やパ
ークアンドライドの検討を含む公共
交通機関利用の促進や、交通整理員
及び誘導看板による来館・退館車両
の分散誘導、適正な運転(空ぶかし
防止、アイドリングストップ等)に
ついての周知を行うことにより、移
動エネルギーに伴う温室効果ガスの
排出削減に取り組んでいきます。加
えて、電気自動車充電スタンドの設
置による低炭素社会への貢献等を行
います。
なお、 本事 業では 、こ れらの 取組
に加え、緑化やヒートアイランド対
策等についても可能な限り実施し、
「大阪府建築物環境配慮評価システ
ム」において、商業施設ではトップ
クラスとなる CASBEE「A」ランク
を達成するべく努力を行っていきま
す。
提案書審査書の内容及びこれに対する事業者の見解(3)
項目
審査書の内容
温室効果ガス・
近接事業との連携により実施し
エネルギー
た、スマートコミュニティの取組に
関する実現可能性調査(平成 24 年
度スマートコミュニティ構想普及支
援事業)の結果も参考にして、今後
の大規模な商業施設におけるエネル
ギーマネジメントの先駆けとなるよ
うな取り組みを期待する。そのよう
な視点を持って先進的なエネルギー
計画について検討し、その具体的な
方策を示すこと。
事業者の見解
「平成 24 年度スマートコミュニ
ティ構想普及支援事業」(平成 25 年
3 月、(株)関電エネルギーソリューシ
ョン)において、エリア一括受電に
ついては、経済的な優位性や CO 2 削
減効果、また、太陽光発電などによ
る再生可能エネルギーの地域内利用
や防災機能などの社会的価値の向上
につながる可能性が示唆されまし
た。本事業では、これを受けて、エ
リア一括受電システムを取り入れ、
エネルギー利用の効率化や環境負荷
の低減を図る計画としました。
持続可 能な 低炭素 エネ ルギー の活
用による全国トップクラスの環境配
慮型商業施設を実現する観点から、
本市、地権者等と連携し、近傍にあ
る本市資源循環エネルギーセンター
のごみ焼却熱を活用するエネルギー
のベストミックスモデルの実現可能
性を検討すること。
「平成 24 年度スマートコミュニ
ティ構想普及支援事業」(平成 25 年
3 月、(株)関電エネルギーソリューシ
ョン)によると、吹田市資源循環エ
ネルギーセンターの熱は、有効且つ
極めて効率的に発電利用されてお
り、吹田市資源循環エネルギーセン
ターから本事業計画地までの熱融通
管からの放熱ロス等を考慮すると、
現状どおり、熱を全て発電利用する
場合が最も CO 2 排出量が少なくなる
という結果が得られています。
一方、 太陽 光発電 など による 再生
可能エネルギーの地域内利用や近隣
でのスマートコミュニティにおける
エネルギーのベストミックスモデル
の検討に参画していくことも、本事
業における検討事項であると考えて
います。今後、様々な前提条件が整
理され、事業化の実現性がみえてき
た場合には、前向きに検討していき
たいと考えています。
同種・ 類似 施設の 温室 効果ガ ス排
出量及びエネルギー使用量削減対策
の実施状況等の事例を調査しまし
た。
類似の 施設 におけ る未 利用エ ネル
ギー及び自然エネルギーの活用等の
先進的な地球環境対策の実施状況等
の事例を調査すること。
廃棄物等
計画で 予定 してい る環 境取組 内容
を実施しなかった場合と、先進的な
環境取組内容を実施した場合との予
測を可能な限り定量的に行い、その
結果を比較することによって評価を
行うこと。
廃棄物 の発 生抑制 や再 資源化 を円
滑に進めることができるようなシス
テムを検討すること。
- 73 -
計画で 予定 してい る環 境取組 内容
を実施しなかった場合と、実施した
場合との予測を定量的に行い、その
結果を比較することによって評価を
行いました。
廃棄物 の発 生抑制 や再 資源化 を円
滑に進めることができるようなシス
テムについて、実績を基に検討しま
した。
提案書審査書の内容及びこれに対する事業者の見解(4)
項目
廃棄物等
ヒートアイ
ランド現象
地盤沈下
審査書の内容
類似施 設に おける 先進 的な廃 棄物
削減事例を調査すること。
事業者の見解
同種・ 類似 施設に おけ る廃棄 物の
排出量削減対策の事例について調査
しました。
計画で 予定 してい る環 境取組 内容
を実施しなかった場合と、先進的な
環境取組内容を実施した場合との予
測を可能な限り定量的に行い、その
結果を比較することによって評価を
行うこと。
廃棄物 等の 予測は 、原 単位を 用い
て発生量を予測し、計画で予定して
いる環境取組内容によって、廃棄物
等の発生量が可能な限り削減が図れ
ているかどうかについて評価を行い
ました。
市域全 体の 地表面 温度 の状況 につ
いて、既存資料を用いて調査するこ
と。
事業計 画地 及びそ の周 辺にお ける
地表面温度の状況について、既存資
料を用いて調査を行いました。
類似の 施設 におけ る先 進的な ヒー
トアイランド対策の実施状況の事例
等を調査すること。
計画で 予定 してい る環 境取組 内容
を実施しなかった場合と、先進的な
環境取組内容を実施した場合との予
測を可能な限り定量的に行い、その
結果を比較することによって評価を
行うとともに、市域の平均的な地表
面温度と比較して評価すること。
事業計 画地 周辺に おけ る地下 水の
利用状況を調査すること。
ヒート アイ ランド 対策 の事例 及び
効果等について調査を行いました。
事業計 画地 周辺に おけ る地下 水の
利用状況も考慮して地盤沈下を予測
すること。
騒音
計画で 予定 してい る環 境取組 内容
を実施しなかった場合と、実施した
場合との予測を定量的に行い、その
結果を比較することによって評価を
行いました。
提案書 時点 では、 温浴 施設の 供用
(温泉の汲み上げ)を計画していた
ため、「地盤(地盤沈下)」を追加し
ていましたが、温浴施設は設置しな
い計画としたため、環境要素として
追加しないこととしました。
事業計 画地 周辺に おけ る教育 及び
医療施設への影響の把握に努めるこ
と。
事業計画地直近の環境保全対象
(学校や病院、住居)位置での現況
調査、影響の予測・評価を行いまし
た。
休日の 調査 時期は 、万 博公園 の来
場者が多数となる時期とすること。
万博公 園混 雑期に おい ても調 査を
行いました。
イベン ト開 催時期 や特 異日に おい
ても供用後の騒音予測を行い、評価
すること。
供用後 の予 測は、 イベ ント騒 音を
含む最も騒音が高くなる条件で行い
ました。
一般環 境騒 音に係 る調 査地点 とし
て、清水を追加すること。なお、高
層住宅に配慮して、現況調査、予測
及び評価を実施すること。
一般環 境騒 音に係 る調 査地点 とし
て、清水を追加しました。また、高
層住宅に配慮して、予測及び評価を
行いました。
道路交 通騒 音に係 る調 査地点 とし
て、外周道路北山田小学校付近を追
加すること。
道路交 通騒 音に係 る調 査地点 とし
て、外周道路北山田小学校付近を追
加しました。
- 74 -
提案書審査書の内容及びこれに対する事業者の見解(5)
項目
騒音
審査書の内容
交通計 画の 変更に 伴う 調査地 点の
追加を検討すること。
低周波音
イベン ト開 催時期 や特 異日に おい
ても供用後の低周波音を予測し、評
価すること。
緑化、景観
事業計 画地 は豊か なみ どり環 境を
備えた万博公園内に位置することか
ら、計画するみどりの量、質、配置
については景観面にも強く配慮する
必要がある。特に、万博外周道路側
については現況景観を尊重した重点
的な緑化を図るよう検討すること。
事業者の見解
交通計 画の 変更に 伴う 調査地 点の
追加について検討を行いましたが、
騒音調査については、地点の追加は
ありませんでした。
供用後 の低 周波音 の予 測は、 低周
波音の発生が想定される設備機器
(ファン、ガスヒートポンプ空調室
外機)を対象に行いました。
本事業 では 、事業 計画 地に現 存す
る多様な樹木を有効に移植・活用し
て緑地に配置することにより、低・
中・高木による立体的な緑地を形成
し、将来的には緑に包まれた施設の
景観となり、豊かな緑環境を備えた
万博記念公園の一部として違和感の
ない施設にする計画としています。
特に、 外周 道路か らの 景観に 配慮
し、沿道に高木を植栽した緑地帯を
設けると共に、建物を沿道から遠ざ
けて配置する計画としています。
観覧車 等の 照明に 動的 なもの を予
近景域 のフ ォトモ ンタ ージュ にお
定している場合は VR 等の作成によ いて、夜景のカットを作成しました。
りその影響を予測し、評価すること。 あくまで想定ですが、複数パターン
の照明イメージを作成することによ
り、動的な動きのイメージを把握す
ることができると考えています。
評価の手法
(全般)
本市開 発事 業の手 続等 に関す る条
例 の目 標 緑 化 率( 30.0% )の 達 成 割
合について評価すること。
吹田市 開発 事業の 手続 等に関 する
条 例の 目 標 緑 化率 ( 30.0%) の 達 成
割合について評価を行いました。
効果的 な環 境取組 を講 じた上 で、
当該事業の実施による環境影響が可
能な限り削減されるかどうかを評価
すること。
効果的 な環 境取組 を講 じた上 で、
本事業の実施による環境影響が可能
な限り削減されるかどうかについて
評価を行いました。
- 75 -
- 76 -
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