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Topics2 M7 JW_CAD 図面を Word へ
Topics2 M7 JW_CAD 図面を Word へ JW_CAD で作図した図面をスケールを合わせて Word や Excel へ貼り付ける手段のひとつとして、M7 で EMF、 BMP 形式保存をする方法を紹介します。WMF 形式で保存し、Word へ貼り付ける方法は、1年ほど前に1度 紹介していますが、その後のバージョンアップにより、更に高精度な図面の貼付が可能になりました。 Vol.64 2001/4/31 M7 で JW_CAD 図面を開き、Word で取り扱い可能な形式(M7 ではビットマップ-bmp、Windows 拡張メタファイル-emf、 Windows メタファイル-wmf での保存をサポートしている)で保存することで、Word、Excel に図面を貼り付けます。M7 を用いて行う一番のメリットは、M7 上で設定する線幅設定(線の強弱)を反映した図を Word へ渡せることです。「高精 細出力」の追加により、細かい線幅の違いを反映した滑らかな線で図を渡せるようになりました。 保存形式 bmp、emf、wmf の違い 保存形式により Word へ渡す図がどのように異なるか-について、詳しくは付録 FD の sampl.doc を Word で開き、印刷し てみてください。ここでは大まかに3つの形式の違いを説明します。 ■ビットマップファイル-bmp されているプリンタドライバを利用して保存するため、プリンタ ドライバの種類やプロパティ設定により結果は異なる。(ドライ バによっては「網掛」等がうまく出ない場合もある) emf、wmf の保存では、用紙サイズの余白に関係なく、図面の範囲 を保存するので、保存前の用紙サイズ調整は不要である。 ■Windows メタファイル-wmf emf とほぼ同じ性質を持つが、 「グラデーション」 「網掛」 「マッピ ング」部分は保存されない。「高精細出力」指定することで細か い線幅の違いを反映し、円弧も滑らかになる。 75 他の2つの形式に比べ、線のギザギザ感がある。保存時の「プロ Pen1 0.15mm 75 パティ」でドットまたは解像度を大きく設定することである程度 15 Pen2 0.25mm 30 15 400 の解消が可能である。(>Sample.doc の 1000 ドットと 2000 ドッ 30 Pen3 0.6mm 12.5 Pen4 0.4mm トの比較参照) Pen5 0.3mm Pen6 0.1mm BMP は Windows で標準的に利用できるファイル形式なので Word、 12.5 12. 5 Bmp 形式での保存は用紙サイズ全体を保存するので、保存前に用 150 400 40 12. 5 65 Excel 以外の大部分のソフトウェアでも利用できる。 65 600 65 PS 45 紙サイズの調整が必須。 (>P.9) 塗潰し ■Windows 拡張メタファイル-emf 75 30 マッピング ▼「高精細出力」指定しないもの-細かい線の強弱がつかず、円 Pen1 0.15mm 75 15 網掛 ▲「高精細出力」指定したもの 弧がなめらかでない。 Pen2 0.25mm 30 15 400 グラデーション Pen3 0.6mm 75 12.5 Pen4 0.4mm 75 Pe n 1 0 . 15 m m 40 0 Pen6 0.1mm 15 Pe n 2 0 . 25 m m 30 15 Pen5 0.3mm 30 Pe n 3 0 . 6m m 12 .5 12.5 Pe n 4 0 . 4m m Pe n 6 0 . 1m m 45 PS 65 12 .5 グラデーション 網掛 マッピング 40 0 15 0 60 0 40 塗潰し 12 .5 65 12 .5 600 Pe n 5 0 . 3m m 65 150 400 40 12. 5 65 12. 5 65 65 PS 45 「高精細出力」指定することで細かい線幅の違いを反映し、円弧 も滑らかになる。「高精細出力」は「通常使うプリンタ」に設定 ObraClub vol.100付録(2004.04) M7 Topics 塗 潰し グラデーション 網掛 マッピング 19 S=1/100 図面を Windows 拡張メタファイル emf で保存し、S=1/200 にして Word へ貼り付ける 付録 FD の教材を用いて実際に練習してみましょう。 !Word97 以降でご利用ください。Word95 では利用できません。 1 「開く」で付録 FD から vol64-03.jwc を開く 5 「ファイル」メニューの「印刷スタイル」を選択。 「線 幅設定」タブで PenNo 毎の線幅設定を行う。 *簡易表示(「表示」- 「イメージ表示」のチ ェックを外す)にする と図面は PenNo 毎の 線色で表示される。 2 画面下「グループ 1」をし、グループ一覧から「グ 6 「表示」メニュ-の「イメージ表示」(出力時のイメー ループ 2」をで選択、カレントグループにする。 ジで表示)にチェックをし、線幅のバランスを確認。 7 「ファイル」メニュ-「名前を付けて保存」を選択 8 「ファイルの種類」の▼をし、 「Windows 拡張メタ ファイル(*.emf)」を選択。 3 「スケール」をし、1 と入力して、グループ2 のスケールを 1/1 とする。 「プロパティ」ボタンをし、 「高精細出力」にチェック をして「OK」ボタンを 「保存する場所」(ハードディスクにすること:例では MyDocument)と「ファイル名」を確認の上「保存」を 4 カレント線種を補助線-aux-とし、 「□」コマンドを 9 M7 を終了する。M7 のデータファイル形式で保存を行 選択。ダイアログバー寸法「240,180」とし、図が矩形内 っていない場合は、 「保存しますか?」のメッセージが表 に収まるように矩形をで配置する。 示される。どちらでもよいが、 「はい」をして M7 データ ⇒emf、wmf 形式の保存では、図全体が収まる範囲を自動 ファイルとして保存しておいた方が、やり直しを行う場合 で判断し保存する。ここでは図の外側に矩形を作図するこ や線幅指定を確認する場合などに便利である。 とで 240×180 の矩形を保存範囲とした。 ! Word への挿入作業は、必ず M7 を終了させてから行って下さ い。対象とする保存ファイルを M7 で開いたままでは、挿入作業 が出来ません。 10 Word を起動し、付録 FD の建築計画.doc を開く。 JW 同 様 区 切 JW 同 様 区 切 の ,(カンマ) の ,(カンマ) の代りに . . (ピ の代りに . . (ピ リオド2つ)とし リオド2つ)とし ても可 ても可 11 図の挿入位置(配置図下の行)にカーソルをあてる。 12 「挿入」-「図」-「ファイルから」を選択。 *保存前に色付け等の加工をしても OK。 ObraClub vol.100付録(2004.04) M7 Topics 20 13 「ファイルの場所」を8で保存したフォルダとし、保 16 「図の書式設定」ダイアログで「サイズ」タブを。 存ファイル vol64-03.emf をで選択し、 「挿入」を 「縦横比を固定する」にチェックが付いた状態で「サイズ と角度」の「高さ」を 90 と入力し、 「OK」を 元の図面 S=1/100 の時の 1/1 での縦長さが 180 なので、 S=1/200 にするには半分の 90 ⇒カーソル位置に vol64-03.emf が挿入される 14 図の大きさを S=1/200 になるよう整える。 挿入された図をで選択。 ⇒図の大きさ変更される。これで、ほぼ S=1/200 のスケールの大 15 更に図の上でし、 「図の書式設定」をで選択 きさで印刷できます。 !スケール概念を持たない Word での印刷なので、CAD からの印刷 選択した図には、この ほどには正確に印刷されません。印刷時にはプリンタのプロパテ ような図の範囲を示 ィを「グラフィック」「イメージ」など、標準より高品質な設定 す枠が表示される にして印刷してください。 S=1/100 図面をビットマップファイル bmp で保存し、S=1/100 サイズで Word へ貼り付ける Word や Excel への貼付であれば大部分の図は前述の方法で可能です。ただし、emf 形式保存では、プリンタドライバに よって網掛けがうまく表示されない場合もありますので、そのような場合や渡すソフトウェアが emf、wmf に対応してい ない時には、ビットマップでの保存をご利用ください。ビットマップ保存は、図の大きさに関係なく保存時の用紙範囲 全体を保存しますので、保存前に用紙サイズを図に合わせて変更(以下 2~8 で解説)しておく必要があります。 1「開く」で付録 FD から vol64-04.m7 を開く 3「移動」を選択。基準点として図の左下(!ポリゴン要 !「ファイルの種類」は「M7 データファイル(*.m7) 」 素隅を読取るにはスナップツールバー「頂点」を ON)を。 2用紙サイズ変更を行う前に図全体を用紙の左下に移動 する。 「範囲選択」で始点位置から→し終点を。 グリッド点 グリッド点 頂点 頂点 ! 「要素」~が 「全指定」である こと。 4移動先として用紙枠の左下を。(!用紙枠の四隅を読取 るにはスナップツールバー「グリッド点」を ON) ObraClub vol.100付録(2004.04) M7 Topics 21 移動が完了したら、「/ 直線」等の他コマンドを選択。 ⇒用紙枠が図の大きさとほぼ同じになる。 5用紙サイズ「A4」をし、 「特殊」をで選択 9「ファイル」メニューの「印刷スタイルの設定」で線幅 の設定を行う。 (P.8 5に同じ) 10「ファイル」メニュ-の「名前を付けて保存」を選択し、 「ファイルの種類」として「BMP ファイル(*.bmp)」を選 択する。 ⇒「特殊」で設定している大きさに用紙サイズが変わる。 (初期設定では、設定されている用紙サイズが大きいため、 図は左下に小さく表示される) 6図が画面いっぱいになるよう両ドラッグで拡大する。更 にドラッグで、図の左上が作図ウィンドウの左上角に合 うよう位置を調整する。 ルーラーの目盛で、図 ルーラーの目盛で、図 の縦横の大きさを確認 の縦横の大きさを確認 *「プロパティ」ボタンをすると、 「ピクセル指定」ま たは「解像度指定」が可能。大きい数値を指定するほど、 緻密な画像となるが、ファイルサイズも大きくなる。(> 1000 ドットと 2000 ドットの見た目の違いと挿入した Word ファイ ルのサイズの違いを Sample.doc で確認) !Windows95/98/Me では 3000 ドットを超える指定は不可。 7調整後、作図ウィンドウの左と上のルーラーの目盛で図 11「保存する場所」(ハードディスクにすること:例では の縦横寸法を確認する。 ( 「測定」コマンドで測定して換算 MyDocument)と「ファイル名」を確認の上「保存」を してもよい) 12 M7を終了させる。 !ルーラーが表示されていない場合は「表示」メニューの「ルー 13 Word を起動し、保存した vol64-04.bmp を挿入し、 ラー」をし、チェックを付ける。 S=1/100 相当になるよう、サイズを調整しましょう。 8「ツール」メニューの「用紙サイズの設定」を選択。 「特 画像の挿入、サイズの調整方法は、P.8 の 12~16emf ファ 殊」タブを選択し、 「用紙枠サイズ」の「幅」 、 「高さ」を イルの場合と同様です。 7で確認した数値に変更し、「OK」を ◆◆◆ ObraClub vol.100付録(2004.04) M7 Topics 22