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Symantec Enterprise Vault™: SMTP アーカイブの設定

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Symantec Enterprise Vault™: SMTP アーカイブの設定
Symantec Enterprise Vault™
SMTP アーカイブの設定
11.0
SMTP アーカイブの設定
本書で説明するソフトウェアは、使用許諾契約に基づいて提供され、その内容に同意する場合にの
み使用することができます。
最終更新日: 2015-06-30
法的通知と登録商標
Copyright © 2015 Symantec Corporation. All rights reserved.
Symantec、Symantec ロゴ、Checkmark ロゴ、Symantec、Symantec ロゴ、Enterprise Vault、
Compliance Accelerator、Discovery Accelerator は、Symantec Corporation または同社の米国
およびその他の国における関連会社の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は各社
の登録商標または商標です。
シマンテック社のこの製品には、シマンテック社が他社への帰属を示す必要がある他社ソフトウェア
(「他社プログラム」)が含まれる場合があります。一部の他社プログラムはオープンソースまたは無償
ソフトウェアライセンスの下で利用できます。ソフトウェアに付属している使用許諾契約は、それらの
オープンソースまたは無償ソフトウェアライセンスで規定されている権利または義務を変更するもの
ではありません。他社プログラムについて詳しくはシマンテック社の製品に付属している「Third Party
Software」ファイルを参照してください。
本書に記載する製品は、使用、コピー、頒布、逆コンパイルおよびリバース・エンジニアリングを制限
するライセンスに基づいて頒布されています。Symantec Corporation からの書面による許可なく本
書を複製することはできません。
Symantec Corporation が提供する技術文書は Symantec Corporation の著作物であり、Symantec
Corporation が保有するものです。保証の免責: 技術文書は現状有姿で提供され、Symantec
Corporation はその正確性や使用について何ら保証いたしません。技術文書またはこれに記載さ
れる情報はお客様の責任にてご使用ください。本書には、技術的な誤りやその他不正確な点を含
んでいる可能性があります。Symantec は事前の通知なく本書を変更する権利を留保します。
本ソフトウェアは、FAR 12.212 の規定によって商業用コンピュータソフトウェアと見なされ、FAR
52.227-19「Commercial Computer Software - Restricted Rights」、DFARS 227.7202 「Rights
in Commercial Computer Software or Commercial Computer Software Documentation」、その
他の後継規制の規定により制限された権利の対象となります。米国政府による本ソフトウェアの使
用、修正、複製のリリース、実演、表示または開示は、本使用許諾契約の条項に従ってのみ行われ
るものとします。
Symantec Corporation
350 Ellis Street
Mountain View, CA 94043
http://www.symantec.com
目次
第1章
このマニュアルについて
...................................................... 5
このマニュアルについて ...................................................................
Enterprise Vault についての詳しい情報の入手先 ....................................
Symantec 社のサポート Web サイトの[How To]記事 .........................
Enterprise Vault トレーニングモジュール .........................................
本書へのご意見 ..............................................................................
第2章
5
5
7
8
8
Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要 ........................ 9
Enterprise Vault SMTP アーカイブについて .......................................... 9
SMTP ジャーナルについて .............................................................. 16
選択 SMTP ジャーナルについて ....................................................... 18
SMTP メールボックスジャーナルについて ............................................ 21
SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルの設定 ..................... 22
選択 SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルの設定 .............. 24
Exchange Server を使って Enterprise Vault にメッセージをジャーナル
する ..................................................................................... 26
第3章
SMTP アーカイブのインストール ....................................... 28
Enterprise Vault SMTP アーカイブコンポーネントのインストールについ
て ........................................................................................ 28
レポート ...................................................................................... 29
監視 ........................................................................................... 29
第4章
SMTP アーカイブの設定 ..................................................... 30
SMTP アーカイブを設定する手順 ......................................................
SMTP メッセージのアーカイブの作成 .................................................
保持カテゴリと SMTP ポリシーの設定 ..................................................
X-Header について .................................................................
サイトの Enterprise Vault SMTP サーバーの設定 ..................................
接続するホストの名前または IP アドレスの入力 ................................
SSL/TLS 証明書の入手 ............................................................
SMTP ターゲットアドレスの追加 .........................................................
選択 SMTP ジャーナルの追加設定 ..............................................
SMTP アーカイブタスクの追加 ..........................................................
30
32
33
35
38
40
41
43
44
45
目次
SMTP 保存フォルダについて ..................................................... 46
アーカイブ済みメッセージのセーフコピーの保存 .............................. 48
タスクの概略レポート ................................................................. 49
第5章
ターゲットアドレスの書き換えの設定 ............................... 50
ターゲットアドレスの書き換えについて .................................................
ターゲットアドレスの書き換えを設定する手順 .........................................
SMTP ターゲットアドレスの追加 .........................................................
ターゲットアドレスのエイリアスの追加 ...................................................
第6章
50
53
53
54
PowerShell コマンドレット ................................................... 56
SMTP アーカイブの PowerShell のコマンドレットについて ........................ 56
索引 ...................................................................................................................... 58
4
1
このマニュアルについて
この章では以下の項目について説明しています。
■
このマニュアルについて
■
Enterprise Vault についての詳しい情報の入手先
■
本書へのご意見
このマニュアルについて
このガイドでは、SMTP プロトコルを使用して Enterprise Vault サーバーに送信された
データをアーカイブする Enterprise Vault SMTP アーカイブの設定方法を説明します。
Enterprise Vault についての詳しい情報の入手先
表 1-1 に、Enterprise Vault に付属のマニュアルの一覧を示します。
第 1 章 このマニュアルについて
Enterprise Vault についての詳しい情報の入手先
表 1-1
Enterprise Vault マニュアルセット
マニュアル
コメント
Symantec Enterprise Vault ド 横断検索の可能な Windowsのヘルプ(.chm)形式の次のドキュ
キュメントライブラリ
メントがすべて含まれています。Acrobat(.pdf)形式のマニュア
ルへのリンクも含まれています。
このライブラリには、次を含む複数の操作でアクセスできます。
■
■
■
Windows の[スタート]メニューで、[スタート]、[プログラム]、
[ Enterprise Vault]、[Documentation]の順にクリックしま
す。
Windows エクスプローラで Enterprise Vault インストール先
フォルダ Documentation¥language のサブフォルダを
参照し、EV_Help.chm ファイルを開きます。
管理コンソールの[ヘルプ]メニューで[Enterprise Vault の
ヘルプ]をクリックします。
導入/計画
Enterprise Vault の機能の概要を説明します。
Deployment Scanner
Enterprise Vault をインストールする前に必要なソフトウェアと設
定を確認する方法を説明します。
インストール/設定
Enterprise Vault の設定に関する詳細な情報を提供します。
アップグレードの手順
既存の Enterprise Vault インストールを最新バージョンにアップ
グレードする方法を説明します。
Exchange Server アーカイブ
の設定
Microsoft Exchange ユーザーメールボックス、ジャーナルメー
ルボックス、パブリックフォルダからアイテムをアーカイブする方法
を説明します。
Domino サーバーアーカイブの Domino メールファイルとジャーナルデータベースからアイテムを
設定
アーカイブする方法を説明します。
Symantec Enterprise Vault
ファイルシステムアーカイブ
(FSA) の設定
ネットワークファイルサーバーに保持されているファイルをアーカ
イブする方法を説明します。
IMAP の設定
Exchange アーカイブとインターネットメールアーカイブへの IMAP
クライアントアクセスを設定する方法を説明します。
SharePoint Server アーカイブ Microsoft SharePoint サーバーの内容をアーカイブする方法を
の設定
説明します。
SMTP アーカイブの設定
他のメッセージングサーバーから SMTP メッセージをアーカイブ
する方法を説明します。
Symantec Enterprise Vault 管 日常的な管理手順を実行する方法を説明します。
理者ガイド
6
第 1 章 このマニュアルについて
Enterprise Vault についての詳しい情報の入手先
マニュアル
コメント
バックアップと回復
システムエラーが起きた場合にデータ損失を防止する効果的な
バックアップ戦略の実装方法や、回復手段を利用する方法を説
明します。
NSF 移行
Domino ファイルと Notes NSF ファイルから内容を Enterprise
Vault アーカイブに移行する方法を説明します。
PST 移行
Outlook PST ファイルから内容を Enterprise Vault アーカイブ
に移行する方法を説明します。
レポート
Enterprise Vault サーバー、アーカイブ、アーカイブ済みアイテ
ムの状態に関するレポートを提供する、Enterprise Vault
Reporting の実装方法を説明します。FSA レポートを設定する
と、ファイルサーバーとそのボリューム用の追加レポートを利用で
きます。
ユーティリティ
Enterprise Vault のツールとユーティリティについて説明します。
PowerShell コマンドレット
Enterprise Vault PowerShell コマンドレットを実行して、さまざま
な管理タスクを実行する方法を説明します。
レジストリ値
レジストリ値を一覧表示している参照用の文書で、さまざまな側
面から Enterprise Vault の動作を修正する場合に使うことがで
きます。
管理コンソールのヘルプ
Enterprise Vault 管理コンソールのヘルプ。
Enterprise Vault Operations
Manager のヘルプ
Enterprise Vault Operations Manager のヘルプ。
サポートされているデバイスとソフトウェアのバージョンの最新情報について詳しくは、次
のアドレスから利用可能な『Enterprise Vault Compatibility Charts』を参照してください。
http://www.symantec.com/docs/TECH38537
Symantec 社のサポート Web サイトの[How To]記事
Enterprise Vault の管理マニュアルの情報のほとんどは、Symantec サポート Web サイ
トの記事としてオンラインで入手できるようになりました。 Google などの任意の一般的な
検索エンジンを搭載するインターネットを検索することによって、または次の手順を実行
することによってこれらの記事にアクセスできます。
7
第 1 章 このマニュアルについて
本書へのご意見
Symantec 社のサポート Web サイトの[How To]記事にアクセスする方法
1
Web ブラウザのアドレスバーに次を入力してから Enter キーを押します。
https://support.symantec.com/ja_JP/products-a-z.html
2
[製品 A-Z]ページで、[Enterprise Vault for Microsoft Exchange]など、目的の製
品を選択します。
3
[ナレッジベース(技術情報)の検索]で語句を検索するか、または最も一般的な項
目のリストを参照します。
Enterprise Vault トレーニングモジュール
Enterprise Vault と eDiscovery Tech Center (http://go.symantec.com/education_evtc)
は、主な機能、ベストプラクティス、一般的なテクニカルサポートの質問などをさらに詳し
く各自のペースで学べる学習モジュールの eLibrary です。
より高度なインストラクタ主導のトレーニング、仮想トレーニング、オンデマンドのクラスも利
用できます。 詳しくは、http://go.symantec.com/education_enterprisevault を参照して
ください。
本書へのご意見
本書に関するご意見をお聞かせください。必要な情報は簡単に見つけられたでしょうか。
また、わかりやすく書かれていたでしょうか。誤りや見落とし、または、マニュアルやヘルプ
の今後の改訂に役立つ点がありましたら、お知らせください。
ご意見をお送りいただく際は、次の情報を添えてください。
■
マニュアルのタイトルとバージョン
■
対象となる項目 (該当する場合)
■
お名前
ご意見は、[email protected] 宛てに、またはご購入先にお送りください。このアド
レスは製品マニュアルへのご意見のみを対象としています。
お客様のご意見をお待ちしております。
8
2
Enterprise Vault SMTP アー
カイブの概要
この章では以下の項目について説明しています。
■
Enterprise Vault SMTP アーカイブについて
■
SMTP ジャーナルについて
■
選択 SMTP ジャーナルについて
■
SMTP メールボックスジャーナルについて
■
SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルの設定
■
選択 SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルの設定
■
Exchange Server を使って Enterprise Vault にメッセージをジャーナルする
Enterprise Vault SMTP アーカイブについて
Enterprise Vault SMTP アーカイブを使うと、Enterprise Vault は SMTP プロトコルを
使って Enterprise Vault サーバーに送信されたデータをアーカイブできます。
SMTP アーカイブを使って、SMTP 経由でメッセージを送信できるアプリケーションを
ジャーナルできます。Enterprise Vault SMTP サーバーに送信されるジャーナルレポー
トメッセージ(P1 メッセージ)は、次の記事で説明しているエンベロープジャーナルレポー
ト形式に従う必要があります。https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/bb331962.aspx
ジャーナルレポートメッセージは Enterprise Vault が処理し、Symantec Discovery
Accelerator などの eDiscovery アプリケーションを使って検索する場合に利用できます。
SMTP アーカイブでは現在、Domino サーバーがジャーナルするメッセージのジャーナ
ルレポート情報が処理されないことに注意してください。
第 2 章 Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
Enterprise Vault SMTP アーカイブについて
図 2-1
SMTP アーカイブ概要
MTA
(たとえばExchange
Server,
SMTP サーバー)
SMTP
メッセージ
各メッセージの
コピーをEnterprise Vault
のルーティングアドレ
スにBCC
送信またはジャーナル
メールボックスに配信
されたメッセージ
ジャーナル
アーカイブ
Enterprise Vault
SMTP サーバー
ルーティング
アドレスはSMTP
ターゲットとして
設定される
SMTP1
SMTP
アーカイブタスクは
ターゲットに関連付
けられたアーカイブ
にメッセージを格納
図 2-1 は簡単な SMTP アーカイブ環境の例です。
■
MTA が一部のアプリケーションから SMTP メッセージを受信します。
この MTA は Exchange サーバーと SMTP メッセージを転送できる他のサーバーの
いずれかになります。
■
この MTA は宛先メールボックスにメッセージを送ります。
■
また、この MTA は、Enterprise Vault SMTP サーバーの SMTP ルーティングアドレ
スにメッセージをコピーまたはジャーナルするように設定されています。ルーティング
アドレスで使用されるドメインは、DNS で作成した、Enterprise Vault SMTP サーバー
を参照する MX レコードエイリアスの場合があります。たとえば、ev.example.com。
Enterprise Vault では、ルーティングアドレスを SMTP ターゲットアドレスとして設定
する必要があります。
■
Enterprise Vault SMTP サーバーはメッセージを受信し、X-RCPT-TO ヘッダーとし
てメッセージにルーティングアドレスを追加します。
SMTP サーバーは、SMTP 保存フォルダとして割り当てたフォルダに電子メール
(.eml)ファイルとしてメッセージを入れます。
■
SMTP アーカイブタスクは保存フォルダのメッセージファイルを処理し、ターゲットア
ドレスに指定されているアーカイブにそれをアーカイブします。 処理の間、ターゲット
プロパティに指定されている保持カテゴリーをタスクは適用し、Enterprise Vault によ
り、ポリシーに記載されているすべての X-Header に索引を付けます。
10
第 2 章 Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
Enterprise Vault SMTP アーカイブについて
Enterprise Vault SMTP サーバーは、Enterprise Vault SMTP アーカイブコンポーネン
トをホストする Enterprise Vault サーバーです。コンポーネントには、SMTP サーバーと
Enterprise Vault SMTP アーカイブタスクが含まれます。表 2-2 に、SMTP アーカイブ
の主要なコンポーネントの概要を示します。Enterprise Vault SMTP サーバーは、SMTP
サーバー 1 台と SMTP アーカイブタスク 1 つのみをホストできます。ただし、複数の
Enterprise Vault SMTP サーバーが 1 つのサイトに存在する可能性があります。 SMTP
アーカイブを設定するときには、Enterprise Vault SMTP サーバー設定とターゲット設定
情報がサイト内のすべての Enterprise Vault SMTP サーバーで共有されます。 これは、
サイト内のあらゆる Enterprise Vault SMTP サーバーがサイト内のすべての SMTP ター
ゲットに送信されたメッセージをアーカイブできることを意味します。 負荷分散ソリューショ
ンを使ってサイトの SMTP サーバー全体で SMTP トラフィックを均等に分散できます。
単純な負荷分散ソリューションでは、Enterprise Vault SMTP サーバーのそれぞれに
DNS MX レコードを設定して各レコードのユーザー設定を等しく設定します。ジャーナル
に [email protected] などの単一アドレスを使っている場合に、トラフィック量
を複数の Enterprise Vault SMTP サーバーで管理できれば、SMTP サーバーでアドレ
スの書き換えを実装することもできます。アドレスを書き換えると、複数の Enterprise Vault
ストレージサーバーにアーカイブの負荷を分散できます。
p.50 の 「ターゲットアドレスの書き換えについて」 を参照してください。
Enterprise Vault SMTP サーバーに送信されたすべてのメッセージをアーカイブするの
か、選択したメッセージのみをアーカイブするのかにより、SMTP アーカイブを異なる方
法で設定できます。 表 2-1 は、実装できるさまざまなジャーナル設定の概略です。 これ
らの設定は、関連セクションでより詳しく説明されています。
表 2-1
SMTP アーカイブの設定
SMTP アーカイブの設定
説明
SMTP ジャーナル
Enterprise Vault SMTP サーバーに送信され
たすべてのメッセージが 1 つまたは複数のジャー
ナルアーカイブに保存されます。
p.16 の 「SMTP ジャーナルについて」 を参照
してください。
選択 SMTP ジャーナル
特定のアドレス間で送受信したメッセージのみを
アーカイブするように Enterprise Vault SMTP
サーバーを設定します。 Enterprise Vault は同
じアーカイブまたは複数の異なるアーカイブにあ
るすべてのメッセージを格納できます。
p.18 の 「選択 SMTP ジャーナルについて」 を
参照してください。
11
第 2 章 Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
Enterprise Vault SMTP アーカイブについて
SMTP アーカイブの設定
説明
SMTP メールボックスジャーナル
これは、選択 SMTP ジャーナルに似ています。
Enterprise Vault は、そのアドレス専用のジャー
ナルアーカイブにある、特定のアドレスで送受信
するメッセージをすべて格納します。
p.21 の 「SMTP メールボックスジャーナルにつ
いて」 を参照してください。
次の組み合わせのジャーナルを実行するように SMTP アーカイブを設定できます。
■
SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナル
p.22 の 「SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルの設定」 を参照して
ください。
■
選択 SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナル
p.24 の 「選択 SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルの設定」 を参
照してください。
選択 SMTP ジャーナル、SMTP メールボックスジャーナル、前述の組み合わせを利用
してメッセージのコピーを複数のアーカイブに格納できます。Enterprise Vault は、ボル
トストア設定で許可されるように単一インスタンスストレージを実装します。
同じアーカイブに関連付けられた複数の対象アドレスがメッセージに含まれ、同じ保持カ
テゴリとポリシーがその対象アドレスに関連付けられている場合は、メッセージの 1 つの
コピーのみをアーカイブに格納します。
SMTP アーカイブを実装するには、Enterprise Vault SMTP アーカイブコンポーネントと
Enterprise Vault サーバーコンポーネントを SMTP アーカイブを実行するコンピュータ
にインストールします。表 2-2 に、SMTP アーカイブの主要なコンポーネントの概要を示
します。 Enterprise Vault 管理コンソールまたは Enterprise Vault PowerShell コマンド
レットを使って SMTP アーカイブを設定できます。
12
第 2 章 Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
Enterprise Vault SMTP アーカイブについて
表 2-2
SMTP アーカイブコンポーネントの概要
コンポーネント
説明
Enterprise Vault SMTP
サーバー
SMTP サーバーは Windows サービスの Enterprise Vault SMTP
サービスとして実装されます。 このサービスは Windows サービスコ
ンソールに表示されますが、Enterprise Vault 管理コンソールには表
示されません。
SMTP サーバーは SMTP 接続を管理し、Exchange Server や
SMTP サーバーなどの Message Transfer Agent (MTA)を中継し
て Enterprise Vault SMTP サーバーに送信されたメッセージを受信
します。 Enterprise Vault SMTP サーバーは、メッセージを .eml ファ
イルとして SMTP 保存フォルダに保存します。
Enterprise Vault SMTP サーバーは SMTP サーバーを 1 つのみホ
ストできます。
SMTP アーカイブタスク
SMTP アーカイブタスクは、次のように保存フォルダの電子メールファ
イルを処理します。
■
■
メッセージのルーティングアドレスがアーカイブが有効になってい
る SMTP ターゲットであるかを検査します。 SMTP サイト詳細設
定[選択ジャーナルアーカイブ]が[はい]の場合、メッセージファ
イルの To、From、CC、BCC、および Sender フィールドでも
SMTP 対象アドレスを検索します。
見つかった SMTP 対象アドレス(アーカイブが有効化されている)
ごとに次の処理を実行します。
■ 対象アドレスに関連付けられたポリシーを適用します。
■
■
■
対象アドレスに関連付けられたアーカイブにメッセージを格納
します。
対象アドレスの保持カテゴリを適用します。
デフォルトでは、アーカイブが正常に完了した後に保存フォルダ
からメッセージを削除します。 エラーが発生する場合、タスクは
ファイルを削除しません。
選択 SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルで、
特定のメッセージのデフォルト動作を変更できます。
p.46 の 「SMTP 保存フォルダについて」 を参照してください。
Enterprise Vault SMTP サーバーは SMTP アーカイブタスクを 1 つ
のみホストできます。
13
第 2 章 Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
Enterprise Vault SMTP アーカイブについて
コンポーネント
説明
SMTP 保存フォルダ
SMTP 保存フォルダは、SMTP アーカイブタスクに割り当てられた
ローカルフォルダです。 フォルダの場所は、SMTP アーカイブタスク
のプロパティにあります。 Enterprise Vault SMTP サーバーは、アー
カイブタスクを処理するためにメッセージをフォルダに入れます。
アーカイブが失敗したアーカイブタスクのメッセージは保存フォルダ
から自動的に削除されません。 失敗したメッセージは[Failed]サブ
フォルダに置かれます。
SMTP ポリシー
SMTP ポリシーは SMTP ターゲットアドレスに割り当てられます。 こ
のポリシーにより、ターゲットアドレスを含むメッセージがアーカイブさ
れるとき、SMTP アーカイブタスクがジャーナルレポートと X-Header
を管理するしくみが決まります。
ポリシーのプロパティを使用して次を指定できます。
■
Enterprise Vault にインデックス付けする X-Header
■
アーカイブタスクがジャーナルレポートを処理するのか、破棄する
のか
アーカイブタスクが RMS 保護アイテムを処理するしくみ
■
ポリシーが適用されるターゲットアドレスはポリシーのプロパティにも表
示されます。
SMTP ポリシーは、管理コンソールの[ポリシー] > [SMTP]に表示
されます。
SMTP ターゲットアドレス
SMTP ターゲットアドレスは、Enterprise Vault SMTP サーバーと
SMTP アーカイブタスクが Enterprise Vault SMTP サーバーに送信
されたメッセージの中で探す SMTP アドレスです。 ターゲットプロパ
ティには次の設定が含まれます。
■
ターゲットアドレスにする SMTP アドレス。
■
ターゲットアドレスを含むメッセージに割り当てるポリシー。
■
メッセージに割り当てる保持カテゴリ。
■
メッセージを格納するアーカイブ。
■
ターゲットアドレスとの間で送受信したメッセージをアーカイブする
かどうか。 選択 SMTP ジャーナルまたは SMTP メールボックス
ジャーナルを設定するときにこのオプションを設定すると、選択し
たアドレスに送信するメッセージに Enterprise Vault が使うアー
カイブを制御できます。
SMTP ターゲットは、管理コンソールの[ターゲット] > [SMTP]に表
示されます。
14
第 2 章 Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
Enterprise Vault SMTP アーカイブについて
コンポーネント
説明
SMTP アーカイブ
SMTP アーカイブタスクは、すべての種類のアーカイブに SMTP メッ
セージを格納できます。SMTP アーカイブ機能は主としてジャーナル
に使うので、ジャーナルアーカイブタイプのほうがユーザーアーカイ
ブタイプよりも適しています。
SMTP ジャーナルでは、SMTP アーカイブタスクでアーカイブの受信
ボックスのメッセージすべてを格納します。選択 SMTP ジャーナルま
たは SMTP メールボックスジャーナルを設定すると、ターゲットアドレ
スのメッセージを受信ボックスまたは送信済み項目のフォルダに格納
できます。
SMTP ジャーナルアーカイブを作成できます。 これらは管理コンソー
ルの[アーカイブ] > [SMTP]に表示されます。
SMTP アーカイブでは、アーカイブは自動作成されません。 SMTP
ターゲットアドレスを追加するには、関連アーカイブが存在する必要
があります。
p.32 の 「SMTP メッセージのアーカイブの作成」 を参照してくださ
い。
15
第 2 章 Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
SMTP ジャーナルについて
SMTP ジャーナルについて
図 2-2
MTA
(たとえばExchange
Server,
SMTP サーバー)
SMTP ジャーナルの例
メールボックスに
配信されたメッセージ
SMTP
メッセージ
ジャーナル
アーカイブ
Enterprise Vault
SMTP サーバー
各メッセージの
コピーをEnterprise Vault
のルーティングアドレスにB
CC 送信またはジャーナル
SMTPアーカ
イブタスクは
ターゲットに
関連付けられ
たアーカイブ
にメッセー
ジを格納
Journal1
Journal2
Journal3
SMTP ターゲットとし
て設定された
ルーティングアドレス
通常、組織内で、SMTP メッセージは 1 つ以上の MTA によってユーザーのメールボッ
クスに配信されます。 MTA は通常、Exchangeサーバーまたは SMTP サーバーです。
Enterprise Vault SMTP ルーティングアドレス (例: [email protected]) に各
メッセージのコピーをジャーナルまたは BCC 配信するようにこれらの MTA を設定しま
す。
Enterprise Vault では、ルーティングアドレスを SMTP ターゲットとして設定し、各ター
ゲットアドレスをアーカイブと関連付けます。 SMTP ターゲットのプロパティで、ターゲット
アドレスのアーカイブが有効になっていることを確認してください。 [この SMTP アドレス
に対して送受信されるメッセージをアーカイブ化する]チェックボックスは、ターゲットアド
レスのアーカイブを有効にするために選択する必要があります。 新しいターゲットアドレ
スを追加すると、デフォルトでチェックボックスが選択されます。
Enterprise Vault SMTP サーバーは、ルーティングアドレスが SMTP ターゲットであるこ
とを確認し、ルーティングアドレスをメッセージに X-RCPT-TO ヘッダーとして追加しま
す。 次に、SMTP サーバーはメッセージを .eml ファイルとして SMTP 保存フォルダに
置きます。
16
第 2 章 Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
SMTP ジャーナルについて
SMTP アーカイブタスクは、保存フォルダにあるメッセージファイルを処理します。 ター
ゲットアドレスのアーカイブを有効にしたため、このタスクはターゲットルーティングアドレ
スに関連付けられているアーカイブにメッセージを保存します。 アーカイブは任意の種
類にすることができます。 ジャーナルアーカイブに通常使うアーカイブの種類は、SMTP、
Shared、Exchange ジャーナルアーカイブです。SMTP ジャーナルでは、SMTP アーカ
イブタスクが アーカイブの受信ボックスにすべてのメッセージを格納します。
SMTP ジャーナルの SMTP アーカイブタスクでは、保存フォルダ内にある各メッセージ
の X-RCPT-TO フィールドのみを診断する必要があります。 SMTP サイトの詳細設定、
[選択ジャーナルアーカイブ]により、各メッセージのすべての送信者と受信者フィールド
(X-RCPT-TO、To、CC、BCC、From、Sender) を検索するようにアーカイブタスクを構
成します。 SMTP ジャーナルのパフォーマンスを最適化するには、このサイトの詳細設
定をデフォルト値の[いいえ]に設定してください。
図 2-2 に、1 台の Enterprise Vault SMTP サーバーを備えた単純な環境を示します。
本稼働環境には、通常、複数の Enterprise Vault SMTP サーバーが含まれています。
ジャーナルするメッセージが大規模になることがあるため、複数の Enterprise Vault スト
レージサーバーでアーカイブ負荷を分散することが推奨されます。 異なるボルトストアで
複数のジャーナルアーカイブを作成することによってこれを実行できます。 異なる
Enterprise Vault ストレージサービスで、各ボルトストアを管理してください。単一の SMTP
ルーティングアドレスを使う場合は、SMTP サーバーでターゲットアドレスの書き換えを実
装して、Enterprise Vault ストレージサービス全体にアーカイブの負荷を分散できます。
中継 MTA が Exchange Server である場合は、ジャーナルルールを作成して、Enterprise
Vault SMTP サーバーの適切なルーティングアドレスを選択できます。
p.26 の 「Exchange Server を使って Enterprise Vault にメッセージをジャーナルする」
を参照してください。
複数の Enterprise Vault SMTP サーバー上でジャーナルメッセージを配布する場合に
負荷分散ソリューションを利用できます。たとえば、基本の負荷分散は DNS MX レコー
ドを使って同一のユーザー設定で実装できます。
前述のように、SMTP サーバーでターゲットアドレスを書き換えると、複数のアーカイブと
Enterprise Vault ストレージサーバー全体にアーカイブの負荷を分散できます。
p.50 の 「ターゲットアドレスの書き換えについて」 を参照してください。
SMTP ジャーナルの実装時に実行する必要がある主なタスクの概略を次に示します。
■
Enterprise Vault SMTP ルーティングアドレスにすべてのメッセージのコピーを BCC
配信またはジャーナルするようにリレー MTA を設定します。
■
Enterprise Vault で、使用するアーカイブを決定します。 これらは任意の種類にする
ことができます。 SMTP ターゲットアドレスとしてルーティングアドレスを設定する前
に、アーカイブが存在する必要があります。
■
Enterprise Vault で、SMTP ターゲットとしてルーティングアドレスを設定し、それらの
アドレスのアーカイブが有効になっていることを確認します。つまり、ターゲットのプロ
17
第 2 章 Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
選択 SMTP ジャーナルについて
パティで、[この SMTP アドレスに対して送受信されるメッセージをアーカイブ化する]
チェックボックスが選択されていることを確認します。
■
SMTP サイト詳細設定、[選択ジャーナルアーカイブ]が[いいえ]に設定されている
ことを確認します。
選択 SMTP ジャーナルについて
図 2-3
選択 SMTP ジャーナルの例
MTA
(たとえばExchange
Server,
SMTP サーバー) メールボックスに配信
されたメッセージ
SMTP
メッセージ,
たとえば、以下に配信,
[email protected]
[email protected]
[email protected]
[email protected]
[email protected]
[email protected]
など.
各メッセージの
コピーをEnterprise Vault
のルーティングアドレスにBCC
送信またはジャーナル.
たとえば,
[email protected]
ジャーナル
Enterprise Vault
SMTP サーバー SMTPアーカ アーカイブ
イブタスクは
ターゲットア VP メール
ドレスを含む
メッセージを
格納
SMTP
ターゲットとして
設定されたルーティ
ングアドレスおよび
選択したアドレス
特定の電子メールアドレスに対して送受信されるメッセージのみをアーカイブする場合、
選択 SMTP ジャーナルを実装できます。 たとえば、図 2-3では、example.com のすべ
ての上級マネージャーに対するメッセージのみがアーカイブされます。 VP1、VP2、VP3
に対するメッセージは、VP mail というアーカイブに格納されます。 これらのマネージャー
のアドレス、[email protected][email protected][email protected] は、SMTP ターゲットアドレスとして追加され、アーカイブが有
効になります。 [email protected] というアドレスは、社内のすべてのシニアマネー
ジャを含む配布リストの SMTP アドレスです。
18
第 2 章 Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
選択 SMTP ジャーナルについて
Enterprise Vault が、選択したターゲットアドレスを配布リストで見つけるためには、ジャー
ナルしたメッセージを Enterprise Vault SMTP サーバーに送信する前に、ハブトランス
ポートサーバーで展開する必要があります。
SMTP ジャーナルの場合は、中継の MTA の BCC または Enterprise Vault SMTP ルー
トアドレスに対するすべてのメッセージのジャーナルコピーです。 Enterprise Vault SMTP
サーバーは、ルーティングアドレスをターゲットアドレスとして認識し、SMTP 保存フォル
ダにメッセージを置きます。 ただし、選択 SMTP ジャーナルでは、ターゲットルーティン
グアドレスのアーカイブを有効にしません。そのため、アーカイブタスクは、ルーティング
アドレスに関連付けされたアーカイブ内にメッセージを格納しません。 その代わり、タスク
は選択したターゲットアドレスを各メッセージの送信者と受信者のフィールドで検索し、見
つかったターゲットアドレスに関連付けられているメッセージをアーカイブに格納します。
SMTP アーカイブタスクが、送信者と受信者のすべてのフィールド(X-RCPT-TO、To、
CC、BCC、From、Sender)で選択したターゲットアドレスを検索できるようにするには、
[選択ジャーナルアーカイブ]という SMTP サイトの詳細設定を[はい]に設定する必要が
あります。
選択 SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルでは、受信者のフィールドに
ターゲットアドレスを含むすべてのメッセージをアーカイブの受信ボックスに格納します。
送信者や送信元のフィールドでターゲットアドレスが見つかった場合は、メッセージを送
信済みアイテムのフォルダに格納します。ターゲットアドレスがメッセージの送信者と受信
者両方の場合は、メッセージを受信ボックスと送信済みアイテムのフォルダの両方に格納
します。
前述の例では、[email protected][email protected][email protected] で送受信されるメッセージを、VP mail という 1 つのアーカイ
ブに格納します。ただし、ターゲットアドレスは異なるアーカイブと関連付けることができま
した。 1 つのメッセージに選択したターゲットアドレスが複数含まれている場合、メッセー
ジの 1 つのコピーが複数のアーカイブに格納されることがあります。 Enterprise Vault
は、ボルトストア設定で許可されるように単一インスタンスストレージを実装します。
選択されたターゲットアドレスのうちのどれも含んでいないメッセージはアーカイブされま
せん。 上の例では、[email protected][email protected] は選択した
ターゲットアドレスとして設定されません。 このアーカイブタスクは、選択したターゲットア
ドレスが含まれる場合、john または facilities との間で送受信されたメッセージのみをアー
カイブします。
選択 SMTP ジャーナルの実装時に実行する必要がある主なタスクの概略を次に示しま
す。
■
Enterprise Vault SMTP ルーティングアドレスにすべてのメッセージのコピーを BCC
配信またはジャーナルするようにリレー MTA を設定します。
■
Enterprise Vault で、使用するアーカイブを決定します。 これらは任意の種類にする
ことができます。 SMTP ターゲットアドレスを設定する前に、アーカイブが存在する必
要があります。
19
第 2 章 Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
選択 SMTP ジャーナルについて
■
Enterprise Vault で、SMTP ターゲットとしてルーティングアドレスを設定しますが、
アーカイブは有効にしません。つまり、このターゲットのプロパティで、[この SMTP ア
ドレスに対して送受信されるメッセージをアーカイブ化する]チェックボックスを選択し
ません。
■
アーカイブする選択したアドレスを SMTP ターゲットとして構成します。 これらのター
ゲットのプロパティで、ターゲットのアーカイブを有効にします。つまり、[この SMTP
アドレスに対して送受信されるメッセージをアーカイブ化する]チェックボックスを選択
します。
■
SMTP サイト詳細設定、[選択ジャーナルアーカイブ]が[はい]に設定されていること
を確認します。 これにより、SMTP アーカイブタスクはすべての送信者および受信者
フィールド (X-RCPT-TO、To、CC、BCC、From、Sender) を検索に含めます。
■
保存フォルダにある、選択したターゲットアドレスに含まれないメッセージに対するア
クションを決定します。 デフォルトでは、アーカイブタスクはそのようなメッセージを削
除します。 SMTP サイト詳細設定、[受信者または一致するターゲットがないメッセー
ジを削除する]を使用してこの動作を変更できます。
p.46 の 「SMTP 保存フォルダについて」 を参照してください。
複数の Enterprise Vault SMTP サーバー上のアーカイブの負荷を分散するだけでなく、
SMTP ジャーナル用に記述されているとおりにメッセージ配布の負荷も分散できます。
p.16 の 「SMTP ジャーナルについて」 を参照してください。
20
第 2 章 Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
SMTP メールボックスジャーナルについて
SMTP メールボックスジャーナルについて
図 2-4
SMTP メールボックスジャーナルの例
MTA
(たとえばExchange
Server,
SMTP サーバー)
メールボックスに配信
されたメッセージ
SMTP
メッセージ,
たとえば以下に配信,
[email protected]
[email protected]
[email protected]
[email protected]
[email protected]
など.
メールボックスジャー
ナルlアーカイブ
VP1
Enterprise Vault SMTPアーカ
SMTP サーバー イブタスクは
各メッセージの
ターゲット
コピーをEnterprise Vault
ユーザー
のルーティングアドレスにB
アドレスを
CC 送信またはジャーナル.
含むメッ
たとえば,
セージを
[email protected]
SMTP
格納
ターゲットとして設定
されたルーティングア
ドレスおよび選択され
たユーザーアドレス
VP2
VP3
John
Facilities
SMTP メールボックスジャーナルの機能は選択 SMTP ジャーナルにとても似ています。
相違点は次のとおりです。
■
SMTP メールボックスジャーナルでは、各ターゲットアドレスは、そのターゲットアドレ
ス専用のアーカイブと関連付けられます。
選択 SMTP ジャーナルでは、複数のターゲットアドレスは単一のジャーナルアーカ
イブと関連付けられます。
■
SMTP メールボックスジャーナルでは、管理するターゲットアドレスとアーカイブが多
くなります。
■
SMTP メールボックスジャーナルでは、選択 SMTP ジャーナルに比べて、アーカイ
ブするメッセージのコピーが多くなります。
例として、user1 と user2 に SMTP ターゲットアドレスを含むメッセージが 1 つあると
します。選択 SMTP ジャーナルでは、user1 と user2 のアドレスは同じジャーナル
アーカイブに関連付けられます。そのため、メッセージのコピーは 1 つしか格納され
21
第 2 章 Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルの設定
ません。SMTP メールボックスジャーナルでは、user1 と user2 のアドレスは別々の
アーカイブに関連付けられます。そのため、メッセージのコピーが 2 つ(それぞれの
アーカイブに 1 つ)格納されます。
可能な場合、Enterprise Vault は SMTP メッセージの複数のコピーをアーカイブ化
するときに単一インスタンスストレージを使用します。
SMTP メールボックスジャーナルを設定するときに、[選択ジャーナルアーカイブ]という
SMTP サイトの詳細設定を[はい]に設定する必要があります。これにより、SMTP アーカ
イブタスクはすべての送信者および受信者フィールド (X-RCPT-TO、To、CC、BCC、
From、Sender) を検索に含めます。
特定のメールボックスアドレスで送受信するすべてのメールを取り込むには、メッセージ
を Enterprise Vault SMTP サーバーに送信する前にハブトランスポートサーバーがメッ
セージの配布リストを展開することが重要です。
SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルの
設定
SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルを同時に実行できます。
22
第 2 章 Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルの設定
図 2-5
23
SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルの例
MTA
(たとえばExchange
Server,
SMTP サーバー)
メールボックスに配信
されたメッセージ
ジャーナル
アーカイブ
SMTPメッセージ,
たとえば以下に配信,
[email protected]
[email protected]
[email protected]
[email protected]
[email protected]
など.
Journal1
Journal2
アーカイブ
Journal3
Enterprise Vault
SMTP サーバー
各メッセージの
コピーをEnterprise Vault
のルーティングアドレスにBCC
送信またはジャーナル.
たとえば,
[email protected]
SMTP ターゲッ
[email protected]
トとして設定された
[email protected] ルーティングアドレスおよび
など
選択されたユーザーアドレス
SMTPアー メールボックス
ジャーナル
カイブタスク
はジャーナル アーカイブ
アーカイブと
VP1
ターゲット
ユーザーアー
カイブの両方
にメッセー
VP2
ジを格納
VP3
John
Facilities
SMTP ジャーナルは次のように設定します。
■
Enterprise Vault ルーティングアドレスに各メッセージのコピーをジャーナルまたは
BCC 配信するように MTA を設定します。
■
Enterprise Vault のルーティングアドレスを SMTP ターゲットとして設定します。 各
ターゲットルーティングアドレスを適切なジャーナルアーカイブに関連付けます。
■
ターゲットルーティングアドレスのプロパティで、ターゲットのアーカイブを有効にしま
す (つまり、[この SMTP アドレスに対して送受信されるメッセージをアーカイブ化す
る]チェックボックスを選択します)。
ジャーナルするメッセージが大容量になることがあるため、複数のターゲットルーティ
ングアドレスとアーカイブを構成することが推奨されます。
第 2 章 Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
選択 SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルの設定
p.16 の 「SMTP ジャーナルについて」 を参照してください。
アーカイブの負荷を複数のアーカイブに分散する場合に、1 つまたは 2 つのルーティン
グアドレスしか使わない場合は、各 SMTP サーバーでアドレスの書き換えを実装して異
なるターゲットアドレスとアーカイブにメッセージをリダイレクトできます。
p.50 の 「ターゲットアドレスの書き換えについて」 を参照してください。
SMTP メールボックスジャーナルも次のように設定します。
■
Enterprise Vault で、アーカイブするユーザーアドレスを SMTP ターゲットとして構
成します。
■
これらのターゲットのプロパティで、ターゲットのアーカイブを有効にします (つまり、
[この SMTP アドレスに対して送受信されるメッセージをアーカイブ化する]チェック
ボックスを選択します)。
■
[選択ジャーナルアーカイブ]という SMTP サイトの詳細設定を[はい]に設定します。
p.21 の 「SMTP メールボックスジャーナルについて」 を参照してください。
ルーティングアドレスは SMTP ターゲットであるため、Enterprise Vault SMTP サーバー
は SMTP 保存フォルダにメッセージを置きます。 SMTP アーカイブタスクは次に、保存
フォルダの各メッセージの送信者と受信者フィールドのアドレスを調べ、各メッセージを次
のように処理します。
■
ターゲットルーティングアドレスのアーカイブを有効にしたため、アーカイブタスクは、
関連するジャーナルアーカイブにメッセージを保存します。
■
アーカイブタスクは送信者フィールドと受信者フィールドで、アーカイブが有効になっ
ている他のターゲットアドレスを検索します。タスクがターゲットアドレスを見つけると、
ターゲットアドレスに関連付けられているアーカイブにメッセージのコピーを格納しま
す。
つまり、メッセージの複数のコピーが異なるアーカイブに保存されます。可能な場合、
Enterprise Vault は SMTP メッセージの複数のコピーをアーカイブ化するときに単一イ
ンスタンスストレージを使用します。
選択 SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナ
ルの設定
選択 SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルを同時に実行できます。
24
第 2 章 Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
選択 SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルの設定
図 2-6
25
選択 SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルの例
MTA
(たとえばExchange
Server,
SMTP サーバー) メールボックスに配信
されたメッセージ
SMTP
メッセージ,
たとえば以下に配信,
[email protected]
[email protected]
[email protected]
[email protected]
[email protected]
[email protected]
など.
各メッセージの
コピーをEnterprise Vault
のルーティングアドレスにBCC
送信またはジャーナル.
たとえば,
[email protected]
ジャーナル
アーカイブ
Sales
Legal
RnD
Enterprise Vault
SMTPアーカ メールボックス
SMTP サーバー
イブタスク
ジャーナル
はジャーナル
アーカイブ
アーカイブと
ターゲット
VP1
ユーザーアー
カイブの両方
SMTP
VP2
にメッセー
ターゲットとして
ジを格納
設定されたルー
ティングアドレス
VP3
および選択された
ユーザーアドレス
John
Facilities
選択 SMTP ジャーナルは次のように設定します。
■
Enterprise Vault ルーティングアドレスに各メッセージのコピーをジャーナルまたは
BCC 配信するように MTA を設定します。
■
Enterprise Vault で、ルーティングアドレスを SMTP 対象として設定します。
■
この対象のプロパティで、対象がアーカイブに対して有効になっていないこと ([この
SMTP アドレスに対して送受信されるメッセージをアーカイブ化する]チェックボックス
が選択されていない) を確認します。
■
選択 SMTP ジャーナルアーカイブでアーカイブする選択済みアドレスをターゲットと
して設定することもできます。これらのターゲットのプロパティで、ターゲットのアーカイ
ブを有効にします。
■
[選択ジャーナルアーカイブ]という SMTP サイトの詳細設定を[はい]に設定します。
第 2 章 Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
Exchange Server を使って Enterprise Vault にメッセージをジャーナルする
p.18 の 「選択 SMTP ジャーナルについて」 を参照してください。
SMTP メールボックスジャーナルも次のように設定します。
■
Enterprise Vault で、アーカイブするメールボックスのアドレスをターゲットとして設定
します。各ターゲットアドレスに適切なアーカイブを設定します。
■
これらの対象のプロパティで、対象がアーカイブに対して有効になっていることを確
認します。
p.21 の 「SMTP メールボックスジャーナルについて」 を参照してください。
Enterprise Vault SMTP サーバーでは、そのルーティングアドレスが SMTP 対象である
ことがチェックされ、メッセージが SMTP 保存フォルダに置かれます。
SMTP アーカイブタスクは次に、保存フォルダの各メッセージの送信者と受信者フィール
ドのアドレスを調べ、各メッセージを次のように処理します。
■
タスクにより、アーカイブが有効になっている対象アドレスに対するすべての送信者
および受信者フィールドが確認されます。
■
アーカイブが有効になっているターゲットアドレスをタスクが見つけると、そのターゲッ
トに関連付けられているアーカイブにメッセージを保存します。
つまり、メッセージの複数のコピーが異なるアーカイブに保存されます。可能な場合、
Enterprise Vault は SMTP メッセージの複数のコピーをアーカイブ化するときに単一イ
ンスタンスストレージを使用します。
Exchange Server を使って Enterprise Vault にメッセー
ジをジャーナルする
Enterprise Vault Exchange ジャーナルアーカイブの代替として、Enterprise Vault
SMTP アーカイブを利用し、Exchange サーバーからジャーナルメッセージを保存でき
ます。 SMTP を使用してこの関数を実行する場合、SMTP アーカイブ、さらに Enterprise
Vault Exchange ジャーナルアーカイブを設定する必要はありません。
SMTP アーカイブの場合、SMTP アドレスにメッセージをジャーナルするように Exchange
サーバーを設定できます。
Exchange データベースジャーナルとトランスポートルールジャーナルのいずれかを利
用し、Exchange データベースのユーザーのサブセットのメールをアーカイブできます。
トランスポートルールジャーナルは Exchange Enterprise CAL を必要とします。
■
データベースジャーナルを使う場合は、特定の Exchange データベースのすべての
ユーザーを Enterprise Vault にジャーナルするように Exchange を設定できます。
■
トランスポートルールジャーナルを使用する場合、Exchange ジャーナルルールを作
成し、Enterprise Vault にジャーナルされるユーザーを選択できます。
26
第 2 章 Enterprise Vault SMTP アーカイブの概要
Exchange Server を使って Enterprise Vault にメッセージをジャーナルする
代わりに、Exchange データベースジャーナルを使い、選択されたメールボックスのメッ
セージをアーカイブする場合、Enterprise Vault SMTP アーカイブサーバーにジャーナ
ルするように設定されているデータベースにメールボックスを移動できます。
SMTP ジャーナルでは、アーカイブは対象ルーティングアドレスによって決定されます。
複数のターゲットアーカイブが必要な場合、複数のルーティングアドレスが必要になりま
す。 対象ルーティングアドレスごとに異なるアーカイブを設定します。 パフォーマンスを
最適化するためには、アーカイブを複数の Enterprise Vault ストレージサーバーに置く
必要があります。 Exchange トランスポートルールジャーナルのルールを使用すれば、
適切な対象ルーティングアドレスにメッセージを送信できます。
または、単一のルーティングアドレスを使って、複数のアーカイブにメッセージを格納し、
アーカイブの負荷を複数のEnterprise Vault ストレージサーバーに分散する場合は、ター
ゲットアドレスの書き換えを実装できます。
p.50 の 「ターゲットアドレスの書き換えについて」 を参照してください。
27
3
SMTP アーカイブのインス
トール
この章では以下の項目について説明しています。
■
Enterprise Vault SMTP アーカイブコンポーネントのインストールについて
■
レポート
■
監視
Enterprise Vault SMTP アーカイブコンポーネントのイン
ストールについて
SMTP アーカイブを実行する各サーバーに、少なくとも Enterprise Vault サービスと
SMTP アーカイブコンポーネントをインストールする必要があります。
Enterprise Vault SMTP サーバーの必須ソフトウェアと設定についてと、Enterprise Vault
のインストール、構成、初回設定の実行方法の詳しい手順については、「インストールと
設定」を参照してください。
Enterprise Vault インストールプログラムは SMTP アーカイブコンポーネントをインストー
ルするときに、SMTP サーバーをインストールします。 SMTP サーバーは Windows サー
ビスの Enterprise Vault サービスとして実装されます。 このサービスは Windows サー
ビスコンソールに表示されますが、Enterprise Vault 管理コンソールには表示されませ
ん。
Enterprise Vault の初回設定が完了したら、このマニュアルの説明に従って SMTP アー
カイブ機能を設定できます。
既存の Enterprise Vault サーバーに Enterprise Vault SMTP コンポーネントをインス
トールする場合は、既存のボルトストアとアーカイブを使うか、または SMTP コンテンツ専
第 3 章 SMTP アーカイブのインストール
レポート
用のボルトストアとアーカイブを作成します。Enterprise Vault は、ボルトストア設定で許
可されるように単一インスタンスストレージを実装します。
p.32 の 「SMTP メッセージのアーカイブの作成」 を参照してください。
Enterprise Vault SMTP アーカイブを使用して Exchangeサーバーからジャーナルされ
たメッセージを格納する場合、SMTP アーカイブに加え、Enterprise Vault Exchange
ジャーナルアーカイブを設定する必要はありません。
p.26 の 「Exchange Server を使って Enterprise Vault にメッセージをジャーナルする」
を参照してください。
レポート
SMTP アーカイブタスクは、フォルダ
Enterprise_Vault_installation_folder¥Reports¥SMTP¥SMTP_task_name で概
略レポートとエラーログレポートを生成します。
SMTP アーカイブにより詳しい利用レポートを生成する場合、Enterprise Vault Reporting
コンポーネントをインストールし、設定する必要があります。 Enterprise Vault Reporting
では、[コンテンツプロバイダのライセンスと使用状況の概略レポート]という名前のレポー
トに、SMTP アーカイブを利用してアーカイブされたデータの情報が含まれます。
監視
SMTP アーカイブコンポーネントの監視は、Enterprise Vault によってサポートされる自
動監視メカニズムに含まれます。
■
パフォーマンス監視。 [サイトプロパティ]の[監視]タブで、SMTP アーカイブコンポー
ネントのパフォーマンス監視を有効にできます。 監視対象のアイテムがしきい値に達
すると、メッセージがアプリケーションイベントログに記録され、Enterprise Vault シス
テムの[状態]に警告が生成されます。
■
Microsoft System Center Operations Manager (SCOM). 提供される Enterprise
Vault 管理パックにより、SMTP アーカイブの運用と性能を監察できます。
29
4
SMTP アーカイブの設定
この章では以下の項目について説明しています。
■
SMTP アーカイブを設定する手順
■
SMTP メッセージのアーカイブの作成
■
保持カテゴリと SMTP ポリシーの設定
■
サイトの Enterprise Vault SMTP サーバーの設定
■
SMTP ターゲットアドレスの追加
■
SMTP アーカイブタスクの追加
SMTP アーカイブを設定する手順
SMTP アーカイブを設定するには、ボルトサービスアカウント、または SMTP 管理者ロー
ルに割り当てられているアカウントを使ってログインする必要があります。 SMTP 管理者
ロールには、メッセージ管理者ロールとメイン管理者ロールにも含まれます。
詳しくは『Symantec Enterprise Vault 管理者ガイド』の「ロールベースの管理」を参照し
てください。
表 4-1 は SMTP アーカイブの設定に必要なタスクの概要です。 詳しい手順は関連セク
ションにあります。
すべての手順を手動で実行するか、手順 1 と 2 を実行し、設定ウィザードを使用して手
順 3 から手順 5 に進みます。
第 4 章 SMTP アーカイブの設定
SMTP アーカイブを設定する手順
SMTP アーカイブの設定ウィザードを起動するには
1
表 4-1 に一覧表示されているように手順 1 と 2 を実行します。
2
管理コンソールで、[ターゲット]の下で[SMTP]を右クリックし、[新規] > [ターゲッ
ト電子メールアドレス]を選択します。
設定ウィザードが開始され、手順 3、4、5 に進みます。
SMTP ターゲットアドレスを設定すると、手順 1 と 2 で設定したアーカイブ、保持カ
テゴリ、ポリシーの選択を求めるメッセージが表示されます。
SMTP アーカイブを設定する手順
表 4-1
手順
作業
説明
手順 1
アーカイブを作成します。
p.32 の 「SMTP メッセージのアーカイブ
の作成」 を参照してください。
手順 2
適切な SMTP アーカイブポリシーと保持 p.33 の 「保持カテゴリと SMTP ポリシー
カテゴリを設定します。
の設定」 を参照してください。
手順 3
サイト内のすべての Enterprise Vault
p.38 の 「サイトの Enterprise Vault
SMTP サーバーの SMTP サーバー設定 SMTP サーバーの設定」 を参照してくだ
を構成します。
さい。
参照先のセクションに記載されているよう
に、手順 3 から 5 は手動で実行できます。
または、設定ウィザードを使うこともできま
す。
p.31 の 「SMTP アーカイブの設定ウィ
ザードを起動するには」 を参照してくださ
い。
手順 4
SMTP ターゲットアドレスの追加。
p.43 の 「SMTP ターゲットアドレスの追
加」 を参照してください。
手順 5
SMTP アーカイブタスクを作成し、SMTP p.45 の 「SMTP アーカイブタスクの追加」
保存フォルダを設定します。
を参照してください。
このセクションでは、Enterprise Vault 管理コンソールを利用し、これらの手順の実行方
法について説明します。 代わりに、SMTP アーカイブのための Enterprise Vault
PowerShell コマンドレットを使用し、設定タスクを実行できます。 コマンドレットは特に、
大量の SMTP ターゲットアドレスの追加などの作業に便利です。
p.56 の 「SMTP アーカイブの PowerShell のコマンドレットについて」 を参照してくださ
い。
管理コンソールと Enterprise Vault PowerShell コマンドレットのいずれを使用するかと
は関係なく、設定手順は示された順序で実行する必要があります。
31
第 4 章 SMTP アーカイブの設定
SMTP メッセージのアーカイブの作成
SMTP メッセージのアーカイブの作成
SMTP ターゲットアドレスを作成するとき、ターゲットアドレスとアーカイブを関連付けま
す。 アーカイブはすべての種類の既存のアーカイブにすることができます。 また、SMTP
アーカイブを使用して格納されるアイテムを保持するために新しいアーカイブを作成する
場合もあります。 ジャーナルアーカイブに通常使われるアーカイブの種類は、SMTP、
Shared、Exchange Journal、または Domino Journal アーカイブです。 SMTP ターゲッ
トアドレスを追加する前に、SMTP アーカイブに必要な新しいアーカイブを作成する必要
があります。 Enterprise Vault はこれらを自動的に作成しません。
選択 SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルでは、メッセージのコピーを
複数のアーカイブに格納できます。
Enterprise Vault は、ボルトストア設定で許可されるように単一インスタンスストレージを
実装します。 ボルトストアグループのすべてのボルトストアで単一インスタンスストレージ
を有効にするには、次の条件を満たす必要があります。
■
アーカイブが同じボルトストアグループにある必要があります。
■
ボルトストアグループの設定でグループ内共有を許可する必要があります。
ボルトストア内で単一インスタンスストレージを有効にするには、次の条件を満たす必要
があります。
■
アーカイブは同じボルトストアにある必要があります。
■
親ボルトストアグループの設定でグループ内共有を許可する必要があります。
SMTP ジャーナルでは、すべてのメッセージをアーカイブの受信ボックスに格納します。
選択 SMTP ジャーナルと SMTP メールボックスジャーナルでは、次のルールが適用さ
れます。
■
受信者のフィールドにターゲットアドレスを含むすべてのメッセージをアーカイブの受
信ボックスに格納します。
■
送信者や送信元のフィールドでターゲットアドレスが見つかった場合は、メッセージを
送信済みアイテムのフォルダに格納します。
■
ターゲットアドレスがメッセージの送信者と受信者両方の場合は、メッセージを受信
ボックスと送信済みアイテムのフォルダの両方に格納します。
特別な X-Header である X-Kvs-OriginalLocation を使い、アーカイブタスクの動作を変
更することができます。 この X-Header を利用し、メッセージを格納するためアーカイブ
のフォルダを指定できます。
SMTP アーカイブタスクでは、アーカイブフォルダと元のメールボックスのフォルダを同期
できないことに注意してください。
32
第 4 章 SMTP アーカイブの設定
保持カテゴリと SMTP ポリシーの設定
保持カテゴリと SMTP ポリシーの設定
SMTP 対象アドレスを追加する前に、アーカイブする SMTP メッセージに対して適切な
保持カテゴリポリシーおよび SMTP ポリシーが存在しているかをチェックします。 必要な
場合は、これらのアイテムに対して新しい保持カテゴリまたはポリシーを作成します。
保持カテゴリについて
Enterprise Vault 管理コンソールでは、保持カテゴリは[ポリシー]の下の[保持カテゴリ]
コンテナにあります。
アーカイブタスクは、対象アドレスを含むメッセージを格納する際に、格納したメッセージ
に対象に対して設定した保持カテゴリを割り当てます。 保持カテゴリは、保持期間(格納
したメッセージを保持する最大時間)を定義します。
保持カテゴリのプロパティでは、保持カテゴリのユーザーへの可視性、および Enterprise
Vault またはユーザーによるアーカイブアイテムの削除を制御することもできます。 これ
らのいずれかの設定を変更するには、Enterprise Vault 管理コンソールで保持カテゴリ
のプロパティを開きます。 この設定は、新規保持カテゴリウィザードにはありません。
新しい保持カテゴリを作成するには
1
管理コンソールの左ペインで、[ポリシー]が表示されるまでボルトサイト階層を展開
します。
2
[ポリシー]を展開します。
3
[保持カテゴリ]を右クリックし、ショートカットメニューで[新規] > [保持カテゴリ]の順
に選択します。
新規保持カテゴリウィザードが起動します。
4
ウィザードに従って操作します。
5
保持カテゴリのプロパティを表示または変更するには、右側のペインで新しい保持
カテゴリをダブルクリックします。
詳しくは、『Symantec Enterprise Vault 管理者ガイド』の「新規保持カテゴリの作成」を
参照してください。
SMTP ポリシーについて
Enterprise Vault 管理コンソールで、SMTP アーカイブポリシーは[SMTP]コンテナの
[ポリシー]にあります。
表 4-2はポリシープロパティで利用可能な設定のリストです。
表 4-2
SMTP ポリシーのプロパティ
プロパティ
説明
[名前]と[説明]
ポリシー名とそのアプリケーションの説明。
33
第 4 章 SMTP アーカイブの設定
保持カテゴリと SMTP ポリシーの設定
プロパティ
説明
X-Header
SMTP メッセージで特定の X-Header にインデックス付けするように
Enterprise Vault を設定する場合、X-Header をポリシーに追加する必要
があります。
また特別な Enterprise Vault X-Header があります。それを利用してメッセー
ジのアーカイブ方法をカスタマイズできます。 これらのヘッダーは「X-Kvs」
から始まります。 Enterprise Vault は「X-Kvs」のヘッダーを認識し、処理し
ます。X-header リストにこれらを追加する必要はありません。
p.35 の 「X-Header について」 を参照してください。
詳細
次の詳細設定は、アーカイブタスクがジャーナルレポートメッセージを処理
する方法を制御します。
■
■
RMS 保護されているアイテムのテキストコピーを消去します。 ジャーナ
ルレポート解読が Exchange Server 2013 または Exchange Server
2010 で設定されれば、2 つのメッセージ(RMS で保護されている元の
メッセージと平文バージョン)がジャーナルレポートに添付されます。この
ポリシー設定は Enterprise Vault がアーカイブの間にプライマリメッセー
ジとして平文メッセージを使うか、RMS で保護されたメッセージを使うか
を制御します。
ジャーナルレポート処理。 この設定により、Enterprise Vault がジャーナ
ルレポートを処理し、メッセージとともに格納するか、それとも破棄するの
かが制御されます。 ジャーナルされた SMTP メッセージを含むアーカ
イブにユーザーがアクセスできる場合、メッセージの BCC 受信者など、
詳細にアクセスできないようにジャーナルレポートを破棄することがありま
す。
これらの詳細設定については『管理者ガイド』で詳しく説明されています。
「SMTP ポリシーの詳細設定」の「ジャーナルレポート設定」セクションを参
照してください。
対象
このポリシーが適用される SMTP ターゲットアドレス。 このプロパティには、
SMTP ターゲットを作成し、ポリシーを割り当てたときにデータが入力されま
す。
新しい SMTP ポリシーを作成するする方法
1
管理コンソールの左ペインで、[ポリシー]が表示されるまでボルトサイト階層を展開
します。
2
[ポリシー]を展開し、[SMTP]をクリックします。 既存の SMTP ポリシーが右側のペ
インに一覧表示されます。
3
[SMTP]を右クリックし、ショートカットメニューで[新規作成] > [ポリシー]の順に選
択します。新規 SMTP ポリシーのページが開きます。
34
第 4 章 SMTP アーカイブの設定
保持カテゴリと SMTP ポリシーの設定
4
新しいポリシーの名前と説明を入力し、[OK]をクリックします。
5
ポリシーのプロパティを表示または変更するためには、右側のペインの新しいポリ
シーをダブルクリックします。
X-Header について
MTA またはサードパーティアプリケーションを使うと、Enterprise Vault に送信する SMTP
メッセージに X-Header を追加できます。メッセージに追加する X-Header の形式は
RFC 822 に準拠する必要があります。ASCII 文字以外の文字が X-Header に含まれる
場合には、エンコードは RFC 2047 に準拠する必要があります。
Enterprise Vault がこれらのヘッダーを認識し、メッセージのインデックスに追加するに
は、X-Header をポリシーの X-Header リストに追加します。Enterprise Vault は、大文
字と小文字を区別してすべての X-Header の名前と値を扱うので、メッセージに表示さ
れるとおりに X-Header を X-Header リストに追加する必要があります。
処理する X-Header それぞれに、次の情報を指定します。
■
X-Header 名前。 たとえば、X-Company-ID。
■
X-Header に含まれる値の種類 (文字列、整数、日時)。
■
X-Header を Enterprise Vault 検索基準の検索可能に追加できるかどうか。
■
X-Header を検索基準の取得可能で返せるかどうか。
メッセージには同じ X-Header の複数のインスタンスを追加できます。 Enterprise Vault
は、最初の値のみをインデックス付けします。
Enterprise Vault のメッセージに複数のプロパティを追加してインデックス付けする場合
は、X-Kvs-IndexData という特別な Enterprise Vault X-Header を使うと効率が上がる
ことがあります。
X-Kvs X-Header について
このセクションでは、サードパーティ製のアプリケーションや MTA がメッセージに追加し
てポリシーやターゲットの設定を上書きできる特別な Enterprise Vault X-Header につ
いて説明します。 これらの X-Header は「X-Kvs」から始まります。 Enterprise Vault は
「X-Kvs」のヘッダーを認識して処理します。ポリシープロパティの X-header 一覧にこれ
らを追加する必要はありません。
同じ X-Header の複数のインスタンスがメッセージに含まれる場合は、Enterprise Vault
は最初のインスタンスのみを使用し、それ以外を無視します。
ポリシーの X-Header リストに追加する X-Header と同じように、Enterprise Vault はこれ
らの特別な X-Header の名前と値の大文字と小文字を区別します。
35
第 4 章 SMTP アーカイブの設定
保持カテゴリと SMTP ポリシーの設定
X-Kvs-ArchiveId
X-Kvs-ArchiveId はメッセージを格納するアーカイブの ID を示します。例:
X-Kvs-ArchiveId: 160EEB78D4253BE40AA8EBEBA09C7DFEE1210000evserver1
このヘッダーを使うと、メッセージのターゲットアドレスに設定されているアーカイブとは異
なるアーカイブを特定できます。
たとえば、メッセージはターゲットアドレスの [email protected] に送られますが、
そのターゲットアドレスに設定されているアーカイブは journal1 です。 X-Kvs-ArchiveId
がメッセージに追加された場合、Enterprise Vault は、journal1 ではなく、X-Header で
特定されたアーカイブにメッセージを保存します。
X-Kvs-IndexData
X-Kvs-IndexData はインデックス付けする Enterprise Vault に 1 つ以上のプロパティを
提供するのに使えます。 標準 X-Header を使用し、X-Header ごとに 1 つのプロパティ
だけを追加できます。 X-Kvs-IndexData ヘッダーでは、1 つの X-Header で複数のプ
ロパティを追加できます。 ヘッダーの内容は XML を使って指定します。XML 要素、属
性名、値の大文字と小文字は区別されます。
次の例では、Enterprise Vault の 2 つのプロパティをインデックスに追加します。
X-Kvs-IndexData: <ARCHIVED_ITEM version="1.0"><PROPSET
NAME="EVXHDR"><PROP NAME="App" type="string" RESULTS="true"
SEARCH="true">ChatApp1</PROP></PROPSET><PROPSET NAME="EVXHDR"><PROP
NAME="Dept" type="integer" RESULTS="true"
SEARCH="true">5</PROP></PROPSET></ARCHIVED_ITEM>
最初のプロパティ EVXHDR.App に値 ChatApp1 があります。 このプロパティは検索可
能であり、取り込み可能です。
2 つ目のプロパティは値が 5 の EVXHDR.Dept です。 このプロパティも検索可能であ
り、取り込み可能です。
X-Kvs-IndexData ヘッダーに指定した値については、次のことに注意してください。
■
XML 値は RFC 822 の構文規則に従って省略できます。
■
XML で国別文字を使うには、全体のヘッダー値を RFC 2047 の指定どおりにエン
コードする必要があります。
UTF-8 エンコードを適用した場合にヘッダー値がどのように表示されるかを次の例に
示します。
X-Kvs-IndexData:
=?UTF-8?B?PEFSQ0hJVkVEX0lURU0gdmVyc2lvbj0iMS4wIj48UFJP… ==?=
XML の特定の単語のみをエンコードすることはできません。同様に、XML prolog で
エンコードを指定することは適切ではありません。次に例を示します。
X-Kvs-IndexData: <ARCHIVED_ITEM version="1.0" encoding="UTF-8"> ...
</ARCHIVED_ITEM>
36
第 4 章 SMTP アーカイブの設定
保持カテゴリと SMTP ポリシーの設定
X-Kvs-MessageType
X-Kvs-MessageType はメッセージの種類を識別します。例: X-Kvs-MessageType:
Bloomberg
このヘッダーを使ってアーカイブ時に Enterprise Vault がメッセージに割り当てる
Vault.MsgType プロパティの値が上書きされます。 デフォルトでは、SMTP アーカイブ
を使用してメッセージをアーカイブする場合は、Enterprise Vault は値 SMTP.Mail を
Vault.MsgType プロパティに割り当てます。
Vault.MsgType プロパティの値は、Discovery Accelerator などの検索アプリケーション
で検索するメッセージのフィルタ処理に使用できます。 たとえば、SMTP アーカイブを
使って Bloomberg メッセージをアーカイブする場合には、メッセージの種類が Bloomberg
として識別される必要があります。 メッセージの種類が Bloomberg に設定されていない
場合、メッセージは Bloomberg メッセージの Discovery Accelerator 検索に含まれませ
ん。
X-Kvs-OriginalLocation
X-Kvs-OriginalLocation はメッセージに設定するコンテンツソース内の場所を識別しま
す。 元の場所はメッセージが存在するコンテンツソースのフォルダを示します。 これは最
上位レベルのフォルダの名前またはフォルダパスに設定できます。 例:
X-Kvs-OriginalLocation: CompanyA ¥ ProductB ¥ CustomerC
SMTP ジャーナルでは、SMTP アーカイブタスクは、受信ボックスのすべてのメッセージ
をアーカイブします。選択 SMTP ジャーナルまたは SMTP メールボックスジャーナルで
は、タスクはターゲットアドレスが送信者、受信者、またはその両方であるかどうかに応じ
て受信ボックス、送信済みアイテムフォルダ、またはその両方のメッセージを格納します。
X-Kvs-OriginalLocation ヘッダーをメッセージに追加して、メッセージに別のアーカイブ
フォルダを指定できます。メッセージに上の例の X-Header が含まれる場合、タスクは次
の場所にメッセージを格納します。
トップレベルフォルダ: CompanyA
サブフォルダ: ProductB
サブフォルダ: CustomerC
フォルダ構造が存在しない場合、メッセージを格納するとき、タスクによりフォルダが作成
されます。
X-Kvs-RetentionCategory
X-Kvs-RetentionCategory は、メッセージに割り当てる保持カテゴリの ID を提供します。
例: X-Kvs-RetentionCategory:
1505EB2CDB9C6AA44B30335E4A785F98C1b10000evserver1
このヘッダーを利用し、メッセージのターゲットアドレスに設定されている保持カテゴリとは
異なる保持カテゴリを特定できます。
37
第 4 章 SMTP アーカイブの設定
サイトの Enterprise Vault SMTP サーバーの設定
たとえば、メッセージはターゲットアドレスの [email protected] に送られ、そのター
ゲットアドレスに設定されている保持カテゴリは 7years です。 X-Kvs-RetentionCategory
がメッセージに追加された場合、Enterprise Vault は、7years ではなく、X-Header で特
定された保持カテゴリを適用します。
アーカイブで特定の X-Header を含むメッセージを検索する
Enterprise Vault による検索では、Discovery Accelerator や高度な検索機能を使って
特定の X-Header の名前や値を含むメッセージをアーカイブで検索できます。Enterprise
Vault による検索で、最初に[環境設定]ダイアログボックスのカスタムフィールドの表示を
オンにする必要があります。この設定手順については、Enterprise Vault による検索のオ
ンラインヘルプを参照してください。
Enterprise Vault が X-Header リストのヘッダーや X-Kvs ヘッダーを含むメッセージに
インデックス付けすると、カスタムインデックスのプロパティセット EVXHDR に X-Header
名が追加されます。検索条件で、EVXHDRX-Header_name 形式(たとえば、EVXH
R.X-CompanyID や EVXHDR.X-Kvs-ArchiveId)で X-Header 名を指定します。
X-Header 名と値は大文字と小文字を区別します。
サイトの Enterprise Vault SMTP サーバーの設定
Enterprise Vault の初回設定が完了したら、このセクションの説明に従って Enterprise
Vault SMTP サーバーの SMTP 接続を設定します。
これらの設定は Enterprise Vault ディレクトリに格納され、サイト内の各 Enterprise Vault
SMTP サーバーに伝達されます。 Enterprise Vault SMTP サーバーで Enterprise Vault
Admin サーバーを起動または再起動すると、その SMTP サーバーの設定がディレクトリ
の設定と同期します。
Enterprise Vault 管理コンソールでは、SMTP サーバー設定は[ターゲット] > [SMTP]
のコンテナのプロパティにあります。
Enterprise Vault SMTP サーバーを設定するには
1
Enterprise Vault 管理コンソールをホストするコンピュータで、Vault Service アカウ
ントまたは SMTP 管理者ロールを持つアカウントとしてログオンします。
2
Enterprise Vault 管理コンソールを開きます。
3
ナビゲーションペインで、サイトを展開し、[ターゲット]コンテナを展開します。
4
[SMTP]コンテナを右クリックし、[プロパティ]を選択します。
5
SMTP プロパティダイアログボックスが表示されます。
ダイアログボックスの初回表示時には、[設定の構成...]をクリックし、SMTP サーバー
設定ウィザードを起動します。
このウィザードで、SMTP サーバーの次の設定を構成できます。
38
第 4 章 SMTP アーカイブの設定
サイトの Enterprise Vault SMTP サーバーの設定
SMTP ポート
SMTP サーバーの応答準備ポート。デフォルトでは、SMTP サー
バーは 25 番ポートで応答準備します。 指定したポートが各
SMTP サーバーで開いていること確認してください。
最大メッセージサイズ
SMTP サーバーが受け入れる SMTP メッセージの最大サイズ。
最大メッセージサイズを指定しない場合、メッセージのサイズに
は制限がありません。
認証
Enterprise Vault SMTP サーバーに接続するとき、MTA により
使用される資格情報を定義します。
接続するホストに接続時に認証を使用させる場合、使用する必
要がある資格情報を入力します。 ユーザー名は user@domain
の形式で指定します。ユーザー名を既存の電子メールアドレスま
たは Active Directory のアカウントにする必要はありません。
デフォルトでは認証が必要です。
次のとおり平文認証を制御できます。
接続のセキュリティ
■
平文認証を許可しない
■
TLS の有無にかかわらず常に平文認証を許可する
■
TLS が有効であるときにのみ平文認証を許可する
次の接続のどれを許可するかを指定します。
■
暗号化された接続のみ
■
暗号化されていない接続のみ
■
暗号化された接続と暗号化されていない接続の両方
デフォルトでは、暗号化された接続だけが許可されます。
暗号化された接続をサポートするには、有効な PFX または
PKCS#12 (.p12) 証明書ファイルを用意する必要があります。
p.41 の 「SSL/TLS 証明書の入手」 を参照してください。
このウィザードでは資格情報をインストールできます。
39
第 4 章 SMTP アーカイブの設定
サイトの Enterprise Vault SMTP サーバーの設定
接続の制御
Enterprise Vault SMTP サーバーに接続できるコンピュータを
制御できます。 接続の制御リストにコンピュータを追加しない場
合、すべてのコンピュータが Enterprise Vault SMTP サーバー
に接続できます。 1 つ以上のコンピュータをリストに追加する場
合、リストに登録されているコンピュータだけが接続できます。
次の形式のいずれかを使用して接続するホストを指定できます。
■
ホスト名
■
ホスト名の接尾辞
■
ホスト名のパターン
■
IPv4
■
CIDR 表記による IPv4 範囲
■
IPv6
■
CIDR 表記による IPv6 範囲
p.40 の 「接続するホストの名前または IP アドレスの入力」 を参
照してください。
値を入力する際に使用する形式を選択します。 次に、指定され
た形式で名前または IP アドレスを入力します。
代わりに、.csv ファイルから値をインポートできます。 各ホストは
host_name_or_address, format として新しい行でリストに登録
されているはずです。
接続するホストの名前または IP アドレスの入力
このセクションでは、SMTP サーバーに接続するホストを指定するために使用できる形式
についてより詳しく説明します。
■
ホスト名 接続するホストの FQDN を指定します。 英数文字とハイフン「-」だけが許可
されます。 連続したドットは許可されません。
ホスト名の例:
server.example.com
server-NY.example.com
■
ホスト名の接尾辞。 ドメイン名を指定すると、そのドメインのすべてのホストからの接続
を許可できます。
ホスト名の接尾辞の例: example.com
これにより、ホスト server-NY.example.com を含む、ドメイン example.com からの
接続が可能になります。
■
ホスト名のパターン。 英数文字と文字 (0-9、a-z、*、[]) を使用し、正規表現として許
可されるホスト名を指定します。 他の特殊文字と連続したドットは許可されません。
ホスト名のパターンの例: server[1-2]*.example.com
40
第 4 章 SMTP アーカイブの設定
サイトの Enterprise Vault SMTP サーバーの設定
これはパターン、server1.example.com や server2-NY.example.com のような、パ
ターンと一致する名前を持つホストからの接続を可能にします。
■
IPv4. ホストの IP アドレスを IPv4 形式 nnn.nnn.nnn.nnn で指定します。nnn は 0
~ 255 の数字です。 示されているドット以外の特殊文字は許可されません。 連続し
たドットは許可されません。
IPv4 アドレスの例: 192.168.1.2
■
CIDR 表記の IPv4 アドレス範囲。 IPv4 アドレスの範囲を形式 nnn.nnn.nnn.nnn/rr
で指定します。nnn.nnn.nnn.nnn はネットワークの IPv4 アドレスです。rr はサブネッ
トマスクを示す 1 ~ 32 の数字であり、許可されるアドレス範囲を算定するために使
用されます。 追加のドット、スラッシュ、または他の特殊文字は許可されません。
CIDR 表記の IPv4 アドレス範囲の例: 192.168.1.0/24
この例は、範囲が 192.168.1.255 ~ 192.168.1.0 のアドレスを示しています。
■
IPv6 ホストの IP アドレスを IPv6 形式 nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn
を使用して指定します。nnnn には 16 進数文字 (0-9、A-F、a-f) を含めることができ
ます。 示されているコロン以外の特殊文字は許可されません。 連続したコロンは許
可されません。
IPv6 アドレスの例: fd9b: cd26: df9c: fb4e: 0000:0000: 0000:0001
■
CIDR 表記の IPv6 アドレス範囲。 IPv6 アドレスの範囲を形式
nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn/rrr で指定します。
nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn:nnnn はネットワークの IPv6 アドレスで
す。rrr サブネットマスクを示す 1 ~ 128 の数字であり、許可されるアドレス範囲を算
定するために使用されます。 図のように、16 進数文字、コロン、スラッシュのみを使
用できます。 IPv6 範囲の端に 2 つの連続したコロンを使用することもできます。 そ
の他の特殊文字も許可されません。
CIDR 表記の IPv6 アドレス範囲の例: 2001:db8:1234::/48
この例は、範囲 2001:db8:1234:0000:0000:0000:0000:0000 ~
2001:db8:1234:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff のアドレスを示しています。
SSL/TLS 証明書の入手
次の種類の証明書が SMTP 接続セキュリティでサポートされます。
■
信頼できるサードパーティまたは認証局(CA)が署名する商用証明書
■
Windows PKI が生成した証明書 (Microsoft 社の証明書サービス)
■
プライベートの (自己署名付き) 証明書
■
サブジェクトの別名 (SAN) 証明書
■
ワイルドカード証明書
41
第 4 章 SMTP アーカイブの設定
サイトの Enterprise Vault SMTP サーバーの設定
承認済み認証局 (CA) からの証明書を要求するのに適したツールを使うことができます。
たとえば、Enterprise Vault インストールフォルダにインストールした OpenSSL を使うこ
とができます。
VeriSign 証明書を要求する場合は、サーバープラットフォームとして「Microsoft」を指定
します。 この場合には、ルート CA に信頼チェーンを確立するためにクライアントに必要
なすべての中間証明書が、受信する証明書に含まれます。
サーバーの証明書および専用キーは PFX か PKCS#12 ファイルに置く必要があります。
このファイルはパスワードを使用して暗号化する必要があります。
SSL/TLS 証明書を入手するには
1
サイトに SMTP サーバーが 1 つのみある場合は、手順 6 に進みます。
2
Enterprise Vault インストールフォルダ内にある openssl.cnf のバックアップコピー
を作成します。たとえば、C:¥Program Files (x86)¥Enterprise Vault です。
3
編集するために openssl.cnf を開きます。
4
次の行の先頭から # を削除することによって openssl.cnf の次の行のコメントを解
除します。
# req_extensions = v3_req # The extensions to add to a certificate
request
5
サイト内のすべての SMTP サーバーを指定するため、以下の例で示すように、
openssl.cnf の [ v3_req ] セクションに行を追加します。
subjectAltName = @alt_names
[alt_names]
DNS.1 = evserver1.example.local
DNS.2 = evserver2.example.local
DNS.3 = evserver3.example.local
DNS.4 = evserver4.example.local
6
次の OpenSSL 構文を使って証明書要求とキーを作成します。
openssl req -config openssl.cnf -new -nodes -keyout server.key
-out server.csr
ここで、server.key は証明書キーを含むファイルの名前、server.csr は証明書署名
要求(CSR)を含むファイルの名前です。
組織についての情報の入力を求めるメッセージが表示されます。 オプションのフィー
ルドを空白のままにするには、ピリオドを入力します。 次のフィールドがあります。
■
[国名] は組織の本拠地のある国です。
■
[州名または県名] は組織の本拠地のある都道府県です。 省略可能。
42
第 4 章 SMTP アーカイブの設定
SMTP ターゲットアドレスの追加
■
[地域名] は組織の本拠地のある市区町村です。 省略可能。
■
[組織名] は組織の名前です。
■
[組織単位名] は組織内の要求中の部門です。 省略可能。
■
[共通名]は、MTA が SMTP 接続を作成する Enterprise Vault サーバーのエ
イリアスの完全修飾ドメイン名です。
■
[電子メールアドレス]は電子メールアドレスです。 省略可能。
■
[パスワードの変更]は、証明書要求で送信される余分な属性です。 オプション
■
[オプションの会社名]は、会社の名前です。 省略可能。
2 つのファイルが生成されます。 CA に CSR ファイルを送信し、キーファイルを保
有する必要があります。
7
次に、専用キーを使用して、CSR に署名します。
サイトに SMTP サーバーが 1 つのみある場合は、次のコマンドを使って CSR に署
名します。
openssl x509 -in server.csr -out server.pem -req -signkey
server.key -days 365
サイトに SMTP サーバーが複数ある場合は、次のコマンドを使って CSR に署名し
ます。
openssl x509 -in server.csr -out server.pem -req -signkey
server.key -days 365 -extensions v3_req -extfile openssl.cnf
ここで、フォルダには server というファイルが 1 つ含まれているはずです。pem は、
サーバーの証明書です。
8
次のコマンドを使って証明書とキーを PKCS#12 (.p12) ファイルにエクスポートし、
そのファイルを暗号化します。
openssl pkcs12 -export -in server.pem -inkey server.key -out
server.p12 -descert
メッセージが表示されたら、ファイルを保護するパスワードを入力します。
SMTP ターゲットアドレスの追加
SMTP ターゲットは、Enterprise Vault SMTP サーバーに送信された SMTP メッセージ
の中で Enterprise Vault が探す SMTP アドレスです。 SMTP ターゲットアドレスは、サ
イトにあるすべての Enterprise Vault SMTP サーバーの設定に追加されます。 複数の
Enterprise Vault SMTP サーバーを含む環境では、いずれの SMTP サーバーもター
ゲット電子メールアドレスを含むメッセージを処理できます。
43
第 4 章 SMTP アーカイブの設定
SMTP ターゲットアドレスの追加
SMTP サーバーが Enterprise Vault のメッセージを認識するために、SMTP ルーティン
グアドレスをターゲットとして追加します。 ルーティングアドレスは、メッセージを Enterprise
Vault SMTP サーバーに送信するために MTA が使う SMTP アドレスです。 選択 SMTP
ジャーナルまたは SMTP メールボックスジャーナルを実装する場合は、アーカイブタスク
がアーカイブするメッセージを選択するために使うその他のアドレスをターゲットとして追
加する必要もあります。
デフォルトでは、メッセージに X-RCPT-TO フィールドのターゲット SMTP アドレスが含
まれる場合には、SMTP アーカイブタスクは、関連付けられている SMTP ポリシーの設
定に従ってメッセージをアーカイブします。選択 SMTP ジャーナルまたは SMTP メール
ボックスジャーナルを実装する場合は、一部のターゲットプロパティを追加設定する必要
があります。
p.44 の 「選択 SMTP ジャーナルの追加設定」 を参照してください。
ターゲットアドレスを書き換えてアーカイブの負荷を複数の Enterprise Vault ストレージ
サーバーに分散する予定がある場合は、SMTP ルーティングアドレスとエイリアスのアド
レスを SMTP ターゲットとして追加する必要があります。
p.50 の 「ターゲットアドレスの書き換えについて」 を参照してください。
SMTP ターゲットアドレスを追加するには
1
ナビゲーションペインで、[ターゲット] > [SMTP]に移動します。
2
[SMTP]コンテナを右クリックし、[新規] > [ターゲット電子メールアドレス]を選択し
ます。
新規 SMTP ターゲットウィザードが起動します。
3
user @ domain の形式でターゲットアドレスを入力します。 ワイルドカード文字は
SMTP ターゲットアドレスを指定するときは許可されません。
4
ターゲットアドレスを含むメッセージに適用する SMTP ポリシーと保持カテゴリを入
力します。 [次へ]をクリックします。
5
これらのメッセージを格納するアーカイブを選択します。 [次へ]をクリックします。
6
ターゲットプロパティの概略が表示されます。 [完了]をクリックします。
7
新しいターゲットアドレスに送信されたメッセージのアーカイブを開始するには、
Enterprise Vault SMTP サーバーで SMTP アーカイブタスクを再起動します。 サ
イトに複数の Enterprise Vault SMTP サーバーが存在する場合、各 SMTP サー
バーで SMTP アーカイブタスクを開始する必要があります。
選択 SMTP ジャーナルの追加設定
選択 SMTP ジャーナルまたは SMTP メールボックスジャーナルを実装する場合は、次
の追加設定を実行する必要があります。
■
ターゲットとしてルーティングアドレスと選択したアドレスを両方とも追加します。
44
第 4 章 SMTP アーカイブの設定
SMTP アーカイブタスクの追加
■
サイトのプロパティを開き、[詳細]タブを選択します。
[一覧表示する設定の種類]ボックスフィールドで、[SMTP]を選択します。
[選択ジャーナルアーカイブ]の値が[はい]であることを確認します。
値が[いいえ]である場合、設定を選択し、[修正]をクリックします。 この設定の値を
[はい]に変更し、[OK]をクリックします。 アーカイブタスクは、メッセージのすべての
フィールド (X-RCPT-TO、To、CC、BCC、From、Sender) でターゲットアドレスを検
索します。
設定を適用し、サイトのプロパティのダイアログボックスを閉じます。
■
各 SMTP ターゲットアドレスのプロパティダイアログを開き、ターゲットアドレスを含む
メッセージをアーカイブタスクに保存させるアーカイブに基づき、チェックボックスの[こ
の SMTP アドレスに対して送受信されるメッセージをアーカイブ化する]を設定しま
す。 次の点を考慮し、このチェックボックスを選択するかどうかを判断します。
■
選択したアドレスがターゲットの場合は、チェックボックスにチェックマークを付け
ます。それにより、ターゲットと関連付けられているアーカイブにこのターゲットアド
レスを含むメッセージをアーカイブタスクが保存します。
■
ターゲットがルーティングアドレスであり、関連付けられているジャーナルアーカイ
ブにこのアドレスへのメッセージを格納するようにアーカイブタスクを設定する場
合、チェックボックスを選択します。 このターゲットアドレスのメッセージに、選択し
たターゲットアドレスも含まれる場合には、タスクはルーティングアドレスのアーカ
イブと選択したターゲットアドレスのアーカイブにメッセージを格納します。
■
ルーティングアドレスがターゲットで、選択したターゲットアドレスに関連付けられ
たアーカイブにのみメッセージを格納する場合は、チェックボックスのチェックマー
クをはずします。
これらの設定の変更を適用するには、Enterprise Vault SMTP サーバーで SMTP アー
カイブタスクを再起動する必要があります。 サイトに複数の Enterprise Vault SMTP サー
バーが存在する場合、各 SMTP サーバーで SMTP アーカイブタスクを開始する必要が
あります。
SMTP アーカイブタスクの追加
Enterprise Vault SMTP サーバーは SMTP アーカイブタスクを 1 つのみホストできま
す。各アーカイブタスクは、独自のローカル SMTP 保存フォルダを必要とします。アーカ
イブタスクの実行に使われるアカウントには、保存フォルダに対するフルアクセス権が必
要です。
45
第 4 章 SMTP アーカイブの設定
SMTP アーカイブタスクの追加
SMTP アーカイブタスクを追加するには
1
管理コンソールを開き、Enterprise Vault[サーバー] > [サーバー] > [タスク]に移
動します。
2
[タスク]コンテナを右クリックし、[新規]、[SMTP アーカイブタスク]の順に選択し、
新しいタスクページを開きます。
3
SMTP アーカイブタスクの必要な情報(SMTP 保存フォルダに適切なフォルダなど)
を入力します。
SMTP アーカイブタスクは、Enterprise Vault SMTP サーバーが SMTP 保存フォルダ
に置いた .eml メッセージファイルを処理します。 タスクは各ファイルを調べ、ファイルが
アーカイブ対象かどうかを判断します。 タスクは SMTP ポリシーとターゲットの設定に従っ
てメッセージをアーカイブします。
ポリシーに登録されている X-Header がメッセージに含まれる場合、メッセージのアーカ
イブ時にそれらにインデックスが付けられます。 メッセージに「X-Kvs」X-Header が含ま
れる場合、これらのヘッダーの値のより、ポリシーとターゲットの設定が上書きされます。
次の条件のいずれかが満たされるとき、アーカイブタスクはメッセージファイルを保存フォ
ルダから削除します。
■
タスクがメッセージを正常にアーカイブした後。
■
アーカイブ対象のターゲットアドレスがメッセージに含まれない場合。 これは、ターゲッ
トルーティングアドレスの[この SMTP アドレスに対して送受信されるメッセージをアー
カイブ化する]チェックボックスにチェックマークを付けていない場合に、選択 SMTP
ジャーナルや SMTP メールボックスジャーナルで起きる場合があります。
SMTP サービスおよび SMTP アーカイブタスクは継続的に実行されます。 SMTP サー
ビスが停止すれば、Enterprise Vault は SMTP サービス再起動を試みます。 アーカイ
ブタスクを停止した場合、SMTP サービスも停止するかどうかを確認するメッセージが表
示されます。 SMTP サービスを続ける場合、引き続きファイルが保存フォルダに追加さ
れます。
保存フォルダのファイルを処理するときに、アーカイブタスクは一定の間隔でチェックポイ
ントを実行します。タスクのプロパティの[詳細]タブでチェックポイント間隔を変更できま
す。
SMTP 保存フォルダについて
各 SMTP アーカイブタスクには固有の保存フォルダが必要です。 Enterprise Vault
SMTP サーバーは、アーカイブタスクを処理するために、.eml メッセージファイルをフォ
ルダに入れます。
保存フォルダパスは次の条件に従う必要があります。
■
フォルダはローカルドライブ上に置く必要があります。
■
フォルダには UNC パスを指定できません。
46
第 4 章 SMTP アーカイブの設定
SMTP アーカイブタスクの追加
■
フォルダパスで許可される最大長は 207 文字です。
■
DBCS 文字と非 ANSI 文字はフォルダのパスに含めることができません。
SMTP サーバーと SMTP アーカイブタスクが実行されるアカウントには、保存フォルダへ
の完全アクセスを与える必要があります。 このフォルダには機密なデータが含まれるた
め、他のアカウントがこのフォルダにアクセスしたり、アクセスを継承したりしないようにしま
す。
保存フォルダはウイルススキャンから除外する必要があります。
保存フォルダはメッセージファイルがフォルダに置かれた時間に従って整理されます。
時間は UTC 時間として指定されます。 次に例を示します。
Mail Root (Holding folder)
26 (day of month)
15 (hour)
30 (min)
5cd6a8ba01cc51dd00000001.eml (actual email)
6feb03d801cc2f0f00000001.eml
アーカイブタスクでメッセージファイルをアーカイブできない場合は、ファイルが保存フォ
ルダの Failed という名前のフォルダに移動します。Failed フォルダは、メッセージファ
イルが入っている minute フォルダのサブフォルダです。
デフォルトでは、アーカイブタスクは、アーカイブが有効になっているターゲットアドレスを
含まないメッセージを保存フォルダから削除します。SMTP サイト詳細設定、[受信者ま
たは一致するターゲットがないメッセージを削除する]を使用してこの動作を変更できま
す。 [いいえ]にこのオプションを設定した場合、アーカイブが有効になっていない一致
するターゲットアドレスを含まないメッセージは NoMatchingTarget フォルダに移動され
ます。 このフォルダは minute フォルダの下で必要に応じて作成されます。そのような処
理をレポートするには、SMTP サイト詳細設定[メッセージがアーカイブ化有効ターゲット
を含まないときのアクションをログに記録する]を有効にします。 [受信者または一致する
送信先がないメッセージを削除します]オプションを[いいえ]に設定すると、保存フォル
ダの領域がすぐに埋まる場合があることに注意してください。
次の手順では、保存フォルダの場所の変更方法を説明します。 この手順はサイトの
Enterprise Vault SMTP サーバーが単一か複数かによって変わります。
47
第 4 章 SMTP アーカイブの設定
SMTP アーカイブタスクの追加
Enterprise Vault 複数の SMTP サーバーがあるサイトで保存フォルダの場所を変更す
る方法
1
Windows サービスコンソールで、Enterprise Vault SMTP サービスを停止します。
SMTP サービスが停止中に、サイトの別の Enterprise Vault SMTP サーバーの
SMTP サービスと SMTP アーカイブタスクが新しい SMTP メッセージを受信および
処理します。
2
SMTP アーカイブタスクが保存フォルダにあるすべての保留電子メールファイルを
処理するまで待ちます。
SMTP アーカイブタスクがメッセージファイルの処理を完了すると、Enterprise Vault
管理コンソールでタスクを停止します。
3
SMTP アーカイブタスクのプロパティで、保存フォルダの場所を変更します。
4
Enterprise Vault SMTP サービスを再起動します。 アーカイブタスクは自動で再起
動します。
単一の Enterprise Vault SMTP サーバーがあるサイトで保存フォルダの場所を変更す
る方法
1
Enterprise Vault 管理コンソールで、SMTP アーカイブタスクを停止します。
2
[SMTP サービスの停止]を選択して[はい]をクリックします。
メモ: SMTP サービスを停止すると、接続を試行するすべてのホストが拒否されます。
SMTP サービスを長時間停止しないでください。
メモ: SMTP サービスを停止しないと、このサービスはメッセージを受け入れて保存
フォルダに保存し続けます。
3
新しい場所に既存の SMTP 保存フォルダのツリーをコピーします。
4
管理コンソールの SMTP 保存フォルダの場所を変更します。
5
Enterprise Vault SMTP アーカイブタスクを開始します。 タスクを開始すると
Enterprise Vault は自動的に SMTP サービスを開始します。
アーカイブ済みメッセージのセーフコピーの保存
Enterprise Vault は SMTP メッセージのセーフコピーを格納するために SMTP 保存フォ
ルダを使用しません。 [はい、元の場所に保持します]のセーフコピー設定があるボルト
ストアに SMTP メッセージをアーカイブするとき、Enterprise Vault はセーフコピーをスト
レージキューに維持します。
48
第 4 章 SMTP アーカイブの設定
SMTP アーカイブタスクの追加
これらのセーフコピーの十分な容量がストレージキューの場所にあることを確認する必要
がある場合があります。
ストレージキューについて詳しくは『管理者ガイド』を参照してください。
タスクの概略レポート
SMTP アーカイブタスクは、フォルダ
Enterprise_Vault_installation_folder¥Reports¥SMTP¥SMTP_task_name で概
略レポートとエラーログレポートを生成します。
アーカイブタスクのプロパティの[詳細]タブで、概略レポートを生成する間隔を変更でき
ます。
49
5
ターゲットアドレスの書き換
えの設定
この章では以下の項目について説明しています。
■
ターゲットアドレスの書き換えについて
■
ターゲットアドレスの書き換えを設定する手順
■
SMTP ターゲットアドレスの追加
■
ターゲットアドレスのエイリアスの追加
ターゲットアドレスの書き換えについて
1 つまたは 2 つの SMTP ルーティングアドレスを使って Enterprise Vault に大量の
SMTP トラフィックを送信する場合は、複数の Enterprise Vault SMTP サーバー全体に
着信メッセージを分散する負荷分散ソリューションを使うことができます。たとえば、単純
な負荷分散ソリューションでは、Enterprise Vault SMTP サーバーの DNS で MX レコー
ドのユーザー設定を等しく設定します。
単一の SMTP ルーティングアドレスを使って Enterprise Vault にメッセージを送信する
Enterprise Vault SMTP ジャーナルの設定では、すべてのメッセージはルーティングア
ドレスと関連付けられたアーカイブに保存されます。各 SMTP サーバーでターゲットアド
レスの書き換えを実装すると、複数のアーカイブと Enterprise Vault ストレージサーバー
にアーカイブの負荷を分散できます。ターゲットアドレスを書き換えて、各 SMTP サー
バーに着信したメッセージを異なるターゲットアドレスにリダイレクトしてアーカイブします。
以降のセクションでは、Enterprise Vault SMTP サーバーでターゲットアドレスの書き換
えを設定する方法について説明します。このマニュアルでは、DNS MX レコードを設定
して負荷分散する方法については説明していません。
第 5 章 ターゲットアドレスの書き換えの設定
ターゲットアドレスの書き換えについて
図 5-1
アドレスを書き換えない SMTP ジャーナル
Enterprise Vault
SMTP サーバー
中継 MTA
(たとえばExchange
Server,
SMTP サーバー)
ジャーナル
アーカイブ
SMTPJournal
コピーされた または
ルーティングアドレス
[email protected],
に BCC 送信されたメッセージ
サーバー間の
負荷分散のために
使用するDNS MX
レコード
すべてのサーバーはルー
ティングアドレスSMTPjournal
@example.comに関連付けられ
たアーカイブ,
にメッセージを格納
図 5-1に、MX レコードのユーザー設定が等しく、複数の Enterprise Vault SMTP サー
バーに着信メッセージの基本的な負荷分散を行う環境例を示します。Enterprise Vault
環境の例では次のように設定しています。
■
すべての SMTP メッセージは [email protected] という同じ SMTP ルー
ティングアドレスに送信されます。
■
異なる Enterprise Vault SMTP サーバーに [email protected] の SMTP
メッセージを均等に分散します。
■
Enterprise Vault 管理コンソールで、[email protected] を SMTP ター
ゲットアドレスとして設定し、アーカイブを有効にします。このターゲットに設定するアー
カイブは SMTPjournal です。
この設定によって、すべての SMTP メッセージは SMTPjournal という 1 つのアーカ
イブに格納されます。
前の例では、複数の Enterprise Vault SMTP サーバーに SMTP トラフィックを分散しま
すが、すべてのサーバーは同じアーカイブにメッセージを格納します。複数のアーカイブ
にアーカイブの負荷を分散するには、SMTP サーバーでターゲットアドレスの書き換えを
実装します。次の図でこの例を示します。
51
第 5 章 ターゲットアドレスの書き換えの設定
ターゲットアドレスの書き換えについて
図 5-2
アドレスを書き換えた SMTP ジャーナル
Enterprise Vault
SMTP サーバー
中継 MTA
(たとえばExchange
Server,
SMTP サーバー)
ジャーナル
アーカイブ
SMTPJournal
コピーされた または
ルーティングアドレス
[email protected]
に BCC 送信されたメッセージ
サーバー間の
負荷分散のために
使用するDNS MX
レコード
すべてのサーバーはルー
ティングアドレスSMTPjournal
@example.comに関連付けられ
たアーカイブ
にメッセージを格納
図 5-2 の環境例では、次のように設定しています。
■
前の例のように、すべての SMTP メッセージは [email protected] とい
う同じ SMTP ルーティングアドレスに送信されます。
■
Enterprise Vault 管理コンソールで、[email protected] を SMTP ター
ゲットアドレスとして設定します。アドレスを書き換えると、異なるターゲットアドレスと
アーカイブにメッセージが送信されるので、このターゲットアドレスのアーカイブは有
効ではありません。
■
アドレスの書き換えを実装するには、それぞれの SMTP サーバーのエイリアスファイ
ルにエイリアスのエントリを手動で追加します。たとえば、最初の SMTP サーバーで、
エイリアスを SMTPserver1 にするとします。このサーバーが受信する各メッセージの
ターゲットルーティングアドレスは、[email protected] に書き換えられま
す。
2 番目の SMTP サーバーで、エイリアスを SMTPserver2 にすると、このサーバーが
受信する各メッセージのターゲットルーティングアドレスは
[email protected] に書き換えられます。以降のサーバーでも同様に書
き換えられます。
■
Enterprise Vault 管理コンソールで、各サーバーのエイリアスのアドレス
([email protected][email protected][email protected])を SMTP ターゲットアドレスとして設定し、アーカイ
ブを有効にします。
Enterprise Vault は、ターゲットアドレスに関連付けられたアーカイブにメッセージを
格納します。アーカイブの SMTPjournal1 はターゲットの
[email protected] に関連付けられ、アーカイブの SMTPjournal2 は
52
第 5 章 ターゲットアドレスの書き換えの設定
ターゲットアドレスの書き換えを設定する手順
ターゲットの [email protected] に関連付けられます。以降のアーカイ
ブも同様に関連付けられます。
ターゲットアドレスの書き換えを設定する手順
このセクションでは、Enterprise Vault SMTP サーバーでターゲットアドレスの書き換えを
設定する手順を示します。表に示されている順序でタスクを実行します。
ターゲットアドレスの書き換えを設定する手順
表 5-1
手順
作業
関連情報
手順 1
各 SMTP ルーティングアドレスとエイリア p.32 の 「SMTP メッセージのアーカイブ
スのアドレスに割り当てるアーカイブを決 の作成」 を参照してください。
定します。アーカイブが存在しない場合
は作成します。
手順 2
Enterprise Vault 管理コンソールで、
p.53 の 「SMTP ターゲットアドレスの追
SMTP のターゲットとして、ルーティング 加」 を参照してください。
アドレスとエイリアスのアドレスを追加しま
す。
手順 3
各 Enterprise Vault SMTP サーバーで、 p.54 の 「ターゲットアドレスのエイリアスの
適切なエイリアスのファイルにターゲットア 追加」 を参照してください。
ドレスのエイリアスを追加します。
SMTP ターゲットアドレスの追加
SMTP ターゲットアドレスを設定する前に、各ターゲットアドレスに割り当てるアーカイブ
を決定します。アーカイブが存在しない場合は作成します。アドレスを書き換えて異なる
アーカイブにメッセージをリダイレクトする場合でも、各 SMTP ルーティングアドレスに既
存のアーカイブを割り当てる必要があります。
Enterprise Vault 管理コンソールを使って SMTP ターゲットとして各ルーティングアドレ
スと各エイリアスのアドレスを追加します。新しいドメインの SMTP ターゲットアドレスを追
加すると、ドメインのエイリアスのファイルが自動的に作成されます。
SMTP ターゲットアドレスを追加するには
1
ナビゲーションペインで、[ターゲット] > [SMTP]に移動します。
2
[SMTP]コンテナを右クリックし、[新規] > [ターゲット電子メールアドレス]を選択し
ます。
新規 SMTP ターゲットウィザードが起動します。
53
第 5 章 ターゲットアドレスの書き換えの設定
ターゲットアドレスのエイリアスの追加
3
user @ domain の形式でターゲットアドレスを入力します。 ワイルドカード文字は
SMTP ターゲットアドレスを指定するときは許可されません。
4
ターゲットアドレスを含むメッセージに適用する SMTP ポリシーと保持カテゴリを入
力します。 [次へ]をクリックします。
5
これらのメッセージを格納するアーカイブを選択します。 [次へ]をクリックします。
6
ターゲットプロパティの概略が表示されます。 [完了]をクリックします。
7
SMTP ターゲットアドレスのプロパティダイアログを開きます。
ターゲットがエイリアスの作成先の SMTP ルーティングアドレスである場合は、[この
SMTP アドレスに対して送受信されるメッセージをアーカイブ化する]というチェック
ボックスのチェックマークをはずします。
ターゲットがエイリアスのアドレスの場合は、[この SMTP アドレスに対して送受信さ
れるメッセージをアーカイブ化する]チェックボックスに必ずチェックマークを付けま
す。
ターゲットアドレスのエイリアスの追加
Enterprise Vault 管理コンソールを使って SMTP ターゲットアドレスを追加する場合は、
サイトの各 Enterprise Vault SMTP サーバーにある次のフォルダにエイリアスのファイル
が自動的に追加されます。
Enterprise Vault installation folder¥SMTP¥DATA¥etc¥switch
エイリアスのファイルの名前はターゲットアドレスのドメイン部分です。たとえば、
[email protected] というターゲットアドレスを追加する場合には、エイリアス
のファイル名は example.com です。異なるドメインのターゲットを追加すると、Enterprise
Vault は、異なるドメインの別のエイリアスをファイル名として追加します。
エイリアスのファイルはすべての SMTP サーバーに自動的に追加されますが、1 台の
SMTP サーバーのエイリアスファイルに追加したエントリは、他の SMTP サーバーのエ
イリアスファイルに伝播されません。
Enterprise Vault 管理コンソールで、SMTP ターゲットアドレスとして各エイリアスのアド
レスを設定する必要があります。
p.53 の 「SMTP ターゲットアドレスの追加」 を参照してください。
ビルディングブロック環境では、サイトの SMTP サーバーのすべてでメッセージをアーカ
イブできるので、新しい SMTP サーバーにエイリアスのファイルをコピーする必要はあり
ません。
54
第 5 章 ターゲットアドレスの書き換えの設定
ターゲットアドレスのエイリアスの追加
ターゲットアドレスのエイリアスを追加するには
1
エイリアスを作成する Enterprise Vault SMTP サーバーにログオンします。ボルト
サービスのアカウントまたは SMTP 管理者ロールに割り当てられたアカウントを使っ
てログオンします。SMTP 管理者ロールには、メッセージ管理者ロールとメイン管理
者ロールにも含まれます。
2
Enterprise Vault installation folder¥SMTP¥DATA¥etc¥switch フォルダ
に移動します。
3
ファイル名にターゲットアドレスのドメインが含まれるエイリアスのファイルを検索しま
す。標準的なテキストエディタを使ってファイルを開きます。
4
次の形式でエイリアスのエントリを追加します。
incoming_name:alias redirect_name
incoming_name は、着信ルーティングアドレスのローカル名の部分です。
redirect_name は、メッセージをリダイレクトするターゲットアドレスのローカル名の部
分です。
たとえば、[email protected] から [email protected] に届
いた着信メッセージのターゲットアドレスを書き換えるには、example.com というエ
イリアスのファイルに次のエントリを追加します。
SMTPjournal:alias SMTPserver1
5
ファイルを保存します。
6
Enterprise Vault SMTP サービスを再起動します。このサービスは、Windows サー
ビスコンソールに表示されます。
55
6
PowerShell コマンドレット
この章では以下の項目について説明しています。
■
SMTP アーカイブの PowerShell のコマンドレットについて
SMTP アーカイブの PowerShell のコマンドレットについ
て
表 6-1 は Enterprise Vault 管理シェルが SMTP アーカイブ構成を管理するために提
供する PowerShell コマンドレットの一覧です。 コマンドレットについて詳しくは
『PowerShell コマンドレット』ガイドを参照してください。
表 6-1
SMTP アーカイブのための PowerShell コマンドレット
PowerShell cmdlet
説明
Get-EVSMTPHoldingFolder
現在の Enterprise Vault サーバーの SMTP アーカイブタスク
に設定している SMTP 保存フォルダの詳細を取り込みます。
Get-EVSMTPHoldingFolder は、Enterprise Vault 管理シェ
ルが自動的にインポートしない
Symantec.EnterpriseVault.PowerShell.Core.dll
によって提供されます。この モジュールをインポートする必要
があります。
Get-EVSMTPPolicy
既存の SMTP ポリシーのプロパティを取得します。
New-EVSMTPPolicy
新しい SMTP ポリシーを作成します。
Remove-EVSMTPPolicy
SMTP ポリシーを削除します。
Set-EVSMTPPolicy
既存の SMTP ポリシーのプロパティを更新します。
Get-EVSMTPTarget
既存の SMTP ターゲットのプロパティを取り込みます。
第 6 章 PowerShell コマンドレット
SMTP アーカイブの PowerShell のコマンドレットについて
PowerShell cmdlet
説明
New-EVSMTPTarget
新しい SMTP ターゲットアドレスを追加します。
Remove-EVSMTPTarget
SMTP ターゲットアドレスを削除します。
Set-EVSMTPTarget
既存の SMTP ターゲットアドレスのプロパティを更新します。
Get-EVSMTPServerSettings
サイトのすべての Enterprise Vault SMTP サーバーに適用す
る SMTP サーバー設定を取得します。
New-EVSMTPServerSettings
サイトのすべての Enterprise Vault SMTP サーバーに適用す
る SMTP サーバー設定を作成します。
Set-EVSMTPServerSettings
サイトのすべての Enterprise Vault SMTP サーバーに適用す
る SMTP サーバー設定を更新します。
Sync-EVSMTPServerSettings
指定した Enterprise Vault SMTP サーバーに、Enterprise
Vault ディレクトリの SMTP サーバー設定を同期します。
X-Header のリストを管理する方法について詳しくは、 get-help about_SMTPXHeaders
と入力してください。
次のコマンドは、SMTP サーバーへの入接続の認証の管理に関する情報を提供します。
■
get-help about_SMTPConnectionControlList
■
get-help about_SMTPEnumerations
■
get-help about_TlsCertificate
57
索引
E
Enterprise Vault SMTP サービス 13、28
EVXHDR インデックスのプロパティセット 36、38
Exchange Server
SMTP アーカイブを使ったジャーナル 26
中継 MTA として 17
ポリシーの作成 56
ポリシーのプロパティを取り込む 56
R
Remove-EVSMTPPolicy 56
Remove-EVSMTPTarget 57
RMS で保護されているアイテム 34
G
Get-EVSMTPHoldingFolder 56
Get-EVSMTPPolicy 56
Get-EVSMTPServerSettings 57
Get-EVSMTPTarget 56
M
MTA 13
N
New-EVSMTPPolicy 56
New-EVSMTPServerSettings 57
New-EVSMTPTarget 57
P
P1 形式 9
PowerShell のコマンドレット 56
SMTP サーバーすべての設定の更新 57
SMTP サーバーすべての設定の作成 57
SMTP サーバー設定の同期 57
情報
about_SMTPConnectionControlList 57
about_SMTPEnumerations 57
about_SMTPXHeaders 57
about_TlsCertificate 57
すべての SMTP サーバーの設定を取り込む 57
ターゲットの更新 57
ターゲットの削除 57
ターゲットの作成 57
ターゲットプロパティを取り込む 56
保存フォルダの詳細を取り込む 56
ポリシーの更新 56
ポリシーの削除 56
S
Set-EVSMTPPolicy 56
Set-EVSMTPServerSettings 57
Set-EVSMTPTarget 57
SMTP アーカイブ 15
インストール 28
概要 9
コンポーネント 9
ストレージキュー 48
設定 11~12
設定ウィザード 31
ポリシー 33
SMTP アーカイブタスク 13
チェックポイント 46
追加 45
停止 46
SMTP アーカイブの設定
SMTP ジャーナル 16、22
SMTP メールボックスジャーナル 21~22、24
選択 SMTP ジャーナル 18、24
SMTP サーバー 13
最大メッセージサイズ 39
接続設定 38
接続の暗号化
証明書ファイル 39
証明書ファイルの入手 41
接続の認証 39
設定の同期 38
ポート 39
利用可能な接続の指定 40
IP アドレスの形式 40
SMTP ジャーナル 11、16
索引
SMTP ターゲット
アドレス 14
追加 43
プロパティ 16
SMTP 保存フォルダ 14
メッセージファイルの削除 13
SMTP ポリシー 14
SMTP メッセージのアーカイブ 15、28、32
SMTP メールボックスジャーナル 21
追加設定 44
SSL/TLS 証明書
要求 41
Sync-EVSMTPServerSettings 57
T
TLS 認証 39
V
Vault.MsgType プロパティ
SMTP.Mail の値 37
ヘッダーで値を指定する 37
エイリアス
アドレス書き換えエイリアス 50
か
監視
SCOM 29
パフォーマンスモニタ 29
管理のロール 30
管理ロール 30
さ
ジャーナルレポート
形式 9
処理 34
設定手順 30
セーフコピー
設定 48
選択 SMTP ジャーナル 11、18
追加設定 44
選択ジャーナルアーカイブの設定 16、18、21
た
X
X-Header 34
RFC 35
X-Kvs-ArchiveId 36
X-Kvs header 35
X-Kvs-IndexData 36
XML 36
エンコード 36
X-Kvs-MessageType 37
X-Kvs-OriginalLocation 32、37
X-Kvs-RetentionCategory 37
X-RCPT-TO 9、16
インデックス付け 35
検索条件で指定 38
ポリシー 14
X-Header のインデックス付け 35
あ
アーカイブ
X-Header でアーカイブを指定する 36
アーカイブフォルダ
SMTP メッセージに使用 32
ヘッダーでフォルダを指定する 37
メールボックスとの同期 32
アドレスの書き換え 50
アドレスの配送 10、44
ターゲットアドレス 14、43
単一インスタンスストレージ 12、32
は
配布リスト
ターゲット 19
負荷分散 17
保持カテゴリ
作成 33
ヘッダーでの指定 37
保存フォルダ 14
形式 46
設定 46
場所の変更 47
メッセージファイルの削除 46
保存フォルダのメッセージファイルの削除 13、46
ポリシー 14
作成 34
プロパティ 33
ボルトストア 28
ま
メッセージにインデックスのプロパティを追加する 35~36
59
索引
ら
利用可能な接続の IP アドレスの形式 40
レポート
SMTP アーカイブタスク 29、49
ライセンスと使用法の概略 29
60
Fly UP