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9月 - 在ボツワナ日本国大使館

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9月 - 在ボツワナ日本国大使館
SADC月報
南部アフリカ開発共同体
平成25年9月
在ボツワナ日本国大使館
【主な出来事】
SADC 政務
・9 月 11 日、ナミビアのウインドフックにてオーガン・トロイカ会合が開催され、コンゴ
(民)及びマダガスカル情勢につき議論が行われ、コミュニケが発表された。
・9 月 15 日、スワジランド議会選挙における SADC 選挙監視団が公式設置に設置され、ス
ワジランドのマンジニにおいて、SADC 事務局よりステートメントが発表された。
・9 月 15 日、スワジランドのエズルウィニにおいて、ナミビア外務大臣及びナミビア大統
領(スワジランド議会選挙 SADC 選挙監視団長)による SADC 選挙監視団設置に関するステ
ートメントが発表された。
・9 月 22 日、スワジランドのエズルウィニにおいて、ナミビア大統領(スワジランド議会
選挙 SADC 選挙監視団長)による選挙後の暫定ステートメントが発表された。
SADC 経済
・SADC 首脳会合(マラウイ)で選出されたタックス女史が、9 月 1 日付で SADC 事務局長に
就任した。
・SADC 税関指導者研修の開催
・SADC 人身取引(トラフィッキング)対策会議の開催
・貿易における衛生と植物検疫問題ワークショップの開催
・SADC 閣僚級教育会合の開催
・SADC 水資源テーマ別会合の開催
・第 6 回 SADC マルチ・ステークホルダー水資源会合の開催
SADC 政務
1.オーガン・トロイカ会合
9 月 11 日、ナミビアのウインドフックにて、オーガン・トロイカ会合 (Organ on Politics,
Defense and Security:政治防衛安全保障協力)が開催され、オーガン・トロイカ 3 カ国代表
(ポハンバ・ナミビア大統領、タバネ・レソト首相、キクウェテ・タンザニア大統領)及び
バンダ・マラウイ大統領、ヌコアナ=マシャバネ南ア国際関係協力大臣、ジョセフ・カビラ
コンゴ(民)大統領、SADC 事務局よりタックス事務局長が出席した。会合の閉会式ではコミ
ュニケ(注1)が発出され、コンゴ(民)及びマダガスカル情勢につき会合成果が発表された。
1:http://www.sadc.int/files/2313/7932/7981/Cleared_Communique_11_September_2013.pdf
(1)コンゴ(民)
コンゴ(民)東部地域における国連コンゴ安定化派遣団(MONUSCO)の介入部隊の設置によ
る進展、及び同地域へのマラウイ、タンザニア、南アによる部隊配置を称賛した。また、同
地域の困窮する人々を救済するため、国際社会に対し人道的支援の増大を呼び掛けた。2013
年 9 月 5 日に開催された大湖地域国際会議(International Conference on the Great Lakes
Region: ICGLR)臨時首脳会合におけるカンパラ臨時首脳会合宣言を歓迎し、特にコンゴ(民)
政府と反政府勢力(M23)との間の和平交渉再開を支持した。SADC 事務局に対し、可能であ
れば SADC・ICGLR 合同会合を開催するように、ICGLR 事務局と協議を持つことを指示した。
(2)マダガスカル
マダガスカルの特別選挙法院(Special Electoral Court: CES)が、ラジュイル暫定大統
領、ララオ・ラヴァロマナナ前大統領夫人、ラツィラカ元大統領ら 3 名に対して立候補資格
を持たないという判断を下し、マダガスカル情勢が以前より落ち着いたことを歓迎した。マ
ダガスカル SADC 仲介者であるチサノ特別調停者(前モザンビーク大統領)及び前オーガン議
長であるキクウェテ・タンザニア大統領に対し、これまでのマダガスカルに関する支援につ
き謝辞を述べた。国際社会に対して、平和かつ自由で公正な選挙を行うために財政的、技術
的、物質的、ロジ的な支援の実施を述べるとともに、マダガスカルの社会・経済の回復のた
めのプログラム支援を呼びかけた。
2.スワジランドの SADC 選挙監視団の公式設置
9 月 15 日、スワジランド議会選挙に対する SADC 選挙監視団が公式に設置され、スワジラ
ンドのマンジニにおいて、SADC 事務局よりステートメント2が発表された。なお、同ステー
トメントは、タックス SADC 事務局長代理として、ムショベカ事務局次長(ファイナンス・ア
ドミニ担当)
が行った。
同発表をもって、
正式に SADC 選挙監視団がエズルウィニに設置され、
2013 年 9 月 20 日に予定されている議会選挙の選挙監視を行った。
3.SADC 選挙監視団長による選挙後の暫定ステートメント
9 月 22 日、スワジランドのエズルウィニにおいて、ポハンバ・ナミビア大統領(スワジラ
ンド議会選挙 SADC 選挙監視団長)による選挙後の暫定ステートメント3が発表された。SADC
選挙監視団はスワジランド国内に滞在し、タックス SADC 事務局長は選挙監視団の運営・ロジ
面での支援を行った。選挙監視団による最終レポートを 30 日以内に公表すると発表した。
2
:http://www.sadc.int/files/8713/7932/4654/DES_Statement_for_SEOM_Launch_in_Swaziland1.pdf
3
:http://www.sadc.int/files/7813/7992/6719/Final_Version_of_Preliminary_Statement_-_Swazi_Elections.pdf
SADC 経済
1.タックス SADC 事務局長就任
2013 年 8 月に任期を終えたサロマオ SADC 事務局長に代わり、後任としてタンザニア出身
のタックス女史(Dr. Stergomena Lawrence TAX)が先の SADC 首脳会合にて選出され、9 月
1 日より SADC 事務局長に就任した。5 代目の SADC 事務局長となったタックス氏はタンザニ
ア出身で、33 年間の歴史を持つ SADC において初めての女性事務局長となった。タックス氏
は筑波大学にて、政策管理開発の修士と開発経済の博士号を取得している。なお、カホロ
事務局次長は 9 月 16 日で任期満了となり、現在、シアンガ社会・人間開発局長が事務局次
長代理(経済統合担当)を務めている。SADC 事務局は次長後任を人選中で、最終決定は 10
月末になる見込み。
2.SADC 税関指導者研修の開催
8 月 26-30 日、南アのプレトリアにて初の税関の指導者研修が行われ、14 か国から 40 名
の税関担当者が参加し専門知識とスキルを習得した。世界税関機構(WCO)、能力向上地域事務
所(ROCB)、地域研修センター及び GIZ による支援で開催された。次回研修は、本年 10 月に
SADC 原産地規制をテーマとして実施予定である。
3.SADC 人身取引(トラフィッキング)対策会議の開催
9 月 9-11 日、南アにて、地域政治協力(RPC)プログラムの下で新規採用されたスタッフを
対象に、SADC ジェンダーユニットの計画会議が開催された。RPC プログラムは 5 つの分野か
ら構成され、うち 4 つは SADC オーガン局の下で実施、残り 1 つの人身取引対策は SADC ジェ
ンダーユニットの下で実施されている。
4.貿易における衛生と植物検疫問題ワークショップの開催
9 月 12-13 日、
南アのプレトリアにて衛生と植物検疫の地域ワークショップが開催された。
衛生植物検疫措置の適用に関する協定(SPS 協定)においては、民間セクターの参加が不十
分という問題があり、これに対応するための解決策が議論された。同ワークショップは、EU
の支援により SADC 事務局の地域経済統合支援(REIS)プログラムの一環として開催された。
5.SADC 閣僚級教育会合の開催
9 月 19 日、モザンビークのマプトにて SADC 教育大臣会合が開催され、前回会合の進捗と
SADC 教育プロトコルの枠組み内のプログラム実施につき議論が行われた(ヒワ・マラウイ教
育科学技術副大臣スピーチ4)
。また、教育管理情報システム(EMIS)の運営、地域レベルの研
4
:http://www.sadc.int/files/2613/7960/0817/Speech_by_the_Deputy_Minister_of_Education_Science_and_Technology_Malawi_2.pdf
修に関する実施状況のモニタリング、教育に影響を与えるジェンダーと文化の考慮等につい
ても議論された。SADC 地域共通の教師資格の枠組作成、高等教育へのアクセス支援、教員育
成について、SADC 域内で統一的に実施していくことに合意した。
6.SADC 水資源テーマ別会合の開催
9 月 30 日、ザンビアのルサカにて SADC 水資源テーマ別会合が開催され、JICA を含む国際
機関が出席し、
プロジェクトの進捗及び今後の計画等について報告を行った。
水資源分野は、
SADC のアクションプラン(Regional Strategic Action Plan on Integrated Water Resources
Development and Management Ⅲ :RSAPⅢ) に基づき、ガバナンス、インフラ整備、水資源
管理等のプロジェクトを国際協力パートナー(International Cooperating Partners:ICP)
とともに行っている。また、SADC 域内において河川流域委員会を多数設置し、水質調査・管
理を行っており、試験的に洪水注意及び早期危機警告システムを導入している箇所もある。
7.第6回 SADC マルチ・ステークホルダー水資源会合の開催
10 月 1 日及び 2 日、ザンビアのルサカにて第 6 回 SADC マルチ・ステークホルダー水資源
会合が開催された。同会合は、SADC 事務局と南部アフリカ Global Water Partnership の共
催により開催された。SADC 域内の関係省庁の局長レベルを対象に、水、エネルギー、食料の
3つの連環(Nexus)の重要性について、関連機関や研究者からプレゼンテーション及び研究
報告が行われ、参加者内で意見交換や質疑応答が行われた。
SADC その他
1.SADC 事務局の会合予定
10 月 14-16 日 閣僚級運輸・気象会合(ジンバブエ、ビクトリアフォールズ)
10 月 14-16 日 2012 マラリア・レポート 35 に関する会合(南ア、ヨハネスブルグ)
10 月 14-18 日 カリキュラム開発に関する会合(マラウイ、ブランタイヤ)
10 月 16-18 日 第 13 回プロジェクト・ステアリング委員会(ザンビア、ルサカ)
10 月 16-18 日 第 4 回 SADC The Protocol on Finance and Investment (FIP)実施にかか
る地域ラーニング・プラットフォーム(ボツワナ、ハボロネ)
参考:SADC ホームページ http://www.sadc.int/
SADC 事務局資料・報告書等
(了)
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