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「Hondaの社会活動2005」全文
H o n d a の 社 会 活 動 2 0 0 5 H o n d a の 社 会 活 動 2 0 0 5 Honda社会活動年次レポ ート 本冊子は古紙パルプ配合率70%、 ケナフパルプ配合率10%の再生紙と大豆インキを使用しています。 ごあいさつ Hondaは 創 業 以 来 、夢 の 実 現 に 向 け て 挑 戦 し 続 け ること を 原 動 力 に 歩 ん で き まし た 。「 世 界 中 の お 客 様 に 喜 び を 提 供 し た い 」と い う 企 業 理 念 に 基 づ き 、質 の 高 い 商 品 を 適 正 な 価 格 で お 客 様 に お 届 け す ること で 、そ の「 夢 」を 一 つ ひ と つ カタチ にしてきました 。 そして 、人 々 の 暮らしや 社 会 に 役 立 つ 商 品 、技 術 や サ ービス を 提 供 す る た め に さ ま ざ ま な 取 り 組 み を す す め る とと も に 、 社 会 活 動 の 領 域 に お い て も「 豊 か な 人・社 会 づ くり」の 実 現 に 向 け 、とくに 、次 世 代 を 担 う 子ども 達 に 焦 点 を あ て 、 「夢に チャレンジす ることの 楽しさ・す ばらしさ」を 伝 えられ るような 活 動 に 力 を 入 れ た 取り組 み を 世 界 各 地 で 展 開して います 。 本レポ ートは 、こうした わ たしたちの「 志 」をまとめ 、Hondaの 社 会 活 動 実 績としてご 報 告して います 。ぜ ひご 一 読 い た だき 、 忌 憚 の な いご 意 見 を い た だ け れ ば 幸 い で す 。 Hondaは 、これ からも お 客 様 の 喜 び や 感 動 に つ な が る 、あ た らしい 価 値 を 創 造 し 続 け 、世 界 の 地 域 に 深く根 づ い て 人 々と 喜 び を 共 有 し 、喜 び を 次 世 代 に つ な げ て いくた め に 、社 会 の 責 任 あ る 一 員 とし て 、つ ね に 時 代 の 要 請 に 先 が け た 活 動 を 積 極 的 に 展 開して いき た いと考 え て います 。 取締役社長 福井威夫 1 「 H o n d a の 社 会 活 動 」が 目 指 す 夢 次世代を担う子ども達が 「夢にチャレンジする」ことを、 Hondaは応援しています。 創造性 チャレンジ 精神 自主性 共創 夢 みるチカラ 想像力 個性 Hondaの社会活動 「夢 みるチカラ」を「実現するチカラ」へ ・地 球 的 視 野 に 立 ち、 「 商 品 ・ 技 術 」を 通じて 社 会 に 貢 献 す る Hondaの 社会活動理念 ・良き 企 業 市 民として 地 域 に 根 付き 、社 会 的 責 任 を 果 た す ・次 世 代 の た め に 、心 豊 か で 活 力 の あ る 人 ・ 社 会 づくりに 努 め る 2 「 H o n d a 社 会 活 動 」の 活 動 分 野 と主 な 活 動 例 交 通 安 全 人 道 ・ 災 害 支 援 人道目的の地雷除去支援 新潟県中越地震災害支援 読 ん で・聞 か せ て 交 通 安 全 キャラ バ ン ス マト ラ 島 沖 地 震・津 波 災 害 支 援 安全運転普及活動 レインボーディーラー 地 域 活 動 クリ ーン 作 戦 工場見学受入れ 環 境 献血協力 ウエ ル カムプラザ文 化イベント 中 国 砂 漠 植 林「 喜 び の 森 」計 画 み なと ネット 国内植林活動 グリ ーン ディーラ ー 学 校 環 境 奨 励 賞( タイ) 3 福 祉 ス ポ ー ツ 盲導犬育成支援 オレン ジディーラ ー 東京箱根間往復大学駅伝競走 熱 気 球 ホ ン ダグランプリ 大 分 国 際 車 い す マ ラソン 大 会 H o n d a C カ ード ホ ン ダリピ ート ホット ライン モ ノ づ く り 教 育 ・ 文 化 交 流 H o n d a「 発 見・体 験 学 習 」 H - K i d s プロジェクト 環 境 わ ごん 子どもアイディアコンテスト I A T S Sフォーラム Formula-SAE支援 本 田 宗 一 郎 杯Hondaエコノパワ ー燃 費 競 技 全 国 大 会 アイデア対 決・全 国 高 等 専 門 学 校ロボットコンテスト D R E A M C U Pソ ーラ ーカ ーレ ース ダン ボ ー ル クラフト 教 室 4 目次 ごあいさつ 1 「Hondaの社会活動」が目指す夢 2 「Hondaの社会活動」の活動分野と主な活動例 3 6 次世代の夢を育むために 子どもアイディアコンテスト 7 Formula-SAE支援 9 読んで・聞かせて 交通安全キャラバン 11 Honda「発見・体験学習」 13 H-Kidsプロジェクト 15 環境わごん 17 学校環境奨励賞(タイ) 19 本田宗一郎杯Hondaエコノパワー燃費競技全国大会 21 22 地球の環境を守るために 中国砂漠植林「喜びの森」計画 23 国内植林活動 25 26 社会とともに歩む <協賛/支援活動> 高専ロボコン/DREAM CUPソーラーカーレース 27 箱根駅伝/熱気球ホンダグランプリ/大分国際車いすマラソン大会 28 人道支援/災害支援 29 30 Hondaのある街で <地域活動> 事業所の活動 31 販売拠点の活動 36 グループ会社の活動 37 財団の活動 39 40 海外の社会活動 5 北米地域、南米の活動 41 欧州地域の活動 43 アジア・大洋州、中国の活動 45 商品や技術を通じて 47 労働組合の取り組み 49 グループ会社 主な活動実績 50 次世代の 夢を育むために Hondaの原動力は、 い つ も 心 に 夢 を 抱 き 、夢 の 実 現 に 向 け て 限りなく挑 戦し 続 けること 。 時 代ととも に 人 や 社 会 の 喜 び の 形 は 変 化し て も 、 「 夢 にチャレン ジ す ること の 楽しさ・素 晴らしさ 」は 決し て 変 わ ること が な い は ず 。 わ たした ち は 、この“ 夢 の チ カラ ”を 次 世 代 に 伝 え て い き た い 。そ の 思 い を 込 め て 、 H o n d a は 特 に 、子 ども 達 の 夢 を 育 む た め の 活 動 を 大 切 にし て い ます 。 for the next generation 6 次世代の夢を育むために 7 子 ど も ア イディア コン テ スト 夢をカタチにするコンテスト も あったり、で も 学 校 の 先 生 や 友 達 、そし て 「子どもアイディアコンテスト」は、全国の小学 家族に応援してもらいながら、晴れの舞台である 生に、 “ 未来” への夢を描いていただくコンテスト。 最 終 審 査 会 に は 自 信 作 を 抱 えて 登 場 、堂 々と 未来に“ あったらいいな ”と思うモノのアイディ 自分の作品を手にプレゼンテーションしました。 ア 作 品 の イメージを 画 用 紙 に描 い てご応 募 い ASIMOが学校へやってくる ただきます 。ひとりで 考えても 、友 達 や 兄 弟 で このコンテストのご褒 美 は、高 価な 賞 品では わ い わ い 楽しく考 え て も O K 。枠 にとら わ れ なく、Hondaの夢の象徴ともいえる“ ASIMO ” ない自由な発想で、思い思いの夢を広げてもら が学校を訪問して特別授業をする「ASIMO賞」 い な がら 一 枚 の 絵 から 始 まる チャレ ン ジ は 、 です。この「ASIMO賞」は、最優秀賞・優秀賞を 自 分 の 描 い た 夢 を カタチにするという次 の ス 受賞した子ども達が対 象です。コンテストを 通 テップへ進みます。第3回を迎えた2004年は、 して 伝えたい「 夢 の 実 現 」を A S I M Oと身 近に 全 国 から2 , 0 2 8 組 2 , 3 4 0 名も の 応 募を い た 接 することで 、子ども 達に実 感してもらえたら だきました 。そ の 中 から、次 の ステップへ 進 ん ……そんな願いを込めた企画です。 だのは、30組40名の子ども達。最終審査会ま Hondaは、このコンテストを通して、夢を持つ での約2カ月間、彼らは一生懸命に作品づくりに こと、挑戦すること、創造することの楽しさ、大切 取り組みました。時には、あきらめたくなること さを子ども達に伝えていきたいと考えています。 コンテストの流れ(2004年度 第3回子どもアイディアコンテスト) 応 募 者 全 員 に ASI M O から の 手 紙 & 参 加 賞(オリジナルノート) 一次審査 結果通知 夢を描いて チャレンジ! 応募 活動実績 最終審査会 創 造 モノづくり 作品製作 プレゼンテーション 審査結果発表 WEB 努力賞 発表 受 賞 作品展 年度 参加組数 参加人数 ASIMO 訪問 <4校> 2002年度 70組 122名 2003年度 595組 873名 2004年度 2,028組 2,340名 8 次世代の夢を育むために 9 Formula-SAE支援 クルマづくりの醍醐味を学生に 匠から次世代へ、技術の伝承 Formula-SAEは、学 生にモノづくりの 機 会 マイスタークラブは、次 世 代を 担う若 者たち を提供し、将来の優秀なエンジニアを育成する にモノづくりの 楽しさを 伝 えた い 、身につ けた ことを目的に、米国自動車技術会が1981年から 知 識・経 験や 技 術を 役 立てたい 、との 思い から 開催している教育プログラム。独自のレギュレー 学 生 へ の 技 術 指 導を目 的に2 0 0 2 年に発 足 。 ションによるフォーミュラカー設計競技会で、車 メン バ ー は、い ず れも H o n d a の 技 術 研 究 所で 両 性 能 を 競うだ け で なく、コ スト 分 析 や プレ F 1 マ シン の 製 作 や ニュー モ デ ル の 開 発 に 関 ゼンテーションまでも評価の対象としています。 わった 強 者 揃 い で す 。まさに、クル マ づくりに H o n d a は、1 9 9 6 年に英 国 の L E E D S 大 学 か お け る匠 の 集 団 。栃 木 県 茂 木 町 にあるツイン らの支援要請に応えてエンジンを供給したのを リンクもてぎ内の“ドリーム工房もてぎ ”を使っ 契機に支援活動を開始。その後、2000年から た実技講座やフレーム製作講座などの「チャレ 参 戦した日本チ ー ムに対し、エンジンやテスト ンジ講 座 」を 開 催 することで 、机 上 の 研 究 だけ コースの提供に加え、Honda OBのボランティア では学べない、 「次世代への技術の伝承」を実践 チーム「マイスタークラブ」による、学生へ の技 しています。 術 指 導を 行っています。2 0 0 3 年からは、日本 Hondaは、この支援を通じて、学生たちにモノ の自動車技術会が主催する「 全日本学生フォー づくりの面白さや厳しさを実感していだだき、創造 ミュラ大会 」に協賛し、従業員やOBを派遣して 性に富んだ技術者に育って欲しいと願っています。 大会運営にも協力しています。 活動実績 チャレンジ講座 年度 Hondaエンジン 供給チーム数 開催回数 開催日数 参加人数 2002年度 5校 10回 のべ26日 295名 2003年度 11校 24回 のべ66日 332名 2004年度 17校 25回 のべ83日 389名 10 次世代の夢を育むために 11 読 ん で・聞 か せ て 交 通 安 全 キャラ バ ン 幼いハートにこそ、安全の基本を ワクワク学べる体験型のプログラム 安全快適な交通社会の実現をめざすHondaの そして、小さな瞳がキラキラと輝き始めたころ、 未就学児を対象とした取り組み、 「交通安全キャラ いよいよHondaのオリジナル教材「あやとりぃひ バン」。クルマと共存する社会の中で子ども達を交 よこ編」* を活用した体験型の交通安全プログラム 通事故から守ることを重要なテーマのひとつと考 の始まりです。プロジェクターの映像を使った交通 え、そのためには人間形成に大きな影響を与える幼 ルールの説明や、ミニチュアの信号機を使った横 児期から交通安全の基本を身につけることが欠か 断歩道体験などで、交通安全の基本が楽しく身に せない、という思いのもとに始まりました。進行と ついていきます。 ナレーターをつとめるのは、プロの劇団で活躍す 1999年に関東地区からスタートした「交通安 るお姉さん、お兄さん。まずは「ブレーメンの音 全キャラバン」は、 ご好評に応えて年々その活動範 楽隊」や「赤ずきん」、 「はだかの王様」などなど、 囲を広げ、2004年度にはHondaの事業所のある おなじみの世界名作絵本の読み聞かせで子ども 地域(南関東、鈴鹿、浜松、熊本、栃木)で260の幼 達の集中力を高めます。 稚園・保育園を訪問。参加した園児数も、開始から の累計で、9万名にも達しています。 *「あやとりぃひよこ編」は、Honda安全運転普及本部と鈴鹿モビリティ研究会が 開発した幼児対象の交通安全教材です。あやとりぃは、 「 あんぜんを、やさしく、 ときほぐし、りかいして、いただく」の意が込められています。 2004年度 事業所別内訳 活動実績 事業所 開催園数 参加人数 本社 200園 31,145名 年度 開催園数 参加人数 鈴鹿 20園 2,383名 2002年度 80園 10,740名 浜松 20園 3,236名 2003年度 140園 20,957名 熊本 10園 926名 2004年度 260園 39,278名 栃木 10園 1,588名 12 次世代の夢を育むために 13 H o n d a「 発 見 ・ 体 験 学 習 」 わずか3日間のとっても大きな体験 Hondaの専門スタッフもプログラムを支援 3日間の学習の舞台となるのは、緑ゆたかな プログラムを サポートするの は、疑 問に答え フィー ルド の な か に 多 彩 な 学 習 空 間 を 備 えた るだけでなく視 野を 広 げたり深 めたりする「グ 「ツインリンクもてぎ」。子ども達は約10名1組 ローバルアドバイザー」、発想を提案に仕上げる の チ ー ム を つくり、議 論 を 通し て 探 究 テ ー マ お手伝いをする「 企画アドバイザー 」など、さま や視点を見つける I n t r o S t a g e(初日)、調査 ざまなHondaのアドバイザー。さらに、自由な や インタビュー などで 情 報 を 収 集し 編 集 す る 議論とアイディアを広げるHonda独自の仕掛け Body Stage(2日目)、探究の成果を発表する があります。 Conclusion Stage(最終日)の3つのステー 子ども達の夢やアイディアを広げる「想像力」 ジを体験します。そこで得られた「 気づき」が、 とそれを実現する「 創造力 」を、体験・議論しな 学習のスパイラルアップにつながっていきます。 がら、実 践 的に育 みたい 。そ んな 願い から生ま さらに、Intro StageとConclusion Stageの れたHonda「 発見・体験学習 」。すでに全国の 終わりには、子ども達が自らチーム内での 役 割 中・高生2,200名以上が未来創りの第一歩を踏 やリーダーシップ、思考と表現のプロセスを振り み出しています。 返る自己評価システムを取り入れ、新たな創造 への「気づき」を促します。 ● H o n d a「 発 見・体 験 学 習 」 滞在型探究学習の流れ DAY 1 DAY 2 DAY 3 Int r o St ag e フェーズA 学習フィールドでの体験 体験 フェーズB 体験を整理し探究テーマを議論 議論 Body St ag e フェーズC チームごとにフィールドワーク 調査 年度 フェーズD プレゼンテーションへ向け情報を編集 編集 2002年度 「伝わる」ための表現のあり方を実践 Conclusion フェーズE St ag e 質疑による次の課題発見 発表 活動実績 開催校数 参加人数 5校 497名 2003年度 9校 702名 2004年度 14校 1,064名 14 次世代の夢を育むために 15 H - K i d s プ ロ ジェクト 体験&発見できる3つのプログラム [大使館訪問] 世界 のいろんな国と出会ったり、自然 の 中で タッチ・ザ・ワールド参加大使館のご協力によ 思いっきり遊 んだり…… 。好 奇 心いっぱい の 伸 り、毎年夏休みに子ども達が大使館を訪問する び盛りの子ども達のために用意したステージで 特 別 企 画 。小 学 3 ∼ 6 年 生が対 象です。実 際に のさまざまな体験や 発見を通じて、新しい 価値 大使館に勤務する外交官の方から、母国のことや、 観を身につけて欲しい。H-Kidsは、そんな願い 大使館での仕事についてなど、ふだん聞けない を込めた3つのプログラムです。 貴重な話を聞くこともできます。2004年度は [タッチ・ザ・ワールド] タッチ・ザ・ワー ルドに参加していただいた4カ 子ども達が世界との出会いを体験できる“見て・ 国の大使館を訪ねました。 [大空体験隊] 参加して ”楽しめる国際交流イベントです。多く の 外 国 大 使 館がある港 区 周 辺 地 域 の 特 性を 活 栃木県茂木町の「ツインリンクもてぎ」で毎年 かした活動として1999年から始まり、これまで 10∼11月頃に開催する、大空の下で思いっきり に2 5カ国も の 国 々を 紹 介してきました 。特 製 遊びながらチームワークを体験できる子どもの パスポートを手に各国ブースをまわるミニミニ ための活動です。子ども達は熱気球教室や楽し ワールドツアーやステージで披露される世界の い交流プログラムなどの一日“体験隊員”として、 パフォーマンスなど、大人と子どもが一緒に楽し チ ー ム の 友 達 や スタッフ の お 兄 さ ん お姉さん める多 彩 な メニュー を 用 意して 、毎 年 6 月頃 、 とワクワクドキドキのひとときを過ごします。 Hondaウエルカムプラザ青山で開催しています。 タッチ・ザ・ワールド 参加国(2004年度) 活動実績 年度 参加人数 タッチ・ザ・ワールド 大使館訪問 大空体験隊 2002年度 約800名 34名 85名 キューバ共和国 2003年度 約800名 38名 83名 タイ王国 2004年度 約800名 47名 87名 チュニジア共和国 ブルキナファソ 16 次世代の夢を育むために 17 環 境 わごん 環境保全の大切さを子ども達に 自主性や気づきを引き出すお手伝い この花は何でキレイな色をしているんだろう? 自然とふれあうなかで真剣になったり喜んだ 海 の 水 は何でしょっぱい んだろう?木や 花など り、目を生き生きと輝かせる子ども達。そんな子 の植物、海の水、川の石……。身の周りにある自然 ども達をサポートしているのが、Honda OB の を 観 察してみると、いろいろな 不 思 議に出 会う ボランティアスタッフです。自然の素材をヒント はずです。 「 環境わごん 」は、ワゴン車に海や山 に環 境につ いて話をしたり、子ども 達との ふれ にある自然の素材を積み込んで、小学校や公民 あいを通じて、自主性や気づきを引き出すお手 館などに出かけていく出前型の環境学習プログ 伝いをしています。Hondaで培ったノウハウや ラム。自然の仕組みや環境保全の大切さを伝え 経験が、少しでも子ども達 のためになればとの るレクチャーと、自然の素材をつかったクラフト 思いで参加するHonda OB は、現在127名に などの組み合わせで構成されています。 達しました。 ●プログラム紹介 森の夢工房 …… 間伐材や流木を使ったネイチャークラ フトを通じて、森林保全の大切さに気 活動実績 づいてもらいます。 ストーン … 河原から持ってきたさまざまな形の石 に色を塗ることを通じて、川の流れや ペインティング 年度 開催回数 参加人数 2002年度 2003年度 2004年度 186回 203回 239回 17,061名 17,016名 19,578名 事業所 開催回数 参加人数 116回 64回 54回 4回 1回 10,719名 3,855名 4,680名 265名 59名 自然の力に興味を持ってもらいます。 自 然 塩 づくり… 海洋深層水を煮詰めて自然塩をつく りながら、海の環境保全に関心を持っ てもらいます。 草木染め ……… 花や草を使った絞り染め体験で、人間 の生 活と自然の結 びつきを学んでも らいます。 2004年度 事業所別内訳 本 鈴 浜 熊 栃 社 鹿 松 本 木 18 次世代の夢を育むために 19 学 校 環 境 奨 励 賞( タ イ ) The School Environment Challenge Awards (Thailand) 最優秀賞は、権威ある タイの未来を担う真摯な取り組み キングス・カップ これまでの応募総数は約3,000校、支援校は タイ国 王 7 2 歳 の 誕 生日を 5 4 0 校にもなりました 。多くの 小 学 校で、たく 記念して1999年に始まった さんの子ども達が環境について真剣に考え、また 「学校環境奨励賞」は、タイ各地域の環境保全と 自ら実践し、その成果を見出していく。まさに、 環境改善につながるアイディアを子ども達から募 タイの 未 来 を 担う子ども 達 自 身 の す ばらし い 集するもの。タイのHondaグループは、タイ環境 取り組みです。 省、エネルギー省、教育省、保健省など政府の支 この子ども達の提案と長期間にわたる取り組 援も受けて、この活動を積極的に展開しています。 み は、小 学 校 から地 域 社 会 、そして 子ども 達 の 毎回、タイ全国の37,336の小学校へ参加を呼 両親や地域政府機関の環境問題に対する持続的 びかけ、プロジェクトの企画書を提出してもらい な解決策へ の意識向上にもつながっています。 ます。その中から、優秀な提案には活動のための そして今では、学校を主体とした環境アクション 資金援助を行い、選ばれた学校は約8カ月間にわ プログラムとしてタイ最大の規模に発展。Honda たりプロジェクトを推進していくのです。また、学校 は、タイにおいてもその存在を期待される企業 を取り巻く地域コミュニティーが子ども達の取り となるために、今後さらに一般の人たちへの啓蒙 組 みを 見 守ります。数 回 の 視 察を 経 て、第 三 者 活動にもつなげていきたいと考えています。 機関も含めた評価により、最も優秀な取り組みには 「国王賞 (キングス・カップ) 」が贈られます。 活動実績 支援校数 応募総数 第1回(1999年∼) 131校 1,148校 第2回(2002年∼) 234校 1,204校 第3回(2004年∼) 175校 650校 ※学校環境奨励賞は、応募からキングス・カップの授与まで約1年半を要します。 20 次世代の夢を育むために ●本田宗一郎杯Hondaエコノパワー燃費競技全国大会 2004年度実績 (土) 、 3日 (日) 開 催 日 10月2日 開催場所 ツインリンクもてぎ 約2,500名 参加人数 484チーム、 テーマは「1リットルのガソリンでどこまで走れるか?」。 “本田宗一郎杯Hondaエコノパワー燃費競技全国大会” は、技術とアイディア を駆使したマシンで燃費の限界にチャレンジする競技会。チャレンジング スピリットや、チームワーク、また創造力を発揮する場として、学校や職 場の仲間、家 族 などで 構 成され たチ ー ム が 全 国 各 地 から多 数 参 加 す る本 大 会は、 「 限りある地 球 資 源を い かに活 用して 走るか 」という点 でも 関 心・注目を 集 めています。海 外 からの 参 加も 増え、2004年度 の大会では、タイから特 別 参 加し、1 2 5 c c エンジン で チャレンジした “A.T.E.SCHOOL”が1917.746 k m /Rを マーク。参加した4 8 4 チームの頂点になり、本田宗一郎 杯Hondaエコノパワー燃費競技 全国大会初の海外チーム受賞と なりました。 ふれあいひろば 2004年度実績 参加人数 のべ774名 「本田宗一郎杯Hondaエコノパワー燃費競技全国大会」のサブイベント として、1999年より開催しているモノづくり体験プログラム。エコラン カー組立・走行、EVカート組立・走行、エンジン組立教室、さらにダンボー ルクラフトや地元伝統工芸「茂木焼」教室まで、子ども達が気軽に参加で き、モノづくりの楽しさを 体験できるイベントです。 21 地球の環境を守るために H o n d a の 環 境 保 全 の 考 え方 の 原 点 にあるの は 、地 域 社 会 や 自 然との 共 生 。 H o n d a で は 、1 9 7 6 年 から全 国 の 事 業 所 の 周 囲 に、そ の 地 に適した 樹 木 を 自 然 のままに 育 てる、 「 ふるさとの 森 づくり」と名 づ けた 緑 化 計 画 を 進 め てきました 。 そして 、この 考 え方 を 受 け 継ぐ活 動 が 、事 業 所 の 水 源 地 域 にお ける森 林 保 全 活 動 や 中 国 ホ ル チン 沙 漠 の 植 林 など。わ たした ちは 、従 業 員 の ボランティア 体 験 の 場としても 、 環 境 保 全 活 動 に積 極 的 に取り組 ん で い ます 。 r ha m on th y wi m the en v i r o n en t 22 地球の環境を守るために 23 中 国 砂 漠 植 林「 喜 び の 森 」計 画 めざすは緑と人が共存できる「森林農場」 「希望」を植えるボランティアツアー 中 華 人 民 共 和 国 の 北 東 部 の 内 蒙 古自治 区に 「喜びの森」計画へのHondaの関わりは、事業 広がるホルチン沙漠。北京の北東約500kmに 計画へ の参画や資金援助だけではありません。 位置する広大なこの砂漠は、春になると舞いあ 活動の中心となるのは、従業員やOB、家族が参 がった黄砂が日本にも飛来する、日本に最も近 加する「植林協力ボランティアツアー 」の実施。 い 砂 漠です。この 砂 漠は百 年ほど前まで、草 原 これは子ども達を含めた現地の人々と一緒に植 と森 林 の 広 が るゆ た か な 大 地 でした 。そ れ が 林したり、セミナ ーを 受 けたりという形 で 交 流 過剰な開墾や放牧、伐採などにより急速に砂漠 をはかりながら、日本からの 参 加 者はもちろん 化がすすんでしまったのです。 現 地 の 人 々にも 砂 漠 緑 化 の 大 切さを 実 感して このホルチン沙漠の中に、将来的には森林や もらうことを 大きな目的としています 。ツアー 田畑など人間の生活地帯を再生し、緑と人の共存 で 行 わ れる植 林 本 数 自体 はほん の わず かにす する「 森林農場 」を創りあげようという30年が ぎず、現実的には現地の人々の自主的な活動が、 がりの遠大なプロジェクトが「喜びの森」計画です。 緑化のために最も大きな力を発揮するからです。 現地に暮らす人々と沙漠植林ボランティア協会、 計画はまだ5年が過ぎたばかりですが、いまや Hondaとのパートナーシップにより、2000年 現地でも着実に「緑の輪」は広がりつつあります。 からスタートしたこの「 喜び の 森 」計 画 の 植 林 今後もHondaは、このボランティアツアーを通じ 本数は、5年間で約64,000本にもおよびます。 て現地の人々との交流を深め、緑と人が共存で きる「森林農場」の完成を目指します。 ホルチン沙漠 北京 瀋陽 東京 「 喜 び の 森 」計 画 2000年スタート 2004年度までの植林累計本数 64,584本 活動実績 年度 イメー ジ 2030年 2002年度 2003年度 現在 「喜びの森」計画は 30年間の長期事業です。 2004年度 植林協力ボランティアツアー 開催回数 参加人数 植林本数 2回 71名 2,050本 現地の事情により中止 2回 62名 1,900本 24 地 球 の 環 境を 守るた めに ●国内植林活動 私たちが使う水は、山から海へと続く川の恵みによってもたらされていま 2004年度実績 事業所 ボランティアツアー 開催回数 参加人数 す。Hondaは、事業所が立地する地域が恩恵を受ける水源の森において、 従業員のボランティア参加を特 埼 玉 1回 36名 色とした植林活動を積極的に実 浜 松 2回 38名 施して います 。2 0 0 4 年 度 は、 熊 本 2回 94名 新 たに浜 松 や 熊 本 でスタート、 合 計 5回 168名 事業所共通プログラムとして展 開地域を拡大しつつあります。 埼玉製作所 ∼ボランティアによる「水源の森」 (利根川)整備事業 首都圏の水がめであり、 「水源の森百選」にも選定されている利根川源流・水 上の奈良俣ダム上流の森林を対象に、水源林を守り育てることの重要性を 浸透させるために、CCC自然・文化創造工場関東事業部が実施するボラン ティアによる森林整備活動です。1999年より活動に参加、2004年度ま でにのべ250名が参加しています。 浜松製作所 ∼静岡県水窪町「一万人のどんぐりの里親」運動 「NPOプレンティアの森」が主催する「一万人のどんぐりの里親」運動。 これは、浜松市を拠点に天竜川水系の市町村に呼びかけて里山づくりの 大きな運動に結びつけようというもので、プレンティアとは「プレジャー (楽しみ)」と「ボランティア(奉仕)」を融合させた、この運動の提唱者に よる造語です。Hondaはこの活動に協賛するとともに、浜松製作所の 従業員とその家族がボランティアとして「里山づくり」に参加しています。 熊本製作所 ∼阿蘇山周辺で自然林回復のための植林活動 山林荒廃による保水力の低下から、自然災害が発生している阿蘇山周辺の森林。 そこに落葉広葉樹を中心とした植林を行い、九州最大の水がめでもある阿蘇周辺 の水資源確保を目指しています。阿蘇町(現・阿蘇市) (財) 、 阿蘇グリーンストック、 Hondaの三者で2003年8月に基本契約に調印、2004年度からの2年計画で 5ヘクタールの土地に植林を実施しています。 本社 ∼山梨県小菅村 多摩川源流森林保全活動 関東地区従業員に植林ボランティアへ参加する機会を提供するために、東京都の水源として知られている多摩 川源流域の森林保全活動への支援を決定。2004年3月16日、山梨県小菅村において、小菅村、 ( 財)オイスカ、 Hondaの三者による7年計画の契約調印式を実施しました。2005年度から従業員のボランティアツアーを 開催します。 25 社 会 ととも に 歩 む <協賛/支援活動> H o n d a は 、社 会 の 一 員として の 責 任 を 果 たし、 地 域 社 会との 共 生 を 図るた め に、さまざまな 要 請 に対して 真 摯 に対 応 することが 重 要と考 えます 。 そして 、趣 旨 や 目 的 に賛 同した 活 動 に対して は 、 より良 い 姿 を めざしてともに考 え、関 わり合うことを 基 本 に、 単 なる資 金 援 助 にとどまらな い 、 H o n d a ならで は の 支 援 を 行って い ます 。 26 社会とともに歩む<協賛/支援活動> モノづくり ●「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト2004」特別協賛 2004年度実績 地区大会 開 催 日 10月10日∼ 11月7日の毎週日曜日 全国の高等専門学校すべ て( 6 3 校 )が参 加し、与えられた競 技 課 題に 従ってアイデアを駆使してロボットを製作。競技を通じてその成果を競う「ア イデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」。NHKが開催するこ の大会は、発想することとそれをカタチにすることの楽しさ、素晴らしさを 開催場所 全国8ブロックの各会場 体験・実感できる教育イベントとして知られています。また成果発表の場 参加校数 63校126チーム である地区大会/全国大会は、ユニークなロボットたちが奇想天外な能力 全国大会 開 催 日 11月28日(日) と技を競う競技会としての面白さも高い人気を博しています。Hondaは、 モノづくりを通じた次世代の人材育成支援という観点から、2002年度 開催場所 東京・両国国技館 よりこのイベントに特別協賛。協賛金の 参加校数 25チーム ほか、地区大会・全国大会にASIMOが 参 加して大 会 運 営 の 協 力を 行ってい ます。また、 他の協賛企業とともに特別 賞を授与し、生徒達のモノづくりへ の 挑戦を応援しています。 ●FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP 「DREAM CUP ソーラーカーレース鈴鹿2004」特別協賛 2004年度実績 開 催 日 7月30日(金)∼8月1日(日) 地球の温暖化や大気汚染、森林破壊が進むなか、無限の太陽光を動力 源にするクリーンな車づくりを目指そうと、1992年にスタートしたソー 開催場所 鈴鹿サーキット ラーカーレース。F1や二輪ロードレースの開催で知られる鈴鹿サー 参加台数 エントリー78台、出場76台 キットを舞台に行われる世界でも最高峰の大会です。2004年はオー ストラリアから来日した強豪チームをはじめ、学生や社会人チームな ど計76台が出場しました。初代チャンピオン「ドリーム号」を生み出し たHondaは、次世代に向けた価 値あるモノづくりのひとつとして、 1998年度より特別協賛し、サブ イベントとしてEVカート組立教室 などのモノづくりコーナーを運営 しています。 27 スポーツ ●「第81回東京箱根間往復大学駅伝競走」協賛 2004年度実績 参加校数 20校 提供車両 FCX1台、 エリシオン22台、他4台 スタッフ数 約60名 スポーツを通じた若者の育成支援とともに、学生スポーツの振興に寄与す ることを狙いとして2003年度から協賛を開始。大会本部車両に燃料電 池車「FCX」、各チームを伴走する運営管理車に「エリシオン」、その他 の競技運営車両と合わせて27台を提供しました。グループ会社である (株)レインボーモータースクールの教習指導員たちが運営管理車のドラ イバーを務めたほか、メンテナンスチームなど約60名のスタッフが現地 入りし大 会 運 営を サポート。箱 根・芦ノ湖 畔 の 往 路ゴー ル 付 近では、 Hondaブースを設け、豚汁やHondaグッズを配布しました。さらに沿道で は、販売店の協力のもと店舗を開放。トイレや飲み物のサービスに加え観 戦ハンドブックの配布を行い、多くのお客様に熱い声援を送っていただき、 大会の盛り上げに寄与しました。 ●「2004熱気球ジャパンホンダグランプリ」& 「2004熱気球ワールドホンダグランプリ」特別協賛 「熱気球ジャパンホンダグランプリ」は、広く一般に熱気球への理解と関心を深める ために、1993年にスタート。現在、国内各地で全5戦が行われるほか、1998年 より世界を舞台にした「熱気球ワールドホンダグランプリ」も始まり、飛ぶ人に も見る人にも大きな驚きと感動を与えています。Hondaは、大会の運営を熱気球 グランプリ運営機構(AIR B)にお願いし、それぞれの地域で特色あるイベントと のジョイントを大切にしながら、人と自然をつなぎ、子ども達の夢を育み、地域とそ こに暮らす人を元気にするこの熱気球グランプリを支援していきます。 ●「第24回大分国際車いすマラソン大会」協賛 2004年度実績 1981年の国際障害者年を記念して、世界で初めての「車いすだけのマ ラソンの国際大会」としてスタートした本大会は、以来毎年開催され、現 開 催 日 10月31日(日) 開 催 場 所 大分県庁前∼ 大分市営陸上競技場 参加選手数 319名 在では世界最大級の車いすのレースに成長しています。H o n d a は、特 例 子 会 社 ホンダ太 陽(株)の従業員 も参加するこの大会に、1990年より 協賛しています。また、本田技研労働 組合では、障害者スポーツ支援の一環 として大会運営に協力、 9名の従業員 がボランティアとして参加しました。 28 社会とともに歩む<協賛/支援活動> 人道支援 ●人道目的の地雷除去支援 2004年度実績 「カオ・プラヴィーハン地域復興支援」 への協力 ・ バイク(XR200)5台 ・発電機(EM1000)3台 ・刈払機(UT31)10台 人類が21世紀に残した大きな負の遺産“地雷問題”。 「人道目的の地雷除去支援の会(JAHDS:Japan Alliance for Humanitarian Demining Support)」 は、 地雷除去活動を支援するために、 世界で初めて企業・ 個人・団体が力をあわせて結成された特定非営利活動法人(NPO)です。 Hondaは1998年、国際協力の観点からJAHDSに入会し、地雷除去支援活動 への協力をスタートしました。これまでに、カンボジアやタイにおける地雷除去 活動の後方支援として、支援金や製品提供を行ってきました。一方、 この活動が 永続的に継続されることを願い、特に弱点領域である財政基盤の確立や中長期 戦略の立案に関して、理事会の下部組織に審議員会を設置し組織力を強化す るよう働きかけてきました。現在、Hondaは審議員会のメンバーとして、積極的 な提案・提言を通じて団体運営に参画しています。そして、JAHDSは、2002 年から「自らが汗を流す」 「顔の見える」 「主体的な」プロジェクトを立ち上げ、 Hondaは2004年度から「カオ・プラヴィーハン地域復興支援」地雷除去プロ ジェクトに参加しています。 災害支援 ●新潟県中越地震 2004年10月23日、新潟県中越地方を震源とするマグニチュード6.8の大型地震が発生、死者46名、負傷者 4,793名、12万世帯を超える住宅被害(2005.5.24現在、新潟県対策本部集計)をもたらしました。Hondaは、 新潟県対策本部を窓口にして、被災された市町村と調整をしたうえで、支援物資や支援先を決定。地震発生後ただ ちに非常用備蓄食料を現地に届け、その後、被災地の要望に沿って発電機、投光機や除雪機などを提供しました。また、 本田技研労働組合からは緊急カンパ約850万円と100万円相当の物資援助を実施したほか、Hondaグループ各社 から総額約1,000万円の寄付を行いました。 ●スマトラ島沖地震・津波災害 2004年12月26日にインドネシア・スマトラ島北端沖で発生した地震は、マグニチュード9.0を記録、インドネシ アをはじめ、スリランカ、インド、タイなど各国の死者・行方不明者があわせて30万人を越すという、史上最大規模 の災害となりました。Hondaは、この未曾有の災害に対して、現地事業所から、発電機や食料、衣料品などの物資 と約8,000万円の義援金を寄贈。日本からも義援金2,000万円を日本赤十字社へ寄託しました。さらに、2005年 3月に発生した余震と見られる強い地震に際しても、現地法人を通じて約1,500万円相当の物資と義援金、ならび に日本からの義援金1,000万円を寄贈。また、本田技研労働組合から100万円の寄付金と緊急カンパ約640万円、 Hondaグループ各社から総額約1,200万円の支援を実施しました。 29 Hondaのある街で <地 域 活 動 > H o n d a は 創 業 当 初より、事 業 展 開 にあたって は 地 元 の 迷 惑 にならな い の は もちろん のこと、さらに一 歩 進 ん で“ 地 元 に溶 け 込 み 一 市 民 になりきる ”という 「 地 域との 共 生 」を めざして 企 業 活 動 を 行ってきました 。 地 域 社 会と密 接 な つ な がりを 築 き 、存 在 を 期 待される企 業となるた め に、 H o n d a はグ ル ープ会 社 の 仲 間とともに、 そ れ ぞ れ の 地 域 の 特 性 を 活 かした 社 会 活 動 に取り組 ん で い ます 。 s Aoyama community-based activity 30 Hondaの ある街 で <地 域 活 動 > 事業所 地域に根ざした社会活動を展開するために、各製作所に社会活動推進センターを設置。 理念に基づいたより積極的な社会活動を実施しています。各センターと本社社会活動推 進室は社会活動連絡協議会を設け、コミュニケーションを図りながら、 「 読んで・聞かせて 交 通 安 全 キャラバン 」や「 環 境 わごん 」などを はじめとする事 業 所 共 通 のプログラムを 水平展開するとともに、製作所独自の活動にも力を入れています。 ●事業所共通の活動 <ダンボールクラフト教室> 2004年度実績 事業所 開催回数 参加人数 子ども達が気軽に参加できる「モノづく 埼玉 25回 1,161名 り」の初級編プログラムとして考案され 鈴鹿 34回 1,600名 たのがダンボールクラフト。バイク、F1 浜松 13回 860名 カー、ASIMO、ステップワゴンの4種類 熊本 7回 364名 のメニューがあります。現在、モノづくり 栃木 3回 247名 への興味を持ってもらうきっかけの場と 合計 82回 4,232名 して、小学校や公民館、子どもが集まるイ ベント会場などで開催しています。 <クリーン作戦> 2004年度実績 事業所 開催回数 参加人数 日常 の 事 業 所 周 囲 の 清 掃 活 動に加え、 鈴鹿 2回 3,000名 地域社会の環境美化活動へも積極的に 浜松 1回 35名 参加するために、各事業所ではクリーン 熊本 1回 2,915名 合計 4回 5,950名 作戦を実施しています。地域のイベント に参加したり、自ら企画した活動もあり、 従業員は楽しみながら職場の仲間や家 族といっしょに参加しています。 <お年玉付き年賀はがき回収> 2004年度実績 事業所 当選枚数 事業所 当選枚数 会社宛の年賀状は机 の中に眠ったまま、いつ のまにか廃却されがち 本社 158枚 浜松 41枚 で、お年玉の当選番号も確認されていないのでは、という発想から生 埼玉 15枚 熊本 39枚 まれた活動。職場の年賀状を回収し、当選したはがきを選別して賞品 鈴鹿 73枚 栃木 13枚 に交換して、各事業所地域の社会福祉協議会などに寄付しています。 合計 339枚 回収した多くの年賀状から当選したはがきを選別する作業も、従業員 のボランティアとして実施しています。 31 <献血> <工場見学受入れ> 小学校の社会科見学へ 協力するとともに、地域の方々 各地域の献血センターと協力して、事業所の敷 にHondaに対する理解を深めていただくために工場見 地内において従業員の献血活動を年に数回実 学を行っています。 施しています。 2004年度実績 2004年度実績 事業所 開催回数 事業所 受入件数 参加人数 埼玉 288件 16,966名 鈴鹿 827件 45,425名 浜松 175件 4,706名 熊本 140件 6,984名 栃木 21件 425名 合計 1,451件 74,506名 参加人数 本社 1回 82名 埼玉 3回 169名 鈴鹿 6回 338名 浜松 4回 727名 熊本 3回 570名 栃木 2回 102名 合計 19 回 1,988名 ※「読んで・聞かせて 交通安全キャラバン」及び「環境わごん」の活動実績については、 それぞれP.11・P.17をご覧ください。 ● 事 業 所ごとの 活 動 <埼玉製作所> 「真夏の祭典2004」 ・ 「X'mas in SAITAMA」開催 地域の方々にも参加していただくイベントとして、毎年恒例の夏祭りを 開催。2004年は埼玉製作所創立40周年でもあり、製作所の歴史を振 り返るコーナーも登場、ライブコンサートなどで約40,000名の方に楽 し ん で い た だ きました 。冬 は 、所 内 の 木 々 に 約 4 万 個 の 電 球 を 飾り、 15,000名の来場者にクリスマス気分を味わっていただきました。 花植え運動 新狭山一丁目花植え運動 製作所の地元・新狭山一丁目自治会主催の花植え運動。西武新宿線線 路沿いの道路に、春はベゴニア、秋はパンジーを植えました。2回で35 名が参加しました。 少年野球教室開催 2004年都市対抗野球で準優勝した硬式野球部の選手が、狭山市内少年 野球クラブ14チーム・150名の子ども達に直接指導を実施しました。 少年野球教室 障害者送迎ボランティア 川越市社会福祉協議会の「 ふれあいミニコンサ ート」や 本田技研労働 組 合 埼 玉 支 部 の 障 害 者スポーツイベントなど、福 祉イベントへ の参加 者の送迎ボランティアに、従業員やOB13名が協力しました。 埼玉県高等学校産業教育フェア協力 農業・工業・商業等の各学科で学ぶ専門高校生の学習成果に触れるイベ ントに、Hondaの製品展示や、ホンダ学園と協力してダンボールクラフト ふれあいミニコンサート 教室を開催しました。 32 Hondaの ある街 で < 地 域 活 動 > <鈴鹿製作所> 「Honda夏祭り」開催 鈴鹿サーキットを使用したHondaの夏祭りを開催し、家族や地域の方々 にも参加いただきました。来場者約37,000名。 商工会議所主催「おいん鈴鹿」への協力 地元企業ブースコーナー出展に協力し、製品展示と子ども向けモノづくり コーナーの運営ボランティアに従業員とOB19名が参加しました。 ヒヤリ地図づくり 体育館・テニスコート地域開放 年間を通じて所内体育館、アクティブランドテニスコートを開放して、地 域の方々や学校などに利用していただきました。利用者約1,600名。 ヒヤリ地図づくり 鈴鹿市の交通対策課とタイアップしたお年より向けの交通安全意識啓 発活動。日常生活のなかで、 “ヒヤリ”、 “はっ”とした経験のある場所を 白地図に記して、危険な場所の認識を共有化するもの。2004年度は 1回開催し、37名が参加しました。 ハンドボールスクール 「ハンドボールスクール」 ・ 「ゲートボール教室」開催 鈴鹿市内の小・中学生対象にハンドボールスクールを毎月第2・4土曜日 に開催、のべ1,968名が参加。また、地域の愛好者を集めてゲートボール教 室を毎週土曜日に実施しました。50回のべ544名参加。いずれも従業員が 技術指導、運営にあたっています。 従業員向け手話教室開催 従業員のボランティア啓発の一環として、2003年度より開催。手話通訳者 養成講師の資格を持ったOBが講師となり、毎週月・水の2日間、計40回、 手話教室 半年間の教室。2004年度は20名が受講を終了しました。 <浜松製作所> 手作りゴーカート「やらまいカー」組立教室 従業員と地域の大学生の共同プロジェクトで、手作りのゴーカートキット 「やらまいカー」を製作し、地域の子ども達に組立と試乗走行を体験して いただくモノづくり教室。2004年度は3回開催し、56名の子ども達が 体験、従業員34名が参加しました。 やらまいカー プール開放 毎年8月、子ども達の夏休み期間にあわせ、従業員の家族や地域の方々に 所内のプールをご利用いただいています。2004年度利用者1,505名。 グラウンドゴルフ大会 グラウンドゴルフ大会 浜松市内の高齢者施設・障害者施設の入所者68名とのスポーツを通じ た交流イベント。17名の従業員・OBボランティアが参加しました。 施設慰問 障害者施設を訪問し、車いすの清掃・庭木の手入れ・車両の清掃・蕎麦 打ち実演や手品の披露などを、従業員( 22名参加 )がボランティアで 施設慰問 33 実施しました。 運転ボランティア ふだん外出の機会が少ない障害者施設の方達を招待し、交流を図る従 業員の運転ボランティア。26名の方々に浜名湖周辺のドライブと船上 遊覧を楽しんでいただきました。従業員30名が参加しました。 障害者とのウォーキング 社 内 の 健 康 づくりプログラムに、障 害 者 施 設 入 所 者 を 招 待し、従 業 員 ボランティアとともに健康ウォーキングを楽しんでいただきました。障害 健康ウォーキング 者69名と従業員14名が参加しました。 <熊本製作所> 地元・大津町の三大祭りへ協力 「つつじ祭り」 「地蔵祭り」 「からいもフェスティバル」の大津町三大祭りに協力、 Honda製品の展示や、 ダンボールクラフト教室などを実施しました。 中学生軟式野球大会開催 からいもフェスティバル 硬式野球部主催の中学生軟式野球大会を近隣中学校を対象に開催し、 部員が審判や運営委員などを行いました。 カントリーゴールド協賛 南阿蘇アスペクタで毎年11月に行われるカントリーミュージックコンサート 「カントリーゴールド」に協賛。製品展示とダンボールクラフト教室を開催 しました。 カントリーゴールド 九州女子実業団駅伝へ協力 製作所の外周コースを走る九州女子実業団駅伝大会に協力。大会車両を 提供し、 ドライバー、大会運営役員に従業員30名が参加しました。 親子交通安全教室開催 大津警察署管内の5町村から小学生未満の子どもと保護者計260名が 親子交通安全教室 参加し、交通安全の話や、事故の模擬実験などを体験していただきました。 <栃木製作所> 24時間耐久駅伝まつり 1994年からスタートしたこの駅伝は、健康増進と参加者同士のふれあ いを深めることを狙ったイベント。地域の夏の風物詩として定着、地域 の方々やお取引先も多数参加し、約9,000名の来場者に楽しんでいただ きました。 24時間耐久駅伝まつり 真岡市産業祭への協力 真岡市産業祭に、Hondaの車両を3台展示し、ダンボールクラフト教室や ソーラーカー組立などのモノづくりプログラムを出展しました。従業員 9名が参加協力しました。 ソフトボールスクール開催 女子ソフトボール部による地元の女子小・中学生を対象にしたソフトボール スクールを開催。21チーム・386名の子ども達が参加し、Hondaの選手・ ソフトボールスクール スタッフが2日間にわたり指導を行いました。 34 Hondaの ある街 で <地 域 活 動 > <本社> Hondaウエルカムプラザ青山 東京・青山の本社ビル1Fにあるウエルカムプラザ青山は、二輪や四輪などの Honda製品の展示だけでなく、地域に開放されたコミュニケーションスペースと して、さまざまな文化活動も行っています。年間来場者は54.5万名にものぼります。 2004年度実績 項目 開催回数 参加人数 主なイベント バイク・クルマフォーラム 12回 2,910名 鈴鹿8耐直前トークショー 他 LIVEコンサート 13回 3,150名 サマーナイト・ピアノコンサート、青山寄席(落語・マジック)他 特別イベント 33回 8,819名 安全運転普及本部活動報告会、F1ドライバー壮行会 他 Hondaスマイル企画 12回 1,940名 写真展・絵画展、 その他特別展示 59回 ー 146校 1,503名 修学旅行生訪問受入れ 七夕まつり、ASIMO 4歳誕生日、お餅つき、ひな祭り 他 夾竹桃物語絵画・感想文コンクール、中国砂漠植林写真展 他 青山小学校社会科授業への協力 本社の近くにある青山小学校5年生の社会科授業に協力し、従業員が講師となって、自動 車の歴史や開発段階での環境への取り組みなどを説明しました。その後、子ども達が作成 した自動車のパンフレットをグループごとに発表、講師役の従業員が感想やアドバイスを コメント。この活動は、1999年より継続しているもので、2004年度は、子ども達26名と 先生3名が参加しました。 港区国際フットサル大会の運営に協力 ( 社 )東 京 青 年 会 議 所 港 区 委 員 会 主 催 の「 第 7 回 港 区 国 際フットサ ル 大会 」に対 して、子ども達の国際交流につながる本イベントに賛同し、地元企業として大会運 営に協力。表彰式・レセプションの会場として、本社2FのHondaホールを提供し たほか、H-Kidsのスタッフによる、参 加 者 の 交 流アトラクションの 企 画・運営を 実施しました。小学生選手238名(日本人126名、外国人112名)、選手家族及 びボランティア約160名が参加。 みなとネットへの参加 港区内企業の社会貢献担当者と港区社会福祉協議会ボランティアセンターでつくるネットワーク。企業の社会貢献 活動促進に関する情報交換と、企業に勤務する人と港区民が交流するボランティアイベントを年に1∼2回開催してい ます。1996年4月に設立、2005年3月末現在、21の企業・団体が参加。2004年度は、6月に第16回イベント 「キッズ・パフォーマンス・コンテスト」、12月には第17回イベント「チャリティウォーク in 港区」を開催しました。 ●その他の事業所 和光ビルや各地区営業部においても、事業所周辺の清掃活動や献血活動のほか、新潟県中越地震や台風被害への義 援金募集活動を管内の販売会社と協力して実施するなどの地域活動を行いました。 35 販売拠点 ●環境・安全・福祉 認定制度 Hondaは、販売・サービス段階での環境・安全・福祉の各分野における独自の基準を設け、よりお客様と地域に 喜ばれ信頼される先進ディーラーを目指しています。 グリーンディーラー 環境の法規対応と環境美化をテーマとする「グッドグリーン店」、さらに環境効率改 善についての基準を設けた「ベストグリーン店」の認定取得により、実務的で、かつ 継続的な環境保全活動を推進しています。 レインボーディーラー 安全ミニ講習会を年2回以上開催する「グッドレインボー店」、 ドライビングスクール を年2回以上開催する「ベストレインボー店」として、地域のお客様の安全運転に 貢献する活動を推進しています。 オレンジディーラー ひとにやさしい販売店を目指し、福祉車両(展示車・試乗車)のご用意とバリアフリー の店づくりを推進し、地域の高齢者や障害のある方々のお役に立てるよう取り組ん でいます。 ●Honda Cカードによる寄付活動 Honda Cカードのチャリティ参 加 機 能として、会 員 の 皆 様がカードをご利 用になられた 年 間 総 利 用 額 の 0.05%相当を、Hondaが日本赤十字社と(財)日本ユニセフ協会に寄付しています。2004年度は6,114万 円、Honda Cカードがスタートしてからの寄付金累計は3億7千万円を超えました。 ●盲導犬育成支援 盲導犬は視覚に障害のある方の歩行をサポートする大切なパートナーですが、街で活躍 する盲導犬の数はまだまだ不足している状態です。Hondaは、1995年に盲導犬育成 チャリティゴルフ大会に参加したことをきっかけに、豊かな社会づくりを目指して、 (財)日 本盲導犬協会を通じた盲導犬育成支援活動を始めました。同協会は、1967年に厚生省 (当時)の許可を受け、日本で最初に設立された盲導犬育成団体です。現在Hondaはゴ ルフ大会への協賛のほか、評議員として協会運営に関わる領域において、企業で培った ノウハウを活用した提言・提案等の支援を積極的に行っています。 盲導犬育成支援募金箱設置協力 Hondaは、グループ会社である全国の二輪及び四輪販売会社の店頭に、 (財)日本盲導犬協会の募金箱を 設置してご協力いただくよう推進しています。2004年度の募金箱設置協力店は1,176拠点、募金総額は 322万円でした。 36 Hondaの ある街 で <地 域 活 動 > グ ル ープ 会社 全 国 に あ る H o n d a の グ ル ープ 会 社 で は 、地 域 の 特 性 に 合 わ せ た 活 動 や 、さまざま な 要 請 に応 えた 活 動 を 展 開して います 。ここで は 、各 分 野 にお ける代 表 的 な 活 動 につ い て ご紹 介 いたします 。また、巻 末には各 社ごとの 主な 活 動 実 績につ い ても記 載しています 。 ●地域活動 地域社会(行政、町会、自治会、子ども会など)が主催するお祭りやイベ ント等へ の寄付・協賛・協力及び、事業所や 工場が主催する、地域の 方々を対象とした感謝祭・イベント等の開催では、従業員も積極的に 参加して地域との共生を目指しています。 ●環境保全 環境保全活動の一環として、事業所や工場の周辺道路、また河川や公園 など公共の場所でのゴミ拾い や 清 掃 活 動を 行 政や 地 域 社 会と協力し て実施。 「クリーン作戦」の名称で全国のHondaの事業所及びグループ 会社で取り組んでいます。また、植林活動や 花植えなどの活動のほか、エコフェスティバル や環境フェア等のイベントにおいては、環境技 術の展示や講演なども実施しています。 ●スポーツ支援 地域社会主催のさまざまなスポーツ大会や競技会を支援・協賛するとと もに、従業員も審判やスタッフとして参加・協力しています。また、グラン ドや体育館など施設の開放や、スポーツ教室の開催も実施しています。 37 ●福祉・医療 日本赤十字社による献血活動への協力は、全国のHondaグループ 会社で積極的に実施されました。また、福祉施設への寄付や物品寄 贈のほか、従業員による施設慰問や入居者とのふれあい活動も各地 で実施。 (株)都築製作所ではHondaライフの福祉車両(アルマ ス仕様車)3台を地域の社会福祉協議会へ寄贈しました。 ●交通安全 事業所や工場近くの道路・交差点など、特に学校の通学路を中心に交通安全 街頭指導を行っています。 (株)ホンダロックでは、年間を通じて毎朝の通学時 間帯に従業員が自社工場前にて交通安全指導を行い、児童の事故防止に 努めています。年間でのべ1,000名を超え る従業員が活動に協力。また、全国にある (株)レインボーモータースクールでは、地域 行政と協力し、交通安全フェスティバルを 開催。子どもから高齢者までの幅広い層に 対し安全運転教育活動を実施しています。 ●教育支援 子ども達の社会科の授業や、研修の一環としての施設・工場見学を積極的に 実施しています。また、インターンシップや職業体験の受入れ、大学の研究支援 や学校授業への講師派遣なども多数実施しています。 ●災害支援 2004年度は台風水害や新潟県中越地震、そしてスマトラ島沖地震津波災害と歴史に残るような大きな災害 があった年でした。各地域のHondaグループ会社もそれぞれ積極的な支援を行いました。同時にグループ 会社従業員による募金活動も多数実施。また、 ( 株 )ホンダファイナンスでは新潟県中越地震及び新潟・ 福井豪雨災害によって被災された、ホンダクレジットやカーリース利用者に対し、月々の返済猶予などの 対応を行いました。 ※各社ごとの活動実績については、P.50の「グループ会社 主な活動実績」をご覧ください。 38 Hondaの ある街 で <地 域 活 動 > 財団 ●財団法人 国際交通安全学会 (財)国際交通安全学会( IATSS : International Association of Traffic and Safety Sciences )は、交通 社会の課題や将来のあり方について社会的視野に立ち、自由に討議・研究する場として、1974年Hondaの創業者 である本田宗一郎、藤澤武夫両氏及びHondaの基金をもとに設立されました。様々な分野のトップに立つ有識者 を会員とし、時代の要請に即応した事業活動を展開しています。 2004年の主な活動 ・設立30周年の記念式典において、永年の学会活動に対する警察庁長官 感謝状を授与された ・交通とその安全に関わる調査研究活動と研究報告会の開催 ・ 「IATSS Review」 「IATSS RESEARCH」等の広報出版 ・第26回国際交通安全学会賞の贈呈 ・国内外におけるシンポジウム「ISSOT 2004」 「地方分権と交通社会」等の開催 研究調査報告会 IATSSフォーラム IATSSフォーラムは、将来の東南アジアの発展に貢献できる若者を招請し、 広く社会全般の文化を学んでもらう国際研修です。セミナーやグループ研究、 視察や地域国際交流など幅広い分野の講座や活動を行っています。1985 年9月に開講され、2004年は2回開催し、のべ36回、627名の同窓生を輩 出しました。 IATSSフォーラム ●財団法人 ブレインサイエンス振興財団 (財)ブレインサイエンス振興財団は、脳に関する研究の振興と普及を行うために、1986年11月に設立されま した。生命科学分野における独創的な研究者を称える「塚原仲晃記念賞」の贈呈や、公募による学術研究助成金 の贈呈、研究者を派遣・招聘する国際交流助成など、特に若手研究者を中心とした支援を行っています。 ●財団法人 本田財団 現代社会の成果を人類の福祉と平和に役立たせること(エコ・テクノロジー)を目 指し、人間性あふれる文明の創造に寄与することを目的に1977年、Hondaの創 業者本田宗一郎氏と実弟・弁二郎氏が私財を寄付して設立。主に国際褒賞・本田賞 (副賞1,000万円) 、 国際シンポジウム、 懇談会(セミナー)の三事業に取り組んでいます。 国際シンポジウム(ハノイ) 本田賞 本田賞は、エコ・テクノロジーの観点から顕著な成績をあげた個人また はグル ープに、国籍を問わず、年間1件贈呈するもので、2004年度は 米国ハーバード大学パブリックヘルス校栄養 部門主任教授、ウォルター・C・ウィレット医学 博士に授与されました。 本田賞 39 技術デモ 海外の社会活動 “ 需 要 の あ るところ で 生 産 す る ”の 考 え 方 の もと 、H o n d a は 現 地 オ ペレ ーション の 自 立 化 を 積 極 的 に す す め て い ます 。海 外 の 社 会 活 動 領 域 にお い て も 、 そ の 地 域 の 実 態 に 即した 取り組 み で 、存 在 を 期 待 さ れ る 企 業 を め ざし て 世 界 中 の お 客 様 や 地 域 の 方 々と のコミュニ ケ ーション を 図り、 喜 び をとも に 分 か ち 合 えるような 活 動 を 実 践し て い ます。ここで は H o n d a の 地 域 本 部 制 に基 づ き 、日 本 を 除く5 つ の 地 域 に区 分して 社 会 活 動 を 紹 介します 。 overseas activity 40 海外の社会活動 北米地域 ●アメリカ <アメリカンホンダモーターカンパニー American Honda Motor Co., Inc. > <アメリカンホンダ財団 American Honda Foundation > アメリカンホンダの創立25周年を記念して、1984年に設立。若者の教育や科学振興などの分野において、 さまざまな 社会貢献活動を展開しています。 NYPUM(ニッパム)(National Youth Project Using Mini-bikes) ミニバイクを通じた青少年教育サポートとして、 1969年からスタート。 10∼ 16歳の子ども達を対象にアメリカ各地でミニバイク教室を実施しています。 ライドフォーキッズ(RideforKids) 小児脳腫瘍基金への理解促進と募金を募ることを目的に、子ども達を乗せ NYPUM たバイクと先導のポリスバイクによるパレード走行をアメリカ各地27カ所 で展開。 1984年から始まったこの活動に、Hondaは1991年からメイン スポンサーとして支援しています。 イーグル・ロック・スクール(Eagle Rock School)の運営 コロラド州の雄大な自然の中に全寮制の学校を1993年に設立。子ども達 一人ひとりの個性や自由な発想を大切にした教育が実践されています。 また、米国内だけでなく世界各地から毎年2,000名を超える教育関係者が、 ライドフォーキッズ そのユニークな教育プログラムを参考にするため訪れています。 <ホンダオブアメリカマニュファクチュアリング Honda of America Mfg., Inc.> <HAM財団 Honda of America Foundation > HAM のあるオハイオ州における地域貢献を目的に、1981年に設立。地域に密着したさまざまな活動を支援 しています。 ホンダヒーロー・ボランティア・プログラム(Honda Hero Volunteer Program) アソシエイツ(従業員)とその配偶者、または退職者が地域における非営利団体で1年以内に50時間以上の ボランティアを行った場合、その非営利団体へ 会社から200ドルが寄付されるという制度で、 1995年の開始 以来、300,000時間、65万ドル以上の寄付を行っています。 この ほかにも、アソシエイツ( 従 業 員 )が地 域 の 非 営 利 団 体 へ 寄 付を 行う場 合 、そ の 金 額と同 額を 会 社が上 乗 せ する「 マッチングギフト 制 度 」や 1 9 8 2 年 から の 募 金 累 計 が 2 ,1 0 0 万ド ル を 超 える「United Way キャンペーン」など、アソシエイツ(従業員)のボランティア参加を積極的に支援しています。 教育支援プログラム(Honda Education Outreach Program) 教育者へ のさまざまな研修の機会提供など、オハイオ州の地域における教育の活性化を目的とした積極的な 支援を行っています。 この ほ か 、ア メリカ に お け る 主 要 会 社 の 代 表 により構 成 さ れ て い る 社 会 活 動 推 進 委 員 会( H o n d a North America Philanthropy Committee)において、ガイドラインの設定と情報交換を定期的に 行い、それぞれの会社においてさまざまな社会貢献活動を積極的に展開しています。 41 ●カナダ <ホンダカナダ Honda Canada Inc.> トロントマラソン(The Toronto Marathon and Honda Relay) トロントマラソンの“Hondaリレー”タイトルスポンサーとして「マーガレット 王女癌研究センター」を支援。アソシエイツ(従業員)とその家族や友人が 参加し、2004年度は52,770ドルを寄付したほか、多くのアソシエイツ (従業員)がボランティアとして大会運営に協力しています。 トロントマラソン アースレンジャーズ(Earth Rangers) 地球環境保護のためにできることを子ども達が考え実践する、学校を主体 とした環境アクションプログラム「アースレンジャーズ」のスポンサーとし て、車両(オデッセイ)提供のほか、助 成 金 等による支援を実施しています。 OTESHAプロジェクト(The Otesha Project) OTESHAとはスワヒリ語で「夢見る理由」。学生たちが自転車でカナダを 巡り「未来へ向けて環境を守ること」の大切さを広める活動のサポート車 として、シビックハイブリッドを提供しました。 アースレンジャーズ 家族識字デー(Family Literacy Day)とHonda Books for Kids 毎年1月27日にカナダ各地で行われる家族識字デーの創設スポンサー及 び、オンタリオ州の小学校や図書館に新しい本を届ける活動のタイトル スポンサーとして、子どもの読書を推奨しています。 フォーミュラSAE (Formula SAE) 学生にモノづくりの機会を提供し、将来の優秀なエンジニアを育成するこ とを目的とした教育プログラム「フォーミュラSAE」に出場するカナダの大 OTESHAプロジェクト 学生チームへの奨学金支援を1998年から実施しています。 ●メキシコ <ホンダ・デ・メキシコ Honda de Mexico S.A. > 地域のお年寄りを工場見学に招待 アソシエイツ(従業員)が、ボランティアで高齢者介護施設「アシロ」のお年寄 りを工場見学に招待しました。 南米 ●ブラジル <モトホンダ・ダ・アマゾニア Moto Honda da Amazonia LTDA> アマゾナス州政府主催の飢餓対策「市民の料理プロジェクト」参加 モトホンダ・ダ・アマゾニア及び関連会社10社と提携会社が、低所得層の 家 族が低 価 格で質 の 高い 食 事ができるレストラン( マナウス市 東 地 区 ジョルジ・ティシェイラ)を支援。月曜から金曜まで営業し、毎日500人分 の食事を提供しています。 42 海外の社会活動 欧州地域 ●イギリス <ホンダモーターヨーロッパ Honda Motor Europe Ltd.U.K.Division> 寄付・協賛活動 全自動車メーカーが参加するチャリティ制度への寄付や、芸術と音楽の祭典「ウィン ザー祭」への協賛、公開チャリティオークションへの製品寄贈などのほか、従業員に よるチャリティイベントを実施しました。 交通安全 チャリティイベント 地域の環状交差路整備への資金援助と警察への車両提供を行いました。 <ホンダR&Dヨーロッパ(ユー・ケー) Honda R&D Europe(U.K.)Ltd.> 寄付・協賛活動 従業員の募金と会社 の マッチングギフトによる、乳癌 の 治療・予防研究基金へ の 寄付や、チャリティ団体主催の自転車レースに賞品を寄贈しました。 災害支援 自転車レース スマトラ島沖地震津波災害へ、従業員の募金と会社のマッチングギフトによる寄付を 行いました。 ●ドイツ <ホンダモーターヨーロッパ(ノース) Honda Motor Europe(North)G.m.b.H.> 福祉 障害者支援として、障害者が新車を購入する際の特別価格を設定しました。 寄付・協賛活動 ユネスコへの寄付や製品寄贈を行うとともに、周辺地域の病院施設にも寄付を行いました。 災害支援 スマトラ島沖地震津波災害への義援金及び、製品の寄贈を行いました。 <ホンダR&Dヨーロッパ(ドイチェランド) Honda R&D Europe (Deutchland) G.m.b.H.> 福祉活動 ウガンダの孤児(3名)に対する支援のための寄付を従業員が中心となり会社とともに実施しました。 災害支援 スマトラ島沖地震津波災害への義援金及び、従業員の募金による寄付を行いました。 ●オランダ <ホンダネーデルランド Honda Nederland B.V.> 災害支援 寄付・協賛活動 スマトラ島沖地震津波災害への義援金及び、地域のボランティア団体や市立病院への寄付を行いました。 43 ●ベルギー <ホンダベルギー Honda Belgium N.V.> ベルギーホンダ基金 日本とベルギーの文化交流を目的に1980年に設立。ベルギーの学生の 日本留学などを支援しています。 教育支援 学校の社会見学や単位取得のための工場見学を2004年度は20名受入れま した。また、技術学校に構造理解を促すための車両やエンジンを提供しました。 ライディング教室 ライディング教室 オートバイを安全に運転してもらうためのライディング教室を開催しています。 地域活動 日本人学校と交流をはかるため、 PTAが主催するお祭りに協賛しています。 ●イタリア <ホンダイタリアインダストリアーレ Honda Italia Industriale S.P.A.> 工場見学・社会体験受入 教育支援とHondaへ の理解を深めてもらうために、学校や団体の工場 見学を実施しています。2004年度は、1,219名を受入れました。また、 学生の社会体験のための工場研修で18名 を受入れました。 工場見学 工場研修 ●スペイン <モンテッサホンダ Montesa Honda S.A.> 日本語弁論大会支援 バルセロナとマドリッドで行われた日本語弁論大会へ賞品を提供するとともに、バルセロナの大会では、従業員が イベントの企画運営にも参画しました。 寄付・協賛活動 バルセロナ国際ギターフェスティバル、カタルーニャ若手音楽家フェスティバル、新春オーケストラコンサートへそれ ぞれ寄付や協賛を行いました。 ●オーストリア <ホンダオーストリア Honda Austria G.m.b.H.> 災害支援 寄付・協賛活動 スマトラ島沖地震津波災害への義援金や地元幼稚園への寄付を行いました。 ●トルコ <ホンダターキー Honda Turkiye A.S.> 教育支援 学校に通えない子ども達に読み書きを教えたり、義務教育では受けることができないパソコン関連の教育を行うNGOに 対し支援を行っています。また、地元自治体への支援として、高校の建屋改修を援助しました。 44 海外の社会活動 アジア・ 大洋州 ●タイ <ホンダ・タイ基金 Honda Thailand Foundation > タイのHondaグループが1億バーツを出資し、2002年8月に発足。タイ国内の「教育の支援」 「文化の保護」 「人道的な活動の支援」という3つの構想を掲げ、さまざまな社会貢献活動を展開しています。 [主な活動] 森林保護のための象パトロール タイのシンボルである象の保護、失業者対策、密猟者の取締りを目的に、2001 年から3年間の試験期間を経て、規模を拡大して展開しています。 エイズ患者の救助プロジェクト 中古パソコン寄贈(タイに知識の木を植えよう) [2004年トピックス] ・タイ南部3県の学校にTシャツ及び身の回りに必要な品を寄贈。 ・最南端のナラチワト県に点在する20の学校に聴覚診断用機器とパソコンを寄贈。 ・ロボットコンテスト(バンコク開催)の優勝チームに活動資金を提供。 森林保護のための象パトロール ・タイ国内の白内障患者4万9千名への支援として政府へ200万バーツ寄付。 <アジアホンダモーターカンパニー Asian Honda Motor Co., Ltd.> 学校環境奨励賞 (特集P.19-20参照) [2004年トピックス/事業開始40周年記念] ・知的障害児や恵まれない子ども達の養護施設「バン・クル・ノイ」と1953年 にタイ初の老人ホームとして設立された「バンカエ・ハウス」をアソシエイツ (従業員)とその家族が訪問し、介護用器具や運営資金などを寄贈。 施設訪問 ・アテネパラリンピックのメダル獲得選手16名をはじめ、出場選手全員への 報奨金と、タイ身体障害者協会への運営資金を寄贈。 スマトラ島沖地震津波災害に対する支援 ASIMO Sawasdee Friends∼タイ南部の友達へASIMOが“こんにちは” Southern 2004年12月末に発生したスマトラ島沖地震による津波で家や両親を失く した子ども達の心のケアを目的に、2005年3月にASIMOがタイ南部6県を アテネパラリンピック出場選手 周り、約25,000名の子ども達に声援を送る活動を行いました。 <A.P.ホンダカンパニー A.P. Honda Co., Ltd.> タイ全土のライダーを対象とした安全運転キャラバン実施。 アジア諸国の若者が参加する「第6回タイエコラン大会」開催。 優勝チームは10月3日に日本(ツインリンクもてぎ)で行われた「第24回 本田宗一郎杯Hondaエコノパワー燃費競技全国大会」に出場し、 「本田宗一郎 タイエコラン大会 45 杯」と「技術賞」を獲得しました。 ●インドネシア <ホンダプロスペクトモーター P. T. Honda Prospect Motor> 職業訓練校への研修用エンジン寄贈 ジャカルタ市郊外カラワン県にある職業訓練校に、機能・構造学習用のエンジン及び工具類、整備マニュアルを寄贈 しています。 (2000∼2004年までに計16校へ寄贈) <アストラホンダモーター P. T. Astra Honda Motor> スマトラ島沖地震津波災害に対する支援 ∼Honda Cares for Aceh 2004年12月末に発生したスマトラ島沖地震による津波被害で損傷したオートバイの補修・整備を無償で行いました。 ●フィリピン <ホンダカーズフィリピンズ Honda Cars Philippines Inc.> マニラ郊外ラメサ・ダム流域の植林活動支援 A B S - C B N 財 団と 提 携し 、マ ニラ 市 が 恩 恵 を 受 け るラメサ・ダム 流 域 ( 2 , 7 0 0 ヘクター ル )を 対 象とした 森 林 再 生プロジェクトを 支 援 、苗 木 の 育 成にか かる費 用 支 援とアソシエイツ( 従 業 員 )参 加による実 践 活 動 を行っています。 ●ニュージーランド <ホンダニュージーランド Honda New Zealand Ltd.> Greening New Zealand Motoring ニュージーランドの緑を保護するために、新車販売1台につき10本(年間で6万本以上)の苗木を植樹しています。 中国 ●中国 <広州本田汽車有限公司> 工場見学受入れ 教 育 支 援とHondaへ の 理 解を 深 めてもらうために、学 校や 団 体 の 工 場 見 学 を 積 極 的 に実 施して います 。2 0 0 4 年 度 は 、5 5 6 の 学 校 や 団 体 、 21,366名を受入れました。 献血活動 献血活動 毎年1回、従業員を対象にした献血を実施しています。2004年度は121名 の従業員が参加しました。 災害支援 スマトラ島沖地震津波災害の被災者に対し寄付を行いました。 寄付・協賛活動 地元広州市地域の慈善団体等へ の寄付や、2010年に広州で開催予定の アジア競技大会協賛 第16回アジア競技大会への協賛を販売会社とともに実施しました。 46 商 品や 技 術を通じて 環境への 取り組み Hondaは、製品の研究開発における次世代型環境取り組みをはじめ、商品開発、生産、購買、輸送、販売、廃棄/ リサイクル、またオフィスにおけるすべての企業活動の過程において、地球環境へ の自らの影響を見すえた環境 保全活動に全力で取り組んでいます。さらに、地域の方々や、世界中のお客様との積極的なコミュニケーションを 図ることで喜びをともに分かち合い、より多くの方々から存在を期待される企業になることを目指しています。 毎年夏頃には「 Honda環境年次レポート」を発行。Hondaの環境保全に関する最新の取り組みと過去1年間 の具体的な実績を公開しています。 このシンボルマークは、Hondaが地球環 境保全へ積極的に取り組んでいること を宣言した世界統一の環境マークです。 自社製燃料電池スタック「Honda FC STACK」搭載「FCX」国土交通大臣認定を取得(2004年12月) Hondaの環境への取り組み http://www.honda.co.jp/environment/ 安全への 取り組み H o n d aは、モビリティ社 会で暮らすす べ て の 人 の た め に 、ク ル マ に 乗って い る人 だ け で なく、乗ってい ない 人( 歩行中の人 )の安全まで視野に入れた クル マづくりを 行っています。開 発にあたっては、リアルワー ルドで の 事 故 実 態を 重 視し、交 通 事 故データを 詳 細に解 析して安 全 技 術 の 改 善に役 立て ています。また、 “ ぶつからないクルマ ”を究極の目標とし、先進のIT技術を 肉眼同等の見え方 ベ ースにクルマの知能化を徹底的に押し進め、運転者が判断を誤ったり、操 作ミスをしても、運 動 性 能を 高 度に制 御して危 険を 回 避できる技 術を 追 求 するなど、あらゆる角度から研究を重ね、一歩ずつ目標に近づきたいと考え ています。2004年10月には、歩 行 者を 検 知しドライバ ーに知らせる世界 初の「インテリジェント・ナイトビジョンシステム」を発表、新型「レジェンド」に搭載 しました。 Hondaインテリジェント・ナイトビションシステム による映像(機能説明のため強調したものです) Hondaの安全へ の取り組み http://www.honda.co.jp/safety/ 47 安全運転 普及活動 Hondaは、より安全な商品づくりを目指すことに加え、正しい乗り方、楽しい使い方というソフトを提供する ことで安全快適な交通社会の実現を目指しています。ドライバーやライダーの方々への教育・啓発活動の積極 展開、交通安全教育ソフトの提供、教育機器の研究開発など、1970年から継続して安全運転普及活動に取り 組んでいます。2004年度も、全国8カ所の交通教育センターでの セーフティスクールをはじめ、地域のお客様の安全のために、全国の 四 輪 販 売 会 社において「 安 全 運 転ミニ講 習 会 」や「ドライビング スクール」などの活動を継続して行いました。また、 ドライバー自身 が自己の交通行動を考える小冊子「トラフィック・マナー(ルールを 守るココロ)」を作成、ユーザーに配布しました。 Hondaの安全運転普及活動への取り組み http://www.honda.co.jp/safetyinfo/ Hondaの 福祉車両 Hondaは、輸送機器メーカーとして「より多くの人々に役立ちたい」と いう思いを込め、誰もが爽快で安全で乗って楽しいクルマづくりを目指 しています。身体の障害に応じた運転補助装置(テックマチックシステ ム、フランツシステム)、シートが回転・昇降する機能や、車いすに乗った まま乗降できる機能を兼ね備えたアルマスシリーズを商品展開し、現在 もさらなる研究開発に取り組んでいます。 Hondaの福祉車両 http://www.honda.co.jp/welfare/ 「モビリオ・アルマス」サイドリフトアップシート車と 「ザッツ・アルマス」車いす仕様車を発売(2004年1月) ヒューマノイド ロボット 「ASIMO」 Hondaは、人間と共存、協調できる新たなモビリティを目指して、ヒュー マ ノイドロボット「ASIMO(アシモ)」のさらなる技術革新に取り組んでいます。 また、福岡市内小学校74校での「ロボットと学ぶ科学教室」や新潟県中越地震 被災地の小学校訪問、アメリカ・タイでの各地巡回など、子ども達に夢や希望を 与え、そして科学への関心を高めてもらうための活動を展開しています。 ASIMOホームページ http://www.honda.co.jp/ASIMO/ 次世代ASIMOの技術を発表(2004年12月) 48 労 働 組 合 の 取り組 み 地球環境問題や人道的な問題など、世界規模での対応が求められている中で、労働組合の役割・責任からも企 業内の活動にとどまらず、対外的な活動の重要性が増してきました。本田労組(本田技研労働組合)も4万人を超 える組織となり、社会的な要請に応えるため、結成40周年を迎えた1992年に「社会貢献基金」を設立し、社会 貢献活動に対する取り組みを強化してきました。 ●ホンダリピートホットライン(車いす改造ボランティア) 本田労組は、Hondaの事業所のある地域に9つの支部があり、組合員とともにそれぞれの地域に根ざした活 動を展開しています。中でも国内の社会貢献活動の柱となっているリピートホットラインは、Hondaらしさが あり、多くの組合員が参加しやすい仕組みで全支部共通の活動として取り組んでいます。 リピートホットラインは、1992年の「大分国際車いすマラソン 大会」にボランティア参加したのがきっかけで、それに携わる 方々との意見交換等を通じ、座り心地の良い自動車のシートを 載 せて みてはどうだろうという発 想 から1 9 9 3 年に活 動を スタートしました。また、この活動は、組合員が身近で気軽に 誰でも参加できるボランティアとして、改造だけでなく車いすの 引き取りや寄贈を通じて、直接対象者とふれあうことができる 活動でもあります。2004年度にはのべ1,698名の組合員が ボランティアとして参加し、115台の車いすを寄贈しました。 1993年からの累計寄贈台数は、1,500台にも達しています。 ●車いすマラソン大会へのボランティア参加 1993年から「大分国際車いすマラソン大会」の運営や進行を陰から支えるボランティア活動として開始しま した。年々、回数を重ねるごとに募集人数を上回る応募があり、労働奉仕型の入門編として定着しており、参加 した組合員からも高い評価を得てきました。さらに、ボランティアの 参 加 機 会を 増や すために、 「 名 古 屋シティハンディマラソン 大 会 」 「 東京車椅子マラソン大会 」にも拡大し、これまでに349名のボラ ンティアが 参 加して い ます 。2 0 0 4 年 度 は 、 「 大 分 国 際 車 い すマ ラソン大会」に9名、 「名古屋シティハンディマラソン大会」に9名の 組合員が参加しました。 ●社会貢献基金からの緊急援助と、組合員による緊急カンパ 大規模な災害等へ の支援として実施します。支援形態は、状況に応じてフレキシブルに対応しています。 2004年度は新潟県中越地震、スマトラ島沖地震津波災害に緊急援助及び緊急カンパを実 施しました 。 また、北海道南西沖地震('93)、鹿児島市内集中豪雨('93)、阪神・淡路大震災('95)、 トルコ西部大地震 ('99)、インド西部地震('01)、新潟・福井梅雨前線豪雨被害('04)に緊急援助を実施してきました。 49 グル ープ 会 社 主な活動実績 50 グ ル ープ 会 社 名 愛知機器(株) 活動分野 地域活動 地元のお祭り・イベントへの協力(物品及び駐車場の提供) 環境保全 自社周辺クリーン活動(2回/年、のべ25名参加) スポーツ支援 アクトマリタイム(株) 浅間技研工業(株) (株)アリス三洋 (株)エフ・シー・シー (株)エフテック 献血実施(1回/年、80名参加) 教育支援 中学生職場体験学習受入れ(3名) 災害支援 新潟県中越地震への寄付 福祉・医療 赤い羽根共同募金・日本赤十字募金・日本ユニセフ協会募金への協力 教育支援 東京ボーイスカウト後援会 地域活動 地元の夏祭りへの協力(神輿・太鼓への従業員参加250名)、高校100周年記念事業への寄付、 地元自治会との意見交換・工場見学実施 環境保全 自社周辺クリーン活動(毎月第2水曜日、のべ240名参加) 少年野球クラブへの自社グランド貸し出し 福祉・医療 献血実施(2回/年、80名参加) 教育支援 小学校・高校工場見学受入れ (4件247名)、中学生職場体験学習受入れ (2名)、小・中・高校への 写真ニュース提供協賛(5校)、小学校への社会人講師派遣 災害支援 新潟県中越地震への寄付 地域活動 地元のお祭りへの協賛・協力(実行委員会への参加) 環境保全 浜名湖クリ−ン作戦への参加(従業員と家族200名) 教育支援 小・中学校工場見学受入れ(140名)、ペルー人学校「ムンド・デ・アレグリア」への寄付 災害支援 新潟県中越地震への従業員募金(労働組合)の実施、 スマトラ島沖地震津波災害への寄付 地域活動 地元のお祭り・イベントへの協賛 環境保全 大津町主催「環境美化の日」への参加(7名) 地域活動 地元のお祭り・イベントへの協賛、花火大会協賛(花火提供) 環境保全 自社周辺クリーン活動(従業員のべ1,000名参加)、浜名湖クリ−ン作戦への参加、緑の募金への協力 交通安全 SBSラジオ「交通マナーアップキャンペーン」協賛 福祉・医療 献血実施(各事業所2回/年)、赤い羽根共同募金への協力、ユニセフからのクリスマスカード購入 教育支援 静岡大学工場見学受入れ(70名)、高校生職場体験学習受入れ、ペルー人学校「ムンド・デ・ アレグリア」への寄付、 JAYCOUNTY High school 交換留学生の訪問見学受入れ 災害支援 新潟県豪雨災害・新潟県中越地震・スマトラ島沖地震津波災害への寄付 地域活動 地元のお祭り・イベントへの協賛・協力(駐車場の提供) スポーツ支援 第51回亀山市駅伝競走大会への協力(交通整理要員派遣・従業員20名) 福祉・医療 献血実施(各事業所数回/年、のべ100名参加) 教育支援 小・高校工場見学受入れ(3件69名)、中・高校生職場体験学習受入れ(9名) 地域活動 「MSD夏祭り」開催(来場者250名) 環境保全 浜名湖クリ−ン作戦への参加(6名) 交通安全 交通安全街頭指導(1回/年、1名参加) 福祉・医療 献血実施(1回/年、30名参加) 教育支援 小学校工場見学受入れ(24名) オールホンダ販売(株) 環境保全 自社周辺クリーン活動(1回/週、11名参加) 希望の里ホンダ(株) 地域活動 地元のお祭り・イベントへの協賛 環境保全 自社周辺クリーン活動(1回/年、50名参加) 教育支援 小学校・養護学校工場見学受入れ(15件286名)、障害者職業生活相談員資格認定講習へ の協力(現場講習) 地域活動 自社野球グランドの地域への貸し出し (30日/年) 環境保全 川辺工業団地クリーン作戦への参加(2回/年、のべ750名) 交通安全 交通安全街頭指導(6日程度/年、15名参加) 福祉・医療 献血実施(3回/年、59名参加) 教育支援 小学校・高校工場見学受入れ(5件262名) (株)エム・エス・ディ 九州柳河精機(株) 51 地域ソフトボールリーグ運営参加、中学校へのスポーツ用具寄付 福祉・医療 スポーツ支援 (株)アツミテック 活動実績 グ ル ープ 会 社 名 (株)ケーヒン 活動分野 地域活動 地元のお祭り・イベントへの協賛、体育館・グランドの地域開放 環境保全 自社周辺クリーン活動(1回/2ヶ月、のべ200名参加) 交通安全 交通安全街頭指導(1回/月、のべ200名参加) スポーツ支援 合志技研工業(株) (株)光明 ケ−ヒン杯少年野球大会開催(用具提供、運営、審判派遣) 福祉・医療 献血実施(各事業所1回/年、のべ500名参加)、赤い羽根共同募金・歳末助け合い募金への協力 教育支援 小・中・高・大学の工場見学やインタ−ンシップ受入れ 災害支援 スマトラ島沖地震津波災害への寄付と従業員募金の実施 地域活動 地元のお祭り・イベントへの協力(実行委員会への参画・出店・製品展示、従業員15名) 環境保全 自社周辺クリーン活動(2回/年、のべ700名参加) 、 「くまもと海と川をきれいにする日」への参加(40名) 福祉・医療 献血実施(1回/年、従業員・地域住民34名参加) 教育支援 小・高校工場見学受入れ(4件204名)、中・大学生職場体験学習受入れ(10名) 地域活動 地元のお祭りへの協賛・協力(物品提供)、 自治会・消防団・育成会等への寄付 環境保全 自社周辺クリーン活動(1回/月)、新狭山一丁目自治会花植え活動への参加(2回/年、8名) スポーツ支援 (株)ショーワ 活動実績 「三重花菖蒲ハンドボールクラブ」への協賛 福祉・医療 赤い羽根共同募金・歳末助け合い共同募金・日本赤十字募金への協力、知的障害者施設への寄付 地域活動 各工場主催のお祭り開催(のべ来場者3,300名)、地元のお祭り・イベントへの協賛、地元高等 養護学校10周年式典や卒業式への出席 環境保全 御殿場市一斉清掃活動への参加(10名)、芳賀工業団地クリーン作戦への参加(3回/年、22名)、連合 静岡中遠地協主催の植林活動への参加(2回/年、4名)、地元養護学校のプランター定期交換実施 交通安全 交通安全街頭指導(毎月0のつく日、10名参加)、富士見工業団地主催の交通安全キャンペーンへの参加(5名) 献血実施(各事業所のべ6回/年、46名参加)、連合静岡中遠地協主催のチャリティバザーへの協力(従業員と 福祉・医療 家族45名)、生体肝移植手術費用募金「りえさん募金」への寄付、労働者福祉協議会主催の施設慰問への 参加(1名)、赤い羽根共同募金・日本赤十字募金への協力 新日工業(株) (株)鈴鹿サーキットランド 教育支援 小学校・養護学校工場見学受入れ(2件137名)、中学生・養護学校生の職場体験学習受入れ(4名) 災害支援 新潟県中越地震への寄付(労働組合)、新潟県中越地震・スマトラ島沖地震津波災害への寄付 環境保全 蒲郡市主催のゴミ0運動への参加(従業員と家族220名) スポーツ支援 地元高校の全国高校駅伝大会男女ペア出場に伴う寄付 福祉・医療 献血実施(1回/年、14名参加) 地域活動 地元のお祭り・イベントへの協賛・協力(物品提供)、鈴鹿商工会議所副会頭派遣 環境保全 七日会(Honda部品メーカー)主催クリーン作戦への参加(3名)、8耐レース・F1GP開催翌日の 鈴鹿サーキット周辺道路の清掃活動(40名参加) 交通安全 安全・安心フェスタ鈴鹿への協力(サーキットクイーン派遣、4名) スポーツ支援 教育支援 (株)スチールセンター (株)スミレックス 職場体験学習受入れ 地域活動 「亀山納涼祭」への協力(従業員15名参加、屋台出店、売上金は亀山市に寄付) 環境保全 自社周辺クリーン活動(8名参加)、千代田区一斉清掃への参加(2回/年、22名)、工業団地クリーン作戦への 参加(89名)、 「くまもと海と川をきれいにする日」への参加(3名)、亀山・関事業者環境推進協議会への参画 交通安全 川里工業団地周辺の交通パトロール(1回/月、11名参加) 地域活動 鹿島花火大会への協賛、公共の水道施設が無い近隣民家への飲料水供給 環境保全 交通安全 高尾金属工業(株) 地元ハンドボールクラブ選手の契約社員受入れ 地域活動 「小さな親切」運動静岡県本部主催のクリーン作戦への参加(4回/年、16名) 従業員駐車場沿い道路への交通安全PR看板常設 『斎王群行』 (歴史街道保存活動)への協賛 環境保全 地元キャンプ場、遊園地等のクリーン作戦(32名参加) 交通安全 道路の不安全箇所にデリネーター(反射板ポール) を寄贈 スポーツ支援 教育支援 第18回あいの土山マラソン大会への協賛・協力(駐車場提供、運営ボランティア) 小学校・大学工場見学受入れ(4件130名)、中学生職場体験学習受入れ(4名)、龍谷大学 学外実習受入れ(1名)、中学校への社会人講師派遣 52 グ ル ープ 会 社 名 田中精密工業(株) 活動分野 地域活動 地元のお祭り・イベントへの協賛、花火大会への協賛、JR富山港線路面電車化事業への支援、 通学路確保のための事業所周囲の除雪活動(15名) 環境保全 工業団地クリーン作戦への参加(4回/年、のべ160名) スポーツ支援 (株)ツインリンクもてぎ (株)都筑製作所 テイ・エステック(株) 地元高校ラグビー部・地元スポーツ少年団野球部の全国大会出場に伴う寄付 福祉・医療 富山県聴覚障害者情報提供施設設置のための募金 芸術・文化 「アジア太平洋こども演劇祭」 ・ 「ウィーンフィルハーモニー管弦楽団富山公演」 ・ 「第51回全日本 チンドンコンクール」への協賛 教育支援 「第13回富山県高等学校ロボット競技大会」 ・ 「第6回日露半導体表面セミナー」への協賛 災害支援 新潟県中越地震・スマトラ島沖地震津波災害への寄付と従業員募金の実施 地域活動 「もてぎフェスタ」開催、地元のお祭り・イベントへの協賛・協力(インディカー展示・トライアルデモ 実施・もてぎエンジェル派遣・物品提供) 環境保全 自社周辺クリーン活動(2回/年、118名参加)、 講演会・シンポジウムへの講師派遣(13件、来場者1,253名) 芸術・文化 「下野スケッチコンクール 僕達の未来を絵にしちゃおう!」開催 教育支援 中学生職場体験学習受入れ(22名)、校外学習(ゴミ・汚水処理施設見学)受入れ(6校417名)、 社会科見学・遠足・修学旅行等日帰り・宿泊校外学習受入れ(249校19,000名) 地域活動 地元のお祭り・イベントへの協賛・協力(休憩場所・物品提供)、地元消防団への寄付、坂城町 駅周辺の地域活性化事業への寄付 環境保全 工業団地クリーン作戦への参加(1回/年、50名) 交通安全 交通安全街頭指導(2回/年、3名参加) 福祉・医療・スポーツ支援 長野スペシャルオリンピックスへの寄付 福祉・医療 献血及び検眼実施(1回/年、50名参加)、坂城町社会福祉協議会への福祉車両寄贈 災害支援 新潟県中越地震への寄付 地域活動 地元のお祭り・イベントへの協賛、地元自治会・労働福祉協議会への寄付、地元小学校・幼稚園 運動会開催時の駐車場開放 環境保全 自社周辺クリーン活動(各事業所141名)、工業団地クリーン作戦への参加(毎月10日、48名)、 花のある町づくり推進事業「たかね愛ロード04」への参加(5回/年、56名) 交通安全 交通安全街頭指導(各事業所、198名)、新入学児童交通事故防止運動への協力(黄色い帽子購入金寄付) スポーツ支援 バスケットボール大会(全国・県・市)への役員・審判派遣(6名) 福祉・医療・スポーツ支援 第4回全国障害者スポーツ大会「彩の国まごころ大会」への協賛 福祉・医療 献血実施(各事業所10回/年、200名参加)、赤い羽根共同募金・歳末助け合い共同募金・ 日本赤十字募金への協力、使用済み切手の収集活動(川越市社会福祉協議会への寄付) 教育支援 小学校工場見学受入れ(2件89名)、小学校への写真ニュース提供協賛、全日本学生フォーミュラ 大会への協賛、 日本ボーイスカウトへの支援 災害支援 スマトラ島沖地震津波災害への寄付、埼玉・タイ王国友好協会の見舞金への協力、 「スマトラ沖地震津波救済キャンペーン・埼玉から愛の手を」協賛 (株)デポックス 環境保全 自社周辺クリーン活動(1回/月、のべ150名参加) (株)デポックス・エクスプレス 環境保全 仙台港湾事務所主催の地域清掃活動への参加 (株)デポックス関西 地域活動 地元のお祭り・イベントへの協賛、地元下水利組合への寄付 地域活動 「NISSINフェアー」開催(来場者1,600名、バザー及び模擬店の売上金は新潟県中越地震へ寄付)、 花火大会協賛 日信工業(株) 福祉・医療・スポーツ支援 53 活動実績 長野スペシャルオリンピックスへの寄付 教育支援 工場見学受入れ(各事業所、15件) 災害支援 新潟県中越地震への寄付 グ ル ープ 会 社 名 (株)ヒラタ 活動分野 活動実績 地域活動 「ヒラタふれあいフェスティバル」開催(来場者3,000名)、地元のお祭り・イベントへの協賛・協力(物品提供)、 亀山市の地元企業PRコーナーにて自社製品の展示協力、 さくら祭り大綱引き大会へのチーム参加 環境保全 芳賀工業団地環境整備部会花植えへの協力、芳賀工業団地クリーン作戦への参加(3回/年、12名) 交通安全 交通安全運動ののぼり掲出、亀山市内の道路街灯設置 スポーツ支援 (株)ホステック 北海道ホンダ販売(株) (株)ホンダアクセス (株)ホンダ・エクスプレス 国体バスケットボール競技への指導員派遣 福祉・医療 献血実施(2回/年、59名参加)、福祉施設へのバザー収益寄付 教育支援 小・高校工場見学受入れ(300名)、前橋職業訓練学校への講師派遣 国際協力 埼玉・タイ王国友好協会の参加 災害支援 新潟県中越地震への寄付 地域活動 川越花火大会鑑賞会の開催(地域住民への敷地開放) 交通安全 交通安全運動ののぼり掲出(夏季毎月1回) 地域活動 「しげき市」 (従業員レクイベント)の開催、芳賀工業団地連絡会桜祭りへの協力(駐車場開放・駐車場整理) 環境保全 自社周辺クリーン活動(2回/年、24名参加)、日高市主催「ごみゼロの日・クリーン運動」への参加(15名) 福祉・医療 献血実施(各事業所のべ7回/年、138名参加) 災害支援 新潟県中越地震・スマトラ島沖地震津波災害への従業員募金の実施 地域活動 地元のお祭り・イベントへの協賛・協力(製品展示・物品提供)、地元の小学校や消防団への寄付、 県労働基準協会主催のKYTリーダー講習会への講師派遣(2回/年、1名) 自社周辺クリーン活動(各事業所1∼2回/年、628名参加)、工業団地クリーン作戦への参加 環境保全 (各事業所、35名)、浜名湖クリ−ン作戦への参加(6名)、 「くまもと海と川をきれいにする日」 への参加(2名)、新狭山一丁目自治会花植え活動への参加(2回/年、5名) (株)ホンダエレシス 交通安全 交通安全街頭指導及びタバコ等の投げ捨て禁止の呼びかけ実施(各事業所数回/年、のべ151名参加)、 三重県トラック協会主催無事故・無違反運動「チャレンジ123」への参加 福祉・医療 献血実施(各事業所のべ11回/年、211名参加)、知的障害者施設へのクリスマスプレゼント寄付 教育支援 高校生職場体験学習受入れ(3名) 災害支援 新潟県中越地震・スマトラ島沖地震津波災害への従業員募金(労使共同)の実施 交通安全 交通安全街頭指導(2回/年、2名参加) スポーツ支援 ホンダエンジニアリング(株) 国際協力 使用済み切手の収集活動 災害支援 新潟県中越地震への従業員募金の実施 地域活動 地元のお祭り・イベントへの協賛 環境保全 自社周辺クリーン活動(2回/年、30名参加)、新狭山一丁目自治会花植え活動への参加(2回/年、10名) 福祉・医療 献血実施 教育支援 二酸化炭素超臨海溶媒の洗浄技術に関する助成金を東北大学へ寄付 スポーツ支援 ホンダ開発(株) 平出親善交流野球大会への審判派遣(8名) 小中学生を対象としたソフトボール教室の開催 地域活動 地元のお祭り・イベントへの協賛 環境保全 芳賀工業団地クリーン作戦への参加(1回/年、3名)、七日会クリーン作戦への参加(2回/年、20名)、 自社周辺クリーン活動(熊本、1回/年、50名参加) 交通安全 交通安全街頭指導(1回/年、1名参加) スポーツ支援 地元中学校サッカー部の九州大会出場に伴う寄付 福祉・医療 鈴鹿市けやきホームへの寄付「は∼と募金」 教育支援 職場体験学習受入れ 54 グ ル ープ 会 社 名 学校法人 ホンダ学園 活動分野 活動実績 地域活動 「第2回学園祭」開催(来場者1,500名、もちつき大会に地域住民を招待)、テニスコート・体育館の地域住民 への貸し出し、老人介護センター「くみの木苑」の家族会開催時の駐車場提供、地元のお祭りへの協賛 環境保全 学校周辺クリーン活動(関東校・3回/年、関西校・4回/年、のべ1,000名参加)、寮生による学生寮周辺及び国道付近 のクリーン活動(関東校・3回/年)、 「254花の会」と共同で川越街道に花植え活動を実施(関東校・3回/年、6名参加) スポーツ支援 (株)本田技術研究所 (朝霞研究所) (株)本田技術研究所 (鷹栖プルービングセンター) 福祉・医療 献血実施(関東校・4回/年、関西校・3回/年)、赤い羽根共同募金・結核対策援助金「複十字シール募金」への協力 教育支援 生涯学習講座(自動車整備・パソコン教室)の開催、中学校の技術家庭授業への協力(エンジン構造)、 小・中学生職場体験学習受入れ 災害支援 新潟県中越地震への寄付(学園祭フリーマーケット及び模擬店の売上) 地域活動 「しげき市」 (従業員レクイベント)の開催、地元のお祭り・イベントへの協賛・協力(Honda埼玉 製作所の協力でダンボールクラフト教室開催)、朝霞市商工会チャリティゴルフ大会への協賛 環境保全 通勤経路・周辺道路・駐車場のクリーン活動(3回/年、のべ147名参加) 福祉・医療 献血実施(3回/年、176名参加)、赤い羽根共同募金への協力 地域活動 「Honda秋祭り」開催(来場者1,300名)、鷹栖町民祭「熱夏フェスタ」への協力(屋台出店)、 商工会イベント「企業対抗ミニバレーボール大会」への参加 環境保全 鷹栖町緑地公園「パレットヒルズ」の植樹への協賛(苗木寄贈) 交通安全 交通安全街頭指導、北海道警察交通機動隊への協力(高速周回コース提供) スポーツ支援 (株)本田技術研究所 (栃木研究所・ 栃木プルービングセンター) (株)本田技術研究所 (和光研究所) 献血実施 教育支援 中学校施設見学受入れ、鷹栖町教職員施設見学受入れ 「Honda祭り」開催(来場者20,000名) 、芳賀町さくら祭り協力 (プルービングテストコース見学ツアー 実施) 、芳賀町町民祭協力(Honda製品展示、 ソーラーカー模型組立教室開催) 、花火大会への協賛 環境保全 芳賀工業団地クリーン作戦への参加(3回/年、のべ150名) 交通安全 栃木県警白バイ隊訓練への協力 福祉・医療 献血実施(2回/年、のべ800名参加) 地域活動 地元のお祭り・イベントへの協賛・協力(模擬店出店、 シートベルト・エアバッグ体験車の提供) スポーツ支援 福祉・医療 教育支援 本田航空(株) ホンダ太陽(株) 第23回和光市ロードフェスティバルへの協賛 第24回大分国際車いすマラソン大会協賛 赤い羽根協同募金への協力 和光市在住・在学の小学生40名を対象にした 「サマースクール」へ講師として従業員を派遣 (40名参加、従業員3名派遣) 、 ボーイスカウト和光団支援 地域活動 地元のお祭り・イベントへの協賛、花火大会協賛 環境保全 工業団地クリーン作戦への参加(3回/年、のべ150名) 福祉・医療 献血実施(1回/年、77名参加)、赤い羽根共同募金への協力 教育支援 ホンダ学園・大学工場見学受入れ(120名) 災害支援 新潟県中越地震への従業員募金の実施、 スマトラ島沖地震津波災害への寄付 地域活動 「エアポートフェスティバル」開催(航空機展示飛行やスカイダイビング全国大会開催、来場者 25,000名)、地元のお祭り・イベントへの協力(ブース出店・製品展示) 環境保全 町内会美化運動への参加 文化・芸術 格納庫を舞台にした、一般公募のバンドによる 「クリスマス ピクニックコンサート」開催 (来場者5,000名) 教育支援 中学生職場体験学習受入れ(3名) 地域活動 交通安全 スポーツ支援 福祉・医療・スポーツ支援 教育支援 55 冬期(12∼3月)の除雪・コースメンテナンス要員として地元住民約30名を臨時雇用 地域活動 福祉・医療・スポーツ支援 本田金属技術(株) 鷹栖町主催「マラソン大会」 ・ 「24時間ソフトボール大会」への協賛 福祉・医療 その他 狭山市マラソン大会への協力(コースオフシャル) 工場内グラウンド開放して地元の方々との運動会開催、大分県障害者技能競技大会への協力 (会場提供及び競技審査員派遣) 交通安全街頭指導(2回/年、15名参加)、交通安全ポスター作成・配布協力 小学生フットサル大会への協力 従業員の障害者スポーツ(陸上、水泳、 カート、 テニス等)活動への支援 小学校への社会人講師派遣 グ ル ープ 会 社 名 活動分野 (株)ホンダトレーディング 福祉・医療 赤い羽根共同募金への協力 (株)ホンダファイナンス 災害支援 新潟・福井豪雨災害、新潟県中越地震被災者へのクレジット返済猶予の適用 (株) ホンダボディーサービス北九州 福祉・医療 献血実施(1回/年、6名参加) (株) ホンダボディーサービス栃木 環境保全 自社周辺クリーン活動(毎週水曜日、のべ280名参加) 地域活動 地元のお祭り・大学祭への協賛、地域の災害避難訓練への協力(避難場所に自社駐車場開放)、 地元自治会館設立寄付 環境保全 自社周辺クリーン活動、店舗前用水路清掃活動(1回/年、4名参加) 交通安全 TRS二輪車安全運転講習会(立川ライディングスクール)の開催 福祉・医療 二輪販売店への盲導犬育成募金協力(募金箱設置)呼びかけ 教育支援 中学生職場体験学習受入れ(1名) 教育支援 脳型コンピュータ研究に関する大学への寄付、講師派遣、 インターンシップ受入れ 地域活動 「立山会夏祭り」 (富山工場)、 「黒潮会夏祭り」 (広瀬工場)開催、宮崎県テクノフェアー協賛 環境保全 自社周辺クリーン活動(2回/年、 のべ900名参加)、 「チャレンジデー2004i n庄川」への参加(50名)、 「石崎川をきれいにする会」への参加(10名) 交通安全 交通安全街頭指導(毎日、のべ1,000名参加)、街頭キャンペーン (ドライバーへのチラシ・ドリンク配布、1回/年、40名参加) (株) ホンダモーターサイクルジャパン (株)ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン (株)ホンダロック スポーツ支援 水谷精器工業(株) 武蔵精密工業(株) 八千代工業(株) 少年育成サッカー大会の開催、地元高校野球部の甲子園出場に伴う寄付と従業員カンパ実施 教育支援 小・高校工場見学受入れ(1,728名)、高専生職場体験学習受入れ(3名)、教員研修職場実習受入れ 災害支援 スマトラ島沖地震津波災害への寄付 その他 (株)MAP 活動実績 宮崎県新規採用職員研修受入れ(4名) 地域活動 地元のお祭りへの協賛 教育支援 中学生職場訪問・工場見学受入れ(13名) 地域活動 「Mizutani 桜フェスティバル2004」開催(来場者700名)、地元のお祭りへの協賛 交通安全 交通安全街頭指導(1回/月、20名参加)、津島警察ミス交通安全委嘱 災害支援 新潟県中越地震・スマトラ島沖地震津波災害への寄付 地域活動 「ムサシ夏祭り2004」開催(来場者1,700名)、地元のお祭りへの協賛 環境保全 自社周辺クリーン活動(2回/年従業員・OB・家族700名参加) 交通安全 夏祭りのイベントとして「キッズバイクスクール」開催 福祉・医療 献血実施(1回/年、57名参加)豊橋善意銀行主催「善意フェスティバル」への協力(10名参加) 教育支援 中学生職場体験学習受入れ(21名)、豊橋技術科学大学留学生への独身寮受入れ及びインターン シップ受入れ、地元小中学校主催バザーへの寄付 地域活動 地元のお祭り・イベントへの協賛・協力、 自治会への寄付 環境保全 自社周辺クリーン活動(各事業所、約250名参加)、地域の農業用水路や調整池の清掃、浜名湖 クリ−ン作戦への参加(11名) 交通安全 交通安全ミルミルウエーブ(ドライバーへの安全呼びかけ)への参加 四日市市民駅伝協力(伴走用車両2台提供)、 「三重花菖蒲ハンドボールクラブ」への協賛、 スポーツ支援 地元野球少年団全国大会出場に伴う寄付、氏家町民体育祭への参加、彩の国まごころ国体 への協力(駐車場500台分開放) 柳河精機(株) 福祉・医療 献血実施(各事業所のべ5回/年、369名参加)、老人宅へ弁当を配布する給食ボランティアへの 参加(2名)、障害者ミニ運動会への協力 教育支援 高校生職場体験学習受入れ、小学校への社会人講師派遣(2名) 災害支援 新潟県中越地震・スマトラ島沖地震津波災害への寄付と従業員募金の実施 地域活動 「秋祭り」開催、府中市商工まつり・テクノフェアへの協力(製品展示) 環境保全 自社周辺クリーン活動(12名参加)、地域主催ゴミ拾いへの参加(11名)、 さやま環境市民ネットワーク への参加(工場の環境活動PR)、新狭山一丁目自治会花植え活動への参加(7名) 教育支援 ホンダ学園工場見学受入れ(93名) 56 グ ル ープ 会 社 名 (株)山田製作所 活動分野 地域活動 各事業所で「YAMADAフェスティバル2004」開催(のべ来場者約4,200名) 環境保全 春・秋の国道清掃ボランティア(各事業部、644名参加) 災害支援 新潟県中越地震への寄付及び物品寄贈 その他 (株)ユタカ技研 活動実績 地域活動 福利厚生制度(従業員誕生日記念品) を活用した「渡良瀬渓谷鉄道」支援 「夏祭り」開催(来場者1,000名)、地元のお祭り・イベントへの協賛、花火大会協賛 自社周辺クリーン活動、越辺川河川敷の清掃活動(6名)、工業団地クリーン作戦への参加(24名)、 環境保全 七日会(Honda部品メーカー)主催クリーン作戦への参加(17名)、浜名湖クリ−ン作戦への参加、 地域住民のゴミ集積箱場所として会社敷地提供 交通安全 交通安全街頭指導(1回/月、1名参加)、 自治会と協力して県道に横断歩道設置の働きかけ実施 スポーツ支援 スポーツ少年団の練習用にグランド提供、陸上部新人部員母校への用具寄贈、彩の国まごころ 国体への協力(大会旗・炬火リレ−の中継地に自社敷地を提供)、各種スポーツイベントへの協賛 献血実施(各事業所のべ4回/年、95名参加)、赤い羽根共同募金・日本赤十字募金への協力、老人 福祉・医療 宅へ弁当を配布する給食ボランティアへの参加(2名)、障害者ミニ運動会への協力、 くるみ共同 作業所へのパソコン・テジタルカメラの寄贈、静岡県労働者社会福祉協議会「労福協祭り」への協賛 (株) レインボーモータースクール 教育支援 小学校工場見学受入れ(90名)、小学校への写真ニュース提供協賛、全日本学生フォーミュラ大会への協賛 災害支援 新潟県中越地震・スマトラ島沖地震津波災害への寄付(会社・労働組合) と従業員募金の実施 地域活動 大津町からいも祭りへの協力(祭り会場として敷地提供とモータースポーツイベント運営) 環境保全 浜名湖クリ−ン作戦への参加(7名) 交通安全 「交通安全フェスティバル」開催(各事業所1回/年、のべ来場者6,500名)、幼稚園交通安全教室 開催(6回/年、のべ500名参加)、小学生交通安全教室開催(各事業所のべ4回/年、212名参加)、 高齢運転者講習開催(各事業所のべ2回/年、 80名参加) 、 埼玉県交通事故防止調査委員会への参画 福祉・医療 盲導犬育成募金協力(募金箱設置) 災害支援 新潟県中越地震への寄付 ※全国のHonda販売会社で取り組んでいる活動については、P.36をご覧ください。 ※グループ会社各社では、 ここでご紹介した活動以外にも、地域に根ざした様々な活動を展開しています。 57 Honda社会活動年次レポート 「Hondaの社会活動2005」 発 行 日 2005年7月 発 行 本田技研工業株式会社 社会活動推進室 〒107-8556 東京都港区南青山2-1-1 TEL 03-5412-1260 FAX 03-5412-1587 http://www.honda.co.jp/philanthropy/ 発行責任者 田中清貴 58 H o n d a の 社 会 活 動 2 0 0 5 H o n d a の 社 会 活 動 2 0 0 5 Honda社会活動年次レポ ート 本冊子は古紙パルプ配合率70%、 ケナフパルプ配合率10%の再生紙と大豆インキを使用しています。