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分詞の意味と用法 - Biglobe

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分詞の意味と用法 - Biglobe
分詞の意味と用法
木村明(1960, pp. 481-497)および Celce-Murcia と Larsen-Freeman(1983,
pp. 447-458)に基づいて、分詞の意味と用法の基本点について簡潔に述べる。
1 分詞の形式
分詞は、動詞の一形式である。分詞には 2 種類ある。現在分詞と過去分詞である。
現在分詞は、
「動詞の基本形+ing」の形をしている。
現在分詞には、単純形、進行形、完了進行形の 3 つの形式がある。
例えば、他動詞 read の場合、次の 3 つの形式がある。
単純形
他動詞 read
reading
進行形
be reading
完了進行形
having been reading
例文
Look at the girl reading in the corner.
(隅で本を読んでいる少女を見てごらん。)
Tom is reading a newspaper now.
(トムは今新聞を読んでいるところです。)
Jane and her mother having been reading
books since dinner.
(ジェインと彼女の母は夕食後から今までず
っと本を読んできました。)
過去分詞には、単純形、単純形の受動態形、完了形、完了形の受動態形の 4 つの形式
がある。
単純形
形式
covered
単純形の受
動態形
完了形
be covered
完了形の
受動態形
have been told
have finished
例文
Look at that high mountain covered with
snow.
(雪でおおわれたあの高い山を見てごらん。)
Mt. Fuji is covered with snow today.
(今日富士山は雪でおおわれています。)
We have finished the work now.
(我々はもうその仕事を終えてしまっている。)
I have been told that our company went
bankrupt last month.
(我々の会社は先月倒産したと、これまでに聞
いています。)
- 1 -
2 現在分詞と動名詞
現在分詞は、
「動詞の基本形+ing」の形をしている。この形は、動名詞の形と同じで
ある。しかし、現在分詞と動名詞は意味が異なる。動名詞は名詞の意味で使用される。
他方、現在分詞は形容詞の意味で使用される。
3 分詞の用法
分詞には、主として次の用法がある。その用法については、次のように分類できる。
現在分詞と過去分詞に分けて説明する。
現在分詞には、主として 5 つの用法がある。その用法については、次のように分類で
きる。
1
2
用法
be 動詞と結
合して、述語
動詞の一部と
なる。
形容詞として
名詞を修飾す
る。
3
知覚動詞と共
に構文を構成
する。
4
現在分詞が S
+V+O+C
の C (補語)と
なる。
分詞構文とし
て、接続詞と
述語動詞を兼
ねた働きを
し、副詞節を
構成する。
5
下位分類
進行形
(現在分詞)
例文
Tom is reading a newspaper now.
(トムは今新聞を読んでいるところです。)
限定用法
●名詞の前に
置く。前置形容
詞となる。
叙述用法
●名詞の後に
置く。後置形容
詞となる。
「知覚動詞+
目的語+現在
分詞」の構文を
構成する。
現在分詞が S
+V+O+C
の C (目的格補
語)となる。
現在分詞形
分詞構文
独立分詞構文
We took a picture of the melting snow.
(私たちはとけていく雪の写真をとった。)
The man standing over there is the owner of
this store.
(あそこに立っている人がこの店の持ち主で
す。)
I heard the baby crying.
(私はその赤ちゃんが泣いているのを聞い
た。)
Tom left the water running.
(トムは水を出しっぱなしにしておいた。)
Walking on the street, Tom het his teacher.
(通りを歩いていた時、トムは先生と会った。)
Night coming on, we left for home.
(夜が来たので、私たちは家へ帰った。)
過去分詞には、主として 6 つの用法がある。その用法については、次のように分類で
きる。
- 2 -
1
2
3
用法
be 動詞と結
合して、述語
動詞の一部と
なる。
have 動詞と
結合して、述
語動詞の一部
となる。
形容詞として
名詞を修飾す
る
4
知覚動詞と共
に構文を構成
する。
5
過去分詞が S
+V+O+C
の C (補語)と
なる。
分詞構文とし
て、接続詞と
述語動詞を兼
ねた働きを
し、副詞節を
構成する。
6
下位分類
受動態
(過去分詞)
例文
Mt. Fuji is covered with snow today.
(今日富士山は雪でおおわれています。)
完了形
(過去分詞)
We have finished the work now.
(我々はもうその仕事を終えてしまっている。)
限定用法
●名詞の前に
置く。前置形容
詞となる。
叙述用法
●名詞の後に
置く。後置形容
詞となる。
「知覚動詞+
目的語+過去
分詞」の構文を
構成する。
過去分詞が S
+V+O+C
の C (目的格補
語)となる。
過去分詞形
分詞構文
The injured man was taken to the hospital.
(その負傷した男に人は病院に運ばれた。)
独立分詞構文
The teacher admired the picture painted by
his student.
(その先生は彼の生徒に描いた絵をほめた。)
I heard my name called.
(私は自分の名前が呼ばれるのを聞いた。
)
Tom left the work unfinished.
(トムはその仕事を中途で放置しておいた。)
Written in plain language, this book is very
easy to read.
(平易な言葉で書いてあるので、この本は読みや
すい。)
Her husband being seriously injured, she had
to send him to the hospital.
(彼女の夫がひどい負傷を負ったので、彼女は夫
を病院へ送らなければならなかった。)
4 -ING 形と-EN 形
「動詞の基本形+ing」の形を、
「動詞の-ING 形」と呼び、動名詞の用法を、「動詞
の-ING 形」の名詞的用法と呼び、現在分詞の用法を、
「動詞の-ING 形」の形容詞的用
法と呼ぶ、という考え方もある。
同様に、
「動詞の過去分詞」の形を、
「動詞の-EN 形」と呼び、過去分詞の用法を、
「動
詞の-EN 形」の形容詞的用法と呼ぶ、という考え方もある。
こうした考え方は、現在分詞および過去分詞が、出来事の発生時とは関係なく使用さ
れることに由来する。
- 3 -
例えば、現在分詞であっても、過去の出来事を表す時に使用される。例文として、次
の文が挙げられる。John was running in the park.(ジョンは公園の中を走っていた。)
過去分詞であっても、未来の出来事を表す時に使用される。例文として、次の文が挙
げられる。I will be surprised if you pass the exam.(あなたがその試験に合格すれば、
私は驚くだろう。)
引用文献
Celce-Murcia, M., & Larsen-Freeman , D.(1983). The Grammar Book: An
ESL/EFL Teacher’s Course. Boston, Massachusetts: Heinle & Heinle Publishers.
木村明.(1960). 『英文法精解』
.東京:培風館.
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