...

we times 2008 JULY

by user

on
Category: Documents
25

views

Report

Comments

Transcript

we times 2008 JULY
the we times.
we are home and shop and furniture and dog product maker.
MONTHLY WORKS AND REPORT
01 はじめに
introduction.
皆さん、こんにちは。weデザイナーの森です。
いままでは、不定期的にメール配信していたweのニュースですが、今後はこのよ
うなレポート形式で、月一回、皆さんにお届けさせていただきたいと思います。
基本的には、毎月の起こった出来事や、新作発表や、珍事件にいたるまで(笑)
weのことや、ものづくりの魅力を余すことなく紹介していきたいと思います。
そして、なんといっても、毎月開催されるプレゼント企画では、毎月1∼3名くら
いに何かしら当たっちゃいます。 お友達やご家族をお誘いのうえ、ふるって、ご
応募くださいね。それから、商品を購入していただいた方は、メールでご案内す
る「投稿ボックス」までお写真を付けてお送りくださいね。
この月刊紙の毎号のコーナー「お客様の声」と、その月の15日間はHPの「ベス
トショット」にワンちゃんがモデル掲載されます。
また、 今号の記事も、リアルフリーマガジン「ONE BRAND」さんと連動掲載し
ていますし、今後は、メディアと一緒になった企画なんかも考えています。
(まだ、編集の方には未確認ですが。。笑)
そちらも、楽しみにしていてくださいね。
では、では。 記念すべき創刊号をどうぞ!
2008
July , no.01
c o n t e n t s.
01 はじめに
introduction.
02 北川さんのソファ。
kitagawa`s sofa.
07 今月のお客様の声
customers voice.
08 今月のプレゼント
monthly present.
09 さいごに
endroll.
www.we-original.com/
03 北川さんのソファ。
kitagawa`s sofa.
今月のピックアッププロダクションは「犬と暮らす人のソファ」
ダイジェスト版はフリーマガジン「ONE BRAND9月号」でも掲載中
偶然「今日は、いつもとは違う道で帰ろう」と思って、久しぶりに通る田舎道を車で走ってい
るときでした。ふと、目に入った、倉庫を改造したような工場。
建物は古いけど、ちゃんときれいに使っているんだろうな、という様子が伺えるような佇まい
と、とってもいいものづくりの気配がしたので、「あとでゆっくり訪ねてみよう。」と電話番号
を控えて帰ってきました。
後日、電話をした後すぐに、私と師匠(マイスター)は出会うことになります。
私が話たことは、私はもともとは大工をやっていて、家具や、内装までを行なう、会社を立ち上
げたこと。犬と暮らすということをテーマに犬用品ではなくて「犬と暮らす人のための物」とい
う、ちょっと、ややこしくながらも新しいものづくりをしていることなど。
師匠は、日本の椅子業界の第一線で、頑固なものづくりをずっと、実践してきていることなど、
あれこれ話すこと数時間。
同じく物を作る者として、できることをやってみよう。と始まったのが、このソファ。 それ
も、こだわりにこだわった、犬と暮らす人のための唯一のソファ。
座り心地は、世界最高峰の座り心地と称賛される、
デンマーク・アイラーセン社の構造の枠組みをリデ
ザイン。
張り生地はカバーリング仕様で、人が肘を乗せる場
所などの細かいパーツごとに生地の張り替えが可
能。 また、犬がいつも居る四隅なども汚れてしまう
ことが多いから各パーツを別々に取り外しできるよ
うにするなど、お互いに意見と創意工夫を出しあう
ことからはじまりました。
2人共、基本は職人気質ですから、やるからには徹
底的に、こだわった、本物でなければ意味がない。
だから、一切妥協はしない、どこに出しても恥ずか
しくない、何十年後に修理でバラしても、後世の職
人が唸るような本物を作ろう。ということになりま
した。
原寸図をおこし、クッションの高さや座面を数㎝単
位で何度も何度も調節して、全体のバランスを見直
していく。
細部に至るまでを細かく、打ち合わせして、自分た
ちの持つ技術や、ミッションそのものを落とし込んでいきます。
そして、いよいよ犬と暮らす人のソファの製作がはじまりまったのです。
1年ほど前。
今回のプロダクションのご依頼主である北川さんご夫妻に待望のお子様がお生まれになりまし
た。
出産、子育てスタートを期に、新居にお引っ越しされることになり、リビングの家財道具を揃え
るため、お二人は、かねてから好きだった、北欧のヴィンテージ的な雰囲気や、オーク材(なら
材)を使った家具を探していました。
ヴィンテージや古いものが好きな奥様。一方、旦那さんは、自分で気に入ったちゃんとした本物
のプロダクトを、使い込んでいくことが好きなこだわり派。
つまり、お二人が納得する一致点を体系化するのであれば、
「古い雰囲気がありながらも、しっかり、機能している、普段使いができる物。」
と言ったところでしょう。
北川さんは、以前からweで何度もお買い物をしてくださり、私達のものづくりの姿勢から、作
り手としてのこだわりを、作品から感じてくださっていました。
そんなことから、weならば自分たちの言っていることをちゃんと理解して作ってくれるだろう
ということで、今回、ソファの他、テーブルや、犬のケージ、テレビボードなど、トータル的に
ご依頼いただくことになりました。
ですから、全体の統一性はもちろんのこと、今後増えていくであろう、家財道具や、インテリア
にもフィットする、デザイン計画が必要があります。むしろ、全体感を揃えていくのであればこ
その選択が、トータルでのご依頼だったわけで、そこを実現しなければ意味がなくなってしま
う。
ほとんどのことは、ありがたいことに、お任せいただいていましたが、大体のイメージや、感性
が一致するところもあったので、ほとんど迷いはありませんでした。
たとえば、テーブルのデザインも何案か提出したんだけれど、出す前から「もう、これだろう
な」という、形というのは決まっていました。これだったら、こうだろう。という、抽象的だけ
ど決定的な選択が最初からあったのです。
こうして、すべてのプロダクトが完成したのは、お話をいただいてから丸々3ヶ月目のこと。
すべてが揃った、weのオフィスには、オーク材の力強くも温かい、香りと、雰囲気が立ちこめ
ていました。
1つだけでも、とてつもなく存在感があるので、全部が揃ってしまったときには、どんなになっ
てしまうのだろう。と思っていたけれど、実際に置いてみると、すべてが調和して溶け合うよう
です。
そして、溶け合った空気は、やさしく、温かく、その場所をつくっていくような、力になってい
きました。
これは、全体を通してディレクションしたことはともかく、北川さんと作り込んできたこそのデ
ザインと、オーク材の持つ雰囲気があったからかも知れません。
私はここ2、3年こんな風に感じることがあります。
東京だけが文化を発信するところではなってきている。
むしろ、辺り一面が畑だらけの赤い風が舞うような地方から、技術を育み、作り、良い物を全国
に、世界に発信する人たちがいる。
私たちは、自分に誇りをもてる本物を作っていこう。
別に、ものづくりのテーマやコンセプトがあるわけではないし、世間がどう見るかを意識してる
わけでもない。自分たちが納得できるものを作ろう。日々そんなことを考え、作っていること
が、少ないけど必ず分かってくれる人たちに何らかの価値として、届いているんじゃないかと
思っています。
ひとむかし前までは、同じものをたくさん作れる。という喜びがありました。
量産ができるというのは、みんなが平等に同じものを持てる、という国の豊かさの表れです。で
すが、今の日本は、その豊かさというのはすでに通り越してしまって、原点回帰しながら、こだ
わりを求めています。
ちゃんと人の手で作っていく。というこだわり。
その手の記憶が、後世の作り手も作ってくのだから。
そんな思いや、喜びを、分かる人が求めていっているのが今の日本だと思うのです。
私たちが今回作った、ソ
ファもすべての家具と、
ものづくりへの思いを一
緒に載せてご依頼のお客
様のもとへ。
私 は そ の ソ フ ァ を
「MEISTER SOFA」と
名付けました。
徒弟制度による職人の最
上位。師匠(マイス
ター)の意から名前を付
けた、そのソファは名前
の通り、熟工が丹念に作
り上げるソファ。
古き技術を継承し、そこから新しい時代をひらいていく人が作るソファ。
そして、世界に唯一。犬と暮らす人のためのソファ。
MEISTER SOFA はこちら
>> http://moncoage.dp00001897.shop-pro.jp/?cid=26431
07 今月のお客様の声
customers voice.
こんにちは、はかりです。
いつもお世話になっております。
本日ゲート到着いたしました。
毎度毎度のことながら丁寧な梱包ありが
とうございます。
サイズぴったりで通路に挟まりました。
カメラを買ったばかりであまり上手に撮
れていないのですが
こんな感じになりましたのご報告で写真
を添付させていただきます。
ゲートはこちら
>> http://moncoage.dp00001897.shop-pro.jp/?day=20080405
こんにちは、山口です。
カドラー届きました!
梱包を開けて、ビックリ!
想像以上に素敵なんですもの!
クッションの絶妙なふかふか感。
カドラー本体の優しいけどしっかりした
感じ。
それにミックスグレーの生地が、色・質
ともに本当に本当に最
高ですね^^我が家の娘たちも気に入って
くれましたよ。パウダーなんて、カド
ラーに入って1.2分で眠ってしまいまし
たから☆スフレも一緒に入ろうとしまし
たけど、お姉ちゃんに怒られてましたし( ́艸`)やっぱりうちの子達は、一緒は無理だったから
Sサイズで良かったです。本当に素晴らしいものをありがとうございました。
カドラーはこちら
>> http://we-original.com/?mode=cate&cbid=302261&csid=0
ご紹介させていただいたお客様は、今年の4月にケージをオーダーいただいてから、今回お写
真で写っているゲートを製作させていただた、はかりさん。
トイプードルのオーナーさんです。
お二人目のお客様は、古くからwe をご利用いただいている、常連さんの山口さん。
お声をお寄せいただきありがとうございました!
08 今月のプレゼント
monthly present.
パッケージデザインが一新された、カーボンシーツ詰め替え用
ワイドサイズ・レギュラーサイズ 共に1名さまに
今回リニューアルしたデザインは、私 森と、dull graber.inc yabuki氏の共作です。
ワイヤーへアードフォックステリアのヅちゃん、ブルドッグのぶーくん、どちらが届くかは届い
てからのお楽しみです。
プレゼントの応募は下記から。どしどしご応募ください!
応募 : お名前・お電話番号・ご住所(郵便番号)・希望サイズ
weへのご意見、ご感想のご明記のうえ、下記まで。
期限 : 一般受付・バックナンバー購読受付共に 8/30まで
応募はこちらから
>> staff@we-original.com
トイレシーツはこちら
>> http://we-original.com/?mode=cate&cbid=377754&csid=0
09 さいごに
endroll.
今月からはじまった「we times」いかがでしたでしょうか?
先日、私の好きなTV番組で、フェアトレードカンパニーの社長が出演されていました。
※フェアトレードとは、ネパールなど仕事がなく貧困に悩む途上国に、雑貨や洋服を作る技術を
指導、仕事を提供して、日本をはじめとする、先進国で売るために輸入すること。
まだまだ、日本では馴染みがあまりない、フェアトレード、社会起業家ですが、これは、いわゆ
る、お金を稼ぐためのビジネスではなく、ビジネスを手段として使い、お金を通じて社会を変え
ていく、ということが、基本的な理念です。
現在は、まだまだ私達の会社も自分自身ままならない現状であるので、こんなことを本気で考え
だしたのは、最近のことなのですが、weも社会起業家的なことを考えています。
それは、小さな町工場の再生。
今回のソファで紹介したような、よい技術を持っている小規模な工場でも、仕事が企業や他国に
移動してしまい、職人の技術が生かされていなかったり、倒産してしまう工場が、ものすごくた
くさんあります。
weのものづくりの基本は、内装でも、家具製作でも、すべてに一環している考えは、こういっ
た町工場や、将来性のある職人と、お互いにいい仕事をすること。
私自身がもともと職人なので、妥協点の高い、志の高い人たちが大好きなんです。
たとえば、 weのケージを作っている町工場。 犬のトイレを作っている人工大理石の加工所。
シャギーラグを作る、何代にも続くトラディショナルな工場。
次号で紹介しますが、8月販売される消臭剤の培養所、フードボールを作っている窯元も。
weのブレーンは、み∼んな地場でのものづくりを一生懸命にやっている人たちばかり。
これからは、そんなものづくりの1シーンを、皆さんにはこの紙面を通じて伝えていけたら。と
思っています。そして、少しでも日本でのものづくりを分かってくれる人が、増えてくれれば、
物が流通して、作り手も潤い、それによって後世が育つわけです。
まだまだ、再生なんて大それたことはできていませんが、将来的には、メイドインジャパンに誇
りを持つ作り手を一人でも多く排出できるような、組織にしていきたいと思っています。
それが私たちの、理念と目標です。
創刊号はここまで。
来月の「we times」をお楽しみに。
それでは、 健やかで楽しい夏休みをお過ごしください。
< お知らせ >
※ あさって7月31日で価格改正になる作品が多数あります。HPにもぜひお越しください。
>> http://we-original.com/
EDITORIAL
PUBLISHER/WRITER
Koji Mori 森 浩治
1978年3月5日生まれ。東京都出身。
2007年10月 株式会社we設立、同時に内装仕上業(般-18第61274号)取得
代表取締役、チーフデザイナー
インテリアデザインをはじめ家具・ペットプロダクト・グラフィックと各種メディアで
作品が紹介されている注目のデザイナー
DESIGN STORE
we
内装・家具デザイン製作、施工をはじめ、犬と暮らす人のインテリアショップ・犬の食
事を彩る新鮮馬肉のお店などを展開する、オリジナルブランド
www.we-original.com
© we all rights reserved.
Fly UP