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五條市新庁舎(国・県・市集約型) 建設基本計画 (概要版)

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五條市新庁舎(国・県・市集約型) 建設基本計画 (概要版)
五條市新庁舎(国・県・市集約型)
建設基本計画
(概要版)
平成28年12月
五
條
市
【
はじめに
】
市役所本庁舎は老朽化が進むなかで、増改築を重ねながら運用を続けてい
ますが、行政サービスの多様化や市庁舎に求められる機能・性能も変化し、
現庁舎では対応が困難となっています。
また、新五條市まちづくり計画においては、新庁舎建設事業は重点事業に
位置づけられ、効率的・効果的な行政運営、住民交流の拠点及び防災拠点と
しての機能充実を図ることが求められています。さらに、五條中心市街地地
区まちづくり基本構想においては、行政機関を集約した市民開放型のシビッ
クコア形成と賑わい・交流の場づくりが掲げられています。
これらの課題を解決するために、平成27年度に奈良県と五條市とのまち
づくりに関する包括協定を締結しました。
本基本計画は、これまでの構想や計画に加えて、市民アンケートで市民の
皆様からいただいた多くのご意見、市職員で組織されたワーキンググループ
やプロジェクトチーム及び五條市新庁舎整備委員会での意見を踏まえて、新
庁舎建設の基本的事項の指標として策定しました。
【
目
次
】
1.新庁舎建設計画地の条件及び現況基礎調査・・・・・・・・・・・・1
2.新庁舎建設整備基本方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
3.国及び県の出先機関(予定)の計画条件・・・・・・・・・・・・・6
4.新庁舎建設整備に関する意見・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
5.新庁舎建設整備基本計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
6.総事業費の想定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
7.新庁舎建設事業計画の策定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
8.新庁舎整備スケジュール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
※この新庁舎建設基本計画概要版は、新庁舎建設基本計画の主要部分をまとめたものであり、詳
細については、当該計画の本編を参照ください。
1.新庁舎建設計画地の条件及び現況基礎調査
【
建設計画地の位置
】
○ 新庁舎建設計画地は、平成 28 年に策定した新庁舎整備適地再選定において定められています。
○ 新庁舎建設計画地は、現五條市庁舎から北東方面へ約 650m の五條市の中心市街地内にあり、
本陣交差点から北へ約 430mのところに位置しています。
新庁舎建設計画地
五条駅
五條市庁舎
本陣交差点
図 1-1 新庁舎建設計画地の位置
【建設計画地周辺の土地利用】
計画地北側
:畑が位置しており、自然環境を有しています。
計画地南側及び東側 :生活道路を挟んで住宅地が広がっています。
計画地西側
:紀の川(吉野川)の支川である一級河川西川が位置しており、河川環
境が形成されています。なお、一級河川西川の対岸は住居が連なって
います。
1
【
敷地状況
】
○ 新庁舎建設計画地の敷地形状は、整形であり、面積は 21,799 ㎡です。
○ 計画地内の西側及び南側は 2.3m 程度の段差となっているほか、西側の隣接地には一級河川西
川が流れているため、敷地の形状や特性を活かした計画の検討が必要となります。
○ 計画地内は造成行為を伴うため、開発行為に関する手続きが必要となります。また、計画地
内の樹木の扱い、計画地の東側と南側に隣接する住宅等との高さ調整やプライバシー対策が
必要となります。
Ⓐ区間
市道岡口 3 号線
道幅
Ⓑ区間
3.6m~3.8m
市道旧岡中線
道幅
5.6m
(縁石含む)
A’
A
+歩道 1.7m
アプローチ
Ⓒ区間
市道旧岡中線
道幅
道路の状況
Ⓓ区間
市道須恵 4 号線
道幅
Ⓔ区間
Ⓕ区間
7.0m~11.8m
市道須恵 1 号線
道幅
310
8.5m~9.0m
2.0m~2.5m
市道岡口 6 号線
道幅
4.0m~5.3m
凡例
24
: Ⓐ Ⓑ 区間(今後拡幅の予定)
: Ⓒ Ⓓ 区間
: Ⓔ Ⓕ 区間(今後拡幅を検討)
図 1-2 新庁舎建設計画地の敷地状況図
2.3m 程度
5.0m 程度
図 1-3 新庁舎建設計画地の A-A’断面図
2
【
法規制状況
】
○ 新庁舎建設計画地及び周辺は、都市計画法において第一種住居地域に指定されており、周辺
の土地利用に十分に配慮した施設計画が必要となります。庁舎を建設するためには用途変更
の手続きが必要です。
表 1-1 敷地の法規制
住
敷
地
用
面
途
地
所
五條市岡口1丁目
積
21,799 ㎡
域 第一種住居地域 【道路斜線制限】
【隣地斜線制限】
建 蔽 率 ・ 容 積 率 60%・200%
法
規
制
高 道路斜線制限 *1 1.25(20m 以内)
さ
隣地斜線制限 *2 20m+1.25
制
限 北 側 斜 線 制 限 なし
日
影
規
制 あり
*1 道路斜線制限:道路面の日照などを確保するため、建築物の高さを前面道路の反対側境界線を起点と
する一定勾配の斜線の範囲内に規制される制限。
*2 隣地斜線制限:隣地境界線を起点として、「高さ」と「斜線の勾配(角度)」によって規制される制限。
新庁舎建設計画地
近隣商業地域
第一種住居地域
第一種中
高層住居
専用地域
準工業地域
商業地域
第一種低層住居専用地域
凡例
:第一種低層住居専用地域
:準工業地域
:第一種住居地域
:近隣商業地域
:商業地域
:第一種中高層住居専用地域
図 1-4 新庁舎建設計画地及び周辺の用途地域
3
【
地籍及び里道等
】
○ 新庁舎建設計画地の地籍及び里道等の状況は、下図のとおりです。なお、敷地面積は
21,799 ㎡(里道部分含む)であり、新庁舎建設計画地内には農業用水はありません。
岡町
岡口二丁目
岡口 1 丁目 815 番地
五條市
雑種地
79m2
岡町 614-1
奈良県
雑種地
4,716m2
一級河川西川
里道
113m2
(里道部分含む)
岡口 1 丁目 110-1
奈良県
雑種地
16,891m2
図 1-5 新庁舎建設計画地の地籍図
4
岡口一丁目
本町三丁目
敷地面積:21,799 ㎡
市道
2.新庁舎建設整備基本方針
【
新庁舎建設整備の基本方針
1
】
市民の賑わいや観光・産業の拠点となる親しまれる庁舎
○子育て世代を始めとした市民が集い、憩うことのできる庁舎とするとともに、市民が気軽に
立ち寄り、交流を深めることができるように様々な市民交流や市民活動に開かれた庁舎とし
ます。
○市内及び県南部に位置する国及び県の出先機関との一体的整備により、さらなる賑わいを促
進するとともに、利用者にとって利便性の高い庁舎とします。
○休祝日を中心に市外利用者をターゲットとした観光案内機能や産業を支援できる特産品販売
を促すアンテナショップ機能等の導入を検討し、観光や産業を支援できる庁舎とします。
2
環境にやさしく周辺環境や地域資源と調和した庁舎
○太陽光や自然通風などを採り入れ、省資源、省エネルギー対策に配慮するとともに、太陽光
発電システムや風力発電システムなどの自然エネルギーの導入を検討し、環境負荷の低減に
配慮した庁舎とします。また、周辺の自然環境への影響を考慮し、景観形成にも配慮した緑
化を進め、うるおいのある環境づくりを進めます。
○自然環境を庁舎の憩い空間に取り込むことで、周辺環境との調和の図れた庁舎づくりを進め
ます。
○地域資源と調和した庁舎を実現するため、森林資源を活用した内外装デザインとするととも
に、木質バイオマスボイラー等の導入を検討し、地域資源を活かした庁舎づくりを進めます。
3
いつまでも市民から愛される安全・安心な庁舎
○市の中核施設として、市民がたびたび訪れ、施設に親しみながら、地域の誇りを感じられる
「愛着心」を持てる庁舎づくりを進めます。
○新庁舎は、市民サービスの向上を重視した機能の充実を目指すとともに、年齢や障害の有無
などに関わらず、あらゆる人にとって使いやすく、わかりやすいユニバーサルデザインを基
本とします。
○防災拠点にふさわしい安全性・耐久性と高度な機能を確保するとともに、個人情報保護など
の観点から、高いセキュリティ機能を備え、外部からの侵入に対しても万全の対策を備えた
庁舎とします。
4
無駄を省いたスリムな庁舎
○華美な要素を排除し、機能性・効率性を重視するとともに、人口ビジョン等の関連計画と整
合を図ることで適切な施設規模の設定を行い、建設に要する費用の削減に努めます。
○計画策定から建設までの過程において、建設に係る費用、資金の調達方法、将来の財政予測
と新庁舎建設が市財政に与える影響などについて詳細に検討し、市民の理解を得ながら事業
を進めます。
○施設の長寿命化、維持管理の効率性、スペースの汎用性に配慮するとともに、将来の施設改
修・設備更新への対応を容易にするなどライフサイクルコストも考慮した長期的に経済効率
の高い庁舎とします。
5
3.国及び県の出先機関(予定)の計画条件
【
国及び県の出先機関(予定)の想定規模
】
○ 新庁舎は、国及び県の出先機関と市庁舎を一体的に整備する合同庁舎とします。
○ 市庁舎は、国及び県の出先機関等と一体的に整備することで、利用者の利便性の向上と平常
時の行政機能や災害時の防災機能等の強化を図ります。
表 3-1 国及び県の出先機関(予定)の想定規模
出先機関名(予定)
奈良労働局
国の出先機関
想定規模
五條市
ふるさとハローワーク
奈良県
県土マネジメント部
五條土木事務所
奈良県
県の出先機関
農林部
南部農林振興事務所
奈良県
医療政策部
保健所(出張所)
合
計
81 ㎡
小
計
81 ㎡
1,957 ㎡
769 ㎡
3,249 ㎡
523 ㎡
3,330 ㎡
6
4.新庁舎建設整備に関する意見
【
市民アンケート(市民の意向)
】
調査の目的 :「五條市新庁舎(国・県・市集約型)建設基本計画」の策定にあたり、現庁舎の利用実態
を踏まえた新庁舎の機能などについての住民の要望を把握するために実施しました。
調査実施日 :平成 28 年 9 月 28 日~10 月 10 日
調 査 対 象 :市民 2,000 人(無作為抽出)(回収率:39%(775 人))
調 査 方 法 :郵送
調 査 内 容 :ア)利用回数
イ)来訪目的
オ)移転後の利用交通手段
回答者の属性
ウ)1 回の平均利用時間
エ)新庁舎に必要な利便性
カ)新庁舎に必要な機能
キ)自由意見
○回答者は、男女比では男性が 69%と突出して多く、年齢層では「60~80 代以上」の
割合が 74%となり、高齢者が多い結果となっています。
○住まいの地域は、「五條地域」が大半を占めています。
市役所への来
訪目的及び利
用回数・時間
○利用回数については、
「年に 1 回以上」が 62%と最も多く、次いで「月に 1 回以上」
が 19%、「年に 0 回」が 10%となっています。
○市役所への来訪目的は、「戸籍、住民票、印鑑証明関係」が 587 件と突出して多く、
次いで「国民健康保険、国民年金関係」が 294 件、「税金関係」が 285 件、「介護、
福祉(児童・障害・生活保護)関係」が 281 件となっています。生活に密着した窓口業
務に関することが大半を占めています。
○利用時間については、82%の人が 30 分以内での利用となっています。
戸籍、住民票、印鑑証明関係
税金関係
国民健康保険、国民年金関係
介護、福祉(児童・障害・生活保護)関係
市民相談や自治会関係
農林業、商工、生活環境、観光関係
建築、道路、河川、住宅、公園関係
議会関係
水道、下水道関係
学校教育、生涯学習関係
仕事上の手続関係
その他
587
285
294
281
46
78
49
3
12
32
59
36
0
100
200
300
400
500
600
700 (件)
図 4-1 市役所への来訪目的
自由意見
○自由意見には、「新庁舎建設予定地周辺の道路整備をしてほしい。(89 人)」、「コス
トを削減して新庁舎を建設してほしい。(52 人)」
、「利便性に優れた庁舎にしてほし
い。
(44 人)」
、
「親しみやすく、市民に開かれた新庁舎を整備してほしい。
(37 人)」
、
「広い駐車場スペースを確保してほしい。(24 人)」等の意見が多くなっています。
7
新庁舎に
必要な利便性
○新庁舎に必要な利便性については、「駐車場(駐輪場)が十分に確保されていること」
が 608 件と突出して多く、次いで「案内表示が分かりやすく、目的の部署などへ行
きやすいこと」が 409 件となっています。
○年代別に比較した場合、10 代・20 代は「休日や夜間にも対応できる窓口があること」
が突出して多くなっています。一方 30 代~80 代以上は、
「駐車場(駐輪場)が十分に
確保されていること」が最も多く、全体と比較した場合と同じになっています。
○項目別に比較した場合、
「駐車場(駐輪場)が十分に確保されていること」については
30 代~60 代の割合が特に高く、「案内表示が分かりやすく、目的の部署などへ行き
やすいこと」については 30 代~80 代以上の割合が高くなっています。
駐車場(駐輪場)が十分に
確保されていること
608
バスやタクシー用のロータリーを配備し、
公共交通が使いやすいこと
230
国や県の機能を一か所に集め、便利
で使いやすい庁舎であること
375
案内表示が分かりやすく、目的の
部署などへ行きやすいこと
409
総合案内があり、初めて来庁される方
や外国人にも対応できること
165
休日や夜間にも対応
できる窓口があること
376
その他
51
0
100
200
300
400
500
700(件)
600
図 4-2 新庁舎に必要な利便性
表 4-1 年代別の新庁舎に必要な利便性
年齢×必要な利便性
10代・20代 30代・40代 50代・60代
駐車場(駐輪場)が十分に確保され
ていること
バスやタクシー用のロータリーを配
備し、公共交通が使いやすいこと
296
230
2
57.1%
2
86.4%
15
88.4%
95
69.3%
117
15.4%
1
28.6%
17.0%
28.4%
35.2%
7.7%
4
36
172
162
1
57.1%
40.9%
51.3%
48.8%
7.7%
案内表示が分かりやすく、目的の
部署などへ行きやすいこと
2
28.6%
43
48.9%
173
51.6%
189
56.9%
2
15.4%
総合案内があり、初めて来庁され
る方や外国人にも対応できること
1
19
65
80
0
14.3%
21.6%
19.4%
24.1%
0.0%
6
54
166
149
1
85.7%
61.4%
49.6%
44.9%
7.7%
0
11
26
14
0
0.0%
12.5%
7.8%
4.2%
0.0%
7
88
335
332
13
その他
回答対象者数(人)
主な交通手段
無記入
76
国や県の機能を一か所に集め、便
利で使いやすい庁舎であること
休日や夜間にも対応できる窓口が
あること
移転後の
70代・80代以上
4
○「自動車」を利用する人が 72%と突出して多く、次いで「徒歩」が 9%、「自転車、バ
イク」及び「タクシー」が 6%となっています。
○バス、その他交通手段についても少数ではありますが、利用する人がいます。
8
新庁舎に
必要な機能
○新庁舎に必要な機能については、
「1 つの庁舎で用事を済ませることができること」が
542 件と突出して多く、次いで「高齢者、障害者、子供にとっても利用しやすい建物で
あること」が 437 件となっています。
○全ての世代において、
「1 つの庁舎で用事を済ませることができること」が最も多く、
全体と比較した場合と同じです。
○年代別に比較した場合、10 代・20 代と 50 代~80 代以上は「高齢者、障害者、子供に
とっても利用しやすい建物であること」が次いで多く、全体と比較した場合と同じです。
耐震性が高く安全な庁舎であること
378
避難所や備蓄庫などを含め、防災
拠点機能が充実していること
315
高齢者、障害者、子供にとっても
利用しやすい建物であること
437
木材などの自然素材や再生可能エネルギー
の活用など、環境にやさしい庁舎であること
65
託児所、授乳室、キッズルームなど、子育て
世代に配慮した機能があること
42
銀行やコンビニエンスストアなど、
日常生活に便利な機能があること
187
市民が利用できるロビーや憩いの
スペースが設けられていること
98
市民団体やボランティア団体などが利用出来る
多目的スペースが設けられていること
45
1つの庁舎で用事を済ませることができること
542
市民サービスの向上に結びつく情報
技術(IT)化に対応していること
72
市のシンボルとなるような優れた
デザインの建物であること
43
その他
29
0
100
200
300
400
500
600
図 4-3 新庁舎に必要な機能
(件)
表 4-2 年代別の新庁舎に必要な機能
年齢×必要な機能
10代・20代 30代・40代 50代・60代 70代・80代以上
無記入
耐震性が高く安全な庁舎であること
3
42.9%
24
27.3%
155
46.3%
192
57.8%
4
30.8%
避難所や備蓄庫などを含め、防災拠点機能が
充実していること
2
28.6%
43
48.9%
160
47.8%
105
31.6%
5
38.5%
高齢者、障害者、子供にとっても利用しやすい
建物であること
4
57.1%
40
45.5%
173
51.6%
213
64.2%
7
53.8%
木材などの自然素材や再生可能エネルギー
の活用など、環境にやさしい庁舎であること
2
28.6%
4
4.5%
29
8.7%
30
9.0%
0
0.0%
託児所、授乳室、キッズルームなど、子育て世
代に配慮した機能があること
1
14.3%
13
14.8%
17
5.1%
11
3.3%
0
0.0%
銀行やコンビニエンスストアなど、日常生活に
便利な機能があること
3
42.9%
27
30.7%
81
24.2%
74
22.3%
2
15.4%
市民が利用できるロビーや憩いのスペースが
設けられていること
1
14.3%
7
8.0%
50
14.9%
38
11.4%
2
15.4%
市民団体やボランティア団体などが利用出来
る多目的スペースが設けられていること
2
28.6%
6
6.8%
25
7.5%
12
3.6%
0
0.0%
1つの庁舎で用事を済ませることができること
5
71.4%
61
69.3%
244
72.8%
226
68.1%
6
46.2%
市民サービスの向上に結びつく情報技術(IT)
化に対応していること
市のシンボルとなるような優れたデザインの建
物であること
その他
回答対象者数(人)
9
3
16
36
17
0
42.9%
2
18.2%
3
10.7%
9
5.1%
27
0.0%
2
28.6%
1
3.4%
8
2.7%
11
8.1%
8
15.4%
1
14.3%
9.1%
3.3%
2.4%
7.7%
7
88
335
332
13
【
五條市の新庁舎整備ワーキンググループ(各課・職員の意向)
】
調査の目的 :「五條市新庁舎(国・県・市集約型)建設基本計画」の策定にあたり、現庁舎の利用実態
を踏まえた新庁舎の機能などについての職員の要望を把握するために実施しました。
調査実施日 :平成 28 年 5 月~6 月
調 査 対 象 :庁内 WG のメンバー
調 査 方 法 :ワーキング
調 査 内 容 :ア)議会部門について
イ)行政執務部門について
ウ)会議室について
エ)市民交流・協働機能について
オ)その他について
議会部門について
○ユニバーサルデザインに配慮し、市民に開かれた施設としたい。
○議会事務局を議会フロアの入口に配置し、管理・セキュリティを確保したい。
窓口機能について
○窓口のプライバシーを確保するとともに、窓口の動線をわかりやすくして、できるだ
け市民が手続きをする際にワンストップにできるほうが望ましい。
○混雑時でも十分な広さの待合室を確保したい。
事務機能について
○無線 LAN を利用したネットワークを構築し、フレキシブルな環境にしたい。
○重要な情報を取り扱うパソコンなどの収納スペースを確保したい。
会議室について
市民交流・協働機能
について
駐車場について
○パーテーションで区切ることが出来、小から大会議室まで設定できるようにしたい。
○各種市民団体が利用できる会議室を確保したい。
○様々なイベントで対応可能となるような十分なスペースを確保したい。
○玄関前に屋根をつけるだけでなく、雨天時に駐車場から庁舎玄関口まで傘のいら
ない歩行通路を設けたい。
○災害時に庁舎駐車場にテントなどを設置できるようにフラットにしたい。車止めは
取り外しできるようにしたい。
防災拠点機能
について
○災害対策の指揮及び情報伝達の中枢的機能を担うという観点から、最高水準の
安全性を確保したい。
○迅速に災害対策本部を設置し、併設して機器操作室、資機材保管室、防災無線
室及び宿直室のスペースも必須としたい。
ユニバーサルデザイン
について
環境負荷低減
○玄関・ロビー、廊下などは広めにゆったりとしたスペースにしたい。
○待合スペース(ソファなど)も広めにとり、車いすが対向出来るようにしたい。
○自然光を十分に取り入れた明るい庁舎にしたい。
について
利便機能について
○カフェなどと併設して、Wi-Fi 環境の整備、机、椅子、自動販売機などを設置し、
ネットビジネスのオフィスとしてシェアして使用できるフリースペースを休日、深夜ま
で開放したい。
10
【
五條市新庁舎整備委員会(学識経験者や地元団体代表者等の意向)
】
設置の目的 :五條市の市庁舎の整備に関して以下に掲げる必要な事項を検討します。
①新庁舎の機能及び規模に関すること
②現庁舎跡地利用に関すること
③その他庁舎整備に関すること
開 催 期 間 :平成 28 年 8 月 23 日~各年度答申終了まで
調 査 方 法 :委員会の開催による意見聴取
開 催 概 要 :平成 28 年度(基本計画に関する答申)
平成 29~30 年度(設計に関する答申)
平成 31~32 年度(跡地利用に関する答申)
図 4-4 五條市新庁舎整備委員会に関する組織図
11
表 4-3 各委員会の主な内容及び意見
区 分
開 催 日
内
第1回
平成 28 年
・委員委嘱
委員会
8 月 23 日
・五條市新庁舎整備委員
(火曜日)
容
会の進め方について
・五條市新庁舎(国・県・市
集約型)建設基本計画
(素案)等について
意
見
○新庁舎に観光バスが停車できるように、道路に関
しても並行して整備してほしい。
○アプローチ道路の整備は、防災の観点からも非常
に重要であるので、国道 310 号からのアプローチ
に関して検討してほしい。
○新庁舎に自治連合会の部屋を確保してほしい。
・新庁舎建設整備基本方
針について
第2回
平成 28 年
・五條市新庁舎(国・県・市
委員会
9 月 30 日
集約型)建設基本計画
(金曜日)
(素案)等について
・新庁舎に必要な導入機
能について
○自治連合会、婦人会等の各種団体のスペース(コ
ミュニティールーム)を確保してほしい。
○周辺住民の高齢化が進む中で、市役所内部用の売
店とあるが、外部の方も使えるようなもの(売店、
食堂、コンビニなど)にしてほしい。
○賑わい広場と関連させながら、地域の方が来れる
ような施設を作る検討をしてほしい。
○地域住民に開かれた賑わい広場を整備してほしい。
○周辺住民の利便性も考え、健康増進施設や食堂を
導入してほしい。
○図書館を整備してほしい。あるいは、人々が本に
触れられるような、市民ギャラリー、情報コーナー及び
ラウンジの充実を考えてほしい。
○災害時や夏場の職員の利用を考え、シャワー室を設
置してほしい。
○地域資源の有効利用という観点で、木質バイオマス
ボイラーを設置してほしい。防災拠点機能として活用
することも考えられる。
第3回
平成 28 年
・五條市新庁舎(国・県・市
委員会
10 月 25 日
集約型)建設基本計画
(火曜日)
(素案)について
○市道岡口 3 号線と市道旧岡中線の整備と同時進行
で、市道岡口 6 号線の整備もやってほしい。
○高齢者や子供に優しいと言っているので、駐車場の
場所は重要であり、建物の前に駐車場があるのが理
想です。
答 申
平成 28 年
・市長に五條市新庁舎
11 月 17 日
(国・県・市集約型)建設
(木曜日)
基本計画(素案)を提出
12
5.新庁舎建設整備基本計画
【
新庁舎の施設規模
】
○ 新庁舎の本体施設の規模は、新庁舎に勤務する職員数を基礎とし、以下の5つの視点から検
討を加えて、必要な面積の算定を行います。
① 現庁舎の規模(床面積等)
② 総務省の地方債同意等基準に基づく庁舎標準面積
③ 市民アンケートによる市民の意向
④ 五條市の新庁舎整備ワーキンググループによる各課・職員の意向
⑤ 五條市新庁舎整備委員会による学識経験者や地元団体代表者等の意向
○ 新庁舎は、新庁舎建設整備基本方針に基づき、市民の賑わいや観光・産業の拠点となる親し
まれる庁舎、環境にやさしく周辺環境や地域資源と調和した庁舎の建設整備に努めることを
基本とし、いつまでも市民から愛される安全・安心な庁舎とするため、必要となる機能の面
積を考慮するものとします。新庁舎に必要とされる面積は、6,970 ㎡と算出しました。なお、
国及び県の出先機関(予定)を含めた新庁舎の必要規模は、10,300m2 となります。
【市庁舎及び国・県の出先機関(予定)の延べ面積】
6,970 ㎡(市庁舎)+81 ㎡(国の出先機関)+3,249 ㎡(県の出先機関)=10,300 ㎡
13
【
会議室その他の必要規模
○
】
現庁舎は、手狭になっている庁舎の増改築を繰り返して執務スペースやその他必要なスペースを
確保しているため、福利厚生や防災拠点、市民交流・協働の場としての機能は、十分ではありま
せん。新庁舎の計画では、新庁舎建設整備基本方針に基づいて必要となる導入機能の充実を図る
必要があります。
総務省の地方債同意等基準標準面積に基づく会議室等の面積
3,633 ㎡
新庁舎建設整備基本方針の導入検討機能による追加面積
1,106 ㎡
合
4,739 ㎡
計
表 5-1 新庁舎建設整備基本方針の導入検討機能による追加面積一覧表
導入検討機能(部屋名等)
窓口機能
総合窓口
夜間・休祝日窓口
相談コーナー(相談室)
縦
横
箇所数 床面積
(m) (m) (箇所) (㎡)
3.0
2.0
1
6
1.0
2.0
1
2
4.0
5.0
4
80
市民ギャラリー
10.0
10.0
1
コミュニティールーム
10.0
9.0
1
情報公開室
災害対策本部室
災害対策用会議室
仮眠室
4.0
10.0
5.0
10.0
1
1
市民交流・協働機能
防災拠点機能
福利厚生機能
ユニバーサルデザイン
備蓄倉庫
備考
観光案内所、特産品の販売コー
100 ナー、図書スペースを含みま
す。
90
各種団体等の会議室としても利
用します。
20
100 無線室を含みます。
0 会議室と兼用します。
0 福利厚生施設と兼用します。
0
屋外部分は駐車場・車路を兼用
します。
木質バイオマスボイラー
15.0
10.0
1
カフェ(レストラン)
10.0
8.5
1
85 一部食堂機能も兼用します。
コンビニ
10.0
8.0
1
80
食堂(厨房含む)
10.0
10.0
1
100
カフェ(レストラン)も一部活
用します。
福利厚生室
8.0
9.0
1
72
喫煙所及びカウンセリング室を
含みます。
更衣室
多機能トイレ
(オストメイト付)
5.0
5.0
6
4.0
3.0
3
36 各階(3階)に配置します。
7.0
5.0
1
35 ベビーベットを含みます。
授乳室
合計
150
別途付属棟において整備しま
す。
150 シャワー機能を含みます。
1,106
14
ATMコーナーを含みます。
売店機能として整備します。
【
新庁舎の施設構造
】
○ 施設の構造は、施設毎の重要度に応じた構造安全性とし、以下のとおりとします。新庁舎本館の
耐震安全性は、構造体「Ⅰ類」、建築非構造部材「A類」、建築設備「甲類」とします。
○ 施設の構造形式や免震構造の採用については、地質調査の結果を踏まえて再検討する必要があ
るため、新庁舎建設基本設計において検討するものとします。
表 5-2 耐震安全性の設定一覧表
耐震安全性の分類
機関名
備考
構造体
建築非構造部材
建築設備
新庁舎本館
Ⅰ類
A類
甲類
災害応急対策活動に必要な施設
車庫棟等
Ⅲ類
B類
乙類
一般官庁施設
表 5-3 耐震安全性の分類
分類
活動内容
情災
報害
伝対
達策
等の
のた
ため
めの
の指
施揮
設
災害時の情報の収集、指令
二次災害に対する警報の発令
災害復旧対策の立案、実施
防犯等の治安維持活動
被災者への情報伝達
保健衛生及び防疫活動
救援物資等の備蓄、緊急輸送活動等
、
災
害
応
急
対
策
活
動
に
必
要
な
施
設
対象施設
救
護
施
設
被災者の救難、救助及び保護
救急医療活動
消火活動等
避難所として位置
被災者の受け入れ等
づけられた施設
確人
保命
が及
特び
に物
必品
要の
な安
施全
設性
耐震安全性の分類
構造体 建築非構造部材 建築設備
指定行政機関が入居する施設
指定地方行政機関のうち地方ブ
ロック機関が入居する施設
指定地方行政機関のうち東京圏、
名古屋圏、大阪圏及び大震法の強
化地域にある機関が入居する施設
Ⅰ類
A類
甲類
指定地方行政機関のうち上記以
外のもの及びこれに準ずる機能を有
する機関が入居する施設
Ⅱ類
A類
甲類
病院及び消防関係施設のうち災
害時に拠点として機能すべき施設
Ⅰ類
A類
甲類
病院及び消防関係施設のうち上
記以外の施設
Ⅱ類
A類
甲類
学校、研修施設などのうち、地域
防災計画において避難所として位
置づけられた施設
Ⅱ類
A類
乙類
放射性物質若しくは病原菌類を貯
蔵又は使用する施設及びこれらに
関する試験研究施設
Ⅰ類
A類
甲類
石油類、高圧ガス、毒物、劇薬、
火薬類等を貯蔵又は使用する施設
及びこれらに関する試験研究施設
Ⅱ類
A類
甲類
文化施設、学校施設、社会教育
施設、社会福祉施設等
Ⅱ類
B類
乙類
一般官庁施設
Ⅲ類
B類
乙類
危険物を貯蔵又は使用する施設
多数の者が利用する施設
その他
(出典:官庁施設の総合耐震計画基準)
表 5-4 耐震安全性の目標
部位
分類
耐震安全性の目標
構造体
大地震動後、構造体の補修をすることなく建築物を使用できることを目標とし、人命の安
Ⅰ類
全確保に加えて十分な機能確保が図られるものとする。
建築非構造部材
大地震動後、災害応急対策活動などを円滑に行ううえ、又は危険物の管理のうえで支障
A類 となる建築非構造部材の損傷、移動等が発生しないことを目標とし、人命の安全確保に加
えて十分な機能確保が図られるものとする。
建築設備
甲類
大地震動後の人命の安全確保及び二次災害の防止が図られているとともに、大きな補修
をすることなく、必要な設備機能を相当期間継続できることを目標とする。
(出典:官庁施設の総合耐震計画基準)
15
【
施設の階層及び機能配置等
】
○ 新庁舎に求められる主な機能の相関関係を踏まえて、新庁舎建設整備基本方針のひとつで
ある「無駄を省いたスリムな庁舎」を実現するため、兼用できる導入機能を整理するとと
もに、床面積効率の高い配置構成とボリューム構成を整理します。
【新庁舎における立体的な配置構成の考え方】
項目
低層階
配置構成
中高層階
配置構成
議会機能の
配置構成
その他機能
配置構成
各部署配置の基本的な考え方
○「市役所に来るのが初めてまたは数回の市民を対象とする部署」の利便性
を高めるため、窓口を持つ部課を低層階に配置します。
○賑わいを期待できる機能や交流機能は、集客効果に配慮し、低層階に配置
します。
○施設を合理的に利用するため、休祝日においても市民が利用できる主な施
設は、低層階に配置します。
○「市庁舎に幾度と来て、プライバシーに配慮すべき市民を対象とする部署」
や「特定の市民や各種団体・業者を対象とする部署」を中層階に配置し、
専用の利用者動線を確保します。
○中高層階の構成は、セキュリティや動線分離の観点などから、市民・来庁
者利用空間と執務空間を区分し、市民・来庁者の流れと、業務上の移動や
物の流れを分離した配置計画とします。
○行政施設における市長室等の中枢機能と、災害時の対応が必要となる防災
機能は、中高層階に配置し、各々の関係性、セキュリティ及び緊急対応に
配慮します。
○機械設備関係は、屋内に配置すると建物の施設整備費用が発生し、割高に
なるため、コスト削減に配慮し、屋上階に配置します。
○「一部の市民や各種団体・業者を対象とする部署」は、特定の利用者が中
心となるため、高層階に配置します。
○議会関係施設は、空間配置ならびに動線について行政執務部門等からの一
定の独立性を確保する必要性がありますが、コスト面での合理性、セキュ
リティの確保、市民の親しみやすさ、接しやすさなどを考慮して、配置し
ます。
○「開かれた議会、親しみのある議会」として、市民との接点を重視した機能・
空間を実現し、加えて議会の会期以外は、議会空間の市民利用の可能性な
ど、多目的利用についても検討します。
○都市整備に関係する都市計画・土木部門など、業務連携の必要性の高い部
署は同一階、近接階に配置します。
○大小の会議室をはじめ、必要な諸室を各階の機能に応じて適切に配置しま
す。
○セキュリティ及び動線分離の観点から業務用エレベーターや階段の配置に
は充分に配慮します。
○2 方向避難を可能とするため、階段を建物内の両側に配置します。
16
【
新庁舎敷地利用計画
】
○ 新庁舎建設計画地の敷地利用は、利用者の利便性を考慮した駐車場スペースのほか、庁舎正面
に車寄せやタクシーの配置をはじめ、バス停、賑わい創出のための賑わい広場及び緑地の配置を
計画します。
ア
庁舎等建物
○国及び県の出先機関(予定)を含む必要床面積から 3 階と設定し、建築面
積は、3,500 ㎡程度を予定します。なお、車庫棟を整備します。さらに、
防災倉庫としての付属棟を設置し、300 ㎡程度を予定します。
イ
駐車場
○ 来庁者用(一般)駐車場:庁舎に近い場所への配置とし、194 台 5,800 ㎡
程度を予定します。
○ 公用車用、その他駐車場:業務に必要な車両の利用を想定し、84 台 2,500
㎡程度を予定します。
表 5-5 駐車場必要台数
機関名
来庁者用
公用車用
議員・報道用
その他
小計
市庁舎
奈良労働局 五條市
ふるさとハローワーク
奈良県県土マネジメント部
五條土木事務所
奈良県 農林部
南部農林振興事務所
奈良県 医療政策部
保健所(出張所)
合 計
92 台
51 台
15 台
―
158 台
―
―
―
―
―
57 台
13 台
―
―
70 台
15 台
12 台
―
5台
32 台
30 台
3台
―
―
33 台
194 台
79 台
15 台
5台
293 台
ウ
賑わい広場・緑地など
○ 市民の交流スペースや防災対応スペースを兼ね備えた賑わい広場 3,000 ㎡
程度、キッズスペース 1,100 ㎡程度、修景・緑地 5,600 ㎡程度を配置しま
す。
エ
総括面積
○ 必要想定敷地面積は、約 21,800 ㎡とします。
表 5-6 必要想定敷地面積
項
目
必要想定敷地面積(㎡)
ア
庁舎等建物
3,800
イ
駐車場
8,300
ウ
賑わい広場・緑地など
9,700
合
計
21,800
17
【
敷地利用計画の検討
】
○ 新庁舎の敷地利用のイメージは、以下のとおりとします。
図 5-1
新庁舎の敷地利用のイメージ図
18
【
新庁舎の施設機能の階別イメージ
】
○ 新庁舎の施設機能の階別イメージは、以下のとおりとします。
【屋上階】
屋上
■機械設備関係ゾーン
・屋内に配置すると建物の施設整備費用が発生
し、高額になるため、コスト削減に配慮し、
屋上階に配置します。
3F
2F
・設備機器の更新時の設置スペースと搬入出の
1F
容易性に配慮し、屋上階に配置します。
【高層階】
図 5-2
新庁舎の施設機能の階別イメージ図
■管理・運営ゾーン
・一部の市民や各種団体・業者を対象とする部署は特定の利用者が中心となるため、高層階に配
置します。
・具体的な配属部署は、企画・総務関係業務を行う部署です。
■市議会ゾーン
・市政に関心のある市民を対象とする部署は、特定の利用者が中心になるとともに、セキュリテ
ィを確保する必要があるため、高層階に配置します。
・具体的な配置機能は、議場や付属室、議会事務局です。
【中層階】
■特定団体・業者ゾーン
・特定の市民や各種団体・業者を対象とする部署のため中層階に配置します。
・具体的な配属部署は各種産業育成支援業務、許認可関係業務、開発関係業務を行う部署です。
■市民プライバシーゾーン
・市庁舎に幾度と来て、プライバシーに配慮すべき市民を対象とした部署のため、中層階に配置
し、専用の利用者動線を確保します。
・具体的な配属部署は、自治会関係業務、生活相談業務、複雑な相談業務を行う部署です。
■教育ゾーン
・特定の市民を対象とする部署のため中層階に配置します。
・具体的な配属部署は、教育関係業務を行う部署です。
19
【低層階】
■市民おもてなしゾーン
・市役所に来るのが初めて、または数回の市民を対象とする部署は、利便性を高めるため、低層
階に配置します。
・具体的な配属部署は、総合案内業務、証明書発行等業務、住民基本台帳関係業務、戸籍関係業
務、保険料・税関係業務、簡易な相談業務を行う部署です。
■店舗・交流ゾーン
・市民交流・協働機能は、休祝日においても市民が利用でき、施設を合理的に利用するため、低
層階に配置します。
・具体的な導入機能は、子育て世代を始めとした市民の賑わいを支援する食堂(カフェ、レスト
ラン)やコンビニ、地元の特産品や観光情報等を提供するコーナーです。
○国の出先機関(予定)
■奈良労働局
五條市
ふるさとハローワーク
・不特定多数の利用者が利用する施設であるため、低層階に配置することで利用者の利用率を高
めます。
○県の出先機関(予定)
■奈良県
県土マネジメント部
五條土木事務所
・道路の維持管理に関する業務は、業務の特性を踏まえ、低層階に配置します。
・事務業務は、上記に関連する室に近い方が利便性は高いですが、低層階に配置できない場合は
中層階或いは高層階への配置も可能とします。
■奈良県
農林部
南部農林振興事務所
・農林振興に関する業務は、専門事業者等の限定的な利用者による利用となるため、低層階に配
置できない場合は中層階或いは高層階に配置します。
■奈良県
医療政策部
保健所(出張所)
・獣疫衛生における引取、保護及び収容業務は、業務の特性を踏まえ建築施設内の動線を短くす
る必要があるため、低層階に配置します。
・事務業務は、上記に関連する室に近い方が利便性は高いですが、低層階に配置できない場合は
中層階への配置も可能とします。
○その他
■階段等の配置計画(トイレ・EV・倉庫)
・2 方向避難を可能とするため、階段を建物内の両側に配置します。
・一般利用者の動線とバックヤード動線を区分し、プライバシーを確保します。
20
6.総事業費の想定
【
総事業費の想定
】
○ 総事業費は、地盤状況、建物のグレード、躯体の種別及び耐震性能等により異なります。
そのため、基本設計において再度見直しが必要となりますが現時点における建築物(国
及び県を含む)及び基盤整備工事の総事業費は、約 47 億円であり、そのうちの約 32
億円を五條市負担分と想定しています。
表 6-1 総事業費の想定
項目
細目
内訳
金額(税込)
(百万円)
用地費
※140
庁舎建設費
4,483
調査
25
設計
188
工事監理
建築工事
その他
40
庁舎
4,000
車庫等
60
基盤整備等
170
外構費
※69
合計
4,692
※新庁舎整備適地再選定時点の金額としています。
【
五條市負担分の想定
】
○ 総事業費における市庁舎分の床面積による按分として想定すると、以下のとおりとなり
ます。
・用
地
費 = 140 百万円
・庁舎建設費 =4,483 百万円×(7,051 ㎡÷10,300 ㎡)≒3,069 百万円
・外
合
構
費=
69 百万円×(7,051 ㎡÷10,300 ㎡)≒
47 百万円
計 =3,256 百万円
国・県・市の負担割合については、今後専有面積を基に調整します。
○ 事業費の財源は、合併特例債などの有利な財源を活用し、また県との協議により可能な限り
実質負担を少なくし、財政的な負担の抑制に努めます。なお、合併特例債を活用することから、
庁舎建設事業は、平成 32 年度内に完了する必要があります。
21
7.新庁舎建設事業計画の策定
【
新庁舎の整備手法の比較・評価
】
○ 本市の新庁舎建設は、合併特例債の活用を踏まえ、竣工までの事業スケジュールが非常に
重要であるため、従来方式(一般方式)が最も適していると想定されます。
表 7-1 本事業における事業手法の比較・評価
評価軸
従来方式
DB一括発注方式
市
特
契約
契約
契約
基本
設計
実施
設計
建設
工事
DBO方式/PFI方式
市
市
契約
契約
徴
基本
設計
実施
設計
建設
工事
設計
建設
工事
管理
運営
設計・建設を一括して契約
設計・建設・管理運営を
一括して契約
○
○
○
②市民意見の反映
△/○
△
△
③行政ニーズの反映
△/○
△
△
④民間ノウハウの発揮
△
○
○
公共
公共
公共/民間
⑥手続きに必要な時間
小
大(+12~15 ヶ月)
大(+12~15 ヶ月)
【参考】応募者の負担
小
大
大
各業務を個別に契約
①透明性
⑤事業資金調達
22
【
設計者の選定方法
】
○ 本事業を前記のとおり従来方式(一般方式)において実施する場合、設計者の選定を行う
こととなります。本事業の場合、選定手法の特徴、新庁舎建設整備基本方針を踏まえると、
競争入札による設計者の選定は適切でないため、プロポーザル方式とコンペティション方
式を選定方法の対象とします。
○ プロポーザル方式とコンペティション方式には、一長一短があり、それらの短所を補う方
式が望まれます。したがって、プロポーザル方式を基本とする中で、設計者選定の判定基
準を明確にし、設計過程における市民参加等を可能とする条件設定を加えるなど、両方式
を融合した方法を基本として、今後、具体的な実施要領、仕様書の作成を行います。
プロポーザルは技術者を選ぶ
方法
説明
プロポーザル方式
メリット
デメリット
最も技術力の
設計段階でも
ある業者を選定 要望を入れられる
判定基準の
設定が難しい
プロポーザル方式とコンペティション方式の融合
※設計段階で市民等の意見を入れる
コンペティション方式
最も優秀な提案
を選定
判定基準明確
設計段階で
要望を入れにくい
コンペティションは作品を選ぶ
図 7-1 新庁舎における設計業者の選定方法
23
8.新庁舎整備スケジュール
新庁舎整備スケジュールは、以下のとおりとします。
表 8-1 新庁舎整備のスケジュール
項目 / 年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
平成32年度
基本計画策定
基本・実施設計(建築・基盤整備)
測量・地質調査
許認可等
文化財調査
試掘
建設工事(新庁舎・基盤整備)
基盤整備
周辺インフラ整備
引越し(現庁舎→新庁舎)
供用開始
24
新庁舎本体工事
平成33年度
五條市新庁舎(国・県・市集約型)
建設基本計画(概要版)
発行:平成 28 年 12 月
編集:五條市 企画政策課
〒637-8501 奈良県五條市本町1丁目1番1号
TEL 0747-22-4001 代表 FAX 0747-25-0629
http://www.city.gojo.lg.jp
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