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頭部CTAにおける造影剤- 生理食塩水同時混合注入によるtest injection

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頭部CTAにおける造影剤- 生理食塩水同時混合注入によるtest injection
埼玉放射線・Vol.61 No.3 2013
学 術 大 会
頭部 CTA における造影剤-生理食塩水同時混合注入による test injection 法を用
いた撮影時相推定の検討
頭部 CTA における造影剤-生理食塩水同時混合注入による
test injection 法を用
埼玉医科大学総合医療センター
頭部 CTA における造影剤-生理食塩水同時混合注入による
test injection 法を用
いた撮影時相推定の検討
○大塚
和也
鈴村
佳也
塩沢
努 小林 芳春
いた撮影時相推定の検討
頭部 CTA における造影剤 - 生理食塩水同時混合注入による
埼玉医科大学総合医療センター
埼玉医科大学総合医療センター
は約 0.6鈴村
であった。(図
左) 動静脈比につい
【背景】
test injection 法を用いた撮影時相推定の検討
○大塚 和也
佳也 2塩沢
努 小林 芳春
○大塚 和也 鈴村 佳也 塩沢 努 小林 芳春
ては、
理想の関係であるy=xに近い値となった。
当院での頭部 CTA は Dual Energy 撮影を行
埼玉医科大学総合医療センター
(図 2は約
右)0.6 であった。(図
い、
骨除去全脳
2 左) 動静脈比につい
【背景】 MIP 画像の作成を行っている。
は約
0.6 であった。(図
2TDC
左) より、動脈
動静脈比につい
【背景】
○大塚 和也 鈴村 佳也 塩沢 努 小林 芳春
test
injection
の動脈と静脈
目的とする撮影時相は動脈が強く濃染しつつ静
ては、
理想の関係であるy=xに近い値となった。
当院での頭部 CTA は Dual Energy 撮影を行
ては、
理想の関係であるy=xに近い値となった。
当院での頭部 CTA は Dual Energy 撮影を行 と静脈の造影剤到達時間の差、
TDC の傾きは症
脈がなるべく濃染しない時相としているが、こ
(図 2 右)
い、
骨除去全脳 MIP 画像の作成を行っている。
(図
2
右)
い、
骨除去全脳
MIP
画像の作成を行っている。
(図より、動脈
3)
の時相での撮影を行うために造影剤-生理食塩
の関係である
y=x
に近い値となった。
(図 2 右)
【背景】
test injection
の動脈と静脈
TDC
目的とする撮影時相は動脈が強く濃染しつつ静 例によってばらついた結果となった。
test
injection
の動脈と静脈
TDC
より、動脈
目的とする撮影時相は動脈が強く濃染しつつ静
水同時混合注入を用いた
test
injection
法を導
test
injection
の動脈と静脈
TDC
より、動脈と
当院での頭部
CTA
は
Dual
Energy
撮影を行い、
と静脈の造影剤到達時間の差、
TDC の傾きは症
脈がなるべく濃染しない時相としているが、こ
と静脈の造影剤到達時間の差、
TDCの傾きは症例
の傾きは症
脈がなるべく濃染しない時相としているが、こ
静脈の造影剤到達時間の差、TDC
骨除去全脳
MIP 画像の作成を行っている。目的
入している。
例によってばらついた結果となった。
(図 3)
の時相での撮影を行うために造影剤-生理食塩
によってばらついた結果となった。
(図
3)3)
とする撮影時相は動脈が強く濃染しつつ静脈がな
例によってばらついた結果となった。
(図
の時相での撮影を行うために造影剤-生理食塩
【目的】
水同時混合注入を用いた
test
injection
法を導
るべく濃染しない時相としているが、この時相で
水同時混合注入を用いた test injection 法を導
造影剤-生理食塩水同時混合注入を用いた
入している。
の撮影を行うために造影剤
- 生理食塩水同時混合
入している。
test injection
法の妥当性を得るために、test
注入を用いた
test
injection
法を導入している。
【目的】
【目的】
injection
法の TDC から、期待する撮影時相の
【目的】
造影剤-生理食塩水同時混合注入を用いた
造影剤-生理食塩水同時混合注入を用いた
造影剤
生理食塩水同時混合注入を用いた test
図 2:両 injection における相関(左)と
推定が行えるか、過去の臨床データを用い検討
test法の妥当性を得るために、test
injection 法の妥当性を得るために、test
injection
injection
test
injection
法の妥当性を得るために、test
動静脈比(右)
を行った。
injection
法の TDC から、期待する撮影時相の
法の TDC
から、期待する撮影時相の推定が行え
injection 法の TDC から、期待する撮影時相の
【使用機器】
るか、過去の臨床データを用い検討を行った。
図 2:両 injection における相関(左)と
推定が行えるか、過去の臨床データを用い検討
図
における相関(左)と
図2:両
2:両injection
injection
における相関(左)と
・CT推定が行えるか、過去の臨床データを用い検討
装置
【使用機器】
動静脈比(右)
を行った。
動静脈比(右)
動静脈比(右)
を行った。
・CT
装置
SIEMENS
社製 SOMATOM Definition Flash
【使用機器】
SIEMENS
社製
SOMATOM
Definition
Flash
【使用機器】
・画像解析装置
・CT 装置
・画像解析装置
・CT 装置
SIEMENS
社製 社製
syngoSOMATOM
MM Workplace
SIEMENS
Definition Flash
SIEMENS
社製 syngo
MM Workplace
SIEMENS
社製
SOMATOM
Definition Flash
・造影剤注入装置
・造影剤注入装置
・画像解析装置
・画像解析装置
根本杏林堂社製
Dual
Shot
GX
根本杏林堂社製
GX
VV Workplace
SIEMENSDual
社製Shot
syngo
MM
SIEMENS 社製 syngo MM Workplace
【造影剤注入プロトコル】
【造影剤注入プロトコル】
・造影剤注入装置
・造影剤注入装置
根本杏林堂社製 Dual Shot GX V
根本杏林堂社製 Dual Shot GX V
【造影剤注入プロトコル】
【造影剤注入プロトコル】
図 3:静脈の造影剤到達時間(左)と動脈、静脈の
TDC の傾き(右)
図 3:静 脈の造影剤到達時間(左)と動脈、静脈の
【考察】
図 3:静脈の造影剤到達時間(左)と動脈、
静脈の
TDC の傾き(右)
3:静脈の造影剤到達時間(左)と動脈、
静脈の
test図injection
と actual injection の CT 値、
【考察】 TDC の傾き(右)
TDC
の傾き(右)
動静脈比に相関があることが確認できたため、
test
injection と actual injection の CT 値、 動
【考察】
【考察】
【方法】
造影剤-生理食塩水同時混合注入を用いた
静脈比に相関があることが確認できたため、造影
【方法】
test injection と actual injection のtest
CT 値、
値、
剤 - test
生法の臨床使用が可能であると考えら
理injection
食塩水と
同 actual
時 混 合injection
注 入 をの
用 CT
いた
test
各症例において、同断面かつ同時相となる
test injection
各症例において、同断面かつ同時相となる
図 1:造影剤注入プロトコル
動静脈比に相関があることが確認できたため、
injection
法の臨床使用が可能であると考えられ
injection
と
actual
injection
の画像を用いて、左
図 1:造影剤注入プロトコル
動静脈比に相関があることが確認できたため、
れる。また、得られる
CT 値が事前に推測でき test
test injection
の画像を用い
【方法】と actual injection
造影剤-生理食塩水同時混合注入を用いた
る。また、得られる
CT 値が事前に推測できるた
右内頸動脈、脳底動脈、S
状静脈洞の CT 値を測
【方法】
造影剤-生理食塩水同時混合注入を用いた
test
るため、CT
値の低い症例に対して補正ができ
て、左右内頸動脈、
脳底動脈、S 状静脈洞の CT
め、CT
値の低い症例に対して補正ができる可能
定し、以下について検討した。
injection
法の臨床使用が可能であると考えら
各症例において、同断面かつ同時相となる
injection 法の臨床使用が可能であると考えら
各症例において、同断面かつ同時相となる
値を測定し、以下について検討した。
性があると考えられる。
1.
testtest
injection
と actual
injection
における各血
れる。また、得られる CT 値が事前に推測でき
injection
と actual
injection
の画像を用い る可能性があると考えられる。
値が事前に推測でき
test
injection
と
actualinjection
injection
の画像を用い 症例ごとに動脈と静脈の造影剤到達時間や
れる。また、得られる
症 例 ご と に 動 脈 と 静CT
脈の
造影剤到達時間や
CT
値、動静脈比の関係。
1. 管の
test
injection
と
actual
における
るため、CT 値の低い症例に対して補正ができ
て、左右内頸動脈、脳底動脈、S 状静脈洞の CT
TDC
の傾きが異なる結果となったため、目的の
2.test
injection
の動脈と静脈
TDC
における造
るため、CT
値の低い症例に対して補正ができ
て、
左右内頸動脈、
脳底動脈、
S
状静脈洞の
CT
TDC る可能性があると考えられる。
の傾きが異なる結果となったため、
目的の
各血管の
CT 値、動静脈比の関係。
値を測定し、以下について検討した。
時相で撮影するには事前に動脈と静脈の
TDC を
影剤到達時間と
TDC の傾きの関係。
る可能性があると考えられる。
値を測定し、以下について検討した。
TDC
2. test
の動脈と静脈
における
症例ごとに動脈と静脈の造影剤到達時間や
1. injection
test injection
と actualTDC
injection
における 時相で撮影するには事前に動脈と静脈の
把握することが必要であると考えられる。
【結果】
症例ごとに動脈と静脈の造影剤到達時間や
1. test injectionTDC
と actual
injection における を把握することが必要であると考えられる。
の傾きの関係。
【結語】
test造影剤到達時間と
injection
と actual
injection
における CT 値
TDC の傾きが異なる結果となったため、
目的の
各血管の
CT 値、動静脈比の関係。
TDC
の傾きが異なる結果となったため、
目的の
各血管の
CT
値、動静脈比の関係。
【結果】
造影剤
- 生理食塩水同時混合注入を用いた
と動静脈比の関係は測定血管によらずほぼ同様な
時相で撮影するには事前に動脈と静脈の
TDCtest
2. test injection の動脈と静脈 TDC における 【結語】
時相で撮影するには事前に動脈と静脈の
TDC
2.
test
injection
の動脈と静脈
TDC
における
injection
法について、臨床における撮影時相の
傾向を示した。CT
値について、相関係数は約
0.6
test injection
とactual injection
造影剤-生理食塩水同時混合注入を用いた
におけるCT
を把握することが必要であると考えられる。
造影剤到達時間と
TDC の傾きの関係。
推定の妥当性が確認できた。
であった。
(図
2
左)動静脈比については、理想
を把握することが必要であると考えられる。
造影剤到達時間と TDC の傾きの関係。 test injection
値と動静脈比の関係は測定血管によらずほぼ同
【結語】法について、臨床における撮影時
【結果】
【結語】
【結果】
様な傾向を示した。CT
値について、相関係数
test injection とactual
injection におけるCT 相の推定の妥当性が確認できた。
造影剤-生理食塩水同時混合注入を用いた
209 (38) 造影剤-生理食塩水同時混合注入を用いた
test injection とactual injection におけるCT
test injection 法について、臨床における撮影時
値と動静脈比の関係は測定血管によらずほぼ同
test injection 法について、臨床における撮影時
値と動静脈比の関係は測定血管によらずほぼ同
相の推定の妥当性が確認できた。
様な傾向を示した。CT 値について、相関係数
相の推定の妥当性が確認できた。
様な傾向を示した。CT 値について、相関係数
1:造影剤注入プロトコル
図図1:造影剤注入プロトコル
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