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第 13 号 - 光洋いきいきクリニック
第 13 号 ~新年号~ ~院長からのあいさつ~ あけましておめでとうございます。 旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。昨年は、いろいろな事があ りました。社会関連では、ソチオリンピックで葛西選手の金メダルからスタートしたものの、 STAP細胞問題、消費税8%アップ、駒苫出身マー君の活躍、日本人三氏のノーベル物理学賞 受賞、年末には衆議院選挙もありました。来年は、消費税10%になるのでしょうか? 昨年当院は、患者様・利用者様のおかげで無事に一年を乗り切ることが出来ましたが、今 年は経営面で消費税10%問題など重くのしかかることが予想されます。 今年も、医療・介護業界や、あらゆる業種の企業が非常に厳しい状況に直面することにな るかもしれませんが、職員一丸となり世間の荒波に立ち向かい、医療・介護に少しでも貢献 できるように、各々が自己研鑽を積んで邁進したいと思います。「いきいき、生き生き、活き 活き」という基本に立ちかえり‘‘けっぱって’’頑張りたいと思います。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 光洋いきいきクリニック 院長 中島浩芳 ~かくれ○○に要注意!~ かくれ○○。みなさんは“○○”にどんな言葉を連想しますか?かくれ肥満・かくれ糖尿 病・かくれ脳梗塞・かくれ家ダイニングなど。 今回は、この新聞でも度々“水を飲みまし ょう”とお話をさせていただいていますが、水分補給についてです。 さて、「かくれ脱水」 という言葉をきいたことがありますか? かくれ脱水は、脱水症状(口渇・口唇の乾燥・尿 量の減少・頭痛・全身倦怠感・食欲不振・めまい・嘔気・嘔吐など)に自分ではなかなか気 付かないが、体の水分は失われている状態をいいます。 でも、脱水症って夏だけのもので はないの?と思っていませんか? 確かに夏は気温が高いことや運動などで汗をかき、喉の 渇きを感じることで水分補給をします。でも、冬は夏に比べて暖かくないし、汗をかくほど 運動はしないし、水を飲むと寒くなりトイレが近くなるしと、ついつい水分補給を避けてし まいます。しかし、冬こそ危険な季節なのです。脱水のリスクとして、水分が失われること で血液が濃くなり、ドロドロ状態になり脳梗塞や心筋梗塞の発症を引き起こす恐れもありま す。 では、なぜ脱水になるのでしょうか?一つ目は、やはり、汗をかきづらい冬に脱水は 起こらないという思い込み、そのために、必要量の水分補給をしなくなってしまい、身体の 水分不足により脱水症を起こします。二つ目は、冬の気候にあります。湿度が低く乾燥する ことです。降雪量が少ない太平洋側では特に乾燥した気候になります。そして、気密性に優 れている住宅で室内を暖房することで、さらに乾燥してしまいます。湿度が下がることで、 身体から水分が失われてしまい脱水症を起こします。 では、どれぐらいの量の水分が身体 から失われていくのでしょうか。普通の生活で1日約2500mlの水分が失われるそうで す。内訳は、汗:100ml、尿・便:1500ml、不感蒸泄(意識しないうちに失って いる水分で呼気、皮膚、粘膜から蒸散する水分で発汗 は 含ま な い ): 9 00 m lで す 。ま た 、 この季節、ウイルス性胃腸炎により下痢や嘔吐などによる脱水にも気をつけましょう。 い ずれにしても、脱水症予防のために喉の渇きを自覚する前にこまめに水分の補給や室内の乾 燥を防ぐ(湿度50~60%が目安)ために、加湿器・洗濯物を干す・換気をするなどを行 いましょう。ちなみに、脱水状態を確認する方法として、①脇の下に手を入れる(湿ってい るのが普通ですが、湿り気がないと脱水状態)②爪を白くなるまで押して離す(2秒以上で 赤みが戻らなければ脱水状態)③手の甲の皮膚をつまみ上げて離す(すぐに戻らず、皮膚が つまみ上げた状態のままなら脱水状態)④痰が絡みやすい、な どです。 1日に必要な水分量は、食事などからの水分摂取量 が、1000ml程度と考えると、最低でも1500ml以上 は水分補給が必要になります。 人間の体は、子どもでは約7 0%、成人では約60%、老人では約50%を水が占めていま す。その水が失われると病気を招くことになります。 お水もお薬だと思って飲みましょう! ちなみに、アルコールはお水ではありません!渇いたのどにグビッと飲むアルコールは美味 しいですが、利尿作用があるため、尿量を増やして水分を余分に出すことになります。その 分、余計に水分を摂る必要があります。 ~マスクのつけ方・咳エチケット~ 「インフルエンザ流行マップ」によると、苫小牧管内では注意報レベルですが、道内には 警報レベルの管内があります。まだまだ注意が必要です。予防のための手洗い・うがい・マ スクなどをしっかりと実施しましょう。また、マスクをつけていない時 の周囲への咳エチケットにも注意しましょう。 まず 、 マス ク です が 、 つけ方によって効果に違いがでてきます。マスクにはいくつかの種類が ありますが、ドラッグストアやコンビニで売られている不織布(ふしょ くふ)マスクは、厚生労働省からも推奨されており、目が細かく、フィ ルター効果(ウイルス侵入を防ぐ)に優れ、使い捨てに適しています。 *マスクのつけ方 鼻ワイヤー ①つける前にはしっかりと手洗いをする ②マスクを上下に伸ばし、マスクを広げます ③ひだは下向きになるようにし、鼻のワイヤーを上にし て、顔に当てながら紐を両耳にかけます ④ワイヤーを鼻の形に合わせて、あごまで包むようにし て、顔にフィットさせます ひだは下向き 顔にフィット ⑤マスクの上下左右がしっかりとフィットしていること を確認します *マスクをはずす時 ①マスクの表面にはウイルスが付着している可能性があるため、ゴムを持ってはずします ②ゴミ箱に捨てる際は、できればビニール袋にいれるかふた付きのゴミ箱が良いです 次に、咳エチケットについてです。インフルエンザや風邪に感染している方の咳・くしゃ みが他者に直接かからないようにすることを咳エチケットといいます。 では、なぜ咳エチ ケットが必要なのでしょうか?咳やくしゃみなどのしぶきは、空気中で1m程飛びます。そ のしぶきに含まれるウイルスを他者が吸い込むことで感染してしまいます。これを飛沫感染 と言います。 咳エチケットとしては、周囲の人から1~2m以上離れて顔をそむけ、ハン カチやティッシュ・衣服などで口と鼻を覆う、手で覆った時には必ず手洗いをするなどです。 ちょっとした自分の心構えや周囲への気遣いで、病気の予防ができます。 ご質問などがありましたら、お気軽に声をかけてください 1月・2月・3月の日程について 外来診療について 1月4日(日) 1月12日(月)成人の日 2月11日(水)建国記念の日 3月21日(土)春分の日 通所リハビリテーションについて 1月12日(月)成人の日 2月11日(水)建国記念の日 休日当番医 休診 デイケア実施します ミニデイお休みです ご不明な点はお気軽におたずねください 光洋いきいき新聞 第13号です。 次号は4月(春号)の予定です。ご意見・ご要望や 不安・疑問など何でも結構ですので、お気軽にご質問下さい。 引き続きインフルエンザ、ノロウィルスに注意しましょう。手洗い・うがい・マスク・加 湿なども忘れずに行ないましょう。 体の中の水分のお話の続きですが、普段の生活で自然に「ただ座っているだけ」でも、思 った以上に失われているようです。例えば、8時間のデスクワークで約480ml、40℃ のお湯に10分間入浴で約500ml、睡眠で約350mlもの水分が失われています。ビ ックリです。 水の役割をみると、血液の流れが良くなる(酸素・栄養・ホルモンなどを隅々 まで運ぶ、老廃物などを排出する)、血圧の調整をする、体温の調整をする、身体の関節や 筋肉の動きをスムーズにするなど、他にもたくさんの役割があります。身体に必要な水、そ う考えると、飲まずにはいられない!健康がなによりも大切です。 当院では、地域医療への貢献の一環として、地域の皆 様の『救急医療情報カード』作成のお手伝いをしていま す。「救急医療情報」というのは「かかりつけ医」「持病」 「服薬内容」「緊急連絡先」などの情報のこと をい い ます 。 自宅に保管(たとえば冷蔵庫)しておくことで、救急車を 呼んだ場合、救急隊員や医師等が迅速で適切な処置が必 要なときに非常に役立ちます。突然の事態に状況説明をすることは動揺 してしまいます。実際に救急搬送時に救急隊員がこのカードを確認した ことにより迅速で的確な対応ができた方がいます。ご希望の方には、無 料でカード作成のお手伝いをします。 一年の始まりです。今年の干支は、未(ひつじ・羊)です。羊は群れをなし、家族の安泰 をしめし、いつまでも平和に暮らすとされる縁起物のようです。 病気や怪我には十分に注 意し、家族みんなが安心・安全・いきいき・元気に暮らせることが出来ますように、良い一 年でありますようにご祈念いたします。 気象庁が発表した3か月予報では、寒さはほぼ平年並みとのこと。そんな ことを聞くと、私だけでしょうか?今から春が待ち遠しいの は。天気予報の晴れマークや雪マークに一喜一憂。でも、も のは考えようで、雪かきでも体力づくりになる!と。人間、 体が資本。今年一年も“いきいき”がんばるぞーの決意です。 今年も光洋いきいき新聞をよろしくお願いします。(H) H27.1.1