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だんだん5号 - 吉田病院トップページ

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だんだん5号 - 吉田病院トップページ
吉田病院機関紙
第5号
だん
だん
医療法人社団 吉田会 吉田病院 平成 23 年 7 月 1 日発行
病院理念
私たちの力の全てを
心の悩みを持った方とそのご家族のために
~ All for our clients ~
基本方針
1.私たちは、患者様おひとりおひとりの個性を尊重し、その心の理解に
努め適切な援助を行います。
2.私たちは、患者様とそのご家族が安心して利用していただける病院運を
行います。
3.私たちは、常に技術向上をこころがけ全職員の連携を大切にします。
4.私たちは、地域に開かれた精神医療を目指します。
患者様の権利に関する宣言とお願い
1.あなたはひとりの人間として、常にその人格、価値観などが
尊重される権利があります。
2.あなたは社会的な地位や病気の種類などにより差別されること
なく、良質の医療を受ける権利があります。
3.あなたは自分が受ける治療や検査について、理解しやすい言葉
や方法で説明を受ける権利があります。
4.あなたは自分自身の治療などについて、自分の意見を述べ自ら
決定する権利があります。
5.あなたは自分の健康状態・症状・診断等の個人情報やプライバ
シーについて保護される権利があります。
ご挨拶
皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。ま
た、平素より当院の診療活動へのご支援とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
今年もすでに上半期が過ぎましたが、今年のトップニュースとしては3月11日
に発生した東日本大震災と福島第一原発の事故があげられるでしょう。大地震・
津波で被害に遭われ亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族の皆さまに心
からお悔やみを申し上げます。また、生活再建途上の被災者の方や原発事故で避
難生活を余儀なくされている方々にお見舞い申し上げます。
被災日当日よりテレビや新聞、インターネットなどの報道に釘付けとなりながら、個人的には、平成7
年に発生した阪神・淡路大震災当時の事を思いだしておりました。当時私は岡山県内の総合病院精神科で
レジデントとして勤務しており、勤務の都合で直接被害地での活動に参加することは叶わず、隣県で勤務
する精神科医としては何もできない自分に歯がゆい思いをしたものでした。このたびも、病院を管理する
立場として直接は何もお手伝いできず申し訳ない気持ちでいますが、気持ちのうえでは被災して苦しんで
おられる方々に寄り添い1日も早い復興を願っています。 さて、当院ではここ数年右肩上がりに外来受診件数が増えています。地域の特性として、やはり認知症
に伴う精神病性症状のため家庭や介護現場で対応困難となられている方の新規受診が多くなっています。
また、中高年の感情障害圏の方の受診も微増しています。件数そのものは多くないものの発達障害と思わ
れる方のご家族からの相談も目立つようになってきました。入院では、慢性期統合失調症の方が相変わら
ず主ではありますが、認知症の方が1割程占めており、今後認知症の方の入院治療のニーズが高まる傾向
は当分続くと思われます。
当院は過疎地域に立地し活動展開に限界があります。小規模運営で職員の数も少ないのですが、その分
職員の“顔”が見やすく職員と患者様お一人お一人と近い関係で医療サービスを提供できるのではないか
と思っております。
当院は、これからも患者様とご家族の気持ちに寄り添い進んでいける様な治療関係や医療福祉サービス
を提供できるように活動してまいりたいと思っております。今後もなにとぞご指導・ご鞭撻のほどよろし
くお願い申し上げます。
院長 吉田 昌平
統合失調勉強会 看護部教育研修委員会より 5/27
先日行われた、当院院長が講師を務めた統合失調症の勉強会講義内
容を紹介します。
この病は10代・20代の思春期・青年期に精神病症状が顕在化し、
稀ならず再燃を繰り返して社会生活機能を低下させてしまう精神疾患
です。
【厚生労働省 平成22年度 我が国の保健統計】より、現在の日本
で病気を治療されている方々の総数を見ますと、『統合失調症、統合
失調症型障害及び妄想性障害約80万人』の方がおられます。これは、
『悪性新生物(がん)約152万人』『心疾患(高血圧性を除く)約154万人』と比較しても、決して珍し
い病気でないといえます。また発症から治療を行わない期間が長くなりやすい(日本の平均では、
13.7ヵ月間)特徴を持ちます。無論他の病とも同じく、精神症状発現から治療開始までの期間が長いほ
ど、治療が難しくなります。前駆症状として高頻度で、抑うつ・不安・緊張・活動亢進・被害関係念
慮・動悸・睡眠障害等が上げられます。
治療にあたっては、統合失調症の多くの方が人格の形成や社会性の形成に大切となる思春期・青年期
において顕在化しやすく、それらの形成が阻害されないよう、出来るだけ早期からのフォローアップが
必要です。
今日においても統合失調症患者様は、周囲の人たちに理解されないことにより二重に苦しむ事があり
ます。今後も日本社会において精神疾病に限らず、正しい病理の理解が進むことが、助け合い開かれた
地域や社会を構成することではないのかと、考えさせられる講義でした。
●吉田病院 大運動会●
暑さも日に日に加わってきた 6 月 8 日。旧津久
茂小学校体育館にて、「大運動会」を開催しました。
前半は、終始紅組がリード。休憩をはさみ行わ
れたフォークダンスでは、皆様のとても楽しそう
な笑顔や愉快な動きが印象的でした。
後半戦では、一転白組み優勢で、応援にも熱が
入りました。
勝負を決める「紅白対抗リレー」では、白組の 1
周差をつけての大勝利、総合結果が気になります、
はたして結果は…。な、なんと紅 1,280 点。白
1,280 点の同点っ !! 驚きの結果でした…。
チーム一丸となって
勝利を目指す、皆さ
んの活き活きした笑
顔に感動でした。
デイケア
ボランティア活動
当院デイケアでは地元である津久茂地域に貢献し
ようと、月に2回ボランティア活動を行っていま
す。今まで近隣の海岸、道路、墓地、公園の清掃
を行ってきました。
この日も4月の暖かい陽気の中、津久茂海岸の清
掃へ出かけました。現地に到着すると大量のゴミ
が出迎えてました。皆さん協力してゴミを拾い集
め1時間弱で大量のゴミを集めました。参加者か
らは“ 気持ちがええね ”
“ すっきりした ”という
声や“ 毎回毎回このゴミはどこからくるんかね ”
“ このままじゃ海は汚れる一方やの ”といった汚
染されていく海を
懸念する声も聞か
れました。環境保
全への意識が国民
一人一人に必要で
あることを改めて
感じる活動となり
ました。
看護研究全国大会 in 福岡
看護研究発表会参加
左 : 山本看護師 右 : 末田看護師
認知機能の低下した統合失調症患者に対する
排便確認の取り組み
聴覚的・視覚的アプローチを行って
第36回 日本精神科看護学会 福岡大会
看護師 山本 美和
先日、看護研究の全国大会が行われ、そこで認知機能の低下し
た患者様に対する排便コントロールについて発表を行いました。
広島県 医療法人社団吉田会吉田病院
○山本美和
末田律子
高木智晴
精神科看護において排便コントロールは必要不可欠なもので、
その為には排便確認が重要となります。しかし、認知機能の低下
した患者様に対しては困難となる事も少なくありません。
そこで、患者様の苦痛軽減のため、第一段階として、自然的観
察法でありのままの行動を確認。
第二段階として、実験的観察法で聴覚的アプローチ(声かけ)
を行い、排泄の行動を確認。
第三段階として、実験的観察法で視覚的・視覚的アプローチ
(声かけと視覚モデル)を行い、排泄の行動を確認。このような
方法を用い、確実に排便確認を行えるよう看護研究に取り組みま
した。
結果として、自然観察法では排泄行動の自立した患者様の排便
パターンの把握は困難でしたが、情報分析により個別性に応じた
介入の手掛かりになること、認知機能低下の状態に合わせた声か
けと視覚モデルの活用により、聴覚的・視覚的に繰り返しアプ
ローチしたことで排便確認が可能になること、以上の点を確認す
ることができました。
今後も、全国各地で色々な視点で取り組まれ、頑張っておられる皆様
に負けず、よりよい看護ができるよう努力していきたいと思います。
1 病棟
2 病棟
手芸クラブはじめました
クレープ&生ジュース作り
今年の5月から、1病棟では週1回のペースで
【手芸クラブ】をはじめました。当面の目標を、
パッチワークでテーブルクロスを作ることにし、
毎回4~5名の患者様がされています。
活動内容は患者様とスタッフが話し合って決定
します。みなさんが集まりやすい日に、裁縫道具
を手にしながら「頭使うけん、手作業はボケない
よ」「これかわいい」「縫い目が少々ずれても大
丈夫、みんながカバーしてあげるから」「次は自
分のスカート作るかねぇ」と、おしゃべりをしな
がらワイワイとした雰囲気で活動を行っておりま
す。
ほぼ週一回の活動のため『今回は型を取るだ
け』『次回は布を切るだけ』と、ゆっくりとした
ペースですので、作品の完成が何時になるのか分
かりませんが、今後も1枚1枚の布をみんなで繋ぎ
ながら、のんびりと楽しく活動をしていきます。
鬱陶しい梅雨空の中、6月16日金曜日、2
病棟においてクレープ&生ジュース作りを行い
ました。最初は患者様も、戸惑いを見せていま
したが、徐々に看護師さんやアシスタントさん
の手伝いを受けて、積極的にクレープ作りに参
加しました。色々な果物等
をトッピングして、皆で楽
しく食べました。中には何
度もお代わりをしている患
者様も見受けられました。
梅雨空も吹き飛ばすくら
い、楽しい午後の一時を過
ごしました。
/5
8
場所 / 吉田病院内グラウンド
金
○
夏まつり開催
時間 /18:00 ~ 20:00
●皆様のご来場お待ちしております。
至広島
【診察案内】
■診療科 精神科/内科
■診療日 月曜日~土曜日 ( 日祝休診 )
■診療時間
午前/ 9:00 ~ 12:00(受付 11:30 まで)
午後/予約のみ
吉田病院
ガソリンスタンド
切串港
看板
至天応
「石風呂」 方面へ
切串港 2
青年の家
至呉・広島
看板
旧津久茂小学校
古高山
小用港
「津久茂」 方面へ
看板
「幸の浦」 方面へ
セブンイレブン
【アクセス】
●広島港より
切串港行きフェリー乗船 車で 15 分
小用港行き高速船乗船 車・バスで 20 分
●呉中央桟橋より
小用港行きフェリー・高速船乗船 車・津久茂行きバスで 20 分
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